JP2013128682A - 捩り回動型清掃用保持具及び清掃用具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の捩り回動型清掃用保持具1は、ハンドル部10を回動する下段側ジョイント部40と、その突部44に接続されてハンドル部10を回動する上段側ジョイント部30からなり、突部44を狭持する2個の軸受片32と突部44の間に押え部材35を狭着し、軸受片32と押え部材35の間に接触圧を緩和する対面間隙が形成され、ハンドル13の捩り力による捩り回転モーメントで払拭体把持部50を床面に対し容易に水平回動させる。対面間隙は径方向外方に対面間隔が増大する対面間隙36に形成される。又、軸受片32と押え部材35と突部44の孔に挿入された副軸体33の外周に捩り用弾性体34を外嵌し、捩り時に捩り用弾性体34が変形して捩りに弾力性を付与する。払拭体把持部50の底面56を長手方向山型に形成し、水平回転を一層容易にする。
【選択図】図5
Description
更に、前記「遊び」が設けられていない場合には、ハンドル床面角度θを円滑に変化させることが困難になり、また、ジョイント部104に掛かる負荷が増大する結果、破損を引き起こし易く、清掃用具の寿命を短くする要因となる場合があった。
前記ジョイント部は、前記払拭体把持部に装着されて前記ハンドル部を清掃方向に回動する下段側ジョイント部と、前記下段側ジョイント部から延出される突部に接続されて前記ハンドル部を長手方向に回動する上段側ジョイント部から構成され、
前記上段側ジョイント部は、前記突部と、前記突部を外嵌状に狭持する2個の軸受片を有する軸受部と、前記軸受片と前記突部の間に狭着される押え部材とを副軸体の挿通により軸支して構成され、
前記副軸体の外周で少なくとも前記突部の挿通孔を充填するように捩り用弾性体を外嵌し、
前記ハンドル部を軸の周りに捩ると前記捩り用弾性体の弾性変形により弾性力を受けながら前記軸受片が前記突部を押圧して捩り回転モーメントを発生させ、前記捩り回転モーメントにより前記払拭体把持部を回動させることを特徴とする捩り回動型清掃用保持具である。
また、前記上段側ジョイント部は、前記突部と、前記突部を外嵌状に狭持する2個の軸受片を有する軸受部と、前記軸受片と前記突部の間に狭着される押え部材とを副軸体の挿通により軸支して構成され、換言すれば、前記上段側ジョイント部は長手方向に前記ハンドル部を回動する長手方向回動用ジョイント部であるから、前記捩り回転モーメントにより長手方向に対し略垂直な清掃方向に、より好適な偶力を作用させることができ、より確実に前記払拭体把持部を回動させることができる。即ち、前記ハンドル部を捩ったとき、前記軸受片が前記突部を押圧し、この押圧力が偶力になって前記捩り回転モーメントを発生させるから、前記偶力は長手方向に略垂直な清掃方向に作用して、前記払拭体把持部を床面に対し水平回動させる。前記長手方向に前記ハンドル部が回動することは、前記軸受片の表面又は前記突部の表面が長手方向に平行又は略平行に設けられることを意味しており、押圧力は長手方向に略垂直な清掃方向に作用する。即ち、前記払拭体把持部の長手方向にある両端に偶力が作用するような運動が起こり難くなり、前記払拭体把持部が安定に床面に対し水平回転することを可能にする。従って、より操作性が良く、使用者が自在に比較的簡単に清掃用具の方向転換等を行うことができる。
更に、前記副軸体の外周で少なくとも前記突部の挿通孔を充填するように捩り用弾性体を外嵌し、前記ハンドル部を軸の周りに捩ると前記捩り用弾性体の弾性変形により弾性力を受けながら前記軸受片が前記突部を押圧して捩り回転モーメントを発生させ、弾力化された捩り回転モーメントにより前記払拭体把持部を床面に対し容易に水平回動させることができる。詳細には、前記軸受片の副軸用孔と前記押え部材の通孔と前記突部の挿通孔に副軸体を挿入して前記軸受片と前記押え部材と前記突部が軸支され、前記副軸体の外周に捩り用弾性体を外嵌して前記突部の挿通孔に挿入させるから、前記捩りモーメントを作用させるときに前記突部により前記捩り用弾性体が変形して、前記捩りに弾力性を付与し、前記上段側ジョイント部の耐久性を向上させ、長寿命化を図ると共に、前記ハンドルによる清掃用保持具の操作性を向上させることができる。前記副軸体の外周に捩り用弾性体を外嵌して前記突部の挿通孔に挿入させるから、前記捩り回転モーメントを作用させるとき、前記捩り用弾性体が変形し、一部の力を吸収し、比較的硬い前記突部の挿入孔の内面が副軸体に圧接することがなく、耐久性を向上させることができる。換言すると、前記ハンドルを捩ったとき、前記軸受片に作用する力は捩り用弾性体により弾力抵抗を受けるから、前記軸受片が前記突部を十分に押圧するまでに、その一部が前記副軸体を介して前記捩り用弾性体に吸収される。従って、前記副軸体から前記突部に急激な力が作用せず、好適な捩り回転モーメントを発生させることができ、前記ハンドルによる清掃用保持具の操作性を向上させることができる。
換言すると、前記ハンドル部を軸の周りに捩ると前記対面間隙を埋めるように前記軸受片が前記突部を押圧して捩り回転モーメントを発生させる。前記対面間隙が、前記軸受片と前記押え部材の間に接触圧を緩和する形状に形成されると、その結果、両部材の衝突が緩和されるから、前記ハンドル部が捩られ、前記対面間隙に対応する回転をしてから、前記軸受片の表面が前記突部の表面を押圧することができる。換言すれば、前記対面間隙を埋めるように前記軸受片が前記突部を押圧するから、面積当たりの力は比較的弱くなり、衝撃が緩和され、安定して前記払拭体把持部を回動させることができる。また、前記捩り回転モーメントにより前記払拭体把持部に回動するためにより好適な偶力が作用するよう前記対面間隙を設定することができる。従って、操作性が良く、使用者が自在に方向転換等を行うことが可能な清掃用保持具を提供することができる。
前記軸受片と前記押え部材の間の対面間隙は、ハンドルの捩り操作で、前記軸受片と前記押え部材の接触圧を緩和する形状であれば良く、換言すれば前記軸受片と前記押え部材が一気に接触しない形状であればよい。例えば、前記軸受片の表面と前記押え部材の表面の対面間隔が相互に径方向外方に傾斜状、曲面状、多段状に開いてゆく形状や、前記軸受片表面又は/及び前記押え部材表面に粒子状突起を多数分散形成した形状がある。また、前記軸受片表面と前記押え部材表面対面間隔が平行でも、両表面間に柔軟材を充填して捩り時に柔軟材が潰れながら両表面間隔が変形する形状など種々の形状がある。つまり両表面が一気に衝突せずに順次接触する形状であれば良い。
ジョイント部20は、ハンドル部10を清掃方向(短幅方向)であるx−x方向に回動する清掃方向回動用ジョイント部40と、ハンドル部10を非清掃方向(長手方向)であるy−y方向に回動する長手方向回動用ジョイント部30から構成されている。ここで、清掃方向とは前記ハンドル部10を押し引きする方向(X−X方向)であり、払拭体把持部50の短幅方向に一致し、非清掃方向とは前記清掃方向と直交するY−Y方向であり、前記払拭体把持部50の長手方向に一致し、以下では清掃方向(X−X方向)及び長手方向(Y−Y方向)という用語を主に使用する。
長手方向回動用ジョイント部30は、一対の軸受片32、32をコ字状に連結したコ字型軸受部31からなり、前記一対の軸受片32、32により前記突部44を狭着するように前記コ字型軸受部31を前記突部44に架設し、副軸体33を軸受片32、突部44、軸受片32の孔に挿通して、清掃方向回動用ジョイント部40と長手方向回動用ジョイント部30が相互に回動自在に接続される。
前記押え部材35は、前記環状内面32gに当接する押え板面35bを有する環状の押え板35aからなり、押え板35aには通孔直径d'を有した通孔35cが穿孔されている。押え板面35bと反対面には、環状板35gとなる外縁環35eと内縁環35fを有するように環状突起35dが形成されている。前記押え板面35bは傘状の傾斜面に形成されているが、前記環状板35gは平面環状板に形成され、前記押え板面35bである傾斜面は環状板35gを除いて傾斜面に形成される。勿論、環状板35gを含めて押え板面35dの全面が傾斜面に形成されても良い。
副軸体33の中央部には軸体胴部直径Dを有した軸体胴部33aが形成され、その両端には段差部33b、33bを介して突軸部33c、33cが縮径状に突設されている。
更に、左右の半円柱部32d、32dは垂直面32e、32eが密着して円柱体となり、連結管11の連結管端部11bに挿入されて、上記組立体が相互に分解しないように構成される。連結管11の上部にはねじ部11aが形成され、ねじ部11aの連結管端部には、図示していないが、複数のスリットを介して撓み可能な複数の可撓片が形成されている。これらの可撓片の内側にハンドル13の端部が挿入され、締付管12を前記ねじ部11aに締め付けて、ハンドル13を連結管11に一体に連結固定する。ハンドル部10は、連結管11、締付管12、ハンドル13及びグリップ部14から構成される。
(5B)は(5A)のH−H線断面図であり、対面間隙36の構造変形が示されている。軸受片32の環状部32aが矢印a方向に捩られると、押え部材35の押え板面35bと軸受片32の環状内面32gが衝突するまで捩られることになり、軸受片32の環状部32aが僅かに捩り回転角度を有し、環状部32aと突部44との相対位置関係が図示のように傾斜する。即ち、右側下方の対面間隙36は狭まり、逆に左側下方の対面間隙36が広まる。
(6B)は(6A)のI−I線断面図であり、対面間隙36の構造変形が示されている。軸受片32の環状部32aが矢印c方向に捩られると、押え部材35の押え板面35bと軸受片32の環状内面32gが衝突するまで捩られることになり、軸受片32の環状部32aが僅かに捩り回転角度を有し、環状部32aと突部44との相対位置関係が図示のように傾斜する。即ち、左側下方の対面間隙36は狭まり、逆に右側下方の対面間隙36が広まる。その結果、捩り力に基づく捩り回転モーメントが効果的に作用し、払拭体把持部50の床面に対する水平回転を容易に行うことができる。その詳細過程は図(5B)で説明したので省略する。
本別実施例では、押え部材35の押え板面35bを垂直面に形成し、軸受片32の環状内面32gを径方向外方に末広がりに形成することにより、対面間隙36を形成している。つまり、この対面間隙36の対面間隙は径方向外方に行くに従って大きくなるように設計されている。他の構成は図3と全く同様であるから、その詳細説明を省略する。この傾斜性により、図5及び図6と同様の作用が生起する。即ち、ハンドルの捩り操作により連結管11を矢印a方向に捩ると、環状内面32gが押え板面35bに接触するまで回転し、その結果(8B)のように、右側下方の対面間隙36が狭まり、左側下方の対面間隙36は広がる。また逆に、連結管11を矢印c方向に捩ると、環状内面32gが押え板面35bに接触するまで回転し、その結果(8C)のように、右側下方の対面間隙36が広がり、左側下方の対面間隙36は狭まる。この作用により、払拭体把持部50の方向転換が容易に行えることは前述した通りである。
押え部材35は周辺環状に形成された押え板35aと中央にある球孤状凸部35hからなる。球孤状凸部35hの表面は球孤状凸面35kに形成されている。通孔35cには副軸体33が挿通され、副軸体33の外周には管状の捩り用弾性体34が配置されている。他の符号は図2と同様であり、その作用効果も同様であるから、その説明を省略する。
軸受片32には凹部32hが形成され、少なくともその周辺内面は凹面32kに形成されている。左右の押え部材35、35の球孤状凸部35h、35hは左右の軸受片32、32の凹部32h、32hに嵌合し、球孤状凸面35kと凹面32kとは相互に当接して摺接部32jを形成している。球孤状凸面35kと凹面32kとは相互に摺接するように球孤状面に形成される。従って、球孤状凸部35hは凹部32hと相互にユニバーサルジョイント風に摺動自在に構成されている。
また、押え部材35の環状板35gと軸受片32との間には対面間隙36が形成されている。従って、この対面間隙36はいわゆる遊び領域であり、軸受片32と押え部材35(又は突部44)とは前記対面間隙36の領域内を制限的に回動することができる。前記対面間隙36内での制限的回動を許容するように、球孤状凸部35hの寸法設計がなされており、球孤状凸部35hは凹部32hに対し摺接回動可能に構成されている。
従って、従来から方向転換時に良く発生していた払拭体把持部が床面から浮き上がって転倒するといった事態は皆無にまで低減できるようになった。また、従来からハンドル部の床面に対する傾斜角θが小さいほど前記転倒が生じ易かったが、本発明形態により傾斜角θが小さくても転倒を未然に防止することが可能になった。
従って、払拭体把持部が床面から浮き上がって転倒するといった事態は皆無にまで低減できるようになった。また、ハンドル部の床面に対する傾斜角θが小さくても払拭体把持部の転倒を防止することが可能になった。
また、図2〜図13の諸図面で説明するように、本発明の弾力性捩り力を用いたジョイント部20を用いれば、傾斜角θが小さい場合にでも、ハンドル部10の捩り操作により、払拭体把持部50は矢印b方向に容易に水平回転することができる。
更に、本発明の弾力性捩り力を利用したジョイント部20を用いれば、傾斜角θが小さい場合にでも、ハンドル部10の捩り操作だけで、払拭体把持部50を矢印b方向に容易に水平回転させることができる。
矩形平板型に関しては特許文献1の図28と同様であるが、ジョイント部20の構成に本実施例の特徴がある。矩形平板型の払拭体把持部では、前述したように、下部底面56の全面が床面に接触するから、ハンドル部10に捩り力を加えたときに、床面からの摩擦抵抗力が大きくなり、捩り回転モーメントにより払拭体把持部50が転倒することが、図28の従来例ではしばしば生起していた。しかし、本実施例では、ジョイント部20を図3に示す構成としており、対面間隙36と捩り用弾性体34を配置しているから、捩り回転モーメントがゆっくり緩慢に払拭体把持部50に作用し、その結果、払拭体把持部50を床面に水平に回転させることが可能になり、図28の従来例ではしばしば発生した転倒現象を防止することに成功したものである。
(20B)は、払拭体把持部50の長手方向山型(清掃方向投影輪郭線)が中央平坦左右湾曲状である清掃用保持具1の他の実施例である。長手方向山頂部58は所定長さの中央平坦部であり、左右の長手方向山裾部59、59は前記中央平坦部の左右端部から長手方向端部57、57に至る湾曲線である。長手方向山頂部58は所定長さを有した中央平坦部であるから、平坦長を短くすることによって、払拭体把持部50が床面に対し水平回転するときに、床面からの摩擦抵抗力を小さく設定でき、水平回転が容易になるとともに、方向転換を容易に行える利点を有する。また、中央平坦左右湾曲状であるから、払拭体把持部50の床面からの高さが急激に変化せず、払拭体把持部50として安定性を有する。払拭体としてパイル状払拭体を装着すると、多数のパイルのパイル先端が床面と接触し、パイル先端が清掃用具を保持して清掃用具としての安定性を付与する。
(20D)は、払拭体把持部50の長手方向山型(清掃方向投影輪郭線)が中央平坦左右階段状である清掃用保持具1の他の実施例である。長手方向山頂部58は所定長さの中央平坦部であり、左右の長手方向山裾部59、59は前記中央平坦部の左右端部から長手方向端部57、57に至る多段の階段線である。階段の階数は長手方向全長の長さによって適宜に調整できる。長手方向山頂部58は所定長さを有した中央平坦部であるから、平坦長を短くすることによって、払拭体把持部50が床面に対し水平回転するときに、床面からの摩擦抵抗力を小さく設定でき、水平回転が容易になるとともに、方向転換を容易に行える利点を有する。また、中央平坦左右階段状であるから、中央平坦部により、払拭体把持部50として安定性を有する。払拭体としてパイル状払拭体を装着すると、多数のパイルのパイル先端が床面と接触し、パイル先端が清掃用具を保持して清掃用具としての安定性を付与する。
長手方向山型には、湾曲状、中央平坦左右三角状、中央平坦左右湾曲状、中央平坦左右斜面状及び中央平坦左右階段状の5種類がある。また、同様に、清掃方向山型にも、中央平坦左右三角状、中央平坦左右湾曲状、中央平坦左右斜面状、中央平坦左右階段状及び湾曲状の5種類がある。これらを組み合わせると、5×5=25種類の形態が存在でき、清掃用具の目的に応じて種々の形態をとることができる。
更に、長手方向山型に対しては清掃方向平坦型を採用することができ、この場合には、長手方向山型に、湾曲状、中央平坦左右三角状、中央平坦左右湾曲状、中央平坦左右斜面状及び中央平坦左右階段状の5種類が存在するから、5×1=5種類の形態が存在できる。
上記25+5=30種類の形態のいずれを用いるかは、清掃目的に応じて可変することが可能である。また、払拭体把持部50の横幅を矩形状にする場合、又は長手方向端部に向かって幅狭にする場合等、種々の変形例があり、目的の応じて種々に変形することが可能である。以下では、各種形態の中で、特に5形態を図21〜図25に示す
第2に、ジョイント部20の構造に、前記軸受片32と前記押え部材35の間に前記軸受片32と前記押え部材35の接触圧を緩和する形状の対面間隙が形成されると、前記ハンドル部を軸の周りに捩ると前記対面間隙を埋めるように前記軸受片が前記突部を押圧して瞬時ではなく緩慢な捩り回転モーメントを発生させ、前記捩り回転モーメントにより前記払拭体把持部を比較的簡単に床面に対し水平回転させることができる。特に、前記対面間隙が傾斜間隙の場合には、前記軸受片32と前記押え部材35が捩り時において緩慢に接触衝突し、捩り回転モーメントの作用を時間的に長くし、作用力を緩慢化できる。
第3に、ジョイント部20の構造として、前記押え部材には球孤状凸面を有する球孤状突部が形成され、前記軸受片には凹面を有する凹部が形成され、前記球孤状凸面と前記凹面とが摺動するように前記押え部材と前記軸受片とが配置されて、前記軸受片を捩り回動可能にする。軸受片の凹面には押え部材の球孤状凸面が嵌入し、摺動範囲は制限されながらも、凹面と球孤状凸面とは恰もユニバーサルジョイントのように滑動自在に摺動することができる。つまり、左右の軸受片の凹面に対し、左右の押え部材の球孤状凸面が嵌入しているから、ハンドル部に捩り力が加えられたとき、左右の軸受片の捩り回動が安定且つ円滑に行われ、多重回の捩り操作によっても損傷の無い捩り回動を実現できる。捩り回動は軸受片と押え部材とが当接するまで行われ、その当接によりその後の捩り力は偶力となって捩り回転モーメントを発生し、払拭体把持部を床面に対し安定に水平回転させることができる。
第4に、払拭体把持部50の下部底面56の形状を長手方向山型にすることにより床面との接触面積を小さくし、その結果、方向転換するときに床面からの摩擦抵抗力が低減され、払拭体把持部50の水平回転を容易にするという特徴を有している。
第5に、払拭体把持部50の下部底面56の形状を清掃方向山型にすると、長手方向山型と清掃方向山型を組み合わせることにより、山頂部と床面との接触面積が一層に小さくなり、長手方向山頂部と清掃方向山頂部での水平回転が容易になり、払拭体把持部50の方向転換が一層に容易になる利点を有する。
第6に、清掃方向山型のもう一つの利点は、ハンドルの押し引き時に清掃方向山型により端縁が床面から浮いて床面との間に隙間が形成され、押し引き時にこの隙間に粉塵が捕集され、払拭体の下面全面に粉塵が蓄積し、長期且つ大量の粉塵を捕集できる効果があり、このことは払拭体の交換期間の長期化を図るという利点がある。
b 矢印転回方向
θ ハンドル床面角度(傾斜角)
d 捩り用弾性体直径
d' 通孔直径
D 副軸体直径
D' 挿通孔直径
F 床面
G 床平行線
m 反転軸
r ハンドル捩り方向
s 基台部回転方向
t 基台部反転方向
x 清掃方向の回動方向(短幅方向回動)
y 非清掃方向の回動方向(長手方向回動)
X 清掃方向(短幅方向)
Y 非清掃方向(長手方向)
1 清掃用保持具
10 ハンドル部
11 連結管
11a ねじ部
11b 連結管端部
12 締付管
13 ハンドル
14 グリップ部
20 ジョイント部
30 長手方向回動用ジョイント部
31 コ字型軸受部
32 軸受片
32a 環状部
32b 副軸用孔
32c L字状部
32d 半円柱部
32e 垂直面
32f 半円柱面
32g 環状内面
32h 凹部
32j 摺動部
32k 凹面
33 副軸体
33a 軸体胴部
33b 段差
33c 突軸部
34 捩り用弾性体
35 押え部材
35a 押え板
35b 押え板面
35c 通孔
35d 環状突起
35e 外縁環
35f 内縁環
35g 環状板
35h 球孤状凸部
35k 球孤状凸面
36 対面間隙
40 清掃方向回動用ジョイント部
41 基板
42 軸受部
43 主軸体
43a 主軸体胴部
43b 段差
43c 突軸部
44 突部
44a 環状溝
44b 外環状突起
44c 内環状突起
44d 挿通孔
50 払拭体把持部
52 把持部上部
54 把持部下部
56 下部底面
57 長手方向端部
58 長手方向山頂部
59 長手方向山裾部
60 清掃方向山型
62 清掃方向平坦面
70 払拭体
71 基布
72 パイル
73 払拭体端部
75 床部
100 拭き掃除具
102 基台部
104 ジョイント部
106 操作ハンドル
108 弾性体
108a 前縁部
108b 後縁部
113 柄
116 ジョイント
117 保持部
130 モップ
132 ベース体
133 底面
133A 側面
133B 側面
133a 中央部
133b 端部
133c 端部
136 角部
Claims (19)
- 長手方向と主たる清掃方向である短幅方向とを有する払拭体把持部にジョイント部を介してハンドル部を接続し、払拭体を前記払拭体把持部の底面に把持させるようにした清掃用保持具において、
前記ジョイント部は、前記払拭体把持部に装着されて前記ハンドル部を清掃方向に回動する下段側ジョイント部と、前記下段側ジョイント部から延出される突部に接続されて前記ハンドル部を長手方向に回動する上段側ジョイント部から構成され、
前記上段側ジョイント部は、前記突部と、前記突部を外嵌状に狭持する2個の軸受片を有する軸受部と、前記軸受片と前記突部の間に狭着される押え部材とを副軸体の挿通により軸支して構成され、
前記副軸体の外周で少なくとも前記突部の挿通孔を充填するように捩り用弾性体を外嵌し、
前記ハンドル部を軸の周りに捩ると前記捩り用弾性体の弾性変形により弾性力を受けながら前記軸受片が前記突部を押圧して捩り回転モーメントを発生させ、前記捩り回転モーメントにより前記払拭体把持部を回動させることを特徴とする捩り回動型清掃用保持具。 - 前記軸受片と前記押え部材の間には前記軸受片を捩り回動可能にする対面間隙が形成される請求項1に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記軸受片に対面する前記押え部材の表面が傾斜面を有するように形成され、前記傾斜面は径方向外方に従って対面間隔を増大させるように形成されて、前記対面間隙が構成される請求項2に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記押え部材に対面する前記軸受片の表面が傾斜面を有するように形成され、前記傾斜面は径方向外方に従って対面間隔を増大させるように形成されて、前記対面間隙が構成される請求項2に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記押え部材には球孤状凸面を有する球孤状突部が形成され、前記軸受片には凹面を有する凹部が形成され、前記球孤状凸面と前記凹面とが摺動するように前記押え部材と前記軸受片とが配置されて、前記軸受片を捩り回動可能にする請求項1又は2に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記球孤状突部は前記押え部材の中央に形成され、前記凹部は前記軸受片の中央に形成され、前記軸受片と前記押え部材の間で且つ周辺領域には前記軸受片を捩り回動可能にする対面間隙が形成される請求項5に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記捩り用弾性体が前記押え部材の通孔にも挿入されている請求項1〜6のいずれかに記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記捩り用弾性体が管状弾性体、輪状弾性体、片状弾性体、粒状弾性体を含む弾性体から選択される請求項1〜7のいずれかに記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記払拭体把持部の前記底面を前記長手方向に沿って長手方向山型に形成し、前記長手方向山型は、前記ジョイント部の位置で長手方向山頂部を有し、且つ前記長手方向の両端部に向かって低くなる長手方向山裾部を有する請求項1〜8のいずれかに記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記長手方向山型は、前記長手方向全長に亘って湾曲線となる湾曲状に形成される請求項9に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記長手方向山型は、前記長手方向山頂部が頂点をなし、前記長手方向山裾部が前記頂点から傾斜直線となる三角状に形成される請求項9に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記長手方向山型は、前記長手方向山頂部が平坦線をなし、前記長手方向山裾部が前記平坦線の両端から湾曲線となる中央平坦左右湾曲状に形成される請求項9に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記長手方向山型は、前記長手方向山頂部が平坦線をなし、前記長手方向山裾部が前記平坦線の両端から傾斜直線となる台形状に形成される請求項9に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記長手方向山型は、前記長手方向山頂部が平坦線をなし、前記長手方向山裾部が前記平坦線の両端から階段線となる中央平坦左右階段状に形成される請求項9に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記払拭体把持部の前記底面を前記清掃方向に沿って清掃方向平坦型に形成した請求項1〜14いずれかに記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記払拭体把持部の前記底面を前記清掃方向に沿って清掃方向山型に形成し、前記清掃方向山型は、前記ハンドル部の位置で清掃方向山頂部を有し、且つ前記清掃方向の両端部に向かって低くなる清掃方向山裾部を有する請求項1〜14いずれかに記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 前記清掃方向に形成された前記清掃方向山型が三角状、中央平坦左右湾曲状、台形状、中央平坦左右階段状又は湾曲状のいずれか一つである請求項16に記載の捩り回動型清掃用保持具。
- 請求項1〜17のいずれか一つの捩り回動型清掃用保持具の払拭体把持部に払拭体を把持させたことを特徴とする清掃用具。
- 前記払拭体がパイルモップ、スポンジ体、ブラシ体、払拭布、払拭紙のいずれかである請求項18に記載の清掃用具。
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