JP2013121005A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013121005A
JP2013121005A JP2011267202A JP2011267202A JP2013121005A JP 2013121005 A JP2013121005 A JP 2013121005A JP 2011267202 A JP2011267202 A JP 2011267202A JP 2011267202 A JP2011267202 A JP 2011267202A JP 2013121005 A JP2013121005 A JP 2013121005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resolution
image signal
image
output
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011267202A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Suhara
正和 須原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2011267202A priority Critical patent/JP2013121005A/ja
Publication of JP2013121005A publication Critical patent/JP2013121005A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】フレームレートを維持しつつ、撮影中に解像度の変更を可能にする。
【解決手段】撮像装置は、撮影光学系を介して入射した被写体からの光束を受光して、所定の読出周期で逐次、所定の解像度の画像信号を出力する撮像素子と、所定条件に基づいて、解像度を設定する解像度設定手段と、画像信号が出力されているときに、読出周期を保持したまま、画像信号の解像度を解像度設定手段により設定された解像度に変更して、撮像素子から画像信号を出力させる制御手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置に関する。
従来から、連続撮影中に撮影画像の解像度が変更可能に構成されているカメラが知られている(たとえば特許文献1)。
特開2010−050526号公報
しかしながら、撮影中に解像度の変更を行う場合、フレームレートが低下するという問題がある。
請求項1に記載の発明による撮像装置は、撮影光学系を介して入射した被写体からの光束を受光して、所定の読出周期で逐次、所定の解像度の画像信号を出力する撮像素子と、所定条件に基づいて、解像度を設定する解像度設定手段と、画像信号が出力されているときに、読出周期を保持したまま、画像信号の解像度を解像度設定手段により設定された解像度に変更して、撮像素子から画像信号を出力させる制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子による画像信号の読出周期を保持したまま、解像度を変更した画像信号を出力することができる。
本発明の実施の形態によるデジタルカメラの要部構成を示す図 実施の形態によるデジタルカメラの制御系の構成を示すブロック図 実施の形態によるデジタルカメラが備える撮像素子の一例を示す図 各解像度モードにおける画像信号を出力する画素の一例を示す図 変形例におけるデジタルカメラの制御系の構成を示すブロック図 変形例におけるデジタルカメラの制御系の構成を示すブロック図
図面を参照して、本発明による実施の形態におけるカメラを説明する。図1はデジタルカメラ1の要部構成を示す図である。デジタルカメラ1のボディに、撮影レンズL1と絞り20とを備える交換レンズ2が着脱可能に装着されている。デジタルカメラ1のボディ側には、クイックリターンミラー10、焦点板11、ペンタプリズム12、接眼レンズ13、および撮像素子14が設けられている。
図2はデジタルカメラ1の制御系を簡易的に示すブロック図である。図2において、図1に示した構成要素には同一の符号を付して説明する。デジタルカメラ1の制御系は、撮像素子14、A/D変換回路16、タイミングジェネレータ17、制御回路18、LCD駆動回路19、液晶表示器191、操作部30、およびメモリカードインタフェース31を備えている。
図1を参照して説明すると、交換レンズ2を通過してデジタルカメラ1に入射した被写体光は、シャッタレリーズ前は図1において実線で示すように位置するクイックリターンミラー10で上方へ導かれて焦点板11に結像する。焦点板11に結像された被写体像は、ペンタプリズム12により接眼レンズ13へ導かれる。その結果、被写体像がユーザに観察される。被写体光の一部はクイックリターンミラー10の半透過領域を透過し、サブミラー10aにて下方に反射され、図示しない焦点検出用センサへ入射される。レリーズ後はクイックリターンミラー10が図1の破線で示される位置へ回動し、被写体光が撮像素子14へ導かれ、その撮像面上に被写体像が結像する。
図2を参照して制御系について詳細に説明する。
撮像素子14は、行列状に多数配列された画素を有するX−Yアドレス型の光電変換素子である。なお、実際の撮像素子14は有効画素領域Rとオプティカルブラック領域(OB領域)などが存在するが、本実施の形態においては、説明を簡略化するためにOB領域等を省略して説明する。すなわち、図3に示すように、撮像素子14は、有効画素領域Rに含まれる画像生成用領域R1を構成する画素とブランキング領域R2を構成する画素とにより構成される。後述する制御回路18は、画像生成用領域R1に含まれる画素から出力される画像信号に基づいて画像データを生成する。ブランキング領域R2に含まれる画素は、後述するようにライブビューモードまたは動画撮影モードによる画像信号の出力の最中に画像データの解像度を変更する場合(すなわち画像信号を出力する画素数を変更する場合)、フレームレートを一定に保持するように調整するために設けられている。以後の説明では、ブランキング領域R2に含まれる画素から出力される画像信号をブランキング信号と呼ぶこととする。なお、フレームレートの調整については、説明を後述する。また、図3、図4においては、水平方向を画素行、垂直方向を画素列として説明する。
撮像素子14は、後述する制御回路18の制御に応じて駆動して撮影レンズL1を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を出力する。本実施の形態において、撮像素子14は、走査ラインごとに順次シャッタを切る方式(いわゆるローリングシャッタ方式)により駆動される。撮像素子14の撮像面には、それぞれR(赤)、G(緑)およびB(青)のカラーフィルタが画素位置に対応するように設けられている。撮像素子14がカラーフィルタを通して被写体像を撮像するため、撮像素子14から出力される画像信号はRGB表色系の色情報を有する。なお、撮像素子14は、後述するように、制御回路18によって制御されて、各種の解像度モードで規定される画像の解像度に応じて画像信号を出力する画素数が変更可能となるように構成されている。
撮像素子14から出力された画像信号は、図示しないAFE回路等によりアナログ処理(ゲインコントロールなど)が施され、A/D変換回路16へ入力される。なお、A/D変換回路16を撮像素子14に設けてもよい。A/D変換回路16は、入力したアナログ処理が施された画像信号をデジタルの画像信号に変換する回路である。タイミングジェネレータ17は、制御回路18の命令に応じて、撮像素子14とA/D変換回路16とにタイミング信号を出力し、撮像素子14とA/D変換回路16との駆動タイミングを制御する回路である。
制御回路18は、図示しないCPU、ROM、RAMなどを有し、制御プログラムに基づいて、デジタルカメラ1の各構成要素を制御したり、各種のデータ処理を実行する演算回路である。制御プログラムは、制御回路18内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。制御回路18は、画像処理部18a、画像記録部18b、検出部18c、読出指示部18d、再生部18eおよび解像度設定部18fを機能的に備える。画像処理部18aは、入力したデジタル画像信号に対して種々の画像処理を施して画像データを生成する。
画像記録部18bは、画像処理部18aにより生成された画像データに対してJPEGなどの所定の方式により圧縮処理を行い、EXIFなどの形式でメモリカード32へ記録する。検出部18cは、後述する動画撮影モードにおいて、画像データを用いて被写体認識処理を行う。たとえば、検出部18cは、公知の顔認識等の技術を用いて、画像信号に含まれる色情報に基づいて、画像データから人物等の被写体を検出する(顔認識)。または、検出部18cは、公知の技術を用いて、画像データから撮影画面内に動きのある被写体(動体被写体)を検出する。その結果、検出部18cは、顔認識により検出した人物等の被写体が移動している動体被写体の場合であっても、人物等の被写体の検出を継続することができる。すなわち検出部18cは動体被写体を追尾することができる。
読出指示部18dは、撮像素子14に含まれる画素のうち、いずれの画素行に含まれる画素から画像信号を出力させるかを決定し、タイミングジェネレータ17を介して撮像素子14に指令する。再生部18eは、画像処理部18aで生成された画像データまたは後述するメモリカード32に記録された画像データを用いて表示用画像データを生成する。そして、再生部18eは、表示用画像データをLCD駆動回路19に出力して表示用画像を液晶表示器191に表示させる。解像度設定部18fは、設定された撮影モードの種類や撮影条件(ユーザによる操作、動体被写体の検出等)に応じて、解像度モード(撮像素子14から出力される画像信号の解像度)を設定する。なお、読出指示部18dおよび解像度設定部18fについては後に詳細に説明する。
LCD駆動回路19は、制御回路18の命令に基づいて液晶表示器191を駆動する回路である。液晶表示器191、撮像素子14で撮像して逐次出力された画像信号に対応する画像をリアルタイム(逐次)に表示するライブビュー表示とともに、メモリカード32に記録されている画像データに基づいて再生部18eで作成された表示画像データに対応する表示用画像の表示を行う液晶パネルである。また、液晶表示器191には、操作部30の操作に基づいて、デジタルカメラ1の各種設定のためのメニュー画面が表示される。
操作部30はユーザによって操作される種々の操作部材に対応して設けられた種々のスイッチを含み、操作部材の操作に応じた操作信号を制御回路18へ出力する。操作部材は、たとえばレリーズボタンや、解像度変更ボタン、上記のメニュー画面を表示させるためのメニューボタンや、各種の設定等を選択操作する時に操作される十字キー、十字キーにより選択された設定等を決定するための決定ボタン、撮影モードと再生モードとの間でデジタルカメラ1の動作を切替えるモード切替ボタン等を含む。解像度変更ボタンは、ライブビューモードによるライブビュー表示中の画像や動画撮影モードで撮影中の動画の解像度を変更する解像度変更指示操作をする際に、ユーザによって押下操作される。また、操作部30により、撮像モードとして静止画撮影モードや動画撮影モード、上記ライブビュー表示を行うためのライブビューモードの設定が可能である。本実施の形態においては、ライブビューモードによるライブビュー表示中に、ユーザによってレリーズボタンが全押し操作されると動画撮影モードによる動画撮影および動画記録が可能となるように構成されている。
メモリカードインタフェース31は、メモリカード32が着脱可能なインタフェースである。メモリカードインタフェース31は、制御回路18の制御に基づいて、画像ファイルをメモリカード32に書き込んだり、メモリカード32に記録されている画像ファイルを読み出すインタフェース回路である。メモリカード32はコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
次に、図4を参照しながら、解像度設定部18fによって設定される解像度モードと、画像信号を出力する撮像素子14の画素数とについて説明する。解像度モードは、第1低解像度モード、第2低解像度モード、標準解像度モード、高解像度モードを有している。上記4つの解像度モードの中で第1低解像度モードの解像度が最も低く、以後、第2低解像度モード、標準解像度モードの順序で解像度が高くなり、高解像度モードの解像度が最も高い。なお、以下の説明においては、1つの画素行に含まれる画素から画像信号を出力するために要する時間をth[s]、画像生成用領域R1に含まれる全画素の画像信号の出力に要する時間をtH[s]とする。
−第1低解像度モード−
第1低解像度モードは、ユーザによりライブビューモードが設定された場合に、制御回路18の解像度設定部18fによって設定されるモードであり、上記の各解像度モードの中で最も解像度が低い画像データが生成される。第1解像度モードが設定されると、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第1低解像度モードを指示する信号(第1指示信号)を出力する。タイミングジェネレータ17は、第1指示信号を入力すると、撮像素子14の画像生成用領域R1を構成する全画素のうち、垂直方向に所定行ごとの画素行(たとえば9行間隔)に含まれる画素から画像信号を出力(間引き出力)させる(以後、1/9間引き読出しと呼ぶ)。
図4(a)に第1低解像度モードで画像信号が出力される画素が含まれる画素行を斜線領域で示す。図4(a)に示すように、1/9間引き読出しが行われるので、画像生成用領域R1に含まれる全画素から画像信号を出力する場合と比べ、画像信号が出力される画素数が1/9になる。換言すると、第1低解像度モードで出力された画像信号を用いて生成された画像データは、画像生成用領域R1の全画素から出力された画像信号を用いて生成された画像データよりも解像度が低くなる。また、画像生成用領域R1に含まれる全画素の画像信号の出力に要する時間はtH[s]なので、第1低解像度モードにおいて画像信号の出力に要する時間は1/9×tH[s]となる。
さらに、タイミングジェネレータ17は、第1指示信号を入力すると、撮像素子14に対してそれぞれの画素からの画像信号の出力を8bitで出力させるように指示する。この結果、撮像素子14から画像信号を出力する際に要する電力消費量を低減させることができる。
−第2低解像度モード−
第2低解像度モードは、ライブビュー表示中にユーザにより動画撮影モードによる撮影準備が指示された場合に、解像度設定部18fによって設定されるモードであり、上記の各解像度モードのうち、第1低解像度モードよりも解像度が高い画像データが生成される。第2解像度モードが設定されると、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第2低解像度モードを指示する信号(第2指示信号)を出力する。タイミングジェネレータ17は、第2指示信号を入力すると、撮像素子14の画像生成用領域R1を構成する全画素のうち、垂直方向に所定行ごとの画素行(たとえば5行間隔)に含まれる画素から画像信号を出力(間引き出力)させる(以後、1/5間引き読出しと呼ぶ)。
図4(b)に第2低解像度モードで画像信号が出力される画素が含まれる画素行を斜線領域で示す。図4(b)に示すように、1/5間引き読出しが行われるので、画像生成用領域R1に含まれる全画素から画像信号を出力する場合と比べ、画像信号が出力される画素数が1/5になる。換言すると、第2低解像度モードで出力された画像信号を用いて生成された画像データは、第1低解像度モードにて生成された画像データよりも解像度が高くなるが、画像生成用領域R1の全画素から出力された画像信号を用いて生成された画像データよりも解像度が低くなる。また、第2低解像度モードにおいて画像信号の出力に要する時間は1/5×tH[s]となり、第1低解像度モードの場合と比べ画像信号の出力に時間がかかる。さらに、タイミングジェネレータ17は、撮像素子14に対してそれぞれの画素からの画像信号の出力を10bitで出力させるように指示する。
−標準解像度モード−
標準解像度モードは、動画撮影モード時に解像度設定部18fによって設定されるモードであり、上記の各解像度モードのうち、第2低解像度モードよりも解像度が高く、後述する高解像度モードよりも解像度が低い画像データが生成される。この場合、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に標準解像度モードを指示する第3指示信号を出力する。第3指示信号を入力したタイミングジェネレータ17は、撮像素子14の画像生成用領域R1を構成する全画素のうち、垂直方向に所定行ごとの画素行(たとえば3行間隔)に含まれる画素から画像信号を出力(間引き出力)させる(以後、1/3間引き読出しと呼ぶ)。
図4(c)に画像信号が出力される画素が含まれる画素行を斜線領域で示す。図4(c)に示すように、1/3間引き読出しが行われるので、画像生成用領域R1に含まれる全画素から画像信号を出力する場合と比べ、画像信号が出力される画素数が1/3になる。換言すると、標準解像度モードで出力された画像信号を用いて生成された画像データは、第2低解像度モードにて生成された画像データよりも解像度が高くなるが、画像生成用領域R1の全画素から出力された画像信号を用いて生成された画像データよりも解像度が低くなる。また、標準解像度モードにおいて画像信号の出力に要する時間は1/3×tH[s]となり、第2低解像度モードの場合と比べ画像信号の出力に時間がかかる。さらに、タイミングジェネレータ17は、撮像素子14に対してそれぞれの画素からの画像信号の出力を12bitで出力させるように指示する。
−高解像度モード−
高解像度モードは、動画撮影モード時に解像度設定部18fによって設定されるモードであり、上記の各解像度モードのうち最も解像度が高い画像データが生成される。この場合、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に高解像度モードを指示する第4指示信号を出力する。第4指示信号を入力したタイミングジェネレータ17は、撮像素子14の画像生成用領域R1を構成する全画素から画像信号を出力させる(以後、全画素読み出しと呼ぶ)。
図4(d)に画像信号が出力される画素が含まれる画素行を斜線領域で示す。図4(d)に示すように、画像生成用領域R1の全画素から出力された画像信号を用いて画像データが生成されるので、全ての解像度モードの中で最も解像度が高くなる。また、高解像度モードにおいて画像信号の出力に要する時間はtH[s]となり、全ての解像度モードの中で画像信号の出力に最も時間がかかる。さらに、タイミングジェネレータ17は、撮像素子14に対してそれぞれの画素からの画像信号の出力を14bitで出力させるように指示する。
以下、ユーザの操作部30の操作に応じて、ライブビューモード、動画撮影モードにおけるデジタルカメラ1の動作について説明する。
−ライブビューモード−
操作部30の操作によりライブビューモードが設定されると、制御回路18は、クイックリターンミラー10を図1の破線で示す位置へ回動し、撮影レンズL1を通過した被写体光が撮像素子14に導かれるようにする。さらに、解像度設定部18fは、解像度モードを第1低解像度モードに設定する。そして、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第1指示信号を出力して、撮像素子14に1/9間引き読出しを行わせる。このとき、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に指示して、画像信号の読み出し周期(フレームレート)を、たとえば1/30[s]に設定させる。
上述したように、第1低解像度モードの場合には、画像生成用領域R1から画像信号の出力に要する時間は1/9×tH[s]である。この場合、タイミングジェネレータ17は、(1/30−1/9×tH)[s]の間、ブランキング領域R2に含まれる画素から画像信号を出力させる。すなわち、タイミングジェネレータ17は、画像生成用領域R1からの画像信号の出力に要する時間のうち1/9間引き読出しにより短縮された分を、ブランキング領域R2から画像信号を出力させて補うことにより、フレームレートを1/30[s]に維持する。この場合、ブランキング領域R2に含まれる画素からの画像信号の出力時間(ブランキング時間)が(1/30−1/9×tH)[s]となるように、ブランキング領域R2の中から画像信号を出力する画素行の数が予め決定されている。そして、タイミングジェネレータ17は決定された画素行数に含まれる画素から画像信号を出力させる。1画素行からの画像信号の出力に要する時間th[s]は撮像素子14の性能により決まっているので、上記のブランキング時間(1/30−1/9×tH)[s]をth[s]で割ることにより、ブランキング領域R2から画像信号を出力する画素行の数が決定される。
なお、ブランキング領域R2に含まれる画素行が上記の決定された画素行に満たない場合は、タイミングジェネレータ17は、ブランキング領域R2で既に画像信号を出力済の画素行から再度画像信号を出力させる。このため、ブランキング領域R2に含まれる画素行が1画素行のみの場合は、タイミングジェネレータ17は、同一の画素行からブランキング時間(1/30−1/9×tH)[s]の間、繰り返し画像信号を出力させる。
上述したようにして画像信号が読み出されると、画像処理部18aは、取得した画像信号に対して上述した各種の画像処理を施して画像データを生成する。ただし、上述したように、ブランキング領域R2に含まれる画素から読み出された画像信号は画像データの生成には用いられない。そして、再生部18eは、生成された画像データを用いて表示用画像データを生成して、LCD駆動回路19へ出力し、再生画像を液晶表示器191に表示させる。ライブビューモードが設定されている間は、デジタルカメラ1は上記の処理を繰り返し実行する。その結果、フレームレート1/30[s]ごとに逐次画像が更新されるライブビュー表示が液晶表示器191で行われる。
ライブビュー表示中にユーザによるレリーズボタンの半押し操作(一例)に応じて操作部30から撮影準備を指示する信号(撮影準備信号)が出力されると、解像度設定部18fは解像度モードを第2低解像度モードに設定する。第2低解像度モードが設定されると、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第2指示信号を出力し、撮像素子14に1/5間引き読出しを行わせる。
上述したように、第2低解像度モードの場合には、画像生成用領域R1から画像信号の出力に要する時間は1/5×tH[s]である。この場合、タイミングジェネレータ17は、ブランキング時間(1/30−1/5×tH)[s]の間、ブランキング領域R2に含まれる画素から画像信号を出力させる。すなわち、タイミングジェネレータ17は、画像生成用領域R1からの画像信号の出力に要する時間のうち1/5間引き読出しにより短縮された分を、ブランキング領域R2から画像信号を出力させて補うことにより、フレームレートを1/30[s]に維持する。第1低解像度モードの場合と同様にして、ブランキング時間が(1/30−1/5×tH)[s]となるように、ブランキング領域R2の中から画像信号を出力する画素行の数が予め決定されている。そして、タイミングジェネレータ17は決定された画素行数に含まれる画素から画像信号を出力させる。なお、ブランキング領域R2に含まれる画素行が上記の決定された画素行に満たない場合については、上述した場合と同様に、タイミングジェネレータ17は、ブランキング領域R2で既に画像信号を出力済の画素行から再度画像信号を出力させる。
そして、画像処理部18aは、上述したように画像生成用領域R1から出力された画像信号に対して上述した各種の画像処理を施して画像データを生成し、再生部18eは生成された画像データを用いて表示用画像データを生成して、LCD駆動回路19へ出力する。その結果、撮影準備が指示されている間は、デジタルカメラ1は上記の処理を繰り返し実行するので、フレームレート1/30[s]ごとに逐次画像が更新されるライブビュー表示が液晶表示器191で行われる。
−動画撮影モード−
動画撮影の開始が指示されると、解像度設定部18fは解像度モードを標準解像度モードに設定する。動画撮影の開始の指示としては、以下の2つの場合がある。
(1)ライブビューモード時に撮影準備を指示する操作が行われた後、ユーザによるレリーズボタンの全押し操作に応じて操作部30から動画像データの取得開始を指示する信号(撮影指示信号)が出力された場合。
(2)ユーザによる操作部30の操作により動画撮影モードが設定された後、ユーザによるレリーズボタンの全押し操作に応じて操作部30から撮影指示信号が出力された場合。
標準解像度モードが設定されると、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第3指示信号を出力する。その結果、撮像素子14は1/3間引き読出しを行う。
上述したように、標準解像度モードの場合には、画像生成用領域R1から画像信号の出力に要する時間は1/3×tH[s]である。この場合、タイミングジェネレータ17は、ブランキング時間(1/30−1/3×tH)[s]の間、ブランキング領域R2に含まれる画素から画像信号を出力させる。すなわち、タイミングジェネレータ17は、画像生成用領域R1からの画像信号の出力に要する時間のうち1/3間引き読出しにより短縮された分を、ブランキング領域R2から画像信号を出力させて補うことにより、フレームレートを1/30[s]に維持する。第1低解像度モードの場合と同様にして、ブランキング時間が(1/30−1/3×tH)[s]となるように、ブランキング領域R2の中から画像信号を出力する画素行の数が予め決定されている。そして、タイミングジェネレータ17は決定された画素行数に含まれる画素から画像信号を出力させる。なお、ブランキング期間R2に含まれる画素行が上記の決定された画素行に満たない場合については、上述した場合と同様に、タイミングジェネレータ17は、ブランキング領域R2で既に画像信号を出力済の画素行から再度画像信号を出力させる。
そして、画像処理部18aは、上述したようにして画像生成用領域R1から出力された画像信号に対して上述した各種の画像処理を施して画像データを生成し、再生部18eは生成された画像データを用いて表示用画像データを生成して、LCD駆動回路19へ出力する。その結果、撮影準備が指示されている間は、デジタルカメラ1は上記の処理を繰り返し実行するので、フレームレート1/30[s]ごとに逐次画像が更新される動画像が液晶表示器191で行われる。画像記録部18bは、画像処理部18aにより生成された画像データに対して圧縮処理を行い、動画像データとしてメモリカード32へ記録する。
上述したように動画撮影モードによる動画撮影が行われているときに、次の高解像度に変更するための条件(1)、(2)のいずれかの場合に、解像度設定部18fは解像度モードを高解像度モードに設定する。そして、読出指示部18dはタイミングジェネレータ17に第4指示信号を出力して、撮像素子14に全画素読出しを行わせる。
(1)ユーザによる解像度変更ボタンの操作
(2)検出部18cによる被写体認識
(1)解像度変更ボタンの操作
ユーザによる解像度変更ボタンの解像度変更指示操作に応じて、操作部30から解像度の変更を指示する信号が出力されると、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第4指示信号を出力する。すなわち、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17を介して撮像素子14を制御して、画像信号を高解像度モードで出力させる。
(2)検出部18cによる被写体認識
検出部18cは、上述した顔認識処理や移動被写体検出処理により被写界内に追尾の対象となる被写体(主要被写体)を検出すると、検出信号を出力する。なお、検出部18cは、検出した被写体の被写界内での位置が被写界内の所定の領域(たとえば中央部近傍の領域)に含まれる場合に、検出信号を出力してもよい。解像度設定部18fは、検出信号が入力されると解像度モードを高解像度モードに設定する。高解像度モードが設定されると、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第4指示信号を出力して、撮像素子14から画像信号を高解像度モードで出力させる。以後、検出部18cから検出信号が入力されている間は、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17を介して、撮像素子14を制御して、高解像度モードにて画像信号を出力させる。なお、検出部18cによる被写体認識の結果に応じて高解像度モードに変更するか否かについては、ユーザが液晶表示器191に表示されるメニュー画面上から設定することができる。
読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第4指示信号を出力することによって、撮像素子14に全画素読出しを行わせる。高解像度モードの場合には、画像生成用領域R1から画像信号の出力に要する時間はtH[s]である。この場合、タイミングジェネレータ17は、ブランキング時間(1/30−tH)[s]の間、ブランキング領域R2に含まれる画素から画像信号を出力させる。すなわち、タイミングジェネレータ17は、画像生成用領域R1からの画像信号の出力に要する時間とフレームレートの1/30[s]との差分に該当するブランキング時間が経過するまで、ブランキング領域R2から画像信号を出力させて補うことにより、フレームレートを1/30[s]に保持する。第1低解像度モードの場合と同様にして、ブランキング時間が(1/30−tH)[s]となるように、ブランキング領域R2の中から画像信号を出力する画素行の数が予め決定されている。そして、タイミングジェネレータ17は決定された画素行数に含まれる画素から画像信号を出力させる。なお、ブランキング期間R2に含まれる画素行が上記の決定された画素行に満たない場合については、上述した場合と同様に、タイミングジェネレータ17は、ブランキング領域R2で既に画像信号を出力済の画素行から再度画像信号を出力させる。
画像処理部18aは、上述したようにして画像生成用領域R1から出力された画像信号に対して上述した各種の画像処理を施して画像データを生成し、再生部18eは生成された画像データを用いて表示用画像データを生成して、LCD駆動回路19へ出力する。その結果、撮影準備が指示されている間は、デジタルカメラ1は上記の処理を繰り返し実行するので、フレームレート1/30[s]ごとに逐次画像が更新される動画像が液晶表示器191で行われる。画像記録部18bは、画像処理部18aにより生成された画像データに対して圧縮処理を行い、動画像データとしてメモリカード32へ記録する。
高解像度モードで画像信号が出力されている際に、ユーザによる解像度変更ボタンの解像度変更指示操作に応じて、操作部30から解像度の変更を指示する信号が出力されると、解像度設定部18fは、解像度モードを高解像度モードから標準解像度モードに変更する。そして、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第3指示信号を出力して、撮像素子14から画像信号を標準解像度モードで出力させる。
検出部18cによる被写体認識の結果に従って高解像度モードが設定された場合は、検出部18cにより検出されていた動体被写体が被写界内に存在しなくなると、撮像素子14から出力される画像信号は高解像度から標準解像度に変更される。具体的には、検出部18cは、追尾していた動体被写体が被写界内で検出できない場合には、検出信号の出力を終了する。なお、検出部18cは、検出した被写体の被写界内での位置が被写界内の中央部近傍の領域の外部の場合に、検出信号の出力を終了してもよい。解像度設定部18fは、検出部18cからの検出信号を入力しなくなると、解像度モードを高解像度モードから標準解像度モードに変更する。そして、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第3指示信号を出力する。以後、デジタルカメラ1は、上述した標準解像度モードによる処理を行うことにより、動画像の撮影および記録を行う。
以上で説明した実施の形態のデジタルカメラ1によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)撮像素子14は、交換レンズ2を介して入射した被写体からの光束を受光して、所定の読出周期であるフレームレートにて、逐次、所定の解像度の画像信号を出力する。解像度設定部18fは、撮影モードの種類や撮影条件等の所定条件に基づいて、画像信号の解像度を設定する。そして、読出指示部18dは、画像信号が出力されているときに、フレームレートを保持したまま、画像信号の解像度を解像度設定部18fにより設定された解像度に変更して、撮像素子14から画像信号を出力させるようにした。具体的には、撮像素子14は、画像を生成するための画像信号を出力する複数の画素が二次元状に配列された画像生成用領域R1と、画像の生成には使用しない画像信号を出力する複数の画素が配列されたブランキング領域R2とを有している。解像度モードには、少なくとも第1低解像度モードと、第1低解像度モードよりも高解像度の標準解像度モードとが含まれるようにした。読出制御部18dは、第1低解像度モードで画像信号を出力させる場合、画像生成用領域R1に配列された画素のうちの1/9の個数の画素から画像信号を出力させる。そして、読出制御部18dは、画像生成用領域R1から画像信号を出力する際に要する時間(1/9×tH)[s]との合計時間がフレームレートの1/30[s]となるようにブランキング領域R2の画素から画像信号を出力させる。また、読出制御部18dは、標準解像度モードで画像信号を出力させる場合、画像生成用領域R1に配列された画素のうちの1/3の個数の画素から画像信号を出力させる。すなわち、読出制御部18dは、第1低解像度モードの時よりも多い個数の画素から画像信号を出力させる。そして、読出制御部18dは、画像生成用領域R1から画像信号を出力する際に要する時間(1/3×tH)との合計時間がフレームレートの1/30[s]となるようにブランキング領域R2の画素から画像信号を出力させるようにした。したがって、解像度が変更された場合であっても、フレームレートが一定に保たれた自然な動画像またはライブビュー画像を生成することができる。さらには、第1低解像度モードの場合には、標準解像度モードの場合よりも少ない画素から画像信号が出力されるので、従来のように全画素から出力された画像信号をモードに応じた解像度になるように処理を加えるものと比べて、画像信号の出力に要する電力消費を抑制できる。
(2)ユーザによる操作部30の操作に応じて、撮像素子14によってフレームレートで逐次出力された画像信号を動画像データとして取得して記録する動画撮影モードと、画像信号に対応する画像を液晶表示器191に表示するライブビューモードとを設定可能とした。そして、解像度設定部18fは、ライブビューモードが設定されている場合には、第1低解像度モードを設定し、動画撮影モードに設定されている場合には、標準解像度モードを設定するようにした。したがって、画像データの記録を伴わないライブビューモードでは解像度を低くして画像信号を出力させる画素数を少なくすることで電力消費を抑制するとともに、画像データの記録を行う動画撮影モードでは高い解像度で精細な画質を記録できる。
(3)ライブビューモードが設定されているときに、ユーザによりレリーズボタンの全押し操作が行われ、動画像データの取得開始を指示する撮影指示信号が操作部30から出力されると、解像度設定部18fは、第1低解像度モードから標準解像度モードへ変更するようにした。したがって、ライブビューモードから動画撮影モードへの変更に応じて解像度が変更された場合であっても、液晶表示器191にはフレームレートが一定に保持された一連の動画像として表示されるので、ユーザは、違和感を覚えることなく画像を観察できる。
(4)解像度モードには、高解像度モードが含まれ、読出制御部18dは、高解像度モードの場合、画像生成用領域R1に配列された全ての画素から画像信号を出力させ、全ての画素から画像信号を出力する際に要する時間tH[s]との合計時間がフレームレートの1/30[s]となるようにブランキング領域R2から画像信号を出力させるようにした。したがって、第1低解像度モードや標準解像度モードよりも解像度が高い高解像度モードが設定され、画像生成用領域R1の全画素から画像信号が出力される場合であっても、フレームレートを1/30[s]に保って、一連の連続した画像データを生成できる。
(5)検出部18cは、動画撮影モードのときに、撮影条件が変化したことを検出するようにし、解像度設定部18fは、検出部18cにより撮影条件が変化したことが検出されると、標準解像度モードから高解像度モードへ変更するようにした。具体的には、検出部18cによっては、ユーザによる解像度変更ボタンの操作に応じて操作部30から解像度の変更を指示する信号が出力されたことが検出されると、解像度設定部18fは高解像度モードへ変更するようにした。したがって、ユーザが所望するシーン等に応じて、フレームレートを低下させることなく、解像度の高い高精細な動画像データを生成することができる。さらに、検出部18cによって、撮像素子14から出力された画像信号を用いて主要被写体が検出されると、解像度設定部18fは高解像度モードへ変更するようにした。したがって、顔認識処理や移動被写体検出処理により追尾の対象となる被写体が検出された場合には、高解像度モードが設定されることにより、被写体を高精細な画質で撮影して記録できる。
以上で説明した実施の形態のデジタルカメラ1を、以下のように変形できる。
(1)操作部30としてタッチパネルを液晶表示器191の表面に設けることにより、ユーザによるタッチパネルの操作に応じて読出指示部18dが解像度モードを変更するようにしてもよい。この場合、たとえばライブビューモード(すなわち第1低解像度モード)の場合に、ユーザによるタッチパネルの操作に応じて操作部30から操作信号が出力されると、撮影準備指示が行われたものと判断して、解像度設定部18fは撮像素子14の解像度モードを第2低解像度モードに変更すればよい。または、動画撮影モード時(標準解像度モード)の場合に、ユーザによるタッチパネルの操作に応じて操作部30から操作信号が出力されると、解像度設定部18fは、撮像素子14の解像度モードを高解像度モードに変更すればよい。さらには、高解像度モードの時に、ユーザによるタッチパネルの操作に応じて操作部30から操作信号が出力されると、解像度設定部18fは、撮像素子14の解像度モードを標準解像度モードに変更してもよい。
(2)動画撮影モード時(標準解像度モード)にデジタルカメラ1の周囲で歓声が起こったような場合に、高解像度モードによる画像信号の出力に変更してもよい。この場合、デジタルカメラ1は、図5のブロック図に示すように、デジタルカメラ1の周囲の音声を集音するマイク40を有する。制御回路18は、音声処理部18gをさらに機能的に備える。そして、音声処理部18gは、マイク40で集音された音声信号を増幅し、増幅後の信号をA/D変換によってデジタル音声データに変換し、デジタル音声データに対して所定の信号処理を施す。さらに、音声処理部18gは、マイク40で集音した音声の音量が所定レベル以上か否かを判定する。すなわち、音声処理部18gは、デジタル音声データの音声信号レベルが所定値以上か否かを判定する。音声処理部18gにより音声信号レベルが所定値以上と判定された場合には、解像度設定部18fは解像度モードを高解像度モードに設定する。そして、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に第4指示信号を出力して、高解像度モードで撮像素子14から画像信号を出力させる。この結果、周囲の音声の音量が所定レベル以上の場合に高解像度モードで画像信号が出力されるので、運動会やサッカー場で歓声が湧き上がるような場面を高解像度の動画で記録できる。なお、音声処理部18gによって音声信号レベルが所定値以上になった状態から再び所定値未満となったことが判定された場合には、音声信号レベルが所定値未満となってから所定時間が経過した後、解像度設定部18fは解像度モードを標準解像度モードに変更する。
(3)撮像素子14は、各解像度モードにおいて間引き読出しにより出力される画素行の数を変えるものに代えて、所定の画素行からの画像信号を加算してから出力する画素加算読出しを行ってもよい。この場合、撮像素子14は、各解像度モードに応じて加算する画素行の数を変える。すなわち、撮像素子14は、各解像度モードのうち解像度が低いモードほど加算する画素行数を多くすればよい。
(4)撮像素子14は、各解像度モードにおいて間引き読出しにより出力される画素行の数を変えるものに代えて、解像度モードに応じて、画像生成用領域R1内の領域のうち画像信号を出力する領域を変更してもよい。たとえば、第1低解像度モードの場合には、撮像素子14は、画像生成用領域R1の中央近傍の狭い領域に含まれる画素から画像信号を出力させる。そして、撮像素子14は、第2低解像度モードの場合には、第1低解像度モードのときよりも広い領域に含まれる画素から画像信号を出力させ、標準解像度モードの場合には、第2解像度モードのときよりも広い領域に含まれる画素から画像信号を出力させる。なお、この場合も、高解像度モードの場合には、撮像素子14は、画像生成用領域R1に含まれる全画素から画像信号を出力させる。
(5)解像度モードに応じて、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17によって駆動される撮像素子14の駆動周波数を切り換えるようにしてもよい。たとえば、第1低解像度モードや第2低解像度モードの場合には、画像信号を出力する画素数が少ないので、画像信号の出力に要する時間が短い。このような場合には、読出指示部18dは、タイミングジェネレータ17に指示して、撮像素子14の駆動周波数を低くさせて、画素行ごとに画像信号を出力するための速度を遅くさせる。ただし、読出指示部18dは、画像生成用領域R1からの画像信号の出力時間が、フレームレートの1/30[s]を超えない程度に駆動周波数を低下させるものとする。この結果、撮像素子14からの画像信号の出力によって消費される電力を低減できる。
(6)動画撮影モード(標準解像度モード)時、バッテリの残容量が所定値未満の場合には、高解像度モードへ変更する条件が満たされている場合であっても、制御回路18は、解像度設定部18fによる高解像度モードへの変更を禁止させてよい。すなわち、読出指示部18dは第4指示信号をタイミングジェネレータ17に出力して、撮像素子14による標準解像度モードでの画像信号の出力を継続させる。図6のブロック図に示すように、デジタルカメラ1は各部に電力を供給するためのバッテリ50を備えている。制御回路18は、さらに、バッテリ50が有する電力残容量を常時計測する残容量判定部18hを機能的に備える。残容量判定部18hは、計測結果である残容量信号を入力するとA/D変換した後、バッテリ50の残容量と予め設定された閾値(たとえば全容量の50パーセント)とを比較する。動画撮影モード時に、残容量判定部18hによってバッテリの残容量が閾値未満であることが検出された場合は、制御回路18は、解像度設定部18fに対して高解像度モードへの変更を禁止させる。したがって、バッテリ50の残容量が全容量の50パーセント未満となった場合には、ユーザによる解像度変更操作が行われた場合であっても、検出部18cから検出信号を入力した場合であっても、読出指示部18dは、第4指示信号の出力を行わない。その結果、画像生成用領域R1に含まれる全画素から画像信号が出力されないので、電力消費を抑制できる。
なお、バッテリ50の残容量に応じて高解像度モードへの変更禁止を設定するか否かは、液晶表示器191に表示されるメニュー画面から行うものとする。また、動画撮影モード(標準解像度モード)時にバッテリ50の残容量が50パーセント以下であることが検出された場合に、解像度設定部18fは、第1解像度モードまたは第2解像度モードへ変更してもよい。
(7)高解像度モードに変更されてから所定時間が経過した後に、解像度設定部18fは、解像度モードを標準解像度モードに変更してもよい。この場合の所定時間は、ユーザがメニュー画面から設定可能とする。
(8)各解像度モードにおいてフレームレートを維持するために、それぞれの解像度モードにおいて異なるブランキング時間の間ブランキング領域R2内の画素から画像信号を出力させ続けるものに限定されない。たとえば、撮像素子14は、画像生成用領域R1からの画像信号の出力が終了してから所定の時間が経過した後、ブランキング領域R2に含まれる、たとえば1画素行から画像信号を出力してもよい。この場合、画像生成用領域R1からの画像信号の出力時間と、ブランキング領域R2に含まれる1画素行からの画像信号の出力時間(th[s])とを合計した時間が、フレームレートの1/30[s]となるように所定の時間が設定されていればよい。
(9)実施の形態においては、ライブビューモード時および動画撮影モード時に解像度モードを変更するものとして説明したが、読出指示部18dは、静止画を連続して撮影する連続撮影(連写)時に、フレームレートを維持したまま解像度を変更させてもよい。
(10)解像度モードとして第2低解像度モードを備えないものであってもよい。すなわち、解像度設定部18fは、操作部30が撮影指示信号を出力するまでは第1低解像度モードに設定し、操作部30が撮影指示信号を出力すると標準解像度モードに変更してもよい。また、解像度モードは第1低解像度モードと標準解像度モードとを備えるものでもよい。この場合、解像度設定部18fは、操作部30が撮影指示信号を出力しても高解像度モードへの変更を行わず、動画像撮影のときに上述した高解像度に変更するための条件(1)または(2)が満たされた場合に、標準解像度モードに変更すればよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。説明に用いた実施の形態および変形例は、それぞれを適宜組合わせて構成しても構わない。
14 撮像素子、 18 制御回路、
18c 検出部、 18d 読出指示部、
18f 解像度設定部、 18g 音声処理部、
18h 残容量判定部、 30 操作部、
40 マイク、 50 バッテリ、
R1 画像生成用領域、 R2 ブランキング領域

Claims (12)

  1. 撮影光学系を介して入射した被写体からの光束を受光して、所定の読出周期で逐次、所定の解像度の画像信号を出力する撮像素子と、
    所定条件に基づいて、前記解像度を設定する解像度設定手段と、
    前記画像信号が出力されているときに、前記読出周期を保持したまま、前記画像信号の前記解像度を前記解像度設定手段により設定された前記解像度に変更して、前記撮像素子から前記画像信号を出力させる制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は、画像を生成するための第1画像信号を出力する複数の第1画素が二次元状に配列された第1画素領域と、前記画像の生成には使用しない第2画像信号を出力する複数の第2画素が配列された第2画素領域とを有し、
    前記所定の解像度には、少なくとも第1解像度と、前記第1解像度よりも高解像度の第2解像度とが含まれ、
    前記制御手段は、前記第1解像度の前記画像信号を出力させる場合、前記第1画素領域に配列された、第1の個数の前記第1画素から前記第1画像信号を出力させるとともに、前記第1の個数の前記第1画素から前記第1画像信号を出力する際に要する時間との合計時間が前記読出周期となるように前記第2画素から前記第2画像信号を出力させ、
    前記制御手段は、前記第2解像度の前記画像信号を出力させる場合、前記第1画素領域に配列され、前記第1の個数よりも多い第2の個数の前記第1画素から前記第1画像信号を出力させ、前記第2の個数に対応する前記第1画素から前記第1画像信号を出力する際に要する時間との合計時間が前記読出周期となるように前記第2画素から前記第2画像信号を出力させることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子によって前記読出周期で逐次出力された前記画像信号を動画像データとして取得して記録する動画撮影モードと、前記画像信号に対応する画像を表示器に表示するライブビューモードとの一方を設定するモード設定手段を備え、
    前記モード設定手段により前記ライブビューモードが設定されている場合には、前記解像度設定手段は前記第1解像度を設定し、前記動画撮影モードに設定されている場合には、前記解像度設定手段は前記第2解像度を設定することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記ライブビューモードが設定されているときに、前記動画像データの取得開始を指示する取得開始操作を受け付ける第1受付手段を備え、
    前記取得開始操作が受け付けられると、前記解像度設定手段は前記第1解像度から前記第2解像度へ変更することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項3または4に記載の撮像装置において、
    前記所定の解像度には、さらに前記第2解像度よりも高解像度の第3解像度が含まれ、
    前記制御手段は、前記第3解像度の前記画像信号を出力させる場合、前記第1画素領域に配列された全ての前記第1画素から前記第1画像信号を出力させ、前記全ての第1画素から前記第1画像信号を出力する際に要する時間との合計時間が前記読出周期となるように前記第2画素から前記第2画像信号を出力させることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記動画撮影モードのときに、撮影条件が変化したことを検出する検出手段を備え、
    前記検出手段により前記撮影条件が変化したことが検出されると、前記解像度設定手段は前記第2解像度から前記第3解像度へ変更することを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項6に記載の撮像装置において、
    前記検出手段は、前記画像信号の解像度を切り換えるための切換操作の有無を検出し、
    前記検出手段により前記切換操作が行われたことが検出されると、前記解像度設定手段は前記第3解像度へ変更することを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項6または7に記載の撮像装置において、
    前記検出手段は、前記撮像素子から出力された前記画像信号を用いて主要被写体を検出する被写体検出手段を備え、
    前記被写体検出手段により前記主要被写体が検出された場合には、前記解像度設定手段は前記第3解像度へ変更することを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記検出手段は、
    撮像装置周辺の外部環境で生じた音声を取得する音声取得手段と、
    前記音声取得手段により取得された音声が所定の音量以上であるか否かを判定する音量判定手段とを備え、
    前記音量判定手段により前記音声が前記所定の音量以上であることが判定されると、前記解像度設定手段は前記第3解像度へ変更することを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項6乃至9のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    電源の残容量を検出し、前記残容量が所定の閾値未満であるか否かを判定する電力検出手段と、
    前記検出手段により前記撮影条件の変化が検出された場合であっても、前記電力検出手段により前記残容量が前記所定の閾値未満であると判定された場合には、前記解像度設定手段が前記第3解像度へ変更することを禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項2乃至8のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記制御手段は、前記第1解像度の前記第1画像信号を出力する前記第1画素が含まれる画素行の行数が、前記第2解像度の前記第1画像信号を出力する前記第1画素が含まれる画素行の行数よりも少なくなるように、前記撮像素子を制御することを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項2乃至8のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記制御手段は、前記第1解像度の前記第1画像信号を出力する前記第1画素が含まれる画素領域が、前記第2解像度の前記第1画像信号を出力する前記第1画素が含まれる画素領域よりも小さくなるように、前記撮像素子を制御することを特徴とする撮像装置。
JP2011267202A 2011-12-06 2011-12-06 撮像装置 Pending JP2013121005A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011267202A JP2013121005A (ja) 2011-12-06 2011-12-06 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011267202A JP2013121005A (ja) 2011-12-06 2011-12-06 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013121005A true JP2013121005A (ja) 2013-06-17

Family

ID=48773473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011267202A Pending JP2013121005A (ja) 2011-12-06 2011-12-06 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013121005A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016072931A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 リコーイメージング株式会社 画像表示装置を備える撮像装置
US11265463B2 (en) 2020-02-28 2022-03-01 Casio Computer Co., Ltd. Imaging apparatus and photographing system that controls multiple cameras to perform imaging by each camera at a different frame rate

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002330329A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
JP2010181751A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Canon Inc 自動焦点検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002330329A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
JP2010181751A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Canon Inc 自動焦点検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016072931A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 リコーイメージング株式会社 画像表示装置を備える撮像装置
US11265463B2 (en) 2020-02-28 2022-03-01 Casio Computer Co., Ltd. Imaging apparatus and photographing system that controls multiple cameras to perform imaging by each camera at a different frame rate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI465107B (zh) 可顯示實況預覽圖像之攝像裝置
JP4943721B2 (ja) 画像データのカラーノイズ除去方法及びこの方法を用いた撮像装置
JP2006238410A (ja) 撮像装置
JP5009880B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2011101159A (ja) 電子カメラ
JP2008199477A (ja) 撮像装置
JP5338373B2 (ja) 撮像装置
JP4187512B2 (ja) 撮像装置
JP2014007454A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP4934617B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2009077265A (ja) 撮像装置
JP2013121005A (ja) 撮像装置
JP2001292367A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2008072501A (ja) 撮像装置、撮像方法、プログラムおよび記録媒体
JP2014049882A (ja) 撮像装置
JP4875399B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法並びに撮像システム
KR101643614B1 (ko) 복수의 표시부들 각각에 다른 영상을 디스플레이할 수 있는 디지털 영상 신호 처리 장치 및 이의 제어 방법
JP4130592B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP5929362B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2013175919A (ja) 撮像装置
JP5370662B2 (ja) 撮像装置
JP4300043B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、撮像プログラム、及び記録媒体
JP2005150835A (ja) 画像処理装置、デジタルカメラシステム、及びデジタルカメラ
JP2010187112A (ja) 画像再生装置
JP2007184787A (ja) デジタルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151110