JP2013130671A - 画像形成装置 - Google Patents

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Mihoko Matsumoto
美穂子 松本
Shinji Nosho
伸二 納所
Masahiko Ishikawa
正彦 石川
Yukio Fujiwara
由貴男 藤原
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Abstract

【課題】複写機やプリンタなどのような、電子写真プロセスを用いた画像形成装置の改良に関するものであり、さらに詳しくは、電子写真プロセスにおいて発生する窒素酸化物を分解することができ、人体に無害な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも装置内の空気を外部に排気する排気手段を有する画像形成装置であって、該排気手段は、排気経路にロジウムを坦持する金属酸化物粒子を有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真装置は、一般に、一様に帯電された感光体上に、画像データにより変調された書込光を照射して感光体上に静電潜像を形成し、この静電潜像の形成された感光体に、現像部からトナーを供給し、トナー画像を感光体上に形成して現像する。
画像形成装置は、この感光体上のトナー画像を転写部で転写紙或いは中間転写体に転写した後、定着部で転写紙上に転写したトナーを加熱・加圧して定着させ、感光体表面に残留したトナーをクリーニング部でクリーニングブレードにより掻き取る等の方法により回収する画像形成プロセスが取られる。
電子写真プロセスにおける帯電プロセスは、一般に、スコロトロン型やコロトロン型に代表されるコロナワイヤーを用いたコロナ放電タイプと、帯電ローラなどを用いた接触帯電タイプとがある。
コロナ放電タイプは、感光体表面を均一に帯電させるためには非常に適しているものであるが、放電に伴って有害な窒素酸化物やオゾン等のコロナ生成物が発生する。また、帯電ローラなどに代表させる接触帯電は、コロナ放電に比べれば発生する窒素酸化物等のコロナ生成物の量は少なくなるものの、問題にならないレベルまで低減できるものではなく、オゾンや窒素酸化物等を画像形成装置内に滞留させると像担持体への付着や蓄積により画像流れや画像ボケ等の異常画像が発生し、装置外へ排出するのみでは人体への悪影響が懸念される。
画像形成装置内で発生した窒素酸化物を除去するため、フィルタを配置することが提案されている。例えば、特許文献1の特開平2−303523号公報には、CuOおよび水溶性ポリマーを含有する触媒層を有するアルニウムミ箔ハニカム構造のフィルタを設置することが提案されている。しかし、前記フィルタは、水溶性ポリマーにより窒素酸化物等を化学吸着するものであるため、経時によりコロナ生成物除去能力が低下し易いものであり、また、アルミニウム担体に触媒層を担持した場合、担持強度が十分ではなく、機械的な歪みや振動等により触媒層の剥離がおこりやすい欠点があった。
また、特許文献2の特開平6−317974号公報には、コロナ放電器近傍に放電生成物を分解または吸着・除去するためのフィルタを配置し、帯電工程が終了すると直ちに窒素酸化物を含む放電生成物を除去する方法が提案されている。しかし、放電生成物除去物質についての具体的な開示はない。
また、特許文献3の特開平11−161121号公報には、オゾンを分解するための触媒や活性炭等を塗布した紙またはアルミ製のハニカム状フィルタを設けることが開示されているが、吸着能力が短時間で落ちてしまうため、能力を維持するためには頻繁にフィルタを交換しなければならないという問題がある。
また、特許文献4の特開2005−70264号公報、特許文献5の特許4176927号公報には、酸化チタン等の光触媒に紫外線を照射し、発生した活性酸素により揮発性有機化合物(VOC)や臭気成分を分解することが開示されているが、紫外線ランプからの紫外線光が光触媒に照射されている間しかオゾン等を分解除去できないという問題があり、特許文献6の特開2007−229036号公報には、光触媒と蓄光顔料保持体と紫外線光を照射する光源を用い、光触媒の活性化を行う方法が提案されている。しかし、これらはいずれもとても大掛かりな構成になってしまい、装置本体の大型化やコストアップを招いてしまう。また、光触媒の活性を高めるために照射した光により、感光体が光劣化してしまう課題がある。
特許文献7の特開2007−121460号公報には、放電生成物の吸着抑制材として、金、白金、イリジウム、ロジウム、ルテニウム、およびパラジウムの少なくとも1つをグリッドワイヤにコーティングし、該ワイヤに付着した埃等の異物を静電的に取り除く清掃手段を備えた帯電手段が開示されている。具体的な実施形態の開示はなく、その作用・効果が明確ではない。
以上のように画像形成装置帯電器の放電による生成物、特に窒素酸化物を除去・低減する方法はいまだに完成していない。
本発明は、複写機やプリンタなどのような、電子写真プロセスを用いた画像形成装置の改良に関するものである。さらに詳しくは、電子写真プロセスにおいて発生する窒素酸化物を分解することができ、人体に無害な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明者らは前述の課題を解決すべく鋭意検討した結果、画像形成装置内の電子部品等から発生する熱によりロジウム触媒を活性化することができ、ロジウム触媒により、窒素酸化物、O等の所謂コロナ生成物を長期に亘り除去できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記課題は、本発明の、下記(1)〜(6)によって解決される。
(1)「少なくとも装置内の空気を外部に排気する排気手段を有する画像形成装置であって、該排気手段は、排気経路にロジウムを担持する金属酸化物粒子を有することを特徴とする画像形成装置」、
(2)「前記ロジウムを担持する金属酸化物粒子に加えて、プラチナ、パラジウム、またはランタンを担持する金属酸化物粒子を1種以上有するものであることを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置」、
(3)「前記金属酸化物粒子は、CeO、Al、ZrOから選択された1種もしくは2種以上の金属酸化物であることを特徴とする前記第(1)項または第(2)項に記載の画像形成装置」、
(4)「前記排気手段は、前記金属酸化物粒子が固着したフィルタを有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項の何れかに記載の画像形成装置」、
(5)「前記フィルタは、ポリウレタンフォームであることを特徴とする前記第(4)項に記載の画像形成装置」、
(6)「前記排気手段は、ハウジングで覆われた作像ユニットから排気口へ続く排気ダクトを有するものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の画像形成装置」。
以下の詳細かつ具体的な説明から理解されるように、本発明によれば、画像形成装置内の空気を外部に排気する排気手段を有する画像形成装置において、前記排気手段の排気経路にロジウムを担持する金属酸化物粒子を有することにより、画像形成装置内の電子部品等から発生する熱でロジウム触媒を活性化することができ、ロジウムの触媒作用で有害な窒素酸化物を効率良くかつ継続的に分解することができる。
画像形成装置の外観を示す斜視図である。 画像形成装置内の排気経路を示す概略図である。
本発明の画像形成装置について詳細に説明する。
本発明の画像形成装置は、装置内の空気を外部に排気する排気手段を有するものであり、該排気手段は、排気経路にロジウムを担持する金属酸化物粒子を有するものである。
ロジウムを担持する金属酸化物粒子は、排気経路の内壁や排気ファン等、画像形成装置内で発生した熱を排出すると共に窒素酸化物を含む空気が接触する部材に設けることができるが、窒素酸化物除去効率及び既存の画像形成装置への適用しやすさの観点からフィルタに設けることが好ましい。
<金属酸化物粒子>
前記ロジウムを担持する金属酸化物粒子を形成する金属酸化物としては、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムなどの金属酸化物を使用できる。
金属酸化物粒子のロジウム含有量は、NOXガス除去触媒としての効果の発現性、持続性の観点から、0.1〜10wt%であることが好ましい。また、金属酸化物粒子をフィルタに固着させる場合のロジウム含有量は、フィルタの単位容積当たり0.1g/ml以上1.0g/ml以下であることが好ましい。
0.1g/ml未満では、窒素酸化物の除去が充分でない場合ことがあり、1.0g/mlを超えるとロジウムを担持する金属酸化物粒子の量が多くなり、フィルタの通気性が低下する。
金属酸化物粒子にロジウムを担持させるロジウムの原料としては、ロジウムを含む化合物を利用することができ、例えば、硝酸ロジウム、塩化ロジウム、酢酸ロジウム、ヘキサアンミンロジウム等を好適に使用できる。また、金属酸化物粒子にロジウムを担持させる方法としては、ゾルゲル法、アルコキシド法、逆ミセル法、水熱合成法等が挙げられる。
前記ロジウムを担持した金属酸化物粒子に加えて、プラチナ、パラジウム、ランタンの何れか1種または2種以上を担持した金属酸化物粒子を含有することが、NOの除去率向上の点で好ましい。
一つの金属酸化物粒子にロジウムと、前記プラチナ等の触媒を担持させてもよいが、ロジウムと前記プラチナ等は完全に分離された状態である方がNOの除去率が向上する。
前記プラチナ、パラジウム、ランタンの何れか1種または2種以上を担持した金属酸化物粒子の含有量は、金属酸化物粒子中70wt%以下であることが好ましい。
<フィルタ>
フィルタとしては、圧力損失が低く、ガスとの接触効率にすぐれているため、網目状のオープンセル構造をもち柔軟性を有するシート状のポリウレタンフォームを好ましく使用できる。ポリウレタンフォームとしては、例えばエーテル系ポリウレタンフォーム、エステル系ポリウレタンフォームが挙げられる。
ポリウレタンフォームのセル数(JIS K 6402)は、8〜70個/25mmであることが好ましい。このようなポリウレタンフォームは、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤および触媒などを用いて公知の方法により容易に製造することができる。
前記ポリオールとしては、例えばプロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールなどを出発物質としてアルキレンオキシドを付加重合したものが挙げられる。
前記ポリイソシアネートとしては、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネートなどが挙げられる。
前記発泡剤としては、水が好適であるが、その他、メチレンクロライド等をもちいてもよい。前記触媒としては、トリエチレンジアミン、テトラメチレンヘキサジアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン等のアミン触媒、スタナスオクトエート、ジブチルチンジラウレート等の有機錫触媒等が挙げられる。
前記ロジウム担持金属酸化物粒子は、バインダーを用いて網目状ポリウレタンフォームに、を固着させることができる。
ポリウレタンフォームにロジウム担持金属酸化物を固着するためのバインダーとしては、ラテックス系のバインダーを用いることができる。
ラテックス系のバインダーとしては、例えば、ブタジエン重合体またはスチレンとブタジエンスチレン誘導体・メタアクリロニトリル・イソプレン・イソブチレンなどとの共重合体、イソプレンとスチレン・スチレン誘導体との共重合体、クロロプレン重合体、酢酸ビニル重合体や塩化ビニル重合体などが挙げられ、1種または2種以上を混合してもよい。
このように得られたロジウムを含む金属酸化物を含有するフィルタを、排気経路に設置することで、画像形成装置内で発生した窒素酸化物を除去することができる。
設置するフィルタの枚数は、特に制限はなく、1枚でも窒素酸化物を除去できるが、2枚以上設置すると、ロジウムと窒素酸化物ガスとの接触効率が上がるためより好ましい。
また、フィルタを排気ファンの前後に設置することで、窒素酸化物の除去効果が最大限に発揮され、かつ、装置のレイアウトをコンパクトにすることができる。
<画像形成装置>
本発明に係る画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の画像形成装置の外観の一例を示す斜視図である。
画像形成装置(100)は、主に、画像形成・転写・定着を行うプリンタ部(1)と、そのプリンタ部(1)の下方に配設され、シート材(コピー用紙、葉書、厚紙、OHPシートなどのシート状の部材を指す。以下同じ。)を収容してプリンタ部(1)に給紙する給紙部(2)と、上部に配置され、原稿から光学的に画像を読み取る画像読取部(3)と、この画像読取部(3)の上方であって装置全体の最上部に配設され、自動で原稿を画像読取部(3)に給送するADF(自動原稿給送装置)(5)とから構成される複写機の機能に加えてプリンタとファクシミリの機能を併せ持ち、プリンタ部(1)と画像読取部(3)の間となる装置全体の略中央部には、胴内排紙空間(4)が設けられている。
図2は、画像形成装置(100)の内部の概略構成を示す図である。図2に示すように、プリンタ部(1)は、装置本体内に画像形成を行う作像装置(10)が設けられている。そして、この作像装置(10)には、潜像担持体である感光体ドラム(11)を中心に、感光体ドラム(11)の外周表面を一様に帯電する帯電手段(12)、感光体ドラム(11)上に形成された静電潜像をトナーで現像する現像手段(13)、転写後に感光体ドラム(11)の外周表面に残留付着する残留トナーをクリーニングするクリーニング手段(14)、転写バイアスを印加して感光体ドラム上に形成されたトナー像をシート材に転写する転写装置(15)等が配置されている。
さらに、トナー像が転写されたシート材に熱と圧力を加えて定着させる定着装置(16)、画像情報に基づいてポリゴンモータ、ポリゴンミラー、fθレンズ等を駆動・走査し、感光体ドラム(11)の外周表面にレーザ光を照射して静電潜像を書き込む光書込み装置(17)、現像手段(13)に供給するためのトナーを収容するトナーボトル(18)を有する。
なお、このプリンタ部(1)は、樹脂製のハウジング(19)で覆われ、他の部位と区画されており、作像装置(10)は、作像ユニット(25)として一体化されている。
(排気手段)
次に、画像形成装置の排気手段について説明する。
図2に示すように、画像形成装置(100)では、作像ユニット(25)付近で熱せられた空気を効率良く排気すべく、作像ユニット(25)から装置背面側を通って装置本体(1)外へ通じる排気流路となる排気ダクト(30)を有し、このハウジング(19)内の空気を熱と共に吸引して排気するべく排気ファン(20)を左側面側に配置し、排気口(21)から装置本体(1)外へ排気するようにしており、排気ファン(20)の前後にロジウムを含むフィルタ(22)が設置されている。
樹脂製のハウジング(19)で覆われた作像ユニット(25)付近から排気口(21)へ続く排気ダクト(30)を設けることにより、装置本体(1)の右側面上部に位置する定着装置(16)をすることなく、画像形成装置内で発生した窒素酸化物の除去効率が向上すると共に、感光体ドラム(11)の周辺を効率良く冷却することができる。また、装置が停止してもしばらくの間、排気ファン(20)を動かし、画像形成装置内の空気を入れ替えることにより、画像形成装置外へ窒素酸化物が漏れることを防止できる。
(画像形成動作)
次に、画像形成装置(100)の動作を説明する。
ADF(5)にセットされた原稿又は画像読取部(3)上面のコンタクトガラス(図示せず)上にセットされた原稿の画像が画像読取部(3)によって光学的に読み取られ、読み取られた原稿の画像情報は光電変換されて画像処理されたうえ、図示しない記憶装置に格納される。その画像処理された信号に基づいて図示しない制御装置で光書込み装置(17)が走査され、帯電手段(12)によって一様に帯電された感光体ドラム(11)上に静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像手段(13)によりトナーが付与されて顕像化し、トナー像となる。
一方、給紙部(2)から給紙ローラで搬送路(6)へ給紙されたシート材Pは、レジストローラ対に突き当たって一旦停止し、感光体ドラム(11)の回転と給紙のタイミングを合わせてレジストローラ対を回転駆動させることにより、転写装置(15)と感光体ドラム(11)とが圧接する転写ニップに給紙される。転写ニップでは、転写装置(15)によって転写バイアスが印加され、静電気力により感光体ドラム(11)上の前記トナー像がシート材P上に転写される。トナー像が転写されたシート材Pは、定着装置(16)へ送られて、そこで、熱と圧力が加えられ、トナー像が定着される。そして、画像が定着されたシート材Pは、排紙ローラ対により胴内排紙空間(4)へ排紙される。また、感光体ドラム(11)上に残留した残留トナーはクリーニング手段(14)により除去され、さらに感光体ドラム(11)の残留電位が帯電手段(12)によって一様に帯電されて消去され、次の画像形成に備えられる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、感光体作製例中において使用する「部」は、すべて重量部を表わす。
<金属酸化物粒子の作製>
(ロジウム担持金属酸化物粒子Aの調整)
セリア含有ジルコニア粉末(CeOを10wt%含有)を硝酸ロジウム水溶液に含浸し、120℃で2時間乾燥後、400℃で1時間焼成した。 次いで、この粉末を水と混合し、ビーズミルを用いて粉砕処理を行い、スラリー溶液を得た。
さらに、このスラリー溶液にベーマイトを投入し、充分に混合・攪拌した後、370℃で乾燥後、550℃で3時間焼成し、ロジウム担持金属酸化物粒子Aを得た。
得られたロジウム担持金属酸化物粒子Aは、ロジウム1wt%−セリア5wt%−ジルコニア44wt%−アルミナ50wt%からなる粉末であった。
(ロジウム担持金属酸化物粒子Bの調整)
γアルミナを硝酸ジルコニル水溶液に含浸し、150℃で乾燥後、400℃で1時間焼成し、ジルコニア含有アルミナ粉末(ZrOを3wt%含有)を得た。
このジルコニア含有アルミナ粉末を硝酸ロジウム水溶液に含浸し、120℃で2時間乾燥後、400℃で1時間焼成し、ロジウム担持金属酸化物粒子Bを得た。
得られたロジウム担持金属酸化物粒子Bは、ロジウム1wt%−ジルコニア3wt%−アルミナ96wt%からなる粉末であった。
(パラジウム担持金属酸化物粒子の調整)
γアルミナを硝酸セリウム水溶液に含浸し、150℃で乾燥後、400℃で1時間焼成し、セリア含有アルミナ粉末(CeOを3wt%含有)を得た。
この粉末を硝酸パラジウム水溶液に含浸し、120℃で2時間乾燥後、400℃で1時間焼成し、パラジウム担持金属酸化物粒子を得た。
得られたパラジウム担持金属酸化物粒子は、パラジウム5wt%−セリア3wt%−アルミナ92wt%からなる粉末であった。
(白金担持金属酸化物粒子の調整)
γアルミナを硝酸セリウム水溶液に含浸し、150℃で乾燥後、400℃で1時間焼成し、セリア含有アルミナ粉末(CeOを3wt%含有)を得た。
この粉末をジニトロジアミン白金水溶液に含浸担持し、120℃で2時間乾燥後、400℃で1時間焼成し、白金担持金属酸化物粒子を得た。
得られた白金担持金属酸化物粒子は、白金1wt%−セリア3wt%−アルミナ96wt%からなる粉末であった。
(触媒のないアルミナ粒子の調整)
γアルミナを硝酸セリウム水溶液に含浸し、150℃で乾燥後、400℃で1時間焼成し、セリア含有アルミナ粉末(CeOを3wt%含有)を得た。
なお、上記金属酸化物粒子を調製する際における乾燥及び焼成に加え、後述するフィルタを調製する際における乾燥及び焼成は、全て空気雰囲気下で行った。
(実施例1)
オープンセル構造をもつ、セル数20個/25mm、厚み10mmのポリエーテル系ウレタンフォームの表面に、ラテックス系バインダー(ブタジエン共重合ラテックス「ラックスターD−616」DIC株式会社)を単位容積あたり0.05g/mlになるように塗布し、ロジウム担持金属酸化物粒子Aをまぶした後、80℃にて12時間乾燥をおこない、ロジウム担持金属酸化物粒子Aをウレタンフォームに固着させた。このとき、ウレタンフォーム上に固着されたロジウムは、単位容積あたり0.25g/mlであった。
得られたフィルタを、Ricoh製imagioNeo1050proの排気ファンの直後にとりつけ、500時間連続して作像動作をおこなった。装置の排気口から排出されたガスを、所定の風速で流せるダクトにひきこみ、下流に窒素酸化物測定器(サーモエレクトロン製MODEL42C)を設置し、窒素酸化物濃度を測定した。
(実施例2)
実施例1のロジウム担持金属酸化物粒子Aを、ロジウム担持金属酸化物粒子Bに変更した以外は、実施例1と同様にして作像動作を行ない、窒素酸化物濃度を測定した。
(実施例3)
実施例1のロジウム担持金属酸化物粒子Aを、ロジウム担持金属酸化物粒子A50%、パラジウム担持金属酸化物粒子25%、白金担持金属酸化物粒子25%に変更した以外は、実施例1と同様にして作像動作を行ない、窒素酸化物濃度を測定した。
(実施例4)
実施例1のロジウム担持金属酸化物粒子Aを、ロジウム担持金属酸化物粒子B50%、パラジウム担持金属酸化物粒子25%、白金担持金属酸化物粒子25%に変更した以外は、実施例1と同様にして作像動作を行ない、窒素酸化物濃度を測定した。
(実施例5)
実施例1のフィルタを、排気ファンの前後に1枚ずつ計2枚取り付けた以外は、実施例1と同様にして作像動作を行ない、窒素酸化物濃度を測定した。
(実施例6)
実施例3のフィルタを、排気ファンの前後に1枚ずつ計2枚取り付けた以外は、実施例3と同様にして作像動作を行ない、窒素酸化物濃度を測定した。
(比較例1)
実施例1のロジウム担持金属酸化物粒子Aを、パラジウム担持金属酸化物粒子に変更した以外は、実施例1と同様にして作像動作を行ない、窒素酸化物濃度を測定した。
(比較例2)
実施例1のロジウム担持金属酸化物粒子Aを白金担持金属酸化物粒子に変更した以外は実施例1と同様にして作像動作を行ない、窒素酸化物濃度を測定した。
(比較例3)
実施例1のロジウム担持金属酸化物粒子Aを触媒のないアルミナ粉末に変更した以外は実施例1と同様にして作像動作を行ない、窒素酸化物濃度を測定した。
(比較例4)
比較例3のフィルタを、排気ファンの前後に1枚ずつ計2枚取り付けた以外は、比較例3と同様にして作像動作を行ない、窒素酸化物濃度を測定した。
評価結果を表1に示す。
Figure 2013130671
実施例1〜6の画像形成装置は、500時間連続の作像動作後でも排出ガス中の窒素酸化物の量は比較例より著しく低い値であることから、ロジウム担持金属酸化物粒子により窒素酸化物を除去できることが分かる。
また、窒素酸化物の分解には、ロジウム担持金属酸化物粒子の存在が必須であり、パラジウム担持金属酸化物粒子及び/または白金担持金属酸化物粒子を併用することで、窒素酸化物の除去能がさらに向上することが確認された。
1 プリンタ部
2 給紙部
3 画像読取部
4 排紙空間
5 自動原稿給送装置
6 搬送路
10 作像装置
11 感光体
12 帯電手段
13 作像手段
14 クリーニング手段
15 転写装置
16 定着装置
17 露光装置
18 トナーボトル
19 ハウジング
20 排気ファン
21 排気口
22 フィルタ
25 作像ユニット(プロセスカートリッジ)
30 排気ダクト
100画像形成装置
特開平2−303523号公報 特開平6−317974号公報 特開平11−161121号公報 特開2005−70264号公報 特許4176927号公報 特開2007−229036号公報 特開2007−121460号公報

Claims (6)

  1. 少なくとも装置内の空気を外部に排気する排気手段を有する画像形成装置であって、該排気手段は、排気経路にロジウムを坦持する金属酸化物粒子を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ロジウムを担持する金属酸化物粒子に加えて、プラチナ、パラジウム、またはランタンを坦持する金属酸化物粒子を1種以上有するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記金属酸化物粒子は、CeO、Al、ZrOから選択された1種もしくは2種以上の金属酸化物であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記排気手段は、前記金属酸化物粒子が固着したフィルタを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記フィルタは、ポリウレタンフォームであることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記排気手段は、ハウジングで覆われた作像ユニットから排気口へ続く排気ダクトを有するものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
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Citations (3)

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