JP2013125633A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト化や小型化が可能であり、かつ表面及び裏面の受光面の位置合わせが容易な太陽電池モジュールを提供すること。
【解決手段】太陽電池セルが複数連結された太陽電池モジュールであって、太陽電池セルは、第1電極層を有する第1電極基材と、第2電極基材と、第3電極層を有する第3電極基材と、第1電極基材と第2電極基材との間に設けられた第1光電変換層と、第3電極基材と第2電極基材との間に設けられた第2光電変換層とを基本構成とし、1つの太陽電池セルの第1電極層及び第3電極層は、隣り合う他の1つの太陽電池セルの第2電極基材と電気的に接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュールに関する。
近年、二酸化炭素の増加が原因とされる地球温暖化等の環境問題が深刻となり、世界的にその対策が進められている。中でも環境に対する負荷が小さく、クリーンなエネルギー源として、太陽光エネルギーを利用した太陽電池に関する積極的な研究開発が進められている。また、最近では、両面受光が可能な太陽電池に対する市場の要求も高まりつつある。
両面受光が可能な太陽電池として、例えば、特許文献1には、複数枚の太陽電池モジュールが、各々の受光面を外側に向けて、支持体の表面と裏面に夫々配設された両面受光型の太陽電池パネルが提案されている。また、特許文献2には、2重窓の各ガラス内側に色素増感太陽電池を取付けることで両面発電を可能とした2重ガラス窓一体型タンデム色素増感型太陽電池が提案されている。
登録実用新案第3154115号公報 特開2011−216834号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に提案がされている太陽電池パネルや、現在までに種々な提案がされている太陽電池パネルは、両面発電をさせるために、表面、裏面に配設された太陽電池モジュールを、配線を用いて接続する必要があり、低コストや小型化を達成するための障害となっていた。
また、高機能化や低コスト化が可能な太陽電池として、フレキシブル太陽電池に対する市場の要求も高まりつつあるが、2枚の太陽電池パネルが重ねられた両面発電型の太陽電池パネルを、曲面を有するように曲げた場合には、それぞれの太陽電池パネルの厚みによって円周に誤差が生じることから、表面、裏面の位置合わせが必要であった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、低コスト化や小型化が可能であり、かつ表面及び裏面の受光面の位置合わせが容易な太陽電池モジュールを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池セルが複数連結された太陽電池モジュールであって、前記太陽電池セルは、第1基材上に形成された第1電極層を有する第1電極基材と、第2電極基材と、第3基材上に形成された第3電極層を有する第3電極基材と、前記第1電極基材の前記第1電極層側に位置し、前記第1電極基材と前記第2電極基材との間に設けられた第1光電変換層と、前記第3電極基材の前記第3電極層側に位置し、前記第3電極基材と前記第2電極基材との間に設けられた第2光電変換層と、を基本構成とし、1つの前記太陽電池セルの前記第1電極層及び前記第3電極層は、隣り合う他の1つの太陽電池セルの前記第2電極基材と電気的に接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、低コスト化や小型化が可能であり、かつ表面及び裏面の受光面の位置合わせが容易である。
本発明の太陽電池モジュールの一例を示す概略断面図である。 接続例の一例を示す図であり、(a)は、上面図であり、(b)は、A−A矢視断面図である。 接続例の一例を示す図であり、(a)は、上面図であり、(b)は、A1−A1矢視断面図であり、(c)は、A2−A2矢視断面図である。 本発明の太陽電池モジュールの製造方法の一例を説明するための図である。 本発明の太陽電池モジュールの製造方法の一例を説明するための図である。 本発明の太陽電池モジュールの一例を示す概略断面図である。
以下、本発明の太陽電池モジュールについて図面を用いて具体的に説明する。なお、図1は、本発明の太陽電池モジュールの一例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本発明の太陽電池モジュール100は、太陽電池セル50が複数連結された太陽電池モジュールであって、太陽電池セル50は、第1基材11上に形成された第1電極層12を有する第1電極基材10と、第2電極基材20と、第3基材31上に形成された第3電極層32を有する第3電極基材30と、第1電極基材11の第1電極層12側に位置し、第1電極基材10と第2電極基材20との間に設けられた第1光電変換層60と、第3電極基材30の第3電極層32側に位置し、第3電極基材30と第2電極基材20との間に設けられた第2光電変換層70と、を基本構成とし、1つの太陽電池セル50の第1電極層12及び前記第3電極層32は、隣り合う他の1つの太陽電池セルの第2電極基材20と電気的に接合されている。
以下、太陽電池モジュール100及び太陽電池セル50の各構成について更に具体的に説明する。
(第1電極基材)
太陽電池モジュール100を構成する太陽電池セル50は、第1電極基材10を有する。第1電極基材10は、第1基材11と該第1基材11上に形成された第1電極層12とから構成される。
第1基材11について特に限定はないが、本発明では、第1電極基材10、及び第3電極基材30の双方が受光面となることから、第1電極基材10及び第3電極基材30は少なくとも透明性を有する基材であることが必要である。透明性を有する基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート等の樹脂基材や、合成石英基材やガラス基板等を挙げることができる。
第1基材11の厚みについても特に限定はないが、5μm〜2000μmの範囲内であることが好ましい。
第1基材11上に形成される第1電極層12としては、透明性を有し、所定の導電性を有するものであれば特に限定されることはない。第1電極層12に用いられる材料としては、金属酸化物、導電性高分子材料等を挙げることができる。金属酸化物としては、SnO2、ZnO、酸化インジウムにスズを添加した化合物であるITO、酸化インジウムに酸化亜鉛を添加した化合物であるIZO等を挙げることができる。導電性高分子としては、ポリチオフェン、ポリアニリン(PA)、ポリピロール、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)、及びこれらの誘導体を挙げることができる。また、これらを2種以上混合して用いることもできる。
第1電極層12は、単一の層からなる構成であってもよく、複数の層が積層された構成であってもよい。第1電極層12の厚みとしては、通常5nm〜2000nmの範囲内が好ましく、10nm〜1000nmの範囲内であることがより好ましい。
第1電極基材10の形成方法にいて特に限定はなく、従来公知の方法を適宜選択して用いることができる。例えば、第1基材11上に、第1電極層12の材料を全面形成した後に、レーザースクライブ法を用いて所定のパターンに切り込みを入れることにより形成する方法、所定のパターン状にエッチングして形成する方法、或いは第1電極層の材料を印刷してパターンを形成する方法等によって形成可能である。中でも、レーザースクライブ法は、第1電極層のパターン形成が容易な点から好ましく使用可能である。
(第1光電変換層)
第1電極基材10と第2電極基材20との間には、第1光電変換層60が設けられている。第1光電変換層60は、第1電極基材側から受光した光エネルギーを、電気エネルギーに変換する機能を有する層であり、太陽電池モジュールの種別に応じて適宜選択することができる。以下、本発明の太陽電池モジュールが、色素増感型太陽電池モジュールである場合と、シリコン薄膜太陽電池である場合を例に挙げて説明するが、本発明の太陽電池モジュールはこれに限定されることはなく、例えば、化合物半導体型太陽電池モジュールや、有機薄膜太陽電池モジュールであってもよい。中でも、色素増感型太陽電池は、蛍光灯などの室内光や、窓際など、低照度での発電効率が高いといった利点や、製造工程に真空条件を必要とせず製造コストが低いといった利点から好ましい。また、色素増感型太陽電池は、照度による電圧値の変動が他の太陽電池と比較して小さいことから、第1電極基材10側から入射する光の強度と、第3電極基材30側から入射する光の強度が異なる場合であっても、並列接続した時のロスが小さいという利点がある。
本発明の太陽電池モジュールが色素増感型太陽電池モジュールである場合には、第1光電変換層60は、第1電極基材10側から、固体電解質層、多孔質層がこの順で積層された積層構造をとる。
第1光電変換層60を構成する固体電解質層は、酸化還元対を有する。酸化還元対としては、色素増感型太陽電池で用いられる従来公知のものを適宜選択して用いることができる。例えば、ヨウ素、及びヨウ素化合物の組合せを挙げることができる。
固体電解質としては、酸化還元対及び金属固溶体を含有する固体電解質、酸化還元対、有機溶剤及び/又はイオン液体、及び無機物微粒子を含有する固体電解質、酸化還元対、有機溶剤及び/又はイオン液体、及び高分子化合物を含有する固体電解質等を挙げることができる。
固体電解質層は、第1電極層12の発電領域上に形成されていればよい。固体電解質層の膜厚としては、10nm〜100μmの範囲内であることが好ましい。
第1光電変換層60を構成する多孔質層は、色素増感剤が担持された金属酸化物半導体微粒子を含有する。色素増感剤としては、光を吸収して起電力を生じさせることが可能なものであれば特に限定されることはない。このような色素増感剤としては、例えば、アクリジン系、アゾ系、インジゴ系、キノン系、クマリン系、メロシアニン系、フェニルキサンテン系、インドリン系、カルバゾール系の有機色素や、ルテニウム系の金属錯体色素等が挙げられる。
金属酸化物半導体微粒子としては、半導体特性を備える金属酸化物から構成されるものであれば特に限定されることはない。このような金属酸化物半導体微粒子としては、例えば、TiO2、ZnO、SnO2、ITO、ZrO2、MgO、Al23等が挙げられる。
多孔質層は、第1電極層12の発電領域に積層されていればよく、固体電解質層と同様の形状で形成されていてもよい。多孔質層の膜厚としては、1μm〜100μmの範囲内であることが好ましい。第1光電変換層60の形成は、第1電極層12上に固体電解質層、多孔質層をこの順で積層することで形成してもよく、第2電極基材20上に多孔質層、固体電解質層をこの順で積層することで形成してもよい。
一方、本発明の太陽電池モジュールがシリコン薄膜太陽電池モジュールである場合には、第1光電変換層60は、第1電極基材10側から、正孔取出し層、微結晶のSiやアモルファスのSiを用いた発電層、電子取出し層をこの順で積層した構成、或いは、電子取出し層、微結晶のSiやアモルファスのSiを用いた発電層、正孔取出し層をこの順で積層された積層構造をとる。正孔取出し層、発電層、電子取出し層については、従来公知のものを適宜選択して用いることができ、ここでの詳細な説明は省略する。
(第2電極基材)
第1光電変換層60、及び後述する第2光電変換層70との間には、第2電極基材20が設けられている。第2電極基材20は、第1光電変換層60、第2光電変換層70を支持する支持基材としての機能に加え、電極としての機能を果たす。
本発明の太陽電池モジュール100は、太陽電池モジュール100を構成する太陽電池セル50において、第2電極基材20の一方の面に第1光電変換層60が設けられ、第2電極基材20の他方の面に第2光電変換層70が設けられている。また、1つの太陽電池セル50の第2電極基材20は、隣り合う他の1つの太陽電池セル50の第1電極層12、及び第3電極層32と電気的に接続されている。換言すれば、1つの太陽電池セル50の第1電極層12、及び第3電極層32は、隣り合う他の1つの太陽電池セルの第2電極基材20と電気的に接続されている。
図2、図3に、1つの太陽電池セル50と、隣り合う他の1つの太陽電池セルとの接続例を示す。図2(a)、図3(a)は接続例の一例を示す上面図である。図2(b)は、図2(a)のA−A断面図である。図3(b)は、図3(a)のA1−A1断面図であり、図3(c)はA2−A2断面図である。また、本発明では、図2、図3に示す接続例を組合せて用いることもできる。また、図示しないが、図3(b)のXと、図3(c)のYは電気的に接続されている。なお、図2、図3では説明の便宜上、第1基材11、第3基材31は省略している。
1つの太陽電池セル50の第2電極基材20と、隣り合う他の1つの太陽電池セル50の第1電極層12、及び第3電極層32とは、例えば、カーボンテープ等の導電性テープによって接続することができる。また、これ以外にも、銀ペースト等の導電性接着剤や、スポット溶接等も使用可能である。
例えば、図2に示す接続例では、1つの太陽電池セル50の第1電極層12、及び第3電極層32と、隣り合う他の1つの太陽電池セル50の第2電極基材20との間に、カーボンテープを挟み込むように接着することで、1つの太陽電池セルと、隣り合う他の1つの太陽電池セルとを接続している。また、図3に示す接続例では、1つの太陽電池セル50の第1電極層12、及び第3電極層32と、ニッケル箔とをカーボンテープで接続し、このニッケル箔を第2電極基材20とスポット溶接により接続することで、1つの太陽電池セルと、隣り合う他の1つの太陽電池セルとを接続している。
上記の構成とすることで、1つの太陽電池セル50において第1光電変換層60と第2光電変換層70とを並列接続させることができ電流値を向上させることができる。また、この並列接続において配線が不要となることから太陽電池モジュール100の小型化を容易に達成することができる。また、第2電極基材20が、支持基材と電極としての機能を兼ね備えることから、別途の支持基材が不要となり低コスト化につながる。また、太陽電池モジュールを曲げ、曲面とする場合に、2枚の太陽電池セルを重ねた両面受光型とした場合には、それぞれの太陽電池セルの厚みによって円周に誤差が生じ、位置合わせが必要となるが、本発明では、1つの電極基板(第2電極基材20)が、両面受光の電極を兼ねることから、曲げ等を行うにあたって位置合わせを必要としない。
第2電極基材20は、電極としての機能を兼ねる材料であれば特に限定されることはなく、例えば、Ti、SUS、Al等の金属箔等を使用することができる。
第2電極基材20の厚みは、支持基材としての機能を有する範囲内で適宜設定することができ、その厚みについて特に限定はないが、20μm〜200μmの範囲内であることが好ましい。
(第2光電変換層)
第2電極基材20の第1光電変換層60が設けられた面とは異なる面上(図1に示す場合にあっては第2電極基材20の上面)には、第2光電変換層70が設けられている。
第2光電変換層70は、第3電極基材30側から受光した光エネルギーを、電気エネルギーに変換する機能を有する層である。第2光電変換層70についても上記で説明した第1光電変換層60と同様、太陽電池モジュールの種別に応じて適宜選択することができる。
例えば、本発明の太陽電池モジュール100が色素増感型太陽電池モジュールである場合には、第2光電変換層70は、第2電極基材20側から、多孔質層、固体電解質層がこの順で積層された構成をとる。多孔質層、固体電解質層については、上記で説明した第1光電変換層60と同様のものを用いることができる。
また、例えば、本発明の太陽電池モジュール100がシリコン薄膜太陽電池モジュールである場合には、第2光電変換層70は、第2電極基材20側から、正孔取出し層、微結晶のSiやアモルファスのSiを用いた発電層、電子取出し層をこの順で積層した構成、或いは、電子取出し層、微結晶のSiやアモルファスのSiを用いた発電層、正孔取出し層をこの順で積層された構成をとる。
また、太陽電池セル50の第1光電変換層60、第2光電変換層70を、使用用途等に応じて異なる光電変換層とすることもできる。具体的には、第1電極基材10側から受光し得る光の波長と、第3電極基材30側から受光し得る光の波長にあわせて第1光電変換層、第2光電変換層を選択することができる。例えば、第1光電変換層60を色素増感型太陽電池セルに用いられる光電変換層とし、第2光電変換層70をシリコン薄膜太陽電池セルに用いられる光電変換層としてもよい。また、第1電極基材10、第3電極基材30側から受光し得る光が、白熱電球、発光ダイオード、蛍光灯のような屋内光源である場合には、上記で説明した、色素増感型太陽電池モジュールに用いられる光電変換層や、シリコン薄膜太陽電池モジュールに用いられる光電変換層が好適である。
また、本発明の太陽電池モジュールが色素増感型太陽電池モジュールである場合において、第1電極基材10側から受光し得る光の波長と、第3電極基材30側から受講し得る光の波長に応じて、第1光電変換層60、及び第2光電変換層70に含まれる色素増感剤を異ならせることもできる。
(第3電極基材)
第2光電変換層70上には、第3電極基材30が設けられている。第3電極基材30は、第3基材31と該第3基材31上に形成された第3電極層32とから構成されている。
第3電極基材30を構成する第3基材31、及び第3電極層32については、上記で説明した第1電極基材11、及び第1電極層12と同様とすることができ、ここでの説明は省略する。
なお、図1に示す形態の太陽電池モジュール100では、1つの太陽電池セル50の第1電極層12と、第3電極層32が隣り合う他の1つの第2電極基材20と電気的に接続され、第1基材11、第3基材31は、太陽電池セル50毎に別個独立した構成をとっている。本発明の太陽電池モジュール100は、1つの太陽電池セル50の第1電極層12及び第3電極層32と、隣り合う他の1つの太陽電池セル50の第2電極基材20とが電気的に接続されていることを必須の構成とするものあり、この条件を満たすものであれば、他の構成について限定されることはない。例えば、図1に示す構成にかえて、図6に示すように、複数の太陽電池セル50が、上記の条件を満たすとともに、さらに、複数の太陽電池セル50が1つの連続する第1基材11、及び1つの連続する第3基材31によって連結されていてもよい。
次に、本発明の太陽電池モジュールの製造方法の一例について図4、図5を用いて説明する。
本発明の太陽電池モジュール100は、例えば、図4に示すように、第2電極基材20の一方の面に第1光電変換層60、他方の面に第2光電変換層70を形成し、第1光電変換層60上に第1電極基材10を、第2光電変換層70上に第3電極基材30を積層した後に、これを所望の形状に切断することで、複数の太陽電池セル50を形成し、1つの太陽電池セルの第2電極基材20を、隣り合う他の1つの太陽電池セルの第1電極層12、及び第3電極層32と電気的に接続させることで製造することができる。
具体的には、図4(a)に示すように、第2電極基材20の一方の面に第1光電変換層60を、他方の面に第2光電変換層70を、第2電極基材20の一部が露出するように設け、次いで、第1電極層、及び第3電極層の一部が露出するように、該第1光電変換層60に第1電極基材10を、第2光電変換層70上に第3電極基材30を積層した後に、これを所望の形状に切断することで、複数の太陽電池セル50を形成する。次いで、図4(b)に示すように、1つの太陽電池セル50の第2電極層の露出した部分と、隣り合う他の1つの太陽電池セル50の第1電極基材10及び第3電極基材30の露出した部分とを、例えば、カーボンテープ等の導電性テープによって、電気的に接続することで太陽電池モジュール100が製造される。
本発明の太陽電池モジュール100は、上記の方法にかえて、例えば図5に示すように、第2電極基材20の一方の面に第1光電変換層60を設け、第2電極基材20の他方の面に第2光電変換層70を設けた太陽電池セル前駆体51を複数形成し、1つの太陽電池セル前駆体51の第2電極基材20が、隣り合う他の1つの太陽電池セル前駆体の第1電極層12、及び第3電極層32と電気的に接続することができる位置において、第1基材11上に第1電極層12がパターン形成された第1電極基材10と、第3基材31上に第3電極層32がパターン形成された第3電極基材30と貼り合わせることによっても製造可能である。
具体的には、図5(a)に示すように、第2電極基材20の一方の面に第1光電変換層60を、他方の面に第2光電変換層70を、第2電極基材20の一部が露出するように設けた複数の太陽電池セル前駆体51を形成する。なお、図5(a)は、太陽電池セル前駆体51の概略断面図である。
一方で、図5(b)に示すように、第1基材11上に、レーザースクライブ法等で第1電極層12がパターン状に形成された第1電極基材10と、第3基材31上に、レーザースクライブ法等で第3電極層32がパターン状に形成された第3電極基材30を準備する。なお、図5(b)は、第1基材11上に、第1電極層12がパターン形成された状態を示す上面図であり、レーザーでスクライブされた部分は第1基材11が露出している。
次いで、図5(c)に示すように、1つの太陽電池セル前駆体51の第2電極基材が、隣り合う他の1つの太陽電池セル前駆体51の第1光電変換層60上に位置する第1電極層12と電気的に接続される位置となるように、第1電極基材10上に太陽電池セル前駆体51を貼り合わせ、例えば、カーボンテープ等の導電性テープによって、第2電極基材20と第1電極層12とを電気的に接続する。その後、同様に、1つの太陽電池セル前駆体51の第2電極基材が、隣り合う他の1つの太陽電池セル前駆体51の第2光電変換層70上に位置する第3電極層32と電気的に接続される位置となるように、第3電極基材30を貼り合わせ、例えば、カーボンテープ等の導電性テープによって、第2電極基材20と第3電極層32とを電気的に接続する。これにより、太陽電池モジュール100が製造される。図5に示す製造方法によれば、図6に示すように、1つの連続する第1基材11、及び1つの連続する第3基材31によって、複数の太陽電池セル50が連結された構成となる。
上記で説明したように、本発明の太陽電池モジュール100は、第2電極基材20上に、第1光電変換層60、第2光電変換層70が位置するとともに、これらの光電変換層は、同一の材料、構成とすることができることから、それぞれの光電変換層の形成を一時に行うことができる点で、製造コストの低減や、歩留まりの向上につながる。
以上、本発明の太陽電池モジュールについて具体的に説明したが、本発明は上記で説明した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
以下、本発明の太陽電池モジュールの構成例について、具体的な材料等を挙げ更に具体的に説明する。
(実施例1)
第2電極基材として厚さ30μmのチタン基板箔を用い、チタン基板箔の表面の一部を残して、このチタン基板箔の両面に酸化チタンペーストを塗工し、その後焼成することで、チタン基板箔の表面の一部を残して、厚さ7μmの半導体微粒子層が形成されたチタン基板箔を得た。次いで、増感色素として有機色素(D358 三菱製紙(株)製)を濃度が0.5mMとなるようにアセトニトリル及びtert−ブチルアルコールの体積比1:1溶液に溶解させて色素担持用塗工液を調整した。この塗工液中に、半導体微粒子層が形成されたチタン基板箔を3時間浸漬させた。塗工液から引き上げた後に、半導体微粒子層が形成されたチタン基板箔に付着した色素担持用塗工液をアセトニトリルにより洗浄後、風乾し、次いで、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラシアノボレート(EMIm−B(CN)4);3.64g、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムアイオダイド(PMIm−I);2.52g、及びI2;0.13gを加えた電解質を半導体微粒子層が形成されたチタン基板箔の両面に塗工することで、チタン基板箔の両面に光電変換層を形成した。
PENフィルム上にITO膜が形成された透明導電フィルム上に触媒層としてPEDOT/PSSを全面塗工し、透明導電フィルムの塗工面と、上記で得られた光電変換層が形成されたチタン基板箔の光電変換層が対向するように貼り合わせ、切断することで、太陽電池セルを得た。なお、透明導電性フィルムの塗工面の一部が露出するように貼り合わせを行った。
上記で得られた太陽電池セル同士を、1つの太陽電池セルのチタン基板箔の表面が露出した部分と、隣り合う他の1つの太陽電池セルの透明導電フィルムの表面が露出した部分とをカーボンテープによって電気的に接続し、これを他の太陽電池セルについても同様に行うことで複数の太陽電池セルを電気的に接続することで、実施例1の太陽電池モジュールを得た。
(実施例2)
実施例1と同様の方法で、チタン基板箔の両面に光電変換層を形成した。一方、ITO膜が形成された透明導電フィルム上に、触媒層としてPEDOT/PSSを全面塗工した。次いで、この透明導電フィルム上に、光電変換層が形成されたチタン基板箔を複数配置した時に、1つのチタン基板箔が、隣り合う他の1つのチタン基板箔上に設けられた光電変換層上に位置するITO膜と電気的に接続されるように、上記塗工面をレーザースクライブしITO膜を加工した。そして、両面に光電変換層をもつチタン基板箔の両面に、ITO膜をレーザースクライブ法によって加工した透明導電フィルムを貼り合わせ、1つのチタン基板箔の一方の面を、隣り合う他の1つのチタン基板箔上に設けられた光電変換層上に位置する透明導電フィルムと、をカーボンテープによって電気的に接続し、これをチタン基板箔の他方の面についても同様に行うことで、太陽電池モジュールを得た。
100・・・太陽電池モジュール
50・・・太陽電池セル
10・・・第1電極基材
11・・・第1基材
12・・・第1電極層
20・・・第2電極基材
30・・・第3電極基材
31・・・第3基材
32・・・第3電極層
60・・・第1光電変換層
70・・・第2光電変換層

Claims (1)

  1. 太陽電池セルが複数連結された太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池セルは、
    第1基材上に形成された第1電極層を有する第1電極基材と、
    第2電極基材と、
    第3基材上に形成された第3電極層を有する第3電極基材と、
    前記第1電極基材の前記第1電極層側に位置し、前記第1電極基材と前記第2電極基材との間に設けられた第1光電変換層と、
    前記第3電極基材の前記第3電極層側に位置し、前記第3電極基材と前記第2電極基材との間に設けられた第2光電変換層と、
    を基本構成とし、
    1つの前記太陽電池セルの前記第1電極層及び前記第3電極層は、隣り合う他の1つの太陽電池セルの前記第2電極基材と電気的に接合されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
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