JP2013130110A - 流体機械および流体プラント - Google Patents

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Abstract


【課題】 河川や用水路等の流れの運動エネルギーを、効果的に集水増速させ大幅な出力向上を可能とし、ダムや導水管等の工事が不要で設置が容易な、低コストかつ環境に優しい流体機械および流体プラントを実現する。
【解決手段】
相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出口の幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、このディフューザケーシング内側に配した動力発生装置とを具備する流体機械である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体の流れを増速することで高出力のエネルギーを生成する流体機械および流体プラントに関する。
近年、石油・石炭等の枯渇性燃料の問題、電力需要の増加に伴う価格高沸、大規模災害時における電力系統全体の危機管理の観点等より、通常無益に消え去っている自然界に持続的に循環する、太陽光・風力・水力・地熱等の再生可能エネルギーの利用が求められている。
前記の水力に着目すると、流れによるエネルギーを水車や発電機により動力や電気エネルギーに変える従来の流体機械として、例えば、特開2004−225533号公報や特開2000−240552号公報に示すものが知られている。
特開2004−225533号 公報
特開2000−240552号 公報
流れエネルギーを利用した従来の流体機械では、管路による導水が必要である場合がほとんどであり、流体機械以外のダム等の周辺構築物とそれに付随する工事等が必要で高コストや環境負荷の原因となっている。また、使用場所の制約を受けるため、河川等の流れによるエネルギーは、自然界に持続的に循環するクリーンエネルギーにも関わらず、未利用のまま流れ去っている。
河川や用水路等の開水路流れに設置し、流れのエネルギー(運動エネルギー)を直接利用する場合は、プロペラ水車の場合、出力は羽根車の半径の2乗に比例し流速の3乗に比例する。よって、流れの緩やかな河川等では羽根の径を大きくする必要がある。水深が浅い場合は、羽根車の径が制限され実用的な出力を得るのが困難であり使用可能な場所も制限される。水深が深く大きな羽根を利用できる場合は、装置全体と設置に付随する工事等が大がかりになるという欠点がある。一方、流れの早い河川等では概ね水深が浅く、小さな径の羽根車を使用するため低出力となる。ゆえに、流れの運動エネルギーを直接利用する水車は、いかに流れを集水増速させて効率よくエネルギー変換を行えるかが重要となる。
前記両特許文献記載の発明は、水深が比較的浅く中低速の河川に設置して使用できる、高効率の流体機械や流体プラントには適していないという課題があった。
本発明は、このような従来の流れエネルギー利用の流体機械や流体プラントが有していた課題を解決しようとするものであり、未利用のまま流れ去る河川や用水路等の流れの運動エネルギーを、効果的に集水増速させ、大幅な出力向上を可能とし、ダムや導水管等の工事が不要で設置が容易な、低コストかつ環境に優しい流体機械および流体プラントを実現することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は下記のように構成したものである。
相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出口の幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置とを具備する流体機械である(請求項1)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置とを具備する流体機械である(請求項2)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記動力発生装置は、翼の断面形状が一方の面が対となる面に比べて膨らみが大きい断面形状である複数個の羽根を有する軸流羽根車であることを特徴とする流体機械である(請求項3)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出口の幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記動力発生装置は、揚力を発生する複数個の羽根を有する軸流羽根車であることを特徴とする流体機械である(請求項4)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記動力発生装置は、揚力を発生する複数個の羽根を有する軸流羽根車であることを特徴とする流体機械である(請求項5)。
排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた流体機械である(請求項6)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入側の高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備えることを特徴とする流体機械である(請求項7)。
前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部にフランジを備えた流体機械である(請求項8)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および上方向にフランジを備えることを特徴とする流体機械である(請求項9)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および下方向にフランジを備えることを特徴とする流体機械である(請求項10)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向にフランジを備えることを特徴とする流体機械である(請求項11)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、上方向または下方向にフランジを備えることを特徴とする流体機械である(請求項12)。
排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部にフランジを備えた流体機械である(請求項13)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および上方向にフランジを備えることを特徴とする流体機械である(請求項14)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および下方向にフランジを備えることを特徴とする流体機械である(請求項15)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向にフランジを備えることを特徴とする流体機械である(請求項16)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、上方向または下方向にフランジを備えることを特徴とする流体機械である(請求項17)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置と、前記動力発生装置によって生じた動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルと、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部に備えたフランジと、を具備する、流体発電装置と、前記流体発電装置を複数個組み合わせて並列運転することを特徴とする流体プラントである(請求項18)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置と、前記動力発生装置によって生じた動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルと、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部に備えたフランジと、を具備する、流体発電装置と、前記流体発電装置を複数個組み合わせて並列運転することを特徴とする流体プラントである(請求項19)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置と、前記動力発生装置によって生じた動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルと、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および上方向に備えたフランジと、を具備する、流体発電装置と、前記流体発電装置を複数個組み合わせて並列運転することを特徴とする流体プラントである(請求項20)。
前記軸流羽根車がフッ素樹脂加工を施したものであることを特徴とする流体機械である(請求項21)。
前記ディフューザケーシングが繊維強化プラスチック材であることを特徴とする流体機械である(請求項22)。
相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置と、前記動力発生装置によって生じた動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルと、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部に備えたフランジと、を具備する、流体機械において、前記発電機は水中仕様の永久磁石発電機であることを特徴とする、流体機械である(請求項23)。
前記請求項に基づく作用を述べると、次のとおりである。
[請求項1〜5の発明]
相対流れのある流体中に配されたディフューザケーシングは、吸入口近傍の圧力が、排出口の圧力よりも低下する。排出口の圧力はディフューザケーシング外部の圧力とほぼ等しくなるため、吸入口近傍の流速は集水増速されてディフューザケーシング外部の流速よりも速くなる。
動力発生装置として軸流羽根車を備えた流体機械の出力は流速の3乗に比例するため、流速をα倍に増速させると出力はαの3乗倍に増大する(例えば、流速を2倍に増速した場合、出力は8倍となる)。
動力発生装置が、揚力を発生する複数個の羽根を有する軸流羽根車の場合は、高速回転可能となるため、動力を伝達するギア比低減や発電機の小型高効率化等が可能となり、流体が保有する流水エネルギー(運動エネルギー)を効率よく利用できる。
また、吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングは、軸流羽根車の外径を水深とほぼ同一サイズまで大きくすることができ、河川等の流れのエネルギーを効率よく利用できる。
[請求項6〜7の発明]
排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、ディフューザケーシング吸入口に備えることで、ディフューザケーシングのみの場合に比べ集水増速作用が向上する。
[請求項8〜12の発明]
ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部にフランジを備えることで、フランジによりディフューザケーシング排出口に低圧領域がより強く形成され、ディフューザケーシング吸入口の静圧がより低下することで増速効果が大きくなるため、ディフューザケーシングのみの場合に比べ増速作用が向上する。
[請求項13〜17の発明]
排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、ディフューザケーシング吸入口に備え、ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部にフランジを備えることで、ディフューザケーシングのみの場合に比べ大幅な集水増速効果が得られ、ノズルまたはフランジのみを付加した場合より集水増速効果は大きい。
[請求項18〜20の発明]
流体発電装置単体では水深や流速により取り出せる流れのエネルギーに制限があるが、流体発電装置を複数個組み合わせて並列運転することで、流体プラントとして大容量のエネルギーを生成できる。
[請求項21の発明]
軸流羽根車に、最少摩擦係数および耐食性を実現するフッ素樹脂加工を施すことで、回転効率および耐食性が向上する。
[請求項22の発明]
ディフューザケーシングに繊維強化プラスチック材を用いることで、軽量、高強度、腐食防止を実現できる。
[請求項23の発明]
発電機として水中仕様の永久磁石発電機を適用することで、防水性能の大幅な向上および外部電源無しでの発電が実現できる。また、動力発生装置によって生じた動力エネルギーを伝達する動力伝達部(シャフト等)に、発電機を直接またはギアを介し結合することができるため、動力伝達機構が比較的簡単な構造となり、軽量化およびコスト低減が実現できるという利点もある。
上述したように本発明によれば、未利用のまま流れ去る河川や用水路等の流れの運動エネルギーを、効果的に集水増速させ、大幅な出力向上を可能とし、ダムや導水管等の工事が不要で設置が容易な、低コストかつ環境に優しい流体機械および流体プラントを実現することができた。
本発明の実施形態の一例を示す流体機械である水車発電装置の側面から見た断面図。 図1の流体機械の一部を切り欠いた正面図。 図2における羽根のA−A線断面図。 吸入口に対し排出口の幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングの上面図。 吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングの背面図。 吸入口に対し排出側の高さを略一定とした形状のディフューザケーシングの側面図。 排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、図4のディフューザケーシング吸入口に備えた、ケーシング上面図。 排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、図5のディフューザケーシング吸入口に備えた、ケーシング背面図。 排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、図6のディフューザケーシング吸入口に備えた、ケーシング側面図。 排出口に対し吸入側の高さを略一定とした形状のノズルの側面図。 排出口に対し吸入側の高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のノズルの正面図。 図7のディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および上方向(または下方向)にフランジを備えた、ケーシング上面図。 図8のディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および上方向(または下方向)にフランジを備えた、ケーシング背面図。 図9のディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および上方向(または下方向)にフランジを備えた、ケーシング側面図。 図9のディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向にフランジを備えた、ケーシング側面図。 図8のディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向にフランジを備えた、ケーシング背面図。 図9のディフューザケーシング排出口の外側の、上方向、幅方向、および下方向の全周にフランジを備えた、ケーシング側面図。 図8のディフューザケーシング排出口の外側の、上方向、幅方向、および下方向の全周にフランジを備えた、ケーシング背面図。 図12、13および14のケーシングの等角投影図。 流体機械(流体発電装置)を複数個組み合わせて並列運転することを特徴とする流体プラント。 風洞に配したケーシング中心軸上の流速分布図。 風洞に配したケーシング中心軸上の圧力分布図。
以下、本発明の実施例を図1〜22に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態の一例を示す流体機械である水車発電装置の側面から見た断面図、図2はその一部を切り欠いた正面図、図3は図2における羽根のA−A線断面図である。
これらの図に示すように、この流体機械(水車発電装置)21は、ディフューザケーシング1、ノズル2、フランジ3(図1と図2では上方向フランジ3a、幅方向フランジ3bより成る)により構成されるケーシング22内に、動力発生装置として複数個の羽根5から構成される軸流羽根車4、軸流羽根車4によって生じた動力を伝達する機構としてシャフトおよびシャフトを支持するベアリング等からなる第一動力伝達部9a、かさ歯車10、シャフトおよびシャフトを支持するベアリング等からなる第二動力伝達部9bを備え、ケーシング22の上方向6aに動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機11を有する。
支柱13は、ケーシング22内の第一動力伝達部9aを支え、また、かさ歯車10を介した第二動力伝達部9bへの直角方向動力伝達機構の調整および軸流羽根車4の羽根5とケーシング22内壁面が接触しないようクリアランスを調整する。流体機械21は、ケーシング22の下方向6bに配された支脚12によって支持される。
ここで、フランジ3として、このような上方向フランジ3aおよび幅方向フランジ3bに代えて、ケーシング22排出口外側8の全周または一部または複数部に上方向フランジ3a、幅方向フランジ3bおよび下方向フランジ3cの組み合わせにより構成されるフランジ3を備えても良い。
また、動力伝達機構として、このようなかさ歯車10と第二動力伝達部9bに代えて、ギアやこのギアに結合するチェーン、プーリおよびベルト、自在継手などを適用しても良い。
ケーシング2に好適な材料としては、例えば錆びにくいSUS材や、軽量かつ高強度であり腐食しない繊維強化プラスチック材(FRP)等が例示される。
軸流羽根車4は、翼の断面形状が一方の面が対となる面に比べて膨らみが大きい断面形状5aを特徴とする揚力を発生する複数個の羽根5より構成される。ここで、軸流羽根車4に好適な材料としては、例えば軽量かつ腐食しにくいアルミ材や、腐食しにくいSUS材、軽量かつ最少摩擦係数および耐食性を実現するフッ素樹脂加工を施したもの(例えばアルミ材)等が例示される。
本発明の発電機11は、誘導発電機、外部電源無しで発電可能な永久磁石発電機、またはその水中仕様モデルを使用する。また、動力伝達機構であるかさ歯車10と第二動力伝達部9bを排し、発電機11(水中仕様永久磁石発電機)を第一動力伝達部9aに直接またはギアを介し結合しても良く、この場合においては、第二動力伝達部9bによるケーシング22内の流体流れ阻害によるケーシング22の性能低下を防ぎ、軽量化およびコスト低減が実現できるという利点がある。
以下、上記構成の動作を説明する。上記構成の流体機械21を相対流れのある流体中に配すると、ディフューザケーシング1、ノズル2、フランジ3により構成されるケーシング22内に、吸入口7aから流入する流体が軸流羽根車4に作用し動力を発生させ、生じた動力を第一動力伝達部9a、かさ歯車10、第二動力伝達部9bを介して発電機11に伝達作用させ、電気エネルギーに変換する。
この際、相対流れのある流体中に配されたケーシング22は、吸入口7a近傍の圧力が、排出口7bの圧力よりも低下する。排出口7bの圧力はディフューザケーシング1外部の圧力とほぼ等しくなるため、吸入口7a近傍の流速はケーシング22の外部の流速よりも増速されて速くなり、流れエネルギーの取り出し位置として軸流羽根車4が配される。
ここで、相対流れのある流体中とは、非管路における流れを意味し、河川や用水路等の開水路、(海)水中、空気中等での流れ、または固定設置した流体機械21の内外を流体が流れるのではなく流体機械21を船舶等に固定して移動または船舶により牽引して移動する場合の流れを意味する。特に、船舶等により移動する場合は、流速が大きくなるため、集水増速効果がより大きくなり、高出力を得ることができるという利点がある。また、デイフューザーとは、特に定義しない限り、拡がる流路を意味する。
さて、図1および2に示す流体機械21において、ノズル2およびフランジ3を排し、ディフューザケーシング1のみよりケーシング22を構成し、ケーシング22内側に動力発生装置を備えた流体機械21を第一の発明とする。
ここで増速作用を実現するディフューザケーシング1として、図4に示す、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1としている。例えば、円柱形状(円形の吸入口7aおよび排出口7bを底面として持つ筒状の空間図形)や角柱形状(多角形の吸入口7aおよび排出口7bを底面とし、側面が四角形の空間図形)、円形の吸入口7aと矩形ないしほぼ矩形または多角形の排出口7bを底面とする柱体、またはこれらの形状にひだ等をつけ変形を生じさせたもの等が例示される。また、ディフューザケーシング1の形状として、図4、5および6に示す、吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1を適用しても良い。後者の高さ略一定のディフューザケーシング1の場合、軸流羽根車4の外径を水深とほぼ同一サイズまで大きくすることができ、河川等の流れのエネルギーを効率よく利用できるという利点がある。
動力発生装置として、図3に示す、翼の断面形状が一方の面が対となる面に比べて膨らみが大きい断面形状5aである複数個の羽根5を有する軸流羽根車4、または、揚力を発生する複数個の羽根5を有する軸流羽根車4を適用しても良い。前者または後者の揚力を発生する複数個の羽根5を有する軸流羽根車4の場合は、高速回転可能となり、動力伝達ギア10のギア比低減や発電機11の小型高効率化等が可能となり、流体が保有する流水エネルギー(運動エネルギー)を効率よく利用できるという利点がある。また、軸流羽根車4を備えた流体機械21の出力は流速の3乗に比例するため、流速をα倍に増速させると出力はαの3乗倍に増大する(例えば、流速を2倍に増速した場合、出力は8倍となる)という利点もある。
次に、図1および2に示す流体機械21において、フランジ3を排し、ディフューザケーシング1およびノズル2よりケーシング22を構成し、ケーシング22内側に動力発生装置を備えた流体機械21を第二の発明とする。
ここで集水増速作用を実現するケーシング22として、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2を、ディフューザケーシング1(吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の吸入口7aに備えても良く、例えば、図7、8および9に示す排出口および吸入口の形状が円形のノズル2が例示される。また、ノズル2としてこのような排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2に代えて、図10および11に示すように排出口に対し吸入側の高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のノズル2を、ディフューザケーシング1(吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の吸入口7aに備えても良く、このような形状は、河川等の水深の制限される場所でケーシング22を使用する際に、効率よく集水できるという利点がある。これらの排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2を、ディフューザケーシング1の吸入口7aに備えることで、ディフューザケーシング1のみの場合に比べ集水増速作用が向上する。
次に、図1および2に示す流体機械21において、ノズル2を排し、ディフューザケーシング1およびフランジ3よりケーシング22を構成し、ケーシング22内側に動力発生装置を備えた流体機械21を第三の発明とする。
ここでケーシング22として、ディフューザケーシング1(吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の排出口の外側8の、全周または一部または複数部にフランジ3(フランジ3a、3b、または3cの組み合わせにより構成される)を備えても良い。結果、フランジ3によりディフューザケーシング1の排出口7bに低圧領域がより強く形成され、ディフューザケーシング1の吸入口7aの静圧がより低下することで増速効果が大きくなるため、ディフューザケーシング1のみの場合に比べケーシング22の増速作用が向上する。
フランジ3として、図12、13、および14に示すようにディフューザケーシング1(図のように吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の排出口外側8の、幅方向3bおよび上方向3a(または下方向3c)にフランジ3を備えても良い(ただし、図ではノズルも具備)。このような幅方向3bおよび上方向3aにフランジ3を備えた形状は、河川等の増水により想定水深より深くなった際や、船舶に流体機械21の下方向6b部を固定して移動する際に、幅方向フランジ3bに加え、上方向フランジ3aによる負圧生成効果による更なる増速が期待できるという利点がある。また、このような幅方向3bおよび下方向3cにフランジ3を備えた形状は、水路等で蓋等の覆い構造物による高さ制限がある際や、これらの覆い構造物や河川等に設置した浮き島等のフロート(水面に浮かぶ構造物)にケーシング上方向6aを固定し、ケーシング幅方向6cおよび下方向6bの流れを幅方向3bおよび下方向3cフランジ3により有効利用できるという利点がある。また、上記フロートを船舶により牽引し移動させる場合においても効力を発揮する。
フランジ3として、図15および16に示すようにディフューザケーシング1(図のように吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の排出口外側8の、幅方向3bにフランジ3を備えても良い(ただし、図ではノズルも具備)。このような形状は、河川等の水深の制限される場所でケーシング22を使用する際に、幅方向6cの増速効果を最大限に利用できるという利点がある。
フランジ3として、ディフューザケーシング1(吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の排出口外側8の、上方向3aまたは下方向3cにフランジを備えても良い。このような形状は、幅方向の制限される河川や水路等でケーシング22を使用する際に、フランジ3による上下方向の増速効果を利用できるという利点がある。
フランジ3としては、図17および18に示すようにディフューザケーシング1(図のように吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の排出口外側8の、上方向3a、幅方向3bおよび下方向3cの全周にフランジ3を備えても良い。このような形状は、幅方向と水深の十分確保できる河川や水路等でケーシング22を使用する際に、フランジ3による増速効果を最大限に利用できるという利点がある。
次に、図1および2に示す流体機械21において、ディフューザケーシング1、ノズル2およびフランジ3よりケーシング22を構成し、ケーシング22内側に動力発生装置を備えた流体機械21を第四の発明とする。
ここで集水増速作用を実現するケーシング22として、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2をディフューザケーシング1(吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の吸入口7aに備え、ディフューザケーシング1の排出口の外側8の全周または一部または複数部にフランジ3(フランジ3a、3b、または3cの組み合わせにより構成される)を備えても良い。結果、ディフューザケーシング1のみの場合に比べ大幅な集水増速効果が得られ、ノズル2またはフランジ3のみを付加した場合より集水増速効果は大きい。
ノズル2およびフランジ3としては、図12、13、14および19に示すように排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2をディフューザケーシング1(図のように吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の吸入口7aに備え、ディフューザケーシング1の排出口外側8の幅方向3bおよび上方向3aにフランジ3を備えても良い。このような形状は、ノズル2による集水増速効果に加え、河川等の増水により想定水深より深くなった際や、船舶に流体機械21の下方向6b部を固定して移動する際に、幅方向フランジ3bに加え、上方向フランジ3aによる負圧生成効果による更なる増速が期待できるという利点がある。
ノズル2およびフランジ3として、図12、13、14に示すように排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2をディフューザケーシング1(図のように吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の吸入口7aに備え、ディフューザケーシング1の排出口外側8の幅方向3bおよび下方向3cにフランジ3を備えても良い。このような形状は、ノズル2による集水増速効果に加え、水路等で蓋等の覆い構造物による高さ制限がある場合や、これらの覆い構造物や河川等に設置した浮き島等のフロート(水面に浮かぶ構造物)にケーシング上方向6aを固定し、ケーシング幅方向6cおよび下方向6bの流れを幅方向3bおよび下方向3cフランジ3により有効利用できるという利点がある。また、上記フロートを船舶により牽引し移動させる場合においても効力を発揮する。
ノズル2およびフランジ3としては、図15および16に示すように排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2をディフューザケーシング1(図のように吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の吸入口7aに備え、ディフューザケーシング1の排出口外側8の幅方向3bにフランジ3を備えても良い。このような形状は、ノズル2による集水増速効果に加え、河川等の水深の制限される場所でケーシング22を使用する際に、幅方向6cの増速効果を最大限に利用できるという利点がある。
ノズル2およびフランジ3として、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2をディフューザケーシング1(吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の吸入口7aに備え、ディフューザケーシング1の排出口外側8の上方向3aまたは下方向3cにフランジ3を備えても良い。このような形状は、ノズル2による集水増速効果に加え、幅方向の制限される河川や水路等でケーシング22を使用する際に、フランジ3による上下方向の増速効果を利用できるという利点がある。
ノズル2およびフランジ3としては、図17および18に示すように排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2をディフューザケーシング1(図のように吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の吸入口7aに備え、ディフューザケーシング1の排出口外側8の上方向3a、幅方向3bおよび下方向3cの全周にフランジ3を備えても良い。このような形状は、ノズル2による集水増速効果に加え、幅方向と水深の十分確保できる河川や水路等でケーシング22を使用する際に、フランジ3による増速効果を最大限に利用できるという利点がある。
次に、図1および2に示す、ディフューザケーシング1、ノズル2およびフランジ3よりケーシング22を構成し、ケーシング22内側に動力発生装置および動力発生装置によって生じた動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機11を備えた流体機械21(流体発電装置)を、複数個組み合わせて並列運転することを特徴とする流体プラントを第五の発明とする。
ここで集水増速作用を実現するケーシング22として、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2をディフューザケーシング1(吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1、または、吸入口7aに対し排出口7bの幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1)の吸入口7aに備え、ディフューザケーシング1の排出口の外側8の全周または一部または複数部にフランジ3(フランジ3a、3b、または3cの組み合わせにより構成される)を備えても良い。フランジ3として、例えば、図12、13、14および19に示す、ディフューザケーシング1の排出口外側8の幅方向3bおよび上方向3aフランジ3を備えた流体機械21を、複数個組み合わせて並列運転する場合の流体プラントを図20に例示する。結果、流体機械21(流体発電装置)単体では水深や流速により取り出せる流れのエネルギーに制限があるが、流体機械21を複数個組み合わせて並列運転することで、大容量のエネルギーを生成する流体プラントが実現できる。
次に、図21および22に基づいて上記構成のケーシング22の増速作用の結果を説明する。
図21および22は、流体中に配した下記第一から四の実施例のケーシング22に対し、流速V0=1.5[m/s]の水流が流入した場合の、ケーシング22中心軸であるZ軸上(図4および6の吸入口7aと排出口7bの中心点(重心)を結んだ線をZ軸とする)の流速(流速Vを流入速度V0で割った値を増速率V/ V0とする)および圧力(P)分布である。ここでケーシング22としては、吸入口7aに対し排出側7bの高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシング1を第一の実施例の構成(図4、5および6)とし、このディフューザケーシング1に排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2を備えたものを第二の実施例の構成(図7、8および9)、ノズル2を排しディフューザケーシング1の排出口外側8に幅方向長さ200 [mm]の幅方向フランジ3bを備えたものを第三の実施例の構成(図15および16よりノズル2を排したもの)、ディフューザケーシング1に排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズル2および幅方向長さ200 [mm]の幅方向フランジ3bを備えたものを第四の実施例の構成(図15および16)とする。ここで、吸入口7aの内径390 [mm]、排出口7bの最大内径671 [mm]、ノズル2の吸入口の内径465 [mm]である。
以下、Z=0 (ノズル2とディフューザケーシング1の接続面)における平均流速より導出した増速率および出力増加率(増速率の3乗)を記す。
(1) 第一の実施例の構成(ノズル無し(nozzle X)、フランジ無し(flange X))によると、1.72倍の増速(出力は5.1倍)。
(2) 第二の実施例の構成(ノズル有り(nozzle ○)、フランジ無し(flange X))によると、2.01倍の増速(出力は8.1倍)。
(3) 第三の実施例の構成(ノズル無し(nozzle X)、フランジ(flange) 200 [mm])によると、1.83倍の増速(出力は6.1倍)。
(4) 第四の実施例の構成(ノズル有り(nozzle ○)、フランジ(flange) 200 [mm])によると、2.34倍の増速(出力は12.8倍)。
いずれの場合も大幅に増速され、開水路等の流れエネルギーをケーシング22を用いることなく自然流下状態で増速せずに軸流羽根車4を回す場合に比べ、5.1〜12.8倍と大幅に出力が向上していることが分かる。
また、図21および22によれば、吸入口7a近傍の圧力が排出口7bの圧力よりも低下し負圧となり、それに対応して吸入口7a近傍の流速が増速されているのが分かる。また、第一の実施例の構成であるディフューザケーシング1のみの場合に比べ、第二の実施例の構成であるノズル2を備えることで増速作用が向上する。さらに、第三の実施例の構成であるディフューザケーシング1にフランジ3を備えることで、ディフューザケーシング1の排出口7bに低圧領域がより強く形成され(第二の実施例の構成と比較すると、圧力がゆっくりと緩和していることが分かる)、増速作用が向上していることが分かる。第四の実施例の構成であるディフューザケーシング1にノズル2およびフランジ3を備えることで、他の実施例の構成に比べ大幅な増速効果が得られる。
1 ディフューザケーシング
2 ノズル
3 フランジ
3a 上方向フランジ
3b 幅方向フランジ
3c 下方向フランジ
4 軸流羽根車
5 羽根
5a 羽根(翼)の断面形状
6a 上方向
6b 下方向
6c 幅方向
7a 吸入口
7b 排出口、排出側
8 排出口外側
9a 第一動力伝達部
9b 第二動力伝達部
10 かさ歯車
11 発電機
12 支脚
13 支柱
21 流体機械
22 ケーシング




























Claims (23)

  1. 相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出口の幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置とを具備する流体機械。
  2. 相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置とを具備する流体機械。
  3. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記動力発生装置は、翼の断面形状が一方の面が対となる面に比べて膨らみが大きい断面形状である複数個の羽根を有する軸流羽根車であることを特徴とする、流体機械。
  4. 相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出口の幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記動力発生装置は、揚力を発生する複数個の羽根を有する軸流羽根車であることを特徴とする、流体機械。
  5. 相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記動力発生装置は、揚力を発生する複数個の羽根を有する軸流羽根車であることを特徴とする、流体機械。
  6. 排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた、前記請求項1ないし5のいずれかに記載の流体機械。
  7. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入側の高さを略一定とし幅方向を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備えることを特徴とする、流体機械。
  8. 前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部にフランジを備えた、前記請求項1ないし5のいずれかに記載の流体機械。
  9. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および上方向にフランジを備えることを特徴とする、流体機械。
  10. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および下方向にフランジを備えることを特徴とする、流体機械。
  11. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向にフランジを備えることを特徴とする、流体機械。
  12. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、上方向または下方向にフランジを備えることを特徴とする、流体機械。
  13. 排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部にフランジを備えた、前記請求項1ないし5のいずれかに記載の流体機械。
  14. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および上方向にフランジを備えることを特徴とする、流体機械。
  15. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および下方向にフランジを備えることを特徴とする、流体機械。
  16. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向にフランジを備えることを特徴とする、流体機械。
  17. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に動力発生装置を備えた流体機械において、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルを、前記ディフューザケーシング吸入口に備え、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、上方向または下方向にフランジを備えることを特徴とする、流体機械。
  18. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置と、前記動力発生装置によって生じた動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルと、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部に備えたフランジと、を具備する、流体発電装置と、前記流体発電装置を複数個組み合わせて並列運転することを特徴とする、流体プラント。
  19. 相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置と、前記動力発生装置によって生じた動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルと、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部に備えたフランジと、を具備する、流体発電装置と、前記流体発電装置を複数個組み合わせて並列運転することを特徴とする、流体プラント。
  20. 相対流れのある流体中に配されるものであり、ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置と、前記動力発生装置によって生じた動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルと、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、幅方向および上方向に備えたフランジと、を具備する、流体発電装置と、前記流体発電装置を複数個組み合わせて並列運転することを特徴とする、流体プラント。
  21. 前記軸流羽根車がフッ素樹脂加工を施したものであることを特徴とする、前記請求項3ないし5のいずれかに記載の流体機械。
  22. 前記ディフューザケーシングが繊維強化プラスチック材であることを特徴とする、前記請求項6ないし7のいずれかに記載の流体機械。
  23. 相対流れのある流体中に配されるものであり、吸入口に対し排出側の高さを略一定とし、幅方向を大きくした形状のディフューザケーシングと、前記ディフューザケーシング内側に配した動力発生装置と、前記動力発生装置によって生じた動力エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、前記ディフューザケーシング吸入口に備えた、排出口に対し吸入口の断面積を大きくした形状のノズルと、前記ディフューザケーシング排出口の外側の、全周または一部または複数部に備えたフランジと、を具備する、流体機械において、前記発電機は水中仕様の永久磁石発電機であることを特徴とする、流体機械。































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