JP2013128971A - プレス機械のベッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中央上ベッド10と、中央上ベッド10の下方に配置される中央下ベッド20と、中央上ベッド10および中央下ベッド20を両側から挟む位置に配置される側部ベッド30とを締結して構成される。側部ベッド30には顎部31が形成されており、中央上ベッド10は顎部31の上面に載置されており、側部ベッド30の垂直分割面と顎部31の上面との入隅32に圧縮応力が発生するように締結されている。ベッドBの中央付近が上下に分割されているので、ベッドの強度が向上する。プレス荷重により入隅32に発生する引張応力が、締結により発生する圧縮応力により緩和されるので、プレス機械の稼働により発生する応力を低減できる。
【選択図】図1
Description
また、プレス機械をさらに大型化しようとした場合、上記3分割したベッドでは、分割した個々のベッドも大型化するため製造限界や輸送限界に達するおそれがある。このような場合には、3分割されたベッドのうち中央部分のベッドを更に垂直方向に分割して4分割構成とし、中央の分割面にはキーを挿入することが考えられる。
第2発明のプレス機械のベッドは、第1発明において、前記側部ベッドは、前記中央下ベッドと対向する下部に、ベッド中心に向かって突出した顎部が形成されており、前記中央上ベッドは、前記顎部の上面に載置されており、前記中央上ベッド、前記中央下ベッドおよび前記側部ベッドは、該側部ベッドの該中央上ベッドとの垂直分割面と前記顎部の上面との入隅に圧縮応力が発生するように締結されていることを特徴とする。
第3発明のプレス機械のベッドは、第2発明において、前記中央上ベッドの下面に、前記顎部の上面に立つ脚部が下方に突出して形成されていることを特徴とする。
第4発明のプレス機械のベッドは、第1、第2または第3発明において、前記中央上ベッドの上面に、前記側部ベッドに向かって張り出した翼部が形成されており、該翼部は前記側部ベッドの上面に形成された凹部に嵌合していることを特徴とする。
第5発明のプレス機械のベッドは、第1、第2、第3または第4発明において、前記側部ベッドの前記中央上ベッドとの垂直分割面に、該中央上ベッドに向かって突出した上凸部が形成されており、前記中央上ベッドの前記側部ベッドとの垂直分割面に、該側部ベッドに向かって突出した下凸部が形成されており、前記上凸部は、前記下凸部に対して上方から係止していることを特徴とする。
第2発明によれば、中央上ベッドは側部ベッドの顎部の上面に載置されているので、プレス荷重により中央上ベッドが顎部を下方へ押し、側部ベッドの中央上ベッドとの垂直分割面と顎部の上面との入隅に引張応力が発生する。この引張応力は、締結により発生する圧縮応力により緩和されるので、プレス機械の稼働により発生する応力を低減できる。そのため、ベッドを分割構成としたことによる強度低下を抑えることができる。
第3発明によれば、プレス荷重により中央上ベッドの中央が窪むことで、中央上ベッドの下面と脚部の内側面との入隅に圧縮応力が発生しようとする。しかし、同時に、脚部の下端が外側に開く。そのため、入隅の角度は、プラス荷重がかかる前と同じ角度が維持され、結果として入隅の内部には大きな応力が発生しない。そのため、ベッドを分割構成としたことによる強度低下を抑えることができる。
第4発明によれば、中央上ベッドの翼部が側部ベッドの凹部に嵌合しているので、ベッドの水平方向の剛性が高まり、プレス荷重により生じるベッドの捩れに抗することができる。
第5発明によれば、側部ベッドの上凸部と中央上ベッドの下凸部とが係止しているので、中央上ベッドを持ち上げる荷重に抗することができる。
一般に、プレス機械は、クラウンと、ベッドと、それらの間に立設するアップライトと、アップライトの内部に挿入されクラウンとベッドとを締結するメインタイロッドとから構成されるフレームを有している。
図1において、符号Bは本発明の一実施形態に係るベッドを示しており、ベッドBはプレス機械のフレームの一構成部材である。
また、図3に示すように、中央下ベッド20および側部ベッド30の底面には、インロー52が形成されており、このインロー52により側部ベッド30の中央下ベッド20に対する水平方向の位置決めがなされている。
なお、加圧成形を行う素材は、トランスファ装置などにより、プレス機械の正面(図2における下側)から搬入され下型に設置され、成形後はプレス機械の背面(図2における上側)から排出される。また、素材を、プレス機械の右側または左側(図2における右側または左側)から搬入して下型に設置し、成形後はプレス機械の左側または右側(図2における左側または右側)から排出するように構成してもよい。
また、中央上ベッド10と中央下ベッド20との間の分割面にキーを挿入する必要がない。そのため、大きなキーを挿入するためにベッドBを必要以上に大きくする必要がなく、ベッドBの大型化にともなって、プレス荷重により発生するメインタイロッドTの位置を中心とするモーメントが大きくなることを抑制できる。これにより、ベッドBの強度低下を抑えることができる。
なお、中央下ベッド20の上面は側部ベッド30の顎部31の上面より低く構成されており、中央上ベッド10は中央下ベッド20に接触しておらず側部ベッド30のみに載置されている。
以上のように、ベッドBを分割構成としたことによる強度低下を抑えることができる。
一方、側部ベッド30の上面には凹部33が形成されており、この凹部33に翼部13が嵌合している。
一般に、プレス機械を稼働させると、プレス荷重によりベッドBに捩れが生じるが、ベッドBの水平方向の剛性が高まることで、この捩れに抗することができる。
例えば、クランクプレスの場合、上型と下型とが成形素材により接着された状態(スティック)が発生することがあるが、スティックを解消してスライドを上昇させるためには上型およびベッドBに上向きの荷重をかける必要がある。このような場合でも、テーパーキー53、54により、この上向きの荷重に抗することができる。
11 脚部
12 入隅
13 翼部
14 下凸部
20 中央下ベッド
30 側部ベッド
31 顎部
32 入隅
33 凹部
34 上凸部
41 上タイロッド
42 下タイロッド
51 キー
52 インロー
53 下テーパーキー
54 上テーパーキー
Claims (5)
- クラウンと、ベッドと、該クラウンと該ベッドとを締結するメインタイロッドとからフレームが構成されるプレス機械のベッドであって、
中央上ベッドと、
該中央上ベッドの下方に配置される中央下ベッドと、
前記中央上ベッドおよび前記中央下ベッドを両側から挟む位置に配置され、前記メインタイロッドが連結される一対の側部ベッドと、を締結して構成される
ことを特徴とするプレス機械のベッド。 - 前記側部ベッドは、前記中央下ベッドと対向する下部に、ベッド中心に向かって突出した顎部が形成されており、
前記中央上ベッドは、前記顎部の上面に載置されており、
前記中央上ベッド、前記中央下ベッドおよび前記側部ベッドは、該側部ベッドの該中央上ベッドとの垂直分割面と前記顎部の上面との入隅に圧縮応力が発生するように締結されている
ことを特徴とする請求項1記載のプレス機械のベッド。 - 前記中央上ベッドの下面に、前記顎部の上面に立つ脚部が下方に突出して形成されている
ことを特徴とする請求項2記載のプレス機械のベッド。 - 前記中央上ベッドの上面に、前記側部ベッドに向かって張り出した翼部が形成されており、
該翼部は前記側部ベッドの上面に形成された凹部に嵌合している
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のプレス機械のベッド。 - 前記側部ベッドの前記中央上ベッドとの垂直分割面に、該中央上ベッドに向かって突出した上凸部が形成されており、
前記中央上ベッドの前記側部ベッドとの垂直分割面に、該側部ベッドに向かって突出した下凸部が形成されており、
前記上凸部は、前記下凸部に対して上方から係止している
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のプレス機械のベッド。
Priority Applications (1)
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JP2011281726A JP5788307B2 (ja) | 2011-12-22 | 2011-12-22 | プレス機械のベッド |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2011
- 2011-12-22 JP JP2011281726A patent/JP5788307B2/ja active Active
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