JP2013132407A - 連続血圧測定システム、連続血圧測定方法、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

連続血圧測定システム、連続血圧測定方法、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化が可能で、被測定者への負担を軽減することができ、高精度で連続的に血圧を測定することができる連続血圧測定システム、連続血圧測定方法、連続血圧測定プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】血圧測定手段12により、被測定者の初期血圧を測定する。加圧手段11により所定の押し下げ量で被測定者の血管を加圧した状態で、血圧測定手段12により、血管の圧力を所定の時間間隔で測定する。初期血圧算出手段23aにより、初期血圧から平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求め、加圧血圧算出手段23bにより、加圧した血管の圧力から平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める。基準血圧算出手段23cにより、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求め、血圧校正手段23dにより、PoavとΔPとから、順次、PとΔPとに基づいて血圧を校正する。
【選択図】図10

Description

本発明は、連続血圧測定システム、連続血圧測定方法、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
血圧を連続的に測定することについては、重篤な疾病患者のモニタや、心血管系臓器障害の特定、運動における負荷コントロールなど、幅広い分野から、その重要性が指摘されている。従来、血圧を連続的に測定する方法や装置として、観血式血圧測定方法や24時間血圧計(ABPM)がある。観血式血圧測定方法は、カテーテルを血管内に挿入して血管内圧を直接的に計測する方法であるが、侵襲的手法であり、被測定者への負担が大きいために、手術中など限られた条件でしか使用できないという問題があった。また、24時間血圧計(ABPM)は、一定時間間隔(15〜30分)毎にカフを用いた血圧計測を行う手法であり、カフで頻繁に圧力をかけるため、被測定者への負担が大きいことや、より短時間間隔での連続的な血圧変動が得られないことなどの問題があった。
このような問題を解決するために、脈波伝播速度や脈波伝播時間を利用して血圧を連続的に測定するもの(例えば、特許文献1乃至6参照)や、手指に複数のカフを取り付けて血圧を連続的に測定するもの(例えば、特許文献7参照)が提案されている。
なお、本発明者等は、腕部血管系モデルや、非線形バネでモデル化した皮下組織モデルを用いて、血管の力学特性を表すチューブ則を利用したモデル計算を行い、圧力センサにより取得された脈波を数値的に再現している(例えば、非特許文献1乃至4参照)。
特開平7−136136号公報 特開平10−66681号公報 特開2002−136489号公報 特開2007−7076号公報 特開2007−7077号公報 特開2007−82682号公報 特開平8−332173号公報
Shirai, A., Nakanishi, T., and Hayase, T., "NumericalAnslysis of One-dimensional Model of Blood Flow to Reproduce Fundamental PulseWave Measurement for Scientific Verification of Pulse Diagnosis", JSME Journalof Biomechanical Science and Engineering, 2011, Vol. 6, No. 4, p.330-342 中西勉、白井敦、早瀬敏幸、「脈診の科学的検証のための一次元数学モデルを用いた脈波計測実験の再現」、第21回バイオエンジニアリング講演会 講演論文集、社団法人日本機械学会、2009年1月22日、p.51-52 Nakanishi, T., Sirai, A., and Hayase, T., "Reproduction ofPulse Waveform Measurement using One-dimensional Mathematical Model forValidation of Pulse Diagnosis", GPBE/NUS-Tohoku Graduate Student Conference inBioengineering, Program & Abstract, 2008, p.9-10 中西勉、鳴海賢太郎、白井敦、早瀬敏幸、「脈診の科学的検証のための腕部皮下組織の力学モデルの検討」、第11回日本代替・相補・伝統医療連合会議(JACT) 第7回日本統合医療学会(JIM)合同大会 プログラム・抄録集、2007年、p.76
しかしながら、特許文献1乃至6に記載の血圧測定装置では、脈波の伝播時間や速度を測定するために、血圧を測定するためのカフに加えて、心電図の測定器や複数の脈波検出用のセンサを被測定者に取り付けなければならず、依然として被測定者への負担が大きく、装置自体も大型化するという課題があった。また、特許文献1乃至6に記載の装置では、正確な血圧値の推定よりも、血圧値の大幅な変動を検知することに主眼がおかれているため、血圧が大きく変動したときにのみ測定を行っており、連続的な血圧測定とは言い難いという課題もあった。特許文献7に記載の血圧測定方法では、手指の末梢動脈の自律的な収縮・拡張が、血圧の測定値に影響を与えるおそれがあり、測定精度が低下する可能性があるという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、小型化が可能で、被測定者への負担を軽減することができ、高精度で連続的に血圧を測定することができる連続血圧測定システム、連続血圧測定方法、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的としている。
本発明者等は、非特許文献1乃至4に記載のように、測定対象部位における血管系のモデル、および、所定の押し下げ量で血管を加圧したときの血圧を計算するための皮下組織モデルに基づいて、所定の時間間隔で段階的に圧力を上げながら血管を加圧したときの血圧変動について、以下に示すモデル計算を行った。その結果、加圧された血管の圧力から求められた脈波の平均圧と圧振幅とを、脈波の平均血圧と血圧振幅とでそれぞれ無次元化したときの関係に基づいて、血圧を推定できることを見出し、本発明に至った。
[モデル計算−使用モデル]
モデル計算は、図1に示すモデルを使用して行った。なお、図1に示すモデルは、非特許文献1乃至4に記載のモデルと同じものである。図1(a)に示すように、腕部血管系の数学モデルは、動脈系(Artery)を全長700mmのテーパーのついたコラプシブルチューブで模擬し、チューブの上流端に供給圧力源(Supply)が、下流端に毛細血管による微小循環(micro−circulation)、静脈(Venous)が接続されている。チューブの上流端半径(Inlet radius)を、4.23mm、下流端半径(Outlet radius)を、1.74mmとする。また、血液を、密度ρ=1050kg/m、動粘度ν=3.8×10−6/sの非圧縮性ニュートン流体とし、血流は一次元で記述する。
このモデル計算で使用する運動方程式、連続の式、動脈壁に働く力のつり合いの式は、以下のようになる。
ここで、uは動脈内流速、Pは血管の内圧、fは抵抗係数、Dは動脈周長、Aは血管の断面積、λは管摩擦係数、Rexは局所レイノルズ係数、Qは流量、Tは動脈の管軸方向の張力、Pは動脈を圧迫する圧力、Aは任意の基準内圧のときの血管の断面積、γは血管の断面積変化に対する粘性抵抗係数である。また、モデル計算では、モデルを不等間隔スタッガード格子系により各格子に分割し、4次ルンゲ・クッタ法により計算を行っている。
動脈への加圧および圧力測定は、チューブの下流端から100mmの位置とし、その位置での加圧時の皮下組織モデル(Tissue Model)を、図1(b)に示す。図1(b)に示すように、皮下組織モデルとして二次の非線形バネモデルを用いると、圧力センサ(Sensor)の押し下げ量Yとセンサ出力圧力Pとの関係は、次のようになる。なお、センサは、加圧面が直径8mmの円形である。
:動脈を圧迫する圧力
a:組織モデル定数(=10.0×10Pa/m
dyav:センサ加圧面における、血管の初期形状の高さyからの変化量dyの空間平均値
また、モデル計算で使用する心拍一周期分の供給圧力(Supply pressure)Pの波形を、図2に示す。ここで、平均圧Psavは13.3kPa(100mmHg)、振幅ΔPは、5.5kPa(41mmHg)とした。図2に示す波形は、ヒトの腕頭動脈の圧力の実測値を基に作成されたものである。
また、モデル計算では、血管の断面積比A/Aと伸展圧φとの関係が、図3に示すチューブ則で表されるものとして、モデル計算を行う。チューブ則は、次式で表される。
ここで、n=5、n=6、A/A=0.3、A/A=0のときの伸展圧φ=−26.6kPaとする。また、C=0.3、C=0.05とし、C〜Cは、A/A=0.3において、2つの式のφの傾きが一致するように設定する。
[ステップ状加圧時のモデル計算結果]
図1乃至図3に示すモデルを使用して、5秒間隔で、0.5mmずつ圧力センサを押し下げて、段階的に血管を加圧したときの、センサ出力圧力のモデル計算結果を、図4(a)に示す。ここで、各押し下げステップ毎のセンサ出力圧力の平均値Poavおよび振幅ΔPは、血圧や血管の力学特性により様々に変化する。血圧振幅ΔPを5.5kPaとし、平均血圧Psavを変化させた場合の、モデル計算による加圧時のPoavとΔPとの関係を図4(b)に示す。また、平均血圧Psavを13.3kPaとし、血圧振幅ΔPを変化させた場合の、モデル計算による加圧時のPoavとΔPとの関係を図4(c)に示す。
図4(b)および(c)において、加圧時のPoavとΔPとを、それぞれ平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って無次元化したときのグラフを、それぞれ図5(a)および(b)に示す。図5(a)および(b)に示すように、Poav/Psav≦1の範囲では、平均血圧Psavや血圧振幅ΔPのパラメータによらず、各曲線がほぼ一致しており、各押し下げステップ毎のPoav/PsavおよびΔP/ΔPの値もほぼ一致していることが確認された。このことから、血管の押し下げ量を任意の一定の位置で維持した場合には、血圧が変化しても、Poav/PsavおよびΔP/ΔPの値は一定となるはずである。このため、Poav/PsavおよびΔP/ΔPを監視することにより、血圧を推定することができると考えられる。具体的には、圧力センサの押し下げ量を任意の一定の位置で維持した状態で、PoavおよびΔPを測定し、Poav/PsavおよびΔP/ΔPの値が常に一定になるように血圧PsavおよびΔPを求めればよい。
以上の結果から、本願発明の連続血圧測定システムは、被測定者の血圧を測定する初期血圧測定手段と、所定の押し下げ量で前記被測定者の血管を加圧する加圧手段と、前記加圧手段で加圧中の前記血管の圧力を、所定の時間間隔で測定する加圧血圧測定手段と、前記被測定者の血圧を校正して求める解析装置とを有し、前記解析装置は、前記初期血圧測定手段で測定された前記被測定者の血圧から、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求める初期血圧算出手段と、前記加圧血圧測定手段で所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力から、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める加圧血圧算出手段と、前記加圧血圧算出手段で最初に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ前記初期血圧算出手段で求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求める基準血圧算出手段と、前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、前記基準血圧算出手段で求められた平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて血圧を校正する血圧校正手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る連続血圧測定方法は、被測定者の血圧を測定する初期血圧測定工程と、所定の押し下げ量で前記被測定者の血管を加圧する加圧工程と、前記加圧工程で加圧中の前記血管の圧力を、所定の時間間隔で測定する加圧血圧測定工程とを有し、コンピュータが、前記初期血圧測定工程で測定された被測定者の血圧から、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求める初期血圧算出工程と、前記加圧血圧測定工程で所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力から、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める加圧血圧算出工程と、前記加圧血圧算出工程で最初に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ前記初期血圧算出工程で求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求める基準血圧算出工程と、前記加圧血圧算出工程で2回目以降に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、前記基準血圧算出工程で求められた平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて血圧を校正する血圧校正工程とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る連続血圧測定プログラムは、コンピュータを、被測定者の初期血圧と、所定の押し下げ量で前記被測定者の血管を加圧した状態で所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力とを入力する入力手段、前記入力手段で入力された前記初期血圧から、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求める初期血圧算出手段、前記入力手段で入力された前記所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力から、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める加圧血圧算出手段、前記加圧血圧算出手段で最初に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ前記初期血圧算出手段で求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求める基準血圧算出手段、前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、前記基準血圧算出手段で求められた平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて血圧を校正する血圧校正手段、として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係る連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータを、被測定者の初期血圧と、所定の押し下げ量で前記被測定者の血管を加圧した状態で所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力とを入力する入力手段、前記入力手段で入力された前記初期血圧から、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求める初期血圧算出手段、前記入力手段で入力された前記所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力から、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める加圧血圧算出手段、前記加圧血圧算出手段で最初に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ前記初期血圧算出手段で求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求める基準血圧算出手段、前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、前記基準血圧算出手段で求められた平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて血圧を校正する血圧校正手段、として機能させることを特徴とする。
本発明に係る連続血圧測定システム、連続血圧測定方法、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、被測定者に対して1箇所での測定で、連続的に血圧を測定することができるため、被測定者への負担を軽減することができる。また、複数箇所で血圧や脈波速度などの測定を行う場合と比べて、システム全体の小型化が可能である。連続的に血圧を測定している間は、被測定者の血管を、Poav/Psav≦1の圧力が小さい範囲で加圧していればよく、長時間圧迫しても被測定者への負担が小さい。無次元化された平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて常に血圧を校正するため、時間進行に伴う誤差の蓄積が発生しにくく、高精度で血圧を測定することができる。
所定の押し下げ量での被測定者の血管の加圧、および所定の時間間隔での加圧中の血管の圧力の測定は、市販の1つのカフを用いて行うことができる。また、被測定者の初期血圧の測定も同じカフを用いて行ってもよく、別の市販の血圧計を用いて行ってもよい。血管の加圧圧力の制御は、解析装置やコンピュータで制御可能であってもよい。また、校正された平均血圧と血圧振幅とに基づいて、最高血圧や最低血圧を求めてもよい。この場合、例えば、校正された平均血圧をP’sav、血圧振幅をΔP’とすると、最高血圧PH=P’sav+(2/3)×ΔP’、最低血圧PL=P’sav−(1/3)×ΔP’として求めることができる。
本発明に係る連続血圧測定システム、連続血圧測定方法、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、手首式血圧計や腕時計型血圧計などの市販の血圧測定装置に内蔵することができ、安価に構成可能である。また、簡易な四則演算のみの計算処理で血圧を校正することができ、高度な計算処理能力を要しない。
本発明に係る連続血圧測定システム、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で、前記血圧校正手段は、前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、校正後の平均血圧P’sav=Poav/P、血圧振幅ΔP’=ΔP/ΔPを求めてもよい。本発明に係る連続血圧測定方法で、前記血圧校正工程は、前記加圧血圧算出工程で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、校正後の平均血圧P’sav=Poav/P、血圧振幅ΔP’=ΔP/ΔPを求めてもよい。これらの場合、簡単な計算により、血圧を校正することができる。
[一定加圧時のモデル計算結果]
図1乃至図3に示すモデルを使用して、圧力センサの押し下げ量を一定の3mmとしたときのモデル計算を行った。血圧振幅ΔPを5.5kPaとし、平均血圧Psavを1kPa毎に増加させた場合のモデル計算結果を図6(a)に示す。また、平均血圧Psavを13.3kPaとし、血圧振幅ΔPを0.275kPa毎に増加させた場合のモデル計算結果を図6(b)に示す。
図6(a)に示すように、加圧時のセンサ出力圧力の無次元平均圧Poav/13.3kPaは、Psavの増加とともに直線的に増えることが確認された。また、Psavが13.3kPaから18.3kPaまで、37.6mmHg増加したとき、加圧時の無次元圧振幅ΔP/5.5kPaは、約8%減少していることが確認された。図6(b)に示すように、加圧時の無次元圧振幅ΔP/5.5kPaは、ΔPの増加とともに直線的に増えることが確認された。また、ΔPが増加しても、加圧時の無次元平均圧Poav/13.3kPaは、ほぼ一定値でほとんど変化しないことが確認された。
図6(a)および(b)において、加圧時の平均圧Poavおよび圧振幅ΔPを、それぞれPsav=13.3kPa、ΔP=5.5kPaのときのPoavおよびΔPの値で割って無次元化し、PsavおよびΔPを、それぞれ13.3kPaおよび5.5kPaで割って無次元化したときのグラフを、それぞれ図7(a)および(b)に示す。図7(a)および(b)に示すように、それぞれPoavおよびΔPのグラフの傾きが、ほぼ1になっており、Poav/PsavおよびΔP/ΔPが常に一定値になるはずであるという、図5の結果から得られた結論と一致することがわかる。また、図7(a)に示すように、図6(a)と同様に、Psavが増加するとともに、ΔPがやや減少していることが確認された。
[Psavの変化によるΔPの変化の原理]
図6(a)および図7(a)に示すように、Psavが増加するとともに、ΔPが減少する原因は、図3に示すチューブ則の影響によるものと考えられる。すなわち、図8に示すように、チューブ則の血管の伸展圧φ(血圧に対応)が正の部分では、血圧振幅(φの変動幅)が一定で平均血圧を増加させた場合、血管断面積比A/Aの変化が小さくなる。ここで、センサ出力圧力の平均圧Poavは、力の釣り合いによりφの値に対応するが、圧振幅ΔPは、血管断面積比A/Aの変化に対応している。このため、図8(a)に示すように、平均血圧が増加するほど血圧振幅は小さくなることがわかる。
φ=血管内圧(Psav)−血管外圧(Poav)であるため、これをPsavで割って、1−Poav/Psavとし、ΔP/ΔPの累積和との関係をプロットすると、皮下組織の弾性などの影響を含めたチューブ則に対応するものとなる。図5(a)および(b)において、1−Poav/Psavと、ΔP/ΔPの累積和との関係を求め、それぞれ図9(a)および(b)に示す。図9に示すように、Poav/Psav≦1の範囲では、平均血圧Psavや血圧振幅ΔPのパラメータによらず、各曲線がほぼ一致しており、この範囲で測定を行うことが好ましいことが確認された。
図6(a)および図7(a)に示すように、平均血圧Psavが変化すると、センサ出力圧力の圧振幅ΔPが若干変化する。このため、一定押し下げ量で加圧した状態で、より正確な血圧測定を行うためには、Psavの変化に伴うΔPの変化を補正する必要がある。そのためには、図6(a)、図7(a)、または図9に示すような、Psavの変化に伴うΔPの変化を示す関係をあらかじめ求めておき、その関係に基づいて測定した血圧の校正を行うことが好ましい。
すなわち、本発明に係る連続血圧測定システム、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で、前記血圧校正手段は、前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、あらかじめ求められた平均血圧Psavと圧振幅ΔPとの関係を利用してΔPを補正するとともに、補正したΔPを用いて、順次、校正後の平均血圧P’sav=Poav/P、血圧振幅ΔP’=ΔP/ΔPを求めてもよい。本発明に係る連続血圧測定方法で、前記血圧校正工程は、前記加圧血圧算出工程で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、あらかじめ求められた平均血圧Psavと圧振幅ΔPとの関係を利用してΔPを補正するとともに、補正したΔPを用いて、順次、校正後の平均血圧P’sav=Poav/P、血圧振幅ΔP’=ΔP/ΔPを求めてもよい。これらの場合、より正確な血圧を求めることができる。
本発明によれば、小型化が可能で、被測定者への負担を軽減することができ、高精度で連続的に血圧を測定することができる連続血圧測定システム、連続血圧測定方法、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
本発明に係る連続血圧測定システムの原理を示すモデル計算で用いる(a)腕部血管系の数学モデル、(b)皮下組織モデルの側面図である。 本発明に係る連続血圧測定システムの原理を示すモデル計算で用いる、心拍一周期分の供給圧力Pを示すグラフである。 本発明に係る連続血圧測定システムの原理を示すモデル計算で用いる、血管断面積比A/Aと伸展圧φとの関係を示すチューブ則を表すグラフである。 本発明に係る連続血圧測定システムの原理を示すモデル計算の、段階的に血管を加圧したときの、(a)センサ出力圧力のモデル計算結果を示すグラフ、(b)血圧振幅ΔPを5.5kPaとし、平均血圧Psavを変化させたときの、モデル計算による加圧時の平均圧Poavと圧振幅ΔPとの関係を示すグラフ、(c)平均血圧Psavを13.3kPaとし、血圧振幅ΔPを変化させたときの、モデル計算による加圧時の平均圧Poavと圧振幅ΔPとの関係を示すグラフである。 (a)図4(b)に示すグラフ、(b)図4(c)に示すグラフにおいて、加圧時の平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って無次元化したときのグラフである。 本発明に係る連続血圧測定システムの原理を示すモデル計算の、血管の押し下げ量を3mmとしたときの、(a)血圧振幅ΔPを5.5kPaとし、平均血圧Psavを1kPa毎に増加させたときのモデル計算結果を示すグラフ、(b)平均血圧Psavを13.3kPaとし、血圧振幅ΔPを0.275kPa毎に増加させたときのモデル計算結果を示すグラフである。 (a)図6(a)に示すグラフ、(b)図6(b)に示すグラフおいて、加圧時の平均圧Poavおよび圧振幅ΔPを、それぞれPsav=13.3kPa、ΔP=5.5kPaのときのPoavおよびΔPの値で割って無次元化し、PsavおよびΔPを、それぞれ13.3kPaおよび5.5kPaで割って無次元化したときのグラフである。 (a)チューブ則の血管の伸展圧φが正の部分を示すグラフ、(b)(a)の拡大部分を示す、図3に示すチューブ則のグラフである(以下、「擬似チューブ則」と呼ぶ)。 (a)図5(a)に示すグラフ、(b)図5(b)に示すグラフから、1−Poav/Psavと、ΔP/ΔPの累積和との関係を求めたグラフである。 本発明の実施の形態の連続血圧測定システムを示す概略構成図である。 本発明の実施の形態の連続血圧測定方法の流れを示すフローチャートである。 図11に示すフローチャートの、センサ押し下げの流れを示すフローチャートである。 図11に示すフローチャートの、メインルーチンの流れを示すフローチャートである。 図11に示す本発明の実施の形態の連続血圧測定方法の、メインルーチンの変形例の流れを示すフローチャートである。 図11に示す本発明の実施の形態の連続血圧測定方法の、メインルーチンの第2の変形例の流れを示すフローチャートである。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図10乃至図15は、本発明の実施の形態の連続血圧測定システム、連続血圧測定方法、連続血圧測定プログラムおよび、連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を示している。
図10に示すように、本発明の実施の形態の連続血圧測定システム10は、加圧手段11と血圧測定手段12とコンピュータ13とを有している。
加圧手段11は、センサ駆動装置から成り、アンプ14を介してコンピュータ13に接続されている。血圧測定手段12は、圧力センサから成り、コンピュータ13に接続されている。血圧測定手段12は、加圧手段11に取り付けられている。加圧手段11は、被測定者の手首1の橈骨動脈2などの血管を、血圧測定手段12を介して任意の圧力または押し下げ量で加圧可能になっている。血圧測定手段12は、加圧手段11で加圧していないときや、加圧中の血管の圧力を測定可能になっている。また、血圧測定手段12は、加圧手段11で加圧中の血管の圧力を、所定の時間間隔で測定可能になっている。加圧手段11および血圧測定手段12は、腕などに巻いて使用される市販のカフから成っていてもよい。なお、血圧測定手段12は、初期血圧測定手段と加圧血圧測定手段とを兼ねるよう構成されている。
コンピュータ13は、制御手段21と受信手段22と主制御部23と記憶手段24と出力手段25とを有している。なお、コンピュータ13とは、ハードウェアとOS(オペレーティングシステム)とを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウェアを意味している。また、OSが不要で、アプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータ13に相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とを備えている。なお、コンピュータ13は、解析装置を成している。
制御手段21は、加圧手段11で血管を加圧する圧力または押し下げ量を制御可能に、アンプ14を介してセンサ駆動信号を加圧手段11に送るよう構成されている。また、制御手段21は、血圧測定手段12による血圧測定のタイミングや時間間隔なども制御可能になっている。受信手段22は、血圧測定手段12で測定された圧力を、バンドパスフィルタ(BPF)を介して受信可能になっている。
主制御部23は、CPUから成り、受信手段22や記憶手段24、キーボードなどの入力手段からデータを受け取り、演算・加工して記憶手段24や出力手段25に引き渡すよう構成されている。主制御部23は、初期血圧算出手段23aと加圧血圧算出手段23bと基準血圧算出手段23cと血圧校正手段23dとを有している。初期血圧算出手段23aは、血圧測定手段12または市販の血圧計などで測定された被測定者の血圧から、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求めるようになっている。加圧血圧算出手段23bは、血圧測定手段12で所定の時間間隔で測定された血管の圧力から、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求めるようになっている。
基準血圧算出手段23cは、加圧血圧算出手段23bで最初に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ初期血圧算出手段23aで求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求めるようになっている。血圧校正手段23dは、加圧血圧算出手段23bで2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、校正後の平均血圧P’sav=Poav/P、血圧振幅ΔP’=ΔP/ΔPを求めるようになっている。
記憶手段24は、メモリから成る内部記憶装置24aと、ケーブル等でコンピュータ13に接続された外部記憶装置24bとから成っている。また、出力手段25は、モニタから成っている。記憶手段24および出力手段25は、主制御部23で算出された初期の平均血圧Psavおよび血圧振幅ΔPや、加圧時の平均圧Poavおよび圧振幅ΔP、無次元化された平均圧Pおよび圧振幅ΔP、校正後の平均血圧P’savおよび血圧振幅ΔP’、それらから求められた最高血圧PHおよび最低血圧PLなどを、それぞれ保存可能および出力可能になっている。
本発明の実施の形態の連続血圧測定システム10は、本発明の実施の形態の連続血圧測定方法により、連続的に血圧を測定することができる。本発明の実施の形態の連続血圧測定方法は、まず、カフを被測定者の手首1に巻くなど、橈骨動脈2などの血管を加圧可能かつその血管の圧力を測定可能に、加圧手段11および血圧測定手段12をセットする。次に、図11に示すように、血圧測定手段12により、被測定者の初期血圧(校正用血圧)を測定する。このとき、血圧測定手段12により初期血圧の測定を行っているが、図10に示すように、血圧測定手段12ではなく、市販の血圧計などで初期血圧の測定を行い、そのデータをキーボードなどの入力手段26からコンピュータ13に入力してもよい。測定された初期血圧から、初期血圧算出手段23aにより、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求める(ステップ31)。
次に、制御手段21で圧力を制御しながら、加圧手段11により、所定の押し下げ量で被測定者の血管を加圧する(ステップ32)。このとき、押し下げ量を正確に制御するため、図12に示すように、まず、加圧手段11を引き上げ(ステップ41)、その出力が0になったら(ステップ42)加圧手段11を押し下げ(ステップ43)、押し下げ量が規定値に達したら、その位置を維持する(ステップ44)。図11に示すように、こうして血管を加圧した状態で、血圧測定手段12により、1回目の血管の圧力測定を行う。この測定された圧力から、加圧血圧算出手段23bにより、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める(ステップ33)。なお、血管の押し下げ量は、血管の圧力がPoav/Psav≦1の範囲になるように制御する。
基準血圧算出手段23cにより、加圧血圧算出手段23bで求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ初期血圧算出手段23aで求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求める(ステップ34)。次に、メインルーチン(ステップ35)として、図13に示すように、加圧手段11で血管を加圧した状態で、血圧測定手段12により、所定の時間間隔で2回目以降の血管の圧力測定を行う。所定の時間間隔で測定された圧力から、加圧血圧算出手段23bにより、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める(ステップ51)。なお、血管の圧力測定の所定の時間間隔は、連続的と見なせる間隔であることが好ましく、例えば、1心拍の1/100から1/50である。また、血圧測定手段12による加圧中の1回目の血管の圧力測定と2回目の血管の圧力測定との時間間隔は、2回目以降と同じ時間間隔である。
次に、血圧校正手段23dにより、加圧血圧算出手段23bで2回目以降に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、校正後の平均血圧P’sav=Poav/P、血圧振幅ΔP’=ΔP/ΔPを求める(ステップ52)。求められた校正後の平均血圧P’savと血圧振幅ΔP’とを、出力手段25に出力する(ステップ53)とともに、記憶手段24に記憶する(ステップ54)。
あらかじめ設定した校正インターバルに達するまで、血圧測定手段12で血管の圧力測定を行うたびに、ステップ51からステップ54までを繰り返す(ステップ55)。校正インターバルに達したら、メインルーチンを終了する(ステップ56)。メインルーチンを終了したならば、血圧計測を終了するまで、再び初期血圧の計測のステップ31からステップ35までを繰り返す(ステップ36)。このように、校正インターバルで設定した時間だけ校正を繰り返した後、再び初期血圧の測定に戻ることにより、加圧に対する皮下組織や血管の自律的な反応に起因する誤差の蓄積を防ぐことができる。
こうして、本発明の実施の形態の連続血圧測定システム10および連続血圧測定方法は、連続的に血圧を測定することができる。本発明の実施の形態の連続血圧測定システム10および連続血圧測定方法は、被測定者に対して1箇所での測定で、連続的に血圧を測定することができるため、被測定者への負担を軽減することができる。また、複数箇所で血圧や脈波速度などの測定を行う場合と比べて、システム全体の小型化が可能である。連続的に血圧を測定している間は、被測定者の血管を、Poav/Psav≦1の圧力が小さい範囲で加圧していればよく、長時間圧迫しても被測定者への負担が小さい。無次元化された平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて常に血圧を校正するため、時間進行に伴う誤差の蓄積が発生しにくく、高精度で血圧を測定することができる。
本発明の実施の形態の連続血圧測定システム10および連続血圧測定方法は、校正された平均血圧と血圧振幅とに基づいて、例えば、最高血圧PH=P’sav+(2/3)×ΔP’、最低血圧PL=P’sav−(1/3)×ΔP’として、最高血圧PHおよび最低血圧PLを求めてもよい。本発明の実施の形態の連続血圧測定システム10および連続血圧測定方法は、手首式血圧計や腕時計型血圧計などの市販の血圧測定装置に内蔵することができ、安価に構成可能である。また、簡易な四則演算のみの計算処理で血圧を校正することができ、高度な計算処理能力を要しない。
なお、本発明の実施の形態の連続血圧測定方法は、メインルーチン(ステップ35)として、図14(a)(図6(a)と同じグラフ)に示す、Psavの変化に伴うΔPの変化を示す関係に基づいて、血圧の校正を行うものであってもよい。この場合、ΔPの変化がPsavに関する一次式で近似できると仮定して、血圧の校正を行う。メインルーチンとして、図14(b)に示すように、まず、Flag=0、ε=1とおき(ステップ61)、加圧手段11で血管を加圧した状態で、血圧測定手段12により、所定の時間間隔で2回目以降の血管の圧力測定を行う。所定の時間間隔で測定された血管の圧力から、加圧血圧算出手段23bにより、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める(ステップ62)。
次に、血圧校正手段23dにより、加圧血圧算出手段23bで2回目以降に求められた平均圧Poavから、P’=Poav/Psavを求める(ステップ63)。P’≠PかつFlag=0のとき、すなわち、初めて血管の圧力の変化が認められたとき(ステップ64)、加圧手段11による加圧を一旦止めて、血圧測定手段12または市販の血圧計などにより、被測定者の血圧を測定する(ステップ65)。このとき測定された血圧から、初期血圧算出手段23aにより、平均血圧P’savと血圧振幅ΔP’とを求める(ステップ66)。さらに、血圧校正手段23dにより、ε(P)=1−(1−α)(P−Psav)/(P’sav−Psav){ただし、α=(ΔP/ΔP’)/ΔP}を求め(ステップ67)、Flag=1とする(ステップ68)。
また、P’≠PかつFlag=0ではないとき、すなわち、血管の圧力の変化がないときや、すでにステップ65からステップ68を行っているとき(ステップ69)、校正後の平均血圧P’sav=Poav/P、血圧振幅ΔP’=ΔP/ε(P’sav)ΔPを求める(ステップ70)。求められた平均血圧P’savと血圧振幅ΔP’とを、出力手段25に出力する(ステップ71)とともに、記憶手段24に記憶する(ステップ72)。あらかじめ設定した校正インターバルに達するまで、血圧測定手段12で血管の圧力測定を行うたびに、ステップ61からステップ72までを繰り返す(ステップ73)。校正インターバルに達したら、メインルーチンを終了する(ステップ74)。
この図14に示す場合、Psavの変化に伴うΔPの変化をも考慮に入れているため、校正精度が高く、より正確な血圧を求めることができる。なお、ステップ65からステップ68は、図11に示すように、あらかじめ前処理として行っていてもよい(ステップ30)。
また、本発明の実施の形態の連続血圧測定方法は、メインルーチン(ステップ35)として、図15(a)(図9(a)と同様のものを拡大したグラフ)に示す、[1−Poav/Psav]と[ΔP/ΔPの累積和]との関係(擬似チューブ則)に基づいて、血圧の校正を行うものであってもよい。この場合、図11に示すように、あらかじめ前処理として、図15(a)に対応する[1−Poav/Psav]と[ΔP/ΔPの累積和]との関係(擬似チューブ則)を求めておく(ステップ30)。
メインルーチンとして、図15(b)に示すように、まず、Pos=Poavとして、ステップ33のPoavをスタックしておく(ステップ81)。次に、加圧手段11で血管を加圧した状態で、血圧測定手段12により、所定の時間間隔で2回目以降の血管の圧力測定を行う。所定の時間間隔で測定された血管の圧力から、加圧血圧算出手段23bにより、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める(ステップ82)。
次に、血圧校正手段23dにより、加圧血圧算出手段23bで2回目以降に求められた平均圧Poavから、校正後の平均血圧P’sav=Poav/Pを求め(ステップ83)、さらに、P1=1−Pos/(P’sav+ΔP/2)、および、P2=1−Pos/(P’sav−ΔP/2)を求める(ステップ84)。あらかじめ求めた[1−Poav/Psav]と[ΔP/ΔPの累積和]との関係に基づいて、図15(a)に示すように、[1−Poav/Psav]のP1およびP2に対応する、[ΔP/ΔPの累積和]のΔPo1およびΔPo2をそれぞれ求め(ステップ85)、さらに校正後の血圧振幅ΔP’=ΔP/(ΔPo2−ΔPo1)を求める(ステップ86)
求められた平均血圧P’savと血圧振幅ΔP’とを、出力手段25に出力する(ステップ87)とともに、記憶手段24に記憶する(ステップ88)。あらかじめ設定した校正インターバルに達するまで、血圧測定手段12で血管の圧力測定を行うたびに、ステップ82からステップ88までを繰り返す(ステップ89)。校正インターバルに達したら、メインルーチンを終了する(ステップ90)。
この図15に示す場合も、擬似チューブ則によりPsavの変化に伴うΔPの変化を考慮に入れているため、校正精度が高く、より正確な血圧を求めることができる。なお、前処理で、図15(a)に対応するグラフを求めておくかわりに、様々なΔPにおけるPsavの変化に対する(ΔPo2−ΔPo1)の値のテーブルを求めておいてもよい。
なお、本発明の実施の形態の連続血圧測定プログラムは、図10に示すコンピュータ13を機能させるプログラムから成っていてもよい。この場合、例えば、カフを用いた一般家庭での容易な測定を達成する形態として、市販の家庭用血圧計に実装または接続されたコンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)13が、図11〜15に示すフローに従って、本発明の実施の形態の連続血圧測定プログラムを実行することによって実現されてもよい。
また、本発明の実施の形態の連続血圧測定プログラムは、例えば、CD(CD−ROM、CD−R、CD−RWなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RWなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。この場合、コンピュータ13は、その記録媒体から連続血圧測定プログラムを読み取ってコンピュータ13の内部記憶装置24aまたは外部記憶装置24bに転送し、格納して用いることができる。また、本発明の実施の形態の連続血圧測定プログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータ13に提供するようになっていてもよい。
本発明の実施の形態の連続血圧測定プログラムとしてのアプリケーションプログラムは、上述のようなコンピュータ13に実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。なお、本発明の実施の形態の連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク、CD、DVD、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクのほか、コンピュータ13の内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)24a、外部記憶装置24b等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等の、コンピュータ読み取り可能な種々の媒体を利用することもできる。
1 手首
2 橈骨動脈
10 連続血圧測定システム
11 加圧手段
12 血圧測定手段
13 コンピュータ
21 制御手段
22 受信手段
23 主制御部
23a 初期血圧算出手段
23b 加圧血圧算出手段
23c 基準血圧算出手段
23d 血圧校正手段
24 記憶手段
24a 内部記憶装置
24b 外部記憶装置
25 出力手段
14 アンプ

Claims (6)

  1. 被測定者の血圧を測定する初期血圧測定手段と、
    所定の押し下げ量で前記被測定者の血管を加圧する加圧手段と、
    前記加圧手段で加圧中の前記血管の圧力を、所定の時間間隔で測定する加圧血圧測定手段と、
    前記被測定者の血圧を校正して求める解析装置とを有し、
    前記解析装置は、
    前記初期血圧測定手段で測定された前記被測定者の血圧から、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求める初期血圧算出手段と、
    前記加圧血圧測定手段で所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力から、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める加圧血圧算出手段と、
    前記加圧血圧算出手段で最初に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ前記初期血圧算出手段で求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求める基準血圧算出手段と、
    前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、前記基準血圧算出手段で求められた平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて血圧を校正する血圧校正手段とを有することを
    特徴とする連続血圧測定システム。
  2. 前記血圧校正手段は、前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、校正後の平均血圧P’sav=Poav/P、血圧振幅ΔP’=ΔP/ΔPを求めることを特徴とする請求項1記載の連続血圧測定システム。
  3. 前記血圧校正手段は、前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、あらかじめ求められた平均血圧Psavと圧振幅ΔPとの関係を利用してΔPを補正するとともに、補正したΔPを用いて、順次、校正後の平均血圧P’sav=Poav/P、血圧振幅ΔP’=ΔP/ΔPを求めることを特徴とする請求項1記載の連続血圧測定システム。
  4. 被測定者の血圧を測定する初期血圧測定工程と、
    所定の押し下げ量で前記被測定者の血管を加圧する加圧工程と、
    前記加圧工程で加圧中の前記血管の圧力を、所定の時間間隔で測定する加圧血圧測定工程とを有し、
    コンピュータが、
    前記初期血圧測定工程で測定された被測定者の血圧から、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求める初期血圧算出工程と、
    前記加圧血圧測定工程で所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力から、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める加圧血圧算出工程と、
    前記加圧血圧算出工程で最初に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ前記初期血圧算出工程で求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求める基準血圧算出工程と、
    前記加圧血圧算出工程で2回目以降に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、前記基準血圧算出工程で求められた平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて血圧を校正する血圧校正工程とを有することを
    特徴とする連続血圧測定方法。
  5. コンピュータを、
    被測定者の初期血圧と、所定の押し下げ量で前記被測定者の血管を加圧した状態で所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力とを入力する入力手段、
    前記入力手段で入力された前記初期血圧から、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求める初期血圧算出手段、
    前記入力手段で入力された前記所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力から、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める加圧血圧算出手段、
    前記加圧血圧算出手段で最初に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ前記初期血圧算出手段で求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求める基準血圧算出手段、
    前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、前記基準血圧算出手段で求められた平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて血圧を校正する血圧校正手段、
    として機能させるための連続血圧測定プログラム。
  6. コンピュータを、
    被測定者の初期血圧と、所定の押し下げ量で前記被測定者の血管を加圧した状態で所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力とを入力する入力手段、
    前記入力手段で入力された前記初期血圧から、平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとを求める初期血圧算出手段、
    前記入力手段で入力された前記所定の時間間隔で測定された前記血管の圧力から、それぞれ平均圧Poavと圧振幅ΔPとを求める加圧血圧算出手段、
    前記加圧血圧算出手段で最初に求められた平均圧Poavと圧振幅ΔPとを、それぞれ前記初期血圧算出手段で求められた平均血圧Psavと血圧振幅ΔPとで割って、無次元化された平均圧P=Poav/Psavと圧振幅ΔP=ΔP/ΔPとを求める基準血圧算出手段、
    前記加圧血圧算出手段で2回目以降に求められる平均圧Poavと圧振幅ΔPとから、順次、前記基準血圧算出手段で求められた平均圧Pと圧振幅ΔPとに基づいて血圧を校正する血圧校正手段、
    として機能させるための連続血圧測定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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