JP2013128528A - 電気掃除機 - Google Patents

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誠 澁谷
Izumi Yamaura
泉 山浦
Katsuyuki Ota
勝之 太田
Hideo Tomita
英夫 富田
Keijiro Kunimoto
啓次郎 國本
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Abstract

【課題】本発明は、塵埃の圧縮性向上や塵埃の舞い散り防止できる集塵室を備えた電気掃除機を提供するものである。
【解決手段】電動送風機30により吸引した塵埃を含む空気から塵埃分離して塵埃を溜める集塵室35と、集塵室35に開口した加湿口41と、加湿口41に連通し湿度の高い空気を発生させる吸湿材46、湿度の高い空気を吸湿材46から集塵室35へ導く導入管48を有し、導入管48の軸に平行かつ被掃除面に対し上下を区分する仕切板49を設けることにより2つの通路を構成したことで、吸湿材46から集塵室35へ向かう湿度の高い空気と、集塵室35から戻ってくる湿度の低い空気が衝突、混合することがないので、確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、サイクロン式の電気掃除機に関するものである。
近年、吸引した空気に旋回成分を持たせ、遠心力により気流から塵埃を分離除去するタイプの電気掃除機、いわゆるサイクロン式の電気掃除機が注目を浴びている。この種の電気掃除機において、図13に示すように、塵埃を含む空気を外から内部に流入させるための吸気路1と、吸気路1に吸気を発生させる電動送風機(図示せず)と、吸気路1を通過した塵埃を含む空気を旋回により塵埃と空気とに分離して底部に溜める集塵室2と、霧化装置3を有し、水を霧状にして、集塵室2に、平均粒子径が50μm以下の水粒子を供給する水粒子供給部4とを備えているものもある(特許文献1参照)。
また、図14に示すように、旋回室5と集塵室6を分離する板状隔壁7を有し、板状隔壁7は一部にスロープ状の切欠8を有し、旋回室5を旋回する塵埃がそのスロープ状切欠き8を通過して集塵室6に入るようになっており、その板状隔壁7が下に移動することで集塵室6内の塵埃を圧縮する構成となっているものもある(特許文献2参照)。
このようなサイクロン式の電気掃除機にあっては、吸気路1を通過する吸引された空気と塵埃は、水粒子供給部4から水粒子を供給され、集塵室2に流れ込むので、塵埃に水粒子を付加することができる。これにより、細塵どうしが付着し易く、細塵の凝集効果が高くなり、塵埃と空気との分離性能の向上が図れる。なお、平均粒子径が50μm以下の水粒子は、水粒子の重量に対する表面積が大きいので、蒸発しやすい。したがって、水粒子供給部から供給された水粒子が集塵室2に付着した場合でも、付着した水粒子は旋回した空気により蒸発し除去されるので、集塵室2の水処理は必要ない。
また、特許文献2の場合は、板状隔壁7が集塵室6に溜まった塵埃を圧縮するので、集塵室6の小型化が図れる。
特許第3158044号公報 特許第3476076号公報
しかしながら、特許文献1の集塵室では、旋回した空気の速度が50〜100m/分と非常に高速なので、一瞬の内に供給された水粒子の大部分が蒸発しながら集塵室2の外へ排気され、旋回気流に流されにくい細塵(例えば砂、泥)は先に底に溜まり、旋回気流に流されやすい粗塵(綿ごみ)は細塵の上に溜まり、細塵と粗塵の大半は分離して溜まることとなる。
また、特許文献2の板状隔壁7は、集塵室6に溜まった塵埃を圧縮するが、粗塵は空間が多く、特に綿ごみ等は反発力が強く、圧縮されにくいという課題があった。この結果、掃除を開始する時に板状隔壁7の押圧を解除すると、反発により溜まっていた塵埃の体積が2〜3倍程度増加する分、集塵室6の小型化が十分にできないという課題があった。
さらに、溜まった塵埃を集塵室6の底蓋(図示せず)を開けて廃棄する時に、塵埃中の
細塵が底蓋により引き起こされた空気の流れに巻き込まれ、舞い散るという課題があった。
すなわち、供給された水粒子は、塵埃と空気の分離性能を向上するのに役立つが、塵埃の圧縮性向上や溜まった塵埃を廃棄する時に、塵埃の舞い散り防止には寄与しないものであった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、塵埃の圧縮性向上や塵埃の舞い散り防止できる集塵室を備えた電気掃除機を提供するものである。
上記目的を達成するために本発明の電気掃除機は、吸引力を発生させる電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を塵埃分離する塵埃分離部と、
前記塵埃分離部に隣接して設けられ前記塵埃分離部で分離された塵埃を溜める集塵室と、前記集塵室に開口した加湿口と、
前記電動送風機の近傍に配置され湿度の高い空気を発生する吸湿材と、
前記吸湿材を保持収容する加湿容器と、
前記加湿容器と前記集塵室の前記加湿口とを結び湿度の高い空気を前記吸湿材から前記集塵室へ導く導入管を有し、
前記導入管は2つの通路を有する構成としたものである。
このような発明によって、電動送風機の作動時の熱により暖められた吸湿材から、湿度の高い空気が発生し、湿度の高い空気は温度が高いため上昇気流に乗って、2つに区切られた導入管の一方に流れ込み、集塵室へ向かう。一方、集塵室内の湿度と温度とが比較的低い空気は押し出される形で導入管の別の管に入って行き、吸湿材に到達し、吸湿材から湿度を受け取り、その結果、気流はスムーズに循環するものである。
放湿部材から集塵室へ向かう湿度の高い空気と、集塵室から戻ってくる湿度の低い空気が衝突、混合することがないので、確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができるため、塵埃の圧縮性向上や塵埃の舞い散り防止できる集塵室を備えた電気掃除機を提供することができる。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の外観図 同電気掃除機の掃除中の側面断面図 同電気掃除機の掃除中の要部構成図 同電気掃除機の2次旋回室と集塵室の平面断面図 同電気掃除機の掃除終了後の側面断面図 同電気掃除機の掃除終了後の加湿手段と集塵室の構成図 (a)同電気掃除機の導入管の結合部の分離状態を示す側面断面図、(b)同電気掃除機の導入管の結合部の結合状態を示す側面断面図 同電気掃除機の収納状態の外観図 同電気掃除機の平衡時の吸湿材の相対湿度と吸湿率との関係図 (a)同電気掃除機を寝かせた状態にしたときの集塵室と加湿手段の側面断面図、(b)同電気掃除機を立てた状態にしたときの集塵室と加湿手段の側面断面図 仕切板がない場合に電気掃除機を立てた状態にしたときの集塵室と加湿手段の側面断面図 (a)実施の形態2における電気掃除機の導入管の結合部の分離状態を示す側面断面図、(b)同電気掃除機の導入管の結合部の結合状態を示す側面断面図 従来の特許文献1に示す電気掃除機の要部構成図 従来の特許文献2に示す電気掃除機の要部側面断面図
第1の発明は、吸引力を発生させる電動送風機と、
前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を塵埃分離する塵埃分離部と、
前記塵埃分離部に隣接して設けられ前記塵埃分離部で分離された塵埃を溜める集塵室と、前記集塵室に開口した加湿口と、
前記電動送風機の近傍に配置され湿度の高い空気を発生する吸湿材と、
前記吸湿材を保持収容する加湿容器と、
前記加湿容器と前記集塵室の前記加湿口とを結び湿度の高い空気を前記吸湿材から前記集塵室へ導く導入管を有し、
前記導入管は2つの通路を有する構成としたものである、
これにより、電動送風機の作動時の熱により暖められた吸湿材から、湿度の高い空気が発生し、湿度の高い空気は温度が高いため上昇気流に乗って、2つに区切られた導入管の一方に流れ込み、集塵室へ向かう。一方、集塵室内の湿度と温度とが比較的低い空気は押し出される形で導入管の別の管に入って行き、吸湿材に到達し、吸湿材から湿度を受け取り、その結果、気流はスムーズに循環するものである。
従って、放湿部材から集塵室へ向かう湿度の高い空気と、集塵室から戻ってくる湿度の低い空気が衝突、混合することがないので、確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができるため、塵埃の圧縮性向上や塵埃の舞い散り防止できる集塵室を備えた電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記導入管の軸に平行かつ被掃除面に対し上下を区分する仕切りを設けることにより2つの通路を構成したものである。
これにより、モータにより温められて浮力が生じた湿度の高い空気が、被掃除面に対して上側の通路を集塵室に向かって流れ、被掃除面に対して下側の通路に集塵室からモータへ向かう空気が流れる。
従って、放湿部材から集塵室へ向かう湿度の高い空気と、集塵室から戻ってくる湿度の低い空気が衝突、混合することがないので、確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができるため、塵埃の圧縮性向上や塵埃の舞い散り防止できる集塵室を備えた電気掃除機を提供することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、
塵埃分離部は、掃除機本体から分離可能に配置され、前記塵埃分離部の前記集塵室には、第1の仕切板を内部に有する第1の導入管を配し、前記掃除機本体に設けた前記加湿容器には第2の仕切板を内部に有する第2の導入管を配し、前記塵埃分離部を前記掃除機本体に結合して前記第1の導入管と前記第2の導入管導入管を接続するときに、第1の仕切板と第2の仕切板が互いにオーバーラップするよう構成したものである。
これにより、導入管の結合部の仕切板上下間の隙間が確実になくなり、結合部において、往路と復路の空気が混ざらないようにするため、確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができ、塵埃の圧縮性向上や塵埃の舞い散り防止できる集塵室を備えた電気掃除機を提供することができる。
第4の発明は、特に第1から第3のいずれか1つの発明において、第1の導入管および第2の導入管の各々に形成された2つの通路の各断面積が互いに等しくなるよう構成したものである。
これにより、掃除機の設置の仕方、例えば掃除する状態と収納するために立てた状態により、導入管の仕切板に隔てられた2つの通路の上下関係が逆転しても、通過する湿度の高い空気の流量を同様に確保できるため確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができ、塵埃の圧縮性向上や塵埃の舞い散り防止できる集塵室を備えた電気掃除機を提供することができる。
(実施の形態1)
図1〜図11を用いて、本発明の実施の形態1における電気掃除機について説明する。図1は本発明の実施の形態1を示す電気掃除機の外観図、図2は電気掃除機の側面断面図、図3は掃除中の要部構成図、図4は2次旋回室と集塵室の平面断面図、図5は掃除終了後の電気掃除機の側面断面図、図6は掃除中の加湿手段と集塵室の位置関係を示す構成図、図7は導入管の結合部の側面断面図、図8は、収納状態を示す電気掃除機の外観図、図9は同電気掃除機の平衡時の吸湿材の相対湿度と吸湿率との関係図を示すものである。
図1に示すように、掃除機本体21の外部には、車輪22およびキャスター23が取り付けられており、掃除機本体21は床面を自在に移動できる。塵埃分離部24設置部の下方に設けられた吸引口25には、吸引ホース26、ハンドル27を形成した延長管28が順次接続されており、延長管28の先端に吸込具29を取り付けられている。
図1と図2に示すように、塵埃分離部24が電動送風機30を内蔵した掃除機本体21に対して着脱自在に、かつ水平に対して角度約45°の傾斜で設置され、掃除機本体21に装着した状態で塵埃分離部24入口側の吸気口31は吸引口25を開口した吸引路32に連通し、他方塵埃分離部24出口側の通気口33は電動送風機30に連通している。
塵埃分離部24は図3、図4に示すように、塵埃を含む空気を取り入れ旋回気流を発生させる円筒状の1次旋回室34、その下方に位置する略円筒状の2次旋回室39から構成され、その下方に塵埃を溜める直方体状の集塵室35が位置している。1次旋回室34には、円筒形状の外郭内周面に対して接線方向となるように開口した吸気口31と、中心には通気口33に連通する円筒状の排気筒36を配している。
この排気筒36の外周側壁にはメッシュフィルターやエッチングフィルター等の濾過フィルタによる通気部37を構成しており、粗塵が排気筒36を通り抜けないようにしている。加えて、排気筒36と通気口33との間には、第2の塵埃分離手段38として不織布フィルタをプリーツ状に折ったものを配置している。集塵室35は、1次旋回室34の下方に、2次旋回室と連通するように、それぞれの中心軸を水平方向に平行にずらした位置で配置されている。
集塵室35への塵埃の流入口40は、2次旋回室39と集塵室35を隔てる壁部39aの旋回気流の上流側に形成されており、2次旋回室39の円弧状壁部の一部分において、2次旋回室39の円弧の接線方向に伸長されて導入側壁部39bを形成し、流入口40の開口範囲を、前記導入側壁部まで拡張させて流入経路を構成している。
また図2のように集塵室35の天上面には加湿口41を開口している。加湿口41は、圧縮板43と重なる場所に位置し、圧縮板43がバネにより上部に位置しているときには加湿口41が塞がれ、加湿容器45と集塵室間の空気の出入りがないようにしている。
そして図5、図6に示すように、圧縮手段42は集塵室35内を上下に移動し、手動により下降し、バネ(図示せず)により上昇する平板状の圧縮板43を設けている。圧縮板43は、集塵室35に擦らず、他方圧縮の際に溜まった塵埃が逃げないように、集塵室35との間に間隙(例えば1〜3mm)を設定している。
加湿手段44は加湿容器45内に例えば20gのシリカゲル(相対湿度と吸湿率とが略正比例の特性を有するタイプの吸湿材)からなる吸湿材46を挿入し、吸湿材46は網47の位置規制により加湿容器45の底面に押し付けられて構成されている。
加湿容器45は、電動送風機30の周囲を円盤状に囲むような形状をしており、その中の吸湿材46は、電動送風機30を円盤状に取り囲むように配置されている。
そして電動送風機30の作動により発生した熱を吸湿材46によく伝えるため加湿容器45は、熱伝導性の高い金属で構成されていることが望ましく、アルミや銅などの熱伝道性の高い金属材料であればさらに熱を伝える効果が期待できる。
また、集塵室35と加湿容器45は、エルボの付いた円筒形の単一の導入管48によって接続されており、図6に示すように、導入管48内部には被掃除面である床面に平行な仕切板49を配置して、導入管48内の流路をほぼ同じ断面積に2分している。仕切板49は導入管48の端から端までほぼ全長にわたって配置されている。
そして、導入管は、集塵室側の導入管である第1の導入管48bと、掃除機本体側の導入管である第2の導入管48cに二分されており、結合部48aにおいて脱着自在に構成されている。結合部48aの状態として、図7(a)は分離状態、図7(b)は結合状態を示す。図7(a)の分離状態において、掃除機本体側の第2の仕切板49cに対して、集塵室側の第1の仕切板49bの長さを数mm、例えば5mm〜10mm長く設計されている。
以上のように構成されたサイクロン式の電気掃除機の動作について説明する。
まず、図1に示すように、電動送風機30が発生させた吸引作用により、家屋の床面上の塵埃が吸込具29から吸引され、塵埃分離部24は吸引ホース26、延長管28を通過した塵埃を含む空気を導入し、塵埃を遠心分離し、かつ微細な塵埃を濾過して溜める。そして、濾過した空気は電動送風機30下流の排気出口(図示せず)から排気するようにしている。
次に、図2および図3により、塵埃分離部24の動作を説明する。先ずは、圧縮手段42のバネが圧縮板43を上昇させて集塵室35の上部に収納する。そして、電動送風機30の吸引作用により吸気口31から流入した塵埃を含む空気は、吸気口31から1次旋回室34へ接線方向に噴出し排気筒36の周囲を少し旋回し、直ちに1次旋回室34の下方に位置する2次旋回室39に流入する。その後、2次旋回室39に流入した空気は2次旋回室39、1次旋回室34の各略中央を通り通気部37へ流れる。
特に、図3、図4に示すように、1次旋回室34と集塵室35とは平行にずらした状態であるが、2次旋回室39では、旋回する空気が壁部39aの上流端部に達すると、壁部39aに沿って急激に向きを変えるので、空気に含まれている塵埃は、向きを変える空気について行けず、塵埃自身の慣性力により流入口40から集塵室35に飛び込んで行く。
その際、旋回する空気は2次旋回室39の外周側壁に沿って流れるが、流入口40に対する僅かな動圧や空気への遠心力等により量は少ないが、旋回する空気の一部が流入口40から集塵室35へ流入する。集塵室35では、空気は直ちに減速して集塵室35内をゆ
っくり旋回し、流入口40から2次旋回室39に戻る。そして、集塵室35に流入した塵埃は、再びゆっくり旋回する空気により流入口40から2次旋回室39へ戻ることなく、自重により空気から分離して集塵室35の底面に通常下から細塵(土、砂など)、粗塵(綿ごみなど)の順に溜まる。
他方、集塵室35へ飛び込まなかった塵埃は、通気部37に遮られ、再び遠心旋回気流に乗り、結局流入口20から集塵室35へ飛び込み、集塵室35の底面に溜まる。
その後、塵埃を分離した旋回する空気は2次旋回室39の中央から1次旋回室34へ戻り、通気部37から外部へ排気される。他方、集塵室35へ飛び込まなかった塵埃は、通気部37に遮られ、再び遠心旋回空気に巻き込まれ、結局流入口40から集塵室35へ飛び込み、集塵室35の底面に溜まる。また、空気は集塵室35内をゆっくり旋回する。また、リント等の微細塵を含んだ空気は通気部37を通過するが、微細塵は第2の塵埃分離手段38に濾過され、きれいになった空気が第2の塵埃分離手段38を通過して、電動送風機30へと導かれる。
同時に、電動送風機30は、通過する空気による冷却作用と、逆に内蔵したモータ(図示せず)の温度上昇による加熱作用とにより、室温から差し引き約18K温度上昇する。そして、加湿手段44は電動送風機30から伝熱により加熱され、温度上昇する。
そして、掃除が終われば、電動送風機30が停止すると共に、図5に示すように、手動により圧縮手段42が圧縮板43を降下させて集塵室35に溜まった塵埃を圧縮してコンパクトにする。そしてその時に圧縮板43によって閉口されていた加湿口41は開放される。
その後、図8に示すように、掃除機本体は収納のため、通常立てた状態で置かれる。
そして、電動送風機30は通過する空気による冷却作用がなくなり、かつ電動送風機30に内蔵したモータの余熱(熱容量)により、さらに約9K温度上昇する。すなわち、電動送風機30は掃除終了後から約1時間程度、約18K以上の温度上昇を継続する。同様に、加湿手段44は電動送風機30から加熱され温度上昇して、当然、吸湿材46や加湿容器45内の空気も約24℃から約51℃へ温度上昇する。
図9に示すように温度上昇により吸湿材46周りの相対湿度は60%から14%へ低下して、吸湿率23%から7%までの差分16%の蒸気3.2g(20g×16%)が放湿される(時間をかけ、大気開放の場合)。
しかし、実際には、吸湿材46は放湿するのに時間がかかり、また放湿した蒸気が吸湿材46周りに溜まるために、吸湿材46周りの相対湿度は14%に維持されることはなく、直ちに上昇するので、加湿手段44は通常実験によると0.3〜0.6g放湿する。
このとき、掃除機の中の加湿手段44、導入管48、集塵室35、塵埃の相対的な位置関係を図10に示す。図10(a)は、掃除機が使用状態にあるときのそれぞれの位置関係を示す図で、このときの掃除機の使用状態とは、図1の状態を示すものである。
図10(b)は、掃除機を収納するため立てた状態にあるときのそれぞれの位置関係を示す図で、このときの掃除機の収納状態とは、図8の状態を示すものである。
集塵室35に湿度を導入する過程は、掃除が終わった後の収納状態の時であるため、掃除機は図8に示す収納状態で加湿手段44は図10(b)に示す状態となる。
吸湿材46から放湿された蒸気を含む湿度の高い、温度上昇した空気は、加湿容器45と集塵室35の湿度差(蒸気分子の物質移動)と自然対流により網47、加湿容器45内の加湿通路を通過して導入管48の2つの流路のうち床面に対して上側になる通路48dを通って加湿口41から集塵室35に流入する。
集塵室35の相対湿度は約80〜95%、温度は約1〜5Kそれぞれ上昇する。次に、湿度の高い空気は集塵室35と圧縮板43との間隙から、集塵室35に溜まり圧縮板43に圧縮された塵埃3g(標準家庭の一日の塵埃)を加湿する。この結果、塵埃は塵埃自身の間隙から浸透する湿度の高い空気から時間をかけて0.1g〜0.3g程度吸湿するので、粗塵(綿ごみ等)は柔らかく、変形し易くなり圧縮性が向上し、かつ変形し伸びた粗塵は互いに絡み合う。よって、圧縮手段42を解除しても、圧縮した塵埃はほとんど体積が元には戻らない。
他方、細塵(泥、砂等)は、重量が増加し、吸湿すると柔らかくなり互いに結合し、変形した粗塵と絡み合うので、結局細塵が大きく重くなる。また、湿度の高い空気が集塵室35に一旦入ってしまえば、一部分が流入口40から2次旋回室39へ抜けるが、それでも集塵室35に溜まり圧縮板43に圧縮された塵埃は十分に吸湿できる。また、集塵室35に溜まった圧縮した塵埃を廃棄するために集塵室35の底蓋を開けた時に、底に溜まった重くなった細塵が真直ぐに落下し、その上を圧縮された粗塵が落下するので、ごみの舞い散りが抑えられるという効果がある。
そして、湿度を塵埃に与えて湿度と温度の低くなった空気は、集塵室35から押し出されて、別の通路48eを通って加湿容器45に戻っていきシリカゲルから湿度を受け取りまた集塵室35へ向かう。このように、加湿容器45から集塵室35へ向かう気流と、集塵室35から加湿容器45へ戻る気流が分離され、途中で混合することがない。
ここで例えば、仕切板49がない場合、図11に図示するように、上昇気流の影響により、導入管48の中間部分で行きと帰りの気流が交差してしまい、湿度を集塵室35へ送り込むことができないことを、実験およびCAEにより確認した。
また、掃除機を立たせず、図1のような状態で収納された場合、加湿容器45等は、図10(a)に示すような位置関係となり、温度と湿度が上昇した空気は、先ほどとは異なり、導入管48の床面に対して上側になる通路48e通って加湿口41から集塵室35に流入する。そして集塵室35から加湿容器45に戻るときには通路48dを通る。
このように、掃除機を水平にした場合や、起立させた場合等、どのように収納しても、導入管48内に仕切板49による2つの流路を設けたことで、加湿容器45から集塵室35へ向かう湿度の高い空気と、集塵室35から戻ってくる湿度の低い空気が衝突、混合することがないので、確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができる。
また、仕切板49により2つに分けた導入管48の経路のそれぞれの断面積を等しくしている。つまり、本実施の形態では、円断面の導入管48を円の中心軸を通る面で2つに分けている。これは先に説明したとおり、収納時の掃除機が立てられているか立てられていないかによって、導入管48を通って集塵室35へ向かう湿度の高い空気の経路が逆になるので、どちらの経路を通っても、ほぼ同程度の湿度を集塵室35の塵埃に供給するためにこのようにしている。
そして、掃除終了後2時間以上経過すると、大気への放熱により電動送風機30、加湿手段44が室温付近まで温度低下する。その際に、吸湿材46の周りの温度も低下し、吸湿材46は放湿作用から逆に、集塵室35、2次旋回室39の空気から水分を奪う吸湿作
用へ切り替わり、時間をかけて(ほぼ1日)元の吸湿状態に回復するので、放湿用水タンクは不要となる。
その際に、吸湿作用へ切り替わった吸湿材46が、圧縮されている塵埃から水分を奪い、塵埃を乾燥させることとなり、粗塵は一度変形するとアイロンがけの様に元に戻り難く、細塵は泥だんごのように硬く締まることになる。
この結果、集塵室35に大量の塵埃を溜めることを可能とし、かつ集塵室35のコンパクト化が図れる。さらに、底蓋を開けて集塵室35に溜まった圧縮した塵埃を廃棄する時に、ごみの舞い散りが抑えられるという効果がある。
また、掃除運転をする毎に圧縮されている塵埃が吸湿と放湿を繰り返すので、塵埃の水分量が著しく増加することがなく、菌、カビ等の増殖が抑えられ、臭気の発生が防止できると共に、集塵室35に塵埃が固着され難くすることができる。
このとき塵埃から抜け出る湿気のうちの一部は、導入管48を通って吸湿材46に吸収される。そのときの空気にはすでに温度差はないので、導入管48の2つの通路の区別なく空気が流れ、湿度はゆっくりと吸湿材46に吸われることになる。吸湿材46の吸湿に要する時間は次回の掃除までの間、つまり約1日であるので十分な時間があると考えられる。
また、また図7(a)のように、掃除機本体側の第2の仕切板49cに対して、集塵室側の第1の仕切板49bの長さを数mm例えば5mm〜10mm長く設計されているので、それを結合させると図7(b)のように、双方の仕切板が数mmオーバーラップすることで結合部48aにおいて間隙の発生を抑制し、導入管48を通って集塵室35に向かう湿度の高い空気と、加湿容器45へ向かう湿度の低い空気が混ざることなく確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができる。
以上、このような構成によって、電動送風機30の停止後に、42が溜まっている塵埃を圧縮すると共に、加湿手段44が湿度の高い空気を集塵室35に供給する。
このとき導入管48を被掃除面に対し上下を区分する仕切板49を設けることにより2つの通路を構成したものであるため、加湿容器45から集塵室35へ向かう湿度の高い空気と、集塵室35から戻ってくる湿度の低い空気が衝突、混合することがないので、確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができ、その結果、粗塵は加湿により変形し易くなり圧縮性が向上し、かつ変形し伸びた粗塵は絡み合い、圧縮手段42を解除しても、圧縮した塵埃は、圧縮前の元の嵩には戻らず、圧縮された小さな体積の塵埃となる。
他方、細塵は重量増加し、変形した粗塵と絡み合う。これらの結果、塵埃の圧縮性向上により集塵室35の大幅な小型化が図れ、また溜まった塵埃の廃棄時にごみの舞い散りが抑えられる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における電気掃除機について説明する。
図12は、本発明の実施の形態2を示す導入管の結合部の側面断面図である。以下、実施の形態1と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1と異なるところは、二分された導入管50の結合部50aを突合せにしてパッキン51で気密にした構成である。図12に示すように導入管50は、集塵室側の第1の導入管50bと掃除機本体側の第2の導入管50cに二分されており、結合部50a
において脱着自在に構成されている。
結合部50aの状態として、図12(a)は分離状態、図12(b)は結合状態を示す。図12(a)の分離状態において、掃除機本体側の第2の導入管50cと第2の仕切板52cの先端には、ゴム等の素材よりなる日の字型のパッキン51が配置されている。そして、図12(b)の結合状態において、パッキン51により導入管内外の気密と導入管上下の気密が確保されることで、導入管50を通って集塵室35に向かう湿度の高い空気と、加湿容器45へ向かう湿度の低い空気が混ざることなく確実に湿度の高い空気を塵埃に送ることができる。
なお、加湿容器45の加熱手段として電動送風機30に変わり、電気ヒータ(PTCヒータ)を加湿容器45の底部に配置し、吸湿材46を加熱してもかまわない。
なお、また吸湿材46として、例えば20gのユニオン昭和社製ハイシリカゼオライトDDZ(相対湿度約10%以下で急激に吸湿率が低下する)を用いても同様の効果が期待できる。
なお、また吸湿材46として、例えば10gの日本エクストラン工業社製タフチックHU(シリカゲルに比べて吸湿率が高い)を用いてもかまわない。
なお、また吸湿材46に熱を加える構成として、無機水和塩系やパラフィン系の潜熱型の蓄熱材を用い、蓄熱材を電動送風機30と加湿手段44に接触配置し、電動送風機30の熱を蓄熱財に蓄えさせ、その後、吸湿材46に熱を伝える構成にしてもかまわない。
なお、また導入管に仕切板を配置して流路を2つに分ける構成を説明したが、これに限られることはなく、2つの独立した管を略平行に縦配置して設置してもかまわない。
なお、また紙パック式の電気掃除機に本発明の加湿手段44を搭載しても良い。その場合、例えば吸引ホースと紙パックの間に分岐管を配置して加湿手段44からの湿度の高い空気を紙パック内の塵埃に送る構成となる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、集塵室の塵埃を圧縮する圧縮手段と、湿度の高い空気を発生させる加湿手段を備え、電動送風機の停止後に、前記圧縮手段が塵埃を圧縮する前後に、加湿手段が湿度の高い空気を集塵室に供給するので、集塵室に溜まる塵埃の圧縮性が向上し、また圧縮した塵埃の廃棄の際に塵埃の舞い散りを抑制できるので、ゴミ箱に捨て易く、清潔で使い勝手のよい電気掃除機を提供することができ、業務用の集塵装置にも応用可能である。
21 掃除機本体
24 塵埃分離部
30 電動送風機
35 集塵室
41 加湿口
45 加湿容器
46 吸湿材
48 導入管
48b 第1の導入管
48c 第2の導入管
49 仕切板
49b 第1の仕切板
49c 第2の仕切板
50b 第1の導入管
50c 第2の導入管

Claims (4)

  1. 吸引力を発生させる電動送風機と、
    前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を塵埃分離する塵埃分離部と、
    前記塵埃分離部に隣接して設けられ前記塵埃分離部で分離された塵埃を溜める集塵室と、前記集塵室に開口した加湿口と、
    前記電動送風機の近傍に配置され湿度の高い空気を発生する吸湿材と、
    前記吸湿材を保持収容する加湿容器と、
    前記加湿容器と前記集塵室の前記加湿口とを結び湿度の高い空気を前記吸湿材から前記集塵室へ導く導入管を有し、
    前記導入管は2つの通路を有する構成とした電気掃除機。
  2. 前記導入管の軸に平行かつ被掃除面に対し上下を区分する仕切板を設けることにより2つの通路を構成した請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 塵埃分離部は、掃除機本体から分離可能に配置され、前記塵埃分離部の前記集塵室には、第1の仕切板を内部に有する第1の導入管を配し、前記掃除機本体に設けた前記加湿容器には第2の仕切板を内部に有する第2の導入管を配し、
    前記塵埃分離部を前記掃除機本体に結合して前記第1の導入管と前記第2の導入管導入管を接続するときに、第1の仕切板と第2の仕切板が互いにオーバーラップするよう構成した請求項1または2に記載の電気掃除機。
  4. 第1の導入管および第2の導入管の各々に形成された2つの通路の各断面積が互いに等しくなるよう構成した請求項3に記載の電気掃除機。
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