JP2013130100A - 電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動圧縮機の小型化を図る。
【解決手段】冷媒を圧縮し吐出させる圧縮部1と、この圧縮部を回転軸の回転によって駆動するモータ7と、前記圧縮部1及びモータ7をそれぞれ独立して収納可能なケーシングとを備え、前記各ケーシングは片側が開放した略有底円筒状の第一、第二ケーシング10,11で構成し、第一のケーシング10にモータ7を配置するとともに第二のケーシング11に圧縮部1を配置し、かつ、第二のケーシング11の開放端とは反対側の底面に前記回転軸を回転保持する主軸受け13を配置し、前記第一のケーシング10の開放端側に前記第二のケーシング11の底面側を係合して一体化した構成としてあり、前記モータ及び圧縮部を収納する第一および第二のケーシングの大きさはそれぞれ内蔵される部材の大きさに応じてサイズを最適化できるので、小型の電動圧縮機を提供できる。
【選択図】図1
【解決手段】冷媒を圧縮し吐出させる圧縮部1と、この圧縮部を回転軸の回転によって駆動するモータ7と、前記圧縮部1及びモータ7をそれぞれ独立して収納可能なケーシングとを備え、前記各ケーシングは片側が開放した略有底円筒状の第一、第二ケーシング10,11で構成し、第一のケーシング10にモータ7を配置するとともに第二のケーシング11に圧縮部1を配置し、かつ、第二のケーシング11の開放端とは反対側の底面に前記回転軸を回転保持する主軸受け13を配置し、前記第一のケーシング10の開放端側に前記第二のケーシング11の底面側を係合して一体化した構成としてあり、前記モータ及び圧縮部を収納する第一および第二のケーシングの大きさはそれぞれ内蔵される部材の大きさに応じてサイズを最適化できるので、小型の電動圧縮機を提供できる。
【選択図】図1
Description
本発明は電動圧縮機に関するものである。
従来、電動圧縮機はモータ等により圧縮部を駆動して冷媒を圧縮するようになっており、その圧縮部とモータ等は一つの一端が開放された略円筒状ケーシング内に収納して構成してあった(例えば、特許文献1参照。)
図2は特許文献1に示された従来の電動圧縮機の構成を示す断面図である。一端が開放された本体ケーシング100の底面側にまずモータ101を配置し、モータ101収納後に主軸受部材102を本体ケーシング100の内周面に焼嵌め等の方法にて係合し、更に主軸受部材102より開放端側に前記モータ101によって駆動される圧縮部103を設け、ケーシング開放端は吸入口104を有する吸入口ケース105で覆って構成してある。
図2は特許文献1に示された従来の電動圧縮機の構成を示す断面図である。一端が開放された本体ケーシング100の底面側にまずモータ101を配置し、モータ101収納後に主軸受部材102を本体ケーシング100の内周面に焼嵌め等の方法にて係合し、更に主軸受部材102より開放端側に前記モータ101によって駆動される圧縮部103を設け、ケーシング開放端は吸入口104を有する吸入口ケース105で覆って構成してある。
このような従来の電動圧縮機の構成では、本体ケーシング100の内周面の内径は収納される各種部材、すなわちモータ101、主軸受部材102、圧縮部103の大きさに規制を受け、最も外径の大きな部品、この場合ではモータ101によって決定される。また、一つの本体ケーシング内に複数の部品を順次収納する構成であるから、各部品の収納を容易にするため、本体ケーシング100は開放端側ほど大径となる構成となり、奥側、すなわち底面側が最も小径となるのであるが、この奥側、すなわち底面側に最も大径のモータ101が位置していること、及び部品のサイズに合わせて本体ケーシング100の内径を独立に小さくすることはできないこと、等から、本体ケーシング100が大型化する、という課題があった。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、内蔵される部材の大きさに応じてサイズを最適化可能な小型の電動圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は前記従来の課題を解決するため、冷媒を圧縮し吐出させる圧縮部と、この圧縮部を回転軸の回転によって駆動するモータと、前記圧縮部及びモータをそれぞれ独立して収納可能なケーシングとを備え、前記各ケーシングは片側が開放した略有底円筒状の第一、第二ケーシングで構成し、第一のケーシングにモータを配置するとともに第二のケーシングに圧縮部を配置し、かつ、第二のケーシングの開放端とは反対側の底面に前記回転軸を回転保持する主軸受けを配置し、前記第一のケーシングの開放端側に前記第二のケーシングの底面側を係合して一体化した構成としてある。
これによって、第一、第二ケーシングはそれぞれ内蔵される部材の大きさに応じてサイズを最適化でき、小型の電動圧縮機を提供することができる。
本発明は圧縮部やモータ等の内蔵物の大きさに合わせて第一および第二のケーシングを
最適化でき、小型の電動圧縮機を提供することが可能となる。
最適化でき、小型の電動圧縮機を提供することが可能となる。
第1の発明は、冷媒を圧縮し吐出させる圧縮部と、この圧縮部を回転軸の回転によって駆動するモータと、前記圧縮部及びモータをそれぞれ独立して収納可能なケーシングとを備え、前記各ケーシングは片側が開放した略有底円筒状の第一、第二ケーシングで構成し、第一のケーシングにモータを配置するとともに第二のケーシングに圧縮部を配置し、かつ、第二のケーシングの開放端とは反対側の底面に前記回転軸を回転保持する主軸受けを配置し、前記第一のケーシングの開放端側に前記第二のケーシングの底面側を係合して一体化した構成としてあり、前記モータ及び圧縮部を収納する第一および第二のケーシングの大きさはそれぞれ独立に設定、すなわちモータより小型の主軸受けや圧縮部を収納する第二ケーシングは小径化できる。
第2の発明は、第1の発明において、第二ケーシングの底面は円筒状部と一体形成するとともに、当該底面壁に回転軸保持用の主軸受けを配置した構成としてあり、主軸受けを保持する底面部分を別部材で構成する必要がなく構成の簡素化が図れるとともに回転軸保持精度を向上することもできる。
第3の発明は、第1、第2発明において、第二ケーシングの開放端側はモータを制御するインバータケースで閉塞した構成としてあり、インバータケースを一体化したことによる本体ケーシングの径方向の大型化を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、本発明では圧縮部として一対のスクロール部材が旋回運動することにより冷媒を圧縮するスクロール圧縮機を例にして説明をするが、他の圧縮形態であっても同一の効果が得られることは容易に考えられる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における電動圧縮機を示す。図において、圧縮部1は渦巻状に構成された固定スクロール2と同渦巻き状に構成された可動スクロール3を対向配置して構成してあり、可動スクロール3はその背面に旋回軸受け4を収納可能なボス部3aを有している。回転軸5は偏芯ブッシュ6を有し、回転軸5の回転運動を偏芯ブッシュ6を介して可動スクロール3に伝え、図示はしないが自転防止機構にて旋回運動することにより、流体を圧縮している。
図1は本発明の実施の形態における電動圧縮機を示す。図において、圧縮部1は渦巻状に構成された固定スクロール2と同渦巻き状に構成された可動スクロール3を対向配置して構成してあり、可動スクロール3はその背面に旋回軸受け4を収納可能なボス部3aを有している。回転軸5は偏芯ブッシュ6を有し、回転軸5の回転運動を偏芯ブッシュ6を介して可動スクロール3に伝え、図示はしないが自転防止機構にて旋回運動することにより、流体を圧縮している。
前記圧縮部1を駆動するモータ7は固定子8と前記回転軸5を有する回転子9とで構成してある。
前記固定スクロール2及び可動スクロール3で構成される圧縮部1及び回転軸5を回転させるための固定子8及び回転子9〜なるモータ7はそれぞれ図1に示す各ケーシング10,11に収納されている。
この各ケーシング10,11はそれぞれ一端が開放した有底筒状に形成してある。一端が開放された第一のケーシング10はその底面に回転軸5の回転を支持する副軸受け12を収納する部分10aが一体形成してあり、その内径部より小さい外径部を有した固定子8を収納できる構成をとっている。更に一端が開放された第二のケーシング11の底面に
は回転軸5の回転を支持する主軸受け13を収納する部分11aを一体形成し、回転軸5の先端部が主軸受け13より軸方向に突出する形で収納されている。第一のケーシング10と第二のケーシング11は第一のケーシング10の開放端側内径部に前記第二のケーシング11の底面側を係合して一体化してある。この一体化のための係合は各種の方法が考えられ、例えば溶接等の係合手段で第一のケーシング10の開放端側内径部に前記第二のケーシング11の底面側外周部を一体化したり、第一のケーシング10の開放端側内径部に前記第二のケーシング11の底面側外周部を間にシーリング材を介して嵌挿し、これら両ケーシングをボルト結合するなどすればよい。
は回転軸5の回転を支持する主軸受け13を収納する部分11aを一体形成し、回転軸5の先端部が主軸受け13より軸方向に突出する形で収納されている。第一のケーシング10と第二のケーシング11は第一のケーシング10の開放端側内径部に前記第二のケーシング11の底面側を係合して一体化してある。この一体化のための係合は各種の方法が考えられ、例えば溶接等の係合手段で第一のケーシング10の開放端側内径部に前記第二のケーシング11の底面側外周部を一体化したり、第一のケーシング10の開放端側内径部に前記第二のケーシング11の底面側外周部を間にシーリング材を介して嵌挿し、これら両ケーシングをボルト結合するなどすればよい。
前記第二のケーシング11の固定スクロール2の背面部側は固定子8に電気信号を与えるインバータ制御部(図示せず)を収納するインバータケース14で閉塞し、インバータケース14の開放端側はインバータケース14内への異物侵入を防止するためのインバータカバー15で閉塞されている。
以上の構成によるとモータ7と圧縮部1はそれぞれ独立した第一のケーシング10及び第二のケーシング11に収納が可能となるため、内蔵部の大きさに合わせて個別にケーシングのサイズを最適化可能となり、大型化を招くことなく内蔵物のサイズに合わせた最適なサイズの電動圧縮機を提供することが可能となる。
また、モータ7の回転軸5を保持する主軸受け13を取り付ける第二ケーシング11の底面は第二ケーシング11の円筒状部に一体形成してあるから、主軸受け13取り付け用の底面板部材を別途用意する必要がなく、構成の簡素化が図れるとともに、別部材を介在させることなく主軸受け13を保持するので副軸受け12との軸線一致精度を高いものとすることができる。
さらに、第二ケーシング11の固定スクロール2背面部側はインバータケース14で閉塞して、インバータ制御部を装備させているので、インバータ制御部を装備させるにあたってケーシングの外径が大型化するのを抑制することができる。
なお、上記実施の形態では各ケーシング10,11の底面は円筒状部と一体構成のもので説明したが、円筒状部とは別体の底面板材を形成してこれらを連結することによって有底筒状としてもよいものである。
以上のように本発明は、内蔵物の大きさに合わせて第一および第二のケーシングの大きさを最適化でき、小型の電動圧縮機を提供することが可能となる。
1 圧縮部
2 固定スクロール
3 可動スクロール
4 旋回軸受け
5 回転軸
6 偏芯ブッシュ
7 モータ
8 固定子
9 回転子
10 第一のケーシング
11 第二のケーシング
12 副軸受け
13 主軸受け
14 インバータケース
15 インバータカバー
2 固定スクロール
3 可動スクロール
4 旋回軸受け
5 回転軸
6 偏芯ブッシュ
7 モータ
8 固定子
9 回転子
10 第一のケーシング
11 第二のケーシング
12 副軸受け
13 主軸受け
14 インバータケース
15 インバータカバー
Claims (3)
- 冷媒を圧縮し吐出させる圧縮部と、この圧縮部を回転軸の回転によって駆動するモータと、前記圧縮部及びモータをそれぞれ独立して収納可能なケーシングとを備え、前記各ケーシングは片側が開放した略有底円筒状の第一、第二ケーシングで構成し、第一のケーシングにモータを配置するとともに第二のケーシングに圧縮部を配置し、かつ、第二のケーシングの開放端とは反対側の底面に前記回転軸を回転保持する主軸受けを配置し、前記第一のケーシングの開放端側に前記第二のケーシングの底面側を係合して一体化した電動圧縮機。
- 第二ケーシングの底面は円筒状部に一体形成するとともに、当該底面に回転軸保持用の主軸受けを配置したことを特徴とする請求項1記載の電動圧縮機。
- 第二ケーシングの開放端側はモータを制御するインバータケースで閉塞したことを特徴とする請求項1または2に記載の電動圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011279412A JP2013130100A (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011279412A JP2013130100A (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 電動圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013130100A true JP2013130100A (ja) | 2013-07-04 |
Family
ID=48907851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011279412A Pending JP2013130100A (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 電動圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013130100A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106593866A (zh) * | 2017-01-19 | 2017-04-26 | 珠海凌达压缩机有限公司 | 一种涡旋压缩机和电动汽车 |
-
2011
- 2011-12-21 JP JP2011279412A patent/JP2013130100A/ja active Pending
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CN106593866A (zh) * | 2017-01-19 | 2017-04-26 | 珠海凌达压缩机有限公司 | 一种涡旋压缩机和电动汽车 |
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