JP2013120747A - 電池パック - Google Patents
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Abstract
【課題】電池ケース内に素電池とともに収納される基板上でイオンマイグレーションが発生した場合でも、イオンマイグレーションの成長を防止することにより端子間での短絡の発生を防止可能な構成を実現する。
【解決手段】電池パック(1)は、素電池(10)と、複数の端子を有する回路(40)が形成された回路基板(15)と、素電池(10)及び回路基板(15)が収納される電池ケース(20)と、複数の端子間でのイオンマイグレーションの発生を検出するための短絡検出端子(45)を有し、短絡検出端子(45)によってイオンマイグレーションが発生したことを検出した場合に電流を遮断する短絡防止回路部(42)とを備える。回路基板(15)に、同じ極性を有する複数の端子を隣り合って配置するとともに、異なる極性を有する端子同士の間には、少なくとも一部に、短絡検出端子(45)を設ける。
【選択図】図3
【解決手段】電池パック(1)は、素電池(10)と、複数の端子を有する回路(40)が形成された回路基板(15)と、素電池(10)及び回路基板(15)が収納される電池ケース(20)と、複数の端子間でのイオンマイグレーションの発生を検出するための短絡検出端子(45)を有し、短絡検出端子(45)によってイオンマイグレーションが発生したことを検出した場合に電流を遮断する短絡防止回路部(42)とを備える。回路基板(15)に、同じ極性を有する複数の端子を隣り合って配置するとともに、異なる極性を有する端子同士の間には、少なくとも一部に、短絡検出端子(45)を設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、素電池と複数の端子が形成された基板とが電池ケース内に収納された電池パックに関する。
従来より、電池ケース内に、素電池と、複数の端子が形成された基板とが収納された電池パックが知られている。このような電池パックでは、例えば特許文献1に開示されるように、電池ケースは、厚み方向に2つの部材に分かれている。電池ケースを構成する2つの部材は、素電池及び基板を覆うように取り付けられる。
ところで、前記特許文献1の構成では、電池ケース内に素電池及び基板が収納された構成なので、該素電池から電解液が漏れた場合、電解液が基板に付着する可能性がある。そうすると、基板上に形成された複数の端子のうち極性が異なる端子間では、一方の端子から他方の端子に金属イオンが移行して金属化合物等が析出する、いわゆるイオンマイグレーションが生じる場合がある。このようなイオンマイグレーションが発生すると、端子間で短絡が生じるため、短絡部分に異常電流が流れて、発熱等の不具合を生じる可能性がある。
そのため、本発明の目的は、電池ケース内に素電池とともに収納される基板上でイオンマイグレーションが発生した場合でも、イオンマイグレーションの成長を防止することにより端子間での短絡の発生を防止可能な構成を実現することにある。
本発明の一実施形態にかかる電池ユニットは、素電池と、複数の端子を有する回路が形成された基板と、前記素電池及び前記基板が収納される電池ケースと、前記複数の端子間でのイオンマイグレーションの発生を検出するための短絡検出端子を有し、前記短絡検出端子によってイオンマイグレーションが発生したことを検出した場合に電流を遮断する短絡防止回路とを備え、前記基板には、前記複数の端子のうち同じ極性を有する複数の端子が隣り合って配置されるとともに、前記複数の端子のうち異なる極性を有する端子同士の間には、少なくとも一部に、前記短絡検出端子が設けられている(第1の構成)。
以上の構成では、電池ケース内に素電池とともに収納される基板には、同じ極性を有する複数の端子同士が隣り合って配置されるため、イオンマイグレーションの発生を極力防止することができる。しかも、前記基板には、異なる極性を有する端子同士の間には、少なくとも一部に、短絡防止回路の短絡検出端子が設けられるため、短絡検出端子によってイオンマイグレーションの発生を検出することができる。これにより、イオンマイグレーションの成長を防止することが可能になる。したがって、上述の構成により、イオンマイグレーションによる端子間での短絡発生を防止することが可能になる。
前記第1の構成において、前記複数の端子のうち一部の端子は、前記素電池の電位を出力するための検出端子であり、前記短絡検出端子は、前記検出端子と、前記複数の端子のうち前記検出端子とは異なる極性を有する端子との間に設けられている(第2の構成)。
これにより、素電池の電位を出力するための検出端子と、該検出端子とは異なる極性を有する端子との間で、イオンマイグレーションによる短絡が発生するのを防止できる。したがって、基板上に設けられた回路内で、素電池の電位に応じた過電流が流れるのを防止できる。
前記第2の構成において、前記短絡防止回路は、その一部が前記素電池の保護回路として機能し、前記検出端子は、前記素電池の負極と前記保護回路との間の電位を出力可能な負極検出端子である(第3の構成)。
このように、素電池と保護回路との間に位置する端子の場合、短絡等が生じても、保護回路が作動しない。よって、このような端子と短絡を生じる可能性がある他の端子との間に、上述の第2の構成のように短絡検出用端子を設けることで、素電池の電位に応じた過電流が流れるような短絡の発生を防止することができる。
前記第3の構成において、前記基板には、正極側の出力端子としての正極端子と、前記素電池の正極側の電位を出力するための正極検出端子と、前記正極端子と前記正極検出端子との間に位置する抵抗とが設けられているとともに、前記負極検出端子と前記正極検出端子とが、並んで設けられている(第4の構成)。
このように正極端子と正極検出端子との間に抵抗を設けることにより、該正極端子と正極検出端子とを異なる電位にすることができる。よって、正極検出端子と負極検出端子とが短絡を生じた場合でも、前記抵抗によって電流を消費することができ、過電流が流れるのを防止できる。これにより、正極検出端子と負極検出端子とを、それらの間に短絡検出端子を設けることなく、並べて設けることが可能になる。したがって、短絡検出端子を設ける箇所を減らすことができる。
前記第1から第4の構成のうちいずれか一つの構成において、前記短絡検出端子は、正極側の出力端子としての正極端子と、負極側の出力端子としての負極端子との間に設けられている(第5の構成)。
これにより、電池パックにおける正極側の出力端子である正極端子と、負極側の出力端子である負極端子との間で、イオンマイグレーションによる短絡が発生するのを防止できる。
前記第1から第5の構成のうちいずれか一つの構成において、前記短絡検出端子は、一体の電極によって構成されている(第6の構成)。こうすることで、短絡検出端子の出力を検出するための部品(例えば検出用ICなど)を一つにすることが可能となる。したがって、短絡防止回路の構成を簡略化できるとともに、該短絡防止回路の製造コストの低減を図れる。
前記第1から第6の構成のうちいずれか一つの構成において、前記基板上に設けられた複数の端子の一部に接続されるワイヤをさらに備え、前記基板は、平面視で一方向に長い形状を有し、前記ワイヤは、前記基板の長手方向に延びて前記電池ケース外に引き出され、前記基板には、前記ワイヤが接続される端子のうち同じ極性を有する端子が、前記基板の短手方向に並んで設けられている(第7の構成)。
これにより、基板上の端子にワイヤが接続される構成において、狭い基板上に、各種端子を効率良く配置することができる。すなわち、ワイヤが接続される端子のうち同じ極性を有する端子を、基板の短手方向に並べて設けることにより、基板上でのイオンマイグレーションによる短絡を防止しつつ、ワイヤを基板に対して効率良く接続することができる。
しかも、ワイヤを半田によって基板に接続する場合、半田に用いる材料(錫など)はイオンマイグレーションを生じやすいが、上述の各構成のようなイオンマイグレーションを防止する構成を適用することで、半田部分でのイオンマイグレーションの発生を効果的に防止できる。
本発明の一実施形態にかかる電池パックによれば、電池ケース内に素電池とともに収納される基板上に、同じ極性を有する端子同士を並べて設ける一方、異なる極性を有する端子同士の間には、少なくとも一部に、短絡検出端子を設けた。これにより、基板上でのイオンマイグレーションの成長を防止することができ、イオンマイグレーションによる短絡の発生を防止することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施形態1]
(全体構成)
図1は、実施形態1に係る電池パック1の概略構成を示す分解斜視図である。図1に示すように、電池パック1は、概略直方体状の素電池10と、該素電池10を覆う電池ケース20とを備える。電池ケース20は、素電池10の厚み方向に2つの部材に分かれていて、第1ケース21と第2ケース22とを有する。すなわち、素電池10は、第1ケース21と第2ケース22とによって厚み方向に挟み込まれている。
(全体構成)
図1は、実施形態1に係る電池パック1の概略構成を示す分解斜視図である。図1に示すように、電池パック1は、概略直方体状の素電池10と、該素電池10を覆う電池ケース20とを備える。電池ケース20は、素電池10の厚み方向に2つの部材に分かれていて、第1ケース21と第2ケース22とを有する。すなわち、素電池10は、第1ケース21と第2ケース22とによって厚み方向に挟み込まれている。
素電池10は、充放電可能なリチウムイオン電池である。素電池10は、有底筒状の外装缶11と、該外装缶11の開口を覆う蓋板12と、該外装缶11内に収納される電極体13とを備えている。外装缶11に蓋板12を取り付けることによって、内部に空間を有する柱状のケーシング14が構成される。なお、このケーシング14内には、電極体13以外に、非水電解液(以下、単に電解液という)も封入されている。
電極体13は、特に図示しないが、それぞれシート状に形成された正極及び負極を、例えば両者の間にセパレータが位置するように重ね合わせた状態で渦巻状に巻回することによって形成された巻回電極体である。電極体13は、正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回した後、押しつぶして扁平状に形成される。
また、特に図示しないが、電極体13の正極には、正極リードが接続されている一方、負極には負極リードが接続されている。これにより、正極リード及び負極リードが、電極体13の外部に引き出されている。そして、この正極リードの先端側は、蓋板12に接続されている。一方、負極リードの先端側は、蓋板12に設けられた負極端子に接続されている。
外装缶11は、アルミニウム合金製の有底筒状部材であり、蓋板12とともにケーシング14を構成する。外装缶11は、図1に示すように、長方形の短辺側が円弧状に形成された底面(図1における図面奥側の面)を有する有底筒状の部材である。詳しくは、外装缶11は、底面と、滑らかな曲面を有する扁平筒状の側壁とを備える。すなわち、外装缶11は、底面の短辺方向に対応する厚み方向(図1における上下方向)の寸法が、底面11の長辺方向に対応する幅方向(図1における横方向)よりも小さくなるように、扁平形状に形成されている。また、この外装缶11は、正極リードに接続される蓋板12と接合されている。
蓋板12は、外装缶11の開口部を覆うように、該外装缶11の開口部に溶接によって接合されている。この蓋板12は、外装缶11と同様、アルミニウム合金製の部材からなり、該外装缶11の開口部の内側に嵌合可能なように長方形の短辺側が略円弧状に形成されている。また、蓋板12には、その長手方向の中央部分に貫通孔が形成されていて、この貫通孔内に、ステンレス鋼製の負極端子が挿通している。
また、蓋板12には、図1に示すように、ベントを構成する開裂溝12aが形成されている。この開裂溝12aは、ケーシング14内の圧力が閾値を超えると、開裂するように構成されている。このように開裂溝12aが開裂した場合には、ケーシング14内部のガスが外部へ放出されるため、該ケーシング14内の圧力が閾値を超えて大きくなるのを防止することができる。
素電池10の厚み方向に延びる側面のうち、該素電池10の長辺側の側面には、回路基板15(基板)が取り付けられている。回路基板15には、複数の端子が形成されているとともに、素電池10の過充電や過放電等を防止するための保護回路などを含む回路40を構成する回路部品が実装されている。回路基板15の一面側には、後述するように、正極の出力端子である正極端子31、負極の出力端子である負極端子32、ID端子33、正極のテスト端子34、負極のテスト端子35及びサーミスタ端子36が設けられている。一方、回路基板15の他面側には、素電池10に対して電気的に接続される正極の接続端子37及び負極の接続端子38が設けられている。回路基板15の詳しい構成については後述する。
蓋板12には、回路基板15に繋がる負極リード線16が接続されている。図示しないが、外装缶11の底面には、回路基板15に繋がる正極リード線が接続されている。負極リード線16は、回路基板15の他面側に設けられた負極の接続端子38に電気的に接続される一方、正極リード線は、回路基板15の他面側に設けられた正極の接続端子37に電気的に接続される。
後述するように、回路基板15に形成された端子31,32,33,36には、それぞれ、ワイヤ39が半田付けによって接続されている。これらのワイヤ39の他端側には、電池パック1が装着される機器に繋がるコネクタ17が設けられている。また、ワイヤ39はブッシング18によって纏められている。
電池ケース20は、既述のとおり、素電池10を厚み方向に挟み込むように、第1ケース21及び第2ケース22の2つの部材によって構成される。第1ケース21及び第2ケース22は、それぞれ、平面視で略矩形状に形成されているとともに素電池10の厚みの約半分の深さを有する盆状に形成されている。第1ケース21及び第2ケース22には、それぞれ、素電池10上に配置した状態で一方向に突出する突出部21a,22aが設けられている。これらの突出部21a,22a内には、上述のブッシング18が収納される。
(回路構成)
次に、回路基板15に形成される回路40について、図2を用いて説明する。回路40は、素電池10に対して、正極の接続端子37及び負極の接続端子38によって接続される。また、回路40は、出力端子としての正極端子31及び負極端子32、ID端子33、サーミスタ19の信号を出力するサーミスタ端子36を有する。ID端子33及びサーミスタ端子36は、負極端子32と同じ負極である。サーミスタ19は、素電池10の温度を検出可能に構成されていて、例えば、回路基板15上に設けられる。
次に、回路基板15に形成される回路40について、図2を用いて説明する。回路40は、素電池10に対して、正極の接続端子37及び負極の接続端子38によって接続される。また、回路40は、出力端子としての正極端子31及び負極端子32、ID端子33、サーミスタ19の信号を出力するサーミスタ端子36を有する。ID端子33及びサーミスタ端子36は、負極端子32と同じ負極である。サーミスタ19は、素電池10の温度を検出可能に構成されていて、例えば、回路基板15上に設けられる。
回路40は、素電池10の過充電及び過放電を防止する保護回路部41(保護回路)と、イオンマイグレーションによる短絡を防止する短絡防止回路部42(短絡防止回路)とを備える。回路40は、図2に示すように、保護回路部41が短絡防止回路部42の一部を構成している。すなわち、短絡防止回路部42は、保護回路部41を利用してイオンマイグレーションによる短絡を防止するように構成されている。
まず、保護回路部41の構成について説明する。保護回路部41は、保護IC43及び電流遮断部44を有する。
保護IC43は、素電池10の正極側の電位が入力されるVccの端子と、素電池10の負極側の電位が入力されるVssの端子とから得られる素電池10の電位に異常が発生した場合に、電流遮断機44を遮断状態にする。具体的には、保護IC43は、素電池10の電位に異常が発生すると、充電時には端子CHGから電流遮断機44に信号を出力することにより、充電を停止する一方、放電時には端子DCHから電流遮断機44に信号を出力することにより、放電を停止する。
電流遮断機44は、ドレイン同士が接続されるように直列に接続された一対のMOSFETを有する。電流遮断機44は、回路40において、素電池10の負極側に接続される接続端子38と負極端子32との間に設けられている。電流遮断機44における一対のMOSFETのうち一方を非道通状態にすることで、充電または放電を停止させることができる。
短絡防止回路部42は、上述の保護回路部41に加えて、イオンマイグレーションによる短絡を検出するための短絡検出端子45と、該短絡検出端子45で短絡を検出した場合に保護IC43の電圧を低下させるバイパス回路を形成するスイッチング素子46とを備える。詳しくは後述するように、回路基板15上に形成された各端子間には、短絡検出端子45が設けられている。そのため、回路基板15上の端子間でイオンマイグレーションが生じて、回路基板15上の端子と短絡検出端子45とが短絡すると、該短絡検出端子45に電流が流れる。そうすると、短絡検出端子45の電位によって、スイッチング素子46がオン状態になって、保護IC43に対するバイパス回路を形成し、該保護IC43の電位を低下させる。これにより、上述のように保護ICが動作して、電流遮断機44によって回路40内の電流を遮断する。したがって、イオンマイグレーションの成長を防止することができ、イオンマイグレーションによる端子間の短絡を防止できる。
また、回路40は、上述のバイパス回路上で且つスイッチング素子46と正極端子31との間に、正極のテスト端子34(検出端子、正極検出端子)を有する。さらに、回路40は、保護IC43と負極の接続端子38との間に、負極のテスト端子35(検出端子、負極検出端子)を有する。これらのテスト端子34,35は、製品出荷時等に素電池10の導通テストを行うための端子である。
正極のテスト端子34と正極端子31との間には、抵抗47が設けられている。この抵抗47は、保護IC43と、正極の接続端子37及び正極端子31との間に設けられている。抵抗47は、素電池10を逆充電した場合、または、保護IC43の最大定格電圧以上の電圧を有する電源が回路40に接続された場合などに、保護IC43を保護するために、保護IC43に流れる電流を制限する。正極のテスト端子34と負極側の端子とが短絡を生じた場合には、抵抗47によって、短絡部分に流れる電流が制限されるため、過電流が流れるのを防止できる。なお、抵抗47を設けることによって、正極のテスト端子34の電位は、正極端子31の電位とは異なる。
(回路基板)
次に、上述のような回路40が構成される回路基板15上の各端子の配置について、図3を用いて説明する。なお、この図3では、端子以外の回路部品等については図示を省略している。
次に、上述のような回路40が構成される回路基板15上の各端子の配置について、図3を用いて説明する。なお、この図3では、端子以外の回路部品等については図示を省略している。
図3に示すように、回路基板15は、一方向に長い長方形状である。回路基板15の一面上には、負極側の端子である、負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36が長手方向の一側(図3の左側)にまとめて配置されている。また、これらの負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36は、回路基板15の短手方向に並んで設けられている。
回路基板15の一面上で且つ長手方向の中央部分には、正極のテスト端子34及び負極のテスト端子35が前記長手方向に並んで設けられている。また、回路基板15の長手方向の中央部分には、正極側のテスト端子34及び負極側のテスト端子35に対し、回路基板15の短手方向に並んで正極端子31が設けられている。
これにより、回路基板15の一面側に、負極側の各端子32,33,36と、テスト端子34,35と、正極端子31とが、分けて配置される。なお、回路基板15の他面側には、長手方向両端部分に、正極側の接続端子37及び負極側の接続端子38がそれぞれ設けられている(図中の破線参照)。
回路基板15には、負極側の各端子32,33,36と、テスト端子34,35と、正極端子31との間に、イオンマイグレーションによる短絡を検出するための短絡検出端子45が設けられている。すなわち、短絡検出端子45は、回路基板15の一面を4つの領域に区画するようにH状に形成されている。そして、短絡検出端子45によって区画された各領域に、それぞれ、負極側の各端子32,33,36と、テスト端子34,35と、正極端子31とが設けられている。
短絡検出端子45は、回路基板15上で、正極側の端子と負極側の端子との間に位置付けられるように設けられている。これにより、異なる極性の端子間でイオンマイグレーションが発生した場合に、短絡検出端子45によって検出することができる。この短絡検出端子45は、正極端子31と負極のテスト端子35との間には、必ず設ける必要がある。負極のテスト端子35は、既述のとおり、素電池10の負極側に接続される接続端子38と保護IC43との間に設けられているため、正極端子31と短絡を生じた場合には、保護ICによって保護されることなく、素電池10の短絡になるからである。
図3に示すように、本実施形態では、テスト端子34,35同士の間には、短絡検出端子45が設けられていない。既述のとおり、正極のテスト端子34と正極端子31との間には抵抗47が設けられていて、該正極のテスト端子34と負極のテスト端子35との間に短絡が生じても、抵抗47によって短絡部分に流れる電流を制限できるからである。
このように、テスト端子34,35間に短絡検出端子44を設けないことで、回路基板15上に形成する回路パターンの構成の簡略化を図れる。
なお、負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36と、負極のテスト端子35との間に、短絡検出端子を設けなくても良い。負極端子32、ID端子33、サーミスタ端子36及び負極のテスト端子35は、いずれも負極であり、極性が同じだからである。
また、負極端子32、ID端子33、サーミスタ端子36及び正極端子31には、それぞれ、ワイヤ39が半田付けによって接続されている。各端子に接続されるワイヤ39は、回路基板15の長手方向の一方向に延びている。これにより、複数のワイヤ39を同じ方向に引き出すことができるため、ワイヤ39同士が干渉したり、ワイヤ39によって回路基板15上のテスト端子34,35が隠れたりするのを防止できる。
(実施形態1の効果)
この実施形態では、回路基板15上に同じ極性の端子を集めるように配置したため、端子間でのイオンマイグレーションの発生を極力防止することができる。しかも、異なる極性の端子間には、イオンマイグレーションを検出するための短絡検出端子45を設けたため、イオンマイグレーションの発生を短絡検出端子45によって検出して、回路40内の電流を電流遮断部44によって遮断することができる。
この実施形態では、回路基板15上に同じ極性の端子を集めるように配置したため、端子間でのイオンマイグレーションの発生を極力防止することができる。しかも、異なる極性の端子間には、イオンマイグレーションを検出するための短絡検出端子45を設けたため、イオンマイグレーションの発生を短絡検出端子45によって検出して、回路40内の電流を電流遮断部44によって遮断することができる。
しかも、短絡検出端子45は、H状に形成された一体の電極であるため、該短絡検出端子45の電圧の変化を検出するためのスイッチング素子46を一つ設ければよい。これにより、スイッチング素子46の数をできるだけ少なくして回路40の構成の簡略化を図れる。
また、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47を設けることにより、該テスト端子34と負極のテスト端子35との間で短絡が生じた場合でも、抵抗47によって、短絡部分に流れる電流を制限することができる。よって、正極のテスト端子34と負極のテスト端子35との間に短絡検出端子45を設ける必要がないため、その分、回路基板15上に形成する回路パターンを簡略化することができ、ワイヤ39の引き出し方向の自由度の向上を図れる。
さらに、ワイヤ39が半田付けされる端子を、回路基板15上に短手方向に並べて設けるとともに、複数のワイヤ39を回路基板15の長手方向の一側に引き出すことにより、狭い回路基板15上に複数の端子を効率良く配置することができる。
(実施形態1の変形例1)
図4に、実施形態1の変形例1に係る電池パックの回路基板51の構成を示す。この変形例1では、実施形態1の短絡検出端子45とは異なり、正極のテスト端子34の長手方向他側(図4の右側)には短絡検出端子が設けられていない。すなわち、回路基板51上には、該回路基板51の一面を3つの領域に分割する短絡検出端子52が形成されている。回路基板51上には、正極のテスト端子34の長手方向他側に、該テスト端子34との間でイオンマイグレーションを生じる端子が存在しないため、短絡検出端子を設ける必要がない。
図4に、実施形態1の変形例1に係る電池パックの回路基板51の構成を示す。この変形例1では、実施形態1の短絡検出端子45とは異なり、正極のテスト端子34の長手方向他側(図4の右側)には短絡検出端子が設けられていない。すなわち、回路基板51上には、該回路基板51の一面を3つの領域に分割する短絡検出端子52が形成されている。回路基板51上には、正極のテスト端子34の長手方向他側に、該テスト端子34との間でイオンマイグレーションを生じる端子が存在しないため、短絡検出端子を設ける必要がない。
このように、短絡検出端子の一部を省略することにより、回路基板51上に形成する回路パターンの構成を簡略化することができ、ワイヤ39の引き出し方向の自由度の向上を図れる。
(実施形態1の変形例2)
図5に、実施形態1の変形例2に係る電池パックの回路基板61の構成を示す。この変形例2では、実施形態1の短絡検出端子45とは異なり、正極端子31の長手方向他側には短絡検出端子が設けられていない。これにより、上述の変形例1と同様、回路基板61上には、該回路基板61の一面を3つの領域に分割する短絡検出端子62が形成される。回路基板61上には、正極端子31の長手方向他側に、該正極端子31に対してイオンマイグレーションを生じる端子が存在しないため、短絡検出端子を設ける必要がない。
図5に、実施形態1の変形例2に係る電池パックの回路基板61の構成を示す。この変形例2では、実施形態1の短絡検出端子45とは異なり、正極端子31の長手方向他側には短絡検出端子が設けられていない。これにより、上述の変形例1と同様、回路基板61上には、該回路基板61の一面を3つの領域に分割する短絡検出端子62が形成される。回路基板61上には、正極端子31の長手方向他側に、該正極端子31に対してイオンマイグレーションを生じる端子が存在しないため、短絡検出端子を設ける必要がない。
このように、短絡検出端子の一部を省略することにより、変形例1と同様、回路基板61上に形成する回路パターンの構成を簡略化することができ、ワイヤ39の引き出し方向の自由度の向上を図れる。
[実施形態2]
図6に、実施形態2に係る電池パックの回路基板71の概略構成を示す。この実施形態では、短絡検出端子72の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図6に、実施形態2に係る電池パックの回路基板71の概略構成を示す。この実施形態では、短絡検出端子72の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図6に示すように、短絡検出端子72は、負極端子32、ID端子33、サーミスタ端子36及び負極のテスト端子35と、正極端子31及び正極のテスト端子34との間に設けられている。すなわち、短絡検出端子72は、負極側の各端子と正極側の各端子との間に設けられている。なお、本実施形態では、各端子の配置に合わせて、短絡検出端子72はクランク状に形成されている。
なお、この実施形態でも、実施形態1と同様、正極端子31と負極側のテスト端子35との間に短絡検出端子を設ける必要があるが、他の部分では短絡検出端子を省略してもよい。特に、上述の実施形態1と同様、正極のテスト端子34と負極のテスト端子35との間に位置する短絡検出端子を省略してもよい。
(実施形態2の効果)
この実施形態では、イオンマイグレーションが生じる可能性がある異なる極性の端子間に、短絡検出端子72を設けた。これにより、回路基板71上でのイオンマイグレーションの発生をより確実に検出することができる。
この実施形態では、イオンマイグレーションが生じる可能性がある異なる極性の端子間に、短絡検出端子72を設けた。これにより、回路基板71上でのイオンマイグレーションの発生をより確実に検出することができる。
[実施形態3]
図7に、実施形態3に係る電池パックの回路基板81の概略構成を示す。この実施形態では、短絡検出用端子82及びテスト端子34,35の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7に、実施形態3に係る電池パックの回路基板81の概略構成を示す。この実施形態では、短絡検出用端子82及びテスト端子34,35の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、短絡検出端子82は、回路基板81の一面を長手方向に3つの領域に区画するように、該長手方向の2箇所に、短手方向に延びるように設けられている。短絡検出端子82によって区画された回路基板81上の3つの領域には、それぞれ、負極側の各端子(負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36)と、正極端子31と、テスト端子34,35とが設けられている。すなわち、短絡検出端子82は、負極側の各端子と正極端子31との間、該正極端子31とテスト端子34,35との間に、それぞれ設けられている。これにより、イオンマイグレーションが生じる可能性がある端子同士を、短絡検出端子82によってより確実に分離することができる。
回路基板81の長手方向2箇所に設けられた短絡検出端子82は、特に図示しないが、該回路基板81の長手方向中央部分で、互いに繋がっている。すなわち、回路基板81の長手方向2箇所に設けられた短絡検出端子82は、図示しない保護膜の下層で互いに繋がっていて、全体としてH状に形成されている。これにより、実施形態1と同様、一つのスイッチング素子によって、イオンマイグレーションによる短絡を検出することができる。
なお、図7に示す例では、テスト端子34,35を回路基板81の短手方向に並べて設けているが、この限りではなく、テスト端子34,35を回路基板81の長手方向に並べて設けてもよい。
(実施形態3の効果)
この実施形態では、回路基板81を長手方向に3つの領域に区画するように、該回路基板81の長手方向2箇所に、短手方向に延びる短絡検出端子82を設けた。これにより、回路基板81上で、イオンマイグレーションを生じる可能性がある端子同士を長手方向に配置できるため、イオンマイグレーションの発生をより確実に防止できる。しかも、イオンマイグレーションを生じる可能性がある端子同士の間に、短絡検出端子82を設けることにより、正極側の端子と負極側の端子との間でイオンマイグレーションによる短絡をより確実に防止できる。
この実施形態では、回路基板81を長手方向に3つの領域に区画するように、該回路基板81の長手方向2箇所に、短手方向に延びる短絡検出端子82を設けた。これにより、回路基板81上で、イオンマイグレーションを生じる可能性がある端子同士を長手方向に配置できるため、イオンマイグレーションの発生をより確実に防止できる。しかも、イオンマイグレーションを生じる可能性がある端子同士の間に、短絡検出端子82を設けることにより、正極側の端子と負極側の端子との間でイオンマイグレーションによる短絡をより確実に防止できる。
[実施形態4]
図8に、実施形態4に係る電池パックの回路基板91の概略構成を示す。この実施形態では、抵抗47が設けられていない点及び短絡検出用端子92の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図8に、実施形態4に係る電池パックの回路基板91の概略構成を示す。この実施形態では、抵抗47が設けられていない点及び短絡検出用端子92の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図示を省略するが、この実施形態では、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47が設けられていない。そのため、正極のテスト端子34と負極のテスト端子35との間で短絡が生じた場合に、電流を制限できない。よって、上述の実施形態1とは異なり、正極のテスト端子34と負極のテスト端子35との間に、イオンマイグレーションによる短絡を検出するための短絡検出端子を設ける必要がある。
本実施形態では、図8に示すように、極性が異なる端子間に、短絡検出端子92を設ける。すなわち、短絡検出端子92は、回路基板91の一面を5つの領域に区画するように設けられる。負極側の各端子(負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36)と、負極のテスト端子35と、正極のテスト端子34と、正極端子31とは、それぞれ、短絡検出端子92によって回路基板91上に形成された別々の領域に設けられている。これにより、イオンマイグレーションを生じる可能性がある端子間に短絡検出端子92を配置できるため、イオンマイグレーションによる短絡を検出することができる。
ここで、負極のテスト端子35は、図2に示すように、素電池10の負極側と保護IC43との間に位置するため、正極側の端子と短絡を生じた場合に保護IC43は動作しない。そのため、負極側のテスト端子35と、正極側の端子(本実施形態では、正極端子31、正極側のテスト端子34)との間には、短絡検出端子が必要になるが、その他の部分では短絡検出端子を省略することも可能である。
すなわち、図8に示す短絡検出端子92において、負極側の各端子(負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36)と負極のテスト端子35との間に位置する部分は省略してもよい。また、短絡検出端子92において、正極端子31と正極のテスト端子34との間に位置する部分も省略してもよい。さらに、短絡検出端子92において、正極のテスト端子34及び正極端子31に対し、回路基板91の長手方向他側(図8の右側)に位置する部分も省略してもよい。
(実施形態4の効果)
この実施形態では、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47が設けられていない構成において、負極のテスト端子35と正極側の端子との間に、短絡検出端子92を設けた。これにより、負極のテスト端子35と正極側の端子との間でイオンマイグレーションによる短絡が生じるのを防止できる。
この実施形態では、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47が設けられていない構成において、負極のテスト端子35と正極側の端子との間に、短絡検出端子92を設けた。これにより、負極のテスト端子35と正極側の端子との間でイオンマイグレーションによる短絡が生じるのを防止できる。
[実施形態5]
図9に、実施形態5に係る電池パックの回路基板101の概略構成を示す。この実施形態では、抵抗47が設けられていない点及び短絡検出端子102の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図9に、実施形態5に係る電池パックの回路基板101の概略構成を示す。この実施形態では、抵抗47が設けられていない点及び短絡検出端子102の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
この実施形態も、上述の実施形態4と同様、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47が設けられていない。よって、上述の実施形態4と同様、正極のテスト端子34と負極のテスト端子35との間に短絡が生じると、過電流が流れる可能性がある。
図9に示すように、回路基板101を長手方向に3つの領域に区画するように、該回路基板101の長手方向2箇所に、回路基板101の短手方向に延びる短絡検出端子102が設けられている。短絡検出端子102によって区画された3つの領域には、それぞれ、負極側の各端子(負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36)と、正極側のテスト端子34及び正極端子31と、負極側のテスト端子35とが設けられている。これにより、極性の異なる端子を、回路基板101の長手方向に分けて配置できるとともに、極性の異なる端子間に短絡検出端子102を設けることができる。
なお、この実施形態でも、実施形態3の場合と同様、回路基板101の長手方向2箇所に設けられた短絡検出端子102は、特に図示しないが、該回路基板101の長手方向中央部分で、互いに繋がっている。すなわち、回路基板101の長手方向2箇所に設けられた短絡検出端子102は、保護膜の下層で互いに繋がっていて、全体としてH状に形成されている。これにより、実施形態3と同様、一つのスイッチング素子によって、イオンマイグレーションによる短絡を検出することができる。
(実施形態5の効果)
この実施形態では、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47が設けられていない構成において、極性が異なる端子を、回路基板101の長手方向に分けて配置するとともに、極性の異なる端子間に短絡検出端子102を設けた。これにより、極性が異なる端子間でイオンマイグレーションによる短絡が生じるのをより確実に防止できる。
この実施形態では、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47が設けられていない構成において、極性が異なる端子を、回路基板101の長手方向に分けて配置するとともに、極性の異なる端子間に短絡検出端子102を設けた。これにより、極性が異なる端子間でイオンマイグレーションによる短絡が生じるのをより確実に防止できる。
[実施形態6]
図10に、実施形態6に係る電池パックの回路基板111の概略構成を示す。この実施形態では、抵抗47が設けられていない点及び短絡検出端子112の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図10に、実施形態6に係る電池パックの回路基板111の概略構成を示す。この実施形態では、抵抗47が設けられていない点及び短絡検出端子112の配置が上述の実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
この実施形態も、上述の実施形態4、5と同様、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47が設けられていない。よって、上述の実施形態4、5と同様、正極のテスト端子34と負極のテスト端子35との間に短絡が生じると、過電流が流れる可能性がある。
図10に示すように、回路基板111を長手方向に2つの領域に区画するように、該回路基板111の長手方向1箇所に、回路基板111の短手方向に延びる短絡検出端子112が設けられている。短絡検出端子112によって区画された2つの領域には、それぞれ、負極側の各端子(負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36)及び負極のテスト端子35と、正極のテスト端子34及び正極端子31とが設けられている。これにより、極性の異なる端子を、回路基板111の長手方向に分けて配置できるとともに、極性の異なる端子間に短絡検出端子112を設けることができる。
(実施形態6の効果)
この実施形態では、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47が設けられていない構成において、極性が異なる端子を、回路基板111の長手方向に分けて配置するとともに、極性の異なる端子間に短絡検出端子112を設けた。これにより、極性が異なる端子間でイオンマイグレーションによる短絡が生じるのをより確実に防止できる。
この実施形態では、正極端子31と正極のテスト端子34との間に抵抗47が設けられていない構成において、極性が異なる端子を、回路基板111の長手方向に分けて配置するとともに、極性の異なる端子間に短絡検出端子112を設けた。これにより、極性が異なる端子間でイオンマイグレーションによる短絡が生じるのをより確実に防止できる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、回路基板15,51,61,71,81,91,101,111に、正極側の端子として正極端子31が、負極側の端子として、負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36が、それぞれ設けられている。しかしながら、正極側の端子及び負極側の端子として、上述以外の端子を設けてもよい。
前記各実施形態では、負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36を、回路基板15,51,61,71,81,91,101,111の短手方向に並べて設けているが、この限りではなく、負極端子32、ID端子33及びサーミスタ端子36を、回路基板上にどのように配置してもよい。また、正極端子31及び正極のテスト端子正極端子31及びテスト端子34,35を回路基板上にどのように配置してもよい。ただし、抵抗47が設けられている場合には正極端子31と負極のテスト端子35との間でイオンマイグレーションによる短絡を防止し、抵抗47が設けられていない場合には正極側の端子と負極側の端子との間でイオンマイグレーションによる短絡を防止するように、各端子を配置する必要がある。また、テスト端子34,35同士は近くに配置するのが好ましい。
前記各実施形態では、負極端子32、ID端子33、サーミスタ端子36及び正極端子31に、それぞれ、ワイヤ39を半田付けによって接続している。しかしながら、負極端子32、ID端子33、サーミスタ端子36及び正極端子31にワイヤを接続しない構成であってもよい。
前記各実施形態では、短絡検出回路45,52,62,72,82,92,102,112を一体の電極によって構成している。しかしながら、短絡検出回路を複数の電極によって構成してもよい。
前記各実施形態では、回路基板にサーミスタ19が設けられた構成としているが、この限りではなく、電池パック外にサーミスタが設けられた構成であってもよい。この場合には、回路基板上にサーミスタからの出力信号が入力される端子を設ける必要がある。
本発明は、素電池及び回路基板が電池ケース内に収納された電池ユニットに利用可能である。
1:電池パック、10:素電池、15,51,61,71,81,91,101,111:回路基板(基板)、20:電池ケース、21:第1ケース、22:第2ケース、31:正極端子、32:負極端子、33:ID端子、34:正極側のテスト端子(検出端子、正極検出端子)、35:負極側のテスト端子(検出端子、負極検出端子)、36:サーミスタ端子、37:正極側の接続端子、38:負極側の接続端子、39:ワイヤ、40:回路、41:保護回路部(保護回路)、42:短絡防止回路部(短絡防止回路)、45,52,62,72,82,92,102,112:短絡検出端子、47:抵抗
Claims (7)
- 素電池と、
複数の端子を有する回路が形成された基板と、
前記素電池及び前記基板が収納される電池ケースと、
前記複数の端子間でのイオンマイグレーションの発生を検出するための短絡検出端子を有し、前記短絡検出端子によってイオンマイグレーションが発生したことを検出した場合に電流を遮断する短絡防止回路とを備え、
前記基板には、前記複数の端子のうち同じ極性を有する複数の端子が隣り合って配置されるとともに、前記複数の端子のうち異なる極性を有する端子同士の間には、少なくとも一部に、前記短絡検出端子が設けられている、電池パック。 - 請求項1に記載の電池パックにおいて、
前記複数の端子のうち一部の端子は、前記素電池の電位を出力するための検出端子であり、
前記短絡検出端子は、前記検出端子と、前記複数の端子のうち前記検出端子とは異なる極性を有する端子との間に設けられている、電池パック。 - 請求項2に記載の電池パックにおいて、
前記短絡防止回路は、その一部が前記素電池の保護回路として機能し、
前記検出端子は、前記素電池の負極と前記保護回路との間の電位を出力可能な負極検出端子である、電池パック。 - 請求項3に記載の電池パックにおいて、
前記基板には、
正極側の出力端子としての正極端子と、前記素電池の正極側の電位を出力するための正極検出端子と、前記正極端子と前記正極検出端子との間に位置する抵抗とが設けられているとともに、
前記負極検出端子と前記正極検出端子とが、並んで設けられている、電池パック。 - 請求項1から4のいずれか一つに記載の電池パックにおいて、
前記短絡検出端子は、正極側の出力端子としての正極端子と、負極側の出力端子としての負極端子との間に設けられている、電池パック。 - 請求項1から5のいずれか一つに記載の電池パックにおいて、
前記短絡検出端子は、一体の電極によって構成されている、電池パック。 - 請求項1から6のいずれか一つに記載の電池パックにおいて、
前記基板上に設けられた複数の端子の一部に接続されるワイヤをさらに備え、
前記基板は、平面視で一方向に長い形状を有し、
前記ワイヤは、前記基板の長手方向に延びて前記電池ケース外に引き出され、
前記基板には、前記ワイヤが接続される端子のうち同じ極性を有する端子が、前記基板の短手方向に並んで設けられている、電池パック。
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Cited By (1)
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JP2016163602A (ja) * | 2015-03-06 | 2016-09-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 洗濯機 |
-
2011
- 2011-12-09 JP JP2011269673A patent/JP2013120747A/ja active Pending
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