JPH0636563U - 車両天井清掃用モップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】能率がよく、しかも危険もなく、清掃を行うこ
とができる、車両天井清掃用モップを得ることを目的と
する。 【構成】車両天井清掃用モップを、車両天井のコーナ部
と同一の曲率を持つモップ板と、該モップ板に装着され
軟質のパッドを内包した払拭布と、車両網棚の先端部を
形成する連続した縁を押圧しながら捧伏のモップ柄を軸
として回転するローラとからなるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、車両天井の曲面部を、能率よく清掃することができるようにした 車両天井清掃用モップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車両の天井を清掃するには、天井が曲面になっていて、通常のモップが 使えないため、作業員が座席シートの肘掛けの上に上がるか、脚立に上がるかし て、天井に手を延ばし、雑巾などにより手拭きを行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところでこのような従来の車両天井の清掃方法にあっては、一度に清掃できる 範囲が狭くて非能率であり、脚立の上に上がって手を延ばして拭くと、転倒する 危険もある。また最近の新型車両では軽量化を行っているため、座席シートの肘 掛けの上に上がることはできないという問題があった。 この考案はこのような、従来の課題に着目してなされたもので、能率がよく、 しかも危険もなく、清掃を行うことができる、車両天井清掃用モップを得ること を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の課題を解決する手段として、車両天井清掃用モップの構成を、 車両天井のコーナ部と同一の曲率を持つモップ板と、該モップ板に装着され軟質 のパッドを内包した払拭布と、車両網棚の先端部を形成する連続した縁を押圧し ながら棒状のモップ柄を軸として回転するローラとからなることとした。

【０００５】 また、モップ柄の先を二又とし、二又の一方には一次清掃用払拭布を装着した モップ板を、二又の他方には仕上げ清掃用払拭布を装着したモップ板を取り付け るようにした。

【０００６】

【作用】

次に本考案の作用を説明する。モップ板は車両天井のコーナ部と同一の曲率を 持ち、軟質のパッドを内包した払拭布が装着されているから、その払拭布に洗浄 液を含ませて、モップ板を車両の天井に押圧しながら、これに沿って動かすよう にすれば、車両の天井はワンタッチで清掃される。また、棒状のモップ柄を軸と して回転するローラを、車両網棚の先端部を形成する連続した縁を押圧しながら 動かせば、労力を要することなく清掃を行うことができる。

【０００７】 モップ柄の先を二又として、一次清掃用払拭布を装着したモップ板と、仕上げ 清掃用払拭布を装着したモップ板を取り付けることにより、一度天井を清掃した だけで、仕上げ拭きまでできて、作業能率がさらに向上する。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案を図面に基づいて説明する。図１は本考案の構成図で、車両天 井清掃用モップ１は、車両天井２のコーナ部３と同一の曲率を持つモップ板１０ を有しており、モップ板１０の表面には、軟質のパッド４を内包した払拭布５が 装着されている。モップ板１０の略中央部にはピン継手９が設けられて、棒状の モップ柄２０が接続しているが、モップ柄２０の中間部には、モップ柄２０を軸 として回転するローラ２５が設けられている。

【０００９】 ローラ２５は外周が鼓形をしており、車両網棚２１の先端部を形成する連続し た縁２２を、押圧しながら転動するようになっている。モップ柄２０にはローラ ２５が抜け出さないように、ストッパ２６が設けられている。

【００１０】 モップ板１０に装着された、軟質のパッド４を内包した払拭布５に洗浄液を含 ませて、モップ板１０を車両の天井２に押圧しながら、これに沿って動かすよう にすれば、車両の天井２はワンタッチで清掃される。また鼓形のローラ２５は、 モップ柄２０を軸として回転するから、車両網棚２１の縁２２を押圧しながら動 かせば、労力を要することなく清掃を行うことができる。

【００１１】 なお上記の実施例では、ローラ２５は鼓形のものとし、車両網棚２１の縁２２ に沿って転動するようになっているが、図２に示すように、ローラ２７の表面を 細長い円筒状とし、ローラ２７の表面の一箇所のみが車両網棚２１の縁２２に接 するようにしてもよい。この場合はモップ柄２８が斜めになっても、天井清掃の 機能を持つので、場合によっては都合がよい。

【００１２】 図３は、他の実施例を示すもので、モップ柄３０の先を二又とし、二又の一方 には一次清掃用払拭布を装着したモップ板３１を、二又の他方には仕上げ清掃用 払拭布を装着したモップ板３２を取り付けるようにしたものである。本考案によ れば、モップ柄を、ローラ２５により、網棚２１の縁２２で支持しているから、 多少重くなっても、作業性が悪くならないので、このようにすればさらに作業能 率が向上する。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、車両天井清掃用モップの構成を、車 両天井のコーナ部と同一の曲率を持つモップ板と、該モップ板に装着され軟質の パッドを内包した払拭布と、車両網棚の先端部を形成する連続した縁を押圧しな がら棒状のモップ柄を軸として回転するローラとからなることとしたので、車両 の天井の清掃を行う場合に、脚立やシートの上に上がらなくてよいから、作業の 安全性が確保され、また車両の床上からモップによって清掃を行うので、作業能 率を向上させることができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】車両天井部の断面と、本考案の実施例を示すモ
ップの側面図である。

【図２】本考案の他の実施例を示すモップの側面図であ
る。

【図３】本考案のさらに他の実施例を示すモップの斜視
図である。

【符号の説明】

１ 車両天井清掃用モップ ２ 車両天井 ３ コーナ部 ４ パッド ５ 払拭布 １０ モップ板 ２０ モップ柄 ２１ 車両網棚 ２２ 網棚先端の縁 ２５ ローラ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車両天井のコーナ部と同一の曲率を持つモ
   ップ板と、該モップ板に装着され軟質のパッドを内包し
   た払拭布と、車両網棚の先端部を形成する連続した縁を
   押圧しながら棒伏のモップ柄を軸として回転するローラ
   とからなることを特徴とする車両天井清掃用モップ。
2. 【請求項２】請求項１において、モップ柄の先を二又と
   し、二又の一方には一次清掃用払拭布を装着したモップ
   板を、二又の他方には仕上げ清掃用払拭布を装着したモ
   ップ板を取り付けたことを特徴とする車両天井清掃用モ
   ップ。