JP2013129275A - 車両用収納ボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】煩雑な配線作業を低減して、容易に取り付けおよび取外し作業を行うことのできる車両用収納ボックスを提供する。
【解決手段】車両のインストルメントパネル1に形成した凹状の収納部1aと、収納部1aの開口を開閉自在に遮蔽する蓋12を有するカバー部材2と、収納部1a内を照明する照明用LED15と、照明用LED15に電気を供給する自己発電部13とを備えている。カバー部材2は、自己発電部13および照明用LED15を内蔵し、収納部1aはインストルメントパネル1に一体的に設けられ、収納部1aの開口11aにカバー部材2が嵌合されている。
【選択図】図3
【解決手段】車両のインストルメントパネル1に形成した凹状の収納部1aと、収納部1aの開口を開閉自在に遮蔽する蓋12を有するカバー部材2と、収納部1a内を照明する照明用LED15と、照明用LED15に電気を供給する自己発電部13とを備えている。カバー部材2は、自己発電部13および照明用LED15を内蔵し、収納部1aはインストルメントパネル1に一体的に設けられ、収納部1aの開口11aにカバー部材2が嵌合されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両乗員室内のインストルメントパネル等の内装材に配設される収納ボックスに関し、特に、照明付きの収納ボックスに関する。
車両の乗員室内のインストルメントパネル等の内装材には、携帯電話や煙草や財布などの小物を格納することができる収納ボックスが設置されているが、これら収納ボックスの開口に開閉式の蓋部材を設置したり、収納ボックス内を照らす照明装置を設けたり、さらに、蓋部材の開閉に連動して照明のオンオフを自動で切り替えることを可能とした収納ボックスが知られている(例えば、特許文献1,2)。
特許文献1には、インストルメントパネル等に埋設される照明付きの収納ボックスであって、光源を支持する光源支持部がパネル部(蓋部材)に軸支されることにより、パネル部の閉状態では、光源はパネル部に設けられた受光部に対向してパネル部を照明し、パネル部が開状態では光源は収納部の内壁に対向して収納部内を照明する収納ボックスが開示されている。また、特許文献2には、車両のインストルメントパネル本体に設けたグローブボックスであって、収納部内を照明する照明灯を取り付けたグローブボックスが開示されている。照明灯は配線によって自動車のイグニッションキースイッチに接続されていて、スイッチをオンにすると照明灯が常時点灯する一方、オフにすると消灯する。
このような乗員室内に配設される照明灯付き収納ボックスは、発光部に電気を供給するために、電源から発光部までの煩雑な配線作業が必須であって、このような作業を行う際に内装材を取り外す作業が必要となるなど、取り付け及び取外し作業に、多大な労力と工数を必要とする。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、煩雑な配線作業を低減して、容易に取り付けおよび取外し作業を行うことのできる車両用収納ボックスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車両用収納ボックスは、車両の内装材に形成した凹状の収納部と、前記収納部の開口を開閉自在に遮蔽する蓋を有するカバー部材と、前記収納部内を照明する第1の発光部と、前記第1の発光部に電気を供給する自己発電部とを備えている。
この構成によれば、収納ボックス自体に内蔵されている自己発電部から、第1の発光部に電気を供給するので、車両や他の部品から電気を供給する必要がなくなる結果、外部からの電気の供給に伴う配線作業が不要となり、収納ボックスの取り付けおよび取り外しの作業性が格段に向上して、作業者の負担も著しく軽減され、作業時間も大幅に低減させることができる。
本発明において、前記カバー部材は、前記自己発電部および前記第1の発光部を内蔵し、前記収納部は、前記内装材に一体的に設けられ、前記収納部の開口に前記カバー部材を嵌合されていることが好ましい。この構成によれば、前記カバー部材を内装材に取り付けるだけで収納ボックスが形成されるため、取り付けおよび取り外しの作業性が一層向上し、作業時間をより低減することが可能となる。さらに、内装材との合わせを一体感のあるデザインとして後付感がない外観を実現することが可能となる。
本発明において、前記自己発電部は、前記カバー部材に形成された窓部から外部に露出するように配設されたソーラーパネルと、このソーラーパネルで発生した電気を蓄える蓄電池とを有することが好ましい。この構成によれば、太陽光を利用して発電および充電することができるので、省電力、省エネルギー化を図ることができるとともに、発電した電気を蓄えておいて、太陽光が得ることのできない夜間や悪天候時にも収納部を照明することができる。
本発明において、前記カバー部材は、前記自己発電部の発電時に発光表示するインジケータと、このインジケータに光を照射する第2の発光部とを有し、前記第2の発光部は、前記自己発電部から供給された電気によって発光することが好ましい。この構成によれば、発電状態を目視確認できるため、前記自己発電部の発電機能が正常に作動しているか容易に確認することができる。また、ソーラーパネルを用いる場合、自然エネルギーを利用して発電していることを目視で認識することにより、地球環境保護に寄与していることを実感でき、ユーザーの満足度、環境意識を高めるという付加価値を車両に付与することができる。
前記第2の発光部を有する場合、前記蓋は、表面板と裏面板とを有し、これら両板の間に中空空間が形成されるように重ね合わせた状態で互いに連結され、前記中空空間内に、前記第1および第2の発光部が収納されていることが好ましい。この構成によれば、簡単な構造で、第1および第2の発光部をコンパクトに収納できる。
本発明において、前記カバー部材にマグネットが設置され、前記第1の発光部はマグネットスイッチを有し、前記蓋を閉じた状態では、前記第1の発光部は消灯し、前記蓋を開いて、前記第1の発光部が前記マグネットから離間した時に第1の発光部が点灯することが好ましい。この構成によれば、蓋が開いたときのみ第1の発光部を点灯させることで消費電力が抑えられ、これにより、冬季や車庫保管後の使用時など十分に充電を行うことができない環境下でも第1の発光部を発光させることができる。
本発明の車両用収納ボックスによれば、収納ボックス自体に内蔵されている自己発電部から、第1の発光部に電気を供給するので、車両や他の部品から電気を供給する必要がなくなる結果、外部からの電気の供給に伴う配線作業が不要となり、収納ボックスの取り付けおよび取り外しの作業性が格段に向上して、作業者の負担も著しく軽減され、作業時間も大幅に低減させることができる。
以下、本発明を適用した実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用収納ボックス10を配設したインストルメントパネル1の一部を示した斜視図で、図2は、その車両用収納ボックス10を拡大して示した斜視図である。図1のインストルメントパネル1は、車両の乗員室の前方に配設される樹脂製の内装材であって、運転席側の前部から助手席側の前部まで跨るように型成形により一体的に形成され、車体パネルおよび速度メーター等の各種計器類やナビゲーション等の各種電装部品を被覆している。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用収納ボックス10を配設したインストルメントパネル1の一部を示した斜視図で、図2は、その車両用収納ボックス10を拡大して示した斜視図である。図1のインストルメントパネル1は、車両の乗員室の前方に配設される樹脂製の内装材であって、運転席側の前部から助手席側の前部まで跨るように型成形により一体的に形成され、車体パネルおよび速度メーター等の各種計器類やナビゲーション等の各種電装部品を被覆している。
インストルメントパネル1には、携帯電話、眼鏡、煙草等の小物類を格納することのできる車両用収納ボックス10が設けられている。車両用収納ボックス10は、前記小物類を収納する収納部1aと、収納部1aに嵌合されて収納部1aの上方を覆うカバー部材2とを有している。収納部1aは、インストルメントパネル1の一部を内方、図1では下方に凹入させることでインストルメントパネル1と型成形により一体に形成されている。カバー部材2は、インストルメントパネル1とは別体で形成され、その外表面となる、図2の上面Uと後面Rとが、インストルメントパネル1の外表面に滑らかに連続して接続するように構成されている。
カバー部材2は、収納部1aに嵌合されるカバー本体11と、カバー本体11に回転自在に軸支されて収納部1aの開口を遮蔽する蓋12と、蓋12の開状態時に収納部1a内に光を照射する第1の発光部15と、第1の発光部15に電気を供給する自己発電部13とを有している。
さらに、カバー部材2は、インストルメントパネル1に設けた収納部1aに嵌合された状態で、インストルメントパネル1に予め設けた孔(図示せず)にタッピングスクリュー(図示せず)を用いて2箇所で締結されている。タッピングスクリューによる締結箇所から離れた部分の浮き上り対策としてマジックテープ(登録商標)を設けてもよい。また、走行中の振動によりカバー部材2とインストルメントパネル1との間には、緩衝および異音対策として、図4〜6に示すように、カバー部材2におけるインストルメントパネル1との接触面に、カバー部材2の外周縁に沿って間欠的に複数の不織布17が配設されている。
図2に示すカバー本体11は、ガラス繊維を40%の割合でコンパウンドして強化したABS樹脂を射出成形することによって形成されている。射出成形されたカバー本体11は、その外表面を塗装することによって車両用内装材として好適な外観が付与されている。ただし、カバー部材2の材質は上述の材料に限定されるものではなく、ABS樹脂、PC樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂などの熱可塑性樹脂およびそれらの共重合樹脂、または熱硬化性樹脂などを必要に応じて適宜選択して使用することができ、ステンレスやアルミニウムなどの金属を用いてもよい。
図3に示すように、カバー本体11における左右方向中央部に、蓋12の開状態に収納部1aにアクセスするための開口11aと、開口11aの周縁、具体的には、左右両側縁と前縁に形成されたフランジ11bとが形成されている。フランジ11bは、蓋12の閉状態で蓋12を載置して保持するためのもので、カバー本体11における乗員を向く後面Rに沿って横方向に延びる第1フランジ部11baと、第1フランジ部11baの左右両端部から前方に向かって延びる第2フランジ部11bbとを有している。
さらに、カバー本体11は、第1フランジ部11baの一部、本実施形態では右端部を凹ませた凹部11cと、自己発電部13の一部を外部に露出させるための開口からなる窓部11dとが形成されている。凹部11cは、蓋12の開閉操作をおこなう際に乗員が指を引っ掛けて蓋12を持ち上げ易くするためのもので、カバー本体11の後面Rから第1フランジ部11baの一部までを凹ませて、カバー本体11と一体的に形成されている。窓部11dは、カバー本体11の上面Uで開口11aの左側に設けられている。
蓋12は、輪郭の相似する表面板12aと裏面板12bとを有し、図4に示すように、これら両板12a,12bの間に中空空間Sが形成されるように重ね合わせた状態で、タッピングスクリューのような締結部材(図示せず)で互いに連結されている。本実施形態では、表面板12aの下面に下方に向かって突出する円筒状の被係止部12cが形成され、裏面板12bの上面に上方に向かって突出する十字リブからなる係止部12dが形成され、係止部12dを円筒状の被係止部12cの内側に嵌合させることによって位置決めを行った後、前記締結部材(図示せず)で連結されている。図3からわかるとおり、係止部12dは3箇所に設けられており、対応する被係止部12cも3箇所に設けられている。
図4の前記中空空間S内に、LEDからなる第1の発光部15と、第1の発光部15を実装したLED基板14と、一端がLED基板14に接続されてLED基板14に電気を供給するハーネス16が収納されている。図3に示すハーネス16の他端16aは、カバー本体11に設けられた第1貫通孔11eおよび蓋12の裏面板12bに設けられた第2貫通孔12baを通って前記自己発電部13に接続されている。
表面板12aは、カバー本体11の上面Uおよび後面Rにそれぞれ沿った形状の蓋上面12uと蓋後面12rとを有している。裏面板12bは、その前端部の左右両端部に、左右方向に突出する支軸12bbを有し、これら支軸12bbをカバー本体11に形成した軸受孔(図示せず)に挿通することで、蓋12がカバー本体11に回動可能に軸支されるように取り付けられている。図2の蓋12は、収納部1aの開口、すなわち図3のカバー本体11の開口11aとほぼ同じ外形を有しており、蓋12の閉状態で、蓋上面12uが開口11aの上方を覆い、蓋後面12rの下端12raが、カバー本体11の第1フランジ11baに当接している。つまり、指を図2の凹部11cに入れて、蓋12の蓋後面12rの下端12raを押し上げることで、蓋12を開けることができる。
図3の蓋12の表面板12aは、耐熱性の透明なポリカーボネート(PC)樹脂を射出成形することによって形成され、この成形品の表面が塗装されている。裏面板12bは、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂とポリカーボネート(PC)樹脂との共重合樹脂を射出成形することによって形成されている。ただし、蓋12の表面板12aと裏面板12bの材質は上述の材料に限定されるものではなく、ABS樹脂、PC樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂などの熱可塑性樹脂およびそれらの共重合樹脂、または熱硬化性樹脂などを必要に応じて適宜選択して使用することができ、ステンレスやアルミニウムなどの金属を用いてもよい。
図4に示す蓋12は、蓋上面12uを構成する平面部Hと蓋後面12rを構成する傾斜部Kとからなる。傾斜部Kは、平面部Hに対して下方へ所要の角度だけ傾斜しており、この傾斜部Kにおける中空空間SにLED基板14、ハーネス16および第1の発光部15が収納されている。LED基板14は、傾斜部Kに沿うように傾斜して、あるいは鉛直方向にほぼ平行に配設されている。第1の発光部15は、LED基板14における裏面板12bに対向する裏面14bに固着されている。
裏面板12bにおける第1の発光部15に対向する箇所に貫通孔12eが形成され、第1の発光部15から照射された光を透過させている。この貫通孔12eには、第1の発光部15から照射された光が収納部1a内全体を照らすのに十分広角で透明な保護カバー12fが嵌合されている。つまり、蓋12を、図4に実線で示す閉状態から約90°上方に回動させて、図4に2点鎖線で示す開状態にしたときに、第1の発光部15から照射された光線Aが、貫通孔12eおよび保護カバー12fを透過して、収納部1a内に照射される。これにより、夜間やトンネル内のような周囲が暗い場合でも、乗員の視認性が高められる。
さらに、第1の発光部15として青色LEDを用いた場合、青色で照明されることによるイルミ効果も得られる。第1の発光部15は、青色LEDに限定されず、白色、赤色など他の色のLEDを使用してもよいし、白熱電球のようなLED以外の発光手段を用いてもよい。また、本実施形態では第1の発光部15を一灯のみ配設しているが、2灯以上配設することもできる。
第1の発光部15は、扉12の開状態のときのみ点灯するように設定されている。具体的には、図3に示すLED基板14にマグネットスイッチ19が装備され、カバー部材2のフランジ11b上にマグネット18が設置されており、LED基板14および第1の発光部15を内蔵した蓋12を閉じて、マグネットスイッチ19がマグネット18と近接している時は、第1の発光部15に電気が流れずに消灯し、蓋12を開いてマグネットスイッチ19がマグネット18から離れるとスイッチが切り替わり、第1の発光部15に電気が流れて点灯する。また、マグネット18とマグネットスイッチ19の磁力により、蓋12がカバー本体11に閉状態で安定して保持される。なお、マグネット18は、カバー部材2の内部に埋設してもよく、この場合、蓋12を開いた際にマグネット18が外部に露出することがなく、外観見栄えが損なわれることがない。
第1の発光部15は、LED基板14に搭載のマイコンが充電状態を感知した場合のみ点灯するように設定されている。また、第1の発光部15に、明るさを検知する照度センサを具備させて、一定の明るさ(例えば5ルックス)以上ある場合は、蓋12を開いても点灯しないように設定してもよい。これにより、無駄な電力の消費を抑えることができる。
カバー部材2には、前記自己発電部13が内蔵されており、収納ボックス10の外部から給電を受けることなく、独立して発電可能となっている。自己発電部13は、カバー部材2の窓部11dに嵌合されて外部に露出する透明な樹脂カバー13aと、樹脂カバー13aを介して太陽光を取り込んで電気を発生させるソーラーパネル13bと、ソーラーパネル13bで発生した電気を蓄えるバッテリー13cと、ソーラーパネル13bおよびバッテリー13cを収納する収納ケース13dとを有している。詳細には、図5に示すように、ソーラーパネル13bとバッテリー13cを収納ケース13dに取り付けた後、樹脂カバー13aをビスやスクリューのような公知の締結手段(図示せず)で収納ケース13dに連結することで、自己発電部13としてユニット化されている。
図3の樹脂カバー13aは、窓部11dに嵌合される透明な露出部13aaと、露出部13aaの周縁を囲むように形成された鍔部13abとを有する。図5に示すように、露出部13aaは窓部11dに嵌合されて、カバー部材2の上面と面一になる。ソーラーパネル13bは、透明な樹脂カバー13aの下方に隣接して配設されている。これにより、太陽光のソーラーパネル13bへの照射が阻害されることなく、ソーラーパネル13bを保護することができる。また、樹脂カバー13aの露出部表面はシボ加工が施されている。これにより、透明カバー13aまたはソーラーパネル13bによる太陽光の反射を低減させることができ、その結果、フロントガラスへの反射光の映り込みが防止され、ドライバーの運転操作を阻害することがなくなる。
ソーラーパネル13bは、太陽電池を複数枚直列または並列に接続してなるモジュール製品であって、太陽光の光エネルギーを直接電力に変換することができる。本実施形態では、ソーラーパネル13bが配設されたカバー部材2は、インストルメントパネル1の上部であるから、ソーラーパネル13bはフロントガラスに面するように配設されることになるので、太陽光が常に照射され、発電効率を最大限高めることが可能となる。
バッテリー13cは、蓄電池であって、ソーラーパネル13bで発電された電気を繰り返し充電しておくことができるものである。したがって、太陽光を得ることのできない夜間や悪天候時であっても、図4に示す第1の発光部15により収納部1aを照明することが可能となる。図5のバッテリー13cは、フル充電した場合、30秒で自動消灯する設定で約300回程度の蓋12の開閉に対応するだけの容量を備えていることが好ましい。自己発電部13のソーラーパネル13bで発電され、バッテリー13cに蓄えられた電気は、図3のハーネス16を介してLED基板14の第1の発光部15へ供給される。
図2に示す蓋12の表面板12aは、上述のように、透明なポリカーボネート樹脂の成形品の表面を塗装して、蓋12の内部を遮蔽しているが、表面の一部をレーザー加工で削ることにより、透明なインジケータ12gを形成している。インジケータ12gは、例えば、図形アイコンや「Solar Charge」といった文字である。図6に示すように、LED基板14におけるインジケータ12gに対向する面である表面14aにLEDからなる第2の発光部20が実装されている。これにより、第2の発光部20から照射された光Bは、透明なインジケータ12gを透過して外部に発光されて、図形アイコンや文字が光っているように見える。この第2の発光部20も図3の自己発電部13から供給される電気により点灯する。このように、第1の発光部15、マグネットスイッチ19および第2の発光部20は、LED基板14上の回路パターンにより電気的に接続され、自己発電部13からハーネス16を介して給電されて作動する。
この実施形態では、消費電力を抑えるために、第1の発光部15と第2の発光部20が同時に点灯しないように設定されている。第2の発光部20は、ソーラーパネル13bの発電電圧がバッテリー13cの電圧よりも大きい場合、すなわち太陽光が照射されて室内が明るい場合など充電時にのみ点灯し、このときは蓋12を開けても第1の発光部15は点灯しない。逆に、ソーラーパネル13bの発電電圧がバッテリー13cの電圧以下の場合は、第2の発光部20は点灯せず、蓋12を開けたときに第1の発光部15が点灯する。
図2のインジケータ12gが発光表示されることにより、乗員は、自己発電部13によって発電されていることを容易に視認でき、車両用収納ボックス10の照明装置が正常に作動していることを確認することができる。つまり、太陽光を利用したソーラー発電によって発電していることが視認できる。本実施形態では、第2の発光部20として、青色LEDを使用しているが、これに限定されるものではなく、白色、赤色など他の色のLEDを使用してもよいし、白熱電球など他の発光手段で代替しても良い。また、このようなインジケータ12g、第2の発光部20はなくてもよい。
上記構成によれば、図2に示す収納ボックス10に内蔵されている自己発電部13から、第1の発光部15に電気を供給するので、車両や他の部品から電気を供給する必要がなくなる結果、外部からの電気の供給に伴う配線作業が不要となり、収納ボックス10の取り付けおよび取り外しの作業性が格段に向上して、作業者の負担も著しく軽減され、作業時間も大幅に低減させることができる。
また、自己発電部13および第1の発光部15を内蔵したカバー部材2が、図4に示すインストルメントパネル1に一体的に設けられた収納部1aに嵌合されることで収納ボックス10が形成されているので、取り付けおよび取り外しの作業性が一層向上し、作業時間をより低減することが可能となる。さらに、内装材であるインストルメントパネル1との合わせを一体感のあるデザインとして後付感がない外観を実現することが可能となる。
図3に示すように、自己発電部13は、ソーラーパネル13bとバッテリー13cとを有しているので、太陽光を利用して発電および充電することが可能となり、省電力、省エネルギー化を図ることができるとともに、発電した電気を蓄えておいて、太陽光が得ることのできない夜間や悪天候時にも収納部(図1)を照明することができる。
図2に示すように、カバー部材2はインジケータ12gと、インジケータ12gに光を照射する第2の発光部20とを有し、第2の発光部も自己発電部13から供給された電気によって発光するので、発電状態の目視確認が可能となり、自己発電部13の発電機能が正常に作動しているか容易に確認することができる。また、自然エネルギーを利用して発電していることを目視で認識することにより、地球環境保護に寄与していることを実感でき、乗員の満足度、環境意識を高めるという付加価値を車両に付与することができる。
図4および6に示すように、第1および第2の発光部15,20を搭載したLED基板14が、蓋12の表面板12aと裏面板12bとの間の中空空間Sに収納されているので、簡単な構造で、第1および第2の発光部15,20をコンパクトに収納できる。
図4に示すように、カバー部材2にマグネット18が設置され、LED基板14がマグネットスイッチ19を有しており、蓋12が開いたときのみ、第1の発光部15が点灯するように設定されているので、消費電力が抑えられ、冬季や車庫保管後の使用時など十分に充電を行うことができない環境下でも第1の発光部15を発光させることができる。
上記実施形態では、自己発電部13にて発電した電気は、車両用収納ボックス10の収納部1aの照明用電力として利用しているが、これ以外にも例えば携帯電話の充電用の電源として用いることもできる。また、上記実施形態では、第1の発光部15と第2の発光部20は同時に点灯しないように設定されていたが、例えば、第2の発光部20を自己発電部13から給電がある限り常に点灯するように設定して、第1の発光部15と第2の発光部20を同時に点灯するようにしてもよい。この場合、収納部1aの第1の発行部15への安定的な電力供給を確保するために、バッテリー13cの電圧が一定値以上ない場合は、第1の発行部15にのみ電気を供給して、インジケータ12g用の第2の発光部20には電気を供給しないように設定することもできる。
本発明は、以上の実施形態で示した内容に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。上記実施形態では、車両のインストルメントパネルに適用した例を示しているが、これに限られるものではなく、インストルメントパネル以外の内装材、例えば、ドアトリムやコンソールボックス等にも適用可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 インストルメントパネル(内装材)
1a 収納部
2 カバー部材
10 車両用収納ボックス
11 カバー本体
11a 開口
11d 窓部
12 蓋
12a 表面板
12b 裏面板
12g インジケータ
13 自己発電部
13b ソーラーパネル
13c バッテリー(蓄電池)
14 LED基板
15 第1の発光部
16 ハーネス
18 マグネット
19 マグネットスイッチ
20 第2の発光部
1a 収納部
2 カバー部材
10 車両用収納ボックス
11 カバー本体
11a 開口
11d 窓部
12 蓋
12a 表面板
12b 裏面板
12g インジケータ
13 自己発電部
13b ソーラーパネル
13c バッテリー(蓄電池)
14 LED基板
15 第1の発光部
16 ハーネス
18 マグネット
19 マグネットスイッチ
20 第2の発光部
Claims (6)
- 車両の内装材に形成した凹状の収納部と、
前記収納部の開口を開閉自在に遮蔽する蓋を有するカバー部材と、
前記収納部内を照明する第1の発光部と、
前記第1の発光部に電気を供給する自己発電部と、
を備えた車両用収納ボックス。 - 請求項1において、前記カバー部材は、前記自己発電部および前記第1の発光部を内蔵し、
前記収納部は、前記内装材に一体的に設けられ、前記収納部の開口に前記カバー部材が嵌合されている車両用収納ボックス。 - 請求項1または2において、前記自己発電部は、前記カバー部材に形成された窓部から外部に露出するように配設されたソーラーパネルと、このソーラーパネルで発生した電気を蓄える蓄電池とを有する車両用収納ボックス。
- 請求項1から3のいずれか一項において、前記カバー部材は、前記自己発電部の発電時に発光表示するインジケータと、このインジケータに光を照射する第2の発光部とを有し、
前記第2の発光部は、前記自己発電部から供給された電気によって発光する車両用収納ボックス。 - 請求項4において、前記蓋は、表面板と裏面板とを有し、これら両板の間に中空空間が形成されるように重ね合わせた状態で互いに連結され、
前記中空空間内に、前記第1および第2の発光部が収納されている車両用収納ボックス。 - 請求項1から5のいずれか一項において、前記カバー部材にマグネットが設置され、前記第1の発光部はマグネットスイッチを有し、前記マグネットスイッチの作動により、前記蓋を閉じた状態では、前記第1の発光部が消灯され、前記蓋を開いて、前記第1の発光部が前記マグネットから離間した時に第1の発光部が点灯される車両用収納ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011279274A JP2013129275A (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 車両用収納ボックス |
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JP2011279274A JP2013129275A (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 車両用収納ボックス |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019012981A1 (ja) * | 2017-07-14 | 2019-01-17 | シャープ株式会社 | 太陽電池を備えた事務機器 |
CN112712152A (zh) * | 2021-01-11 | 2021-04-27 | 国网浙江省电力有限公司湖州供电公司 | 一种防漏巡检的互感器标签系统 |
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2011
- 2011-12-21 JP JP2011279274A patent/JP2013129275A/ja active Pending
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WO2019012981A1 (ja) * | 2017-07-14 | 2019-01-17 | シャープ株式会社 | 太陽電池を備えた事務機器 |
CN112712152A (zh) * | 2021-01-11 | 2021-04-27 | 国网浙江省电力有限公司湖州供电公司 | 一种防漏巡检的互感器标签系统 |
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