JP2013123503A - 玄関収納固定構造及び玄関収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】玄関収納固定構造は、玄関スペース2の土間3から所定間隔を隔てて該玄関スペースの一壁面4に沿うようにして水平方向に長尺の下端位置決め部材10の固定片10aが固定され、この下端位置決め部材の固定片から前方に突出するように設けられた位置決め片10bに、上下方向に長尺の複数枚の縦板11,12,13の下端11a,12a,13aが載置されてこれら縦板が前記一壁面に沿うようにして固定され、これら縦板の上端部11b,12b,13bに架け渡されるようにして天板14が固定された構造とされている。
【選択図】図1
Description
下記特許文献1では、壁面に水平方向に延在する如く固定され上方への屈曲部を有するハンギングレールの屈曲部に、側板の奥行方向端部の側面に固定された切り欠き部を有した受け金具を係合させ、該側板を壁面に吊下固定する構造とされた玄関収納家具が提案されている。
また、本発明においては、前記一壁面に隣接する他壁面に沿うようにして前記下端位置決め部材が更に固定され、この他壁面側の下端位置決め部材の位置決め片に、上下方向に長尺の他壁面側縦板の下端が載置されて該他壁面側縦板が前記他壁面に沿うようにして更に固定され、この他壁面側縦板の上端部に他壁面側天板が固定されるとともに該他壁面側天板の一側端部が前記一壁面側の天板の他壁面側端部に接続されるようにして固定された構造としてもよい。
また、本発明においては、前記一壁面側の縦板の一枚が一側板とされて前記他壁面に一側面が沿うようにして固定され、この一側板の先端面及びこの先端面に対向する前記他壁面側縦板の一側面に両端面が当接されるとともに前記他壁面側の下端位置決め部材の位置決め片に下側面が載置されて前記他壁面に補強桟が更に固定された構造としてもよい。
また、本発明においては、前記他壁面に固定された補強桟と前記一側板とを略同厚さ寸法としてもよい。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、図2に示すV方向から見た状態を基準として、その方向等を原則的に説明する。
本実施形態に係る玄関収納装置1は、図1及び図2に示すように、住居等の建物の玄関スペース2に設置される。玄関スペース2は、図示は省略しているが、玄関出入口及び玄関フロアー(上り框)側にそれぞれ連通するように設けられ、その底面が玄関フロアーから段下がり状とされた土間(玄関土間)3によって区画されている。また、本実施形態では、玄関スペース2に、一壁面としての奥側壁面4と、この奥側壁面4に隣接する他壁面としての左側壁面5と、奥側壁面4に隣接する右側壁面6と、によって区画された玄関収納空間を設けた例を示している。本実施形態では、この玄関収納空間に、本実施形態に係る玄関収納装置1を配設した例を示している。
複数枚(図例では4枚)の縦板11,12,13,13は、上下方向に長尺な略矩形平板状とされており、奥側壁面4に対して略直交する方向(前後方向)に板幅方向を沿わせるようにしてそれぞれ配設される。つまり、これら複数枚の縦板11,12,13,13は、厚さ方向を左右方向に沿わせるようにして、かつ、それぞれの板幅方向奥側端部を奥側壁面4に沿わせるようにして配設される。これら複数枚の縦板11,12,13,13は、高さ寸法(長さ寸法)、板幅寸法(前後寸法)及び板厚寸法がそれぞれ略同寸法とされている。なお、これら各縦板11,12,13,13は、その高さ寸法が所望する寸法となるように適宜、施工現場において切断されるものとしてもよい。
これら複数枚の縦板11,12,13,13の互いに対向する対向側面11c,12c,13c,13cには、棚板15を受ける複数の棚受部が上下方向に沿って間隔を空けて設けられている。このような棚受部としては、各対向側面11c,12c,13c,13cに設けられたダボ穴に挿入(圧入)されるダボ等としてもよい。
この奥側天板14は、その下面を各縦板11,12,13,13の各上端面に当接させてこれらに載置されるようにしてこれら各縦板11,2,13,13の上端部11b,12b,13b,13bに固定される。なお、この奥側天板14は、その長さ寸法が上記間口寸法に応じた寸法となるように適宜、施工現場において切断されるものとしてもよい。また、複数枚の天板を接続具等によって間口方向に接続して奥側天板14を構成する態様としてもよい。また、この奥側天板14の板幅寸法を、各縦板11,12,13,13の板幅寸法よりも大きい寸法としてもよい。
この奥側下端位置決め部材10は、奥側壁面4に固定される固定片10aと、この固定片10aから前方に突出するように設けられ、かつ各縦板11,12,13,13の下端11a,12a,13a,13aが載置される位置決め片10bと、を備えている。
この奥側下端位置決め部材10の配設位置は、各縦板11,12,13,13の下端11a,12a,13a,13aが載置される位置決め片10bの上面が、土間3から所定間隔を隔てて上方位置となるように配設するようにしてもよい。この所定間隔は、雨天や清掃等の際における土間3の水気の各縦板11,12,13,13への付着を抑制する観点等から適宜、設定可能である。例えば、この所定間隔を、30mm〜200mm程度としてもよい。
また、奥側下端位置決め部材10の固定片10aの上下寸法(幅寸法)は、釘やねじ等の固定止具7(図3(a)及び図4(a)参照)によって当該奥側下端位置決め部材10を奥側壁面4に固定可能な寸法等としてもよい。例えば、この固定片10aの上下寸法を、10mm〜50mm程度としてもよく、図例では、20mm程度とした例を示している。つまり、図例では、縦断面略L字状とされた固定片10aの上下寸法と位置決め片10bの前後寸法とを略同寸法とした例を示している。このような構成とすることで、縦断面略L字状のいずれか一方の片部を固定片10aとし、その他方の片部を位置決め片10bとすることができ、施工時等における取り扱い性を向上させることができる。
また、これら奥側補強桟16,16,16の長さ寸法は、隣接する縦板間の寸法にそれぞれ応じた長さ寸法とされている。なお、これら奥側補強桟16,16,16は、その長さ寸法が隣接する縦板間の寸法にそれぞれ応じた寸法となるように適宜、施工現場において切断されるものとしてもよい。また、これら奥側補強桟16,16,16は、玄関収納装置1が備えている態様に限られず、施工現場等において適宜、調達されるものとしてもよい。
なお、この固定具17は、例えば、図1に示すように、縦仕切板13の奥側端部の上端部近傍部位及び下端部近傍部位にそれぞれ固定するようにしてもよい。
なお、左側板11の左側面を左側壁面5に沿わせるようにして固定する態様に代えて、その左側面側が開放空間とされている場合には、上記同様の固定具17,18によってその奥側端部を奥側壁面4に固定するようにしてもよい。また、右側板12も同様に、その右側面側が開放空間とされている場合には、上記同様の固定具17,18によってその奥側端部を奥側壁面4に固定するようにしてもよい。つまりは、一側面を壁面に沿わせるようにして固定される縦板以外の縦板は、固定強度を向上させる観点等から、固定具17,18によってその奥側端部を奥側壁面4に固定するようにしてもよい。
このような端部キャップ19を設けることで、土間3から浮くようにして配設される縦仕切板13の前下端角部を保護することができる。また、この端部キャップ19を合成樹脂系材料や緩衝性のある材料から形成されたものとすれば、収納物等が縦仕切板13の前下端角部に接触した際等における収納物等の損傷等を抑制することもできる。
また、玄関収納装置1は、これら他壁面側縦板としての左奥側仕切板21及び左手前側板22の上端部21b,22bに架け渡されるようにして固定される他壁面側天板としての左側天板24を備えている。つまり、本実施形態では、玄関収納装置1は、図2に示すように、奥側壁面4及び左側壁面5に沿うようにして配設される平面視して略L字状の玄関収納装置1とされている。
左手前側板22は、左側天板24の手前側端部24bにその上端部22bが固定されて、一側板とされる。左奥側仕切板21は、その奥側面21dと上記した左側板11の先端面(前端面)11dとの間に所定間隔を隔てるようにして、左側天板24の長さ方向(前後方向)途中部位にその上端部21bが固定されて、仕切板とされる。また、玄関収納装置1は、これら左奥側仕切板21及び左手前側板22の左側壁面5側の端部を左側壁面5に固定する上記同様の固定具17,18及び上記同様の端部キャップ19を備えている。
この左側下端位置決め部材20の位置決め片20bには、上記同様、左奥側仕切板21及び左手前側板22の下端21a,22aがそれぞれ載置される。なお、この左側下端位置決め部材20を左側壁面5に固定した後に、この左側下端位置決め部材20の位置決め片20b及び奥側下端位置決め部材10の位置決め片10bに、上記した左側板11の下端11aを載置する態様としてもよい。
また、上記した各補強桟16,26,27は、木質系材料や無垢の木材、合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
また、上記した各下端位置決め部材10,20、各固定具17,18、端部キャップ19及び接続具23は、金属系材料や合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
また、後記するように釘やねじ等の固定止具7が打ち込まれる(または捩じ込まれる)各壁面4,5,6を構成する壁材の裏面側の部位には、適宜の胴縁や桟部材等の下地を配設するようにしてもよい。
まず、図4(a)に示すように、奥側下端位置決め部材10を奥側壁面4に沿わせるようにして土間3から所定間隔を隔てて固定する。この際、奥側下端位置決め部材10の位置決め片10bの上面が水平となるように水準器(水平器)等を用いて適宜、調整して固定するようにしてもよい。また、この奥側下端位置決め部材10の奥側壁面4への固定態様としては、複数の固定止具7によって固定するようにしてもよく、これに代えて、または加えて、粘着テープ等の粘着材や接着剤によって固定する態様としてもよい。
次いで、図5(a)に示すように、上記のように固定された左右の側板11,12の上端部11b,12bに奥側天板14を載置するようにして固定する。左右の側板11,12の上端部11b,12bへの奥側天板14の固定態様としては、固定止具7によって固定するようにしてもよい。なお、奥側天板14の左右の側端部14a,14bに、固定止具7の下孔等を設けておくようにしてもよい。
また、図6(a)、(b)に示すように、適宜の長さ寸法とされた奥側補強桟16の両端面16a,16aを、隣接する縦板(11,13)の対向側面(11c,13c)に当接させる。また、この奥側補強桟16の下側面16bを、奥側下端位置決め部材10の位置決め片10bの上面に当接させてこの奥側補強桟16を位置決め片10bに載置し、この奥側補強桟16を奥側壁面4に固定する。つまり、本実施形態に係る玄関収納固定構造は、複数枚の縦板11,12,13,13の各対向側面11c,12c,13c,13cに、奥側補強桟16,16,16のそれぞれの両端面16a,16aが当接された構造とされている。また、これら奥側補強桟16,16,16のそれぞれの下側面16bが奥側下端位置決め部材10の位置決め片10bに載置されて、これら奥側補強桟16,16,16が奥側壁面4に固定された構造とされている。
また、縦仕切板13,13の前下端角部に、上記した端部キャップ19,19をそれぞれ固定するようにしてもよい。
なお、上記施工手順は一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよい。
つまり、下端位置決め部材10(20)の位置決め片10b(20b)に玄関収納の複数枚の縦板11,12,13,13(21,22)の下端11a,12a,13a,13a(21a,22a)を載置してこれら縦板11,12,13,13(21,22)を各壁面4(5,6)に沿わせるようにして固定することができる。従って、土間3から間隔を隔てて固定されるこれら縦板11,12,13,13(21,22)の上下方向の位置決めを容易に行え、施工性を向上させることができる。
また、玄関スペース2の土間3から浮かせるようにして各縦板11,12,13,13(21,22)が固定される構造である。従って、雨天や清掃等によって土間3に水気等がある場合にもこれら縦板11,12,13,13(21,22)の下端部の汚損等を抑制することができる。
また、本実施形態では、この左奥側補強桟27と、左側板11とを略同厚さ寸法としている。従って、左側壁面5に固定された左奥側補強桟27が左側板11に連なるように設けられることとなり、見栄えをより向上させることができる。なお、この左奥側補強桟27の厚さ寸法と左側板11の厚さ寸法とを異なる寸法としてもよい。また、このような左奥側補強桟27を設けない構造としてもよい。
また、本実施形態では、各縦板11,12,13,13,21,22間に、収納部材として棚板15,25を配設した例を示しているが、このような棚板15,25に代えて、または加えて、収納部材として抽斗等を設けるようにしてもよい。この場合は、適宜、抽斗を出し入れ自在に支持するレール等を設けるようにすればよい。また、例えば、天板14,24の下方側や、棚板15,25の下方側等に、ハンガー等が掛けられるパイプ部材を配設する態様としてもよい。
また、各下端位置決め部材10,20としては、図例のような断面略L字状の各片部がそれぞれ略同寸法とされたものに限られず、断面略L字状の各片部が異なる寸法とされたものとしてもよい。また、各下端位置決め部材10,20としては、断面略L字状とされたものに限られず、各壁面4,5に固定される固定片10a,20aと各縦板11,12,13,13,21,22の下端11a,12a,13a,13a,21a,22aが載置される位置決め片10b,20bとを備えたものであればよい。例えば、縦断面略倒T字状や略H字状、略F字状とされたものとしてもよく、前方または下方に向けて開口する縦断面略コ字状(U字状若しくはC字状)とされたものとしてもよく、更には、中空角筒(三角筒や四角筒)形状とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、左右の壁面4,5にそれぞれの一側面を沿わせるようにして左右の側板11,12を固定した例を示しているが、これら左右の側板11,12の両方または一方を設けない態様としてもよい。この場合は、左右の壁面4,5の両方または一方を収納空間の内側面として把握するようにしてもよい。
また、本実施形態では、奥側壁面4及び左右の壁面5,6によって区画された玄関収納空間に玄関収納装置1を配設した例を示しているが、これら左右の壁面5,6の両方または一方を設けていない玄関スペース2に玄関収納装置1を配設する態様としてもよい。
2 玄関スペース
3 土間
4 奥側壁面(一壁面)
5 左側壁面(他壁面)
10 奥側下端位置決め部材(下端位置決め部材)
10a 固定片
10b 位置決め片
11 左側板(一側板、縦板)
11a 下端
11b 上端部
11c 対向側面
11d 前端面(先端面)
12 右側板(縦板)
12a 下端
12b 上端部
12c 対向側面
13 縦仕切板(縦板)
13a 下端
13b 上端部
13c 対向側面
14 奥側天板(天板)
14a 左側端部(他壁面側端部)
16 奥側補強桟(補強桟)
16a 端面
16b 下側面
20 左側下端位置決め部材(他壁面側の下端位置決め部材)
20a 固定片
20b 位置決め片
21 左奥側仕切板(他壁面側縦板)
21a 下端
21b 上端部
21d 奥側面(一側面)
22 左手前側板(他壁面側縦板)
22a 下端
22b 上端部
24 左側天板(他壁面側天板)
24a 奥側端部(一側端部)
27 左奥側補強桟(他壁面側の補強桟)
27a 端面
27b 下側面
Claims (6)
- 玄関スペースの土間から所定間隔を隔てて該玄関スペースの一壁面に沿うようにして水平方向に長尺の下端位置決め部材の固定片が固定され、この下端位置決め部材の固定片から前方に突出するように設けられた位置決め片に、上下方向に長尺の複数枚の縦板の下端が載置されてこれら縦板が前記一壁面に沿うようにして固定され、これら縦板の上端部に架け渡されるようにして天板が固定された構造とされていることを特徴とする玄関収納固定構造。
- 請求項1において、
前記複数枚の縦板の各対向側面に両端面が当接されるとともに前記下端位置決め部材の位置決め片に下側面が載置されて前記一壁面に補強桟が更に固定された構造とされていることを特徴とする玄関収納固定構造。 - 請求項1または2において、
前記一壁面に隣接する他壁面に沿うようにして前記下端位置決め部材が更に固定され、この他壁面側の下端位置決め部材の位置決め片に、上下方向に長尺の他壁面側縦板の下端が載置されて該他壁面側縦板が前記他壁面に沿うようにして更に固定され、この他壁面側縦板の上端部に他壁面側天板が固定されるとともに該他壁面側天板の一側端部が前記一壁面側の天板の他壁面側端部に接続されるようにして固定された構造とされていることを特徴とする玄関収納固定構造。 - 請求項3において、
前記一壁面側の縦板の一枚が一側板とされて前記他壁面に一側面が沿うようにして固定され、この一側板の先端面及びこの先端面に対向する前記他壁面側縦板の一側面に両端面が当接されるとともに前記他壁面側の下端位置決め部材の位置決め片に下側面が載置されて前記他壁面に補強桟が更に固定された構造とされていることを特徴とする玄関収納固定構造。 - 請求項4において、
前記他壁面に固定された補強桟と前記一側板とを略同厚さ寸法としたことを特徴とする玄関収納固定構造。 - 玄関スペースの一壁面に沿うように配設される上下方向に長尺の複数枚の縦板と、
これら縦板の上端部に架け渡されるようにして固定される天板と、
前記玄関スペースの土間から所定間隔を隔てて前記一壁面に沿うように配設される水平方向に長尺の下端位置決め部材と、を備えており、
前記下端位置決め部材は、前記一壁面に固定される固定片と、この固定片から前方に突出するように設けられ、かつ前記縦板の下端が載置される位置決め片と、を備えていることを特徴とする玄関収納装置。
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