JP2013123923A - ウインドワイパーゴム劣化防止装置。 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウインドガラスに対するワイパーの不使用時、ワイパーの先端部分のゴムがウインドガラスに密着し先端部分のゴムの劣化が生じることの防止を目的とした治具で、構造がシンプルで使い勝手や作業性もよく耐久性にも優れ安価な治具を提供することを課題とする。
【解決手段】ウインドワイパーゴム劣化防止装置7は支柱浮遊具7aと該支柱浮遊具7aの一端でワイパー支柱2と回転可能に連結する係止部Eと固定手段Kと支柱浮遊具7aの他端に設けられる固定手段Kとからなり、支柱浮遊具7aの閉時において、該支柱浮遊具7aがワイパー支柱2から非突設状態で、ワイパー支柱2に固定され、支柱浮遊具7aの開時において、支柱浮遊具7aがワイパー支柱2から突設し、立脚状態で固定手段Kにより固定されるようにし、ワイパーゴム4とウインドガラス6の間に適宜寸法のスペースSを設けるようにすることで解決した。
【選択図】 図2
【解決手段】ウインドワイパーゴム劣化防止装置7は支柱浮遊具7aと該支柱浮遊具7aの一端でワイパー支柱2と回転可能に連結する係止部Eと固定手段Kと支柱浮遊具7aの他端に設けられる固定手段Kとからなり、支柱浮遊具7aの閉時において、該支柱浮遊具7aがワイパー支柱2から非突設状態で、ワイパー支柱2に固定され、支柱浮遊具7aの開時において、支柱浮遊具7aがワイパー支柱2から突設し、立脚状態で固定手段Kにより固定されるようにし、ワイパーゴム4とウインドガラス6の間に適宜寸法のスペースSを設けるようにすることで解決した。
【選択図】 図2
Description
本発明は乗物等のウインドワイパーゴム劣化防止装置に関する。
従来から自動車、電車等の乗り物などの窓ガラスに付着する異物(ゴミ、雨、雪、その他)はウインドワイパーを用いて清掃除去していた。現状のワイパーはウインドガラスに付着する異物(ゴミ、雨、雪、その他)を取り除くのには十分な装置である。しかしながら、この装置の最も重要な部分であるウインドガラス清掃部分のワイパーゴムは常時圧着されており、冬季における寒冷地や夏季における高温地においては過酷な状態にさらされる。この為、ワイパー先端部分のゴムが劣化し耐久性に支障をきたすことが多々あった。このことを自動車点検時に指摘された。この劣化を防止するにはワイパー不使用の時には、ウインドガラスから離した状態にする必要がある。そのことによってウインドワイパーゴムの劣化防止及びウインドワイパー自体の寿命を延長することができる。そのための装置として、例えば、EP−A1−000930204号公報に、ワイパーのブラシを保護する装置に関する記載がある。
しかしながら、前記記載のワイパーのブラシを保護する装置(EP−A1−000930204号公報)は、その構造が複雑で価格的にも高価なものとなる。しかも、フロントガラスに対するワイパーブラシの間隔調整のために、スライドするプラスチックの円筒位置を調整する必要があり手間がかかることで作業性に劣るといった問題点もあった。
本願発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、ウインドガラスに対するワイパーの不使用時、ワイパーの先端部分のゴムがウインドガラスに密着し、先端部分のゴムの劣化が生じることを防止することを目的とし、しかも、そのことのみならず、ワイパーの先端部分のゴムの劣化を防止するための治具として、極めて構造がシンプルで使い勝手や作業性もよく、耐久性にも優れ安価な治具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1は、ウインドワイパーゴムとウインドガラスとの間に適宜寸法のスペースを設けるためのウインドワイパーゴム劣化防止装置であって、該ウインドワイパーゴム劣化防止装置は支柱浮遊具と該支柱浮遊具の一端で前記ワイパー支柱と回転可能に連結する係止部と、該係止部に設けられている固定手段と、支柱浮遊具の他端に設けられている固定手段とからなり、前記支柱浮遊具の閉時に支柱浮遊具がワイパー支柱から非突設状態で前記固定手段によってワイパー支柱に固定され、前記支柱浮遊具の開時に支柱浮遊具がワイパー支柱から突設し立脚状態で前記固定手段によって固定されることを特徴とする。
係る構成によれば、ウインドガラスに対するワイパーの不使用時、ワイパーの先端部分のゴムがウインドガラスに密着し、先端部分のゴムの劣化が生じることを防止可能となり、しかも極めて構造がシンプルで使い勝手や作業性もよく、耐久性にも優れたウインドワイパーゴム劣化防止装置を安価に提供可能となる。
本願発明の請求項2は、請求項1に記載のウインドワイパーゴム劣化防止装置において、前記支柱浮遊具の先端部にウインドガラス損傷保護材が設けられており、前記係止部が支柱浮遊具及びワイパー支柱を貫通して設けられている開閉軸であることを特徴とする。
係る構成によれば、本願発明の支柱浮遊具をウインドガラスに対して立脚させた際、支柱浮遊具の先端部にウインドガラス損傷保護材が設けられているので、ウインドガラスを傷つける恐れがなく安心して使用できる。また、前記係止部が支柱浮遊具及びワイパー支柱を貫通して設けられている開閉軸であるゆえ、長期耐久性に優れたものとなる。
本願発明の請求項3は、請求項1又は請求項2に記載のウインドワイパーゴム劣化防止装置において、前記固定手段が、前記支柱浮遊具7aの一方の端部にある係止部近傍に設けられている開時固定手段、及び、支柱浮遊具の他端に設けられている閉時固定手段とからなり、前記開時固定手段および閉時固定手段は、ワイパー支柱の左右側面の少なくとも一方に設けられている凹部又は突起部と、該凹部又は突起部と嵌合係止する前記支柱浮遊具の左右側面の少なくとも一方に設けられている突起部又は凹部であり、前記ワイパー支柱及び前記支柱浮遊具は、一方の面が開口した断面視略コの字型形状を有し、前記支柱浮遊具の閉時に、ワイパー支柱の下面開口部と前記支柱浮遊具の上面開口部とが合わさる状態で、前記凹部と突起部が嵌合係止することで前記支柱浮遊具がワイパー支柱から非突設状態で前記閉時固定手段によってワイパー支柱に固定され、前記支柱浮遊具の開時に、支柱浮遊具がワイパー支柱から突設し立脚状態で前記開時固定手段の凹部と突起部が嵌合係止することで支柱浮遊具がワイパー支柱から立脚状態で固定されることを特徴とする。
係る構成によれば、前記固定部が、ワイパー支柱の左右側面の少なくとも一方に設けられている凹部又は突起部と、該凹部又は突起部と嵌合係止する前記支柱浮遊具の左右側面の少なくとも一方に設けられている突起部又は凹部であるので、ワイパー支柱浮遊具の閉時に、ワイパー支柱の下面開口部と支柱浮遊具の上面開口部とが合わさる状態で、前記凹部と突起部が嵌合係止することで支柱浮遊具がワイパー支柱から非突設状態でワイパー支柱に固定できる。
本願発明の請求項4は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のウインドワイパーゴム劣化防止装置において、前記支柱浮遊具の先端部に設けられているウインドガラス損傷保護材が弾性体からなり、ワイパー支柱先端部に脱着可能とされていることを特徴とする。
係る構成によれば、支柱浮遊具の先端部に設けられているウインドガラス損傷保護材が弾性体からなり、ワイパー支柱先端部に脱着可能とされているので、前記ウインドガラス損傷保護材に摩耗、劣化、破損等が生じても極めて簡単に新しいものに交換取り換えができる。
本願発明の請求項5は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のウインドワイパーゴム劣化防止装置において、前記ウインドガラス損傷保護材の支注浮遊具側の端部に、支柱浮遊具の端部が嵌合する嵌合孔が設けられていることを特徴とする。
係る構成によれば、支柱浮遊具の嵌合孔に対する支柱浮遊具先端部のはめ込み深さを適宜調整することで支柱浮遊具の長さが調整可能となり、ウィンドガラスに対する損傷保護材先端部の圧接状態が適度に設定可能となる。
本発明の請求項1によれば、ウインドガラスに対するワイパーの不使用時、ワイパーの先端部分のゴムがウインドガラスに密着し、先端部分のゴムの劣化が生じることを防止可能となり、しかも極めて構造がシンプルで使い勝手や作業性もよく、耐久性にも優れたウインドワイパーゴムの劣化防止のための装置を安価に提供可能となる。
本発明の請求項2によれば、本願発明の支柱浮遊具をウインドガラスに対して立脚させた際、支柱浮遊具の先端部にウインドガラス損傷保護材が設けられているので、ウインドガラスを傷つける恐れがなく安心して使用できる。また、前記係止部が支柱浮遊具及びワイパー支柱を貫通して設けられている開閉軸であるゆえ、長期耐久性に優れたものとなる。
本発明の請求項3によれば、前記固定部が、ワイパー支柱の左右側面の少なくとも一方に設けられた凹部又は突起部と、該凹部又は突起部と嵌合係止する前記支柱浮遊具の左右側面の少なくとも一方に設けられている突起部又は凹部であるので、支柱浮遊具の閉時に、ワイパー支柱の下面開口部と支柱浮遊具の上面開口部とが合わさる状態で、前記凹部と突起部が嵌合係止することで支柱浮遊具がワイパー支柱から非突設状態でワイパー支柱に固定できる。
本発明の請求項4によれば、支柱浮遊具の先端部に設けられているウインドガラス損傷保護材が弾性体からなり、ワイパー支柱先端部に脱着可能とされているので、前記ウインドガラス損傷保護材に摩耗、劣化、破損等が生じても極めて簡単に新しいものに交換取り換えができる。
本発明の請求項5によれば、支柱浮遊具の嵌合孔に対する支柱浮遊具先端部のはめ込み深さを適宜調整することで支柱浮遊具の長さが調整可能となり、ウィンドガラスに対する損傷保護材先端部の圧接状態が適度に設定可能となる。
本発明のウインドワイパーゴム劣化防止装置の第一実施形態の詳細を図1〜図6の図面に従って述べる。図中の1はウインドワイパー、2はワイパー支柱、2aは支柱側面、3はワイパーゴム取り付け具、4はワイパーゴム、5はワイパー支持部、6はウインドガラスを示す。また、7はウインドワイパーゴム劣化防止装置、7aは支柱浮遊具、7bは支柱浮遊具側面、8はウインドガラス損傷保護材、8aは損傷保護材の支柱浮遊具側の端部、8bは嵌合孔、Eは係止部、Kは固定手段、K1は閉時固定手段、K2は開時固定手段、Uは凹部、Tは突起部、Jは開閉軸、Sはスペースを示す。
本発明のウインドワイパー1のウインドワイパーゴム劣化防止装置7は、ワイパーゴム4の不使用時に、ウインドガラス6とワイパー支柱2との間に本発明の支柱浮遊具7aを介在させ、ウインドガラス6からワイパーゴム4を離脱させ、該ワイパーゴム4とウインドガラス6との間にスペースSを設けることにより、ワイパーゴム4の劣化を防止し、そのため、ワイパーゴム4の寿命を引き延ばすことを目的とするものである。
本発明のウインドワイパーゴム劣化防止装置7は、ワイパー支柱2に、はじめから組み込み済みとして利用することが可能であり、また、使用途中から、ワイパーに、後付けも可能である。すなわち、ウインドワイパー1の支柱側面2aに、支柱浮遊具側面7aに設けられている凹部または突起部と嵌合する突起部または凹部を設けるように加工するとよい。また、新車販売時のグッズとしてもユーザーから喜ばれると確信する。
図1、図2に従って詳細に説明する。図1は本発明のウインドワイパーゴム劣化防止装置7の使用時(開時)と不使用時(閉時)の状態を示す説明図である。また、図2の(a)は本発明のウインドワイパーゴム劣化防止装置7の不使用時(閉時)を示す拡大図であり、(b)はその使用時(開時)を示す拡大図である。
本発明のウインドワイパーゴム劣化防止装置7は、乗物等のウインドのワイパーゴム4の劣化防止のための装置である。乗物等のウインドガラス6のワイパー支持部5にウインドワイパー1が取り付け支持されている。ワイパー支柱2の先端部にワイパーゴム取り付け具3によってワイパーゴム4が取り付けられている。
前記ワイパー支柱2の所定の位置に本発明のウインドワイパーゴム劣化防止装置7の支柱浮遊具7aが、開閉軸Jと固定手段Kによって取り付けられている。本例ではワイパー支柱2のワイパー支持部5の近傍に設けられているが、この位置に限られるものではない。
前記支柱浮遊具7aはその一端において係止部Eによってワイパー支柱2と回転可能に連結されている。前記係止部Eは、本例では開閉軸Jを例示するが、これ以外の係止部Eであっても勿論よいものとする。開閉軸Jの開閉によって支柱浮遊具7aは回転軸Jを回転の中心として回転可能な構造とされている。また、支柱浮遊具7aは不使用時(閉時)においては、ワイパー支柱2から非突設状態(閉時)となり、前記固定手段Kによってワイパー支柱2に非突設状態で固定されている。
第一実施形態においては、不使用時(閉時)に、ワイパー支柱2が、この支柱浮遊具7aの対向する左右にある支柱浮遊具側面7b間の内側に内蔵状態として設けられている構造である。また、図示しないが、この逆が第二実施形態である。すなわち、不使用時(閉時)に、この支柱浮遊具7aが、ワイパー支柱2の対向する左右にある支柱側面2a間の内側に内蔵状態として設けられている構造である。
また、支柱浮遊具7aの突設状態(開時)においては、前記固定手段Kによってワイパー支柱2から支柱浮遊具7aが突設状態で固定される構造とされている。
支柱浮遊具7aの突設状態(開時)において、ワイパー支柱2から支柱浮遊具7aが突設状態となり、支柱浮遊具7aの先端部がウインドガラス6に圧接され、ワイパー支柱2の先端に取り付けられているワイパーゴム4とウインドガラス6との間にスペースSが形成されることとなる。このスペースSによってワイパーゴム4がウインドガラス6への圧接から解放され、長年の経時変化によるワイパーゴムの劣化防止が可能となる。
図3〜図5に従って、本発明のウインドワイパーゴム劣化防止装置7の第一実施形態の詳細を説明する。前記支柱浮遊具7aの先端部にウインドガラス損傷保護材8が設けられている。また、本例では、前記支柱浮遊具7aの先端部にウインドガラス損傷保護材8が設けられており、前記係止部Eが、支柱浮遊具7a及び、ワイパー支柱2を貫通して設けられている開閉軸Jである。前記係止部Eは、本例においては支柱浮遊具7aを回転可能に連結する開閉軸Jを例示するが、この開閉軸Jに限定されるものではない。例えば、ネジとナット、イーリング、菊座、リベット、回転ピン、回転ロール、回転ネジ等が好適なものとして例示できる。
前記固定手段Kは二種類あり、前記支柱浮遊具7aの一方の端部にある係止部Eの近傍に設けられている開時固定手段K2、及び、支柱浮遊具7aの他端に設けられている閉時固定手段K1との2種類である。開時固定手段K2、閉時固定手段K1は、ワイパー支柱2の左右側面2aの少なくともいずれか一方に設けられた凹部U又は突起部Tと、該凹部U又は突起部Tと嵌合係止する前記支柱浮遊具7aの左右側面7bの少なくともいずれか一方に設けられている突起部T又は凹部Uである。
支柱浮遊具7aの閉時において、閉時固定手段K1が用いられる。該閉時固定手段K1は支柱浮遊具7aの先端部(損傷保護材8が設けられている方)の近傍に設けられている。また、支柱浮遊具7aの開時において、開時固定手段K2が用いられる。該開時固定手段K2は支柱浮遊具7aの後端部(係止部Eに近い方)の近傍に設けられている。
前記ワイパー支柱2の左右側面2aの少なくとも一方に設けられた凹部U又は突起部Tと、該凹部U又は突起部Tと嵌合係止する前記支柱浮遊具7aの左右側面7bの少なくとも一方に設けられている突起部T又は凹部Uとが嵌合し合って、支柱浮遊具7aにワイパー支柱2が収まった状態(閉時)、又は、支柱浮遊具7aがワイパー支柱2から突設立脚状態(開時)で固定される構造である。
本発明の支柱浮遊具7aの材質は耐久性があり、しかも、ある適度の撓み性を有するものが好適である。例えば、ステンレス、アルミなどの金属製、または、ウレタン樹脂、塩ビ樹脂、ポリエステル樹脂、ABS樹脂等の半硬質の合成樹脂成形体などが好適であるがこれらに限定されるものではない。
次に本発明の支柱浮遊具7aの使用手順について簡単に述べる。先ず、使用時(開時)においては、次の手順である。
(1)支柱浮遊具7aの先端にある損傷保護材8を指等でつまみ軽く下方に引っ張る。
(2)この時、閉時固定手段K1の固定を外す。すなわち、凹部Uと突起部Tとの嵌合を外す。
(3)係止部Eを回転の中心として支柱浮遊具7aを回転させ、開時固定手段K2を働かせて、凹部Uに突起部Tを嵌合させる。
(4)支柱浮遊具7aが突設し立脚状態で固定されていることを確認する。支柱
浮遊具7aの先端部分にある損傷保護材8を適度に前後にスライドさせる。
(5)ウインドガラス6と損傷保護材8の接触状態が適度であることを確認する。
以上で、本発明の支柱浮遊具7aの立脚使用状態が設置完了となる。また、支柱浮遊具7aをしまいこむ時は上記手順の逆を行う。
(2)この時、閉時固定手段K1の固定を外す。すなわち、凹部Uと突起部Tとの嵌合を外す。
(3)係止部Eを回転の中心として支柱浮遊具7aを回転させ、開時固定手段K2を働かせて、凹部Uに突起部Tを嵌合させる。
(4)支柱浮遊具7aが突設し立脚状態で固定されていることを確認する。支柱
浮遊具7aの先端部分にある損傷保護材8を適度に前後にスライドさせる。
(5)ウインドガラス6と損傷保護材8の接触状態が適度であることを確認する。
以上で、本発明の支柱浮遊具7aの立脚使用状態が設置完了となる。また、支柱浮遊具7aをしまいこむ時は上記手順の逆を行う。
また、前記ワイパー支柱2及び支柱浮遊具7aは、一方の面が開口した断面視略コの字型形状を有している。支柱浮遊具7aの閉時に、ワイパー支柱2の下面開口部と支柱浮遊具7aの上面開口部とが合わさる状態で、前記凹部Uと突起部Tとが嵌合係止する構造であり、このことによって、支柱浮遊具7aがワイパー支柱2から非突設状態で前記閉時固定手段K1によってワイパー支柱2に固定される。
本発明の支柱浮遊具7aを使用するに際して以下の点に注意すると、より効果的に、且つ、安全に使用できる。先ず、本発明の支柱浮遊具7aをワイパー支柱2から突設状態(開時)でウインドワイパー1を作動させることがないように注意することが必要である。支柱浮遊具7aを突設させた状態(開時)でウインドワイパー1を作動させると支柱浮遊具7aの破損が生じたり、また、ウインドガラス6が破損するといったおそれが生じる。そのため、支柱浮遊具7aの突設状態で自動車等の乗り物を発進させたり、ウインドワイパー1を作動させたりしないでくださいという主旨の注意書きを取り付けると安全面にとって好適である。
図示しないが、支柱浮遊具7aに、たとえば、注意書きのタグを取り付けると安全面にとって好適である。すなわち、支柱浮遊具7 aをロックしないままで走行することがないようにするための予防処置として下記のような注意書きタグの取り付けが好適である。そのことを詳述すると、たとえば、支柱浮遊具7aの閉時(ワイパー支柱2に支柱浮遊具7aがしまいこまれた状態で支柱浮遊具7aを閉時固定手段K1でロックし固定する状態)において、前記のような注意書きが書かれたタグを取り付けておくと良い。このようにして支柱浮遊具7aの閉時(ワイパー支柱2に支柱浮遊具7aがしまいこまれた状態で支柱浮遊具7aを閉時固定手段K1でロックし固定する状態)の状態で、ウインドワイパー1を作動させると、上記のような問題点が生じることがなく安全である。また、ウインドワイパー1を長期間使用しない時は、前記閉時固定手段K1を解除しロックを外し、支柱浮遊具7aを突設立脚状態(開時)とし、ワイパーゴム4とウインドガラス6との間にスペースSを確保しておくことがワイパーゴム4の劣化防止にとって極めて好適である。
また、ウインドワイパー1の新品使用時には、ワイパー支柱2と支柱浮遊具7aをインシュロックやビニ帯で縛り付けてロックし、このロックを解除する時は、大きな注意書きタグを取り外すような仕組みとしておいて、乗り物等の販売者がユーザーに安全上の説明を十分に行うことが重要である。
また、ワイパー支柱浮遊具7aの開時に、支柱浮遊具7aが、ワイパー支柱2から突設し立脚状態で前記開時固定手段K2の凹部Uと突起部Tとが嵌合係止することで支柱浮遊具7aがワイパー支柱2から立脚状態で固定される構造である。
また、前記支柱浮遊具7aの先端部に、ウインドガラス損傷保護材8が設けられている。前記ウインドガラス損傷保護材8は、例えば、合成ゴム、軟質ウレタンゴム、天然ゴム、軟質塩ビ、その他の弾性体が好適なものとして例示できる。詳しくは弾性体であるのみならずその他、この目的に沿ったものであればよい。例えば、摩擦係数の比較的大きな柔らかい材質のものが好適である。
また、ウインドガラス損傷保護材8は支柱浮遊具7aに対して脱着自在であると、損傷保護材8が長期間使用される間に磨滅しても、新品と簡単に取り換え可能となりメンテナンス上、好適である。詳しくは本発明の支柱浮遊具7aの先端部分のウインドガラス損傷保護材は取りはずしが容易であり使い勝手が好適である。
前記ウインドガラス損傷保護材8の支注浮遊具7a側の端部に、支柱浮遊具7aの端部が嵌合する嵌合孔8bが設けられている。損傷保護材8の嵌合孔8bに対する支柱浮遊具7a先端部のはめ込み深さを適宜調整することで、支柱浮遊具7aの長さが調整可能となり、ウインドガラス6に対する損傷保護材8の先端部の圧接状態が適度に設定可能となる。したがって、支柱浮遊具7aの使用時(開時)において、ワイパーゴム4とウインドガラス6との間のスペースSが最適な間隔で確保されていることになり、ワイパーゴム4の劣化防止にとって、よりいっそう好適となる。そのため、ワイパーゴム4の寿命を引き延ばすことに対しても好適である。また、支柱浮遊具7aの嵌合孔8bに対する支柱浮遊具7aの先端部がスライド式になっているので、損傷保護材8を脱着する際の作業性に優れる。
ウインドワイパー1を立ててゴムの劣化防止を行っている例も見られるが、防犯のための管理上特定の場所しか実施ができず、このことを勘案すると、本発明の支柱浮遊具7aの有用性がさらに増大する。
本発明の支柱浮遊具7aは、図1の乗り物やその他の目的の乗り物等において、すべて利用可能である。また、本発明の支柱浮遊具7aは、ウインドワイパー1に組み込み済みであっても、また、使用中の古いワイパーに若干の改造を加えるだけで、本発明の支柱浮遊具7aを自分で組み込むことがきわめて簡単にできる。すなわち、後付け可能性を有することも本発明の支柱浮遊具7aの大きな特徴である。
また、支柱浮遊具7aの係止部Eの近傍にある開時固定手段K2及び支柱浮遊具7aの先端部にある閉時固定手段K1は、特殊な工具を使用しなくても指先で開閉が簡単に自在に可能であり、しかも、開時、閉時の状態が確実に維持可能である。
また、支柱浮遊具7aの不使用時(閉時)、支柱浮遊具7aにワイパー支柱2が完全に収められ、ウインドワイパー1に収納されるため防犯的にも有利である。
本発明の支柱浮遊具7aの構造上、ワイパーゴム4のウインドガラス6からのスペースS(浮き具合)は、数ミリ単位であり、外観上の見栄えもよく防犯上損傷する可能性も極めて低いものである。
最後に本発明のウインドワイパーゴム劣化防止装置7の第二実施形態の詳細について再度述べる。図示しないが、本発明の支柱浮遊具7aの不使用時(閉時)に、この支柱浮遊具7aが、ワイパー支柱2の左右の支柱側面2a間の内側に内蔵状態として設けられている構造である。
この第二実施形態においては、支柱浮遊具7aの不使用時(閉時)において、支柱浮遊具7aが完全にワイパー支柱2内部に内蔵されてしまう構造であるので、外観上、防犯上、極めて好適である。
本発明の支柱浮遊具を用いることにより、ウインドガラスとワイパーゴムとの間に適宜寸法のスペースを設けることができるので、ウインドワイパーの先端ゴムの劣化が防止可能となり、しかも、あらゆる乗り物に使用が可能となり、産業上の利用においてきわめて有用なものである。
1 ウインドワイパー
2 ワイパー支柱
2a 支柱側面
3 ワイパーゴム取り付け具
4 ワイパーゴム
5 ワイパー支持部
6 ウインドガラス
7 ウインドワイパーゴム劣化防止装置
7a 支柱浮遊具
7b 支柱浮遊具側面
8 ウインドガラス損傷保護材
8a 損傷保護材の浮遊具側の端部
8b 嵌合孔
E 係止部
K 固定手段
K1 閉時固定手段
K2 開時固定手段
U 凹部
T 突起部
J 開閉軸
S スペース
2 ワイパー支柱
2a 支柱側面
3 ワイパーゴム取り付け具
4 ワイパーゴム
5 ワイパー支持部
6 ウインドガラス
7 ウインドワイパーゴム劣化防止装置
7a 支柱浮遊具
7b 支柱浮遊具側面
8 ウインドガラス損傷保護材
8a 損傷保護材の浮遊具側の端部
8b 嵌合孔
E 係止部
K 固定手段
K1 閉時固定手段
K2 開時固定手段
U 凹部
T 突起部
J 開閉軸
S スペース
Claims (5)
- ウインドワイパーゴムとウインドガラスとの間に適宜寸法のスペースを設けるためのウインドワイパーゴム劣化防止装置であって、該ウインドワイパーゴム劣化防止装置は支柱浮遊具と該支柱浮遊具の一端で前記ワイパー支柱と回転可能に連結する係止部と、該係止部に設けられている固定手段と、支柱浮遊具の他端に設けられている固定手段とからなり、前記支柱浮遊具の閉時に支柱浮遊具がワイパー支柱から非突設状態で前記固定手段によってワイパー支柱に固定され、前記支柱浮遊具の開時に支柱浮遊具がワイパー支柱から突設し立脚状態で前記固定手段によって固定されることを特徴とするウインドワイパーゴム劣化防止装置。
- 前記支柱浮遊具の先端部にウインドガラス損傷保護材が設けられており、前記係止部が支柱浮遊具及びワイパー支柱を貫通して設けられている開閉軸であることを特徴とする請求項1に記載のウインドワイパーゴム劣化防止装置。
- 前記固定手段が、前記支柱浮遊具7aの一方の端部にある係止部近傍に設けられている開時固定手段、及び、支柱浮遊具の他端に設けられている閉時固定手段とからなり、前記開時固定手段および閉時固定手段は、ワイパー支柱の左右側面の少なくとも一方に設けられている凹部又は突起部と、該凹部又は突起部と嵌合係止する前記支柱浮遊具の左右側面の少なくとも一方に設けられている突起部又は凹部であり、前記ワイパー支柱及び前記支柱浮遊具は、一方の面が開口した断面視略コの字型形状を有し、前記支柱浮遊具の閉時に、ワイパー支柱の下面開口部と前記支柱浮遊具の上面開口部とが合わさる状態で、前記凹部と突起部が嵌合係止することで前記支柱浮遊具がワイパー支柱から非突設状態で前記閉時固定手段によってワイパー支柱に固定され、前記支柱浮遊具の開時に、支柱浮遊具がワイパー支柱から突設し立脚状態で前記開時固定手段の凹部と突起部が嵌合係止することで支柱浮遊具がワイパー支柱から立脚状態で固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウインドワイパーゴム劣化防止装置。
- 前記支柱浮遊具の先端部に設けられているウインドガラス損傷保護材が弾性体からなり、ワイパー支柱先端部に脱着可能とされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のウインドワイパーゴム劣化防止装置。
- 前記ウインドガラス損傷保護材の支注浮遊具側の端部に、支柱浮遊具の端部が嵌合する嵌合孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のウインドワイパーゴム劣化防止装置。
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