JP2013134619A - 負荷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池等から供給される電力を自動的に最大化できる負荷装置を提供する。
【解決手段】太陽電池1から入力される電流ILや電圧Vd、電力Piの測定値に応じて、入力電力Piが最大となるように、電流ILの経路に設けられたトランジスタQ1のインピーダンスが調節される。これにより、太陽光発電システムにおいてMPPT機能を備えるDC/DCコンバータ等の機器に太陽電池1が接続された場合の状況を、本実施形態に係る負荷装置によって簡単にシミュレーションすることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷を制御する負荷装置に係り、例えば、太陽電池や太陽発電システムの性能評価に使用される負荷装置に関するものである。
電源装置やバッテリー装置などの研究開発や製造検査においては、負荷のインピーダンスを様々に設定して装置の性能を試験するいわゆる負荷試験が欠かせない。この負荷試験では、一般に、トランジスタを用いて負荷インピーダンスを電子的に調節できるように構成された電子負荷装置が広く利用されている。(特許文献1〜7参照)。
特開2002−090404号公報 特開2002−091577号公報 特開2009−145064号公報 特許3470296号公報明細書 特許3477619号公報明細書 特許4146442号公報明細書 特許4653857号公報明細書
電子負荷装置は、太陽電池の性能検査にも使用されており、例えば電流−電圧特性(以下「IV特性」と記す。)を測定する際の可変負荷として電子負荷装置が使用される。太陽電池は、光の照度や温度などの条件でIV特性が変化することから、種々の条件における特性を測定できるように、キセノンランプ等の擬似太陽光源や恒温槽を組み合わせた太陽電池計測システムも実用化されている。
他方、家庭や工場等に設置される一般的な太陽光発電システムは、太陽電池パネルから出力される直流電力を交流電力に変換する機器(「パワーコンディショナ」と呼ばれることがある。)を備えている。照度や温度等に応じて太陽電池パネルのIV特性が変化すると、太陽電池パネルから最大出力電力を引き出せる最適な電圧・電流の条件(動作点)も変化してしまうため、パワーコンディショナは、この最適な動作点に追従するMPPT(maximum power point tracking:最大電力点追従)機能を備えていることが多い。
太陽光発電システムに組み込まれた太陽電池パネルの性能を評価する場合、パワーコンディショナによる上述したMPPT機能を模擬することが課題となっており、そのような機能を備えた電子負荷装置の実現が求められている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、太陽電池等の電源から供給される電力を自動的に最大化できる負荷装置を提供することにある。
本発明に係る負荷装置は、電源から入力される電流の経路に設けられた半導体素子を含み、入力される負荷制御信号に応じて前記半導体素子のインピーダンスを調節する負荷部と、前記電源から入力される電流、電圧、及び、電力の少なくとも1つを測定する測定部と、前記測定部の測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が最大となるように前記半導体素子のインピーダンスを調節する前記負荷制御信号を生成する負荷制御部とを有する。
好適に、前記負荷制御部は、前記半導体素子のインピーダンスを変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記インピーダンスの変化の前後における前記測定部の測定結果を取得し、前記取得した測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が増えた場合には前回と同じ方向に前記インピーダンスを変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記電源から入力される電力が減った場合には前回と反対の方向に前記インピーダンスを変化させる前記負荷制御信号を生成してよい。
本発明の第1の観点において、前記負荷部は、前記半導体素子の電気抵抗、前記電源からの入力電流、又は、前記電源からの入力電圧が前記負荷制御信号に対応した目標値と等しくなるように前記半導体素子のインピーダンスを調節してよい。
その場合、前記負荷制御部は、前記目標値を変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記目標値の変化の前後における前記測定部の測定結果を取得し、前記取得した測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が増えた場合には前回と同じ方向に前記目標値を変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記電源から入力される電力が減った場合には前回と反対の方向に前記目標値を変化させる前記負荷制御信号を生成してよい。
前記負荷制御部は、前記電源から入力される電力が減った場合、前回と反対の方向に前記目標値を変化させる幅を、前回の目標値の変化幅より所定の割合だけ小さくするか、若しくは、前回の目標値の変化幅より所定値だけ小さくしてよい。
前記負荷制御部は、同一方向へ一定の変化幅で連続して前記目標値を変化させた回数が所定回数に達っした後、更に同じ方向へ前記目標値を変化させる場合、前記目標値の変化幅を前記一定の変化幅より所定の割合だけ大きくするか、若しくは、前記目標値の変化幅を前記一定の変化幅より所定値だけ大きくしてよい。
前記負荷制御部は、前記電源からの入力電力が最大化するように前記目標値を変化させる処理を開始する前に、前記半導体素子の電気抵抗の前記目標値を所定の最大値から最小値へ漸次変化させるか、若しくは、前記電源からの入力電流の前記目標値を所定の最小値から最大値へ漸次変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記変化の途中で取得される前記測定部の測定結果に基づいて、前記電源からの入力電力が最大となる目標値を特定し、当該特定した目標値に基づいて、前記電源からの入力電力が最大化するように前記目標値を変化させる前記処理における前記目標値の初期値を決定してよい。
また、本発明の第2の観点において、前記測定部は、前記電源から入力される電圧に応じた電圧検出信号を出力してよい。
前記負荷部は、入力される第1負荷制御信号と前記電圧検出信号との積に応じた信号を出力する乗算部と、入力される第2負荷制御信号と前記乗算部の出力信号との和に応じた電流が前記半導体素子に流れるように前記半導体素子のインピーダンスを調節する電流制御部とを含んでよい。
この場合、前記負荷制御部は、前記第1負荷制御信号を一定値に保持するとともに前記第2負荷制御信号を変化させ、前記第2負荷制御信号の変化の前後における前記測定部の測定結果を取得し、前記取得した測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が増えた場合には前回と同じ方向に前記第2負荷制御信号を変化させ、前記電源から入力される電力が減った場合には前回と反対の方向に前記第2負荷制御信号を変化させてよい。
前記負荷制御部は、前記電源から入力される電力が減った場合、前回と反対の方向に前記第2負荷制御信号を変化させる幅を、前回の前記第2負荷制御信号の変化幅より所定の割合だけ小さくするか、若しくは、前回の前記第2負荷制御信号の変化幅より所定値だけ小さくしてよい。
前記負荷制御部は、同一方向へ一定の変化幅で連続して前記第2負荷制御信号を変化させた回数が所定回数に達っした後、更に同じ方向へ前記第2負荷制御信号を変化させる場合、前記第2負荷制御信号の変化幅を前記一定の変化幅より所定の割合だけ大きくするか、若しくは、前記第2負荷制御信号の変化幅を前記一定の変化幅より所定値だけ大きくしてよい。
前記負荷制御部は、前記電源からの入力電力が最大化するように前記第2負荷制御信号を変化させる処理を開始する前に、前記半導体素子のインピーダンスが最大となる値から前記半導体素子のインピーダンスが最小となる値へ前記第2負荷制御信号を漸次変化させ、前記変化の途中で取得される前記測定部の測定結果に基づいて、前記電源からの入力電力が最大となる前記第2負荷制御信号の値を特定し、当該特定した値に基づいて、前記電源からの入力電力が最大化するように前記第2負荷制御信号を変化させる前記処理における前記第2負荷制御信号の初期値を決定してよい。
また、本発明に係る負荷装置において、前記測定部は、前記電源から入力される電流、電圧、及び、電力の少なくとも1つの測定結果が所定の範囲を逸脱したか否かを監視してよい。この場合、前記負荷制御部は、前記測定部において前記少なくとも1つの測定結果が前記所定の範囲を逸脱したと判定された場合、前記半導体素子の電流が遮断されるように前記負荷制御信号を生成してよい。
本発明によれば、電源からの入力電流や入力電圧等の測定結果に応じて、入力電流の経路に設けられた半導体素子のインピーダンスを調節し、電源からの入力電力を自動的に最大化することができる。
本発明の実施形態に係る負荷装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る負荷装置においてMPPTの制御を行う場合の負荷部の回路構成例を示す図である。 図2における可変ゲインアンプの構成の一例を示す図である。 表示部の画面に表示されるMPPT制御時の入力電力のグラフを例示する図である。 太陽電池のIV特性およびPV特性の一例を示す図である。 照度や温度による太陽電池の特性の変化を例示する図である。 定抵抗モードの負荷特性と太陽電池のIV特性との関係を説明するための図である。 太陽電池の出力電力が最大となるように負荷を制御する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 負荷設定値を決定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係る負荷装置において負荷設定値を決定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態に係る負荷装置においてMPPTの制御を行う場合の負荷部の回路構成例を示す図である。 定電流モードの負荷特性と太陽電池のIV特性との関係を説明するための図である。 第4の実施形態に係る負荷装置においてMPPTの制御を行う場合の負荷部の回路構成例を示す図である。 定電圧モードの負荷特性と太陽電池のIV特性との関係を説明するための図である。 第5の実施形態に係る負荷装置においてMPPTの制御を行う場合の負荷部の回路構成例を示す図である。 第5の実施形態に係る負荷装置の負荷特性と太陽電池のIV特性との関係を説明するための図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る負荷装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す負荷装置は、試験対象の太陽電池1の出力(+,−)に接続される負荷端子T1,T2と、電流検出用抵抗Rsと、負荷部10と、制御部20と、電圧測定回路30と、電流測定回路40と、記憶部50と、表示部60と、入力部70と、通信部80を有する。制御部20は、機能的な構成要素として、負荷制御部21と、測定制御部22と、表示制御部23と、報知処理部24を有する。
負荷部10は、本発明における負荷部の一例である。
負荷制御部21は、本発明における負荷制御部の一例である。
電圧測定回路30,電流測定回路40及び測定制御部22を含むブロックは、本発明における測定部の一例である。
報知処理部24は、本発明における報知処理部の一例である。
負荷部10は、負荷端子(T1,T2)に流れる太陽電池1の負荷電流ILを調節する回路であり、例えば、負荷電流ILの経路に設けられたMOSトランジスタやバイポーラトランジスタ等の半導体素子と、この半導体素子のインピーダンスを制御部20の負荷制御信号に応じて調節する制御回路を有する。
負荷部10は、例えば、所望の電流を流す定電流モード、所望の抵抗値を保つ定抵抗モード、所望の電圧源を模擬する定電圧モード、所望の電力を消費する定電力モードなどの負荷制御モードを備えており、制御部20の負荷制御信号に応じてこれらの負荷制御モードを切り替える。
負荷部10は、定電流モードにおいては太陽電池1から入力される電流ILが、定電圧モードにおいては太陽電池1から入力される電圧Vが、定抵抗モードにおいては電流ILと電圧Vdとの比(電気抵抗若しくはコンダクタンス)が、定電力モードにおいては電流ILと電圧Vdとの積(電力)が、制御部20の負荷制御信号に対応した目標値と等しくなるように、上記半導体素子のインピーダンスを調節する。
具体的には、負荷部10の制御回路は、上述した各負荷制御モードにおいて、負荷端子(T1,T2)に流れる電流や負荷端子間の電圧、消費電力などの検出信号を所定の検出回路から入力し、これに応じて半導体素子のインピーダンスを調節する。すなわち、負荷部10の制御回路は、負荷制御信号によって設定される負荷の目標値(電流,電圧,電気抵抗,電力等の目標値)と検出回路の検出結果が示す実際の負荷の値との差が小さくなるように、半導体素子のインピーダンスをフィードバック制御する。
図2は、定抵抗モードにおける負荷部10の回路構成の一例を示す図である。
図2の例において、負荷部10は、負荷電流ILを調節する可変インピーダンス素子としてのバイポーラ型のトランジスタQ1と、演算増幅器(以下、「オペアンプ」と記す)OP11と、抵抗R11〜R13と、可変ゲインアンプ11とを有する。
負荷端子T2は、負荷部10の基準電位(グランド)に接続される。トランジスタQ1のコレクタが負荷端子T1に接続され、トランジスタQ1のエミッタが電流検出用抵抗Rsを介して負荷端子T2に接続される。電流検出用抵抗Rsは、トランジスタQ1に流れる電流にほぼ比例した電圧を電流検出信号として発生する。
オペアンプOP11の逆相入力は、抵抗R11を介して電流設定信号Vbを入力するとともに、抵抗R12を介して電流検出用抵抗Rsの電流検出信号を入力する。オペアンプOP11の正相入力はグランドに接続され、オペアンプOP11の出力は抵抗R13を介してトランジスタQ1のベースに接続される。オペアンプOP11は、正相入力と逆相入力との電圧差を増幅する。
オペアンプOP11の逆相入力と正相入力との電圧差がほぼゼロになるように負帰還制御が働く場合、概ね次式が成立する。
[数1]
(IL・Rs)/R12+Vb/R11=0
IL=−(1/Rs)・(R12/R11)・Vb …(1)
式(1)より、負荷電流ILが電流設定信号Vbに比例した値に制御されることが分かる。
可変ゲインアンプ11は、負荷端子T1,T2に入力される太陽電池1の電圧Vdに比例した電圧検出信号Vaを入力し、これを制御部20の負荷制御信号Sc1に応じたゲインで増幅する。可変ゲインアンプ11は、この増幅結果を上述の電流設定信号Vbとして出力する。
図3は、可変ゲインアンプ11の構成の一例を示す図である。
図3に示す可変ゲインアンプ11は、抵抗RA1〜RAn及び抵抗RB1〜RBn+1を有する抵抗ラダー回路15と、スイッチ12−1〜12−nと、スイッチ制御回路13と、抵抗R14と、オペアンプOP12と、反転アンプ14を有する。
抵抗RA1,RA2,…RAn,RBn+1は、この順番で直列に接続される。この直列回路の一方の端子(抵抗RA1側の端子)がノードN3に接続され、直列回路の他方の端子(抵抗RBn+1側の端子)がグランドに接続される。ノードN3に電圧検出信号Vaが入力される。
抵抗RBj(jは1からn−1までの整数を示す)の一方の端子は、抵抗RAjと抵抗RAj+1の中間ノードに接続され、抵抗RBjの他方の端子は、スイッチ回路12−jを介してノードN1又はグランドに接続される。抵抗RBnの一方の端子は、抵抗RAnと抵抗RBn+1の中間ノードに接続され、抵抗RBnの他方の端子は、スイッチ回路12−nを介してノードN1又はグランドに接続される。
スイッチ制御回路13は、制御部20から入力される負荷制御信号Sc1に応じてスイッチ12−1〜12−nの各接続を切り替える。
オペアンプOP12の逆相入力がノードN1に接続され、正相入力がグランドに接続される。オペアンプOP12の逆相入力とその出力との間に抵抗R14が接続される。
反転アンプ14は、オペアンプOP12の出力電圧の極性を反転させ、電流設定信号Vbとして出力する。
オペアンプOP12のゲインが十分に高いものとすると、ノードN1の電圧がほぼグランド電圧と等しくなるようにオペアンプOP12の出力電圧が調節される。そのため、スイッチ12−1〜12−nを切り替えても、抵抗RB1〜RBnへ分流する各電流の大きさは変化せず、また、ノードN3から抵抗ラダー回路15へ流れる電流In3も変化しない。一方、スイッチ12−1〜12−nを切り替えると、電流In3が一定の状態で抵抗RB1〜RBnからノードN1へ流れる電流In1の大きさが変化するので、電流In3と電流In1の比が変化する。この電流比(In1/In3)の変化に応じて、入力電圧(Va)に対する出力電圧(Vb)の比、すなわち電圧ゲインKが変化する。
例えば、抵抗RB1〜RBn+1の抵抗値は、抵抗RA1,RA2,…RAnの抵抗値に対して2倍に設定されており、これにより、抵抗RB1〜RBnには電流In3に対して(1/2)のべき乗の重みを持った電流が流れる。従って、2進データとして入力される負荷制御信号Sc1の各ビットに応じてスイッチ制御回路13がスイッチ12−1〜12−nのオンオフを制御することにより、可変ゲインアンプ11の電圧ゲインKは負荷制御信号Sc1に比例した値となる。
また、抵抗ラダー回路15,抵抗R14及びオペアンプOP12は反転アンプを構成しているため、その出力電圧は入力電圧(Va)に対して逆相になる。反転アンプ14は、オペアンプOP12の出力電圧の極性を反転することにより、可変ゲインアンプ11の出力電圧(Vb)が入力電圧(Va)と同相になるようにしている。
このように、可変ゲインアンプ11の電圧ゲインKは負荷制御信号Sc1に比例するので、その比例定数を「p」とする。また、電圧検出信号Vaは負荷端子T1,T2の電圧Vdと比例するので、その比例定数を「q」とする。この場合、式(1)に示す負荷電流ILは、次のように表される。
[数2]
IL=−(1/Rs)・(R12/R11)・(p・Sc1・Va)
IL=−(1/Rs)・(R12/R11)・(pq)・Sc1・Vd
IL=G・Vd …(2)
式(2)において、「G」は負荷部10のトランジスタQ1の直流コンダクタンスであり、次の式で表される。
[数3]
G=−(1/Rs)・(R12/R11)・(pq)・Sc1 …(3)
式(3)に示すように、負荷部10のトランジスタQ1の直流コンダクタンスGは、負荷設定値Sc1に比例した値となるように調節される。
以上が、負荷部10の説明である。
電圧測定回路30は、負荷端子T1,T2に入力される太陽電池1の電圧Vdを測定する回路である。電圧測定回路30は、例えば図2に示すように、反転アンプを構成するオペアンプOP31及び抵抗R31,R32と、アナログ−デジタル変換回路(以下、「AD変換回路」と記す。)31とを有する。
オペアンプOP31の逆相入力は、抵抗R31を介して負荷端子T1に接続されるとともに抵抗R32を介してその出力に接続される。オペアンプOPの正相入力はグランドに接続される。オペアンプOP31の出力電圧は、太陽電池1の電圧Vdを「−R32/R31」のゲインで増幅した電圧となる。図2の例では、このオペアンプOP31の出力電圧が電圧検出信号Vaとして可変ゲインアンプ11に入力される。
AD変換回路31は、オペアンプOP31から出力される電圧検出信号Vaを所定ビット長のデジタル信号である電圧測定値Vdatに変換する。AD変換回路31は、制御部20から入力される測定開始信号Vstに応じて変換を開始し、その開始時点から所定の変換時間が経過した後で有効な電圧測定値Vdatを出力する。
電流測定回路40は、太陽電池1の電圧Vdに応じて負荷端子T1,T2に流れる負荷電流ILを測定する回路である。電流測定回路40は、例えば図1に示すように、電流検出用抵抗Rsの両端に電圧降下として発生する電流検出信号を増幅し、これをデジタル信号に変換して制御部20に出力する。電流検出信号を増幅するアンプ回路と、その出力をアナログ−デジタル変換する回路は、例えば図2に示す電圧測定回路30と同様な回路によって構成される。
表示部60は、制御部20から入力される画像表示信号に応じた画像を描画・表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ装置やELディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ブラウン管などの表示デバイスを含む。
入力部70は、使用者の指示を電気信号に変換して制御部20に入力するユーザ・インターフェース回路であり、例えばボタンやスイッチ、タッチセンサ、キーボード、マウスなどの入力機器を含む。
通信部80は、コンピュータ等の他の機器と通信を行う装置であり、例えばGPIB,RS232C,USBなどの通信プロトコルに従って通信を行うための回路やコネクタ等を含む。通信部80は、例えば制御部20の制御に従って外部機器(上位装置)から負荷装置をコントロールするためのコマンドを受信したり、外部機器へ測定結果や動作状態等の情報の送信したりする。
記憶部50は、制御部20おいて処理を実行させるためのプログラムや、制御部20の処理のために一時的に保持するデータ、制御部20によって電圧測定回路30及び電流測定回路40から取り込まれた測定結果のデータなどを記憶する。記憶部50は、例えばハードディスク,フラッシュメモリなどの比較的大容量のストレージ装置や、DRAM,SRAMなどの比較的高速なメモリなどを含んで構成される。
制御部20は、負荷装置の全体的な動作を統括的に制御する回路であり、例えば記憶部50に格納されるプログラムを読み出してその命令を実行するコンピュータを含む。図1における負荷制御部21、測定制御部22、表示制御部23及び報知処理部24は、制御部20においてコンピュータとプログラムとの協働により実現される機能的な処理ブロックを示す。
負荷制御部21は、入力部70において使用者の操作により入力される指示や通信部80において外部機器から入力されるコマンド等に応じて、負荷部10の動作を制御する。例えば負荷制御部21は、入力部70や通信部80において入力される指示やコマンドに応じて、定電流モードや定抵抗モードなどの負荷制御モードの切り替えを行い、負荷部10における負荷の大きさ(電流値、抵抗値など)を制御する。
また、負荷制御部21は、入力部70や通信部80においてMPPT機能を有効にする指示やコマンドが入力された場合、太陽電池1から入力される電力Piが最大となるようにトランジスタQ1のインピーダンスを調節する負荷制御信号Sc1を生成する。
例えば、負荷制御部21は、トランジスタQ1のインピーダンスを変化させる負荷制御信号Sc1を生成するとともに、そのインピーダンス変化の前後における太陽電池1からの入力電力Piの測定値を測定制御部22から取得する。負荷制御部21は、この入力電力Piの測定値に基づいて、太陽電池1からの入力電力Piが増えた場合には前回と同じ方向にトランジスタQ1のインピーダンスを変化させる負荷制御信号Sc1を生成し、太陽電池1からの入力電力Piが減った場合には前回と反対の方向にトランジスタQ1のインピーダンスを変化させる負荷制御信号Sc1を生成する。
具体的には、負荷制御部21は、例えば図2に示すような回路構成を有する定抵抗モードの負荷部10において電気抵抗(コンダクタンス)の目標値が増大若しくは減少するように負荷制御信号Sc1を生成するとともに、電気抵抗の目標値を変化させた前後における太陽電池1からの入力電力Piの測定値を測定制御部22から取得する。そして、負荷制御部21は、太陽電池1からの入力電力Piが増えた場合には前回と同じ方向に電気抵抗の目標値を変化させる負荷制御信号Sc1を生成し、太陽電池1からの入力電力Piが減った場合には前回と反対の方向に電気抵抗の目標値を変化させる負荷制御信号Sc1を生成する。
また、負荷制御部21は、測定制御部22において負荷電流ILの過電流や入力電圧Vdの過電圧が検出された場合、負荷電流ILが遮断されるように(トランジスタQ1がオフ状態となるように)負荷部10を制御する。
測定制御部22は、入力部70や通信部80において入力される指示やコマンドに従って、電圧測定回路30から電圧Vdの測定値を取得する処理、並びに、電流測定回路40から負荷電流ILの測定値を取得する処理を行う。測定値を取得する場合、測定制御部22は、例えば電圧測定回路30や電流測定回路40のAD変換回路に対して測定開始信号Vstを入力し、AD変換動作を開始させる。そして、測定制御部22は、その開始時点から所定の変換時間が経過した後、AD変換回路から出力される変換結果の測定値を読み出して記憶部50に格納する。
また測定制御部22は、上述したMPPT機能により負荷部10のトランジスタQ1のインピーダンスが変化する過程において、電圧Vd及び負荷電流ILの測定値を取得する処理や、電圧Vd及び負荷電流ILの測定値に基づいて太陽電池1からの入力電力Piを算出する処理を行う。
例えば測定制御部22は、負荷部10における負荷設定値(定抵抗モードの場合は電気抵抗の目標値)が増大若しくは減少する前後において、電圧Vd及び負荷電流ILの測定値を電圧測定回路30及び電流測定回路40からそれぞれ取得するとともに、取得したこれらの測定値に基づいて入力電力Piを算出する。測定制御部22は、電圧Vd,負荷電流IL,入力電力Piの各測定値を時系列の情報として記憶部50に格納する。この場合、測定制御部22は、時系列の測定値の情報に測定時刻の情報や負荷設定値の情報を付加してもよい。
なお、測定制御部22は、負荷制御部21の負荷制御信号Sc1に応じてトランジスタQ1のインピーダンスが切り替わった場合、この切り替え時点から所定の切り替え待ち時間が経過するまで、電圧測定回路30,電流測定回路40からの測定値の取得を禁止する。トランジスタQ1のインピーダンスが切り替り変わった直後は電圧Vd,負荷電流ILが過渡的に変動しているため、測定制御部22は、こうした変動状態で測定を行わないようにする。
表示制御部23は、表示部60に供給する画像表示信号を生成する。例えば表示制御部23は、入力部70による負荷装置の操作を案内するための情報や、負荷装置の状態(負荷制御モード,負荷設定値など)に関する情報、負荷電流IL,電圧Vd,入力電力Piの測定結果に関する情報などを表示部60の画面に表示させる。
また表示制御部23は、上述したMPPTの制御を行う過程で測定制御部22により取得される入力電力Pinのグラフを表示部60に表示させる。
図4は、表示部60の画面61に表示される入力電力Pinのグラフ62の一例を示す。図4の例において、横軸(X軸)は時間を示し、縦軸(Y軸)は入力電力Pinを示す。また、横軸(X軸)の1目盛は30分であり、縦軸(Y軸)の1目盛は5Wである。グラフ62上に描かれた曲線63は、MPPT機能を有効にした状態における入力電力Pinの時間的な推移を表す。曲線63は、例えば、各測定値を線で結んだものである。
表示制御部23は、MPPT動作により測定制御部22が入力電力Pinの測定値を取得する度に、取得した測定値をグラフ62上に描画するとともに、グラフ62の欄外に表示する最新の入力電圧Vd,入力電力Pinの測定値を更新する。
更に表示制御部23は、入力部70にける使用者の操作に応じて、グラフ62の曲線63上に表示させたカーソル(指示目印)を移動させるとともに、カーソルの指示位置に対応する負荷電力Pinの測定結果を記憶部50から読み出して画面61に表示させる処理を行う。
報知処理部24は、測定制御部22において入力電圧Vdや入力電流ILの測定値が所定の範囲を逸脱したと判定された場合、太陽電池1の異常を知らせる信号を通信部80から上位装置(ホストコンピュータ等)へ送信させる処理や、太陽電池1の異常を表示部60の画面に表示させる処理を実行する。
ここで、上述した構成を有する負荷装置におけるMPPT動作について詳しく説明する。
図5は、太陽電池の電流−電圧特性(IV特性)および電力−電圧特性(PV特性)の一例を示す図である。曲線CV1はIV特性を示し、曲線CV2はPV特性を示す。図5に示すように、一般的な太陽電池は、出力端子を短絡した場合に最も大きな電流Isを発生し、出力端子を開放した場合に最も高い電圧Voを発生する。IV特性には、電圧変化に対する電流変化が小さい定電流特性を示す区間と、電流変化に対する電圧変化が小さい定電圧特性を示す区間が存在し、これらの区間の境界付近に最大電力を出力する動作点(電圧Vmx,電流Imx)が存在する。
図6は、照度や温度による太陽電池の特性の変化を例示する図である。図6(A)は太陽電池に照射される太陽光の照度に応じたIV特性の変化を示し、図6(B)は温度に応じたIV特性の変化を示す。図6の例に示す太陽電池は、太陽光の照度が増えると短絡電流Isが大きくなり、温度が高くなると開放電圧Voが低くなる傾向を有する。
図7は、定抵抗モードの負荷特性と太陽電池のIV特性との関係を説明するための図である。図7において、直線CV3のグラフは、定抵抗モードにおける入力電圧と負荷電流の関係を示す。曲線CV1と直線CV3との交点における電圧Vdと電流ILが太陽電池1の動作点となる。
定抵抗モードのMPPT機能が有効の場合、負荷装置は、図6に示すようなIV特性の変化に対して図7に示すように直線CV3の傾き(コンダクタンス)を変化させて、最大電力が得られる動作点を探索する。
図8は、太陽電池1の電力が最大となるように負荷を制御する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
まず負荷制御部21は、太陽電池1からの入力電力が最大となる負荷部10の負荷設定値(定抵抗モードの場合は電気抵抗の目標値)を特定する処理を行う。例えば、負荷制御部21は、負荷部10の電気抵抗の目標値が所定の最大値から最小値へ漸次変化するように負荷制御信号Sc1を生成し、その変化の途中で測定制御部22により取得される入力電力Piの測定結果に基づいて、入力電力Piが最大となる負荷設定値(具体的には負荷制御信号Sc1の値)を特定する。負荷制御部21は、ここで特定した負荷設定値に基づいて、MPPTの制御を開始する際の初期値を決定する(ST100)。負荷制御部21は、例えば、最大電力が得られる負荷設定値を初期値とする。
また、初期値を取得するステップST300の処理において、測定制御部22は、入力電圧Vdなどの測定値が所定の範囲を逸脱したか否か監視する。測定制御部22において測定値が所定の範囲を逸脱していると判定された場合、報知処理部24は、太陽電池1の異常を知らせる信号を通信部80から上位装置(ホストコンピュータ等)へ送信する処理や、太陽電池1の異常を表示部60の画面に表示する処理を実行する。
負荷設定値の初期値を取得した後、負荷制御部21は、太陽電池1からの入力電力Piが最大化するように負荷設定値を変化させるループ処理を開始する(ST105〜ST120)。
負荷制御部21は、ステップST100において取得された初期値または後述するステップST120において決定された負荷設定値を負荷制御信号Sc1として負荷部10に入力し、負荷部10の電気抵抗を設定する(ST105)。
次いで、測定制御部22は、負荷部10が負荷設定値に応じた電気抵抗で定抵抗動作しているときの電流IL,電圧Vdの測定値を電圧測定回路30,電流測定回路40から取得するとともに、これらの測定値を乗算することによって入力電力Piを算出する(ST110)。
測定制御部22は、ステップST110において得られた電流IL,電圧Vd,電力Piの測定値が所定範囲を逸脱しているか否か判定する(ST115)。例えば、測定制御部22は、電流ILが過電流のしきい値を超えているか否か、電圧Vdが過電圧のしきい値を超えているか否か、電力Piが過電力のしきい値を超えているか否かをそれぞれ判定する(ST120)。
測定値が所定範囲を逸脱していると測定制御部22において判定された場合、負荷制御部22は、負荷電流ILが遮断されるように(トランジスタQ1がオフ状態となるように)負荷部10を制御し、MPPT動作を停止する(ST125)。
また、この場合、報知処理部24は、太陽電池1の異常を知らせる信号を通信部80から上位装置(ホストコンピュータ等)へ送信する処理や、太陽電池1の異常を表示部60の画面に表示する処理を実行してもよい。
測定値が所定範囲内にある場合、負荷制御部21は、前回のステップST110の測定値と今回のステップST110の測定値とに基づいて、次回の負荷設定値を決定する(ST120)。
図9は、負荷設定値を決定するステップST120の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
前回のステップST120において電気抵抗の目標値を増やしたことにより(ST200)、今回の電力Piの測定値が前回の電力Piの測定値より増えた場合(ST210)、負荷制御部21は、次回の電気抵抗の目標値を前回の値より所定の変化幅だけ増やす(ST260)。また、前回のステップST120において電気抵抗の目標値を減らしたことにより(ST200)、今回の電力Piの測定値が前回の電力Piの測定値より増えた場合(ST220)、負荷制御部21は、次回の電気抵抗の目標値を前回の値より所定の変化幅だけ減らす(ST270)。すなわち、電気抵抗の変化によって電力Piの測定値が増えた場合には、負荷部10の電気抵抗を前回と同じ方向に変化させる。
他方、前回のステップST120において電気抵抗の目標値を増やしたことにより(ST200)、今回の電力Piの測定値が前回の電力Piの測定値より減った場合(ST210)、負荷制御部21は、次回の電気抵抗の目標値を前回の値より所定の変化幅だけ減らす(ST270)。また、前回のステップST120において電気抵抗の目標値を減らしたことにより(ST200)、今回の電力Piの測定値が前回の電力Piの測定値より減った場合(ST220)、負荷制御部21は、次回の電気抵抗の目標値を前回の値より所定の変化幅だけ増やす(ST260)。すなわち、電気抵抗の変化によって電力Piの測定値が減った場合には、負荷部10の電気抵抗を前回と反対の方向に変化させる。
なお、前回の負荷設定値が初期値(ST100)であるために今回の測定値と比較すべき前回の測定値がない場合、負荷制御部21は、ステップST120において、前回の負荷設定値(初期値)に所定の値を加算(若しくは減算)して、その結果を次回の負荷設定値としてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る負荷装置によれば、太陽電池1から入力される電流ILや電圧Vd、電力Piの測定値に応じて、入力電力Piが最大となるように、電流ILの経路に設けられたトランジスタQ1のインピーダンスが調節される。これにより、太陽光発電システムにおいてMPPT機能を備えるDC/DCコンバータ等の機器に太陽電池1が接続された場合の状況を、本実施形態に係る負荷装置によって簡単にシミュレーションすることが可能となる。
また、本実施形態に係る負荷装置によれば、負荷部10が定抵抗モードで動作することから、定電流モードや定電圧モードで動作する場合に比べて、太陽電池1のIV特性の変化に伴う電流IL,電圧Vdの極端な変化を抑制できる。
例えば、負荷部10が定電流モードで動作する場合、IV特性の定電流特性の範囲に動作点が入ると、IV特性の僅かな変化に応じて電圧Vdが大きく変動する。また、負荷部10が定電圧モードで動作する場合、IV特性の定電圧特性の範囲に動作点が入ると、IV特性の僅かな変化に応じて電流ILが大きく変動する。これに対し、本実施形態に係る負荷装置では、負荷部10が定抵抗モードで動作するため、IV特性の定電流特性や定電圧特性の範囲に動作点が進入しても、定電流モードや定抵抗モードなどに比べて電圧Vd,電流ILの極端な変化が生じ難くなる。
これにより、太陽電池1のIV特性が急激に変化しても電圧Vd,電流ILに極端な変化が生じ難くなることから、最適な動作点に追従するまでの時間を短くすることができる。
更に、本実施形態に係る負荷装置によれば、MPPT動作を開始する場合、負荷部10の負荷設定値(電気抵抗の目標値)が所定の最大値から最小値へ漸次変化するように負荷制御信号Sc1が生成され、その変化の過程で取得される入力電力Piの測定値に基づいて、太陽電池1からの入力電力Piが最大となる負荷設定値が特定され、特定された負荷設定値に基づいて、MPPT動作を開始するときの負荷設定値の初期値が決定される。
これにより、実測で得られた最適な(最大電力が得られる)負荷設定値に基づいてMPPT開始時の負荷設定値の初期値が決定されるため、MPPTの開始後、最適でない(最大電力が得られない)範囲へMPPTの探索範囲が収束することを防止できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態に係る負荷装置では、MPPT動作における負荷設定値の変化幅が一定であるが、第2の実施形態に係る負荷装置では、この変化幅を適宜調節することによって負荷設定値の最適値の探索スピードを高速化する。
以下、本実施形態に係る負荷装置の構成について、第1の実施形態に係る負荷装置との相違点を中心に説明する。特に説明しない他の構成は、上述した第1の実施形態に係る負荷装置と同様である。
図10は、本実施形態に係る負荷装置において負荷設定値を決定する処理(図8のステップST120)の一例を説明するためのフローチャートである。
前回のステップST120において電気抵抗の目標値を増やしたことにより(ST200)、今回の電力Piの測定値が前回の電力Piの測定値より増えた場合(ST210)、負荷制御部21は、電気抵抗の目標値を一定の変化幅で連続して増やした回数が前回まででN回(Nは任意の自然数を示す。)に達したかどうかを判定する(ST225)。電気抵抗の目標値をN回連続して増やした場合、負荷制御部21は、電気抵抗の目標値の変化幅を前回よりも大きくし(ST230)、次回の電気抵抗の目標値を当該変化幅だけ前回の目標値より増やす(ST260)。
前回のステップST120において電気抵抗の目標値を減らしたことにより(ST200)、今回の電力Piの測定値が前回の電力Piの測定値より増えた場合(ST220)、負荷制御部21は、電気抵抗の目標値を一定の変化幅で連続して減らした回数が前回まででN回に達したかどうかを判定する(ST240)。電気抵抗の目標値をN回連続して減らした場合、負荷制御部21は、電気抵抗の目標値の変化幅を前回よりも大きくし(ST245)、次回の電気抵抗の目標値を当該変化幅だけ前回の目標値より減らす(ST270)。
ステップST230,ST245において変化幅を増やす場合、例えば、次回の変化幅は、前回の変化幅より所定の割合だけ大きくしてもよいし、あるいは、前回の変化幅より所定の値だけ大きくしてもよい。
このように、同じ方向への負荷設定値(電気抵抗の目標値)の変化が所定回数連続した場合、負荷設定値の変化幅を大きくすることで、同じ方向への負荷設定値の変化を加速させることができるため、適切な動作点に到達する時間を短くすることができる。
他方、前回のステップST120において電気抵抗の目標値を増やしたことにより(ST200)、今回の電力Piの測定値が前回の電力Piの測定値より減った場合(ST210)、負荷制御部21は、電気抵抗の目標値の変化幅を前回よりも小さくし(ST235)、次回の電気抵抗の目標値を当該変化幅だけ前回の目標値より減らす(ST270)。
また、前回のステップST120において電気抵抗の目標値を減らしたことにより(ST200)、今回の電力Piの測定値が前回の電力Piの測定値より減った場合(ST220)、負荷制御部21は、電気抵抗の目標値の変化幅を前回よりも小さくし(ST250)、次回の電気抵抗の目標値を当該変化幅だけ前回の目標値より増やす(ST260)。
ステップST235,ST250において変化幅を小さくする場合、例えば、次回の変化幅は、前回の変化幅より所定の割合だけ小さくしてもよいし、あるいは、前回の変化幅より所定の値だけ小さくしてもよい。
電力Piの測定値が前回より小さくなった場合、前回の負荷設定値とその前の負荷設定値との間に最適な(最大電力が得られる)負荷設定値が存在すると予想される。従って、電力Piの測定値が前回より小さくなったことによって負荷設定値の変化の方向を反転する際に、その変化幅を前回よりも小さくすることで、次回の負荷設定値を最適な負荷設定値に漸近させることができる。また、負荷設定値が最適な値に近付くにつれて負荷設定値の変化幅を小さくすることで、最適値近傍において負荷設定値の変化の方向が反転を繰り返すことによる負荷設定値の振動の幅を小さくできる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上述した第1,第2の実施形態に係る負荷装置では、MPPTの制御を行う場合に負荷部を定抵抗モードで動作させているが、本実施形態に係る負荷装置では負荷部を定電流モードで動作させる。
以下、本実施形態に係る負荷装置の構成について、第1,第2の実施形態に係る負荷装置との相違点を中心に説明する。特に説明しない他の構成は、上述した第1の実施形態又は第2の実施形態に係る負荷装置と同様である。
図11は、本実施形態に係る負荷装置においてMPPTの制御を行う場合における負荷部10Aの回路構成の一例を示す図である。図11に示す負荷部10Aは、図2に示す負荷部10と同様にトランジスタQ1、オペアンプOP11、及び抵抗R12,R13を有するとともに、デジタル−アナログ変換回路(以下、DA変換回路と記す。)12と抵抗R14を有する。
DA変換回路12は、制御部20の負荷制御部21において生成される負荷制御信号Sc2に応じたアナログ電圧として電流設定信号Vcを出力する。抵抗R14の一方の端子はDA変換回路12の出力に接続され、他方の端子はオペアンプOP11の逆相入力に接続される。
オペアンプOP11の逆相入力と正相入力との電圧差がほぼゼロになるように負帰還制御が働く場合、概ね次式が成立する。
[数4]
(IL・Rs)/R12+Vc/R14=0
IL=−(1/Rs)・(R12/R14)・Vc …(4)
式(4)に示すように、負荷部10Aは、負荷電流ILを電流設定信号Vcに比例した値に制御する。電流設定信号Vcは、負荷制御信号Sc2をアナログ電圧に変換した信号であるため、負荷部10Aは、負荷制御信号Sc2に応じた目標値に近づくように負荷電流ILを制御する。すなわち、負荷部10Aは定電流モードで動作する。
MPPT制御を行う場合、上述した第1,第2の実施形態に係る負荷装置は、電気抵抗の目標値である負荷制御信号Sc1を変化させることによって太陽電池1の電力Piを最大化するが、本実施形態に係る負荷装置は、負荷電流ILの目標値である負荷制御信号Sc2を変化させることによって電力Piを最大化する。負荷部10Aの負荷設定値を変化させて電力Piを最大化するMPPT制御のフローは、第1の実施形態(図8,図9)若しくは第2の実施形態(図8,図10)と同様である。
図12は、定電流モードの負荷特性と太陽電池のIV特性との関係を説明するための図である。図12において、直線CV4のグラフは、定電流モードにおける入力電圧と負荷電流の関係を示す。曲線CV1と直線CV4との交点における電圧Vdと電流ILが太陽電池1の動作点となる。定電流モードのMPPT機能が有効の場合、負荷装置は、図12に示すように定電流の直線CV4を上下に移動させて、最大電力が得られる動作点を探索する。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
MPPTの制御を行う場合、第1,第2の実施形態に係る負荷装置では負荷部を定抵抗モードで動作させ、第3の実施形態に係る負荷装置では負荷部を定電流モードで動作させているが、本実施形態に係る負荷装置では、負荷部を定電圧モードで動作させる。
以下、本実施形態に係る負荷装置の構成について、第1,第2の実施形態に係る負荷装置との相違点を中心に説明する。特に説明しない他の構成は、上述した第1の実施形態又は第2の実施形態に係る負荷装置と同様である。
図13は、本実施形態に係る負荷装置においてMPPTの制御を行う場合における負荷部10Bの回路構成の一例を示す図である。図13に示す負荷部10Bは、図2に示す負荷部10と同様にトランジスタQ1、オペアンプOP11、及び抵抗R13を有するとともに、DA変換回路13と、抵抗R15,R16と、キャパシタCf1を有する。
DA変換回路13は、制御部20の負荷制御部21において生成される負荷制御信号Sc3に応じたアナログ電圧として電圧設定信号Veを出力する。抵抗R15の一方の端子はDA変換回路13の出力に接続され、他方の端子はオペアンプOP11の逆相入力に接続される。抵抗R16の一方の端子は電圧測定回路30において出力される電圧検出信号Vaを入力し、他方の端子はオペアンプOP11の逆相入力に接続される。キャパシタCf1は、オペアンプOP11の出力と逆相入力との間に接続される。
オペアンプOP11の逆相入力と正相入力との電圧差がほぼゼロになるように負帰還制御が働く場合、概ね次式が成立する。
[数5]
(Va/R16)+(Ve/R15)=0
Va=−(R16/R15)・Ve
Vd=−(1/q)・(R16/R15)・Ve …(5)
ただし、「q」は電圧測定回路30のゲインであり、「Va=q・Vd」の関係を満たす。
式(5)より、負荷部10Bは、入力電圧Vdを電圧設定信号Veに比例した値に制御する。電圧設定信号Veは、負荷制御信号Sc3をアナログ電圧に変換した信号であるため、負荷部10Bは、負荷制御信号Sc3に対応する目標値に近づくように入力電圧Vdを制御する。すなわち、負荷部10Bは定電圧モードで動作する。
MPPT制御を行う場合、上述した第1,第2の実施形態に係る負荷装置は、電気抵抗の目標値である負荷制御信号Sc1を変化させることによって太陽電池1の電力Piを最大化するが、本実施形態に係る負荷装置は、入力電圧Vdの目標値である負荷制御信号Sc3を変化させることによって電力Piを最大化する。負荷部10Bの負荷設定値を変化させて電力Piを最大化するMPPT制御のフローは、第1の実施形態(図8,図9)若しくは第2の実施形態(図8,図10)と同様である。
図14は、定電圧モードの負荷特性と太陽電池のIV特性との関係を説明するための図である。図14において、直線CV5のグラフは、定電圧モードにおける入力電圧と負荷電流の関係を示す。曲線CV1と直線CV5との交点における電圧Vdと電流ILが太陽電池1の動作点となる。定電圧モードのMPPT機能が有効の場合、負荷装置は、図14に示すように定電圧の直線CV5を左右に移動させて、最大電力が得られる動作点を探索する。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態に係る負荷装置では、MPPTの制御を行う場合に、定抵抗モードと定電流モードを組み合わせた負荷モードによって負荷部を動作させる。
以下、本実施形態に係る負荷装置の構成について、第1,第2の実施形態に係る負荷装置との相違点を中心に説明する。特に説明しない他の構成は、上述した第1の実施形態又は第2の実施形態に係る負荷装置と同様である。
図15は、本実施形態に係る負荷装置においてMPPTの制御を行う場合における負荷部10Cの回路構成の一例を示す図である。図15に示す負荷部10Cは、図2に示す負荷部10と同じ構成(トランジスタQ1、可変ゲインアンプ11、オペアンプOP11、抵抗R11〜R13)を有するとともに、図11に示す負荷部10Aと同様なDA変換回路12と抵抗R14を有する。
なお、可変ゲインアンプ11は、本発明における乗算部の一例である。
オペアンプOP11及び抵抗R11〜R14を含む回路は、本発明における電流制御部の一例である。
オペアンプOP11の逆相入力と正相入力との電圧差がほぼゼロになるように負帰還制御が働く場合、トランジスタQ1には、電流設定信号Vcと電流設定信号Vbとの和に応じた負荷電流ILが流れる。負荷電流ILは、式(2)と式(4)から、概ね次式で表される。
[数6]
IL=G・Vd−(1/Rs)・(R12/R14)・Vc …(6)
式(6)において、右辺第1項は入力電圧Vdに比例する定抵抗成分を示し、右辺第2項は電流設定信号Vcに応じて決まる定電流成分を示す。従って、負荷部10Cは、入力電圧Vdに対する入力電流ILの関係が式(6)に示す一次関数の関係を満たすように負荷の制御を行う。一次関数の傾き(式(6)における「G」)は負荷制御信号Sc1に応じて変化し、一次関数の切片(式(6)における右辺第2項)は負荷制御信号Sc2に応じて変化する。
MPPT制御を行う場合、本実施形態に係る負荷装置は、式(6)の一次関数の切片(右辺第2項)である定電流成分を負荷制御信号Sc2により変化させて、電力Piを最大化する。負荷部10Cの負荷設定値として負荷制御信号Sc2を変化させることにより電力Piを最大化するMPPT制御のフローは、第1の実施形態(図8,図9)若しくは第2の実施形態(図8,図10)と同様である。
なお、一次関数の傾き(式(6)の「G」)は、太陽電池1の出力の特性(例えば等価直列抵抗や等価並列抵抗など)に応じた適当な固定値に設定される。MPPTの制御を行う場合、負荷制御部21は負荷制御信号Sc1を一定に保つ。これにより、負荷特性の一次関数の傾きは一定になる。
図16は、第5の実施形態に係る負荷装置の一次関数の負荷特性と太陽電池のIV特性との関係を説明するための図である。図16において、直線CV3'のグラフは、式(6)に示すような一次関数の負荷特性を示す。曲線CV1と直線CV3'との交点における電圧Vdと電流ILが太陽電池1の動作点となる。MPPT機能が有効の場合、図16に示すように、負荷装置は一次関数の傾きを一定に保ったまま切片を上下に移動させて、最大電力が得られる動作点を探索する。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
上述した実施形態では、MPPT制御を行う場合に負荷部を定抵抗モード,定電流モード,定電圧モード等で動作させているが、本発明はこれらの例に限定されない。本発明の他の実施形態では、例えば定電力モードなどの更に他の負荷制御モードで負荷部を動作させてもよい。
上述した実施形態では、MPPT動作を開始する場合に、定抵抗モードで動作する負荷部の負荷設定値(電気抵抗の目標値)を所定の最大値から最小値へ漸次変化させているが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態では、MPPT動作を開始する場合に、定電流モードで動作する負荷部の負荷設定値(負荷電流の目標値)を所定の最小値から最大値へ漸次変化させ、その変化の過程で取得される電力の測定値に基づいて、最大電力が得られる負荷設定値(負荷電流の目標値)を特定してもよい。
上述した実施形態において例として挙げたMPPTの制御の方法(最大電力の動作点に追従させる方法)は一例であり、本発明の負荷装置は、これ以外の種々の方法を用いて最大電力の動作点に追従するように構成してもよい。また、MPPT制御の手順が所定の様式で記述されたスクリプト等を記憶部50に格納し、制御部20がこのスクリプト等に基づいて最大電力の動作点に追従する処理を実行してもよい。
上述した実施形態では、負荷電流ILを制御する半導体素子としてバイポーラ型のトランジスタQ1を用いているが、本発明はこれに限定されておらず、他の種類のトランジスタ(例えばMOSFET)を用いてもよい。
上述の実施形態では、負荷試験の対象として太陽電池を例に挙げているが、これに限らず、他の種々の装置の負荷試験に本発明の負荷装置は広く適用可能である。例えば、太陽電池の後段のDC/DCコンバータに本発明の負荷装置を接続し、DC/DCコンバータの出力電力が最大となるように負荷を制御してもよい。また、太陽電池の出力特性を模擬した電源装置を検査する場合の負荷として、本発明の負荷装置を用いてもよい。
1…太陽電池、10…負荷部、11…可変ゲインアンプ、12,13…DA変換回路、20…制御部、21…負荷制御部、22…測定制御部、23…表示制御部、30…電圧測定回路、31…AD変換回路、40…電流測定回路、50…記憶部、60…表示部、61…画面、62…グラフ、63…曲線、70…入力部、80…通信部、Q1…トランジスタ、R11〜R16,R31,R32,Rs…抵抗、OP11,OP31…オペアンプ、Cf1…キャパシタ
本発明の第1の観点に係る負荷装置は、電源から入力される電流の経路に設けられた半導体素子を含み、入力される負荷制御信号に応じて前記半導体素子のインピーダンスを調節する負荷部と、前記電源から入力される電流、電圧、及び、電力の少なくとも1つを測定する測定部と、前記測定部の測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が最大となるように前記半導体素子のインピーダンスを調節する前記負荷制御信号を生成する負荷制御部とを有する。
本発明の第2の観点に係る負荷装置は、電源から入力される電流、電圧、及び、電力の少なくとも1つを測定し、前記電圧に応じた電圧検出信号を出力する測定部と、前記電源から入力される電流の経路に設けられた半導体素子と、入力される第1負荷制御信号と前記電圧検出信号との積に応じた信号を出力する乗算部と、入力される第2負荷制御信号と前記乗算部の出力信号との和に応じた電流が前記半導体素子に流れるように前記半導体素子のインピーダンスを調節する電流制御部とを含んだ負荷部と、前記測定部の測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が最大となるように前記半導体素子のインピーダンスを調節する前記第1負荷制御信号及び前記第2負荷制御信号を生成する負荷制御部とを有する。
前記負荷制御部は、前記第1負荷制御信号を一定値に保持するとともに前記第2負荷制御信号を変化させ、前記第2負荷制御信号の変化の前後における前記測定部の測定結果を取得し、前記取得した測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が増えた場合には前回と同じ方向に前記第2負荷制御信号を変化させ、前記電源から入力される電力が減った場合には前回と反対の方向に前記第2負荷制御信号を変化させる。

Claims (12)

  1. 電源から入力される電流の経路に設けられた半導体素子を含み、入力される負荷制御信号に応じて前記半導体素子のインピーダンスを調節する負荷部と、
    前記電源から入力される電流、電圧、及び、電力の少なくとも1つを測定する測定部と、
    前記測定部の測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が最大となるように前記半導体素子のインピーダンスを調節する前記負荷制御信号を生成する負荷制御部と、
    を有する負荷装置。
  2. 前記負荷制御部は、前記半導体素子のインピーダンスを変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記インピーダンスの変化の前後における前記測定部の測定結果を取得し、前記取得した測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が増えた場合には前回と同じ方向に前記インピーダンスを変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記電源から入力される電力が減った場合には前回と反対の方向に前記インピーダンスを変化させる前記負荷制御信号を生成する、
    請求項1に記載の負荷装置。
  3. 前記負荷部は、前記半導体素子の電気抵抗、前記電源からの入力電流、又は、前記電源からの入力電圧が前記負荷制御信号に対応した目標値と等しくなるように前記半導体素子のインピーダンスを調節し、
    前記負荷制御部は、前記目標値を変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記目標値の変化の前後における前記測定部の測定結果を取得し、前記取得した測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が増えた場合には前回と同じ方向に前記目標値を変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記電源から入力される電力が減った場合には前回と反対の方向に前記目標値を変化させる前記負荷制御信号を生成する、
    請求項2に記載の負荷装置。
  4. 前記負荷制御部は、前記電源から入力される電力が減った場合、前回と反対の方向に前記目標値を変化させる幅を、前回の目標値の変化幅より所定の割合だけ小さくするか、若しくは、前回の目標値の変化幅より所定値だけ小さくする、
    請求項3に記載の負荷装置。
  5. 前記負荷制御部は、同一方向へ一定の変化幅で連続して前記目標値を変化させた回数が所定回数に達っした後、更に同じ方向へ前記目標値を変化させる場合、前記目標値の変化幅を前記一定の変化幅より所定の割合だけ大きくするか、若しくは、前記目標値の変化幅を前記一定の変化幅より所定値だけ大きくする、
    請求項4に記載の負荷装置。
  6. 前記負荷制御部は、前記電源からの入力電力が最大化するように前記目標値を変化させる処理を開始する前に、前記半導体素子の電気抵抗の前記目標値を所定の最大値から最小値へ漸次変化させるか、若しくは、前記電源からの入力電流の前記目標値を所定の最小値から最大値へ漸次変化させる前記負荷制御信号を生成し、前記変化の途中で取得される前記測定部の測定結果に基づいて、前記電源からの入力電力が最大となる目標値を特定し、当該特定した目標値に基づいて、前記電源からの入力電力が最大化するように前記目標値を変化させる前記処理における前記目標値の初期値を決定する、
    請求項5に記載の負荷装置。
  7. 前記測定部は、前記電源から入力される電圧に応じた電圧検出信号を出力し、
    前記負荷部は、
    入力される第1負荷制御信号と前記電圧検出信号との積に応じた信号を出力する乗算部と、
    入力される第2負荷制御信号と前記乗算部の出力信号との和に応じた電流が前記半導体素子に流れるように前記半導体素子のインピーダンスを調節する電流制御部と、
    を含み、
    前記負荷制御部は、前記第1負荷制御信号を一定値に保持するとともに前記第2負荷制御信号を変化させ、前記第2負荷制御信号の変化の前後における前記測定部の測定結果を取得し、前記取得した測定結果に基づいて、前記電源から入力される電力が増えた場合には前回と同じ方向に前記第2負荷制御信号を変化させ、前記電源から入力される電力が減った場合には前回と反対の方向に前記第2負荷制御信号を変化させる、
    請求項2に記載の負荷装置。
  8. 前記負荷制御部は、前記電源から入力される電力が減った場合、前回と反対の方向に前記第2負荷制御信号を変化させる幅を、前回の前記第2負荷制御信号の変化幅より所定の割合だけ小さくするか、若しくは、前回の前記第2負荷制御信号の変化幅より所定値だけ小さくする、
    請求項7に記載の負荷装置。
  9. 前記負荷制御部は、同一方向へ一定の変化幅で連続して前記第2負荷制御信号を変化させた回数が所定回数に達っした後、更に同じ方向へ前記第2負荷制御信号を変化させる場合、前記第2負荷制御信号の変化幅を前記一定の変化幅より所定の割合だけ大きくするか、若しくは、前記第2負荷制御信号の変化幅を前記一定の変化幅より所定値だけ大きくする、
    請求項8に記載の負荷装置。
  10. 前記負荷制御部は、前記電源からの入力電力が最大化するように前記第2負荷制御信号を変化させる処理を開始する前に、前記半導体素子のインピーダンスが最大となる値から前記半導体素子のインピーダンスが最小となる値へ前記第2負荷制御信号を漸次変化させ、前記変化の途中で取得される前記測定部の測定結果に基づいて、前記電源からの入力電力が最大となる前記第2負荷制御信号の値を特定し、当該特定した値に基づいて、前記電源からの入力電力が最大化するように前記第2負荷制御信号を変化させる前記処理における前記第2負荷制御信号の初期値を決定する、
    請求項9に記載の負荷装置。
  11. 前記測定部は、前記電源から入力される電流、電圧、及び、電力の少なくとも1つの測定結果が所定の範囲を逸脱したか否かを監視し、
    前記負荷制御部は、前記測定部において前記少なくとも1つの測定結果が前記所定の範囲を逸脱したと判定された場合、前記半導体素子の電流が遮断されるように前記負荷制御信号を生成する、
    請求項2乃至10の何れか一項に記載の負荷装置。
  12. 前記測定部は、前記電源から入力される電流、電圧、及び、電力の少なくとも1つの測定結果が所定の範囲を逸脱したか否かを監視し、
    前記測定部において前記少なくとも1つの測定結果が前記所定の範囲を逸脱したと判定された場合、前記電源の異常を知らせる信号を上位装置に送信する処理、及び/又は、前記電源の異常を表示装置の画面に表示する処理を実行する報知処理部を有する、
    請求項2乃至11の何れか一項に記載の負荷装置。

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