JP2013124837A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに違和感のない貯湯式給湯機を提供すること。
【解決手段】貯湯タンクと、貯湯タンク内の湯水の温度を検出する複数の残湯温度センサと、残湯温度センサの検出値から、貯湯タンク内の残湯量を演算する残湯量演算手段と、残湯量演算手段の演算結果を表示する残湯量表示手段と、を備えた貯湯式給湯機であって、残湯量演算手段は、残湯量センサの検出値が所定の閾値よりも高い場合に残湯有と判断する第1の判定基準と、残湯量センサの検出値が所定の閾値よりも高い第2の閾値より高い場合に残湯有と判断する第2の判定基準と、を有するものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関するものである。
従来の貯湯式給湯機は、貯湯タンクの湯量(残湯量)表示手段として、貯湯タンク内部の湯温を検出する複数の温度センサにより検出された検出温度が下限温度以上、下限と上限温度の間、上限温度以下であるかを判別し、温度センサ設置位置別に各検出温度を表示するもの(特許文献1)や、複数の温度センサの検出温度と設置位置間隔との積から貯湯熱量を演算し、一方、貯湯した熱量を加熱能力とわき上げ時間から演算し、貯湯タンクから消費した熱量を演算し、貯湯熱量に加減算した熱量を標準的な使用温度に換算して表示するもの(特許文献2)や、貯湯タンクに蓄えることができる最大量と残湯量とを対比表示する手段と、わき上げによって蓄熱しようとする目標蓄熱量と残湯量を対比表示する手段を備え、ユーザに不用意な湯切れの心配をさせないようにしたもの(特許文献3)がある。
実開平4−50353号公報 特開2007−211997号公報 特開2010−84959号公報
しかしながら、上記の従来技術では、わき上げや給湯といったユーザが認知できる機器の動作以外によって残湯量が変化する場合、例えば貯湯タンクから外気への放熱による温度センサ読み値の低下の場合なども、温度センサ読み値の変化に従って残湯量表示を変化させてしまい、ユーザにとっては機器を操作していないのに湯量が変化するという違和感を生じさせる。
本発明はこの課題を解決するためになされたもので、ユーザに違和感のない貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
貯湯タンクと、貯湯タンク内の湯水の温度を検出する複数の残湯温度センサと、残湯温度センサの検出値から、貯湯タンク内の残湯量を演算する残湯量演算手段と、残湯量演算手段の演算結果を表示する残湯量表示手段と、を備えた貯湯式給湯機であって、残湯量演算手段は、残湯量センサの検出値が所定の閾値よりも高い場合に残湯有と判断する第1の判定基準と、残湯量センサの検出値が所定の閾値よりも高い第2の閾値より高い場合に残湯有と判断する第2の判定基準と、を有するものである。
本発明によれば、ユーザに違和感のない貯湯式給湯機を提供することができる。
本発明の実施の形態1による貯湯式給湯機の回路構成図である。 本発明の実施の形態1による貯湯式給湯機の電気的構成図である。 本発明の実施の形態1によるリモコンの構成図である。 本発明の実施の形態1による残湯量表示と残湯温度センサの検出状態との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1による湯水判定基準を説明する図である。 本発明の実施の形態1による判定基準切替条件を示す図である。
以下、本発明の貯湯式給湯機の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機100は、市水等の低温水を熱源機で湯に沸き上げて所望箇所に給湯する機能や、浴槽15内に浴水を湯張りし、その浴水を追焚きする機能などを有するものであり、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2と制御部45とを備えている。以下、貯湯式給湯機100の各構成要素について説明する。
ヒートポンプユニット1は、ヒートポンプユニットケース8内に、冷媒を圧縮する圧縮機3と、放熱器4と、膨張弁5と、蒸発器6と、これらを環状に接続する冷媒配管7とによって構成された冷凍サイクルシステムを有し、熱源機として機能する。上記の冷凍サイクルシステムでは、二酸化炭素等の冷媒が圧縮機3で圧縮されて高温、高圧となった後に放熱器4で放熱し、膨張弁5で減圧され、蒸発器6で吸熱してガス状態となって圧縮機3に吸入される。一方、タンクユニット2は、貯湯タンク10、給水管路30、貯湯用循環管路40、給湯管路50、1次側循環管路60、2次側循環管路70、ふろ用熱交換器11を有している。
貯湯タンク10は、給水管路30から供給される低温水を貯留すると共にヒートポンプユニット1で沸き上げられた湯を貯留する積層式の貯湯タンクである。この貯湯タンク10の下部には、給水管路30が接続される水導入口と、貯湯用循環管路40の配管20が接続される水導出口とが設けられており、当該貯湯タンク10の上部には、貯湯用循環管路40の配管21が接続される温水導入口と、給湯管路50が接続される温水導出口とが設けられている。貯湯タンク10は、常に満水状態に保たれる。また貯湯タンク10の表面には、1つ以上の残湯温度センサを備える。ここでは貯湯タンク10上部から下部にかけて高さ方向上下順に残湯温度センサ10a、残湯温度センサ10b、残湯温度センサ10c、残湯温度センサ10dを、貯湯タンク10の所定容量ごとの位置となるように配置し、その検出温度を残湯量の演算に利用する。また、貯湯タンク10の上部には、わき上げにより加熱された湯水の膨張による圧力上昇を緩和するため、湯水を系外へ逃がすための逃し弁29が設けられている。
給水管路30は、市水等の低温水を貯湯タンク10、給湯管路50、および所定の給湯先に供給する管路であり、第1〜第3給水管部30a〜30cおよび減圧弁25を有している。第1給水管部30aは水道等の水源と貯湯タンク10下部の水導入口とを繋ぎ、第2給水管部30bは第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと後述の給湯用混合弁23,ふろ用混合弁24とを繋ぎ、第3給水管部30cは第1給水管部30aから分岐して該第1給水管部30aと所定の給湯先とを繋ぐ。図示の例では、給湯先の例として1つの給湯口27が示されている。減圧弁25は、第1給水管部30aでの第3給水管部30cの分岐箇所よりも下流側に設けられて、水源水圧を所定値以下となるように減じる。図1においては、給水管路30での低温水の流れ方向を実線の矢印で示している。
貯湯用循環管路40は、貯湯タンク10の水導出口からヒートポンプユニット1中の放熱器4を経由して貯湯タンク10の温水導入口に達する管路であり、貯湯タンク10内の湯水を外部へ排出するための排水配管81側の経路に切替可能な排水栓80と、わき上げポンプ19とがこの順に設けられた配管20と、出湯切替弁22が設けられた配管21と、出湯切替弁22に一端を接続され、他端を貯湯タンク10の下部に接続されたバイパス管21aとを有している。配管20は水導出口と放熱器4とを繋ぎ、配管21は放熱器4と温水導入口とを繋ぐ。凍結防止運転時には、貯湯タンク10から配管20に流入した水が放熱器4と配管21を経由しバイパス管21aを通って再び貯湯タンク1の下部に流れる。放熱器4により湯を沸上げる沸上げ運転および上記凍結防止運転を可能にするために、配管21での出湯切替弁22の上流側にわき上げポンプ19が設けられている。
給湯管路50は、貯湯タンク10に貯留された湯と給水管路30からの低温水とを給湯用混合弁23またはふろ用混合弁24で混合し所定温度の温湯とし、その温湯を浴槽15や所定の給湯先、図示の例では給湯口27に供給する管路であり、この給湯用混合弁23およびふろ用混合弁24の他に第1〜第3給湯管部50a〜50cを有している。第1給湯管部50aは貯湯タンク10の上部の温水導出口と給湯用、ふろ用混合弁23,24とを繋ぎ、第2給湯管部50bはふろ用混合弁24と2次側循環管路70のふろ往き管18とを繋ぎ、第3給湯管部50cは給湯用混合弁23と給湯口27とを繋ぐ。また、第2給湯管部50bには、浴槽15側への経路の開閉を行う、ふろ給湯用電磁弁44と、内部の湯水の流量を検出するふろ用流量センサ41が設けられている。また、第3給湯管部50cには、給湯用流量センサ28が備えられており、流れる湯水の流量を検出可能である。
1次側循環管路60は、貯湯タンク10の上部の温水導出口からふろ用熱交換器11を経由して貯湯タンク10の下部に達する管路であり、配管12と、熱源ポンプ13が設けられた配管14とを有している。配管12は貯湯タンク10の温水導出口とふろ用熱交換器11上部の熱源側入口111とを繋ぎ、配管14はふろ用熱交換器11下部の熱源側出口112と貯湯タンク10の下部とを繋ぐ。図示の例では、第1給湯管部50aでの貯湯タンク10側の所定の区間が、配管12での貯湯タンク10側の区間を兼ねている。
2次側循環管路70は、浴槽15からふろ用熱交換器11を経由して再び浴槽15に戻る管路であり、ふろポンプ16が設けられたふろ戻り配管17と、ふろ往き配管18とを有している。ふろ戻り配管17は浴槽15とふろ用熱交換器11下部のふろ側入口113とを繋ぎ、ふろ往き配管18はふろ用熱交換器11上部のふろ側出口114と浴槽15とを繋ぐ。ふろ戻り配管17には、内部の流れの有無を検知するフロースイッチ47と内部の水圧を検知し、浴槽の水位を検出する水位センサ39とが設けられている。
ふろ用熱交換器11は、1次側循環管路60を流れる湯と2次側循環管路70を流れる浴水との間で熱交換を行って浴水を加熱するものである。タンクユニット2を構成する上述の構成部材のうち、給水管路30、貯湯用循環管路40、給湯管路50、および2次側循環管路70の各々は、その一部がタンクユニットケース9の外部にまで延在しており、残りの構成部材は、タンクユニットケース9に納められている。
貯湯式給湯機100を制御する制御手段として、タンクユニットケース9内に配置された制御部45と、台所や浴室等に配置されて制御部45に有線接続または無線接続されたリモコン46とを有している。制御部45は、ヒートポンプユニット1、出湯切替弁22、わき上げポンプ19、ふろ用混合弁24、給湯用混合弁23、熱源ポンプ13、ふろポンプ16に接続され、当該制御部45の入力装置として機能するリモコン46からユーザが入力した情報や指令等に応じてこれらの動作を制御する。
図2は、本発明における実施の形態1による貯湯式給湯機の電気的構成図である。制御部45は、残湯温度センサ10a、10b、10c、10dと、給湯用流量センサ28と、ふろ用流量センサ41と、フロースイッチ47と水位センサ39とから電気信号を受信し各物性値に換算する。また、制御部45は、給湯用混合弁23と、ふろ給湯用混合弁24と、ふろ給湯用電磁弁44と、わき上げポンプ19と、ふろポンプ16と、熱源ポンプ13に電気信号を発信し各部品を駆動させる。また、制御部45は、リモコン46と電気通信線により接続され、相互に情報を送受信する。
図3は、本発明における実施の形態1による貯湯式給湯機のリモコンの構成図である。
リモコン46は、ユーザの操作に対応した各種の設定状態や、その操作によって生じる動作情報などを表示する表示部461と、浴槽15への湯張りを指示するためのふろ自動釦464と、浴槽15内の浴水を追い焚きするための追いだき釦465と、図示しないが、給湯口27へ出湯する湯水の温度を設定する給湯温度設定釦などを備える。また、表示部461には、貯湯タンク10の残湯量情報を表示する残湯量表示部462や、貯湯式給湯機100の動作状態を表示する動作表示部463が含まれており、制御部45から受信する情報に従って表示を行う。
したがって、貯湯式給湯機100は、リモコン46からユーザが入力した上述の情報や指令等に基づいて動作する。例えば、リモコン46からユーザが入力した沸上げ開始時刻になると、制御部45による制御の下にヒートポンプユニット1およびわき上げポンプ19が起動されて沸上げ運転が開始され、貯湯タンク10に設けられた残湯温度センサ10a〜10dの検知結果から所定温度の湯が貯湯タンク10に所定量貯留されたと判断されるまで継続される。この間、貯湯タンク10下部の水導出口から貯湯用循環管路40に低温水が流入し、ヒートポンプユニット1で湯に沸き上げられて貯湯タンク10上部の温水導入口から該貯湯タンク10に戻される。なお、わき上げ動作中であることを、動作表示部463に表示するようにしてもよい。
また、ユーザが、給湯口27を開くことにより水圧が開放され、貯湯タンク10から湯が、減圧弁25側からは水がそれぞれ給湯混合弁23に供給され、弁の開度に応じた比で混合された湯が、第3給湯管部50cを通じて給湯口27に給湯される。給湯流量用センサ28が所定の流量を検知したとき、動作表示部463に給湯動作中であることを表示する。または単に湯を消費中であることを表示してもよい。
また、リモコン46からユーザが湯はり運転の開始指令を入力すると、制御部45による制御の下に第2給湯管部50bに設けられたふろ給湯用電磁弁44が開き、第2給湯管部50bに設けられた温度センサ(図示せず)の検出湯温が、あらかじめリモコン46からユーザが設定した湯はり湯温となるようにふろ給湯用混合弁24を制御する。これにより、第2給湯管部50bから2次側循環回路70を経由して浴槽15に浴水の供給が開始される。この湯はり運転は、例えば第2給湯管部50bに配置されたふろ用流量センサ41の検知結果から浴槽15内の浴水が所定量に達したと判断されると、ふろ給湯用電磁弁44を閉じ終了する。なお、ふろ用流量センサ41が所定の流量を検知したとき、動作表示部463にふろ給湯動作中であることを表示する。または単に湯を消費中であることを表示してもよい。また、ふろ用流量センサ41の出力に寄らず、ふろ給湯用電磁弁44が開状態の間をふろ給湯動作中として表示してもよい。
また、リモコン46からユーザが追焚き運転の開始指令を入力すると、制御部45による制御の下に熱源ポンプ13およびふろポンプ16が起動されて追焚き運転が開始される。この追焚き運転は、例えばふろ戻り配管17に配置された温度センサ(図示せず)の検知結果から浴槽15内の浴水が所定温度にまで加熱されたと判断されるまで継続される。なお、追いだき機能が動作したとき、動作表示部463に追いだき動作中であること、または湯を消費中であることを表示してもよい。
また、給水管路30からの給水を図示しない止水栓等で止めた状態で、逃し弁29を開き、排水栓80を排水配管81が連通する側に開くことにより、逃し弁29から吸気し、配管20を経由して貯湯タンク10内の湯水は排水配管31を通じて外部に排水される。
次に、本発明の主要な部分である、リモコン46による残湯量表示部462に表示する残湯量の情報について説明する。貯湯タンク10内に貯湯されている湯水が、湯(残湯)なのか水なのを判断する基準として、給湯可能な温度、例えば45℃以上の湯を残湯と定義し、この温度以上の湯の量を残湯量とする。各残湯温度センサの位置において、45℃以上であれば湯、未満であれば水として、これを判定基準とした場合は図4の残湯量表示欄に示すように、残湯温度センサの検出結果に対応して、残湯量表示部462に目盛りをもつ絵として表示する。湯はわき上げによって貯湯タンク10の上部から高温水層として積層されるため、複数の残湯温度センサのうち高い位置に取り付けられたもの、つまり残湯温度センサ10aから順に検出温度が湯か水かを判定することで、貯湯タンク10の上部からどのくらいの量を湯が占めているかを知ることができる。
次に制御部45で行う残湯量の表示を行うための、湯水判定基準の考え方について説明する。図5の第1の判定基準に示すように、各残湯温度センサの検出温度に対し、湯水閾温度、例えば上述の45℃付近を第1の湯下限温度と第1の水上限温度とから成るヒステリシスを持たせた判定基準とする。例えば現在の、ある残湯温度センサの読み値が44℃で水と判定している場合、次の読み値が45℃では水、その次の読み値が46℃では湯として判定し、水から湯と判定が変わり、図5の上側のレンジに移行する。このあと、例えば次の読み値が45℃では湯のままであるが、次の読み値が44℃になった場合は、図5の下側のレンジに移行し、判定は水となる。
各残湯温度センサの検出温度が上がる主な条件としては、わき上げにより貯湯タンク10へ湯を供給している場合が挙げられる。貯湯タンク10内の高温水層が増加することで、残湯温度センサ10aから残湯温度センサ10dの順に水判定から湯判定に変化していく。一方、各残湯温度センサの検出温度が下がる主な条件としては、給湯口27からの出湯、浴槽15への湯張りや追いだきなどにより湯を消費している場合が挙げられる。貯湯タンク10内の高温水層が減少することで、残湯温度センサ10dから残湯温度センサ10aの順に湯判定から水判定に変化していく。いずれの手段を行っている場合も、ユーザにとっては能動的に操作したことによる動作、もしくはユーザが予めリモコン46等で設定しておき貯湯式給湯機100(機器側)が自動で行うことを期待する動作であるので、残湯量表示が変化するのは妥当な現象としてユーザに受け入れられる。
一方、各残湯温度センサの検出温度が下がる場合としては、ユーザが認知できない以下のような場合も挙げられる。ひとつは、貯湯タンク10から外気へ自然放熱することによる貯湯タンク内部の残湯温度の低下である。この場合、ユーザは「湯を使用していないのに残湯量が減った」と認識し不満足につながる可能性がある。また、貯湯式給湯機を保護する目的で機器がユーザの操作によらず自動で行う動作で、動作状態であることを表示せず、湯も給湯されていないような状態も当てはめることができる。例えば、貯湯用循環管路40や1次側循環管路60、2次側循環管路70等の凍結を防ぐためにわき上げポンプ19、ふろポンプ16、熱源ポンプ13を駆動して貯湯タンク10内の湯の熱を配管に伝える凍結防止運転や、わき上げ後の高熱となった放熱器4を放置することで水の中のスケール成分が析出するのを防ぐためにわき上げポンプ19を駆動して冷却するスケール予防運転などである。これらの運転についてもユーザは湯を使用した認識をすることは難しく、同様に不満足につながる可能性がある。
そこで、ユーザが認知できない上記の事象の間は、図5の第2の判定基準で湯水判定を行うことによってユーザが理解しにくい残湯量表示の変化が起こらないようにする。図5の第2の判定基準は、前述の第1の判定基準での第1の湯下限温度以下の温度に第2の湯下限温度を設定するとともに、第1の水上限基準以上の温度となるように第2の水上限温度を設定するものである。このように、各残湯温度センサの検出温度に対し、湯水閾温度、例えば34℃を第2の湯下限温度、56℃を第2の水上限温度とするヒステリシスを持たせた判定を行う。ここで、第2の湯下限温度は第1の湯下限温度以下の値(例えば34℃)に設定する。この値は、残湯量表示が変化しないのが好ましい温度として、例えば予め実機で起こる放熱や自動動作による湯の消費で低下する温度(例えば10K)を把握しておき、第1の湯下限温度から引いた値(44−10=34℃)とするとよい。第2の水上限温度は第1の水上限温度以上の値(例えば56℃)に設定する。第2の湯下限温度の決め方と同様、残湯量表示が変化しないのが好ましい温度を設定するとよい。ユーザが認知できないような残湯量が減少する動作があり、増加する動作がないと想定される場合は、第2の水上限温度は、第1の水上限温度と等しく設定してもよい。ユーザが認知できないような残湯量が増加する動作があり、減少する動作がないと想定される場合は、第2の湯下限温度は、第1の湯下限温度と等しく設定してもよい。
具体的な例で判定基準での動作を説明すると例えば、第2の判定基準を選択しており、現在の読み値が45℃で湯と判定している場合に、貯湯タンク10からの放熱により残湯温度が徐々に35℃まで低下するとする。残湯温度センサ読み値が44℃では第1の湯下限温度によって判定しないため湯、43℃では湯、と続き、35℃まで放熱しても湯と判定して残湯量表示は変化しない。放熱の想定を超え34℃まで低下する場合は、水と判定し残湯量表示が変化する。
さらに制御部45は、以上に示した第1の判定基準と第2の判定基準による残湯量の演算を、状況によって使い分け、残湯量表示部462に表示する。すなわち、ユーザによる湯張りや追い焚きなどの操作、または湯の使用など貯湯式給湯機をユーザが利用することによって、貯湯タンク10内の湯量に変化を生じた場合、動作表示部463にその動作状態を表示するとともに、制御部45による残湯量の演算に第1の判定基準を用いて残湯量表示部462に表示するモードに移行し、逆に貯湯式給湯機100が、貯湯タンク10内の湯の増減に係わる動作を実行していないときは、制御部45は、第2の判定基準を用いて残湯量を表示するモードに移行するように制御する。さらに、制御部45は、第2の判定基準を用いて残湯量を表示するモードに移行している間、ユーザの操作によらず(または、認知できずに)動く機能(上述)が動作したときは、第2の判定基準を用いたままで残湯量を表示するように構成してもよい。これにより、ユーザが認知できる動作の間は第1の判定基準に従って残湯量表示は妥当な変化をし、これらの動作が終了して以降、上記の放熱や凍結予防手段、スケール予防手段が起こった場合は、第2の判定基準に切り替えるため、第1の湯下限温度を下回っても残湯量表示は変化せず、ユーザが違和感をもつような残湯量表示変化を抑制することができる。
また、長期間ユーザが湯の使用に係わる操作などを行わない場合であっても長時間わき上げを行わない(貯湯タンク内の湯が増加しない)場合、貯湯タンク内の湯から外気へ放熱が続き貯湯タンク内の湯の熱量が減少し給湯に用いることができない水になっていくことは、ユーザにとっても自然な現象として受け取られる場合が多い。これに対し、第2の判定基準であった場合も、残湯量が大きく変化することにより第1の判定基準に移行して温度センサ読み値に応じて残湯量を表示するようにしてもよい。これによれば、放熱を続けるにつれ貯湯タンク10内部の温度が下降し残湯温度センサの読み値が減少することによる残湯量表示の変化は、ユーザにとって妥当な変化として違和感なく受け取られる。
また、所定時間、貯湯タンク10内の残湯量に変化がない場合、制御部45は、第2の判定基準を用いて残湯量を判断するモードに移行し、第2の判定基準により貯湯タンク10の残湯量の変化を検出した場合、第1の判定基準を用いて残湯量を判断するモードに移行するように構成してもよい。これによれば、ユーザが逃し弁29や排水弁30を操作することによって貯湯タンク10内の多量の湯を排水した場合、例え第2の判定基準で残湯量を表示している状態であったとしても、残湯量が大きく変化することにより第1の判定基準に移行して残湯温度センサの読み値が変化し、それに応じて残湯量を表示するので、残湯量表示の変化は、ユーザにとって妥当な変化として違和感なく受け取られる。
なお、上述の実施の形態1では、第1の判定基準や第2の判定基準での湯水の判定温度に、ヒステリシスをもった場合について詳細に述べたが、例えば、第1の判定基準に第1の水上限温度のみを用い、第2の判定基準に第2の水上限温度のみを用いて残湯量を判定して表示するように構成してもよい。これによれば、より簡便な制御でユーザに違和感のない残湯量表示を実現可能となる。
以上のように本発明によれば、残湯量の表示をユーザの使用感に応じた的確な判定基準により判定して表示するので、ユーザに違和感のない貯湯式給湯機を提供することができる。
100 貯湯式給湯機
1 ヒートポンプユニット
2 タンクユニット
10 貯湯タンク
10a 残湯温度センサ
10b 残湯温度センサ
10c 残湯温度センサ
10d 残湯温度センサ
45 制御部
46 リモコン
461 表示部
462 残湯量表示部
463 動作表示部

Claims (6)

  1. 貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の湯水の温度を検出する複数の残湯温度センサと、
    前記残湯温度センサの検出値から、前記貯湯タンク内の残湯量を演算する残湯量演算手段と、
    前記残湯量演算手段の演算結果を表示する残湯量表示手段と、
    を備えた貯湯式給湯機であって、
    前記残湯量演算手段は、前記残湯量センサの検出値が所定の閾値よりも高い場合に残湯有と判断する第1の判定基準と、
    前記残湯量センサの検出値が前記所定の閾値よりも高い第2の閾値より高い場合に残湯有と判断する第2の判定基準と、
    を有することを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の温度を検出する1つ以上の残湯温度センサと、
    前記各残湯温度センサで検出した温度を第1の湯下限温度または前記第1の湯下限温度より高い第1の水上限温度と比較して湯か水かを判断する第1の判定基準と、
    前記各残湯温度センサで検出した温度を前記第1の湯下限温度以下の第2の湯下限温度または第1の水上限温度以上の第2の水上限温度と比較して湯か水かを判断する第2の判定基準と、
    前記第1の判定基準または前記第2の判定基準によって判定した湯水情報から前記貯湯タンクに蓄えられた残湯量を演算する残湯量演算手段と、
    前記残湯量演算手段で演算した残湯量を表示する残湯量表示部と、
    前記第1の判定基準または前記第2の判定基準のうち1つを選択する判定温度選択手段と、
    を備えたことを特徴とする貯湯式給湯機。
  3. 前記貯湯式給湯機の動作状態を表示する動作状態表示部を備え、
    使用者の操作または前記貯湯式給湯機を前記使用者が利用することによって、前記貯湯タンク内の湯量に変化を生じた場合、
    前記動作状態表示部にその動作状態を表示するとともに、前記残湯量演算手段による残湯量の演算に、前記第1の判定基準を用いることを特徴とする、
    請求項1または2記載の貯湯式給湯機。
  4. 所定時間、前記貯湯タンク内の残湯量に変化がない場合、
    前記残湯量演算手段は、
    前記第2の判定基準を用いて残湯量を判断するモードに移行し、前記第2の判定基準により前記貯湯タンクの残湯量の変化を検出した場合、前記第1の判定基準を用いて残湯量を判断するモードに移行すること、
    を特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記貯湯式給湯機が、前記貯湯タンク内の湯の増減に係わる動作を実行していないときは、
    前記残湯量演算手段は、前記第2の判定基準を用いて残湯量を判断することを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記貯湯式給湯機の、前記使用者の操作によらず動く機能が動作したときは、
    前記残湯量演算手段は、前記第2の判定基準を用いて残湯量を判断することを特徴とする、
    請求項1乃至5のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。
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