JP2013130769A - 画像供給装置、画像表示装置、画像供給装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像供給装置、画像表示装置、画像供給装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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裕彦 木原
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康浩 中村
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Abstract

【課題】画像を表示する際の負荷を軽減することが可能な画像供給装置、画像表示装置、画像供給装置の制御方法、プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】コンピューター1の制御部は、複数の矩形領域Adの中の1つの矩形領域Adを送信対象に設定するとともに、CBW51内のコマンドブロック51aに、転送データ52内に画像データが含まれていることを示す種別情報や、送信対象の矩形領域Adの位置や大きさを示す領域情報を格納する。また、制御部は、送信対象の矩形領域Adの画像データに音声データを付加するとともに、CBW51のコマンドブロック51aに、転送データ52に音声データが含まれていることを示す種別情報等を格納する。制御部は、CBW51をプロジェクター2に送信し、その後で、音声データを付加した画像データを、転送データ52としてプロジェクター2に送信する。
【選択図】図11

Description

本発明は、画像データを供給する画像供給装置、画像データに基づく画像を表示する画像表示装置、画像供給装置の制御方法、プログラム及び記録媒体に関する。
画像データを供給する画像供給装置と、画像データの供給を受けて画像を表示する画像表示装置との接続に関し、画像データを転送するための専用のインターフェイス(例えば、アナログRGB等)の代わりに、USB(Universal Serial Bus)等の汎用のインターフェイスを用いて接続することが可能になっている(例えば、特許文献1参照)。汎用のインターフェイスを用いる場合には、専用のインターフェイスを用いる場合に比べて、接続用のケーブルが入手しやすかったり、接続が簡単だったりするため、ユーザーの利便性が向上する。
特開2010−244058号公報
しかしながら、汎用のインターフェイスで画像データを転送する場合には、専用のインターフェイスで転送する場合に比べて転送速度が低い場合があり、このような場合には、画像表示装置に表示される画像を滑らかに変化させることができないという問題が生じる。特許文献1では、画像の全領域のうち、画像が変化した領域(差分)だけを供給することによって転送するデータ量を低減させているが、さらなる表示品位の向上のためには、より効率的なデータ転送やデータ処理が求められている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る画像供給装置は、画像表示装置に表示画像を表す画像データを送信する画像供給装置であって、前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域を検出する検出部と、前記画像表示装置に対するコマンドが格納された制御情報を生成する制御情報生成部と、前記画像表示装置に、前記制御情報を送信するとともに、前記制御情報の送信の後で、前記変化領域の画像データを含む転送データを送信する通信部と、を備え、前記制御情報生成部は、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報を前記制御情報に格納することを特徴とする。
この画像供給装置によれば、転送データ(変化領域の画像データ)の送信に先立って送信される制御情報に、変化領域の位置や大きさを指示するための領域情報が含まれるため、転送データに領域情報を含める必要がなくなる。この結果、画像表示装置において、受信した転送データをバッファーに格納して転送データ内の領域情報を解析する工程を省略することが可能となるため、画像表示装置で画像を表示する際の負荷を軽減することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係る画像供給装置において、前記変化領域の画像データに音声データを付加するデータ生成部をさらに備え、前記通信部は、前記音声データが付加された前記画像データを、前記転送データとして送信することが望ましい。
この画像供給装置によれば、画像データに音声データを付加したデータを転送データとして送信しているため、画像データと音声データとを個別に送信する場合に比べてデータの転送回数を削減することが可能となり、データの送受信及びこれに伴う処理の効率が向上する。
[適用例3]上記適用例に係る画像供給装置において、前記制御情報生成部は、前記転送データに含まれているデータの種別を示す種別情報を、前記制御情報に格納することが望ましい。
この画像供給装置によれば、制御情報を参照することによって、転送データに含まれているデータの種別を認識することが可能となるため、画像表示装置において、受信した転送データを処理する際の効率が向上する。
[適用例4]上記適用例に係る画像供給装置において、前記通信部は、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記転送データを送信することが望ましい。
[適用例5]本適用例に係る画像表示装置は、画像供給装置から表示画像を表す画像データを受信して、前記表示画像を表示する画像表示装置であって、前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域の画像データが含まれる転送データを、前記画像供給装置から受信するとともに、前記転送データの受信に先立って、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報が格納された制御情報を前記画像供給装置から受信する通信部と、前記表示画像における前記領域情報に基づく位置に、前記画像データに基づく画像を表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
この画像表示装置によれば、転送データ(変化領域の画像データ)の受信に先立って受信される制御情報に、変化領域の位置や大きさを指示するための領域情報が含まれており、この領域情報に基づく位置に画像データに基づく画像を表示するため、画像供給装置が送信する転送データに領域情報を含める必要がなくなる。この結果、受信した転送データをバッファーに格納して転送データ内の領域情報を解析する工程を省略することが可能となるため、画像表示装置で画像を表示する際の負荷を軽減することが可能となる。
[適用例6]上記適用例に係る画像表示装置において、音声を出力する音声出力部をさらに備え、前記転送データに含まれる前記画像データには、音声データが付加されており、前記音声出力部は、前記音声データに基づく音声を出力することが望ましい。
この画像表示装置によれば、転送データに含まれる画像データに音声データが付加されており、この音声データに基づく音声を音声出力部が出力するため、画像データと音声データとを個別に受信する場合に比べてデータの転送回数を削減することが可能となり、データの送受信及びこれに伴う処理の効率が向上する。
[適用例7]上記適用例に係る画像表示装置において、前記通信部は、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記画像供給装置から前記転送データを受信することが望ましい。
[適用例8]本適用例に係る画像供給装置の制御方法は、画像表示装置に表示画像を表す画像データを送信する画像供給装置の制御方法であって、前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域を検出する検出ステップと、前記画像表示装置に対するコマンドが格納された制御情報を生成する制御情報生成ステップと、前記画像表示装置に、前記制御情報を送信する第1の通信ステップと、前記第1の通信ステップの後で、前記変化領域の画像データを含む転送データを送信する第2の通信ステップと、を備え、前記制御情報生成ステップでは、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報を前記制御情報に格納することを特徴とする。
この画像供給装置の制御方法によれば、転送データ(変化領域の画像データ)の送信に先立って送信される制御情報に、変化領域の位置や大きさを指示するための領域情報が含まれるため、転送データに領域情報を含める必要がなくなる。この結果、画像表示装置において、受信した転送データをバッファーに格納して転送データ内の領域情報を解析する工程を省略することが可能となるため、画像表示装置で画像を表示する際の負荷を軽減することが可能となる。
[適用例9]上記適用例に係る画像供給装置の制御方法において、前記変化領域の画像データに音声データを付加するデータ生成ステップをさらに備え、前記第2の通信ステップでは、前記音声データが付加された前記画像データを、前記転送データとして送信することが望ましい。
この画像供給装置の制御方法によれば、画像データに音声データを付加したデータを転送データとして送信しているため、画像データと音声データとを個別に送信する場合に比べてデータの転送回数を削減することが可能となり、データの送受信及びこれに伴う処理の効率が向上する。
[適用例10]上記適用例に係る画像供給装置の制御方法において、前記制御情報生成ステップでは、前記転送データに含まれているデータの種別を示す種別情報を、前記制御情報に格納することが望ましい。
この画像供給装置の制御方法によれば、制御情報を参照することによって、転送データに含まれているデータの種別を認識することが可能となるため、画像表示装置において、受信した転送データを処理する際の効率が向上する。
[適用例11]上記適用例に係る画像供給装置の制御方法において、前記第2の通信ステップでは、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記画像表示装置に前記転送データを送信することが望ましい。
[適用例12]本適用例に係るプログラムは、画像表示装置に表示画像を表す画像データを送信するコンピューターに、前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域を検出する検出ステップと、前記画像表示装置に対するコマンドを格納するための制御情報に、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報を格納する制御情報生成ステップと、前記画像表示装置に、前記制御情報を送信する第1の通信ステップと、前記第1の通信ステップの後で、前記変化領域の画像データを含む転送データを送信する第2の通信ステップと、を実行させる。
このプログラムによれば、転送データ(変化領域の画像データ)の送信に先立って送信される制御情報に、変化領域の位置や大きさを指示するための領域情報が含まれるため、転送データに領域情報を含める必要がなくなる。この結果、画像表示装置において、受信した転送データをバッファーに格納して転送データ内の領域情報を解析する工程を省略することが可能となるため、画像表示装置で画像を表示する際の負荷を軽減することが可能となる。
[適用例13]上記適用例に係るプログラムにおいて、前記変化領域の画像データに音声データを付加するデータ生成ステップをさらに前記コンピューターに実行させ、前記第2の通信ステップでは、前記音声データが付加された前記画像データを、前記転送データとして送信することが望ましい。
このプログラムによれば、画像データに音声データを付加したデータを転送データとして送信しているため、画像データと音声データとを個別に送信する場合に比べてデータの転送回数を削減することが可能となり、データの送受信及びこれに伴う処理の効率が向上する。
[適用例14]上記適用例に係るプログラムにおいて、前記制御情報生成ステップでは、前記転送データに含まれているデータの種別を示す種別情報を、前記制御情報に格納することが望ましい。
このプログラムによれば、制御情報を参照することによって、転送データに含まれているデータの種別を認識することが可能となるため、画像表示装置において、受信した転送データを処理する際の効率が向上する。
[適用例15]上記適用例に係るプログラムにおいて、前記第2の通信ステップでは、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記画像表示装置に前記転送データを送信することが望ましい。
[適用例16]本適用例に係る記録媒体は、画像表示装置に表示画像を表す画像データを送信するコンピューターに、前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域を検出する検出ステップと、前記画像表示装置に対するコマンドを格納するための制御情報に、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報を格納する制御情報生成ステップと、前記画像表示装置に、前記制御情報を送信する第1の通信ステップと、前記第1の通信ステップの後で、前記変化領域の画像データを含む転送データを送信する第2の通信ステップと、を実行させるためのプログラムを記録している。
この記録媒体によれば、転送データ(変化領域の画像データ)の送信に先立って送信される制御情報に、変化領域の位置や大きさを指示するための領域情報が含まれるため、転送データに領域情報を含める必要がなくなる。この結果、画像表示装置において、受信した転送データをバッファーに格納して転送データ内の領域情報を解析する工程を省略することが可能となるため、画像表示装置で画像を表示する際の負荷を軽減することが可能となる。
[適用例17]上記適用例に係る記録媒体において、前記プログラムは、前記変化領域の画像データに音声データを付加するデータ生成ステップをさらに前記コンピューターに実行させ、前記第2の通信ステップでは、前記音声データが付加された前記画像データを、前記転送データとして送信することが望ましい。
この記録媒体によれば、画像データに音声データを付加したデータを転送データとして送信しているため、画像データと音声データとを個別に送信する場合に比べてデータの転送回数を削減することが可能となり、データの送受信及びこれに伴う処理の効率が向上する。
[適用例18]上記適用例に係る記録媒体において、前記制御情報生成ステップでは、前記転送データに含まれているデータの種別を示す種別情報を、前記制御情報に格納することが望ましい。
この記録媒体によれば、制御情報を参照することによって、転送データに含まれているデータの種別を認識することが可能となるため、画像表示装置において、受信した転送データを処理する際の効率が向上する。
[適用例19]上記適用例に係る記録媒体において、前記第2の通信ステップでは、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記画像表示装置に前記転送データを送信することが望ましい。
なお、上述した記録媒体としては、フレキシブルディスクやハードディスク、CDやDVD等の光ディスク、光磁気ディスク、不揮発性の半導体メモリーを搭載したメモリーカードやUSBメモリー等、前記コンピューターが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
画像表示システムを示す斜視図。 コンピューターの概略構成を示すブロック図。 プロジェクターの概略構成を示すブロック図。 データ供給プログラムを実行中のコンピューターの動作を示すフローチャート。 表示装置に表示している表示画像を示す図。 第1の転送処理を説明するためのフローチャート。 第1の転送処理を説明するための説明図であり、(a)は、表示画像を示す図、(b)は、送受信されるデータのデータ構造を示す図。 コンピューターから画像データ等が転送された場合のプロジェクターの動作を説明するフローチャート。 プロジェクターの動作を説明するための説明図であり、(a)は、送受信されるデータのデータ構造を示す図、(b)は、データバッファーのメモリーマップ、(c)は、フレームバッファーのメモリーマップ、(d)は、プロジェクターから投写される投写画像を示す図。 第2の転送処理を説明するためのフローチャート。 第2の転送処理を説明するための説明図であり、(a)、(b)は、表示画像を示す図、(c)は、送受信されるデータのデータ構造を示す図。 転送データが第2の転送処理によって供給された場合のプロジェクターの動作を説明するフローチャート。 プロジェクターの動作を説明するための説明図であり、(a)は、送受信されるデータのデータ構造を示す図、(b)は、データバッファーのメモリーマップ、(c)は、フレームバッファーのメモリーマップ、(d)は、プロジェクターから投写される投写画像を示す図。
以下、本実施形態の画像表示システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の画像表示システムを示す斜視図である。
図1に示すように、画像表示システム100は、画像供給装置としてのコンピューター1と、画像表示装置としてのプロジェクター2とを備えている。コンピューター1は、例えば、ノート型のパーソナルコンピューターであり、表示装置13、入力装置15等を一体的に備えて構成されている。プロジェクター2は、コンピューター1から画像データの供給を受けて、この画像データに応じた画像をスクリーンSCや壁面等の被投写物に投写する。これ以降、本実施形態では、プロジェクター2がスクリーンSCに画像を投写する例について説明する。また、本実施形態において、コンピューター1とプロジェクター2は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル3で接続されており、コンピューター1は、USBマスストレージクラスに基づいた通信によってプロジェクター2に画像データ等を供給する。
図2は、コンピューター1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コンピューター1は、制御部11、表示制御部12、表示装置13、記憶装置14、入力装置15、音声出力部16、USB通信部17等を備えており、このうち、制御部11、表示制御部12、記憶装置14、入力装置15、音声出力部16及びUSB通信部17は、バス18を介して互いに接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a及びRAM(Random Access Memory)11bを含んで構成される。RAM11bは、DRAM(Dynamic RAM)で構成され、記憶装置14等から読み出されたOS(Operating System)やアプリケーションプログラム、各種データ等を記憶する。制御部11は、RAM11bに読み出された各種プログラムに従ってCPU11aが動作することにより、コンピューター1の動作を制御する。
表示制御部12は、表示装置13に対する画像表示を制御する。表示制御部12は、VRAM(Video RAM)12aを備えており、制御部11の指示に基づいて、VRAM12a上にフレーム(画面)単位で順次画像データを生成し、生成した画像データを表示装置13に出力して、画像データに基づく画像を表示装置13に表示させる。
表示装置13は、例えば、液晶ディスプレイ等によって構成され、表示制御部12から入力される画像データに応じた画像を表示する。
記憶装置14は、例えば、ハードディスクドライブ等によって構成され、インストールされたOSやアプリケーションプログラム、各種データ等を記憶する。本実施形態のOSには、USB通信部17によるUSBマスストレージクラスに基づいた通信を制御するためのドライバーが含まれている。また、記憶装置14には、このドライバーを利用して、コンピューター1からプロジェクター2に画像データ等のデータを供給するためのアプリケーションプログラム(データ供給プログラムSp)が記憶されている。
入力装置15は、例えば、キーボードやポインティングデバイス等によって構成され、ユーザーによってなされた操作に基づく操作信号を制御部11に通知する。
音声出力部16は、デコーダーや増幅器、スピーカー等を含んで構成され、制御部11から入力される音声データに基づく音声を出力する。
USB通信部17は、図示しないUSB端子(USB TypeA端子)を介して外部の周辺機器に接続され、制御部11の指示に基づいて、周辺機器との間でUSB規格に準じたデータ通信を行う。上述したように、本実施形態のUSB通信部17には、プロジェクター2が接続されており、USBマスストレージクラスに基づいた通信によってUSB通信部17からプロジェクター2に画像データ等が供給される。
図3は、プロジェクター2の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、プロジェクター2は、制御部21、記憶部22、入力操作部23、USB通信部24、データバッファー(キュー)25、フレームバッファー26、フレームメモリー27、DMA転送部28、画像処理部29、音声出力部30、画像投写部40等で構成されており、これらは、バス31によって互いに接続されている。
画像投写部40は、光源41、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ42R,42G,42B、投写光学系としての投写レンズ43、液晶駆動部44等で構成されている。画像投写部40は、表示部に相当するものであり、光源41から射出された光を、液晶ライトバルブ42R,42G,42Bで変調して投写レンズ43から投写し、スクリーンSC上に画像を表示する。
光源41は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ41aを含んで構成されている。光源41から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ42R,42G,42Bに入射する。
液晶ライトバルブ42R,42G,42Bは、それぞれ一対の透明基板間に液晶が封入された透過型の液晶パネル等によって構成される。各液晶パネルには、マトリクス状に配列された複数の画素が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。
液晶駆動部44は、フレームメモリー27に格納されている画像データに基づいて、液晶ライトバルブ42R,42G,42Bの各画素に駆動電圧を印加し、各画素を、画像データに応じた光透過率に設定する。この結果、光源41から射出された光は、この液晶ライトバルブ42R,42G,42Bを透過することによってRGB毎に変調される。そして、変調された光が、図示しない色合成光学系によって合成されて、投写レンズ43からスクリーンSCに投写されると、画像データに応じた画像がスクリーンSCに表示される。
制御部21は、CPU21aや、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM21b等を備えている。制御部21は、記憶部22に記憶されている制御プログラムに従って、CPU21aが必要な情報をRAM21bに一時記憶しながら演算処理を行うことによってプロジェクター2の動作を制御する。
記憶部22は、不揮発性のメモリーからなるROM等によって構成され、制御プログラム等を記憶する。本実施形態の記憶部22には、USBマスストレージクラスに基づいた通信を制御するデバイスドライバー等の各種ドライバーが含まれるとともに、これらのドライバーを利用してコンピューター1から供給される画像データや音声データを再生するためのアプリケーションプログラム(データ再生プログラム)が記憶されている。
入力操作部23は、ユーザーがプロジェクター2に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。ユーザーが入力操作部23の各種操作キーを操作すると、入力操作部23は、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御部21に出力する。なお、入力操作部23として、遠隔操作が可能なリモコン(図示せず)を用いた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発信し、図示しない受信部がこれを受信して制御部21に伝達する。
USB通信部24は、図示しないUSB端子(USB TypeB端子)を介して外部のホスト機器(本実施形態では、コンピューター1)に接続され、制御部21の指示に基づいて、コンピューター1との間でUSB規格に準じたデータ通信(USB通信)を行う。USB通信部24は、バッファーとしてFIFO(First In First Out)24aを備えており、コンピューター1から受信したデータは、FIFO24aに格納される。
データバッファー25は、USB通信部24が受信したデータを一時的に記憶するバッファーである。
フレームバッファー26は、USB通信部24が受信したデータのうち、画像データをフレーム単位で記憶するバッファーである。
フレームメモリー27は、1フレーム分の画像データを記憶するメモリーであり、液晶駆動部44は、フレームメモリー27に記憶されている画像データに基づいて液晶ライトバルブ42R,42G,42Bを駆動する。つまり、画像投写部40は、フレームメモリー27に記憶されている画像データに基づく画像を投写して表示する。
DMA転送部28は、制御部21の制御に基づいて、USB通信部24のFIFO24aに入力されたデータを、データバッファー25又はフレームバッファー26にDMA(Direct Memory Access)転送を行う。
画像処理部29は、制御部21の制御に基づいて、コンピューター1から送信された画像データに各種画像処理を施すとともに、画像データの転送を制御する。
音声出力部30は、デコーダーや増幅器、スピーカー等を含んでおり、制御部21の制御に基づいて、コンピューター1から送信された音声データに基づく音声を出力する。
次に、画像表示システム100の動作について説明する。
コンピューター1に電源が投入されると、コンピューター1の制御部11は、記憶装置14に記憶されているOSを起動し(RAM11bに読み込み)、OSに従った動作を開始する。そして、制御部11は、表示制御部12に指示をして表示装置13に所定の初期画面を表示させる。
OSの起動が完了すると、コンピューター1は、ユーザーの各種操作を待機する。そして、ユーザーは、入力装置15を操作して所望のアプリケーションプログラムの起動を指示することができる。
コンピューター1とプロジェクター2がUSBケーブル3を介して接続された状態でデータ供給プログラムSpの起動が指示されると、コンピューター1の制御部11は、プロジェクター2への画像データの供給を開始する。具体的には、制御部11は、表示装置13が表示している画像(表示画像)をキャプチャーして、キャプチャーした表示画像の画像データをUSB通信部17からプロジェクター2に送信する。これにより、プロジェクター2の画像投写部40は、コンピューター1から送信される画像データに基づく表示画像の投写を開始する。そして、これ以降、コンピューター1の制御部11は、表示画像のキャプチャーと送信とを繰り返す。ここで、本実施形態のデータ供給プログラムSpは、表示画像全体の画像データを毎回送信するものではなく、時間の経過に伴う表示内容の変化を検出して、変化が検出された部位を含む一部の範囲の画像データを送信することによって、送信するデータ量を抑制している。
なお、本実施形態において、表示装置13が表示する表示画像、及びプロジェクター2が投写する画像(投写画像)は、いずれも横方向(水平方向)に沿った走査線が縦方向(上下方向)に複数並んで形成されている。そして、表示装置13及びプロジェクター2は、上端の走査線から下端の走査線に向かって1つの走査線を順に選択しながら、選択した走査線の左端から右端までを順に描画する(即ち、画像データを書き込む)。つまり、表示装置13及びプロジェクター2では、ある走査線について左端から右端まで画像データが書き込まれると、その次に、描画された走査線の1つ下の走査線について、左端から右端まで画像データが書き込まれる。なお、走査線の方向と画像の縦横の関係はこれに限定されるものではない。
図4は、データ供給プログラムSpを実行中のコンピューター1の動作を示すフローチャートであり、図5は、表示装置13に表示している表示画像を示す図である。
図4に示すように、ステップS101では、コンピューター1の制御部11は、表示装置13に表示している一画面分の表示画像Pd(図5参照)をキャプチャーして、RAM11bに記憶する。キャプチャーの方法としては、種々の方法を採用することが可能であり、例えば、制御部11は、表示制御部12のVRAM12aから画像データを取得する。
ステップS102では、制御部11は、今回キャプチャーした表示画像Pdを前回キャプチャーした表示画像Pdと比較することにより、画像の表示内容が変化した領域(変化領域Am)を検出する(図5参照)。具体的には、制御部11は、表示画像Pdを複数の小領域(図示せず)に区分するとともに、時間的に前後する2つの表示画像Pdを小領域毎に比較して、表示内容の変化を検出する。そして、変化が検出されたすべての小領域を包含する最小の矩形領域を、変化領域Amとして定める。
ステップS103では、制御部11は、変化領域Amの高さh(縦方向の長さ(画素数))が所定の閾値(第1の閾値)よりも高いか否かを判断する。そして、変化領域Amの高さhが第1の閾値よりも高い場合にはステップS106に移行し、第1の閾値以下の場合にはステップS104に移行する。
ステップS104に移行した場合には、制御部11は、変化領域Amの横幅w(横方向の長さ(画素数))が所定の閾値(第2の閾値)よりも広いか否かを判断する。そして、変化領域Amの横幅wが第2の閾値よりも広い場合にはステップS106に移行し、第2の閾値以下の場合にはステップS105に移行する。
変化領域Amの高さh及び横幅wの双方が閾値以下であってステップS105に移行した場合には、制御部11は、後述する第1の転送処理によってプロジェクター2に画像データの供給を行う。一方、変化領域Amの高さh及び横幅wのいずれかが閾値を超えていてステップS106に移行した場合には、制御部11は、後述する第2の転送処理によってプロジェクター2に画像データの供給を行う。つまり、制御部11は、変化領域Amの高さh及び横幅w、即ち変化領域Amの大きさに応じて転送処理を選択する。
まず、第1の転送処理について説明する。
図6は、第1の転送処理を説明するためのフローチャートであり、コンピューター1の動作を示している。また、図7は、第1の転送処理を説明するための説明図であり、(a)は、表示画像Pdを示す図、(b)は、送受信されるデータのデータ構造を示す図である。
図6に示すように、まず、ステップS121では、コンピューター1の制御部11は、変化領域Amを複数の矩形領域Adに分割する(図7(a)参照)。ここで、矩形領域Adのそれぞれに含まれる画像データは、1回の転送で転送される。そのため、制御部11は、矩形領域Adに対応する画像データのサイズが1回の転送で転送可能な所定のパケットサイズ(例えば、64Kバイト)に収まるように、変化領域Amを分割する。なお、変化領域Amの全体のデータサイズが所定のパケットサイズ以下の場合には、分割の必要はなく、この場合の変化領域Amは、1つの矩形領域Adのみによって構成される。
ステップS122では、制御部11は、複数に分割された矩形領域Adの中の1つの矩形領域Adを送信対象に設定するとともに、その画像データの先頭にヘッダー情報52hを付加する(図7(b)参照)。ヘッダー情報52hは、付随するデータ(データ本体52a)が画像データであることを示す種別情報や、送信対象の矩形領域Adの表示画像Pd上における位置や大きさを指示するための領域情報を含んでいる。領域情報としては、例えば、矩形領域Adの左上の角の横位置(横方向の座標)及び縦位置(縦方向の座標)と、矩形領域Adの横幅(横方向の長さ)及び高さ(縦方向の長さ)が含まれる。
続くステップS123では、制御部11は、画像データの転送に先立って、USB通信部17からプロジェクター2に対して、CBW(Command Block Wrapper)51を送信する(図7(b)参照)。CBW51は、USBのホスト(コンピューター1)がデバイス(プロジェクター2)に対してコマンドを伝えるために使用されるパケットであり、デバイスに対してデータの転送開始を通知するための情報(転送開始通知情報)としても機能する。また、CBW51は、デバイスを制御するための制御情報としてのコマンドブロック(CBWCB)51aを含んでいる。コマンドブロック51aは、デバイスに実行させたいコマンドを格納するものであり、本実施形態のコマンドブロック51aには、選択された転送処理(第1の転送処理か第2の転送処理か)を表す識別情報等も格納されている。
そして、ステップS124では、制御部11は、CBW51の送信に引き続き、画像データ(データ本体52a)にヘッダー情報52hを付加したデータを、転送データ52としてUSB通信部17からプロジェクター2に送信する(図7(b)参照)。
ステップS125では、プロジェクター2から送信されるCSW(Command Status Wrapper)53をUSB通信部17が受信する(図7(b)参照)。CSW53は、USBのデバイスがホストに対して、コマンドが正常に達成されたか否かを示すステータス応答を送信するためのパケットであり、ホストに対してデータの転送結果を通知するための情報(転送結果通知情報)として機能する。
ステップS126では、制御部11は、送信対象の矩形領域Adが、複数に分割した矩形領域Adのうちの最後の矩形領域Adであるか否かを判断する。そして、最後の矩形領域Adではない場合には、ステップS122に戻って、送信対象の矩形領域Adを変更し、次の矩形領域Adの画像データについても、ヘッダー情報52hの付加、CBW51の送信、転送データ52の送信、及びCSW53の受信を繰り返す。一方、最後の矩形領域Adである場合にはステップS127に移行する。
すべての矩形領域Adの画像データの送信が完了してステップS127に移行すると、制御部11は、まず、CBW51を送信し(ステップS127)、その後で、画像の表示を更新させるためのコマンド(アップデートコマンド)を転送データ52としてプロジェクター2に送信する(ステップS128)。そして、ステップS129では、USB通信部17がプロジェクター2からCSW53を受信する。
なお、図示は省略するが、コンピューター1の音声出力部16が音声を出力している場合には、制御部11は、音声データをキャプチャーしてプロジェクター2に送信する。この場合にも、制御部11は、音声データの送信に先立ってCBW51を送信し、その後で、音声データ(データ本体52a)にヘッダー情報52hを付加したデータを、転送データ52としてプロジェクター2に送信する。その後、プロジェクター2から送信されるCSW53をUSB通信部17が受信する。なお、音声データに付加するヘッダー情報52hには、データ本体52aが音声データであることを示す種別情報や音声データのデータサイズを示すサイズ情報等が含まれる。
図8は、コンピューター1から画像データ等が転送された場合のプロジェクター2の動作を説明するフローチャートである。また、図9は、プロジェクター2の動作を説明するための説明図であり、(a)は、送受信されるデータのデータ構造を示す図、(b)は、データバッファー25のメモリーマップ、(c)は、フレームバッファー26のメモリーマップ、(d)は、プロジェクター2から投写される投写画像を示す図である。
図8に示すように、ステップS201では、プロジェクター2のUSB通信部24は、コンピューター1から送信されるCBW51を受信して、FIFO24aに格納する。
ステップS202では、プロジェクター2の制御部21は、CBW51をドライバー内の構造体に格納し、続くステップS203では、制御部21は、CBW51のコマンドブロック51aを解析する。そして、コマンドブロック51aに格納されている識別情報に基づいて、選択された転送処理を識別する。
ステップS204では、USB通信部24が、コンピューター1から送信される転送データ52(画像データ、音声データ、又はアップデートコマンド)を受信して、FIFO24aに格納する。
ステップS205では、制御部21が、ステップS203での識別結果に基づいて、選択された転送処理が第1の転送処理であるか第2の転送処理であるかを判断する。そして、選択された転送処理が第1の転送処理である場合にはステップS206に移行する。一方、選択された転送処理が第2の転送処理である場合については後述する(図12参照)。
選択された転送処理が第1の転送処理であってステップS206に移行した場合には、制御部21は、DMA転送部28に指示をして、FIFO24aに格納されている転送データ52をデータバッファー25にDMA転送させる(図9(a)、(b)参照)。そして、ステップS207では、制御部21は、転送データ52が正常に受信されたことを示すCSW53をUSB通信部24からコンピューター1に送信させる。
ステップS208では、制御部21は、データバッファー25に転送された転送データ52のヘッダー情報52h等を解析し、ステップS209では、転送データ52のデータ本体52aの種別が画像データであるか、音声データであるか、或いはアップデートコマンドであるかを判断する。そして、転送データ52が画像データである場合にはステップS210に移行し、アップデートコマンドである場合にはステップS211に移行し、音声データである場合にはステップS212に移行する。
データ本体52aが画像データであってステップS210に移行した場合には、制御部21は、画像処理部29に指示をして、画像データをデータバッファー25からフレームバッファー26に転送させる。具体的には、制御部21は、ヘッダー情報52hに含まれている領域情報に基づいて、対象の矩形領域Adのフレームバッファー26上における位置(アドレス)を導き、この位置に、転送された画像データを格納する(図9(c)参照)。なお、フレームバッファー26上において、画像データは、描画される順序に従った配置で格納される。このため、描画の順序が連続する領域は、フレームバッファー26上の連続するアドレスに格納されることになるが、各矩形領域Adの画像データは、描画の順序が一続きではないため、フレームバッファー26上に断続的に配置される。
一方、データ本体52aがアップデートコマンドであってステップS211に移行した場合には、制御部21は、画像処理部29に指示をしてフレームバッファー26に格納されている1フレーム分の画像データをフレームメモリー27に転送させる。この結果、変化領域Amが書き換えられた表示画像Pdが、プロジェクター2の画像投写部40から投写画像Ppとして投写されて(図9(d)参照)、スクリーンSCに表示される。
また、データ本体52aが音声データであってステップS212に移行した場合には、制御部21は、音声データをデータバッファー25から音声出力部30に転送し、音声を出力させる。
なお、本実施形態において、ステップS201〜S207における制御部21の動作は、記憶部22に記憶されている各種ドライバーに基づく動作であり、ステップS208〜S212における制御部21の動作は、アプリケーションプログラム(データ再生プログラム)に基づく動作である。
次に、第2の転送処理について説明する。
図10は、第2の転送処理を説明するためのフローチャートである。また、図11は、第2の転送処理を説明するための説明図であり、(a)、(b)は、表示画像Pdを示す図、(c)は、送受信されるデータのデータ構造を示す図である。変化領域Amの高さh及び横幅wのいずれかが閾値を超えていて、第2の転送処理によって画像データを供給する場合には、コンピューター1は、図10のフローに従って動作する。なお、第2の転送処理では、変化領域Amを横方向に拡大させた領域を転送の対象にするとともに、1つの転送データ52で画像データと音声データの双方を転送するようにしている。
図10に示すように、ステップS141では、コンピューター1の制御部11は、検出された変化領域Amを横方向(走査線に平行な方向)に両端まで拡大して、拡大後の領域を更新領域Arとして設定する(図11(a)参照)。
続くステップS142では、制御部11は、転送する画像データが、所定のデータサイズに収まるように、更新領域Arを複数の矩形領域Adに分割する(図11(b)参照)。具体的には、制御部11は、各矩形領域Adのそれぞれが更新領域Arの左端から右端に至る帯状の領域となって走査線に直交する方向に並ぶように、更新領域Arを分割する。このため、走査線に平行な方向(つまり、横方向)に沿った各矩形領域Adの長さ、即ち各矩形領域Adの横幅は、走査線に平行な方向に沿った更新領域Arの長さ、即ち更新領域Arの横幅と等しい。一方、走査線に直交する方向(つまり、縦方向)に沿った各矩形領域Adの長さ、即ち各矩形領域Adの高さ(換言すれば、各矩形領域Adを構成する走査線の数)は、走査線に直交する方向(つまり、縦方向)に沿った更新領域Arの長さ、即ち更新領域Arの高さ(換言すれば、更新領域Arを構成する走査線の数)よりも小さい。なお、第2の転送処理では、画像データと音声データとを1つのパケットで送付するようにしているが、画像データと音声データの両方を転送する必要がある場合、1回の転送で転送可能な画像データの最大データサイズは、第1の転送処理の場合よりも小さい。また、第1の転送処理と同様、更新領域Arの全体のデータサイズが所定のデータサイズ以下の場合には、分割の必要はなく、この場合の更新領域Arは、1つの矩形領域Adのみによって構成される。
ステップS143では、制御部11は、複数の矩形領域Adの中の1つの矩形領域Adを送信対象に設定するとともに、転送データ52に先立って送信されるCBW51内のコマンドブロック51aに、画像データに関わる各種情報を格納する。具体的には、制御部11は、転送データ52内に画像データが含まれていることを示す種別情報や、送信対象の矩形領域Adの表示画像Pd上における位置や大きさを示す領域情報を格納する。ここで、第2の転送処理では、矩形領域Adの横幅は常に表示画像Pdの横幅と一致し、矩形領域Adの左上の角の横位置は、常に左端であることから、領域情報としては、矩形領域Adの左上の角の縦位置と、矩形領域Adの高さが含まれていればよい。つまり、第2の転送処理における領域情報は、第1の転送処理における領域情報よりもデータサイズが小さくて済む。
ステップS144では、制御部11は、音声出力部16が出力している音声をキャプチャーし、送信対象の矩形領域Adの画像データに、キャプチャーした音声データを付加する。上述したように、付加する音声データのデータサイズは、画像データと音声データを合わせたデータサイズが、所定のパケットサイズ(64Kバイト)に収まるように設定されている。
ステップS145では、制御部11は、CBW51のコマンドブロック51aに、音声データに関わる各種情報を格納する。具体的には、制御部11は、転送データ52に音声データが含まれていることを示す種別情報や、音声データのデータサイズを示すサイズ情報等を格納する。なお、出力すべき音声データがない場合には、音声データの付加(ステップS144)、及び音声データに関わる情報のコマンドブロック51aへの格納(ステップS145)を実施しない。
ステップS146では、制御部11は、送信対象の矩形領域Adが、複数に分割した矩形領域Adのうちの最後の矩形領域Adであるか否かを判断する。そして、最後の矩形領域Adである場合にはステップS147に移行し、最後の矩形領域Adではない場合にはステップS148に移行する。
送信対象の矩形領域Adが最後の矩形領域AdであってステップS147に移行した場合には、制御部11は、CBW51のコマンドブロック51aに、画像の表示を更新させるためのアップデート情報を格納する。
ステップS148では、制御部11は、CBW51をプロジェクター2に送信し、続くステップS149では、音声データを付加した画像データを、転送データ52としてプロジェクター2に送信する(図11(c)参照)。なお、第2の転送処理では、コマンドブロック51aに種別情報や領域情報等を含めているため、転送データ52にヘッダー情報52hを付加する必要はない。そして、ステップS150では、プロジェクター2から送信されるCSW53をUSB通信部17が受信する(図11(c)参照)。
その後、ステップS151では、制御部11は、送信対象の矩形領域Adが最後の矩形領域Adであるか否かを判断し、最後の場合にはフローを終了する。また、最後でない場合には、ステップS143に戻って、送信対象の矩形領域Adを変更し、すべての矩形領域Adについて画像データの送信が完了するまで処理を繰り返す。なお、説明は省略しているが、表示画像Pdに変化がなく、音声が出力されている場合は、転送データ52に音声データのみを含める場合もある。
図12は、転送データ52が第2の転送処理によって供給された場合のプロジェクター2の動作を説明するフローチャートであり、ステップS205(図8参照)において、選択された転送処理が第2の転送処理だった場合のプロジェクター2の動作を示している。また、図13は、プロジェクター2の動作を説明するための説明図であり、(a)は、送受信されるデータのデータ構造を示す図、(b)は、データバッファー25のメモリーマップ、(c)は、フレームバッファー26のメモリーマップ、(d)は、プロジェクター2から投写される投写画像Ppを示す図である。
図12に示すように、ステップS220では、制御部21は、FIFO24aに格納されたCBW51のコマンドブロック51aを解析する。
続くステップS221では、制御部21は、コマンドブロック51aに含まれる種別情報に基づいて、転送データ52内に画像データが含まれるか否かを判断する。そして、画像データが含まれる場合にはステップS222に移行し、画像データが含まれない場合にはステップS225に移行する。
転送データ52に画像データが含まれていてステップS222に移行した場合には、制御部21は、DMA転送部28に指示をして、転送データ52に含まれる画像データをFIFO24aからフレームバッファー26にDMA転送させる(図13(a)、(c)参照)。このように、画像データは、第1の転送処理では、データバッファー25に格納された後でフレームバッファー26に格納されるのに対して、第2の転送処理では、データバッファー25を介さずにフレームバッファー26に格納される。このとき、制御部21は、コマンドブロック51aに含まれている領域情報に基づいて、対象の矩形領域Adのフレームバッファー26上における位置(アドレス)を導き、この位置に、転送された画像データを格納する。ここで、本実施形態では、更新領域Arが表示画像Pdの左右両端に達しているとともに、更新領域Arを、縦方向(走査線に直交する方向)に並ぶ複数の矩形領域Adに分割しているため、各矩形領域Adの画像データは、描画の順序が一続きであり、連続したアドレスに格納される。このため、各矩形領域Adの先頭の位置さえ導けば、後は連続的に画像データを格納していけばよく、処理が簡単で済む。
ステップS223では、制御部21は、コマンドブロック51aの解析結果に基づいて、コマンドブロック51aにアップデート情報が含まれているかを判断する。そして、アップデート情報が含まれている場合にはステップS224に移行し、アップデート情報が含まれていない場合にはステップS225に移行する。
コマンドブロック51aにアップデート情報が含まれていてステップS224に移行した場合には、制御部21は、画像処理部29に指示をしてフレームバッファー26に格納されている1フレーム分の画像データをフレームメモリー27に転送させる。この結果、更新領域Arが書き換えられた表示画像Pdが、プロジェクター2の画像投写部40から投写画像Ppとして投写されて(図13(d)参照)、スクリーンSCに表示される。
ステップS225では、制御部21は、コマンドブロック51aに含まれる種別情報に基づいて、転送データ52内に音声データが含まれるか否かを判断する。そして、音声データが含まれる場合には、ステップS226に移行し、音声データが含まれない場合にはステップS228に移行する。
転送データ52に音声データが含まれていてステップS226に移行した場合には、制御部21は、DMA転送部28に指示をして、転送データ52に含まれる音声データをFIFO24aからデータバッファー25にDMA転送させる(図13(a)、(b)参照)。このように、第2の転送処理では、画像データがデータバッファー25を介さずにFIFO24aからフレームバッファー26に格納される(ステップS222参照)のに対して、音声データについては、第1の転送処理と同様、FIFO24aからデータバッファー25に格納される。その後、ステップS227では、制御部21は、データバッファー25に転送された音声データを音声出力部30に転送し、音声を出力させる。
ステップS228では、制御部21は、転送データ52が正常に受信されたことを示すCSW53をUSB通信部24からコンピューター1に送信させて、処理を終了する。
なお、本実施形態において、ステップS220〜S228における制御部21の動作は、記憶部22に記憶されている各種ドライバーに基づく動作である。
以上説明したように、本実施形態の画像表示システム100によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の画像表示システム100によれば、第2の転送処理において、コンピューター1は、表示内容が変化した変化領域Amを、横方向(走査線に平行な方向)に両端まで拡大し、拡大した領域(更新領域Ar)の画像データをプロジェクター2に送信するようにしているため、プロジェクター2には、アドレスが連続する画像データが送信されることになる。このため、プロジェクター2において更新領域Arの位置を特定する処理が容易になり、プロジェクター2で画像を表示する際の負荷を軽減することが可能となる。
(2)本実施形態の画像表示システム100によれば、第2の転送処理において、コンピューター1は、更新領域Arを分割する必要がある場合に、縦方向(走査線に直交する方向)に並ぶ複数の領域に分割しているため、分割後の各領域において、画像データのアドレスが連続することになり、当該領域の位置を特定する処理が容易になる。
(3)本実施形態の画像表示システム100によれば、コンピューター1は、第1の転送処理と、第2の転送処理とを、変化領域Amの大きさに基づいて選択しているため、変化領域の大きさに拘らずに常に適切な方法で画像データを転送することが可能となる。
(4)本実施形態の画像表示システム100によれば、第2の転送処理において、転送データ52の送信に先立って送信されるCBW51のコマンドブロック51aに、変化領域Amの位置を指示するための領域情報が含まれるため、転送データ52に領域情報を含める必要がなくなる。この結果、プロジェクター2において、受信した転送データ52をデータバッファー25に格納して領域情報を解析する工程(第1の転送処理におけるステップS206,S208)を省略することが可能となるため、プロジェクター2で画像を表示する際の負荷を軽減することが可能となる。
(5)本実施形態の画像表示システム100によれば、第2の転送処理において、コンピューター1は、画像データに音声データを付加したデータを転送データ52として送信しているため、データの転送回数を削減することが可能となり、データの送受信及びこれに伴う処理の効率が向上する。
(6)本実施形態の画像表示システム100によれば、第2の転送処理において、コンピューター1は、転送データ52に画像データ及び音声データが含まれていることを示す種別情報を、CBW51のコマンドブロック51aに格納するため、プロジェクター2は、コマンドブロック51aを参照することによって、転送データ52に画像データ及び音声データが含まれていることを認識することが可能となる。このため、受信した転送データ52を処理する際の効率が向上する。
なお、本実施形態では、ステップS102を実行して変化領域Amを検出する際の制御部11が検出部に相当し、ステップS103,S104を実行して転送処理を選択する際の制御部11が選択部に相当し、ステップS141を実行して変化領域Amを拡大する際の制御部11が領域拡大部に相当し、ステップS142を実行して更新領域Arを複数の矩形領域Adに分割する際の制御部11が領域分割部に相当し、ステップS143,S145を実行してCBW51のコマンドブロック51aに各種情報を格納する際の制御部11が制御情報生成部に相当し、ステップS144を実行して画像データに音声データを付加する際の制御部11がデータ生成部に相当する。また、USB通信部17,24が通信部に相当する。
(変形例)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、第2の転送処理において、変化領域Amを両端まで拡大させるとともに、CBW51のコマンドブロック51aに領域情報を格納するようにしているが、第2の転送処理の態様は、これに限定されない。例えば、変化領域Amを拡大させた更新領域Arの画像データを、第1の転送処理と同様、ヘッダー情報52hを付加して送信するようにしてもよい。また、変化領域Amを拡大することなく、変化領域Amの領域情報をCBW51のコマンドブロック51aに格納するようにしてもよい。このように、変化領域Amを両端まで拡大することと、コマンドブロック51aに領域情報を格納することのいずれか一方のみを実施する態様であってもよい。
上記実施形態では、変化領域Amの高さ及び横幅が所定の閾値を超えているか否かに応じて転送処理を選択しているが、転送処理を選択する条件は、これに限定されない。変化領域Amの拡大によって転送すべきデータ量が増大してでも、画像データを格納するアドレスが連続することによってデータ転送や画像表示における処理の効率が向上する場合に第2の転送処理を選択するようにすればよい。
上記実施形態では、第1の転送処理及び第2の転送処理のいずれかをコンピューター1が所定の条件に基づいて選択しているが、この態様に限定されない。例えば、常に第2の転送処理を用いる態様であってもよい。
上記実施形態において、コンピューター1が実行するデータ供給プログラムSpを、プロジェクター2の記憶部22に記憶させておき、プロジェクター2がコンピューター1に接続された際に、プロジェクター2からコンピューター1にデータ供給プログラムSpを転送して、記憶装置14にインストールさせるようにしてもよい。また、記憶装置14にインストールすることなく、コンピューター1がプロジェクター2の記憶部22から都度読み出して起動する態様としてもよい。
上記実施形態では、画像供給装置の例として、表示装置13や入力装置15を一体的に備えたコンピューター1(ノート型のパーソナルコンピューター)について説明したが、画像供給装置は、ノート型のパーソナルコンピューターに限定されない。例えば、携帯型の情報機器であってもよいし、デスクトップ型のパーソナルコンピューターのように、表示装置13や入力装置15が外付けで接続される構成のコンピューターであってもよい。
上記実施形態では、コンピューター1からプロジェクター2への画像データの供給が、USB通信によって行われる態様を示したが、画像データの供給態様は、これに限定されない。例えば、有線又は無線のネットワークを介して画像データを供給する態様に適用することも可能である。
上記実施形態では、光変調装置として3つの液晶ライトバルブ42R,42G,42Bを用いた3板式のプロジェクター2について説明したが、これに限定されない。例えば、各画素の中にそれぞれR光、G光、B光を透過可能なサブ画素を含んだ1つの液晶ライトバルブによって画像を形成する態様とすることも可能である。
上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ42R,42G,42Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
上記実施形態では、光源41は、放電型の光源ランプ41aによって構成されているが、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)光源やレーザー光源等の固体光源や、その他の光源に適用することもできる。
上記実施形態では、画像表示装置の一例として、プロジェクター2について説明しているが、画像表示装置はプロジェクター2に限定されない。例えば、透過型のスクリーンを一体的に備えたリアプロジェクター、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等、他の画像表示装置に適用することも可能である。
上記実施形態では、画像供給装置としてのコンピューター1から画像表示装置としてのプロジェクター2に画像データ等を供給する構成を示しているが、これに限定されない。例えば、画像供給装置から画像表示装置以外の外部装置(例えば、記憶装置等)に画像データ等を供給する構成に適用することも可能である。
1…コンピューター、2…プロジェクター、3…USBケーブル、11…制御部、11a…CPU、11b…RAM、12…表示制御部、12a…VRAM、13…表示装置、14…記憶装置、15…入力装置、16…音声出力部、17…USB通信部、18…バス、21…制御部、21a…CPU、21b…RAM、22…記憶部、23…入力操作部、24…USB通信部、24a…FIFO、25…データバッファー、26…フレームバッファー、27…フレームメモリー、28…DMA転送部、29…画像処理部、30…音声出力部、31…バス、40…画像投写部、41…光源、41a…光源ランプ、42R,42G,42B…液晶ライトバルブ、43…投写レンズ、44…液晶駆動部、51…CBW、51a…コマンドブロック、52…転送データ、52a…データ本体、52h…ヘッダー情報、53…CSW、100…画像表示システム、Ad…矩形領域、Am…変化領域、Ar…更新領域、Pd…表示画像、Pp…投写画像、SC…スクリーン、Sp…データ供給プログラム。

Claims (19)

  1. 画像表示装置に表示画像を表す画像データを送信する画像供給装置であって、
    前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域を検出する検出部と、
    前記画像表示装置に対するコマンドが格納された制御情報を生成する制御情報生成部と、
    前記画像表示装置に、前記制御情報を送信するとともに、前記制御情報の送信の後で、前記変化領域の画像データを含む転送データを送信する通信部と、
    を備え、
    前記制御情報生成部は、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報を前記制御情報に格納することを特徴とする画像供給装置。
  2. 請求項1に記載の画像供給装置であって、
    前記変化領域の画像データに音声データを付加するデータ生成部をさらに備え、
    前記通信部は、前記音声データが付加された前記画像データを、前記転送データとして送信することを特徴とする画像供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像供給装置であって、
    前記制御情報生成部は、前記転送データに含まれているデータの種別を示す種別情報を、前記制御情報に格納することを特徴とする画像供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像供給装置であって、
    前記通信部は、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記転送データを送信することを特徴とする画像供給装置。
  5. 画像供給装置から表示画像を表す画像データを受信して、前記表示画像を表示する画像表示装置であって、
    前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域の画像データが含まれる転送データを、前記画像供給装置から受信するとともに、前記転送データの受信に先立って、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報が格納された制御情報を前記画像供給装置から受信する通信部と、
    前記表示画像における前記領域情報に基づく位置に、前記画像データに基づく画像を表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項5に記載の画像表示装置であって、
    音声を出力する音声出力部をさらに備え、
    前記転送データに含まれる前記画像データには、音声データが付加されており、
    前記音声出力部は、前記音声データに基づく音声を出力することを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項5又は6に記載の画像表示装置であって、
    前記通信部は、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記画像供給装置から前記転送データを受信することを特徴とする画像表示装置。
  8. 画像表示装置に表示画像を表す画像データを送信する画像供給装置の制御方法であって、
    前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域を検出する検出ステップと、
    前記画像表示装置に対するコマンドが格納された制御情報を生成する制御情報生成ステップと、
    前記画像表示装置に、前記制御情報を送信する第1の通信ステップと、
    前記第1の通信ステップの後で、前記変化領域の画像データを含む転送データを送信する第2の通信ステップと、
    を備え、
    前記制御情報生成ステップでは、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報を前記制御情報に格納することを特徴とする画像供給装置の制御方法。
  9. 請求項8に記載の画像供給装置の制御方法であって、
    前記変化領域の画像データに音声データを付加するデータ生成ステップをさらに備え、
    前記第2の通信ステップでは、前記音声データが付加された前記画像データを、前記転送データとして送信することを特徴とする画像供給装置の制御方法。
  10. 請求項8又は9に記載の画像供給装置の制御方法であって、
    前記制御情報生成ステップでは、前記転送データに含まれているデータの種別を示す種別情報を、前記制御情報に格納することを特徴とする画像供給装置の制御方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか一項に記載の画像供給装置の制御方法であって、
    前記第2の通信ステップでは、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記画像表示装置に前記転送データを送信することを特徴とする画像供給装置の制御方法。
  12. 画像表示装置に表示画像を表す画像データを送信するコンピューターに、
    前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域を検出する検出ステップと、
    前記画像表示装置に対するコマンドを格納するための制御情報に、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報を格納する制御情報生成ステップと、
    前記画像表示装置に、前記制御情報を送信する第1の通信ステップと、
    前記第1の通信ステップの後で、前記変化領域の画像データを含む転送データを送信する第2の通信ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムであって、
    前記変化領域の画像データに音声データを付加するデータ生成ステップをさらに前記コンピューターに実行させ、
    前記第2の通信ステップでは、前記音声データが付加された前記画像データを、前記転送データとして送信することを特徴とするプログラム。
  14. 請求項12又は13に記載のプログラムであって、
    前記制御情報生成ステップでは、前記転送データに含まれているデータの種別を示す種別情報を、前記制御情報に格納することを特徴とするプログラム。
  15. 請求項12〜14のいずれか一項に記載のプログラムであって、
    前記第2の通信ステップでは、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記画像表示装置に前記転送データを送信することを特徴とするプログラム。
  16. 画像表示装置に表示画像を表す画像データを送信するコンピューターに、
    前記表示画像のうち表示内容が変化した変化領域を検出する検出ステップと、
    前記画像表示装置に対するコマンドを格納するための制御情報に、前記表示画像における前記変化領域の位置及び大きさの少なくとも一方を指示するための領域情報を格納する制御情報生成ステップと、
    前記画像表示装置に、前記制御情報を送信する第1の通信ステップと、
    前記第1の通信ステップの後で、前記変化領域の画像データを含む転送データを送信する第2の通信ステップと、
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
  17. 請求項16に記載の記録媒体であって、
    前記プログラムは、前記変化領域の画像データに音声データを付加するデータ生成ステップをさらに前記コンピューターに実行させ、
    前記第2の通信ステップでは、前記音声データが付加された前記画像データを、前記転送データとして送信することを特徴とする記録媒体。
  18. 請求項16又は17に記載の記録媒体であって、
    前記制御情報生成ステップでは、前記転送データに含まれているデータの種別を示す種別情報を、前記制御情報に格納することを特徴とする記録媒体。
  19. 請求項16〜18のいずれか一項に記載の記録媒体であって、
    前記第2の通信ステップでは、USBマスストレージクラスに基づいた通信によって前記画像表示装置に前記転送データを送信することを特徴とする記録媒体。
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