JP2013125482A - 座標入力装置、座標入力装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

座標入力装置、座標入力装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】タッチ位置のズレに起因する動作の不具合を解消する。
【解決手段】入射光を再帰的に反射する再帰反射部材へ光束を投光する投光部と、再帰反射部材により反射された光束を受光する受光部とを備え、指示物体が光束を遮光して生じる遮光幅から当該指示物体の位置を算出する座標入力装置であって、遮光幅の変化に応じて、指示物体により指示された位置でダブルクリック機能としての指示入力を受け付ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、座標入力装置、座標入力装置の制御方法、およびプログラムに関する。
従来から、指や指示具を用いて情報処理装置へ入力指示を行う装置として、タッチパネル式の入力装置が知られている。タッチパネル式の指示位置座標検出方式には、透明導電シートによるマトリクス電極方式、縦横に並べた光ビームの遮断を検出する方式などがある。
特許文献1では、表示画面の両側枠に再帰性反射部材を配置し、角的に走査した光線が再帰性反射部材へ入射し、入射光と同じ方向に反射して戻ってきた光を検出し、指または指示具などによって光線を遮断されるタイミングから、指または指示具などの存在角度を求め、求めた角度から三角測量の原理によって指や指示具の位置座標を検出する技術が開示されている。
特許文献2では、タッチされた指示具の位置および大きさに対応して、画像表示方法を異ならせるタッチ入力技術が開示されている。すなわち、指示具の大きさに応じて一本の描画途中で線の太さを変えたりできる技術である。
特許文献3では、指示具の遮光深さ(入力面上の光が遮られる遮光部分の位置)および遮光幅から遮光量を算出し、遮光量の比較をすることによりペンアップ、ペンダウンの判定をする技術が開示されている。
特開昭62−5428号公報 特開平11−85377号公報 特許第4429083号公報
しかしながら、従来のタッチパネルでは、カーソルのダブルクリックの操作を行うために、指や指示具などで一定時間内に2回遮光させる(すなわち、2回表示面を叩く)必要がある。この操作を行う場合、例えばアイコンが小さいとアイコンが指で隠れてしまい、同じ場所を2回タッチするつもりでも、意図した位置から外れてタッチしてしまうことがある。この場合、ダブルタッチ機能として認識されない可能性が高くなる。したがって、同じ場所を2回タッチさせることは困難であり、ユーザにとって負担の大きい動作である。また、2回タッチするタッチ操作の仕方によっては、座標入力面を叩くことによる衝撃音が発生し、座標入力面の振動、揺れなどを引き起こしたりする。すなわち、同じ位置を複数回タッチする場合、動作の不具合が生じる可能性があるという課題がある。
上記の課題に鑑み、本発明は、タッチ位置のズレに起因する動作の不具合を解消することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明に係る座標入力装置は、
入射光を再帰的に反射する再帰反射部材へ光束を投光する投光手段と、前記再帰反射部材により反射された光束を受光する受光手段とを備え、指示物体が前記光束を遮光して生じる遮光幅から当該指示物体の位置を算出する座標入力装置であって、
前記遮光幅の変化に応じて、前記指示物体により指示された位置でダブルクリック機能としての指示入力を受け付けることを特徴とする。
本発明によれば、タッチ位置のズレに起因する動作の不具合を解消することができる。
第1実施形態に係る座標入力装置の処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態に係るダブルクリック機能の割り付け例を示す図。 第1実施形態に係るダブルクリック機能の別の割り付け例を示す図。 第2実施形態に係る座標入力装置の処理手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係るダブルクリック機能の割り付け例を示す図。 指示具の説明図。 指示物体(指)により形成される遮光幅の説明図。 指示物体(指示具)により形成される遮光幅の説明図。 座標入力装置の概略構成図。 座標入力装置におけるセンサユニットの分解斜視図。 座標入力装置におけるセンサユニットの投光部および受光部の構成図。 座標入力装置におけるセンサユニット中の検出部の構成図。 座標入力装置における画素番号Nと角度θとの関係を示す図。 座標入力装置における制御・演算ユニットの構成を示すブロック図。 座標入力装置における投光部の発光タイミングを示すタイミングチャート。 座標入力装置における検出部の光量分布の一例を示す図。
(第1実施形態)
まず図9乃至図16を参照して、本発明に係る座標入力装置の構成および座標位置算出処理について説明する。その後、図1乃至図3、図6乃至8を参照して、第1実施形態に係る座標入力装置の処理を説明する。
図9を参照して、座標入力装置の概略構成を説明する。センサユニット2001L、2001Rは、左右のセンサユニットであり、それぞれ投光部(発光部)および受光部(検出部)を有する。センサユニット2001L、2001Rは、後述する制御・演算ユニット20から制御信号を受け取ると共に、自身が検出した信号を制御・演算ユニット20へ送信する。制御・演算ユニット20は、光学式の座標入力装置全体を制御する。座標入力有効領域300はで、座標入力装置が指や指示具等の指示物体により入力指示した位置を検出するための領域である。再帰反射部400は、座標入力有効領域300の外側3辺を囲むような形(コの字形状)で配置されている。
再帰反射部400は、入射光を到来方向に再帰的に反射する再帰反射面を有する。再帰反射部400は、左右それぞれのセンサユニット2001L、2001Rからθ°(略90°)の範囲に投光された光を、センサユニット2001L、2001Rに向けて再帰反射する。再帰反射部400により再帰反射された光は、集光光学系とラインCCD等によって構成されたセンサユニット2001L、2001Rが有する受光部によって1次元的に検出され、その光量分布を示す信号が制御・演算ユニット20へ送られる。
このように構成することで、座標入力有効領域300に指や指示具等の指示物体による入力指示がなされると、センサユニット2001L、2001Rの投光部から投光された光が指や指示具等の指示物体によって遮られる。そして、センサユニット2001L、2001Rの受光部は、指や指示具等の指示物体によって遮られた部位の光(再帰反射による反射光)のみを検出することができなくなり、その結果、どの方向から到来した光が検出できなかったかを識別することが可能となる。
つまり、制御・演算ユニット20は、左右のセンサユニット2001L、2001Rの投光部の光量変化から、指や指示具等の指示物体により入力指示された部分の遮光範囲を検出し、その遮光範囲の情報から遮光位置の方向(角度)をそれぞれ導出する。この遮光範囲の検出・演算方法に関しては後に詳述する。さらに、導出された方向(角度)およびセンサユニット2001L、2001R相互間の距離情報等から遮光位置(座標)を幾何学的に算出する。それと共に、不図示の表示部に接続されているPC(パーソナルコンピュータ)等に、USB等のインタフェースを経由して座標値を出力する。
ここで用いられている再帰反射部400を構成する再帰反射部材としては、球体のビーズを反射面上に並べて配置することで再帰反射特性を有するビーズタイプの再帰反射シートを用いる。また、光学反射面であるコーナキューブを機械加工等により規則正しく配列することで再帰反射現象を起こす再帰反射シートを用いてもよい。
なお、図9において、水平線はX軸を、垂直線はY軸を、OはX軸とY軸との交点座標(0,0)を、それぞれ示す。そして、センサユニット2001L、2001Rは、座標入力有効領域300のX軸に平行な位置に、且つY軸に対称な位置に、互いに所定距離離間して配置されている。
また、図9に示した座標入力装置の座標入力有効領域300を構成する座標入力面は、座標入力装置と組み合わされる表示装置の表示面あるいはその前面板として使用される透明のガラス板あるいは透明樹脂板である。例えば、表示装置としては、液晶、プラズマ、またはリアプロジェクションを用いることができ、または、座標入力面がプロジェクターのスクリーンとした構成であってもよい。表示装置との一体的な構成によりインタラクティブな座標入力装置として利用可能できる。
<センサユニット2001L、2001Rの構成>
図10は、センサユニット2001L、2001Rの分解斜視図であり、センサユニット2001L、2001Rが有する投光部30および受光部40の構成例を示している。
図10において、投光部30は、赤外光を発光する赤外LED(発光ダイオード)31と、投光レンズ32とを備える。赤外LED31で発光した光は、投光レンズ32によって、座標入力有効領域300の面と略平行に、座標入力有効領域300の面内方向に扇状に投光される。
図11において、正面図1101は、センサユニット2001L、2001Rの組み立て状態における正面図を示す。正面図1101における各矢印は、投光部30による光が座標入力有効領域300の面内方向に扇状に分布している様子を示している。また、側面図1102は、正面図1101を側面から観察した際の図を示す。同様に座標入力有効領域300の面に略平行に、上下方向に制限された光束として投光され、主に再帰反射部400に対して光が投光されている様子を示している。背面図1103は、正面図1101を背面側から観察した際の図を示す。
再び図10に戻って説明すると、受光部40は、一次元のラインCCD41と、集光光学系としての集光レンズ42と、入射光の入射方向を概略制限する絞り43と、可視光等の余分な光の入射を防止する赤外フィルタ44とを備える。そして、投光部30により投光された光は、再帰反射部400によって再帰反射され、赤外フィルタ44および絞り43を介して集光レンズ42により、ラインCCD41内の検出素子群の面上に集光される。
また、図10において、絞り43、上筐体52、および下筐体51は、再帰反射部400からの再帰反射光のみを通過させるように、主に高さ方向(座標入力有効領域300の面と鉛直な高さ方向)の視野を制限している。そして、座標入力有効領域300の面内方向の視野は、概略的に制限する構成となっている。なお、本実施形態においては、下筐体51と絞り43とは、互いに一体に成型されているが、これらを別部材として構成してもよい。
図12を参照して、センサユニット2001L、2001Rの投光部30により投光された光が再帰反射部400により再帰反射して、受光部40が有するラインCCD41により検出されるまでの光路を説明する。図12は、座標入力有効領域300の面に対して垂直方向から観察した場合の正面図1201と、その側面図1202である。図12において、前述した略90°の範囲内の方向に投光された投光部30の光は、光透過部材を介して再帰反射部400によって再帰反射される。そして、赤外フィルタ44および絞り43を介して集光レンズ42に入射することになるが、その光は、集光レンズ42に対する入射角に応じてラインCCD41の画素45上に結像する。従って、ラインCCD41は、再帰反射光の入射角に応じた光量分布を信号として出力することになるので、ラインCCD41の画素番号が角度情報を示すことになる。
また、本実施形態では、投光部30と、検出部として機能する受光部40とは、互いに重ねて配置されている。従って、それらの距離L(図11の側面図1102参照)は、投光部30から再帰反射部400までの距離に比べて十分に小さな値であり、距離Lを有していても十分な再帰反射光を検出部として機能する受光部40が検知することが可能な構成となっている。
図13は、座標入力装置における受光光学系で観測されるラインCCD41の画素番号Nと導出すべき角度θとの関係を示す。図13において、縦軸は導出すべき角度θであり、横軸はラインCCD41の画素番号である。
ここでは、ラインCCD41の法線方向と受光光学系の対称軸とを互いに一致させ、その方向を角度0°と定義する。この時、測定角度範囲が小さければ、ラインCCD41の画素番号Nと測定角度θとが良好な線形関係を有する集光レンズ42を設計、製造することは容易である。しかし、測定角度範囲が大きくなると、集光レンズ42の端部で発生する光学的歪を除去することが困難となり、測定角度に大きな誤差が発生するようになる。そのため、光学的歪の影響を受けないCCD有効画素範囲を信頼性の高いデータとして用いるとよい。
なお、本実施形態に係る座標入力装置は、表示ディスプレイ(表示装置)、或いは、フロントプロジェクタ用スクリーンと重ねて配置することによって、指や指示具等の指示物体による筆跡を表示ディスプレイに表示させる。これにより、紙と鉛筆の様な使い勝手を実現できる。
<制御・演算ユニット20の構成>
図9において、制御・演算ユニット20と、センサユニット2001L、2001Rとの間では、ラインCCD41の制御信号、CCD用クロック信号、ラインCCD41の出力信号、およびLED31の駆動信号がやり取りされている。図14を参照して、この制御・演算ユニット20の構成を説明する。制御・演算ユニット20は、A/Dコンバータ81L、81Rと、メモリ82と、ワンチップマイコン等で構成されるCPU83と、LED駆動回路84L,84Rと、CPU制御用の動作クロック85と、CCD制御用の動作クロック86(CLK86)と、シリアルインタフェース87と、を備える。また制御・演算ユニット20は、センサユニット2001L,2001Rと接続されている。
CCD制御信号は、CPU83から出力されており、ラインCCD41のシャッタタイミングや、データの出力制御等を行っている。ラインCCD41用のクロックは、CLK86からセンサユニット2001L、2001Rへ送られると共に、ラインCCD41との同期をとって、各種制御を行うために、CPU83にも入力されている。LED駆動信号は、CPU83からLED駆動回路84L,84Rを経由して、センサユニット2001L、2001Rが有する赤外LED31に供給されている。
センサユニット2001L、2001Rが有する検出部として機能するラインCCD41からの検出信号は、制御・演算ユニット20が有するA/Dコンバータ81L、81Rに入力され、CPU83からの制御によってデジタル値に変換される。変換されたデジタル値は、必要に応じてメモリ82に記憶され、後述する方法で角度算出、さらには座標値が求められ、その算出結果は外部PC(パーソナルコンピュータ)等にシリアルインタフェース87等を介して出力される。
<光量分布検出処理>
図15は、制御信号のタイミングチャートである。制御信号91、92、93は、ラインCCD41制御用の制御信号であり、制御信号91(Sh信号)による間隔でラインCCD41のシャッタ解放時間が決定される。制御信号92(ICGL92)、制御信号93(ICGR93)は、それぞれ左右のセンサユニット2001L、2001Rへのゲート信号であり、ラインCCD41内部の光電変換部の電荷を読み出して転送するための信号である。制御信号94(LEDL94)、制御信号95(LEDR95)は、左右のセンサユニット2001L、2001RのLED31を駆動するための駆動信号である。
まず、制御信号91の最初の周期で、一方のLED31(この場合は、センサユニット2001Lが有するLED)を点灯するために、制御信号94がLED駆動回路(この場合は、LED駆動回路84L)を経由してLED31へ供給される。そして、次の周期で他方のLED(この場合は、センサユニット2001Rが有するLED)が駆動される。双方のLED31の駆動が終了した後に、ラインCCD41の信号が左右のセンサユニット2001L、2001Rから読み出される。指または指示具等の指示物体による入力が無い場合、つまり、遮光部分が無い場合には、それぞれのセンサユニット2001L、2001Rから読み出される信号の出力として、図16(a)に示されるような光量分布が得られる。
図16(a)において、Bが最大光量を検出した時のレベルであり、Aが最低レベルであるものとする。従って、反射光のない状態では、得られるレベルはA付近になり、反射光量が増えるほどBのレベルに近づく。ラインCCD41から出力されたデータは、逐次A/DコンバータによりA/D変換された後、CPU83によりデジタルデータとして取り込まれる。図16(b)は、指等で入力を行った場合、つまり、再帰反射部400の反射光を遮った場合の出力の例を示す。図16(b)において、Cの部分が指等によって再帰反射部400の反射光が遮られない、2本の指の隙間部分であるため、その部分のみ光量の低下がない。
光量分布の検出処理は、この光量分布の変化を検知して行うものであり、まず、図16(a)のような入力が無い初期状態のデータ(以下、初期状態で得られたデータを「初期データ」と称する)を予めメモリ82に記憶しておき、それぞれのサンプル期間で得られるデータと予めメモリ82に記憶しておいた初期データとの差分を算出することで、図16(b)のような変化があるか否かを判別することができる。
以下、図1のフローチャートを参照して、第1実施形態に係る座標入力装置の処理手順を説明する。
ステップS101において、CPU83は、遮光が有るか否かを判定する。すなわち、指や指示具などによって座標入力面にタッチすることにより生じる遮光の有無を判定している。遮光が有ると判定された場合(S101;YES)、ステップS103へ進む。一方、遮光が無いと判定された場合(S101;NO)、ステップS102へ進む。
ステップS102において、CPU83は、遮光がない場合は座標入力面にタッチしてないということを意味するので、Flag=0としてステップS101へ戻る。ステップS103において、CPU83は、遮光が有る場合は座標入力面にタッチしたことを意味するので、タッチされた位置座標算出を行う、
ステップS104において、CPU83は、遮光幅を検出してメモリ82に記憶する。ステップS105において、CPU83は、Flag=0であるか否かを判定する。Flag=0であると判定された場合(S105;YES)、ステップS106へ進む。一方、Flag=1であると判定された場合(S105;NO)、ステップS108へ進む。
ステップS106において、CPU83は、Flag=1としてステップS107へ進む。ステップS107において、CPU83は、位置座標をワンクリック機能(例えばマウスの左クリック機能)として出力する。その後、ステップS111へ進む。
ステップS108において、CPU83は、遮光幅を比較する。ステップS109において、CPU83は、遮光物が停止状態である時に遮光幅に変化があるか否かを判定する。例えば、遮光物が所定時間(例えば0.5秒)以上停止している場合に位置停止状態であると判定すればよい。遮光幅に変化があると判定された場合(S109;YES)、ステップS110へ進む。一方、遮光幅に変化がないと判定された場合(S109;NO)、ステップS107へ進む。
ステップS110において、CPU83は、ダブルクリック機能として受付けて出力する。ダブルクリック機能の動作により指示物体により指示されたオブジェクトの起動操作などが実行される。
ステップS111において、CPU83は、ユーザから処理の終了指示を受け付けたか否かを判定する。終了指示を受け付けたと判定された場合(S111;YES)、処理を終了する。一方、終了指示を受け付けていないと判定された場合(S111;NO)、ステップS101へ戻り処理を継続する。
ここで図7(a)および図7(b)を参照して、指による遮光状態について説明する。図7(a)は指1本の遮光状態を示しており、エリア6a、エリア6bが指により遮光されていないエリアである。幅A’が指1本の遮光幅に相当している。これに対して、図7(b)は指2本の遮光状態を示しており、エリア7a、エリア7b、エリア8は指で遮光されていないエリアであり、エリア8は2本の指の隙間から受光された光量分布が得られている。幅B’が指2本の遮光幅に相当している。従って、幅B’と幅A’の各遮光幅の差が、ステップS9で判定される遮光幅の変化に相当する。
図6を参照して、指示具の例について説明する。指示具4は、指示具4から延び縮み可能な指示具先端部5を有している。指示具先端部5は光2を遮光し、遮光幅Cが形成される。指示具4をE方向に押し込むと、指示具先端部5は指示具4の中に入り込み、状態601のようになる。状態601では、遮光幅Dが形成される。そして、指示具4をF方向に戻すと、指示具先端部5は指示具4から現れ、状態602のようになる。状態602では、再び遮光幅Cが形成される。
ここで図8(a)および図8(b)を参照して、図6に示した指示具による遮光状態について説明する。図8(a)は指示具先端部5の遮光状態(状態602に相当)を示しており、エリア9a、エリア9bが指示具先端部5により遮光されていないエリアである。幅C’が指示具先端部5の遮光幅に相当している。これに対して、図8(b)は指示具4の遮光状態(状態601に相当)を示しており、エリア10a、エリア10bは指示具4で遮光されていないエリアである。幅D’が指示具4の遮光幅に相当している。従って、幅C’および幅D’の各遮光幅の差が、ステップS9で判定される遮光幅の変化に相当する。
また、図1のフローチャートに従ったダブルクリック機能の割り付け例に関しては、図2の状態201に示すように、指3で座標入力面1を走査し、アイコンなどのダブルクリックによって起動するオブジェクト上で、指3を状態202のようにした時に、ダブルクリック機能が動作するように構成する。すなわち、遮光幅が第1の遮光幅から当該第1の遮光幅よりも広い第2の遮光幅へ変化したことに応じて、指示物体により指示された位置でダブルクリック機能としての指示入力を受付ける。
またダブルクリック機能の他の割り付けに関しては、図3の状態301に示すように、指3が1本で座標入力面1を走査(タッチ)している状態であり、一旦タッチ状態を解除した解除状態(状態302)にし、再度アイコンなどのダブルクリックによって起動するオブジェクト上で、指3を指1本のタッチ状態(状態303)から指2本のタッチ状態(状態304)にすることによって、ダブルクリック機能が動作するように構成してもよい。すなわち、遮光幅がゼロに変化した後に第1の遮光幅となり当該第1の遮光幅よりも広い第2の遮光幅へさらに変化したことに応じて、指示物体により指示された位置でダブルクリック機能としての指示入力を受付ける。なお、また指1本と指2本の形態を全く逆にして上記動作を構成してもよい。
本実施形態によれば、ダブルクリック操作をする場合に発生する、1回目のタッチ位置と2回目のタッチ位置とのタッチ位置のズレに起因する動作の不具合を解消することが可能となる。
(第2実施形態)
図4および図5を参照して、第2実施形態に係る座標入力装置の処理を説明する。まずは、図4のフローチャートを参照して、第2実施形態に係る座標入力装置の処理手順を説明する。座標入力装置の構成については第1実施形態と同様である。また、ステップS401乃至ステップS408の各処理は、第1実施形態で説明したステップS101乃至ステップS108の各処理と同様である。
ステップS409において、CPU83は、遮光物が停止状態である時に遮光幅が太くなったか否かを判定する。例えば、遮光物が所定時間(例えば0.5秒)以上停止している場合に停止状態であると判定すればよい。遮光幅が太くなったと判定された場合(409;YES)、ステップS415へ進む。一方、遮光幅が太くなっていないと判定された場合(S409;NO)、ステップS410へ進む。
ステップS410において、CPU83は、遮光物が停止状態である時に遮光幅が細くなったか否かを判定する。遮光幅が細くなったと判定された場合(410;YES)、ステップS412へ進む。一方、遮光幅が細くなっていないと判定された場合(S410;NO)、ステップS411へ進む。
ステップS411において、CPU83は、Flag=1であるか否かを判定する。Flag=1であると判定された場合(S411;YES)、ステップS407へ進む。一方、Flag=1でないと判定された場合(S411;NO)、ステップS415へ進む。
ステップS412において、CPU83は、Flag=2であるか否かを判定する。Flag=2であると判定された場合(S412;YES)、ステップS413へ進む。一方、Flag=2でないと判定された場合(S412;NO)、ステップS407へ進む。
ステップS413において、CPU83は、Flag=1とする。ステップS414において、CPU83は、ダブルクリック機能を動作させる。その後、ステップS417へ進む。ステップS415において、CPU83は、Flag=2とする。ステップS416において、CPU83は、ワンクリック機能を動作させる。ステップS417の処理は、ステップS111の処理と同様である。
ここで図5を参照して、指でタッチ動作をする例を説明する。図5において、まず座標入力面1に指3を1本タッチする(状態501)。状態501は、マウスのカーソル移動機能の状態に対応する。次に、まず座標入力面1に指3を2本タッチする(状態502)。状態502は、ワンクリック(マウスの左ボタン)機能の状態に対応する。さらに、指3を2本タッチした状態のまま、ダブルクリックによって起動するアイコンなどのオブジェクト上にカーソルを移動させる。その後、指1本のタッチ状態(状態503)に変化させると、ダブルクリック動作として機能し、アイコンを起動することができる。すなわち、遮光幅が第1の遮光幅から当該第1の遮光幅よりも広い第2の遮光幅へ変化し、さらに第1の遮光幅へ変化したことに応じて、指示物体により指示された位置でダブルクリック機能としての指示入力を受付ける。なお、また指1本と指2本の形態を全く逆にして上記動作を構成してもよい。また、図6に示す指示具を使用して同様の機能を割り当ててもよい。
本実施形態によれば、ダブルクリック操作をする場合に発生する、1回目のタッチ位置と2回目のタッチ位置とのタッチ位置のズレに起因する動作の不具合を解消することが可能となる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (6)

  1. 入射光を再帰的に反射する再帰反射部材へ光束を投光する投光手段と、前記再帰反射部材により反射された光束を受光する受光手段とを備え、指示物体が前記光束を遮光して生じる遮光幅から当該指示物体の位置を算出する座標入力装置であって、
    前記遮光幅の変化に応じて、前記指示物体により指示された位置でダブルクリック機能としての指示入力を受け付ける受付手段を備えることを特徴とする座標入力装置。
  2. 前記受付手段は、前記遮光幅が第1の遮光幅から当該第1の遮光幅よりも広い第2の遮光幅へ変化したことに応じて、前記ダブルクリック機能としての指示入力を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 前記受付手段は、前記遮光幅がゼロに変化した後に第1の遮光幅となり当該第1の遮光幅よりも広い第2の遮光幅へさらに変化したことに応じて、前記ダブルクリック機能としての指示入力を受け付けることを特徴とする請求項1または2に記載の座標入力装置。
  4. 前記受付手段は、前記遮光幅が第1の遮光幅から当該第1の遮光幅よりも広い第2の遮光幅へ変化し、さらに前記第1の遮光幅へ変化したことに応じて、前記ダブルクリック機能としての指示入力を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  5. 入射光を再帰的に反射する再帰反射部材へ光束を投光する投光手段と、前記再帰反射部材により反射された光束を受光する受光手段と、受付手段とを備え、指示物体が前記光束を遮光して生じる遮光幅から当該指示物体の位置を算出する座標入力装置の制御方法であって、
    前記受付手段が、前記遮光幅の変化に応じて、前記指示物体により指示された位置でダブルクリック機能としての指示入力を受け付ける受付工程を有することを特徴とする座標入力装置の制御方法。
  6. 請求項5に記載の座標入力装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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