JP2013114049A - 画像表示端末ならびに画像表示端末を制御するための方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末のタッチパネルが損傷して表示不良が生じたときに非常モードを起動する。
【解決手段】非常モードを有する携帯端末が実行する処理(S400)は、制御部100が操作部から送られる命令に基づいて、携帯端末の通常使用モードを開始するステップ(S410)と、制御部が衝撃検知部からの出力に基づいて、携帯端末が衝撃を受けたか否かを判断するステップ(S420)と、携帯端末が衝撃を受けたと判断した場合に(ステップS420にてYES)、制御部が動作モードを切り換えることにより、非常モードを開始するステップ(S430)とを含む。
【選択図】図4
【解決手段】非常モードを有する携帯端末が実行する処理(S400)は、制御部100が操作部から送られる命令に基づいて、携帯端末の通常使用モードを開始するステップ(S410)と、制御部が衝撃検知部からの出力に基づいて、携帯端末が衝撃を受けたか否かを判断するステップ(S420)と、携帯端末が衝撃を受けたと判断した場合に(ステップS420にてYES)、制御部が動作モードを切り換えることにより、非常モードを開始するステップ(S430)とを含む。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像表示の制御に関し、より特定的には、表示不良が生じた場合における制御に関する。
入力インターフェイスとしてタッチパネルを有する画像表示端末が普及している。たとえば、特開平6−95802号公報(特許文献1)は、自動取引装置のタッチパネルを構成するセンサの1部が故障しただけで自動取引装置が停止しないようにし、その稼働率の低下を回避するための技術を開示している。
スマートフォン、タブレット型コンピュータその他の画像表示端末の多くは、筐体の表面にモニタを有しており、従来の折り畳み型携帯電話機やラップトップ型コンピュータのように表示部を覆うための部材が設けられていない。そのため、表示部が破損する可能性が、従来の装置に比べて高まっている。
表示部の破損の検知に関し、たとえば、特開2010−231191号公報(特許文献2)は、「ディスプレイシステムのスクリーンの破損を検知する」ための技術を開示している。
また、特開2005−189582号公報(特許文献3)は、表示ユニット中に故障した表示ユニットが相当数ある場合でも、故障していない表示ユニットを利用して最低限必要な道路情報を適切に表示できる情報表示装置を開示している。
近年、ハードスイッチを極力減らし、表示部のタッチパネルを用いて操作する端末が増加している。このような端末は、正常に動作している場合には、端末のユーザによる操作を普通に受け付ける。しかしながら、何らかの原因で表示部の一部が欠けた場合、表示部に表示されるべき情報が欠けるだけでなく、アイコンその他の画像が表示部のどの部分において表示されているのか分からなくなる場合がある。
また、ボタン、トグルスイッチその他のハードスイッチを持つ端末の場合でも、表示部が欠けた場合には、同様に、情報が表示されなくなるという問題が生じる。
したがって、表示部の一部が破損した場合でも、表示内容をユーザに伝えるための技術が必要とされている。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、表示部の一部が破損した場合でも、画像が表示される画像表示端末を提供することである。
他の目的は、表示部の一部が破損した場合でも、画像が表示されるように画像表示端末を制御するための方法を提供することである。
他の目的は、表示部の一部が破損した場合でも、画像が表示されるように画像表示端末を制御するためのプログラムを提供することである。
一実施の形態に従う画像表示端末は、タッチパネルを有する表示装置と、画像表示端末の動作を制御するための制御装置と、制御装置に接続されているメモリとを備える。制御装置は、表示装置の表示領域における表示不良を検出し、表示不良が生じている領域を認識し、表示領域の全体に表示される画像を、表示領域のうちの正常な領域に表示する。
好ましくは、画像表示端末は、画像表示端末に対する衝撃を検知するための衝撃検知手段をさらに備える。制御装置は、衝撃に基づいて、表示不良を検出する。
好ましくは、制御装置は、表示領域に対するタッチ操作に基づいて、表示不良を検出する。
好ましくは、制御装置は、正常な領域に対するタッチ操作に基づいて、表示不良が生じている領域を認識する。
好ましくは、制御装置は、表示不良の領域と、正常な領域との境界に対するタッチ操作に基づいて、表示不良が生じている領域を認識する。
好ましくは、画像表示端末は、表示領域の面と同じ面に配置されたカメラをさらに備える。制御装置は、表示領域に表示されている画像をカメラを用いて撮影することにより得られる画像のデータと、表示領域に画像を表示するためのデータとの差に基づいて、表示不良が生じている領域を認識する。
好ましくは、表示不良の領域が表示領域の全体に占める割合が予め設定された割合よりも小さい場合に、制御装置は、表示不良の領域を回避するように配列を変更して、表示領域の全体に表示される画像を、正常な領域に表示する。
好ましくは、表示不良の領域が表示領域の全体に占める割合が予め設定された割合よりも大きい場合に、制御装置は、表示領域の全体に表示される画像を縮小して、縮小によって得られた画像を正常な領域に表示する。
他の実施の形態に従うと、画像表示端末を制御するための方法が提供される。画像表示端末は、タッチパネルを有する表示装置と、画像表示端末の動作を制御するための制御装置と、制御装置に接続されているメモリとを備えている。この方法は、制御装置が、表示装置の表示領域における表示不良を検出するステップと、制御装置が、表示不良が生じている領域を認識するステップと、制御装置が、表示領域の全体に表示される画像を、表示領域のうちの正常な領域に表示するステップとを含む。
さらに他の実施の形態に従うと、画像表示端末を制御するためのプログラムが提供される。画像表示端末は、タッチパネルを有する表示装置と、画像表示端末の動作を制御するための制御装置と、制御装置に接続されているメモリとを備えている。プログラムは、制御装置に、表示装置の表示領域における表示不良を検出するステップと、表示不良が生じている領域を認識するステップと、表示領域の全体に表示される画像を、表示領域のうちの正常な領域に表示するステップとを実行させる。
ある局面において、画像表示端末の表示部の一部が破損した場合でも、その表示内容が表示され得る。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[技術思想]
まず、本実施の形態に係る技術思想について説明する。ある局面において、画像表示端末は、液晶モニタその他の表示部の画面に何らかの異常が発生したと判断すると、「非常モード」を起動し、その表示部における画面の表示を調整する。具体的には、本実施の形態に係る画像表示端末は、表示部が破損した場合に実行する機能として以下の機能、すなわち、(1)非常モードの起動、(2)表示不良の部位の認識、および、(3)表示部において異常が発生していない有効な表示領域を用いた、最低限の画像または情報の表示、を有する。
まず、本実施の形態に係る技術思想について説明する。ある局面において、画像表示端末は、液晶モニタその他の表示部の画面に何らかの異常が発生したと判断すると、「非常モード」を起動し、その表示部における画面の表示を調整する。具体的には、本実施の形態に係る画像表示端末は、表示部が破損した場合に実行する機能として以下の機能、すなわち、(1)非常モードの起動、(2)表示不良の部位の認識、および、(3)表示部において異常が発生していない有効な表示領域を用いた、最低限の画像または情報の表示、を有する。
なお、画像表示端末は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)等を含むが、これらに限られない。当該技術思想は、液晶モニタ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイその他の表示部を有する画像表示端末に適用可能である。
詳しくは、表示部が破損した場合に画像表示端末が実行する機能は、以下のとおりである。
(1) 非常モードの起動
非常モードが起動される場合としては、(a)画像表示端末が、表示部の破損の可能性を判断して非常モードを起動する場合と、(b)画像表示端末のユーザが破損を認識して、命令を画像表示端末に与えることにより非常モードを起動する場合がある。
非常モードが起動される場合としては、(a)画像表示端末が、表示部の破損の可能性を判断して非常モードを起動する場合と、(b)画像表示端末のユーザが破損を認識して、命令を画像表示端末に与えることにより非常モードを起動する場合がある。
(a)画像表示端末自身が破損の可能性を判断する場合
画像表示端末は、内蔵された加速度センサその他の衝撃検知機構を用いて加速度を検出する。画像表示端末は、その検出結果に基づいて一定以上の衝撃があったと判断すると、破損の可能性があると判断し、非常モードを起動する。ただし、画像表示端末は、加速度センサの出力を用いるため、実際に表示部が破損しているか否かを判断することはできない。
画像表示端末は、内蔵された加速度センサその他の衝撃検知機構を用いて加速度を検出する。画像表示端末は、その検出結果に基づいて一定以上の衝撃があったと判断すると、破損の可能性があると判断し、非常モードを起動する。ただし、画像表示端末は、加速度センサの出力を用いるため、実際に表示部が破損しているか否かを判断することはできない。
(b)ユーザが非常モードを起動する場合
ユーザは、表示部の破損を認識すると、画像表示端末のスイッチ、ソフトウェアキーその他の入力インターフェイスを用いて指示を与えることにより、非常モードを起動する。たとえば、表示部において一部のアイコン等が確認できる場合には、ユーザは、その確認できるアイコンを操作することにより、非常モードを起動するための指示を与える。画像表示端末の入力インターフェイスがハードキータイプの場合には、ユーザは、たとえば、予め定められたショートカット番号その他、非常モードの起動のために予め定められたコマンドを入力する。入力インターフェイスがタッチパネルタイプの場合には、ユーザは、普段、同時に触らない複数(たとえば、2つ又は3つ以上)の部分をタッチすることで、非常モードを起動する。一例としては、タッチパネルの上部の2箇所、または、下部の2箇所等がタッチの対象となり得る。
ユーザは、表示部の破損を認識すると、画像表示端末のスイッチ、ソフトウェアキーその他の入力インターフェイスを用いて指示を与えることにより、非常モードを起動する。たとえば、表示部において一部のアイコン等が確認できる場合には、ユーザは、その確認できるアイコンを操作することにより、非常モードを起動するための指示を与える。画像表示端末の入力インターフェイスがハードキータイプの場合には、ユーザは、たとえば、予め定められたショートカット番号その他、非常モードの起動のために予め定められたコマンドを入力する。入力インターフェイスがタッチパネルタイプの場合には、ユーザは、普段、同時に触らない複数(たとえば、2つ又は3つ以上)の部分をタッチすることで、非常モードを起動する。一例としては、タッチパネルの上部の2箇所、または、下部の2箇所等がタッチの対象となり得る。
(2) 表示不良の部位の認識
画像表示端末は、特別な機能(回路)を持たない限り、端末自身の表示部において表示が不良である部位を認識することはできない。そのため、表示不良の部位の認識のために、ユーザは、たとえば、以下のようにして、画像表示端末に、表示不良の部位を認識させる。
画像表示端末は、特別な機能(回路)を持たない限り、端末自身の表示部において表示が不良である部位を認識することはできない。そのため、表示不良の部位の認識のために、ユーザは、たとえば、以下のようにして、画像表示端末に、表示不良の部位を認識させる。
(a)画像表示端末のユーザが、表示部の有効部分を選択する。本実施の形態において、有効部分とは、画像が正しく表示される正常な領域をいう。
(b)画像表示端末のユーザが、表示部の不良部分(画像が正しく表示されない領域)の敷居(不良部分の輪郭)をなぞる。本実施の形態において、不良部分とは、表示部の破損等により画像が正しく表示されない領域(異常領域)をいう。
(c)画像表示端末のユーザが、表示部を鏡に向けて、表示部をカメラで撮影する。画像表示端末は、表示部の状態を認識し、表示部に表示しようとしている画像と、撮影によって得られた画像とを比較する。画像表示端末は、画像の差異を検出することにより、表示不良の部位を特定する。
(3) 有効な表示領域を用いた、最低限の画像または情報の表示
この場合、表示部がどれくらい破損しているかによって、有効な表示領域における表示の態様は、異なる。
この場合、表示部がどれくらい破損しているかによって、有効な表示領域における表示の態様は、異なる。
(a)表示部の破損の程度が小さい場合(たとえば、10%程度の破損)
この場合、画像表示端末は、表示したい画像を縮小し、縮小後の画像全体を表示する。あるいは、画像表示端末は、破損している部分を回避して、表示対象であるアイコンや情報を縮小することなく、そのままの大きさでアイコンや情報を表示する。
この場合、画像表示端末は、表示したい画像を縮小し、縮小後の画像全体を表示する。あるいは、画像表示端末は、破損している部分を回避して、表示対象であるアイコンや情報を縮小することなく、そのままの大きさでアイコンや情報を表示する。
(b)表示部の破損の程度が大きい場合(たとえば、90%程度の破損)
この場合、画像表示端末は、データバックアップ用のアイコン、発呼・着呼アイコンなど、緊急度が高いものを表示する。たとえば、画像表示端末は、各アイコンの優先度を保持しておき、その優先度に従ってアイコンを表示する。
この場合、画像表示端末は、データバックアップ用のアイコン、発呼・着呼アイコンなど、緊急度が高いものを表示する。たとえば、画像表示端末は、各アイコンの優先度を保持しておき、その優先度に従ってアイコンを表示する。
(c)表示部の破損の程度が中程度である場合(たとえば、10%〜90%)
この場合、画像表示端末は、たとえば、予め定められた優先度に従って、アイコンを有効な領域に表示する。あるいは、画像表示端末は、全体の領域に対する有効な領域の割合を算出し、その割合に従って表示対象となるアイコンを縮小し、縮小後のアイコンを表示する。さらに他の局面において、画像表示端末は、予め定められた優先度を有するアイコンのみそのままの大きさで表示し、優先度が低いアイコンまたは優先度が設定されていないアイコンは、予め定められた割合で縮小され、縮小後のアイコンが表示される。
この場合、画像表示端末は、たとえば、予め定められた優先度に従って、アイコンを有効な領域に表示する。あるいは、画像表示端末は、全体の領域に対する有効な領域の割合を算出し、その割合に従って表示対象となるアイコンを縮小し、縮小後のアイコンを表示する。さらに他の局面において、画像表示端末は、予め定められた優先度を有するアイコンのみそのままの大きさで表示し、優先度が低いアイコンまたは優先度が設定されていないアイコンは、予め定められた割合で縮小され、縮小後のアイコンが表示される。
従来、ユーザが自身の記憶に頼って画像表示端末を操作する必要がある、あるいは、一部の情報のみが表示される等の不利益を受けていた。しかしながら、上記のような技術思想を画像表示端末に適用することで、表示部の破損が少ない場合には、表示対象となるアイコンや情報を縮小して表示することにより、あるいは、破損している部位を避けてアイコンや情報が表示されることにより、表示対象を確認することができる。そして、表示部の破損が大きい場合には、表示対象は、優先度の高い順に従って表示されるので、ユーザは、優先度の高いアイコンまたは情報を視認することができるため、遅滞なく、必要な操作(電話への応答等)を行なうことができる。
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る端末の構成について説明する。図1は、タッチパネルを有する携帯端末10の外観を表わす図である。携帯端末10は、表示部110と、タッチパネル111と、音入力部140と、音出力部150と、カメラ部170とを備える。
図2は、ボタンその他のハードスイッチを有する携帯端末20の外観を表わす図である。携帯端末20は、表示部110と、キー入力部112と、音入力部140と、音出力部150と、カメラ部170とを備える。
図3を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の構成についてさらに説明する。図3は、携帯端末10または携帯端末20のハードウェア構成を表わすブロック図である。
携帯端末10,20は、制御部100と、表示部110と、操作部120と、衝撃検知部130と、音入力部140と、音出力部150と、記憶部160と、カメラ部170と、電話網通信部180と、アンテナ181とを備える。記憶部160は、プログラム161と、データ162とを格納している。
制御部100は、携帯端末10,20に対して与えられる命令に従って、または、アンテナ181を介して受信される命令に基づいて、または携帯端末10,20において予め定められた条件が成立することに基づいて、携帯端末10,20の動作を制御する。制御部100は、たとえば、プロセッサとして実現される。
表示部110は、制御部100による命令に基づいて、アイコン、情報その他を表示する。ある局面において、表示部110は、液晶標準装置、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、有機ELディスプレイとして実現される。
操作部120は、携帯端末10,20のユーザの操作の入力を受け付ける。操作部120は、たとえば、タッチパネル111またはキー入力部112として実現される。操作部120によって受け付けられる操作に応じた信号は、制御部100に入力される。制御部100は、その信号に基づいて命令を実行する。
衝撃検知部130は、携帯端末10,20が受けた衝撃を検知する。衝撃検知部130は、ある局面において、たとえば加速度センサによって実現される。衝撃検知部130の出力は、「非常モード」を起動するための判断に用いられる。
音入力部140は、たとえばマイクとして実現される。音入力部140は、携帯端末10,20に対して発せられる音声の入力を受け付け、その音声に応じた信号を制御部100に送出する。他の局面において、音入力部140は、携帯端末10,20のユーザが操作のために発した音声を受け付け、その音声に応じた信号を制御部100に送る。制御部100は、その音声に従って特定のアプリケーションの起動その他動作の開始を実行する。
音出力部150は、制御部100からの命令に基づいて、制御部100によって与えられる信号を音声として出力する。ある局面において、音出力部150は、スピーカとして実現される。他の局面において、音出力部150は、ヘッドフォンの装着を受け付けるための端子として実現される。さらに他の局面において、音出力部150は、たとえば、FM(Frequency Modulation)トランスミッタとしても実現可能である。
記憶部160は、制御部100が実行するプログラム161または制御部100によって用いられるデータ162を格納する。記憶部160は、たとえば、フラッシュメモリその他のデータを不揮発的に保持できる記憶装置として、あるいは、ROM(Read Only Memory)その他の記憶装置として実現される。さらに他の局面において、記憶部160は、メモリカードその他の着脱可能な記録媒体の装着を受け付ける駆動装置として実現される。
カメラ部170は、被写体を撮影してその画像に応じた信号を出力する。ある局面において、カメラ部170は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)素子または、CCD(Charge Coupled Device)素子、レンズ等によって実現される。カメラ部170は、鏡(図示しない)に映る携帯端末10,20の像を撮影し、表示部110の画像を取得することもできる。
電話網通信部180は、電話その他の通信回線を用いて他の電話機と通信する。アンテナ181は、通話のための信号の送受信または、通信のための信号の送受信を行なう。
[制御構造]
図4を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造について説明する。図4は、携帯端末10,20が非常モードを起動する場合に実行する処理(S400)の一部を表わすフローチャートである。
図4を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造について説明する。図4は、携帯端末10,20が非常モードを起動する場合に実行する処理(S400)の一部を表わすフローチャートである。
ステップS410にて、制御部100は、操作部120から送られる命令に基づいて、携帯端末10,20の通常使用モードを開始する。通常使用モードとは、たとえば、待ち受け画面、メールの閲覧・作成の画面、音楽再生の画面その他携帯端末10,20が有する機能が正常に実行されている状態をいう。
ステップS420にて、制御部100は、衝撃検知部130からの出力に基づいて、携帯端末10,20が衝撃を受けたか否かを判断する。この判断は、たとえば、検知された加速度が、基準値として予め規定された加速度を上回ったか否かに基づいて行なわれる。制御部100は、携帯端末10,20が衝撃を受けたと判断すると(ステップS420にてYES)、制御をステップS430に切り換える。そうでない場合には(ステップS420にてNO)、制御部100は、制御をステップS410に戻す。
ステップS430にて、制御部100は、動作モードを切り換えることにより、非常モードを開始する。このとき、制御部100は、表示部110における表示の切り替えとともに、音声で、その旨を通知してもよい。あるいは、他の局面において、制御部100は、携帯端末10,20を振動させることにより、あるいは、LEDその他の発光部(図示しない)を、非常の通知として予め規定された色で発光させることにより、非常モードの開始を通知してもよい。
[表示態様]
図5を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様について説明する。図5は、表示部110が画面を表示する一例を表わす図である。
図5を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様について説明する。図5は、表示部110が画面を表示する一例を表わす図である。
携帯端末10,20の動作モードが通常使用モードであるとき、画面510に示されるように、表示部110は、制御部100からの命令に基づいて複数のアイコン511,512,513,514,515,516,517を表示する(ステップS410)。その後、携帯端末10,20が非常モードを検知すると(ステップS430)、表示部110は、画面520に示されるように、非常モードの場合に実行する表示態様として予め定められた態様で画面を表示する。具体的には、通常使用モードの場合に表示されるべき各アイコンは、表示されなくなる。ある局面において、表示部110は、その表示領域において表示できる範囲で、マトリクス状の線を表示する。
[制御構造]
図6を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図6は、携帯端末10,20のユーザが表示部110に異常が生じたと判断して非常モードを起動する場合に制御部100によって実行される処理を表わすフローチャートである。
図6を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図6は、携帯端末10,20のユーザが表示部110に異常が生じたと判断して非常モードを起動する場合に制御部100によって実行される処理を表わすフローチャートである。
ステップS610にて、制御部100は、操作部120から送られる信号に基づいて、携帯端末10,20の通常使用モードを開始する。表示部110は、待ち受け画面、メール画面、アプリケーション実行画面その他の画面であって、携帯端末10,20が正常に作動する場合に実行される機能に応じた画面を表示する。
ステップS620にて、制御部100は、携帯端末10,20のユーザによって与えられる操作に応じた信号に基づいて、ユーザが、非常モードに入るための操作として予め定められた特定の操作を行なったか否かを判断する。制御部100は、ユーザが当該特定の操作を行ったと判断すると(ステップS620にてYES)、制御をステップS630に切り換える。そうでない場合には(ステップS620にてNO)、制御部100は、制御をステップS610に戻し、ユーザに与えられた操作に応じた機能を実行する。この場合、その操作が正当な操作である場合には、携帯端末10,20は、当初実行していた機能を終了して、当該操作に応じた機能を新たに実行することになる。
図7を参照して、ユーザによる特定の操作について説明する。図7は、表示部110に対して予め定められた操作の一例を表わす図である。
図7(A)は、ユーザが表示部110の両端710,720をタッチする状態を表わす図である。図7(B)は、複数のタッチ領域として、表示部110の左側の両端710,730が示される図である。図7(C)は、タッチ領域として、表示部110の右端の両端720,740を表わす図である。図7(D)は、タッチ対象として、表示部110の下の両端730,740を表わす図である。
図7に示されるように、ある局面において、非常モードに入るためにユーザが行うべき操作が、予め規定される。ユーザによる操作として、たとえば、タッチパネルの一辺の両端部を同時にタッチすることが考えられる。このような操作は、通常使用モードにおいて、ユーザによる操作として行なわれる可能性が低い操作であるため、このように特別な操作を非常モードを起動するための操作として規定することにより、携帯端末10,20が誤って非常モードに入ることを防ぐことができる。
また、別の局面において、ユーザが、携帯端末10,20の動作メニューから非常モードのメニューを選択することにより非常モードを起動する場合も考えられる。しかしながら、画面が正しく表示されない状態になっていることを考慮すると、その場合には、ユーザは、メニューを辿る操作を行なったとしても、非常モードまでたどり着けない可能性がある。しかしながら、図7に示される例では、そのような懸念はない。
なお、さらに別の局面において、非常モードは、以下のような操作に基づいて起動する構成であってもよい。
(a)ユーザは、ハードキーとしてのキー入力部112を操作して、非常モードを指定するショートカット番号を、携帯端末10,20に入力する。この場合、入力のための操作は、キー入力部112を構成する複数のボタン、たとえば、数字キーやその他のファンクションキー(図示しない)のいずれかの組み合わせであってもよい。
(b)携帯端末10,20の設定メニューに「非常モード」の項目を設けておき、ユーザは、その項目を選択して起動する。この場合、上述のように、非常モードまでたどり着けない可能性がある場合を考慮すると、非常モードの項目が他の項目とは異なる態様で、表示部110において表示されることが望ましい。たとえば、非常モードを表わす文字が表示部110の表示領域全体で表示されてもよい。あるいは、他の局面において、非常モードの背景色が、他の項目の背景色とは異なってもよい。このようにすると、仮に、非常モードを示す文字が全体として表示されない場合であっても、携帯端末10,20のユーザは、メニュー画面を操作することによって非常モードまでたどり着くことが可能となる。
(c)携帯端末10,20は、音声入力を受け付けて、非常モードを表わすために予め登録された音声(たとえば「非常モード」)がユーザによって発話されて携帯端末10,20に入力されると、携帯端末10,20は、「非常モード」を起動する。
[表示不良の部位の認識]
(ユーザが表示部110の有効な領域を選択する場合)
図8および図9を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図8は、ユーザが表示部110の有効部分を選択する場合に携帯端末10,20が実行する処理(S800)を表わすフローチャートである。図9は、表示部110を複数のブロックに分けた一例を表わす図である。たとえば、水平方向をY列、垂直方向をX行として規定される。
(ユーザが表示部110の有効な領域を選択する場合)
図8および図9を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図8は、ユーザが表示部110の有効部分を選択する場合に携帯端末10,20が実行する処理(S800)を表わすフローチャートである。図9は、表示部110を複数のブロックに分けた一例を表わす図である。たとえば、水平方向をY列、垂直方向をX行として規定される。
非常モードが開始されると(S800)、携帯端末10,20の表示部110は、画面を格子状に分割した画面に切り替わる。分割数は、予め定められた固定の値でもよいし、ユーザが、任意に設定できる構成であってもよい。ユーザは、分割で生成された領域(「ブロック」ともいう。)毎に不良部分かどうかを判断し、判断した結果を携帯端末10,20にフィードバックする。
以下、表示部110の表示領域が、5行×3列に分割された場合を想定して説明する。たとえば、ある局面において、表示領域の分割によって生成される各ブロック(すなわち部分領域)の色付けの意味は、次のとおりである。
白色:不良ブロックかどうかの判定が決定していないブロック
黄色:不良ブロックかどうかの判定中のブロック
赤色:不良ブロックで「ある」と確定したブロック
緑色:不良ブロックで「ない」と確定したブロック。
白色:不良ブロックかどうかの判定が決定していないブロック
黄色:不良ブロックかどうかの判定中のブロック
赤色:不良ブロックで「ある」と確定したブロック
緑色:不良ブロックで「ない」と確定したブロック。
ステップS810にて、制御部100は、変数X,Yを初期化し、X=1,Y=1とする。
ステップS820にて、制御部100は、Y行、Y列目のブロックをたとえば黄色で表示する。したがって、1行1列目のブロック910は、黄色になる。その他のブロックは、白色となる。
ステップS830にて、制御部100は、操作部120からの信号に基づいて、予め定められた一定時間内にX行Y列目のブロック(最初は、ブロック910)にタッチ操作が行なわれたか否かを判断する。制御部100は、タッチ操作が行なわれた判断すると(ステップS830にてYES)、制御をステップS840に切り換える。そうでない場合には(ステップS830にてNO)、制御部100は、制御をステップS850に切り換える。なお、タッチ操作については、不良のブロックがタッチされると、さらに、表示部110の画面異常が発生する場合があるため、不良ブロックではなく正常ブロックのみがタッチされることが望ましい。また、他の局面において、正常を示すための入力操作は、タッチ操作に代えて、携帯端末20のようにハードキーとしてのキー入力部112を用いた押下操作であってもよい。
ステップS840にて、制御部100は、X行Y列目のブロックが正常であることを示すために、そのブロックを、たとえば緑色で表示する。
ステップS850にて、制御部100は、X行、Y列目のブロックが異常であることを示すために、そのブロックを、たとえば赤色で表示する。
ステップS860にて、制御部100は、全てのブロックについての良または不良の判定が完了したか否かを判断する。表示部110の表示領域が、5行×3列に分割された場合には、制御部100は、変数X=5および変数Y=3であるか否かを判断する。制御部100は、変数X=5および変数Y=3であると判断すると(ステップS860にてYES)、制御をステップS870に切り換える。そうでない場合には(ステップS860にてNO)、制御部100は、制御をステップS880に切り換える。
ステップS870にて、制御部100は、表示部110における表示の不良部分の認識処理を完了する。
ステップS880にて、制御部100は、以下の演算を実行する。
if(X=5){X=1;Y=Y+1;}
else X =X+1;
その後、制御部100は、制御をステップS820に戻し、次のブロックについて不良部分の認識処理を継続する。
if(X=5){X=1;Y=Y+1;}
else X =X+1;
その後、制御部100は、制御をステップS820に戻し、次のブロックについて不良部分の認識処理を継続する。
なお、本実施の形態においては、ステップS820〜S880を繰り返すことにより、15ブロック(5行×3列)の1つずつについて、良または不良を判定しているが、判定処理はこれに限られない。たとえば、他の局面において、15個のブロックを一度に一定時間内に判定する処理が行なわれてもよい。この場合、初期状態において全てのブロックが黄色で表示される。
次に、図10を参照して、表示部110における表示態様について説明する。図10は、表示部110における画面の表示態様の推移を表わす図である。詳細には、画面(A)は、非常モードが開始されたとき(ステップS800)の表示部110の状態を表わす。画面(B)は、表示不良の部分の認識が完了したとき(ステップS870)の表示部110の状態を表わす。
表示部110の一部の領域1010が不良であるため画面(A)が表示されているとき、図8に示される不良部分の認識処理が実行されると、画面(B)のように当該認識処理の結果が表示される。具体的には、制御部100が領域1020も不良であると判断すると(ステップS850)、領域1020は、不良であることが明示されるように、赤色で表示される。制御部100が領域1030は正常であると判断すると(ステップS840)、領域1030は、緑色で表示される。
(ユーザが不良部位の敷居をなぞる場合)
図11を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図11は、ユーザが表示部110の不良部分の敷居をなぞることにより不良部分を認識するために実行される処理(S1100)を表わすフローチャートである。なお、本実施の形態において「敷居をなぞる」とは、不良部分を囲むように、有効な領域と異常な領域との境界部分が連続的にタッチされることをいう。
図11を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図11は、ユーザが表示部110の不良部分の敷居をなぞることにより不良部分を認識するために実行される処理(S1100)を表わすフローチャートである。なお、本実施の形態において「敷居をなぞる」とは、不良部分を囲むように、有効な領域と異常な領域との境界部分が連続的にタッチされることをいう。
ステップS1110にて、制御部100は、携帯端末10,20のユーザに対し、不良部分と正常部分との敷居をなぞるよう通知する。たとえば、ある局面において、制御部100は、音出力部150に対して、その旨を音声で出力する。あるいは他の局面において、制御部100は、表示部110において、その旨を通知するために予め定められた態様(たとえば表示部110の画面全体を点滅させる、その旨のメッセージを複数表示するなど)で通知する。
ステップS1120にて、制御部100は、操作部120からの出力に基づいて、予め定められた一定時間内に、表示部110の画面に対するタッチが行なわれたか否かを判断する。制御部100は、タッチが行なわれたと判断すると(ステップS1120にてYES)、制御をステップS1130に切り換える。そうでない場合には(ステップS1120にてNO)、制御部100は、制御をステップS1110に戻す。
ステップS1130にて、制御部100は、ユーザがタッチした部分の表示の色を黄色に変える。
ステップS1140にて、制御部100は、操作部120から出力される信号に基づいて、ユーザのタッチが継続しているか否かを判断する。制御部100は、ユーザのタッチが継続していると判断すると(ステップS1140にてYES)、制御をステップS1130に戻す。そうでない場合には(ステップS1140にてNO)、制御部100は、制御をステップS1150に切り換える。
ステップS1150にて、制御部100は、最後にタッチされた部分が既存のタッチ部かまたは表示部110の縁の部分であるか否かを判断する。制御部100は、最後にタッチされた部分が既存のタッチ部または表示部110の縁であると判断すると(ステップS1150にてYES)、制御をステップS1160に切り換える。そうでない場合には(ステップS1150にてNO)、制御部100は、制御をステップS1110に切り換える。
ステップS1160にて、制御部100は、ユーザに対し表示が正常な部分(有効な領域)をタッチするように依頼する。たとえば、制御部100は、音出力部150に対して、その旨を表わす音声を出力させる。あるいは、他の局面において、制御部100は、表示部110に、その旨を表わすメッセージを表示する。
ステップS1170にて、制御部100は、操作部120からの出力に基づいて、予め定められた一定時間内に表示部110に対するタッチ操作が行なわれたか否かを判断する。制御部100は、そのようなタッチ操作が行なわれたと判断すると(ステップS1170にてYES)、制御をステップS1180に切り換える。そうでない場合には(ステップS1170にてNO)、制御部100は、制御をステップS1160に戻す。
ステップS1200にて、制御部100は、複数の不良部位が表示部110に存在するか否かを確認する。この処理の詳細は、図12において説明する。
なお、さらに他の局面において、携帯端末10,20がLEDその他の発光部を有する場合には、ステップS1110,S1160において、制御部100は、不良部分と正常部分との敷居をなぞることを通知するために予め定められた色と点灯パターンで、当該発光部を点灯させてもよい。
ところで、複数の不良部分が表示部110に存在する場合がある。この場合、最初の不良部分を特定したあとに、次の不良部分を特定する必要がある。
そこで、図12を参照して、複数の不良部分の有無を確認について説明する。図12は、複数の不良部分の有無を確認するために制御部100が実行する処理(S1200)の一部を表わすフローチャートである。
ステップS1210にて、制御部100は、ユーザに対し、ステップS1180で特定された部分以外の不良部分があった場合に、不良部分と正常部分との敷居(境界)をなぞるように促す。具体的には、制御部100はその旨のメッセージを表示部110に表示する。あるいは制御部100は、その旨の音声を出力するための信号を音出力部150に送信する。なお、さらに他の局面において、携帯端末10,20がLEDその他の発光部を有する場合には、制御部100は、不良部分と正常部分との敷居をなぞることを通知するために予め定められた色と点灯パターンで、当該発光部を点灯させてもよい。
ステップS1220にて、制御部100は、操作部120から出力される信号に基づいて、予め定められた一定時間内に表示部110に対するタッチ操作が行なわれたか否かを判断する。制御部100は、タッチ操作が行なわれたと判断すると(ステップS1220にてYES)、制御をステップS1230に切り換える。そうでない場合には(ステップS1220にてNO)、制御部100は、制御をステップS1240に切り換える。
ステップS1230にて、制御部100は、制御をステップS1130に戻す。
ステップS1240にて、制御部100は、表示不良の部分の認識を完了する。
ステップS1240にて、制御部100は、表示不良の部分の認識を完了する。
図13および図14を参照して、本実施の形態に係る表示部110における画面の表示態様についてさらに説明する。図13は、表示部110において一つの不良部位が存在している状態を表わす図である。図14は、表示部110において複数の不良部位が存在している状態を表わす図である。
図13を参照して、状態Aとして示されるように、一つの不良部分1310が表示部110に存在している場合、携帯端末10,20は、不良部分1310と、正常部分との敷居をなぞるように通知する(ステップS1110)。状態Bとして示されるように、携帯端末10,20のユーザが不良部分1310と正常部分との境界をなぞると、携帯端末10,20は、敷居1320がなぞられたことを検知する。ユーザが、正常部分を特定するために領域1330にタッチすると、状態Cとして示されるように、領域1330は、正常であることを示すために、たとえば緑色で表示される。領域1340は、不良であることを示すために、たとえば赤色で表示される。
図14を参照して、状態Aとして示されるように、二つの不良部分1410,1420が表示部110に存在している場合、図12に示される処理によると、そのうちの一つの不良部分1410の敷居1430がユーザによってなぞられることで、正常な領域1440と、不良な領域1450とが特定される。この場合、不良部分1420は、不良な領域としては特定されていない。
そこで、制御部100は、図12に示される処理を実行することにより、二つ目の不良部分が表示部110に存在しているか否かを確認する。二つ目の不良部分が表示部110に存在していることが確認されると(ステップS1220にてYES)、図11の処理が再び実行される。制御部100は、その処理により、二つ目の不良部分1420を含む領域1460を不良な領域として認識することができる。
[鏡に映った表示部110の像を撮影して不良部分を認識する場合]
図15を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図15は、カメラ部170による撮影結果に基づいて表示部110の不良を認識する処理(S1500)を表わすフローチャートである。
図15を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図15は、カメラ部170による撮影結果に基づいて表示部110の不良を認識する処理(S1500)を表わすフローチャートである。
具体的には、ユーザは、携帯端末10,20の表示部110を鏡(図示しない)にかざす。カメラ部170は、鏡に映った像を撮影する。制御部100は、撮影によって得られた画像データを用いて表示部110における破損を検出するための処理を実行する。すなわち、制御部100は、カメラに映った画像と、制御部100が表示部110に表示しようとしている画像とを比較し、これらの画像の差異を検出し、差異の結果に応じて表示不良の部分を特定する。
ステップS1500にて、制御部100は、携帯端末10,20の動作モードを、通常使用モードから非常モードに切り換える。表示部110の表示領域の全体は、白色で表示される。
ステップS1510にて、制御部100は、ユーザに対し、カメラ部170の前に鏡を置くように促す。具体的には、制御部100は、その旨のメッセージを表示部110に表示する。または、制御部100は、その旨の音声を音出力部150に出力させる。他の局面において携帯端末10,20がLEDを備えている場合には、制御部100は、その旨を通知するために予め設定された色でLEDを点灯させてもよい。さらに別の態様において、制御部100は、表示部110を鏡に向けるように促してもよい。この場合も、メッセージあるいは音声が同様に出力され、または、LEDが点灯される。
ステップS1520にて、制御部100は、カメラ部170によって取得される画像に基づいて、携帯端末10,20自身の表示部110が当該画像に含まれているか否かを判断する。この判断は、たとえば、表示部110の縁が全て映っているか否かを判断することにより行なわれる。この判断のため、表示部110の縁は、他の表示領域と異なる模様、表面処理その他区別可能な構成であることが望ましい。制御部100は、表示部110が映っていると判断すると(ステップS1520にてYES)、制御をステップS1530に切り換える。そうでない場合には(ステップS1520にてNO)、制御部100は、制御をステップS1590に切り換える。
ステップS1530にて、制御部100は、白色で表示されていた、表示部110の表示領域の全体を、赤色で表示する。さらに、制御部100は、カメラ部170からの信号に基づいて、表示部110の画像を抽出する。仮に、不良部分が表示部110にない場合には、表示領域の全体は、赤色で表示される。他方、不良部分が表示部110に存在する場合には、当該不良部分は赤色で表示されず、赤色が欠けている状態となる。したがって、制御部100は、赤色が欠けていない領域を正常な領域と判断する。
ステップS1540にて、制御部100は、赤色で表示されていた、表示部110の表示領域の全体を、緑色で表示する。さらに、制御部100は、カメラ部170からの信号に基づいて、表示部110の画像を抽出する。ステップS1530の場合と同様に、不良部分が表示部110にない場合には、表示領域の全体は、緑色で表示される。他方、不良部分が表示部110に存在する場合には、当該不良部分は緑色で表示されず、緑色が欠けている状態となる。したがって、制御部100は、緑色が欠けていない領域を正常な領域と判断する。
ステップS1550にて、制御部100は、緑色で表示されていた、表示部110の表示領域の全体を、青色で表示する。さらに、制御部100は、カメラ部170からの信号に基づいて、表示部110の画像を抽出する。ステップS1530の場合と同様に、不良部分が表示部110にない場合には、表示領域の全体は、青色で表示される。他方、不良部分が表示部110に存在する場合には、当該不良部分は青色で表示されず、青色が欠けている状態となる。したがって、制御部100は、青色が欠けていない領域を正常な部分と判断する。
ステップS1560にて、制御部100は、3枚の画像においてRGB(Red Green Blue)すべてが表示されている部分を正常部分(画像を正しく表示可能な領域)と判断する。すなわち、不良部分によっては、特定の色が表示されない場合があるため、制御部100は、最終的に全ての色を表示できない部分を不良部分と判断し、それ以外を正常部分と判断する。
ステップS1570にて、制御部100は、表示領域のうち正常部分を緑色で表示し、不良部分を赤色で表示する。
ステップS1580にて、制御部100は、表示不良の部分の認識を完了する。
ステップS1590にて、制御部100は、ユーザに対して、鏡の位置の修正を促す。具体的には、制御部100は、音出力部150に対して、その旨の音声を出力させる。
ステップS1590にて、制御部100は、ユーザに対して、鏡の位置の修正を促す。具体的には、制御部100は、音出力部150に対して、その旨の音声を出力させる。
なお、表示部110と鏡との位置関係は、相対的なものであるため、表示部110の画像がカメラ部170によって取得されるようにするための位置決めは、当該鏡の位置の変更、および、携帯端末10,20の位置の変更のいずれであってもよい。
ステップS1530〜S1550に関し、制御部100が、カメラ部170の撮影による画像を用いて1ドットごとに良/不良を判断することは困難であるため、たとえば、図9または図10に示されるように、表示部110の表示領域をブロック化し、各ブロックごとに当該判断が行なわれてもよい。
なお、本実施の形態においては、RGBのベタ画像(表示領域全体のドットが同一の色で表示された画像)が例示されているが、良/不良の判断に用いられる画像は、ベタ画像に限られない。
さらに他の局面において、判断用の画像として静止画に代えて動画がフィードバック処理と共に用いられてもよい。この局面については、図19を参照して説明する。
[画面の表示態様]
図16から図18を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様についてさらに説明する。図16は、非常モードが開始されたとき(ステップS1500)における表示部110の状態を表わす図である。携帯端末10,20の動作モードが非常モードになると、制御部100は、表示領域を白色で表示するように表示部110を制御する。このとき、何らかの異常が領域1610において生じていると、領域1610は、白色で表示されず、その他の色たとえば黒色で表示される。
図16から図18を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様についてさらに説明する。図16は、非常モードが開始されたとき(ステップS1500)における表示部110の状態を表わす図である。携帯端末10,20の動作モードが非常モードになると、制御部100は、表示領域を白色で表示するように表示部110を制御する。このとき、何らかの異常が領域1610において生じていると、領域1610は、白色で表示されず、その他の色たとえば黒色で表示される。
図17は、鏡1700に映った携帯端末10の画像1710を表わす図である。画像1710は、不良部分に対応する領域1610の画像として画像1720を含む。
図18は、表示部110における色の変化を表わす図である。
画面1810は、ステップS1530に対応し、制御部100が、表示領域の全体を赤色で表示するべき旨の指示を表示部110に与えた状態を表わす。不良部分に対応する領域1811は、指示通りの赤色で表示されず、他の色で表示される。
画面1810は、ステップS1530に対応し、制御部100が、表示領域の全体を赤色で表示するべき旨の指示を表示部110に与えた状態を表わす。不良部分に対応する領域1811は、指示通りの赤色で表示されず、他の色で表示される。
画面1820は、ステップS1540に対応し、制御部100が、表示領域の全体を緑色で表示するべき旨の指示を表示部110に与えた状態を表わす。図18に示される例では、表示領域の全体が緑色で表示されるため、緑色の表示に関しては、表示部110は、正常となる。
画面1830は、ステップS1550に対応し、制御部100が、表示領域の全体を青色で表示するべき旨の指示を表示部110に与えた状態を表わす。不良部分に対応する領域1831は、指示通りの青色で表示されず、他の色で表示される。
画面1840は、ステップS1550に対応する。制御部100は、3色全てが表示されている領域1841を正常な領域と判断し、そうでない領域1842を不良領域と判断する。
図19を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図19は、鏡に映った画像と携帯端末10,20が表示しようとしている画像とに基づいて表示不良の部分を特定するために制御部100が実行する処理を表わすフローチャートである。
ステップS1900〜S1920,S1980の処理は、図15におけるステップS1500〜1520,S1590の処理と同じである。
すなわち、ステップS1900にて、制御部100は、非常モードを開始する。
ステップS1910にて、制御部100は、ユーザに対し、カメラ部170の前面に鏡を置くように促す。ユーザに対してその旨を促す態様は、ステップS1510と同様である。
ステップS1910にて、制御部100は、ユーザに対し、カメラ部170の前面に鏡を置くように促す。ユーザに対してその旨を促す態様は、ステップS1510と同様である。
ステップS1920にて、制御部100は、カメラ部170から得られる画像に、携帯端末10,20自身の表示部110の画像が映っているか否かを判断する。判断の方法は、ステップS1520と同様である。制御部100は、その画像が映っていると判断すると(ステップS1920にてYES)、制御をステップS1930に切り換える。そうでない場合には(ステップS1920にてNO)、制御部100は、制御をステップS1980に切り換える。
ステップS1930にて、制御部100は、識別用の画像の表示を開始し、またカメラ部170からの画像を確認する。識別用の画像は、たとえば、表示領域を横切るバーのような画像であるが、これに限られない。
ステップS1940にて、制御部100は、カメラ部170の撮影によって得られた信号に基づいて、識別用の画像が確認できたか否かを判断する。たとえば、この判断は、たとえば、表示部110に表示されるべきバーの画像が、カメラ部170によって撮影された画像に含まれているか否かに基づいて行なわれる。制御部100は、識別用の画像が確認できたと判断すると(ステップS1940にてYES)、制御をステップS1950に切り換える。そうでない場合には(ステップS1940にてNO)、制御部100は、制御をステップS1970に切り換える。
ステップS1950にて、制御部100は、識別用画像と、カメラ部170からのカメラ画像とを比較し、その比較の結果に基づいて表示部110の不良部分を検出する。具体的には、制御部100は、各画素単位で、あるいは前述のように予め分割されたブロック単位で、画像の表示内容の差異(データの差)を求め、その差異に応じて表示部110の不良部分を検出する。
ステップS1960にて、制御部100は、記憶部160の領域に展開されている識別用の画像の精度を向上する。たとえば、制御部100は、表示部110に表示されるべきバーを太く表示するための命令を表示部110に与える。その後、制御部100は、制御をステップS1930に戻す。
ステップS1970にて、制御部100は、表示不良の部分の認識を完了する。
ステップS1980にて、制御部100は、ユーザに対して、何らかの報知動作を実行することにより、鏡の位置の修正を依頼する。具体的には、その旨の音声を出力するように音出力部150に音声信号を送出する。
ステップS1980にて、制御部100は、ユーザに対して、何らかの報知動作を実行することにより、鏡の位置の修正を依頼する。具体的には、その旨の音声を出力するように音出力部150に音声信号を送出する。
[画面の表示態様]
図20を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様について説明する。図20は、表示部110における画面の状況とカメラ画像とを表わす図である。
図20を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様について説明する。図20は、表示部110における画面の状況とカメラ画像とを表わす図である。
図20(A)は、表示部110の状況を表わす。表示部110は、不良部分2010を含む。
図20(B)は、鏡2020に映された表示部110の画像2030を表わす。具体的には、画像2030は、表示部110が映された画像である。画像2030は、不良部分2010に対応する画像2040を含む。
図20(C)は、識別用の画像が表示部110に表示された画像2050を表わす。画像2050は、識別用の画像としてのバー2060を含む。バー2060は、一定の太さを有しており、画面上を移動するように制御部100によって制御される。なお、バー2060の移動の方向は、下から上、上から下、右から左、左から右、のいずれであってもよい。
次に、図21を参照して、認識用の画像を用いた不良部分の判定について説明する。図21は、不良部部分の識別画像としてバー2060が表示される態様を表わす図である。
具体的には、図21(A)に示されるように、バー2100は、表示部110において、判定用の画像として表示される。このとき、部分2110は、表示部110において不良な部分と有効な部分との境界に対応する。
図21(B)に示されるように、バー2100よりも太いバー2120が表示部に表示されると、制御部100は、カメラでバー2120を捉えやすいため、上記の判定を容易に実行できるが、反面、不良な部分と有効な部分との境界が荒くなり、有効な部分が不良な部分と誤って判定される場合があり得る。具体的には、図21(B)に示されるように、バー2100よりも太いバー2120が表示部110に表示される。このとき、部分2130は、不良部分と正常部分との境界において認識される。このようにすると、部分2130の幅が部分2110の幅よりも大きいためカメラで捉えやすくなり、制御部100は、敷居付近の領域について、有効な領域であるか不良領域であるかを容易に判定することができる。反面、部分2130は、部分2110よりも大きく、不良領域は、大きく(荒く)なる。そのため、バーの幅は、太いものから細いものまで、変化させていくことが好ましい。
[制御構造]
図22を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図22は、表示部110において表示が有効な部分を用いて最低限の表示対象(アイコン、文字など)を表示するために制御部100が実行する処理を表わすフローチャートである。
図22を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図22は、表示部110において表示が有効な部分を用いて最低限の表示対象(アイコン、文字など)を表示するために制御部100が実行する処理を表わすフローチャートである。
ステップS2200にて、制御部100は、最低限表示モードを開始する。本実施の形態において、最低限表示モードとは、表示部110の一部が破損している場合であっても、破損していない有効な領域を用いて画像を表示する動作モードをいう。
ステップS2210にて、制御部100は、有効表示部分(画像を表示可能な領域)内で最も面積の大きい長方形の表示エリアを特定する。たとえば、制御部100は、不良と判定されていないブロックを特定する。制御部100は、特定された全てのブロックの位置情報を用いて、たとえば隣接するブロックの組み合わせを構成し、その組み合わせの中から、最も面積の大きい長方形を構成するブロックを決定する。
ステップS2220にて、制御部100は、X行方向の縮小率を確認する。具体的には、制御部100は、上記長方形のX方向の長さと、表示部110の表示領域全体のX方向の長さとの比率に基づいて、縮小率を算出する。
ステップS2230にて、制御部100は、Y列方向の縮小率を確認する。具体的には、制御部100は、上記長方形のY方向の長さと、表示部110の表示領域全体のY方向の長さとの比率に基づいて、縮小率を算出する。
ステップS2240にて、制御部100は、ステップS2220,2230において決定された縮小率に基づいて、縮小率を決定する。表示領域が均等に当該長方形に縮小される場合には、X方向およびY方向の縮小率は、同一となる。一方、表示領域が均等に縮小されない場合には、X行方向の縮小率は、ステップS2220において決定された値となり、Y列方向の縮小率は、ステップS2230において決定された値となる。
ステップS2250にて、制御部100は、画像を縮小し、縮小後の画像を表示部110に表示する。
他の局面において、X行方向の縮小率とY列方向の縮小率とを同一としてもよい。その場合、ステップS2220,S2230においてで確認された値のうち、小さな値が画像の縮小に用いられる。このようにすると、携帯端末10,20のユーザは、縮小されているものの、バランスの良い画像を見ることができる。
[表示態様]
図23から図26を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様についてさらに説明する。
図23から図26を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様についてさらに説明する。
図23は、非常モードにおいて不良部分が特定された状態を表わす図である。具体的には、図23(A)に示されるように、表示部110は、本来表示しようとしている画像に対して、実際には、一部の画像を表示することができない。図23(A)に示される画像は、たとえば、制御部100が記憶部160の描画領域に展開した状態を表わす。この状態において図23(B)に示されるように、表示部110の表示領域のうちの領域2310,2320が不良である場合(たとえば、表示領域が破損している場合や、破損領域に隣接しているために不良と判定された場合)、有効表示部分は領域2330である。
図24は、表示対象となる画像を有効表示部分に合せて縮小する状態を表わす図である。具体的には、図24(A)に示されるように、制御部100は、記憶部160の描画領域において、表示部110の有効表示部分に応じた画像を展開する。たとえば、図24(A)の例示においては、X行方向の縮小率は0%であり、Y列方向の縮小率は、34%であるが、縮小率の値は、これらに限られない。他の局面において、表示部110の表示領域が10×10の100ブロックに分割される場合には、縮小率は、10%単位で設定される構成であってもよい。制御部100は、その展開された画像のデータを表示部110に出力することにより、有効表示部分2400に画像2410を表示する(ステップS2250)。
図25は、縮小された画像が有効表示部分に表示される態様を表わす図である。図25(A)に示されるように、制御部100は、記憶部160の描画領域において、有効表示部分2500に収まるように、表示対象の画像を均等の縮小率で縮小する。図25(B)に示されるように、制御部100は、縮小後のデータを表示部110に出力することにより、縮小された画像2510を、有効表示部分2500に表示する。
図26を参照して、ステップS2210における長方形の表示エリアの決定について説明する。図26は、表示部110における有効表示部分とそうでない部分との表示、および長方形の表示エリアの決定の結果を表わす図である。
画面2601に示されるように、有効表示部分2610が1つのエリアでかつ長方形である場合、有効表示部分2610が、画像を表示するために有効である領域2611として判断される。
画面2602に示されるように、有効表示部分2620が連続する1つの領域であるけれども長方形でない場合には、有効表示部分2620のうち最も大きな長方形が表示エリアとして特定される。具体的には、領域2621が表示エリアとなり、領域2622は画像の表示のために用いられない。
画面2603に示されるように、有効表示部分が領域2630と領域2631のように2つの領域に分かれている場合、その複数の領域のうち最も大きな面積を有する長方形が有効表示部分として特定される。具体的には、領域2632が有効表示部分として特定される。
図27を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図27は、表示部110の表示領域のうち10%程度が破損している場合に実行される処理を表わすフローチャートである。
ステップS2700にて、制御部100は、最低限表示モードを開始する。
ステップS2710にて、制御部100は、表示不良部分にコンテンツがあるか否かを判断する。この判断は、たとえば、記憶部160の描画領域に展開されたデータと、表示部110において不良が特定された領域を表わす位置情報との比較に基づいて行なわれる。制御部100は、表示不良部分にコンテンツがあると判断すると(ステップS2710にてYES)、制御をステップS2720に切り換える。そうでない場合には(ステップS2710にてNO)、制御部100は、制御をステップS2750に切り換える。
ステップS2710にて、制御部100は、表示不良部分にコンテンツがあるか否かを判断する。この判断は、たとえば、記憶部160の描画領域に展開されたデータと、表示部110において不良が特定された領域を表わす位置情報との比較に基づいて行なわれる。制御部100は、表示不良部分にコンテンツがあると判断すると(ステップS2710にてYES)、制御をステップS2720に切り換える。そうでない場合には(ステップS2710にてNO)、制御部100は、制御をステップS2750に切り換える。
ステップS2720にて、制御部100は、表示不良部分のすべてのコンテンツの回避先があるか否かを判断する。この判断は、たとえば、記憶部160に展開されている画像の表示のための位置情報と、表示領域において異常が検出されていない正常な領域の面積と、の比較に基づいて行なわれる。有効表示部分の面積が、各コンテンツの表示のために必要な面積を上回る場合には、制御部100は、当該回避先があると判断する。制御部100は、当該回避先があると判断すると(ステップS2720にてYES)、制御をステップS2740に切り換える。そうでない場合には(ステップS2720にてNO)、制御部100は、制御をステップS2730に切り換える。
ステップS2730にて、制御部100は、ユーザに対して、表示できないコンテンツがある旨を通知する。具体的には、制御部100は、その旨のメッセージを表示部110に表示する。あるいは、制御部100は、その旨の音声を音出力部150に出力させる。さらに他の局面において、携帯端末10,20がバイブレータその他の振動機能を有する場合には、制御部100は、当該振動機能を実行してもよい。
ステップS2740にて、制御部100は、不良部分を可能な限り回避して表示される画像を作成する。あるいは、有効表示部分の面積が、コンテンツの表示に必要な面積を上回る場合には、制御部100は、当該有効表示部分にコンテンツを配列する。たとえば、表示領域が予め複数のブロックに分けられている場合には、制御部100は、有効表示部分に含まれるブロックの各々に対して、コンテンツ(たとえばアイコン)を配列する。配列の順序は、たとえば、表示対象となるコンテンツのファイル名の昇順に基づく。
ステップS2750にて、制御部100は、作成した画像を表示部110に表示させる。
図28を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の画面の表示態様について説明する。図28は、表示部110における画像の表示態様を表わす図である。図28(A)は、表示部110が本来表示しようとしている画像を表わす。表示領域において、アイコン2810,2820,2830,2840,2850,2860,2870を表示するためのデータが、記憶部160の描画領域に読み出されている。
図28(B)は、表示部110の表示領域の中央の領域2800が破損により表示不良となっている状態を表わす図である。
図28(A)および図28(B)に示される場合において、携帯端末10,20がそれらの画像をそのまま表示しようとすると、図28(C)に示されるように、表示不良の領域2800によって本来表示されるべき画像の一部が妨げられる場合がある。
そこで、図28(D)に示されるように、ある局面において、制御部100は、表示不良の領域2800を回避することにより、表示対象となるアイコンを表示することができる。具体的には、たとえば、有効な表示領域である表示部110の周辺部分に表示対象となる画像を表示する。この場合、回避のための配列のパターンとしては、表示不良の領域が表示部110の表示領域の中央部にある場合には、その領域を囲むように左回りまたは右回りで配列するように設定される。他の局面において、表示不良の領域が表示領域の端にある場合には、有効表示部分において上から下に、あるいは、左から右に表示するように、予め設定されていてもよい。
その結果、図28(E)に示されるように、表示部110は、表示不良の領域2800を残しつつ、他の画像を正常な領域に表示することができる。
図29から図31を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様についてさらに説明する。図29は、ステップS2750における画像の表示処理の一例を表わす図である。
図29(A)は、表示部110が本来表示しようとしている画像を表わす。図29(B)は、実際表示部110において破損が生じている場合に画面が表示されている状態を表わす。
図29(C)は、表示不良の領域2800を避けてアイコンを表示する態様を表わす。この態様では、各アイコンは、本来表示されるべき位置と同じ行に配置される。したがって、行方向の座標値は、配置の変更前の座標値と同じである。
図29(D)は、表示不良の領域2800に重なる画像を、表示部110において依然として表示可能な領域のうち面積が広い部分に配置する態様を表わす図である。たとえば、複数の矩形の有効表示部分が表示部110に存在する場合、制御部100は、矩形の有効表示部分を構成するブロックの数に基づいて、各有効表示部分の面積を算出する。制御部100は、大きな面積を有する有効表示部分から順に、かつ、アイコンの識別番号順に、各アイコンを配列する。
図29(E)は、表示不良の領域2800に重なって表示される画像だけでなく、すべての画像を表示部110において表示可能な領域に順次配置する態様を表わす図である。
図30は、ステップS2730においてすべての画像が表示不良の部分を回避できない場合に表示部110に表示される態様を表わす図である。図30(A)は、表示部110が本来表示しようとしている画像を表わす。図30(B)は、実際に表示部110において表示不良の領域3010が生じている状態を表わす図である。図30(C)は、図29に示される態様で画像を表示しようとする状態を表わす図である。この場合、依然として、一部の画像は、表示不良の領域3010によって妨げられている。
図30(B)と図30(C)とを比べると、領域3010によって遮られる画像の数が異なる。この場合、仮に、全ての画像が領域3010を回避することができない場合であっても、より多くの画像が表示される態様(図30(C))が望ましい。
図31は、表示部110の表示領域全体にコンテンツ(画像)が表示される場合において表示不良が生じた状態を表わす図である。具体的には、図31(A)に示されるように、表示部110は、その表示領域全体にコンテンツ(画像)を表示しようとする。図31(B)に示されるように、表示不良の領域3110が形成されると、コンテンツ(画像)が領域3110よりも大きいため、表示部110は、領域3110を回避してコンテンツ(画像)を表示することができない。そのため、この場合、制御部100は、回避のための画像として、図31(A)に示される画像と同じ画像を表示する。
図32を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20の制御構造についてさらに説明する。図32は、表示部110が殆ど(たとえば、90%程度)破損している場合における処理を表わすフローチャートである。
ステップS3200にて、制御部100は、最低限表示モードを開始する。
ステップS3210にて、制御部100は、表示部110において有効表示部分がアイコン1つ分以上の表示を行なうことが可能か否かを判断する。この判断は、たとえば、有効表示部分を占める画素数と、表示対象となるアイコン1つの画素数との比較に基づいて行なわれる。なお、アイコン1つ分以上の表示は、単純に面積だけでは判断できない点に注意すべきである。一定以上の大きさの長方形の領域が表示部110において確保されなければならない。たとえば、縦の長さがアイコンの半分、横の長さがアイコンの倍の領域が存在している場合、その領域の面積は、アイコンの面積と同じであるが、形状が一致しないため、制御部100は、アイコンを当該領域に表示させることはできない。この場合、領域に合わせて画像は縮小され、あるいは、領域の形状に応じて画像の縮小率が変更されることになる。制御部100は、有効表示部分がアイコン1つ分以上表示できると判断すると(ステップS3210にてYES)、制御をステップS3220に切り換える。そうでない場合には(ステップS3210にてNO)、制御部100は、制御をステップS3240に切り換える。
ステップS3210にて、制御部100は、表示部110において有効表示部分がアイコン1つ分以上の表示を行なうことが可能か否かを判断する。この判断は、たとえば、有効表示部分を占める画素数と、表示対象となるアイコン1つの画素数との比較に基づいて行なわれる。なお、アイコン1つ分以上の表示は、単純に面積だけでは判断できない点に注意すべきである。一定以上の大きさの長方形の領域が表示部110において確保されなければならない。たとえば、縦の長さがアイコンの半分、横の長さがアイコンの倍の領域が存在している場合、その領域の面積は、アイコンの面積と同じであるが、形状が一致しないため、制御部100は、アイコンを当該領域に表示させることはできない。この場合、領域に合わせて画像は縮小され、あるいは、領域の形状に応じて画像の縮小率が変更されることになる。制御部100は、有効表示部分がアイコン1つ分以上表示できると判断すると(ステップS3210にてYES)、制御をステップS3220に切り換える。そうでない場合には(ステップS3210にてNO)、制御部100は、制御をステップS3240に切り換える。
ステップS3220にて、制御部100は、有効表示部分に表示するアイコンを選定する。ステップS3230にて、制御部100は、表示部110に表示されるべき画像を作成し、その作成した画像を表示部110に表示させる。表示されるアイコンは、携帯端末10,20において予め定義されている。あるいは、携帯端末10,20のユーザが任意に設定できる構成であってもよい。また、他の局面において、利用できる領域の大きさによって、表示するアイコンの数を変更することもできる。たとえば、アイコン1つ分の領域しか表示部110に存在していない場合には、制御部100は、携帯端末10,20が保持するデータのバックアップを開始するためのアイコンを、表示部110に表示してもよい。たとえば、2つのアイコン分の面積がある場合には、制御部100は、上記アイコンの他に、「着呼」アイコンを表示部110に表示してもよい。
ステップS3240にて、制御部100は、最低限の表示ができない旨を通知する。たとえば、制御部100は、その旨を通知するメッセージを表示部110に表示する。あるいは、制御部100は、その旨の音声を音出力部150に出力させる。あるいは、他の局面において、制御部100は、携帯端末10,20を振動させることにより、あるいは、LEDその他の発光部(図示しない)を、非常の通知として予め規定された色で発光させることにより、その旨を通知してもよい。
図33および図34を参照して、本実施の形態に係る携帯端末10,20における画面の表示態様についてさらに説明する。図33および図34は、表示部110の表示領域が殆ど破損している場合における画面の表示の状態を表わす図である。
図33(A)は、表示部110が本来表示しようとしている画像を表わす。この画像は、実際には、記憶部160の描画領域に展開されたデータに基づいている。図33(B)は、表示部110の表示領域のうち領域3310のみが有効に機能している状態を表わす図である。
図34(A)は、表示部110が表示しようとする画像を表わす。この画像は、記憶部160の描画領域に展開されたデータに基づく。図34(B)は、表示部110の大半を占める領域3400が破損しており、領域3410のみが有効である状態を表わす図である。この場合、ユーザは、データのバックアップを領域3410に表示されるアイコン(「開始」)を操作することにより指示することができる。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、画像表示領域が破損等により画像を正しく表示できない場合であっても、画像表示領域のうちの一部の有効な表示領域に画像を表示することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,20 携帯端末、100 制御部、110 表示部、111 タッチパネル、112 キー入力部、120 操作部、130 衝撃検知部、140 音入力部、150 音出力部、160 記憶部、161 プログラム、162 データ、170 カメラ部、180 電話網通信部、181 アンテナ、2060,2100,2120 バー。
Claims (10)
- 画像表示端末であって、
タッチパネルを有する表示装置と、
前記画像表示端末の動作を制御するための制御装置と、
前記制御装置に接続されているメモリとを備え、
前記制御装置は、
前記表示装置の表示領域における表示不良を検出し、
前記表示不良が生じている領域を認識し、
前記表示領域の全体に表示される画像を、前記表示領域のうちの正常な領域に表示する、画像表示端末。 - 前記画像表示端末に対する衝撃を検知するための衝撃検知手段をさらに備え、
前記制御装置は、前記衝撃に基づいて、前記表示不良を検出する、請求項1に記載の画像表示端末。 - 前記制御装置は、前記表示領域に対するタッチ操作に基づいて、前記表示不良を検出する、請求項1または2に記載の画像表示端末。
- 前記制御装置は、前記正常な領域に対するタッチ操作に基づいて、前記表示不良が生じている領域を認識する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像表示端末。
- 前記制御装置は、前記表示不良の領域と、前記正常な領域との境界に対するタッチ操作に基づいて、前記表示不良が生じている領域を認識する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像表示端末。
- 前記表示領域の面と同じ面に配置されたカメラをさらに備え、
前記制御装置は、前記表示領域に表示されている映像を前記カメラを用いて撮影することにより得られる画像のデータと、前記表示領域に前記映像を表示するためのデータとの差に基づいて、前記表示不良が生じている領域を認識する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像表示端末。 - 前記表示不良の領域が前記表示領域の全体に占める割合が予め設定された割合よりも小さい場合に、前記制御装置は、前記表示不良の領域を回避するように配列を変更して、前記表示領域の全体に表示される画像を、前記正常な領域に表示する、請求項1〜6のいずれかに記載の画像表示端末。
- 前記表示不良の領域が前記表示領域の全体に占める割合が予め設定された割合よりも大きい場合に、前記制御装置は、前記表示領域の全体に表示される画像を縮小して、縮小によって得られた画像を前記正常な領域に表示する、請求項1〜7のいずれかに記載の画像表示端末。
- 画像表示端末を制御するための方法であって、前記画像表示端末は、タッチパネルを有する表示装置と、前記画像表示端末の動作を制御するための制御装置と、前記制御装置に接続されているメモリとを備えており、
前記方法は、
前記制御装置が、前記表示装置の表示領域における表示不良を検出するステップと、
前記制御装置が、前記表示不良が生じている領域を認識するステップと、
前記制御装置が、前記表示領域の全体に表示される画像を、前記表示領域のうちの正常な領域に表示するステップとを含む、画像表示端末を制御するための方法。 - 画像表示端末を制御するためのプログラムであって、前記画像表示端末は、タッチパネルを有する表示装置と、前記画像表示端末の動作を制御するための制御装置と、前記制御装置に接続されているメモリとを備えており、前記プログラムは、前記制御装置に、
前記表示装置の表示領域における表示不良を検出するステップと、
前記表示不良が生じている領域を認識するステップと、
前記表示領域の全体に表示される画像を、前記表示領域のうちの正常な領域に表示するステップとを実行させる、プログラム。
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