JP2016112907A - 車両の荷室照明装置 - Google Patents

Abstract

【課題】簡単かつ安価な構成により、車両の荷室を照明することが可能な荷室照明装置を提供する。【解決手段】車両１の後部のハッチドア３の上部にブレーキと連動して灯するハイマウント式ブレーキランプ５を設け、ハッチドア３を開放した際に荷室２内を照明可能な荷室用ルームランプ６をハイマウント式ブレーキランプ５に一体的に設ける。こうすると、ハッチドア３が閉じているときには、ハイマウント式ブレーキランプ５からの光が後方に出射されて後方車両に対してブレーキ操作が報知される一方、ハッチドア３が開くとハッチドア３がほぼ水平状態に跳ね上がり、荷室用ルームランプ６からの光が下方に出射されて荷室２が荷室用ルームランプ６によって照明される。【選択図】図１

Description

本発明は、車両後部に設けられた荷室内を照明する車両の荷室照明装置に関する。

従来、車両の車室内を照明するルームランプは、ランプハウジングと、ランプハウジングの出射口に設けられるランプレンズと、ランプレンズを包被するレンズカバーと、ランプハウジング内に収容される光源とを備え、車室の天井等の壁面に設置されて所定の範囲を照明するようになっている（特許文献１）。

ところで、車両後部に荷室を有するハッチバックタイプやボックスタイプの車両の場合、荷室内を照明するために荷室用ルームランプが設けられるが、後部座席の後方下部まで十分に照明光が及んで見え易くするために、例えば図３に示すように、車両５１の後部の荷室５２の左側壁５３に荷室用ルームランプ５４を取り付けることが行われる。

特開２００８−４９８３９号公報（段落００１７および図１、図２、図４参照）

しかし、図３に示すように荷室５２の左側壁５３に荷室用ルームランプ５４を設ける構成の場合、荷室用ルームランプ５４を取り付けるために荷室５２の左側壁５３を加工し、専用のワイヤハーネスを配索する必要があり、そのための部品点数や工数が増加するという問題がある。また、荷室用ルームランプ５４は、通常ハッチドアＤの開放に連動して点灯オンして荷室用ルームランプ５４が点灯するほか、手動スイッチの操作により点灯、消灯できるようになっているが、手動スイッチにより荷室用ルームランプ５４を消灯し忘れた状態でハッチドアＤを閉塞すると、例え荷室５２の左側壁に荷室用ルームランプ５４を配置しても後部座席の陰になって運転席から荷室用ルームランプ５４が消灯していることを確認できず、窓越しに車外からも視認しづらいため、荷室用ルームランプ５４を点灯したまま走行するおそれがあり、バッテリの消耗を招くという問題もある。

さらに、ハッチバックタイプやボックスタイプの車両の場合、通常はハッチドアＤの上部にブレーキペダルの踏み込みにより点灯するハイマウント式ブレーキランプが設けられることが多く、ハイマウント式ブレーキランプの取付位置に荷室用ルームランプ５４を集約して配置できれば、別途荷室の側壁の加工や余分なワイヤハーネスが不要になり、荷室用ルームランプ５４を手動スイッチにより点灯したままハッチドアＤを閉塞しても、点灯状態の荷室用ルームランプ５４を車外からでも容易に視認することができて、荷室用ルームランプ５４の消し忘れの予防が期待できる。

本発明は、簡単かつ安価な構成により、車両の荷室を照明することが可能な荷室照明装置を提供することを目的とする。

上記した目的を達成するために、本発明の車両の荷室照明装置は、車両後部に設けられた荷室内を照明する車両の荷室照明装置において、前記荷室を開閉する跳ね上げ式のハッチドアと、前記ハッチドアの上部に設けられブレーキに連動して点灯するハイマウント式ブレーキランプと、前記ハイマウント式ブレーキランプに一体的に設けられ前記ハッチドアを開放した際に前記荷室内を照明可能な荷室用ルームランプとを備えることを特徴としている（請求項１）。

請求項１に係る発明によれば、ハッチドアの上部に設けられたハイマウント式ブレーキランプに、荷室用ルームランプを一体的に設けたため、従来のように荷室の壁面を加工したり荷室用ルームランプ専用に長いワイヤハーネスを準備する必要がなく、しかも荷室用ルームランプをハイマウント式ブレーキランプに一体化することで、荷室用ルームランプの点灯状態を運転席からも車外からも消灯し忘れを容易に視認することができ、簡単かつ安価な構成の荷室照明装置を提供することができる。

本発明に係る車両の荷室照明装置の一実施形態の位置の側面図である。 図１の一部の模式図である。 従来例の斜視図である。

本発明に係る車両の荷室照明装置の一実施形態について、図１および図２を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態でいう前後、上下、左右とはシートに着座した状態で見た前後、上下、左右を意味する。

図１はボックスタイプの車両１の後部を示し、車両１の後部であって後部座席後方に荷室２が設けられ、荷室２が跳ね上げ式のハッチドア３により開閉されるようになっている。そして、ハッチドア３の上部には、ブレーキペダルの踏み込みや自動ブレーキの作動に連動して点灯するハイマウント式ブレーキランプ５が設けられ、ハッチドア３の開放時に荷室２内を照明する荷室用ルームランプ６がハイマウント式ブレーキランプ５に一体的に設けられている。

このとき、例えば図２に示すように、ハッチドア３の上部に、後面および前面に開口１０ａ，１０ｂをそれぞれ有する収容ケース１０が取り付けられ、このケース１０内の取付板１１に、後方に向けてハイマウント式ブレーキランプ５、前方に向けて荷室用ルームランプ６がそれぞれ取り付けられ、後面の開口１０ａには室外レンズ１２ａが取り付けられ、前面の開口１０ｂには室内レンズ１２ｂが取り付けられている。

そして、図１に示すように、ハッチドア３が閉じているときには（図１中の実線）、ブレーキペダルの踏み込みに応じて点灯するハイマウント式ブレーキランプ５からの光が、室外レンズ１２ａを介して後方に出射され、後方車両に対してブレーキの作動が報知される一方、図１中の１点鎖線に示すように、ハッチドア３が開くとハッチドア３がほぼ水平状態に跳ね上がるため、荷室用ルームランプ６からの光が、室内レンズ１２ｂを介して下方に出射され、荷室２が荷室用ルームランプ６によって照明される。ここで、ハイマウント式ブレーキランプ５および荷室用ルームランプ６がバルブ式光源から成る場合、ハイマウント式ブレーキランプ５の光源の前側に、該ブレーキランプ５の光源の光を反射して後方に向けるリフレクタが配設され、ハッチドア３を開いたときにルームランプ６の光を反射して下方に向けるように、リフレクタがハッチドア３の開閉に連動して回動するようにリフレクタを設けることが望ましい。

なお、荷室用ルームランプ６はハッチドア３の開閉に連動して自動的に点灯、消灯し、これに加えて手動スイッチの操作により点灯、消灯できるようにしてもよい。

したがって、上記した実施形態によれば、ハッチドアの３上部に設けられたハイマウント式ブレーキランプ５に、荷室用ルームランプ６を一体的に設けたため、従来のように荷室の壁面を加工したり荷室用ルームランプ専用に長いワイヤハーネスを準備する必要がなく、しかも荷室用ルームランプ６をハイマウント式ブレーキランプ５に一体化することで、荷室用ルームランプ６の点灯状態を運転席からも車外からも消灯し忘れを容易に視認することができ、構成を簡素化してコストの低減を図ることができる。

また、荷室用ルームランプ６が高い位置に配置されるため、広角に投光することができて荷室２全体を隅々まで無駄なく照明することができる。

なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。

例えば、上記した実施形態では、ハイマウント式ブレーキランプ５および荷室用ルームランプ６がバルブ式光源から成る場合について説明したが、ハイマウント式ブレーキランプ５および荷室用ルームランプ６として発光ダイオード（ＬＥＤ）を用いてもよく、この場合には上記したリフレクタは不要になり、取付板１１に代わってプリント基板を使用すればよい。

また、上記した実施形態では、ハッチドア３の開閉に連動して荷室用ルームランプ６が自動的に点灯、消灯するようにした場合について説明したが、手動スイッチの操作のみによって点灯、消灯するようにしてもよく、この場合ケース１０の前面開口１０ｂをレンズではなく開閉可能な蓋体により閉塞し、この蓋体を手動スイッチとして利用し、蓋体の開、閉に連動して荷室用ルームランプ６点灯、消灯するようにするとよい。

１ …車両
２ …荷室
３ …ハッチドア
５ …ハイマウント式ブレーキランプ
６ …荷室用ルームランプ

Claims (1)

1. 車両後部に設けられた荷室内を照明する車両の荷室照明装置において、
   前記荷室を開閉する跳ね上げ式のハッチドアと、
   前記ハッチドアの上部に設けられブレーキに連動して点灯するハイマウント式ブレーキランプと、
   前記ハイマウント式ブレーキランプに一体的に設けられ前記ハッチドアを開放した際に前記荷室内を照明可能な荷室用ルームランプと
   を備えることを特徴とする車両の荷室照明装置。

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