JP5844427B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別遊技において特別入賞口に入球した遊技球が所定領域を通過すると、当該特別遊技の終了後に有利な遊技状態で遊技を制御することを前提として、特別遊技での遊技性、演出性を高め得る特別入賞口の開閉並びに遊技演出を実現する遊技機を提供する。【解決手段】特別遊技実行手段36は、特別遊技において複数回の特定ラウンド遊技を行うとともに、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて、特別遊技の各特定ラウンド遊技において遊技球が特定領域14fを通過し難い第1の開閉態様及び第1の開閉態様よりも遊技球が特定領域14fを通過し易い第2の開閉態様の何れかの開閉態様で第2大入賞口14aを作動させ、示唆演出制御手段62aは、各特定ラウンド遊技が行われる前に、当該各特定ラウンド遊技における第2大入賞口14aの開閉態様を示唆する示唆演出を行わせることが可能である。【選択図】 図22

Description

本発明は遊技機に関し、特に、特別遊技において特別入賞口に入球した遊技球が所定領域を通過すると、当該特別遊技の終了後に有利な遊技状態で遊技を制御するものであって、特別遊技での特別入賞口の開閉並びに遊技演出に関するものである。
近年主流のパチンコ遊技機では、遊技球が始動口に入賞すると始動条件の成立により判定情報が取得され、その判定情報に基づいて「大当り」か否か判定される。この大当り判定の結果に基づいて、特別図柄が変動表示された後、当該大当り判定の結果を示す判定図柄が停止表示される。「大当り」と判定されると、大当り図柄が停止表示されてから、大入賞口が複数R(ラウンド)に亙って開放する特別遊技(大当り遊技)が行われ、そこで、複数の遊技球が大入賞口に入賞して、相当数の遊技球を獲得することができる。
判定情報に基づいて「大当り」と判定されると、更に複数種類の大当り図柄の何れかが選択され、その選択された大当り図柄が停止表示される。そして、停止表示された大当り図柄の種類に応じて、当該特別遊技の終了後に有利度合が異なる複数種類の遊技状態の何れかで遊技が制御される。例えば、「大当り」と判定される大当り確率が低い(例えば、1/300 の)低確率状態と、大当り確率が高い(例えば、1/30の)高確率状態の何れかの遊技状態で遊技が制御される。
大当り判定の結果に基づいて、特別図柄が変動表示されているときには、「大当り」と判定された大当り期待度を示唆する図柄変動演出が、また、特別遊技が行われているときには、特別遊技を盛り上げる特別遊技演出が、夫々、画像表示装置での表示を主体に行われ、こうした遊技演出により、遊技性、並びに遊技興趣が高められる。
尚、特別遊技演出において、有利度合いが低い特別遊技が行われていると見せかけておいてから、或いは、行われている特別遊技の有利度合いが一見判らないようにしておいてから、実は有利度合いが高い特別遊技が行われていることを示唆(報知)する所謂昇格演出を行う技術が公知である(例えば、特許文献1参照)。
さて、大入賞口内に特定領域を設け、停止表示された大当り図柄の種類によって、遊技球が特定領域を通過し易い第1特別遊技と、遊技球が特定領域を通過し難い第2特別遊技の何れかの特別遊技が行われ、特別遊技が行われているときに、遊技球が特定領域を通過すると、当該特別遊技の終了後に高確率状態で遊技が制御され、遊技球が特定領域を通過しないと、当該特別遊技の終了後に低確率状態で遊技が制御される機種が公知である。
この種の遊技機において、第1大入賞口と、特定領域を内部に設けた第2大入賞口とを有するものでは、特別遊技において行われる複数Rのうち、大部分のRが第1大入賞口を開放する通常Rになり、主に後半の1回又は2回のRが第2大入賞口を開放する特定Rになる。第1特別遊技では、特定Rで第2大入賞口が長期開放されるので、遊技球が特定領域を通過し易くなり、第2特別遊技では、特定Rで第2大入賞口が短期開放されるので、遊技球が特定領域を通過し難くなる。
ここで、特別遊技演出では、特定R(特定Rが2回あるものでは先の特定R)の開始までに、当該特定Rでの第2大入賞口の開閉態様(つまり、第2大入賞口が長期開放となるか短期開放となるか)を示唆する示唆演出が行われる。例えば、示唆演出としてバトル演出が行われ、そのバトル演出で、最終的に、特定Rで第2大入賞口が長期開放となる場合に勝利となり、特定Rで第2大入賞口が短期開放となる場合に敗北となる。
特開2012−120829号公報
前記のパチンコ遊技機では、特別遊技が行われているとき、特別遊技演出で特定Rの開始までに行われる示唆演出によって、遊技者は、特定Rで第2大入賞口が長期開放となること、つまり、遊技球が特定領域を通過して、当該特別遊技の終了後に高確率状態で遊技が制御されることを期待して遊技を行うことができる。
ここで、特定Rが2回行われるものでも、通常、その両方の特定Rで第2大入賞口の開閉態様は同じになり、故に、示唆演出は先の特定Rの開始までに1回行われるだけである。遊技者は、この1回の示唆演出によって、特定Rで第2大入賞口が長期開放となることを期待するしかなく、そこで短期開放となる示唆演出が行われ、特定Rで第2大入賞口が短期開放すると、その後、遊技球が特定領域を通過することを期待できなくなる。
本発明の目的は、上記課題を改善して遊技性、並びに演出性を高め得る遊技機を提供することである。
発明(遊技機(1))は、遊技球が入球可能な第1始動口(10)及び遊技球が入球し難い閉状態と入球し易い開状態とに作動し得る第2始動口(11a)と、遊技球が入球し難い閉状態と入球し易い開状態とに作動し得る特別入賞口(13a,14a)と、前記第1,第2始動口(10,11a)の何れかの始動口に遊技球が入球すると遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段(34(34a))と、前記判定手段(34)により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別入賞口(13a,14a)を前記開状態に作動させるラウンド遊技を複数ラウンド有する特別遊技であって、前記複数ラウンドのうち所定ラウンドのラウンド遊技を前記特別入賞口(14a)に入球した遊技球が所定領域(14f)を通過可能な特定ラウンド遊技とする特別遊技を行う特別遊技実行手段(36)と、前記第2始動口(11a)が前記開状態に作動し難い第1遊技状態と作動し易い第2遊技状態の何れかの遊技状態で遊技を制御する遊技状態制御手段(50)であって、前記特別遊技の終了後、当該特別遊技において遊技球が前記所定領域(14f)を通過していると、所定条件が成立するまで前記第2遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段(50)と、前記特別遊技が行われているときに遊技演出を行わせる演出制御手段(62)とを備え、前記特別遊技において複数回の前記特定ラウンド遊技を行うとともに、前記判定手段(34(34b))による判定結果に基づいて、前記特別遊技の各特定ラウンド遊技において遊技球が前記所定領域(14f)を通過し難い第1の開閉態様および前記第1の開閉態様よりも遊技球が前記所定領域(14f)を通過し易い第2の開閉態様の何れかの開閉態様で前記特別入賞口(14a)を作動させ、前記演出制御手段(60)は、前記特定ラウンド遊技が行われる前に、当該特定ラウンド遊技における前記特別入賞口(14a)の開閉態様を示唆する示唆演出を行わせることが可能な示唆演出制御手段(62a)と、前記第2の開閉態様で前記特別入賞口(14a)を作動させる前記特定ラウンド遊技が行われているときに、遊技球が前記所定領域(14f)を通過すると、前記第2遊技状態で遊技が制御されることを報知する報知演出を所定の第1のタイミングで行わせる第1報知演出制御手段(62c)と、前記第1の開閉態様で前記特別入賞口(14a)を作動させる前記特定ラウンド遊技が行われているときに、遊技球が前記所定領域(14f)を通過すると、前記報知演出を前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングで行わせる第2報知演出制御手段(62d)とを有することを特徴とする。
本発明によれば、特別遊技での遊技性、演出性を高め得る特別入賞口の開閉並びに遊技演出を実現できる。
本発明の実施例に係るパチンコ遊技機の斜視図である。 パチンコ遊技機(可動役物が非作動時)の遊技盤の正面図である。 パチンコ遊技機(可動役物が作動時)の遊技盤の正面図である。 第2大入賞口装置の断面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 大当り判定テーブルに関する図表である。 図柄判定テーブルに関する図表である。 大入賞口の開閉パターンを示すタイムチャートである。 大入賞口及び特定領域の開閉パターンを示すタイムチャートである。 特別遊技の各Rの規定数と規定時間とを示す図表である。 特別遊技において獲得できる遊技球の数を示す図表である。 第2始動口作動モードに関する図表である。 遊技状態とその設定内容を示す図表である。 特別遊技終了後の遊技状態を示す図表である。 第1特図変動時間決定用のテーブルを示す図表である。 第2特図変動時間決定用のテーブルを示す図表である。 変形例に係る第2特図変動時間決定用のテーブルを示す図表である。 (1)が複数の図柄変動演出を示す図表であり、(2)が複数の特別遊技演出を示す図表であり、(3)が複数のエンディング演出を示す図表である。 図柄変動演出を示す図である。 (1)が複数の示唆演出を示す図表であり、(2)が複数の特別演出を示す図表である。 特別遊技演出の演出パターンを示すタイムチャートである。 大入賞口の開閉パターンを示すタイムチャートである。 遊技制御基板のコンピュータが行うタイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 停止中処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 V入賞処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 演出制御基板のコンピュータが行うタイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 図柄変動演出選択処理のフローチャートである。 演出モードを示す図表である。 図柄変動演出終了中処理のフローチャートである。 特別遊技演出選択処理のフローチャートである。 特別遊技演出中処理(1/2 )のフローチャートである。 特別遊技演出中処理(2/2 )のフローチャートである。 エンディング演出選択処理のフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が操作可能な演出ボタンSW6a(「SW」はスイッチを意味する)を有する演出操作装置6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
図2〜図5に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する第2始動口装置11、ゲート12、開閉式の第1大入賞口13a(特別入賞口13a)を有する第1大入賞口装置13、開閉式の第2大入賞口14a(特別入賞口14a)及び開閉式の特定領域14f(所定領域14f)を有する第2大入賞口装置14、複数の一般入賞口15が、夫々遊技球が入球(入賞・通過)可能に図示の配置で設けられている。
第1始動口10、ゲート12、複数の一般入賞口15には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、ゲートSW12a、複数の一般入賞口SW15aが付設されている。
第2始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口11aは、通常は遊技球が入賞不可能な(入賞し難い)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞可能な(入賞し易い)開状態とに作動し得る。
第1大入賞口装置13は、第1大入賞口13a、第1大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、第1大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する第1大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する第1大入賞口SOL13dを有し、第1大入賞口13aは、通常は遊技球が入賞不可能な(入賞し難い)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞可能な(入賞し易い)開状態とに作動し得る。
第2大入賞口装置14は、第2大入賞口14a、第2大入賞口14aを開閉する開閉部材14b、第2大入賞口14aに入賞した遊技球を検出する第2大入賞口SW14c、開閉部材14bを開閉駆動する第2大入賞口SOL14dを有し、第2大入賞口14aは、通常は遊技球が入賞不可能な(入賞し難い)閉状態(図4に開閉部材14bが仮想線で示す状態)となり、この閉状態と遊技球が入賞可能な(入賞し易い)開状態(図4に開閉部材14bが実線で示す状態)とに作動し得る。
更に、第2大入賞口装置14には、第2大入賞口14aに入賞した遊技球が通過可能な通常領域14e及び特定領域14f、特定領域14fを通過した遊技球を検出する特定領域SW14g、第2大入賞口14aに入賞した遊技球が通常領域14eと特定領域14fの何れかを通過するように振分ける振分装置14hが設けられている。
振分装置14hは、振分部材14i、振分部材14iを図4に仮想線で示す非作動位置と実線で示す作動位置とに亙って駆動する振分SOL14jを有し、振分部材14iが非作動位置にあるときに遊技球を通常領域14eに誘導し、振分部材14iが作動位置にあるときに遊技球を特定領域14fに誘導する。
遊技領域4aに発射された遊技球が、入賞口10,11a,13a,14a,15の何れかに入賞した場合、遊技球1個の入賞につき入賞口10,11a,13a,14a,15毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払出され、入賞口10,11a,13a,14a,15の何れにも入賞しなかった場合、最終的に排出口9から遊技領域4aの外部へ排出される。
遊技球が始動口10,11aに入賞した場合には大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選すると、大入賞口13a,14aが開放する特別遊技(大当り遊技)が発生する。遊技球がゲート12を通過した場合には当り抽選が行われ、その当り抽選で当選すると、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技盤4にはセンタ役物16が取付けられ、このセンタ役物16又はその周辺に遊技演出用の画像表示装置17及び可動役物装置18が装備されている。センタ役物16は、その枠体16aが遊技盤4に形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、その枠体16aの下部には遊技球が転動するステージ16bが形成されている。
画像表示装置17は、その画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ役物16の枠体16aの内側を通して視認可能に配置され、この画像表示装置17に主に遊技演出が表示される。可動役物装置18は、画像表示装置17に表示される所定の遊技演出の一環として作動して、左右1対の役物部材18a,18bを、枠体16aの左右両側部の裏側に退避させた図2に示す退避位置から、画像表示装置17の画面前側に出現させ合体させた図3に示す出現位置へ移動させ、その後、この出現位置から退避位置へ移動させる。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
第1特図表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dには第1特図保留数が表示され、その第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eには第2特図保留数が表示され、その第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特図保留数が1以上の場合、第1特図保留数に関わらず、第2特図保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
普図表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fには普図保留数が表示され、その普図保留数は4未満の場合にゲート12を遊技球が通過する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合、普図保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図5に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、第1,第2大入賞口SW13c,14c、特定領域SW14g、複数の一般入賞口SW15aからの信号、払出制御基板22からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、第1,第2大入賞口SOL13d,14d、振分SOL14j、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22、演出制御基板23に制御情報を出力する。
払出制御基板22のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報、払出球検出SW26b、球有り検出SW26c、満タン検出SW26dからの信号を受けて、払出モータ26aを制御し、遊技制御基板22に制御情報を出力する。
演出制御基板23のコンピュータは、遊技制御基板21、画像制御基板24、ランプ制御基板25からの制御情報、演出操作装置6(演出ボタンSW6a)からの信号を受けて、画像制御基板24、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、画像表示装置17、スピーカ27を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報、可動役物装置18(原点SW)からの信号を受けて、枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物装置18(電動モータ)を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。
図6に示すように、遊技制御基板21の主にコンピュータにより、図示の各手段30〜37,40〜47,50が構成されている。
特図カウンタ手段30は、16ビット構成の所謂ハード乱数である大当り判定値を、設定範囲(0 〜65535 )内で微小時間(0.1 μs )毎に順次更新し、また、8ビット構成の所謂ソフト乱数である特図判定値を、設定範囲(0 〜199 )内で微小時間(4ms )毎に順次更新する。更に、ソフト乱数であるリーチ判定値と変動パターン判定値を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
特図取得手段31は、遊技球が第1始動口10に入賞したときに第1特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を、1組の第1特図判定情報として取得する。また、遊技球が第2始動口11aに入賞したときに第2特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を、1組の第2特図判定情報として取得する。この特図取得手段31により取得された第1,第2特図判定情報が夫々4個まで特図保留記憶手段32に一旦記憶(保留)される。
特図保留消化手段33は、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報を、特図表示器19a,19bでの特別図柄の変動開始毎に順次1ずつ大当り判定手段34aによる判定に供して特図保留記憶手段32から消去(保留消化)する。その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報を特図保留記憶手段32に記憶された順番(即ち、特図取得手段31により取得された順番)で消化し、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合、第2特図判定情報を第1特図判定情報よりも優先して消化する。
特図判定手段34においては、遊技球が第1,第2始動口10,11aの何れかに入賞すると、特図始動条件の成立により特図取得手段31により取得された(特図保留記憶手段32に記憶された)特図判定情報に基づいて、詳しくは、特別図柄が変動表示される際、当該特別図柄の変動表示に係る特図判定情報、つまり特図保留消化手段33により消化された特図判定情報に基づいて、大当り判定手段34aが、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定し、特別遊技を行うと判定すると、図柄判定手段34bが、当該特別遊技中の大入賞口13a,14aの開閉パターンが異なる複数種類の特別遊技の何れを行うかを判定する。
具体的に、先ず、大当り判定手段34aが、特図判定情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技を行うか否かを、図7に示す大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定する。後述の低確・非時短状態又は低確・時短状態が設定されているときには、低確テーブルを用いて、大当り判定値が約1/300 の割合で大当り特定値(3,247 ・・・)の何れかと一致すると、特別遊技を行うと判定し、後述の高確・時短状態が設定されているときには、高確テーブルを用いて、大当り判定値が約1/68の割合で大当り特定値(3,7 ・・・)の何れかと一致すると、特別遊技を行うと判定する。
特別遊技を行うと判定された場合には、次に、図柄判定手段34bが、当該特図判定情報の特図判定値に基づいて、複数種類の大当り図柄(図8に示す27種類の大当り図柄1〜27)の何れか1つを選択する。ここで、その特図判定値が第1特図判定情報である場合は、図8に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、第2特図判定情報である場合は、図8に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。そして、選択された大当り図柄の種類によって、当該特別遊技中の大入賞口13a,14aの開閉パターンが決定される。
特図表示制御手段35は、大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて、特図保留消化手段33により第1特図判定情報が消化されたことを契機に、第1特図表示器19aに第1特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させ、特図保留消化手段33により第2特図判定情報が消化されたことを契機に、第2特図表示器19bに第2特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
大当り判定手段34aにより特別遊技を行うと判定されると、図柄判定手段34bにより選択された大当り図柄1〜27の何れか1つを停止表示させ、特別遊技を行わないと判定されると、ハズレ図柄を停止表示させる。
変動態様決定手段35aは、大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて選択された図柄(大当り図柄1〜27、ハズレ図柄の何れか)、当該特図判定情報のリーチ判定値と変動パターン判定値、第1,第2特図保留数、及び現在の遊技状態に基づいて、特図表示制御手段35により特別図柄を変動表示させる変動時間(変動態様)を決定する。つまり、特図表示制御手段35は、変動態様決定手段35aにより決定された変動時間、特別図柄を変動表示させてから判定図柄を停止表示させる。
特図判定手段34の事前判定手段34cは、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報(即ち、後に特図保留消化手段33により消化される特図判定情報)に基づいて、具体的には、特図取得手段31により特図判定情報が取得された際に、大当り判定手段34a、図柄判定手段34b、変動態様決定手段35aによる前記判定、決定と同等の判定、決定(即ち、特別遊技を行うか否かの判定、大当り図柄、ハズレ図柄の判定、変動時間の決定)を事前に行うことが可能である。
特別遊技実行手段36は、大当り判定手段34aにより特別遊技を行うと判定された場合、特図表示制御手段35により当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段34bにより選択された大当り図柄が停止表示された後、その大当り図柄の種類に応じた開閉パターンで大入賞口13a,14aを開閉させて、大入賞口13a,14aに遊技球が入賞可能となる特別遊技を行う。
図9に示すように、特別遊技は、大当り図柄の種類、つまり大入賞口13a,14aの開閉パターンに関係なく、第1,第2大入賞口13a,14aの何れか一方の大入賞口を開状態に作動させるR遊技(Rは「ラウンド」を意味する)を9R(複数R)有し、その9Rのうち通常Rとなる1,2,4,5,7,8Rの各R遊技を第1大入賞13aが開状態に作動する通常R遊技とし、特定R(所定R)となる3,6,9Rの各R遊技を第2大入賞14aが開状態に作動して第2大入賞口14aに入賞した遊技球が特定領域14fを通過可能な特定R遊技としている。
特別遊技実行手段36は、前記のように、特別遊技において3回(複数回)の特定R遊技を行うとともに、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて、つまり停止表示された大当り図柄の種類によって、特別遊技の3,6,9R(特定R)の各特定R遊技において、遊技球が特定領域14fを通過し難い図10(1)に示す短期開放、及び、短期開放よりも遊技球が特定領域14fを通過し易い図10(2)に示す中期開放、及び、中期開放よりも遊技球が特定領域14fを通過し易い図10(3)に示す長期開放の何れかの開閉態様で第2大入賞口14aを作動させる。
各Rでは、第1,第2大入賞口13a,14aの何れかにR毎に設定された規定数の遊技球が入賞する、或いはR毎に設定された規定時間が経過するまで、第1,第2大入賞口13a,14aの何れかを開状態に作動させる。つまり、各Rは、第1,第2大入賞口13a,14aの何れかを開状態に作動(開放)させて開始後、第1,第2大入賞口13a,14aの何れかに規定数の遊技球が入賞する、或いは規定時間が経過すると、第1,第2大入賞口13a,14aの何れかを閉状態に作動(閉塞)させて終了する。
図11に示すように、各通常Rは、第1大入賞口13aを開放して開始後、第1大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは30秒経過すると、第1大入賞口13aを閉塞して終了する。一方、各特定Rは、第2大入賞口14aを開放して開始後、第2大入賞口14aに10個の遊技球が入賞する、或いは0.1 秒又は1秒又は30秒経過すると、第2大入賞口14aを閉塞して終了し、図10の短期開放、中期開放、長期開放は、この規定時間を異ならせたものになる。
ここで、第2大入賞口14aの短期開放(又は中期開放)が第1の開閉態様に相当し、長期開放が第2の開閉態様に相当する。
さて、3回の特定Rの各特定R遊技において、第2大入賞口14aの短期開放を行うか、中期開放を行うか、長期開放を行うかで、全体的な大入賞口開閉パターンが異なる27種類の特別遊技の何れかが、これら特別遊技に夫々対応する27種類の大当り図柄のうち停止表示された大当り図柄に応じて行われる。
例えば、図8に示す大当り図柄1が停止表示されると、3回の特定Rにおいて、第2大入賞口14aの短期開放が3回行われる特別遊技となり、図8に示す大当り図柄27が停止表示されると、3回の特定Rにおいて、第2大入賞口14aの長期開放が3回行われる特別遊技となる。また、図8に示す大当り図柄2〜26の何れかが停止表示されると、3回の特定Rにおいて、第2大入賞口14aの短期開放が1又は2回行われ、第2大入賞口14aの長期開放が2又は1回行われる特別遊技となる。
例えば、図12に示すように、3回の特定Rにおいて、第2大入賞口14aの長期開放が1回も行われないと、最大約600 個の遊技球を獲得でき、長期開放が1回行われると、最大約700 個の遊技球を獲得でき、長期開放が2回行われると、最大約800 個の遊技球を獲得でき、長期開放が3回行われると、最大約900 個の遊技球を獲得できる。
一方、特別遊技実行手段36は、3,6,9Rの各特定Rにおいて、第2大入賞口14aを開閉させるのに伴って、振分装置14hにより特定領域14fを開閉させる。具体的に、図10(1)に示す第2大入賞口14aの短期開放時にも、図10(2)に示す第2大入賞口14aの中期開放時にも、図10(3)に示す第2大入賞口14aの長期開放時にも、第2大入賞口14aの開放時から0.8 秒後に特定領域14fを開放させ、第2大入賞口14aの閉塞時から0.8 秒後に特定領域14fを閉塞させる。
図10(1)に示す第2大入賞口14aの短期開放では、第2大入賞口14aの開放時間が0.1 秒であり、第2大入賞口14aが閉塞してから特定領域14fが開放するため、遊技球が第2大入賞口14aに入賞して特定領域14fを通過する可能性が極めて低くなる。
図10(2)に示す第2大入賞口14aの中期開放では、第2大入賞口14aの開放時間が1秒であり、第2大入賞口14aと特定領域14fの両方が開放している時間が0.2 秒あるので、遊技球が第2大入賞口14aに入賞して特定領域14fを通過する可能性が、図10(1)に示す短期開放と比べて多少高くなる。
図10(3)に示す第2大入賞口14aの長期開放では、第2大入賞口14aの開放時間が最大30秒であり、第2大入賞口14aと特定領域14fの両方が開放している時間が非常に長くなるので、遊技球が第2大入賞口14aに入賞して特定領域14fを通過する可能性が極めて高くなる。
尚、各R終了時から次R開始時までの(大入賞口13a,14bが閉塞している)Rインターバル時間は約2秒に設定されている。このRインターバル時間(約2秒)は、各Rにおいて開放している大入賞口13a,14bに入賞(特にR終盤に入賞)した遊技球が、次Rでの入賞とならないように、次R開始時(次の大入賞口13a,14bの開放時)までに、大入賞口SW13c,14cにより確実に検出され得る時間としている。
尚、特別遊技実行手段36は、大当り図柄の種類によって、第1,第2大入賞口13a,14aの何れか一方の大入賞口を開状態に作動させるR遊技を9R有する第1の特別遊技と、R遊技を9Rよりも少ない複数R(例えば、6R)有する第2の特別遊技の何れかの特別遊技を行うようにしてもよい。第2の特別遊技においては、第1の特別遊技において行われる特定R遊技の回数(3回)と同じ回数の特定R遊技を行うようにしてもよいし、第1の特別遊技において行われる特定R遊技の回数よりも少ない回数(例えば、1又は2回)の特定R遊技を行うようにしてもよい。
また、特別遊技実行手段36は、大当り図柄の種類によって、特別遊技の1,2,4,5,7,8R(通常R)の各通常R遊技において、第1大入賞口13aを短期開放と長期開放の何れかの開閉態様で作動させるようにしてもよい。第1大入賞口13aの短期開放では、第1大入賞口13aを開放して開始後、第1大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは0.1 秒経過すると、第1大入賞口13aを閉塞して終了し、一方、第1大入賞口13aの長期開放では、図11にも示す通り、第1大入賞口13aを開放して開始後、第1大入賞口13aに10個の遊技球が入賞する、或いは30秒経過すると、第1大入賞口13aを閉塞して終了する。
このように、特別遊技において行うR遊技の回数(例えば、9R又は6R)を異ならせたり、特別遊技の各通常R遊技において第1大入賞口13aを短期開放及び長期開放の何れかの開閉態様で作動させたりすることによって、全体的な大入賞口開閉パターンを多彩なものとすることができ、また、そのことによっても、獲得できる遊技球の数を異ならせることが可能になる。例えば、基本的に、R遊技が9Rの第1の特別遊技で獲得できる遊技球の数は、R遊技が6Rの第2の特別遊技で獲得できる遊技球の数よりも多くなる。
また、第1大入賞口13aが長期開放する1回の通常R遊技で獲得できる遊技球の数と、第2大入賞口13aが長期開放する1回の特定R遊技で獲得できる遊技球の数とを異ならせるようにしてもよい。これにより、第1,第2大入賞口13a,14aの何れかが長期開放するR遊技の回数(例えば、6回)が同じ特別遊技であっても、第2大入賞口14aが長期開放する特定R遊技の回数(つまり、第1大入賞口13aが長期開放する通常R遊技の回数)を異ならせて、獲得できる遊技球の数を異ならせることが可能になる。
尚、特別遊技の特定R遊技において作動する第2大入賞口14aの開閉態様について、図10(2)に示す中期開放を省略し、つまり、特定R遊技において、図10(1)に示す短期開放及び図10(3)に示す長期開放の何れかの開閉態様で第2大入賞口14aを作動させるようにしてもよい。
確率設定手段37は、大当り判定手段34aにより特別遊技を行うと判定される大当り確率を、図7に示す低確テーブルを用いて低確率(約1/300 )又は図7に示す高確テーブルを用いて高確率(約1/68)に設定する。
普図カウンタ手段40は、8ビット構成のソフト乱数である当り判定値を、設定範囲(0 〜199 )内で微小時間(4ms )毎に順次更新し、また、8ビット構成の所謂ソフト乱数である普図判定値を、設定範囲(0 〜9 )内で微小時間(4ms )毎に順次更新する。
普図取得手段41は、遊技球がゲート12を通過したときに普図保留数が4未満の場合に普図始動条件が成立して、普図カウンタ手段40により更新された当り判定値を、普図判定情報として取得する。この普図取得手段41により取得された普図判定情報が4個まで普図保留記憶手段42に一旦記憶(保留)される。
普図保留消化手段43は、普図保留記憶手段42に記憶されている普図判定情報を普図表示器19cでの普通図柄の変動開始毎に順次1ずつ普図判定手段44による判定に供して普図保留記憶手段42から消去(保留消化)する。その際、保留記憶手段42に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段42に記憶された順番(即ち、普図取得手段41により取得された順番)で消化する。
普図判定手段44は、遊技球がゲート12を通過すると、普図始動条件の成立により普図取得手段41により取得された(普図保留記憶手段42に記憶された)普図判定情報に基づいて、詳しくは、普通図柄が変動表示される際、当該普通図柄の変動表示に係る普図判定情報、つまり普図保留消化手段43により消化された普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。
普図表示制御手段45は、普図判定手段44による判定結果に基づいて、普図保留消化手段43により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器19cに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合には、当り図柄を停止表示させ、補助遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
補助遊技実行手段46は、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段45により、その判定結果を示す判定図柄(当り図柄)が停止表示された後、第2始動口11aを開閉させる補助遊技を行う。図13に示すように、補助遊技中の第2始動口11aの開閉パターンは、第2始動口作動モードに応じて設定される。
作動モード設定手段47は、図13に示すように、第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードを設定する。具体的に、低作動モードでは、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普図表示器19cでの普通図柄の変動時間が12秒、補助遊技中の第2始動口11aの開閉パターンが0.1 秒×1回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10 、普通図柄の変動時間が0.5 秒、第2始動口11aの開閉パターンが2.0 秒×3回に設定される。
遊技状態制御手段50は、複数の遊技状態(図14に示す低確(低確率)・非時短状態、低確(低確率)・時短状態、高確(高確率)・時短状態)の何れか1つを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には低確・非時短状態を設定する。
図14に示すように、低確・非時短状態、低確・時短状態が設定された場合、確率設定手段37により低確率が設定され、高確・時短状態が設定された場合、確率設定手段37により高確率が設定される。また、低確・非時短状態が設定された場合、作動モード設定手段47により低作動モードが設定され、低確・時短状態、高確・時短状態が設定された場合、作動モード設定手段47により高作動モードが設定される。
図15に示すように、遊技状態制御手段50は、特別遊技実行手段36により特別遊技が行われているときに、低確・非時短状態で遊技を設定するが、特別遊技の終了後、当該特別遊技において第2大入賞口14aに入賞した遊技球が特定領域14fを通過している(即ちV入賞有となる)と、有利遊技状態制御手段50aが、高確・時短状態(遊技者に有利な有利遊技状態)を設定し、その高確・時短状態で遊技を制御可能であり、高確・時短状態を設定後、特図表示器19a,19bでの特別図柄の特図変動回数が110 回に達すると、高確・時短状態から低確・非時短状態へ変更設定する。
また、遊技状態制御手段50は、特別遊技の終了後、当該特別遊技において第2大入賞口14aに入賞した遊技球が特定領域14fを通過していない(即ちV入賞無となる)と、低確・時短状態(高確・時短状態よりも遊技者に不利な遊技状態)を設定し、その低確・時短状態で遊技を制御可能であり、低確・時短状態を設定後、特図変動回数が100 回に達すると、低確・時短状態から低確・非時短状態へ変更設定する。
ここで、低確・非時短状態が第1遊技状態に相当し、高確・時短状態(又は低確・時短状態)が第2遊技状態に相当し、遊技状態制御手段50は、特別遊技の終了後、当該特別遊技において遊技球が特定領域14fを通過していると、特図変動回数が110 回に達する、又は特図変動回数が110 回に達しなくても特別遊技が行われる、という所定条件が成立するまで高確・時短状態で遊技を制御可能である。
特図表示制御手段35の変動態様決定手段35aは、第1特別図柄の変動時間を図16に示すテーブルに基づいて決定する。低確・非時短状態では、図16(1)のテーブルを用いて、特別遊技を行わないと判定され且つ大当り期待度が比較的低くなる非当選(1) 時は、第1特図保留数に応じて9 秒,7秒,5秒,3秒の何れかを決定し、特別遊技を行わないと判定され且つ大当り期待度が比較的高くなる非当選(2) 時又は特別遊技を行うと判定された当選時は、第1特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。低確・時短状態又は高確・時短状態では、図16(2)のテーブルを用いて、非当選(1) 時は、第1特図保留数に関わらず12秒を決定し、非当選(2) 時又は当選時は、第1特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。
また、変動態様決定手段35aは、第2特別図柄の変動時間を図17に示すテーブルに基づいて決定する。低確・非時短状態では、図17(1)のテーブルを用いて、非当選(1) 時は、第2特図保留数に関わらず3 秒を決定し、非当選(2) 時又は当選時は、第2特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。低確・時短状態では、図17(2)のテーブルを用いて、非当選(1) 時は、第2特図保留数に応じて12秒,2.5秒の何れかを決定し、非当選(2) 時又は当選時は、第2特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。高確・時短状態では、図17(3)のテーブルを用いて、非当選(1) 時は、第2特図保留数に応じて15秒,2秒の何れかを決定し、非当選(2) 時又は当選時は、第2特図保留数に関わらず5 秒,13 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。
尚、変動態様決定手段35aは、高確・時短状態において、第2特別図柄の変動時間を決定する為のテーブルを複数有し、特別遊技の終了後の特図変動回数に応じて、詳しくは図柄変動回数がテーブル切換回数に達すると、使用するテーブルを、複数のテーブルのうちの1のテーブルから他の1のテーブルに変更するようにしてもよい。
具体的に、図18に示すように、特別遊技終了後の特図変動回数が1〜70回のときには(1)のテーブルを使用し、特図変動回数が71〜106 回のときには(2)のテーブルを使用し、特図変動回数が107 〜110 回のときには(3)のテーブルを使用する。(1)→(2)→(3)へとテーブルが切換わるに従って、第2特図保留数が2以上のときの非当選(1) 時の第2特図変動時間が長くなるように決定される。(1)(2)のテーブルでは、非当選(2) 時又は当選時の第2特図変動時間が図17(3)のテーブルと同様に決定され、(3)のテーブルでは、非当選(1) 時、非当選(2) 時、当選時に関わらず、また、第2特図保留数に関わらず、一律(12秒)に(或いは略同じ時間に)決定される。
図6に示すように、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータにより、所定の演出手段69(画像表示装置17、可動役物装置18、スピーカ27、ランプ28a,28b)に遊技演出を行わせる演出制御手段60が構成され、この演出制御手段60は、図柄変動演出制御手段61、特別遊技演出制御手段62、先読み演出制御手段63を備えている。
図柄変動演出制御手段61は、特図判定手段34による判定結果等に基づいて、特図表示制御手段35により特図表示器19a,19bに特別図柄が変動表示されているときに、当該特図変動時間(変動態様決定手段35aにより決定された特図変動時間)に対応する図柄変動演出を、複数の図柄変動演出(図19(1)に示す図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
図19(1)に示すように、複数の図柄変動演出の各々は、低確・非時短用遊技演出、低確・時短用遊技演出、高確・時短用遊技演出の何れかに分類され、図柄変動演出制御手段61は、低確・非時短状態のときには低確・非時短用遊技演出を行わせ、低確・時短状態のときには低確・時短用遊技演出を行わせ、高確・時短状態のときには、高確・時短用遊技演出と低確・時短用遊技演出の何れかを行わせる。
ここで、図18に示すように、高確・時短状態のときに、特別遊技の終了後の特図変動回数に応じて、特図変動時間を決定するのに使用するテーブルを、複数のテーブルのうちの1のテーブルから他の1のテーブルに変更するようにした場合、テーブル毎に異なる種類の高確・時短用遊技演出を行わせてもよい。
例えば、特別遊技終了後の特図変動回数が1〜70回のときに図18(1)のテーブルを使用して、第2特図保留数が2以上で非当選(1) 時の特図変動時間が非常に短く、保留消化も非常にスピーディになるので、それに合わせたスピーディな第1の高確・時短用遊技演出を行わせ、特図変動回数が71〜106 回のときに図18(2)のテーブルを使用して、第2特図保留数が2以上で非当選(1) 時の特図変動時間が図18(1)のテーブルを使用している(第2特図保留数が2以上で非当選(1) 時)場合の特図変動時間よりも少し長くなるので、それに合わせた第2の高確・時短用遊技演出を行わせる。
特別遊技終了後の特図変動回数が107 〜110 回のときに、高確・時短状態が終了する(つまり、低確・非時短状態になる)までの特図変動回数が残り少なく(4以下に)なり、ここで、図18(3)のテーブルを使用して、第2特図保留数や非当選(1) 、非当選(2) 、当選に関わらず、特図変動時間が図18(1)(2)のテーブルを使用している(第2特図保留数が2以上で非当選(1) 時)場合の特図変動時間よりも長い一律(12秒)になるので、非当選(1) であっても、遊技者に特別遊技が行われることを期待させる第3の高確・時短用遊技演出であって、例えば、遊技者に演出ボタンSW6aを操作(単押し、長押し、連打の何れか)させて、当否を示唆する第3の高確・時短用遊技演出を行わせる。
ところで、図柄変動演出では、基本的に、図20に示すように、画像表示装置17に3つの図柄表示部17aが設定され、これら図柄表示部17aに、(1)3組の演出図柄列が変動表示された後、先ず、(2)左側の演出図柄「X」が停止表示され、次に、(3)右側の演出図柄「Y」が停止表示され、最後に、(4)中央の演出図柄「Z」が停止表示され、これら3つの演出停止図柄「XZY」が、大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定結果を示す組み合わせ態様になり、例えば、大当り判定手段34aにより特別遊技を行うと判定された場合、演出停止図柄「XZY」は全て同一図柄(つまりゾロ目)となる組み合わせ態様になる。
この図柄変動演出において、演出図柄「X」「Y」が同一図柄で停止表示されると所謂リーチ状態となって、その後、演出図柄「Z」も同一図柄で停止表示される(大当りになる)期待が高められるが、更に、演出図柄「Z」が停止表示されるまでに、大当りになる期待を高める発展演出が行われる場合がある。非当選(1) 時に決定された特図変動時間で、リーチ状態にならない図柄変動演出が行われることが多く、非当選(2) 時又は当選時に決定された特図変動時間で、リーチ状態になる図柄変動演出が行われることが多くなる。
さて、高確・時短用遊技演出においては、特別遊技の終了後の特図変動回数に応じて、リーチ状態になる図柄変動演出が行われる割合を異ならせるようにしてもよい。例えば、前記のように、特別遊技の終了後の特図変動回数に応じて、特図変動時間を決定するのに使用するテーブルを変更するのに同期して、特図変動回数が1〜70回のときと、71〜106 回のときと、107 〜110 回のときとで、リーチ状態になる図柄変動演出が行われる割合を異ならせるように、図柄変動演出の種類を決定するテーブルを変更してもよい。
具体的には、特図変動回数が1〜70回のときよりも71〜106 回のときの方が、リーチ状態になる図柄変動演出が行われる割合を高くするように、また、特図変動回数が71〜106 回のときよりも107 〜110 回のときの方が、リーチ状態になる図柄変動演出が行われる割合を高くするようにしてもよい。特図変動回数が107 〜110 回のときには、行われる図柄変動演出の全てがリーチ状態になる図柄変動演出になるようにしてもよい。
特別遊技演出制御手段62(演出制御手段62)は、特図判定手段34による判定結果に基づいて、特別遊技実行手段36により特別遊技が行われているときに、その特別遊技の種類に応じた特別遊技演出を、複数の特別遊技演出(図19(2)に示す特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせ、特別遊技の最後に、特別遊技演出に続くエンディング演出を、複数のエンディング演出(図19(3)に示すエンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
前記のように、特別遊技実行手段36は、特別遊技において3回の特定R遊技を行うが、特別遊技演出制御手段62の示唆演出制御手段62aは、特別遊技演出において、特別遊技実行手段36により各特定R遊技が行われる前に、後述の報知演出が行われていないこと、つまり遊技球が特定領域14fを通過していないことを条件に、当該各特定R遊技における第2大入賞口14aの開閉態様(短期開放、中期開放、長期開放の何れか)を示唆する(言い換えれば、特別遊技終了後の遊技状態(低確・時短状態になるか、高確・時短状態になるか)を示唆する)示唆演出を行わせることが可能である。
特別遊技演出制御手段62の特別演出制御手段62bは、特別遊技実行手段36により特定R遊技が行われているときに遊技球が特定領域14fを通過すると、当該特定R遊技後に特定R遊技が行われる場合には、つまり遊技球が特定領域14fを通過していることを条件に、示唆演出制御手段62aによる示唆演出と異なる遊技演出であって、特定R遊技での遊技球の出球を示唆する特別演出を行わせることが可能である。
ここで、特定R遊技において、第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放すると、遊技球が特定領域14fを通過しない、また、第2大入賞口14aが長期開放すると、遊技球が特定領域14fを通過する、ということを前提(仮定)に、停止表示された大当り図柄の種類、つまり行われる大入賞口13a,14aの開閉パターンに応じて決められた示唆演出を含む、或いは示唆演出と特別演出を含む特別遊技演出を、大当り図柄の停止時(特別遊技の開始時)に予め選択して、特別遊技中に行わせる。
例えば、3回の特定R遊技に夫々対応する特定R遊技前の3回の演出において、1回目の特定R遊技で第2大入賞口14aが長期開放する場合には、示唆演出(長期開放示唆)→特別演出→特別演出を行わせ、1回目の特定R遊技で第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放し、2回目の特定R遊技で第2大入賞口14aが長期開放する場合には、示唆演出(短期開放又は中期開放示唆)→示唆演出(長期開放示唆)→特別演出を行わせ、1回目と2回目の特定R遊技で第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放する場合には、示唆演出(短期開放又は中期開放示唆)→示唆演出(短期開放又は中期開放示唆)→示唆演出(短期開放又は中期開放又は長期開放示唆)を行わせる(この場合は特別演出を行わせない)。
但し、全ての特別遊技において、大当り図柄の停止時に、示唆演出→示唆演出→示唆演出を行わせる特別遊技演出を予め選択して、特別遊技中に行わせるようにするが、特定R遊技において、遊技球が特定領域14fを通過していないことを条件に、第2大入賞口14aが長期開放して、遊技球が特定領域14fを通過すると、その特定R遊技後に特定R遊技が行われる場合には、示唆演出を特別演出に変更させるようにしてもよい。
特別遊技演出制御手段62の第1報知演出制御手段62cは、特別遊技実行手段36により長期開放で第2大入賞口14aを作動させる特定R遊技が行われているときに、遊技球が特定領域14fを通過すると、その特定R遊技前に示唆演出が行われた(報知演出を行なっていない)ことを条件に、有利遊技状態制御手段50aにより高確・時短状態で遊技が制御されることを報知する報知演出を、その特定R遊技において遊技球が特定領域14fを通過したときのタイミング(所定の第1のタイミング)で行わせる。
特別遊技演出制御手段62の第2報知演出制御手段62dは、特別遊技実行手段36により短期開放又は中期開放で第2大入賞口14aを作動させる特定R遊技が行われているときに、遊技球が特定領域14fを通過すると、他の特定R遊技において報知演出を行なっていないことを条件に、有利遊技状態制御手段50aにより高確・時短状態で遊技が制御されることを報知する報知演出を、エンディング演出が行われているときのタイミング(第1のタイミングよりも後の第2のタイミング)で行わせる。
前記の示唆演出、特別演出、報知演出について具体的に説明する。
図21(1)に示すように、示唆演出としては、味方と敵とが戦うバトル演出となる示唆演出A,B,Cの何れかが行われ、短期開放を示唆する示唆演出Aではバトル敗北となる演出が、中期開放を示唆する示唆演出Bではバトル引分となる演出が、長期開放を示唆する示唆演出Cではバトル勝利となる演出が夫々行われる。
図21(2)に示すように、特別演出としては、特別演出A,Bの何れかが行われ、出球無しを示唆する特別演出Aでは背景色が青となる演出が、出球有りを示唆する特別演出Bでは背景色が赤となる演出が夫々行われる。報知演出としては、可動役物装置18により、1対の役物部材18a,18bが退避位置から出現位置へ移動する演出が行われる。
図22(1)に示すように、3R目と6R目で第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放する場合、1〜2R目で示唆演出A又はBが行われ、3R目に遊技球が特定領域14fを通過しても報知演出は行われない。次に、4〜5R目で示唆演出A又はBが行われ、6R目に遊技球が特定領域14fを通過しても報知演出は行われない。次に、7〜8R目で示唆演出A又はB又はCが行われ、ここで、示唆演出A又はBが行われて、9R目に遊技球が特定領域14fを通過しても報知演出は行われないが、示唆演出Cが行われて、9R目に遊技球が特定領域14fを通過すると報知演出が行われる。3,6,9R目で報知演出が行われていないが、遊技球が特定領域14fを通過している場合には、エンディング演出において報知演出が行われる。
図22(2)に示すように、3R目で第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放し、6R目に第2大入賞口14aが長期開放する場合、1〜2R目で示唆演出A又はBが行われ、3R目に遊技球が特定領域14fを通過しても報知演出は行われない。次に、4〜5R目で示唆演出Cが行われ、6R目に遊技球が特定領域14fを通過すると報知演出が行われる。次に、7〜8R目に特別演出A又はBが行われる。図22(3)に示すように、3R目で第2大入賞口14aが長期開放する場合、1〜2R目で示唆演出Cが行われ、3R目で遊技球が特定領域14fを通過すると報知演出が行われる。次に、4〜5R目に特別演出A又はBが行われ、7〜8R目に特別演出A又はBが行われる。
尚、3R目で第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放し、その3R目に遊技球が特定領域14fを通過しても報知演出が行われないようにすると、6R目で第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放する場合、4〜5R目で示唆演出A又はBではなくて示唆演出Cが行われ、6R目に遊技球が特定領域14fを通過してもしなくても報知演出が行われ、7〜8R目に特別演出A又はBが行われるようにしてもよい。
3R目と6R目で第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放し、その3R目と6R目の少なくとも一方で遊技球が特定領域14fを通過していると、報知演出が行われていないことを条件に、9R目で第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放する場合、7〜8R目で示唆演出A又はBではなくて示唆演出Cが行われ、9R目に遊技球が特定領域14fを通過してもしなくても報知演出が行われるようにしてもよい。
次に、特別遊技において、第2大入賞口14aが長期開放したのに遊技球が特定領域14fを通過しない、或いは、第2大入賞口14aが短期開放したのに遊技球が特定領域14fを通過する、レアケースでの特別遊技演出について、第1,第2大入賞口13a,14aが次の開閉パターンとなる特別遊技を例にして具体的に説明する。
図23(1);第1大入賞口13aが長期開放する通常R遊技が6回、第2大入賞口14aが長期開放する特定R遊技(3R,6R,9R)が3回の特別遊技(獲得できる遊技球の数が最も多い特別遊技)に対する演出について
1,2R目で示唆演出Cが行われ、3R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過するので、その通過時に報知演出が行われ、その後、4,5R目で特別演出Bが行われ、7,8R目で特別演出Bが行われる。しかし、3R目で遊技球が特定領域14fを通過しないと、そこで報知演出が行われないで、その後、4,5R目で本来なら特別演出Bが行われるところを、例えば演出書き換えによって、示唆演出Cが行われ、6R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過するので、その通過時に報知演出が行われ、7,8R目で特別演出Bが行われる。
しかし、6R目でも遊技球が特定領域14fを通過しないと、そこで報知演出が行われないで、その後、7,8R目で本来なら特別演出Bが行われるところを、例えば演出書き換えによって、示唆演出Cが行われ、9R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過するので、その通過時に報知演出が行われる。しかし、9R目でも遊技球が特定領域14fを通過しないと、そこで報知演出が行われないで、次に、エンディング演出が行われた後、本来なら高確・時短演出モードで図柄変動演出が行われるところを、低確・時短演出モードで図柄変動演出が行われることになる。
図23(2);第1大入賞口13aが長期開放する通常R遊技が4回、第2大入賞口14aが長期開放する特定R遊技(3R,6R)が2回の特別遊技に対する演出について
1,2R目で示唆演出Cが行われ、3R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過するので、その通過時に報知演出が行われ、その後、4,5R目で特別演出Bが行われ、7,8R目で特別演出Aが行われる。しかし、3R目で遊技球が特定領域14fを通過しないと、そこで報知演出が行われないで、その後、4,5R目で本来なら特別演出Bが行われるところを、例えば演出書き換えによって、示唆演出Cが行われ、6R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過するので、その通過時に報知演出が行われ、7,8R目で特別演出Aが行われる。
しかし、6R目でも遊技球が特定領域14fを通過しないと、そこで報知演出が行われないで、その後、7,8R目で本来なら特別演出Aが行われるところを、例えば演出書き換えによって、示唆演出A又はBが行われ、9R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過しないので、そこで報知演出が行われないで、次に、エンディング演出が行われた後、本来なら高確・時短演出モードで図柄変動演出が行われるところを、低確・時短演出モードで図柄変動演出が行われることになる。
図23(3);第1大入賞口13aが長期開放する通常R遊技が5回、第2大入賞口14aが長期開放する特定R遊技(9R)が1回の特別遊技(例えば、(2)に示す特別遊技よりも多くの遊技球を獲得できる特別遊技)に対する演出について
1,2R目で示唆演出A又はBが行われ、3R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過しないので、そこで報知演出が行われないで、その後、4,5R目で示唆演出A又はBが行われ、6R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過しないので、そこで報知演出が行われないで、その後、7,8R目で示唆演出Cが行われ、9R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過するので、その通過時に報知演出が行われる。しかし、9R目でも遊技球が特定領域14fを通過しないと、そこで報知演出が行われないで、次に、エンディング演出が行われた後、本来ならで高確・時短演出モードで図柄変動演出が行われるところ、低確・時短演出モードで図柄変動演出が行われることになる。
一方、3R目で遊技球が特定領域14fを通過すると、その通過時に報知演出が行われ、その後、4,5R目で本来なら示唆演出A又はBが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Aが行われ、7,8R目で本来なら示唆演出Cが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Bが行われる。
或いは、3R目で遊技球が特定領域14fを通過しても、その通過時に報知演出が行われないで、その後、4,5R目で示唆演出A又はBが行われ、7,8R目で示唆演出Cが行われ、或いは、4,5R目で本来なら示唆演出A又はBが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Aが行われ、7,8R目で本来なら示唆演出Cが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Bが行われ、4R目以降の所定のタイミングで報知演出が行われる。その所定のタイミングとは、4,5R目で示唆演出又は特別演出が行われているとき、或いは、7,8R目で示唆演出又は特別演出が行われているとき、或いは、6R目又は9R目で遊技球が特定領域14fを通過したとき、或いは、エンディング演出が行われているとき、である。
3R目で遊技球が特定領域14fを通過しないで、6R目で遊技球が特定領域14fを通過すると、その通過時に報知演出が行われ、その後、7,8R目で本来なら示唆演出Cが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Bが行われる。
或いは、3R目で遊技球が特定領域14fを通過しないで、6R目で遊技球が特定領域14fを通過しても、その通過時に報知演出が行われないで、その後、7,8R目で示唆演出Cが行われ、或いは、7,8R目で本来なら示唆演出Cが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Bが行われ、7R目以降の所定のタイミングで報知演出が行われる。その所定のタイミングとは、7,8R目で示唆演出又は特別演出が行われているとき、或いは、9R目で遊技球が特定領域14fを通過したとき、或いは、エンディング演出が行われているとき、である。
図23(4);第1大入賞口13aが長期開放する通常R遊技が4回、第2大入賞口14aが長期開放する特定R遊技(6R,9R)が2回の特別遊技(例えば、(2)に示す特別遊技と略同じ遊技球を獲得できる特別遊技)に対する演出について
1,2R目で示唆演出A又はBが行われ、3R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過しないので、そこで報知演出が行われないで、その後、4,5R目で示唆演出Cが行われ、6R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過するで、その通過時に報知演出が行われ、その後、7,8R目で特別演出Bが行われる。しかし、3R目で遊技球が特定領域14fを通過すると、その通過時に報知演出が行われ、その後、4,5R目で本来なら示唆演出Cが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Bが行われ、7,8R目で特別演出Bが行われる。
或いは、3R目で遊技球が特定領域14fを通過しても、その通過時に報知演出が行われないで、その後、4,5R目で示唆演出Cが行われ、その後、7,8R目で本来なら特別演出Bが行われるところを、示唆演出Cが行われ、或いは、4,5R目で本来なら示唆演出Cが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Bが行われ、7,8R目で特別演出Bが行われ、4R目以降の所定のタイミングで報知演出が行われる。その所定のタイミングとは、4,5R目で示唆演出又は特別演出が行われているとき、或いは、7,8R目で示唆演出又は特別演出が行われているとき、或いは、6R目又は9R目で遊技球が特定領域14fを通過したとき、或いは、エンディング演出が行われているとき、である。
一方、3R目で遊技球が特定領域14fを通過しないで、6R目でも遊技球が特定領域14fを通過しないと、そこで報知演出が行われないで、その後、7,8R目で本来なら特別演出Bが行われるところを、例えば演出書き換えによって、示唆演出Cが行われ、或いは、7,8R目で特別演出Bが行われ、9R目で遊技球が特定領域14fを通過すると、その通過時に報知演出が行われ、或いは、エンディング演出で報知演出が行われる。9R目でも遊技球が特定領域14fを通過しないと、次に、エンディング演出が行われた後、本来ならで高確・時短演出モードで図柄変動演出が行われるところ、低確・時短演出モードで図柄変動演出が行われることになる。
図23(5);第1大入賞口13aが長期開放する通常R遊技が6回、第2大入賞口14aが長期開放する特定R遊技が0回の特別遊技(例えば、(2)(3)(4)に示す特別遊技よりも多くの遊技球を獲得できる特別遊技)に対する演出について
1,2R目で示唆演出A又はBが行われ、3R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過しないので、そこで報知演出が行われないで、その後、4,5R目で示唆演出A又はBが行われ、6R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過しないので、そこで報知演出が行われないで、その後、7,8R目で示唆演出A又はBが行われ、9R目で通常は遊技球が特定領域14fを通過しないので、そこで報知演出が行われない。
しかし、3R目で遊技球が特定領域14fを通過すると、その通過時に報知演出が行われ、その後、4,5R目で本来なら示唆演出A又はBが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Aが行われ、7,8R目で本来なら示唆演出A又はBが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Aが行われる。
或いは、3R目で遊技球が特定領域14fを通過しても、その通過時に報知演出が行われないで、その後、4,5R目で示唆演出A又はBが行われ、7,8R目で示唆演出A又はBが行われ、或いは、4,5R目で本来なら示唆演出A又はBが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Aが行われ、7,8R目で本来なら示唆演出A又はBが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Aが行われ、4R目以降の所定のタイミングで報知演出が行われる。その所定のタイミングとは、4,5R目で示唆演出又は特別演出が行われているとき、或いは、7,8R目で示唆演出又は特別演出が行われているとき、或いは、6R目又は9R目で遊技球が特定領域14fを通過したとき、或いは、エンディング演出が行われているとき、である。
3R目で遊技球が特定領域14fを通過しないで、6R目で遊技球が特定領域14fを通過すると、その通過時に報知演出が行われ、その後、7,8R目で本来なら示唆演出A又はBが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Aが行われる。或いは、6R目で遊技球が特定領域14fを通過しても、その通過時に報知演出が行われないで、その後、7,8R目で示唆演出A又はBが行われ、或いは、7,8R目で本来なら示唆演出A又はBが行われるところを、例えば演出書き換えによって、特別演出Aが行われ、6R目以降の所定のタイミングで報知演出が行われる。その所定のタイミングとは、7,8R目で示唆演出又は特別演出が行われているとき、或いは、9R目で遊技球が特定領域14fを通過したとき、或いは、エンディング演出が行われているとき、である。
3R目,6R目で遊技球が特定領域14fを通過しないで、9R目で遊技球が特定領域14fを通過すると、その通過時に報知演出が行われ、或いは、エンディング演出で報知演出が行われる。エンディング演出が行われた後、本来なら低確・時短演出モードで図柄変動演出が行われるところ、遊技球が特定領域14fを通過していると、高確・時短演出モードで図柄変動演出が行われることになる。但し、本来のまま低確・時短演出モードで図柄変動演出が行われてもよい。
このように、特別遊技演出制御手段62は、特別遊技実行手段36により遊技球が特定領域14fを通過していない状態で開始される特定R遊技において、その特定R遊技で第2大入賞口14aが短期開放する場合にも長期開放する場合にも、遊技球が特定領域14fを通過した場合に当該特定R遊技後に行わせる遊技演出の演出態様と、遊技球が特定領域14fを通過しなかった場合に当該特定R遊技後に行わせる遊技演出の演出態様とを異ならせることが可能である。
ここで、停止表示された大当り図柄の種類、つまり行われる大入賞口13a,14aの開閉パターンに応じて決められた示唆演出を含む、或いは示唆演出と特別演出を含む特別遊技演出を、大当り図柄の停止時(特別遊技の開始時)に予め選択して、第2大入賞口14aが長期開放したのに遊技球が特定領域14fを通過しない、或いは、第2大入賞口14aが短期開放したのに遊技球が特定領域14fを通過する、レアケースが生じた場合でも、その選択した特別遊技演出を行わせることを前提にして、そのレアケースが生じた場合の特別遊技終了後の演出が次のようになる。
第2大入賞口14aが長期開放する特定R遊技が少なくとも1回ある特別遊技の終了後は、本来は遊技球が特定領域14fを通過しているので、高確・時短演出モードで図柄変動演出が行われるが、レアケースにより遊技球が特定領域14fを通過していないと、低確・時短演出モードで図柄変動演出が行われ、また、第2大入賞口14aが長期開放する特定R遊技が1回もない特別遊技の終了後は、本来は遊技球が特定領域14fを通過していないで、低確・時短演出モードで図柄変動演出が行われるが、レアケースにより遊技球が特定領域14fを通過していると、高確・時短演出モードで図柄変動演出が行われる。
ここで、大当り判定手段44aにより特別遊技を行うと判定された場合、そのときの遊技状態が、低確・非時短状態、低確・時短状態、高確・時短状態の何れであっても、また、行われる大入賞口13a,14aの開閉パターン(第2大入賞口14aが長期開放する回数)に関わらず、基本的に、図21、図22に示す示唆演出や特別演出を含む特別遊技演出を行わせるが、それ以外に次の演出を行わせるようにしてもよい。
即ち、低確・非時短状態で遊技が制御されているときに、第2特図判定情報に基づいて大当り判定手段44aにより特別遊技を行うと判定された場合に、第2大入賞口14aを少なくとも1回長期開放する特別遊技が行われるときには、当該特別遊技の当初から当該特別遊技終了後に高確・時短状態になることを示唆する有利示唆特別遊技演出を行わせる。尚、低確・非時短状態で遊技が制御されているときに、第1特図判定情報に基づいて大当り判定手段44aにより特別遊技を行うと判定された場合に、第2大入賞口14aを3回とも長期開放する特別遊技が行われるときにも、前記同様の有利示唆特別遊技演出を行わせてもよい。
低確・時短状態又は高確・時短状態で遊技が制御されているときに、第1特図判定情報に基づいて大当り判定手段44aにより特別遊技を行うと判定された場合に、当該特別遊技の当初から当該特別遊技終了後に低確・時短状態になることを示唆する不利示唆特別遊技演出を行わせる。ここで、第2大入賞口14aを少なくとも1回長期開放する特別遊技が行われるときには、不利示唆演出を行わせなくてもよいし、不利示唆演出を行わせる場合には、その後、高確・時短状態になることを示唆する演出を行わせてもよい。尚、第2特図判定情報に基づいて大当り判定手段44aにより特別遊技を行うと判定された場合に、第2大入賞口14aを3回とも短期開放する特別遊技が行われ得るようにして、そのときにも、前記同様の不利示唆特別遊技演出を行わせてもよい。
このように、低確・非時短状態で遊技が制御されているときに、第1特図判定情報に基づく判定によって行われる特別遊技演出、第2特図判定情報に基づく判定によって行われる特別遊技演出、また、低確・時短状態又は高確・時短状態で遊技が制御されているときに、第1特図判定情報に基づく判定によって行われる特別遊技演出、第2特図判定情報に基づく判定によって行われる特別遊技演出を場合によって異ならせることができる。
特別遊技演出制御手段62の発射操作演出制御手段62eは、発射ハンドル7での発射操作に関する演出を行わせる手段であり、特別遊技の1R目が行われる際、大入賞口13a,14aへ向けての遊技球の発射(所謂右打ち)を促す第1発射操作演出を行わせ、第2大入賞口14aを長期開放させる特定Rが行われる際に、再度、大入賞口13a,14a(特定領域14f)へ向けての遊技球の発射(所謂右打ち)を促す第2発射操作演出を(第1発射操作演出と異なる演出態様で)行わせる。
例えば、1R目が開始される前に(オープニングが行われているときに)、第1発射操作演出として、画像表示装置17に「右打ち」を表示させ、第2大入賞口14aを長期開放させる特定Rの1つ前のRが行われているときに、第2発射操作演出として、画像表示器17に「右打ちでVを狙え」を表示させる。
先読み演出制御手段63は、事前判定手段34cによる判定結果に基づいて、先読み演出を行うか否かを判定し、先読み演出を行うと判定した場合に、その先読み演出の対象とされた特図判定情報に対して、その特図判定情報が消化される前から、大当り期待度を高め得る先読み演出を行わせる。
次に、図6に示す各手段30〜37,40〜47,50,60〜63の機能を達成するために、制御装置20(遊技制御基板21、演出制御基板23の各コンピュータ)が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。
図24に示すように、遊技制御基板21のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、図柄処理(S3)、電動役物処理(S4)、賞球処理(S5)、出力処理(S6)が順次実行される。
図25に示すように、S2のスイッチ処理で実行される始動口SW処理では、第1始動口SW10aがオンの場合(S11;Yes )、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes )、第1特図保留数U1がU1+1に加算され(S13)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第1特図判定情報)が取得・格納され(S14)、次に、事前判定処理(S15)が実行され、第1特図保留数増加コマンドがセットされる(S16)。
第2始動口SW11cがオンの場合(S17;Yes )、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S18;Yes )、第2特図保留数U2がU2+1に加算され(S19)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第2特図判定情報)が取得・格納され(S20)、次に、事前判定処理(S21)が実行され、第2特図保留数増加コマンドがセットされる(S22)。
S15、S21の事前判定処理では、基本的に、次に図26で説明する特別図柄処理のS38とS39と同等の処理が行われる。S16、S22では、S15、S21の事前判定処理の判定結果に関する先読み情報を含む特図保留数増加コマンドがセットされる。S16、S22でセットされたコマンド、及び、他のステップでセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板23に送信される。
図26に示すように、S3の図柄処理で実行される特別図柄処理では、特別遊技フラグがONか否か判定され(S31)、S31の判定がNoの場合、つまり特別遊技が実行中でない場合、特別図柄が変動中か否か判定され(S32)、S32の判定がYes の場合、S42へ移行する。
S32の判定がNoの場合、第2特図保留数U2が1以上か否か判定され(S33)、S33の判定がYes の場合、第2特図保留数U2がU2−1に減算される(S34)。S33の判定がNoの場合、第1特図保留数U1が1以上か否か判定され(S35)、S35の判定がYes の場合、第1特図保留数U1がU1−1に減算される(S36)。S35の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行される。S34又はS36の実行後、客待ちフラグがOFFにされ(S37)、大当り判定処理(S38)が実行され、続いて、変動態様選択処理(S39)が実行される。
S38の大当り判定処理では、先ず、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報のうち消化優先順位が最も高い特図判定情報の大当り判定値が、図7を用いて説明したように、大当り特定値か否か判定され、大当り特定値である場合、当該特図判定情報の図柄判定値に基づいて、図8を用いて説明したように、複数種類の大当り図柄の何れかが選択設定され、大当り判定値が大当り特定値でない場合、ハズレ図柄が設定される。この大当り判定処理に供された特図判定情報は、特図保留記憶手段32から消去される。
S39の変動態様選択処理では、S38の大当り判定処理で設定された図柄、及び、大当りか否かの判定に供された大当り判定値と組のリーチ判定値、変動パターン判定値、第1,第2特図保留数、及び現在の遊技状態に基づいて、図16、図17を用いて説明したように、変動態様として複数の変動時間の何れかが選択決定される。その後、第1又は第2特別図柄が変動開始され(S40)、S38で設定された判定図柄とS39で決定された変動態様(変動時間)の情報を含む特図変動開始コマンドがセットされる(S41)。
次に、S39で決定された変動時間が経過した場合(S42;Yes )、第1又は第2特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された図柄が第1又は第2特図表示器19a又は19bに表示される。続いて、S38で設定された判定図柄の情報を含む特図変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。
図27に示すように、S45の停止中処理では、低確・時短状態フラグがON、つまり低確・時短状態が設定されている場合(S51;Yes )、低確・時短状態継続回数JがJ−1に減算され(S52)、その継続回数Jが0になると(S53;Yes )、低確・時短状態フラグがOFFにされる(S54)。また、高確・時短状態フラグがON、つまり高確・時短状態が設定されている場合(S55;Yes )、高確・時短状態継続回数XがX−1に減算され(S56)、その継続回数Xが0になると(S57;Yes )、高確・時短状態フラグがOFFにされる(S58)。
次に、大当りの場合には(S59;Yes )、つまり、特図表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、特別遊技フラグがONにされ(S60)、低確・時短状態/高確・時短状態継続回数J/Xが0にリセットされ(S61)、低確・時短状態フラグ/高確・時短状態フラグがOFFにされる(S62)。その後、オープニングが開始され(S63)、停止表示された大当り図柄の情報を含むオープニングコマンドがセットされる(S64)。尚、低確・時短状態フラグと高確・時短状態フラグが共にOFFの場合、低確・非時短状態が設定される。
図28に示すように、S4の電動役物処理で実行される大入賞口処理では、特別遊技フラグがONか否か判定され(S71)、S71の判定がYes の場合、特別遊技のオープニング中であるか否か判定される(S72)。S72の判定がYes の場合、オープニング時間経過したか否か判定され(S73)、S73の判定がYes の場合、大入賞口開閉パターン設定処理(S74)が実行される。
S74の大入賞口開閉パターン設定処理では、大当り図柄の種類に応じた大入賞口開閉パターンが設定され、そこで、最大Rcと規定個数Ncと規定時間Tcに、設定された大入賞口開閉パターンに応じた値が設定される。ここで、図11に示すように、最大Rc=9、規定個数Nc=10個、通常R(1,2,4,5,7,8R)の規定時間Tc=30秒、特定R(3,6,9R)の規定時間Tc=0.1 秒又は1秒又は30秒が設定される。
一方、S72の判定がNoの場合、特別遊技のエンディング中か否か判定され(S75)、S75の判定がNoの場合、大入賞口13a,14aの何れかが作動中か否か判定される(S76)。S75の判定がYes の場合、S91へ移行し、S76の判定がNoの場合、S77へ移行し、S76の判定がYes の場合、S82へ移行する。
S77では、RがR+1に加算され、次に、R開始コマンドがセットされ(S78)、大入賞口13a,14aの何れかの作動が開始される(S79)。S79では、通常Rのときには、第1大入賞口13aが開放され、特定Rのときには、第2大入賞口14aが開放される。次に、作動時間Tの計時が開始され(S80)、大入賞口13a,14aへの遊技球の入賞個数Nの計測が開始される(S81)。
尚、特定R(3,6,9R)のときには、図10を用いて説明したように、振分装置14hが作動して特定領域14fが開閉され、ここで、第2大入賞口14aが短期開放する際には、遊技球が特定領域14fを通過する可能性が非常に低くなり、第2大入賞口14aが中期開放する際には、遊技球が特定領域14fを通過する可能性が短期開放する際よりも多少高くなり、第2大入賞口14aが長期開放する際には、遊技球が特定領域14fを通過する可能性が非常に高くなる。
図29に示すように、S82のV入賞処理では、V入賞フラグVF=0の場合(S101;No)、R=3又6又は9のときに(S102;Yes )、特定領域SW14gがオンになると(S103;Yes )、V入賞フラグVFに1がセットされ(S104)、V入賞コマンドがセットされる(S105)。
図28に示すように、S82のV入賞処理の実行後、S83では、T≧規定時間Tcか否か判定され、S83の判定がNoの場合、N≧規定個数Ncか否か判定される(S84)。S83の判定がYes 又はS84の判定がYes の場合、大入賞口13a,14aの何れかの作動が終了され、即ち大入賞口13a,14aの何れかが閉塞され(S85)、T,Nが0にリセットされ(S86)、R=最大Rcか否か判定される(S87)。
S87の判定がYes の場合、エンディングが開始され(S88)、エンディングコマンドがセットされ(S89)、Rが0にリセットされる(S90)。S91では、エンディング時間経過したか否か判定され、S91の判定がYes の場合、遊技状態設定処理(S92)が実行され、その後、特別遊技フラグがOFFにされる(S93)。
図30に示すように、S92の遊技状態設定処理では、V入賞フラグVF=1の場合(S111;Yes )、高確・時短状態フラグがONにされ(S112)、その高確・時短状態継続回数Xに110 がセットされ(S113)、V入賞フラグVFが0にリセットされる(S114)。一方、V入賞フラグVF=0の場合(S111;No)、低確・時短状態フラグがONにされ(S115)、その低確・時短状態継続回数Jに100 がセットされる(S116)。S114又はS116の実行後、S112又はS115でセットされたフラグに対応する遊技状態コマンドがセットされる(S117)。
図31に示すように、演出制御基板23のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4 ms )毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理(S201)、演出ボタン処理(S202)、コマンド送信処理(S203)が順次実行される。
図32に示すように、S201のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信した場合(S211;Yes )、保留数増加コマンドに含まれた先読み情報を保留(記憶)する先読み情報保留処理(S212)が実行され、続いて、保留数加算処理(S213)が実行され、保留数増加コマンドがセットされる(S214)。
次に、特図変動開始コマンドを受信した場合(S215;Yes )、対応する先読み情報を先読み情報記憶手段63から消化(消去)する先読み情報消化処理(S216)が実行され、続いて、図柄変動演出選択処理(S217)が実行される。
図33に示すように、S217の図柄変動演出選択処理では、受信した特図変動開始コマンドが解析され(S231)、次に、設定されている演出モード(図34に示す低確・非時短演出モード、低確・時短演出モード、高確・時短演出モードの何れか)が参照され(S232)、保留数減算処理が実行される(S233)。
次に、図柄変動演出が選択され(S234)、ここで、S231で解析された情報と、S232で参照された演出モードに基づいて、図19(1)を用いて説明したように、低確・非時短演出モードでは、低確・非時短用遊技演出が選択され、低確・時短演出モードでは、低確・時短用遊技演出が選択され、高確・時短演出モードでは、高確・時短用遊技演出が選択され、その後、選択された図柄変動演出の情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされる(S235)。
次に、図32に示すように、特図変動停止コマンドを受信した場合(S218;Yes )、図柄変動演出終了中処理(S219)が実行される。
図35に示すように、S219の図柄変動演出終了中処理では、受信した特図変動停止コマンドが解析され(S241)、大当りか否か判定され(S242)、S242の判定がNoの場合、設定されている演出モードが参照される(S243)。次に、低確・時短演出モードか否か判定され(S244)、S244の判定がYes の場合、低確・時短演出モード継続回数MJが1減算され(S245)、MJ=0か否か判定される(S246)。
一方、S244の判定がNoの場合、高確・時短演出モードか否か判定され(S247)、S247の判定がYes の場合、高確・時短演出モード継続回数MXが1減算され(S2048)、MX=0か否か判定される(S249)。S246又はS249の判定がYes の場合、低確・非時短演出モードが設定される(S250)。S250の実行後、或いは、或いは、S242の判定がYes の場合、或いは、S246又はS247又はS249の判定がNo場合、図柄変動演出終了コマンドがセットされる(S251)。
次に、図32に示すように、大入賞口処理(図26参照)におけるオープニング開始時にオープニングコマンドを受信した場合(S220;Yes )、特別遊技演出選択処理(S221)が実行される。
図36に示すように、S221の特別遊技演出選択処理では、オープニングコマンドが解析され(S261)、解析された大当り図柄の情報に基づいて特別遊技演出が選択され(S262)、その選択された特別遊技演出の情報を含む特別遊技演出開始コマンドがセットされる(S263)。
次に、図32に示すように、S220の判定がNo、又はS221の実行後、特別遊技演出中処理(S222)が実行される。
図37に示すように、S221の特別遊技演出中処理では、特別遊技中である場合(S271;Yes )、R開始コマンドを受信か否か判定され(S272)、S272の判定がYes の場合、R開始演出コマンドがセットされる(S273)。次に、1R目又は4R目又は7R目が開始か否か判定され(S274)、S274の判定がYes の場合、V報知完了フラグVFbが参照される(S275)。このV報知完了フラグVFb、及び大入賞口13a,14aの開閉パターンに基づいて、図21に示す示唆演出A,B,C、特別演出A,Bの何れかが選択され(S276)、その選択された演出の情報を含むR演出開始コマンドがセットされる(S277)。
ここで、V報知完了フラグVFbが0の場合、次の特定Rで第2大入賞口14aが短期開放する場合には示唆演出Aが、中期開放する場合には示唆演出Bが、長期開放する場合には示唆演出Cが選択される。また、V報知完了フラグVFbが1の場合、次の特定Rで第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放する場合には特別演出Aが、長期開放する場合には特別演出Bが選択される。
S272の判定がNoの場合、図38に示すように、3R目又は6R目又は9R目か否か判定され(S281)、S281判定がYes の場合、V入賞コマンドを受信か否か判定される(S282)。S282の判定がYes の場合、V入賞フラグVFa=1か否か判定され(S283)、S283の判定がNoの場合、V入賞フラグVFaに1がセットされる(S284)。S283の判定がYes の場合、或いはS284の実行後、第2大入賞口14aが長期開放か否か判定され(S285)、S285の判定がYes の場合、V報知完了フラグVFb=1か否か判定される(S286)。S286の判定がNoの場合、報知演出コマンドがセットされ(S287)、V報知完了フラグVFbに1がセットされる(S288)。
一方、S281の判定がNoの場合、9R目が終了か否か判定され(S289)、S289の判定がYes の場合、V入賞フラグVFa=1か否か判定される(S290)。S290の判定がYes の場合、V入賞フラグVFaが0にリセットされ(S291)、V報知完了フラグVFb=1か否か判定される(S292)。S292の判定がNoの場合、最終報知演出コマンドがセットされ(S293)、S292の判定がYes の場合、V報知完了フラグVFbが0にリセットされる(S294)。
次に、図32に示すように、大入賞口処理(図28参照)におけるエンディング開始時にエンディングコマンドを受信した場合(S223;Yes )、エンディング演出選択処理(S224)が実行される。
図39に示すように、S224のエンディング演出選択処理では、エンディングコマンドが解析され(S301)、エンディング演出選択(S302)が行われ、そこで、図19(3)に示す複数のエンディング演出の何れかが選択され、そのエンディング演出の情報を含むエンディング演出開始コマンドがセットされる(S303)。
次に、図32に示すように、大入賞口処理(図28参照)におけるエンディング終了時に遊技状態コマンドを受信した場合(S225;Yes )、演出モード設定処理(S226)が実行され、最後に、客待ちコマンド受信処理(S227)が実行される。
画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23から受信するコマンド(指令)に基づいて、画像表示装置17、スピーカ27、枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物装置18を制御して、画像表示装置17での表示を主体に、種々の遊技演出を行わせる。
即ち、特別図柄が変動表示されているときには、図柄変動演出開始コマンドに基づいて、図19(1)に示す複数の図柄変動演出の何れかを行わせ、特別遊技が行われているときには、特別遊技演出開始コマンドに基づいて、図19(2)に示す複数の特別遊技演出の何れかを行わせ、また、エンディング演出開始コマンドに基づいて、図19(3)に示す複数のエンディング演出の何れかを行わせる。
特に、特別遊技演出において、R演出開始コマンドに基づいて、示唆演出A,B,C、特別演出A,Bの何れかを行わせ、特別遊技演出又はエンディング演出において、報知演出コマンドを受信すると、報知演出を行わせる。
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果について説明する。
低確・非時短状態が設定されているときには、遊技者は発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物16の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂左打ちにより遊技を行い、この左打ちにより第1始動口10を狙うことができ、第1特図保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10に入賞すると、第1特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶される。
低確・時短状態又は高確・時短状態が設定されているときには、遊技者は発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物16の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂右打ちにより遊技を行い、この右打ちにより第2始動口11aを狙うことができ、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶される。
また、遊技者は右打ちによりゲート12を狙うことができ、普図保留数が4未満のときに、遊技球がゲート12を通過すると、普図判定情報が取得され普図保留記憶手段42に記憶される。ここで先ず、普図保留記憶手段42に記憶された普図判定情報は普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)され、この普図判定情報の消化により当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、普図表示器19cに当り図柄が変動停止後、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
低確・時短状態又は高確・時短状態が設定されている場合には、補助遊技作動モードとして高作動モードが設定され、右打ちを行って第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、右打ちにより所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。但し、低確・非時短状態が設定されている場合には、右打ちを行っても第1始動口10への遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、補助遊技作動モードとして低作動モードが設定されるため、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、左打ちにより所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行うことになる。
次に、特図保留記憶手段32に記憶された特図判定情報は特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されるが、その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合には、それら複数の特図判定情報は取得された順番で消化され、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報が第1特図判定情報よりも優先消化される。この特図判定情報の消化により大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、特図表示器19a,19bcに大当り図柄が変動停止後、第1,第2大入賞口13a,14aが開放する大当り遊技が発生する。
大当り遊技が発生すると、遊技者は右打ちにより第1,第2大入賞口13a,14aを狙うことができる。大当り遊技では、9Rのラウンド遊技が行われ、1,2,4,5,7,8Rの通常Rでは第1大入賞口13aが開放し、3,6,9Rの特定Rでは第2大入賞口14aが開放する。変動停止した大当り図柄の種類に関わらず、各通常Rでは、第1大入賞口13aが長期開放するが、変動停止した大当り図柄の種類によって、各特定Rでは、第2大入賞口14aが短期開放、中期開放、長期開放の何れかで開放する。
3回の特定Rで、第2大入賞口14aが長期開放するRが0回になると約600 個の遊技球を獲得でき、1回になると約700 個の遊技球を獲得でき、2回になると約800 個の遊技球を獲得でき、3回になると約900 個の遊技球を獲得できる。
各特定Rでは第2大入賞口14aの開放に伴って特定領域14fが開閉されるが、第2大入賞口14aが短期開放、中期開放、長期開放の何れで開放するかで、遊技球が特定領域14fを通過する可能性が異なってくる。つまり、第2大入賞口14aが短期開放すると、遊技球が特定領域14fを通過する可能性が極めて低いが、中期開放すると、遊技球が特定領域14fを通過する可能性が多少高くなり、長期開放すると、遊技球が特定領域14fを通過する可能性が極めて高くなる。
基本的に、第2大入賞口14aが短期開放すると、遊技球が特定領域14fを通過しないので、当該大当り遊技の終了後に低確・時短状態が設定され、長期開放すると、遊技球が特定領域14fを通過するので、当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定される。第2大入賞口14aが中期開放すると、遊技球が特定領域14fを通過するか否か、つまり当該大当り遊技の終了後に高確・時短状態が設定されるか低確・時短状態が設定されるかについては、遊技球がタイミング良く第2入賞口14aに入賞したか否かに委ねられる。
つまり、遊技者は、特別遊技が行われているときに、当該特別遊技の終了後に高確・時短状態が設定されるように、各特定Rで、第2大入賞口14aが長期開放すること、或いは長期開放しなくても、短期開放ではなく中期開放することを期待し、そして、3回の特定Rのうち少なくとも1回の特定Rで第2大入賞口14aが長期開放することを期待して、特別遊技を行うことができる。
一方、特別遊技演出に関して、図22に示すように、1R目〜2R目に、3R目の第2大入賞口14aの開閉態様を示唆する示唆演出がバトル演出により行われる。遊技者は、この1R目〜2R目のバトル演出により、3R目の第2大入賞口14aの長期開放を示唆する勝利になる(示唆演出Cが行われる)ことを期待して、或いは勝利にならなくても、3R目の第2大入賞口14aの中期開放を示唆する引分になる(示唆演出Bが行われる)ことを期待して、特別遊技を行うことができる。
1R目〜2R目でバトル勝利となる示唆演出Cが行われると、3R目に第2大入賞口14aが長期開放し、第2大入賞口14aに入賞した遊技球が特定領域14fを通過するので、その通過時に、当該特別遊技の終了後に高確・時短状態が設定されることを報知する報知演出が行われる。一方、バトル敗北又は引分となる示唆演出A又はBが行われると、3R目に第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放するので、遊技者は、次の6R目に第2大入賞口14aが長期開放することを期待することができる。
そこで次に、4R目〜5R目に、6R目の第2大入賞口14aの開閉態様を示唆する示唆演出がバトル演出により行われる。1R目〜2R目と同様、遊技者は、この4R目〜5R目のバトル演出により、6R目の第2大入賞口14aの長期開放を示唆する勝利になる(示唆演出Cが行われる)ことを期待して、或いは勝利にならなくても、6R目の第2大入賞口14aの中期開放を示唆する引分になる(示唆演出Bが行われる)ことを期待して、特別遊技を行うことができる。
4R目〜5R目でバトル勝利となる示唆演出Cが行われると、6R目に第2大入賞口14aが長期開放し、第2大入賞口14aに入賞した遊技球が特定領域14fを通過するので、その通過時に、当該特別遊技の終了後に高確・時短状態が設定されることを報知する報知演出が行われる。一方、バトル敗北又は引分となる示唆演出A又はBが行われると、6R目に第2大入賞口14aが短期開放又は中期開放するので、遊技者は、最後の9R目に第2大入賞口14aが長期開放することを期待することができる。
そこで次に、7R目〜8R目に、9R目の第2大入賞口14aの開閉態様を示唆する示唆演出がバトル演出により行われる。1R目〜2R目、4R目〜5R目と同様、遊技者は、この7R目〜8R目のバトル演出により、9R目の第2大入賞口14aの長期開放を示唆する勝利になる(示唆演出Cが行われる)ことを期待して、或いは勝利にならなくても、9R目の第2大入賞口14aの中期開放を示唆する引分になる(示唆演出Bが行われる)ことを期待して、特別遊技を行うことができる。
7R目〜8R目でバトル勝利となる示唆演出Cが行われると、9R目に第2大入賞口14aが長期開放し、第2大入賞口14aに入賞した遊技球が特定領域14fを通過するので、その通過時に、当該特別遊技の終了後に高確・時短状態が設定されることを報知する報知演出が行われる。一方、バトル敗北又は引分となる示唆演出A又はBが行われると、エンディング演出で復活演出、つまり当該特別遊技の終了後に高確・時短状態が設定されることを報知する報知演出が行われることを期待することができる。
つまり、3回のバトル演出で1回も勝利にならなくても、少なくとも1回引分になることで、その引分後には、第2大入賞口14aが中期開放しているので、遊技球が特定領域14fを通過している可能性がある。この場合、遊技球が特定領域14fを通過時には報知演出は行われないで、エンディング演出で復活演出が行われる。
一方、1R目〜2R目でバトル勝利となる示唆演出Cが行われ、3R目で第2大入賞口14aが長期開放し、遊技球が特定領域14fを通過すると、4R目〜5R目では6R目の出球を示唆する特別演出が、7R目〜8R目では9R目の出球を示唆する特別演出が、示唆演出に代わって行われる。
また、4R目〜5R目でバトル勝利となる示唆演出Cが行われ、6R目で第2大入賞口14aが長期開放し、遊技球が特定領域14fを通過すると、7R目〜8R目では9R目の出球を示唆する特別演出が、示唆演出に代わって行われる。そして、各特別演出として、出球無しを示唆する特別遊技Aではなくて出球有りを示唆する特別遊技Bが行われることを期待して、遊技を行うことができる。
このように、本発明によれば、特別遊技において第2大入賞口14aに入球した遊技球が特定領域14fを通過すると、特別遊技の終了後に高確・時短状態で遊技を制御可能であることを前提として、特別遊技で遊技性、演出性を高め得る斬新な大入賞口13a,14aの開閉作動並に特別遊技演出を実現することができる。
尚、特別遊技で行うR数、通常Rの回数、特定Rの回数等については適宜変更可能である。また、各通常Rで、第1大入賞口13aを短期開放や中期開放させる場合があってもよい。また、大入賞口を1つ(第2大入賞口のみ)として、通常Rでは、その1つの大入賞口を長期開放させ、特定Rでは、その1つの大入賞口を短期開放又は中期開放又は長期開放させると共に、その開閉に伴って特定領域14fを開放させてもよい。
尚、示唆演出に代わって行う特別演出については、示唆演出と異なれば、特定Rの出球を示唆する演出以外に種々の演出を採用してもよい。また、復活演出においては、エンディング演出で行うのではなく、特別遊技の終了後、高確・時短状態で遊技が制御されているときに行ってもよい。この場合、先ず、低確・時短用の図柄変動演出を行い、復活演出を行った後、高確・時短用の図柄変動演出を行うようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能であり、種々のパチンコ遊技機等の遊技機に本発明を適用可能である。
1 パチンコ遊技機
10 第1始動口
11a 第2始動口
13a 第1大入賞口
14a 第2大入賞口
14f 特定領域
34 特図判定手段
34a 大当り判定手段
34b 図柄判定手段
36 特別遊技実行手段
50 遊技状態制御手段
50a 有利遊技状態制御手段
62 特別遊技演出制御手段
62a 示唆演出制御手段

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な第1始動口及び遊技球が入球し難い閉状態と入球し易い開状態とに作動し得る第2始動口と、
    遊技球が入球し難い閉状態と入球し易い開状態とに作動し得る特別入賞口と、
    前記第1,第2始動口の何れかの始動口に遊技球が入球すると遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、前記特別入賞口を前記開状態に作動させるラウンド遊技を複数ラウンド有する特別遊技であって、前記複数ラウンドのうち所定ラウンドのラウンド遊技を前記特別入賞口に入球した遊技球が所定領域を通過可能な特定ラウンド遊技とする特別遊技を行う特別遊技実行手段と、
    前記第2始動口が前記開状態に作動し難い第1遊技状態と作動し易い第2遊技状態の何れかの遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段であって、前記特別遊技の終了後、当該特別遊技において遊技球が前記所定領域を通過していると、所定条件が成立するまで前記第2遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と
    記特別遊技が行われているときに遊技演出を行わせる演出制御手段とを備え、
    前記特別遊技実行手段は、
    前記特別遊技において複数回の前記特定ラウンド遊技を行うとともに、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記特別遊技の各特定ラウンド遊技において遊技球が前記所定領域を通過し難い第1の開閉態様および前記第1の開閉態様よりも遊技球が前記所定領域を通過し易い第2の開閉態様の何れかの開閉態様で前記特別入賞口を作動させ、
    前記演出制御手段は
    前記特定ラウンド遊技が行われる前に、当該特定ラウンド遊技における前記特別入賞口の開閉態様を示唆する示唆演出を行わせることが可能な示唆演出制御手段と、
    前記第2の開閉態様で前記特別入賞口を作動させる前記特定ラウンド遊技が行われているときに、遊技球が前記所定領域を通過すると、前記第2遊技状態で遊技が制御されることを報知する報知演出を所定の第1のタイミングで行わせる第1報知演出制御手段と、
    前記第1の開閉態様で前記特別入賞口を作動させる前記特定ラウンド遊技が行われているときに、遊技球が前記所定領域を通過すると、前記報知演出を前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングで行わせる第2報知演出制御手段とを有する、
    ことを特徴とする遊技機。
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