JP2013133172A - 産業用車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧ポンプの搭載数を低減すること。
【解決手段】駆動部6と、前記駆動部6により駆動される単一の油圧ポンプ5と、前記油圧ポンプ5から吐出される作動油を走行駆動用の油圧モータ7に供給する走行系作動油供給管9と、前記油圧ポンプ5から吐出される作動油を走行駆動用とは別の動作用の油圧アクチュエータ8に供給する動作系作動油供給管11と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、フォークリフトなどの産業用車両に関するものである。
従来、例えば、特許文献1では、無段変速機として油圧により作動するHST(Hydro Static Transmission)が搭載されるフォークリフトや作業車などについて記載されている。この特許文献1の記載において、HSTは、走行に用いられており、エンジンにより油圧ポンプが駆動され、当該油圧ポンプから吐出される作動油が油圧モータに送られることで油圧モータの出力軸が回転し、この出力軸の回転が車輪に伝達される。
特許第3850568号公報
ところで、フォークリフトなどの産業用車両では、走行以外の動作部として、例えば、荷役用の油圧アクチュエータが搭載されている。特許文献1では、油圧アクチュエータを作動させるにあたり、補助油圧ポンプを備えており、エンジンにより補助油圧ポンプを駆動している。このため、油圧ポンプを複数搭載しなければならず、構成機械の増加による製造コストが嵩んだり、設置スペースを要するとともに重量が増したり、構成機械の増加により信頼性低下を招いたりするおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、油圧ポンプの搭載数を低減することのできる産業用車両を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の産業用車両は、駆動部と、前記駆動部により駆動される単一の油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出される作動油を走行駆動用の油圧モータに供給する走行系作動油供給管と、前記油圧ポンプから吐出される作動油を走行駆動用とは別の動作用の油圧アクチュエータに供給する動作系作動油供給管と、を備えることを特徴とする。
この産業用車両によれば、単一の油圧ポンプから吐出される作動油を走行系作動油供給管を介して油圧モータに供給する一方、同じ油圧ポンプから吐出される作動油を動作系作動油供給管を介して油圧アクチュエータに供給することで、単一の油圧ポンプを走行用と動作用とに用いている。この結果、油圧ポンプの搭載数を低減することができる。このため、構成機械が減少することで製造コストを低減でき、設置スペースが減少するとともに重量が減少して小型化を図ることができ、構成機械の減少により信頼性を向上することができる。
また、第2の発明の産業用車両は、第1の発明において、前記走行系作動油供給管の開閉および開度を制御する走行系制御弁と、前記動作系作動油供給管の開閉および開度を制御する動作系制御弁と、を備えることを特徴とする。
この産業用車両によれば、油圧モータや油圧アクチュエータの動作をそれぞれ制御することができる。
また、第3の発明の産業用車両は、第1の発明において、前記走行系作動油供給管と前記動作系作動油供給管とが前記油圧ポンプから分岐して設けられており、当該分岐部分に、前記油圧ポンプに対して各前記供給管の接続を切り換える切換部を設けることを特徴とする。
この産業用車両によれば、単一の油圧ポンプから吐出される作動油を、走行系の油圧モータや、動作系の油圧アクチュエータに切り分けて供給することができる。
また、第4の発明の産業用車両は、第3の発明において、前記切換部は、前記油圧ポンプと前記走行系作動油供給管との接続、または前記油圧ポンプと前記動作系作動油供給管との接続のいずれか一方に切り換える切換弁であることを特徴とする。
この産業用車両によれば、単一の油圧ポンプから吐出される作動油を、走行系の油圧モータや、動作系の油圧アクチュエータに切り分けて供給することができる。
また、第5の発明の産業用車両は、第3の発明において、前記切換部は、前記油圧ポンプに対して各前記供給管の少なくとも一方を接続する多方向弁であることを特徴とする。
この産業用車両によれば、単一の油圧ポンプから吐出される作動油を、走行系の油圧モータや、動作系の油圧アクチュエータに切り分けて供給することができ、かつ走行系および動作系を同時に用いることができる。
また、第6の発明の産業用車両は、第3の発明において、前記切換部は、作動油の流量を制御しつつ、前記油圧ポンプに対して各前記供給管の少なくとも一方を接続する流量制御弁であることを特徴とする。
この産業用車両によれば、単一の油圧ポンプから吐出される作動油を、走行系の油圧モータや、動作系の油圧アクチュエータに切り分けて供給することができ、かつ走行系および動作系を同時に用いることができる。特に、この産業用車両によれば、切り換えを円滑に行うことができる。
また、第7の発明の産業用車両は、第3の発明において、前記油圧ポンプから吐出される作動油の流量を可変する油圧ポンプ吐出流量可変部と、動作操作量に応じて前記油圧ポンプ吐出流量可変部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
この産業用車両によれば、油圧ポンプから吐出される作動油の流量を可変することで、供給管に流量制御弁を設ける場合と比較して、作動油の圧力損失を低減することができ、高効率で動作を行うことができる。
また、第8の発明の産業用車両は、第7の発明において、前記動作系作動油供給管に設けられており、当該動作系作動油供給管での作動油の流量を可変する作動油流量可変部をさらに備え、前記制御部は、動作操作量に応じて前記油圧ポンプ吐出流量可変部および前記作動油流量可変部を制御することを特徴とする。
この産業用車両によれば、例えば、微操作となる動作の際など、必要に応じて作動油流量可変部により動作系作動油供給管での作動油の流量を可変することで、動作操作量により近似する動作を行うことができる。
また、第9の発明の産業用車両は、第1の発明において、前記油圧ポンプは、複数の圧縮部を備え、前記走行系作動油供給管と前記動作系作動油供給管とがそれぞれ圧縮部に分けて接続されることを特徴とする。
この産業用車両によれば、各圧縮部により切り分けて油圧モータや油圧アクチュエータの動作をそれぞれ制御することができる。
また、第10の発明の産業用車両は、第1〜第9のいずれか一つの発明において、前記油圧モータを左右の車輪にそれぞれ設けることを特徴とする。
この産業用車両によれば、操舵時に、各前輪の回転速度を変えたり、各前輪を正逆回転させたりすることで、操舵を迅速に行うことができる。
また、第11の発明の産業用車両は、第1〜第10のいずれか一つの発明において、前記走行系作動油供給管または前記動作系作動油供給管の少なくとも一方に、作動油を加圧状態で蓄えるアキュムレータを設けることを特徴とする。
この産業用車両によれば、アキュムレータで蓄えた作動油を走行系作動油供給管や動作系作動油供給管に供給することで、走行系作動油供給管や動作系作動油供給管での作動油の圧力が低下した場合に、圧力を補うことができる。
本発明によれば、油圧ポンプの搭載数を低減することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る産業用車両の概略図である。 図2は、油圧ポンプの一例を示す概略図である。 図3は、油圧モータの一例を示す概略図である。 図4は、本発明の実施の形態2に係る産業用車両の概略図である。 図5は、本発明の実施の形態3に係る産業用車両の概略図である。 図6は、切換部の一例を示す説明図である。 図7は、切換部の一例を示す説明図である。 図8は、切換部の一例を示す説明図である。 図9は、切換部の一例を示す説明図である。 図10は、本発明の実施の形態4に係る産業用車両の概略図である。 図11は、本発明の実施の形態4に係る産業用車両における作動油の流量制御の説明図である。 図12は、本発明の実施の形態4に係る産業用車両における作動油の流量制御の説明図である。 図13は、本発明の実施の形態4に係る産業用車両における作動油の流量制御の説明図である。 図14は、本発明の実施の形態5に係る産業用車両における作動油の流量制御の説明図である。 図15は、本発明の実施の形態6に係る産業用車両の概略図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態に係る産業用車両の概略図であり、図2は、油圧ポンプの一例を示す概略図であり、図3は、油圧モータの一例を示す概略図である。
図1に示す産業用車両は、走行および走行以外の別の動作を行うもので、一例としてフォークリフト1を示す。産業用車両としては、フォークリフト1以外に、走行および走行以外の別の動作を行うものであれば限定はない。
フォークリフト1は、走行用として左右の前輪2と左右の後輪3とを有する4輪車両として構成されている。前輪2は、走行駆動に用いられ、後輪3は操舵に用いられる。また、フォークリフト1は、その前側に、荷役を行うために昇降可能に設けられたリフト4を有して構成されている。そして、本実施の形態のフォークリフト1は、走行や走行以外の別の動作を行うため、単一の油圧ポンプ5が適用されている。
油圧ポンプ5は、様々な形態のものがあり、その一例を図2に示す。図2に示す油圧ポンプ5は、ケーシング51内に、カム52が回転可能に支持されている。カム52は、円盤状に形成され、その周囲に凹部52aおよび凸部52bが交互に形成されている。また、油圧ポンプ5は、ケーシング51内であって、カム52の周囲に、凹部52aおよび凸部52bに対応するように圧縮部53が複数設けられている。圧縮部53は、ケーシング51に固定された筒状のシリンダ53aと、シリンダ53a内で摺動可能に設けられたピストン53bとを有している。ピストン53bは、カムフォロア53cを有し、このカムフォロア53cが、カム52の凹部52aおよび凸部52bに対して常に接触するように構成されている。また、図には明示しないが、油圧ポンプ5は、ケーシング51に、作動油を吸い込む吸込口と、作動油を吐出する吐出口とを有している。
この油圧ポンプ5は、回転動力を発生するエンジンや電動モータなどの駆動部6(図1に示す)によりカム52が回転することによって、カム52の周囲の凹部52aによりピストン53bが下死点に向けて摺動する過程で、吸込口から作動油をシリンダ53a内に吸い込む。一方、油圧ポンプ5は、カム52の周囲の凸部52bによりピストン53bが上死点に摺動する過程で、シリンダ53a内が圧縮され、これにより加圧された作動油を吐出口から吐出する。
上述した油圧ポンプ5は、図1に示すように、フォークリフト1の走行のため、油圧モータ7に加圧した作動油を供給する。また、油圧ポンプ5は、走行とは別の動作のため、油圧アクチュエータ8に加圧した作動油を供給する。走行とは別の動作とは、本実施の形態では、リフト4の昇降や後輪3の操舵を含む。すなわち、リフト4の昇降や後輪3の操舵に油圧アクチュエータ8が用いられる。
油圧モータ7は、様々な形態のものがあり、その一例を図3に示す。図3に示す油圧モータ7は、ケーシング71内に、前輪2の駆動軸に連結されるクランクシャフト72が回転可能に支持されている。クランクシャフト72は、クランク72aの周方向に動力部73が複数設けられている。動力部73は、ケーシング71に固定された筒状のシリンダ73aと、シリンダ73a内で摺動可能に設けられたピストン73bとを有している。ピストン73bは、ピストンロッド73cが、クランク72aに支承されている。また、図には明示しないが、動力部73は、シリンダ73aのヘッド部に、作動油供給口と作動油排出口とが設けられている。作動油供給口は、当該供給口を開閉する供給口開閉弁が設けられ、作動油排出口は、当該排出口を開閉する排出口開閉弁が設けられている。また、複数の動力部73において、各作動油供給口は、図1に示すように油圧ポンプ5の吐出口に対して走行系作動油供給管9を介して接続され、各作動油排出口は、油圧ポンプ5の吸込口に対して走行系作動油排出管10を介して接続されている。
この油圧モータ7は、ピストン73bが上死点に至る動力部73において、作動油供給口が供給口開閉弁により開放され、作動油排出口が排出口開閉弁により閉塞された状態で、走行系作動油供給管9を介して油圧ポンプ5で加圧された作動油がシリンダ73a内に供給される。すると、作動油によりピストン73bが下死点に向けて押し出されることで、ピストンロッド73cがクランク72aをクランクシャフト72の回転方向に押してクランクシャフト72が回転する。一方、クランクシャフト72が回転する過程で、クランク72aによりピストンロッド73cが押されることで、ピストン73bが上死点に向けて摺動する。この過程で作動油排出口が排出口開閉弁により開放され、作動油供給口が供給口開閉弁により閉塞された状態で、シリンダ73a内で動力発生に用いられて減圧した作動油が走行系作動油排出管10を介して油圧ポンプ5に戻される。これを、クランク72aの周方向に設けられた各動力部73において周方向に順次行うことで、クランクシャフト72が連続して回転し、前輪2の駆動軸を回転させる。なお、各動力部73において周方向に逆の順で作動油の供給および排出を行えば、油圧モータ7は、逆の回転を前輪2の駆動軸に伝達するため、フォークリフト1を前進または後退させることができる。
油圧アクチュエータ8は、図1に示すように油圧ポンプ5の吐出口に対して動作系作動油供給管11を介して接続され、油圧ポンプ5で加圧された作動油が供給される。油圧アクチュエータ8は、供給された作動油により伸縮または収縮することで、リフト4の昇降や後輪3の操舵を行う。なお、図には明示しないが、油圧アクチュエータ8で動作に用いられて減圧した作動油は、油圧ポンプ5に戻される。
なお、走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11は、油圧ポンプ5の吐出口に接続された吐出管12からそれぞれ分岐して設けられている。
このように、本実施の形態のフォークリフト(産業用車両)1は、駆動部6と、駆動部6により駆動される単一の油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5から吐出される作動油を走行駆動用の油圧モータ7に供給する走行系作動油供給管9と、油圧ポンプ5から吐出される作動油を走行駆動用とは別の動作用の油圧アクチュエータ8に供給する動作系作動油供給管11とを備えている。
このフォークリフト1によれば、単一の油圧ポンプ5から吐出される作動油を走行系作動油供給管9を介して油圧モータ7に供給する一方、同じ油圧ポンプ5から吐出される作動油を動作系作動油供給管11を介して油圧アクチュエータ8に供給することで、単一の油圧ポンプ5を走行用と動作用とに用いている。この結果、油圧ポンプ5の搭載数を低減することが可能になる。このため、構成機械が減少することで製造コストを低減でき、設置スペースが減少するとともに重量が減少して小型化を図ることができ、構成機械の減少により信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態のフォークリフト1は、図1に示すように、走行系作動油供給管9に、当該走行系作動油供給管9の開閉および開度を制御する走行系制御弁13が設けられ、動作系作動油供給管11に、当該動作系作動油供給管11の開閉および開度を制御する動作系制御弁14が設けられている。
走行系制御弁13は、走行系作動油供給管9に対して油圧ポンプ5から吐出される作動油を流通させ、かつ作動油の流量を調整するものである。動作系制御弁14は、動作系作動油供給管11に対して油圧ポンプ5から吐出される作動油を流通させ、かつ作動油の流量を調整するものである。これら、走行系制御弁13および動作系制御弁14は、制御部20によって制御される。
制御部20は、フォークリフト1の走行や動作の入力信号に応じ、走行系制御弁13や動作系制御弁14の開閉および流量を制御するものである。制御部20は、フォークリフト1の走行時において、図1に示すようにアクセルの操作開始の入力信号Aにより、走行系制御弁13を開放して走行系作動油供給管9を通じて作動油を油圧モータ7に供給させることで油圧モータ7を作動させてフォークリフト1を走行させる。さらに、制御部20は、アクセルの操作量に応じた入力信号Aにより、走行系制御弁13の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧モータ7の回転数を増減させてフォークリフト1の走行速度を増減させる。
また、制御部20は、リフト4の昇降時において、図1に示すように荷役レバーの操作開始の入力信号Bにより、動作系制御弁14を開放して動作系作動油供給管11を通じて作動油を油圧アクチュエータ8に供給させることで油圧アクチュエータ8を作動させてリフト4を昇降させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Bにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させてリフト4の昇降速度を増減させる。
また、制御部20は、後輪3の操舵時において、図1に示すようにステアリングの操作開始の入力信号Cにより、動作系制御弁14を開放して動作系作動油供給管11を通じて作動油を油圧アクチュエータ8に供給させることで油圧アクチュエータ8を作動させて後輪3を操舵させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Cにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させて後輪3の操舵角を増減させる。なお、制御部20は、必要に応じて油圧モータ7や油圧アクチュエータ8に供給する作動油の供給量を可変するため、駆動部6の駆動を制御する。
このように、本実施の形態のフォークリフト1によれば、走行系作動油供給管9の開閉および開度を制御する走行系制御弁13と、動作系作動油供給管11の開閉および開度を制御する動作系制御弁14とを備えることで、油圧モータ7や油圧アクチュエータ8の動作をそれぞれ制御することが可能になる。
また、本実施の形態のフォークリフト1は、走行系作動油供給管9または動作系作動油供給管11の少なくとも一方に、作動油を加圧状態で蓄えるアキュムレータ15を設けることが好ましい。図1では、走行系作動油供給管9および動作系作動油供給管11が分岐する吐出管12に接続管15aを介してアキュムレータ15が設けられている。また、接続管15aは、当該接続管15aを開閉する開閉弁15bが設けられている。
そして、開閉弁15bは、制御部20により開閉制御される。具体的には、制御部20は、走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11に設けられた図示しない圧力計からの圧力を入力信号Dとして入力し、入力した圧力が所定の閾値よりも低下している場合、開閉弁15bを開放して、走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11における作動油の圧力を補う。また、制御部20は、アキュムレータ15に設けられた図示しない圧力計からの圧力を入力信号Dとして入力し、入力した圧力が所定の閾値よりも低下している場合、開閉弁15bを開放して、油圧ポンプ5から吐出される加圧された作動油を蓄える。
このように、アキュムレータ15で蓄えた作動油を走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11に供給することで、走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11での作動油の圧力が低下した場合に、圧力を補うことが可能になる。
[実施の形態2]
図4は、本実施の形態に係る産業用車両の概略図である。本実施の形態に係る産業用車両としてのフォークリフト1は、上述した実施の形態1のフォークリフト1に対し、各前輪2に油圧モータ7を設けた点が異なる。すなわち、各前輪2の各油圧モータ7に、走行系作動油供給管9がそれぞれ接続され、各油圧モータ7から油圧ポンプ5に走行系作動油排出管10がそれぞれ接続されている。
本実施の形態のフォークリフト1によれば、上述した実施の形態1の効果に加え、各前輪2に油圧モータ7を設けることで、操舵時に、各前輪2の回転速度を変えたり、各前輪2を正逆回転させたりすることで、操舵を迅速に行うことが可能になる。
なお、本実施の形態において、油圧モータ7は、図3に示す構成のものを用いることで加圧される作動油の圧力損失が少なく高効率で走行を行うことが可能である。ただし、油圧モータ7は、図3に示す構成に限らず、例えば、斜板式油圧モータであってもよい。斜板式油圧モータは、出力軸に対して当該出力軸における回転軸の延在方向に対して円板が傾斜して設けられた斜板を有し、当該斜板を出力軸の周りに設けられた油圧ピストンで出力軸の回転方向に順に押すことで出力軸を回転させるものである。
[実施の形態3]
図5は、本実施の形態に係る産業用車両の概略図である。本実施の形態に係る産業用車両としてのフォークリフト1は、上述した実施の形態1のフォークリフト1に対し、走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11に係る構成が異なる。したがって、本実施の形態の説明において、上述した実施の形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態のフォークリフト1は、駆動部6と、駆動部6により駆動される単一の油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5から吐出される作動油を走行駆動用の油圧モータ7に供給する走行系作動油供給管9と、油圧ポンプ5から吐出される作動油を走行駆動用とは別の動作用の油圧アクチュエータ8に供給する動作系作動油供給管11とを備えている。
このフォークリフト1によれば、単一の油圧ポンプ5から吐出される作動油を走行系作動油供給管9を介して油圧モータ7に供給する一方、同じ油圧ポンプ5から吐出される作動油を動作系作動油供給管11を介して油圧アクチュエータ8に供給することで、単一の油圧ポンプ5を走行用と動作用とに用いている。この結果、油圧ポンプ5の搭載数を低減することが可能になる。このため、構成機械が減少することで製造コストを低減でき、設置スペースが減少するとともに重量が減少して小型化を図ることができ、構成機械の減少により信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態のフォークリフト1は、走行系作動油供給管9と動作系作動油供給管11とが油圧ポンプ5の吐出口に接続された吐出管12からそれぞれ分岐して設けられており、当該分岐部分に、油圧ポンプ5に対して各供給管9,11の接続を切り換える切換部16を設けている。具体的に、切換部16は、走行系作動油供給管9と、リフト4の油圧アクチュエータ8に繋がる動作系作動油供給管11との分岐部分に設けられている。
このフォークリフト1によれば、単一の油圧ポンプ5から吐出される作動油を、走行系の油圧モータ7や、動作系であるリフト4の油圧アクチュエータ8に切り分けて供給することが可能になる。
図6〜図9は、切換部の一例を示す説明図である。図6に示す切換部16は、油圧ポンプ5と走行系作動油供給管9との接続、または油圧ポンプ5と動作系作動油供給管11との接続のいずれか一方に切り換える切換弁16aとして構成されている。この切換弁16aの切り換えは、制御部20によって制御される。
制御部20は、フォークリフト1の走行や動作の入力信号に応じ、切換弁16aの切り換えを行うとともに、動作系制御弁14の開閉および流量を制御するものである。制御部20は、フォークリフト1の走行時において、図5に示すようにアクセルの操作開始の入力信号Aにより、切換弁16aを走行系作動油供給管9側に切り換えることで油圧モータ7を作動させてフォークリフト1を走行させる。さらに、制御部20は、アクセルの操作量に応じた入力信号Aにより、油圧モータ7に供給する作動油の供給量を可変するため、駆動部6の駆動を制御する。
また、制御部20は、リフト4の昇降時において、図5に示すように荷役レバーの操作開始の入力信号Bにより、切換弁16aを動作系作動油供給管11側に切り換えるとともに、動作系制御弁14を開放することで油圧アクチュエータ8を作動させてリフト4を昇降させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Bにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させてリフト4の昇降速度を増減させる。
また、制御部20は、後輪3の操舵時において、図5に示すようにステアリングの操作開始の入力信号Cにより、動作系制御弁14を開放して動作系作動油供給管11を通じて作動油を油圧アクチュエータ8に供給させることで油圧アクチュエータ8を作動させて後輪3を操舵させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Cにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させて後輪3の操舵角を増減させる。
図7に示す切換部16は、油圧ポンプ5に対して各供給管9,11の少なくとも一方を接続する多方向弁16bとして構成されている。多方向弁16bは、油圧ポンプ5と動作系作動油供給管11との接続、または油圧ポンプ5と走行系作動油供給管9および動作系作動油供給管11との接続のいずれか一方に切り換えるものである。また、図7に示す切換部16は、リフト4の油圧アクチュエータ8に繋がる動作系作動油供給管11に設けられた動作系制御弁14も含む。これらの多方向弁16bおよび動作系制御弁14の切り換えは、制御部20によって制御される。
制御部20は、フォークリフト1の走行や動作の入力信号に応じ、多方向弁16bの切り換えを行うとともに、動作系制御弁14の開閉および流量を制御するものである。制御部20は、フォークリフト1の走行時において、図5に示すようにアクセルの操作開始の入力信号Aにより、多方向弁16bを走行系作動油供給管9側および動作系作動油供給管11側に切り換えるとともに、動作系制御弁14を閉塞させることで油圧モータ7を作動させてフォークリフト1を走行させる。さらに、制御部20は、アクセルの操作量に応じた入力信号Aにより、油圧モータ7に供給する作動油の供給量を可変するため、駆動部6の駆動を制御する。
また、制御部20は、リフト4の昇降時において、図5に示すように荷役レバーの操作開始の入力信号Bにより、多方向弁16bを動作系作動油供給管11側に切り換えるとともに、動作系制御弁14を開放することで油圧アクチュエータ8を作動させてリフト4を昇降させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Bにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させてリフト4の昇降速度を増減させる。
また、制御部20は、走行およびリフトの昇降を同時に行う場合、図5に示すようにアクセルの操作開始の入力信号A、および荷役レバーの操作開始の入力信号Bにより、多方向弁16bを走行系作動油供給管9側および動作系作動油供給管11側に切り換えるとともに、動作系制御弁14を開放することで、油圧モータ7を作動させてフォークリフト1を走行させ、かつ油圧アクチュエータ8を作動させてリフト4を昇降させる。制御部20は、アクセルの操作量に応じた入力信号Aにより、油圧モータ7に供給する作動油の供給量を可変するため、駆動部6の駆動を制御する。さらにまた、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Bにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させてリフト4の昇降速度を増減させる。
また、制御部20は、後輪3の操舵時において、図5に示すようにステアリングの操作開始の入力信号Cにより、動作系制御弁14を開放して動作系作動油供給管11を通じて作動油を油圧アクチュエータ8に供給させることで油圧アクチュエータ8を作動させて後輪3を操舵させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Cにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させて後輪3の操舵角を増減させる。
なお、図7に示す多方向弁16bにおいて、走行系作動油供給管9側および動作系作動油供給管11側に切り換える形態では、走行系作動油供給管9側への作動油の流量の急激な変化を抑制するため、動作系作動油供給管11側に絞りが設けられている。
図8に示す切換部16は、油圧ポンプ5に対して各供給管9,11の少なくとも一方を接続する多方向弁16cとして構成されている。多方向弁16cは、油圧ポンプ5と動作系作動油供給管11との接続、油圧ポンプ5と走行系作動油供給管9および動作系作動油供給管11との接続、または油圧ポンプ5と走行系作動油供給管9との接続のいずれか一方に切り換えるものである。この多方向弁16cの切り換えは、制御部20によって制御される。
制御部20は、フォークリフト1の走行や動作の入力信号に応じ、多方向弁16cの切り換えを行うとともに、動作系制御弁14の開閉および流量を制御するものである。制御部20は、フォークリフト1の走行時において、図5に示すようにアクセルの操作開始の入力信号Aにより、多方向弁16cを走行系作動油供給管9側に切り換えることで油圧モータ7を作動させてフォークリフト1を走行させる。さらに、制御部20は、アクセルの操作量に応じた入力信号Aにより、油圧モータ7に供給する作動油の供給量を可変するため、駆動部6の駆動を制御する。
また、制御部20は、リフト4の昇降時において、図5に示すように荷役レバーの操作開始の入力信号Bにより、多方向弁16cを動作系作動油供給管11側に切り換えるとともに、動作系制御弁14を開放することで油圧アクチュエータ8を作動させてリフト4を昇降させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Bにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させてリフト4の昇降速度を増減させる。
また、制御部20は、走行およびリフトの昇降を同時に行う場合、図5に示すようにアクセルの操作開始の入力信号A、および荷役レバーの操作開始の入力信号Bにより、多方向弁16cを走行系作動油供給管9側および動作系作動油供給管11側に切り換えるとともに、とともに動作系制御弁14を開放することで、油圧モータ7を作動させてフォークリフト1を走行させ、かつ油圧アクチュエータ8を作動させてリフト4を昇降させる。制御部20は、アクセルの操作量に応じた入力信号Aにより、油圧モータ7に供給する作動油の供給量を可変するため、駆動部6の駆動を制御する。さらにまた、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Bにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させてリフト4の昇降速度を増減させる。
また、制御部20は、後輪3の操舵時において、図5に示すようにステアリングの操作開始の入力信号Cにより、動作系制御弁14を開放して動作系作動油供給管11を通じて作動油を油圧アクチュエータ8に供給させることで油圧アクチュエータ8を作動させて後輪3を操舵させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Cにより、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させて後輪3の操舵角を増減させる。
なお、図8に示す多方向弁16cにおいて、走行系作動油供給管9側および動作系作動油供給管11側に切り換える形態では、走行系作動油供給管9側への作動油の流量の急激な変化を抑制するため、動作系作動油供給管11側に絞りが設けられている。
図9に示す切換部16は、作動油の流量を制御しつつ、油圧ポンプ5に対して各供給管9,11の少なくとも一方を接続することのできるサーボ弁や電磁比例弁などの流量制御弁16dとして構成されている。流量制御弁16dは、油圧ポンプ5と動作系作動油供給管11との接続、油圧ポンプ5と走行系作動油供給管9および動作系作動油供給管11との接続、または油圧ポンプ5と走行系作動油供給管9との接続のいずれか一方に切り換えるものである。この流量制御弁16dの切り換えは、制御部20によって制御される。この制御部20による切り換えは、図8に示す多方向弁16cと同様であるが、流量制御弁16dは、多方向弁16cと比較して各切り換えを円滑に行うことが可能である。
なお、図9に示す流量制御弁16dにおいて、走行系作動油供給管9側および動作系作動油供給管11側に切り換える形態では、走行系作動油供給管9側への作動油の流量の急激な変化を抑制するため、動作系作動油供給管11側に絞りが設けられている。
なお、図5において、上述した実施の形態1のアキュムレータ15を示していないが、当該アキュムレータ15を備えていてもよい。アキュムレータ15で蓄えた作動油を走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11に供給することで、走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11での作動油の圧力が低下した場合に、圧力を補うことが可能になる。
なお、本実施の形態においては、上述した実施の形態2のように各前輪2に油圧モータ7を設けてもよい。この場合、図4において吐出管12から動作系作動油供給管11が分岐する部分に切換部16を設ける。
[実施の形態4]
図10は、本実施の形態に係る産業用車両の概略図であり、図11〜図13は、本実施の形態に係る産業用車両における作動油の流量制御の説明図である。本実施の形態に係る産業用車両としてのフォークリフト1は、上述した実施の形態3のフォークリフト1に対し、油圧ポンプ5から吐出される作動油の流量を可変する油圧ポンプ吐出流量可変部54を備える点が異なる。したがって、本実施の形態の説明において、上述した実施の形態3と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
油圧ポンプ吐出流量可変部54は、油圧ポンプ5の複数の圧縮部53の全てを動作させる全吐出状態から、複数の圧縮部53の幾つかを休止させることで、油圧ポンプ5から吐出される作動油の流量を可変する。具体的には、圧縮部53での作動油の吸い込みを止めたり、圧縮部53での圧縮を止めたりするように、圧縮部53に設けられる吸込弁や吐出弁を開放する。この油圧ポンプ吐出流量可変部54は、リフト4の昇降時において制御部20によって制御される。
制御部20は、リフト4の昇降時において、図10に示すように荷役レバーの操作開始の入力信号Bにより、切換部16を動作系作動油供給管11側に切り換えるとともに、動作系制御弁14を開放することで油圧アクチュエータ8を作動させてリフト4を昇降させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Bにより、油圧ポンプ吐出流量可変部54を制御して油圧ポンプ5における作動油の吐出量を増減させ、作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させてリフト4の昇降速度(荷役速度)を増減させる。
図11は、荷役レバーの操作量に応じた荷役速度の関係を示している。この荷役速度は、作動油の流量に比例する。したがって、図12に示すように、荷役レバーの操作量に応じて油圧ポンプ吐出流量可変部54を制御して油圧ポンプ5における作動油の吐出量を増減させれば、荷役レバーの操作量に応じた荷役速度に制御することが可能である。上述した実施の形態では、図13に一点鎖線で示すように、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させるが、本実施の形態では、これを油圧ポンプ吐出流量可変部54の制御により行うため、図13に実線で示すように、動作系制御弁14を全開放した状態とする。すなわち、動作系制御弁14は開閉弁として構成できる。
このフォークリフト1によれば、単一の油圧ポンプ5から吐出される作動油を走行系作動油供給管9を介して油圧モータ7に供給する一方、同じ油圧ポンプ5から吐出される作動油を動作系作動油供給管11を介して油圧アクチュエータ8に供給することで、単一の油圧ポンプ5を走行用と動作用とに用いている。この結果、油圧ポンプ5の搭載数を低減することが可能になる。このため、構成機械が減少することで製造コストを低減でき、設置スペースが減少するとともに重量が減少して小型化を図ることができ、構成機械の減少により信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態のフォークリフト1は、走行系作動油供給管9と動作系作動油供給管11とが油圧ポンプ5の吐出口に接続された吐出管12からそれぞれ分岐して設けられており、当該分岐部分に、油圧ポンプ5に対して各供給管9,11の接続を切り換える切換部16を設けている。このフォークリフト1によれば、油圧ポンプ5から吐出される作動油を、走行系の油圧モータ7や、動作系であるリフト4の油圧アクチュエータ8に切り分けて供給することが可能になる。
特に、本実施の形態のフォークリフト1は、油圧ポンプ5から吐出される作動油の流量を可変する油圧ポンプ吐出流量可変部54と、動作操作量に応じて油圧ポンプ吐出流量可変部54を制御する制御部20とを備える。
このフォークリフト1によれば、動作系作動油供給管11に供給する作動油の流量を、油圧ポンプ5から吐出される作動油の流量で可変しているため、動作系作動油供給管11に流量制御弁である動作系制御弁14を設ける場合と比較して、動作系制御弁14での作動油の圧力損失を低減することが可能であるため、高効率で動作を行うことが可能である。
なお、図10において、上述した実施の形態1のアキュムレータ15を示していないが、当該アキュムレータ15を備えていてもよい。アキュムレータ15で蓄えた作動油を走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11に供給することで、走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11での作動油の圧力が低下した場合に、圧力を補うことが可能になる。
なお、本実施の形態においては、上述した実施の形態2のように各前輪2に油圧モータ7を設けてもよい。この場合、図4において吐出管12から動作系作動油供給管11が分岐する部分に切換部16を設ける。
[実施の形態5]
図14は、本実施の形態に係る産業用車両における作動油の流量制御の説明図である。本実施の形態に係る産業用車両としてのフォークリフト1は、上述した実施の形態4のフォークリフト1と同様の構成であり、制御部20による制御が異なる。したがって、本実施の形態の説明において、上述した実施の形態4(実施の形態3)と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
制御部20は、リフト4の昇降時において、図10に示すように荷役レバーの操作開始の入力信号Bにより、切換部16を動作系作動油供給管11側に切り換えるとともに、作動油流量可変部としての動作系制御弁14を開放することで油圧アクチュエータ8を作動させてリフト4を昇降させる。さらに、制御部20は、荷役レバーの操作量に応じた入力信号Bにより、油圧ポンプ吐出流量可変部54を制御して油圧ポンプ5における作動油の吐出量を増減させ、作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させてリフト4の昇降速度(荷役速度)を増減させる。さらにまた、制御部20は、図14に示すように、荷役を微操作する領域であるリフト4の低速度域では、動作系制御弁14の開放度を変化させて作動油の流量を増減させることで油圧アクチュエータ8の伸縮量を増減させてリフト4の昇降速度を増減させる。そして、制御部20は、図14に示すように、リフト4の中速度域および高速度域では、動作系制御弁14を全開放した状態とする。
このように、本実施の形態のフォークリフト1は、上述した実施の形態4において、動作系作動油供給管11での作動油の流量を可変する動作系制御弁(作動油流量可変部)14をさらに備え、制御部20は、動作操作量に応じて油圧ポンプ吐出流量可変部54および動作系制御弁14を制御する。具体的には、微操作となる動作の低速度域のみ動作系制御弁14により動作系作動油供給管11での作動油の流量を可変する。
このフォークリフト1によれば、上述した実施の形態4の効果に加え、例えば、微操作となる動作の際など、必要に応じて動作系制御弁14により動作系作動油供給管11での作動油の流量を可変することで、動作操作量により近似する動作を行うことが可能である。
[実施の形態6]
図15は、本実施の形態に係る産業用車両の概略図である。本実施の形態に係る産業用車両としてのフォークリフト1は、上述した実施の形態1のフォークリフト1に対し、油圧ポンプ5に走行系作動油供給管9と動作系作動油供給管11とが接続されている点が異なる。したがって、本実施の形態の説明において、上述した実施の形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
油圧ポンプ5は、上述したように複数の圧縮部53を備えている。そして、走行系作動油供給管9と動作系作動油供給管11とがそれぞれ圧縮部53に分けて接続されることで、単一の油圧ポンプ5から走行系作動油供給管9と動作系作動油供給管11とに分けて作動油を吐出することが可能になる。そして、この際の制御部20による制御は、実施の形態1と同様である。
このように、本実施の形態のフォークリフト1では、油圧ポンプ5は、複数の圧縮部53を備え、走行系作動油供給管9と動作系作動油供給管11とがそれぞれ圧縮部53に分けて接続されている。この結果、油圧ポンプ5の搭載数を低減することが可能になる。このため、構成機械が減少することで製造コストを低減でき、設置スペースが減少するとともに重量が減少して小型化を図ることができ、構成機械の減少により信頼性を向上することができる。特に、本実施の形態のフォークリフト1によれば、各圧縮部53により切り分けて油圧モータ7や油圧アクチュエータ8の動作をそれぞれ制御することが可能である。
なお、図15において、上述した実施の形態1のアキュムレータ15を示していないが、各供給管9,11にアキュムレータ15を備えていてもよい。アキュムレータ15で蓄えた作動油を走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11に供給することで、走行系作動油供給管9や動作系作動油供給管11での作動油の圧力が低下した場合に、圧力を補うことが可能になる。
なお、本実施の形態においては、上述した実施の形態2のように各前輪2に油圧モータ7を設けてもよい。
1 フォークリフト
2 前輪
3 後輪
4 リフト
5 油圧ポンプ
53 圧縮部
54 油圧ポンプ吐出流量可変部
6 駆動部
7 油圧モータ
8 油圧アクチュエータ
9 走行系作動油供給管
10 走行系作動油排出管
11 動作系作動油供給管
12 吐出管
13 走行系制御弁
14 動作系制御弁
15 アキュムレータ
15a 接続管
15b 開閉弁
16 切換部
16a 切換弁
16b 多方向弁
16c 多方向弁
16d 流量制御弁
20 制御部

Claims (11)

  1. 駆動部と、
    前記駆動部により駆動される単一の油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出される作動油を走行駆動用の油圧モータに供給する走行系作動油供給管と、
    前記油圧ポンプから吐出される作動油を走行駆動用とは別の動作用の油圧アクチュエータに供給する動作系作動油供給管と、
    を備えることを特徴とする産業用車両。
  2. 前記走行系作動油供給管の開閉および開度を制御する走行系制御弁と、
    前記動作系作動油供給管の開閉および開度を制御する動作系制御弁と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の産業用車両。
  3. 前記走行系作動油供給管と前記動作系作動油供給管とが前記油圧ポンプから分岐して設けられており、当該分岐部分に、前記油圧ポンプに対して各前記供給管の接続を切り換える切換部を設けることを特徴とする請求項1に記載の産業用車両。
  4. 前記切換部は、前記油圧ポンプと前記走行系作動油供給管との接続、または前記油圧ポンプと前記動作系作動油供給管との接続のいずれか一方に切り換える切換弁であることを特徴とする請求項3に記載の産業用車両。
  5. 前記切換部は、前記油圧ポンプに対して各前記供給管の少なくとも一方を接続する多方向弁であることを特徴とする請求項3に記載の産業用車両。
  6. 前記切換部は、作動油の流量を制御しつつ、前記油圧ポンプに対して各前記供給管の少なくとも一方を接続する流量制御弁であることを特徴とする請求項3に記載の産業用車両。
  7. 前記油圧ポンプから吐出される作動油の流量を可変する油圧ポンプ吐出流量可変部と、
    動作操作量に応じて前記油圧ポンプ吐出流量可変部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の産業用車両。
  8. 前記動作系作動油供給管に設けられており、当該動作系作動油供給管での作動油の流量を可変する作動油流量可変部をさらに備え、前記制御部は、動作操作量に応じて前記油圧ポンプ吐出流量可変部および前記作動油流量可変部を制御することを特徴とする請求項7に記載の産業用車両。
  9. 前記油圧ポンプは、複数の圧縮部を備え、前記走行系作動油供給管と前記動作系作動油供給管とがそれぞれ圧縮部に分けて接続されることを特徴とする請求項1に記載の産業用車両。
  10. 前記油圧モータを左右の車輪にそれぞれ設けることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の産業用車両。
  11. 前記走行系作動油供給管または前記動作系作動油供給管の少なくとも一方に、作動油を加圧状態で蓄えるアキュムレータを設けることを特徴とする請求項1〜10にいずれか一つに記載の産業用車両。
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