JP2013122451A - テラヘルツ領域の電磁放射線のボロメータ検出器 - Google Patents

テラヘルツ領域の電磁放射線のボロメータ検出器 Download PDF

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Abstract

【課題】容量結合を必要とすることなく、2つの偏光軸に関して検出を行うことができるアンテナ付ボロメータに基づくテラヘルツ領域の検出器を提供すること。
【解決手段】支持体上に懸架された少なくとも1つのボロメータマイクロブリッジを含む、テラヘルツ電磁放射線のボロメータ検出器。マイクロブリッジは、アンテナの少なくとも1つの対を含む、電磁放射線を収集するための放射線収集手段と、各アンテナと抵抗結合する個別抵抗性負荷を含む、収集手段と抵抗結合する抵抗手段と、収集手段および抵抗手段から電気絶縁された、抵抗手段と熱的に結合する温度測定手段とを含む。
【選択図】なし

Description

本開示は、アンテナを有するボロメータ検出器に関し、より具体的には、テラヘルツ領域の電磁放射線の検出を目的とする、ワイヤまたはボウタイアンテナに関する。
テラヘルツ放射領域、すなわち100ギガヘルツから10テラヘルツの間の周波数領域における検出は、多くの用途を有する。
したがって、これを限定事項とすることなく、以下のように述べることができる。
テラヘルツ領域における検出により、X線によっても超音波によっても提供することができない、解剖学的構造の詳細およびそのレベルで起こる化学反応にアクセスできるようにする医学診断。
識別可能にする、対ステルスレーダまたは高分解能レーダの形成などの軍事分野および航空安全。
大気汚染の研究および検出、すなわち大気化学に関する重要な情報を実際に提供し、したがって、遠赤外線の高い吸収線により従来技法を用いて検出するのが難しい、例えば三酸化窒素などの大気汚染の最上の追跡を可能にする、サブミリ波の観測。
化学種、例えば、いくつかの爆発物および有毒生成物、果実の熟成から生じるいくつかの化合物、またはさらに工業燃焼から生じるいくつかの化合物などの、確実な検出を可能にすることが十分明白である、テラヘルツ領域における特性を有する多くの複雑な化合物の特定。
分子または原子の現象の分析、すなわち光励起、光解離、および溶媒和などのメカニズムに関する新情報を得ることを可能にするテラヘルツ分光分析。同じことは、分子相互作用(分子または水素結合の振動状態など)、凝相系、ペプチドおよび蛋白質などの大きい分子の動的プロセスの分析、またはテラヘルツ放射線に基づく技法による高分子の幾何学的配向の観測に当てはまる。
移動性、超高速キャリアの動力学およびキャリア・フォノン間の相互作用、超電導体、高分子、セラミック、有機材料、および多孔材料などを非破壊的に特定する、半導体などの材料の特性の研究。さらに、テラヘルツ領域では、プラスチック、紙、および繊維などの材料は、透過的であり、反対に、金属は完全な反射体であり、水は高い吸収力を有する。したがって、特に、この領域における検出は、梱包製品の検査、または製造プロセスの実時間現場制御に十分適合する。
広帯域通信、すなわち、地上レベルおよび衛星間における、常に高くなるデータ流量の競争であり、現在は数百ギガヘルツ、またはさらに近い将来には数テラヘルツに達する周波数で動作するシステムを開発するように製造者は求められる。
通常、抵抗性ボロメータ検出器は、赤外線領域の入射放射線の出力を測定する。このため、ボロメータ検出器は、光の流れを熱流に変換し、基準温度に対する素子の温度上昇をもたらす、抵抗性吸収素子を含む。次に、この温度上昇は、温度測定素子の電気抵抗値の変化を誘発し、したがって、その両端に電圧または電流変化が起こる。そうした電気変化は、センサにより分配される信号を形成する。
しかし、吸収素子の温度は、通常、その環境、特に電子読取回路を含む基板の温度に大きく依存する。吸収素子のその環境に対する感度をできる限り下げ、したがって検出器感度を上げるために、吸収素子は、通常、基板から断熱されている。
図1は、断熱原理を示す、従来技術の基本的な抵抗性ボロメータ検出器10の簡略化斜視図である。懸吊された膜の形態の説明する例でわかるように、そうした基本的な検出器は、通常、基本的な検出器の1次元または2次元のアレイに属する。
検出器10は、2つの導電性固定爪16を介して基板支持体14上に懸吊され、2つの断熱アーム18により固定爪16に取り付けられた、入射放射線を吸収する薄膜12を含む。膜12は、通常、誘電層および金属層の積層を含む。金属層は、吸収機能を確実にし、誘電層は、金属層を温度測定素子から電気絶縁させる。
抵抗性温度測定材料の薄層20、特に、抵抗性が高いまたは低いポリシリコンもしくは非結晶のp型またはn型シリコン、または半導体相に形成されたバナジウム酸化物(V、VO)などの半導体材料から作製された層が膜12の中心にさらに堆積される。
最終的に、基板支持体14は、通常「読取回路」として知られている、シリコンウエハ上に集積した電子回路を含む。読取回路は、一方には温度測定素子20の励振および読取用の素子を含み、他方には検出器アレイ内に存在する異なる温度測定素子から生じる信号をシリアライズすることができる多重化要素を含む。
動作中、膜12は、入射電磁放射線の効果のもとで加熱され、発生した熱出力は、温度測定材料層20に伝達される。基板14内に配置された読取回路は、周期的に、爪16にバイアス電圧をかけることにより温度測定素子20をバイアスさせ、温度測定素子20を通って流れる電流を集め、それから、その抵抗値の変化、したがって前記変化の原因となった入射放射線を推定する。
簡潔にするために、そうした検出器の構成および動作は従来型であるので、これをさらに詳細には説明しない。しかし、膜12は、断熱機能に加えて、3つの主な機能、すなわち、放射線を受け取るアンテナ機能、受け取った電磁出力を熱出力に変換する機能、および発生した熱出力を温度測定する機能を果たすことに留意されたい。膜12は、アンテナとして使用されるので、測定すべき放射線の波長と同程度の大きさとなるように適宜選択される寸法を有する。
ここで、テラヘルツ領域では、波長は、1ミリメートルに達する可能性があり、したがって、同程度の規模の膜を必要とする。しかし、そうした寸法では、膜の熱質量、機械的保持、および放射損失は、結局、検出器効率に悪影響を及ぼす問題である。特に、大きい熱容量は、遅い応答時間をもたらす。機械的保持の強化も、厚い断熱アームが断熱、ひいては検出器感度に悪影響を及ぼすので、十分な解決策でない。
そのため、そうした周波数領域では、放射線受信機能は、他の機能から分離される。したがって、この受信機能は、平面アンテナにより提供され、電磁出力を熱出力に変化する機能は、アンテナの抵抗性負荷により提供される。負荷寸法は、通常、最適に変換するために、アンテナの幾何学的配置およびそれを支持する層の特性に依存するインピーダンス整合条件を満たす。さらに、抵抗性負荷は、発生した熱出力の測定のために温度測定素子と熱接触する。その際、組立体は、アンテナを有するボロメータを形成する。
図2および3にそれぞれ再現する図2および3aを有する米国特許出願第2006/0231761号の文献は、抵抗性負荷36を介してダイポール型アンテナ38に接続する温度測定素子32を含む、アンテナ付ボロメータ30について記載している。アンテナ、負荷、および温度計から形成された組立体は、断熱アーム39により基板34上に懸架される。したがって、入射したテラヘルツ流は、ダイポールアンテナ38により検出され、ダイポールアンテナ38は、この流れを超高周波数表面電流に変換し、発生した電流は、代わりに抵抗性負荷36、したがって温度測定素子32を誘起する。
しかし、このタイプのアンテナ付ボロメータは、2つの欠点を有する。第1に、アンテナブランチが、ボロメータにより分離されている。ここで、アンテナ付ボロメータの吸収効率は、抵抗性負荷のインピーダンスがアンテナのインピーダンスと「整合」するとき、最大となる。より具体的には、アンテナのインピーダンスは、抵抗値となる実数部と、リアクタンスとなる虚数部とを含み、どちらもアンテナにより導かれる電流の周波数に応じて変化することができる。抵抗値が最大となり、リアクタンスが0となる、「共振周波数」とよばれる特定の周波数がある。アンテナと抵抗性素子との間の抵抗結合、したがってボロメータの吸収効率は、抵抗性素子の抵抗値が共振周波数におけるアンテナ抵抗値、すなわち、ほぼ100から300オームの間の範囲の、共振周波数における抵抗値に等しくなるように選択されるとき、最適となる。
ここで、上述の構成体では、抵抗性負荷はそれ自体、温度測定素子と結合し、その結果、アンテナにより「見られる」全体的な抵抗性素子は、抵抗性負荷とボロメータとの組合せである。したがって、この場合、アンテナの抵抗値と「適合」する抵抗値を有するボロメータを提供すべきである。しかし、大気温度において温度測定検出するのに効率的なボロメータ材料は、通常、数百kΩより大きい抵抗値、またはさらに1MΩより大きい抵抗値を有し、その結果、ボロメータ材料のアンテナとのインピーダンス整合は極めて低くなる。さらに、ボロメータ(超伝導タイプなど)が、アンテナの抵抗値と「適合」する抵抗値を有したとしても、ボロメータの本質そのものは、ボロメータの抵抗値が温度と共に変化するのを見ることである。したがって、ボロメータの定義そのものから、このタイプの構成体により観測されるすべての温度に対して最適なインピーダンス整合を行うことは不可能である。
この構成体に由来する別の欠点は、この構成体が単一の偏光軸に関して放射線を検出し、したがって、入射放射線の偏光に対して極めて感度が高いことである。したがって、いかなる偏光の入射放射線も検出するために、有利には、直交する少なくとも2つの異なる偏光軸を規定すべきである。ここで、米国特許出願第2006/0231761号の文献のアンテナ付ボロメータにおける、第1のアンテナの偏光軸と異なる偏光軸を有する第2のダイポールアンテナの統合は、断熱アームの存在のために、検出器性能を大きく変えなければ、極めて難しい。
通常、バイポーラ検出(bipolar detection)を行うために、2つの区分のアンテナ、すなわち、一方では、例えばスパイラルアンテナなどの円偏光アンテナ、および他方では、ダブルボウタイまたはダブルダイポールなどの、対応する2つの直交する直線偏光に対する感度が高い、2つの交差するアンテナのシステムが使用される。
第2の区分では、2つの偏光軸に関して等しい検出を行うために、交差するアンテナは、2つの直交する偏光に対して対称となるべきであり、それは、いかなる偏光であっても、アンテナの物理的サイズが等しくなるべきであることを意味する。
ここで、これは、例えば図1と関連付けて説明したボロメータ膜では難しい。実際、懸架された膜上にアンテナが配置されると仮定すれば、アンテナおよび温度測定素子を断熱する熱的アーム18は、アンテナが2つの断熱アームと交差してはならないので、2つの偏光方向の一方のアンテナの幾何学的長さに制限を与えるが、これは、断熱に極めて悪い影響を及ぼす。さらに、ダイポールアンテナのこの対称性の制約は、アンテナの最大サイズを2つの熱的アーム間の距離と等しくする。したがって、そうした技術的手法は、サブミリ波と結合するための大きいアンテナが小さいボロメータ膜と結合する、ボロメータ検出器を形成する利点に悪影響を及ぼす。実際、アンテナの物理的サイズは、ボロメータプレートのサイズよりも常に小さい。そうした状態は、効率的な結合のために大きいアンテナを必要とするスペクトル領域における検出に適合しない。
断熱アームにより与えられたサイズ制限を克服するために、解決策は、懸架された膜の外側、例えば上に膜が懸架された支持体上にアンテナの少なくとも1つを移動させ、移動した(1つまたは複数の)アンテナにより受信された電磁出力を容量結合メカニズムにより懸架された膜に伝達する結合メカニズムを提供することである。
そうした解決策は、例えば米国特許出願第2010/276597号の文献に記載されている。図4および5を参照すれば、この文献には、第1のボウタイアンテナ56が上に堆積された絶縁基板42を含むボロメータ40が記載されている。マイクロブリッジ50が、支持体および断熱アーム54により基板42上に懸架されている。さらに、第1のアンテナ56と交差する第2のボウタイアンテナ44が、マイクロブリッジ50上に形成され、その導電層66と抵抗結合している。さらに、アンテナ44と同じ材料から作製されたフィン68、70、72が、第1のボウタイアンテナ56に対向する表面を有する導電層66上に設けられる。したがって、フィン68、70、72は、移動されたアンテナ56と容量結合する。さらに、温度測定材料層74は、導電層66と接触する絶縁体層76上に堆積される。
したがって、入射光学流の一部は、移動されたアンテナ56により収集され、アンテナ56は、その中に表面電流を生成する。容量的効果により、表面電流は、フィン68、70、72と結合する。したがって、フィン68、70、72は、マイクロブリッジ50内に第1のアンテナを形成する。
しかし、容量結合は、元来、最適な整合の欠如により、抵抗結合よりも低い性能を有する。実際、「第1の」移動されたアンテナとマイクロブリッジ内の「第2の」アンテナとの間の容量結合を使用するとき、第1のアンテナと第2のアンテナとの間に形成される静電容量の値が、第1のアンテナのリアクタンスに加わる。このリアクタンスは、共振周波数においてもはや0にならないので、容量結合は、整合するインピーダンス負荷と結合する抵抗体よりも低い性能を有する。さらに、第1のアンテナ56と第2のアンテナ68、70、72との間の容量結合の静電容量が周波数に応じて変化し、静電容量は周波数に応じて減少するので、インピーダンス整合は、一定でなく、特に周波数が減少するにつれて変化する。
容量結合の別の欠点は、一定の効率を有するために、大きな表面積のアンテナを必要とすることである。実際、容量結合の強度は、対向する金属表面積に比例し、したがって、これは、マイクロブリッジの熱質量を大幅に増加させ、その結果、検出器の応答時間に悪影響を及ぼすことを示す。
米国特許出願第2006/0231761号明細書 米国特許出願第2010/276597号明細書
本発明は、容量結合を必要とすることなく、2つの偏光軸に関して検出を行うことができるアンテナ付ボロメータに基づくテラヘルツ領域の検出器を提供することを目的とする。
このため、本発明は、支持体および断熱アームにより支持体上に懸架された、少なくとも1つのボロメータマイクロブリッジを含む、テラヘルツ電磁放射線のボロメータ検出器であって、マイクロブリッジは、
電磁放射線を収集するための放射線収集手段と、
前記収集手段により収集された電磁出力を熱出力に変換するために収集手段と抵抗結合する抵抗手段と、
抵抗手段が発生した熱出力の効果の下で加熱するために抵抗手段と熱的に結合する温度測定手段と
を含む、ボロメータ検出器を目的とする。
本発明によれば、
収集手段は、
第1の偏光軸による放射線を収集することができる第1のアンテナと、
第1の偏光軸と異なる第2の偏光軸による放射線を収集することができる第2のアンテナと
を有する少なくとも1対のアンテナを含み、
抵抗手段は、各アンテナと抵抗結合する個別の抵抗性負荷を含み、
温度測定手段は、収集手段および抵抗手段から電気絶縁される。
言い換えれば、アンテナはそれぞれ、温度測定素子から電気絶縁される抵抗性負荷と抵抗結合する。温度測定素子が、アンテナおよびその負荷から電気絶縁されているので、放射線の吸収により誘起された超高周波数電流は、それにのみ制限され、その結果、温度測定素子のインピーダンスの影響を受けることなく、アンテナのインピーダンスと抵抗性負荷の抵抗値との間にのみインピーダンス整合が達成される。例えば負荷を適当にサイズ設定することにより、100から300オームの間の範囲の抵抗値を形成することができるので、アンテナごとにインピーダンス整合は最適にできる。その結果、特に、温度計が絶縁体層によりアンテナから電気絶縁されているので、温度計の抵抗値変化は、アンテナの動作に影響を及ぼさない。
一実施形態によれば、第1および第2のアンテナは、ワイヤダイポール型アンテナである。
ワイヤアンテナは、当技術分野でよく知られている。用語「ワイヤアンテナ」は、一般に、ほぼ一定の断面を有し、特に、例えば矩形断面を有する、ほぼ直線状のストリップまたはバーの形態で作製される、薄い長尺の素子を指す。
一実施形態によれば、第1および第2のアンテナは、互いに電気接触しており、これは、各アンテナの電気インピーダンスを変更することにより、各アンテナの電気的長さを増加させることができる。
一実施形態によれば、第1および第2のアンテナはそれぞれ、抵抗性負荷と接触する2つの部分を含む。より具体的には、アンテナは、ワイヤまたはボウタイ型などのダイポールである。
一実施形態によれば、各抵抗性負荷は、それがアンテナの共振周波数において結合するアンテナのインピーダンスの値に実質的に等しい抵抗値を有し、その結果、各アンテナごとに最適なインピーダンス整合が達成される。
一実施形態によれば、対応する偏光軸に沿った第1および第2のアンテナの長さは、実質的に等しい。
一実施形態によれば、マイクロブリッジは、前記アームにより支持体上に懸架された膜を含み、断熱アームと交差しない、偏光軸を有する少なくとも1つのアンテナは、前記膜の外側に延びる部分を含む。したがって、対応する偏光軸に沿った第1および第2のアンテナの長さは、等しくない。したがって、懸架された膜の外側に延びるアンテナは、膜により全体を支持されたアンテナの長さよりも大きい長さを有する。
一実施形態によれば、第1および第2のアンテナはそれぞれ、抵抗層上に堆積され、アンテナ、および上にアンテナが堆積される抵抗層は、電気絶縁材料内に封入され、温度測定手段は、絶縁封入材料上に堆積される温度測定材料素子を含む。
一実施形態によれば、マイクロブリッジは、アンテナの2つの対を含む。
一実施形態によれば、第1および第2の偏光軸は、直交する。
本発明の以上および他の特徴および利点を、添付の図面と関連付けて、特定の実施形態の非限定的な以下の説明に詳細に論じる。図面において、同一の参照番号は同一または同様の要素を示す。
上述した、従来技術の基本的なボロメータ検出器の簡略化斜視図である。 上述した、従来技術によるアンテナ付ボロメータのアンテナの簡略化断面図である。 上述した、従来技術によるアンテナ付ボロメータのアンテナの簡略化平面図である。 上述した、従来技術によるアンテナ付ボロメータのアンテナの簡略化平面図である。 図4のアンテナを有する従来技術のボロメータの、その平面A−Aに沿った簡略化断面図である。 本発明によるアンテナ付ボロメータの簡略化斜視図である。 図6の平面B−Bに沿った断面に相当する、図6の検出器の簡略化断面図である。 図6の平面C−Cに沿った断面に相当する、図6の検出器の簡略化断面図である。 本発明によるアンテナ付ボロメータに含まれるアンテナおよび抵抗性負荷の変形形態の簡略化平面図である。 本発明によるアンテナ付ボロメータに含まれるアンテナおよび抵抗性負荷の変形形態の簡略化平面図である。 本発明によるアンテナ付ボロメータに含まれるアンテナおよび抵抗性負荷の変形形態の簡略化平面図である。 本発明によるボロメータを製造するための方法を示す、図6の平面C−Cに沿った断面図である。 本発明によるボロメータを製造するための方法を示す、図6の平面C−Cに沿った断面図である。 本発明によるボロメータを製造するための方法を示す、図6の平面C−Cに沿った断面図である。 本発明によるボロメータを製造するための方法を示す、図6の平面C−Cに沿った断面図である。 本発明によるボロメータを製造するための方法を示す、図6の平面C−Cに沿った断面図である。
図6〜8は、テラヘルツ放射領域の検出用の基本的な検出器のアレイの一部分を形成する、本発明による基本的なボロメータ検出器100を示す。
ボロメータ100は、支持体102と、2つの導電性固定爪106により支持体102上に懸架されたマイクロブリッジ104とを含む。
マイクロブリッジ104は、中央部105と、中央部105を固定爪106に接続する、2つの断熱導電アーム108とから形成される。マイクロブリッジ104は、例えば0.5ナノメートルから0.5マイクロメートルの間の範囲の厚さの、例えばSiO、SiO、SiN、ZnSなどの電気絶縁体の第1の層110を含む。層110は、マイクロブリッジ104の機械的剛性を確実にする。マイクロブリッジ104の中央部105では、層110は、少なくとも2つの異なる偏光による電磁放射線を受信するための1組のアンテナ112と、アンテナにより受け取られた電磁出力を熱出力に変換するための1組の個別の抵抗性負荷114とを支持する。
より具体的には、個別の抵抗性負荷114は、電気絶縁体層110上に堆積される、例えばTi、TiN、Pt、NiCrなどから作製された、5ナノメートルから50ナノメートルの間の範囲の厚さを有する層内に有利にエッチングされた、互いに異なる金属パターンの形態で作製される。アンテナ112は、これらのパターンと接触し、好ましくは動作周波数おける材料の表皮深さよりも厚い、100ナノメートルから500ナノメートルの間の範囲の厚さを有し、例えばアルミニウム、タングステンシリサイド、チタンなどから形成される。当然、抵抗性負荷114は、アンテナ112と接触すべきであるが、堆積順は重要でない。したがってアンテナは、抵抗性負荷114上に堆積することも、またはその逆に堆積することもできる。
図9は、アンテナ、およびそれらにそれぞれ対応する抵抗性負荷の平面図の第1の変形形態を示す。ストリップまたはバーの形態の4つの等しい別のダイポールアンテナ112a〜112dが、例えばマイクロブリッジ104の中央部105の辺縁部に設けられ、2つのアンテナ112a、112cは、第1の偏光軸Xに沿って配置され、2つの他のアンテナ112b、112dは、第1の軸Xと直交する第2の偏光軸Yに沿って配置される。アンテナ112a〜112dのそれぞれは、例えば、それぞれのアンテナとの最適なインピーダンス整合を達成するように選択された寸法、すなわち抵抗性負荷の抵抗値がその共振周波数におけるアンテナの抵抗値にほぼ等しくなるように選択された寸法を有する、金属ストリップの形態で作製される、個別の抵抗性負荷114a〜114d上に形成された2つのブランチを含む。ダイポールアンテナの2つのブランチ間に実質的に配置された個別負荷114a〜114dの部分のみが、この負荷の抵抗値を決定する。
より具体的には、負荷のシート抵抗Rは、基本的に、その厚さにより決定され、この値と負荷サイズとの組合せが、ほぼ50から200オームまでの範囲の負荷抵抗値を決定する。長さLおよび幅Wの矩形抵抗性負荷では、抵抗性負荷の抵抗値Rは、以下に等しい。
Figure 2013122451
再び図6〜8を参照すれば、マイクロブリッジ104は、アンテナ112および抵抗性負荷114上に堆積された、5ナノメートルから100ナノメートルの間の範囲の厚さを有するSiN、SiO、またはZnSの層などの第2の電気絶縁体層116と、第2の電気絶縁体層116上に堆積され、断熱アーム108の導電層120と電気接触するボロメータ材料層118とを含む。したがって、アンテナ112および抵抗性負荷114は、絶縁材料110、116内に封入され、ボロメータ材料118から電気絶縁される。
例えば、ボロメータ材料は、Si、Ge、SiC、a−Si:H、a−SiGe:H、金属材料、または再びバナジウム酸化物もしくはマグネタイト酸化物などの非結晶または多結晶の半導体である。この材料は、非ゼロ抵抗温度係数(TCR)を有する必要がある。言い換えれば、その抵抗値は、温度に応じて変化する。
支持体102は、例えばアルミニウム層などの、読取回路124上に配置された反射体122と、SiO、SiO、SiN、Ta、Ta−TiO、HfO、SrTiO、Bal−xSrTiOまたはその混合物の層などの、有利には検出器の動作波長における可能な最低の吸収係数を有する絶縁材料層126とを含む。さらに、層126は、以下の値に設定される厚さeを有する。
Figure 2013122451
式中、
λは、例えばこの領域の中心波長である、検出器動作領域からの波長である。
Figure 2013122451
であり、εは、材料形成層126の誘電率である。
したがって、検出すべきテラヘルツ放射線に対する共振空洞が得られる。
さらに、導電性固定爪106と一直線上にある電気接続部128が層126を横切って、読取回路124および熱電素子118に電気接続する。
図10は、アンテナ、およびそれらのそれぞれの抵抗性負荷の第2の変形形態を示す。この変形形態では、偏光軸に沿ったアンテナの各ブランチは、他の偏光軸に関連するアンテナの隣接するブランチに電気的に接触する。これは、各アンテナの電気的長さを増加させることができる。
図11は、断熱アーム108と平行なアンテナ112b、112dが、懸架された中央部105を超えて延びる点が異なる、第2の変形形態に類似した第3の変形形態を示す。
この方向では、アンテナ112b、112dの長さは、2つの断熱アーム108により制限されない。したがって、特に、アンテナ112b、112dは、ボロメータプレート106から突き出し、支持体102上に懸架することができる。その際、偏光Yによるアンテナ112b、112d、したがって検出器の検出波長λは、関係式λ=2xLに従い、アンテナ112b、112dの幾何学的長さLにより設定される。
断熱アーム108と直交する方向Xでは、断熱に悪影響を及ぼすことを避けるために、アンテナがアーム108と交差してはならないので、前記アームは、アンテナ112a、112cの幾何学的長さを制限する。
第2および第3の変形形態で提供された構成を用いれば、ダイポールアンテナ112a、112cは、それらと接触する直交アンテナ112b、112dのブランチにより拡張された、その等価の電気的長さを見る。アンテナ112a、112cの電気的長さのそうした増加により、アンテナ112a、112cの共振周波数をアンテナ112b、112dの共振周波数と等しくなるように調整することができる。したがって、例えば、アンテナ112a、112cの幾何学的長さは、アンテナ112b、112dの幾何学的長さよりも短いが、アンテナの動作波長は、等しくすることができる。したがって、検出器は、2つの直交する偏光に関して等しい感度を有する。
したがって、本検出器の利点は、検出器が、断熱アームの存在によりもたらされる制限にもかかわらず、良好な性能を維持しながら、2つの偏光による入射流を捕捉することができることである。熱質量を増加させることなく、したがって検出器応答時間を変化させることなく、低周波数波を検出することができる。実際、低周波数に必要な長いアンテナは、薄く、幾何学的にボロメータプレートから突き出すことができるが、ボロメータプレートは、小さいサイズを維持し、したがって合理的な熱容量を有する。
電磁吸収に関して、各偏光では、そうした構成は、ピクセルサイズまたはピッチの3分の1だけ離れて、平行に配置されたダイポールと等価になる。ピクセルが、2次元焦点面アレイの形態で統合されるとき、アンテナは、ボウタイアンテナの従来の場合よりも高密度および均一に分布し、その結果、有効光学充填率は高くなる。そうした現象により、このアンテナ構成は、極めて広い帯域のスペクトル吸収を行うことができる。
もう1つの利点は、赤外線スペクトル領域における検出器の吸収率が低いことである。赤外線の吸収は、検出器表面積に比べて極めて小さい、抵抗性負荷のサイズに比例する。
ここで、説明したばかりの検出器を製造するための方法を図12〜16に関連付けて説明する。
図12に示すように、検出器の反射組立体122、126は、例えばアルミニウム層などの、読取回路124上に配置される反射体122と、絶縁材料層126とから形成される。さらに、層126は、固定爪106と一直線上にある電気接続部128により横切られ、読取回路124および温度測定素子118に電気接続する。例えば、通常の技法により、ビアが層126内に形成され、このように形成されたビアは、平坦化技法と関連するダマシン技術により、タングステン、アルミニウム、または銅などの金属で充填される。反射組立体は、アンテナ112と共に共振空洞を形成する。
図13を参照すれば、支持体102が製造されると、0.5マイクロメートルから5マイクロメートルの間の範囲の厚さを有する、例えばポリイミドから作製された犠牲層130が、層126上に形成され、犠牲層130は、マイクロブリッジ104を製造するための支持体として使用される。犠牲層130の厚さは、マイクロブリッジ構造体の良好な機械的保持、および支持体102に対するマイクロブリッジの効率的な断熱のどちらも提供するように選択される。特に、厚さが薄すぎるとき、図11に先に示したような、膜から突き出したアンテナは、犠牲層130が除去されると、層126に接触する可能性があるが、その結果、これは、マイクロブリッジ104と支持体102との間の断熱に極めて悪い影響を及ぼす。さらに、通常の技法により、固定爪106が、ビア128と一直線上に形成される。
次に、絶縁体層110が、犠牲層130上に堆積され、その後、例えばTi、TiN、Pt、NiCrなどから形成された金属薄膜132が、絶縁体層110上に堆積される。層132は、その薄い厚さのために、低い熱伝導性を有する。それぞれが0.005マイクロメートルから0.05マイクロメートルの間の範囲の厚さを有する、絶縁層110および薄膜132は、PECVD(プラズマ化学気相堆積法)またはカソードスパッタリングにより堆積されるのが好ましい。
次に、絶縁層110および薄膜132は、化学的に、またはプラズマによりエッチングされ、抵抗性負荷114a〜114bおよび断熱アーム108を形成する。したがって、薄膜132は、前記負荷、およびアーム108の導電層の両方を形成するのに使用される。
再び図14を参照すれば、アンテナ112a〜112dの形成では、0.1マイクロメートルから0.5マイクロメートルの間の範囲の厚さを有する、例えばアルミニウム、タングステンシリサイド、チタンなどの導電材料の層134が、カソードスパッタリング、または低圧化学気相堆積法(LPCVD)もしくはプラズマ化学気相堆積法(PECVD)により、金属膜132の中央部105上に堆積され、その後、化学エッチング、プラズマエッチングにより、または前記層に適用されるリフトオフ形式の技法により、アンテナが形成される。変形形態として、アンテナは、金属多重層から形成される。
ここで、図15を参照すれば、次に、アンテナ112a〜112dおよび抵抗性負荷114a〜114dは、SiN、SiO、ZnSなどの絶縁材料の層116に覆われる。0.005マイクロメートルから0.1マイクロメートルの間の範囲の厚さを有する層116は、アンテナおよび抵抗性負荷を温度測定素子118から電気絶縁するために形成される。例えば、層116は、カソードスパッタリングまたはプラズマ気相堆積法(PECVD)などの低温堆積技法により形成される。次に、層116は、例えば、化学的に、またはプラズマによりエッチングされ、断熱アーム108と同様に温度測定素子118が接続することになる、金属膜132の側方部136を露出させる。
図16を参照すれば、次に、温度測定素子118が、例えばスパッタリングなどの低温堆積技法により、層116および側方部136上に堆積される。
最後に、犠牲層130は、その特性が除去技術を決定するが、好ましくは化学エッチングまたはプラズマエッチングにより除去される。
本発明による検出器を形成する材料のエッチングは、主にまたは単独に、プラズマ増強することができる化学エッチング技法により行われており、そうした技法は、正確で再現可能なエッチングを提供する。
ほぼ一定の断面積、特にストリップまたは直線状バーの形態などで作製された幅を有する、ワイヤタイプの分離または接続したダイポールアンテナを説明してきた。ボウタイ型ダイポールアンテナを使用することができる。そうしたアンテナは、それぞれが他のブランチからの距離と共に幅が増加し、好ましくは開口部の角度が10°から30°の間の範囲である、2つのブランチを含む。
焦点面上のアンテナの密度が、検出器吸収率に大きい影響を及ぼすことを発明者は観測した。上述した構成体は、単位検出素子または「ピクセル」の各偏光に2つのダイポールアンテナを使用しており、2つのダイポール間の距離は、ピクセル「ピッチ」の半分程度であり、この距離は、検出器の合理的な熱容量を維持しながら、検出器の等価な受信表面積を提供するのに十分である。さらに、偏光に3つ以上のダイポールを使用することは、吸収率をほとんど増加させないが、懸架された構造体の熱容量を極めて不利にすることを発明者は観測した。
数字的な例として、マイクロブリッジのサイズ、ひいてはそうしたマイクロブリッジに基づく検出器アレイのピクセルピッチの値は、20マイクロメートルから200マイクロメートルの間の範囲であり、断熱アームに平行なアンテナの幾何学的長さは、20マイクロメートルから200マイクロメートルの間の範囲であり、断熱アームに垂直なアンテナの幾何学的長さは、10マイクロメートルから70マイクロメートルの間の範囲である。
特に、本発明は、特に図9および10に関連付けて説明した検出器による、3テラヘルツから10テラヘルツの範囲の第1の検出と、特に図11に関連付けて説明した検出器による、0.3テラヘルツから6テラヘルツの範囲の第2の検出とを可能にする。
当然、本発明は、当業者が容易に想到する、様々な変形形態、変更形態、および改良を含み得る。そうした変形形態、変更形態、および改良は、本開示の一部であるものとし、本発明の趣旨および範囲内にあるものとする。したがって、以上の説明は、例示のためだけのものであり、限定を目的とするものではない。本発明は、以下の特許請求の範囲およびそれらと均等なものに規定されるものとしてのみ限定される。
100 ボロメータ検出器
102 支持体
104 マイクロブリッジ
106 固定爪
108 断熱アーム
110 電気絶縁体層
112 アンテナ
114 抵抗性負荷
116 電気絶縁体層
118 温度測定素子
130 犠牲層

Claims (10)

  1. 支持体および断熱アーム(106、108)により支持体(102)上に懸架された、少なくとも1つのボロメータマイクロブリッジ(104)を含む、テラヘルツ電磁放射線のボロメータ検出器であって、前記マイクロブリッジは、
    前記電磁放射線を収集するための放射線収集手段(112)と、
    前記収集手段により収集された電磁出力を熱出力に変換するために前記収集手段と抵抗結合する抵抗手段(114)と、
    前記抵抗手段が発生した前記熱出力の効果の下で加熱するために前記抵抗手段と熱的に結合する温度測定手段(118)と
    を含む、ボロメータ検出器において、
    前記収集手段(112)は、
    第1の偏光軸による前記放射線を収集することができる第1のアンテナ(112a、112c)と、
    前記第1の偏光軸と異なる第2の偏光軸による前記放射線を収集することができる第2のアンテナ(112b、112d)と
    を有する少なくとも1対のアンテナ(112a、112b、112c、112d)を含み、
    前記抵抗手段(114)は、各アンテナ(112a、112b、112c、112d)と抵抗結合する個別の抵抗性負荷(114a、114b、114c、114d)を含み、
    前記温度測定手段(118)は、前記収集手段(112)および前記抵抗手段(114)から電気絶縁されることを特徴とする、ボロメータ検出器。
  2. 前記第1のアンテナ(112a、112c)および前記第2のアンテナ(112b、112d)は、ワイヤダイポール型のアンテナであることを特徴とする、請求項1に記載のボロメータ検出器。
  3. 前記第1のアンテナ(112a、112c)および前記第2のアンテナ(112b、112d)は、互いに電気接触していることを特徴とする、請求項1または2に記載のボロメータ検出器。
  4. 前記第1のアンテナ(112a、112c)および前記第2のアンテナ(112b、112d)はそれぞれ、抵抗性負荷と接触する2つの部分を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のボロメータ検出器。
  5. 各抵抗性負荷(114a、114b、114c、114d)は、それが前記アンテナの共振周波数において結合する前記アンテナ(112a、112b、112c、112d)のインピーダンスの値に実質的に等しい抵抗値を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のボロメータ検出器。
  6. それぞれの偏光軸に沿った前記第1および第2のアンテナ(112a、112b、112c、112d)の長さは、実質的に等しいことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のボロメータ検出器。
  7. 前記マイクロブリッジ(104)は、前記アーム(106、108)により前記支持体上に懸架された膜を含み、前記断熱アーム(108)と交差しない、偏光軸を有する少なくとも1つのアンテナ(112b、112d)は、前記膜の外側に延びる部分を含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のボロメータ検出器。
  8. 前記第1および前記第2のアンテナ(112a、112b、112c、112d)はそれぞれ、抵抗層(114a、114b、114c、114d)上に堆積し、アンテナ、および上にアンテナが堆積される前記抵抗層は、電気絶縁材料(116)内に封入され、前記温度測定手段(118)は、前記絶縁封入材料(116)上に堆積される温度測定材料素子を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のボロメータ検出器。
  9. 前記マイクロブリッジ(104)は、2対のアンテナを含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のボロメータ検出器。
  10. 前記第1および第2の偏光軸は、直交することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のボロメータ検出器。
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