JP2013125541A - ターゲット型広告から推論されたユーザ・データに基づいてコンテンツのブラウジングをカスタマイズする - Google Patents

Abstract

【課題】ターゲット型広告から推論されたユーザ・データに基づいて、コンテンツのブラウジングをカスタマイズするための方法及びシステムを提供する。
【解決手段】第１のＩＰアドレスにおける第１のユーザから、ウェブ・サーバ上でホストされるコンテンツに対する要求を受信する。要求されたコンテンツを、ウェブ・サーバから第１のＩＰアドレスに配信する。第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードを検査する。広告フィードからユーザ・データを推論する。推論されたユーザ・データに従って、補足コンテンツを生成又は選択する。補足コンテンツを第１のＩＰアドレスに提供する。
【選択図】図１

Description

本発明は、ユーザのウェブサイトとの対話中にユーザ・データをキャプチャすることに関する。

インターネットは、世界中の数十億人のユーザに役立つように、標準的なインターネット・プロトコル・スイート（ＴＣＰ／ＩＰ）を用いて相互接続された、私設ネットワーク、公衆ネットワーク、学術ネットワーク、ビジネス・ネットワーク、及び行政ネットワークを含む、コンピュータ・ネットワークのグローバル・システムである。このネットワークのネットワークは、多岐にわたる電子、無線、及び光学ネットワーキング技術によりリンクされる。ルータ及び他のデバイスは、ソースからインターネット上のどこかに接続された宛先デバイスまで、ネットワークを通じて情報パケットを移動させることができる。ユーザは、有線、無線、及び現在利用可能な移動体接続のいずれかで、ラップトップ型又はデスクトップ型パーソナル・コンピュータ（「ＰＣ」）、タブレット型コンピュータ、又はスマートフォンといった種々の異なるデバイスのいずれかを用いて、インターネットにアクセスすることができる。インターネットは、電子メール（ｅメール）、電話サービス、デジタル・ストリーミング・ホーム・メディア・コンテンツ、及びワールド・ワイド・ウェブ（「ウェブ」）といった広範囲の情報リソース及びサービスを搬送する。

ワールド・ワイド・ウェブは、インターネットを通じてアクセス可能な、相互リンクされたハイパーテキスト文書を含んだウェブサイトの巨大なシステムを含む。ウェブサイト（即ち、「サイト」）は、Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ（「ＵＲＬ」）として知られるインターネット・アドレスによってインターネットを介してアクセス可能な、１つ又は複数のウェブ・サーバ上でホストされる関連ウェブ・ページの集まりである。ウェブ・ブラウザは、ウェブ・ページを閲覧し、ウェブサイト・コンテンツにアクセスするために用いられるソフトウェア・アプリケーションである。幾つかのウェブサイトは、それらのウェブサイトを通して製品及びサービスを販売するオンライン小売業者により商業的に運営される。他の商業的に運営されるウェブサイトは、オンライン小売業者などの他者の製品及びサービスを販売促進することにより、利益を生み出す。利益を挙げるために運営されているのではないウェブサイトでさえも、他の商業的に運営されるウェブサイトの製品及びサービスを広告することにより、かなりの営業利益を生み出すことが多い。

ウェブ・マーケティング、オンライン・マーケティング、及びｅマーケティングとしても知られるインターネット・マーケティングは、インターネット上での製品及びサービスの販売促進を必要とする。ターゲット型広告（targeted advertisement）をウェブ・ユーザに提供するために用い得るユーザ・データを獲得するための多くの方法が開発されている。インターネット検索エンジンのような幾つかのオンライン・エンティティ（entity）は、マーケティング目的でユーザ・データをキャプチャすることに重点を置いている。このユーザ・データは貴重であり、取得するのに大きな投資を必要とし、従って、このユーザ・データを獲得するオンライン・エンティティは、これを他者により自由に使用されないように注意深く保護する。しかしながら、エンティティは、データを直接開示することなく、自分が獲得したユーザ・データから利益を得ることができる。例えば、ウェブ・ベースのｅメール・プロバイダは、ユーザについてのプロファイル・データのいずれかを広告主に直接開示することなく、そのユーザに表示するためのターゲット型広告を選択するためのキーワードを、ユーザのｅメールのコンテンツ又はユーザの検索クエリから取得することができる。各々のオンライン・エンティティ（entity）がそれぞれのユーザ・データを集め、そのユーザ・データをそれぞれの独自の方法で保持する場合、多数のエンティティの間でなされる努力が重複する。マーケティング目的でユーザ・データを獲得しようとするエンティティは、ユーザ・データ自体をキャプチャする、又は他者により取得されたユーザ・データの使用料金を払う必要がある。

ターゲット型広告から推論されたユーザ・データに基づいて、コンテンツのブラウジングをカスタマイズするための方法及びシステムを提供する。

ユーザのブラウザに対する広告フィードからユーザ・データを自動的に推論し、推論されたユーザ・データに基づいて、ユーザに表示されるカスタマイズされたコンテンツを生成するためのコンピュータ実施の方法が開示される。第１のＩＰアドレスにおける第１のユーザから、ウェブ・サーバ上でホストされるコンテンツに対する要求を受信する。要求されたコンテンツを、ウェブ・サーバから第１のＩＰアドレスに配信する。第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードを検査する。広告フィードからユーザ・データを推論する。推論されたユーザ・データに従って、補足コンテンツを生成又は選択する。補足コンテンツを第１のＩＰアドレスに提供する。本方法を実施するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードを、コンピュータ・プログラムに具体化、または、コンピュータ使用可能ストレージ媒体上に具体化することができる。

広告フィードからユーザ・データを自動的に推論し、推論されたユーザ・データに基づいて、カスタマイズされたコンテンツを生成するためのシステムもまた開示される。本システムは、ウェブサイト・コンテンツを含むウェブ・サーバを含む。ウェブ・サーバは、ＩＰアドレスからウェブサイト・コンテンツに対する要求を受信し、要求されたウェブサイト・コンテンツを、インターネットを通じて、ウェブ・サーバから要求中のＩＰアドレスに配信するように構成される。ウェブ・サーバによりアクセス可能な検査ツールが、第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードを検査し、広告フィードからユーザ・データを推論するように構成される。ウェブ・サーバ又は別のエンティティにより制御することができる補足コンテンツ生成器が、広告フィードから推論されたユーザ・データのコンテンツに従って、補足コンテンツを生成又は選択するように構成される。付加的な広告フィード若しくはカスタマイズされたウェブ・コンテンツ、テーマ、又はレイアウトのような補足コンテンツが、第１のＩＰアドレスに提供される。

広告フィードからユーザ・データを推論し、推論されたユーザ・データに基づいて、ユーザに提供されたウェブ・コンテンツをカスタマイズするためのシステムの概略図である。 既存のユーザ・プロファイルを有する第２のユーザに関連する活動が、第１のユーザについてのユーザ・データを推論するプロセスにおける参照として用いられる、図１のシステムの概略図である。 本発明の１つの実施形態による方法のフローチャートである。

ウェブ・サーバによりホストされるウェブサイトのブラウジング中に、ユーザに提供されるサードパーティの広告フィード（advertising feed）に基づいて、ユーザ・データを推論するためのシステム及び方法が開示される。ユーザは、この特定のウェブサイト上にはっきりと認識できる履歴の記録がない、ウェブサイトへの新規の訪問者とすることができる。サードパーティの広告フィードは、オンライン小売業者、ソーシャル・ネットワーキング・サイト、又はインターネット検索エンジンなどの別のエンティティにより以前に取得されたユーザ・データに基づいている。しかしながら、ユーザが現在ブラウジングしているウェブサイトをホストしているウェブ・サーバが、以前に取得されたユーザ・データを直接利用できるようにはされていない。以前に取得されたユーザ・データに直接アクセスすることなく、ウェブ・サーバは、以前に取得されたユーザ・データから生成された広告フィードを分析することによって、それぞれの推論されたユーザ・データを取得する。次いで、現在のウェブサイトは、依然として、広告フィードの基礎となる以前に取得されたユーザ・データに直接アクセスすることなく、推論されたユーザ・データに基づいて、付加的なカスタマイズされたコンテンツをユーザに提供することができる。カスタマイズされたコンテンツは、例えば、推論されたユーザ・データに基づく別個の並列する広告フィード（parallel advertising feed）、選択されたウェブ・コンテンツ、又はカスタム・ウェブ・インターフェース（例えば、テーマ）を含むことができる。

サードパーティの広告フィードを用いてユーザ・データを推論する種々の方法が以下で説明される。例えば、ウェブ・サーバは、ターゲット型広告（「アド」）のＵＲＬ、又はターゲット型広告内に見出されるキーワードを識別し分析して、人口統計学的属性（demographics）又は関心などのユーザ・パラメータを推論することができる。分析は、随意的に、新規ユーザに提供された広告コンテンツを、現在のウェブサイト上の確立されたユーザ・プロファイルを有する別のユーザに提供された広告コンテンツと比較することを含む。この比較に基づいて、新規のユーザ及び確立されたユーザの両方に提供された広告間の類似性を用いて、共通の人口統計学的属性又は関心といった、２つのユーザ間の共通のユーザ・パラメータを推論することができる。１つの実施形態において、既知の確立されたユーザ・プロファイルを有する１又は複数の付加的なユーザについて、広告ＵＲＬ履歴が格納される。広告フィードを通じて後で第１のユーザに向けられる広告ＵＲＬを、後にＵＲＬ履歴への索引として用いて、１又は複数の付加的なユーザのどちらかが同様に同じ広告を受信したかを識別する。次いで、１又は複数の付加的なユーザに共通のユーザ・パラメータが、第１のユーザに割り当てられる。

開示される方法は、ユーザがウェブサイト上に確立された履歴又はプロファイルを有する前にユーザと関連したユーザ・データを取得するためだけでなく、既に現在のウェブサイト上に確立された履歴又はプロファイルを有し得るユーザについての新しいデータを推論するためにも有用である。例えば、ユーザは、現在のウェブサイトをナビゲートした過去の履歴、又は、さらにウェブ・サーバが利用できる既存のユーザ・プロファイルを有し得る。開示される方法を用いて、まだ、ウェブ・サーバが利用できる既存のユーザ・データの一部にはなっていない付加的な有用なデータを広告フィードから推論し、既存のユーザ・データを補うことができる。

簡単な例として、ユーザ（ウェブサイト訪問者）に向けられた、自動車会社及び自動車販売代理店に関連する広告コンテンツのストリームを用いて、その情報がこのウェブサイトにおけるユーザの以前の履歴により示唆されていなくとも、ユーザが自動車に関心を持っていること、又は新しい自動車を買う可能性があることを推論することができる。次いで、ウェブ・サーバは、「新車」のウェブ・ページ・テーマに自動的に切り換えること、又は推論されたユーザ・データを付加的な自動車関連広告を生成し得る第２の広告サーバに供給することなどにより、この新たに推論されたユーザ・データに従って、カスタマイズされたウェブ・コンテンツを生成すること、又は大量の利用可能なウェブ・コンテンツの中から選択することができる。さらに、ウェブ・サーバは、同じ又は類似した広告コンテンツを受信した他のユーザを識別し、それらのユーザ・プロファイルにアクセスして、現在のユーザ（ウェブサイト訪問者）についての付加的なユーザ・データを推論することができる。

図１は、ブラウザへの広告フィードからユーザ・データを推論し、推論されたユーザ・データに基づいてブラウザ内に表示されたコンテンツを選択するためのシステム１０の１つの実施形態の概略図である。商業ウェブサイトの運営者により所有及び運営され得るウェブサイト（「サイト」）が、ウェブ・サーバ２０上に提供される。サイトは、いずれかのハイパーテキスト文書、画像、映像、又は他のデジタル資産から成ることもできるウェブ・コンテンツ（サイト・コンテンツ）２２を含む。一例として、ユーザ４０は、この特定のサイト上にウェブ・サーバ２０が利用できるはっきりと認識できる履歴をもたない「新規の」ユーザであると仮定される。サイトは、ユーザに、ユーザへのマーケティングのために使用できる関連した好みを有するユーザ・プロファイルを作成する選択肢を提供することができる。しかしながら、ユーザ４０は、現在サイトには未登録であり、どのような好みも提供していない。

ユーザ４０は、該ユーザのブラウジング機器（図示せず）から、コンテンツ要求２５を発行することにより、サイト・コンテンツ２２を閲覧することができる。ブラウジング機器は、少なくとも所与のセッションの間、この特定のユーザを識別するのに用いることができる一意のアドレス（ＩＰアドレス１）を有する。コンテンツ要求は、ユーザがウェブ・ブラウザ内にサイトに関するＵＲＬを入力するのと同じくらい簡単なものとすることができ、これに応答して、ウェブ・サーバ２０は、そのＵＲＬにおけるウェブ・ページのコンテンツを戻す。そのＵＲＬ上にいる間、ユーザは、画像、映像、及びそのサイト上の他のウェブ・ページのようなコンテンツへのハイパーリンクをクリックすること、又は他の方法で選択することができる。要求されたコンテンツ２４は、ＩＰアドレス１にアドレス指定され、ＩＰアドレス１におけるユーザのブラウジング機器に伝送される。ハイパーテキスト転送プロトコル（Hypertext Transfer Protocol、ＨＴＴＰ）、又は付加されたセキュリティ及びプライバシーのための暗号化されたＨＴＴＰ Ｓｅｃｕｒｅ（ＨＴＴＰＳ）プロトコルを用いて、サイト・コンテンツ２２にアクセスし、これをＩＰアドレス１に搬送することができる。ユーザのウェブ・ブラウザは、そのハイパーテキスト・マークアップ言語（hypertext markup language、ＨＴＭＬ）命令に従って、ウェブサイト・コンテンツ２２を表示端末（図示せず）上にレンダリングすることができる。サイトへのユーザの現在の訪問が、ウェブ・サーバ２０のＩＰログ４８にログオンすることができ、その後の訪問において、ＩＰログを調べて、ユーザ４０に関する蓄積情報を識別することができる。

ユーザ４０は、ウェブ・サーバ２０が利用できるこの特定のサイトに関してはっきりと認識できる履歴をもたないことがあるが、１又は複数のサードパーティが、マーケティング目的で使用される、ユーザ４０についての何らかの以前に獲得されたユーザ・データ６２を有する。例えば、ユーザ４０は、オンライン小売業者が運営する別のサイト又はユーザからマーケティング情報を取得したソーシャル・ネットワーキング・サイト上に、ユーザ・プロファイルを作成した可能性がある。以前に取得されたユーザ・データはまた、ユーザのコンピュータ上のトラッキング・クッキー（tracking cookies）として知られる小さなスクリプトを配置すること等により、他のサイト上のユーザの活動によってもたらされ得る。ユーザ４０はまた、特定のオンラインｅメール、及びｅメールにアクセスできる検索エンジン、並びに以前に獲得されたユーザ・データ６２を取得するのに用いられた検索コンテンツを使用することもできる。以前に獲得されたユーザ・データ６２のいずれも、それを獲得したそれらのエンティティにより保護され、このウェブ・サーバ２０が直接利用できるようにはされていないと考えられる。ここで、この以前に獲得されたユーザ・データ６２は、サードパーティの広告サーバ６０により、ユーザ４０に対してサードパーティの広告フィード６４を生成するために用いられる。広告フィード６４は、ＩＰアドレス１に配信され、要求されたコンテンツ２４と共に表示される、ターゲット型広告を含むことができる。簡単な例において、要求されたコンテンツ２４は、ＩＰアドレス１においてブラウザ上に表示される、ウェブ・サーバ２０上の主ウェブサイト・コンテンツ２２からの要求されたウェブ・ページを含むことができ、広告フィード６４は、要求されたウェブ・ページと共に表示される、サードパーティの広告サーバ６０からの埋め込み広告（embedded ad）又はポップアップ広告を含むことができる。

ウェブ・サーバ２０は検査ツール２７を開始し、広告サーバ６０により生成された広告フィード６４を検査する。広告フィード６４の基礎を成す以前に獲得されたユーザ・データ６２は、ウェブ・サーバ２０が利用できるようにはされていない。寧ろ、ウェブ・サーバ２０は、広告フィード６４それ自体のコンテンツから、ユーザ・データを推論する（即ち、推論されたユーザ・データ４４）。推論されたユーザ・データ４４は、まとめて推論されたユーザ・プロファイル４２の基礎を成す１つ又は複数の推論されたユーザ・パラメータを含むことができる。推論されたユーザ・データ４４は、ユーザ４０のウェブ・ブラウジング経験をカスタマイズするために、如何なる目的に対しても用いることができる。図１及び図２のブロック図は本質的に概略図であり、推論されたユーザ・プロファイル４２及び推論されたユーザ・データ４４は、ウェブ・サーバ２０上に又はこれと関連して格納されることが好ましく、ユーザ４０のウェブ・ブラウザ又は他のデバイス上に格納されないことが好ましいことを認識すべきである。

推論されたユーザ・データ４４に基づいて、補足コンテンツ生成器（supplemental content generator）２８が補足コンテンツ２９を生成する。補足コンテンツ生成器２８は、示されるようなウェブ・サーバ２０上、又は別のサーバ上に常駐することができる。補足コンテンツは、種々の異なる形態をとることができる。例えば、補足コンテンツ２９は、第２の並列広告フィード３０として具体化することができる。並列広告フィード３０は、ウェブ・サーバ２０の運営者により提供される製品又はサービスに関するものとすることができる。代替的に、推論されたユーザ・データ４４を別のサードパーティの広告サーバに販売して、第２の広告フィード３０を生成し、ウェブ・サーバ２０以外のサーバから配信することもできる。補足コンテンツ２９の代替的な例は、推論されたユーザ・データ４４の関数として選択されるテーマのような、カスタマイズされたウェブ・インターフェースとすることができる。さらにまた、補足コンテンツ２９は、主ウェブサイト・コンテンツ２２の１つ又は複数のターゲット・ページとすることができる。

検査ツール２７は、ユーザ・データを推論するための１つ又は複数の方法のいずれかで広告フィード６４を用いることができる。１つの実施においては、例えば、広告フィード６４は、ＩＰアドレス１におけるユーザ４０に向かう途中で直接ウェブ・サーバ２０を通過することができる。ウェブ・サーバ２０の運営者及び広告サーバ６０のサードパーティの運営者が、主ウェブサイト・コンテンツ２２と共に表示される広告コンテンツ６６に関する協定を結んでいる場合など、広告フィード６４は、ウェブ・サーバ２０を通過することができる。ウェブ・サーバ２０を通過するのは広告フィード６４であって、以前に獲得されたユーザ・データ６２ではなく、以前に獲得されたユーザ・データ６２は、サードパーティにより保護されたままであり、ウェブ・サーバ２０が利用できるようにはされていないことに留意されたい。主ウェブサイト・コンテンツ２２をＩＰアドレス１におけるユーザのブラウザに配信するステップの前に又はこのステップとは別個に、ウェブ・サーバ２０において、広告コンテンツ６６を検査し、構文解析して、推論されたユーザ・データ４４にすることができる。広告コンテンツ６６は、検査コンポーネント２７が検査できる広告ＵＲＬを含むことができる。次いで、ウェブ・サーバ２０は、広告ＵＲＬにアクセスして、その広告ＵＲＬにおけるコンテンツを確認することができる。代替的に、広告コンテンツ６６自体は、ユーザ・データを推論するために、ウェブ・サーバ２０の検査コンポーネント２７が自動的に読み取り、理解することができるテキスト又はコードを含むことができる。

場合によっては、サードパーティの広告サーバ６０は、ＩＰアドレス１におけるユーザ４０に向かう途中でウェブ・サーバ２０を通過しない独立ストリームを通じて、広告コンテンツ６６を配信することがある。しかしながら、広告フィード６４内に含まれる広告コンテンツ６６は、依然として、ＩＰアドレス１におけるユーザのブラウザ上に配信され、レンダリングされる必要がある。ひとたびユーザのブラウザ上にレンダリングされると、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔのようなブラウザ・スクリプトを用いて、特定の広告の広告ＵＲＬをスクレイピングし、その後のコンテンツの要求２５の際にその広告ＵＲＬを再びウェブ・サーバ２０に配信することができる。ひとたびウェブ・サーバ２０がスクレイピングされたＵＲＬを有すると、ウェブ・サーバ２０は、ＵＲＬを辿ることにより、実際の広告コンテンツをフェッチすることが、又は、単にＵＲＬのテキストを用いてプロファイル・データを推論することができる。

随意的な連想（associative）キーワード・データベース４９が、ユーザ・パラメータのリストと共にキーワード・リストを収容するので、検査された広告コンテンツが特定のキーワードを含む場合、ユーザ・パラメータが割り当てられる。例えば、自動車に関連するキーワードを、自動車へのユーザの関心と関連付けることができる。検査された広告コンテンツから取得されたキーワードのいずれかがキーワード・データベース内に見出された場合、推論されたユーザ・データは、連想キーワード・データベース４９内に識別されるユーザ・パラメータを含むことができる。次いで、推論されたユーザ・パラメータの関数として、補足コンテンツ生成器２８により、ウェブサイト・テーマ、ウェブサイト・コンテンツ、又は付加的な広告のような補足コンテンツを生成することができる。代替的に、連想キーワード・データベース４９は、キーワードのリストを、ウェブ・テーマ、ウェブサイト・コンテンツ、又は他の広告のような補足コンテンツのリストと直接相関させることができる。連想キーワード・データベース４９内のキーワードのいずれかが検査された広告コンテンツ内に見られる場合、キーワードを用いて、連想キーワード・データベース４９から直接取られた補足コンテンツを生成することができる。

簡単な例において、広告コンテンツ６６は、自動車関連広告を含むことができる。広告コンテンツ６６は、広告コンテンツ６６がユーザ４０に向かう途中で直接ウェブ・サーバ２０を通過する際に行われるにせよ、又は、ユーザ４０への独立ストリームにおいて行われるにせよ、検査コンポーネント２７により検査することができる。検査により、ＵＲＬが自動車のウェブサイトへのものであることが明らかになり得る。ＵＲＬ又はＵＲＬにおける広告コンテンツ６６は、自動車に関連したテキストを含むことができる。この簡単化された例における推論されたユーザ・データ４４は、「関心＝自動車」又は「見込み自動車購入者」といったユーザ・パラメータを含むことができる。ここで、又は後の広告の結果として、付加的な手がかりを用いて、これらのユーザ・パラメータを精緻化することができる。例えば、自動車広告が主として販売代理店のウェブサイトに関連している場合、推論されたユーザ・パラメータは、「見込み自動車購入者」とすることができる。自動車広告が主として自動車愛好家のウェブサイトに関連している場合、推論されたユーザ・パラメータは、「関心＝自動車」とすることができる。補足コンテンツ生成器２８により生成される補足コンテンツ２９は、自動車広告のような、推論されたユーザ・データ４４に従って選択された広告を含むことができる。補足コンテンツ生成器２８により生成される補足コンテンツ２９はまた、自動車関連のブラウザ・テーマを含むこともできる。

図２は、既存のユーザ・プロファイル８２を有する既知の第２のユーザ８０に関連する活動が、ユーザ４０（今は「第１のユーザ」と呼ばれる）のユーザ・データを推論するプロセスにおける参照として用いられる、図１のシステム１０の概略図である。第２のユーザ８０についての既存のユーザ・プロファイル８２は、第２のユーザ８０についての以前に取得され、かつ、既にウェブ・サーバ２０が利用できるユーザ・データを含む。既存のユーザ・データは、例えば、ウェブ・サーバ２０上での過去のブラウジング履歴から得られたものであり得る。既存のユーザ・プロファイル８２はまた、ウェブ・サーバ２０に登録し、好みを入力する際に、第２のユーザ８０により入力されるプロファイル・データのような、第２のユーザ８０によりウェブ・サーバ２０に明確に提供されたデータを含むこともできる。第２のユーザ８０に関するこの既知のユーザ・データは、「Ｎ」個のユーザ・パラメータ８６の組にコンパイルされている。第２のユーザ８０のユーザ・パラメータ８６は、各々が第２のユーザ８０についての何らかの特徴を表す、電子的に格納されたフィールドとして具体化することができる。ユーザ・パラメータ８６の一例は、例えば、性別、人種、年齢、障害、流動性、住宅所有、雇用状況、さらに所在地などの人口統計学的情報を含む。ユーザ・パラメータ８６の他の例は、関心及び趣味、最新の購入又は見込み購入、政党、所属グループ、音楽の好み、及びユーザ８０に特有の他の情報を含む。しかしながら、第１のユーザ４０はウェブサイトにとって新しく、ウェブ・サーバ２０上にはっきりと認識できるユーザ履歴がないため、第１のユーザ４０は、最初に、ユーザ・パラメータ４６に関する空白のフィールドを有する。

第２の広告フィード６５は第２のユーザ８０をターゲットとしており、これは、第１のユーザ４０に対する第１の広告フィード６４と並列したものであり得る。図のように、第２の広告フィード６５は、第１の広告フィード６４と同じ広告サーバ６０から来る。しかしながら、代わりに、２つの広告フィード６４、６５が異なる広告サーバから来ることも可能である。検査ツール２７は、第１のユーザ４０に対する「第１の」広告フィード６４及び第２のユーザ８０に対する「第２の」広告フィード６４の両方を検査する。第１の広告フィード６４の検査された広告コンテンツは、それ自体、推論されたユーザ・データ４４の少なくとも一部を生成するのに十分な情報を提供し得る。しかしながら、第２の広告フィード６５を第１の広告フィード６４と比較し、広告フィード６４、６５の両方に共通する要素を特定することによって、推論されたユーザ・データを取得し、補い、又は確認することもできる。例えば、２つの広告フィード６４、６５の類似性に基づいて、第２のユーザの既存のユーザ・プロファイル８２内に既に存在するユーザ・パラメータ８６の１つ又は複数を、第１のユーザ４０のユーザ・プロファイル４２に割り当てることができる。１つの実施において、パラメータ１乃至パラメータＮのいずれかを、第１のユーザ・プロファイル４２の以前は空白のフィールドにコピーすることができる。

第１のユーザ４０及び第２のユーザ８０に対するターゲット広告を比較し、これらの広告の２つのユーザのどれが共通点を有しているかを判断することにより、ウェブ・サーバ２０は、ウェブサイト上の第１のユーザ４０の制限されたブラウジング履歴又は存在しないブラウジング履歴に基づいて、該ウェブ・サーバ２０がこれまで有していなかった第１のユーザ４０についての情報を推論することができる。第１のユーザ４０及び第２のユーザ８０に同じ広告が提示されているという観察結果は、２つのユーザ４０、８０が類似した特徴をもち得ることの手がかりになる。第１のユーザ４０はウェブサイトに未登録であるが、ウェブサイトは、少なくとも、第２のユーザ８０が第１のユーザ４０に類似しているという、最初の仮定又は推定をすることができる。次いで、補足コンテンツ生成器２８は、類似した製品及びサービスについての付加的な広告を第１のユーザ４０に提示することなどにより（広告フィード６４とは別個に）、第１のユーザ４０に提供されるコンテンツをカスタマイズ又は選択することができる。補足コンテンツ生成器２８はまた、第１のユーザ４０のブラウジング経験を個人化するために、カスタマイズされたテーマ又は他の補足コンテンツを適用することができる。

１つの基本的な例において、検査ツール２７は、ＩＰアドレス１及びＩＰアドレス２の両方に与えられる同一のターゲット型広告を識別することができる。例えば、第１のユーザ４０及び第２のユーザ８０の両方をターゲットにした広告が、自動車販売代理店又は特定の自動車ブランドからのものとすることができる。次いで、検査ツール２７は、第２のユーザ・プロファイル８２内のユーザ・パラメータ８６を検査して、ユーザ・パラメータ８６の少なくとも１つが自動車関連のものであることを確認する。例えば、ユーザ・パラメータは、「関心＝自動車」とすることができ、又は、第２のユーザ８０についての好まれる自動車ブランドを指定することができる。これに基づいて、ユーザ・パラメータを第２のユーザ・プロファイル８２から第１のユーザ・プロファイル４２にコピーすることができる。ユーザ・データを推論するこの手法は、なされる推論が常に正しいという点に関して、絶対間違いのないものではあり得ないが、第２の広告フィード６５及び第２のユーザ・プロファイル８２の使用により、推論されたユーザ・データ４４の完全性、正確性、又は信頼性を向上させるために用いることができる付加的な情報がもたらされる。

場合によっては、広告ＵＲＬ内の文字、又は広告ＵＲＬのコンテンツから直接、有用なユーザ・データを取得することは困難であるか又は実現不可能である。例えば、広告ＵＲＬが、いずれの有用なキーワードも含まないことがある。さらに、広告ＵＲＬに配置されたコンテンツが、ユーザ・データを抽出するための分析が困難な、ＪＰＥＧ（Joint Photographic Experts Group）又はＭａｃｒｏｍｅｄｉａ Ｆｌａｓｈのような形式を有していることがある。その状況において特に有用な別の実施形態は、第２のユーザ８０が受信した広告ＵＲＬ、及び、既知の既存のユーザ・プロファイル８２を有するいずれかの数の付加的なユーザが受信した広告ＵＲＬの履歴を格納することである。次に、後に第１のユーザ４０が受信する広告ＵＲＬは、同じ広告ＵＲＬを受信した、確立されたユーザ・プロファイルを有する他のユーザを検索するための索引として用いることができる。第１のユーザ４０は、同じ広告ＵＲＬを受信した確立されたユーザの各々と共通の１つ又は複数のユーザ・パラメータを有すると仮定することができる。

同じ広告ＵＲＬを受信した確立されたユーザは、１つより多くの共通のユーザ・パラメータを有し得るため、どのパラメータに関してこれらのユーザが共通点をもっているのかかについて何らかの不確実性が残る。どのユーザ・パラメータに関してこれらのユーザが共通点をもっているかについての確実性の程度は、比較に関与するユーザの数が増えることにより、増大し得る。例えば、あるターゲット型広告が、第１のユーザ４０、第２のユーザ８０、及び第３のユーザに共通であり得る。第２及び第３のユーザは、２つ又はそれより多くの共通のユーザ・パラメータを有し得るため、これらの２つ又はそれより多くのユーザ・パラメータのどれが第１のユーザ４０にも共通するのかに関して、何らかの不確実性が残る。同じ広告ＵＲＬを受信した第４のユーザに分析を拡げることにより、例えば、１つのユーザ・パラメータだけが第２、第３、及び第４のユーザに共通していることが明らかになり得る。これにより、広告ＵＲＬが、特定のユーザ・パラメータだけに基づいてこれらのユーザの各々に提示されたと仮定すると、第２、第３、及び第４のユーザに共通するユーザ・パラメータが、第１のユーザ４０にも共通するユーザ・パラメータであることがほぼ確実になり得る。このように、１つ又は複数の付加的なユーザ・パラメータを、第１のユーザと第３のユーザとの間の比較に基づいて推論することができ、このことは、第１のユーザ４０と第２のユーザ８０との間の比較だけに基づいては、他の方法で推論することができない。

別の有用な態様は、第１のユーザ４０が、匿名又は少なくともなかば非公開でのウェブサイトのブラウジングを選択できるというものである。これは、第１のユーザ４０とウェブサイトの所有者との間の相互に有益なトレードオフであり、これにより、第１のユーザ４０が所望のプライバシー・レベルを保持しながら、ウェブ・サーバ２０が、依然として、カスタマイズされたコンテンツを第１のユーザ４０に提供するのに有用なユーザ・データを推論することができる。例えば、第１のユーザ４０はクッキーを限定又は制限することができ、特にサードパーティのクッキーを限定又は制限することができる。第１のユーザ４０はまた、多くのブラウザ上で現在利用可能な「プライバシー・モード」でのブラウジングを選択することもできる。通常、ウェブ・ブラウザは、ブラウジング履歴、画像、映像、及びテキストのような情報をキャッシュ内に格納するが、プライバシー・モードは、ブラウザが、選択されたブラウジング・セッションに関する情報を格納することを防止することができる。これにより、ユーザ４０が、後日取り出すことができるローカル・データを格納することなく、サイトをブラウジングすることが可能になる。ＩＰログ４８内のＩＰアドレスに従って、ウェブサイトへの訪問をログ記録することは依然として可能であり、その結果、ウェブ・サーバ２０は、推論されたユーザ・データ４４をＩＰアドレス１と関連付けることができる。

図３は、方法の実施形態を一般的に概説するフローチャートである。ステップ１００において、ウェブ・サーバ上でホストされるコンテンツの要求が、第１のＩＰアドレスにおける第１のユーザから受信される。このコンテンツ要求は、ウェブ・サーバ上でホストされるウェブサイトをブラウジングする日常的な態様であり得る。典型的には、ウェブサイトをブラウジングする際、ブラウザが特定のＵＲＬを指定し、それがウェブ・サーバにより、そのＵＲＬにおけるウェブ・ページとして戻される。そのウェブ・ページにおいて、ハイパーリンクを、例えばウェブサイトの他のページ又はウェブ・ページによりリンクされるマルチメディアのような、ウェブ・サーバ上でホストされる他のコンテンツに埋め込むことができる。要求に応答して、ステップ１０２は、要求されたコンテンツをウェブ・サーバから第１のＩＰアドレスに配信することを必要とする。

ステップ１０４において、第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードが監視又は検査される。広告フィード内に含まれる広告のＵＲＬを取得することによって、広告フィードを検査することができる。広告ＵＲＬは、広告サーバ上でホストされる広告コンテンツを指し示している。ウェブ・サーバは、広告ＵＲＬに配置された広告コンテンツにアクセスしテキストを識別すること又はキーワードをコード化することなどによって、広告コンテンツを検査することができる。ウェブ・サーバは、ＵＲＬ自体からキーワードを取得することさえできる。

ステップ１０６は、ステップ１０４において検査された広告フィードからユーザ・データを推論することを含む。推論されたユーザ・データは、例えば、ステップ１０４において随意的に取得されたキーワードを含むことができる。キーワード・データベースを調べて、キーワードのリストをユーザ・パラメータのリストと相関させることができる。例えば、自動車に関連するキーワードを自動車へのユーザの関心と関連付けることができる。キーワード・データベース内のキーワードのいずれかが、検査された広告コンテンツ内に見られる場合、推論されたユーザ・データは、キーワード・データベース内で識別されるユーザ・パラメータを含むことができる。次いで、ステップ１０８によって、推論されたユーザ・パラメータの関数としてウェブ・テーマ又は付加的な広告を生成することができる。代替的に、キーワード・データベースは、キーワードのリストを、ウェブ・テーマ又は他の広告のような補足コンテンツのリストに直接相関させることもできる。キーワード・データベース内のキーワードのいずれも、検査された広告コンテンツ内に見られる場合、キーワードを用いて、ステップ１０８においてキーワード・データベースから直接取得される補足コンテンツを生成することができる。

ステップ１１０は、補足コンテンツをＩＰアドレスに提供することを含む。補足コンテンツは、ウェブ・サーバからＩＰアドレスに直接配信することができる。例えば、ウェブ・サーバは、テーマをカスタマイズすることができ、又は付加的な広告をＩＰアドレスにおけるユーザに提示することができる。

上記のシステム及び方法を用いて、ウェブサイトは、ユーザにサイトへの登録を促すこと又はサードパーティのソースから特定のユーザのユーザ・データを購入することなどによって、ユーザ・データを取得する従来の方法よりも低いコストで、情報を相関させ、収集することができる。これにより、ウェブサイトが、購入する必要なしに又はサードパーティと契約する必要なしに、サードパーティが収集した情報を非公開で安全に活用することも可能になる。これらの方法は、他のサードパーティの広告主及び他のエンティティが集めた機密情報を活用し、その機密情報を使用して、それらのサイトに来た匿名ユーザのより限られたプロファイルを構築する。

当業者により認識されるように、本発明の態様は、システム、方法、又はコンピュータ・プログラム製品として具体化することができる。従って、本発明の態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態（ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロ・コード等を含む）、又は、ソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせた実施形態の形を取ることができ、これらは全て本明細書において一般的に「回路」、「モジュール」又は「システム」と呼ぶことができる。さらに、本発明の態様は、媒体内に具体化されたコンピュータ使用可能プログラム・コードを有する１つ又は複数のコンピュータ・プログラム、または、コンピュータ可読媒体内に具体化されたコンピュータ・プログラム（製品）の形を取ることができる。

１つ又は複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせを用いることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読ストレージ媒体とすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体は、例えば、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は上記のもののいずれかの適切な組み合わせとすることができるが、これらに限定されるものではない。コンピュータ可読ストレージ媒体のより具体的な例（非網羅的なリスト）として、以下のもの、即ち、１つ又は複数の配線を有する電気的接続、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ（ＥＰＲＯＭ又はフラッシュ・メモリ）、光ファイバ、ポータブル・コンパクト・ディスク型読み出し専用メモリ（ＣＤ−ＲＯＭ）、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記のもののいずれかの適切な組み合わせが挙げられる。本明細書の文脈においては、コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって又はそれらと関連して用いるためのプログラムを収容又は格納することが可能な任意の有形媒体とすることができる。

コンピュータ可読信号媒体は、例えば、ベースバンドに内に、又は搬送波の一部として、具体化されたコンピュータ可読プログラム・コードをその中に有する、伝搬されるデータ信号を含むことができる。このような伝搬信号は、電磁気、光、又はそれらのいずれかの適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない種々の形態のいずれかをとることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体ではなく、かつ、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって、又はこれらと関連して用いるためのプログラムを伝達し、伝搬し、又は搬送することができる任意のコンピュータ可読媒体とすることができる。

コンピュータ・プログラムに具体化、または、コンピュータ可読媒体上に具体化されたプログラム・コードは、無線、有線、光ファイバ・ケーブル、ＲＦ等、又は上記のもののいずれかの適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない、任意の適切な媒体を用いて伝送することができる。

本発明の態様に関する動作を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードは、Ｊａｖａ、ＳｍａｌｌＴａｌｋ、Ｃ＋＋等のようなオブジェクト指向型プログラミング言語、及び、「Ｃ」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続き型プログラミング言語を含む、１つ又は複数のプログラミング言語のいずれかの組み合わせで記述することができる。プログラム・コードは、全体がユーザのコンピュータ上で実行される場合もあり、独立型ソフトウェア・パッケージとして、一部がユーザのコンピュータ上で実行される場合もあり、一部がユーザのコンピュータ上で実行され、一部が遠隔コンピュータ上で実行される場合もあり、又は全体が遠隔コンピュータ若しくはサーバ上で実行される場合もある。後者のシナリオにおいては、遠隔コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）若しくは広域ネットワーク（ＷＡＮ）を含むいずれかのタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続される場合もあり、又は外部コンピュータへの接続がなされる場合もある（例えば、インターネット・サービス・プロバイダを用いるインターネットを通じて）。

本発明の態様を、本発明の実施形態による方法、装置（システム）及びコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図及び／又はブロック図を参照して以下で説明する。フローチャート図及び／又はブロック図の各ブロック、並びに、フローチャート図及び／又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータ・プログラム命令によって実施することができることが理解されるであろう。これらのコンピュータ・プログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに与えてマシンを製造し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサによって実行される命令が、フローチャート及び／又はブロック図の１つ又は複数のブロックにおいて指定された機能／動作を実施するための手段を作り出すようにすることができる。

これらのコンピュータ・プログラム命令を、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、又は他のデバイスに特定の方式で機能するように指示することができるコンピュータ可読媒体内に格納して、それにより、そのコンピュータ可読媒体内に格納された命令が、フローチャート及び／又はブロック図の１つ又は複数のブロックにおいて指定された機能／動作を実施する命令を含む、コンピュータ・プログラムまたは製品を製造するようにすることもできる。

コンピュータ・プログラム命令を、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、又は他のデバイス上にロードして、そのコンピュータ、他のプログラム可能装置、又は他のデバイス上で一連の動作ステップを行わせてコンピュータ実装プロセスを生成し、それにより、そのコンピュータ又は他のプログラム可能装置上で実行される命令が、フローチャート及び／又はブロック図の１つ又は複数のブロックにおいて指定された機能／動作を実施するためのプロセスを提供するようにすることもできる。

図面内のフローチャート及びブロック図は、本発明の種々の実施形態によるシステム、方法及びコンピュータ・プログラム（製品）の可能な実装の、アーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図内の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための１つ又は複数の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、又はコードの一部を表すことができる。幾つかの代替的な実施において、ブロック内に記された機能は、図面内に記された順序以外の順序で行われる場合があることにも留意すべきである。例えば、連続して示された２つのブロックは、関与する機能に応じて、実際には実質的に同時に実行されることもあり、又はこれらのブロックは、ときには逆の順序で実行されることもある。ブロック図及び／又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び／又はフローチャート図内のブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を行う専用ハードウェア・ベースのシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実装することができることにも留意されたい。

本明細書で用いられる用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本発明を限定することを意図したものではない。本明細書で用いられる場合、単数形「１つの（ａ）」、「１つの（ａｎ）」及び「その（ｔｈｅ）」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形を同様に含むことを意図したものである。「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ）」及び／又は「含んでいる（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」という用語は、本明細書で用いられる場合、記述された特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、及び／又はそれらのグループの存在を指定するが、１つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、及び／又はそれらのグループの存在又は付加を排除するものではないことがさらに理解されるであろう。「好ましくは（ｐｒｅｆｅｒａｂｌｙ）」、「好ましい（ｐｒｅｆｅｒｒｅｄ）」、「好む（ｐｒｅｆｅｒ）」、「随意的に（ｏｐｔｉｏｎａｌｌｙ）」、「してもよい（ｍａｙ）」という用語、及び同様の用語は、言及される品目、条件、又はステップが、本発明の随意的な（必須ではない）特徴であることを示すために用いられる。

下記の特許請求の範囲における全ての「手段又はステップと機能との組み合わせ（ミーンズ又はステップ・プラス・ファンクション）」要素の対応する構造、材料、動作及び等価物は、その機能を、明確に特許請求される他の特許請求された要素との組み合わせで実行するためのあらゆる構造、材料、又は動作を含むことが意図されている。本発明の説明は、例証及び説明を目的として提示されたものであり、網羅的であること、又は本発明を開示された形態に限定することを意図したものでもない。本発明の範囲及び趣旨から逸脱しない多くの修正及び変形が当業者には明らかとなるであろう。実施形態は、本発明の原理及び実際的用途を最も良く説明するために、そして、当業者が、企図した特定の用途に適した種々の修正を伴う種々の実施形態に関して本発明を理解できるように、選択され、説明された。

１０：システム
２０：ウェブ・サーバ
２２：主ウェブサイト・コンテンツ
２４：要求されたコンテンツ
２５：コンテンツの要求
２７：検査ツール
２８：補足コンテンツ生成器
２９：補足コンテンツ
３０、６４、６５：広告フィード
４０：ユーザ（第１のユーザ）
４２：ユーザ・プロファイル
４４：推論されたユーザ・データ
４６：推論されたユーザ・パラメータ
４８：ＩＰログ
４９：連想キーワード・データベース
６２：以前に獲得されたユーザ・データ
６６：広告コンテンツ
８０：第２のユーザ
８２：第２のユーザ・プロファイル
８６：ユーザ・パラメータ

Claims (20)

1. ウェブ・サーバにおいて、第１のＩＰアドレスにおける第１のユーザから、前記ウェブ・サーバ上でホストされるコンテンツの要求を受信するステップと、
   前記要求されたコンテンツを前記ウェブ・サーバから前記第１のＩＰアドレスに配信するステップと、
   前記第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードを検査するステップと、
   前記広告フィードからユーザ・データを推論するステップと、
   前記広告フィードから推論された前記ユーザ・データに従って、補足コンテンツを生成するステップと、
   前記補足コンテンツを前記第１のＩＰアドレスに提供するステップと、
   を含む方法。
2. 前記推論されたユーザ・データに基づいて、前記第１のＩＰアドレスにおける前記ユーザと関連付けられた一時的なユーザ・プロファイルを生成するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
3. 利用可能なユーザ・プロファイルを有する第２のユーザをターゲットとした別個の広告フィードを検査するステップと、
   前記第２のユーザに対する前記広告フィードを、前記第１のユーザに対する前記広告フィードと比較して、前記広告フィードの両方に共通する要素を判断するステップと、
   前記第２のユーザの１つ又は複数の既知のユーザ・パラメータを、前記推論されたユーザ・データに割り当てるステップと、
   をさらに含む、請求項１に記載の方法。
4. 各々が既知のユーザ・プロファイルを有する１又は複数の付加的なユーザの広告Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ（ＵＲＬ）履歴を格納するステップと、
   前記第１のユーザに対する広告ＵＲＬを、同じ広告ＵＲＬを受信した前記１又は複数の付加的なユーザの前記広告ＵＲＬ履歴への索引として使用するステップと、
   前記同じ広告ＵＲＬを受信した前記１又は複数の付加的なユーザと共通のユーザ・パラメータを識別するステップと、
   前記識別されたユーザ・パラメータを前記第１のユーザに割り当てるステップと、
   をさらに含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードからユーザ・データを推論する前記ステップは、
   前記広告フィード内のテキストの１つ又は複数の語を識別するステップと、
   前記１つ又は複数の語を含むユーザ・パラメータを組み立てるステップと、
   を含む、請求項１に記載の方法。
6. 前記第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードからユーザ・データを推論する前記ステップは、
   前記広告フィード内の広告ＵＲＬを識別するステップと、
   前記ウェブ・サーバにおいて前記広告ＵＲＬにアクセスするステップと、
   前記広告ＵＲＬのページの前記コンテンツから、ユーザ・パラメータを組み立てるステップと、
   を含む、請求項１に記載の方法。
7. 前記広告フィードから前記ユーザ・データを推論する前記ステップは、
   前記第１のＩＰアドレスにおいて、前記広告フィードをウェブ・ブラウザ上にレンダリングするステップと、
   前記広告フィードからＵＲＬを取得するために、前記第１のＩＰアドレスにおいて実行されるスクリプトを使用するステップと、
   前記ＵＲＬを前記ＩＰアドレスから前記ウェブ・サーバに送信するステップと、
   を含む、請求項１に記載の方法。
8. コンピュータ使用可能プログラム・コードを含むコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・プログラムは、
   第１のＩＰアドレスにおける第１のユーザから、ウェブ・サーバ上でホストされるコンテンツの要求を受信するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
   前記要求されたコンテンツを前記ウェブ・サーバから前記第１のＩＰアドレスに配信するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
   前記第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードを検査するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
   前記広告フィードからユーザ・データを推論するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
   前記広告フィードから推論された前記ユーザ・データに従って、補足コンテンツを生成するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
   前記補足コンテンツを前記第１のＩＰアドレスに提供するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
   を含む、コンピュータ・プログラム。
9. 前記推論されたユーザ・データに基づいて、前記第１のＩＰアドレスにおける前記ユーザと関連付けられた一時的なユーザ・プロファイルを生成するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードをさらに含む、請求項８に記載のコンピュータ・プログラム。
10. 利用可能なユーザ・プロファイルを有する第２のユーザをターゲットとした別個の広告フィードを検査するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記第２のユーザに対する前記広告フィードを、前記第１のユーザに対する前記広告フィードと比較して、前記広告フィードの両方に共通する要素を判断するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記第２のユーザの１つ又は複数の既知のユーザ・パラメータを、前記推論されたユーザ・データに割り当てるためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    をさらに含む、請求項８に記載のコンピュータ・プログラム。
11. 各々が既知のユーザ・プロファイルを有する１又は複数の付加的なユーザの広告Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ（ＵＲＬ）履歴を格納するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記第１のユーザに対する広告ＵＲＬを、同じ広告ＵＲＬを受信した前記１又は複数の付加的なユーザの前記広告ＵＲＬ履歴への索引として使用するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記同じ広告ＵＲＬを受信した前記１又は複数の付加的なユーザと共通のユーザ・パラメータを識別するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記識別されたユーザ・パラメータを前記第１のユーザに割り当てるためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    をさらに含む、請求項８に記載のコンピュータ・プログラム。
12. 前記第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードからユーザ・データを推論するための前記コンピュータ使用可能プログラム・コードは、
    前記広告フィード内のテキストの１つ又は複数の語を識別するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記１つ又は複数の語を含むユーザ・パラメータを組み立てるためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    を含む、請求項８に記載のコンピュータ・プログラム。
13. 前記第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードからユーザ・データを推論するための前記コンピュータ使用可能プログラム・コードは、
    前記広告フィード内の広告ＵＲＬを識別するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記ウェブ・サーバにおいて前記広告ＵＲＬにアクセスするためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記広告ＵＲＬのページの前記コンテンツを含むユーザ・パラメータを組み立てるためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    を含む、請求項８に記載のコンピュータ・プログラム。
14. 前記広告フィードからユーザ・データを推論するための前記コンピュータ使用可能プログラム・コードは、
    前記第１のＩＰアドレスにおいて、前記広告フィードをウェブ・ブラウザ上にレンダリングするためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記広告フィードからＵＲＬを取得するために、前記第１のＩＰアドレスにおいて実行されるスクリプトを使用するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    前記ＵＲＬを前記ＩＰアドレスから前記ウェブ・サーバに送信するためのコンピュータ使用可能プログラム・コードと、
    を含む、請求項８に記載のコンピュータ・プログラム。
15. ウェブサイト・コンテンツを含むウェブ・サーバであって、ＩＰアドレスから前記ウェブサイトのコンテンツの要求を受信し、前記要求されたウェブサイト・コンテンツを、前記ウェブ・サーバから前記要求中のＩＰアドレスに配信するように構成されたウェブ・サーバと、
    第１のＩＰアドレスをターゲットとした広告フィードを検査し、前記広告フィードからユーザ・データを推論するように構成された検査ツールと、
    前記広告フィードから推論された前記ユーザ・データに従って補足コンテンツを生成し、前記補足コンテンツを前記第１のＩＰアドレスに提供するように構成された補足コンテンツ生成器と、
    を含むシステム。
16. 前記推論されたユーザ・データに基づいて、前記第１のＩＰアドレスと関連付けられた一時的なユーザ・プロファイルを生成するように構成されたプロファイル生成器をさらに含む、請求項１５に記載のシステム。
17. 前記検査ツールは、既知のユーザ・プロファイルと関連した第２のＩＰアドレスをターゲットとした別個の広告フィードを検査し、前記第２のＩＰアドレスに配信された前記広告フィードを、前記第１のＩＰアドレスに対する前記広告フィードと比較して、前記広告フィードの両方に共通する要素を判断し、前記第２のＩＰアドレスの１つ又は複数の既知のユーザ・パラメータを前記推論されたユーザ・データに割り当てるようにさらに構成される、請求項１５に記載のシステム。
18. 前記検査ツールは、前記広告フィード内のテキストの１つ又は複数の語を識別し、前記１つ又は複数の語を含むユーザ・パラメータを組み立てるように構成される、請求項１５に記載のシステム。
19. 前記検査ツールは、前記広告フィード内の広告Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ（ＵＲＬ）を識別し、前記ウェブ・サーバにおいて前記広告ＵＲＬにアクセスし、前記広告ＵＲＬのページの前記コンテンツを含むユーザ・パラメータを組み立てるように構成される、請求項１５に記載のシステム。
20. 前記広告フィードからＵＲＬを取得するためのスクリプトを含み、かつ、前記ＵＲＬ又はそのコンテンツを調べて前記ユーザ・データを生成するためのキーワードを識別する、前記第１のＩＰアドレスにおけるウェブ・ブラウザをさらに含む、請求項１５に記載のシステム。

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