JP2013121662A - 液体供給システムおよびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッド内の液体圧力の変動を防止でき、液体供給路およびキャリッジを簡易な構造とすることができる液体供給システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る液体供給システム10は、媒体M上を走査するキャリッジ21に搭載されたヘッド22から該媒体Mに液体を吐出する液体吐出装置1に組み込まれ、一つのヘッド22に液体を供給する少なくとも一つ以上の液体貯留室32を前記キャリッジ21上に有すると共に、一端がヘッド22に設けられた吐出する液体を導入する液体導入口22aに接続され、他端が分岐して液体貯留室32に設けられた複数の液体供給口32aにそれぞれ接続された液体供給路44を有する液体供給システムであって、複数の液体供給口32aは、ヘッド22のキャリッジ走査方向における中心を通り該走査方向に垂直な面P上もしくは該面Pから等距離の位置で対を形成するように配設されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る液体供給システム10は、媒体M上を走査するキャリッジ21に搭載されたヘッド22から該媒体Mに液体を吐出する液体吐出装置1に組み込まれ、一つのヘッド22に液体を供給する少なくとも一つ以上の液体貯留室32を前記キャリッジ21上に有すると共に、一端がヘッド22に設けられた吐出する液体を導入する液体導入口22aに接続され、他端が分岐して液体貯留室32に設けられた複数の液体供給口32aにそれぞれ接続された液体供給路44を有する液体供給システムであって、複数の液体供給口32aは、ヘッド22のキャリッジ走査方向における中心を通り該走査方向に垂直な面P上もしくは該面Pから等距離の位置で対を形成するように配設されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、液体供給システムおよびインクジェット記録装置に関し、さらに詳細には、媒体上を走査するキャリッジに搭載されたヘッドから該媒体に液体を吐出する液体吐出装置に組み込まれる液体供給システム、および当該液体供給システムを備えたインクジェット記録装置に関する。
ヘッドのノズルからインクを吐出して、記録メディアに所望の文字や図形を記録(印刷)するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)について、従来より種々の構成のものが知られている。
当該インクジェット記録装置においては、通常、ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒体上を走査することで印刷を行うが、その際にヘッド内の液体圧力を一定の範囲内に保った状態で印刷を行うことが重要である。しかし、キャリッジと共に当該キャリッジ上の液体(インク)貯留室や液体(インク)供給路の一部も往復動作することになるため、これらの内部の液体搖動により、ヘッド内の液体圧力も変動してしまう課題があった。このような課題は、液体(インク)供給路のうち走査方向に沿った部分が多くなると、往復動作における加減速時に液体(インク)供給路内の液体(インク)が慣性力を受けて走査方向に搖動してしまうことに起因する。そのため、液体(インク)貯留室が大容量化し、ヘッドの真上に液体(インク)貯留室を配置できず、ヘッド位置と液体(インク)貯留室位置の走査方向オフセットが大きくなると、液体(インク)供給路のうち走査方向に沿った部分が多くなり、ヘッド内の液体圧力変動が顕著に生じていた。
走査によるヘッド内圧変動の低減に関しては下記の技術が公知となっている。例えば、特許文献1には、ヘッドからの配管を左右に分岐し、それぞれ固定されたインク貯留室に接続することで、ヘッドの往復運動による供給インクの圧力変動を抑え得る技術が開示されている。また、特許文献2には、ヘッドからの配管を左右に分岐し、走査方向の両端にU字状の配管を配置することで、ヘッドの往復運動による供給インクの圧力変動を抑える技術が開示されている。
しかし、特許文献1、2に例示される構成においては、インク供給路の取り回しが複雑になる、あるいはメンテナンス性が悪いといった課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ヘッド内の液体圧力の変動を防止することができ、且つ、液体供給路およびキャリッジを簡易な構造とすることができる液体供給システムおよび当該液体供給システムを備えたインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
開示の液体供給システムは、媒体上を走査するキャリッジに搭載されたヘッドから該媒体に液体を吐出する液体吐出装置に組み込まれ、一つのヘッドに液体を供給する少なくとも一つ以上の液体貯留室を前記キャリッジ上に有すると共に、一端が前記ヘッドに設けられた吐出する液体を導入する液体導入口に接続され、他端が分岐して前記液体貯留室に設けられた複数の液体供給口にそれぞれ接続された液体供給路を有する液体供給システムであって、前記複数の液体供給口は、前記ヘッドのキャリッジ走査方向における中心を通り該走査方向に垂直な面上もしくは該面から等距離の位置で対を形成するように配設されていることを特徴とする。これによれば、キャリッジの走査によって発生するインクの圧力変動が、一つのヘッドに対して走査方向上に等距離に配置された液体貯留室間のインクの往復運動として処理される作用が得られる。その結果、キャリッジの往復走査による慣性力の影響を低減することができるため、ヘッド内に生じる圧力変動を一定の範囲内に収めることができる。
また、キャリッジ内のインク流路を工夫するだけでよいため、特許文献1、2に例示される先行技術のようにインクタンクからキャリッジまでのインク流路の取り回しが複雑あるいは困難になるという課題の解決が可能となる。
また、キャリッジ内のインク流路を工夫するだけでよいため、特許文献1、2に例示される先行技術のようにインクタンクからキャリッジまでのインク流路の取り回しが複雑あるいは困難になるという課題の解決が可能となる。
また、本発明において、前記液体貯留室は、偶数個設けられていることが好ましい。複数のヘッドが併設される液体吐出装置においては、ヘッドの直上に全ての液体貯留室を配置するスペースが確保できないことがある。しかし本構成によれば、複数(偶数)の液体貯留室を均等個数ずつに分配して、それぞれをヘッドから等距離に配置することができるため、自由度の高いレイアウトが可能となる。
また、本発明において、対となる前記液体貯留室の前記液体供給口は同一水平面上に配設されていることが好ましい。インクジェット記録装置に例示される液体吐出装置においては、ヘッド内の圧力を大気圧より負圧に保つため、液体貯留室内を負圧に保持する機構が必要となる。仮に、対となる液体貯留室の液体供給口が同一水平面内に配設されなくても、液体貯留室間の水頭差を加味して、ヘッドへの液体供給圧力が等しくなるように各液体貯留室内の圧力をそれぞれ制御すればよいが、走査時の液面変動に伴う液体貯留室内の圧力変動等の外乱が予想されるため、制御上は困難である。しかし、本構成によれば、対となる液体貯留室の調圧手段を共用とすることができると共に、走査時の圧力変動も液体貯留室間のインクの往復運動として処理されるため、制御面でも従来と同様の制御方法を用いることができる。
また、本発明において、前記液体貯留室の水平面内における重心位置と前記液体供給口とがキャリッジ走査方向に垂直な同一面上に配設されていることが好ましい。キャリッジが走査方向における両端で運動方向を変えるとき、液体貯留室内のインクも慣性力を受けて液面が大きく変動する。当該液面の変動により、液面から前記液体供給口までの距離が変動し、前記液体供給口における液体圧力が変動する。その結果、液体供給路内の圧力が大きく変動してしまう問題がある。しかし、本実施形態の構成によれば、このような液面の上下があったとしても液体供給路内の圧力変動を軽微に収めることができる。
また、本発明において、前記液体供給路の分岐部は、前記ヘッドのキャリッジ走査方向における中心を通り該走査方向に垂直な面上に配設されていることが好ましい。これによれば、分岐部とヘッド位置を接続する前記液体供給経路内のインクは、キャリッジの往復走査による慣性力の影響により、走査方向に移動することがないため、圧力変動低減効果を高めることができる。また、分岐部と各液体供給口との間の各流体抵抗を等しくすることができ、走査方向によって圧力変動の低減効果が異なってしまったりすることを防止できる。
開示のインクジェット記録装置は、前記の液体供給システムを備え、前記液体貯留室から供給される液体を前記ヘッドから前記媒体に吐出して記録を行うことを特徴とする。これによれば、ヘッド内のインク圧力の変動が防止できるため、高品質の印刷を行うことができる。
開示の液体供給システムによれば、液体吐出装置においてヘッド内の液体圧力の変動を防止することができ、且つ、液体供給路およびキャリッジを簡易な構造とすることができる。また当該液体供給システムをインクジェット記録装置に適用することによって、高品質の印刷を行うことが可能となる。
(第一の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。ここでは、本実施形態に係る液体供給システムが組み込まれる液体吐出装置として、インクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)の場合を例に挙げて説明を行う。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。ここでは、本実施形態に係る液体供給システムが組み込まれる液体吐出装置として、インクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)の場合を例に挙げて説明を行う。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1に、第一の実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1の構成例を示す。また、図2に、当該インクジェット記録装置1の概略図を示す。なお、説明の便宜上、図2において矢印方向でインクジェット記録装置1の左右、および上下方向を示す。また、図2における紙面の前後方向をインクジェット記録装置1の前後方向とする。
先ず、図1を用いて、本実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1の概略構成について説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、液体供給システム10によって液体(ここでは、インク)2がヘッド22へ供給され、当該ヘッド22からインク2を吐出することによって外部の媒体(記録メディア)に文字や図柄の記録(印刷)を行う装置である。
本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、液体供給システム10によって液体(ここでは、インク)2がヘッド22へ供給され、当該ヘッド22からインク2を吐出することによって外部の媒体(記録メディア)に文字や図柄の記録(印刷)を行う装置である。
なお、本実施形態に係るインクジェット記録装置1においては、使用されるインクの種類(一例として、ブラックインク、マゼンタインク、イエローインク、シアンインクの四種類)毎に送液系統が分かれて設けられるため、同じ液体供給システム10がインクの種類と同数併設される構成となる(図1においては図の簡略化のために一系統のみの図示としている)。
したがって、図1に例示されるように、ヘッド22は、インクの種類毎のヘッド、すなわち、ヘッド(ブラックインク用)22A、ヘッド(マゼンタインク用)22B、ヘッド(イエローインク用)22C、ヘッド(シアンインク用)22Dが併設されて構成されている。
したがって、図1に例示されるように、ヘッド22は、インクの種類毎のヘッド、すなわち、ヘッド(ブラックインク用)22A、ヘッド(マゼンタインク用)22B、ヘッド(イエローインク用)22C、ヘッド(シアンインク用)22Dが併設されて構成されている。
本実施形態に係る液体供給システム10は、液体(ここでは、インク)2が収容された液体収容手段17(例えば、インクボトル)から供給されるインク2を貯留してヘッド22へ供給するための液体貯留室32(例えば、インクタンク)を備えている。ここで、符号43は、液体収容手段17から液体貯留室32へインクを送液する液体導入路である。なお、本実施形態に特徴的な液体貯留室32およびその周辺構成の詳細については後述する。
本実施形態においては、液体導入路43における送液を行うための送液手段(非駆動時に流路を閉状態に保持できるもの、例えば、チューブポンプ等の送液ポンプ)52が液体導入路43途中(ここでは、液体収容手段17と後述の液体貯留室32との間)に設けられている。ただし、水頭差でインクを供給する場合には、送液手段52に代えて、例えばバルブなどの流路開閉手段を設ける構成とすることができる。
一方、インクジェット記録装置1の構造の例を図2に示す。このインクジェット記録装置1は、支持脚11により支持された中央ボディ部12と、中央ボディ部12の左側に設けられた左ボディ部13と、中央ボディ部12の右側に設けられた右ボディ部14と、左右ボディ部13、14を繋ぐと共に中央ボディ部12の上側に離間して平行に延びた上ボディ部15とを備えて構成される。
左ボディ部13の前面側には、操作スイッチ類や表示装置類等から構成された操作表示部13aが設けられている。また、左ボディ部13の内部には、コントロールユニット24が設けられており、このインクジェット記録装置1は、当該コントロールユニット24により、各部の動作制御が行われるようになっている。
また、上ボディ部15の内部には、左右に延びたガイドレール15aが設けられており、このガイドレール15aに対してキャリッジ21が取り付けられている。キャリッジ21は、ガイドレール15aに取り付けられて左右に移動自在となって媒体上を走査する液体供給システム10およびヘッド22を備えて構成されている。
なお、ヘッド22は、単数もしくは複数設ける構成が公知となっており、本実施形態において前述の通り複数のヘッド(22A、22B、22C、22D)を併設する構成を例に挙げているが、単数のヘッドによる構成を採用してもよい。
当該ヘッド22の下面には、液体(インク)を媒体(記録メディア)Mに向けて下方へ吐出する複数の吐出ノズル(図示せず)が形成されている。各吐出ノズルにおけるインクの吐出制御は、コントロールユニット24から各ヘッド22に出力される制御信号により行われる。
当該ヘッド22の下面には、液体(インク)を媒体(記録メディア)Mに向けて下方へ吐出する複数の吐出ノズル(図示せず)が形成されている。各吐出ノズルにおけるインクの吐出制御は、コントロールユニット24から各ヘッド22に出力される制御信号により行われる。
ここで、本実施形態によれば後述の通り液体貯留室32からヘッド22へ供給されるインクの圧力変動を低減することが可能となるため、液体貯留室32とヘッド22との間に公知の圧力ダンパーユニットを設ける必要はない。ただし、当該圧力ダンパーユニットを設ける構成としてもよく、その場合には、インクの圧力変動をより一層低減する効果が得られる。
中央ボディ部12の上面には、左右に延びた平板状のプラテン12aが露出して設けられ、このプラテン12aの後側に左右に延びた送りローラ(図示せず)が露出して設けられている。この送りローラは、中央ボディ部12の内部に設けられた前後駆動モータ19により回転駆動される。そのため、被印刷対象であるシート状の記録メディアMを、上ボディ部15に設けられたピンチローラ(図示せず)と送りローラとの間に挟持した状態で、コントロールユニット24からの制御信号に従って前後駆動モータ19を駆動させることにより、記録メディアMを駆動制御量に応じた送り量で前後に送ることができるようになっている。
右ボディ部14の上部には、液体収容手段装着部16が設けられており、この液体収容手段装着部16に対して液体収容手段17が装着されている。この液体収容手段17は、前述のインク2の流路(液体導入路43)を介して液体貯留室32と接続されている。なお、本実施形態においては、液体収容手段17として着脱可能なインクボトルを用いる例を挙げているが、これに代えてインク収容袋やインクカートリッジを用いる構成等も考えられる(図示せず)。
ここでコントロールユニット24は、液体貯留室32に貯留されたインク2の液面レベルに応じて、すなわち、当該液面レベルを検知する液面センサ33(図1参照)の検知信号に応じて制御信号を出し、液体収容手段17のインク2が液体導入路43を介して液体貯留室32へ供給されて、当該液体貯留室32内にインク2が所定量貯留された状態が維持される。
また、右ボディ部14の内部には、ガイドレール15aに沿ってキャリッジ21を左右に移動させるための左右駆動モータ18が設けられている。この左右駆動モータ18を、コントロールユニット24からの制御信号に従って駆動させることにより、駆動制御量に応じた送り量で左右に移動させることができるようになっている。
ここで、本実施形態に係る液体供給システム10において特徴的な液体貯留室32およびその周辺構成について詳しく説明する。
図3は、本実施形態に係る液体貯留室32およびその周辺構成を示す斜視図(概略図)である。なお、同図3中において、液体導入路43、液体供給路44、および各構成要素とコントロールユニット24とを結ぶ信号配線類については図の簡略化のために図示を省略している。
図1、2に示すように、一つのヘッド(すなわち各ヘッド22A、22B、22C、22D)にそれぞれ液体を供給する液体貯留室32がキャリッジ21上に搭載されて設けられている。
本実施形態では、図3に示すように、液体貯留室32として、ヘッド22Aに液体を供給する液体貯留室32A、ヘッド22Bに液体を供給する液体貯留室32B、ヘッド22Cに液体を供給する液体貯留室32C、ヘッド22Dに液体を供給する液体貯留室32Dがそれぞれ設けられている。当該構成によって、キャリッジ21が左右方向(図2参照)へ走査する際には、当該キャリッジ21に搭載されたヘッド22および液体貯留室32も当該キャリッジ21と共に左右方向に移動する。例えば、液体貯留室32が移動する経路はガイドレール15a上であることが望ましい。液体貯留室32をガイドレール15aから離して保持すると、液体貯留室32をキャリッジ21による片持ち保持とする必要があり、キャリッジ21が大型化してしまうが、液体貯留室32が移動する経路をガイドレール15a上とすれば、液体貯留室32が大容量である場合にも、液体貯留室32をガイドレール15a上で保持することができるため、キャリッジ21を簡易な構造とすることができる。
また、各液体貯留室32A、32B、32C、32Dは、それぞれ偶数個設けられる構成が好適である。ここでは、偶数個として液体貯留室を二個備えた場合を例に挙げて説明する。すなわち、図3に示すように、液体貯留室32Aは32A1および32A2から構成され、液体貯留室32Bは32B1および32B2から構成され、液体貯留室32Cは32C1および32C2から構成され、液体貯留室32Dは32D1および32D2から構成されている。なお、図1においては、図の簡略化のため液体貯留室32B、32C、32Dの図示を省略している。
また、図1に示すように、ヘッド22と液体貯留室32とは、インク2を送液する液体供給路44によって接続されている(図の簡略化のため一系統のみ図示する)。より詳しくは、液体供給路44は、一端がヘッド22に設けられた吐出する液体を導入する液体導入口22aに接続され、他端(分岐部44aで分岐した二つの他端)が液体貯留室32に設けられた複数(ここでは二つ)の液体供給口32aにそれぞれ接続される構成を有している。
ここで、図4に示すように、液体供給口32aは、キャリッジ21の走査方向(図4中における矢印方向)に垂直な面であって、ヘッド22の中心(当該走査方向における中心)を通る面Pからから等距離(図4中におけるL1=L2)の位置で対を形成するように配設されている。なお、図4は、構成の理解を容易にするために、図3におけるヘッド22A、液体供給路44、および当該ヘッド22Aに液体を供給する液体貯留室32Aのみを実線により図示した正面図(概略図)である。
この構成により、キャリッジの走査によって発生するインクの圧力変動は、一つのヘッド(ここではヘッド22A)に対し、走査方向上に等距離に配置された液体貯留室32A1、32A2間のインクの往復運動として処理される作用が得られる。より詳しくは、通常、インク供給流路(ここでは、液体供給路44)のうちキャリッジ21の走査方向に沿った部分が多くなると、キャリッジ21の往復動作において運動方向が変わる際(すなわち加減速時)に液体供給路44内の液体(インク)が慣性力を受けて当該キャリッジ21の走査方向に搖動が発生してしまう。しかし、本実施形態のように、液体供給口32aが当該面Pから等距離の位置で対を形成するように配設されている場合、キャリッジ21の走査方向に沿った部分のインク供給流路(ここでは、液体供給路44)は当該走査による往復動作において運動方向が変わる際に慣性力の影響を受けるが、一つのヘッド22に対して走査方向上に等距離に配置された液体貯留室32、32間のインクの往復運動として処理される作用が得られる。その結果、キャリッジの往復走査による慣性力の影響を低減することができるため、ヘッド内に生じる圧力変動を一定の範囲内に収めることができる。
また、キャリッジ21内のインク流路(ここでは、液体供給路44)を工夫するだけでよいため、特許文献1、2に例示される先行技術のようなインクタンクからキャリッジまでのインク流路の取り回しが複雑あるいは困難になるという課題の解決が可能となる。
ちなみに、液体供給口32aとヘッド22とが当該面P上に存在する場合は、液体供給口32aからヘッド22までの液体供給経路が当該面P上に存在しなくても、ヘッド22内に生じる圧力変動を一定の範囲内に収めることができる。これは、液体供給口32aとヘッド22が当該面P上に存在するため、インク供給流路は略U字状に形成されることになり、結果としてキャリッジ21の往復走査による慣性力の影響を打ち消し合うためである。
また、キャリッジ21内のインク流路(ここでは、液体供給路44)を工夫するだけでよいため、特許文献1、2に例示される先行技術のようなインクタンクからキャリッジまでのインク流路の取り回しが複雑あるいは困難になるという課題の解決が可能となる。
ちなみに、液体供給口32aとヘッド22とが当該面P上に存在する場合は、液体供給口32aからヘッド22までの液体供給経路が当該面P上に存在しなくても、ヘッド22内に生じる圧力変動を一定の範囲内に収めることができる。これは、液体供給口32aとヘッド22が当該面P上に存在するため、インク供給流路は略U字状に形成されることになり、結果としてキャリッジ21の往復走査による慣性力の影響を打ち消し合うためである。
上記の効果を得るうえでは、ヘッド22からそれぞれの液体供給口32までの液体供給路44の長さは、流路の抵抗を考えると等距離であることが好適である。特に、図4に示すように、液体供給路44の分岐部44aは、液体供給口32aは、キャリッジ21の走査方向(図4中における矢印方向)に垂直な面であって、ヘッド22の中心(当該走査方向における中心)を通る面P上に配設される構成が好適である。
ただし、液体供給路44の取り回しが大きく異なることがなければ、等距離でなくとも、圧力変動の差が誤差程度の範囲内となる位置に液体供給口32aを配設する構成としても所望の効果が得られる。
ただし、液体供給路44の取り回しが大きく異なることがなければ、等距離でなくとも、圧力変動の差が誤差程度の範囲内となる位置に液体供給口32aを配設する構成としても所望の効果が得られる。
上記の通り、各液体貯留室32A、32B、32C、32Dは、それぞれ偶数個設けられて各ヘッド22A、22B、22C、22Dのそれぞれのヘッドの両側に均等配分する構成が好適であるが、さらにヘッド22の直上(すなわちヘッド22Aの場合、面P上)に一つの液体貯留室を追加で設ける構成としてもよい。各ヘッド22A、22B、22C、22Dが近接して設けられている場合には、ヘッド22の直上に十分な配置スペースが確保できないこともある。しかし、偶数個であれば同数ずつの液体貯留室32をそれぞれヘッド22から等距離に配置すればよく、レイアウト上の自由度が生まれる利点がある。本発明の他の実施形態として、各液体貯留室32は各ヘッド22A、22B、22C、22Dに対して一つずつとして液体供給口32aを偶数設ける構成としてもよく、さらにヘッド22の直上(すなわちヘッド22Aの場合、面P上)に一つの液体供給口32aを追加で設ける構成としてもよい。
また、図4に示すように各液体供給口32aは同一水平面Q内に配設される構成が好適である。インクジェット記録装置の場合には、ヘッド22内の圧力を大気圧より負圧に保つため、液体貯留室32内を負圧に保持する機構(図示せず)が必要となる。仮に、対となる液体貯留室32A1、32A2が同一水平面内に配設されなくても、対となる液体貯留室32A1、32A2の水頭差を加味して、ヘッド22への液体供給圧力が等しくなるように液体貯留室32A1、32A2内の圧力をそれぞれ制御すればよいが、走査時の液面変動に伴う液体貯留室32A1、32A2内の圧力変動等の外乱が予想されるため、制御上は困難である。しかし、本実施形態の構成によれば、対となる液体貯留室の調圧手段を共用とすることができると共に、走査時の圧力変動も双方で打ち消しあうため、制御面でも従来と同様の制御方法を用いることができる。
また、図4に示すように液体貯留室32の水平面内方向における重心位置Gと液体供給口32aとがキャリッジ21の走査方向に垂直な同一面R上に配設される構成が好適である。その理由として、キャリッジ21が走査方向における両端で運動方向を変えるとき、液体貯留室32内のインクも慣性力を受けて液面が大きく変動する。当該液面の変動により、液面から前記液体供給口までの距離が変動し、前記液体供給口における液体圧力が変動する。その結果、液体供給路44内の圧力が大きく変動してしまう問題がある。しかし、本実施形態の構成によれば、このような液面の上下があったとしても液体供給路44内の圧力変動を軽微に収めることができる。
以上、図4を用いてヘッド22Aおよび液体貯留室32Aの構成を中心に説明したが、その他のヘッド22B、22C、22Dおよび液体貯留室32B、32C、32Dに関しても同様の構成を備えている。
なお、当該構成を実現するための配設例は図3に示す通りである。すなわち、ガイドレール15aよりも前方側に液体貯留室32Aおよび液体貯留室32Bを配設し、且つ、走査方向において32A1、32B1、32A2、32B2の順に配設している。また、ガイドレール15aよりも後方側に液体貯留室32Cおよび液体貯留室32Dを配設し、且つ、走査方向において32C1、32D1、32C2、32D2の順に配設している。このようにすることで、全てのヘッド22および液体貯留室32に関して、上記の構成が実現され、上記の作用効果が得られることとなる。
なお、当該構成を実現するための配設例は図3に示す通りである。すなわち、ガイドレール15aよりも前方側に液体貯留室32Aおよび液体貯留室32Bを配設し、且つ、走査方向において32A1、32B1、32A2、32B2の順に配設している。また、ガイドレール15aよりも後方側に液体貯留室32Cおよび液体貯留室32Dを配設し、且つ、走査方向において32C1、32D1、32C2、32D2の順に配設している。このようにすることで、全てのヘッド22および液体貯留室32に関して、上記の構成が実現され、上記の作用効果が得られることとなる。
その他の効果として、本実施形態に係る液体供給システム10およびこれを備えるインクジェット記録装置1によれば、大容量の液体貯留室32を用いてもキャリッジ21を簡易な構成とすることができ、別途圧力変動を吸収する圧力ダンパーユニット等を設ける必要もないため、キャリッジ21の構造を簡易に構成することができる。
また、特許文献1、2に例示される先行技術のように、リング状のインク供給路を設ける必要がないため、装置を簡易に構成することができ、コストを低減し、メンテナンス性を向上させることができる。
また、特許文献1、2に例示される先行技術のように、リング状のインク供給路を設ける必要がないため、装置を簡易に構成することができ、コストを低減し、メンテナンス性を向上させることができる。
以上、本実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1の構成について説明した。ここで、当該液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1の動作について、装置内部におけるインクの流通に沿って説明を行う(図1〜4参照)。
液体収容手段(ここでは、インクボトル)17内にはインク2が貯留されている。ここで、送液手段52を稼動状態とする。送液手段52が稼動することによって、液体収容手段17内から液体貯留室32へ液体導入路43を通ってインクが送液される。送液手段52は非駆動時に液体導入路43を閉状態に保持することができるもの、例えばチューブポンプ等が好ましい。
なお、送液手段52を設けない変形例の場合には、水頭差によってインクが送液される。その場合には、コントロールユニット24から出力される制御信号に基づいて、液体導入路43を開閉する弁を設けるとよい。
なお、送液手段52を設けない変形例の場合には、水頭差によってインクが送液される。その場合には、コントロールユニット24から出力される制御信号に基づいて、液体導入路43を開閉する弁を設けるとよい。
次いで、ヘッド22におけるインクの消費量にともない、液体貯留室32からヘッド22へ液体供給路44を通ってインクが供給される。
ヘッド22に到達したインクは、コントロールユニット24から出力される制御信号に基づいて、各吐出ノズルから吐出され、所望の記録メディアに記録(印刷)がなされる。
(第二の実施形態)
続いて、第二の実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1について説明する。本実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1は、前述の第一の実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1と基本的な構成は同様であるが(図1、2参照)、特に液体供給システム10の構成において相違点を有する。以下、当該相違点を中心に本実施形態について説明する。
続いて、第二の実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1について説明する。本実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1は、前述の第一の実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1と基本的な構成は同様であるが(図1、2参照)、特に液体供給システム10の構成において相違点を有する。以下、当該相違点を中心に本実施形態について説明する。
本実施形態に係る液体供給システム10は、前述の第一の実施形態に係る液体供給システム10と比較して、特に、液体貯留室32およびその周辺構成について相違する。
図5は、本実施形態に係る液体貯留室32およびその周辺構成を示す斜視図(概略図)である。なお、同図5中において、例えば各構成要素とコントロールユニット24とを結ぶ信号配線類については図の簡略化のために図示を省略している。
また、図6は、構成の理解を容易にするために、図5におけるヘッド22A、液体供給路44、および当該ヘッド22Aに液体を供給する液体貯留室32A、ならびにヘッド22Bのみを実線により図示した正面図(概略図)である。
図5は、本実施形態に係る液体貯留室32およびその周辺構成を示す斜視図(概略図)である。なお、同図5中において、例えば各構成要素とコントロールユニット24とを結ぶ信号配線類については図の簡略化のために図示を省略している。
また、図6は、構成の理解を容易にするために、図5におけるヘッド22A、液体供給路44、および当該ヘッド22Aに液体を供給する液体貯留室32A、ならびにヘッド22Bのみを実線により図示した正面図(概略図)である。
本実施形態に特徴的な構成として、ガイドレール15aよりも前方側に液体貯留室32Aおよび液体貯留室32Bを配設し、且つ、32A1、32A2を下方に併べて配設し、32B1、32B2を上方に併べて配設している。また、ガイドレール15aよりも後方側に液体貯留室32Cおよび液体貯留室32Dを配設し、且つ、32C1、32C2を下方に併べて配設し、32D1、32D2を上方に併べて配設している。このように構成することによっても、全てのヘッドおよび液体貯留室に関して、前述の第一の実施形態(図4参照)においてヘッド22Aおよび液体貯留室32Aによって説明した構成と同様の構成が実現されると共に同様の作用効果が得られることとなる。
なお、本実施形態に係る液体供給システム10を備えるインクジェット記録装置1の動作については、上記の相違点以外は前述の第一の実施形態と同様であるため、繰り返しの説明を省略する。
以上説明した通り、開示の液体供給システムによれば、液体吐出装置においてヘッド内の液体圧力の変動を防止することができるため、液体吐出性能の安定化を図ることができる。また、液体供給路およびキャリッジを簡易な構造とすることができるため、装置のコスト低減を図ることができ、メンテナンス性および故障防止の観点においても好適である。さらに、当該液体供給システムをインクジェット記録装置に適用することによって、高品質の印刷を行うことが可能となる。
また、特に、本実施形態によって以下の特徴的な作用効果が奏される。
開示の液体供給システム10は、記録メディアM上を走査するキャリッジ21に搭載されたヘッド22から当該記録メディアMにインクを吐出するインクジェット記録装置1に組み込まれ、一つのヘッド22にインクを供給する少なくとも一つ以上の液体貯留室32をキャリッジ21上に有すると共に、一端がヘッド22に設けられた吐出するインクを導入する液体導入口22aに接続され、他端が分岐して液体貯留室32に設けられた複数の液体供給口32aにそれぞれ接続された液体供給路44を有する液体供給システムであって、複数の液体供給口32aは、ヘッド22のキャリッジ走査方向における中心を通り当該走査方向に垂直な面P上もしくは該面Pから等距離の位置で対を形成するように配設されていることを特徴とする。これによれば、キャリッジ21の走査によって発生するインクの圧力変動を一定の範囲内に収めることができる。液体供給口32aが当該面P上に存在する場合、インク供給流路も当該面P上に存在すればヘッド22の位置と液体(インク)貯留室32の位置の走査方向オフセットはほぼ無視できることとなる。これは、インク供給流路が当該面P上に存在しなくても、液体供給口32aとヘッド22が当該面P上に存在するため、インク供給流路は略U字状に形成されることになり、結果としてキャリッジ21の往復走査による慣性力の影響を打ち消し合うためである。一方、液体供給口32aが当該面Pから等距離の位置で対を形成するように配設されている場合、走査方向に沿った部分のインク供給流路(ここでは、液体供給路44)は往復走査による慣性力の影響を受けるが、一つのヘッド22に対して走査方向上に等距離に配置された液体貯留室32、32間のインクの往復運動として処理される作用が得られる。その結果、キャリッジ21の往復走査による慣性力の影響を低減することができるため、ヘッド22内に生じる圧力変動を一定の範囲内に収めることができる。
また、キャリッジ21内のインク流路を工夫するだけでよいため、特許文献1、2に例示される先行技術のようにインクタンクからキャリッジまでのインク流路の取り回しが複雑あるいは困難になるという課題の解決が可能となる。
また、キャリッジ21内のインク流路を工夫するだけでよいため、特許文献1、2に例示される先行技術のようにインクタンクからキャリッジまでのインク流路の取り回しが複雑あるいは困難になるという課題の解決が可能となる。
また、本発明において、液体貯留室32は、偶数個設けられていることが好ましい。複数のヘッド22が併設される液体吐出装置(インクジェット記録装置1)においては、ヘッド22の直上に全ての液体貯留室32を配置するスペースが確保できないことがある。しかし本構成によれば、複数の液体貯留室(例えば、32A1、32A2)をそれぞれをヘッド(例えば、22A)から等距離に配置することができるため、自由度の高いレイアウトが可能となる。
また、本発明において、対となる液体貯留室32の液体供給口32aは同一水平面Q上に配設されていることが好ましい。インクジェット記録装置1に例示される液体吐出装置32においては、ヘッド22内の圧力を大気圧より負圧に保つため、液体貯留室32内を負圧に保持する機構(図示せず)が必要となる。仮に、対となる液体貯留室32の液体供給口32aが同一水平面内に配設されなくても、液体貯留室32、32間の水頭差を加味して、ヘッド22への液体供給圧力が等しくなるように各液体貯留室32内の圧力をそれぞれ制御すればよいが、走査時の液面変動に伴う液体貯留室内の圧力変動等の外乱が予想されるため、制御上は困難である。しかし、本構成によれば、対となる液体貯留室32の調圧手段を共用とすることができると共に、走査時の圧力変動も双方で打ち消しあうため、制御面でも従来と同様の制御方法を用いることができる。
また、本発明において、液体貯留室32の水平面内における重心位置Gと液体供給口32aとがキャリッジ21の走査方向に垂直な同一面R上に配設されていることが好ましい。キャリッジ21が走査方向における両端で運動方向を変えるとき、液体貯留室32内のインク2も慣性力を受けて液面が大きく変動する。その結果、液体供給路44内の圧力が大きく変動してしまう問題がある。しかし、本実施形態の構成によれば、液体供給口32aが液体貯留室32の水平面内における重心位置Gに設けられているため、キャリッジ21が走査方向に動くことによって液体貯留室32内の液面が変動したとしても、当該液面から液体供給口32aまでの距離に大きな変動は発生しないため、このような液面の上下があったとしても液体供給路44内の圧力変動を軽微に収めることができる。
また、本発明において、液体供給路44の分岐部44aは、ヘッド22のキャリッジ走査方向における中心を通り当該走査方向に垂直な面P上に配設されていることが好ましい。これによれば、分岐部44aとヘッド22の中心位置とを接続する液体供給経路44は、キャリッジ21の往復走査による慣性力の影響を受けないため、圧力変動低減効果を高めることができる。また、分岐部44aと各液体供給口32a、32aとの間の各流体抵抗を等しくすることができ、走査方向によって圧力変動の低減効果が異なってしまったりすることを防止できる。
開示のインクジェット記録装置1は、前記の液体供給システム10を備え、液体貯留室32から供給されるインクをヘッド22から媒体(記録メディアM)に吐出して記録を行うことを特徴とする。これによれば、ヘッド22内のインク圧力の変動が防止できるため、高品質の印刷を行うことができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。特に、液体供給システムを備える装置例としてインクジェット記録装置を挙げ、液体の例とてインクを挙げて説明したが、これらに限定されるものではなく、その他の装置、その他の液体に対しても適用が可能である。
1 インクジェット記録装置
2 インク
10 液体供給システム
17 液体収容手段
21 キャリッジ
22 ヘッド
32 液体貯留室
33 液面センサ
43 液体導入路
44 液体供給路
52 送液手段
2 インク
10 液体供給システム
17 液体収容手段
21 キャリッジ
22 ヘッド
32 液体貯留室
33 液面センサ
43 液体導入路
44 液体供給路
52 送液手段
Claims (6)
- 媒体上を走査するキャリッジに搭載されたヘッドから該媒体に液体を吐出する液体吐出装置に組み込まれ、一つのヘッドに液体を供給する少なくとも一つ以上の液体貯留室を前記キャリッジ上に有すると共に、一端が前記ヘッドに設けられた吐出する液体を導入する液体導入口に接続され、他端が分岐して前記液体貯留室に設けられた複数の液体供給口にそれぞれ接続された液体供給路を有する液体供給システムであって、
前記複数の液体供給口は、前記ヘッドのキャリッジ走査方向における中心を通り該走査方向に垂直な面上もしくは該面から等距離の位置で対を形成するように配設されていること
を特徴とする液体供給システム。 - 前記液体貯留室は、偶数個設けられていること
を特徴とする請求項1記載の液体供給システム。 - 対となる前記液体貯留室の前記液体供給口は同一水平面上に配設されていること
を特徴とする請求項1または請求項2記載の液体供給システム。 - 前記液体貯留室の水平面内における重心位置と前記液体供給口とがキャリッジ走査方向に垂直な同一面上に配設されていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体供給システム。 - 前記液体供給路の分岐部は、前記ヘッドのキャリッジ走査方向における中心を通り該走査方向に垂直な面上に配設されていること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体供給システム。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体供給システムを備え、前記液体貯留室から供給される液体を前記ヘッドから前記媒体に吐出して記録を行うこと
を特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011269902A JP2013121662A (ja) | 2011-12-09 | 2011-12-09 | 液体供給システムおよびインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2011269902A Pending JP2013121662A (ja) | 2011-12-09 | 2011-12-09 | 液体供給システムおよびインクジェット記録装置 |
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-
2011
- 2011-12-09 JP JP2011269902A patent/JP2013121662A/ja active Pending
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