JP2013116201A - 健康用具 - Google Patents

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健一 大久保
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Abstract

【課題】脊椎その他の身体の部分の歪みを矯正するための体操を行う際にその効果を向上させる健康用具を提供する。
【解決手段】健康用具1は、蒲鉾形の弾性部11を備えている。弾性部11の上面には、弾性部11の長手方向に平行な稜線に沿って、当該長手方向に垂直な断面における外縁が凹に湾曲している溝D1が設けられている。弾性部11の下面には、弾性部11の長手方向に沿って、当該長手方向に垂直な断面における外縁が凹に湾曲している溝D2が設けられている。溝D1および溝D2が設けられていることにより、健康用具1の上に仰向けになって乗ったユーザの脊椎が適度に左右から挟み込まれるようにホールドされるとともに、当該脊椎と健康用具1との小さなズレが吸収解消される。この状態のユーザが様々な体操を行なうことにより、脊椎を中心とした身体の歪みを矯正することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば体操もしくは運動に用いる健康用具に関する。
本発明の発明者は、既存の整体やカイロプラクティックとは異なる体の矯正法、具体的には筋肉に刺激を与えることによって体全体の歪みをとる運動療法を提供している。この特有の運動には、本発明の発明者自身が考案した特許文献1に開示される運動補助器具を用いたものも含まれる。
また、特許文献2に開示される健康用具は、2本の平行な棒の間の溝部にユーザの身体を挟み込むことで、股関節、背骨、肩甲骨などをほぐして、当該ユーザの均整のとれた姿勢を実現し、また運動能力の向上が図れるとしている。
実登3153636号公報 特開2006−51298号公報
本発明の発明者は、脊椎そのものに働きかけることで体の歪みを矯正する運動方法を開発した。
しかしながら、特許文献1に開示される運動補助器具は、ユーザの頸部を載置することにより脊椎を牽引して体の歪みを矯正するものであるが、脊椎そのものに働きかけて体の歪みを矯正する運動方法に用いることは想定されていない。
同様に、特許文献2に開示される健康用具は、2本の平行な棒の間に上、下半身を挟み込み、その状態で様々な体操を行なうことが想定されているが、脊椎そのものに対するアプローチを行うことは想定されていない。
上記の事情に鑑み、本発明は、脊椎その他の身体の部分の歪みを矯正するための体操を行う際にその効果を向上させる健康用具を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的に鑑みて想到されたものであり、
蒲鉾形の弾性部を備え、
前記弾性部の蒲鉾形の凸に湾曲している面を上として床の上に配置した場合における当該凸に湾曲している面を上面とし、前記床に対向する面を下面とするとき、
前記上面には、前記弾性部の長手方向に平行な稜線に沿って、少なくとも前記長手方向における一の端部から前記長手方向の途中もしくは前記一方の端部とは反対側の他の端部までの範囲において、前記長手方向に垂直な断面における外縁が凹に湾曲している溝が設けられている
健康用具を提供する(第1の実施態様)。
また、上記の第1の実施態様において、
前記溝は、前記長手方向の前記一の端部から前記他の端部に向けて徐々に深さが浅くなっている
構成を採用してもよい(第2の実施態様)。
また、上記の第1または2の実施態様において、
前記下面には、前記長手方向に沿って、少なくとも前記長手方向における前記一の端部と同じ側の端部から前記長手方向の途中もしくは前記他の端部と同じ側の端部までの範囲において、前記長手方向に垂直な断面における外縁が、少なくとも前記長手方向に垂直な方向における所定の範囲において、凹に湾曲している溝が設けられている
構成を採用してもよい(第3の実施態様)。
また、上記の第3の実施態様において、
前記下面に設けられている溝は、前記長手方向の前記一の端部と同じ側の端部から前記他の端部と同じ側の端部に向けて徐々に深さが浅くなっている
構成を採用してもよい(第4の実施態様)。
また、本発明は、
蒲鉾形の弾性部を備え、
前記弾性部の蒲鉾形の凸に湾曲している面を上として床の上に配置した場合における当該凸に湾曲している面を上面とし、前記床に対向する面を下面とするとき、
前記上面には、前記弾性部の長手方向に平行な稜線に沿って、前記長手方向における一の端部から前記一の端部とは反対側の他の端部までの範囲内の前記長手方向の中心を含むいずれかの領域において、前記長手方向に垂直な断面における外縁が凹に湾曲している溝が設けられており、
前記上面に設けられた溝は、前記長手方向の中心部から前記一の端部および前記他の端部に向かって、徐々に深さが浅くなっている
健康用具を提供する(第5の実施態様)。
また、上記の第5の実施態様において、
前記下面には、前記長手方向に沿って、前記長手方向における一の端部から前記一の端部とは反対側の他の端部までの範囲内の前記長手方向の中心を含むいずれかの領域において、前記長手方向に垂直な断面における外縁が、少なくとも前記長手方向に垂直な方向における所定の範囲内において、凹に湾曲している溝が設けられており、
前記下面に設けられた溝は、前記長手方向の中心部から前記一の端部および前記他の端部に向かって、徐々に深さが浅くなっている
構成を採用してもよい(第6の実施態様)。
また、上記の第1乃至6のいずれかの実施態様において、
表面がシボ加工されている
構成を採用してもよい(第7の実施態様)。
本発明の第1の実施態様にかかる健康用具によれば、蒲鉾形の弾性部の上面の長手方向に脊椎を嵌め込む溝を備えているので、ユーザの脊椎を中心とした身体の歪みを矯正することができる。より具体的には、当該健康用具は、ユーザが仰向けに健康用具の上に乗って様々な体操を行なうことにより、背中(肩甲骨)、股関節周りのストレッチのため、肩こりや腰痛などの解消、予防のため、身体全体のリラックスのため、筋力トレーニングのため、姿勢矯正、姿勢維持、姿勢の安定のため、深層部にある筋群、関節を緩めて骨格を整えるため、股関節周囲筋、骨盤周囲筋、および腰背部のストレッチのため、脊椎生理湾曲の改善のため、脊椎(背骨)の歪みや捻れの解消のため、および姿勢矯正(反り腰や猫背の解消)のためなどに有効である。
また、本発明の第2の実施態様にかかる健康用具によれば、弾性部の上面の溝が長手方向の一の端部から他の端部に向けて徐々に深さが浅くなっているので、通常の身体における脊椎のカーブによりフィットし、上述の効果をより有効に得ることができる。
また、本発明の第3の実施態様にかかる健康用具によれば、弾性部の下面の長手方向に溝を備えているので、ユーザが仰向けに健康用具の上に乗って様々な体操を行なう際に、ユーザの身体と健康用具との間の小さなズレを吸収解消し、また上からの荷重がかかることにより弾性部の上面に設けられた溝の幅が狭まり、適度に脊椎がホールドされ、上述の効果をより有効に得ることができる。
また、本発明の第4の実施態様にかかる健康用具によれば、弾性部の下面に設けられている溝が長手方向の一の端部と同じ側の端部から他の端部と同じ側の端部に向けて徐々に深さが浅くなっているので、ユーザの胸部裏側についてはフィット性を高めるとともに、腰部側については上下の両溝の湾曲加工が減少されて高反発加工となり、ユーザの仰向けになった状態での重心が自重(体重)により沈み込むことを防止し、股関節周囲筋、骨盤周囲筋、および腰背部のストレッチ性をより高めることができる。
また、本発明の第5の実施態様にかかる健康用具によれば、上述の上面の溝の形状が適切に設定されているので、ユーザが仰向けになって健康用具の上に乗った場合に、当該ユーザは健康用具を胸椎部の湾曲に無理なく自然に沿わせることができ、いわゆる体圧分散による姿勢矯正効果を促進することができる。
また、本発明の第6の実施態様にかかる健康用具によれば、上述の下面の溝の形状が適切に設定されているので、ユーザの身体と健康用具との間のズレを吸収解消し、また上からの荷重がかかることにより弾性部の上面に設けられた溝の幅が狭まり、適度に脊椎がホールドされ、上述の第5の実施態様の効果をより有効に得ることができる。
また、本発明の第7の実施態様にかかる健康用具によれば、弾性部の表面がシボ加工されているので、デザイン面、機能面、および環境面で優れているとともに、弾性部の表面積を大きくしユーザの汗を吸収するという効果が高められる。
図1は、本発明の一具体例である実施例にかかる健康用具の左側面図および右側面図である。 図2は、本発明の一具体例である実施例にかかる健康用具の正面図、平面図、および底面図である。 図3は、本発明の一具体例である別の実施例にかかる健康用具の正面図、平面図、および底面図である。 図4は、本発明の一具体例である別の実施例にかかる健康用具を他の健康用具と組み合わせた場合の使用例を説明する概略図である。 図5は、本発明の一具体例である実施例の変形例にかかる健康用具の左側面図および右側面図である。 図6は、本発明の一具体例であるさらに別の実施例にかかる健康用具の正面図、平面図、および底面図である。 図7は、本発明の一具体例であるさらに別の実施例にかかる健康用具の断面図および右側面図である。
(第1実施例)
以下、本発明の一具体例である実施例について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施例にかかる健康用具1の左側面図および右側面図である。
図2は、健康用具1の正面図、平面図、および底面図である。なお、背面図は正面図と左右対称であり、その図示を省略している。また、図2において、点線で描かれているラインは後述する溝により生じる稜線を示している。
なお、以下の説明における健康用具1の左右は、図1および図2における左右を意味するものとする。
健康用具1は、全体として蒲鉾形の弾性部11を備えている。なお、ここで言う蒲鉾形には、半円柱形状だけではなく、後述するように半円柱形状に対し溝を設けたり、角部を丸めたり、湾曲する部分を設けたりして形成される形状も含まれるものとする。
図1に示されるように、弾性部11の高さは例えば76ミリメートルであり、弾性部11の長手方向と垂直な方向の幅は例えば140ミリメートルである。
弾性部11は、ウレタンフォームからできており、インテグラルスキンフォーム成形により成形される。インテグラルスキンフォーム成形とは、一度のウレタン注入で耐久性の高い表面層(スキン層)とクッション性を持つコア層とを同時に併せ持つことができるウレタンフォームの成形方法である。この成形方法により成形されることにより、弾性部11は、優れた耐久性および耐摩耗性を持つ。
また、弾性部11は、上述のインテグラルスキンフォーム成形により成形されると同時に、表面にシボ加工がなされている。シボ加工とは、プラスチックを加工する際に、成形表面にデザイン模様として、革、梨地、木目、布目などを付ける加工をいう。
シボ加工が施されていることにより、弾性部11はデザイン面で優れているだけでなく、傷に対して強く、また滑りにくいという機能面で優れており、さらに、成形品の表面に塗装を必要としないという意味で環境面においても優れている。
また、本実施例においては、弾性部11の表面をシボ加工することによって、弾性部11の表面積が大きくなり、ユーザの汗の吸収性が高まる、という効果も得られる。
以下、弾性部11の形状についての詳細な説明を行なう。なお、本願において、弾性部11の蒲鉾形の凸に湾曲している面を上として床の上に配置した場合における当該凸に湾曲している面を上面とし、当該床に対向する面を下面とする。
弾性部11の上面には、弾性部11の長手方向に平行な稜線に沿って、当該長手方向に垂直な断面における外縁が凹に湾曲している溝D1が設けられている。
溝D1は、弾性部11の長手方向の右側の端部から左側の端部に向かって、徐々に深さが浅くなっている。
溝D1の最も深いところ(すなわち、弾性部11の長手方向における右側の端部)での深さは、例えば15ミリメートルである。また、弾性部11の右側の端部において溝D1の外縁が形成する曲線は、例えば半径37ミリメートルの略半円であり、当該略半円の両端部と弾性部11の側面とが交わる部分(角部)の外縁は各々半径20ミリメートルの円弧曲線形状を描くように丸められている。
図2に示されるように、弾性部11の長手方向の長さは、例えば800ミリメートルである。弾性部11を長手方向に垂直な方向から見た場合の上面および下面と右側および左側の側面とが交わる部分(角部)の外縁は、半径10ミリメートルの円弧曲線を描くように丸められている。
図1および図2に示されるように、溝D1は弾性部11の長手方向の右端で最も深くなっており、当該長手方向の左端では弾性部11の上面と一体化し、溝が消滅する構成をなしている。
そして、溝D1は長手方向の右端と左端とを繋くラインが略直線となるように形成されている。
ユーザが運動を行なう際には、後述するようにこの溝D1に当該ユーザの脊椎を嵌め込むようにして、健康用具1を用いる。溝D1が脊椎のガイドとなることにより、ユーザは健康用具1に姿勢を合わせやすいという利点がある。
弾性部11の下面には、弾性部11の長手方向に沿って、当該長手方向に垂直な断面における外縁が凹に湾曲している溝D2が設けられている。
溝D2は、弾性部11の長手方向の右側の端部から左側の端部に向かって、徐々に深さが浅くなっている。
溝D2の最も深いところでの深さは、例えば15ミリメートルである。また、弾性部11の右側の端部において溝D2の外縁が形成する曲線は、例えば半径234ミリメートルの円弧状曲線であり、当該円弧状曲線の両端部と弾性部11の側面とが交わる部分(角部)の外縁は各々半径20ミリメートルの円弧状曲線を描くように丸められている。
図1および図2に示されるように、溝D2は弾性部11の長手方向の右端で最も深くなっており、当該長手方向の左端では弾性部11の下面と一体化し、溝が消滅する構成をなしている。
そして、溝D2は長手方向の右端と左端とを繋くラインが略直線となるように形成されている。
溝D2は、ユーザが身体を健康用具1に合わせる際に、ちょっとしたズレを吸収するアブソーバーとしての役割を果たす。また、溝D2があることによって、健康用具1は、ユーザの体重のような荷重が上からかかると、溝D2の幅が拡がるとともに溝D1の幅が狭まり、溝D1の壁面が適度に当該ユーザの脊椎を左右から挟み込むようにホールドする。
弾性部11の長手方向における右側は溝D1および溝D2の深さが深くなっている。ユーザは、溝D1および溝D2の深さが深くなっている弾性部11の長手方向における右側に頸部側が来るように、そして溝D1および溝D2の深さが浅くなっている弾性部11の長手方向における左側に腰部側が来るように、その身体を弾性部11の上に載置する。その際、頸部側の脊椎が溝D1の壁面によりホールドされる。
一方、腰部側の脊椎は、腰部に近づくに従い、溝D1の壁面によるホールドは弱くなり、それに代えて、弾性部11により沈み込むことなくしっかりと支持される。そのため、弾性部11の上においてユーザが体操を行う際、股関節、骨盤周囲筋、および腰背部がしっかりとストレッチされる。
以下、本実施例にかかる健康用具1の使用方法の一例について説明する。
体育館などの適切な場所において、弾性部11の上面を上側にすると同時に下面を下側にして健康用具1を床に配置する。
ユーザは、弾性部11における上面の長手方向の右側の上に頸部側の脊椎を載せ、当該長手方向の左側の上に腰部側の脊椎を載せられるように弾性部11に対する身体の位置および方向を合わせる。
そして、ユーザは仰向けになりながら、先ず腰部側の脊椎を健康用具1の上に乗せ、次に身体を後側に倒しつつ頸部側の脊椎を溝D1に嵌め込む。この場合、仰向けになったユーザの重心位置は、第2脊椎(骨盤の中心、仙骨周辺)にあるため、その部位に当たる箇所を健康用具1の高反発加工部分の上に載置することにより、ユーザの身体が健康用具1の上で安定する。そして、上述のように、股関節などのストレッチ性を高めることができる。
そうすると、上述のように、溝D2がユーザの体重を受けて変形し、溝D1がユーザの脊椎を左右から挟み込むようにホールドする。この場合、脊椎を直線的に挟み込むことが可能となるため、歪んだ脊椎(背骨)を真っ直ぐに矯正することができる。
より具体的な運動方法としては、ユーザが仰向けになって健康用具1の上に乗った状態で、両腕を広げたり、股関節を広げるようにしたり、手を前へ動かしてぐるぐる回したり、脚を前後に動かしたりすることで、上述した効果を高めることができる。
また、第三者が上述したユーザの運動を介助することによっても、上述した効果を高めることができる。
(第2実施例)
以下、本発明の別の一具体例である実施例について、図面を用いて説明する。なお、本実施例の説明においては、上述の第1実施例と異なる点を中心に記述する。
図3は、健康用具2の正面図、平面図、および底面図である。
健康用具2は、全体として蒲鉾形の弾性部21を備えている。
図3に示されるように、弾性部21の上面の溝D3は、弾性部21の長手方向に平行な稜線に沿って、弾性部21の長手方向の一の端部から当該一の端部とは異なる他の端部までの範囲内において、両端部の若干内側から始まる領域に設けられている。すなわち、当該両端部は上に向かって凸に成形されており、両端部自体が溝D3を形成してはいない。
また、弾性部21の上面の溝D3は、弾性部21の長手方向における中心部分において溝D3の断面の外縁が最も深い凹の湾曲(すなわち、溝)を形成しており、当該中心部分から両端部に向かって徐々に凹の湾曲の深さが浅くなっている。
また、弾性部21の下面の溝D4は、弾性部21の長手方向に沿って、弾性部21の長手方向の一の端部から当該一の端部とは異なる他の端部までの範囲内において、両端部の若干内側から始まる領域に設けられている。すなわち、当該両端部は下線部が床に接触可能なように当該下線部が直線部分を形成するように成形されており、両端部自体が溝D4を形成してはいない。
また、弾性部21の下面の溝D4は、弾性部21の長手方向における中心部分において溝D4の断面の外縁が最も深い凹の湾曲(すなわち、溝)を形成しており、当該中心部分から両端部に向かって徐々に凹の湾曲の深さが浅くなっている。
また、弾性部21の長手方向の長さは、第1実施例における弾性部11の長手方向の長さが800ミリメートルであるのに対して、例えば400ミリメートルである。
以上のような構成を有することにより、健康用具2は、健康用具1とは異なる効果を有する。より具体的には、健康用具2の長手方向の長さを短くし、また溝D3および溝D4の形状を変えたことにより、ユーザは仰向けになって健康用具2の上に乗った時、健康用具2を当該ユーザ胸椎部の湾曲に無理なく自然に沿わせることができ、いわゆる体圧分散による姿勢矯正効果を促進することができる。
次に、健康用具2の使用方法の一例について、簡単に説明する。
図4は、第2実施例にかかる健康用具2を他の健康用具と組み合わせた場合の使用例を説明する概略図である。図中においてユーザの胸椎に接触しているのが、健康用具2である。
ここでは、健康用具2を他の健康用具と組み合わせることによって、ユーザの姿勢を矯正する効果を高めることができる。
(第3実施例)
以下、本発明のさらに別の一具体例である実施例について、図面を用いて説明する。なお、本実施例の説明においては、上述の第1および第2実施例と異なる点を中心に記述する。
図6は、健康用具3の正面図、平面図、および底面図である。また、図7は、健康用具3のピークA断面図および右側面図である。なお、図7の中におけるピークAとは、健康用具3を床の上に配置した状態で、健康用具3の長手方向の中心辺りから左側方辺りまでの領域において最も上端が高くなっている位置であり、ピークBとは、同様に健康用具3を床の上に配置した状態で、健康用具3の長手方向の中心辺りから右側方辺りまでの領域において最も上端が低くなっている位置である。
健康用具3は、全体として蒲鉾形の弾性部31を備えている。なお、上述したように、ここで言う蒲鉾形には湾曲する部分を設けるなどして一見蒲鉾形に見えないものも含まれるものとする。
図6の正面図に示されるように、弾性部31は、右側方に半円形の枕のような突出部を有している。この突出部は、後述するようにユーザの頚椎を矯正するために設けられている部分である。そして、健康用具3を床の上に配置した状態で、弾性部31は、図中のピークBからピークAに行くにしたがって滑らかに上端部が高くなっており、さらに図中のピークAから左側方に行くにしたがって滑らかに上端部が低くなっている。
図6の正面図に示される点線は、弾性部31の上面の溝D5および下面の溝D7により生じる稜線を表している。そして、溝D5は、弾性部31の左側端部から例えば8センチ右側に行った位置から始まり、ピークAおよびピークBを通り過ぎて上述の突出部をぐるりと周り込むようにして弾性部31の右側端部(底部)へと至っている。
溝D5における弾性部31の長手方向と垂直な方向の幅は、図6の平面図に示されている。図に示されるように、溝D5の当該幅は、左側方部から上述の突出部が始まる辺りまでは、上述の第1および第2実施例の溝D1および溝D3の幅と同じ程度の長さであるが、上述の突出部が始まる辺りから当該突出部の上端部に至るまでは滑らかに広がり、当該上端部から右側端部(底部)に至るまでは上述の左側方付近の幅よりも2.5倍程度の長さに広がったままの状態になっている。溝D5の幅が右側方において広がっているのは、使用時においてユーザの頚部をしっかりとホールドさせるためである。
そして、溝D5の底面には、左側から見て、上述の突出部が始まる辺りから右側端部(底部)に至るまでの領域において、上述の左側方付近の溝D5の幅よりも0.5倍程度に狭まっている幅を有する小さな溝D6が設けられている。
以上のような構成を有することにより、使用の際にユーザは、仰向けになって健康用具3の上に乗ると、ユーザの腰椎が弾性部31の上述の左側方の溝D5に挟み込まれ、ユーザの頚椎が弾性部31の右側方の溝D6に挟み込まれ、ユーザの脊椎全体が当該脊椎の長手方向に牽引されて、歪んだ脊椎(腰椎および頚椎を含んでいる)を真っ直ぐに矯正することができる。
また、図6の正面図および底面図に示されるように、上述の第1および第2の実施例と同様に、弾性部31の下面には溝D7が設けられており、上からの荷重を受けると溝7の湾曲が変形し、溝D5に挟み込まれている腰椎を左右からホールドし、上述の効果を高めることができる。
図6の正面図に示されるように、上述の突出部を正面から見ると、弾性部31(すなわち、突出部)の底面に半円を前後方向にくり抜いたような溝が設けられている。そして、図7の右側面図に示されるように、健康用具3を右側から見ると、底部にやはり右側方部から左方向へ向かう溝が設けられており、当該溝と上述の半円をくり抜いたような溝とは繋がっている。そこで、これらの互いに連結されている溝を溝8と呼ぶことにする。
溝8は、弾性部31における上述の底部の前後方向をくり抜いているような部分を有することによって、上からの荷重の軽重により、ユーザの頚部が接触する部分の湾曲を変化させることができる。この湾曲は、弾性部31の長手方向の湾曲である。すなわち、この湾曲が存在することによって、健康用具3の使用時において、ユーザの頚部が健康用具3に対してよりフィットするという効果をもたらす。より具体的には、ユーザは、体重の重いユーザであればより大きな湾曲が得られるとともに、体重の軽いユーザであればより小さな湾曲が得られるといった、ユーザの体重差による弾性部31における長手方向の湾曲の調整機能を得ることができる。
また、溝8は、弾性部31における上述の底部の右側方部から左側に向かって設けられている溝部分を有することによって、健康用具3の使用時に頚椎をホールドする効果をもたらすことができる。すなわち、この溝部分が存在することによって、ユーザが仰向けになって健康用具3の上に乗った際に、上方からの荷重がかかることにより当該溝部分の湾曲が変形するので、溝6に嵌り込んだユーザの頚椎を左右から挟み込むようにホールドし、歪んだ頚椎をより効果的に矯正することができる。
(変形例)
上述した実施例群は、本発明の技術的思想の範囲内で様々に変形が可能である。
まず、健康用具1の各構成要素を特定する数値、形状、素材、個数、位置などはあくまでも一例であって、特に問題がなければその他の数値、形状、素材、個数、位置などが用いられてもよい。
例えば、溝D1は、弾性部11の長手方向における右側の端部から左側の端部に向かって徐々に深さが浅くなっているものとしたが、本発明はこれによって限定されるものではない。
したがって、溝D1は、上述の長手方向の全域において同一サイズの断面形状を有するものであってもよい。すなわち、この場合、溝D1は弾性部11の長手方向における上面の一部分を貫くことになる。
また、溝D1は、少なくとも弾性部11の長手方向における右側の端部から当該長手方向の途中もしくは左側の端部までの範囲において設けられていればよく、溝D1が消滅する位置はいずれの位置でもよい。したがって、溝D1は、弾性部11の例えば左右方向の中腹まで設けられ、その左側には設けられなくてもよい。
また、溝D2は、弾性部11の長手方向における右側の端部から左側の端部に向かって徐々に深さが浅くなっているものとしたが、本発明はこれによって限定されるものではない。
したがって、溝D2は、上述の長手方向の全域において同一サイズの断面形状を有するものであってもよい。すなわち、この場合、溝D2は弾性部11の長手方向における下面の一部分を貫くことになる。
また、溝D2は、少なくとも弾性部11の長手方向における右側の端部から当該長手方向の途中もしくは左側の端部までの範囲において設けられていればよく、溝D2が消滅する位置はいずれの位置でもよい。したがって、溝D2は、弾性部11の例えば左右方向の中腹まで設けられ、その左側には設けられなくてもよい。
また、溝D2は、少なくとも弾性部11の長手方向に垂直な方向、すなわち図1における幅方向における所定の範囲内において設けられていればよく、幅方向の全域に渡り設けられていなくてもよい。したがって、溝D2として、図1に示したものよりもその幅が狭い溝が設けられていてもよい。
また、弾性部11は、インテグラルスキンフォーム成形により成形されるものとしたが、本発明はこれによって限定されるものではない。したがって、弾性部11は、その他のウレタンフォームの成形方法が用いられてもよい。
また、弾性部11はウレタンフォームからできているものとしたが、本発明はこれによって限定されるものではなく、弾性部11はウレタンフォーム以外の弾性素材で作られていてもよい。
また、弾性部11の表面はシボ加工がなされているものとしたが、本発明はこれによって限定されるものではなく、シボ加工は無くともよい。
また、弾性部の高さは例えば76ミリメートルであり、長手方向と垂直な方向の幅は例えば140ミリメートルであり、当該長手方向の長さは例えば800ミリメートルであるものとしたが、本発明はこれによって限定されるものではなく、ユーザの身体の大きさ等に応じて、その他の様々な数値が採用され得る。
また、上述した実施例群においては、弾性部11における各角部が円弧曲線形状を描くように丸められているが、本発明はこれによって限定されるものではなく、その他の形状が採用されてもよい。
また、ユーザの身体の形状はユーザ毎に異なるため、特定のユーザにフィットするような形状およびサイズの健康用具1および健康用具2を使用することが望ましい。例えば、図5は、健康用具1とは異なる形状を有する健康用具の左側面図および右側面図を示している。このような形状を有する健康用具も、本発明の技術的思想の範囲内に含まれる。
また、上述した健康用具1および健康用具2の使用方法は、あくまでも一例であって、その他のいかなる方法によって使用されてもよい。例えば、体操もしくは運動ということではなくて、ただ単にユーザが本発明にかかる健康用具の上に仰向けに寝そべってもよい。
また、健康用具3の各構成要素を特定する数値、形状、位置などはあくまでも一例であって、特に問題がなければその他の数値、形状、位置などが用いられてもよい。
本発明の健康用具は、ヨガ、整体、カイロプラクティック、ストレッチなどの様々な運動に適用可能であり、また脊椎などに問題を抱える患者などのための運動療法もしくはリハビリテーションなどとして、医療分野にも活用されることが期待される。したがって、大量に製造・販売され、いわゆる製造業や、小売業などのサービス業において利用可能である。
1…健康用具、11…弾性部、2…健康用具、21…弾性部、3…健康用具、31…弾性部

Claims (7)

  1. 蒲鉾形の弾性部を備え、
    前記弾性部の蒲鉾形の凸に湾曲している面を上として床の上に配置した場合における当該凸に湾曲している面を上面とし、前記床に対向する面を下面とするとき、
    前記上面には、前記弾性部の長手方向に平行な稜線に沿って、少なくとも前記長手方向における一の端部から前記長手方向の途中もしくは前記一方の端部とは反対側の他の端部までの範囲において、前記長手方向に垂直な断面における外縁が凹に湾曲している溝が設けられている
    健康用具。
  2. 前記溝は、前記長手方向の前記一の端部から前記他の端部に向けて徐々に深さが浅くなっている
    請求項1に記載の健康用具。
  3. 前記下面には、前記長手方向に沿って、少なくとも前記長手方向における前記一の端部と同じ側の端部から前記長手方向の途中もしくは前記他の端部と同じ側の端部までの範囲において、前記長手方向に垂直な断面における外縁が、少なくとも前記長手方向に垂直な方向における所定の範囲において、凹に湾曲している溝が設けられている
    請求項1または2に記載の健康用具。
  4. 前記下面に設けられている溝は、前記長手方向の前記一の端部と同じ側の端部から前記他の端部と同じ側の端部に向けて徐々に深さが浅くなっている
    請求項3に記載の健康用具。
  5. 蒲鉾形の弾性部を備え、
    前記弾性部の蒲鉾形の凸に湾曲している面を上として床の上に配置した場合における当該凸に湾曲している面を上面とし、前記床に対向する面を下面とするとき、
    前記上面には、前記弾性部の長手方向に平行な稜線に沿って、前記長手方向における一の端部から前記一の端部とは反対側の他の端部までの範囲内の前記長手方向の中心を含むいずれかの領域において、前記長手方向に垂直な断面における外縁が凹に湾曲している溝が設けられており、
    前記上面に設けられた溝は、前記長手方向の中心部から前記一の端部および前記他の端部に向かって、徐々に深さが浅くなっている
    健康用具。
  6. 前記下面には、前記長手方向に沿って、前記長手方向における一の端部から前記一の端部とは反対側の他の端部までの範囲内の前記長手方向の中心を含むいずれかの領域において、前記長手方向に垂直な断面における外縁が、少なくとも前記長手方向に垂直な方向における所定の範囲内において、凹に湾曲している溝が設けられており、
    前記下面に設けられた溝は、前記長手方向の中心部から前記一の端部および前記他の端部に向かって、徐々に深さが浅くなっている
    請求項5に記載の健康用具。
  7. 表面がシボ加工されている
    請求項1乃至6のいずれかに記載の健康用具。
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