JP2013128692A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】普図特別演出を行うか否か判定し、普図特別演出による演出効果を高めるとともに、特別図柄が変動表示されていないときには、普図特別演出を行うと判定され易いようにして、普図特別演出による演出効果を一層高めるように構成することができる遊技機を提供する。
【解決手段】普図判定手段４４による判定結果に基づいて普図特別演出を行うか否かを判定する演出実行判定手段６１を備え、その演出実行判定手段６１は、特図表示制御手段３５により特図表示器に特別図柄が変動表示されているときに、所定の確率Ｐで普図特別演出を行うと判定する第１演出実行判定手段６１ａと、特図表示制御手段３５により特図表示器に特別図柄が変動表示されていないときに、前記所定の確率Ｐよりも高い高確率ＰＨで普図特別演出を行うと判定する第２演出実行判定手段６１ｂとを有する。
【選択図】図４

Description

本発明は遊技機に関し、特に、遊技球が普図始動領域（ゲート）を通過したことを条件に普図演出を行う技術に関する。

近年主流のパチンコ遊技機では、遊技球が第１始動口又は開閉式の第２始動口に入賞したことを条件に特図判定用情報である大当り判定値と図柄判定値とが取得され、その大当り判定値に基づいて大当り遊技を行うか否か判定され、その判定結果を示す特別図柄が特図表示器に図柄変動表示後に停止表示される。大当り遊技を行うと判定される確率、つまり大当り抽選で当選する確率については、低確率（例えば、約1/300 ）と高確率（例えば、約1/30）の何れかが遊技状態に応じて設定される。

大当り遊技を行うと判定された場合、大当り図柄が特図表示器に停止表示されて、開閉式の大入賞口が複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技が行われる。特図表示器に停止表示される大当り図柄については、大当り遊技を行うと判定された大当り判定値とペアの図柄判定値に基づいて、確変大当り図柄と通常大当り図柄を含む複数種類の大当り図柄の中の何れか１つが選択される。尚、取得された特図判定用情報は特図保留記憶部に一旦記憶され、その特図判定用情報が特図表示器における特別図柄の変動開始毎に順次前記判定に供して特図保留記憶部から消化される。

一方、遊技球がゲートを通過したことを条件に普図判定用情報である当り判定値が取得され、その当り判定値に基づいて補助遊技を行うか否か判定され、その判定結果を示す普通図柄が普図表示器に図柄後に停止表示される。補助遊技を行うと判定された場合、当り図柄が普図表示器に停止表示されて、第２始動口が１又は複数回開閉する補助遊技が行われる。この補助遊技作動モードとしては、第２始動口を開状態に作動させ難い低作動モードと、第２始動口を開状態に作動させ易い高作動モードの何れかが遊技状態に応じて設定される。尚、取得された普図判定用情報は普図保留記憶部に一旦記憶され、その普図判定用情報が普図表示器における普通図柄の変動開始毎に順次前記判定に供して普図保留記憶部から消化される。

ところで、遊技興趣を高めるために、特別図柄が変動表示されているときに、特図演出が画像表示器での表示を主体に音や光の出力を合わせて行われ、その特図演出により、大当り遊技が発生する期待度（大当り期待度）と共に、最終的に停止表示された特別図柄に対応する判定結果が報知（示唆）される。ここで、普通図柄が変動表示されているときに、普図演出が画像表示器での表示を主体に行われ、最終的に停止表示された普通図柄に対応する判定結果が報知（示唆）されるパチンコ遊技機が存在する。

この種のパチンコ遊技機では、通常、特図演出が特別図柄の変動毎に毎回行われるのと同様に、普図演出が普通図柄の変動毎に毎回行われる。具体的に、この普図演出では、特図演出とは独立に、画像表示器に、「○」「×」が交互に切換わるように変動表示され、その後、当りの場合に「○」が停止表示され、ハズレの場合に「×」が停止表示される。尚、特許文献１のパチンコ遊技機では、マトリックス状に複数図柄が表示されるリール演出によって、特図演出と普図演出が表示されるが、特図保留数が０の場合、普図保留数が所定数以上の場合には、普図演出のみが表示される。

特開２０１０−５１６７９号公報

普通図柄が変動表示されているときに普図演出を行うパチンコ遊技機では、通常、その普図演出は普通図柄の変動毎に毎回行われるが、特に、補助遊技作動モードとして、第２始動口を開状態に作動させ難い低作動モード（通常遊技状態等）が設定されているとき、補助遊技実行中の第２始動口の開閉パターンが、一律に第２始動口１１ａへの遊技球の入賞を殆ど期待できない例えば0.1 秒程度の短期開放のみとなる機種では、補助遊技が行われても行われなくても有利さは殆ど変わらず、故に、遊技性だけでなく、普通図柄の変動毎に毎回行われる普図演出による演出効果が非常に低いものになる。

ここで、本願出願人は、補助遊技作動モードとして低作動モードが設定されているときに、確率は低いが、補助遊技実行中の第２始動口の開閉パターンが、第２始動口１１ａへの数個の遊技球の入賞を期待できる例えば3 〜6 秒程度の長期開放となる場合があるパチンコ遊技機を実用化している。しかし、前記のように、普図演出が普通図柄の変動毎に毎回行われるのでは、その普図演出による演出効果を高めることは難しい。そこで、本願出願人が実用化しているパチンコ遊技機では、第２始動口の長期開放を期待できる場合にのみ普図特別演出が行われて、遊技性並びに演出効果が高められる。

ところで、特に、補助遊技作動モードとして低作動モードが設定されているときに、遊技者が始動口（第１始動口）を狙って遊技球を発射しているにも関わらず、遊技球が始動口に入賞せずに、特図保留数が０で特別図柄が変動停止している状態が比較的長く続くことがあり、この状態では、当然、特図演出も行われないため、遊技者は面白さを殆ど感じられなくなる。但し、補助遊技作動モードとして低作動モードが設定されているときに、普通図柄の変動時間は例えば12秒と比較的長いため、また、ゲートには遊技球が比較的通過し易いため、特別図柄が変動停止している状態でも、普通図柄が変動し、また、普図保留記憶部に数個の普図判定用情報が記憶されていることから、普通図柄の変動が全て終了するまで比較的長い時間がかかることが多い。

ここで、普図演出が普通図柄の変動毎に毎回行われるパチンコ遊技機、更に、本願出願人が実用化している前記パチンコ遊技機では、特別図柄が変動しているときも変動停止しているときも、普図演出（普図特別演出）を行う処理は前記の通り変わりなく行われるため、特別図柄が変動停止して特図演出が行われていない状態における演出効果を普図演出（普図特別演出）により積極的に高めることはできない。

本発明の目的は、具体的に、普図特別演出を行うか否か判定し、普図特別演出による演出効果を高めるとともに、特別図柄が変動表示されていないときには、普図特別演出を行うと判定され易いようにする遊技機を提供することである。

第１の発明（遊技機(1) ）は、遊技球が流下可能な遊技領域(4a)に設けられ、遊技球が通過し難い第１状態と通過し易い第２状態とに作動し得る可変始動領域(11a) と、前記可変始動領域(11a) を遊技球が通過することにより特別遊技を行うか否かを判定する第１判定手段(34)と、前記第１判定手段(34)による判定結果に基づいて、所定の第１図柄表示手段(19a,19b) に図柄を変動表示させた後に、前記第１判定手段(34)による判定結果を示す第１判定図柄を停止表示させる第１図柄表示制御手段(35)と、前記第１判定手段(34)により特別遊技を行うと判定された場合、前記第１図柄表示制御手段(35)により前記第１判定図柄が停止表示された後に、遊技者にとって有利な特別遊技を行う特別遊技実行手段(36)と、前記遊技領域(4a)に設けられ、遊技球が通過可能な始動領域(12)と、前記始動領域(12)を遊技球が通過することにより補助遊技を行うか否かを判定する第２判定手段(44)と、前記第２判定手段(44)による判定結果に基づいて、所定の第２図柄表示手段(19c) に図柄を変動表示させた後に、前記第２判定手段(44)による判定結果を示す第２判定図柄を停止表示させる第２図柄表示制御手段(45)と、前記第２判定手段(44)により補助遊技を行うと判定された場合、前記第２図柄表示制御手段(45)により前記第２判定図柄が停止表示された後に、前記可変始動領域(11a) を前記第１状態から前記第２状態に作動させる補助遊技を行う補助遊技実行手段(46)と、遊技演出を行う演出実行手段(60)とを備え、前記演出実行手段(60)は、前記第２判定手段(44)による判定結果に基づいて特別演出を行うか否かを判定する演出実行判定手段(61)と、前記演出実行判定手段(61)により特別演出を行うと判定された場合、特別演出を行う特別演出実行手段(62)とを有し、前記演出実行判定手段(61)は、前記第１図柄表示制御手段(35)により図柄が変動表示されているときに、所定の確率で特別演出を行うと判定する第１演出実行判定手段(61a) と、前記第１図柄表示制御手段(35)により図柄が変動表示されていないときに、前記所定の確率よりも高い高確率で特別演出を行うと判定する第２演出実行判定手段(61b) とを有する。

第２の発明は、第１の発明において、前記第１演出実行判定手段(61a) は、前記第２判定手段(44)により前記可変始動領域(11a) が所定動作で作動する特定の補助遊技を行うと判定された場合に第１の確率で特別演出を行うと判定し、前記第２判定手段(44)により前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合に第２の確率で特別演出を行うと判定し、前記第２演出実行判定手段(61b) は、前記第２判定手段(44)により前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合に前記第２の確率よりも高い第３の確率で特別演出を行うと判定する。

第３の発明は、第１の発明において、前記第２演出実行判定手段(61b) は、前記第１図柄表示制御手段(35)により図柄が停止表示されてから新たに図柄が変動表示されていない時間を計測する計測手段(61b1)を有し、前記計測手段(61b1)により所定時間計測されることを条件に前記高確率で特別演出を行うと判定する。

第４の発明は、第１〜第３の何れか１つの発明において、前記可変入賞領域(11a) を前記第２状態に作動させ難い非特定遊技状態又は前記第２状態に作動させ易い特定遊技状態で遊技を制御する遊技状態制御手段(50)を備え、前記演出実行判定手段(61)は、前記遊技状態制御手段(50)により前記非特定遊技状態で遊技が制御されているときに、特別演出を行うか否の判定を行う。

本発明（遊技機）によれば、補助遊技を行うか否かの判定に基づく特別演出を行うか否か判定し、その特別演出による演出効果を高めるとともに、第１図柄が変動表示されていないときには、前記特別演出を行うと判定され易いようにして、その特別演出による演出効果を一層高めるように構成することができる。

実施例のパチンコ遊技機の斜視図である。 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 特図保留記憶手段とその記憶情報を示す図表である。 図５相当図である。 図５相当図である。 図５相当図である。 大当り判定テーブルに関する図表である。 図柄判定テーブルに関する図表である。 大当り遊技実行中の大入賞口の開閉パターンと大当り遊技実行後に設定される遊技状態を示す図表である。 普図保留記憶手段とその記憶情報を示す図表である。 補助遊技作動モードに関する図表である。 補助遊技実行中の第２始動口の開閉パターンを示す図表である。 複数種類の遊技状態とそれらの設定内容を示す図表である。 通常・低確演出実行判定テーブルに関する図表である。 通常・高確演出実行判定テーブルに関する図表である。 特図関連演出実行判定テーブルを示す図表である。 複数種類の報知図柄を示す図表である。 特定の報知図柄の選択率を示す図表である。 複数種類の報知図柄列を示す図表である。 複数種類の普図演出変動パターンを示す図表である。 画像表示器に表示された普図特別演出等を示す図である。 画像表示器に表示された特図関連演出を示す図である。 遊技制御基板のコンピュータが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 始動口ＳＷ処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大当り判定処理のフローチャートである。 停止中処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 ゲートＳＷ処理のフローチャートである。 普通図柄処理のフローチャートである。 演出制御基板のコンピュータが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 普図特別／特図関連演出処理のフローチャートである。 特図停止時間計測処理のフローチャートである。 特図関連演出事前処理のフローチャートである。 演出実行判定処理のフローチャートである。 普図特別／特図関連演出処理の後半のフローチャートである。 画像制御基板のコンピュータが実行する報知図柄表示制御処理のフローチャートである。 普図特別／特図関連演出等を示すタイムチャートである。

以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。

図１、図２に示すように、パチンコ遊技機１には、遊技ホールの島構造体に取付けられる外枠（図示略）に開閉枠２が開閉自在に装着され、開閉枠２に開閉扉３が開閉自在に装着されている。開閉扉３に窓３ａが形成され、その窓３ａに透明板３ｂが装着されている。開閉枠２の左端部に開閉扉３の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉３の右端部には、開閉扉３を開閉枠２に施錠するキーシリンダ３ｃが装着されている。開閉枠２に遊技盤４が装着され、遊技盤４とその前側の透明板３ｂとの間に遊技球が流下可能な遊技領域４ａが形成され、この遊技領域４ａが開閉扉３により開閉される。

開閉扉３には、窓３ａの下側に遊技球を貯留する貯留皿５が設けられ、その貯留皿５に演出ボタンＳＷ６（「ＳＷ」はスイッチを意味する）が装着され、貯留皿５の右下側に発射ハンドル７が装着されている。発射ハンドル７が回動操作されると、貯留皿５から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿５に複数の遊技球が貯留されている場合には、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール８で案内され遊技領域４ａの上部に導入される。

図２、図３に示すように、遊技盤４の遊技領域４ａには、多数の障害釘（図示略）の他、第１始動口１０、開閉式の第２始動口１１ａ（可変始動領域）を有する始動口装置１１、１対のゲート１２（始動領域）、開閉式の大入賞口１３ａを有する大入賞口装置１３、複数の一般入賞口１４が、夫々遊技球が通過可能に図示の配置で設けられている。第１始動口１０、１対のゲート１２、複数の一般入賞口１４には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第１始動口ＳＷ１０ａ、１対のゲートＳＷ１２ａ、複数の一般入賞口ＳＷ１４ａが付設されている。

始動口装置１１は、第２始動口１１ａ、第２始動口１１ａを開閉する開閉部材１１ｂ、第２始動口１１ａに入賞した遊技球を検出する第２始動口ＳＷ１１ｃ、開閉部材１１ｂを開閉駆動する第２始動口ＳＯＬ１１ｄ（「ＳＯＬ」はソレノイドアクチュエータを意味する）を有する。つまり、第２始動口１１ａは、遊技球が入賞不可能な閉状態（通過し難い第１状態）と入賞可能な開状態（通過し易い第２状態）とに作動し得る。

大入賞口装置１３は、大入賞口１３ａ、大入賞口１３ａを開閉する開閉部材１３ｂ、大入賞口１３ａに入賞した遊技球を検出する大入賞口ＳＷ１３ｃ、開閉部材１３ｂを開閉駆動する大入賞口ＳＯＬ１３ｄを有する。つまり、大入賞口１３ａは、遊技球が入賞不可能な閉状態と入賞可能な開状態とに作動し得る。

遊技球が入賞口１０，１１ａ，１３ａ，１４に入賞した場合、遊技球1 個の入賞につき入賞口１０，１１ａ，１３ａ，１４毎に設定された数の遊技球が貯留皿５に払出される。遊技球が始動口１０，１１ａに入賞した場合に大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の大入賞口１３ａが複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート１２を通過した場合に当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の第２始動口１１ａが１又は複数回開閉する補助遊技が発生する。

遊技盤４にはセンタ役物１５が取付けられ、このセンタ役物１５に遊技演出用の画像表示器１６（後述の報知図柄を表示可能な報知図柄表示手段）及び可動役物装置１７が装備されている。センタ役物１５は遊技盤４に比較的大きく形成されたセンタ開口部（図示略）に嵌合装着されたセンタ枠体１５ａを有し、このセンタ枠体１５ａの下部には遊技球が転動するステージ１５ｂが形成されている。

画像表示器１６はその画面をパチンコ遊技機１の前側からセンタ枠体１５ａの内側を通して視認できるように配置されている。画像表示器１６には、大当り抽選を演出する遊技演出が表示され、その遊技演出では、複数の演出図柄（所定の遊技図柄）が変動後停止するように表示され、また、複数の演出図柄以外の動画が表示される。また、大当り遊技中には大当り遊技を演出する遊技演出（動画）が表示される。

画像表示器１６は、その下部中央部分に設定された第１表示領域１６ａと、画像表示器１６の第１表示領域１６ａ以外の大部分に設定された第２表示領域１６ｂとを有する（図２参照）。第１表示領域１６ａに報知図柄が表示され、第２表示領域１６ｂに複数の演出図柄が表示される。

可動役物装置１７は、大当り抽選に関する報知（例えば、大当り抽選での当選、或いは当選期待度が高い旨の報知等）を行うために作動して、役物部材１７ａが画像表示器４の画面前側領域を遊技盤４の盤面と平行な方向へ移動する。

遊技盤４の右下部に遊技表示盤１９が設けられ、この遊技表示盤１９は、第１特図表示器１９ａ、第２特図表示器１９ｂ、普図表示器１９ｃ、第１特図保留ランプ１９ｄ、第２特図保留ランプ１９ｅ、普図保留ランプ１９ｆを備えている。尚、特図表示器１９ａ，１９ｂが第１図柄表示手段に相当し、普図表示器１９ｃが第２図柄表示手段に相当する。

第１特図表示器１９ａには第１特別図柄が変動可能に表示され、第１特図保留ランプ１９ｄには第１特図保留数が表示され、その第１特図保留数は４未満の場合に第１始動口１０に遊技球が入賞する毎に１加算される。第２特図表示器１９ｂには第２特別図柄が変動可能に表示され、第２特図保留ランプ１９ｅには第２特図保留数が表示され、その第２特図保留数は４未満の場合に第２始動口１１ａに遊技球が入賞する毎に１加算される。

第１，第２特別図柄が変動停止状態で、第１特図保留数が１以上の場合、第２特図保留数が０の場合には、第１特図保留数が１減算されて第１特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第１，第２特別図柄が変動停止状態で、第２特図保留数が１以上の場合、第１特図保留数に関わらず、第２特図保留数が１減算されて第２特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。

普図表示器１９ｃには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ１９ｆには普図保留数が表示され、その普図保留数は４未満の場合にゲート１２に遊技球が入賞する毎に１加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が１以上の場合、普図保留数が１減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。

次に、パチンコ遊技機１の制御系について説明する。
図３に示すように、制御装置２０は、遊技制御基板２１、払出制御基板２２、演出制御基板２３、画像制御基板２４、ランプ制御基板２５を備え、これら制御基板２１〜２５に夫々ＣＰＵとＲＯＭとＲＡＭを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板２３は更にＲＴＣ（「ＲＴＣ」はリアルタイムクロックを意味する）を備えている。

遊技制御基板２１のコンピュータは、第１，第２始動口ＳＷ１０ａ，１１ｃ、１対のゲートＳＷ１２ａ、大入賞口ＳＷ１３ｃ、複数の一般入賞口ＳＷ１４ａからの信号と、払出制御基板２２からの情報とを受けて、第２始動口ＳＯＬ１１ｄ、大入賞口ＳＯＬ１３ｄ、図柄表示器１９ａ〜１９ｃ、図柄保留ランプ１９ｄ〜１９ｆを制御し、払出制御基板２２と演出制御基板２３とに制御情報（遊技情報）を出力する。

払出制御基板２２のコンピュータは、遊技制御基板２１からの制御情報と、払出球検出ＳＷ２６ｂ、球有り検出ＳＷ２６ｃ、満タン検出ＳＷ２６ｄからの信号とを受けて、払出モータ２６ａを制御し、遊技制御基板２２に制御情報（払出情報）を出力する。演出制御基板２３のコンピュータは、遊技制御基板２１、画像制御基板２４、ランプ制御基板２５からの制御情報と、演出ボタンＳＷ６からの信号とを受けて、画像制御基板２４、ランプ制御基板２５に制御情報を出力する。

画像制御基板２４のコンピュータは、演出制御基板２３からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器１６とスピーカ２７とを制御し、演出制御基板２３に制御情報を出力する。ランプ制御基板２５のコンピュータは、演出制御基板２３からの制御情報を受けて、主に画像制御基板２４のコンピュータによる制御に同期させて、遊技演出用の枠ランプ２８ａと盤ランプ２８ｂと可動役物装置１７とを制御する。

図４に示すように、遊技制御基板２１の主にコンピュータにより、図示の複数手段３０〜３７，４０〜４７，５０が構成されている。

特図カウンタ手段３０は、１６ビット構成の所謂ハード乱数である大当り判定値（大当りカウンタ値）を、設定範囲（０〜６５５３５）内で微小時間（０．１μｓ）毎に順次更新し、また、８ビット構成の所謂ソフト乱数である特図判定値（特図カウンタ値）を、設定範囲（０〜１９９）内で微小時間（４ｍｓ）毎に順次更新する。

特図取得手段３１は、第１特図保留数が４未満のときに遊技球が第１始動口１０に入賞（第１始動領域を通過）することにより、その遊技球入賞時に特図カウンタ手段３０により更新された大当り判定値及び特図判定値を取得し、これら両判定値がペアで第１特図判定用情報となる。また、特図取得手段３１は、第２特図保留数が４未満のときに遊技球が第２始動口１１ａに入賞（第２始動領域を通過）することにより、その遊技球入賞時に特図カウンタ手段３０により更新された大当り判定値及び特図判定値を取得し、これら両判定値がペアで第２特図判定用情報となる。

特図保留記憶手段３２は、コンピュータＲＡＭにより構成されている。特図保留記憶手段３２の第１記憶手段３２ａには、特図表示器１９ａ，１９ｂに特別図柄が変動表示されているときに遊技球が第１始動口１０に入賞（第１始動口１０を通過）した場合、或いは特別図柄が変動表示されていないときでも遊技球が第１始動口１０に入賞した場合には一旦、特図取得手段３１により取得された第１特図判定用情報が記憶され、その第１記憶手段３２ａには、最大で４つの第１特図判定用情報を記憶可能に４つの第１記憶部１〜４（図５〜図８参照）が設けられている。

また、特図保留記憶手段３２の第２記憶手段３２ｂには、特図表示器１９ａ，１９ｂに特別図柄が変動表示されているときに遊技球が第２始動口１１ａに入賞（第２始動口１１ａを通過）した場合、或いは特別図柄が変動表示されていないときでも遊技球が第２始動口１１ａに入賞した場合には一旦、特図取得手段３１により取得された第２特図判定用情報が記憶され、その第２記憶手段３２ｂには、最大で４つの第２特図判定用情報を記憶可能に４つの第２記憶部１〜４（図５〜図８参照）が設けられている。

特図保留消化手段３３は、特図保留記憶手段３２に第１，第２特図判定用情報の少なくとも一方が記憶されている場合、その特図判定用情報を特図表示器１９ａ，１９ｂにおける特別図柄の変動開始毎に順次後述の特図変動時判定手段３４ａによる判定に供して特図保留記憶手段３２から消化する。但し、特図保留消化手段３３において、優先消化手段３３ａが、特図保留記憶手段３２に第１，第２特図判定用情報の両方が記憶されている場合に、第２特図判定用情報を第１特図判定用情報よりも優先して消化し、つまり、第１又は第２記憶手段３２ａ又は３２ｂに記憶されている特図判定用情報に基づいて特図表示器１９ａ，１９ｂに特別図柄が変動表示される際、第２記憶手段３２ｂに記憶されている第２特図判定用情報に基づく特別図柄の変動表示を優先させる。

例えば、図５に示すように、第１特図判定用情報Ａ１，Ａ２，Ａ３が、Ａ１→Ａ２→Ａ３の順番で取得された場合に第１記憶部１，２，３に夫々記憶され、第２特図判定用情報Ｂ１，Ｂ２が、Ｂ１→Ｂ２の順番で取得された場合に第２記憶部１，２に夫々記憶される。図５に示す状態から図６に示すように、第１特図判定用情報Ａ４が取得された場合に第１記憶部４に記憶され、第２特図判定用情報Ｂ３が取得された場合に第２記憶部３に記憶される。

図５に示す状態からは、図７に示すように、第２記憶部１の記憶、つまり第２特図判定用情報Ｂ１が消化され、それに伴って、第２特図判定用情報Ｂ２が第２記憶部１に記憶される。更に、第２特図判定用情報Ｂ２が消化された状態からは、図８に示すように、第１記憶部１の記憶、つまり第１特図判定用情報Ａ１が消化され、それに伴って、第１特図判定用情報Ａ２，Ａ３が夫々第１記憶部１，２に記憶される。このように、第２特図判定用情報が第１特図判定用情報よりも優先して消化され、第１，第２特図判定用情報は夫々取得された順番で消化される。

特図判定手段３４（第１判定手段）は、第１又は第２始動口１０又は１１ａを遊技球が通過することにより特図取得手段３１により取得された（特図保留記憶手段３２に記憶された）特図判定用情報に基づいて特別遊技を行うか否か判定する。そこで、特図取得手段３１により取得された特図判定用情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技である大当り遊技を行うか否か判定し、また、大当り遊技と部類が異なる特別遊技である小当り遊技を行うか否か判定する。更に、大当り遊技を行うと判定した場合、その大当り判定値とペアの特図判定値に基づいて、複数種類の大当り図柄（図１０に示す７種類の大当り図柄Ａ〜Ｇ）の何れか１つを選択する。

図９に示すように、特図判定手段３４は、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて、特別遊技を行うか否かの判定を行う。低確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約1/320 の割合で大当り特定値（３、２４７、・・・）の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定し、高確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約10/320の割合で大当り特定値（３、７、・・・）の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定し、低確テーブルと高確テーブルの何れを用いる場合でも、大当り判定値が約3/320 の割合で小当り特定値（４、４４、・・・）の何れかと一致する場合に、小当り遊技を行うと判定する。

図１０に示すように、特図判定手段３４は、大当り遊技を行うと判定した場合、その大当り判定値が、遊技球の第１始動口１０への入賞により取得された第１特図判定用情報に含まれる場合、第１図柄選択テーブルを用いて、また、遊技球の第２始動口１１ａへの入賞により取得された第２特図判定用情報に含まれる場合、第２図柄選択テーブルを用いて、大当り図柄の選択を行う。大当り図柄Ａ〜Ｇの選択率は、第１図柄選択テーブルを用いる場合と第２図柄選択テーブルを用いる場合とで異なるように設定されている。

特図判定手段３４において、特図変動時判定手段３４ａは、特図保留消化手段３３により消化される特図判定用情報、つまり、特図表示器１９ａ，１９ｂに特別図柄が変動表示される際に当該特別図柄の変動に対応する特図判定用情報に基づいて判定（大当り遊技や小当り遊技を行うか否かの判定、大当り遊技を行う場合の大当り図柄の選択）を行い、特図事前判定手段３４ｂは、特図保留記憶手段３２に記憶されている特図判定用情報、つまり当該特別図柄の変動後に特図保留消化手段３３により消化される特図判定用情報に基づいて特図変動時判定手段３４ａと同等の判定を事前に行う。そして、この事前判定を介して特図演出に関する先読み演出を行うか否か判定される。

特図表示制御手段３５（第１図柄表示制御手段）は、第１又は第２特図表示器１９ａ又は１９ｂに、特図変動時判定手段３４ａによる判定結果に基づいて、特別図柄の変動を開始して、特別図柄を変動表示させた後に、前記判定結果を示す特別図柄（第１判定図柄）を停止表示させる。大当り遊技を行うと判定された場合には、選択された大当り図柄Ａ〜Ｇの何れか１つが停止表示され、小当り遊技を行うと判定された場合には、小当り図柄が停止表示され、特別遊技（大当り遊技及び小当り遊技）を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄が停止表示される。

特別遊技実行手段３６は、特図変動時判定手段３４ａにより大当り遊技又は小当り遊技を行うと判定された場合、特図表示制御手段３５により特別遊技を行うと判定されたことを示す特別図柄（大当り図柄又は小当り図柄）が特図表示器１９ａ，１９ｂに停止表示された後に、大入賞口１３ａを閉状態から開状態へ作動させ開放する遊技者にとって有利な特別遊技（大当り遊技又は小当り遊技）を行う。図１１に示すように、大当り遊技実行中の大入賞口１３ａの開閉パターンは、大当り図柄の種類に応じて図示のように設定され、小当り遊技実行中の大入賞口１３ａの開閉パターンは、大当り図柄Ｃ，Ｄ，Ｆ，Ｇに対応する開閉パターンと同様に設定されている。

具体的に、16Ｒ（ラウンド）長期開放では、大入賞口１３ａが16Ｒに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口１３ａの開放により開始後、大入賞口１３ａに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過するＲ終了条件の成立により、大入賞口１３ａの閉塞により終了する。8 Ｒ長期開放では、大入賞口１３ａが8 Ｒに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、16Ｒ長期開放と同様のＲ終了条件の成立により終了する。8 Ｒ短期開放では、大入賞口１３ａが8 Ｒに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、例えば0.1 秒経過する終了条件の成立により終了する。

確率状態制御手段３７は、特図判定手段３４により特別遊技（大当り遊技）を行うと判定される確率が図９に示す低確テーブルを用いて所定の低確率（約1/320 ）に設定される低確率状態、又は図９に示す高確テーブルを用いて所定の低確率よりも高確率（約10/320）に設定される高確率状態で遊技を制御する。

普図カウンタ手段４０は、８ビット構成のソフト乱数である当り判定値（当りカウンタ値）を、設定範囲（０〜１９９）内で微小時間（４ｍｓ）毎に順次更新し、また、８ビット構成の所謂ソフト乱数である普図判定値（普図カウンタ値）を、設定範囲（０〜９）内で微小時間（４ｍｓ）毎に順次更新する。

普図取得手段４１は、普図保留数が４未満のときに遊技球がゲート１２（普図始動領域）を通過することにより、その遊技球通過時に普図カウンタ手段４０により更新された当り判定値及び普図判定値を取得し、これら両判定値がペアで普図判定用情報となる。

普図保留記憶手段４２は、コンピュータＲＡＭにより構成されている。普図保留記憶４２には、普図表示器１９ｃに普通図柄が変動表示されているときに遊技球がゲート１２を通過した場合、或いは普通図柄が変動表示されていないときでも遊技球がゲート１２を通過した場合には一旦、普図取得手段４１により取得された普図判定用情報が記憶され、その普図保留記憶４２には、最大で４つの普図判定用情報を記憶可能に４つの記憶部１〜４（図１２参照）が設けられている。

普図保留消化手段４３は、普図保留記憶手段４２に普図判定用情報が記憶されている場合、その普図判定用情報を普図表示器１９ｃにおける普通図柄の変動開始毎に順次後述の普図変動時判定手段４４ａによる判定に供して普図保留記憶手段４２から消化する。

例えば、図１２に示すように、普図判定用情報Ｃ１，Ｃ２が、Ｃ１→Ｃ２の順番で取得された場合に記憶部１，２に夫々記憶される。図１２に示す状態から、図示していないが、普図判定用情報Ｃ３が取得された場合に記憶部３に記憶され、また、図１２に示す状態からは、図示していないが、記憶部１の記憶、つまり普図判定用情報Ｃ１が消化され、それに伴って、普図判定用情報Ｃ２が記憶部１に記憶される。このように、普図判定用情報は取得された順番で消化される。

普図判定手段４４（第２判定手段）は、ゲート１２を遊技球が通過することにより普図取得手段４１により取得された（普図保留記憶手段４２に記憶された）普図判定用情報に基づいて補助遊技を行うか否か判定する。そこで、普図取得手段４１により取得された普図判定用情報の当り判定値に基づいて、補助遊技を行うか否か判定する。更に、補助遊技を行うと判定した場合、その当り判定値とペアの普図判定値に基づいて、複数種類の当り図柄（図１４に示す２種類の当り図柄ａ，ｂ）の何れか１つを選択する。

普図判定手段４４において、普図変動時判定手段４４ａは、普図保留消化手段４３により消化される普図判定用情報、つまり、普図表示器１９ｃに普通図柄が変動表示される際に当該普通図柄の変動に対応する普図判定用情報に基づいて判定（補助遊技を行うか否かの判定、補助遊技を行う場合の当り図柄の選択）を行い、普図事前判定手段４４ｂは、普図保留記憶手段４２に記憶されている普図判定用情報、つまり当該普通図柄の変動後に普図保留消化手段４３により消化される普図判定用情報に基づいて普図変動時判定手段４４ａと同等の判定を事前に行う。そして、この事前判定を介して普図演出（普図特別演出）に関する先読み演出を行うか否か判定される。

普図表示制御手段４５（第２図柄表示制御手段）は、普図表示器１９ｃに、普図変動時判定手段４４ａによる判定結果に基づいて、普通図柄の変動を開始して、普通図柄を変動表示させた後に、前記判定結果を示す普通図柄（第２判定図柄）を停止表示させる。補助遊技を行うと判定された場合には、選択された当り図柄ａ，ｂの何れかが停止表示され、補助遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄が停止表示される。

補助遊技実行手段４６は、普図変動時判定手段４４ａにより補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段４５により補助遊技を行うと判定されたことを示す普通図柄（当り図柄）が普図表示器１９ｃに停止表示された後に、第２始動口１１ａを閉状態から開状態へ作動させ開放する補助遊技を行う。

補助遊技設定手段４７は、図１３に示すように、補助遊技作動モードとして、第２始動口１１ａを開状態に作動させ難い低作動モードと、第２始動口１１ａを開状態に作動させ易い高作動モードの何れかを設定する。

低作動モードでは、普図判定手段４４により補助遊技を行うと判定される当り当選確率が1/10、普図表示器１９ｃにおける普通図柄の変動時間（普図変動時間）が12秒、補助遊技実行中の第２始動口１１ａの開閉パターンが0.1 秒×1 回又は0.1 秒×1 回＋5.6 秒×1 回に設定される。

高作動モードでは、当り当選確率が10/10 、普図変動時間が0.5 秒、補助遊技実行中の第２始動口１１ａの開閉パターンが1.0 秒×3 回又は5.8 秒×1 回に設定される。このように、低作動モードよりも高作動モードの方が、当り当選確率が高く、普図変動時間が短く、補助遊技実行中の第２始動口１１ａの開放時間が長くなる可能性が高く、故に、第２始動口１１ａを開状態に作動させ易くなり、遊技球が第２始動口１１ａに入賞し易くなる。

ここで、図１４に示すように、普図変動時判定手段４４ａは、補助遊技を行うと判定した場合、普図表示器１９ｃに停止表示させる普通図柄として、9/10の割合で当り図柄ａを選択し、1/10の割合で当り図柄ｂを選択する。

そして、補助遊技実行手段４６は、普図表示器１９ｃに当り図柄ａが停止表示された場合、低作動モード（通常，潜確遊技状態）が設定されているときには、第２始動口１１ａを0.1 秒×1 回の開閉パターンで開閉し、高作動モード（確変，時短遊技状態）が設定されているときには、第２始動口１１ａを1.0 秒×6 回の開閉パターンで開閉する。また、普図表示器１９ｃに当り図柄ｂが停止表示された場合、低作動モードが設定されているときには、第２始動口１１ａを0.1 秒×1 回＋5.6 秒×1 回の開閉パターンで開閉し、高作動モードが設定されているときには、第２始動口１１ａを2.0 秒×3 回の開閉パターンで開閉する。

遊技状態制御手段５０は、複数種類の遊技状態（図１５に示す４種類の通常遊技状態、時短遊技状態、潜確遊技状態、確変遊技状態）の何れか１つを設定し、その設定された遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂ＲＡＭクリアが実行された場合には通常遊技状態を設定する。

図１５に示すように、通常遊技状態では、大当り当選確率が低確率（約1/320 ）に設定され且つ補助遊技作動モードが低作動モードに設定され、時短遊技状態では、大当り当選確率が低確率に設定され且つ補助遊技作動モードが高作動モードに設定される。また、潜確遊技状態では、大当り当選確率が高確率（約10/320）に設定され且つ補助遊技作動モードが低作動モードに設定され、確変遊技状態では、大当り当選確率が高確率に設定され且つ補助遊技作動モードが高作動モードに設定される。

図１１に示すように、遊技状態制御手段５０は、大当り図柄Ａ，Ｂ，Ｃの何れかが特図表示器１９ａ，１９ｂに停止表示された場合、大当り遊技実行後、その大当り遊技終了時から特図表示器１９ａ，１９ｂにおける特別図柄の変動回数（特図変動回数）が第１設定回数（10000 回）に達する迄の間、確変遊技状態を設定し、第１設定回数に達すると、通常遊技状態へ移行させる。大当り図柄Ｄが特図表示器１９ａ，１９ｂに停止表示された場合には、大当り遊技実行後、その大当り遊技終了時から特図変動回数が第１設定回数に達する迄の間、潜確遊技状態（或いは確変遊技状態）を設定し、第１設定回数に達すると、通常遊技状態へ移行させる。

また、遊技状態制御手段５０は、大当り図柄Ｅ，Ｆの何れかが特図表示器１９ａ，１９ｂに停止表示された場合、大当り遊技実行後、その大当り遊技終了時から特図変動回数が第２設定回数(100回) に達する迄の間、時短遊技状態を設定し、第２設定回数に達すると、通常遊技状態へ移行させる。大当り図柄Ｇが特図表示器１９ａ，１９ｂに停止表示された場合、大当り遊技実行後、その大当り遊技終了時から通常遊技状態を設定する。小当り図柄が特図表示器１９ａ，１９ｂに停止表示されても遊技状態は変更されない。

ここで、通常遊技状態と潜確遊技状態が、第２始動口１１ｂを開状態に作動させ難い（つまり、補助遊技作動モードとして低作動モードが設定される）非特定遊技状態に相当し、時短遊技状態と確変遊技状態が、第２始動口１１ｂを開状態に作動させ易い（つまり、補助遊技作動モードとして高作動モードが設定される）特定遊技状態に相当し、遊技状態制御手段５０は、非特定遊技状態又は特定遊技状態で遊技を制御する。

次に、図４に示すように、演出制御基板２３、画像制御基板２４、ランプ制御基板２５のコンピュータにより、演出機器６５を用いて遊技演出を行う演出実行手段６０が構成され、この演出実行手段６０が図示の複数手段６１〜６３を備えている。尚、演出機器６５は、画像表示器１６、可動役物装置１７、スピーカ２７、ランプ２８ａ，２８ｂにより構成され、演出実行手段６０に含まれるものである。

この演出実行手段６０が、特図表示器１９ａ，１９ｂに特別図柄が変動表示されているときに、特図遊技演出を画像表示器１６での表示を主体に音や光の出力を合わせて行い、その特図遊技演出により、大当り遊技が行われる期待度（大当り期待度）と共に、最終的に停止表示された特別図柄に対応する判定結果を報知する。また、普図表示器１９ｃに普通図柄が変動表示されているときに、普図遊技演出を画像表示器１６での表示を主体に行い、最終的に停止表示された普通図柄に対応する判定結果を報知する。

特図演出実行手段６１が演出機器６５に前記特図遊技演出を実行させ、その際、この特図演出実行手段６１において、遊技図柄表示制御手段６１ａが、特図表示制御手段３５による特別図柄の変動表示に応じた演出図柄を画像表示器１６の第２表示領域１６ｂに表示させる。ここで、複数の演出図柄が変動した後、特図表示器１９ａ，１９ｂに停止表示された特別図柄（つまり、特図判定手段３４による判定結果となる第１判定図柄）に対応する図柄で停止するように画像表示器１６の第２表示領域１６ｂに表示される。

演出実行判定手段６２は、遊技状態制御手段５０により通常遊技状態又は潜確遊技状態（非特定遊技状態）で遊技が制御されているときに、普図判定手段４４による判定結果に基づいて普図特別演出（普図遊技演出）を行うか否かを判定し、特別演出実行手段６３は、演出実行判定手段６２により普図特別演出を行うと判定された場合、普図特別演出を行う。

図１６、図１７に示すように、演出実行判定手段６２は、特図表示制御手段３５により特別図柄が変動表示されているときに、所定の確率Ｐ（図１６、図１７の［１］の欄参照）で普図特別演出を行うと判定する第１演出実行判定手段６２ａと、特図表示制御手段３５により特別図柄が変動表示されていないときに、所定の確率Ｐよりも低い低確率ＰＬ（図１６の［２］の欄参照）、又は所定の確率Ｐよりも高い高確率ＰＨ（図１７の［３］の欄参照）で普図特別演出を行うと判定する第２演出実行判定手段６２ｂとを有する。

第１演出実行判定手段６２ａは、具体的に、図１６、図１７の［１］の欄に示すように、特別図柄が変動表示されているときに、普図変動時判定手段４４ａにより第２始動口１１ａが所定動作で作動する特定の補助遊技として、当り図柄ｂが選択されて0.1 秒×1 回＋5.6 秒×1 回の長期開放を行うと判定された場合に10/10 の確率で普図特別演出を行うと判定する。例えば、この確率10/10 が第１の確率Ｐ１に相当する。

また、特別図柄が変動表示されているときに、普図変動時判定手段４４ａにより前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合、そのうち当り図柄ａが選択されて補助遊技として0.1 秒×1 回の短期開放を行うと判定された場合には0/10の確率で普図特別演出を行うと判定し、ハズレ図柄が選択されて補助遊技を行わないと判定された場合には1/10の確率で普図特別演出を行うと判定する。例えば、この確率1/10が第２の確率Ｐ２に相当する。

第２演出実行判定手段６２ｂは、具体的に、図１６の［２］の欄に示すように、特別図柄が変動表示されていないときに、普図変動時判定手段４４ａによりにより前記特定の補助遊技（当り図柄ｂが選択されて0.1 秒×1 回＋5.6 秒×1 回の長期開放）を行うと判定された場合に0/10の確率で普図特別演出を行うと判定する。

また、特別図柄が変動表示されていないときに、普図変動時判定手段４４ａによりにより前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合、そのうち当り図柄ａが選択されて補助遊技として0.1 秒×1 回の短期開放を行うと判定された場合にも、ハズレ図柄が選択されて補助遊技を行わないと判定された場合にも0/10の確率で普図特別演出を行うと判定する。

或いは、第２演出実行判定手段６２ｂは、具体的に、図１７の［３］の欄に示すように、特別図柄が変動表示されていないときに、普図変動時判定手段４４ａによりにより前記特定の補助遊技（当り図柄ｂが選択されて0.1 秒×1 回＋5.6 秒×1 回の長期開放）を行うと判定された場合に10/10 の確率で普図特別演出を行うと判定する。

また、特別図柄が変動表示されていないときに、普図変動時判定手段４４ａによりにより前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合、そのうち当り図柄ａが選択されて補助遊技として0.1 秒×1 回の短期開放を行うと判定された場合にも、ハズレ図柄が選択されて補助遊技を行わないと判定された場合にも10/10 の確率で普図特別演出を行うと判定する。例えば、この確率10/10 が第２の確率（1/10）よりも高い第３の確率Ｐ３に相当する。

図４に示すように、第２演出実行判定手段６２ｂは、特図表示制御手段３５により特別図柄が停止表示されてから新たに特別図柄が変動表示されていない時間ｔを計測する計測手段６２ｂ１を有し、この計測手段６２ｂ１により所定時間Ｔ( 例えば、Ｔ＝20秒）が計測されるまで前記低確率ＰＬ（図１６の［２］の欄）で普図特別演出を行うと判定し、計測手段６１ｂ１により所定時間Ｔ計測されることを条件に前記高確率ＰＨ（図１７の［３］の欄）で普図特別演出を行うと判定する。

演出実行判定手段６２は、更に、普図特別演出を行うと判定した場合、特図判定手段３４（特図変動時判定手段３４ａ）による判定結果であって、現在の特別図柄の変動に係る判定結果に基づく（特図遊技演出と関連する）特図関連演出を行うか否か判定する特図関連演出実行判定手段６２ｃを有する。

この特図関連演出実行判定手段６２ｃは、特図関連演出を行うか否かの判定を、基本的に、特別演出実行手段６３による普図特別演出の開始時と、普図特別演出の終了時の両方で行う。但し、普図特別演出の開始時に、特図関連演出を行うと判定した場合には、普図特別演出の終了時の前記同判定を省略してもよい。

図１８に示すように、特図関連演出実行判定手段６２ｃは、具体的に、特図判定手段３４により大当り遊技を行うと判定された場合、選択された大当り図柄の種類別に設定された図示の選択率（60％、50％、40％、0 ％の何れか）で特図関連演出を行うと判定し、特図判定手段３４により大当り遊技を行わない（ハズレ）と判定された場合、図示の選択率（10％）で特図関連演出を行うと判定する。

ここで、特図演出実行手段６１は、特図判定手段３４により大当り遊技を行うと判定された場合には、基本的に、大当り期待度が比較的高い特図遊技演出を選択実行する一方、特図判定手段３４により大当り遊技を行わないと判定された場合にも、所定の選択率で大当り期待度が比較的高い特図遊技演出を選択実行するようにして、特図遊技演出の演出効果を高めている。そして、特図関連演出実行判定手段６２ｃは、特図判定手段３４により大当り遊技を行わないと判定された場合に、特図演出実行手段６１により大当り期待度が比較的高い特図遊技演出が選択実行される場合に、そうでない場合と比べて特図関連演出を行うと判定する比率が高くなるように構成されている。

特別演出実行手段６３は、特図判定手段３４（特図変動時判定手段３４ａ）による判定結果に基づいて複数種類の報知図柄（例えば、図１９に示す６種類の報知図柄）のうち１の報知図柄を選択する選択手段６３ａと、選択手段６３ａにより選択された報知図柄を画像表示器１６に表示させる報知図柄表示制御手段６３ｂとを有する。

選択手段６３ａは、具体的に、演出実行判定手段６２により普図特別演出を行うと判定された場合、普図判定手段４４（普図変動時判定手段４４ａ）によりハズレ図柄又は当り図柄ａが選択された場合（つまり、第２始動口１１ａが長期開放しない場合）に報知図柄「×」を選択し、当り図柄ｂが選択された場合（つまり、第２始動口１１ａが長期開放する場合）に報知図柄「○」を選択する。

特に、選択手段６３ａにおいて、特定選択手段６３ａ１は、特図関連演出実行判定手段６２ｃにより特図関連演出を行うと判定された場合に、特図表示制御手段３５により大当り遊技（特別遊技）を行うと判定されたことを示す判定図柄（大当り図柄Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｅの何れか）、或いは、大当り遊技を行わないと判定されたことを示す判定図柄（ハズレ図柄）が停止表示されることとなる大当り期待度が高い変動表示が行われている場合、複数種類（前記６種類）の報知図柄うち特定の報知図柄（例えば、図１９に示す「好機」「激熱」「突」「！！」の４種類の特定の報知図柄の何れか）を選択する。

図２０に示すように、この特定選択手段６３ａ１は、具体的に、「好機」「激熱」「突」「！！」を選択する選択率は、図示のように、特図判定手段３４により判定された図柄の種類別に異なるように設定されている。例えば、「！！」が選択された場合には、特図判定手段３４により大当り図柄Ａと判定されたことが確定し、「突」が選択された場合には、特図判定手段３４により大当り図柄Ｃと判定されたことが確定する。

報知図柄表示制御手段６３ｂは、選択手段６３ａにより選択された報知図柄を画像表示器１６に表示させるが、この場合、報知図柄表示制御手段６３ｂにおいて、変動表示制御手段６３ｂ１が、複数種類（前記６種類）の中の複数図柄（例えば、４図柄）からなる報知図柄列を画像表示器１６の第１表示領域１６ａに変動表示させた後に選択手段６３ａにより選択された報知図柄を停止表示させる。図２１は複数種類の報知図柄列の具体例を示しており、変動表示制御手段６３ｂ１は、これら複数種類の報知図柄列の中から、選択手段６３ａにより選択された報知図柄を含む報知図柄列を選択設定して変動表示させる。

また、変動表示制御手段６３ｂ１は、演出実行判定手段６２により普図特別演出を行うと判定された場合、普図変動時判定手段４４ａによる判定結果（或いは、選択手段６３ａにより選択された報知図柄）に基づいて、図２２に示す複数種類の普図演出変動パターン（当り普図演出変動パターン１，２・・・、ハズレ普図演出変動パターン１，２・・・）の中の何れか１つを選択し、選択した普図演出変動パターンにて報知図柄列を変動表示させる。当り図柄ｂが選択された場合に当り普図演出変動パターンを選択し、当り図柄ｂ以外の図柄が選択された場合にハズレ普図演出変動パターンを選択する。

更に、変動表示制御手段６３ｂ１は、特図関連演出実行判定手段６２ｃにより特図関連演出を行うと判定された場合、特図変動時判定手段３４ａによる判定結果（或いは、特定選択手段６３ａ１により選択された特定の報知図柄）に基づいて、図２２に示す複数種類の特図関連演出変動パターン（特図関連演出変動パターン１，２・・・）の中の何れか１つを選択し、選択した特図関連演出変動パターンにて報知図柄列を変動表示させる。尚、先ず、変動パターン（普図演出変動パターン、特図関連演出変動パターン）が選択されることで、その変動パターンに対応する報知図柄列が選択されるものとする。

画像表示器１６における普図特別演出又は特図関連演出では、具体的に、図２３（１）に示すように、画像表示器１６の第１表示領域１６ａに、小型ルーレットが横回転にて変動表示されるように、選択された変動パターンにて報知図柄列が変動表示され、最終的に、選択された報知図柄が停止表示される。例えば、図２３（２）では報知図柄「○」が停止表示され、図２４（１）では特定の報知図柄「激熱」が停止表示されている。尚、報知図柄「○」が停止表示されて、補助遊技が行われているとき、図２３（２）に示すように、報知図柄「○」と共に「電チューを狙って下さい」が表示され、この表示により、遊技者は、第２始動口１１ａが長期開放する特定の補助遊技が行われていることを知ることができ、始動口１１ａを狙って遊技球を発射するよう喚起される。

ところで、報知図柄表示制御手段６３ｂは、特定選択手段６３ａ１により特定の報知図柄が選択された場合に、つまり、特図関連演出を行う場合に、特定の報知図柄ではない報知図柄を表示させる表示態様とは異なる表示態様で、即ち、最終的に普図特別演出を行う場合の表示態様とは異なる表示態様で、画像表示器１６に特定の報知図柄を表示させる。

ここで、変動表示制御手段６３ｂは、特定選択手段６３ａ１により特定の報知図柄が選択された場合に、つまり、特図関連演出を行う場合に、画像表示器１６の第１表示領域１６ａに報知図柄列を変動表示させてから特定の図柄を停止表示させた後に（例えば、図２４（１）に示すように、特定の報知図柄「激熱」を停止表示させた後に）、その特定の図柄を画像表示器１６の第２表示領域１６ｂに移動させて表示させる（例えば、２４（２）に示すように、特定の報知図柄「激熱」を拡大表示させる）。その際、第２表示領域１６ｂに表示されている演出図柄等の画像の表側に（つまり、演出図柄等の画像が隠されるように）特定の報知図柄（「激熱」）が優先表示される。

次に、図４に示す各手段３０〜３７，４０〜４７，５０，６０〜６３の機能を達成するために、制御装置２０（遊技制御基板２１、演出制御基板２３、画像制御基板２４の各コンピュータ）が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。

図２５に示すように、遊技制御基板２１のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間（４ｍｓ）毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理（Ｓ１）、スイッチ処理（Ｓ２）、図柄処理（Ｓ３）、電動役物処理（Ｓ４）、賞球処理（Ｓ５）、出力処理（Ｓ６）が順次実行される。

図２６に示すように、Ｓ２の始動口ＳＷ処理では、第１始動口ＳＷ１０ａがオンの場合（Ｓ１１；Yes ）、第１特図保留数Ｕ１が４未満の場合に（Ｓ１２；Yes ）、第１特図保留数Ｕ１がＵ１＋１に加算され（Ｓ１３）、大当り判定値と図柄判定値（第１特図判定用情報）が取得・格納され（Ｓ１４）、次に、事前判定処理（Ｓ１５）が実行され、その判定結果に関する情報を含む第１特図保留数増加コマンドがセットされる（Ｓ１６）。

第２始動口ＳＷ１１ｃがオンの場合（Ｓ１７；Yes ）、第２特図保留数Ｕ２が４未満の場合に（Ｓ１８；Yes ）、第２特図保留数Ｕ２がＵ２＋１に加算され（Ｓ１９）、大当り判定値と図柄判定値（第２特図判定用情報）が取得・格納され（Ｓ２０）、次に、事前判定処理（Ｓ２１）が実行され、その判定結果に関する情報を含む第２特図保留数増加コマンドがセットされる（Ｓ２２）。尚、Ｓ１６、Ｓ２２でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、図２５のＳ６の出力処理により演出制御基板２３に送信される。

図２７に示すように、Ｓ３の特別図柄処理では、当り遊技フラグ（大当り遊技フラグや小当り遊技フラグ）がＯＮ（つまり、大当り遊技や小当り遊技が実行中）でない場合（Ｓ３１；No）、特別図柄が変動中でない場合に（Ｓ３２；No）、第２特図保留数Ｕ２が１以上か否か判定される（Ｓ３３）。Ｓ３２の判定がYes の場合、つまり、特別図柄が変動中である場合には、Ｓ４２へ移行する。

Ｓ３３の判定がYes の場合、第２特図保留数Ｕ２がＵ２−１に減算され（Ｓ３４）、Ｓ３３の判定がNoの場合、第１特図保留数Ｕ１が１以上か否か判定される（Ｓ３５）。Ｓ３５の判定がYes の場合、第１特図保留数Ｕ１がＵ１−１に減算され（Ｓ３６）、Ｓ３５の判定がNoの場合、客待ち設定処理（Ｓ４６）が実行される。Ｓ３４又はＳ３６の実行後、客待ちフラグがＯＦＦにされ（Ｓ３７）、大当り判定処理（Ｓ３８）が実行され、続いて、変動パターン選択処理（Ｓ３９）が実行される。

図２８に示すように、Ｓ３８の大当り判定処理では、先ず、大当り判定値処理（Ｓ５１）が実行され、ここで、特図保留記憶手段３２に記憶されている特図判定用情報のうち消化優先順位が最も高い、そして図２７のＳ３４又はＳ３６で減算された特図保留数に対応する特図判定用情報の大当り判定値が、図９等を用いて説明したように、大当り特定値か否か判定されることで、大当りか否か判定される（Ｓ５２) 。

Ｓ５２の判定がYes の場合、図柄判定値処理（Ｓ５３）が実行され、ここで、特図保留記憶手段３２に記憶されている特図判定用情報のうち消化優先順位が最も高い特図判定用情報の図柄判定値に基づいて、図１０等を用いて説明したように、大当り図柄が複数種類の大当り図柄の中から選択設定される（Ｓ５４）。Ｓ５２の判定がNoの場合、大当り判定値が小当り特定値か否か判定されることで、小当りか否か判定される（Ｓ５５）。Ｓ５５の判定がYes の場合、小当り図柄が設定され（Ｓ５６）、Ｓ５５の判定がNoの場合、ハズレ図柄が設定される（Ｓ５７）。尚、この大当り判定処理に供された特図判定用情報は、特図保留記憶手段４２から消去（消化）される。

図２７に示すように、Ｓ３８の大当り判定処理の実行後、Ｓ３９の変動パターン選択処理では、Ｓ３８（図２８のＳ５４又はＳ５６又はＳ５７）で設定された図柄の種類等から、遊技演出用に変動パターン（変動時間）が選択設定される。その後、第１又は第２特別図柄が変動開始され（Ｓ４０）、Ｓ３８で設定された特別図柄の種類とＳ３９で設定された変動パターン（変動時間）の情報を含む特図変動開始コマンドがセットされる（Ｓ４１）。

次に、Ｓ３９で設定された変動時間が経過した場合（Ｓ４２；Yes ）、第１又は第２特別図柄が変動停止され（Ｓ４３）、ここで、Ｓ３８で設定された図柄が第１又は第２特図表示器１９ａ又は１９ｂに表示される。続いて、特図変動停止コマンドがセットされ（Ｓ４４）、停止中処理（Ｓ４５）が実行される。

図２９に示すように、Ｓ４５の停止中処理では、時短遊技フラグがＯＮの場合（Ｓ６１；Yes ）、時短回数ＪがＪ−１に減算され（Ｓ６２）、Ｊ＝０の場合には（Ｓ６３；Yes ）、時短遊技フラグがＯＦＦにリセットされる（Ｓ６４）。また、確変／潜確遊技フラグがＯＮの場合（Ｓ６５；Yes ）、確変回数ＸがＸ−１に減算され（Ｓ６６）、Ｘ＝０の場合には（Ｓ６７；Yes ）、確変／潜確遊技フラグがＯＦＦにリセットされる（Ｓ６８）。ここで、時短遊技フラグがＯＮの場合に時短遊技状態となり、確変遊技フラグがＯＮの場合に確変遊技状態となり、潜確遊技フラグがＯＮの場合に潜確遊技状態となる。時短／確変／潜確遊技フラグが全てＯＦＦの場合に通常遊技状態になる。

次に、大当りの場合（Ｓ６９；Yes ）、大当り遊技フラグがＯＮにセットされ（Ｓ７０）、時短／確変回数Ｊ／Ｘに０がセットされ（Ｓ７１）、時短／確変／潜確遊技フラグがＯＦＦにリセットされ（Ｓ７２）、一方、小当りの場合（Ｓ６９；No、Ｓ７３；Yes ）の場合、小当り遊技フラグがＯＮにセットされる（Ｓ７４）。Ｓ７２とＳ７４の実行後、オープニングが開始され（Ｓ７５）、オープニングコマンドがセットされる（Ｓ７６）。

その後、Ｓ４の大入賞口処理において、当りフラグがＯＮの場合、図１１を用いて説明したように、大当りの場合には、大当り図柄の種類に応じて、16Ｒ長期開放、8 Ｒ長期開放、8 Ｒ短期開放の何れかの開閉パターンにて大入賞口１３ａを開放する大当り遊技が実行され、小当りの場合には、8 Ｒ短期開放の開閉パターンにて大入賞口１３ａを開放する小当り遊技が実行される。そして、この大当り遊技、小当り遊技の実行後に、遊技状態設定処理が実行される。尚、その後、当り遊技フラグがＯＦＦにリセットされる。

図３０に示すように、遊技状態設定処理では、小当りの場合（Ｓ８１；Yes ）、リターンし、通常大当りの場合（Ｓ８１；No、Ｓ８２；Yes ）、時短遊技フラグがＯＮにセットされ（Ｓ８３）、時短回数Ｊに100 がセットされる（Ｓ８４）。確変大当りの場合（Ｓ８２；No、Ｓ８５；Yes ）、確変遊技フラグがＯＮにセットされ（Ｓ８６）、潜確大当りの場合（Ｓ８５；No）、潜確遊技フラグがＯＮにセットされ（Ｓ８７）、Ｓ８６とＳ８７の実行後、確変回数Ｘに10000 がセットされる（Ｓ８８）。

図３１に示すように、Ｓ２のゲートＳＷ処理では、ゲートＳＷ１２ａがオンの場合（Ｓ９１；Yes ）、普図保留数Ｇが４未満の場合に（Ｓ９２；Yes ）、普図保留数ＧがＧ＋１に加算され（Ｓ９３）、当り判定値（普図判定用情報）が取得・格納され（Ｓ９４）、事前判定処理（Ｓ９５）が実行される。

図３２に示すように、Ｓ３の普通図柄処理では、補助遊技フラグがＯＮ（つまり、補助遊技が実行中）でない場合（Ｓ１０１；No）、普通図柄が変動中か否か判定される（Ｓ１０２）。Ｓ１０２の判定がNoの場合、普図保留数Ｇが１以上の場合には（Ｓ１０３；Yes ）、ＧがＧ−１に減算され（Ｓ１０４）、図１３、図１４を用いて説明したように、当り判定処理（Ｓ１０５）、停止図柄設定処理（Ｓ１０６）、変動時間設定処理（Ｓ１０７）が順次実行され、普通図柄が変動開始される（Ｓ１０８）。

ここで、補助遊技作動モードとして、通常遊技状態、潜確遊技状態のときには、図１３に示す低作動モードが設定され、Ｓ１０５の当り判定処理では、当り当選確率が1/10に設定され、Ｓ１０７の変動時間設定処理では、普図変動時間が１２秒に設定される。また、補助遊技作動モードとして、確変遊技状態、時短遊技状態のときには、図１３に示す高作動モードが設定され、Ｓ１０５の当り判定処理では、当り当選確率が10/10 に設定され、Ｓ１０７の変動時間設定処理では、普図変動時間が0.5 秒に設定される。

次に、通常遊技状態又は潜確遊技状態か否か判定され（Ｓ１０９）、Ｓ１０９の判定がYes の場合、Ｓ１０６で設定された普通図柄の種類とＳ１０７で設定された変動時間の情報を含む普図変動開始コマンドがセットされる（Ｓ１１０）。Ｓ１０２の判定がYes の場合、又はＳ１０９の判定がNoの場合、又はＳ１１０の実行後、Ｓ１０７で設定された変動時間が経過したか否か判定される（Ｓ１１１）。

Ｓ１１１の判定がYes の場合、普通図柄がＳ１０６で設定された停止図柄で変動停止され（Ｓ１１２）、続いて、普図変動停止コマンドがセットされる（Ｓ１１３）。そして、当りとなった場合（Ｓ１１４；Yes ）、補助遊技フラグがＯＮにセットされる（Ｓ１１５）。その後、Ｓ４の電チュー処理において、補助遊技フラグがＯＮの場合、第２始動口１１ａを開放する補助遊技が実行される。ここで、変動停止された当り図柄に応じて、低作動モード（通常遊技状態、潜確遊技状態）では、第２始動口１１ａの開閉パターンが0.1 秒×1 回又は0.1 秒×1 回＋5.6 秒×1 回に設定され、高作動モード（確変遊技状態、時短遊技状態）では、第２始動口１１ａの開閉パターンが1.0 秒×6 回又は2.0 秒×3 回に設定される。尚、その後、補助遊技フラグがＯＦＦにリセットされる。

図３３に示すように、演出制御基板２３のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間（４ｍｓ）毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理（Ｓ２０１）、演出ボタン処理（Ｓ２０２）、コマンド送信処理（Ｓ２０３）が順次実行される。

図３４に示すように、Ｓ２０１のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２１１）、Ｓ２１１の判定がYes の場合、保留数加算処理（Ｓ２１２）が実行され、保留アイコン処理（Ｓ２１３）が実行され、保留数増加コマンドがセットされる（Ｓ２１４）。演出制御基板２３のコンピュータでは、第１，第２特図保留数が管理されており、Ｓ２１１で受信した保留数増加コマンドの種類に応じて、Ｓ２１２では第１又は第２特図保留数が１加算される。

Ｓ２１３では、受信した保留数増加コマンドから得られる事前判定手段３４ｂによる判定結果に関する情報に基づいて、一般的な先読み演出として、保留アイコンの表示形態（表示色）を変更するか否か、また、変更する場合の表示形態を判定し、Ｓ２１４では、Ｓ２１３の判定結果を含む保留数増加コマンドがセットされる。尚、Ｓ２１４でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、図３３のＳ２０３のコマンド送信処理により画像制御基板２４、ランプ制御基板２５に送信される。

次に、特図変動開始コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２１５）、Ｓ２１５の判定がYes の場合、特図演出選択処理（Ｓ２１６）が実行される。Ｓ２１６の特図演出選択処理では、図示省略するが、受信した特図変動開始コマンドが解析され、モードフラグが参照され、保留数減算処理が実行される。そして、解析された特図変動開始コマンドの情報に基づいて、複数種類の特図変動演出パターンの何れか１つが選択され、その選択された特図変動演出パターンの情報を含む特図変動演出開始コマンドがセットされる。

次に、特図変動停止コマンドを受信した場合には（Ｓ２１７；Yes ）、遊技演出終了中処理（Ｓ２１８）が実行され、オープニングコマンドを受信した場合には（Ｓ２１９）、当り演出選択処理（Ｓ２２０）が実行され、エンディングコマンドを受信した場合には（Ｓ２２１）、エンディング演出選択処理（Ｓ２２２）が実行される。その後、普図特別／特図関連演出処理（Ｓ２２３）が実行され、客待ちコマンド処理（Ｓ２２４）が実行される。

図３５に示すように、Ｓ２２３の普図特別／特図関連演出処理では、先ず、特図停止時間計測処理（Ｓ２３１）が実行される。図３６に示すように、Ｓ２３１の特図停止時間計測処理では、先ず、特図停止中フラグがＯＦＦか否か判定され（Ｓ２４１）、Ｓ２４１の判定がYes の場合、次に、特別図柄が変動停止したか否か判定される（Ｓ２４２）。Ｓ２４２の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ２４２の判定がYes の場合、特図保留数（第１，第２特図保留数の両方）が０か否か判定される（Ｓ２４３）。

Ｓ２４３の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ２４３の判定がYes の場合、特図停止中フラグをＯＮにして（Ｓ２４４）、特図停止時間計ｔの計測を０から開始し（Ｓ２４５）、リターンする。一方、Ｓ２４１の判定がNoの場合、特別図柄が変動開始したか否か判定され（Ｓ２４６）、Ｓ２４６の判定がNoの場合、リターンする。Ｓ２４６の判定がYes の場合、特図停止中フラグをＯＦＦにして（Ｓ２４７）、特図停止時間計ｔの計測を終了し（Ｓ２４８）、特図停止時間計ｔを０にリセットし（Ｓ２４９）、リターンする。

図３５に示すように、Ｓ２３１の特図停止時間計測処理の実行後、次に、特図関連演出事前処理（Ｓ２３２）が実行される。図３７に示すように、Ｓ２３２の特図関連演出事前処理では、先ず、特図変動開始コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２５１）、Ｓ２５１の判定がYes の場合、Ｓ２１６で解析された特図変動開始コマンドの情報が読込まれる（Ｓ２５２）。この情報に基づいて、当該特別図柄の変動後の停止図柄が大当り図柄Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｆの何れかか否か判定され（Ｓ２５３）、Ｓ２５３の判定がNoの場合、当該特別図柄の変動パターンが特定のハズレ特図変動パターンか否か判定される（Ｓ２５４）。

Ｓ２５４の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ２５３又はＳ２５４の判定がYes の場合、特図関連演出実行許可フラグＦＡに１がセットされ（Ｓ２５５）、リターンする。一方、Ｓ２５１の判定がNoの場合、特図変動停止コマンドを受信か否か判定される（Ｓ２５６）。Ｓ２５６の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ２５６の判定がYes の場合、特図関連演出実行許可フラグＦＡ＝１か否か判定される（Ｓ２５７）。Ｓ２５７の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ２５７の判定がNoの場合、特図関連演出実行許可フラグＦＡに０がセットされ（Ｓ２５８）、リターンする。

図３５に示すように、Ｓ２３２の特図関連演出事前処理の実行後、普図変動開始コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２３３）、Ｓ２３３の判定がYes の場合、通常遊技状態又は潜確遊技状態か否か判定される（Ｓ２３４）。Ｓ２３４の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ２３４の判定がYes の場合、演出実行判定処理（Ｓ２３５）が実行される。

図３８に示すように、Ｓ２３５の演出実行判定処理では、先ず、図１６、図１７を用いて説明したように、普図特別演出の実行判定が行われる（Ｓ２６１）。ここで、Ｓ２３１で計測された特図停止時間ｔについて、特別図柄が変動している場合、或いは特別図柄が変動停止している場合でも、特図保留数が１以上の場合には、ｔ＝０となり、特別図柄が変動停止し、且つ特図保留数が０の場合には、ｔ＞０となる。そして、具体的に、ｔ＝０のときには、図１６、図１７の［１］の欄で示す演出実行率が設定され、Ｓ１０６で設定された普通図柄の種類が当り図柄ａの場合には0/10、当り図柄ｂの場合には10/10 、ハズレ図柄の場合には1/10の確率で、夫々、普図特別演出を実行すると判定される。

また、具体的に、Ｔ＞ｔ＞０（例えば、Ｔ＝20秒）のときには、図１６の［２］の欄で示す演出実行率が設定され、Ｓ１０６で設定された普通図柄の種類が当り図柄ａの場合にも、当り図柄ｂの場合にも、ハズレ図柄の場合にも夫々0/10の確率で普図特別演出を実行する、つまりは普通図柄の種類に関係なく100 ％で普図特別演出を実行しないと判定され、ｔ≧Ｔのときには、図１７の［３］の欄で示す演出実行率が設定され、Ｓ１０６で設定された普通図柄の種類が当り図柄ａの場合にも、当り図柄ｂの場合にも、ハズレ図柄の場合にも夫々10/10 の確率で普図特別演出を実行する、つまりは普通図柄の種類に関係なく100 ％で普図特別演出を実行すると判定される。

図３８に示すように、次に、普図特別演出を実行しない場合（Ｓ２６２；No）、リターンし、普図特別演出を実行する場合（Ｓ２６２；Yes ）、普図特別演出実行フラグＦＢに１がセットされる（Ｓ２６３）。次に、特図関連演出実行許可フラグＦＡ＝１か否か判定され（Ｓ２６４）、Ｓ２６４の判定がYes の場合、特図関連演出開始可能期間か否か判定される（Ｓ２６５）。Ｓ２６４又はＳ２６５の判定がNoの場合、リターンする。

ここで、図４１に示すように、特図関連演出開始可能期間については、その期間から特図関連演出を開始させた場合に、その特図関連演出が当該特別図柄の変動中に終了する期間に設定され、具体的に、特図関連演出開始可能期間は、当該特別図柄の変動パターン（変動時間）に基づいて設定され、また、特図関連演出開始可能期間の開始時期は当該特別図柄の変動パターンに対応する演出図柄のリーチ発生時に設定される。

図３８に示すように、Ｓ２６５の判定がYes の場合、図１８を用いて説明したように、特図関連演出の実行判定が行われる（Ｓ２６６）。次に、特図関連演出を実行しない場合（Ｓ２６７；No）、リターンし、特図関連演出を実行する場合（Ｓ２６７；Yes ）、特図関連演出実行フラグＦＣに１がセットされ（Ｓ２６８）、リターンする。

図３５に示すように、Ｓ２３５の演出実行判定処理の実行後、普図特別演出又は特図関連演出を実行するか否か判定され（Ｓ２３６）、Ｓ２３６の判定がNoの場合、つまり、普図特別演出実行フラグＦＢと特図関連演出実行フラグＦＣの両方が０の場合、リターンし、Ｓ２３６の判定がYes の場合、つまり、少なくとも普図特別演出実行フラグＦＢが１の場合、Ｓ２３７へ移行する。

Ｓ２３７では、図２０と図２２を用いて説明したように、報知図柄と変動パターンが選択され、ここで、ＦＢ＝１、ＦＣ＝０の場合、普図特別演出用の報知図柄と変動パターンが選択され、ＦＢ＝１、ＦＣ＝１の場合、特図関連演出用の報知図柄と変動パターンが選択される。その後、Ｓ２３７で選択された報知図柄と変動パターンの情報を含む変動開始コマンドがセットされ（Ｓ２３８）、リターンする。

ここで、図４１に示すように、普図特別演出については、特別図柄の変動に関わらず、例えば図示の（１）〜（４）のどのタイミングからでも開始される。一方、特図関連演出については、特図関連演出開始可能期間を加味し、例えば図示の（３）（４）のタイミングからは開始されるが、例えば（１）（２）のタイミングからは開始されない。

一方、図３５に示すように、Ｓ２３３の判定がNoの場合、図３９に示すように、先ず、普図変動停止コマンドを受信か否か判定される（Ｓ２７１）。Ｓ２７１の判定がNoの場合、リターンし、Ｓ２７１の判定がYes の場合、Ｓ２７２へ移行し、そのＳ２７２〜Ｓ２７６により演出実行判定処理が行われる。

Ｓ２７２では、普図特別演出実行フラグＦＢ＝１で且つ特図関連演出実行フラグＦＣ＝０か否か、つまり、普図特別演出が実行されているか否か判定され、Ｓ２７２の判定がYes の場合、特図関連演出実行許可フラグＦＡ＝１か否か判定され（Ｓ２７３）、Ｓ２７３の判定がYes の場合、特図関連演出実行可能期間か否か判定される（Ｓ２７４）。

Ｓ２７４の判定がYes の場合、図１８を用いて説明したように、特図関連演出の実行判定が行われ（Ｓ２７５）、特図関連演出を実行する場合（Ｓ２７６；Yes ）、図２０を用いて説明したように、特定の報知図柄が選択される（Ｓ２７７）。一方、Ｓ２７２の判定がNoの場合、普図特別演出実行フラグＦＢ＝１で且つ特図関連演出実行フラグＦＣ＝１か否か、つまり、特図関連演出が実行されているか否か判定され（Ｓ２８０）、Ｓ２８０の判定がNoの場合、リターンする。

Ｓ２７３又はＳ２７４又はＳ２７６の判定がNoの場合、或いは、Ｓ２７７の実行後、或いは、Ｓ２８０の判定がYes の場合、その後、変動停止コマンドがセットされる（Ｓ２７８）。但し、Ｓ２７８において、Ｓ２７７の実行後は、Ｓ２７７で選択された報知図柄の情報を含む変動停止コマンドがセットされる。その後、普図特別演出実行フラグＦＢ、及び特図関連演出実行フラグＦＣに０がセットされ（Ｓ２７９）、リターンする。

図４０に示すように、画像制御基板２４のコンピュータは、報知図柄表示制御処理を実行し、この処理において、先ず、変動開始コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２８１）、Ｓ２８１の判定がYes の場合、次に、その変動開始コマンドが解析され（Ｓ２８２）、例えば、図２３（１）に示すように、その変動開始コマンドで指定された変動パターンにて報知図柄列が、画像表示器１６の第１表示領域１６ａに変動表示され（Ｓ２８３）、リターンする。

一方、Ｓ２８１の判定がNoの場合、変動停止コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２８４）、Ｓ２８４の判定がNoの場合、リターンする。Ｓ２８４の判定がYes の場合、次に、普図特別演出を実行中か否か判定され（Ｓ２８５）、Ｓ２８５の判定がYes の場合、Ｓ２８４で受信された変動停止コマンドが解析され（Ｓ２８６）、その変動停止コマンドに特定の報知図柄の情報が有るか否か判定される（Ｓ２８７）。

Ｓ２８７の判定がNoの場合、例えば、図２３（２）に示すように、Ｓ２８１で受信された変動開始コマンドで指定された報知図柄（「○」等）が画像表示器１６の第１表示領域１６ａに停止表示され（Ｓ２８９）、リターンする。Ｓ２８７の判定がYes の場合、例えば、図２４（１）に示すように、Ｓ２８４で受信された変動停止コマンドで指定された特定の報知図柄（「激熱」等）が画像表示器１６の第１表示領域１６ａに停止表示される。

この場合、一旦、報知図柄（「○」等）が停止表示された後、特定の報知図柄（「激熱」等）が停止表示されるように切換わる。その後、例えば、図２４（２）に示すように、特定の報知図柄（「激熱」等）が画像表示器１６の第１表示領域１６ａから第２表示領域１６ｂに広がるように拡大表示され（Ｓ２９１）、リターンする。

一方、Ｓ２８５の判定がNoの場合、特図関連演出を実行中か否か判定され（Ｓ２９２）、Ｓ２９２の判定がNoの場合、リターンする。Ｓ２９２の判定がYes の場合、前記同様、Ｓ２８１で受信された変動開始コマンドで指定された特定の報知図柄（「激熱」等）が画像表示器１６の第１表示領域１６ａに停止表示され（Ｓ２９３）、その後、その特定の報知図柄（「激熱」等）が画像表示器１６の第１表示領域１６ａから第２表示領域１６ｂに広がるように拡大表示され（Ｓ２９４）、リターンする。

以上説明したパチンコ遊技機１によれば次の作用・効果を奏する。
通常遊技状態又は潜確遊技状態のとき、遊技者は、遊技球を第１始動口１０に入賞させるために、発射ハンドル７を操作して遊技球がセンタ役物１５の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂左打ちを行う。つまり、左打ちにより第１始動口１０を狙うことができ、第１特図保留数が４未満のときに、遊技球が第１始動口１０に入賞すると、第１特図判定用情報が特図保留記憶手段３２に記憶される。左打ちにより左側のゲート１２を狙うこともでき、普図保留数が４未満のときに、遊技球が左側のゲート１２を通過すると、普図判定用情報が普図保留記憶手段４２に記憶される。

普図保留記憶手段４２に普図判定用情報が記憶されている場合、その普図判定用情報が普通図柄の変動開始毎に順次消化されて当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、普通図柄としての当り図柄が変動停止後、第２始動口１１ａが開放する補助遊技が発生する。通常遊技状態又は潜確遊技状態のとき、補助遊技作動モードとして図１３に示す低作動モードが設定され、普通図柄が変動開始されてから12秒後に変動停止され、1/10の確率で当り抽選で当選する。当り抽選で当選した場合、普通図柄の停止図柄として、図１４に示すように、当り図柄ａが9/10（トータルで9/100 ）の割合で選択され、当り図柄ｂが１/10 （トータルで1/100 ）の割合で選択される。

図１４に示すように、通常遊技状態又は潜確遊技状態のとき、当り図柄ａが停止表示されると、第２始動口１１ａが0.1 秒×1 回の短期開放を行う補助遊技が発生し、当り図柄ｂが停止表示されると、第２始動口１１ａが0.1 秒×1 回＋5.6 秒×1 回の長期開放を行う補助遊技が発生する。遊技者は、左打ちにより開放する第２始動口１１ａを狙うことができ、そこで、第２始動口１１ａが短期開放する場合には、第２始動口１１ａへの遊技球の入賞を殆ど期待することができないが、第２始動口１１ａが長期開放する場合には、第２始動口１１ａへの数個の遊技球の入賞を期待することができる。第２特図保留数が４未満のときに、遊技球が第２始動口１１ａに入賞すると、第２特図判定用情報が特図保留記憶手段３２に記憶される。

特図保留記憶手段３２に特図判定用情報が記憶されている場合、その特図判定用情報が特別図柄の変動開始毎に順次消化されて大当り抽選が行われ、その際、特図保留記憶手段３２に第１，第２特図判定用情報の両方が記憶されている場合、第２特図判定用情報が第１特図判定用情報よりも優先して消化され、また、第１，第２特図判定用情報は、夫々取得された順番で消化される。その大当り抽選で当選した場合、特別図柄としての大当り図柄の変動停止後、大入賞口１３ａが開放する大当り遊技が発生する。遊技者は、発射ハンドル７を操作して遊技球がセンタ役物１５の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂右打ちを行って、開放する大入賞口１３ａを狙うことができる。

大当り抽選で当選した場合には、更に、複数種類の大当り図柄の何れかが選択され、そこで選択された大当り図柄が停止表示されて、大当り遊技が発生する。大当り図柄の種類によって、大当り遊技実行中の大入賞口１３ａの開閉パターンとして、１６Ｒ長期開放、８Ｒ長期開放、８Ｒ短期開放の何れかが選択実行される。遊技者が右打ちを行うことにより、１６Ｒ長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得することができ、８Ｒ長期開放では、例えば約1000個の遊技球を獲得することができる。但し、８Ｒ短期開放では、遊技者が右打ちを行なっても、遊技球を殆ど獲得することができない。

大当り遊技終了後、通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されると、前記のように、遊技者は遊技球を第１始動口１０に入賞させるために左打ちを行うが、時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されると、遊技者は遊技球を第２始動口１１ａに入賞させるために右打ちを行う。第２始動口１１ａを狙う右打ちにより右側のゲート１２を狙うこともでき、普図保留数が４未満のときに、遊技球が右側のゲート１２を通過すると、普図判定用情報が普図保留記憶手段４２に記憶される。

時短遊技状態又は確変遊技状態のとき、補助遊技作動モードとして図１３に示す高作動モードが設定され、普通図柄が変動開始されてから0.5 秒後に変動停止され、10/10 の確率で当り抽選で当選する。当り抽選で当選した場合、補助遊技作動モードとして低作動モードが設定されている場合と同様（つまり、補助遊技作動モードと関係なく）、普通図柄の停止図柄として、図１４に示すように、当り図柄ａが9/10（トータルで90/100）の割合で選択され、当り図柄ｂが１/10 （トータルで10/100）の割合で選択される。

図１４に示すように、時短遊技状態又は確変遊技状態のとき、当り図柄ａが停止表示されると、第２始動口１１ａが1.0 秒×6 回の長期開放を行う補助遊技が発生し、当り図柄ｂが停止表示されると、第２始動口１１ａが2.0 秒×3 回の長期開放を行う補助遊技が発生する。遊技者は、右打ちにより開放する第２始動口１１ａを狙うことができ、当り抽選で当選した場合には全て第２始動口１１ａが長期開放するため、第２始動口１１ａへの数個の遊技球の入賞を期待することができる。これにより、遊技者が所有の遊技球を維持する程度に、次々と遊技球が第２始動口１１ａに入賞して特図保留記憶部３２に第２特図判定用情報が記憶され、第２特図判定用情報の優先消化が連続的に行われる。

ところで、時短遊技状態又は確変遊技状態のときには、普図特別演出が実行されないが、通常遊技状態又は潜確遊技状態のときには、普図特別演出が実行されない場合とされる場合とがある。そのために、通常遊技状態又は潜確遊技状態のときに、普図判定手段４４（普図変動時判定手段４４ａ）による判定結果、並びに特別図柄の表示状態に基づいて、普図特別演出を行うか否かを判定する演出実行判定手段６２が設けられている。

演出実行判定手段６２が、特別図柄の変動中に普図特別演出を行うと判定する確率については、図１６、図１７の［１］の欄で示すように、当り抽選で当選して当り図柄ａが選択された場合に0/10、当り抽選で当選して当り図柄ｂが選択された場合に10/10 、当り抽選で落選してハズレ図柄が選択された場合に1/10に設定される。

つまり、特別図柄の変動中、図１６、図１７の［１］の欄で示す確率から、普図特別演出が普通図柄の変動毎に毎回行われるのではなく、第２始動口１１ａの長期開放を期待できる場合にのみ行われる。即ち、遊技者は、普図特別演出が行われた場合に、第２始動口１１ａが長期開放を行う補助遊技の発生を期待することができ、故に、普図特別演出による演出効果を高めることができる。

普図特別演出においては、具体的に、画像表示器１６の第１表示領域１６ａに、図１９に示す６種類の報知図柄の中の複数図柄からなる報知図柄列（例えば、図２１の（１）〜（５）の何れか）が図２３（１）のように変動表示され、その後、当り抽選で当選して当り図柄ｂが選択設定されている場合には図２３（２）のように報知図柄「○」が停止表示され、当り抽選で落選している場合には報知図柄「×」が停止表示される。

一方、演出実行判定手段６２が、特別図柄の停止中に普図特別演出を行うと判定する確率について、特別図柄が最後に停止した時から所定時間Ｔが経過するまでは、図１６［２］の欄で示すように、当り抽選で当選して当り図柄ａが選択された場合、当り抽選で当選して当り図柄ｂが選択された場合、当り抽選で落選してハズレ図柄が選択された場合、全て0/10に設定され、普図特別演出が全く行われなくなる。

ここで、特別図柄の停止中に普図特別演出を行うと判定する確率を図１６、図１７の［１］の欄で示す確率に設定すると、遊技者が離席しようとしているときに、特別図柄が停止している状態でも、普通図柄が変動し、そのときに、普図特別演出が行われたために、遊技者が第２始動口１１ａの長期開放を期待して、普図特別演出が終了するまで席を離れられないこともある。この場合、普図特別演出として第２始動口１１ａの長期開放とならないガセ演出も比較的多く行われるため、遊技者はそのガセ演出に翻弄されてしまう。

そこで、前記のように、特別図柄の停止中、特に遊技者が離席する可能性が高い時間帯である、特別図柄が最後に停止した時から所定時間Ｔ（例えば、Ｔ＝20秒）が経過するまでは、普図特別演出を行うと判定され難い（本実施例では、全て普図特別演出を行わないと判定される）ようにして、前記課題を解消し、遊技者が離席し易くなるように構成することができる。

また、演出実行判定手段６２が、特別図柄の停止中に普図特別演出を行うと判定する確率について、特別図柄が最後に停止した時から所定時間Ｔが経過した後は、図１７［３］の欄で示すように、当り抽選で当選して当り図柄ａが選択された場合、当り抽選で当選して当り図柄ｂが選択された場合、当り抽選で落選してハズレ図柄が選択された場合、全て10/10 に設定され、普通図柄の変動毎に毎回、普図特別演出が行われる。

ここで、特別図柄の停止中に普図特別演出を行うと判定する確率を図１６、図１７の［１］の欄で示す確率に設定すると、特別図柄が変動停止している状態でも、普通図柄が変動し、そのときに、普図特別演出が行われる場合があるが、その確率は比較的低く、また、特別図柄の停止中に普図特別演出を行うと判定する確率を図１６の［２］の欄で示す確率に設定すると、普図特別演出が全く行われなくなる。

通常遊技状態又は潜確遊技状態のとき（補助遊技作動モードとして低作動モードが設定されているとき）、遊技者が第１始動口１０を狙って遊技球を発射しているにも関わらず、遊技球が第１始動口１０（当然第２始動口１１ａにも）に入賞せずに、第１、第２特図保留数が０で特別図柄が停止している状態が比較的長く続くことがあり、この状態では、当然、特図演出も行われないため、遊技者は面白さを殆ど感じられなくなる。

そこで、前記のように、特別図柄の停止中、特に遊技者が離席する可能性が高い時間帯以外の時間帯である、特別図柄が最後に停止表示された時から所定時間Ｔ（例えば、Ｔ＝20秒）が経過した後は、普図特別演出を行うと判定され易い（本実施例では、全て普図特別演出を行うと判定される）ようにして、前記課題を解消し、普図特別演出による演出効果を一層高めるように構成することができる。

一方、普図特別演出を利用して、大当り遊技を行うか否かの判定結果に基づく演出と関連する特図関連演出を実行可能に構成されている。そのために、演出実行判定手段６２は、特図関連演出を行うか否か判定する特図関連演出実行判定手段６２ｃを有する。この特図関連演出実行判定手段６２ｃによる判定は、普図特別演出を行うと判定されたことを前提に、更に、大当り抽選で当選して大当り図柄Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｅの何れかが選択設定されていること、或いは、大当り抽選で落選したが大当り期待度が高い変動表示が行われていることを前提に行われる。

特図関連演出においては、具体的に、先ず、普図特別演出と同様、画像表示器１６の第１表示領域１６ａに、報知図柄列が変動表示された後、普図特別演出とは異なり、特定の報知図柄（「激熱」等）が図２４（１）のように停止表示される。このように、普図特別演出を利用して特図関連演出を表示させるので、演出効果を高めることができる。但し、普図特別演出を単に利用し普図特別演出と同じ表示態様で特図関連演出を表示させるだけでは、その特図関連演出において、たとえ特定の報知図柄（「激熱」等）が最終的に停止表示されたとしても、その演出が特図関連演出であると遊技者に認識され難い。

そこで、特定の報知図柄（「激熱」等）については、それ以外の報知図柄（「○」等）を表示させる表示態様とは異なる報知態様で表示している。具体的には、図２４（１）のように特定の報知態様（「激熱」等）を画像表示器１６の第１表示領域１６ａに停止表示させた後、図２４（２）のようにその特定の報知態様（「激熱」等）を画像表示器１６の第２表示領域１６ｂに移動させるように拡大表示している。こうして、実行された特図関連演出が何の演出か（即ち、特図関連演出であると）遊技者に認識され易いようにして、演出効果を確実に高めることができる。

尚、普図特別演出を行うと判定されたことを前提に特図関連演出は行い得るため、つまり普図特別演出を行うと判定されなければ、特図関連演出は行われないため、特に、遊技者が離席しようとしているときに、特図関連演出（ガセ演出）が行われたために、離席しにくくなる等の課題を、前記のように、普図特別演出を実行するか否かの選択率を変更することで改善することができる。

尚、前記実施例を部分的に次のように変更してもよい。
［１］第２演出実行判定手段６２ｂは、特別図柄が変動表示されていないときには、特別図柄が停止表示されてから新たに特別図柄が変動表示されていない時間ｔに関わらず、図１６の［２］の欄で示す低確率ＰＬにより普図特別演出を行うと判定する。つまり、図１７の［３］の欄で示す高確率ＰＨでは普図特別演出を行うと判定しない。尚、計測手段６２ｂ１を省略することもできる。

［２］第２演出実行判定手段６２ｂは、特別図柄が変動表示されていないときには、特別図柄が停止表示されてから新たに特別図柄が変動表示されていない時間ｔに関わらず、図１７の［３］の欄で示す高確率ＰＨにより普図特別演出を行うと判定する。つまり、図１６の［２］の欄で示す低確率ＰＬでは普図特別演出を行うと判定しない。尚、計測手段６１ｂ１を省略することもできる。

［３］第２演出実行判定手段６２ｂは、計測手段６２ｂ１を省略し、その代わりに、特別図柄が停止表示されてからの普通図柄の変動回数を計数する計数手段を有する。そして、第２演出実行判定手段６２ｂは、前記計数手段により所定回数（例えば、２又は３回）が計数されるまで前記低確率ＰＬで普図特別演出を行うと判定し、前記計数手段により所定回数が計数されることを条件に前記高確率で普図特別演出を行うと判定する。

［４］演出実行手段６０において、演出実行判定手段６２が、普図事前判定手段４４ｂによる判定結果を受けて、特別演出として先読み演出を実行するか否か判定し、特別演出実行手段６３が、演出実行判定手段６２により先読み演出を行うと判定された場合、その判定対象となった普図判定用情報が消化される迄の間に所定タイミングで先読み演出を行う。例えば、この先読み演出は、画像表示器１６の第１表示領域１６ａに、図２３に示すルーレットや図柄ではない所定図形が表示された状態で、その所定図形が数回点滅する演出とする。

そして、演出実行判定手段６２において、第１演出実行判定手段６２ａが、特別図柄が変動表示されているときに、所定の確率で先読み演出を行うと判定し、第２演出実行判定手段６２ｂが、特別図柄が変動表示されていないときに、前記所定の確率よりも低い低確率で先読み演出を行うと判定する、或いは、前記所定の確率よりも高い高確率で先読み演出を行うと判定する。

［５］その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能である。例えば、図１４、図１６、図１７、図１８、図２０に示す各確率については適宜変更可能である。また、報知図柄（特定の報知図柄）については、図１９に示す図柄以外の種々の図柄を適用可能である。また、本発明については種々のパチンコ遊技機等の遊技機に適用可能である。

１ パチンコ遊技機
４ａ 遊技領域
１１ａ 第２始動口
１２ ゲート
１６ 画像表示器
１６ａ 第１表示領域
１６ｂ 第２表示領域
３４ 特図判定手段
３５ 特図表示制御手段
３６ 特別遊技実行手段
４４ 普図判定手段
４５ 普図表示制御手段
４６ 補助遊技実行手段
５０ 遊技状態制御手段
６０ 演出実行手段
６１ 特図演出実行手段
６１ａ 遊技図柄表示制御手段
６２ 演出実行判定手段
６２ａ 第１演出実行判定手段
６２ｂ 第２演出実行判定手段
６２ｂ１ 計測手段
６２ｃ 特図関連演出実行判定手段
６３ 特別演出実行手段
６３ａ 選択手段
６３ａ１ 特定選択手段
６３ｂ 報知図柄表示制御手段
６３ｂ１ 変動表示制御手段

第１の発明（遊技機(1)）は、遊技球が流下可能な遊技領域(4a)に設けられ、遊技球が通過し難い第１状態と通過し易い第２状態とに作動し得る可変始動領域(11a)と、前記可変始動領域(11a)を遊技球が通過することにより特別遊技を行うか否かを判定する第１判定手段(34)と、前記第１判定手段(34)による判定結果に基づいて、所定の第１図柄表示手段(19a,19b)に図柄を変動表示させた後に、前記第１判定手段(34)による判定結果を示す第１判定図柄を停止表示させる第１図柄表示制御手段(35)と、前記第１判定手段(34)により特別遊技を行うと判定された場合、前記第１図柄表示制御手段(35)により前記第１判定図柄が停止表示された後に、遊技者にとって有利な特別遊技を行う特別遊技実行手段(36)と、前記遊技領域(4a)に設けられ、遊技球が通過可能な始動領域(12)と、前記始動領域(12)を遊技球が通過することにより補助遊技を行うか否かを判定する第２判定手段(44)と、前記第２判定手段(44)による判定結果に基づいて、所定の第２図柄表示手段(19c)に図柄を変動表示させた後に、前記第２判定手段(44)による判定結果を示す第２判定図柄を停止表示させる第２図柄表示制御手段(45)と、前記第２判定手段(44)により補助遊技を行うと判定された場合、前記第２図柄表示制御手段(45)により前記第２判定図柄が停止表示された後に、前記可変始動領域(11a)を前記第１状態から前記第２状態に作動させる補助遊技を行う補助遊技実行手段(46)と、遊技演出を行う演出実行手段(60)とを備え、前記演出実行手段(60)は、前記第２判定手段(44)による判定結果に基づいて、前記補助遊技を行うと判定されたことを示唆する特別演出を行うか否かを判定する演出実行判定手段(62)と、前記演出実行判定手段(62)により特別演出を行うと判定されると、前記第２図柄表示制御手段(45)による図柄の変動表示中に前記特別演出を行う特別演出実行手段(63)とを有し、前記演出実行判定手段(62)は、前記第１図柄表示制御手段(35)により図柄が変動表示されているときに、第１の確率で前記特別演出を行うと判定する第１演出実行判定手段(62a) と、前記第１図柄表示制御手段(35)により図柄が変動表示されていないときに、前記第１の確率よりも高い第２の確率で特別演出を行うと判定することが可能な第２演出実行判定手段(62b)とを有し、前記第２演出実行判定手段(62b)は、前記第１図柄表示制御手段(35)により図柄が停止表示されてから新たに図柄が変動表示されていない時間を計測する計測手段(62b1)を有し、前記計測手段(62b1)により所定時間が計測されるまでは前記第２の確率よりも低い第３の確率で前記特別演出を行うと判定し、前記所定時間が計測されると前記第２の確率で前記特別演出を行うと判定し、前記特別演出実行手段(63)は、前記第２判定手段(44)により前記補助遊技を行うと判定されたときには、前記補助遊技を行うと判定されたことを示す第１特別演出を行い、前記第２判定手段(44)により前記補助遊技を行うと判定されなかったときには、前記補助遊技を行うと判定されなかったことを示す第２特別演出を行う。

図１６、図１７に示すように、演出実行判定手段６２は、特図表示制御手段３５により特別図柄が変動表示されているときに、所定の確率Ｐ（図１６、図１７の［１］の欄参照）で普図特別演出を行うと判定する第１演出実行判定手段６２ａと、特図表示制御手段３５により特別図柄が変動表示されていないときに、所定の確率Ｐよりも低い低確率ＰＬ（図１６の［２］の欄参照）、又は所定の確率Ｐよりも高い高確率ＰＨ（（図１７の［３］の欄参照）で普図特別演出を行うと判定する第２演出実行判定手段６２ｂとを有する。尚、所定の確率Ｐが第１の確率、高確率ＰＨが第２の確率、低確率ＰＬが第３の確率に相当する。

第１演出実行判定手段６２ａは、具体的に、図１６、図１７の［１］の欄に示すように、特別図柄が変動表示されているときに、普図変動時判定手段４４ａにより第２始動口１１ａが所定動作で作動する特定の補助遊技として、当り図柄ｂが選択されて0.1 秒×1 回＋5.6 秒×1 回の長期開放を行うと判定された場合に10/10 の確率で普図特別演出を行うと判定する。

また、特別図柄が変動表示されているときに、普図変動時判定手段４４ａにより前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合、そのうち当り図柄ａが選択されて補助遊技として0.1 秒×1 回の短期開放を行うと判定された場合には0/10の確率で普図特別演出を行うと判定し、ハズレ図柄が選択されて補助遊技を行わないと判定された場合には1/10の確率で普図特別演出を行うと判定する。

また、特別図柄が変動表示されていないときに、普図変動時判定手段４４ａにより前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合、そのうち当り図柄ａが選択されて補助遊技として0.1 秒×1 回の短期開放を行うと判定された場合にも、ハズレ図柄が選択されて補助遊技を行わないと判定された場合にも0/10の確率で普図特別演出を行うと判定する。

或いは、第２演出実行判定手段６２ｂは、具体的に、図１７の［３］の欄に示すように、特別図柄が変動表示されていないときに、普図変動時判定手段４４ａにより前記特定の補助遊技（当り図柄ｂが選択されて0.1 秒×1 回＋5.6 秒×1 回の長期開放）を行うと判定された場合に10/10 の確率で普図特別演出を行うと判定する。

また、特別図柄が変動表示されていないときに、普図変動時判定手段４４ａによりにより前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合、そのうち当り図柄ａが選択されて補助遊技として0.1 秒×1 回の短期開放を行うと判定された場合にも、ハズレ図柄が選択されて補助遊技を行わないと判定された場合にも10/10 の確率で普図特別演出を行うと判定する。

選択手段６３ａは、具体的に、演出実行判定手段６２により普図特別演出を行うと判定された場合、普図判定手段４４（普図変動時判定手段４４ａ）によりハズレ図柄又は当り図柄ａが選択された場合（つまり、第２始動口１１ａが長期開放しない場合）に報知図柄「×」（第２特別演出に相当する）を選択し、当り図柄ｂが選択された場合（つまり、第２始動口１１ａが長期開放する場合）に報知図柄「○」（第１特別演出に相当する）を選択する。

図３５に示すように、Ｓ２３１の特図停止時間計測処理の実行後、次に、特図関連演出事前処理（Ｓ２３２）が実行される。図３７に示すように、Ｓ２３２の特図関連演出事前処理では、先ず、特図変動開始コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２５１）、Ｓ２５１の判定がYes の場合、Ｓ２１６で解析された特図変動開始コマンドの情報が読込まれる（Ｓ２５２）。この情報に基づいて、当該特別図柄の変動後の停止図柄が大当り図柄Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｆの何れか否か判定され（Ｓ２５３）、Ｓ２５３の判定がNoの場合、当該特別図柄の変動パターンが特定のハズレ特図変動パターンか否か判定される（Ｓ２５４）。

Claims (4)

1. 遊技球が流下可能な遊技領域に設けられ、遊技球が通過し難い第１状態と通過し易い第２状態とに作動し得る可変始動領域と、
   前記可変始動領域を遊技球が通過することにより特別遊技を行うか否かを判定する第１判定手段と、
   前記第１判定手段による判定結果に基づいて、所定の第１図柄表示手段に図柄を変動表示させた後に、前記第１判定手段による判定結果を示す第１判定図柄を停止表示させる第１図柄表示制御手段と、
   前記第１判定手段により特別遊技を行うと判定された場合、前記第１図柄表示制御手段により前記第１判定図柄が停止表示された後に、遊技者にとって有利な特別遊技を行う特別遊技実行手段と、
   前記遊技領域に設けられ、遊技球が通過可能な始動領域と、
   前記始動領域を遊技球が通過することにより補助遊技を行うか否かを判定する第２判定手段と、
   前記第２判定手段による判定結果に基づいて、所定の第２図柄表示手段に図柄を変動表示させた後に、前記第２判定手段による判定結果を示す第２判定図柄を停止表示させる第２図柄表示制御手段と、
   前記第２判定手段により補助遊技を行うと判定された場合、前記第２図柄表示制御手段により前記第２判定図柄が停止表示された後に、前記可変始動領域を前記第１状態から前記第２状態に作動させる補助遊技を行う補助遊技実行手段と、
   遊技演出を行う演出実行手段とを備え、
   前記演出実行手段は、
   前記第２判定手段による判定結果に基づいて特別演出を行うか否かを判定する演出実行判定手段と、
   前記演出実行判定手段により特別演出を行うと判定された場合、特別演出を行う特別演出実行手段とを有し、
   前記演出実行判定手段は、
   前記第１図柄表示制御手段により図柄が変動表示されているときに、所定の確率で特別演出を行うと判定する第１演出実行判定手段と、
   前記第１図柄表示制御手段により図柄が変動表示されていないときに、前記所定の確率よりも高い高確率で特別演出を行うと判定する第２演出実行判定手段とを有することを特徴とする遊技機。
2. 前記第１演出実行判定手段は、
   前記第２判定手段により前記可変始動領域が所定動作で作動する特定の補助遊技を行うと判定された場合に第１の確率で特別演出を行うと判定し、
   前記第２判定手段により前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合に第２の確率で特別演出を行うと判定し、
   前記第２演出実行判定手段は、
   前記第２判定手段により前記特定の補助遊技を行わないと判定された場合に前記第２の確率よりも高い第３の確率で特別演出を行うと判定することを特徴とする請求項１に記載の遊技機。
3. 前記第２演出実行判定手段は、
   前記第１図柄表示制御手段により図柄が停止表示されてから新たに図柄が変動表示されていない時間を計測する計測手段を有し、
   前記計測手段により所定時間計測されることを条件に前記高確率で特別演出を行うと判定することを特徴とする請求項１に記載の遊技機。
4. 前記可変入賞領域を前記第２状態に作動させ難い非特定遊技状態又は前記第２状態に作動させ易い特定遊技状態で遊技を制御する遊技状態制御手段を備え、
   前記演出実行判定手段は、
   前記遊技状態制御手段により前記非特定遊技状態で遊技が制御されているときに、特別演出を行うか否の判定を行うことを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載の遊技機。