JP6787146B2 - 表示システム、表示装置及び表示システムの制御方法 - Google Patents

表示システム、表示装置及び表示システムの制御方法 Download PDF

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本発明は、表示システム、表示装置及び表示システムの制御方法に関する。
従来、複数の表示装置により画像を表示させて、表示面に全体として1つの画像を表示する表示システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、入力される原画像を複数のプロジェクターから投射することにより投射面上に大きな画像を表示するマルチプロジェクションシステムを開示する。
特開2015−186125号公報
ところで、表示システムを構成する表示装置の各々は、画像を表示している間、絶えず画像を書き換える更新動作を行っている。この更新動作において、複数の表示装置の各々が同じフレームに更新を行うと、視聴者には更新中の画像が乱れて見える場合があった。
本発明は、更新中に視認される画像の乱れを低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、画像をフレーム毎に第1表示面に表示する第1表示装置と、前記画像をフレーム毎に第2表示面に表示する第2表示装置とを備える表示システムであって、前記第1表示面と前記第2表示面とは、第1の方向に並べて配置され、前記第1表示装置は、前記第1表示面の前記第1の方向と直交する第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記第1表示面に表示する前記フレームを更新し、前記第2表示装置は、前記第2表示面の前記第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記第2表示面に表示する前記フレームを更新し、前記第2表示装置は、前記第1表示装置が更新する前記フレームよりも1フレーム遅れた前記フレームに更新する。
本発明によれば、第1表示装置及び第2表示装置の更新動作中に、第1表示面の第2表示面側、及び第2表示面の第1表示面側に、同一フレームの画像が表示されるように第2表示装置を動作させることが可能となる。このため、更新中に視認される画像の乱れを低減することができる。
また、本発明は、前記第2表示装置は、前記第2表示面が、前記第1表示面に対して前記更新動作を進める方向である前記第1の方向に配置された場合に、前記第1表示装置が更新する前記フレームよりも1フレーム遅れた前記フレームに更新する。
本発明によれば、第1表示装置及び第2表示装置が第1の方向に更新動作を行う場合に、更新動作中に、第1表示面の第2表示面側、及び第2表示面の第1表示面側に、同一フレームの画像を表示させることができる。このため、更新中に視認される画像の乱れを低減することができる。
また、本発明は、前記第1表示装置は、前記第2表示面が前記第1表示面の前記第1の方向に配置される場合に、前記第2表示装置に、1フレーム遅れた前記フレームに更新するように指示する制御部を備える。
本発明によれば、第2表示面が前記第1表示面の前記第1の方向に配置される場合に、制御部が、1フレーム遅れたフレームに更新するように第2表示装置に指示する。従って、同一フレームの画像が表示されるように第2表示装置を動作させることが可能となり、更新中に視認される画像の乱れを低減することができる。
また、本発明は、前記第1表示装置は、前記第1表示面及び前記第2表示面を撮像する撮像部を備え、前記制御部は、所定の画像が表示された前記第1表示面、及び前記第2表示面を撮像した撮像画像と、前記第1表示面、及び所定の画像が表示された第2表示面を撮像した撮像画像とに基づき、前記第1表示面及び前記第2表示面の前記第1の方向における配置を判定する。
本発明によれば、撮像部の撮像画像に基づいて、第1表示面及び第2表示面の第1の方向における配置を判定することができる。従って、第1表示面及び第2表示面の第1の方向における配置を検出して、第2表示面が第1表示面の第1の方向に配置される場合に、制御部が、1フレーム遅れたフレームに更新するように第2表示装置に指示することができる。
また、本発明は、前記第2表示装置は、前記フレームを記憶する記憶領域を複数有するフレームメモリーと、入力される前記フレームを前記記憶領域のいずれかに書き込む書き込み部と、前記フレームの書き込みが完了した前記フレームメモリーの前記記憶領域を管理する管理部と、前記記憶領域から前記フレームを読み出す読み出し部と、前記第2表示面に表示する前記フレームを、前記読み出し部が読み出した前記フレームに更新する表示部と、を備え、前記管理部は、前記第1表示装置から1フレーム遅れた前記フレームに更新する前記指示を受け付けた場合に、前記書き込み部による前記フレームの書き込みが完了した2つの前記記憶領域のうち、書き込みが先に完了した前記記憶領域から前記フレームを読み出すように前記読み出し部に指示する。
本発明によれば、第1表示装置の指示により、第2表示装置が第2表示面に表示するフレームを、第1表示面に表示するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新させることができる。
上記課題を解決するため、本発明は、複数の表示装置を備える表示システムであって、各々の前記表示装置は、画像をフレーム毎に表示する表示面を備え、各々の前記表示装置が備える前記表示面は、第1の方向に並べて配置され、各々の前記表示装置は、前記表示面の前記第1の方向での並び順に従って順位が設定され、各々の前記表示装置は、前記表示面の前記第1の方向と直交する第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記表示面に表示する画像を更新し、前記第1の方向において隣り合う前記表示面に画像を表示する表示装置であって、前記順位が下位の前記表示装置は、前記順位が上位の前記表示装置が更新するフレームよりも1フレーム遅れた前記フレームに更新する。
本発明によれば、第1の方向において隣り合う表示面の隣り合う表示面側に同一フレームの画像を表示させることが可能となる。このため、更新中に視認される画像の乱れを低減することができる。
上記課題を解決するため、本発明は、画像をフレーム毎に表示面に表示する表示装置であって、前記表示面は、他の表示装置が画像を表示する他の表示面と共に第1の方向に並べて配置され、前記表示装置は、前記表示面の前記第1の方向と直交する第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記表示面に表示する前記フレームを更新し、前記表示装置は、前記他の表示装置が更新する前記フレームよりも1フレーム遅れた前記フレームに更新する。
本発明によれば、表示装置及び他の表示装置の更新動作中に、表示面の他の表示面側に、他の表示面に表示される画像のフレームと同一フレームの画像を表示させることが可能となる。このため、更新中に視認される画像の乱れを低減することができる。
上記課題を解決するため、本発明は、画像をフレーム毎に第1表示面に表示する第1表示装置と、前記画像をフレーム毎に第2表示面に表示する第2表示装置とを備え、前記第1表示面と前記第2表示面とが第1の方向に並べて配置された表示システムの制御方法であって、前記第1表示装置において、前記第1表示面の前記第1の方向と直交する第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記第1表示面に表示する前記フレームを更新する第1更新ステップを有し、前記第2表示装置において、前記第2表示面の前記第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記第2表示面に表示する前記フレームを更新する第2更新ステップを有し、前記第2更新ステップは、前記第1更新ステップにより更新する前記フレームよりも1フレーム遅れた前記フレームに更新する。
本発明によれば、第1表示装置及び第2表示装置の更新動作中に、第1表示面の第2表示面側、及び第2表示面の第1表示面側に、同一フレームの画像が表示されるように第2表示装置を動作させることが可能となる。このため、更新中に視認される画像の乱れを低減することができる。
表示システムのシステム構成図。 プロジェクターの構成図。 メモリーコントローラー及びフレームメモリーの構成図。 スクリーンに投射された画像の投射状態を示す図。 プロジェクターが同一のフレーム画像に更新する場合の更新途中のスクリーンの投射状態を示す図。 プロジェクターが異なるフレーム画像に更新する場合の更新途中のスクリーンSCの投射状態を示す図。 プロジェクターが異なるフレーム画像に更新する場合の更新途中のスクリーンSCの投射状態を示す図。 バンクへのフレーム画像データの書き込みタイミングと、読み出しタイミングとを示すタイミング図。 バンクへのフレーム画像データの書き込みタイミングと、読み出しタイミングとを示すタイミング図。 プロジェクターの動作を示すフローチャート。 プロジェクターの動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した表示システム1のシステム構成図である。
本実施形態は、画像データを供給する画像供給装置100と、この画像供給装置100から供給される画像データを処理して、画像データに基づく画像を投射対象(表示面)に投射する複数のプロジェクター200とを備える。図1には複数のプロジェクター200として、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dの4台のプロジェクター200を示すが、プロジェクター200の台数は4台に限定されるものではなく、2台以上を有していればよい。また、以下の説明では、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dを区別することなく総称する場合に、プロジェクター200と表記する。プロジェクター200A及び200Bは、本発明の「第1表示装置」に相当する。また、プロジェクター200C及び200Dは、本発明の「第2表示装置」に相当する。
プロジェクター200A、200B、200C及び200Dは、投射対象としてのスクリーンSCの前面に、縦2列横2列に並べて設置(平置き設置)される。各プロジェクター200の配置は、縦2列横2列に限定されるものではなく、例えば、縦3列横3列や、横1列、縦1列等に配置することも可能である。
また、各プロジェクター200の設置方法は、平置き設置に限定されるものではなく、プロジェクター200を天井から吊り下げる天吊り設置や、壁面に掛ける壁掛け設置とすることも可能である。また、図1には、投射対象としてスクリーンSCを示すが、投射対象は一様な面であってもよいし、曲面、不連続面又は凹凸を有する面であってもよい。具体的には、建物の壁面や物体の表面を投射対象とすることも可能である。
画像供給装置100と、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dとは、ケーブル2によりデイジーチェーン接続される。
画像供給装置100は、マスター機であるプロジェクター200Aに接続される。
プロジェクター200Aは、受信部242Aと送信部244A(図2参照)を備える。
プロジェクター200Aの受信部242Aは、ケーブル2により画像供給装置100に接続され、送信部244Aはケーブル2によりプロジェクター200Bに接続される。
プロジェクター200Bは、受信部242Bと送信部244B(図示略)を備える。プロジェクター200Bの受信部242Bは、ケーブル2によりプロジェクター200Aに接続され、送信部244Bはケーブル2によりプロジェクター200Cに接続される。
プロジェクター200Cは、受信部242Cと送信部244C(図示略)を備える。プロジェクター200Cの受信部242Cは、ケーブル2によりプロジェクター200Bに接続され、送信部244Cはケーブル2によりプロジェクター200Dに接続される。
プロジェクター200Dは、受信部242Dと送信部244D(図示略)を備える。プロジェクター200Dの受信部242Dは、ケーブル2によりプロジェクター200Cに接続する。
本実施形態ではプロジェクター200Dの送信部244Dを他のプロジェクター200に接続する構成を採用していないが、プロジェクター200Dの送信部244Dをプロジェクター200Aに接続する構成であってもよい。プロジェクター200Dをプロジェクター200Aに接続し、プロジェクター200Dは、プロジェクター200Cから例えば画像データを受信した場合に、マスター機であるプロジェクター200Aに画像データを受信した旨を通知する。プロジェクター200Aは、プロジェクター200Dからの通知を受信することができない場合に、画像データを再送信する。
本実施形態は、画像供給装置100と、プロジェクター200A、200B、200C及び200DとがHDMI(登録商標:High-Definition Multimedia Interface)インターフェイスをそれぞれに備え、HDMI信号の送受信を行う構成について説明する。但し、画像供給装置100と、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dとが備えるインターフェイスは、HDMIに限定されるものではなく、例えば、ディスプレイポート等の画像データと制御情報との送受信が可能なインターフェイスであればよい。また、画像データの送受信と、制御情報の送受信とを別々のインターフェイスにより行う構成であってもよい。
ケーブル2内には、画像データや音声データ、制御情報の伝送用のデータ線が含まれる。例えば、ケーブル2は、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)チャネル#0,#1,#2の3つのデータ線を有する。これらのデータ線は、HDMI信号を一方向にシリアルに伝送するデータ線である。また、ケーブル2内には、CEC(Consumer Electronics Control)線やDDC(Display Data Channel)線を有する。これらを総称して制御線という。CEC線は、ケーブル2に接続した機器間で、制御情報を双方向に通信する信号線である。DDC線は、E−EDID(Enhanced Extended Display Identification Data)の読み出しに使用される2本の信号線である。E−EDIDは、画像表示能力、物理アドレス(Physical Address)等を含むHDMI信号の供給を受ける側の装置であるシンク機器を特定するデバイス情報である。ケーブル2に接続した画像供給装置100とプロジェクター200Aとの間では、プロジェクター200Aがシンク機器に相当する。プロジェクター200Aとプロジェクター200Bとの間では、プロジェクター200Bがシンク機器に相当する。プロジェクター200Bとプロジェクター200Cとの間では、プロジェクター200Cがシンク機器に相当する。プロジェクター200Cとプロジェクター200Dとの間では、プロジェクター200Dがシンク機器に相当する。
また、HDMI信号には、少なくとも画像データが含まれ、この他に音声データが含まれていてもよい。また、HDMI信号には、同期信号(垂直同期信号や水平同期信号)が含まれる。画像データは、動画像の画像データであってもよいし、静止画像の画像データであってもよい。静止画像の画像データには、例えば、プレゼンテーションソフトウェアにより作成されたスライド画像や、ワードやエクセルのドキュメントファイル等が含まれる。
画像供給装置100は、例えばノート型PC(Personal Computer)、デスクトップ型PCやタブレット端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)等を用いることができる。また、画像供給装置100として、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤー、ブルーレイディスクプレーヤー、ハードディスクレコーダー、テレビチューナー装置、CATV(Cable television)のセットトップボックス、ビデオゲーム機等を用いてもよい。
次に、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dが画像を投射するスクリーンSCの投射領域10について説明する。
投射領域10は、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dの各々がスクリーンSCに投射した画像の全体がスクリーンSC上で占める領域である。投射領域10は、プロジェクター200Aの投射領域11と、プロジェクター200Bの投射領域12と、プロジェクター200Cの投射領域13と、プロジェクター200Dの投射領域14とを有する。投射領域11及び12は、本発明の「第1表示面」に相当する。また、投射領域13及び14は、本発明の「第2表示面」に相当する。
プロジェクター200Aは投射領域10の左上を投射領域11とし、プロジェクター200Bは投射領域10の右上を投射領域12とする。また、プロジェクター200Cは投射領域10の左下を投射領域13とし、プロジェクター200Dは投射領域10の右下を投射領域14とする。
なお、投射領域11〜14は、各プロジェクター200の配置に応じて変更される。
表示システム1は、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dが投射する画像を組み合わせて、スクリーンSC上に全体として一つの画像を投射するタイリング投射を行う。タイリング投射では、各プロジェクター200は、投射する画像の縁が隣接するプロジェクター200の投射する画像の縁と互いに重なり合うように画像を投射する。これは、スクリーンSCに投射される画像の境界が目立たないようにするためである。
例えば、プロジェクター200Aが投射する画像と、この画像の右側に位置するプロジェクター200Bが投射する画像とは、互いの縁が重なって重畳領域21を形成する。プロジェクター200Cとプロジェクター200Dについても同様である。また、プロジェクター200Aが投射する画像と、この画像の下側に位置するプロジェクター200Cが投射する画像とは、互いの縁が重なって重畳領域22を形成する。プロジェクター200Bとプロジェクター200Dについても同様である。
図2は、プロジェクター200Aの構成を示す構成図である。
プロジェクター200A、200B、200C及び200Dは、ほぼ同一の構成を備えている。このため、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dを代表して、プロジェクター200Aの構成について説明する。
また、プロジェクター200A〜200Dの構成を区別するため、以下の説明ではプロジェクター200Aの構成ブロックには「A」の符号を付し、プロジェクター200Bの構成ブロックには「B」の符号を付して説明する。同様に、プロジェクター200Cの構成ブロックには「C」の符号を付し、プロジェクター200Dの構成ブロックには「D」の符号を付して説明する。例えば、プロジェクター200Aの制御部を「制御部260A」と表記し、プロジェクター200Bの制御部を「制御部260B」と表記する。また、プロジェクター200Cの制御部を「制御部260C」と表記し、プロジェクター200Dの制御部を「制御部260D」と表記する。
プロジェクター200Aは、I/F部240A(図2参照)を備える。I/F部240Aは、受信部242Aと送信部244Aとを備える(図2参照)。受信部242Aは、ケーブル2に接続する接続端子と、インターフェイス回路とを備える。
インターフェイス回路は、画像供給装置100から送信されるHDMI信号を受信し、受信したHDMI信号から画像データや同期信号を取り出す。インターフェイス回路は、取り出した同期信号(垂直同期信号)に基づき画像データを処理し、1フレームの画像データ(以下、フレーム画像データという)を取り出す。また、インターフェイス回路は、同期信号に基づきクロック信号(CLK)を生成する。インターフェイス回路は、フレーム画像データや、クロック信号をメモリーコントローラー251Aに出力する。
また、インターフェイス回路は、HDMI信号に制御情報が含まれる場合、HDMI信号から制御情報を取り出し、取り出した制御情報を後述する制御部260Aに出力する。
ここで、フレームとは、プロジェクター200が画像を表示する表示単位であり、例えば、画像データが動画像データである場合、動画像を構成する個々の静止画像の画像データを指す。また、フレームとは、例えば、水平同期信号や垂直同期信号に含まれる垂直走査信号の周波数が60Hzである場合、この60Hzの逆数である16.7ミリ秒の期間がフレームに相当する。この期間にプロジェクター200が表示する画像データが1フレームの画像データである。プロジェクター200は、画像をスクリーンSCに投射している間、絶えず画像を書き換える更新動作を行っている。フレーム画像データは、この16.7ミリ秒の期間にプロジェクター200が書き替える画像データである。
送信部244Aは、ケーブル2に接続する接続端子と、画像データや制御情報をHDMI信号に変換するインターフェイス回路とを備える。
I/F部240Aは、受信部242Aが受信したHDMI信号を送信部244Aに渡す。送信部244Aは、渡されたHDMI信号をプロジェクター200Bに送信する。
また、I/F部240Aは、プロジェクター200Aの制御部260Aが生成した制御情報をHDMI信号に変換し、変換したHDMI信号をプロジェクター200Bに送信する。
制御情報には、この制御情報の送信先を示す情報として、プロジェクター200Bの識別情報が含まれる。プロジェクター200Bは、プロジェクター200Aから制御情報を受信すると、受信した制御情報にプロジェクター200Bの識別情報が含まれるか否かを判定する。プロジェクター200Bは、識別情報にプロジェクター200Bの識別情報が含まれる場合、受信した制御情報をプロジェクター200B内に取り込んで処理する。また、プロジェクター200Bは、識別情報に他のプロジェクター200C、200Dの識別情報が含まれる場合に、受信した制御情報をプロジェクター200Cに送信する。
プロジェクター200B、200C、200Dは、プロジェクター200Aと同様にI/F部240B、240C、240Dをそれぞれに備え、プロジェクター200AのI/F部240Aと同様に動作する。すなわち、I/F部240B、240C、240Dは、デイジーチェーン接続された前段のプロジェクター200から送信されるHDMI信号を受信して処理し、また、I/F部240B、240Cは、受信したHDMI信号を後段のプロジェクター200に送信する。
プロジェクター200Aは、光学的な画像の形成を行い、スクリーンSCに画像を投射する投射部210Aを備える。投射部210Aは、光源部211A、光変調装置212A及び投射光学系213Aを備える。プロジェクター200C及び200Dの投射部210C及び210Dは、本発明の「表示部」に相当する。
光源部211Aは、キセノンランプや、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、レーザー光源等からなる光源を備える。また、光源部211Aは、光源が発した光を光変調装置212Aに導くリフレクター及び補助リフレクターを備えていてもよい。さらに、光源部211Aは、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群、偏光板、又は光源が発した光の光量を光変調装置212Aに至る経路上で低減させる調光素子等(いずれも図示略)を備えていてもよい。
光源部211Aは、光源駆動部221Aにより駆動される。光源駆動部221Aは、バス270Aに接続され、同じくバス270Aに接続された制御部260Aの制御に従い、光源部211Aの光源の点灯と消灯とを切り替える。
光変調装置212Aは、例えば、RGBの三原色に対応した3枚の液晶パネルを備える。光源部211Aが発する光はRGBの3色の色光に分離され、それぞれ対応する液晶パネルに入射される。3枚の液晶パネルは、透過型の液晶パネルであり、透過する光を変調して画像光を生成する。各液晶パネルを通過して変調された画像光は、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系213Aに射出される。
光変調装置212Aは、光変調装置駆動部222Aにより駆動される。光変調装置駆動部222Aは、バス270Aに接続される。
光変調装置駆動部222Aには、後述する画像処理部255AからR,G,Bの各原色に対応する画像データが入力される。光変調装置駆動部222Aは、入力された画像データを液晶パネルの動作に適したデータ信号に変換する。光変調装置駆動部222Aは、変換したデータ信号に基づいて、各液晶パネルの各画素に電圧を印加し、各液晶パネルに画像を描画する。
投射光学系213Aは、光変調装置212Aにより変調された画像光をスクリーンSCに投射して、スクリーンSC上に結像させるレンズ群を備える。また、投射光学系213Aは、スクリーンSCに投射される画像を拡大又は縮小させるズーム機構や、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構を備えていてもよい。
プロジェクター200Aは、操作パネル231A、リモコン受光部233A及び入力処理部235Aを備える。操作パネル231A及びリモコン受光部233Aは、バス270Aに接続された入力処理部235Aに接続される。
操作パネル231Aには、プロジェクター200Aを操作するための各種操作キーが設けられる。操作パネル231Aには、例えば、プロジェクター200Aの電源オン又は電源オフを指示するための電源キーや、各種設定を行うためのメニューキー等が設けられる。入力処理部235Aは、操作キーが操作されると、操作されたキーに対応した操作信号を制御部260Aに出力する。
また、プロジェクター200Aは、ユーザーが使用するリモコン5を有する。リモコン5は各種のボタンを備えており、これらのボタンの操作に対応して赤外線信号を送信する。
リモコン受光部233Aは、リモコン5から送信される赤外線信号を受光する。入力処理部235Aは、リモコン受光部233Aが受光した赤外線信号をデコードして、リモコン5における操作内容を示す操作信号を生成し、制御部260Aに出力する。
プロジェクター200Aは、撮像部237Aを備える。
撮像部237Aは、撮像光学系、撮像素子及びインターフェイス回路等を有するカメラを備え、制御部260Aの制御に従って撮像画像データを生成する。撮像部237Aは、生成した撮像画像データを制御部260Aに出力する。
プロジェクター200Aは、無線通信部239Aを備える。無線通信部239Aは、バス270Aに接続され、制御部260Aの制御に従って動作する。
無線通信部239Aは、図示しないアンテナやRF(Radio Frequency)回路等を備え、制御部260Aの制御の下、外部の装置との間で無線通信を実行する。無線通信部239Aの無線通信方式には、例えば無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、赤外線通信等の近距離無線通信方式を採用できる。また、無線通信部239Aの無線通信方式として携帯電話回線を利用した無線通信方式を採用してもよい。
プロジェクター200Aは、画像処理系を備える。この画像処理系は、プロジェクター200Aの全体を統合的に制御する制御部260Aを中心に構成され、この他に、メモリーコントローラー251A、フレームメモリー253A、画像処理部255A及び記憶部257を備える。制御部260A、メモリーコントローラー251A、画像処理部255A及び記憶部257は、バス270Aにより相互にデータ通信可能に接続される。
メモリーコントローラー251Aは、I/F部240Aから入力されるフレーム画像データをフレームメモリー253Aに書き込む。また、メモリーコントローラー251Aは、フレームメモリー253Aから画像データを読み出して、画像処理部255Aに出力する。メモリーコントローラー251Aの詳細については、図3を参照しながら後述する。
フレームメモリー253Aは、複数のメモリーバンク(以下、簡単にバンクという)を備える。各バンクは、1のフレーム画像データを書き込み可能な記憶容量を有する。フレームメモリー253Aは、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成することができる。SDRAMは、クロックに同期してデータの読み出し及び書き込みを行うDRAMである。
画像処理部255Aは、フレームメモリー253Aから読み出されたフレーム画像データに対して画像処理を行う。画像処理部255Aが行う処理には、例えば、解像度変換(スケーリング)処理又はリサイズ処理、歪み補正等の形状補正処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等が含まれる。画像処理部255Aは、制御部260Aにより指定された処理を実行し、必要に応じて、制御部260Aから入力されるパラメーターを使用して処理を行う。また、画像処理部255Aは、上記のうち複数の処理を組み合わせて実行することも勿論可能である。画像処理部255Aにより画像処理されたフレーム画像データは、メモリーコントローラー251Aによりフレームメモリー253Aに一旦書き込まれ、所定のタイミングでフレームメモリー253Aから読み出されて光変調装置駆動部222Aに出力される。また、画像処理部255Aは、画像処理が終わったフレーム画像データを光変調装置駆動部222Aに出力する。
記憶部257Aは、例えば、ハードディスク装置等の補助記憶装置である。記憶部257Aは、DRAM(Dynamic RAM)、大容量の情報の記憶が可能なフラッシュメモリー又はCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等の光ディスクで代替されてもよい。記憶部257Aは、制御部260Aが実行する制御プログラムや、画像処理部255Aが実行する画像処理のパラメーター等の各種データを記憶する。
また、記憶部257Aは、プロジェクター200Aや、プロジェクター200B、200C、200Dの識別情報を記憶する。識別情報は、例えば、ユーザーが操作パネル231Aを操作して設定してもよいし、ケーブル2の接続時にシンク装置からソース装置に送信されるE−EDIDを用いてもよい。
例えば、プロジェクター200Cは、プロジェクター200DからE−EDIDを受信すると、受信したプロジェクター200DのE−EDIDを記憶部257Cに記憶させる。また、プロジェクター200Cは、受信したプロジェクター200DのE−EDIDと、プロジェクター200CのE−EDIDとをプロジェクター200Bに送信する。
プロジェクター200Bもプロジェクター200Cと同様に、プロジェクター200Cから通知されたプロジェクター200C及び200DのE−EDIDを記憶部257Bに記憶させる。また、プロジェクター200Bは、受信したプロジェクター200C及び200DのE−EDIDと、プロジェクター200BのE−EDIDとをプロジェクター200Aに送信する。
制御部260Aは、ハードウェアとしてCPU、ROM及びRAM(いずれも図示略)を備える。ROMは、フラッシュROM等の不揮発性の記憶装置であり、制御プログラム及びデータを記憶する。RAMは、CPUのワークエリアを構成する。CPUは、ROMから読み出した制御プログラムをRAMに展開し、展開された制御プログラムを実行してプロジェクター200Aの各部を制御する。
制御部260Aは、機能ブロックとして、投射制御部261A、表示制御部262A及び通信制御部263Aを備える。これらの機能ブロックは、CPUがRAMに展開された制御プログラムを実行することで実現される。
投射制御部261Aは、プロジェクター200Aの各部を制御して、スクリーンSCに画像を投射する。具体的には、投射制御部261Aは、画像処理部255Aに、画像データを処理させる。この際、投射制御部261Aは、画像処理部255Aの処理に必要なパラメーターを記憶部257Aから読み出し、画像処理部255Aに出力してもよい。
また、投射制御部261Aは、光変調装置駆動部222Aを制御して光変調装置212Aの液晶パネルに画像を描画させる。さらに、投射制御部261Aは、光源駆動部221Aを制御して光源部211Aの光源を点灯させ、光源の輝度を調整させる。これにより、光源の発する光が光変調装置212Aにより変調されて画像光となり、この画像光が投射光学系213AによりスクリーンSCに投射される。
表示制御部262Aは、配置情報を生成する。配置情報は、各プロジェクター200の投射領域11〜14の位置関係を示す情報である。配置情報には、例えば、行方向の投射領域11〜14の数、及び列方向の投射領域11〜14の数と、各プロジェクター200の投射領域10〜14の投射領域全体での位置を示す情報(以下、位置情報という)とが含まれる。
例えば、本実施形態の場合、行方向の投射領域の数は「2」であり、列方向の投射領域の数も「2」である。また、位置情報は、プロジェクター200Aの投射領域11であれば「行1、列1」又は「左上」であり、プロジェクター200Bの投射領域12であれば、「行1、列2」又は「右上」である。
表示制御部262Aは、配置情報を生成するため、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dに、予め設定された順番に投射画像を投射させる。各投射領域11〜14に投射画像が投射されると、表示制御部262Aは、撮像部237Aに撮像画像データを生成させる。投射画像は、各プロジェクター200の投射領域11、12、13、14を判別可能なように、例えば全面黒色の画像を用いることができる。全面黒色の画像は、本発明の「所定の画像」に相当する。
表示制御部262Aは、例えば、プロジェクター200Bに投射画像を投射させる場合、投射を指示する指示コマンドと、プロジェクター200Bの識別情報とを含む制御情報を生成する。そして、表示制御部262Aは、生成した制御情報を、ケーブル2の制御線(CEC線)を介してプロジェクター200Bに送信する。同様に、表示制御部262Aは、プロジェクター200Cに投射を指示する場合、指示コマンドとプロジェクター200Cの識別情報とを含む制御情報を生成し、生成した制御情報をプロジェクター200Bに送信する。プロジェクター200Bは、プロジェクター200Aから受信した制御情報にプロジェクター200Cの識別情報が含まれるため、受信した制御情報をプロジェクター200Cに送信する。表示制御部262Aは、プロジェクター200Dに投射画像を投射させる場合にも同様に処理する。
また、ユーザーに、プロジェクター200A、プロジェクター200B、200C及び200Dをそれぞれに操作させて、プロジェクター200B、200C及び200Dに、投射画像を投射させてもよい。例えば、表示制御部262Aは、プロジェクター200Bが投射画像を投射領域12に投射したことを示す操作を、操作パネル231A又はリモコン5により受け付けると、撮像部237Aに撮像画像データを生成させる。プロジェクター200Aは、他のプロジェクター200A、200C及び200Dについても同様に処理を行い、投射領域11〜14のそれぞれに投射画像が投射された4つの撮像画像データを生成する。
表示制御部262Aは、投射領域11〜14のそれぞれに投射画像が投射された4つの撮像画像データを比較して配置情報を生成する。表示制御部262Aは、4つの撮像画像データのそれぞれについて投射画像の範囲を検出し、検出した範囲を比較して行方向及び列方向の投射領域の数と、位置情報とを生成する。
なお、本実施形態ではマスター機であるプロジェクター200Aが配置情報を生成したが、プロジェクター200Aと、プロジェクター200Bとがそれぞれに配置情報を生成してもよい。すなわち、プロジェクター200Aは、投射領域11と投射領域13の配置情報を生成する。また、プロジェクター200Bは、投射領域12と投射領域14の配置情報を生成する。この場合、プロジェクター200Bも本発明の「第1表示装置」に相当する。
表示制御部262Aは、生成した配置情報をメモリーコントローラー251Aのレジスター2517A(図3参照)に記憶させる。また、表示制御部262Aは、生成した配置情報を通信制御部263Aに渡し、通信制御部263Aにより他のプロジェクター200に送信する。通信制御部263Aは、送信先を示す情報と、生成した配置情報とを含む制御情報を生成して、プロジェクター200Bに送信する。送信先を示す情報には、プロジェクター200B、200C及び200Dの識別情報が含まれる。
プロジェクター200Bは、プロジェクター200Aから制御情報を受信すると、受信した制御情報に、送信先としてプロジェクター200Bの識別情報が含まれるため、この制御情報を取り込んで処理する。すなわち、プロジェクター200Bは、制御情報に含まれる配置情報を取り出し、取り出した配置情報をレジスター2517Bに記憶させる。また、プロジェクター200Bは、送信先としてプロジェクター200Cの識別情報が含まれるため、受信した制御情報をプロジェクター200Cに送信する。プロジェクター200C及び200Dもプロジェクター200Bと同様に動作する。
通信制御部263Aは、I/F部240Aを制御して、画像供給装置100との通信、及びプロジェクター200Bとの通信を制御する。
図3は、メモリーコントローラー251A及びフレームメモリー253Aの構成を示す構成図である。
フレームメモリー253Aは、バンク♯0、バンク♯1及びバンク♯2の3つのバンクを備える。バンク♯0、バンク♯1及びバンク♯2は、フレームメモリー253Aにおけるデータの記憶領域を構成する。各バンク♯0〜♯2には、メモリーコントローラー251Aによってフレーム画像データが書き込まれる。
メモリーコントローラー251Aは、フレームメモリー253Aにアクセスする場合に、上述したバンクにおける記憶領域を指定する行アドレスや列アドレス、さらにバンクを指定するバンクアドレスを不図示のカラムデコーダーやロウデコーダー等に出力する。これにより、前述のアドレスにより指定されたバンク♯0、バンク♯1及びバンク♯2の記憶領域に画像データを書き込んだり、記憶領域から画像データを読み出したりすることができる。
メモリーコントローラー251Aは、書込制御部2511A、書込バンク管理部2513A、読出バンク決定部2516A及び読出制御部2519Aを備える。プロジェクター200C及び200Dの書込制御部2511C、2511Dは、本発明の「書き込み部」に相当する。プロジェクター200C及び200Dの書込バンク管理部2513C、2513D及び読出バンク決定部2516C、2516Dは、本発明の「管理部」に相当する。また、プロジェクター200C及び200Dの読出制御部2519C及び2519Dは、本発明の「読み出し部」に相当する。
書込制御部2511Aには、I/F部240A又は画像処理部255Aからフレーム画像データと、クロック信号とが入力される。I/F部240Aから入力されるフレーム画像データは、I/F部240Aが受信したフレーム画像データである。画像処理部255Aから入力されるフレーム画像データは、画像処理部255Aにより画像処理されたフレーム画像データである。
また、書込制御部2511Aには、書込バンク管理部2513Aからフレーム画像データを書き込むバンク♯0〜♯2を指示する書込バンク情報と、バンク♯0〜♯2へのフレーム画像データの書き込みタイミングを指定する書込トリガ信号とが入力される。
書込制御部2511Aは、入力される書込トリガ信号とクロック信号との立ち上がりタイミングに同期して、書込バンク情報により指定されるバンク♯0〜♯2にフレーム画像データを書き込む。
また、書込制御部2511Aは、指定されたバンク♯0〜♯2へのフレーム画像データの書き込みが完了すると、書き込みが完了したことを示す信号(以下、完了信号という)を書込バンク管理部2513Aに出力する。
書込バンク管理部2513Aには、I/F部240A又は画像処理部255Aからクロック信号が入力される。また、書込バンク管理部2513Aには、書込制御部2511Aから完了信号が入力される。
書込バンク管理部2513Aは、レジスター2514Aを備え、フレーム画像データの書き込みが完了したバンクを識別する識別情報(以下、完了バンク情報という)をレジスター2514Aに記憶させる。そして、書込バンク管理部2513Aは、予め設定されたタイミングごとに、完了バンク情報を読出バンク決定部2516Aに出力する。
また、書込バンク管理部2513Aは、読出バンク決定部2516Aからバンクの識別情報(以下、読出バンク情報という)が入力されると、この読出バンク情報が示すバンクの識別情報を、完了バンク情報から消去する。読出バンク決定部2516Aは、読出制御部2519Aにフレーム画像データの読み出しを指示したバンクの識別情報を読出バンク情報として書込バンク管理部2513Aに通知する。書込バンク管理部2513Aは、読出バンク決定部2516Aから通知された読出バンク情報が示すバンクの識別情報を完了バンク情報から消去する。
また、書込バンク管理部2513Aは、I/F部240A又は画像処理部255Aから入力されるクロック信号をカウントして、バンク♯0〜♯2へのフレーム画像データの書き込みタイミングを指示する書込トリガ信号を生成する。
また、書込バンク管理部2513Aは、完了バンク情報に基づき、次にフレーム画像データを書き込むバンク♯0〜♯2を判定して書込バンク情報を生成する。書込バンク管理部2513Aは、生成した書込バンク情報を書込トリガ信号と共に書込制御部2511Aに出力する。
読出バンク決定部2516Aは、レジスター2517Aを備える。レジスター2517Aは、制御部260Aから入力される配置情報を記憶する。また、プロジェクター200B、200C及び200Dは、デイジーチェーン接続の上位のプロジェクター200から送信される配置情報を受信して、レジスター2517B、2517C及び2517Dに記憶させる。また、読出バンク決定部2516Aには、I/F部240A又は画像処理部255Aからクロック信号が入力される。
読出バンク決定部2516Aは、書込バンク管理部2513Aから入力される完了バンク情報と、配置情報とに基づいて、フレーム画像データを読み出すバンク♯0〜♯2を決定して、読出バンク情報を生成する。フレーム画像データを読み出すバンク♯0〜♯2の決定方法については、図9のタイミング図を参照しながら説明する。
また、読出バンク決定部2516Aは、入力されるクロック信号に基づき、フレームメモリー253Aからフレーム画像データを読み出すタイミングを示す読出トリガ信号を生成する。
読出バンク決定部2516Aは、生成した読出トリガ信号と、決定した読出バンク情報とを読出制御部2519Aに出力する。また、読出バンク決定部2516Aは、読出バンク情報を書込バンク管理部2513Aに出力する。
読出制御部2519Aには、I/F部240A又は画像処理部255Aからクロック信号が入力される。また、読出制御部2519Aには、読出バンク決定部2516Aから読出バンク情報と、読出トリガ信号とが入力される。
読出制御部2519Aは、クロック信号と読出トリガ信号との立ち上がりタイミングに同期して、読出バンク情報が示すバンク♯0〜♯2からフレーム画像データを読み出す。読出制御部2519Aは、読み出したフレーム画像データが、画像処理前のデータである場合には、読み出したフレーム画像データを画像処理部255Aに出力する。また、読出制御部2519Aは、読み出したフレーム画像データが、画像処理済みのデータである場合、このフレーム画像データを光変調装置駆動部222Aに出力する。
本実施形態のプロジェクター200A〜200Dは、画像供給装置100から供給されるフレーム画像データを処理して、スクリーンSCにフレーム画像データに基づく画像(以下、フレーム画像という)を投射する。プロジェクター200A〜200Dは、画像を投射する間、絶えず投射する画像を書き換える更新動作を行っている。この更新動作において、複数の表示装置の各々が同じフレーム画像に更新を行うと、視聴者には画像が乱れて見える場合があった。
図4は、スクリーンSCに投射されたフレーム画像の投射状態を示す図である。特に図4は、プロジェクター200A、200B、200C及び200Dが、同一のフレーム画像(以下、フレーム画像aという)をスクリーンSCに投射した状態を示す。
プロジェクター200A〜200Dは更新動作を行って、投射領域11〜14に投射する画像をフレーム画像aからフレーム画像bに更新する。フレーム画像bは、フレーム画像aの次に投射するフレーム画像である。
図5は、プロジェクター200A〜200Dの各々が同一のフレーム画像に更新する場合の更新途中のスクリーンSCの投射状態を示す図である。特に図5は、投射領域11〜14の中程までフレーム画像bに書き替えられた状態を示す。
各プロジェクター200A〜200Dの光変調装置駆動部222A〜222Dは、液晶パネルに画像を描画する場合、液晶パネルの左上に位置する画素を原点として、この画素を含む液晶パネルの横方向(第2の方向)の1ライン(第1ラインという)をフレーム画像データbに書き替える更新動作を行う。また、光変調装置駆動部222A〜222Dは、第1ラインの書き替えが完了すると、液晶パネルの縦方向(第1の方向)において、第1ラインの一つ下のライン(第2ライン)をフレーム画像bデータに書き替える更新動作を行う。液晶パネルの縦方向は、横方向に直交する方向である。
このように光変調装置駆動部222A〜222Dは、液晶パネルの各画素を縦方向に上から順に書き替える。このため、投射領域11〜14も縦方向に上から順にフレーム画像bに書き替えられる。
図5において、投射領域11のうち、網掛けで示す投射領域11−1は、フレーム画像bに更新された領域を示す。また、投射領域11のうち、投射領域11−2は、フレーム画像aが投射された領域、すなわち、フレーム画像bに更新前の領域を示す。他の投射領域12、13、14についても同様に、投射領域12−1、13−1、14−1は、フレーム画像bに更新された領域を示し、投射領域12−2、13−2、14−2は、フレーム画像aが投射された領域を示す。
フレーム画像aからフレーム画像bへの更新途中において、投射領域11及び13にはフレーム画像bと、フレーム画像aとが交互に投射される状態となる。図5に示すように、投射領域11及び13において、上から、フレーム画像bが投射された投射領域11−1、フレーム画像aが投射された投射領域11−2、フレーム画像bが投射された投射領域13−1、フレーム画像aが投射された投射領域13−2の順に投射領域が並ぶ。投射領域12及び投射領域14についても同様に、フレーム画像bとフレーム画像aとが交互に投射された状態となる。特に更新途中では、投射領域11及び投射領域13の中央(図5に示す投射領域11−2及び13−1)において、異なるフレーム画像が投射される状態となり、視聴者には画像が乱れて見える場合があった。
更新中に視認される画像の乱れを低減するため、本実施形態は、複数のプロジェクター200を以下のように設定した。すなわち、投射領域をスクリーンSCの縦方向に並べて配置したプロジェクター200において、投射領域が下のプロジェクター200は、投射領域が上のプロジェクター200よりも1フレーム遅れたフレームに更新するようにした。スクリーンSCの縦方向が本発明の「第1の方向」に相当する。
例えば、プロジェクター200Aの投射領域11と、プロジェクター200Cの投射領域13とは垂直方向に並べて配置された投射領域であり、投射領域13は、スクリーンSCの縦方向において、投射領域11の下に配置される。投射領域13に画像を投射するプロジェクター200Cは、プロジェクター200Aが更新動作により更新するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新する。
同様に、プロジェクター200Bの投射領域12と、プロジェクター200Dの投射領域14とは垂直方向に並べて配置された投射領域であり、投射領域14は、スクリーンSCの縦方向において、投射領域12の下に配置される。投射領域14に画像を投射するプロジェクター200Dは、プロジェクター200Bが更新動作により更新するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新する。
図6を参照しながら本実施形態のプロジェクター200A〜200Dの更新動作について説明する。
図6は、プロジェクター200A〜200Dが異なるフレーム画像に更新する場合の更新途中のスクリーンSCの投射状態を示す図である。
例えば、プロジェクター200A〜200Dが更新動作を行って、フレーム画像a、フレーム画像b、フレーム画像cの順にフレーム画像を更新する場合について説明する。なお、フレーム画像bは、フレーム画像aの次に投射される画像であり、フレーム画像cは、フレーム画像bの次に投射される画像であると仮定する。
プロジェクター200Aの投射領域11にはフレーム画像bが投射された状態であり、プロジェクター200Cの投射領域13には、フレーム画像bよりも1つ前のフレームであるフレーム画像aが投射された状態であると仮定する。
この状態から、プロジェクター200Aは更新動作により、投射する画像をフレーム画像bからフレーム画像cに更新する。また、プロジェクター200Cは更新動作により、投射する画像をフレーム画像aからフレーム画像bに更新する。プロジェクター200Cが更新するフレーム画像bは、すでにプロジェクター200Aが投射済みのフレーム画像であり、プロジェクター200Aが更新するフレーム画像cよりも1フレーム遅れたフレームである。
同様に、プロジェクター200Bの投射領域12はフレーム画像bが投射された状態であり、プロジェクター200Dの投射領域14は、フレーム画像bよりも1つ前のフレームであるフレーム画像aが投射された状態であると仮定する。この状態から、プロジェクター200Bは投射する画像をフレーム画像cに更新し、プロジェクター200Dは投射する画像をフレーム画像bに更新する。プロジェクター200Dが更新するフレーム画像bは、すでにプロジェクター200Bが投射済みのフレーム画像であり、プロジェクター200Bが更新するフレーム画像cよりも1フレーム遅れたフレームである。
図6において、投射領域11のうち、網掛けで示す投射領域11−1は、フレーム画像cに更新された領域を示す。また、投射領域11のうち、投射領域11−2は、フレーム画像bが投射された領域、すなわち、フレーム画像cに更新される前の領域を示す。投射領域12においても同様に、投射領域12−1は、フレーム画像cに更新された領域を示し、投射領域12−2は、フレーム画像bが投射された領域を示す。
また、図6において、投射領域13のうち、網掛けで示す投射領域13−1は、フレーム画像bに更新された領域を示す。また、投射領域13のうち、投射領域13−2は、フレーム画像aが投射された領域、すなわち、フレーム画像bに更新される前の領域を示す。投射領域14においても同様に、投射領域14−1は、フレーム画像bに更新された領域を示し、投射領域14−2は、フレーム画像aが投射された領域を示す。
プロジェクター200A及び200Cの更新動作において、投射領域11及び13の中央である投射領域11−2及び投射領域13−1ではフレーム画像bが投射される状態となる。同様にプロジェクター200B及び200Dの更新動作において、投射領域12及び14の中央である投射領域12−2及び投射領域14−1ではフレーム画像bが投射される状態となる。すなわち、スクリーンSCの中央の領域である投射領域11−2、12−2、13−1、14−1において、同一のフレーム画像bが投射された状態となる。このためプロジェクター200A〜200Dの更新動作において、書き替え途中の画像が、画像の乱れとして視聴者に認識される確率を低減することができる。
図7は、更新途中のスクリーンSCの投射状態を示す図である。特に図7は、3行2列に配置したプロジェクター200により6つの投射領域11、12、13、14、15及び16に画像を投射する状態を示す図である。
図6の説明では、2つの投射領域を垂直方向に並べた場合について説明したが、垂直方向に並べる投射領域の数は2つに限定されるものではない。図7には、3つの投射領域が垂直方向に並べられた状態を示す。なお、図7に示す投射領域15には、プロジェクター200E(図示略)が投射する画像が投射され、投射領域16には、プロジェクター200F(図示略)が投射する画像が投射される。また、以下の説明において、フレーム画像は、フレーム画像aが最初に投射され、以下、フレーム画像b、フレーム画像c、フレーム画像dの順に投射されると仮定する。
プロジェクター200A及び200Bは、更新動作により、投射する画像をフレーム画像cからフレーム画像dに更新する。また、プロジェクター200C及び200Dは、更新動作により、投射する画像をフレーム画像bからフレーム画像cに更新する。また、プロジェクター200E及び200Fは、更新動作により、投射する画像をフレーム画像aからフレーム画像bに更新する。
プロジェクター200A、200B、200C及び200Dの更新動作において、投射領域11、12、13及び14の中央である投射領域11−2、12−2、13−1及び14−1ではフレーム画像cが投射される状態となる。同様に、プロジェクター200C、200D、200E及び200Fの更新動作において、投射領域13、14、15及び16の中央である投射領域13−2、14−2、15−1及び16−1ではフレーム画像bが投射される状態となる。このためプロジェクター200A〜200Bの更新動作において、書き替え途中の画像が、画像の乱れとして視聴者に認識される確率を低減することができる。
図8は、プロジェクター200A及び200Bのバンク♯0〜♯2へのフレーム画像データの書き込みタイミングと読み出しタイミングとを示すタイミング図である。
なお、以下の説明ではフレーム画像データを書き込むバンクとしてバンク♯0とバンク♯1とを使用し、バンク♯2は使用しない場合を示す。しかし、バンク♯0、♯1、♯2の3つのバンクを使用して、これらのバンク♯0、♯1、♯2にフレーム画像データを書き込むものであってもよい。また、以下では、プロジェクター200A及び200Bのうち、プロジェクター200Aの動作について説明する。
図8に示す期間Aにおいて、まず、書込制御部2511Aは、クロック信号と書込トリガ信号(図示略)の立ち上がりに同期して、バンク♯0にフレーム画像データbを書き込む。図8において、バンク♯0の期間Aの状態を斜線で示す。斜線で示す期間は、書込制御部2511Aによりフレーム画像データが書き込み中であることを示す。例えば、バンク♯0は、図8に示す期間Cと期間Eにおいてフレーム画像データが書き込まれ、バンク♯1は、図8に示す期間Bと期間Dにおいてフレーム画像データが書き込まれる。
また、バンク♯1は、期間Aの1つ前の期間において、フレーム画像データbの1つ前のフレーム画像であるフレーム画像データaが書き込まれた状態にある。読出制御部2519Aは、読出バンク決定部2516Aから入力される読出トリガ信号と、クロック信号との立ち上がりタイミングに同期して、バンク♯1からフレーム画像データaを読み出す。読出制御部2519Aは、読み出したフレーム画像データaを、例えば画像処理部255Aに出力して画像処理を実行させる。
次の期間Bになると、書込制御部2511Aは、クロック信号の立ち上がりタイミングに同期して、バンク♯1にフレーム画像データcを書き込む。また、バンク♯0は、期間Aにおいてフレーム画像データbが書き込まれた状態である。読出制御部2519Aは、読出トリガ信号と、クロック信号との立ち上がりタイミングに同期して、バンク♯0からフレーム画像データbを読み出す。読出制御部2519Aは、読み出したフレーム画像データbを、例えば画像処理部255Aに出力して画像処理を実行させる。
以下、メモリーコントローラー251Aは、同様の動作を繰り返す。
図9は、プロジェクター200C及び200Dのバンク♯0〜♯2へのフレーム画像データの書き込みタイミングと、読み出しタイミングとを示すタイミング図である。また、図9に示す期間B、期間C、期間D・・・は、図8に示す期間B、期間C、期間D・・・に対応する。また、以下では、プロジェクター200C及び200Dのうち、プロジェクター200Cの動作について説明する。
プロジェクター200C及び200Dの投射領域13及び14は、垂直方向おいてプロジェクター200A及び200Bの投射領域よりも1つ下に位置する。このため、プロジェクター200C及び200Dは、プロジェクター200A及び200Bが更新動作により更新するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新する。
図9に示す期間Bにおいて、書込制御部2511Cは、まず、クロック信号の立ち上がりに同期して、バンク♯0にフレーム画像データcを書き込む。図9において斜線で示す期間は、書込制御部2511Cによりフレーム画像データが書き込み中であることを示す。例えば、バンク♯0は、図9に示す期間Bと期間Eにおいてフレーム画像データが書き込まれ、バンク♯1は、図9に示す期間Cと期間Fにおいてフレーム画像データが書き込まれる。また、バンク♯2は、図9に示す期間Dにおいてフレーム画像データが書き込まれる。
バンク♯1は、期間Bの2つ前の期間においてフレーム画像データaが書き込まれ、バンク♯2は、期間Bの1つ前の期間Aにおいてフレーム画像データbが書き込まれた状態にある。読出制御部2519Cは、読出トリガ信号とクロック信号との立ち上がりタイミングに同期して、バンク♯1からフレーム画像データaを読み出す。図8に示すプロジェクター200A及び200Bは、期間Bにおいてフレーム画像データbを読み出すが、プロジェクター200C及び200Dは、期間Bにおいてフレーム画像データaを読み出す。フレーム画像データaは、フレーム画像データbよりも1フレーム遅れたフレームである。
読出バンク決定部2516Cには、図3に示す書込バンク管理部2513Cから完了バンク情報が入力される。読出バンク決定部2516Cは、レジスター2517Cに書き込まれた配置情報を参照して、プロジェクター200Cの投射領域13が、スクリーンSCの縦方向においてプロジェクター200Aの投射領域11の1つ下に位置すると判定する。このため、読出バンク決定部2516Cは、入力された完了バンク情報を参照して、バンク♯1とバンク♯2のうち、書き込みが完了したタイミングが先のバンク♯1からフレーム画像データaを読み出すように読出制御部2519Cに指示する。書き込みが完了したタイミングを以下では書込完了タイミングという。
また、読出バンク決定部2516Cは、フレーム画像データaを読み出すと決定したバンク♯1の識別情報を読出バンク情報として書込バンク管理部2513Cに出力する。
次の期間Cにおいて、書込制御部2511Cは、クロック信号の立ち上がりに同期して、バンク♯1にフレーム画像データdを書き込む。書込バンク管理部2513Cは、読出バンク決定部2516Cから入力される読出バンク情報に基づき、バンク♯1を、フレーム画像データdを書き込むバンクとして選択する。
また、読出制御部2519Cは、読出トリガ信号とクロック信号との立ち上がりタイミングに同期して、バンク♯2からフレーム画像データbを読み出す。図8に示すプロジェクター200A及び200Bは、期間Cにおいてフレーム画像データcを読み出すが、プロジェクター200C及び200Dは、期間Cにおいてフレーム画像データbを読み出す。フレーム画像データbは、フレーム画像データcよりも1フレーム遅れたフレームである。
読出バンク決定部2516Cは、入力された完了バンク情報を参照して、バンク♯0とバンク♯2のうち、書込完了タイミングが先のバンク♯2からフレーム画像データbを読み出すように読出制御部2519Cに指示する。また、読出バンク決定部2516Cは、フレーム画像データbを読み出すと決定したバンク♯2の識別情報を読出バンク情報として書込バンク管理部2513Cに出力する。
次の期間Dにおいて、書込制御部2511Cは、クロック信号の立ち上がりに同期して、バンク♯2にフレーム画像データeを書き込む。書込バンク管理部2513Cは、読出バンク決定部2516Cから入力される読出バンク情報に基づき、バンク♯2を、フレーム画像データeを書き込むバンクとして選択する。
また、読出制御部2519Cは、読出トリガ信号とクロック信号との立ち上がりタイミングに同期して、バンク♯0からフレーム画像データcを読み出す。図8に示すプロジェクター200A及び200Bは、期間Dにおいてフレーム画像データdを読み出すが、プロジェクター200C及び200Dは、期間Cにおいてフレーム画像データcを読み出す。フレーム画像データcは、フレーム画像データdよりも1フレーム遅れたフレームである。
読出バンク決定部2516Cは、入力された完了バンク情報を参照して、バンク♯0とバンク♯1のうち、書込完了タイミングが先のバンク♯0からフレーム画像データcを読み出すように読出制御部2519Cに指示する。また、読出バンク決定部2516Cは、フレーム画像データcを読み出すと決定したバンク♯0の識別情報を読出バンク情報として書込バンク管理部2513Cに出力する。
以下、メモリーコントローラー251C及び251Dは、同様の動作を繰り返す。
図10は、プロジェクター200の動作を示すフローチャートである。特に、図10は、フレームメモリー253への書き込みのときのメモリーコントローラー251の動作を示すフローチャートである。
メモリーコントローラー251A〜251Dの動作は、ほぼ同一であるため、以下では、メモリーコントローラー251A〜251Dを区別することなく、メモリーコントローラー251と表記する。
メモリーコントローラー251は、フレーム画像データの入力がない場合(ステップS1/NO)、フレーム画像データが入力されるまで処理の開始を待機する。
メモリーコントローラー251は、フレーム画像データが入力されると(ステップS1/YES)、書込制御部2511によりバンク♯0〜♯2のいずれかにフレーム画像データを書き込む(ステップS2)。フレーム画像データが書き込まれるバンク♯0〜♯2は、書込バンク管理部2513により選択される。
例えば、プロジェクター200A及び200Bは、バンク♯0〜♯2のうち、2つのバンクを使用してフレーム画像データの書き込みを行う。このため、プロジェクター200A及び200Bの書込バンク管理部2513A及び2513Bは、完了バンク情報として識別情報が登録されていないバンクを、フレーム画像データを書き込むバンクとして選択する。
また、プロジェクター200C及び200Dは、バンク♯0〜♯2の3つのバンクを使用してフレーム画像データを書き込む。プロジェクター200C及び200Dの書込バンク管理部2513C及び2513Dは、読出バンク決定部2516Aから入力される読出バンク情報が示すバンクを、フレーム画像データを書き込むバンクとして選択する。
例えば、図9に示す期間Cにおいて、読出制御部2519C及び2519Dは、バンク♯2からフレーム画像データを読み出す。読出バンク決定部2516C及び2516Dは、読出バンク情報としてバンク♯2の識別情報を書込バンク管理部2513C、2513Dに出力する。このため、書込バンク管理部2513C及び2513Dは、読出バンク情報として通知されたバンク♯2の識別情報を完了バンク情報から消去し、次の期間Dにおいて、バンク♯2を、フレーム画像データを書き込むバンクに選択する。
次に、書込バンク管理部2513は、書込制御部2511から完了信号が入力されたか否かを判定する(ステップS3)。書込バンク管理部2513は、完了信号の入力がない場合(ステップS3/NO)、完了信号が入力されるまで待機する。また、書込バンク管理部2513は、完了信号が入力されると(ステップS3/YES)、書き込みが完了したバンクの識別情報を完了バンク情報として登録する(ステップS4)。
次に、書込バンク管理部2513は、完了バンク情報を読出バンク決定部2516に通知する(ステップS5)。そして、書込バンク管理部2513は、読出バンク決定部2516から読出バンク情報が入力されるまで待機する(ステップS6)。
書込バンク管理部2513は、読出バンク決定部2516から読出バンク情報が入力されると(ステップS6/YES)、入力された読出バンク情報が示すバンクの識別情報を完了バンク情報から消去する(ステップS7)。
次に、メモリーコントローラー251は、フレーム画像データの入力が終了したか否かを判定する(ステップS8)。フレーム画像データの入力が終了していない場合(ステップS8/NO)、メモリーコントローラー251は、ステップS2の処理に移行する。また、メモリーコントローラー251は、フレーム画像データの入力が終了した場合(ステップS8/YES)、この処理フローを終了させる。
図11は、プロジェクター200の動作を示すフローチャートである。特に図11は、フレームメモリー253からの読み出しのときのメモリーコントローラー251の動作を示すフローチャートである。
読出バンク決定部2516は、書込バンク管理部2513から完了バンク情報が入力されたか否かを判定する(ステップS11)。完了バンク情報が入力されていない場合(ステップS11/NO)、読出バンク決定部2516は、完了バンク情報が入力されるまで待機する。
また、完了バンク情報が入力された場合(ステップS11/YES)、読出バンク決定部2516は、完了バンク情報と配置情報を参照して、フレーム画像データを読み出すバンクを決定する(ステップS12)。そして、読出バンク決定部2516は、読出制御部2519に決定したバンクの識別情報を出力して、決定したバンクからフレーム画像データを読み出させる(ステップS13)。
読出バンク決定部2516A及び2516Bは、入力された完了バンク情報が示すバンクを、フレーム画像データを読み出すバンクとして選択する。また、読出バンク決定部2516C及び2516Dは、完了バンク情報が示すバンクのうち、書込完了タイミングが先のバンクを、フレーム画像データを読み出すバンクとして選択する。
また、プロジェクター200A〜200Fの6つのプロジェクター200を用意し、図7に示すように投射領域11〜16が3行2列に配置されるようにプロジェクター200を配置したと仮定する。
この場合、プロジェクター200A〜200Fは、投射領域11〜16のスクリーンSCの縦方向での並び順に従って順位が設定される。
すなわち、垂直方向の最上位に位置する投射領域11及び12に画像を投射するプロジェクター200A及び200Bは、第1位に設定される。また、投射領域13及び14は、スクリーンSCの垂直方向において投射領域11及び12の1つ下に位置する。このため、投射領域13及び14に画像を投射するプロジェクター200C及び200Dは、第2位に設定される。また、投射領域15及び16は、垂直方向において投射領域11及び12の2つ下に位置する。このため、投射領域15及び16に画像を投射するプロジェクター200E及び200Fは、第3位に設定される。
第1位のプロジェクター200A及び200Bは、遅延数が0に設定される。第2位のプロジェクター200C及び200Dは、遅延数が1に設定される。第3位のプロジェクター200E及び200Fは、遅延数が2に設定される。
第2位に設定されたプロジェクター200C及び200Dの書込バンク管理部2513C及び2513Dは、完了バンク情報として、書き込みが完了した2つのバンクのバンク情報を読出バンク決定部2516C及び2516Dに出力する。例えば、図9に示す区間Bでは、バンク♯1と♯2とが完了バンク情報として読出バンク決定部2516C及び2516Dに出力される。また、図9に示す区間Cでは、バンク♯0と♯2とが完了バンク情報として読出バンク決定部2516C及び2516Dに出力される。
読出バンク決定部2516C及び2516Dは、入力された完了バンク情報が示すバンクのうち、書込完了タイミングが先のバンクを選択する。すなわち、プロジェクター200C及び200Dは、遅延数が1に設定されている。このため、読出バンク決定部2516C及び2516Dは、第1位のプロジェクター200A及び200Bが選択するフレーム画像データよりも1つ遅れたフレーム画像データが書き込まれたバンクを選択する。読出バンク決定部2516C及び2516Dは、選択したバンクの識別情報を読出制御部2519C及び2519Dに出力して、読出制御部2519C及び2519Dに、選択したバンクに書き込まれたフレーム画像データを読み出させる。
第3位に設定されたプロジェクター200E及び200Fの書込バンク管理部2513E及び2513Fは、完了バンク情報として、書き込みが完了した3つのバンクのバンク情報を読出バンク決定部2516E及び2516Fに出力する。
読出バンク決定部2516E及び2516Fは、入力された完了バンク情報が示す3つのバンクのうち、書込完了タイミングが最も先のバンクを選択する。すなわち、プロジェクター200E及び200Fは、遅延数が2に設定されている。このため、読出バンク決定部2516E及び2516Fは、第1位のプロジェクター200A及び200Bが選択するフレーム画像データよりも2つ遅れたフレーム画像データが書き込まれたバンクを選択する。読出バンク決定部2516E及び2516Fは、選択したバンクの識別情報を読出制御部2519E及び2519Fに出力して、読出制御部2519E及び2519Fに、選択したバンクに書き込まれたフレーム画像データを読み出させる。
本実施形態では、読出バンク決定部2516に配置情報を記憶するレジスター2517を設けた。また、読出バンク決定部2516が、配置情報に基づいて、書込バンク管理部2513から入力される完了バンク情報の中から、フレーム画像データを読み出すバンクを選択した。
これ以外の動作として、書込バンク管理部2513のレジスター2514に配置情報を記憶させる構成であってもよい。書込バンク管理部2513は、配置情報を参照して、書き込みが完了したバンクの中から、読出制御部2519にフレーム画像データを読み出させるバンクを選択する。書込バンク管理部2513は、選択したバンクの識別情報を読出制御部2519又は読出バンク決定部2516に出力する。バンクの識別情報を入力した読出制御部2519は、この識別情報が示すバンクからフレーム画像データを読み出す。
次に、読出バンク決定部2516は、フレーム画像データの読み出しが完了したか否かを判定する(ステップS14)。読出制御部2519は、読出バンク決定部2516から入力された識別情報のバンクからフレーム画像データの読み出しが終了すると、読出終了信号を読出バンク決定部2516に出力する。読出バンク決定部2516は、読出終了信号が入力されることで、指定したバンクからの読み出しが完了したと判定する。読出バンク決定部2516は、バンクからの読み出しが完了したと判定する場合(ステップS14/YES)、このフローを終了し、再び書込バンク管理部2513から完了バンク情報が入力されるまで待機する。また、読出バンク決定部2516は、読出終了信号が入力されない場合(ステップS14/NO)、読出制御部2519から読出終了信号が入力されるまで待機する。
上述した実施形態では、スクリーンSCの縦方向において、マスター機であるプロジェクター200Aの投射領域11を、プロジェクター200Cの投射領域13よりも上に配置した場合について説明した。
これとは逆に、プロジェクター200Aの投射領域11の上にプロジェクター200Cの投射領域13が配置される構成であってもよい。この構成の場合、プロジェクター200Aは、プロジェクター200Cが投射するフレーム画像よりも1フレーム遅れたフレームに更新する。プロジェクター200Cは、図8で説明したプロジェクター200Aの動作のように、書込制御部2511Cが直近にフレームメモリー253Cに書き込んだフレーム画像データを読出制御部2519Cが読み出すこととなる。また、プロジェクター200Aは、プロジェクター200Cが読み出すフレーム画像データよりも1フレーム遅れたフレームを読み出す。換言すれば、プロジェクター200Cは、プロジェクター200Aが投射するフレーム画像よりも1フレーム先のフレームに更新することとなる。
以上、説明したように本実施形態は、画像をフレーム毎に投射領域11、12に表示するプロジェクター200A、200Bと、画像をフレーム毎に投射領域13、14に表示するプロジェクター200C、200Dとを備える表示システム1である。
投射領域11と投射領域13、及び投射領域12と投射領域14とは、スクリーンSCの縦方向に並べて配置される。
プロジェクター200A、200Bは、液晶パネルの横方向に描画される画像を更新する更新動作を液晶パネルの縦方向に進めて、投射領域11、12に表示するフレームを更新する。同様に、プロジェクター200C、200Dは、液晶パネルの横方向に描画される画像を更新する更新動作を液晶パネルの縦方向に進めて、投射領域13、14に投射するフレームを更新する。
プロジェクター200C、200Dは、プロジェクター200A、200Bが更新するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新する。
このため、更新動作中に、投射領域11の投射領域13側、及び投射領域13の投射領域11側に、同一フレームの画像が投射させることが可能となる。同様に、更新動作中に、投射領域12の投射領域14側、及び投射領域14の投射領域12側に、同一フレームの画像を投射させることが可能となる。このため、更新中に視認される画像の乱れを低減することができる。
また、プロジェクター200Cは、投射領域11及び投射領域13が、スクリーンSCの縦方向において投射領域11、投射領域13の順に並べて配置された場合に、プロジェクター200Aが更新するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新する。
これにより、更新動作中に、投射領域11の投射領域13側、及び投射領域13の投射領域11側に、同一フレームの画像を投射させることができ、更新中に視認される画像の乱れを低減することができる。
同様に、プロジェクター200Dは、投射領域12及び投射領域14が、スクリーンSCの縦方向において投射領域12、投射領域14の順に並べて配置された場合に、プロジェクター200Bが更新するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新する。
これにより、更新動作中に、投射領域12の投射領域14側、及び投射領域14の投射領域12側に、同一フレームの画像を投射させることができ、更新中に視認される画像の乱れを低減することができる。
また、プロジェクター200Aは、投射領域11〜14を撮像する撮像部237Aを備える。また、プロジェクター200Aは、制御部260Aを備える。制御部260Aは、投射領域11〜14の各々に全面黒色の画像が投射された撮像画像に基づき、投射領域11に対して投射領域13が配置された方向と、投射領域12に対して投射領域14が配置された方向とを判定する。制御部260Aは、スクリーンSCの縦方向において、投射領域13が投射領域11の下に配置されていると判定する場合に、プロジェクター200Cに、1フレーム遅れたフレームに更新するように指示する。また、制御部260Aは、スクリーンSCの縦方向において、投射領域14が投射領域12の下に配置されていると判定する場合に、プロジェクター200Dに、1フレーム遅れたフレームに更新するように指示する。
従って、プロジェクター200C、200Dに、プロジェクター200A、200Bが投射するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新するように指示することができる。
また、プロジェクター200C、200Dは、フレームを記憶するバンク♯0〜♯2を有するフレームメモリー253C、253Dと、入力されるフレームをバンク♯0〜♯2のいずれかに書き込む書込制御部2511C、2511Dとを備える。また、プロジェクター200C、200Dは、フレームの書き込みが完了したフレームメモリーの記憶領域を管理する書込バンク管理部2513C、2513D、及び読出バンク決定部2516C、2516Dを備える。また、プロジェクター200C、200Dは、バンク♯0〜♯2からフレームを読み出す読出制御部2519C、2519Dを備える。さらに、プロジェクター200C、200Dは、投射領域13、14に投射されるフレームを、読出制御部2519C、2519Dが読み出したフレームに更新する投射部210C、210Dを備える。
書込バンク管理部2513C、2513D、及び読出バンク決定部2516C、2516Dは、1フレーム遅れたフレームに更新するように指示された場合に、読出制御部2519C、2519Dに指示する。この指示は、書き込みが完了したバンク♯0〜♯2のうち、書き込みが先に完了したバンク♯0〜♯2からフレームを読み出すように指示するものである。
従って、投射領域13、14に投射するフレームを、投射領域11、12に投射するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新させることができる。
なお、上述した実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、異なる態様として本発明を適用することも可能である。
例えば、本実施形態では、画像供給装置100と、プロジェクター200A〜200Dをデイジーチェーン接続した場合について説明したが、プロジェクター200A〜200Dの接続方法は、デイジーチェーン接続に限定されるものではない。例えば、プロジェクター200A〜200Dの各々をLANケーブルで画像供給装置100に接続する構成であってもよいし、画像供給装置100と、プロジェクター200A〜200Dとを無線LANで接続してもよい。
また、上述した実施形態では、マスター機であるプロジェクター200Aが投射領域11〜14の配置情報を算出して、各プロジェクター200A〜200Dに配置情報を送信する場合について説明した。これ以外の動作として、各プロジェクター200A〜200Dが個々に配置情報を算出し、スクリーンSCに投射するフレームを遅延させる遅延数を設定してもよい。
例えば、プロジェクター200A〜200Dの各々が、それぞれパターンの異なるパターン画像を一斉にスクリーンSCに投射し、各プロジェクター200A〜200Dの撮像部237A〜237DによりスクリーンSCを撮像する。各プロジェクター200A〜200Dは、撮像された撮像画像から自身が投射したパターン画像が投射された範囲と、他のプロジェクター200により投射されたパターン画像の範囲とを判定する。各プロジェクター200A〜200Dは、判定結果に基づいて、プロジェクター200A〜200Dの配置情報をそれぞれに生成する。
また、ユーザーがプロジェクター200A〜200Dのいずれかの操作パネル231A〜231Dを操作して、各プロジェクター200の投射領域11〜14の位置関係を示す配置情報を入力してもよい。配置情報を受け付けたプロジェクター200A〜200Dは、受け付けた配置情報を他のプロジェクター200A〜200Dに送信する。
また、上述の実施形態では、光変調装置212が液晶パネルを備える構成を例示した。液晶パネルは、透過型の液晶パネルであってもよいし、反射型の液晶パネルであってもよい。また、光変調装置212は、液晶パネルに代えて、デジタルミラーデバイス(DMD)を用いた構成であってもよい。また、デジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせた構成としてもよい。また、光変調装置212は、液晶パネルおよびDMD以外に、光源が発した光を変調可能な構成を採用しても良い。
また、図2及び図3に示したプロジェクター200Aの各機能部は、機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、また、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクターの他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
また、図10及び図11に示すフローチャートの処理単位は、プロジェクター200A〜200Dの制御部260A〜260Dの処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図10及び図11のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。また、制御部260A〜260Dの処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
2…ケーブル、5…リモコン、10、11(第1表示面)、12(第1表示面)、13(第2表示面)、14(第2表示面)、15、16…投射領域、21、22…重畳領域、100…画像供給装置、200、200A(第1表示装置)、200B(第1表示装置)、200C(第2表示装置)、200D(第2表示装置)…プロジェクター、211A…光源部、212A…光変調装置、213A…投射光学系、221A…光源駆動部、222A…光変調装置駆動部、231A…操作パネル、233A…リモコン受光部、235A…入力処理部、237A…撮像部、239A…無線通信部、240A、240B、240C、240E…I/F部、251A…メモリーコントローラー、253A…フレームメモリー、255A…画像処理部、257A…記憶部、260A…制御部、261A…投射制御部、262A…表示制御部、263A…通信制御部、270A…バス、2511A…書込制御部(書き込み部)、2513A、2513B、2513C(管理部)、2513D(管理部)…書込バンク管理部、2514A、2517A…レジスター、2516A、2516B、2516C(管理部)、2516D(管理部)…読出バンク決定部(管理部)、2519A…読出制御部(読み出し部)、SC…スクリーン、♯0〜♯2…バンク。

Claims (4)

  1. 画像をフレーム毎に第1表示面に表示する第1表示装置と、前記画像をフレーム毎に第2表示面に表示する第2表示装置とを備える表示システムであって、
    前記第1表示装置は、前記第1表示面及び前記第2表示面を撮像する撮像部と、
    所定の画像が表示された前記第1表示面、及び前記第2表示面を撮像した撮像画像と、前記第1表示面、及び所定の画像が表示された第2表示面を撮像した撮像画像とに基づき、前記第1表示面及び前記第2表示面の配置を判定し、前記第2表示面が前記第1表示面の第1の方向に配置されていると判定した場合に、前記第2表示装置に、1フレーム遅れたフレームに更新するように指示する制御部と、を備え、
    前記第1表示面と前記第2表示面とは、前記第1の方向に並べて配置され、
    前記第1表示装置は、前記第1表示面の前記第1の方向と直交する第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記第1表示面に表示するフレームを更新し、
    前記第2表示装置は、前記第2表示面の前記第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記第2表示面に表示するフレームを更新し、
    前記第2表示装置は、前記制御部の指示に従い、前記第1表示装置が更新する前記フレームよりも1フレーム遅れた前記フレームに更新する、表示システム。
  2. 前記第2表示装置は、
    レームを記憶する記憶領域を複数有するフレームメモリーと、
    入力されるフレームを前記記憶領域のいずれかに書き込む書き込み部と、
    レームの書き込みが完了した前記フレームメモリーの前記記憶領域を管理する管理部と、
    前記記憶領域からフレームを読み出す読み出し部と、
    前記第2表示面に表示するフレームを、前記読み出し部が読み出したフレームに更新する表示部と、を備え、
    前記管理部は、前記第1表示装置から1フレーム遅れたフレームに更新する前記指示を受け付けた場合に、前記書き込み部によるフレームの書き込みが完了した2つの前記記憶領域のうち、書き込みが先に完了した前記記憶領域からフレームを読み出すように前記読み出し部に指示する、請求項記載の表示システム。
  3. 画像をフレーム毎に表示面に表示する表示装置であって、
    前記表示面、及び他の表示装置により画像が表示される他の表示面を撮影する撮影部と、
    所定の画像が表示された前記表示面、及び前記他の表示面を撮像した撮像画像と、前記表示面、及び所定の画像が表示された前記他の表示面を撮像した撮像画像とに基づき、前記表示面及び前記他の表示面の配置を判定する制御部と、
    前記他の表示装置と通信する通信部と、を備え、
    前記表示面と前記他の表示面とは第1の方向に並べて配置され、
    前記制御部は、前記表示面と前記他の表示面とが前記表示面の前記第1の方向に配置されていると判定した場合に、前記他の表示装置に、前記表示面に表示するフレームよりも1フレーム遅れたフレームに更新するように指示し、
    前記表示装置は、前記表示面の第1の方向と直交する第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記表示面に表示するフレームを更新する、表示装置。
  4. 画像をフレーム毎に第1表示面に表示する第1表示装置と、前記画像をフレーム毎に第2表示面に表示する第2表示装置とを備え、前記第1表示面と前記第2表示面とが第1の方向に並べて配置された表示システムの制御方法であって、
    前記第1表示面及び前記第2表示面を撮像するステップと、
    所定の画像が表示された前記第1表示面、及び前記第2表示面を撮像した撮像画像と、前記第1表示面、及び所定の画像が表示された第2表示面を撮像した撮像画像とに基づき、前記第1表示面及び前記第2表示面の配置を判定するステップと、
    前記第2表示面が前記第1表示面の前記第1の方向に配置されていると判定した場合に、前記第2表示装置に、1フレーム遅れたフレームに更新するように指示する指示ステップと、
    前記第1表示装置において、前記第1表示面の前記第1の方向と直交する第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記第1表示面に表示するフレームを更新する第1更新ステップと、
    前記第2表示装置において、前記第2表示面の前記第2の方向に表示する画像を更新する更新動作を前記第1の方向に進めて、前記第2表示面に表示するフレームを更新する第2更新ステップと、を有し、
    前記第2更新ステップは、前記指示ステップに従い、前記第1更新ステップにより第1表示装置が更新する前記フレームよりも1フレーム遅れた前記フレームに更新する、表示システムの制御方法。
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