JP5796164B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、電気掃除機の集塵室に関するものである。
近年、吸引した空気に旋回成分を持たせ、遠心力により気流から塵埃を分離除去するタイプの電気掃除機、いわゆるサイクロン式の電気掃除機が注目を浴びている。この種の電気掃除機において、塵埃を含む空気を外から内部に流入させるための吸気路と、吸気路に吸気を発生させる電動送風機と、吸気路を通過した塵埃を含む空気を旋回により塵埃と空気とに分離する旋回室と、旋回室と連通して分離した塵埃を溜める集塵室と、集塵室に溜まった塵埃を圧縮する圧縮手段が設けられている(例えば、特許文献1および2参照)。
このようなサイクロン式の電気掃除機にあっては、電動送風機が発生させた吸引力により塵埃を含む空気が旋回室で旋回しながら塵埃を分離し、塵埃が集塵室に移動して溜まり、空気が旋回室と集塵室とから排気される。そして、圧縮手段が集塵室に溜まった塵埃を次回の掃除まで圧縮するものである。
特開2007−222614号公報 特開2002−51950号公報
しかしながら、従来の圧縮手段では、圧縮手段の加圧作用を大きくしても塵埃の減容には限界があり、かつ再び圧縮手段の加圧作用が解除されると、圧縮した塵埃、特に繊維等の粗塵がスプリングバックするように元に戻り、集塵室の圧縮されていた塵埃の容積が再び増加するので、集塵室の空間が狭くなる分集塵室を大きくする必要があるという課題を有していた。また、圧縮手段により塵埃を加圧しても、粉状の細塵には作用しないため、集塵室に溜まった塵埃を廃棄する際に、細塵が舞い散るとい課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、集塵室に溜まった塵埃を固めて塵埃を廃棄する際に塵埃の舞い散りを抑制する電気掃除機を提供する。
上記目的を達成するために本発明の電気掃除機は、吸引力を発生させる電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を塵埃分離する塵埃分離部と、前記塵埃分離部で分離された塵埃を溜める集塵室と、前記集塵室に設けられ、溜めた塵埃を圧縮する圧縮手段と、第1開口部および第2開口部を有し、吸放湿材を内包する調湿手段と、前記集塵室と前記第1開口部とを連通する第1の連通路と、前記集塵室と前記第2開口部とを連通する第2の連通路とを備え、前記調湿手段には、前記第1開口部と前記第2開口部との間に通気可能な風路を構成し、前記吸放湿材は前記風路に配置され、前記調湿手段は、前記第1開口部から第1の連通路を介して前記集塵室に連通し、かつ前記第2開口部から第2の連通路を介して前記集塵室に連通させたものである。
このような発明によって、電動送風機が発生させた吸引力により塵埃を含む空気が塵埃分離部で分離され、分離された塵埃が集塵室に溜まる。そして、調湿手段の空気が第2開口部から第2の連通路を通って集塵室に供給するとともに、集塵室の空気を第1の連通路
を通って第1開口部から調湿手段へ通気するので、吸放湿材が放湿する際には水分が集塵室に供給され塵埃が加湿される。逆に、吸放湿材が吸湿する際には塵埃は乾燥するように作用する。
このように吸放湿材の放湿により塵埃が加湿されると、塵埃に含まれる繊維が軟化し、この状態で外力を加えれば容易に塵埃を圧縮することができる。また、吸放湿材の吸湿により塵埃が乾燥すると、塵埃内の特に動物性繊維、植物性繊維が変形した状態で再び水素結合して固まる。細塵も水溶性物質が介在すると加湿から乾燥に移行した場合に固形化する。すなわち、塵埃を固形化できるので、集塵室の小型化が図れ、また集塵室に溜まった塵埃を廃棄する際に、塵埃の舞い散りが抑えられる。
また、集塵室に、溜めた塵埃を圧縮する圧縮手段を設けたので、吸放湿材の放湿により加湿されて軟化した塵埃に圧縮手段で加圧することができ、確実に塵埃を減容することができる。また、塵埃がこの圧縮手段により加圧された状態のまま乾燥すると、加圧された形状で固形化することができるので、より集塵室の小型化が図れ、塵埃を廃棄する際に、塵埃の舞い散りが抑えられる。
本発明の電気掃除機は、集塵室に溜まった塵埃を固形化するので、集塵室の小型化が図れ、集塵室に溜まった塵埃を廃棄する際に、塵埃の舞い散りが抑えられる。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の外観図 同電気掃除機の運転中の要部構成を示した縦断面図 同電気掃除機の掃除終了後の起立収納状態での要部構成を示した縦断面図 同電気掃除機の調湿手段の外観斜視図 同電気掃除機の調湿手段の正面図 同電気掃除機の図5におけるA−A断面図 同電気掃除機の図5におけるB−B断面図 同電気掃除機の電動送風機の温度変化を示した時間と温度との相関図 同電気掃除機の平衡時の吸放湿材の相対湿度と吸湿率との関係図 本発明の実施の形態2における電気掃除機の調湿手段の外観斜視図
第1の発明は、吸引力を発生させる電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を塵埃分離する塵埃分離部と、前記塵埃分離部で分離された塵埃を溜める集塵室と、前記集塵室に設けられ、溜めた塵埃を圧縮する
圧縮手段と、第1開口部および第2開口部を有し、吸放湿材を内包する調湿手段と、前記集塵室と前記第1開口部とを連通する第1の連通路と、前記集塵室と前記第2開口部とを連通する第2の連通路とを備え、前記調湿手段には、前記第1開口部と前記第2開口部との間に通気可能な風路を構成し、前記吸放湿材は前記風路に配置され、前記調湿手段は、前記第1開口部から第1の連通路を介して前記集塵室に連通し、かつ前記第2開口部から第2の連通路を介して前記集塵室に連通させたものである。
このような発明によって、電動送風機が発生させた吸引力により塵埃を含む空気が塵埃分離部で分離され、分離された塵埃が集塵室に溜まる。そして、調湿手段の空気が第2開口部から第2の連通路を通って集塵室に供給するとともに、集塵室の空気を第1の連通路を通って第1開口部から調湿手段へ通気するので、吸放湿材が放湿する際には水分が集塵室に供給され塵埃が加湿される。逆に、吸放湿材が吸湿する際には塵埃は乾燥するように作用する。
このように吸放湿材の放湿により塵埃が加湿されると、塵埃に含まれる繊維が軟化する。特に動物性繊維、植物性繊維は水分を吸収して水素結合を解離することで、軟化変形しやすくなる。さらに、粉状の細塵も水分を吸収することで付着・凝集性が大きくなる現象がある。この状態で外力を加えれば容易に塵埃を圧縮することができる。
また、吸放湿材の吸湿により塵埃が乾燥すると、塵埃内の特に動物性繊維、植物性繊維が変形した状態で再び水素結合して固まる。細塵も水溶性物質が介在すると加湿から乾燥に移行した場合に固形化する。すなわち、塵埃を固形化できるので、集塵室の小型化が図れ、また集塵室に溜まった塵埃を廃棄する際に、塵埃の舞い散りが抑えられる。
また、集塵室に、溜めた塵埃を圧縮する圧縮手段を設けたので、吸放湿材の放湿により加湿されて軟化した塵埃に圧縮手段で加圧することができ、確実に塵埃を減容することができる。また、塵埃がこの圧縮手段により加圧された状態のまま乾燥すると、加圧された形状で固形化することができるので、より集塵室の小型化が図れ、塵埃を廃棄する際に、塵埃の舞い散りが抑えられる。
の発明は、第1の発明において、吸放湿材または調湿手段を加熱する加熱手段を備え、吸放湿材は、相対湿度と吸湿率とが略正比例する材料であり、第2開口部は、第1開口部より高い位置に配置し、加熱手段からの熱により吸放湿材が加熱することにより、吸放湿材の周りの相対湿度が低下し、吸放湿材より湿り空気を発生させ、加熱した空気を湿り空気とともに上昇させ前記第2開口部より前記集塵室に供給することで、塵埃を加湿でき、その後加熱手段が停止して吸放湿材が温度低下すると、放湿によって吸湿率の低下した吸放湿材は周りから吸湿し、この結果、集塵室の湿度が下がり塵埃が乾燥する。したがって、加熱手段の運転・停止によって塵埃の加湿・乾燥が実現でき、塵埃の軟化・固形化が容易に制御できる。
の発明は、第の発明において、前記調湿手段は、前記第1開口部と前記第2開口部とを有する調湿容器と、前記第1開口部に連通する第1の連通路と、前記第2開口部に連通する第2の連通路と、調湿容器内に配置された吸放湿材と、から構成され、前記調湿容器の外郭の一部を前記電動送風機に接触させることで、前記加熱手段は、前記電動送風
機の発熱を利用するものである。
この構成において電動送風機を運転すると、電動送風機自身が発熱して温度上昇し、この電動送風機と接触する調湿容器も伝導熱により温度上昇する。したがって、調湿容器に内包される吸放湿材および、吸放湿材周辺の空気の温度が上昇して吸放湿手段から放湿が始まる。このように、特別な加熱源を設けなくても電動送風機の熱を利用できるので、省エネルギーで低コストを実現できる。また、電動送風機は電気掃除機内で熱容量が大きいため、電動送風機の運転を停止しても暫くは温度が高い状態を維持するので、短時間の電動送風機の運転であっても、長時間、吸放湿手段から放湿を維持することができる。
の発明は、第の発明の調湿手段の、少なくとも電動送風機に接触させる前記調湿容器の外郭の一部を熱伝導性の良好な材料で構成したものであり、電気送風機から調湿容器への受熱量が増加し、吸放湿材からの放湿量を増加させることができる。
の発明は、第3の発明の加熱手段が、電動送風機からの排気熱を利用するものであり、前記調湿容器の外郭電動送風機からの排気が流れる排気風路に臨ませた構成としているので、電動送風機を運転すると、電動送風機からの排気温度が上昇し、この排気が当たる調湿容器も温度上昇する。したがって、調湿容器に内包される吸放湿材および、吸放湿材周辺の空気の温度が上昇して吸放湿手段から放湿する。このように、特別な加熱源を設けなくても電動送風機の熱を利用できるので、省エネルギーで低コストを実現できる。
の発明は、第の発明の調湿容器に、排気風路に臨ませた外郭の表面積を増加させる凹凸部を設けたものであり、電動送風機の排気からの受熱面積が増加するので、調湿容器内部の温度上昇を大きくすることができ、吸放湿材からの放湿量を増加させることができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1を示す電気掃除機の外観図、図2は同電気掃除機の運転中の要部構成を示した縦断面図、図3は同電気掃除機の掃除終了直後の起立収納状態での要部構成を示した縦断面図を示すものである。
図1に示すように、掃除機本体1の外部には、車輪2およびキャスター3が取り付けられており、掃除機本体1は床面を自在に移動できる。集塵ケース4設置部の下方に設けられた吸引口5には、吸引ホース6、ハンドル7を形成した延長管8が順次接続されており、延長管8の先端に吸込具9を取り付けられている。
図2と図3に示すように、集塵ケース4が電動送風機10を内蔵した掃除機本体1に対して着脱自在に設置され、掃除機本体1に装着した状態で集塵ケース4入口側の吸気口11は吸引口5を開口した吸引通路12に連通し、他方集塵ケース4の出口側の通気口13は電動送風機10に連通している。集塵ケース4は塵埃を含む空気を取り入れ旋回気流を発生させる筒状の塵埃分離部14、および塵埃を溜める略筒状の集塵室15とから構成している。
塵埃分離部14には、略円筒形状の外郭内周面に対して接線方向となるように開口した吸気口11と、略中心には通気口13に連通する略円筒状の排気筒16を配している。
この排気筒16の外周側面にはメッシュフィルターやエッチングフィルター等の濾過フィルターによる通気部17を構成しており、粗塵が排気筒16を通り抜けないようにしている。加えて、排気筒16と通気口13との間には、第2の塵埃分離手段18として不織布フィルターをプリーツ状に折ったものを配置している。
集塵室15は、塵埃分離部14とほぼ同等の内径とした略円筒形状の筒体であり、塵埃分離部14の下方にそれぞれの偏心した位置で配置させており、かつ、高さ方向において、集塵室15の上端の一部を塵埃分離部14の内部に入り込むように構成としている。
つまり、塵埃分離部14と集塵室15とが重なり合う部分には、略円筒形状となる隔壁19を設けている。この隔壁19には、塵埃分離部14で旋回する空気と塵埃とが集塵室15へと流れ込む流入口20が開口している。集塵室15の底部分は開口してあり、回転自在に軸支した底蓋21でエアタイト性を確保しながら閉止する構成とし、また集塵室15の天上面には第1連通口22aと第2連通口22bを開口している。
圧縮手段23は集塵室15内を上下に移動し、手動により下降し、バネ(図示せず)により上昇する平板状の圧縮板24を設けている。圧縮板24は、集塵室15の内壁と接触せず、他方圧縮の際に溜まった塵埃が逃げない集塵室15内壁との間隙を設定(例えば1〜3mm)し、また上下を連通する穴(直径約1〜10mm)からなる連通部25を多数開口し、かつ圧縮板24の上面には台形に突出した開閉手段26を形成している。
連通部25は、穴が大きいと塵埃が圧縮できないので、直径1〜3mm程度がよい。圧縮板24が上昇して集塵室15の上部に収納された時に、開閉手段26が第1連通口22aと第2連通口22bとを閉塞する。
図2に示すように、調湿手段32は、底側に第1開口部35と上部に第2開口部36とを開口した調湿容器33と、第1開口部35に接続した第1の連通路37及び第2開口部36に接続した第2の連通路38と、調湿容器33内の略中央に設置され、調湿容器33内の空間を第1開口部35と連通する空間と第2開口部36と連通する空間とに2分するように配置された吸放湿材34とから構成されている。
また、調湿容器33内に設けた吸放湿材34は、通気性を有する略ハニカム構造或いはコルゲート構造をした基材に、周りの湿度に応じて吸湿と放湿を繰り返すタイプの吸放湿素材を担持した構成としている。
コルゲート構造は、一例として波状の部材と平面状部材との空間部を流れる連通孔を有して通気性があり、このコルゲート構造を有した吸放湿材34を、調湿容器33内に第1開口部35と連通する空間と、第2開口部36と連通する空間とが前記連通孔を介して通気性を持って連通するように配置している。
このような配置にすることで、第1開口部35と第2開口部36とは連通し、空気の流れが生じるようにしている。
また、調湿容器33の外郭の一部は電動送風機10の外面に接触固定して、電動送風機10の熱が調湿容器33に直接伝わるようにしている。さらに、調湿容器33は電動送風機10の排気風路30上に配置して、排気熱を調湿容器33外表面から受けるようにしているので、電動送風機10運転中に調湿容器33を一気に昇温することができる。
第1開口部35は、第1の連通路37を介して第1連通口22aと連通し、第2開口部36は、第2の連通路38を介して第2連通口22bと連通している。
すなわち、集塵室15、第1連通口22a、第1の連通路37、第1開口部35、調湿容器33、吸放湿材34、調湿容器33、第2開口部36、第2の連通路38、第2連通口22b、集塵室15という順の循環風路が形成され、吸放湿材34は調湿容器33内の循環風路に配置されている。
次に図4から図7を用いて調湿手段32の詳細構成を説明する。
図4は本発明の実施の形態1を示す電気掃除機の調湿手段32の外観斜視図、図5は同電気掃除機の調湿手段を示した正面図、図6は図5のA−A断面図、図7は図5のB−B断面図である。
図示のように、調湿手段32の調湿容器33は、容器本体40と、容器蓋41とに分割して、密閉状態で組付けて構成している。この容器本体40と容器蓋41の外郭の一部に第1の連通路37を形成する第1箱部42を一体的に設け、容器蓋41の外郭の一部に第2の連通路38を形成する第2箱部43を一体的に設けている。
第1箱部42と第2箱部43は接続口44で仕切部45を介して並列に配置し、図2に示すように集塵ケース4を掃除機本体1に装着する際に、集塵室15と第1の連通路37および第2の連通路38が接続口44を介してそれぞれ連通する。
容器本体40は、容器蓋41との組付け部の反対側に電動送風機10(図2)の外面に接触固定する部位46を形成し、ここにアルミ板を成型した熱伝導部材47を嵌め込み接着している。したがって電動送風機10(図2)の外面とはこの熱伝導部材47が接触し受熱する。また、容器本体40の底面と熱伝導部材47内面との接線部に、第1の連通路37と連通する第1開口部35を設けており、流入する空気が熱伝導部材47の内面と接触することで、流入空気の昇温を向上させている。
容器蓋41上部には第2の連通路38と連通する第2開口部36を設け、調湿容器33内で第1開口部35から第2開口部36へと風路を形成している。そして、この風路全面に亘っての調湿容器33の略中心部に吸放湿材34を配置している。
この吸放湿材34は、高分子吸放湿素材を担持した略ハニカム構造(またはコルゲート構造)の吸放湿材34から構成している。吸放湿素材は例えば5gの日本エクスラン工業株式会社製タフチックが使われ、相対湿度と吸湿率とが略正比例した特性を有している。吸放湿材34は空気流通方向と調湿容器33内の風路方向が略一致するように、それぞれ
の開放端に隙間を設けて配置している。
以上のように構成されたサイクロン式の電気掃除機の動作について説明する。
駆動した電動送風機10が発生させた吸引作用により、家屋の床面上の塵埃(標準家庭で3g/日、過負荷で7g/日)が吸込具9から吸引され、集塵ケース4は吸引ホース6、延長管8を通過した塵埃を含む空気を導入し、塵埃を遠心分離し、かつ微細な塵埃を濾過して溜める。そして、濾過した空気は電動送風機10下流の排気出口(図示せず)から排気するようにしている。
特に、集塵ケース4の動作を、実験結果をまじえながら詳しく説明する。先ずは、圧縮手段23のバネが圧縮板24を上昇させて集塵室15の上部に収納すると共に、開閉手段26が第1連通口22aと第2連通口22bとに密着して第1の連通路37および第2の連通路38を閉塞する。電動送風機10の吸引作用により吸気口11から流入した塵埃を含む空気は、吸気口11より斜め下方に塵埃分離部14を旋回しながら流入口20へと進入し、その後、塵埃分離部14の略中央を通り通気部17へ流れる。
すなわち、塵埃分離部14と集塵室15とを偏心した状態であるが、一般的なサイクロンの気流と類似した楕円軌道を描く遠心旋回気流を形成することができる。その際、旋回により生じた遠心力により塵埃は流入口20から集塵室15へ飛び込み、集塵室15の底面に下から細塵(土、砂など)、粗塵(綿ごみなど)の順に溜まる。他方、集塵室15へ飛び込まなかった塵埃は、通気部17に遮られ、再び遠心旋回気流に乗り、結局流入口20から集塵室15へ飛び込み、集塵室15の底面に溜まる。
なお、リント等の細塵を含んだ空気は通気部17を通過するが、細塵は第2の塵埃分離手段18に濾過され、きれいになった空気が第2の塵埃分離手段18を通過して、電動送風機10へと導かれていく。
同時に、図8に示すように掃除機本体1が例えば「強」運転する場合、電動送風機10は、通過する空気(約2m/分)による冷却作用と、逆に電動送風機10に内蔵した消費電力約900Wのモータ(図示せず)の温度上昇による加熱作用とにより、室温から差し引き約25K温度上昇する。この時、図2に示すように、電動送風機10からの排気が調湿容器33外表面上を通過するので、調湿容器33全体が昇温する。
そして、掃除が終われば、電動送風機10が停止すると共に、手動により圧縮手段23が圧縮板24を手動により降下させて集塵室15に溜まった塵埃を圧縮してコンパクトにする。そして、図8に示すように電動送風機10は通過する空気による冷却作用がなくなり、かつ電動送風機10に内蔵したモータの余熱(熱容量)により、さらに温度上昇し結局約35K温度上昇する。
すなわち、電動送風機10は掃除終了後から約0.5時間程度、約25K以上の温度上昇を継続する。この電動送風機10に接触する熱伝導部材47は電動送風機10表面から受熱し、調湿容器33内部が温度上昇する。
熱伝導部材47内表面温度が早く上昇すると、周辺温度との差により自然対流が発生し、上昇した空気は吸放湿材34内部を通過して第2開口部36、第2の連通路38、第2連通口22bを経て、集塵室15に流れる。この時、吸放湿材34から発生する湿り空気を集塵室15に搬送する。
一方、第2開口部36に空気を排出する流れが発生すると、圧力バランスから第1開口部35から調湿容器33内への流れが発生する。そして、集塵室15内の空気が調湿容器
33に導かれ、熱伝導部材47により再び加熱されて上昇する。
吸放湿材34周辺の空気温度が上昇すると、空気の飽和蒸気圧が上がり、結果として相対湿度が低下する。例えば20℃相対湿度60%の空気が45℃まで上昇すると、相対湿度は約15%まで低下する。図9に示すように吸放湿材34周りの相対湿度が60%から15%へ低下すると、平衡吸湿率57%から19%までの差分38%の蒸気3.8g(10g×38%)が放湿されることになる(時間をかけ、大気開放の場合)。
しかし、実際には、吸放湿材34は放湿するのに時間がかかり、また放湿した湿り蒸気が吸放湿材34周りに存在するために、吸放湿材34周りの相対湿度は15%に維持されることはなく、直ちに上昇するので、調湿手段32は通常実験によると0.2〜0.6g放湿する。吸放湿材34から放湿された蒸気を含む湿度の高い、温度上昇した空気は、集塵室15に流入して冷やされ、相対湿度は約80〜91%に上昇する。
次に、湿度の高い空気は集塵室15と圧縮板24とのリング状間隙と、連通部25とから、集塵室15に溜まり圧縮板24により圧縮された塵埃3g(標準家庭の一日の塵埃)の塵埃を加湿するので、塵埃は塵埃自身の間隙から浸透する湿度の高い空気から0.1g〜0.3g程度吸湿する。粗塵の動物性繊維(髪の毛、ウール)や植物性繊維(綿)は吸収した水分により水素結合が解離して柔らかくなり、粗塵の圧縮性が向上し、かつ変形し伸びた粗塵は互いに絡み合う。
他方、細塵(泥、砂等)は、重量が増加し、吸湿すると柔らかくなり互いに結合し、変形した粗塵と絡み合うので、結局細塵が大きく重くなる。また、湿度の高い空気が集塵室15に一旦入ってしまえば、一部分が流入口20から塵埃分離部14へ抜けるが、それでも集塵室15に溜まり圧縮板24に圧縮された塵埃は十分に吸湿できる。
そして、掃除終了後2時間以上経過すると、大気への放熱により電動送風機10、調湿手段32が室温付近まで温度低下する。その際に、吸放湿材34は放湿作用から、集塵室15、塵埃分離部14の空気から水分を奪う吸湿作用へ切り替わり、時間をかけて(ほぼ1日)元の吸湿状態に回復するので、放湿用水タンクは不要である。
その際に、圧縮されている塵埃からも水分を奪われ、乾燥するが、粗塵の動物性繊維(髪の毛、ウール)や植物性繊維(綿)は伸びたり変形して移動した新しい位置で再度水素結合硬化する。また、細塵は泥だんごのように硬く締まっている。この結果固形化する。
よって、圧縮手段23を解除しても、固形化した塵埃はほとんど体積が元には戻らないので、集塵室15に大量の塵埃を溜めることを可能とし、かつ集塵室15のコンパクト化が図れる。さらに、底蓋21を開けて集塵室15に溜まった固形化した塵埃を廃棄する時に、ごみの舞い散りが抑えられるという効果がある。
また、掃除運転をする毎に固形化した塵埃が吸湿と放湿を繰り返すので、塵埃の水分量が著しく増加することがなく、菌、カビ等の増殖が抑えられ、臭気の発生が防止できると共に、集塵室15に塵埃が固着され難くすることができる。
以上、このような構成によって、電動送風機10の停止後に、圧縮手段23が溜まっている塵埃を圧縮すると共に、調湿手段32が加湿するので、粗塵は変形し易くなり圧縮性が向上し、かつ変形し伸びた粗塵は絡み合い、圧縮手段23を解除しても、圧縮した塵埃はほとんど体積が元には戻らない。この結果、塵埃の圧縮性向上により集塵室15の大幅な小型化が図れ、また溜まった塵埃の廃棄時にごみの舞い散りが抑えられる。
なお、実施の形態1における吸放湿材は、高分子吸放湿素材を用いたが、シリカゲルやゼオライトなどの無機多孔質材を用いてもよいものである。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における電気掃除機について説明する。
図10は本発明の実施の形態2の電気掃除機の調湿手段32の外観図を示すものである。
以下、実施の形態1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。実施の形態1と異なるところは、容器本体40の裏面50(電動送風機10と接触する側)に凹凸部51を設けている点である。
この凹凸部51により容器本体40の外側および内側の表面積を増加させ、電動送風機10(図2)の排気が調湿容器33の表面を通過する際に、排気熱を受ける面積を広げて、受熱量を増すとともに、温まった容器本体40内面で発生する自然対流を促進することができる。
この結果、調湿容器33内の空気温度の上昇が早まり、吸放湿材34(図7)からの放湿が早まるとともに放湿量も増加できるので、塵埃の圧縮・固形化の効果が更に高めることができる。
なお、実施の形態2の調湿手段は一面(裏面)に凹凸部51を設けたが、電動送風機の排気が作用する面であれば、他の面に凹凸部を追加して設けると更に効果が高まる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、集塵室と、調湿容器との間に循環風路を形成し、通気性を有した吸放湿材を調湿容器の循環風路上に配置したことにより、電動送風機から発生する熱を吸放湿材に伝えて湿度の高い空気を発生するとともに自然対流により集塵室内の塵埃を加湿し、塵埃に含まれる繊維が軟化し、容易に塵埃を圧縮することができ、また吸放湿材の温度が低い場合は、吸湿作用により塵埃が乾燥し固形化できるので、集塵室に溜まった塵埃を廃棄する際に、塵埃の舞い散りを抑制でき、ゴミ箱に捨て易く、清潔で使い勝手のよい電気掃除機を提供することができ、業務用の集塵装置にも応用可能である。
10 電動送風機(加熱手段)
14 塵埃分離部
15 集塵室
23 圧縮手段
30 排気風路
32 調湿手段
34 吸放湿材
35 第1開口部
36 第2開口部
37 第1の連通路
38 第2の連通路
47 熱伝導部材
51 凹凸部

Claims (6)

  1. 吸引力を発生させる電動送風機と、
    前記電動送風機の上流側に設置され前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気を塵埃分離する塵埃分離部と、
    前記塵埃分離部で分離された塵埃を溜める集塵室と、
    前記集塵室に設けられ、溜めた塵埃を圧縮する圧縮手段と、
    第1開口部および第2開口部を有し、吸放湿材を内包する調湿手段と、
    前記集塵室と前記第1開口部とを連通する第1の連通路と、
    前記集塵室と前記第2開口部とを連通する第2の連通路とを備え、
    前記調湿手段には、前記第1開口部と前記第2開口部との間に通気可能な風路を構成し、前記吸放湿材は前記風路に配置され、
    前記調湿手段は、前記第1開口部から第1の連通路を介して前記集塵室に連通し、かつ前記第2開口部から第2の連通路を介して前記集塵室に連通させたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記吸放湿材または調湿手段を加熱する加熱手段を備え、
    前記吸放湿材は、相対湿度と吸湿率とが略正比例する材料であり、
    前記第2開口部は、前記第1開口部より高い位置に配置し、
    前記加熱手段からの熱により前記吸放湿材が加熱することにより、
    前記吸放湿材の周りの相対湿度が低下し、吸放湿材より湿り空気を発生させ、加熱した空気を湿り空気とともに上昇させ前記第2開口部より前記集塵室に供給する請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記調湿手段は、前記第1開口部と前記第2開口部とを有する調湿容器と、前記第1開口部に連通する第1の連通路と、前記第2開口部に連通する第2の連通路と、調湿容器内に配置された吸放湿材と、から構成され、
    前記調湿容器の外郭の一部を前記電動送風機に接触させることで、
    前記加熱手段は、前記電動送風機の発熱を利用するものとした請求項に記載の電気掃除機。
  4. 前記調湿手段は、少なくとも前記電動送風機に接触させる前記調湿容器の外郭の一部を熱伝導性の良好な材料で構成した請求項に記載の電気掃除機。
  5. 前記加熱手段は、前記電動送風機からの排気熱を利用するものであり、電動送風機からの排気が流れる排気風路に前記調湿容器の外郭を臨ませた請求項3に記載の電気掃除機。
  6. 前記調湿容器に、外郭の表面積を増加させる凹凸部を設けた請求項に記載の電気掃除機。
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