JP2013124686A - リーフスプリング用サイレンサ要素構造,リーフスプリング用サイレンサ,リーフスプリング構造 - Google Patents

リーフスプリング用サイレンサ要素構造,リーフスプリング用サイレンサ,リーフスプリング構造 Download PDF

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Abstract

【課題】サイレンサの脱落を確実に防止するとともに、サイレンサの耐久性を確保することができるようにしたリーフサスペンション用サイレンサ要素構造,リーフサスペンション用サイレンサ及びリーフスプリング構造を提供する。
【解決手段】突起部120aは、サイレンサ本体110aが二枚の前記リーフ3,4間に挟装されると対向面に圧接する突出先端面と、突出先端面が対向面に圧接すると、突起部120aの弾性変形によるリーフ面の方向への変位によってサイレンサ本体110aの方向を向く係止面131aとを有し、上サイレンサ100a及び下サイレンサ100bとして3枚のリーフ2,3,4間に装備されると、互いの係止面131a,131bどうしが係合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リーフスプリング用サイレンサ要素構造,リーフスプリング用サイレンサ及びリーフスプリング構造に関するものである。
車両等のサスペンション装置の一種であるリーフサスペンション装置には、リーフスプリングが用いられている。このリーフスプリングは、帯状のバネ鋼からなるリーフ(板バネ)を積重した構造になっている。
リーフスプリングを装備する車両では、走行時にリーフが撓むことによりリーフ間に相対的なズレが生じ、リーフが相互に擦れあって音を発生することがある。
このリーフから発生する音を低減させるサイレンサが、特許文献1,2等に開示されている。
特許文献1に開示のサイレンサは、重合したリーフ両端の車体への締結部において2枚のリーフ間に介装されている。
特開平5−312228号公報 特開2009−185887号公報
しかしながら、特許文献1のサイレンサは、平面状に形成され2枚のリーフ間で挟まれているだけで装着されるため、リーフの撓み等により2枚のリーフからズレてしまい、脱落してしまうおそれがある。
そこで、図6に示すようなサイレンサが考えられる。
図6には、3枚のリーフ1Aに介装されるサイレンサ10を示す。なお、サイレンサ10は、上側リーフ2A及び中間リーフ3Aの間と中間リーフ3A及び下側リーフ4Aの間とにそれぞれ介装される。これらのサイレンサ10,10の構造及びその取付構造は同様である。
サイレンサ10は、板状のサイレンサ本体部11とこの本体部11の延在する平面に直交する方向に本体部11から突出して設けられた突出部12とを有する。また、中間リーフ3Aと下側リーフ4Aとには、サイレンサ10の突出部12が差し込まれる取付穴20が形成されている。
サイレンサ10は、突出部12をリーフ側に設けられた取付穴20に差し込むことにより装着される。
図6に示すようなサイレンサは、特許文献1のサイレンサよりは脱落するおそれが少ないものの悪路走行時等にリーフが激しく撓む場合には、突出部12が取付穴20から外れてしまうことが考えられ、依然として脱落するおそれがある。また、一つの取付穴20に対して一つのサイレンサ10を取り付けるため、各リーフ3A,4Aに取付穴20の加工を必要としてしまう。
これに関し、リーフに形成された一つの取付穴に上下からそれぞれサイレンサの突出部を差し込んで両突出部を互いに係合させるようにしたサイレンサが、特許文献2に開示されている。
図7(a)に示すように、特許文献2のサインレンサ10Bは、3枚のリーフ1Bに介装される。このサイレンサ10Bは2つの分割体11Bから構成され、上側リーフ2B及び中間リーフ3Bの間には一方の分割体11Bが介装され、中間リーフ3B及び下側リーフ4Bの間には他方の分割体11Bが介装される。なお、これら2つの分割体11Bは同一形状に形成されている。
各分割体11Bは、サイレンサ本体部12Bと柱部13Bと係止部14Bとを備え、中間リーフ3Bに形成された取付穴20Bにそれぞれの柱部13Bと係止部14Bとが挿入される。
サイレンサ本体部12Bは、板状に形成され、その一面からリーフ面の直交方向に柱部13B及び係止部14Bがそれぞれ独立して突設される。
柱部13Bは、半円柱状に形成され、その先端面はサイレンサ本体部12Bと平行な平坦面に形成される。
図7(b)に示すように、係止部14Bは、サイレンサ本体部12Bの一面から突設される脚部15Bと、この脚部15Bの先部に設けられた係止突起16Bとを備えている。
係止突起16Bは、脚部15Bの先部からサイレンサ本体部12Bの表面と平行に延在する係止面17Bと、この係止面17Bの先端からサイレンサ本体部12Bから離れる方向で且つ脚部15Bの延長上に向かう方向に延在する傾斜面18Bを含んで構成されている。
これらの柱部13Bと係止部14Bとは空間30Bをあけて形成されている。
2つの分割体11Bを取り付ける場合、2つのサイレンサ本体部12Bの輪郭が合致するように近接させると、係止突起16Bの傾斜面18Bどうしが係合してそれぞれの脚部15Bが空間30Bの側に撓み、これにより係止面17Bが互いに係合するため、互いのサイレンサ本体部12Bが離間する方向への移動が不能となるように係合される。
すなわち、2つの分割体11Bを取り付ける場合、係止部14Bは、係止部14Bと柱部13Bとの間の空間30B内に進入するように撓む状態を経て、その後に復元することにより、互いに係合する。
ところで、悪路走行時等にはリーフスプリングのリーフ間には大きな荷重がかかり、リーフスプリングは大きく撓む。また、リーフサスペンション装置は、例えばトラック又はバスといったいわゆる大型又は中型の自動車に用いられる場合が多く、この場合、リーフスプリングのリーフ間にかかる荷重は特に大きくなる。また、リーフスプリングが大きく撓む際にリーフ間に作用するせん断力も大きくなる。
したがって、リーフ間に介装されるサイレンサにも大きな荷重とせん断力が作用する。
特許文献2に開示されるようなサイレンサは、サイレンサ本体部から突設される2つの柱部及び係止部の間に柱部の弾性変形を可能とする空間を確保する必要がある。このため、サインレンサが取り付けられた際に、この空間分だけ中間リーフの取付穴に対するサイレンサの充填率が低くなってしまう。
このため、大きな荷重が作用した場合、リーフ面と直交する方向に圧縮するように作用する力が取付穴で空間をおいて配設される柱部及び係止部に集中する。また、大きなせん断力が作用した場合、このせん断力がリーフ面の方向に平行な断面積が小さい柱部及び係止部に集中する。
したがって、これらの荷重及びせん断力により、柱部及び係止部が破損するおそれがあり、サイレンサの耐久性を確保することができないおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたものであり、サイレンサの脱落を確実に防止するとともに、サイレンサの耐久性を確保することができるようにしたリーフサスペンション用サイレンサ要素構造,リーフスプリング用サイレンサ及びリーフスプリング構造を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明のリーフサスペンション用サイレンサ要素は、上方から互いに連続して重合する上リーフ,中リーフ,及び下リーフの3枚のリーフを備え、前記中リーフにはリーフ面と直交する方向に取付穴が貫通形成されているリーフスプリングに装備され、前記上リーフと前記中リーフとの相互間に介装される上サイレンサ、及び、前記下リーフと前記中リーフとの相互間に介装される下サイレンサの何れか一方として装備されるリーフスプリング用サイレンサ要素であって、前記リーフ面の方向に向けて配置される板状のサイレンサ本体と、前記サイレンサ本体の一面から前記リーフ面と直交する方向に突設され、前記取付穴に嵌入する突起部とを備え、前記突起部は、前記サイレンサ本体が二枚の前記リーフ間に挟装されると対向面に圧接する突出先端面と、前記突出先端面が前記対向面に圧接すると前記突起部の弾性変形による前記リーフ面の方向への変位によって前記サイレンサ本体の方向を向く係止面とを有し、前記上サイレンサ及び前記下サイレンサとして前記3枚のリーフ間に装備されると互いの前記係止面どうしが係合することを特徴としている。なお、前記上サイレンサと前記下サイレンサとによりサイレンサは構成される。
(2)前記係止面は、前記突起部の前記弾性変形により、前記サイレンサ本体の延在平面に平行になることが好ましい。
(3)前記突起部は、前記取付穴の容積の略半分を占める大きさで単一に形成されていることが好ましい。
(4)前記対向面は、前記上サイレンサ及び前記下サイレンサの他方のサイレンサ本体の一面であることが好ましい。
(5)前記取付穴の内壁面は、余横断面が楕円(長円を含む)状に形成され、前記上サイレンサ及び前記下サイレンサとして前記3枚のリーフ間に装備された状態において、前記突起部は、前記取付穴の前記内壁面のうち前記楕円の短径線に沿った分割面で二分した一方に略沿う曲面からなる曲面状外周面と、前記分割面よりも前記曲面状外周面の側にシフトして配設された基端側平面,前記分割面よりも前記曲面状外周面から離れる側にシフトして配置された先端側平面,及び前記基端側平面と前記先端側平面とを結ぶ平面である前記係止面とからなる段付き外周面と、前記曲面状外周面及び前記段付き外周面と連続して先端部に形成された前記突出先端面とを有する形状に形成されていることが好ましい。なお、長円とは、円弧同士を接続したトラック競技場型の形状をいう。また、長円の短径は、長手方向に直交する方向に沿った径をいう。
(6)前記突起部が外力を受けない自然の状態において、前記突出先端面は、段付き外周面と連続する箇所を最も突出させるように前記サイレンサ本体の面に対して傾斜し、前記基端側平面及び前記先端側平面は、前記サイレンサ本体の面に対して垂直又は僅かに先端側を向くように微小傾斜し、前記係止面は、前記サイレンサ本体の面に対して平行又は前記基端側平面と連続する箇所を僅かに前記サイレンサ本体の前記一面に接近させるように微小傾斜していることが好ましい。
(7)また、本発明のリーフスプリング用サイレンサによれば、上方から互いに連続して重合する上リーフ,中リーフ及び下リーフの3枚のリーフを備え、前記中リーフにはリーフ面と直交する方向に取付穴が貫通形成されているリーフスプリングに装備され、前記上リーフと前記中リーフとの相互間に介装される上サイレンサと、前記下リーフと前記中リーフとの相互間に介装される下サイレンサとを対で備えてなるリーフスプリング用サイレンサであって、前記上サイレンサ及び前記下サイレンサに上述のリーフスプリング用サイレンサ要素構造を用いていることを特徴としている。
(8)また、本発明のリーフスプリング構造によれば、上方から互いに連続して重合する上リーフ,中リーフ,及び下リーフの3枚のリーフを備え、前記中リーフにはリーフ面と直交する方向に取付穴が貫通形成されているリーフスプリングにおける、前記上リーフと前記中リーフとの相互間に上サイレンサを介装し、前記下リーフと前記中リーフとの相互間に下サイレンサを介装したリーフスプリング構造であって、前記上サイレンサ及び前記下サイレンサに、上述のリーフスプリング用サイレンサ要素構造を用いていることを特徴としている。
本発明のリーフサスペンション用サイレンサ要素構造によれば、上サイレンサ及び下サイレンサとして3枚のリーフ間に装備されると、互いの係止面どうしが係合するため、悪路走行時等にリーフスプリングが大きく撓んでリーフ間に隙間があいた場合であっても、上サイレンサと下サイレンサとは互いに係合している。したがって、上サイレンサ及び下サイレンサから構成されるサイレンサの脱落を確実に防止することができる。
また、係止面は、突起部の弾性変形により変位して係合する。すなわち、係止面は弾性変形後に変位した位置を維持して係合するため、本発明のリーフスプリング用サイレンサの要素構造は、弾性変形により進入しその後の復元により退出する空間を必要としない。これにより、取付穴におけるサイレンサの充填率を確保し、リーフ面の方向に平行な断面積を確保することができる。したがって、サイレンサに大きな荷重が作用する場合、リーフ面の方向に直交する方向に作用する荷重により突起部が圧縮されるが、突起部は荷重を分散することができ、突起部の耐久性を確保することができる。また、サイレンサに大きなせん断力が作用する場合、突起部におけるリーフ面の方向に平行な断面積を確保することにより、リーフ面の方向に沿う方向に作用するせん断力を分散することができ、突起部の耐久性を確保することができる。
これらより、サイレンサに大きな荷重やせん断力が作用した場合であっても、突起部の耐久性を確保することにより、サイレンサの耐久性を確保することができる。
また、本発明のリーフサスペンション用サイレンサ及びリーフスプリング構造によれば、リーフサスペンション用サイレンサ要素構造と同様に、サイレンサの脱落を確実に防止し、サイレンサの耐久性を確保することができる。
本発明の一実施形態にかかるサイレンサが装備されたリーフスプリングを示す要部断面図である。 本発明の一実施形態にかかるリーフスプリング構造を示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかるサイレンサのリーフへの取付を説明する要部斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるリーフサスペンション用サイレンサ要素構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるサイレンサのリーフへの取付を説明する図であり、(a)〜(e)は図3の矢視I−Iで示す断面において取付穴周辺を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の創案過程において創案されたリーフサスペンション用サイレンサを説明する斜視図である。 従来のリーフスプリング用サイレンサを説明する図であり、(a)はリーフとサイレンサとを示す側断面図であり、(b)は(a)の要部拡大図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
〈一実施形態〉
まず、一実施形態にかかるリーフサスペンション用サイレンサが取り付けられるリーフスプリングの構造について説明する。なお、本実施形態のリーフサスペンションは、例えばトラック又はバスといったいわゆる大型又は中型の自動車に用いられる。
図2に示すように、本実施形態にかかるサイレンサ100が取り付けられるリーフサスペンション1は、上リーフ2と、下リーフ4と、これらの上リーフ2と下リーフ4との間に位置する一枚の中リーフ3と、これらのリーフ2,3,4を束ねて留めるクリップバンド5と、リーフ2,3,4の延在方向中心に挿通されるセンターボルト6とを有する。
リーフ2,3,4は、何れも帯状のバネ鋼であり、積み重ねられた状態になっている。なお、上リーフ2はリーフ2,3,4の最上部に位置し、下リーフ4はリーフ2,3,4の最下部に位置する。
上リーフ2は、両端にそれぞれリーフアイ2aを有し、このリーフアイ2aは、巻き込まれて形成される。
リーフアイ2aには、図示しないサスペンションブラケットのピンやシャックルのピンが挿通される。これらのサスペンションブラケットやシャックルは車体に固定されている。また、リーフサスペンション1の中央部(センターボルト6の付近)には、車輪を回転自在に軸支する図示しない車軸部材が固定される。これにより、走行時の車輪への路面入力に応じてリーフ2,3,4が撓むことにより、路面入力を吸収し、路面入力の車両への伝達を緩和する。
サイレンサ100は、各端部のクリップバンド5よりもさらに端部側にそれぞれ設けられる。なお、両端に設けられるサイレンサ100は、同様の構成となっており、また、両端のサイレンサ100の取付構造も同様の構造となっている。
中リーフ3には、サイレンサ100の取付部として、リーフ面と直交する方向に取付穴200が貫通形成されている。なお、リーフ面と直交する方向とは、中リーフ3の上下面に対して直交する方向をいう。この取付穴200は、楕円状に形成されている。
サイレンサ100は、中リーフ3と下リーフ4との間と介装される第1サイレンサ(下サイレンサ)100aと、上リーフ2と中リーフ3との間に介装される第2サイレンサ(上サイレンサ)100bとを構造の要素(リーフスプリング用サイレンサ要素構造)とする。なお、第1サイレンサ100aと第2サイレンサ100bとは同一形状に形成されている。
これらの第1及び第2サイレンサ100a,100bは、弾性と塑性とを有する材料から形成される。この材料としては、高密度ポリエチレン樹脂を用いることができ、その他、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂を用いてもよい。
次に、サイレンサ100の取り付けについて説明する。
図3に示すように、中リーフ3に形成された取付穴200を用いて、第1サイレンサ100a及び第2サイレンサ100bが取り付けられる。ここでは、第1サイレンサ100aが中リーフ3の下方から取り付けられ、第2サイレンサ100bが中リーフ3の上方から取り付けられるものを示す。
なお、図3に示す第2サイレンサ100bは、第1サイレンサ100aを上下に反転したものである。
取付穴200の内壁面は、横断面が楕円状に形成される。ここでいう、横断面とは、中リーフ3の延在方向に沿った断面(穴あけ方向と直交する断面)であり、換言すれば、取付穴200は楕円柱状に形成されている。
第1及び第2サイレンサ100a,100bはそれぞれ、リーフ面に向けて配置される板状のサイレンサ本体110a,110bと、サイレンサ本体110a,110bの一面からリーフ面と直交する方向に突設される突起部120a,120bとを有する。
サイレンサ本体110a,110bの幅は、中リーフ3の幅と同等又は微小に小さく設定される。これにより、取り付けられた第1及び第2サイレンサ100a,100bはリーフ2,3,4からはみ出さない。
突起部120aは、取付穴200に嵌入されることで取り付けられ、取付穴200の容積の略半分を占める大きさで単一に形成されている。
中リーフ3の厚さ方向から視てサイレンサ100a,100bのサイレンサ本体部110a,110bが合致するように近接させて、これらの突起部120a,120bがそれぞれ取付穴200に嵌入されることにより、第1サイレンサ100a及び第2サイレンサ100bは取り付けられる。
次に、図4を用いて、取り付けられる前(外力を受けない自然の状態)の第1サイレンサ100a及び第2サイレンサ100bを説明する。なお、第1及び第2サイレンサ100a,100bは同一形状であるため、図4には、第1サイレンサ100aを例示して説明する。また、図4中では、左側を一端側、右側を他端側とし、下側を基部側、上側を先端側と規定する。
サイレンサ本体110aに突設される突起部120aは、突出先端面121aと、突起部120aの側面を構成する曲面状外周面125a及び段付き外周面130aとを有する。これらの面121a,125a,130aは、何れも突起部120aの外表面である。
突出先端面121aは、先端側に形成され、他端側から一端側へ向けて下るように傾斜されている。この突出先端面121aは、楕円の短径に平行な分割線で二分した一方の面である。
この突出先端面121aは、段付き外周面130aと連続する箇所、即ち突出先端面121aの他端を最も突出させるようにサイレンサ本体110bの面に対して傾斜している。なお、最も突出させるとは、先端側に突出させることをいい、後述する対向面の方向に最も突出させることを意味する。
曲面状外周面125aは、楕円状に形成される取付穴200(図3参照)の内壁面のうち楕円の短径線に沿った分割面で二分した一方に略沿う曲面である。
段付き外周面130aは、基端側平面132aと、先端側平面133aと、これらの平面132a,133aを結ぶ平面である段部面131aとから構成される。
基部側平面132a及び先端側平面133aは、サイレンサ本体110aの一面と直交する面に対して僅かに先端側を向くように微小傾斜する。ただし、基部側平面132a及び先端側平面133aはこれに限らず、サイレンサ本体110aの一面から垂直であってもよい。
段部面131aは、基端側平面132aと連続する箇所をサイレンサ本体の一面に僅かに接近させ、又、先端側平面133aと連続するか箇所をサインレンサ本体の一面から僅かに離隔させるようにサイレンサ本体110aの面に対して微小傾斜している。
段部面131aは、基部側平面132a及び先端側平面133aに対し略直角に形成されており、突起部120aの他端側面は、段付きの外周面130aとして形成される。
突起部120aは、先端部の他端側に、基端側平面132aを先端側に延長した平面から他端側に突出して形成された凸部122aを有する。
この凸部122aは、他端側の面としての先端側面133aと、基部側の面としての段部面131aと、先端側の面としての突出先端面121aの他端側とを外表面として有する。
一方、第2サイレンサ100bは、第1サイレンサ100aと同一形状に形成されたものであるため、同様に、サインレンサ本体110b及び突起部120bを有し、この突起部120bは、突出先端面121b,凸部122b、並びに、段部面131b,基端側平面132b及び先端側平面133bからなる段付き外周面130bを有する。
次に、図5を用いて、第1サイレンサ100a及び第2サイレンサ100bの取り付けを説明する。なお、図5(a)〜(e)は、図3の矢視I−Iの断面図における取付穴200の周辺を拡大して示す要部拡大図である。
まず、図5(a)に示すように、突起部120a,120bが取付穴200に差し込まれると、第1サイレンサ100aの先端側平面133aと第2サイレンサ100bの先端側平面133bとが接触する。
そして、第1サイレンサ100aを上方へ、第2サイレンサ100bを下方へ変位させ続けると、図5(b)に示すように、先端側平面133a及び先端側平面133bどうしが圧接し摺動し、突起部120a,120bは中リーフ3の延在方向に圧縮されて弾性変形する。このとき、先端側平面133a,133bの微小傾斜により、先端側平面133a,133bどうしが摺動する際の抵抗を小さくすることができ、突起部120a,120bの弾性変形を徐々に進めていくため、第1及び第2サイレンサ100a,100bを互いに円滑に弾性変化させることができる。
さらに、第1サイレンサ100aを上方へ、第2サイレンサ100bを下方へ変位させ続けると、図5(c)に示すように、突起部120a,120bの弾性変形は復元し、突出先端面121a,121bは取付穴200から突出する。また、これらの突出先端面121a,121bの一方は、サイレンサ本体110a,110bの他方の一面と接する。
次に、サイレンサ本体110aを上方へ、サイレンサ本体110bを下方へ変位させ続けると、図5(d)に示すように、第1サイレンサ100aの突出先端面121aが第2サイレンサ100aのサイレンサ本体110bの一面に対して摺動して接触面積が増加し圧接される。同様に、突出先端面121bとサイレンサ本体110aの一面に対して摺動して接触面積が増加し圧接される。
この場合、突起部120a,120bが弾性変形することにより、段部面131a,131bは、リーフ面の方向への変位によってサイレンサ本体110a,110bの方向を向く。なお、リーフ面の方向への変位とは、中リーフ3の延在平面に沿う方向への変位成分を有するように変位することを意味し、サイレンサ本体110a,110bの方向を向くとは、サイレンサ本体110a,110bの延在平面に平行な成分を有する状態であることをいう。
同様に、基端側平面132a,132b及び先端側平面133a,133bは、突起部120a,120bが弾性変形することにより、リーフ面の方向への変位によってサイレンサ本体110a,110bの方向を向く。
つまり、面131a,132a,133aを有する段付き外周面130aがサイレンサ本体110aの方向を向き、同様に、面131b,132b,133bを有する段付き外周面130bがサイレンサ本体110bの方向を向く。
そして、サイレンサ本体110aを上方へ、サイレンサ本体110bを下方へ変位させ続けると、図5(e)に示すように、突出先端面121a,121bの一方とサイレンサ本体110a,110bの一面の他方どうしが摺動して接触面積がさらに増加し圧接する。
この場合、突起部120a,120bがさらに弾性変形し、段付き外周面130a,130bがリーフ面の方向に変位してサイレンサ本体110a,110bの方向を向く。これにより、第1サイレンサ100aの段付き外周面130aと第2サイレンサ100bの段付き外周面130bとが係合する。すなわち、段付き外周面130a,130bは、突起部120a,120bの弾性変形後に、互いに係合する係止面として機能する。
詳細には、突起部120a,120bの弾性変形により、第1サイレンサ100aの凸部122aと第2サイレンサ100bの基端側平面132bとが近接するように変位し、同様に、凸部122bと基端側平面132aとが近接するように変位する。
これにより、第1サイレンサ100aの凸部122aが、第2サイレンサ100bのサイレンサ本体110bと段部面131bとに嵌装され、同様に、凸部122bが110aと段部面131aとに嵌装される。したがって、第1サイレンサ100aにおける凸部122aの基部側の面である段部面131aと、第2サイレンサ100bにおける凸部122bの基部側の面である段部面131bとが係合する。この場合の段部面131a,131bは、サイレンサ本体110a,110bの延在平面に平行である。
つまり、段部面131a,131bは、突起部120a,120bの弾性変形後に第1及び第2サイレンサ100a,100bを互いに係合する係止面として機能する。
また、突起部120a,120bの弾性変形により、第1サイレンサ100aの基端側平面132aと第2サイレンサ100bの先端側平面133bとが圧接され係合し、同様に、基端側平面132bと先端側平面133aとが圧接され係合する。したがって、これらの基端側平面132a,132b及び先端側平面133aは、突起部120a,120bの弾性変形後に、第1及び第2サイレンサ100a,100bを互いに係合する係止面として機能するものといえる。
以上のようにして、第1及び第2サイレンサ100a,100bは取り付けられる。
次に、取り付けられたリーフサスペンション用サイレンサについて説明する。
図1は、図2に示すリーフサスペンションの一端部(ここでは図2中の左側の端部)を拡大して示し、リーフ2,3,4の延在方向に沿った幅方向中心線の断面を示す拡大断面図であり、第1サイレンサ100a及び第2サイレンサ100bが3枚のリーフ2,3,4間に装備されたものを示す。なお、サイレンサ100a,100bは、3枚のリーフ2,3,4間にサイレンサ100a,100bを挟装し、図2に示すセンターボルト6を締めこむことにより取り付けられる。
図1に示すように、第1サイレンサ100aのサイレンサ本体110aは中リーフ3と下リーフ4との間に介装され、第2サイレンサ100bのサイレンサ本体110bは上リーフ2と中リーフ3との間に介装される。
中リーフ3の取付穴200には、第1サイレンサ100aの突起部120aと第2サイレンサ100bの突起部120bとが嵌入されている。
この取付穴200において、弾性変形後の突起部120a,120bが互いに係合している。すなわち、第1サイレンサ100aの段付き外周面130aと第2サイレンサ100bの段付き外周面130aとが係合し、勿論、段部面131aと段部面131bとが係合している。
これらの他端側面130a,130bどうしの係合状態は、突出先端面121a,121bの一方がサイレンサ本体110a,110bの他方に圧接することにより保持されている。
また、突起部120a,120bは、取付穴200を充填するように圧接され弾性変形されて嵌入される。これにより、取付穴200におけるサイレンサ100の充填率を確保することができる。
サイレンサ100a,100bがリーフ2,3,4に装備されると、突起部120a,120bは、弾性変形する際の摺動による摩擦熱や、サイレンサ100の取付時におけるリーフ2,3,4間の荷重により、弾性変形するとともに塑性変形する。したがって、弾性変形後の突起部120a,120bは、変形後の形状を保持する。
したがって、本発明のリーフサスペンション用サイレンサ要素構造によれば、第1サイレンサ100a及び第2サイレンサ100bとしてリーフ2,3,4間に装備されると、係止面として機能する互いの段部面131a,131bどうしが係合するため、悪路走行時等にリーフ2,3,4が大きく撓んでリーフ2,3,4間に隙間があいた場合であっても、第1サイレンサ100aと第2サイレンサ100bとは互いに係合している。したがって、第1サイレンサ100a及び第2サイレンサ100bから構成されるサイレンサ100の脱落を確実に防止することができる。
また、係止面131a,131bは、突起部120a,120bの弾性変形により変位して係合する。すなわち、係止面131a,131bは弾性変形後に変位した位置を維持して係合するため、第1サイレンサ100a及び第2サイレンサ100bは、弾性変形により進入しその後の復元により退出する空間を必要としない。これにより、取付穴200におけるサイレンサ100の充填率を確保し、リーフ面の方向に平行な断面積を確保することができる。したがって、サイレンサ100に大きな荷重が作用する場合、リーフ面の方向に直交する方向に作用する荷重により突起部120a,120bが圧縮されるが、突起部120a,120bは荷重を分散することができ、突起部120a,120bの耐久性を確保することができる。また、サイレンサ100に大きなせん断力が作用する場合、突起部120a,120bにおけるリーフ面の方向に平行な断面積を確保することにより、リーフ面の方向に沿う方向に作用するせん断力を分散することができ、突起部120a,120bの耐久性を確保することができる。
これらより、サイレンサ100に大きな荷重やせん断力が作用した場合であっても、突起部120a,120bの耐久性を確保することにより、サイレンサ100の耐久性を確保することができる。
また、本発明のリーフサスペンション用サイレンサ及びリーフスプリング構造によれば、リーフサスペンション用サイレンサ要素構造と同様に、サイレンサ100の脱落を確実に防止し、サイレンサ100の耐久性を確保することができる。
中リーフ3に設けられた取付穴200には、下方から第1サイレンサ100aが取り付けられ、上方から第2サイレンサ100bが取り付けられるため、下リーフ4とこの直上に位置する中リーフ3と間に第1サイレンサ100aを装着する際に、下リーフ4の取付穴を必要としない。これにより、下リーフ4への取付穴の形成を削減することができ、加工を合理化することができる。
下リーフ4への取付穴の形成を削減することができるため、例えば、上リーフ,中間リーフ及び下リーフの三枚のリーフを有するリーフサスペンションを装備する従来の車両において、上リーフと中間リーフとの間にのみ図6に示すようなサイレンサが装着され中間リーフにのみ取付穴が設けられている場合、下リーフに新たに穴を形成することなく、中間リーフと下リーフとの間にサイレンサを追加することができる。
また、例えば、板状に形成された基板の一面及び他面からそれぞれ突出する突出部を有するサイレンサを、この基板を上下に挟む各リーフにそれぞれ設けられた取付穴に取り付ける場合には、リーフの相対動きにより、一面の突出部にはリーフの延在方向に沿った一方向の力が作用し、他面の突出部にはリーフの延在方向に沿った他方向の力が作用するため、これらの突出部に相対的なせん断力が作用して損傷するおそれがある。一方、本発明のサイレンサ100a,100bは中リーフ3に対してのみ取り付けられるため、突起部120a,120bの損傷を抑制することにより、サイレンサ100a,100bの耐久性を確保することができる。
また、突起部120a,120bは、楕円の短径線に沿った分割面で二分した一方に略沿う曲面である曲面状外周面125a,125bを有し、楕円状に形成された取付穴200に嵌入されるため、第1及び第2サイレンサ100a,100bを回転する力が作用した場合であっても、この回転は、取付穴200の内壁面に曲面状外周面125a,125bが接触することにより規制される。これにより、サイレンサ100が回転してずれることを防止することができる。
また、突起部120a,120bは、弾性変形する際の摺動による摩擦熱やリーフ2,3,4間の荷重により、弾性変形するとともに塑性変形することにより、弾性変形後の突起部120a,120bは、変形後の形状を保持する。これらの摩擦熱や荷重は、本サイレンサ100が装備されたリーフスプリングが使用されてからも作用する。これにより、弾性及び塑性を有する樹脂を材料とする第1及び第2サイレンサ100a,100bは、経時的に弾性域が小さく塑性域が大きくなる。したがって、突起部120a,120bは使用に伴って経時的に確実に塑性変形する。すなわち、突起部120a,120bの経時的な塑性変形をも用いて、サイレンサ100a,100bどうしを互いに係合するため、サイレンサ100の脱落を確実に防止することができる。
また、第1サイレンサ100aと第2サイレンサ100bとは同一形状に形成されるため、加工コストを抑制することや部品管理を簡素化することができる。
また、段付き外周面130a,130bどうしが係合するため、サイレンサ100a,100bどうしの係合をより確実にし、サイレンサ100の脱落をより確実に防止することができる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、上リーフと下リーフとの間に位置する一枚の中リーフを示したが、リーフが少なくとも3枚以上であればよい。この場合、中リーフが奇数枚、即ちリーフ間の数が偶数となる場合には、中リーフが偶数枚、即ちリーフ間が奇数となる場合よりも、一つの取付穴に対して二つのリーフ間にサイレンサを介装することができ、リーフの加工を合理化することができる。
また、中リーフに設けられた取付穴の形状は、真円形でないことが好ましく、楕円形に限らない。例えば、円弧同士を接続したトラック競技場型の形状である長円の横断面の取付穴を適用することもできる。この場合の短径は、長手方向に直交する方向に沿った径をいう。また、矩形の取付穴を適用してもよく、この場合には突起部は直方体状に形成される。
また、第1サイレンサの基端側平面と第2サイレンサの先端側平面とが係合し、第1サイレンサの先端側平面と第2サイレンサの基端側平面とが係合するものを示したが、これに限らず、少なくとも第1サイレンサの段部面と第2サイレンサの段部面とが係合すればよい。
また、第1サイレンサと第2サイレンサとが樹脂材料で形成されたものを示したが、これに限らず、ゴム等の弾性材料で形成されたものを用いてもよい。この場合、第1サイレンサの凸部は第2サイレンサの段部面と第2サイレンサのサイレンサ本体とに圧縮されて嵌装されることにより、サイレンサどうしの係合が解けることはない。
本発明のリーフサスペンション用サイレンサ要素構造,リーフサスペンション用サイレンサ及びこれを用いたリーフサスペンション構造は、トラック又はバスといった大型又は中型の自動車のみならずリーフサスペンションを有する種々のものに適用することができる。
1 リーフサスペンション
2 上リーフ
2a リーフアイ
3 中リーフ
4 下リーフ
5 クリップバンド
6 センターボルト
200 取付穴
100 サイレンサ(リーフサスペンション用サイレンサ)
100a 第1サイレンサ(下サイレンサ,リーフサスペンション用サイレンサ要素構造)
100b 第2サイレンサ(上サイレンサ,リーフサスペンション用サイレンサ要素構造)
110a,110b サイレンサ本体
120a,120b 突起部
121a,121b 突出先端面
122a,122b 凸部
125a,125b 曲面状外周面
130a,130b 段付き外周面
131a,131b 段部面(係止面)
132a,132b 基端側平面
133a,133b 先端側平面

Claims (8)

  1. 上方から互いに連続して重合する上リーフ,中リーフ,及び下リーフの3枚のリーフを備え、前記中リーフにはリーフ面と直交する方向に取付穴が貫通形成されているリーフスプリングに装備され、前記上リーフと前記中リーフとの相互間に介装される上サイレンサ、及び、前記下リーフと前記中リーフとの相互間に介装される下サイレンサの何れか一方として装備されるリーフスプリング用サイレンサ要素であって、
    前記リーフ面の方向に向けて配置される板状のサイレンサ本体と、
    前記サイレンサ本体の一面から前記リーフ面と直交する方向に突設され、前記取付穴に嵌入する突起部とを備え、
    前記突起部は、
    前記サイレンサ本体が二枚の前記リーフ間に挟装されると対向面に圧接する突出先端面と、
    前記突出先端面が前記対向面に圧接すると、前記突起部の弾性変形による前記リーフ面の方向への変位によって前記サイレンサ本体の方向を向く係止面とを有し、
    前記上サイレンサ及び前記下サイレンサとして前記3枚のリーフ間に装備されると、互いの前記係止面どうしが係合する
    ことを特徴とする、リーフスプリング用サイレンサ要素構造。
  2. 前記係止面は、前記突起部の前記弾性変形により、前記サイレンサ本体の延在平面に平行になる
    ことを特徴とする、請求項1記載のリーフスプリング用サイレンサ要素構造。
  3. 前記突起部は、前記取付穴の容積の略半分を占める大きさで単一に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のリーフスプリング用サイレンサ要素構造。
  4. 前記対向面は、前記上サイレンサ及び前記下サイレンサの他方のサイレンサ本体の一面である
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のリーフスプリング用サイレンサ要素構造。
  5. 前記取付穴の内壁面は、横断面が楕円状に形成され、
    前記上サイレンサ及び前記下サイレンサとして前記3枚のリーフ間に装備された状態において、
    前記突起部は、前記取付穴の前記内壁面のうち前記楕円の短径線に沿った分割面で二分した一方に略沿う曲面からなる曲面状外周面と、前記分割面よりも前記曲面状外周面の側にシフトして配置された基端側平面,前記分割面よりも前記曲面状外周面から離れる側にシフトして配置された先端側平面,及び前記基端側平面と前記先端側平面とを結ぶ平面である前記係止面とからなる段付き外周面と、前記曲面状外周面及び前記段付き外周面と連続して先端部に形成された前記突出先端面とを有する形状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項の記載のリーフスプリング用サイレンサ要素構造。
  6. 前記突起部が外力を受けない自然の状態において、
    前記突出先端面は、段付き外周面と連続する箇所を前記対向面の方向に最も突出させるように前記サイレンサ本体の面に対して傾斜し、
    前記基端側平面及び前記先端側平面は、前記サイレンサ本体の面に対して垂直又は僅かに先端側を向くように微小傾斜し、
    前記係止面は、前記サイレンサ本体の面に対して平行又は前記基端側平面と連続する箇所を僅かに前記サイレンサ本体の前記一面に接近させるように微小傾斜している
    ことを特徴とする、請求項5記載のリーフスプリング用サイレンサ要素構造。
  7. 上方から互いに連続して重合する上リーフ,中リーフ,及び下リーフの3枚のリーフを備え、前記中リーフにはリーフ面と直交する方向に取付穴が貫通形成されているリーフスプリングに装備され、前記上リーフと前記中リーフとの相互間に介装される上サイレンサと、前記下リーフと前記中リーフとの相互間に介装される下サイレンサとを対で備えてなるリーフスプリング用サイレンサであって、
    前記上サイレンサ及び前記下サイレンサに、それぞれ請求項1〜6の何れか1項の記載のリーフスプリング用サイレンサ要素構造を用いている
    ことを特徴とする、リーフスプリング用サイレンサ。
  8. 上方から互いに連続して重合する上リーフ,中リーフ,及び下リーフの3枚のリーフを備え、前記中リーフにはリーフ面と直交する方向に取付穴が貫通形成されているリーフスプリングにおける、前記上リーフと前記中リーフとの相互間に上サイレンサを介装し、前記下リーフと前記中リーフとの相互間に下サイレンサを介装したリーフスプリング構造であって、
    前記上サイレンサ及び前記下サイレンサに、それぞれ請求項1〜6の何れか1項の記載のリーフスプリング用サイレンサ要素構造を用いている
    ことを特徴とする、リーフスプリング構造。
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