JP2013134561A - プログラマブルコントローラ - Google Patents
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Abstract
AC入力回路を備えたプログラマブルコントローラにおいて、AC入力回路にフォトカプラを配置し、フォトカプラのOFF時間幅を測定し、予め登録したしきい値によりAC入力電圧の値を算出し、広範囲なAC電源電圧で入力可能なプログラマブルコントローラを提供する。
【解決手段】
AC入力電源と、該AC入力電源に直列に、スイッチとコンデンサと第1の抵抗を接続し、さらにフォトカプラを接続し、該フォトカプラに並列に第2の抵抗を接続したAC入力回路を備えたプログラマブルコントローラであって、前記フォトカプラの出力部に、入力信号取り出し回路を接続し、フォトカプラのOFF時間幅を測定し、AC入力電圧の適正なしきい値とにより比較することで入力電圧を把握できるため、広範囲のAC電源電圧にて入力可能となる。
【選択図】 図1
Description
図8のAC入力回路において、1は入力回路で、2はスイッチ、3はAC電源、4は入力電流制限用コンデンサ、5は突入電流制限用抵抗、6はしきい値設定用抵抗、7はフォトカプラ、8はデジタルフィルタ回路、9は演算回路である。
AC入力回路は、検出しようとするスイッチのON/OFF情報をAC電源により流れる電流値を検出して取り込むことを目的としている。
AC入力回路において、スイッチ2がONすると、AC電源3により入力電流はコンデンサ4、抵抗5、フォトカプラ7の順に流れる。コンデンサ4は入力電流の制限を決定し、抵抗5はスイッチ2がONになった瞬間の突入電流を制限する。
この検出しようとする入力電流値の入力ONとOFFの境目の電流値をしきい値と呼ぶ。
このしきい値は、主に図8の抵抗6の値で決定される。なぜならフォトカプラ7の入力の2端子間はほぼ一定の電圧が保たれる特性のため、抵抗6の値で、フォトカプラ入力に分流開始する電流値が決定される。フォトカプラ入力に分流開始すると、フォトカプラの出力がONする。
抵抗6の値が小さいと、フォトカプラに分流され難く、しきい値電圧が高くなる。抵抗6の値が高いと、フォトカプラに分流しやすくなり、少ない電流でONするため、しきい値電圧が低くなる。
したがって、AC電源の電圧が100Vの場合と、AC200Vの場合とでは、しきい値が異なるため、AC入力回路のしきい値を決める抵抗値6の値が異なり、AC100V電源の場合の入力回路、AC200V電源の場合の入力回路、それぞれ専用に値の異なる抵抗を設けなければならない。
よって、ユーザの使用するAC電源電圧がAC100Vの場合と、AC200Vの場合とで、準備するAC入力回路は、それぞれの電圧に対応した専用機種が必要となり、複数の機種を揃える必要があった。
この電源電圧に対応した適正なしきい値により信頼性の高いAC入力回路を実現できる。
(実施例1)
図1は、本発明のAC入力回路の図を示す。
図1において、1は入力回路で、2はスイッチ、3はAC電源、4は入力電流制限用コンデンサ、5は突入電流制限用抵抗、6はしきい値設定用抵抗、7はフォトカプラ、8はデジタルフィルタ回路、9は演算回路、10はフォトカプラ7の出力に接続した入力信号取り出し回路で、図8に示した従来のAC入力回路の構成と異なるのは入力信号取り出し回路10である。
図2に本発明のAC入力回路の各部の信号波形を示す。
図2(b)において、(A)はスイッチ2がONしたときのAC電源電圧の波形を表し、(B)はフォトカプラ7の入力端子間の信号波形で、特性上約±1Vの電圧波形である。
(B)の信号波形において、0Vをクロスする近傍はフォトカプラ7の入力に電流が流れない領域であるため、フォトカプラ7の出力はOFFとなる。
従って、フォトカプラの出力端子の信号波形は(C)に示した信号波形となる。すなわち、フォトカプラの出力信号波形において、ON状態はフォトカプラ7のトランジスタがONしている状態であり、OFF状態はフォトカプラ7のトランジスタがOFFしている状態で、約5V付近(H“レベル)となっている。
図3は、AC入力電圧の検出、及びスイッチ2のON/OFFの状態を知ることが容易となるように、図2(b)の(C)の信号波形のOFF(“H”レベル)時間の幅を大きく取るように工夫した図を示す。
従来技術において、抵抗6は入力ON/OFFの境目であるしきい値を決める抵抗であり、本発明では抵抗6の値を小さくしてしきい値を高めに設定している。
これによりフォトカプラのOFFの時間幅が大きく、逆にONの時間幅が小さい状態になり、検出し易くなっている。
図3の信号波形図において、フォトカプラ7のOFF時間幅を検出し易くするため、従来のしきい値より本発明のしきい値はその電圧を高く設定している。
また、AC100V,AC200Vのそれぞれの入力電圧に対し、本発明のしきい値より0Vとクロスしている範囲は、フォトカプラ7がOFFの状態となり、フォトカプラ7の出力波形を図3の下の図に示す。
この図3の下の図によると、AC100V入力時の“H”レベルの時間幅とAC200V入力時の“H”レベルの時間幅を比較すると、AC100V入力時の方が“H”レベルの時間幅が大きく、AC200V入力時の方が小さい。これによりフォトカプラ7のOFF時間幅は、入力電圧値に反比例する特性であることが分かる。すなわち、このフォトカプラ7のOFF(“H”レベル)時間を測定すればAC入力の電圧値を検出することができる。
図4において、AC100V入力時とAC200V入力時のパルス波形で、それぞれの“H”レベルの時間幅を測定する方法は、数μsecの信号で“H”レベルの時間幅をサンプリングし、サンプリングの連続カウント数で”H“レベルすなわちフォトカプラのOFF信号の時間幅を把握することができ、最終的にカウント数より入力電圧の値を求めることができる。
図4に示したパルス波形のパルス幅をサンプリングしてカウントすることにより、入力電圧の値を認識して登録する。登録はAC入力動作開始時に限定される。
しきい値は、スイッチ2をONにしてAC入力を取り込み、取り込み開始時より一定期間フォトカプラ7のOFF時間の幅の平均値を測定することでAC入力電圧値を認識し、この値の半分の電圧値を適正なしきい値をして登録する。
図5は、AC100V入力時とAC200V入力時の入力データの取り込みの説明図である。図5において、(1)入力電圧がAC100Vの場合、AC100Vが入力され、スイッチ2がON開始時にAC100Vの入力電圧であることを把握し、これより適正なしきい値として半分の電圧値50Vを登録している。
常に、図5の(1)に示したタイムチャートで、フォトカプラ7のOFF(“H”レベル)時間幅を測定し、入力されたAC信号から測定されたOFF時間幅がAC50Vの幅(登録されているしきい値)より小さければスイッチ2を入力ONとして、大きければ入力OFFとして取り込み、次段のデジタルフィルタ回路へ送る。
そして図6の(2)で示したタイムチャートで、フォトカプラ7がOFF(“H”レベル)の時間幅を測定し、入力されたAC信号から測定したOFF時間幅がAC100Vの幅(登録されているしきい値)よりも小さければ入力ONとし、大きければ入力OFFとして取り込み、次のデジタルフィルタへ送る。
図6において、上の図はAC入力の電圧波形を示し、その下の図に従来のフォトカプラの出力波形を、さらにその下に本発明のフォトカプラの出力波形を示す。
従来は、図8のAC入力回路において、抵抗6は入力ON/OFFの境目であるしきい値を決める抵抗で、このしきい値を決定する抵抗値が大きく、しきい値の値が小さかった。
さらに、AC100V入力時のOFF時間幅t4とAC200V入力時のOFF時間幅t3を大きくなるようにして、時間幅t4とt3の差を大きくし、このOFF時間幅をサンプリングしてカウントして電圧値を求めて、電圧値の誤差が小さくなるようにしている。
図7(a)の回路図において、入力信号はフォトカプラ7の出力信号で、その信号波形を図7(b)に示す。
図7(b)はフォトカプラOFF(”H“レベル)時間幅を発信器回路20から発信された10MHzの信号でカウントしている状態を示した図である。
図7(b)の信号波形で、フォトカプラOFF(”H“レベル)時間幅を測定するため、図7(a)において、入力信号をカウンタIC21に接続して入力し、発信回路20からカウンタIC21に10MHzの信号を入力し、入力信号の”H“レベルの時間幅をカウントする入力信号はインバータ素子23を介して、ラッチIC24に接続し、入力信号の反転した信号をトリガとしてカウンタICの内容をラッチICに取り込み、ラッチする。ここで、上記のカウンタIC21に接続し入力するフォトカプラの出力信号即ち入力信号は、発信器回路20の信号とフォトカプラの出力信号をAND素子22を介してカウンタIC21のクリア端子に接続している。
また、レジスタIC26はしきい値登録値格納用レジスタで、しきい値登録信号でトリガが掛かり、しきい値登録値がラッチされる。ここで、しきい値登録信号とは、制御回路より出力される信号で、運転制御開始時あるいは指定されたタイミング信号である。
比較器IC25は、入力信号を発信回路20の10MHzの信号でカウントし、ラッチICにラッチした入力信号のOFF時間幅のカウント値と、しきい値登録値とを比較する比較器である。比較器IC25の出力信号を図8(C)に示す。
この出力信号は、“入力信号のカウント値<しきい値登録値”の関係のとき、“H”レベル(入力ON)を出力し、“入力信号のカウント値>しきい値登録値”の関係のとき、“L”レベル(入力OFF)を出力する。
3‥AC電源 4‥入力電流制限用コンデンサ
5‥突入電流制限用抵抗 6‥しきい値設定用抵抗
7‥フォトカプラ 8‥デジタルフィルタ回路
9‥演算回路 10‥入力信号取り出し回路
20‥発信器回路 21‥カウンタIC
24‥ラッチIC 25‥比較器IC
26‥レジスタIC
Claims (4)
- AC入力電源と、
該AC入力電源に直列に、スイッチとコンデンサと第1の抵抗を接続し、さらにフォトカプラを接続し、
該フォトカプラに並列に第2の抵抗を接続したAC入力回路を備えたプログラマブルコントローラであって、
前記フォトカプラの出力に入力信号取り出し回路とデジタルフィルタ回路及び演算回路を接続したことを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 請求項1記載のプログラマブルコントローラにおいて、
前記フォトカプラの出力信号で、該フォトカプラがOFFとなる時間幅をカウントし、AC入力電圧値を算出することを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 請求項2記載のプログラマブルコントローラにおいて、
前記フォトカプラの出力信号で、該フォトカプラがOFFとなる時間幅をカウントし、該カウント値と比較する入力電圧の適正なしきい値を入力電圧の半分の値としたことを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 請求項1記載のプログラマブルコントローラにおいて、
前記入力信号取り出し回路は、
前記フォトカプラの出力信号を高周波信号でサンプリングしカウントするカウンタICと、
該カウンタICの値を該フォトカプラの出力信号でトリガかけてラッチするラッチICと、
しきい値登録値をラッチするレジスタICと、
前記ラッチICと該レジスタICの値を比較する比較器ICと、より構成されることを特徴とするプログラマブルコントローラ。
Priority Applications (1)
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