JP2013120359A - レンズユニット、カメラユニット、カメラシステムおよび制御プログラム - Google Patents

レンズユニット、カメラユニット、カメラシステムおよび制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザは、撮影の状況によって、光学ファインダおよび背面表示部を見ずに撮影する場合がある。この場合、ユーザは、撮像装置が捉えた被写体像がどのような状態であるか把握することが困難であった。
【解決手段】上記課題を解決するために、レンズユニットは、レンズ群と、少なくとも前記レンズ群の光軸方向に離間して配設される複数の振動子とを備える。また、カメラユニットは、被写体からの光束を受光して電気信号に変換する撮像素子と、少なくとも被写体からの光束の入射方向に離間して配設される複数の振動子と、被写体像の少なくとも一部に基づいて被写体の奥行き状況を判断する判断部と、判断部の判断に応じて前記複数の振動子を連動させて振動させる振動制御部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンズユニット、カメラユニット、カメラシステムおよび制御プログラムに関する。
光学ファインダおよび背面表示部を備えた撮像装置が知られている(特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2011−49750号公報
しかしながら、ユーザは、撮影の状況によっては、光学ファインダおよび背面表示部を見ずに撮影する場合がある。この場合、ユーザは、撮像装置が捉えた被写体像がどのような状態であるか把握することが困難であった。
本発明の第1の態様におけるレンズユニットは、レンズ群と、少なくともレンズ群の光軸方向に離間して配設される複数の振動子とを備える。
本発明の第2の態様におけるカメラユニットは、被写体からの光束を受光して電気信号に変換する撮像素子と、少なくとも被写体からの光束の入射方向に離間して配設される複数の振動子と、被写体像の少なくとも一部に基づいて被写体の奥行き状況を判断する判断部と、判断部の判断に応じて複数の振動子を連動させて振動させる振動制御部とを備える。
本発明の第3の態様におけるカメラシステムは、少なくともレンズユニットとカメラユニットを含むカメラシステムであって、レンズユニットは、第1振動子を備え、カメラユニットは、第2振動子を備え、レンズユニットおよびカメラユニットの少なくともいずれかは、被写体像の少なくとも一部に基づいて被写体の奥行き状況を判断する判断部と、判断部の判断に応じて第1振動子および第2振動子を連動させて振動させる振動制御部を備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
カメラシステム100の外観斜視図である。 カメラシステム100の要部断面図である。 カメラシステム100のシステム構成図である。 振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。 カメラシステム100の撮影動作フロー図である。 振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。 振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。 振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。 振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。 振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。 カメラシステム101の上部概観図である。 カメラシステム102の上部概観図である。 カメラシステム103の側部概観図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るカメラシステム100の外観斜視図である。カメラシステム100は、レンズユニット200がカメラユニット300に装着されて構成されるレンズ交換式一眼レフカメラである。レンズユニット200は、レンズマウント224を備え、カメラユニット300は、カメラマウント311を備える。レンズマウント224とカメラマウント311が係合してレンズユニット200とカメラユニット300が一体化されると、レンズユニット200とカメラユニット300はカメラシステム100として機能する。なお、以後の説明においては、図示するように、光軸202に沿って被写体光束(被写体からの光束)が入射する方向である前後方向にz軸を定める。また、z軸に直交し、かつカメラユニット300の長手方向と平行な方向である左右方向にx軸、z軸およびx軸に直交する方向である上下方向にy軸を定める。
光軸202と平行な矢印21に沿って、レンズマウント224をカメラマウント311へ接近させ、レンズ指標209とボディ指標340が対向するように両者を接触させる。更に、レンズマウント224のマウント面とカメラマウント311のマウント面の接触を保ったまま、レンズユニット200を矢印22の方向へ回転させる。すると、ロックピン350によるロック機構が作動し、レンズユニット200はカメラユニット300に固定される。この状態において、レンズユニット200側の通信端子とカメラユニット300側の通信端子は接続が確立され、互いに制御信号等の通信および電力の供給を行うことができる。
カメラユニット300は、被写体を観察するためのファインダ窓318、ライブビュー画像等を表示するための表示部328を備える。また、レンズユニット200は、振動子231、232を備える。本実施形態において、振動子231、232は、撮影時にユーザがレンズユニット200を把持する部分に配置される。具体的には、レンズユニット200がカメラユニット300に装着された場合の横位置の姿勢において、振動子231、232は、レンズユニット200における鉛直下側の領域に配置される。ここで、横位置は、カメラシステム100の底面が、鉛直方向下向きに向いた状態をいう。振動子231、232は、z軸方向に離間して配置されている。
そして、カメラシステム100は、被写体像の少なくとも一部に応じて被写体の状況を判断し、当該判断に応じて振動子231、232を連動させて振動させる。本実施形態では、カメラシステム100は、被写体の状況として被写体のデフォーカス状態を判断する。カメラシステム100は、被写体のデフォーカス状態に応じて振動子231、232が生じさせる振動波形を異ならせる。
本実施形態によれば、ユーザは、レンズユニット200を左手で把持しつつマニュアルフォーカス操作を行う場合、左手で受ける振動によって、被写体のデフォーカス状態を把握することができる。したがって、ユーザは、ファインダ窓318または表示部328を見なくとも、フォーカスリング201を調整することができる。
図2は、カメラシステム100の要部断面図である。レンズユニット200は、光軸202に沿って配列されたレンズ群210、絞り221を備える。レンズ群210は、フォーカスレンズ211、ズームレンズ212を含む。レンズユニット200は、振動波モータ、VCM等の複数のモータを有し、フォーカスレンズ211を光軸202方向に駆動する。レンズユニット200はさらに、レンズユニット200の制御および演算を司るレンズシステム制御部222を備える。また、レンズユニット200は、フォーカスリング201を備える。ユーザは、マニュアルフォーカス操作を行う場合、フォーカスリング201を回転させることにより、フォーカスレンズ211を連動して駆動させる。
レンズユニット200はさらに、二つの振動子231、232を収容している。振動子231、232は、例えばピエゾ素子であり、レンズ鏡筒223に配置され、その伸縮によってレンズ鏡筒223に振動を生じさせる。ピエゾ素子では、入力される駆動電圧としての振動波形と、素子の物理的な変位量としての振動波形とが比例関係を有する。
レンズユニット200を構成する各要素は、レンズ鏡筒223に支持されている。また、レンズユニット200は、カメラユニット300との接続部にレンズマウント224を備え、カメラユニット300が備えるカメラマウント311と係合して、カメラユニット300と一体化する。
カメラユニット300は、レンズユニット200から入射される被写体像を反射するメインミラー312と、メインミラー312で反射された被写体像が結像するピント板313を備える。メインミラー312は、回転軸314周りに回転することによって、光軸202を中心とする被写体光束中に斜設される状態と、被写体光束から退避する状態を取り得る。メインミラー312は、ピント板313側へ被写体像を導く場合、被写体光束中に斜設される。また、ピント板313は、撮像素子315の受光面と共役の位置に配置されている。
ピント板313で結像した被写体像は、ペンタプリズム316で正立像に変換され、接眼光学系317を介してユーザに観察される。斜設状態におけるメインミラー312の光軸202の近傍領域は、ハーフミラーとして形成されており、入射される光束の一部が透過する。透過した光束は、メインミラー312と連動して動作するサブミラー319で反射されて、焦点検出センサ322へ入射される。焦点検出センサ322は、例えば位相差検出センサであり、受光した被写体光束から位相差信号を検出する。なお、サブミラー319は、メインミラー312が被写体光束から退避する場合は、メインミラー312に連動して被写体光束から退避する。
斜設されたメインミラー312の後方には、光軸202に沿って、フォーカルプレーンシャッタ323、光学ローパスフィルタ324、撮像素子315が配列されている。フォーカルプレーンシャッタ323は、撮像素子315へ被写体光束を導くときに開放状態を取り、その他のときに遮蔽状態を取る。光学ローパスフィルタ324は、撮像素子315の画素ピッチに対する被写体像の空間周波数を調整する役割を担う。撮像素子315は、例えばCMOSセンサなどの受光素子であり、受光面で結像した被写体像を電気信号に変換する。
撮像素子315で光電変換された電気信号は、メイン基板325に搭載されたASICである画像処理部326によって画像データに処理される。メイン基板325は、画像処理部326の他に、カメラユニット300のシステムを統合的に制御するMPUであるカメラシステム制御部327を搭載している。カメラシステム制御部327は、カメラシーケンスを管理すると共に、各構成要素の入出力処理等を行う。
カメラユニット300の背面には、液晶モニタ等による表示部328が配設されており、画像処理部326で処理された被写体画像が表示される。また、撮像素子315が連続的に光電変換する被写界像を表示部328に逐次表示することによって、ライブビュー表示が実現される。カメラユニット300はさらに、着脱可能な二次電池329を収容している。二次電池329は、カメラユニット300に限らず、レンズユニット200にも電力を供給する。
図3は、カメラシステム100のシステム構成図である。カメラシステム100は、レンズユニット200とカメラユニット300のそれぞれに対応して、レンズシステム制御部222を中心とするレンズ制御系と、カメラシステム制御部327を中心とするカメラ制御系により構成される。そして、レンズ制御系とカメラ制御系は、レンズマウント224とカメラマウント311によって接続される接続部を介して、相互に各種データ、制御信号の授受を行う。
カメラ制御系に含まれる画像処理部326は、カメラシステム制御部327からの指令に則して、撮像素子315で光電変換された撮像信号を所定の画像フォーマットに従った画像データに処理する。具体的には、画像処理部326は、静止画像としてJPEGファイルを生成する場合、色変換処理、ガンマ処理、ホワイトバランス処理等の画像処理を行った後に、適応離散コサイン変換等を施して圧縮処理をする。
また、画像処理部326は、動画像としてMPEGファイルを生成する場合、所定の画素数に縮小して生成した連続する静止画としてのフレーム画像に対して、フレーム内符号化、フレーム間符号化を施して圧縮処理をする。
カメラメモリ341は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリであり、カメラシステム100を制御するプログラム、各種パラメータなどを記憶する役割を担う。ワークメモリ342は、例えばRAMなどの高速アクセスできるメモリであり、処理中の画像データを一時的に保管する役割などを担う。
表示制御部343は、カメラシステム制御部327の指示に従って、表示画面を表示部328に表示させる。モード切替部344は、ユーザによる撮影モード、フォーカスモード等のモード設定を受け付けて、カメラシステム制御部327へ出力する。撮影モードには、動画撮影モードと静止画撮影モードが含まれる。また、フォーカスモードには、オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードが含まれる。
焦点検出センサ322には、被写体空間に対して、例えばユーザによって選択された一つの測距点が設定されている。焦点検出センサ322は、設定された測距点における位相差信号を検出する。焦点検出センサ322は、測距点における被写体がフォーカス状態かデフォーカス状態かを検出できる。焦点検出センサ322は、デフォーカス状態の場合、合焦位置からのデフォーカス量も検出することができるように構成されている。
レリーズスイッチ345は、押し込み方向に2段階のスイッチ位置を備えている。カメラシステム制御部327は、第1段階のスイッチであるsw1がオンになったことを検出すると、焦点検出センサ322から位相差情報を取得する。カメラシステム制御部327は、フォーカスモードがオートフォーカスモードである場合、レンズシステム制御部222へフォーカスレンズ211の駆動情報を送信する。さらに、カメラシステム制御部327は、第2段階のスイッチであるsw2がオンになったことを検出すると、予め定められた処理フローに従って撮影処理を実行する。
一方、フォーカスモードがマニュアルフォーカスモードである場合、カメラシステム制御部327は、焦点検出センサ322と協働して被写体像の少なくとも一部に基づいて被写体の奥行き状況を判断する判断部として機能する。具体的には、カメラシステム制御部327は、焦点検出センサ322から取得した位相差情報から、被写体のデフォーカス状態を判断する。
そして、カメラシステム制御部327は、レンズシステム制御部222を介して、被写体のデフォーカス状態に応じた振動波形を振動子231、232に与える。したがって、ユーザは、ファインダ窓318、表示部328を見ずに被写体を撮影する場合であっても、振動子231、232の振動の変化を認知することによって被写体のデフォーカス状態を知ることができる。振動子231、232は、カメラシステム制御部327から振動波形を受け付け、受け付けた振動波形に従って伸縮する。
続いて、カメラシステム制御部327による被写体のデフォーカス状態の判断について詳細に説明する。図4は、振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。図4(a)は、撮像素子315、フォーカスレンズ211、被写体11の光軸202方向の位置関係を示し、特に、フォーカスレンズ211の位置と被写体11のデフォーカス状態に応じた区分(s1、s2、s3、s4、s5)を示している。
ここで、被写体11のデフォーカス状態に応じた区分とデフォーカス量との関係について説明する。例えば、区分s2の範囲内で合焦する前ピンにおいて、撮像面におけるデフォーカス量は一義的に定まる。したがって、カメラシステム制御部327は、デフォーカス量に応じてどの区分内でフォーカスレンズ211が合焦しているか判断することができる。
カメラシステム制御部327は、図4(a)に示すように、被写体11のデフォーカス状態に応じた区分を予め設定している。具体的には、カメラシステム制御部327は、フォーカス状態とみなせる範囲を、焦点距離、絞り値等のパラメータのテーブルとして保持し、当該フォーカス状態とみなせる範囲を区分s3として設定している。
さらに、カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が前ピンの場合をデフォーカス量に応じて区分s1、区分s2として2段階に分けて設定している。デフォーカス状態が後ピンの場合も同様に、カメラシステム制御部327は、デフォーカス量に応じて区分s4、区分s5として2段階に分けて設定している。
図4(b)〜図4(f)は、各区分に応じた振動波形を示している。具体的には、区分s1と図4(b)に示す振動波形とが、対応している。同様に、区分s2と図4(c)に示す振動波形、区分s3と図4(d)に示す振動波形、区分s4と図4(e)に示す振動波形、区分s5と図4(f)に示す振動波形とが、それぞれ対応している。ここで、図4(b)上段と図4(f)下段の振動波形は同一である。同様に、図4(c)上段と図4(e)下段の振動波形、図4(d)上段と図4(d)下段の振動波形、図4(e)上段と図4(c)下段の振動波形、図4(f)上段と図4(b)下段の振動波形は、それぞれ同一である。各図において、縦軸が電圧V、横軸が時間tを示している。各振動波形における、電圧が上昇している部分によって振動子231、232は伸び、電圧が低下している部分によって振動子231、232は縮む。
また、図4(b)上段と図4(f)下段に示す振動波形を振動波形a、図4(c)上段と図4(e)下段に示す振動波形を振動波形b、図4(d)上段と図4(d)下段に示す振動波形を振動波形cと称す。さらに、図4(e)上段と図4(c)下段に示す振動波形を振動波形d、図4(f)上段と図4(b)下段に示す振動波形を振動波形eと称す。図4(b)〜図4(f)において、上段は、被写体に近い側の振動子231に与えられる振動波形を示し、下段は、ユーザに近い側の振動子232に与えられる振動波形を示している。
カメラシステム制御部327は、各区分に応じた振動波形を予め設定している。具体的には、カメラシステム制御部327は、振動波形の設定項目として、振動波形の振幅、周期、種別を予めカメラメモリ341に保持している。振動波形の種別として、正弦曲線、のこぎり波等が挙げられる。
カメラシステム制御部327は、図4(b)から図4(f)の下段の振動波形に示すように、被写体側の振動子231に対し、区分s1から区分s5に向かって変移するにつれて振幅が大きくなるよう振動波形を設定している。一方、図4(b)から図4(f)の下段の振動波形に示すように、カメラシステム制御部327は、ユーザ側の振動子232に対し、区分s1から区分s5に向かって変移するにつれて振幅が小さくなるよう振動波形を設定している。
カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が区分s1または区分s2に該当する場合、つまり、デフォーカス状態が前ピンの場合、ユーザ側の振動子232に、被写体側の振動子231に与える振動波形の振幅より大きい振幅を有する振動波形を与える。一方、カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が区分s4または区分s5に該当する場合、つまり、デフォーカス状態が後ピンの場合、ユーザ側の振動子232に、被写体側の振動子231に与える振動波形の振幅より小さい振幅を有する振動波形を与える。したがって、ユーザは、どちらの振動子がより大きく振動するかによって、デフォーカス方向を感覚的に理解することができる。
また、図4(b)および図4(c)に関して、上段の各振動波形を比較すると、図4(b)に示す振動波形が、図4(c)に示す振動波形より振幅が小さい。下段の各振動波形を比較すると、逆に、図4(c)に示す振動波形が、図4(b)に示す振動波形より振幅が小さい。つまり、各振動波形の振幅の差は、区分s2より区分s1の方が大きい。したがって、ユーザは、各振動子の振幅の差の大きさによって、デフォーカス量を感覚的に理解することができる。
カメラシステム制御部327は、被写体11のデフォーカス状態が区分s3に該当すると判断した場合、振動子231、232に共通の振動波形を与える。各振動子231、232に与えられる振動波形の振幅が一致しているので、ユーザは、ファインダ窓318または表示部328を見なくても、フォーカス状態であることを把握することができる。また、図4(b)から図4(f)に示すように、この例においては、少なくとも一方の振動子が振動しているので、ユーザにとって、カメラシステム100が正常に動作していることがわかりやすいというメリットがある。
図5は、カメラシステム100の撮影動作フロー図である。撮影動作フローは、フォーカスモードがマニュアルフォーカスモード、撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合において、SW1がオンされたことをカメラシステム制御部327が検知することによって開始される。カメラシステム制御部327は、SW1がオンされたことを検知すると、焦点検出センサ322の出力を取得する(ステップS101)。
カメラシステム制御部327は、被写体11のデフォーカス状態が区分s3に該当するか判定する(ステップS102)。カメラシステム制御部327は、被写体11のデフォーカス状態が区分s3に該当すると判定すれば(ステップS102:Yes)、振動子231、232に振動波形cを送信する(ステップS103)。カメラシステム制御部327は、被写体11のデフォーカス状態が区分s3に該当しないと判定すれば(ステップS102:No)、デフォーカス状態が区分s2に該当するか判定する(ステップS104)。カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が区分s2に該当すると判定すれば(ステップS104:Yes)、振動子231に振動波形bを、振動子232に振動波形dを送信する(ステップS105)。
カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が区分s2に該当しないと判定すれば(ステップS104:No)、デフォーカス状態が区分s1に該当するか判定する(ステップS106)。カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が区分s1に該当すると判定すれば(ステップS106:Yes)、振動子231に振動波形aを、振動子232に振動波形eを送信する(ステップS107)。
カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が区分s1に該当しないと判定すれば(ステップS106:No)、デフォーカス状態が区分s4に該当するか判定する(ステップS108)。カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が区分s4に該当すると判定すれば(ステップS108:Yes)、振動子231に振動波形dを、振動子232に振動波形bを送信する(ステップS109)。
デフォーカス状態が区分s4に該当しないと判定されれば(ステップS108:No)、デフォーカス状態は、区分s5に該当することになる。この場合、カメラシステム制御部327は、振動子231に振動波形eを、振動子232に振動波形aを送信する(ステップS110)。
カメラシステム制御部327は、何れかの振動波形を送信した後、SW2がオンされたかを判定する(ステップS111)。カメラシステム制御部327は、SW2がオンされたと判定すれば(ステップS111:Yes)、撮影処理を実行する(ステップS112)。
一方、SW2がオンされていないと判定すれば(ステップS111:No)、カメラシステム制御部327は、SW1のタイマがオフされたか判定する(ステップS113)。カメラシステム制御部327は、SW1のタイマがオフされていないと判定すれば(ステップS113:No)、ステップS101に戻る。カメラシステム制御部327は、SW1のタイマがオフされたと判定すれば(ステップS113:Yes)、または撮影処理が実行されれば、振動波形の送信を停止し(ステップS114)、一連の撮影動作フローを終了する。なお、カメラシステム制御部327は、SW2がオンされたと判定すれば(ステップS111:Yes)、撮影処理前に振動波形の送信を停止してもよい。
以上、説明したように、カメラシステム制御部327は、sw1がオンされている間、被写体11のデフォーカス状態を判断し、被写体11のデフォーカス状態に応じて振動子231、232を連動させて振動させる。つまり、カメラシステム制御部327は、被写体11の状況を連続的に判断し、被写体11の状況に応じて振動子231、232を連続的に振動させる。
次に、各振動子に与えられる振動波形を替えた第1変形例について説明する。図6は、振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。図6(a)は、図4(a)と同一であるので、説明を省略する。カメラシステム制御部327は、図6(a)に示すように、被写体11のデフォーカス状態に応じた区分(s1、s2、s3、s4、s5)を予め設定している。
図6(b)〜図6(f)は、各区分に応じた振動波形を示している。各図において、縦軸が電圧V、横軸が時間tを示している。図6(b)〜図6(f)において、上段は、被写体側の振動子231に与えられる振動波形を示し、下段は、ユーザ側の振動子232に与えられる振動波形を示している。具体的には、図6(b)から図6(f)の上段の振動波形に示すように、カメラシステム制御部327は、振動子231に対し、区分が区分s3→区分s4→区分s5と変移するにつれて振幅が大きくなるよう振動波形を設定している。図4との違いは、カメラシステム制御部327が、デフォーカス状態が前ピンの場合も合焦状態の場合と同様の振動波形を与えることである。
一方、カメラシステム制御部327は、図6(b)から図6(f)の下段の振動波形に示すように、振動子232に対し、区分が区分s3→区分s2→区分s1と変移するにつれて振幅が大きくなるよう振動波形を設定している。図4との違いは、カメラシステム制御部327が、デフォーカス状態が後ピンの場合も合焦位置の場合と同様の振動波形を与えることである。図6(b)から図6(f)に示すように、この例においては、フォーカスレンズ211が合焦位置にある場合、どちらの振動子も振幅が最小となるので、振動による手振れを防止することができるというメリットがある。なお、カメラシステム制御部327は、フォーカスレンズ211が合焦位置にある場合、振動子231、232が生じさせる振動波形の振幅をゼロにしてもよい。
次に、各振動子に与える振動波形の開始タイミングをずらすことにより、ユーザに被写体のデフォーカス状態を報知する第2変形例について説明する。図7は、振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。図7(a)は、撮像素子315、フォーカスレンズ211、被写体12の光軸202方向の位置関係を示し、特に、被写体12のデフォーカス状態に応じた区分(s1、s2、s3)を示している。カメラシステム制御部327は、図7(a)に示すように、被写体12のデフォーカス状態に応じた区分を予め設定している。ここでは、カメラシステム制御部327は、フォーカス状態とみなせる範囲を区分s2として設定している。さらに、カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が前ピンの場合を区分s1、後ピンの場合を区分s3として設定している。
図7(b)〜図7(d)は、各区分に応じた振動波形を示している。各図において、縦軸が電圧V、横軸が時間tを示している。図7(b)〜図7(d)において、上段は、被写体側の振動子231に与えられる振動波形を示し、下段は、ユーザ側の振動子232に与えられる振動波形を示している。カメラシステム制御部327は、各振動子231、232に共通の振動波形を互いに開始タイミングをずらして与える。共通の振動波形の振幅は、経時的に大きくなる。
具体的には、図7(b)に示すように、カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が区分s1に該当すると判断した場合、被写体側の振動子231に図7(b)上段に示す振動波形を、ユーザ側の振動子232に図7(b)下段に示す振動波形を、それぞれ与える。図7(b)の点線部分に示すように、図7(b)上段に示す振動波形は、図7(b)下段に示す振動波形より先に立ち上がる。したがって、振動を認知したユーザは、振動が被写体12側からユーザ側に移動したように感じる。これにより、ユーザは、被写体12から離れなければならないことを把握することができる。
図7(d)に示すように、カメラシステム制御部327は、デフォーカス状態が区分s3に該当すると判断した場合、被写体側の振動子231に図7(d)上段に示す振動波形を、ユーザ側の振動子232に図7(d)下段に示す振動波形をそれぞれ与える。図7(d)の点線部分に示すように、図7(d)下段に示す振動波形は、図7(d)上段に示す振動波形より先に立ち上がる。したがって、振動を認知したユーザは、振動がユーザ側から被写体12側に移動したように感じる。これにより、ユーザは、被写体12に近づかなければならないことを把握することができる。
また、図7(c)に示すように、カメラシステム制御部327は、被写体12の位置が区分s2に該当すると判断した場合、被写体側の振動子231に図7(c)上段に示す振動波形を、ユーザ側の振動子232に図7(c)下段に示す振動波形をそれぞれ与える。図7(c)上段および図7(d)下段に示す各振動波形は、開始タイミングが一致している。したがって、振動を認知したユーザは、フォーカス状態であることを把握することができる。なお、カメラシステム制御部327は、各振動子231、232に与える振動波形の位相をずらすことによって、開始タイミングをずらすこともできる。
次に、被写体のデフォーカス状態に応じた振動波形の振幅の変化を、振動波形の周波数の変化に替えた第3変形例について説明する。第3変形例では、カメラシステム制御部327は、被写体のデフォーカス状態に応じて各振動子に与える振動波形の周波数を異ならせることにより、デフォーカス状態をユーザに報知する。
図8は、振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。図8(a)は、図7(a)と同一であるので、説明を省略する。カメラシステム制御部327は、図8(a)に示すように、被写体12の位置に応じた区分(s1、s2、s3)を予め設定している。
図8(b)〜図8(d)は、各区分に応じた振動波形を示している。各図において、縦軸が電圧V、横軸が時間tを示している。図8(b)〜図8(d)において、上段は、被写体側の振動子231に与えられる振動波形を示し、下段は、ユーザ側の振動子232に与えられる振動波形を示している。カメラシステム制御部327は、各区分に応じた振動波形を予め設定している。具体的には、カメラシステム制御部327は、図8(b)から図8(d)の上段の振動波形に示すように、被写体側の振動子231に対し、区分s1から区分s3に向かって変移するにつれて周波数が低くなるよう振動波形を設定している。
一方、図8(b)から図8(f)の下段の振動波形に示すように、カメラシステム制御部327は、ユーザ側の振動子232に対し、区分s1から区分s3に向かって変移するにつれて周波数が高くなるよう振動波形を設定している。したがって、ユーザは、どちらの振動子が高周波かによって、デフォーカス方向を感覚的に理解することができる。
また、カメラシステム制御部327は、被写体12のデフォーカス状態が区分s2に該当すると判断した場合、振動子231、232に与える振動波形の周波数を一致させる。したがって、ユーザは、フォーカス状態であることを把握することができる。
次に、焦点検出センサ322の出力ではなく、ライブビューで表示されている画像の中の特定の被写体の大きさに応じて振動子231、232を連動させて振動させる第4変形例について説明する。第4変形例では、カメラシステム制御部327は、ライブビューで表示されている画像の中の特定の被写体の大きさに応じて振動子231、232を連動させて振動させる。この場合、カメラシステム制御部327は、ユーザからの操作を受けて、カメラメモリ341にパターンマッチング用の被写体画像を予め記憶しておく。カメラシステム制御部327は、例えば、ユーザによって予め設定された被写体を、特定の被写体として設定する。被写体は、人物に限らず、動物であってもよい。画像処理部326は、ライブビュー画像の中から、人物認識、顔認識機能等を用いたパターンマッチングによって特定の被写体を認識する。
カメラシステム制御部327は、画像処理部326によって認識された特定の被写体の大きさを判断する。そして、カメラシステム制御部327は、特定の被写体の大きさに応じて振動子231、232を連動させて振動させる。これにより、ユーザに画像中の被写体の大きさを報知する。具体的には、カメラシステム制御部327は、ライブビュー画像中の特定の被写体を内接する長方形の各頂点の座標が、ライブビュー画像における縁に位置するか判断する。各頂点の座標の全てが画像における縁に位置する場合、カメラシステム制御部327は、特定の被写体が大きすぎると判断する。この場合、被写体が画像に収まっていない可能性が高いからである。
カメラシステム制御部327は、各頂点の座標のうち画像における縁に位置しない座標が存在する場合、画像中の被写体を内接する長方形の面積を算出し、算出した面積を予め設定された閾値と比較する。そして、カメラシステム制御部327は、算出した面積が予め設定された閾値以上である場合、被写体の大きさが適切であると判断する。つまり、撮影タイミングであると判断する。一方、カメラシステム制御部327は、算出した面積が予め設定された閾値未満である場合、被写体の大きさが小さすぎると判断する。
図9は、ライブビュー画像における被写体17の大きさと振動波形との関係を示す概念図である。特に図9(a)から図9(c)は、被写体17が大きすぎる場合、適切な大きさである場合、小さすぎる場合をそれぞれ示している。カメラシステム制御部327は、被写体17の大きさに応じた区分を予め設定している。ここでは、カメラシステム制御部327は、被写体17を囲む長方形18の各頂点の座標の全てが、画像における縁に位置する場合を区分s1として設定している。カメラシステム制御部327は、被写体17を内接する長方形18の面積が、予め設定された閾値以上である場合を区分s2として設定している。さらに、カメラシステム制御部327は、被写体17を内接する長方形18の面積が、予め設定された閾値未満である場合を区分3として設定している。
図9(d)〜図9(f)は、各区分に応じた振動波形を示している。図9(e)上段と図9(f)上段の振動波形は同一である。同様に、図9(d)下段と図9(e)下段の振動波形は同一である。各図において、縦軸が電圧V、横軸が時間tを示している。図9(d)〜図9(f)において、上段は、被写体側の振動子231に与えられる振動波形を示し、下段は、ユーザ側の振動子232に与えられる振動波形を示している。カメラシステム制御部327は、上述のように、各区分に応じた振動波形を予め設定している。
具体的には、カメラシステム制御部327は、被写体側の振動子231に対し、区分s1の場合に与える振動波形として、他の区分に与える振動波形の振幅より大きな振幅を有する振動波形を設定している。一方、カメラシステム制御部327は、ユーザ側の振動子232に対し、区分s3の場合に与える振動波形として、他の区分に与える振動波形の振幅より大きな振幅を有する振動波形を設定している。
カメラシステム制御部327は、被写体17の大きさが区分s2に該当すると判断した場合、図9(e)で示す各振動波形を振動子231、232に与える。振動子231、232に与えられる振動波形の振幅が共に小さいので、振動を認知したユーザは、被写体の大きさが適切であること、つまり、撮影タイミングであることを把握することができる。また、カメラシステム制御部327は、撮影タイミングにおいて最も振幅が小さい振動波形を与えるので、撮影時の手ぶれが抑制される。
カメラシステム制御部327は、被写体17の大きさが区分s1に該当すると判断した場合、図9(d)に示す各振動波形を振動子231、232に与える。また、カメラシステム制御部327は、被写体17の大きさが区分s3に該当すると判断した場合、図9(f)で示す各振動波形を振動子231、232に与える。これらの場合、一方の振動子のみが大きく振動するので、振動を認知したユーザは、被写体17の大きさが大きすぎるのか、小さすぎるのかを把握することができる。
次に、カメラシステム制御部327が、ライブビューで表示されている画像の中の特定の被写体の移動に応じて振動子231、232を連動させて振動させる第5変形例について説明する。第5変形例では、カメラシステム制御部327は、ライブビューで表示されている画像の中の特定の被写体の面積を第1面積として算出する。そして、一定時間経過後に、カメラシステム制御部327は、再度、特定の被写体の面積を第2面積として算出し、両面積を比較する。
カメラシステム制御部327は、第1面積と第2面積の差が一定の範囲に収まる場合、被写体が移動していないと判断する。カメラシステム制御部327は、第1面積と第2面積の差が一定の範囲に収まらない場合、第2面積が第1面積より大きければ、被写体がユーザ側に近づいたと判断する。一方、カメラシステム制御部327は、第2面積が第1面積より小さければ、被写体がユーザ側から遠のいたと判断する。
図10は、振動子231、232に与える振動波形を説明するための説明図である。特に図10(a)から図10(c)は、被写体19の状況を示している。カメラシステム制御部327は、被写体19の移動に応じた区分を予め設定している。ここでは、カメラシステム制御部327は、図10(a)に示すように、被写体19がユーザから遠のいた場合を区分s1として設定している。カメラシステム制御部327は、図10(b)に示すように、被写体19が移動していない場合を区分s2として設定している。さらに、カメラシステム制御部327は、図10(c)に示すように、被写体19がユーザに近づいた場合を区分3として設定している。
図10(d)〜図10(f)は、各区分に応じた振動波形を示している。図10(d)〜図10(f)は、図9(d)〜図9(f)と同一であるので、説明を省略する。カメラシステム制御部327は、各区分に応じた振動波形を予め設定している。
カメラシステム制御部327は、被写体19の移動が区分s2に該当すると判断した場合、図10(e)で示す各振動波形を振動子231、232に与える。振動子231、232に与えられる振動波形の振幅が共に小さいので、振動を認知したユーザは、被写体が移動していないこと、つまり、撮影タイミングであることを把握することができる。また、カメラシステム制御部327は、撮影タイミングにおいて最も振幅が小さい振動波形を与えるので、撮影時の手ぶれが抑制される。
カメラシステム制御部327は、被写体19の移動が区分s1に該当すると判断した場合、図10(d)に示す各振動波形を振動子231、232に与える。また、カメラシステム制御部327は、被写体19の移動が区分s3に該当すると判断した場合、図10(f)で示す各振動波形を振動子231、232に与える。これらの場合、一方の振動子のみが大きく振動するので、振動を認知したユーザは、被写体19がユーザに近づいたのか、ユーザから遠のいたのかを感覚的に理解することができる。
次に、二つの振動子がカメラユニットに配置された第6変形例について説明する。第6変形例では、カメラシステム制御部327は、被写体のデフォーカス状態を判断する。図11は、カメラシステム101の上部概観図である。ここでは、二つの振動子331、332は、カメラユニット301のグリップ部分330に、z軸方向に離間して配置される。したがって、ユーザは、レンズユニット203を左手で把持しつつマニュアルフォーカス操作を行う場合、ファインダ窓318または表示部328を見なくとも、右手で振動を認知することによって、被写体のデフォーカス状態を把握しながらフォーカスリング201を調整することができる。
二つの振動子の一方がレンズユニットに配置され、他方がカメラユニットに配置された第7変形例について説明する。第7変形例では、カメラシステム制御部327は、被写体のデフォーカス状態を判断する。図12は、カメラシステム102の上部概観図である。振動子233はレンズユニット204に、振動子333はカメラユニット302のグリップ部分330に、z軸方向に離間して配置される。振動子233は、レンズユニット204の鉛直方向の下側の領域に配置される。したがって、ユーザは、レンズユニット204を左手で把持しつつマニュアルフォーカス操作を行う場合、ファインダ窓318または表示部328を見なくとも、両手で振動を認知することによって、被写体のデフォーカス状態を把握しながらフォーカスリング201を調整することができる。
また、レンズユニットが三脚座を有する場合、各振動子は三脚座に配置されてもよい。この場合、カメラシステムは、被写体の大きさを判断する。図13は、カメラシステム103の側部概観図である。レンズユニット205は、三脚座250を有し、三脚座250の内部に、光軸202方向に離間して振動子234、235が配置されている。したがって、ユーザは、三脚座250を左手で把持しながら撮影する場合、ファインダ窓318または表示部328を見なくとも、左手で振動を認知することによって、被写体の大きさを把握しながら撮影することができる。また、カメラシステム103は、被写体の移動を判断してもよい。なお、上述では、カメラシステム制御部327が、被写体像の少なくとも一部に基づいて被写体の奥行き状況を判断する判断し、当該判断に応じて振動子231、232を連動させて振動させる機能を備えていたが、レンズシステム制御部222が当該機能を備えていてもよい。
以上の説明において、振動子としてピエゾ素子が配置された構成について説明したが、振動子としてボイスコイルモータを用いることもできる。ボイスコイルモータが用いられる場合、レンズユニットまたはカメラユニットの内部に膜を介してボイスコイルモータを配置することによって、振動ユニットが形成される。また、振動波形として正弦波形が適用される場合、例えば携帯電話機に用いられる振動モータが用いられてもよい。振動子としてピエゾ素子以外の素子が用いられた場合であっても、カメラシステム制御部327は、フォーカス状態において素子の物理的な変位量が最小となるよう駆動電圧を与えることで、デフォーカス状態をユーザに報知することができる。被写体の大きさ、または被写体の移動に関しても同様に、カメラシステム制御部327は、駆動電圧を適宜調節することにより被写体の状況をユーザに報知することができる。
また、カメラシステム制御部327は、デフォーカス量に応じた区分を判断し、当該区分に応じた振動波形を振動子に与えたが、より直接的にデフォーカス量に比例した振幅を有する振動波形を与えてもよい。この場合、振動波形は、デフォーカス量を入力値とする関数で表現される。撮影モードが動画撮影モードに設定されている場合、カメラシステム制御部327は、撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合に比べて振動波形の振幅を小さくしてもよいし、振動子に振動波形を与えることを抑止してもよい。これにより、動画撮影時において、振動子の振動によって発生する音声が録音されることを防止することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の撮影動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 カメラシステム、101 カメラシステム、102 カメラシステム、103 カメラシステム、200 レンズユニット、203 レンズユニット、204 レンズユニット、205 レンズユニット、300 カメラユニット、301 カメラユニット、302 カメラユニット、202 光軸、210 レンズ群、211 フォーカスレンズ、212 ズームレンズ、221 絞り、222 レンズシステム制御部、223 レンズ鏡筒、224 レンズマウント、231 振動子、232 振動子、233 振動子、234 振動子、235 振動子、311 カメラマウント、312 メインミラー、313 ピント板、314 回転軸、315 撮像素子、316 ペンタプリズム、317 接眼光学系、318 ファインダ窓、319 サブミラー、322 焦点検出センサ、323 フォーカルプレーンシャッタ、324 光学ローパスフィルタ、325 メイン基板、326 画像処理部、327 カメラシステム制御部、328 表示部、329 二次電池、330 グリップ部分、331 振動子、332 振動子、333 振動子、341 カメラメモリ、342 ワークメモリ、343 表示制御部、344 モード切替部、345 レリーズスイッチ

Claims (20)

  1. レンズ群と、
    少なくとも前記レンズ群の光軸方向に離間して配設される複数の振動子と
    を備えるレンズユニット。
  2. カメラユニットに装着された場合、横位置の姿勢において、前記複数の振動子は、鉛直下側の領域に配置される
    請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 被写体からの光束を受光して電気信号に変換する撮像素子と、
    少なくとも前記被写体からの光束の入射方向に離間して配設される複数の振動子と、
    被写体像の少なくとも一部に基づいて被写体の奥行き状況を判断する判断部と、
    前記判断部の判断に応じて前記複数の振動子を連動させて振動させる振動制御部と
    を備えるカメラユニット。
  4. 前記判断部は、前記被写体の奥行き状況を判断し、前記振動制御部は、前記複数の振動子を連続的に振動させる請求項3記載のカメラユニット。
  5. 前記判断部は、前記被写体のデフォーカス状態を判断し、
    前記振動制御部は、前記判断部によって判断された前記被写体のデフォーカス状態に応じて前記複数の振動子を連動させて振動させる請求項3または4に記載のカメラユニット。
  6. 前記振動制御部は、前記被写体がフォーカス状態である場合に、前記複数の振動子それぞれが生じさせる振動波形の振幅を同一にする請求項5に記載のカメラユニット。
  7. 前記振動制御部は、前記被写体がフォーカス状態である場合に、前記複数の振動子それぞれが生じさせる振動波形の振幅を最も小さくする請求項5に記載のカメラユニット。
  8. 前記振動制御部は、デフォーカス状態が前ピンの場合と後ピンの場合とで前記複数の振動子それぞれが生じさせる振動波形の振幅を異ならせる請求項5から7の何れか1項に記載のカメラユニット。
  9. 前記振動制御部は、前記複数の振動子それぞれが生じさせる振動波形の開始タイミングをずれさせる請求項5から7の何れか1項に記載のカメラユニット。
  10. 前記振動制御部は、デフォーカス状態が前ピンの場合と後ピンの場合とで前記複数の振動子それぞれが生じさせる振動波形の周波数を異ならせる請求項5から7の何れか1項に記載のカメラユニット。
  11. 少なくともレンズユニットとカメラユニットを含むカメラシステムであって、
    前記レンズユニットは、第1振動子を備え、
    前記カメラユニットは、第2振動子を備え、
    前記レンズユニットおよび前記カメラユニットの少なくともいずれかは、
    被写体像の少なくとも一部に基づいて被写体の奥行き状況を判断する判断部と、
    前記判断部の判断に応じて前記第1振動子および前記第2振動子を連動させて振動させる振動制御部を備えるカメラシステム。
  12. 前記判断部は、前記被写体の奥行き状況を連続的に判断し、前記振動制御部は、前記第1振動子および前記第2振動子を連続的に振動させる請求項11記載のカメラシステム。
  13. 前記判断部は、前記被写体のデフォーカス状態を判断し、
    前記振動制御部は、前記判断部によって判断された前記被写体のデフォーカス状態に応じて前記第1振動子および前記第2振動子を連動させて振動させる請求項11または12に記載のカメラシステム。
  14. 前記振動制御部は、前記レンズユニットのレンズ群が合焦位置にある場合に、前記第1振動子および前記第2振動子が生じさせる振動波形の振幅を同一にする請求項13に記載のカメラシステム。
  15. 前記振動制御部は、前記レンズユニットのレンズ群が合焦位置にある場合に、前記第1振動子および前記第2振動子が生じさせる振動波形の振幅を最も小さくする請求項13に記載のカメラシステム。
  16. 前記振動制御部は、デフォーカス状態が前ピンの場合と後ピンの場合とで前記第1振動子および前記第2振動子が生じさせる振動波形の振幅を異ならせる請求項13から15の何れか1項に記載のカメラシステム。
  17. 前記振動制御部は、前記第1振動子および前記第2振動子が生じさせる振動波形の開始タイミングをずれさせる請求項13から15の何れか1項に記載のカメラシステム。
  18. 前記振動制御部は、デフォーカス状態が前ピンの場合と後ピンの場合とで前記第1振動子および前記第2振動子が生じさせる振動波形の周波数を異ならせる請求項13から15の何れか1項に記載のカメラシステム。
  19. 被写体からの光束を受光して電気信号に変換する撮像素子と、少なくとも前記被写体からの光束の入射方向に離間して配設される複数の振動子とを備えるカメラユニットに用いられる制御プログラムであって、
    被写体像の少なくとも一部に基づいて被写体の奥行き状況を判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの判断に応じて前記複数の振動子を連動させて振動させる振動制御ステップと
    をコンピュータに実行させる制御プログラム。
  20. 少なくともレンズユニットとカメラユニットを含み、前記レンズユニットが第1振動子を備え、前記カメラユニットが第2振動子を備えたカメラシステムに用いられる制御プログラムであって、
    被写体像の少なくとも一部に基づいて被写体の奥行き状況を判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの判断に応じて前記第1振動子および前記第2振動子を連動させて振動させる振動制御ステップをコンピュータに実行させる制御プログラム。
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