JP7291565B2 - フォーカスデマンド - Google Patents

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本発明は、レンズのフォーカス調整を支援するフォーカスデマンドに関する。
近年、4Kや8Kといった高精細映像の撮影が多く行われている。こうした撮影において、カメラマンは、小型かつ低解像度のビューファインダを見ながら、撮影カメラにマウントされたレンズのフォーカス調整を行っている。しかし、ビューファインダ上において、4Kや8K本来の高域空間周波数成分の応答を肉眼で捉えるのは難しく、正確なフォーカス調整が困難である。
そこで、カメラマンによるレンズのフォーカス調整を支援(アシスト)すべく、様々な従来手法が提案されている。例えば、特許文献1では、撮影映像から高域空間周波数成分を抽出し、ビューファインダ映像にマーカを合成表示(ピーキング)する手法が開示されている。この特許文献1に記載の手法では、撮影映像で所望の被写体に対し高域空間周波数成分が表示されるときのフォーカス位置を、被写体とカメラとの距離に対して、正しいフォーカス位置である(合焦状態)とみなしている。
また、特許文献2では、ポインティングデバイスで高精細映像の拡大領域を指定し、その拡大領域の映像をビューファインダの一部に合成表示することで、高精細映像の細部を確認する手法が開示されている。
特開2011-176788号公報 特開2016-100883号公報
しかし、特許文献1に記載の手法では、ピーキング信号が撮影映像に重畳されるため、撮影映像の視認性が低下してしまう。さらに、特許文献1に記載の手法では、カメラマンが、ピーキング強度の観測及び画角調整などの絵作りをビューファインダ上で同時に行う必要があり、カメラ操作を阻害するという問題もある。
また、特許文献2に記載の手法では、ポインティングデバイスで拡大領域を指定するのでカメラ操作が複雑化し、拡大領域がビューファインダに重畳されるので、撮影映像の視認性が低下するという問題がある。
そこで、ピーキング信号や拡大領域といった視覚情報によらずにレンズのフォーカス調整を支援する手法が強く要望されている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、視覚情報によらずにレンズのフォーカス調整を支援するフォーカスデマンドを提供することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本発明に係フォーカスデマンドは、撮影カメラと被写体との距離に対する撮影カメラにマウントされたレンズの現フォーカス位置を示すフォーカス位置情報を用いて、レンズのフォーカス調整を支援するフォーカスデマンドであって、動部と、制御部と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、振動部は、現フォーカス位置が合焦位置の手前側(カメラ側)又は奥側(無限遠側)であることを振動により外部(例えば、カメラマン)に伝える。
制御部は、各振動部を振動させるフォーカス範囲である振動フォーカス範囲の一部が重複するように振動部毎に予め設定されている。そして、制御部は、フォーカス位置情報の現フォーカス位置を含んでいる振動フォーカス範囲に対応した振動部を1個以上振動させる。つまり、制御部は、振動させる振動部の個数や位置により、レンズの現フォーカス位置を外部に伝える。
振動部は、カメラマンの回転操作に関わらず静止するように筐体の所定位置に収容され、現フォーカス位置が合焦位置の手前側で振動する手前側用振動部と、現フォーカス位置が合焦位置の付近で振動する合焦位置用振動部と、現フォーカス位置が合焦位置の奥側で振動する奥側用振動部と、を備える。
制御部は、手前側用振動部及び合焦位置用振動部を振動させる振動フォーカス範囲の一部が重複し、奥側用振動部及び合焦位置用振動部を振動させる振動フォーカス範囲の一部が重複し、合焦位置用振動部を振動させるフォーカス範囲に合焦位置が含まれるように予め設定される。
フォーカスデマンドは、カメラマンがカメラワークを行うためのバーハンドルの一端に取り付けられる。
このように、フォーカスデマンドは、レンズの現フォーカス位置に応じて、振動部を1個のみ振動させるか、又は、2個以上の振動部を同時に振動させる。これにより、フォーカスデマンドでは、各振動部の振動状態によりレンズの現フォーカス位置を判断できる。
本発明によれば、各振動部の振動状態によりレンズの現フォーカス位置を判断できるので、視覚情報によらずにレンズのフォーカス調整を支援することができる。
第1実施形態に係るカメラシステムの外観図である。 図1のカメラシステムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態において、(a)はフォーカスデマンドの外観図であり、(b)は断面図である。 第1実施形態において、各振動モータの駆動タイミングを説明する説明図である。 第1実施形態において、振動モータの駆動電圧を説明する説明図である。 第2実施形態において、(a)はフォーカスデマンドの外観図であり、(b)は断面図である。 第2実施形態において、各振動モータの駆動タイミングを説明する説明図である。 第3実施形態に係るカメラシステムを説明する説明図である。 図8のリストバンドの概略構成図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
第1実施形態では、フォーカス調整支援装置が、カメラシステム1(図1)のフォーカスデマンド4に内蔵されていることとして説明する。
[カメラシステム]
図1及び図2を参照し、第1実施形態に係るカメラシステム1の構成を説明する。
カメラシステム1は、4Kや8Kといった高精細映像(撮影映像)を撮影するものであり、図1に示すように、撮影カメラ2と、レンズ3と、フォーカスデマンド(フォーカス調整支援装置)4と、ビューファインダ5と、雲台6とを備える。
[撮影カメラ]
撮影カメラ2は、高精細な撮影映像を撮影する一般的なカメラである。本実施形態では、撮影カメラ2が、放送用の高精細カメラであることとする。また、撮影カメラ2は、前面にレンズ3がマウントされ、上面にビューファインダ5が取り付けられ、雲台6に搭載されている。ビューファインダ5は、カメラマンが撮影映像を確認するために、撮影映像が縮小されたビューファインダ映像を表示する。雲台6は、搭載した撮影カメラ2がパン、チルト、ズーム等のカメラワークを行えるように可動し、カメラワークを容易にするためのバーハンドル60を備える。
図2に示すように、撮影カメラ2は、撮像素子20と、プロセス部21と、映像出力部22と、位相差検出部23と、送受信部24とを備える。
撮像素子20は、レンズ3からの光を電荷に変換するものである。この撮像素子20は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等の一般的な撮像素子である。また、撮像素子20は、画素上に空間的な位相情報を生成するための遮光スリットを設けた像面位相差画素を備えてもよい。
プロセス部21は、撮像素子20が変換した電荷を電気信号(画像データ)に変換し、撮影映像を生成する一般的な画像エンジンである。
映像出力部22は、プロセス部21が生成した撮影映像を撮影カメラ2の外部に出力するものである。また、映像出力部22は、撮影映像を縮小したビューファインダ映像を生成し、生成したビューファインダ映像をビューファインダ5に出力する。
位相差検出部23は、被写体に対する撮影カメラ2(レンズ3)の合焦状態を検出し、その検出結果である位相情報を生成するものである。この位相情報は、合焦位置に対するレンズ3の現フォーカス位置を示す情報、すなわち、フォーカス位置情報の一種である。つまり、位相情報は、被写体に対する正しいフォーカス位置(合焦位置)と現フォーカス位置とのズレ量、及び、そのズレが合焦位置より手前側又は奥側にあるかのズレ方向を示す。なお、現フォーカス位置とは、撮影カメラ2にマウントされたレンズ3が現在フォーカスしている位置のことである。例えば、位相差検出部23は、像面位相差画素で取得した複数の位相差画像の空間位相差から位相情報を生成する手法、ステレオカメラで取得した視差情報、又は、光波距離計で計測した被写体から撮影カメラ2までの距離と現フォーカス位置との差分から位相情報を生成する手法を利用できる。
送受信部24は、フォーカスデマンド4との間で各種データを送受信するものである。具体的には、送受信部24は、位相差検出部23が生成した位相情報を制御部42に送信する。また、送受信部24は、制御部42からフォーカス制御信号を受信し、受信したフォーカス制御信号をフォーカス制御機構31に出力する。
レンズ3は、撮影カメラ2にマウント可能な一般的な光学レンズであり、光学系30と、フォーカス制御機構31とを備える。なお、レンズ3の画角や種類は、特に制限されない。
光学系30は、被写体からの光を撮像素子20に導くものであり、1枚以上のレンズで構成されている。なお、図2では、図面を見やすくするため、光学系30を1枚の凸レンズとして図示した。
フォーカス制御機構31は、レンズ3のフォーカス位置を制御するものである。本実施形態では、フォーカス制御機構31は、制御部42からのフォーカス制御信号に従って、光学系30を駆動する。
[フォーカスデマンド]
フォーカスデマンド4は、カメラマンが撮影カメラ2のフォーカス操作を行うと共に、カメラマンによるレンズ3のフォーカス調整を支援するものである。図1に示すように、フォーカスデマンド4は、バーハンドル60の一端に取り付けられており、ケーブルを介して、撮影カメラ2と接続されている。フォーカスデマンド4は、カメラマンが時計回り又は反時計回りに回転させると、その回転方向及び回転量に応じたフォーカス制御信号を撮影カメラ2に出力する。また、フォーカスデマンド4は、カメラマンが回転操作を行い易くなるように、筐体40の外周側に突出した突起40Aを3本備える。さらに、フォーカスデマンド4は、レンズ3の現フォーカス位置に応じて振動することで、カメラマンによるレンズ3のフォーカス調整を支援する。
図3(a)に示すように、筐体40は、円筒状であり、突起40Aと、回転部40Bと、静止部40Cとを備える。突起40Aは、回転部40Bの外周側に突出するように、ほぼ等間隔で3本配置されている。回転部40Bは、カメラマンの回転操作に応じて、フォーカスデマンド4の中心軸で回転するように構成されている。また、筐体40は、回転部40Bの回転方向及び回転量を計測するエンコーダ(不図示)を備え、計測した回転方向及び回転量を制御部42に出力する。静止部40Cは、カメラマンの回転操作に関わらず静止するように構成されており、後記する振動モータ41が所定位置に固定される。
振動モータ41は、レンズ3の現フォーカス位置を振動により外部のカメラマンに伝えるものである。本実施形態では、振動モータ41は、制御部42からの指令に応じて振動するモータであることとする。図3(b)に示すように、振動モータ41は、筐体40の内部において、同心円周上に約45°間隔で3個配置されている。
なお、図3(b)では、図面を見やすくするために、振動モータ41及び制御部42を接続する信号線の図示を省略した。
制御部42は、各振動モータ41を振動させる振動フォーカス範囲の一部が重複するように振動モータ41毎に予め設定されたものである。この振動フォーカス範囲は、レンズ3のフォーカス位置と、そのフォーカス位置で振動する振動モータ41とを対応付けた情報である。また、制御部42は、送受信部24からの位相情報に基づいて、レンズ3の現フォーカス位置を含んでいる振動フォーカス範囲に対応した振動モータ41を1個以上振動させる。本実施形態では、制御部42には、各振動モータ41を駆動するモータドライバ(不図示)を振動モータ41の個数分内蔵している。さらに、制御部42は、エンコーダが計測した回転方向及び回転量に応じたフォーカス制御信号を生成し、生成したフォーカス制御信号を送受信部24に出力する。
図3(b)に示すように、カメラマンがフォーカスデマンド4を反時計回りに回転させた場合、制御部42は、フォーカス位置を手前側に移動させるようにフォーカス制御信号を生成する。一方、カメラマンがフォーカスデマンド4を時計回りに回転させた場合、制御部42は、フォーカス位置を奥側に移動させるようにフォーカス制御信号を生成する。
なお、フォーカスデマンド4の回転方向(時計回り、反時計回り)とフォーカス位置の移動方向(手前側、奥側)との関係は、これに限定されない。
また、図3(b)において、左側の振動モータ41を手前側用の振動モータ(手前側用振動部)41とする。この振動モータ41は、振動により、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置の手前側(前ピン)であることをカメラマンに伝える。
中央の振動モータ41を合焦位置用の振動モータ(合焦位置用振動部)41とする。この振動モータ41は、振動により、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置の付近であることをカメラマンに伝える。
右側の振動モータ41を奥側用の振動モータ(奥側用振動部)41とする。この振動モータ41は、振動により、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置の奥側(後ピン)であることをカメラマンに伝える。
<振動モータの駆動タイミング>
図4を参照し、振動モータ41の駆動タイミングについて説明する。
図4上段の縦軸が位相情報を表し、横軸が時間を表す。ここでは、位相情報は、撮像素子20に設けられた像面位相差画素から取得した、複数の画像のズレ量から算出することとする。この場合、位相情報が画素単位で表されるため、振動フォーカス範囲も画素単位となる。位相の正負はフォーカス位置のズレ方向を示しており、負が前ピンを示し、正が奥ピンを示す。また、振動モータ41,41,41が振動しているタイミングを41,41,41と図示した。また、図4下段には、フォーカスデマンド4の回転方向を図示した。
振動モータ41,41,41の振動フォーカス範囲が、以下のように設定されていることとする。ここで、振動モータ41,41の振動フォーカス範囲が-1.0画素~-0.5画素の間で重複しており、振動モータ41,41の振動フォーカス範囲が+0.5画素~+1.0画素の間で重複している。
<<振動フォーカス範囲の設定例>>
振動モータ41:-2.0画素~-0.5画素
振動モータ41:-1.0画素~+1.0画素
振動モータ41:+0.5画素~+2.0画素
図4に示すように、時刻tにおいて、位相が-2.0画素未満なので、制御部42は、何れの振動モータ41も振動させない。この場合、カメラマンは、振動モータ41が1個も振動していないので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置から大きく外れていると判断できる。従って、カメラマンが、ビューファインダ5を確認し、フォーカスデマンド4を時計回りに回転させて、フォーカス位置を奥側に移動させることとする。
時刻tにおいて、位相が-2.0画素になるので、制御部42は、振動モータ41を振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、前ピンと判断できる。
時刻tにおいて、位相が-1.0画素になるので、制御部42は、振動モータ41に加え、振動モータ41も振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41,41の両方が振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置に近づいていると判断できる。
時刻tにおいて、位相が-0.5画素になるので、制御部42は、振動モータ41の振動を停止させ、振動モータ41のみを振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置付近と判断できる。
時刻tにおいて、位相が+0.5画素になるので、制御部42は、振動モータ41に加え、振動モータ41も振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41,41の両方が振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置から遠ざかっていると判断できる。
時刻tにおいて、位相が+1.0画素になるので、制御部42は、振動モータ41の振動を停止させ、振動モータ41のみを振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、後ピンと判断できる。
時刻tにおいて、位相が+2.0画素を超えるので、制御部42は、振動モータ41の振動を停止させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41が一つも振動していないので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置から大きく外れていると判断できる。従って、カメラマンが、ビューファインダ5を確認し、フォーカスデマンド4を反時計回りに回転させて、フォーカス位置を手前側に移動させることとする。
時刻t~tにおいて、カメラマンは、各振動モータ41の振動により合焦位置を大まかに把握できたので、レンズ3のフォーカス位置を微調整する。
時刻tにおいて、位相が+2.0画素になるので、制御部42は、振動モータ41のみを振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、後ピンと判断できる。
時刻tにおいて、位相が+1.0画素になるので、制御部42は、振動モータ41に加え、振動モータ41も振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41,41の両方が振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置に近づいていると判断できる。
時刻tにおいて、位相が+0.5画素になるので、制御部42は、振動モータ41の振動を停止させ、振動モータ41のみを振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置付近と判断できる。
時刻t10において、位相が-0.5画素未満になるので、制御部42は、振動モータ41に加え、振動モータ41も振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41,41の両方が振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置から遠ざかっていると判断できる。従って、カメラマンは、フォーカスデマンド4を時計回りに回転させて、フォーカス位置を奥側に移動させることとする。
時刻t11において、位相が-0.5画素に戻るので、制御部42は、振動モータ41の振動を停止させ、振動モータ41のみを振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置付近と判断できる。
このように、3個の振動モータ41が、筐体40の内部で所定位置に固定されており、レンズ3の現フォーカス位置に応じてそれぞれ振動する。従って、カメラマンは、振動している振動モータ41の個数及び位置から、レンズ3の現フォーカス位置を判断することができる。
<振動モータの駆動電圧>
図5を参照し、振動モータ41の駆動電圧について説明する。
前記したように、フォーカスデマンド4では、振動モータ41が1個のみ振動するだけでなく、2個の振動モータ41が同時に振動する場合もある。2個の振動モータ41を同時に振動させると、振動が強くなり過ぎる場合がある。そこで、制御部42は、2個の振動モータ41を同時に振動させる場合、振動モータ41を1個のみ振動させる場合より、各振動モータ41の駆動電圧を低くして、振動を弱くすることが好ましい。これにより、フォーカスデマンド4は、同時に振動する振動モータ41の個数に関わらず振動の強さが等しくなり、振動が強くなり過ぎることを防止できる。
図5の例では、制御部42は、振動モータ41,41の別々に振動させる場合、振動モータ41,41の駆動電圧をE(V)とする。一方、制御部42は、振動モータ41,41の同時に振動させる場合、振動モータ41,41の駆動電圧を1/2E(V)とする。
なお、図5では図示を省略したが、振動モータ41,41の駆動電圧も同様である。また、2個の振動モータ41を同時に振動させる場合の駆動電圧は、振動モータ41を1個のみ振動させる場合の駆動電圧より弱ければよく、1/2E(V)に制限されない。
[作用・効果]
以上のように、フォーカスデマンド4は、3個の振動モータ41の振動状態によりレンズ3の現フォーカス位置をカメラマンが判断できるので、視覚情報によらずにレンズ3のフォーカス調整を支援することができる。
すなわち、カメラマンは、振動している振動モータ41の位置及び数により、レンズ3の現フォーカス位置を正確に判断することができる。従って、フォーカスデマンド4は、従来技術のようにビューファインダ5を遮ることなく、カメラマンによるフォーカス調整の支援が可能となり、カメラマンが画角などの絵作りに専念することができる。
(第2実施形態)
図6を参照し、第2実施形態に係るフォーカス調整支援装置について、第1実施形態と異なる点を説明する。
第1実施形態では、振動モータ41が3個であるのに対し、第2実施形態では、振動モータ41が2個である点が異なる。
図6(b)に示すように、フォーカスデマンド4Bは、筐体40と、2個の振動モータ41(41N,41)と、制御部42Bとを備える。すなわち、フォーカスデマンド4Bは、図3のフォーカスデマンド4から振動モータ41を取り除いた構成となっている。
振動モータ41は、筐体40の内部において、同心円周に約90°間隔で配置されている。
図6(b)において、左側の振動モータ41を手前側用の振動モータ41とする。この振動モータ41は、振動により、レンズ3の現フォーカス位置が手前側であることをカメラマンに伝える。
また、右側の振動モータ41を奥側用の振動モータ41とする。この振動モータ41は、振動により、レンズ3の現フォーカス位置が奥側であることをカメラマンに伝える。
制御部42Bは、振動モータ41,41を振動させる振動フォーカス範囲の一部が撮影カメラ2の合焦位置で重複するように予め設定されている。また、制御部42Bは、撮影カメラ2からの位相情報に基づいて、レンズ3の現フォーカス位置を含んでいる振動フォーカス範囲に対応した振動モータ41,41を振動させる。
なお、制御部42Bは、第1実施形態と同様、2個の振動モータ41,41を同時に振動させる場合、振動モータ41,41を別々に振動させる場合よりも、振動モータ41,41の駆動電圧を低くしてもよい。
<振動モータの駆動タイミング>
図7を参照し、振動モータ41の駆動タイミングについて説明する。
振動モータ41,41の振動フォーカス範囲が、以下のように設定されていることとする。ここで、振動モータ41,41の振動フォーカス範囲が、合焦位置付近の-0.5画素~+0.5画素の間で重複している。
<<振動フォーカス範囲の設定例>>
振動モータ41:-0.5画素~+2.0画素
振動モータ41:-2.0画素~+0.5画素
図7に示すように、時刻tにおいて、位相が-2.0画素未満なので、制御部42Bは、何れの振動モータ41も振動させない。この場合、カメラマンは、振動モータ41が1個も振動していないので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置から大きく外れていると判断できる。従って、カメラマンが、ビューファインダ5を確認し、フォーカスデマンド4Bを時計回りに回転させて、フォーカス位置を奥側に移動させることとする。
時刻tにおいて、位相が-2.0画素になるので、制御部42Bは、振動モータ41を振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、前ピンと判断できる。
時刻tにおいて、位相が-0.5画素になるので、制御部42Bは、振動モータ41に加え、振動モータ41も振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41,41の両方が振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置付近と判断できる。
時刻tにおいて、位相が+0.5画素になるので、制御部42Bは、振動モータ41の振動を停止させ、振動モータ41のみを振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、後ピンと判断できる。
時刻tにおいて、位相が+2.0画素を超えるので、制御部42Bは、振動モータ41の振動を停止させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41が1個も振動していないので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置から大きく外れていると判断できる。従って、カメラマンが、ビューファインダ5を確認し、フォーカスデマンド4Bを反時計回りに回転させて、フォーカス位置を手前側に移動させることとする。
時刻t~tにおいて、カメラマンは、各振動モータ41の振動により合焦位置を大まかに把握できたので、レンズ3のフォーカス位置を微調整する。
時刻tにおいて、位相が+2.0画素になるので、制御部42Bは、振動モータ41のみを振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、後ピンと判断できる。
時刻tにおいて、位相が+0.5画素になるので、制御部42Bは、振動モータ41に加え、振動モータ41も振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41,41の両方が振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置付近と判断できる。
時刻tにおいて、位相が-0.5画素未満になるので、制御部42Bは、振動モータ41の振動を停止させ、振動モータ41のみを振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41のみが振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置から遠ざかっていると判断できる。従って、カメラマンは、フォーカスデマンド4Bを時計回りに回転させて、フォーカス位置を奥側に移動させることとする。
時刻tにおいて、位相が-0.5画素に戻るので、制御部42Bは、振動モータ41に加え、振動モータ41も振動させる。この場合、カメラマンは、振動モータ41,41の両方が振動しているので、レンズ3の現フォーカス位置が合焦位置付近と判断できる。
[作用・効果]
以上のように、フォーカスデマンド4Bは、第1実施形態と同様、視覚情報によらずにフォーカス調整を支援することができる。さらに、フォーカスデマンド4Bは、振動モータ41の個数を少なくし、構成の簡素化を図ることができる。
(第3実施形態)
図8を参照し、第3実施形態に係るフォーカス調整支援装置について、第1実施形態と異なる点を説明する。
第1実施形態では、フォーカス調整支援装置がフォーカスデマンド4に内蔵されているのに対し、第3実施形態では、フォーカス調整支援装置が、カメラマンが装着するリストバンド7である点が異なる。
図8に示すように、カメラシステム1Cは、撮影カメラ2と、レンズ3と、ビューファインダ5と、リストバンド(フォーカス調整支援装置)7とを備える。
[リストバンド]
リストバンド7は、カメラマンの左手首に装着されている。リストバンド7は、フォーカスデマンド4(図1)と同様、レンズ3の現フォーカス位置に応じて振動することで、カメラマンによるレンズ3のフォーカス調整を支援する。図9に示すように、リストバンド7は、バンド70と、振動板(振動部)71と、制御部72とを備える。
なお、図9では、振動板71及び制御部72がバンド70の内部に固定されていることを示すため、破線で図示した。また、図9では、図面を見やすくするために、振動板71及び制御部72を接続する信号線の図示を省略した。
バンド70は、複数の振動板71が所定位置に固定され、カメラマンの手首に装着可能なものである。例えば、バンド70は、ゴムと布により伸縮して手首にフィットするように、環状に形成されている。また、バンド70は、振動板71及び制御部72が内部に収容されている。
振動板71は、制御部72からの指令に応じて振動するものであり、例えば、圧電振動板である。本実施形態では、3個の振動板71が約120°間隔で配置されている。
図9において、左上の振動板71を手前側用の振動板(手前側用振動部)71とする。この振動板71は、レンズ3の現フォーカス位置が手前側で振動する。下の振動板71を合焦位置用の振動板(合焦位置用振動部)71とする。この振動板71は、レンズ3の現フォーカス位置が焦位置付近で振動する。右上の振動板71を奥側用の振動板(奥側用振動部)71とする。この振動板71は、レンズ3の現フォーカス位置が奥側で振動する。
制御部72は、各振動板71を振動させる振動フォーカス範囲の一部が重複するように振動板71毎に予め設定されたものである。そして、制御部72は、撮影カメラ2からの位相情報に基づいて、レンズ3の現フォーカス位置を含んでいる振動フォーカス範囲に対応した1個以上の振動板71を振動させる。
なお、制御部72は、振動モータ41の代わりに振動板71を振動させる以外、第1実施形態と同様のため、これ以上の説明を省略する。
[作用・効果]
以上のように、リストバンド7は、第1実施形態と同様、視覚情報によらずにフォーカス調整を支援することができる。さらに、リストバンド7は、振動板71の振動が撮影カメラ2に伝わらないため、撮影映像のブレを防止することができる。
(変形例)
以上、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
前記した第3実施形態では、フォーカス調整支援装置が、リストバンドとしてカメラマンの手首に装着されることとして説明したが、手首以外の部位に装着可能であってもよい。
前記した各実施形態では、振動モータや振動板が2個又は3個であることとして説明したが、振動モータや振動板は4個以上であってもよい。また、振動モータや振動板の位置及び間隔も任意である。
また、振動モータや振動板を振動させる振動フォーカス範囲の設定内容、及び、振動フォーカス範囲が重複する振動モータの個数も、前記した各実施形態の例に制限されない。
前記した各実施形態では、フォーカス位置情報が像面位相差画素を用いた位置情報であることとして説明したが、これに限定されない。例えば、ステレオカメラやTOF(Time Of Flight)といった撮像技術、又は、レンズに設けた位相差センサによりフォーカス位置情報を生成してもよい。
1,1C カメラシステム
2 撮影カメラ
3 レンズ
4,4B,4C フォーカスデマンド(フォーカス調整支援装置)
5 ビューファインダ
6 雲台
20 撮像素子
21 プロセス部
22 映像出力部
23 位相差検出部
24 送受信部
30 光学系
31 フォーカス制御機構
40 筐体
40A 突起
40B 回転部
40C 静止部
41,41,41,41 振動モータ(振動部)
42,42B 制御部
7 リストバンド(フォーカス調整支援装置)
60 バーハンドル
70 バンド
71,71,71,71 振動板(振動部)
72 制御部

Claims (3)

  1. 撮影カメラと被写体との距離に対する前記撮影カメラにマウントされたレンズの現フォーカス位置を示すフォーカス位置情報を用いて、前記レンズのフォーカス調整を支援するフォーカスデマンドであって、
    前記現フォーカス位置が合焦位置の手前側又は奥側であることを振動により外部に伝える振動部と、
    各振動部を振動させるフォーカス範囲である振動フォーカス範囲の一部が重複するように前記振動部毎に予め設定され、前記フォーカス位置情報の現フォーカス位置を含んでいる振動フォーカス範囲に対応した前記振動部を1個以上振動させる制御部と、
    を備え
    前記振動部は、カメラマンの回転操作に関わらず静止するように筐体の所定位置に収容され、前記現フォーカス位置が前記合焦位置の手前側で振動する手前側用振動部と、前記現フォーカス位置が前記合焦位置の付近で振動する合焦位置用振動部と、前記現フォーカス位置が前記合焦位置の奥側で振動する奥側用振動部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記手前側用振動部及び前記合焦位置用振動部を振動させる振動フォーカス範囲の一部が重複し、
    前記奥側用振動部及び前記合焦位置用振動部を振動させる振動フォーカス範囲の一部が重複し、
    前記合焦位置用振動部を振動させるフォーカス範囲に前記合焦位置が含まれるように予め設定され、
    前記フォーカスデマンドは、前記カメラマンがカメラワークを行うためのバーハンドルの一端に取り付けられたことを特徴とするフォーカスデマンド
  2. 前記制御部は、重複する前記振動フォーカス範囲で前記振動部を2個以上同時に振動させる場合、前記振動部を1個振動させる場合より、各振動部の振動を弱くすることを特徴とする請求項1に記載のフォーカスデマンド
  3. 前記フォーカス位置情報は、前記合焦位置に対する前記現フォーカス位置の空間的な位相差を示す位相情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフォーカスデマンド
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