図1〜図3に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が操作可能な演出ボタンSW6a(「SW」はスイッチを意味する)を有する演出操作装置6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。
発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
図2〜図5に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する第2始動口装置11、ゲート12、開閉式の大入賞口13a(特別入賞口13a)および開閉式の特定領域13f(所定領域13f)を有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が入球(入賞・通過)可能に図示の配置で設けられている。
第1始動口10、ゲート12、複数の一般入賞口14には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、ゲートSW12a、複数の一般入賞口SW14aが付設されている。
第2始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口11aは、通常は遊技球が入賞不可能な(入賞し難い)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞可能な(入賞し易い)開状態とに作動し得る。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有し、大入賞口13aは、通常は遊技球が入賞不可能な(入賞し難い)閉状態(図4に開閉部材13bが仮想線で示す状態)となり、この閉状態と遊技球が入賞可能な(入賞し易い)開状態(図4に開閉部材13bが実線で示す状態)とに作動し得る。
更に、大入賞口装置13には、大入賞口13aに入賞した遊技球が通過可能な通常領域13eおよび特定領域13f、特定領域13fを通過した遊技球を検出する特定領域SW13g、大入賞口13aに入賞した遊技球が通常領域13eと特定領域13fの何れかを通過するように振分ける振分装置13hが設けられている。
振分装置13hは、振分部材13i、振分部材13iを図4に仮想線で示す非作動位置と実線で示す作動位置とに亙って駆動する、つまり特定領域13fを図4に仮想線で示す閉塞状態と実線で示す開放状態とに作動させる振分SOL13jを有する。振分部材13iが非作動位置にあるときに、遊技球を通常領域13eに誘導し、振分部材13iが作動位置にあるときに遊技球を特定領域13fに誘導する。
遊技領域4aに発射された遊技球が、入賞口10,11a,13a,14の何れかに入賞した場合、遊技球1 個の入賞につき入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払出され、入賞口10,11a,13a,14の何れにも入賞しなかった場合、最終的に排出口9から遊技領域4aの外部へ排出される。
遊技球が始動口10,11aに入賞した場合には大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選すると、大入賞口13aが開放する特別遊技(大当り遊技)が発生する。遊技球がゲート12を通過した場合には当り抽選が行われ、その当り抽選で当選すると、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技盤4にはセンタ役物16が取付けられ、このセンタ役物16に遊技演出用の画像表示装置17および可動役物装置18が装備されている。センタ役物16は、その枠体16aが遊技盤4に形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、その枠体16aの下部には遊技球が転動するステージ16bが形成されている。
画像表示装置17は、その画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ役物16の枠体16aの内側を通して視認可能に配置され、この画像表示装置17に主に遊技演出が表示される。可動役物装置18は、画像表示装置17に表示される所定の遊技演出の一環として作動して、左右1対の役物部材18a,18bを、枠体16aの左右両側部の裏側に退避させた図2に示す退避位置から、画像表示装置17の画面前側に出現させ合体させた図3に示す出現位置へ移動させ、その後、この出現位置から退避位置へ移動させる。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
第1特図表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dには第1特図保留数が表示され、その第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eには第2特図保留数が表示され、その第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特図保留数が1以上の場合、第1特図保留数に関わらず、第2特図保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
普図表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fには普図保留数が表示され、その普図保留数は4未満の場合にゲート12を遊技球が通過する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合、普図保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図5に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、特定領域SW13g、複数の一般入賞口SW14aからの信号、払出制御基板22からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、振分SOL13j、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22、演出制御基板23に制御情報を出力する。
払出制御基板22のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報、払出球検出SW26b、球有り検出SW26c、満タン検出SW26dからの信号を受けて、払出モータ26aを制御し、遊技制御基板22に制御情報を出力する。
演出制御基板23のコンピュータは、遊技制御基板21、画像制御基板24、ランプ制御基板25からの制御情報、演出操作装置6(演出ボタンSW6a)からの信号を受けて、画像制御基板24、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、画像表示装置17、スピーカ27を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報、可動役物装置18(原点SW)からの信号を受けて、枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物装置18(電動モータ)を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。
図6に示すように、遊技制御基板21の主にコンピュータにより、図示の各手段30〜37,40〜47,50が構成されている。
特図カウンタ手段30は、16ビット構成の所謂ハード乱数である大当り判定値を、設定範囲(0〜65535 )内で微小時間(0.1 μs )毎に順次更新し、また、8 ビット構成の所謂ソフト乱数である特図判定値を、設定範囲(0〜199 )内で微小時間(4ms)毎に順次更新する。更に、ソフト乱数であるリーチ判定値と変動パターン判定値を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
特図取得手段31は、遊技球が第1始動口10に入賞したときに第1特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、および変動パターン判定値を、1組の第1特図判定情報として取得する。また、遊技球が第2始動口11aに入賞したときに第2特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、および変動パターン判定値を、1組の第2特図判定情報として取得する。この特図取得手段31により取得された第1,第2特図判定情報が夫々4 個まで特図保留記憶手段32に一旦記憶(保留)される。
特図保留消化手段33は、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報を、特図表示器19a,19bでの特別図柄の変動開始毎に順次1ずつ大当り判定手段34aによる判定に供して特図保留記憶手段32から消去(保留消化)する。その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報を特図保留記憶手段32に記憶された順番(即ち、特図取得手段31により取得された順番)で消化し、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合、第2特図判定情報を第1特図判定情報よりも優先して消化する。
特図判定手段34においては、特図始動条件の成立により特図取得手段31により取得された(特図保留記憶手段32に記憶された)特図判定情報に基づいて、詳しくは、特別図柄が変動表示される際、当該特別図柄の変動表示に係る特図判定情報、つまり特図保留消化手段33により消化された特図判定情報に基づいて、大当り判定手段34aが、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定し、特別遊技を行うと判定すると、図柄判定手段34bが、当該特別遊技中の大入賞口13a及び特定領域13fの開閉態様が異なる複数の特別遊技の何れを行うかを判定する。
具体的に、先ず、大当り判定手段34aが、特図判定情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技である大当り遊技を行うか否かを、また、大当り遊技と部類が異なる特別遊技である小当り遊技を行うか否かを判定する。この場合、図7に示すように、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定する。
後述の低確・非時短状態又は低確・時短状態が設定されているときには、低確テーブルを用いて、大当り判定値が約1/120 の割合で大当り特定値(3,247 ・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、後述の高確・非時短状態又は高確・時短状態が設定されているときには、高確テーブルを用いて、大当り判定値が約10/120の割合で大当り特定値(3,7 ・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、低確テーブルと高確テーブルの何れを用いる場合でも、大当り判定値が約3/120 の割合で小当り特定値(4,44・・・)の何れかと一致すると、小当り遊技を行うと判定する。
大当り遊技を行うと判定すると、次に、図柄判定手段34bが、当該特図判定情報の特図判定値に基づいて、複数の大当り図柄(図8に示す図柄A〜C)の何れか1つを選択する。ここで、その特図判定値が第1特図判定情報である場合は、図8に示す第1図柄選択(判定)テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、第2特図判定情報である場合は、図8に示す第2図柄選択(判定)テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。また、小当り遊技を行うと判定すると、小当り図柄を選択する。そして、選択された大当り図柄、小当り図柄によって、当該特別遊技中の大入賞口13a及び特定領域13fの開閉態様が決定される。
特図表示制御手段35は、大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて、特図保留消化手段33により第1特図判定情報が消化されたことを契機に、第1特図表示器19aに第1特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させ、特図保留消化手段33により第2特図判定情報が消化されたことを契機に、第2特図表示器19bに第2特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
大当り判定手段34aにより大当り遊技を行うと判定されると、図柄判定手段34bにより選択された大当り図柄A〜Cの何れか1つを停止表示させ、小当り遊技を行うと判定されると、小当り図柄を停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定されると、ハズレ図柄を停止表示させる。
変動態様決定手段35aは、大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて選択された図柄(大当り図柄A〜C、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)、当該特図判定情報のリーチ判定値と変動パターン判定値、第1,第2特図保留数、および現在の遊技状態に基づいて、特図表示制御手段35により特別図柄を変動表示させる特図変動時間(変動態様)を決定する。そして、特図表示制御手段35は、変動態様決定手段35aにより決定された特図変動時間、特別図柄を変動表示させてから判定図柄を停止表示させる。
特図判定手段34の事前判定手段34cは、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報(即ち、後に特図保留消化手段33により消化される特図判定情報)に基づいて、具体的には、特図取得手段31により特図判定情報が取得された際に、大当り判定手段34a、図柄判定手段34b、変動態様決定手段35aによる前記判定、決定と同等の判定、決定(即ち、特別遊技を行うか否かの判定、大当り図柄A〜C、小当り図柄、ハズレ図柄の判定、変動時間の決定)を事前に行うことが可能である。
特別遊技実行手段36は、大当り判定手段34aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特図表示制御手段35により、当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段34bにより選択された判定図柄(大当り図柄、小当り図柄)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開閉態様で大入賞口13aを開閉させると共に、同判定図柄に応じた開閉態様で特定領域13fを開閉させる遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
図9〜図11に示すように、特別遊技は、大当り遊技か小当り遊技かに関係なく、また、大当り図柄の種類、つまり大入賞口13a、特定領域13fの開閉態様に関係なく、一律に、大入賞口13aを開状態に作動させるR遊技(Rは「ラウンド」を意味する)を4R有し、その1R〜4Rのうち特定Rとなる1R〜2Rの各R遊技を遊技球が特定領域13fを通過可能、つまり特定領域13fを開放状態に作動させる特定R遊技とし、通常Rとなる3R〜4Rの各R遊技を遊技球が特定領域13fを通過不可能、つまり特定領域13fを開放状態に作動させない通常R遊技としている。
特別遊技実行手段36は、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて、大当り図柄Aが停止表示されると、図10(1)に示す4R短期開放の大当り遊技Aを行い、大当り図柄Bが停止表示されると、図10(2)に示す4R短期開放の大当り遊技B(第1特別遊技)を行い、大当り図柄Cが停止表示されると、図11に示す4R長期開放の大当り遊技Cを行い、小当り図柄が停止表示されると、図10(3)に示す4R短期開放の小当り遊技(第2特別遊技)を行う。ここで、4R短期開放では実質的に遊技球を獲得できないが、4R長期開放では最大で約500 個の遊技球を獲得できる。
大入賞口13aの作動に関して、1R〜4Rの各Rにおいて、大入賞口13aにR毎に設定された規定数の遊技球が入賞する、或いはR毎に設定された規定時間が経過するまで、大入賞口13aを開状態に作動させる。つまり、各Rは、大入賞口13aを開状態に作動(開放)させて開始後、大入賞口13aに規定数の遊技球が入賞する、或いは、大入賞口13aを開放している大入賞口開放時間が規定時間になると、大入賞口13aを閉状態に作動(閉塞)させて終了する。
図10(1)に示すように、大当り遊技Aでは、1R〜2Rの各特定Rは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは大入賞口開放時間が0.3 秒(=0.1 秒×3回)になると、大入賞口13aを閉塞して終了し、3R〜4Rの各通常Rは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは大入賞口開放時間が0.1 秒(=0.1 秒×1回)になると、大入賞口13aを閉塞して終了する。1R〜2Rの各特定R(開放遊技)では、大入賞口13aを0.1 秒間(一定時間)開放させてから閉塞させる開閉動作を3回行う。
図10(2)に示すように、大当り遊技Bでは、1R〜2Rの各特定Rは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは大入賞口開放時間が0.2 秒(=0.1 秒×2回)になると、大入賞口13aを閉塞して終了し、3R〜4Rの各通常Rは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは大入賞口開放時間が0.2 秒(=0.1 秒×2回)になると、大入賞口13aを閉塞して終了する。1R〜2Rの各特定R及び3R〜4Rの各通常Rでは、大入賞口13aを0.1 秒間開放させてから閉塞させる開閉動作を2回行う。
図10(3)に示すように、小当り遊技では、大当り遊技Bと同様に、1R〜2Rの各特定Rは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは大入賞口開放時間が0.2 秒(=0.1 秒×2回)になると、大入賞口13aを閉塞して終了し、3R〜4Rの各通常Rは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは大入賞口開放時間が0.2 秒(=0.1 秒×2回)になると、大入賞口13aを閉塞して終了する。1R〜2Rの各特定R及び3R〜4Rの各通常Rでは、大入賞口13aを0.1 秒間開放させてから閉塞させる開閉動作を2回行う。
図11に示すように、大当り遊技Cでは、1R〜2Rの各特定R及び3R〜4Rの各通常Rは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは大入賞口開放時間が30秒経過になると、大入賞口13aを閉塞して終了する。ここで、大当り遊技A〜Cと小当り遊技の全ての特別遊技において、各R終了時から次R開始時までのRインターバル時間は約1〜2秒に設定されている。
こうして、大当り遊技A,Bと小当り遊技の何れの特別遊技も、大入賞口13aの開閉が8回行われ、つまり、大入賞口13aを同じ開閉態様(所定の第1開閉態様)で作動させるが、大当り遊技Bと小当り遊技において大入賞口13aを開状態に所定の第1期間作動させる特定R遊技(開放遊技)を行い、大当り遊技Aにおいて大入賞口13aを開状態に第1期間よりも長い第2期間作動させる特定R遊技(開放遊技)を行う。尚、大当り遊技A,B、小当り遊技において、大入賞口13aの開放時間等を多少異ならせて、大入賞口13aを類似する開閉態様で作動させてもよい。
一方、特定領域13fの作動に関して、1R〜2Rの各特定Rにおいて、大入賞口13aの開閉に基づいて、特定領域13fを一定の規則で開閉作動させる。具体的には、図10、図11に示すように、大当り遊技A〜C、小当り遊技の何れの特定R遊技(開放遊技)においても、R開始時から1秒経過したタイミング(大入賞口13aが開状態に作動したときを基準とする所定のタイミング)で特定領域13fを開放状態に作動させ、R終了時に特定領域13fを閉塞状態に作動させる。
こうして、大当り遊技Bと小当り遊技の何れの特別遊技も、特定領域13fを同じ開閉態様(所定の第2開閉態様)で作動させ、大当り遊技Aと大当り遊技B(小当り遊技)では、特定領域13fを異なる開閉態様で作動させる。
これにより、大当り遊技Aにおける特定領域13fの開放時間(大入賞口13aと特定領域13fの両方が開放している時間)は、大当り遊技B(小当り遊技)における特定領域13fの開放時間よりも長くなり、つまり、大当り遊技Aにおいて遊技球が大入賞口13aに入賞して特定領域13fを通過する可能性は、大当り遊技B(小当り遊技)において遊技球が大入賞口13aに入賞して特定領域13fを通過する可能性よりも高くなる。尚、大当り遊技B、小当り遊技において、大入賞口13aを類似する開閉態様で作動させるようにして、特定領域13fを類似する開閉態様で作動させるようにしてもよい。
確率設定手段37は、大当り判定手段34aにより特別遊技を行うと判定される大当り確率を、図7に示す低確テーブルを用いて低確率(約1/120 )又は図7に示す高確テーブルを用いて高確率(約10/120)に設定する。
普図カウンタ手段40は、8ビット構成のソフト乱数である当り判定値を、設定範囲(0 〜199 )内で微小時間(4ms)毎に順次更新し、また、8ビット構成の所謂ソフト乱数である普図判定値を、設定範囲(0 〜9 )内で微小時間(4ms)毎に順次更新する。
普図取得手段41は、遊技球がゲート12を通過したときに普図保留数が4未満の場合に普図始動条件が成立して、普図カウンタ手段40により更新された当り判定値を、普図判定情報として取得する。この普図取得手段41により取得された普図判定情報が普図保留記憶手段42に一旦記憶(保留)される。
普図保留消化手段43は、普図保留記憶手段42に記憶されている普図判定情報を普図表示器19cでの普通図柄の変動開始毎に順次1ずつ普図判定手段44による判定に供して普図保留記憶手段42から消去(保留消化)する。その際、普図保留記憶手段42に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段42に記憶された順番(即ち、普図取得手段41により取得された順番)で消化する。
普図判定手段44は、普図始動条件の成立により普図取得手段41により取得された(普図保留記憶手段42に記憶された)普図判定情報に基づいて、詳しくは、普通図柄が変動表示される際、当該普通図柄の変動表示に係る普図判定情報、つまり普図保留消化手段43により消化された普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。
普図表示制御手段45は、普図判定手段44による判定結果に基づいて、普図保留消化手段43により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器19cに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合には、当り図柄を停止表示させ、補助遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
補助遊技実行手段46は、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段45により、その判定結果を示す判定図柄(当り図柄)が停止表示された後、第2始動口11aを開閉させる補助遊技を行う。図12に示すように、補助遊技中の第2始動口11aの開閉態様は、第2始動口作動モードに応じて設定される。
作動モード設定手段47は、図12に示すように、第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードを設定する。具体的に、低作動モードでは、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普図表示器19cでの普通図柄の変動時間が12秒、補助遊技中の第2始動口11aの開閉態様が0.1 秒×1回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10 、普通図柄の変動時間が0.5 秒、第2始動口11aの開閉態様が2.0 秒×3回に設定される。
遊技状態制御手段50(第1,第2遊技状態制御手段50a,50b)は、複数の遊技状態(図13に示す低確(低確率)・非時短状態、低確(低確率)・時短状態、高確(高確率)・非時短状態、高確(高確率)・時短状態)の何れか1つを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には低確・非時短状態を設定する。
図13に示すように、低確・非時短状態、低確・時短状態が設定された場合、確率設定手段37により低確率が設定され、高確・非時短状態、高確・時短技状態が設定された場合、確率設定手段37により高確率が設定される。また、低確・非時短状態、高確・非時短状態が設定された場合、作動モード設定手段47により低作動モードが設定され、低確・時短状態、高確・時短状態が設定された場合、作動モード設定手段47により高作動モードが設定される。
図14に示すように、遊技状態制御手段50は、特別遊技実行手段36により特別遊技が行われているときに、低確・非時短状態で遊技を設定するが、第1遊技状態制御手段50a(有利遊技状態制御手段50a)は、大当り遊技A,Bの何れかが行われているときに、大入賞口13aに入賞した遊技球が特定領域13fを通過する(V入賞有となる)と、当該特別遊技の終了後に高確・非時短状態(遊技者に有利な有利遊技状態)を設定し、遊技球が特定領域13fを通過しない(V入賞無となる)と、当該特別遊技の終了後に低確・非時短状態を設定し、その設定した高確・非時短状態又は低確・非時短状態で遊技を制御する。
また、第1遊技状態制御手段50aは、大当り遊技Cが行われているときに、大入賞口13aに入賞した遊技球が特定領域13fを通過する(V入賞有となる)と、当該特別遊技の終了後に高確・時短状態(遊技者に有利な有利遊技状態)を設定し、遊技球が特定領域13fを通過しない(V入賞無となる)と、当該特別遊技の終了後に低確・時短状態を設定し、その設定した高確・時短状態又は低確・時短状態で遊技を制御する。ここで、高確・非時短状態又は高確・時短状態を設定後、特図表示器19a,19bでの特別図柄の特図変動回数が10000 回に達すると、低確・非時短状態へ変更設定し、低確・時短状態を設定後、特図変動回数が50回に達すると、低確・非時短状態へ変更設定する。
一方、第2遊技状態制御手段50aは、小当り遊技が行われているときに、大入賞口13aに入賞した遊技球が特定領域13fを通過しても通過しなくても(V入賞有無に関わらず)、当該特別遊技の終了後に当該特別遊技の開始前に設定されていた遊技状態を設定し、つまり、当該特別遊技の開始前に低確・非時短状態が設定されていると、当該特別遊技の終了後に低確・非時短状態を設定し、その設定した遊技状態で遊技を制御する。
ここで、特図表示制御手段35の変動態様決定手段35aは、第1特別図柄の変動時間を図15に示すテーブルに基づいて決定する。低確・非時短状態/高確・非時短状態では、図15(1)のテーブルを用いて、特別遊技を行わないと判定され且つ大当り期待度が比較的低くなる非当選時(1) は、第1特図保留数に応じて9 秒,7秒,5秒,3秒の何れかを決定し、特別遊技を行わないと判定され且つ大当り期待度が比較的高くなる非当選時(2) 又は特別遊技を行うと判定された当選時は、第1特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。低確・時短状態/高確・時短状態では、図15(2)のテーブルを用いて、非当選時(1) は、第1特図保留数に関わらず12秒を決定し、非当選時(2) 又は当選時は、第1特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。
変動態様決定手段35aは、第2特別図柄の変動時間を図16に示すテーブルに基づいて決定する。低確・非時短状態/高確・非時短状態では、図16(1)のテーブルを用いて、非当選時(1) は、第2特図保留数に関わらず3 秒を決定し、非当選時(2) 又は当選時は、第2特図保留数に関わらず13秒,15秒・・・,50秒の何れかを決定する。低確・時短状態では、図16(2)のテーブルを用いて、非当選時(1) は、第2特図保留数に応じて12秒,2.5秒の何れかを決定し、非当選時(2) 又は当選時は、第2特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。高確・時短状態では、図16(3)のテーブルを用いて、非当選時(1) は、第2特図保留数に応じて15秒,2秒の何れかを決定し、非当選時(2) 又は当選時は、第2特図保留数に関わらず5 秒,13 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。
図6に示すように、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータにより、所定の演出手段69(画像表示装置17、可動役物装置18、スピーカ27、ランプ28a,28b)に遊技演出を行わせる演出制御手段60が構成され、この演出制御手段60は、図柄変動演出制御手段61、特別遊技演出制御手段62、先読み演出制御手段63を備えている。
図柄変動演出制御手段61は、特図判定手段34による判定結果等に基づいて、特図表示制御手段35により特図表示器19a,19bに特別図柄が変動表示されているときに、当該特図変動時間(変動態様決定手段35aにより決定された特図変動時間)に対応する図柄変動演出を、複数の図柄変動演出(図17(1)に示す図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
図17(1)に示すように、複数の図柄変動演出の各々は、低確・非時短用演出、低確・時短用演出、高確・非時短用演出、高確・時短用演出、特殊演出の何れかに分類され、図柄変動演出制御手段61は、低確・非時短状態のときには低確・非時短用演出又は特殊演出を行わせ、低確・時短状態のときには低確・時短用演出を行わせ、高確・非時短状態のときには高確・非時短用演出又は特殊演出を行わせ、高確・時短状態のときには、高確・時短用演出を行わせる。
ここで、特殊演出は、低確・非時短状態か高確・非時短状態かを明示しないが、高確・非時短状態であることを期待させる演出であり、大当り遊技A,Bの何れかの終了後に高確・非時短状態が設定された場合、また、大当り遊技A,B、小当り遊技の何れかの終了後に低確・非時短状態が設定された場合、その特別遊技の終了時から行われ得る。
特別遊技演出制御手段62(演出制御手段62)は、特図判定手段34による判定結果に基づいて、特別遊技実行手段36により特別遊技が行われているときに、その特別遊技の種類に応じた特別遊技演出を、複数の特別遊技演出(図17(2)に示す特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせ、特別遊技の最後に、特別遊技演出に続くエンディング演出を、複数のエンディング演出(図17(3)に示すエンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
図17(2)に示すように、複数の特別遊技演出の各々は、出球有り演出と出球無し演出の何れかに分類され、特別遊技演出制御手段62は、大当り遊技Cが行われているときに出球有り演出を行わせ、大当り遊技A,Bと小当り遊技の何れかが行われているときに出球無し演出を行わせる。
図18に示すように、特別遊技演出制御手段62は、特別遊技実行手段36により大当り遊技Cが行われているときに、特別遊技演出としての出球有り演出において、大当り遊技Cが行われていることを明示する明示演出を行わせ、遊技球が特定領域13fを通過すると、その通過時に、特別遊技演出にて、可動役物装置18を作動させて、当該特別遊技の終了後に高確・時短状態で遊技が制御されることを報知する第1の有利報知演出を行わせ、遊技球が特定領域13fを通過しないと、第1の有利報知演出を行わせない。
図19に示すように、特別遊技演出制御手段62の第1演出制御手段62aは、特別遊技実行手段36により大当り遊技A,Bと小当り遊技の何れかの特別遊技が行われているときに、特別遊技演出としての出球無し演出において、何れの特別遊技が行われているのかを明示しない不明示演出を行わせる。
図19(1)に示すように、特別遊技演出制御手段62の第2演出制御手段62bは、大当り遊技A,Bの何れかにおいて特定領域13fを通過すると、第1演出制御手段62aにより不明示演出が行われた後に、特別遊技演出或いはエンディング演出にて、当該特別遊技の終了後に高確・非時短状態で遊技が制御されることを報知する第2の有利報知演出を行わせ、特定領域13fを通過しないと、第2の有利報知演出を行わせない。
また、図19(2)に示すように、第2演出制御手段62bは、小当り遊技において特定領域13fを通過してもしなくても、第1,第2の有利報知演出を行わせない。ここで、第2演出制御手段62bは、大当り遊技A,Bの何れかにおいて遊技球が特定領域13fを通過すると、大当り遊技Cの場合と同様、その通過時に特別遊技演出にて第2の有利報知演出を行わせる、或いは、大当り遊技A,Bの何れかにおいて特定領域13fを通過しても、小当り遊技の場合と同様、第2の有利報知演出を行わせないようにしてもよい。
ここで、図柄変動演出として、大当り遊技A,Bの何れかの終了後、当該大当り遊技において遊技球が特定領域13fを通過して第2の有利報知演出が行われていると、高確・非時短用演出が行われ、遊技球が特定領域13fを通過しても第2の有利報知演出が行われていないと、特殊演出が行われる。
次に、図6に示す各手段30〜37,40〜47,50,60〜63の機能を達成するために、制御装置20(遊技制御基板21、演出制御基板23の各コンピュータ)が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。
図20に示すように、遊技制御基板21のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、図柄処理(S3)、電動役物処理(S4)、賞球処理(S5)、出力処理(S6)が順次実行される。
図21に示すように、S2のスイッチ処理で実行される始動口SW処理では、第1始動口SW10aがオンの場合(S11;Yes )、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes )、第1特図保留数U1がU1+1に加算され(S13)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第1特図判定情報)が取得・格納され(S14)、次に、事前判定処理(S15)が実行され、第1特図保留数増加コマンドがセットされる(S16)。
第2始動口SW11cがオンの場合(S17;Yes )、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S18;Yes )、第2特図保留数U2がU2+1に加算され(S19)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第2特図判定情報)が取得・格納され(S20)、次に、事前判定処理(S21)が実行され、第2特図保留数増加コマンドがセットされる(S22)。
S15、S21の事前判定処理では、基本的に、次に図22で説明する特別図柄処理のS38とS39と同等の処理が行われる。S16、S22では、S15、S21の事前判定処理の判定結果に関する先読み情報を含む特図保留数増加コマンドがセットされる。S16、S22でセットされたコマンド、及び、他のステップでセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板23に送信される。
図22に示すように、S3の図柄処理で実行される特別図柄処理では、特別遊技フラグがONか否か判定され(S31)、S31の判定がNoの場合、つまり特別遊技が実行中でない場合、特別図柄が変動中か否か判定され(S32)、S32の判定がYes の場合、S42へ移行する。
S32の判定がNoの場合、第2特図保留数U2が1以上か否か判定され(S33)、S33の判定がYes の場合、第2特図保留数U2がU2−1に減算される(S34)。S33の判定がNoの場合、第1特図保留数U1が1以上か否か判定され(S35)、S35の判定がYes の場合、第1特図保留数U1がU1−1に減算される(S36)。S35の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行される。S34又はS36の実行後、客待ちフラグがOFFにされ(S37)、大当り判定処理(S38)が実行され、続いて、変動態様選択処理(S39)が実行される。
S38の大当り判定処理では、先ず、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報のうち消化優先順位が最も高い特図判定情報の大当り判定値が、図7を用いて説明したように、大当り特定値か否か判定され、大当り特定値である場合、当該特図判定情報の図柄判定値に基づいて、図8を用いて説明したように、複数種類の大当り図柄の何れかが選択設定され、大当り特定値でない場合、図7を用いて説明したように、小当り特定値か否か判定され、小当り特定値である場合、小当り図柄が設定され、大当り特定値でも小当り特定値でもない場合、ハズレ図柄が設定される。この大当り判定処理に供された特図判定情報は、特図保留記憶手段32から消去される。
S39の変動態様選択処理では、S38の大当り判定処理で設定された図柄、及び、その大当り判定処理での判定に供された大当り判定値と組のリーチ判定値、変動パターン判定値、第1,第2特図保留数、及び現在の遊技状態に基づいて、図15、図16を用いて説明したように、変動態様として複数の変動時間の何れかが選択決定される。その後、第1又は第2特別図柄が変動開始され(S40)、S38で設定された判定図柄とS39で決定された変動態様(変動時間)の情報を含む特図変動開始コマンドがセットされる(S41)。
次に、S39で決定された変動時間が経過した場合(S42;Yes )、第1又は第2特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された図柄が第1又は第2特図表示器19a又は19bに表示される。続いて、S38で設定された判定図柄の情報を含む特図変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。
図23に示すように、S45の停止中処理では、低確・時短状態フラグがON、つまり低確・時短状態が設定されている場合(S51;Yes )、低確・時短状態継続回数JがJ−1に減算され(S52)、その継続回数Jが0になると(S53;Yes )、低確・時短状態フラグがOFFにされる(S54)。高確・非時短状態フラグがON、つまり高確・非時短状態が設定されている場合(S55;Yes )、高確・非時短状態継続回数PがP−1に減算され(S56)、その継続回数Pが0になると(S57;Yes )、高確・非時短状態フラグがOFFにされる(S58)。高確・時短状態フラグがON、つまり高確・時短状態が設定されている場合(S59;Yes )、高確・時短状態継続回数XがX−1に減算され(S60)、その継続回数Xが0になると(S61;Yes )、高確・時短状態フラグがOFFにされる(S62)。
次に、大当り又は小当りの場合には(S63;Yes )、つまり、特図表示器19a又は19bに大当り図柄又は小当り図柄が停止表示された場合、特別遊技フラグがONにされ(S64)、低確・時短状態/高確・非時短状態/高確・時短状態継続回数J/P/Xが0にリセットされ(S65)、低確・時短状態フラグ/高確・非時短状態フラグ/高確・時短状態フラグがOFFにされる(S66)。その後、オープニングが開始され(S67)、停止表示された大当り図柄又は小当り図柄の情報を含むオープニングコマンドがセットされる(S64)。尚、低確・時短状態フラグ、高確・非時短状態フラグ、高確・時短状態フラグが共にOFFの場合、低確・非時短状態が設定される。
図24に示すように、S4の電動役物処理で実行される大入賞口処理では、特別遊技フラグがONか否か判定され(S71)、S71の判定がYes の場合、特別遊技のオープニング中であるか否か判定される(S72)。S72の判定がYes の場合、オープニング時間経過したか否か判定され(S73)、S73の判定がYes の場合、大入賞口開閉態様設定処理(S74)が実行される。
S74の大入賞口開閉態様設定処理では、大当り図柄の種類又は小当り図柄に応じた大入賞口開閉態様が設定され、そこで、最大Rcと規定個数Ncと規定時間Tcに、設定された大入賞口開閉態様に応じた値が設定される。ここで、最大Rc=4、各Rの規定個数Nc=10個、各Rの規定時間Tc=0.1 秒又は0.2 秒又は0.3 秒又は30秒が設定される。
一方、S72の判定がNoの場合、特別遊技のエンディング中か否か判定され(S75)、S75の判定がNoの場合、大入賞口13aが作動中か否か判定される(S76)。S75の判定がYes の場合、S91へ移行し、S76の判定がNoの場合、S77へ移行し、S76の判定がYes の場合、S82へ移行する。S77では、RがR+1に加算され、次に、R開始コマンドがセットされ(S78)、大入賞口13aの作動が開始される(S79)。次に、作動時間Tの計時が開始され(S80)、大入賞口13aへの遊技球の入賞個数Nの計測が開始される(S81)。
ここで、特定R(1R,2R)において、図10、図11を用いて説明したように、R開始時から1秒経過したタイミングで特定領域13fが開放され、R終了時に特定領域13fが閉塞される。つまり、大当り遊技Bと小当り遊技では、遊技球が特定領域13fを通過する可能性が最も低くなり、大当り遊技Aでは、大当り遊技Bと小当り遊技よりは遊技球が特定領域13fを通過する可能性が高くなり、大当り遊技Cでは、遊技球が特定領域13fを通過する可能性が非常に(最も)高くなる。
図25に示すように、S82のV入賞処理では、大当り遊技中である(小当り中ではない) 場合(S101;Yes )、V入賞フラグVF=0の場合(S102;No)、R=1又は2のときに(S103;Yes )、特定領域SW13gがオンになると(S104;Yes )、V入賞フラグVFに1がセットされ(S105)、V入賞コマンドがセットされる(S106)。
図24に示すように、S82のV入賞処理の実行後、S83では、T≧規定時間Tcか否か判定され、S83の判定がNoの場合、N≧規定個数Ncか否か判定される(S84)。S83の判定がYes 又はS84の判定がYes の場合、大入賞口13aの作動が終了され、即ち大入賞口13aが閉塞され(S85)、T,Nが0にリセットされ(S86)、R=最大Rcか否か判定される(S87)。
S87の判定がYes の場合、エンディングが開始され(S88)、エンディングコマンドがセットされ(S89)、Rが0にリセットされる(S90)。S91では、エンディング時間経過したか否か判定され、S91の判定がYes の場合、遊技状態設定処理(S92)が実行され、その後、特別遊技フラグがOFFにされる(S93)。
S92の遊技状態設定処理では、図14を用いて説明したように、特別遊技の種類、及びV入賞フラグVFに基づいて、低確・非時短状態、低確・時短状態、高確・非時短状態、高確・時短状態の何れかの遊技状態が設定される。低確・時短状態では、低確・時短状態フラグがONにされて、その低確・時短状態継続回数Jに50がセットされ、高確・非時短状態では、高確・非時短フラグがONにされて、その高確・非時短状態継続回数Pに10000 がセットされ、高確・時短状態では、高確・時短フラグがONにされて、その高確・時短状態継続回数Xに10000 がセットされる。
図26に示すように、演出制御基板23のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4 ms )毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理(S201)、演出ボタン処理(S202)、コマンド送信処理(S203)が順次実行される。
図27に示すように、S201のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信した場合(S211;Yes )、保留数増加コマンドに含まれた先読み情報を保留(記憶)する先読み情報保留処理(S212)が実行され、続いて、保留数加算処理(S213)が実行され、保留数増加コマンドがセットされる(S214)。
次に、特図変動開始コマンドを受信した場合(S215;Yes )、対応する先読み情報を先読み情報記憶手段63から消化(消去)する先読み情報消化処理(S216)が実行され、続いて、図柄変動演出選択処理(S217)が実行される。
図28に示すように、S217の図柄変動演出選択処理では、受信した特図変動開始コマンドが解析され(S231)、次に、設定されている演出モード(図29に示す低確・非時短用演出モード、低確・時短用演出モード、高確・非時短用演出モード、高確・時短用演出モード、特殊演出モードの何れか)が参照され(S232)、保留数減算処理が実行される(S233)。
次に、図柄変動演出が選択され(S234)、ここで、S231で解析された情報と、S232で参照された演出モードに基づいて、図17(1)を用いて説明したように、図柄変動演出として、低確・非時短用演出モードでは低確・非時短用演出が選択され、低確・時短用演出モードでは低確・時短用演出が選択され、高確・非時短用演出モードでは高確・非時短用演出が選択され、高確・時短用演出モードでは高確・時短用演出が選択され、特殊演出モードでは特殊演出が選択され、その後、選択された図柄変動演出の情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされる(S235)。
次に、図27に示すように、特図変動停止コマンドを受信した場合(S218;Yes )、図柄変動演出終了中処理(S219)が実行される。
図30に示すように、S219の図柄変動演出終了中処理では、受信した特図変動停止コマンドが解析され(S241)、大当り又は小当りか否か判定され(S242)、S242の判定がNoの場合、設定されている演出モードが参照される(S243)。次に、低確・時短用演出モードか否か判定され(S244)、S244の判定がYes の場合、低確・時短用演出モード継続回数MJが1減算され(S245)、MJ=0か否か判定される(S246)。
S244の判定がNoの場合、高確・非時短用演出モードか否か判定され(S247)、S247の判定がYes の場合、高確・非時短用演出モード継続回数MPが1減算され(S2048)、MP=0か否か判定される(S249)。S247の判定がNoの場合、高確・時短用演出モードか否か判定され(S250)、S250の判定がYes の場合、高確・時短用演出モード継続回数MXが1減算され(S251)、MX=0か否か判定される(S252)。S250の判定がNoの場合、特殊演出モードか否か判定され(S253)、S253の判定がYes の場合、特殊演出モード継続回数MYが1減算され(S254)、MY=0か否か判定される(S255)。
S246又はS249又はS252又はS255の判定がYes の場合、低確・非時短用演出モードが設定される(S256)。S256の実行後、或いは、或いは、S242又はS246又はS249又はS252又はS255の判定がNo場合、図柄変動演出終了コマンドがセットされる(S251)。
次に、図27に示すように、大入賞口処理(図24参照)におけるオープニング開始時にオープニングコマンドを受信した場合(S220;Yes )、特別遊技演出選択処理(S221)が実行される。
図31に示すように、S221の特別遊技演出選択処理では、オープニングコマンドが解析され(S261)、解析された大当り図柄又は小当り図柄の情報に基づいて特別遊技演出が選択される(S262)。ここで、図17(2)を用いて説明したように、特別遊技演出として、大当り図柄Cの場合は出球有り演出(明示演出)が選択され、大当り図柄A,Bと小当り図柄の場合は出球無し演出(不明示演出)が選択される。そして、選択された特別遊技演出の情報を含む特別遊技演出開始コマンドがセットされる(S263)。
次に、図27に示すように、S220の判定がNo、又はS221の実行後、特別遊技演出中処理(S222)が実行される。
図32に示すように、S221の特別遊技演出中処理では、R開始コマンドを受信か否か判定され(S271)、S271の判定がYes の場合、R開始演出コマンドがセットされる(S272)。S271の判定がNoの場合、大当り遊技Cを実行中か否か判定され(S273)、S273の判定がYes の場合、1R目又は2R目か判定される(S274)。S274の判定がYes の場合、V入賞コマンドを受信か否か判定され(S275)、S275の判定がYes の場合、報知演出コマンドがセットされる(S276)。
S273の判定がNoの場合、大当り遊技A,Bを実行中か否か判定され(S277)、S277の判定がYes の場合、1R目又は2R目か判定される(S278)。S278の判定がYes の場合、V入賞コマンドを受信か否か判定され(S279)、S279の判定がYes の場合、報知タイミング処理(S280)が実行される。
図33に示すように、S280の報知タイミング処理では、遊技球が特定領域13fを通過時に報知する通過時報知とするか否か判定され(S291)、S291の判定がYes の場合、報知演出コマンドがセットされる(S292)。S291の判定がNoの場合、4R終了後に報知する4R終了後報知とする否か判定され(S293)、S293の判定がYes の場合、V入賞フラグVFaに1がセットされる(S294)。S293の判定がNoの場合、つまり報知無しとする場合、リターンする。
図32に示すように、S278の判定がNoの場合、4R目が終了か否か判定され(S281)、S281の判定がYes の場合、V入賞フラグVFa=1か否か判定され(S282)、S282の判定がYes の場合、最終報知演出コマンドがセットされ(S283)、V入賞フラグVFaが0にリセットされる(S284)。
次に、図27に示すように、大入賞口処理(図24参照)におけるエンディング開始時にエンディングコマンドを受信した場合(S223;Yes )、エンディング演出選択処理(S224)が実行される。
図34に示すように、S224のエンディング演出選択処理では、エンディングコマンドが解析され(S301)、エンディング演出選択(S302)が行われ、そこで、図17(3)に示す複数のエンディング演出の何れかが選択され、そのエンディング演出の情報を含むエンディング演出開始コマンドがセットされる(S303)。
次に、図27に示すように、大入賞口処理(図24参照)におけるエンディング終了時に遊技状態コマンドを受信した場合(S225;Yes )、演出モード設定処理(S226)が実行され、最後に、客待ちコマンド受信処理(S227)が実行される。
画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23から受信するコマンド(指令)に基づいて、画像表示装置17、スピーカ27、枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物装置18を制御して、画像表示装置17での表示を主体に、種々の遊技演出を行わせる。
即ち、特別図柄が変動表示されているときには、図柄変動演出開始コマンドに基づいて、図17(1)に示す複数の図柄変動演出の何れかを行わせ、特別遊技が行われているときには、特別遊技演出開始コマンドに基づいて、図17(2)に示す複数の特別遊技演出の何れかを行わせ、また、エンディング演出開始コマンドに基づいて、図17(3)に示す複数のエンディング演出の何れかを行わせ、また、特別遊技中に、報知演出コマンドを受信すると、有利報知演出を行わせる。
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果について説明する。
低確・非時短状態又は高確・非時短状態が設定されているときには、遊技者は発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物16の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂左打ちにより遊技を行い、この左打ちにより第1始動口10を狙うことができ、第1特図保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10に入賞すると、第1特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶される。
低確・時短状態又は高確・時短状態が設定されているときには、遊技者は発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物16の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂右打ちにより遊技を行い、この右打ちにより第2始動口11aを狙うことができ、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶される。
また、遊技者は右打ちによりゲート12を狙うことができ、普図保留数が4未満のときに、遊技球がゲート12を通過すると、普図判定情報が取得され普図保留記憶手段42に記憶される。ここで先ず、普図保留記憶手段42に記憶された普図判定情報は普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)され、この普図判定情報の消化により当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、普図表示器19cに当り図柄が変動停止後、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
低確・時短状態又は高確・時短状態が設定されている場合には、補助遊技作動モードとして高作動モードが設定され、右打ちを行って第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、右打ちにより所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。但し、低確・非時短状態又は高確・非時短状態が設定されている場合には、右打ちを行っても第1始動口10への遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、補助遊技作動モードとして低作動モードが設定されるため、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、左打ちにより所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行うことになる。
次に、特図保留記憶手段32に記憶された特図判定情報は特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されるが、その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合には、それら複数の特図判定情報は取得された順番で消化され、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報が第1特図判定情報よりも優先消化される。この特図判定情報の消化により大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、特図表示器19a,19bcに大当り図柄又は小当り図柄が変動停止後、大入賞口13aが開放する大当り遊技又は小当り遊技が発生する。
大当り遊技としては、停止表示された大当り図柄の種類に基づいて、大入賞口13aが4R短期開放する大当り遊技A,B、大入賞口13aが4R長期開放する大当り遊技Cの何れかが行われ、小当り遊技では、大入賞口13aが4R短期開放する。大当り遊技又は小当り遊技が発生すると、遊技者は右打ちにより大入賞口13aを狙うことができ、大当り遊技A,B及び小当り遊技では、遊技球が大入賞口13aに入賞する可能性が低いので、実質的に遊技球を獲得できないが、大当り遊技Cでは、遊技球が大入賞口13aに入賞して最大で約500 個の遊技球を獲得できる。
大当り遊技A,Bと小当り遊技では、何れも、大入賞口13aが0.1 秒の開放を8回行う同じ開閉態様で作動し、また、特別遊技演出において、何れの特別遊技が行われているのかを明示しない不明示演出が行われるので、大当り遊技A,Bと小当り遊技の何れかの特別遊技が行われると、遊技者は、何れの特別遊技が行われているのか見分け難くなる。
特定領域13fは、大当り遊技A〜Cと小当り遊技の何れの特別遊技でも、1R〜2Rの各特定R遊技において、R開始時から1秒経過したタイミングで特定領域13fが開放され、R終了時に特定領域13fが閉塞される。依って、大当り遊技Cが行われると、遊技球が特定領域13fを通過する可能性が極めて高くなり、当該大当り遊技Cの終了後に高確・時短状態が設定されることになる。
大当り遊技A,Bと小当り遊技では、何れも、大入賞口13aが0.1 秒の開放を8回行う同じ開閉態様で作動し、故に、遊技球が大入賞口13aに入賞する可能性が低くなる。
大当り遊技Bでは、1R〜2Rの各特定R遊技において、大入賞口13aの0.1 秒の開閉が2回行われ、前記特定領域13fの作動のもと、大入賞口13aと特定領域13fの両方が開放している時間が短いので、遊技球が大入賞口13aに入賞しても特定領域13fを通過しないで、当該特別遊技の終了後に低確・非時短状態が設定される可能性が高くなる。但し、遊技球が特定領域13fを通過すると、当該特別遊技の終了後に高確・非時短状態が設定され、その可能性も残されている。
大当り遊技Aでは、1R〜2Rの各特定R遊技において、大入賞口13aの0.1 秒の開閉が3回行われ、前記特定領域13fの作動のもと、大当り遊技Bと比べると、大入賞口13aと特定領域13fの両方が開放している時間が長いので、遊技球が大入賞口13aに入賞すると特定領域13fを通過して、当該特別遊技の終了後に高確・非時短状態が設定される可能性が高くなる。
小当り遊技では、大当り遊技Bと同様、1R〜2Rの各特定R遊技において、大入賞口13aの0.1 秒の開閉が2回行われ、前記特定領域13fの作動のもと、大入賞口13aと特定領域13fの両方が開放している時間が短いので、遊技球が大入賞口13aに入賞しても特定領域13fを通過しない可能性が高くなる。但し、遊技球が特定領域13fを通過してもしなくても、当該特別遊技の終了後に当該特別遊技の開始前の遊技状態が設定される。
このように、大入賞口13aに入賞した遊技球が特定領域13fを通過すると、当該特別遊技の終了後に高確状態で遊技が制御される大当り遊技の他に、遊技球が特定領域13fを通過しても当該特別遊技の終了後に高確状態で遊技が制御されない(低確状態で遊技が制御される)小当り遊技が行われ得るので、遊技性を高めることができる。
しかも、大当り遊技において大入賞口13aに入賞した遊技球が特定領域13fを通過すると、当該大当り遊技の終了後に高確状態で遊技が制御されることを前提として、特別遊技として、大当り遊技A〜Cの何れかが選択され行われるようにして、大当り遊技での遊技性を高め得る大入賞口13a並びに特定領域13fの開閉を実現することができる。
尚、特別遊技で行うR数、通常Rの回数、特定Rの回数等については適宜変更可能である。また、大入賞口13aの他に、内部に特定領域を有しない開閉式の第2の大入賞口を備え、特定Rでは大入賞口13aを開放させ、通常Rでは第2の大入賞口を開放させてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能であり、種々のパチンコ遊技機等の遊技機に本発明を適用可能である。