JP2013128228A - 電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラム - Google Patents

電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラム Download PDF

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常行 高井
Katsuaki Onishi
克明 大西
Yoshihiro Takeuchi
恵裕 竹内
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Abstract

【課題】迷惑電話などの加害行為から電話端末の通話を防護することにある。
【解決手段】着信状況から迷惑電話であるかを判断する。その判断結果を蓄積し、電話端末(4−2)の電源断の際に、前記判断結果の状態に基づいて接続モードを設定する。電話端末の電源断の際に、前記接続モードに応じて前記電話端末(4−2)の電源断の許可または電源断の抑止を行う。迷惑電話を受けている電話端末の電源断の操作を契機に、迷惑電話を受けている場合には電源断を抑止するので、迷惑電話を回避しつつ通話機能を維持できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、迷惑電話などの加害行為を回避する電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラムに関する。
電話端末は迷惑電話などの加害行為に利用され、その手口は多種多様である。膨大な迷惑電話を掛け、ユーザの正常な電話利用を阻害する。特定のユーザを混乱に陥れる。電源断を誘導し、連絡不能に至らしめる。混乱に陥ったユーザから被害者を装って金銭を巻き上げる。複数の電話端末を用いるもの、所有者が不明な電話端末を用いるものなどもある。電話端末を用いた加害行為は益々巧妙化し、着信側の注意だけでは加害行為を防止し、被害を回避することができない。
このような加害行為に関し、迷惑電話の着信を規制するシステムが知られている(たとえば、特許文献1)。このシステムでは、故意に呼出回数を少なくして回線を切断し、着信履歴の電話番号を記録させ、折り返し電話をさせる、いわゆるワン切り電話を回避している。迷惑電話であるかの判断を自動的に行ない、着信拒否リストに登録された電話番号であれば、その着信を拒否する。
特開2004−336637号公報
ところで、迷惑電話に対する着信拒否は着信側で設定をしなければならない。この設定は、迷惑電話の発信側の電話番号を特定し、事前登録をしなければならない。迷惑電話の行為者が電話番号を変更すれば、その番号を特定しなければならず、新たに着信制限を行う必要がある。
電話端末の電源を切れば、迷惑電話の着信を阻止できる。しかし、電源断に追い込まれると、通常の電話着信までも阻害されることになる。
着信制限を着信回数で設定した場合には、着信回数以下の着信は着信制限を行うことができないし、行為者が電話番号を変更すると、着信制限は無意味となり、着信拒否をすることができないという課題がある。
そこで、本開示の電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラムの目的は、上記課題に鑑み、迷惑電話などの加害行為から電話端末の通話を防護することにある。
上記目的を達成するため、本開示の構成は、着信状況から迷惑電話であるかを判断する。その判断結果を蓄積し、電話端末の電源断の際に、前記判断結果の状態に基づいて接続モードを設定する。電話端末の電源断の際に、前記接続モードに応じて前記電話端末の電源断の許可または電源断の抑止を行う。
本開示の電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラムによれば、次の効果が得られる。
(1) 迷惑電話を受けている電話端末の電源断の操作を契機に、迷惑電話を受けている場合には電源断を抑止するので、迷惑電話を回避しつつ通話機能を維持できる。
(2) 迷惑電話を受けている電話端末の電源断を抑止し、迷惑電話に起因する加害行為から電話ユーザを防護できる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る着信システムを示す図である。 着信の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る着信システムのステルスモード設定前を示す図である。 着信システムのステルスモード移行を示す図である。 着信システムのステルスモードの動作を示す図である。 着信システムのステルスモードの他の動作を示す図である。 着信システムの各部の機能を示す図である。 迷惑電話フラグ管理テーブルの一例および格納情報を示す図である。 着信履歴テーブルの一例を示す図である。 着信履歴テーブルの格納情報を示す図である。 緊急時着信許可テーブルの一例およびその格納情報を示す図である。 電話端末のハードウェア構成例を示す図である。 電話端末の構成例を示す図である。 プレゼンスサーバのハードウェア構成例を示す図である。 呼制御サーバのハードウェア構成例を示す図である。 第1の電話端末の処理手順〔F1〕を示すフローチャートである。 第1の呼制御サーバの処理手順〔F2〕を示すフローチャートである。 プレゼンスサーバの処理手順〔F3〕を示すフローチャートである。 プレゼンスサーバの処理手順〔F3〕を示すフローチャートである。 第2の呼制御サーバの処理手順〔F4〕を示すフローチャートである。 第2の電話端末の処理手順〔F5〕を示すフローチャートである。 迷惑電話フラグの解除の処理手順〔F6〕を示すフローチャートである。 第2の電話端末の処理手順〔F7〕を示すフローチャートである。 第2の呼制御サーバの処理手順〔F8〕を示すフローチャートである。 プレゼンスサーバの処理手順〔F9〕を示すフローチャートである。 第2の電話端末の処理手順〔F10〕を示すフローチャートである。 第2の呼制御サーバの処理手順〔F11〕を示すフローチャートである。 プレゼンスサーバの処理手順〔F12〕を示すフローチャートである。 第3の電話端末の処理手順〔F13〕を示すフローチャートである。 第3の呼制御サーバの処理手順〔F14〕を示すフローチャートである。 プレゼンスサーバの処理手順〔F15〕を示すフローチャートである。 プレゼンスサーバの処理手順〔F15〕を示すフローチャートである。 第2の呼制御サーバの処理手順〔F16〕を示すフローチャートである。 第2の電話端末の処理手順〔F17〕を示すフローチャートである。 通信圏外に電話端末がある場合のプレゼンスサーバの処理手順〔F18〕を示すフローチャートである。 着信システムの動作シーケンス〔1〕を示す図である。 動作シーケンス〔1〕の電話端末および呼制御サーバの処理手順を示すフローチャートである。 動作シーケンス〔1〕のプレゼンスサーバの処理手順を示すフローチャートである。 動作シーケンス〔1〕の呼制御サーバおよび電話端末の処理手順を示すフローチャートである。 着信システムの動作シーケンス〔2〕を示す図である。 動作シーケンス〔2〕の電話端末および呼制御サーバの処理手順を示すフローチャートである。 動作シーケンス〔2〕のプレゼンスサーバの処理手順を示すフローチャートである。 着信システムの動作シーケンス〔3〕を示す図である。 動作シーケンス〔3〕の電話端末および呼制御サーバの処理手順を示すフローチャートである。 動作シーケンス〔3〕のプレゼンスサーバの処理手順を示すフローチャートである。 着信システムの動作シーケンス〔4〕を示す図である。 動作シーケンス〔4〕の電話端末および呼制御サーバの処理手順を示すフローチャートである。 動作シーケンス〔4〕のプレゼンスサーバの処理手順を示すフローチャートである。 動作シーケンス〔4〕の呼制御サーバおよび電話端末の処理手順を示すフローチャートである。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る着信システムを示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本開示の電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラムが限定されるものではない。
図1に示す着信システム2は第1、第2および第3の電話端末4−1、4−2、4−3、電話網6、プレゼンスサーバ8を備えている。
電話端末4−1はたとえば、加害者が使用し、ユーザに対する加害行為に至る迷惑電話を発信する。電話端末4−2はたとえば、加害者の標的(以下「被害者」と称する)の家族(以下「被害者家族」と称する)が所有し、電話端末4−1から迷惑電話を受ける。電話端末4−3は、被害者が所有する。各電話端末4−1、4−2、4−3は電話網6に無線または有線により接続され、プレゼンスサーバ8と連携される。電話網6は公衆回線網である。
プレゼンスサーバ8は本開示のサーバまたはサーバ装置の一例である。プレゼンスサーバ8では着信状況から迷惑電話であるかを判断し、その判断結果をデータベース(以下「DB」と称する)10に蓄積する。迷惑電話を受けているたとえば、電話端末4−2の電源断の際に問い合わせを受け、判断結果の状態に基づいてステルスモードを電話端末4−2の電話番号に設定する。電源断の操作は電話端末4−3にある電源スイッチ12によって行われる。ステルスモードは接続モードの一例であり、電話端末4−2の電源断の許可または電源断の抑止を行う。
図2は、着信の処理手順を示している。この処理手順は、本開示の電話端末の着信方法または着信プログラムの処理の一例である。
プレゼンスサーバ8では、着信状況から迷惑電話であるかを判断する(S11)。迷惑電話であれば(S12のYES)、その判断結果をDB10に蓄積する(S13)。迷惑電話でなければ(S12のNO)、判断結果を廃棄し(S14)、S11に戻る。
迷惑電話であるか否かの判断基準は第1に、たとえば、一定時間内の呼量が規定値を超えていないか。この規定値を超えていれば、第2に、同一番号からの発信か否か、または、同一エリアからの発信か否か、または、契約期間が短い電話端末から発信が複数か否かなどの条件を設定すればよい。
迷惑電話を繰り返し受けた場合、被害者は、迷惑電話を回避する行動として、電話端末4−2の電源断の操作を行う。この電話端末4−2の電源断の操作に基づき、電話端末4−2から問い合わせが発せられる。この問い合わせをプレゼンスサーバ8が受ける(S15)。この問い合わせを契機に、プレゼンスサーバ8は、既述の判断結果の状態を判断し、その状態に応じてステルスモードを設定する(S16)。
ステルスモードを設定した場合には(S17のYES)、その旨を電話端末4−2に通知し、電源断の抑止を通知する(S18)。また、ステルスモードを設定しない場合には(S17のNO)、プレゼンスサーバ8から電源断の許可を電話端末4−2に通知する(S19)。
電源断を許可された電話端末4−2は通常の電源断に至る。しかし、ステルスモードが設定された場合には、その旨の通知を受け、電話端末4−2の電源断を抑止する。これにより、迷惑電話を受けている電話端末4−2では通話可能状態となり、迷惑電話によって電源断に誘導されない。
電話端末4−2は通信可能であり、加害者の標的である電話端末4−3と通話可能である。この状態は、加害者も電話端末4−2が通信可能であることを確認できる。このため、電話端末4−2、4−3間の通話妨害を想定した加害行為が未然に防止される。
この場合、ステルスモードで、着信を許可された電話番号からの着信のみを許可すれば、電話端末4−1からの迷惑電話をも回避でき、被害から標的者を防護できる。
〔第2の実施の形態〕
図3は、第2の実施の形態に係る着信システム2において、ステルスモードの設定前の状態を示している。図3に示す構成は一例であり、斯かる構成に本開示の電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラムが限定されるものではない。図3において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
図3に示す着信システム2には電話端末4−1、4−2、4−3、電話網6、プレゼンスサーバ8、第1、第2および第3の呼制御サーバ14−1、14−2、14−3が含まれる。
呼制御サーバ14−1は、加害者の電話端末4−1側の呼制御サーバである。呼制御サーバ14−2は、電話端末4−2側(被害者家族側)の呼制御サーバである。呼制御サーバ14−3は、電話端末4−3側(被害者側)の呼制御サーバである。プレゼンスサーバ8は呼制御サーバ14−1、14−2、14−3と接続される。
<ステルスモードの設定前>
電話端末4−1から発せられた迷惑電話は、呼制御サーバ14−1、14−2を経由し、電話端末4−2に到達する。
電話端末4−1から発せられた迷惑電話は、呼制御サーバ14−1に到達する(S21)。プレゼンスサーバ8は、呼制御サーバ14−1から得た電話情報の登録、呼制御サーバ14−2に登録されている電話端末4−2の位置情報を参照する(S22)。プレゼンスサーバ8は、呼制御サーバ14−2の情報を呼制御サーバ14−1に提供する(S23)。呼制御サーバ14−1は、プレゼンスサーバ8から取得した情報により、呼制御サーバ14−2を経由して電話端末4−2に接続する(S24−1、S24−2)。これにより、電話端末4−2に迷惑電話が着信する(S25)。被害者家族は、着信中の電話端末4−2で電話端末4−1と通話し、または切断する(S26−1、S26−2、S26−3)。
プレゼンスサーバ8では、迷惑電話であるか否かが判断される。既述のS21、S22、S23・・・S26−3の動作が繰り返され、下記の条件が成立したとき、プレゼンスサーバ8は迷惑電話であると判断する。これにより、DB(データベース)10に迷惑電話フラグが立つ。
この迷惑電話フラグが立つ条件は第1の条件および第2の条件を設定する。
第1の条件は、次の通りである。
a)一定時間内の呼量がたとえば、10分間に15件以上などの呼量であれば、第2の条件のいずれかが一致するか否かを判断する。
第2の条件は、次の通りである。
b)同一電話番号からの発信である。
c)同一エリアからの発信である。
d)契約から所定期間としてたとえば、1月未満の電話端末からの発信が複数台ある。
第1の条件が成立し、第2の条件のいずれかに該当すれば、プレゼンスサーバ8は迷惑電話である、と判断する。そして、プレゼンスサーバ8はDB10にある電話端末4−2の電話番号に迷惑電話フラグ“1”を立てる。
<ステルスモードへの移行>
図4は、ステルスモードへの移行を示している。このステルスモードは、接続モードの一例である。この接続モードでは、迷惑電話を受けている電話ユーザの携帯電話機の電源断操作を契機に一定の条件により電源断を抑止する。このステルスモードが設定されると、着信許可リスト16に登録されていない電話番号の着信を拒否する。
迷惑電話を着信した電話端末4−2では、被害者家族が迷惑電話を回避するため、電源断の操作(電源を切る操作)を行う(S31)。呼制御サーバ14−2は切断信号をプレゼンスサーバ8に送信する(S32)。プレゼンスサーバ8は電話端末4−2の電話番号の迷惑電話フラグが“1”になっている場合、迷惑電話フラグを“2”にする。この迷惑電話フラグ=“2”でステルスモードに移行する(S33)。このステルスモードに移行すると、ステルスモード通知がプレゼンスサーバ8から電話端末4−2に発せられる(S34)。この通知を受けた電話端末4−2はステルスモードに移行する(S35)。ステルスモードに移行すると、電話端末4−2は、位置情報のみを呼制御サーバ14−2に通知する。
このように、迷惑電話を受けた被害者家族が電話端末4−2の電源断の操作をすると、電源断操作は、電話端末4−2から呼制御サーバ14−2に通知される。これに呼応し、呼制御サーバ14−2は、電話端末4−2の電源断操作を契機に迷惑電話フラグの有無をプレゼンスサーバ8に問い合わせる。プレゼンスサーバ8のDB10にある迷惑電話フラグが“0”であれば、電話端末4−2の電源断を許可する。この場合、電話端末4−2は通常の電源断となる。
迷惑電話フラグが“1”であれば、迷惑電話フラグを“1”から“2”にインクリメントする。この迷惑電話フラグが“2”になると、既述のステルスモードに移行する。このステルスモードに移行したことが、プレゼンスサーバ8から呼制御サーバ14−2を経て電話端末4−2に通知される。この通知を受けた電話端末4−2はステルスモードに移行し、電話端末4−2の電源断が抑止される。つまり、通話可能状態に維持される。
<ステルスモードの実行>
図5は、ステルスモードの動作(迷惑電話の場合)を示している。この実施の形態のステルスモードは、迷惑電話の着信拒否および呼接続の切断を含んでいる。このステルスモードに移行すると、プレゼンスサーバ8は、ステルスモードに移行している電話端末4−2に対する発信者の電話番号をチェックし、着信の許可または拒否を行う。
図5に示すように、電話端末4−1から迷惑電話を電話端末4−2に向けて発信する(S41)。呼制御サーバ14−1は、プレゼンスサーバ8に対し、電話情報の登録、電話端末4−2に接続されている呼制御サーバ14−2の情報取得を依頼する(S42)。プレゼンスサーバ8は、ステレルモードの場合、着信許可リスト16に電話端末4−1の電話番号がない場合、呼制御サーバ14−1に切断命令を発する(S43)。呼制御サーバ14−1と電話端末4−1との呼接続を切断する(S44)。
このように、電話端末4−1から迷惑電話が発信されると、呼制御サーバ14−1からプレゼンスサーバ8に問い合わせをし、プレゼンスサーバ8では電話番号のチェックを行う。この電話番号のチェックにより、発信側の電話番号が着信許可リスト16に登録されていない電話番号であれば着信を拒否する。さらには、電話端末4−1の呼接続を切断する。
<ステルスモードの実行下の着信>
図6は、ステルスモードの動作(被害者・被害者家族間の通話)を示している。ステルスモードに移行した電話端末4−2は電源断の抑止により、通信が維持されている。
被害者は確認のため、電話端末4−3から電話端末4−2に発信する(S51)。呼制御サーバ14−3は、プレゼンスサーバ8に対し、電話情報の登録、電話端末4−2に接続されている呼制御サーバ14−2の情報取得を依頼する(S52)。プレゼンスサーバ8は、ステルスモード中、着信許可リスト16に電話端末4−3の電話番号がある場合、呼制御サーバ14−3に呼制御サーバ14−2の情報を提供する(S53)。呼制御サーバ14−3は、プレゼンスサーバ8から取得した情報に基づき、呼制御サーバ14−2経由で電話端末4−2に発信する(S54−1、S54−2)。電話端末4−2に着信する(S55)。電話端末4−3は電話端末4−2と接続される(S56−1、S56−2、S56−3)。電話端末4−2、4−3間で通話が可能となり、被害者と被害者家族が通話する。
このように、ステルスモードでは、電話端末4−2は、電源断による通信不能に陥ることがない。電話端末4−2、4−3間の通話が確保される。つまり、電話端末4−3は電話端末4−2と通信不能にならず、加害者の意図は失敗に終わる。被害者および被害者家族は、迷惑電話などの加害行為から防護される。
<着信システム2の各部の機能>
図7は、着信システムの構成例を示している。図7に示す構成は一例であり、斯かる構成に本開示の電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラムが限定されるものではない。
図7において、実線は、電話端末4−1から電話端末4−2への着信を示している。破線は、電話端末4−1から迷惑電話を受けた電話端末4−2側で電源断の動作、電源入りの動作を示している。一点鎖線は、電話端末4−3から電話端末4−2への電話発信を示している。
各電話端末4−1、4−2、4−3は、迷惑電話フラグ保持機能18、電源管理機能20および制御機能22を有する。迷惑電話フラグ保持機能18は、迷惑電話フラグの値を保持する。電源管理機能20は、電源のON/OFFを管理する。制御機能22は、呼制御サーバ14−1、14−2、14−3への電話、迷惑電話フラグの発信、受信を制御し、ステルスモードの移行およびその解除を制御する。
呼制御サーバ14−1は、呼制御機能24およびプレゼンスサーバ連携機能26を有する。呼制御機能24は、電話端末4−1の発信および着信のセッションを管理する。プレゼンスサーバ連携機能26は、呼制御サーバ14−1とプレゼンスサーバ8との連携を行う。
呼制御サーバ14−2は、呼制御機能28、プレゼンスサーバ連携機能30、ユーザ電源制御機能32を有する。呼制御機能28は、電話端末4−2の発信および着信のセッションを管理する。プレゼンスサーバ連携機能30は、呼制御サーバ14−2とプレゼンスサーバ8との連携を行う。ユーザ電源制御機能32は、呼制御機能28および電話端末4−2の制御機能22を介して、電話端末4−2の電源のON/OFFを管理する電源管理機能20と連携する。
呼制御サーバ14−3は、呼制御機能34およびプレゼンスサーバ連携機能36を有する。呼制御機能34は、電話端末4−3の発信および着信のセッションを管理する。プレゼンスサーバ連携機能36は、呼制御サーバ14−3とプレゼンスサーバ8との連携を行う。
プレゼンスサーバ8は、呼制御連携機能38、呼情報判定機能40、データベース(DB)アクセス機能42およびデータベース10を有する。呼制御連携機能38は、呼制御サーバ14−1、14−2、14−3との連携を行う。
呼情報判定機能40の機能は以下の通りである。着側電話番号、発側電話番号、発信時間、発信側位置情報、加入時期の登録や、着信側位置情報の取得をDBアクセス機能42に要求する。DBアクセス機能42に着信履歴を要求し、その内容から呼量オーバ、一定時間内の同一番号からの着信、同一エリアからの着信、契約期間の短い電話端末からの発信などをチェックし、迷惑電話を受けているかを判定する。迷惑電話を受けていると判断した場合には、DBアクセス機能42を通してDB10に迷惑電話フラグ“1”を設定する。迷惑電話フラグ“1”を設定した後、呼制御連携機能38を通して着信側のたとえば、電話端末4−2に迷惑電話フラグ“1”を通知する。迷惑電話フラグ“1”の状態で電話端末4−2の電源OFF操作を行った場合に、DBアクセス機能42を通して、DB10に迷惑電話フラグ“2”を設定する。迷惑電話フラグの値と、着信許可リスト16に発側番号が登録されているかの結果の返答をDBアクセス機能42に要求し、その結果をもとに着信可否を判断し、呼制御連携機能38に着側位置情報を応答、または着信拒否を応答する。
DBアクセス機能42は、呼情報判定機能40から要求され、DB10に情報の書き込みや、要求に応じた各種情報の取得をする。
<DB10>
DB10には、迷惑電話フラグ管理テーブル44、着信履歴テーブル45、着信許可テーブル46が備えられている。迷惑電話フラグ管理テーブル44は、迷惑電話フラグを登録する。着信履歴テーブル45は、着信履歴を登録する。着信許可テーブル46は、既述の着信許可リスト16を格納する。つまり、この着信許可テーブル46には緊急時の着信許可を表す情報が登録される。
図8のAは、迷惑電話フラグ管理テーブル44の一例を示している。図8のBは、迷惑電話フラグ管理テーブル44の格納情報を示している。この迷惑電話フラグ管理テーブル44には、契約者の電話番号格納部48、迷惑電話フラグ格納部50および迷惑電話フラグON−Time格納部52が備えられている。
契約者の電話番号格納部48には、電話端末4−1、4−2、4−3などの契約者の電話番号が格納される。迷惑電話フラグ格納部50には、電話番号に対応する迷惑電話フラグが格納される。迷惑電話フラグが立つ条件は既述の通りである。
迷惑電話フラグON−Time格納部52には、電話番号および迷惑電話フラグに対応する迷惑電話フラグON−Time情報が格納される。この場合、迷惑電話フラグON−Time情報は、迷惑電話フラグを立てた時間が、時刻情報yyyymmddhhmm(年、月、日、時、分)で記録される。
図9は、着信履歴テーブル45の一例を示している。図10は、着信履歴テーブル45の格納情報を示している。着信履歴テーブル45には加入者の電話番号格納部54、発信側電話番号格納部56、着信時間格納部58、発信側位置情報格納部60、加入時期格納部62を有する。
電話番号格納部54には、既述の電話端末4−1、4−2、4−3など、電話端末(契約者)の電話番号が格納される。発信側電話番号格納部56には、電話番号に対応する発信側の電話番号が格納される。着信時間格納部58には、着信時刻情報が格納される。発信側位置情報格納部60には、発信側の住所情報が格納される。加入時期格納部62には、発信側電話番号の加入時期を表す日時情報が格納される。
図11のAは、着信許可テーブル46の一例を示している。図11のBは、着信許可テーブル46の格納情報を示している。
着信許可テーブル46には着信許可リストが格納される。この着信許可テーブル46には着信許可リストを格納するための契約者の電話番号格納部64および着信許可電話番号格納部66が設定されている。契約者の電話番号格納部64には既述の電話端末4−1、4−2、4−3など、電話端末(契約者)の電話番号が格納される。着信許可電話番号格納部66には、迷惑電話フラグが立っていてもたとえば、緊急呼として着信可能な電話番号が格納される。
<電話端末4−1、4−2、4−3のハードウェア構成>
図12は、電話端末4−1、4−2、4−3の既述の制御機能22(図7)を実現するハードウェア構成の一例を示している。電話端末4−1、4−2、4−3は、CPU(Central Processing Unit )68、メモリ70、RAM(Random-Access Memory)72、通信モジュール74、音声入出力部76、電源部78、入力操作部80、表示部82を備えている。これらはバス84により接続されている。
CPU68は、ステルスモードの実行や電源断の抑止などの処理を実行する制御部の一例である。メモリ70にあるOS(Operating System)やアプリケーションプログラムを実行し、既述の機能を実現する。
メモリ70は記録媒体で構成される。このメモリ70には、プログラム記憶部86およびデータ記憶部88が設定される。プログラム記憶部86には、既述のOS、ファームウェアプログラム、アプリケーションプログラムが格納される。本開示の着信プログラムにおける、電話端末側で実行されるプログラムが格納される。データ記憶部88には、ステルスモードの設定情報などの各種のデータが格納される。RAM72は、ワークエリアを構成する。
通信モジュール74はアンテナ75を備え、電話網6に無線により通信する通信部の一例である。電話端末4−1の通信モジュール74は呼制御サーバ14−1に接続される。電話端末4−2の通信モジュール74は呼制御サーバ14−2に接続される。電話端末4−3の通信モジュール74は呼制御サーバ14−3に接続される。
音声入出力部76は、音声の入出力を行う。音声の入力にはマイクロホン90が用いられる。マイクロホン90の出力信号が音声入出力部76に取り込まれる。音声の出力にはスピーカ92が用いられる。音声入出力部76の音声出力信号がスピーカ92により音声に変換される。
電源部78は、搭載されたバッテリによりCPU68などの各部に給電する。バッテリに代え、クレードルにより商用交流電源で得た直流電源を用いてもよい。この電源部78の電源断の許可または抑止がCPU68により制御される。
入力操作部80は、電源スイッチ12や着信スイッチ94などの各種のハードスイッチを備える。電源スイッチ12は電源断または電源投入に用いられる。着信スイッチ94は着信時、発信先と接続する際に押下する。
表示部82は情報表示に用いられる。この表示部82はLCD(Liquid Crystal Display)などの表示器で構成される。この表示部82にはタッチパネルを備えてもよい。タッチパネルによれば、表示部82の表示画面に電源ボタンを表示し、これを電源断の操作に用いてもよい。
図13は、電話端末4−1、4−2、4−3の構成例を示している。図13において、図12と同一部分には同一符号を付し、その説明を割愛する。
この電話端末4−1、4−2、4−3は操作側筐体96と表示側筐体98とを備えている。これら操作側筐体96および表示側筐体98は、ヒンジ部100で連結されて開閉可能である。これら筐体96、98は単一の筐体で構成してもよい。
操作側筐体96にはマイクロホン90や入力操作部80が設置されている。表示側筐体98にはスピーカ92や表示部82の表示画面102が設置されている。この表示画面102に既述のタッチパネル104を備えてもよい。
入力操作部80にはカーソルキー106や記号キー108などの複数のキーを備える。この実施の形態では、電源スイッチ12および着信スイッチ94が記号キー108内に配置されている。
<プレゼンスサーバ8のハードウェア構成>
図14は、プレゼンスサーバ8のハードウェア構成例を示している。このプレゼンスサーバ8は既述の機能(図7)を実現するCPU(Central Processing Unit )110、メモリ112、RAM(Random-Access Memory)114、補助記憶装置116、通信モジュール118、電源部120を備えている。これらはバス122により接続されている。
CPU110は着信状況から迷惑電話であるかの判断など、ステルスモードの実行や電源断の抑止などの処理を実行する制御部の一例である。このCPU110は、メモリ112にあるOS(Operating System)やアプリケーションプログラム、既述の着信プログラムを実行し、既述の機能を実現する。
メモリ112は記録媒体で構成される。このメモリ112には、プログラム記憶部124およびデータ記憶部126が設定される。プログラム記憶部124には、既述のOS、ファームウェアプログラム、アプリケーションプログラムが格納される。本開示の着信プログラムのプレゼンスサーバ8で実行される機能部分が格納される。データ記憶部126には既述のDB10が設定される。RAM114は、ワークエリアを構成する。補助記憶装置116はデータやプログラムの補助的記憶に用いられる。
通信モジュール118は、電話網6や呼制御サーバ14−1、14−2、14−3と有線または無線により通信する通信部の一例である。
<呼制御サーバ14−1、14−2、14−3のハードウェア構成>
図15は、呼制御サーバ14−1、14−2、14−3の既述の機能(図7)を実現するためのハードウェア構成例を示している。各呼制御サーバ14−1、14−2、14−3はCPU(Central Processing Unit )128、メモリ130、RAM132、補助記憶装置134、通信モジュール136、電源部138を備えている。これらはバス140により接続されている。
CPU128はメモリ130にあるOS(Operating System)やアプリケーションプログラム、既述の着信プログラムを実行し、既述の機能を実現する。
メモリ130は記録媒体で構成される。このメモリ130には、プログラム記憶部142およびデータ記憶部144が設定される。プログラム記憶部142には、既述のOS、ファームウェアプログラム、アプリケーションプログラムが格納される。本開示の着信プログラムのうち、呼制御サーバ14−1または呼制御サーバ14−2または呼制御サーバ14−3で実行される機能部分が格納される。データ記憶部144にはデータが格納される。RAM132は、ワークエリアを構成する。補助記憶装置134はデータやプログラムの補助的記憶に用いられる。
通信モジュール136は、電話網6やプレゼンスサーバ8と有線または無線により通信する通信部の一例である。
<電話端末4−1の処理手順〔F1〕>
図16は、電話端末4−1の処理手順〔F1〕を示している。この処理手順〔F1〕は、電話端末4−1から電話端末4−2に電話した場合の処理手順である。
発信操作を受け(S101)、呼制御サーバ14−1に電話端末4−2宛の発信を通知する(S102)。呼制御サーバ14−1より応答があったかを判断(S103)する。呼制御サーバ14−1より応答があれば(S103のYES)、接続可能かを判断する(S104)。
接続可能であれば(S104のYES)、制御機能22が接続を開始する(S105)。接続不能であれば(S104のNO)、相手先不明通知を告知する(S106)。
<呼制御サーバ14−1の処理手順〔F2〕>
図17は、呼制御サーバ14−1の処理手順〔F2〕を示している。この処理手順〔F2〕は、電話端末4−1から電話端末4−2への送信をした場合の処理である。
発信通知を受け(S111)、呼制御機能24がプレゼンスサーバ連携機能26に対して発信先の位置情報の取得および着信履歴の登録を要求する(S112)。これにより、プレゼンスサーバ連携機能26はプレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38に発信先の位置情報の取得および着信履歴の登録を要求する(S113)。
プレゼンスサーバ8より応答があったかを判断する(S114)。プレゼンスサーバ8より応答があれば(S114のYES)、プレゼンスサーバ連携機能26が電話端末4−2の位置情報を受け取り、呼制御機能24に返信する(S115)。これにより、呼制御機能24が電話端末4−2の位置情報を受け取る(S116)。
位置情報は宛先不明かを確認する(S117)。位置情報が宛て先不明でなければ(S117のNO)、呼制御機能24が呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に呼接続を要求する(S118)。
呼制御サーバ14−2より応答があったかを確認する(S119)。呼制御サーバ14−2より応答があれば(S119のYES)、呼制御機能24は電話端末4−1に接続可(呼接続応答)を返信し(S120)、この処理を終了する。
また、位置情報が宛て先不明であれば(S117のYES)、呼制御機能24が電話端末4−1の制御機能22に接続不可を返信し(S121)、この処理を終了する。
<プレゼンスサーバ8の処理手順〔F3〕>
図18および図19は、プレゼンスサーバ8の処理手順〔F3〕を示している。図18および図19において、Aはフローチャート間の連結部分を示している。
この処理手順〔F3〕は、電話端末4−1から電話端末4−2に向けて発信した場合の処理である。呼制御連携機能38は発信先(電話端末4−2)の位置情報の取得要求と着信履歴の登録要求を受ける(S131)。呼制御連携機能38は呼情報判定機能40に発信先の位置情報の取得要求および着信履歴の登録要求をする(S132)。呼情報判定機能40がDBアクセス機能42に発信元電話情報の登録を要求する(S133)。
DBアクセス機能42が発信元電話情報をDB10の着信履歴テーブル45に登録する(S134)。DBアクセス機能42は呼情報判定機能40に対し、発信元電話情報を登録したことを返信する(S135)。
呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に一定時間たとえば、過去10分間の着信履歴の取得を要求する(S136)。DBアクセス機能42はDB10の着信履歴テーブル45から着信履歴を取得する(S137)。DBアクセス機能42は呼情報判定機能40に対し、取得した着信履歴を返信する(S138)。
呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に現在の迷惑電話フラグの値を要求する(S139)。DBアクセス機能42は現在の迷惑電話フラグの値を取得する(S140)。DBアクセス機能42が呼情報判定機能40に現在の迷惑電話フラグの値を返信する(S141)。
呼量オーバーなど、迷惑電話フラグONの条件に合致するかを判定する(S142)。呼量オーバーなど、迷惑電話フラグONの条件に合致すれば(S142のYES)、現在の迷惑電話フラグの値は0かを判定する(S143)。
迷惑電話フラグの値が“0”であれば(S143のYES)、呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に迷惑電話フラグの値を“1”に変更し、現在時刻の値を迷惑電話フラグON−Time格納部52へ格納することを要求する(S144)。
DBアクセス機能42はDB10の迷惑電話フラグ管理テーブル44の迷惑電話フラグを“1”にし、迷惑電話フラグON−Time格納部52に現在時刻の値を格納する(S145)。DBアクセス機能42は迷惑電話フラグ管理テーブル44を変更したことを呼情報判定機能40に通知する(S146)。
現在の迷惑電話フラグの値は“2”かを判断する(図19のS147)。現在の迷惑電話フラグの値が“2”であれば(S147のYES)、呼情報判定機能40がDBアクセス機能42に着信許可リストの取得を要求する(S148)。DBアクセス機能42は着信許可テーブル46から着信許可リストを取得する(S149)。DBアクセス機能42は呼情報判定機能40に着信許可リストを返信する(S150)。
発信元電話番号が着信許可リストにあるかを判定する(S151)。発信元電話番号が着信許可リストにあれば(S151のYES)、呼情報判定機能40がDBアクセス機能42に電話端末4−2の位置情報を要求する(S152)。DBアクセス機能42は電話端末4−2の位置情報を取得する(S153)。DBアクセス機能42は電話端末4−2の位置情報を呼情報判定機能40に返信する(S154)。
呼情報判定機能40は、呼制御連携機能38に電話端末4−2の位置情報を返信する(S155)。着信許可リストに無い場合(S151のNO)、位置情報を取得していないので、宛先不明となる。
呼制御連携機能38は、呼制御サーバ14−1のプレゼンスサーバ連携機能26に電話端末4−2の位置情報を返信する(S156)。着信許可リストに無い場合、位置情報を取得していないので、宛先不明となる。
<呼制御サーバ14−2の処理手順〔F4〕>
図20は、呼制御サーバ14−2の処理手順〔F4〕を示している。この処理手順〔F4〕は、電話端末4−1から電話端末4−2へ送信した場合の処理である。
呼制御機能28は、呼制御サーバ14−1からの呼接続要求を受ける(S161)。呼制御機能28は、電話端末4−2の制御機能22に呼接続を要求する(S162)。電話端末4−2より応答があったかを判断する(S163)。電話端末4−2より応答があれば(S163のYES)、呼制御機能28が呼制御サーバ14−1に呼接続応答を返信する(S164)。
<電話端末4−2の処理手順〔F5〕>
図21は、電話端末4−2の処理手順〔F5〕を示している。この処理手順〔F5〕は、電話端末4−1から電話端末4−2へ送信した場合の処理である。
制御機能22は呼制御サーバ14−2の呼制御機能28より呼接続要求を受ける(S171)。着信スイッチ94が押下されたかを判定する(S172)。着信スイッチ94が押下されれば(S172のYES)、制御機能22は呼制御サーバ14−2の呼制御機能28より呼接続応答を返信する(S173)。
<迷惑電話フラグの解除の処理手順〔F6〕>
図22は、迷惑電話フラグの解除機能の処理手順〔F6〕を示している。この処理手順〔F6〕は、迷惑電話フラグを立てた時点から所定時間が経過すると、その迷惑電話フラグを解除する処理である。
迷惑電話フラグを立ててから所定時間としてたとえば、1時間が経過したかを判断する(S181)。迷惑電話フラグを立ててから所定時間としてたとえば、1時間が経過した場合(S181のYES)、迷惑電話フラグの値は“1”かを判定する(S182)。迷惑電話フラグの値が“1”であれば(S182のYES)、そのフラグ値を“0”にする(S183)。このフラグ値を“0”にしてから所定時間としてたとえば、1分間だけ休止し(S184)、S181に戻る。この場合、迷惑電話フラグの値が“2”であれば、その値は“0”にすることなく、ステルスモードが維持される。
このような停止時間は、チェック間隔を表す。チェック間隔を1〔分〕未満でチェックする精度は不要である。迷惑電話フラグが立っている時刻としてたとえば、12時15分30秒であれば、その時刻13時15分30秒にきっちり、迷惑電話フラグをOFFにする必要はない。たとえば、13時15分にフラグOFFにすれば良い。正確に1時間で解除するのではなく、おおよそ1時間(誤差1分程度)で解除すれば良い。
<電話端末4−2の処理手順〔F7〕>
図23は、電話端末4−2の処理手順〔F7〕を示している。この電話端末4−2の処理手順〔F7〕は、電話端末4−1から迷惑電話を受け、電話端末4−2の電源を切る場合の電話端末4−2の処理である。
電話端末4−2が電源スイッチ12を押下し、電源断(OFF )をする(S191)。迷惑電話フラグが“1”かを確認する(S192)。迷惑電話フラグが“1”であれば(S192のYES)、電源管理機能20は電源断を抑止し、迷惑電話フラグを“2”に変更する(S193)。電源管理機能20は制御機能22に迷惑電話フラグを“2”に変更することを要求する(S194)。制御機能22はステルスモードに移行する(S195)。
通信圏内かを確認する(S196)。通信圏内であれば(S196のYES)、制御機能22は呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に迷惑電話フラグを“2”に変更することを要求する(S197)。
呼制御サーバ14−2から応答があったかを確認する(S198)。呼制御サーバ14−2から応答があれば(S198のYES)、制御機能22は呼制御サーバ14−2から迷惑電話フラグの更新通知を受信する(S199)。制御機能22は電源管理機能20に迷惑電話フラグの更新通知を送信し(S200)、この処理を終了する。
また、迷惑電話フラグが“1”でなければ(S199のNO)、通常の電源断とし(S201)、この処理を終了する。
<呼制御サーバ14−2の処理手順〔F8〕>
図24は、呼制御サーバ14−2の処理手順〔F8〕を示している。この呼制御サーバ14−2の処理手順〔F8〕は、電話端末4−1から迷惑電話を受けた電話端末4−2が電源を切る場合の呼制御サーバ14−2の処理である。
呼制御機能28は迷惑電話フラグを“2”に変更する通知を受ける(S211)。呼制御機能28はユーザ電源制御機能32に迷惑電話フラグを“2”に変更することを要求する(S212)。ユーザ電源制御機能32はプレゼンスサーバ連携機能30に迷惑電話フラグを“2”に変更することを要求する(S213)。プレゼンスサーバ連携機能30はプレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38に迷惑電話フラグを“2”に変更することを要求する(S214)。
プレゼンスサーバ8から応答があったかを確認する(S215)。プレゼンスサーバ8から応答があれば(S215のYES)、プレゼンスサーバ連携機能30は迷惑電話フラグを“2”に変更したことをユーザ電源制御機能32に通知する(S216)。ユーザ電源制御機能32は迷惑電話フラグを“2”に変更したことを呼制御機能28に通知する(S217)。呼制御機能28は迷惑電話フラグを“2”に変更したことを電話端末4−2の制御機能22に通知し(S218)、この処理を終了する。
<プレゼンスサーバ8の処理手順〔F9〕>
図25は、プレゼンスサーバ8の処理手順〔F9〕を示している。このプレゼンスサーバ8の処理手順〔F9〕は、電話端末4−2が電話端末4−1から迷惑電話を受け、電源を切る場合のプレゼンスサーバ8の処理を示している。
呼制御連携機能38は迷惑電話フラグを“2”に変更する通知を受ける(S221)。呼制御連携機能38は呼情報判定機能40に迷惑電話フラグを“2”に変更することを要求する(S222)。呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に迷惑電話フラグを“2”に変更するよう要求する(S223)。DBアクセス機能42は迷惑電話フラグを“2”に変更する(S224)。DBアクセス機能42は迷惑電話フラグを“2”に変更したことを呼情報判定機能40に通知する(S225)。呼情報判定機能40は迷惑電話フラグを“2”に変更したことを呼制御連携機能38に通知する(S226)。呼制御連携機能38は迷惑電話フラグを“2”に変更したことを呼制御サーバ14−2のプレゼンスサーバ連携機能30に通知し(S227)、この処理を終了する。
<電話端末4−2の処理手順〔F10〕>
図26は、電話端末4−2の処理手順〔F10〕を示している。この電話端末4−2の処理手順〔F10〕は、電話端末4−1から迷惑電話を受け、電話端末4−2が電源を入れる場合の処理である。
電話端末4−2の電源スイッチ12を押下(ON)する(S231)。電源管理機能20は迷惑電話フラグを“1”に変更する(S232)。電源管理機能20は制御機能22に迷惑電話フラグを“1”に変更することを要求する(S233)。これにより、制御機能22は通常モードに復帰する(S234)。
通信圏内かを判断する(S235)。通信圏内であれば(S235のYES)、制御機能22は呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に迷惑電話フラグを“1”に変更することを要求する(S236)。
呼制御サーバ14−2から応答があったかを確認する(S237)。呼制御サーバ14−2から応答があれば(S237のYES)、制御機能22は呼制御サーバ14−2から迷惑電話フラグの更新通知を受信する(S238)。制御機能22は電源管理機能20に迷惑電話フラグの更新通知を送信し(S239)、この処理を終了する。
<呼制御サーバ14−2の処理手順〔F11〕>
図27は、呼制御サーバ14−2の処理手順〔F11〕を示している。この処理手順〔F11〕は、電話端末4−2が電話端末4−1から迷惑電話を受けて電源断の後、電源を入れる場合の呼制御サーバ14−2の処理である。
呼制御機能28は迷惑電話フラグを“1”に変更する通知を受ける(S241)。呼制御機能28はユーザ電源制御機能32に迷惑電話フラグを“1”に変更するよう要求する(S242)。ユーザ電源制御機能32はプレゼンスサーバ連携機能30に迷惑電話フラグを“1”に変更するよう要求する(S243)。プレゼンスサーバ連携機能30はプレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38に迷惑電話フラグを“1”に変更するよう要求する(S244)。
プレゼンスサーバ8から応答があったかを確認する(S245)。プレゼンスサーバ8から応答があれば(S245のYES)、プレゼンスサーバ連携機能30は迷惑電話フラグを“1”に変更したことをユーザ電源制御機能32に通知する(S246)。ユーザ電源制御機能32は迷惑電話フラグを“1”に変更したことを呼制御機能28に通知する(S247)。呼制御機能28は迷惑電話フラグを“1”に変更したことを電話端末4−2の制御機能22に通知し(S248)、この処理を終了する。
<プレゼンスサーバ8の処理手順〔F12〕>
図28は、プレゼンスサーバ8の処理手順〔F12〕を示している。この処理手順〔F12〕は、電話端末4−2が電話端末4−1から迷惑電話を受けて電源を切る場合のプレゼンスサーバ8の処理である。
呼制御連携機能38は迷惑電話フラグを“1”に変更する通知を受ける(S251)。呼制御連携機能38は呼情報判定機能40に迷惑電話フラグを“1”に変更するよう要求する(S252)。呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に迷惑電話フラグを“1”に変更するよう要求する(S253)。DBアクセス機能42は迷惑電話フラグを“1”に変更する(S254)。DBアクセス機能42は迷惑電話フラグを“1”に変更したことを呼情報判定機能40に通知する(S255)。呼情報判定機能40は迷惑電話フラグを“1”に変更したことを呼制御連携機能38に通知する(S256)。呼制御連携機能38は迷惑電話フラグを“1”に変更したことを呼制御サーバ14−2のプレゼンスサーバ連携機能30に通知し(S257)、この処理を終了する。
<電話端末4−3の処理手順〔F13〕>
図29は、電話端末4−3の処理手順〔F13〕を示している。この処理手順〔F13〕は、電話端末4−3から電話端末4−2に電話をかけた場合の電話端末4−3の処理を示している。
制御機能22は発信操作を受ける(S261)。制御機能22は呼制御サーバ14−3に電話端末4−2宛て発信が行われたことを通知する(S262)。
呼制御サーバ14−3より応答があったかを判断する(S263)。呼制御サーバ14−3より応答があれば(S263のYES)、接続可能かを判断する(S264)。接続可能であれば(S264のYES)、制御機能22は接続を行ない(S265)、この処理を終了する。また、接続不可であれば(S264のNO)、制御機能22は相手側宛先不明通知を流し(S266)、この処理を終了する。この場合、接続不可とは、電話端末4−2が通信圏外にある場合などである。
<呼制御サーバ14−3の処理手順〔F14〕>
図30は、呼制御サーバ14−3の処理手順〔F14〕を示している。この処理手順〔F14〕は、電話端末4−3から電話端末4−2に電話をかけた場合の呼制御サーバ14−3の処理である。
呼制御機能34は発信通知を受ける(S271)。呼制御機能34はプレゼンスサーバ連携機能36に発信先の位置情報の取得および着信履歴の登録を要求する(S272)。プレゼンスサーバ連携機能36はプレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38に発信先の位置情報の取得および着信履歴の登録を要求する(S273)。
プレゼンスサーバ8より応答があったかを判断する(S274)。プレゼンスサーバ8より応答があれば(S274のYES)、プレゼンスサーバ連携機能36は電話端末4−2の位置情報を受け取り、呼制御機能34に返信する(S275)。呼制御機能34は電話端末4−2の位置情報を受け取る(S276)。
位置情報は宛先不明かを判断する(S277)。この場合、宛先不明とは電話端末4−2が通信圏外にある場合などである。
位置情報が宛先不明でなければ(S277のNO)、呼制御機能34は呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に呼接続を要求する(S278)。また、位置情報が宛先不明であれば(S277のYES)、呼制御機能34は電話端末4−3の制御機能22に接続不可を返信し(S279)、この処理を終了する。
呼制御サーバ14−2より応答があったかを判断する(S280)。呼制御サーバ14−2より応答があれば(S280のYES)、呼制御機能34は電話端末4−3に接続可(呼接続応答)を返信し(S281)、この処理を終了する。
<プレゼンスサーバ8の処理手順〔F15〕>
図31および図32はプレゼンスサーバ8の処理手順〔F15〕を示している。図31および図32において、Bはフローチャート間の連結部分を示している。
この処理手順〔F15〕は、電話端末4−3から電話端末4−2へ電話をかけた場合のプレゼンスサーバ8の処理である。呼制御連携機能38は発信先の位置情報の取得要求および着信履歴の登録要求を受ける(S291)。呼制御連携機能38は呼情報判定機能40に発信先(電話端末4−2)の位置情報の取得および着信履歴の登録を要求する(S292)。呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に発信元電話情報の登録を要求する(S293)。DBアクセス機能42は発信元電話情報をDB10の着信履歴テーブル45に登録する(S294)。DBアクセス機能42は呼情報判定機能40に発信元電話情報が登録されたことを返信する(S295)。
呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に一定期間としてたとえば、過去10分間の着信履歴の取得を要求する(S296)。DBアクセス機能42はDB10の着信履歴テーブル45より既述の一定期間である過去10分間の着信履歴を取得する(S297)。DBアクセス機能42は呼情報判定機能40に既述の一定期間の一例である過去10分間の着信履歴を返信する(S298)。呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に現在の迷惑電話フラグの値を要求する(S299)。DBアクセス機能42は現在の迷惑電話フラグの値を取得する(S300)。DBアクセス機能は呼情報判定機能40に現在の迷惑電話フラグの値を返信する(S301)。
呼量オーバーなど迷惑電話フラグONの条件に合致するかを判断する(S302)。迷惑電話フラグONの条件に合致していれば(S302のYES)、現在の迷惑電話フラグの値は“0”かを判断する(S303)。
現在の迷惑電話フラグの値が“0”であれば(S303のYES)、呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に迷惑電話フラグの値を“1”に変更し、現在時刻を迷惑電話フラグON−Time格納部52に格納することを要求する(S304)。
DBアクセス機能42はDB10の迷惑電話フラグ管理テーブル44の迷惑電話フラグを“1”にし、迷惑電話フラグON−Time格納部52に現在時刻を格納する(S305)。DBアクセス機能42は迷惑電話フラグ管理テーブル44を変更したことを呼情報判定機能40に通知する(S306)。
現在の迷惑電話フラグの値は“2”かを判断する(S307)。呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に着信許可リスト16の取得を要求する(S308)。DBアクセス機能42は着信許可テーブル46より着信許可リスト16を取得する(S309)。DBアクセス機能42は呼情報判定機能40に、着信許可リスト16を返信する(S310)。
発信元電話番号が着信許可リスト16にあるかを判断する(S311)。発信元電話番号が着信許可リスト16にあれば(S311のYES)、呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に電話端末4−2の位置情報を要求する(S312)。 DBアクセス機能42は電話端末4−2の位置情報を取得する(S313)。DBアクセス機能42は電話端末4−2の位置情報を呼情報判定機能40に返信する(S314)。呼情報判定機能40は、呼制御連携機能38に電話端末4−2の位置情報を返信する(S315)。呼制御連携機能38は、呼制御サーバ14−3のプレゼンスサーバ連携機能36に電話端末4−2の位置情報を返信し(S316)、この処理を終了する。
S302において、迷惑電話フラグONの条件に合致していなければ(S302のNO)、S303、S304、S305、S306の処理を実行することなく、S307に遷移する。
また、S303において、現在の迷惑電話フラグの値が“0”でなければ(S303のNO)、S304、S305、S306の処理を実行することなく、S307に遷移する。
また、S307において、現在の迷惑電話フラグの値が“2”でなければ(S307のNO)、S308、S309、S310、S311の処理を実行することなく、S312に遷移する。
<呼制御サーバ14−2の処理手順〔F16〕>
図33は、呼制御サーバ14−2の処理手順〔F16〕を示している。この処理手順〔F16〕は、電話端末4−3から電話端末4−2へ電話をかけた場合の呼制御サーバ14−2の処理である。
呼制御機能28は、呼制御サーバ14−3からの呼接続要求を受ける(S321)。呼制御機能28は、電話端末4−2の制御機能22に呼接続を要求する(S322)。
電話端末4−2より応答があったかを判断する(S323)。電話端末4−2より応答があれば(S323のYES)、呼制御機能28は、呼制御サーバ14−3に呼接続応答を返信し(S324)、この処理を終了する。
<電話端末4−2の処理手順〔F17〕>
図34は、電話端末4−2の処理手順〔F17〕を示している。この処理手順〔F17〕は、電話端末4−3から電話端末4−2に電話をかけた場合の電話端末4−2の処理である。
制御機能22は呼制御サーバ14−2の呼制御機能28より呼接続の要求を受ける(S331)。
着信スイッチ94を押下したかを判断する(S332)。着信スイッチ94を押下すれば(S322のYES)、制御機能22は呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に呼接続応答を返信し(S333)、この処理を終了する。
<電話端末4−2が通信圏外にある場合のプレゼンスサーバ8の処理手順〔F18〕>
図35は、電話端末4−2が通信圏外にある場合のプレゼンスサーバ8の処理手順〔F18〕を示している。
この処理手順〔F18〕は、電話端末4−2が通信圏外にある場合、迷惑電話の発信があった場合にはプレゼンスサーバ8側でその監視を行なう。蓄積した情報に基づき、接続モードを決定する。電話端末4−2が通信圏内に入った際に、電源の投入を契機に電話端末4−2とプレゼンスサーバ8とを同期化し、電話端末4−2の接続モードをプレゼンスサーバ8に合致させ、つまり、更新させる。
この処理手順〔F18〕では、電話端末4−2が通信圏外にあるか否かを判断する(S341)。電話端末4−2が通信圏外にあれば(S341のYES)、電話端末4−1からの迷惑電話を監視し(S342)、その情報を蓄積する(S343)。この迷惑電話の到来や情報の蓄積は既述の処理手順〔F1〕、〔F2〕、〔F3〕、〔F4〕、〔F5〕、〔F6〕、〔F8〕、〔F9〕などに従って行う。
電話端末4−2が通信圏内に入ったか否かを監視する(S344)。電話端末4−2が通信圏内に入れば(S344のYES)、電話端末4−2の電源投入を契機に電話端末4−2の接続モードとプレゼンスサーバ8にある接続モードとの同期を取る(S345)。つまり、プレゼンスサーバ8がステルスモードであれば、電話端末4−2がステルスモードに移行する。
この場合、電話端末4−2が電源断の操作を行えば、プレゼンスサーバ8にある迷惑電話フラグの値に従ってステルスモードに移行し、その電源断を抑止する。
この場合、通信圏外で電話端末4−2が電源断の操作後、通信圏内に復帰した際に電源を投入した電話端末4−2が、電源投入を契機にプレゼンスサーバ8と通信により、自動でプレゼンスサーバ8の接続モードに同期させてもよい。
<着信システム2の動作シーケンス〔1〕>
動作シーケンス〔1〕は、電話端末4−1から電話端末4−2への電話をかけた場合の処理である。
図36は動作シーケンス〔1〕を示している。図36に示す動作シーケンス〔1〕は図37、図38および図39に示す処理手順を図番で示している。動作シーケンス〔1〕において、〔F1〕−〔F5〕は、既述の処理手順〔F1〕−〔F5〕に対応する。図37は、動作シーケンス〔1〕の電話端末4−1および呼制御サーバ14−1の処理手順を示している。図38は、動作シーケンス〔1〕のプレゼンスサーバ8の処理手順を示している。図39は、動作シーケンス〔1〕の呼制御サーバ14−2および電話端末4−2の処理手順を示している。
S501: 電話端末4−1が発呼すると、制御機能22は、呼制御サーバ14−1の呼制御機能24に電話端末4−2宛の発信操作が行われたことを示す情報を通知する。
S502: 呼制御機能24はプレゼンスサーバ連携機能26に発信先の位置情報の取得要求および着信履歴の登録要求を行う。
S503: 呼制御サーバ14−1のプレゼンスサーバ連携機能26はプレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38に発信先の位置情報の取得要求および着信履歴の登録要求を行う。
S504: プレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38は呼情報判定機能40に発信先の位置情報の取得要求および着信履歴の登録要求を行う。
S505: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介して電話端末4−2に対して発呼された電話情報としてたとえば、電話端末4−1の電話番号、着信時間、位置情報、加入時期をDB10の着信履歴テーブル45に登録する(S505−1、S505−2)。
S506: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に呼情報が登録されたことを表す着信履歴登録応答を通知する(S506−1、S506−2)。
S507: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介してDB10の着信履歴テーブル45に一定時間としてたとえば、過去10分間の着信履歴の取得要求を行う(S507−1、S507−2)。
S508: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に一定時間として既述の過去10分間の着信履歴情報を返信する(S508−1、S508−2)。
S509: 呼情報判定機能40は、迷惑電話であるかの判断を行い、この条件に合致する場合はS510の処理に移行し、判断条件に合致しない場合はS515の処理へ移行する(S509)。迷惑電話であるかの判断条件は、一定時間内の呼量オーバーとしてたとえば、10分間に15件以上などであるとともに、「同一番号からの発信は有るか」または、「同一エリアからの発信は有るか」または、「契約期間の短い発信が複数有るか」である(S509−1、S509−2)。
S510: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介して、DB10の迷惑電話フラグ管理テーブル44に現在のフラグ値の取得要求をする(S510−1、S510−2)。
S511: DB10はDBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に現在のフラグ値を返信する(S511−1、S511−2)。
S512: 呼情報判定機能40は現在のフラグ値が“0”であるかの判定を行い、“0”の場合にはS513の処理へ移行する(S512)。“0”以外の場合はS515の処理に移行する。
S513: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介して、DB10の迷惑電話フラグ管理テーブル44に迷惑電話管理テーブル44の変更要求を行ない、迷惑電話フラグを“1”に変更して迷惑電話フラグON−Time格納部に52に格納する。この場合、迷惑電話フラグを立てた時点から一定時間たとえば、1時間の経過で迷惑電話フラグが“0”になる(S513−1、S513−2)。
S514: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に迷惑電話フラグ管理テーブル44の変更通知を返信する(S514−1、S514−2)。
S515: 呼情報判定機能40は現在の迷惑電話フラグ値が“2”であるかの判定を行い、その値が“2”の場合にはS516の処理へ移行する。“2”でない場合にはS519の処理へ移行する。
S516: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介してDB10の着信許可テーブル46に電話端末4−2の着信許可リスト16の取得依頼を行う(S516−1、S516−2)。
S517: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に電話端末4−2の着信許可リスト16を返信する(S517−1、S517−2)。
S518: 呼情報判定機能40は取得した電話端末4−2の着信許可リスト16に電話端末4−1の電話番号があるかの判断を行う。その電話番号が着信許可リスト16になければ、S521の処理へ移行する。その電話番号が着信許可リスト16にあれば、S519の処理へ移行する。
S519: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介してDB10の着信履歴テーブル45に電話端末4−2の位置情報の取得依頼をする(S519−1、S519−2)。
S520: DB10はDBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に電話端末4−2の位置情報の取得応答をする(S520−1、S520−2)。
S521: 呼情報判定機能40は、呼制御連携機能38に電話端末4−2の位置情報を返信する。ただし、迷惑電話フラグが“2”の場合には電話端末4−2の位置情報を入手していないので、電話端末4−2の位置情報を返信しない。
S522: 呼制御連携機能38は呼制御サーバ14−1のプレゼンスサーバ連携機能26に電話端末4−2の位置情報を送信する。この場合、迷惑電話フラグが“2”の場合で、発信番号が着信許可電話番号でない場合は宛先不明を送信する。
S523: プレゼンスサーバ連携機能26は呼制御機能24に電話端末4−2の位置情報を返信する。
S524: 呼制御機能24は電話端末4−2の位置情報が有るかの判断を行い、位置情報があればS525の処理に移行し、位置情報がなければ呼切断を行う。
S525: 呼制御機能24は、呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に呼接続要求を行う。
S526: 呼制御サーバ14−2の呼制御機能28は電話端末4−2の制御機能22に呼接続要求をする。
S527: 電話端末4−2の着信スイッチ94を押下した場合、電話端末4−2の制御機能22から呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に呼接続応答を返信する。
S528: 呼制御サーバ14−2の呼制御機能28は呼制御サーバ14−1の呼制御機能24に呼接続応答を返信する。
S529: 呼制御サーバ14−1の呼制御機能24は、電話端末4−1に呼接続応答を返信する。
S530: 電話端末4−1と、電話端末4−2間で通話が開始される。
S531: 電話端末4−2の制御機能22が電話端末4−2の電源の切断の際、呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に電源断の通知をする。
S532: 電話端末4−2から電源断の通知を受けた呼制御サーバ14−2が電話端末4−2の電源断を呼制御サーバ14−1の呼制御機能24に通知する。
S533: 呼制御サーバ14−1の呼制御機能24が電話端末4−1の制御機能22に電話端末4−2の電源断を通知する。
<着信システム2の動作シーケンス〔2〕>
動作シーケンス〔2〕は迷惑電話フラグ“1”の状態で、電話端末4−2の電源をOFFした場合のステルスモードへの移行の処理である。
図40は着信システム〔2〕の動作シーケンス〔2〕を示している。図40には図41、図42に示す処理手順を図番で示している。図40において、〔F7〕−〔F9〕は、既述の処理手順〔F7〕−〔F9〕に対応する。図41は、動作シーケンス〔2〕の電話端末4−2および呼制御サーバ14−2の処理手順を示している。図42は、動作シーケンス〔2〕のプレゼンスサーバ8の処理手順を示している。
S601: 電話端末4−2の電源管理機能20は、制御機能22に迷惑電話フラグ“2”を送信する。電源断の時点で、迷惑電話フラグが“1”でない場合は迷惑電話フラグ“2”は送信しないで、通常の電源断を行う(S601−1、S601−2、S601−3、S601−4、S601−5)。
S602: 制御機能22は、ステルスモードに移行した上で、通信圏内である場合は、呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に迷惑電話フラグ“2”を送信する。通信圏外である場合は、呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に迷惑電話フラグ“2”を送信できないため、通信圏内になった時点で送信する(S602−1、S602−2、S602−3)。
S603: 呼制御サーバ14−2の呼制御機能28は、ユーザ電源制御機能32に迷惑電話フラグ“2”を送信する。
S604: ユーザ電源制御機能32は、プレゼンスサーバ連携機能30に迷惑電話フラグ“2”を送信する。
S605: 呼制御サーバ14−2のプレゼンスサーバ連携機能30がプレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38に迷惑電話フラグ“2”を送信する。
S606: プレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38は呼情報判定機能40に迷惑電話フラグ“2”を送信する。
S607: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42に迷惑電話フラグ“2”を送信する。
S608: DBアクセス機能42はDB10の迷惑電話フラグ管理テーブル44の迷惑電話フラグの値を“2”に変更する。
S609: DB10は迷惑電話フラグ管理テーブル44にある迷惑電話フラグを更新したことをDBアクセス機能42に通知する。
S610: DBアクセス機能42は、呼情報判定機能40に迷惑電話フラグを“2”に変更したことを通知する。
S611: 呼情報判定機能40は呼制御連携機能38に迷惑電話フラグを“2”に変更したことを通知する。
S612: 呼制御連携機能38は、呼制御サーバ14−2のプレゼンスサーバ連携機能30に迷惑電話フラグを“2”に変更したことを通知する。
S613: プレゼンスサーバ連携機能30は、ユーザ電源制御機能32に迷惑電話フラグを“2”に変更したことを通知する。
S614: 呼制御サーバ14−2のユーザ電源制御機能32は呼制御機能28に迷惑電話フラグを“2”に変更したことを通知する。
S615: 呼制御機能28は、電話端末4−2の制御機能22に迷惑電話フラグを“2”に変更したことを通知する。
S616: 制御機能22は、電源管理機能20に迷惑電話フラグを“2”に変更したことを通知する。
<着信システム2の動作シーケンス〔3〕>
動作シーケンス〔3〕は、ステルスモード中の電源をONした場合の処理である。
図43は着信システム2の動作シーケンス〔3〕を示している。図43には図44および図45に示す処理手順を図番で示している。動作シーケンス〔3〕において、〔F10〕−〔F12〕は、既述の処理手順〔F10〕−〔F12〕に対応する。図44は動作シーケンス〔3〕の電話端末4−2および呼制御サーバ14−2の処理手順を示している。図45は動作シーケンス〔3〕のプレゼンスサーバ8の処理手順を示している。
S701: 電話端末4−2で電源の入操作を行うと、電源管理機能20は迷惑電話フラグを“1”にし、制御機能22に迷惑電話フラグ“1”を送信する(S701−1、S701−2、S701−3)。
S702: 制御機能22は、ステルスモードを解除し、電話端末4−2が通信圏内である場合には、呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に迷惑電話フラグ“1”を送信する。通信圏外である場合には、呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に迷惑電話フラグ“1”を送信できないので、通信圏内になった時点で送信する(S702−1、S702−2、S702−3)。
S703: 呼制御サーバ14−2の呼制御機能28は、ユーザ電源制御機能32に迷惑電話フラグ“1”を送信する。
S704: ユーザ電源制御機能32はプレゼンスサーバ連携機能30に迷惑電話フラグ“1”を送信する。
S705: 呼制御サーバ14−2のプレゼンスサーバ連携機能30は、プレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38に迷惑電話フラグ“1”を送信する。
S706: プレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38は呼情報判定機能40に迷惑電話フラグを“1”に書き換えることを要求する。
S707: 呼情報判定機能40は、DBアクセス機能42に迷惑電話フラグを“1”に書き換えることを要求する。
S708: DBアクセス機能42はDB10の迷惑電話フラグ管理テーブル44の迷惑電話フラグを“1”に変更する(S708−1、S708−2)。
S709: DB10は、DBアクセス機能42に迷惑電話フラグを“1”に変更したことを通知する。
S710: DBアクセス機能42は、呼情報判定機能40に迷惑電話フラグを“1”に変更したことを通知する。
S711: 呼情報判定機能40は、呼制御連携機能38に迷惑電話フラグを“1”に変更したことを通知する。
S712: 呼制御連携機能38は、呼制御サーバ14−2のプレゼンスサーバ連携機能30に迷惑電話フラグを“1”に変更したことを通知する。
S713: プレゼンスサーバ連携機能30は、ユーザ電源制御機能32に迷惑電話フラグを“1”に変更したことを通知する。
S714: ユーザ電源制御機能32は、呼制御機能28に迷惑電話フラグを“1”に変更したことを通知する。
S715: 呼制御機能28は電話端末4−2の制御機能22に迷惑電話フラグを“1”に変更したことを通知する。
S716: 制御機能22は、電源管理機能20に迷惑電話フラグを“1”に変更したことを通知する。
<着信システム2の動作シーケンス〔4〕>
動作シーケンス〔4〕は電話端末4−3から電話端末4−2に電話をかけた場合の処理である。
図46は着信システム2の動作シーケンス〔4〕を示している。図46は図47、図48および図49に示す処理手順を図番で示している。この動作シーケンス〔4〕において、〔F13〕−〔F17〕は、既述の処理手順〔F13〕−〔F17〕に対応する。図47は、動作シーケンス〔4〕の電話端末4−3および呼制御サーバ14−3の処理手順を示している。図48は、動作シーケンス〔4〕のプレゼンスサーバ8の処理手順を示している。図49は、動作シーケンス〔4〕の呼制御サーバ14−2および電話端末4−2の処理手順を示している。
S801: 電話端末4−3の制御機能22から呼制御サーバ14−3の呼制御機能34に電話端末4−2宛ての発信操作が行われたことを示す情報を通知する。
S802: 呼制御機能34はプレゼンスサーバ連携機能36に発信先の位置情報の取得要求および着信履歴の登録要求を行う。
S803: 呼制御サーバ14−3のプレゼンスサーバ連携機能36はプレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38に発信先の位置情報の取得要求および着信履歴の登録要求を行う。
S804: プレゼンスサーバ8の呼制御連携機能38は呼情報判定機能40に発信先の位置情報の取得要求および着信履歴の登録要求を行う。
S805: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介して電話端末4−2に対して発呼された電話情報として、電話端末4−3の電話番号、着信時間、被害者の位置情報、被害者の加入時期をDB10の着信履歴テーブル45に登録する(S805−1、S805−2)。
S806: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に呼情報が登録されたことを表す着信履歴の登録応答を通知する(S806−1、S806−2)。
S807: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介してDB10の着信履歴テーブル45に一定時間の経過としてたとえば、過去10分間の着信履歴の取得要求を行う(S807−1、S807−2)。
S808: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に既述の一定時間としてたとえば、過去10分間の着信履歴情報を返信する(S808−1、S808−2)。
S809: 呼情報判定機能40は、迷惑電話の判断条件に合致するか否かを判断し、迷惑電話の判断条件に合致する場合はS810の処理へ移行する。判断条件に合致しない場合にはS815の処理へ移行する。判断条件は、第1の条件として一定時間内の呼量オーバーたとえば、10分間に15件以上などがあるかを判断する。第1の条件の成立により、第2の条件として「同一番号からの発信は有るか」または、「同一エリアからの発信は有るか」または、「契約期間の短い発信が複数有るか」を判断する(S809−1、S809−2)。
S810: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介してDB10の迷惑電話フラグ管理テーブル44に現在のフラグ値の取得要求を行う(S810−1、S810−2)。
S811: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に現在のフラグ値を返信する(S811−1、S811−2)。
S812: 呼情報判定機能40は現在の迷惑電話フラグの値が“0”であるかの判定を行い、その値が“0”であればS813の処理へ移行する。その値が“0”以外の場合はS815の処理へ移行する。
S813: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介してDB10の迷惑電話フラグ管理テーブル44に変更要求を行なう。迷惑電話フラグを“1”に変更して、迷惑電話フラグON−Time格納部52に格納する。この場合、迷惑電話フラグを立てた時間から一定時間たとえば、1時間でフラグが“0”になる(S813−1、S813−2)。
S814: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に迷惑電話フラグ管理テーブル44の変更通知を返信する(S814−1、S814−2)。
S815: 呼情報判定機能40は現在の迷惑電話フラグの値が“2”であるかの判定を行い、その値が“2”の場合はS816の処理へ移行する。その値が“2”でない場合はS819の処理へ移行する。
S816: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介して、DB10の着信許可テーブル46に電話端末4−2の着信許可リスト16の取得依頼を行う(S816−1、S816−2)。
S817: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に電話端末4−2の着信許可リスト16を返信する(S817−1、S817−2)。
S818: 呼情報判定機能40は、取得した電話端末4−2の着信許可リスト16に電話端末4−3の電話番号があるかの判断を行い、その着信許可リストになければ、S821の処理へ移行する。着信許可リストに電話端末4−3の電話番号があれば、S819の処理へ移行する。
S819: 呼情報判定機能40はDBアクセス機能42を介してDB10の着信履歴テーブル45に電話端末4−2の位置情報の取得依頼を行う(S819−1、S819−2)。
S820: DB10は、DBアクセス機能42を介して呼情報判定機能40に電話端末4−2の位置情報の取得応答をする(S820−1、S820−2)。
S821: 呼情報判定機能40は、呼制御連携機能38に電話端末4−2の位置情報を返信する。ただし、迷惑電話フラグが“2”であれば、電話端末4−2の位置情報を入手していないので、電話端末4−2の位置情報を返信しない。
S822: 呼制御連携機能38は呼制御サーバ14−3のプレゼンスサーバ連携機能36に電話端末4−2の位置情報を送信する。迷惑電話フラグが“2”の場合で、発信番号が着信許可リストにない電話番号であれば宛先不明を送信する。
S823: プレゼンスサーバ連携機能36は、呼制御機能34に電話端末4−2の位置情報を返信する。
S824: 呼制御機能34は、電話端末4−2の位置情報が有るかの判断を行い、位置情報があればS825の処理に移行し、位置情報がなければ呼切断を行う。
S825: 呼制御機能34は、呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に呼接続要求を実施する。
S826: 呼制御サーバ14−2の呼制御機能28は、電話端末4−2の制御機能22に呼接続を要求する。
S827: 電話端末4−2の着信スイッチ94を押下した場合、電話端末4−2の制御機能22から、呼制御サーバ14−2の呼制御機能28に呼接続の応答を返信する。
S828: 呼制御サーバ14−2の呼制御機能28は呼制御サーバ14−3の呼制御機能34に呼接続応答を返信する。
S829: 呼制御サーバ14−3の呼制御機能34は電話端末4−3に呼接続応答を返信する。
S830: 電話端末4−3と電話端末4−2の間で通話が開始される。
S831: 電話端末4−2で切断を行う場合は、電話端末4−2の制御機能22から呼制御サーバ14−2の呼制御機能28へ切断を行う。
S832: 呼制御サーバ14−2の呼制御機能28が呼制御サーバ14−3の呼制御機能34に切断を行わせる。
S833: 呼制御サーバ14−3の呼制御機能34が電話端末4−3の制御機能22により切断を行わせる。
<第2の実施の形態の効果および特徴事項の列挙>
(a) 着信状況から迷惑電話であるかの判断の後、電源断の操作を行っても、ステルスモードに移行するので、着信許可リスト16に登録された電話番号からの着信に対し、通話することができる。
(b) 迷惑電話の着信状況によりステルスモードに移行し、電源断を抑止する。電源断の操作を契機に、ステルスモードに移行するか、通常の電源断に移行するかを自動的に判断する。
(c) たとえば、電話端末4−2の電源断の際に、電話端末4−2は呼制御サーバ14−2を介してプレゼンスサーバ8と通信を行う。この通信により、プレゼンスサーバ8および電話端末4−2に設定される接続モードつまりステルスモードへの移行を同期させ、迷惑電話から電話端末4−2を回避する。電話端末4−2の電源投入の際に電話端末4−2とプレゼンスサーバ8とを通信させ、電話端末4−2側の接続モードをプレゼンスサーバ8側に設定された接続モードに同期させてもよい。
(d) 迷惑電話を受けているか否かの着信状況を表す情報を電話端末側に持つことにより、通信圏外で通信不可となった電話端末が通信圏内に復帰した際にプレゼンスサーバ8との通信により、自動でプレゼンスサーバ8の接続モードに電話端末の接続モードを同期させる。この場合、通信圏外で電源断の操作後、通信圏内に復帰した際に電源を投入した電話端末が、電源投入を契機にプレゼンスサーバ8と通信により、自動でプレゼンスサーバの接続モードに電話端末の接続モードを同期させる。
(e) 迷惑電話攻撃を受けているか否かの判断条件は、第1に、「一定時間内の呼量が規定値を超えていないか」を判断する。この規定値を超えていれば、第2に、「同一番号からの発信は無いか」または、「同一エリアからの発信は無いか」または、「契約期間の短い電話端末からの発信が複数無いか」といった条件を加重させて判断する。これにより、迷惑電話以外の電話の着信を阻害することがない。また、複数の電話番号から迷惑電話の着信を回避できる。
〔他の実施の形態〕
(1) 第2の実施の形態では、ステルスモードに移行すると、プレゼンスサーバ8がステルスモードに移行している電話端末4−2に対する発信者の電話番号をチェックし、着信の許可または拒否を行っている。つまり、ステルスモードでは、発信者の電話番号が着信許可リストに登録されていない電話番号であれば、着信を拒否し、着信許可リストに登録されている電話番号であれば、着信を許可する。この場合、ステルスモードを特定番号に対する着信拒否のみとしてもよい。
(2) 上記実施の形態では、呼制御サーバ14−1、14−2、14−3と独立してプレゼンスサーバ8を備えている。このプレゼンスサーバ8の既述の機能を呼制御サーバ14−1、14−2、14−3に備え、プレゼンスサーバ8を省略してもよい。その場合、迷惑電話の判断結果を各呼制御サーバ14−1、14−2、14−3に持たせ、各呼制御サーバ14−1、14−2、14−3で同期して更新してもよい。
(3) 上記実施の形態では、電話端末4−1、4−2、4−3を無線接続する携帯電話機を想定して記載している。本開示の電話端末はこのような携帯電話機に限定されない。本開示の電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラムは、有線電話や固定電話であってもよい。
(4) 上記実施の形態の電話端末4−1、4−2、4−3は、電話機能を備えるパーソナルコンピュータやPHS(Personal Handyphone System)であってもよい。
(5) 上記実施の形態では、電話端末4−1を加害者、電話端末4−2を被害者家族、電話端末4−3を被害者に想定して記載しているが、これらは電話ユーザの一例を示したものである。電話端末4−1、4−2、4−3に加害者も被害者もなく、いずれの電話端末が加害者になり、また、被害者になり得ることを想定して記載している。電話端末の使用目的は、上記実施の形態に限定されるものではない。
(6) 上記実施の形態では、ステルスモードがプレゼンスサーバ8の処理で先行的に実行されている。これに対し、電話端末4−1、4−2、4−3側でステルスモードを判断し、実行する構成としてもよい。
以上説明したように、電話端末の着信方法、サーバ装置、電話端末、着信システムおよび着信プログラムの最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
2 着信システム
4−1、4−2、4−3 電話端末
6 電話網
8 プレゼンスサーバ
10 データベース
12 電源スイッチ
14−1、14−2、14−3 呼制御サーバ
16 着信許可リスト
18 迷惑電話フラグ保持機能
20 電源管理機能
22 制御機能
24 呼制御機能
26 プレゼンスサーバ連携機能
28 呼制御機能
30 プレゼンスサーバ連携機能
32 ユーザ電源制御機能
34 呼制御機能
36 プレゼンスサーバ連携機能
38 呼制御連携機能
40 呼情報判定機能
42 データベースアクセス機能
44 迷惑電話フラグ管理テーブル
45 着信履歴テーブル
46 着信許可テーブル
48 契約者の電話番号格納部
50 迷惑電話フラグ格納部
52 迷惑電話フラグON−Time格納部
54 加入者の電話番号格納部
56 発信側電話番号格納部
58 着信時間格納部
60 発信側位置情報格納部
62 加入時期格納部
64 電話番号格納部
66 着信許可電話番号格納部
68 CPU
70 メモリ
72 RAM
74 通信モジュール
76 音声入出力部
78 電源部
80 入力操作部
82 表示部
84 バス
86 プログラム記憶部
88 データ記憶部
90 マイクロホン
92 スピーカ
94 着信スイッチ
96 操作側筐体
98 表示側筐体
100 ヒンジ部
102 表示画面
104 タッチパネル
106 カーソルキー
108 記号キー
110 CPU
112 メモリ
114 RAM
116 補助記憶装置
118 通信モジュール
120 電源部
122 バス
124 プログラム記憶部
126 データ記憶部
128 CPU
130 メモリ
132 RAM
134 補助記憶装置
136 通信モジュール
138 電源部
140 バス
142 プログラム記憶部
144 データ記憶部

Claims (8)

  1. 着信状況から迷惑電話であるかを判断し、その判断結果を蓄積し、
    電話端末の電源断の際に、前記判断結果の状態に基づいて接続モードを設定し、
    前記接続モードに応じて前記電話端末の電源断の許可または電源断の抑止を行う、
    電話端末の着信方法。
  2. 迷惑電話であるか否かの判断条件に少なくとも一定時間内の呼量を含む、
    請求項1に記載の電話端末の着信方法。
  3. 電話端末に接続される通信部と、
    前記電話端末の着信状況から迷惑電話であるかを判断し、その判断結果を蓄積し、前記電話端末の電源断の際に、前記判断結果の状態に基づいて接続モードを設定し、前記接続モードに応じて前記電話端末の電源断の許可または電源断の抑止を行う制御部とを備える、
    サーバ装置。
  4. 電話網を介してサーバ装置と接続される通信部と、
    着信状況から迷惑電話であるかを判断しおよびその判断結果を蓄積している前記サーバ装置に電源断の際に問い合わせを行ない、前記サーバ装置の前記判断結果の状態に基づいて接続モードが設定され、前記接続モードに応じて電源断の許可または電源断の抑止を行う制御部とを備える、
    電話端末。
  5. 電話網に接続される通信部と、
    着信状況から迷惑電話であるかを判断し、その判断結果を蓄積し、電源断の際に、前記判断結果の状態に基づいて接続モードを設定し、該接続モードに応じて電源断の許可または電源断の抑止を行う制御部とを備える、
    電話端末。
  6. 電話端末と、
    前記電話端末に電話網を介して接続されるサーバと、
    を備え、
    前記サーバが、着信状況から迷惑電話であるかを判断し、その判断結果を蓄積し、
    電話端末の電源断の際に、前記判断結果の状態に基づいて接続モードを設定し、
    前記接続モードに応じて前記電話端末の電源断の許可または電源断の抑止を行う、
    着信システム。
  7. 前記サーバは、前記電話端末に接続される呼制御サーバと、該呼制御サーバに接続されるプレゼンスサーバとを備え、
    前記プレゼンスサーバが前記呼制御サーバに対する前記着信状況から迷惑電話であるか否かを判断し、その判断結果を蓄積し、電話端末の電源断の際に、前記判断結果の状態に基づいて接続モードを設定し、
    前記呼制御サーバが前記接続モードに応じて前記電話端末の電源断の許可または電源断の抑止を行う、
    請求項6に記載の着信システム。
  8. 電話網を介して電話端末に接続されるサーバ装置または前記電話端末に搭載されるコンピュータで実行する着信制御プログラムであって、
    着信状況から迷惑電話であるかを判断し、その判断結果を蓄積し、
    電話端末の電源断の際に、前記判断結果の状態に基づいて接続モードを設定し、
    前記接続モードに応じて前記電話端末の電源断の許可または電源断の抑止を行う、
    処理を前記コンピュータに実行させるための着信プログラム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020261416A1 (ja) * 2019-06-26 2020-12-30 日本電信電話株式会社 不審通話対処システム、不審通話対処方法、発着信情報収集サーバ及びプログラム

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