JP2013111370A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、当否判定結果に基づく予告報知を多彩な態様で効果的に実行可能な遊技台を提供することを目的とする。
【解決手段】パチンコ機100は、保留表示画像a1〜a4による第一の予告と、役物750aによる第二の予告の両方を行う場合に、保留表示画像a1〜a4よりも役物750aを優先させることで、少なくとも所定の期間は保留表示画像a1〜a4の一部を秘匿可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)、弾球遊技機(パチンコ機)あるいは封入式遊技機に代表される遊技台に関する。
保留されている変動表示における大当りの信頼度を当該変動表示の開始前に遊技者に予告する先読み予告報知を行う遊技台が知られている(特許文献1)。
特開2009−254495号公報
従来の遊技台は、当否判定結果に基づく予告報知を多彩な態様で効果的に実行するのが困難であるという問題を有している。
本発明は、当否判定結果に基づく予告報知を多彩な態様で効果的に実行可能な遊技台を提供することにある。
上記目的は、所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段と、図柄の変動表示を行った後、当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示する図柄表示手段と、所定の予告条件が成立した場合に、前記変動表示の開始前に予告を行うことが可能な予告手段と、を備えた遊技台であって、前記予告手段が、第一の予告および第二の予告の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は該第一の予告の一部が秘匿されることを特徴とする遊技台によって達成される。
本発明によれば、当否判定結果に基づく予告報知を多彩な態様で効果的に実行することができる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の当否判定テーブルの一例を示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の図柄決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の予告1に対応する特図先読み予告実行可否判定テーブル等の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の予告2に対応する特図先読み報知態様決定テーブル等を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の予告3に対応する特図先読み報知態様決定テーブル等を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は第1副制御部画像処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は、第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理における特図先読み処理の流れを示すフローチャート(その1)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理における特図先読み処理の流れを示すフローチャート(その2)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における始動情報取得時の第1副制御部先読み処理の流れを示すフローチャート(その1)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における始動情報取得時の第1副制御部先読み処理の流れを示すフローチャート(その2)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部における特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例3の変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例4によるパチンコ機100の特図先読み予告報知の報知態様を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例5によるパチンコ機100を説明する図である。 本発明の一実施の形態の実施例6によるパチンコ機100を説明する図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での画像表示の隠蔽を説明する図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また、透明板部材118は、その側面に1または複数の光源を有し、所定の報知条件が成立したことに基づいて、点灯された該複数の光源から照射された光を遊技者の側に反射する反射部を所定の意匠の形状に設けられている。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、パチンコ機100は、主制御部300から第1副制御部400への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に特図A〜特図Jのいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、後述の特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(ステップS231)並びに特図先読み処理(ステップS224)で主に使用される特図選択テーブルについて説明する。図6に示す各テーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。本実施の形態では、特図選択テーブルは、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理と、特図先読み処理とにおいて共通化されている。なお、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理と特図先読み処理とで異なる特図選択テーブルが設定されていてもよい。図6は、特図選択テーブルの一例を示し、図6(a)は特図1用の当否判定用低確率テーブルを示し、図6(b)は特図2用の当否判定用低確率テーブルを示し、図6(c)は特図1用の当否判定用高確率テーブルを示し、図6(d)は特図2用の当否判定用高確率テーブルを示している。
図6(a)乃至図6(d)に示す当否判定用テーブルは、左列に「特図確率」、中列に「乱数範囲」および右列に「当否結果」の項目で構成されている。図6(a)および図6(b)に示す左列の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。中列の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。
図6(a)に示す特図1用の当否判定用低確率テーブルでは、「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜10383および数値110384〜65535の4つに区分されている。右列の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000および数値10384〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10220〜10383に対応して「小当り」が割り当てられている。
図6(b)に示す特図2用の当否判定用低確率テーブルでは、「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜65535の3つに区分されている。右列の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000および数値10220〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2用の当否判定用低確率テーブルでは、特図1用の当否判定用低確率テーブルと異なり、「当否結果」が「小当り」に割り当てられていない。
図6(c)に示す特図1用の当否判定用高確率テーブルでは、「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12191、数値12192〜12354および数値112355〜65535の4つに区分されている。右列の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000および数値12355〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12191に対応して「大当り」が割り当てられ、数値12192〜12354に対応して「小当り」が割り当てられている。
図6(d)に示す特図2用の当否判定用高確率テーブルでは、「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12191、数値12192〜65535の3つに区分されている。右列の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000および数値12192〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12191に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2用の当否判定用高確率テーブルでは、特図1用の当否判定用高確率テーブルと異なり、「当否結果」が「小当り」に割り当てられていない。
主制御部300の基本回路302は、特図1変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用低確率テーブルまたは当否判定用高確率テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合に、取得した当り判定用乱数値が10001〜10219の範囲内にあれば特図1変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が10220〜10383の範囲内にあれば特図1変動遊技を当選(小当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および10384〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
本例では、当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。図6(a)に示すように、特図1変動遊技において特図低確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)であるから、特図低確率状態での特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)である。また、特図低確率状態で小当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10220〜10383(数値範囲の大きさは164)であるから、特図低確率状態での特図1変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=164/65536)である。
また、図6(c)に示すように、例えば、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合に、取得した当り判定用乱数値が10001〜12191の範囲内にあれば特図1変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が12192〜12354の範囲内にあれば特図1変動遊技を当選(小当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および12355〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
本例では、当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。図6(c)に示すように、特図1変動遊技において特図高確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜12191(数値範囲の大きさは2191)であるから、特図高確率状態での特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2191/65536)である。また、特図高確率状態で小当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は12192〜12354(数値範囲の大きさは163)であるから、特図低確率状態での特図1変動遊技の小当りの当選確率は、約1/402(=163/65536)である。
このように特図1変動遊技の大当り当選確率は、特図低確率状態よりも特図高確率状態の方が高くなり、特図1変動遊技の小当り当選確率は、特図低確率状態と特図高確率状態とでほぼ同じになるように設定されている。
主制御部300の基本回路302は、特図2変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用低確率テーブルまたは当否判定用高確率テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、図6(b)に示すように、当否判定時の遊技状態が特低高確率状態である場合に、取得した当り判定用乱数値が10001〜10219の範囲内にあれば特図1変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および10220〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
本例では、当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。図6(b)に示すように、特図2変動遊技において特図低確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)であるから、特図低確率状態での特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)である。
また、図6(d)に示すように、例えば、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合に、取得した当り判定用乱数値が10001〜12191の範囲内にあれば特図2変動遊技を当選(大当り)と判定し、取得した当り判定用乱数値が0〜10000および12192〜65535の範囲内にあれば非当選(はずれ)と判定する。
本例では、当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。図6(d)に示すように、特図2変動遊技において特図高確率状態で大当りと判定される当り判定用乱数値の数値範囲は10001〜12191(数値範囲の大きさは2191)であるから、特図高確率状態での特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2191/65536)である。
このように特図2変動遊技の大当り当選確率は、特図低確率状態よりも特図高確率状態の方が高くなるように設定されている。
次に、図7を用いて、後述の特図2関連抽選処理(ステップS229)および特図1関連抽選処理(ステップS231)並びに特図先読み処理(ステップS224)で主に使用される特図決定用テーブルについて説明する。図7に示す各テーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図7(a)は、大当り図柄決定用テーブルを示し、図7(b)は、小当り図柄決定用テーブルを示し、図7(c)は、はずれ図柄決定用テーブルを示している。
図7(a)に示すように、大当り図柄決定用テーブルは、左列の「図柄乱数振り分け」および右列の「大当り図柄」の項目で構成されている。左列の「図柄乱数振り分け」は、取得した当り時用特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数振り分け」は、「特図1」および「特図2」に区分されている。「特図1」は特図1変動遊技を示し、「特図2」は特図2変動遊技を示している。左列の「大当り図柄」は、図6(a)乃至図6(d)に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果が「大当り」と判定された場合に特図1または特図2表示装置212、214に停止表示される図柄を示している。
左列の「図柄乱数振り分け」の項目「特図1」に対応して、数値0〜52、数値53〜75、数値76〜83、数値84〜87、数値88〜93および数値94〜99の6つに区分され、「特図2」に対応して、数値0〜61、数値62〜94および数値95〜99の3つに区分されている。
図7(a)に示すように、「大当り図柄」は、「特図1」かつ「図柄乱数振り分け」が数値0〜52に対応して「特図A」、数値53〜75に対応して「特図B」、数値76〜83に対応して「特図C」、数値84〜87に対応して「特図D」、数値88〜93に対応して「特図E」、数値94〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「大当り図柄」は、「特図2」かつ「図柄乱数振り分け」が数値0〜61に対応して「特図A」、数値62〜94に対応して「特図B」、数値95〜99に対応して「特図C」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられ、「特図D」から「特図F」の停止図柄態様は割り当てられていない。なお、図7(a)では、停止図柄態様が割り当てられていないことを「−」として表している。
本実施の形態によるパチンコ機100は、特図1変動遊技において全ての大当りである「特図A」から「特図F」のうちのいずれか1つが選択されるようになっている。これに対し、パチンコ機100は、特図2変動遊技において相対的に有利度の高い大当りである「特図A」から「特図C」のみが選択され、相対的に有利度の低い大当りである「特図D」、「特図E」および「特図F」が選択されないようになっている。すなわち、特図2変動遊技は、特図1変動遊技と比較して、相対的に有利度の高い大当りが選択され易くなっている。したがって、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも有利な変動遊技となるように構成されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技状態によらずに同一の大当り図柄決定用テーブルを用いるように構成されているが、遊技状態に応じて「図柄乱数振り分け」の数値範囲を異ならせたテーブルを用いるように構成されていてもよい。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に特図A〜特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。当り時用特図決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図1変動遊技に基づく大当りの場合の「特図A」が選択される確率は53%(=53/100)、「特図B」が選択される確率は23%(=23/100)、「特図C」が選択される確率は8%(=8/100)、「特図D」が選択される確率は4%(=4/100)、「特図E」が選択される確率は6%(=6/100)および「特図F」が選択される確率は6%(=6/100)である。
主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に特図A〜特図Cのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。当り時用特図決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図2変動遊技に基づく大当りの場合の「特図A」が選択される確率は62%(=62/100)、「特図B」が選択される確率は33%(=33/100)および「特図C」が選択される確率は5%(=5/100)、「特図D」から「特図F」が選択される確率は0%(=0/100)である。
図7(b)に示すように、小当り図柄決定用テーブルは、左列の「図柄乱数振り分け」および右列の「小当り図柄」の項目で構成されている。右列の「図柄乱数振り分け」は、取得した当り時用特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数振り分け」は、「特図1」および「特図2」に区分されている。「特図1」は特図1変動遊技を示し、「特図2」は特図2変動遊技を示している。左列の「小当り図柄」は、図6(a)乃至図6(c)に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果が「小当り」と判定された場合に特図1または特図2表示装置212、214に停止表示される図柄を示している。
左列の「図柄乱数振り分け」の項目「特図1」に対応して、数値0〜69および数値70〜99の2つに区分され、「特図2」に対応して、数値は割り当てられていない。なお、図7(b)では、数値や停止図柄態様が割り当てられていないことを「−」として表している。
図7(b)に示すように、「小当り図柄」は、「特図1」かつ「図柄乱数振り分け」が数値0〜68に対応して「特図G」、数値70〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「小当り図柄」は、「特図2」では停止図柄態様が割り当てられていない。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に特図Gまたは特図Hのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。当り時用特図決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図1変動遊技に基づく小当りの場合の「特図G」が選択される確率は70%(=70/100)、「特図H」が選択される確率は30%(=30/100)である。
図7(c)に示すように、はずれ図柄決定用テーブルは、左列の「図柄乱数振り分け」および右列の「はずれ図柄」の項目で構成されている。左列の「図柄乱数振り分け」は、取得した当り時用特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数振り分け」は、「特図1」および「特図2」に区分されておらず、はずれ図柄決定用テーブルは特図1変動遊技および特図2変動遊技のいずれの場合でも参照される。左列の「はずれ図柄」は、図6(a)乃至図6(d)に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果が「はずれ」と判定された場合に特図1または特図2表示装置212、214に停止表示される図柄を示している。左列の「図柄乱数振り分け」は数値0および数値1〜99の2つに区分されている。
図7(c)に示すように、「はずれ図柄」は、「図柄乱数振り分け」が数値0に対応して「特図I」、数値1〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230または特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212または特図2表示装置214に特図Iまたは特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。はずれ図柄決定用乱数値の数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図1変動遊技または特図2変動遊技に基づくはずれの場合の「特図I」が選択される確率は1%(=1/100)であり、「特図J」が選択される確率は99%(=99/100)である。本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定結果がはずれの場合には、図柄決定時にはずれ図柄決定用乱数値を別途取得するように構成されている。
次に、図8を用いて、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み処理のステップS1211およびS1213で主に使用される特図先読み予告実行可否抽選テーブルについて説明する。図8に示す各テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。図8(a)は、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否判定テーブルを示している。
図8(a)に示すように、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否判定テーブルは、左列の「特図」および右列の「先読み予告実行可否乱数振り分け」の項目で構成されている。左列の「特図」は、後述する特図先読み処理(ステップS1003、S1006、S1007、S1103、S1106およびS1107)で決定された特図先読み結果(以下、「事前判定結果」と称する場合がある)を示している。「特図」は、特図先読み結果が「特図A」、「特図B」および「特図I」のグループと、「特図C」から「特図H」および「特図J」のグループとの2つに区分されている。右列の「先読み予告実行可否乱数振り分け」は、取得した予告1実行可否判定乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示し、「実行」および「非実行」に区分されている。「実行」は予告1に対応する特図先読み予告を実行することを示し、「非実行」は予告1に対応する特図先読み予告を実行しないことを示している。
左列の「特図」が「特図A」、「特図B」および「特図I」のいずれかである場合、「先読み予告実行可否乱数振り分け」の「実行」には数値0〜39が割り当てられ、「非実行」には数値40〜99が割り当てられている。左列の「特図」が「特図C」から「特図H」および「特図J」のいずれかである場合、「先読み予告実行可否乱数振り分け」の「実行」には数値が割り当てられておらず、「非実行」には数値0〜99が割り当てられている。なお、図8(a)では、数値が割り当てられていないことを「−」として表している。
第1副制御部400の基本回路402は、予告1に対応する特図先読み予告を実行するか否かを決定するために、例えばRAM408の所定の領域に設けられた予告1実行可否判定乱数カウンタから予告1実行可否判定乱数値を取得し、特図先読み結果が「特図A」、「特図B」および「特図I」のいずれかであり、取得した当該乱数値が0〜39の範囲内にあれば予告1に対応する特図先読み予告を実行すると判定し、取得した当該乱数値が40〜99に範囲内にあれば予告1に対応する特図先読み予告を実行しない(非実行)と判定する。また、基本回路402は、特図先読み結果が「特図C」から「特図H」および「特図J」のいずれかである場合には、取得した当該乱数値によらず、予告1に対応する特図先読み予告を実行しない(非実行)と判定する。
本実施の形態によるパチンコ機100は、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否を抽選により決定するように構成されているが、これに限られず、例えば乱数値によらず特図先読み結果のみに基づいて実行可否を決定するように構成されていてもよい。
図8(b)は、予告1に対応する特図先読み予告パターン(以下、特図先読み予告パターンを「特図先読み予告報知態様」または「特図先読み報知態様」と称する場合がある)決定テーブルを示している。図8(b)に示すように、予告1に対応する特図先読み予告パターン決定テーブルは、左列の「特図」および右列の「予告パターン乱数振り分け」の項目で構成されている。左列の「特図」は、後述する特図先読み処理(ステップS1003、S1006、S1007、S1103、S1106およびS1107)で決定された特図先読み結果(以下、「事前判定結果」と称する場合がある)を示している。「特図」は、特図先読み結果が「特図A」、「特図B」および「特図I」の3つに区分されている。右列の「予告パターン乱数振り分け」は、取得した予告1パターン決定乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示し、「チャンス」、「熱」および「当」の3つに区分されている。「チャンス」は、「チャンス」の文字または音声を含む特図先読み予告報知態様で実行されることを示し、「熱」は、「熱」の文字または音声を含む特図先読み予告報知態様で実行されることを示し、「当」は、「当」の文字または音声を含む特図先読み予告報知態様で実行されることを示している。
左列の「特図」が「特図A」である場合に、「予告パターン乱数振り分け」の「チャンス」には数値0〜44が割り当てられ、「熱」には数値45〜94が割り当てられ、「当」には数値95〜99が割り当てられている。「特図B」である場合に、「予告パターン乱数振り分け」の「チャンス」には数値0〜57が割り当てられ、「熱」には数値58〜97が割り当てられ、「当」には数値98〜99が割り当てられている。「特図I」である場合に、「予告パターン乱数振り分け」の「チャンス」には数値0〜89が割り当てられ、「熱」には数値90〜99が割り当てられ、「当」には数値が割り当てられていない。なお、図8(b)では、数値が割り当てられていないことを「−」として表している。
第1副制御部400の基本回路402は、予告1に対応する特図先読み予告を実行すると判定した後に予告パターンを決定するために、例えばRAM408の所定の領域に設けられた予告1パターン決定乱数カウンタから予告1パターン決定乱数値を取得し、特図先読み結果が「特図A」であり、取得した当該乱数値が0〜44の範囲内にあれば予告パターンを「チャンス」に決定し、取得した当該乱数値が45〜94の範囲内にあれば予告パターンを「熱」に決定し、取得した当該乱数値が95〜99の範囲内にあれば予告パターンを「当」に決定する。第1副制御部400の基本回路402は、特図先読み結果が「特図B」であり、取得した当該乱数値が0〜57の範囲内にあれば予告パターンを「チャンス」に決定し、取得した当該乱数値が58〜97の範囲内にあれば予告パターンを「熱」に決定し、取得した当該乱数値が98〜99の範囲内にあれば予告パターンを「当」に決定する。第1副制御部400の基本回路402は、特図先読み結果が「特図I」であり、取得した当該乱数値が0〜89の範囲内にあれば予告パターンを「チャンス」に決定し、取得した当該乱数値が90〜99の範囲内にあれば予告パターンを「熱」に決定し、予告パターンを「当」に決定することはない。
予告1に対応する特図先読み予告パターン決定テーブルの最下欄には、特図1変動遊技における各予告パターンの大当り信頼度[%]が示されている。大当り信頼度は、特定の当否判定結果(例えば、大当り)を導出することの可能性の高低、すなわち特図先読み予告が実行された場合に「大当り」に当選する可能性の高低を表し、「(大当り時の特図先読み予告の出現率)/(「大当り時の特図先読み予告の出現率」+「はずれ時の特図先読み予告の出現率」)×100」で求められる。大当り時の特図先読み予告の出現率とはずれ時の特図先読み予告の出現率との和(上記の式の分母)は、特図先読み予告の総出現率となる。図8(b)に示すように、特図1変動遊技において、予告パターン「チャンス」の特図先読み予告が実行された場合の大当り信頼度は13.49%であり、「熱」の特図先読み予告が実行された場合の大当り信頼度は33.78%であり、「当」の特図先読み予告が実行された場合の大当り信頼度は100%である。パチンコ機100は、大当り時の特図先読み予告の出現率の低い予告パターン程大当り信頼度が高く設定されている。図示は省略するが、特図2変動遊技における大当り当選確率は、特図1変動遊技における大当り当選確率と異なっている。このため、特図2変動遊技における各予告パターンの出現率は特図1変動遊技における各予告パターンの出現率と異なり、また、特図2変動遊技における各予告パターンの大当り信頼度は特図1変動遊技のおける各予告パターンの大当り信頼度と異なる。
上述の出現率は、1変動において対象となる予告が実行される確率を示すものである。なお、予告毎に予め定められる出現率および大当り信頼度は、1つの値に限る必要は無く、例えば遊技状態毎に異なる値が定められていても良いし、1の遊技状態において、値が所定の幅で増減するようなものであっても良い。
次に、図9を用いて、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み処理のステップS1227で主に使用される予告2に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルについて説明する。図8(a)に示す当該テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。図8(a)は、予告2に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルを示している。詳細は後述するが、予告2は保留先読み予告であって、予告2に対応する特図先読み予告は、演出表示領域208d内の保留表示領域701に表示される保留表示画像の表示態様により報知される。パチンコ機100は、保留表示画像の表示態様を変更することにより、当該保留表示画像に対応する特図変動遊技の特図先読み結果を報知するように構成されている。パチンコ機100は、予告2に対応する特図先読み予告報知態様の抽選処理を始動情報取得時に常に実行するように構成されている(詳細は後述)。
図9(a)に示すように、予告2に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルは、左列の「先読み結果」、中列の「乱数範囲(数)」および右列の「先読み報知態様」の項目で構成されている。左列の「先読み結果」は、後述する特図先読み処理(ステップS1003、S1006、S1007、S1103、S1106およびS1107)で決定された特図先読み結果を示している。「先読み結果」は、特図先読み結果が「特図A」および「特図B」のグループと「特図I」および「特図J」のグループの2つに区分されている。中列の「乱数範囲(数)」の「乱数範囲」は、取得した予告2報知態様抽選乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜256)を示し、「(数)」は乱数範囲に含まれる乱数の個数を示している。右列の「先読み報知態様」は予告2に対応する特図先読み予告における報知態様を示している。
左列の「先読み結果」が「特図A」および「特図B」のいずれかでは、「乱数範囲(数)」は、数値0(1)、数値1〜9(9)、数値10〜56(47)、数値57〜155(99)、数値156〜254(99)および数値255(1)の6つに区分されている。特図先読み結果が「特図A」および「特図B」のいずれかであって、RAM408の所定の領域に設けられた予告2報知態様抽選乱数カウンタから取得した予告2報知態様抽選乱数値が数値0であると「先読み報知態様」として「特図1」では「青」、「特図2」では「黄」が選択され、当該乱数値が数値1〜9であると「先読み報知態様」として「緑」が選択され、当該乱数値が数値10〜56であると「先読み報知態様」として「緑(文字あり)」が選択され、当該乱数値が数値57〜155であると「先読み報知態様」として「赤」が選択され、当該乱数値が数値156〜254であると「先読み報知態様」として「赤(文字あり)」が選択され、当該乱数値が数値255であると「先読み報知態様」として「金」が選択される。
「先読み報知態様」において、「特図1」は特図1変動遊技を示し、「特図2」は特図2変動遊技を示している。「青」は青色を基調にした画像による報知態様であることを示し、「緑」は緑色を基調にした報知態様であることを示し、「緑(文字あり)は緑色を基調にした画像と文字画像とを組み合わせた報知態様であることを示し、「赤」は赤色を基調にした画像による報知態様であることを示し、「赤(文字あり)は赤色を基調にした画像と文字画像とを組み合わせた報知態様であることを示し、「金」は金色を基調にした画像による報知態様であることを示している。
特図1始動口230または特図2始動口232への入賞時に事前判定された特図先読み結果が「特図A」および「特図B」のいずれかである場合に、第1副制御部400の基本回路402は、取得した予告2報知態様抽選乱数値に対して予告2に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルを参照して予告2に対応する特図先読み予告報知態様を決定する。予告2報知態様抽選乱数値の数値範囲は0〜255(数値範囲の大きさは256)であるから、特図先読み結果が「特図A」および「特図B」のいずれかである場合に、先読み報知態様として「青」(特図1変動遊技の場合)または「黄色」(特図2変動遊技の場合)が選択される確率は約0.4%(=1/256)となり、「緑」が選択される確率は約3.5%(=9/256)となり、「緑(文字あり)」が選択される確率は約18.4%(=47/256)となり、「赤」が選択される確率は約38.7%(=99/256)となり、「赤(文字あり)」が選択される確率は約38.7%(=99/256)となり、「金」が選択される確率は約0.4%(=1/256)となる。
左列の「先読み結果」が「特図I」および「特図J」のいずれかでは、「乱数範囲(数)」は、数値0〜245(246)、数値246〜249(4)、数値250〜252(3)および数値253〜254(2)の5つに区分されている。特図先読み結果が「特図I」および「特図J」のいずれかであって、予告2報知態様抽選乱数カウンタから取得した予告2報知態様抽選乱数値が数値0〜245であると「先読み報知態様」として「特図1」では「青」、「特図2」では「黄」が選択され、当該乱数値が数値246〜249であると「先読み報知態様」として「緑」が選択され、当該乱数値が数値250〜252であると「先読み報知態様」として「緑(文字あり)」が選択され、当該乱数値が数値253〜254であると「先読み報知態様」として「赤」が選択され、当該乱数値が数値255であると「先読み報知態様」として「赤(文字あり)」が選択される。パチンコ機100では、左列の「先読み結果」が「特図I」および「特図J」のいずれかでは、「先読み報知態様」の「金」に数値が割り当てられていない。このため、パチンコ機100は、特図先読み結果が「特図I」および「特図J」のいずれかの場合には、「先読み報知態様」として「金」を選択しないように構成されている。なお、図8(a)では、数値が割り当てられていないことを「−(0)」と表している。
特図1始動口230または特図2始動口232への入賞時に事前判定された特図先読み結果が「特図I」および「特図J」のいずれかである場合に、第1副制御部400の基本回路402は、取得した予告2報知態様抽選乱数値に対して予告2に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルを参照して予告2に対応する特図先読み予告報知態様を決定する。予告2報知態様抽選乱数値の数値範囲は0〜255(数値範囲の大きさは256)であるから、特図先読み結果が「特図I」および「特図J」のいずれかである場合に、先読み報知態様として「青」(特図1変動遊技の場合)または「黄色」(特図2変動遊技の場合)が選択される確率は約96%(=246/256)となり、「緑」が選択される確率は約1.6%(=4/256)となり、「緑(文字あり)」が選択される確率は約1.2%(=3/100)となり、「赤」が選択される確率は約0.78%(=2/256)となり、「赤(文字あり)」が選択される確率は約0.4%(=1/256)となり、「金」が選択される確率は0%(=0/256)となる。
図9(b)は、予告2の先読み報知態様の出現率と大当り信頼度とを示す一覧表である。当該一覧表は、左列の「先読み報知態様」、中列の「1保留当りの出現率[%]」および右列の「大当り信頼度[%]」の項目で構成されている。左列の「先読み報知態様」は、図9(a)に示すテーブルの右列の「先読み報知態様」に対応している。中列の「1保留当りの出現率[%]」は、特図先読み結果に関わらず、「先読み報知態様」における各報知態様が1つの保留に対して出現する確率である出現率を示している。当該出現率は、各報知態様のそれぞれの総出現率である。右列の「大当り信頼度[%]」は、「先読み報知態様」における各報知態様が実行された場合に「大当り」に当選する可能性の高低を示している。
「1保留当りの出現率[%]」は、(「大当り時の「先読み報知態様」のうちのいずれかの報知態様の出現率」+「はずれ時の「先読み報知態様」のうちのいずれかの当該報知態様の出現率」×100)によって求めることができる。また、大当り時の「先読み報知態様」のうちのいずれかの報知態様の出現率[%]は、(「特図先読み結果が大当りとなる確率」×「「先読み結果」が「特図A、特図B」において当該報知態様が選択される確率」×100)によって求めることができる。また、はずれ時の「先読み報知態様」のうちのいずれかの報知態様の出現率[%]は、(「特図先読み結果がはずれとなる確率」×「「先読み結果」が「特図I、特図J」において当該報知態様が選択される確率」×100)によって求めることができる。
図9(b)に示すように、パチンコ機100の遊技状態が特図低確率状態において、「先読み報知態様」として「青」(「特図1」の場合)または「黄」(「特図2」の場合)の1保留当りの出現率は約95.77%(=(1/299)×(1/256)+(298/299)×(246/256)×100)となり、「緑」の1保留当りの出現率は約1.56%(=(1/299)×(9/256)+(298/299)×(4/256)×100)となり、「緑(文字あり)」の1保留当りの出現率は約1.22%(=(1/299)×(47/256)+(298/299)×(3/256)×100)となり、「赤」の1保留当りの出現率は約0.90%(=(1/299)×(99/256)+(298/299)×(2/256)×100)となり、「赤(文字あり)」の1保留当りの出現率は約0.51%(=(1/299)×(99/256)+(298/299)×(1/256)×100)となり、「金」の1保留当りの出現率は約0.001%(=(1/299)×(1/256)+(298/299)×(0/256)×100)となる。
また、パチンコ機100の遊技状態が特図低確率状態において、「先読み報知態様」として「青」(「特図1」の場合)または「黄」(「特図2」の場合)の大当り信頼度は約0.001%(=(1/299)×(1/256)/(「青」または「黄」の1保留当りの出現率)×100)となり、「緑」の大当り信頼度は約0.75%(=(1/299)×(9/256)/(「緑」の1保留当りの出現率)×100)となり、「緑(文字あり)」の大当り信頼度は約4.99%(=(1/299)×(47/256)/(「緑(文字あり)」の1保留当りの出現率)×100)となり、「赤」の大当り信頼度は約14.24%(=(1/299)×(99/256)/(「赤」の1保留当りの出現率)×100)となり、「赤(文字あり)」の大当り信頼度は約24.94%(=(1/299)×(99/256)/(「赤(文字あり)」の1保留当りの出現率)×100)となり、「金」の大当り信頼度は100%(=(1/299)×(1/256)/(「金」の1保留当りの出現率)×100)となる。
図9(b)に示すように、本実施の形態によるパチンコ機100では、保留先読み報知の報知態様は、ほぼ95%の確率で、特図1変動遊技の保留に対しては「青」、特図2変動遊技の保留に対しては「黄」となる。したがって、パチンコ機100は、相対的に高い確率で保留先読み報知の報知態様を「青」(または「黄」)によるデフォルト表示で実行するようになっている。つまり本実施の形態によるパチンコ機100では、特図1変動遊技の保留に対しては約95%の確率で先読み報知を行わずにデフォルトの報知態様で保留を報知し、約5%の確率で保留先読み報知を行う場合とほぼ同様の動作が行われる。また、「先読み報知態様」のうちの「金」による報知態様ははずれの保留に対して実行されないようになっている。このため、パチンコ機100では、保留先読み報知の報知態様が「金」による報知態様で実行された場合には、当該保留に対応する特図変動遊技は大当り確定となる。
次に、図10を用いて、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み処理のステップS1203およびS1205で主に使用される予告3に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルについて説明する。図10(a)に示す当該テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。図10(a)は、予告3に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルを示している。詳細は後述するが、予告3に対応する特図先読み予告報知態様は、役物と演出表示領域208dに表示する画像とを用いた報知態様である。パチンコ機100は、小当りを除き、特図先読み結果の図柄に関わらず予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選を実行するように構成されている。
図10(a)に示すように、予告3に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルは、左列の「先読み結果」、中列の「乱数範囲(数)」および右列の「報知態様」の項目で構成されている。左列の「先読み結果」は、後述する特図先読み処理(ステップS1003、S1006、S1007、S1103、S1106およびS1107)で決定された特図先読み結果を示している。「先読み結果」は、特図先読み結果が「特図A」から「特図F」の大当り図柄と「特図I」および「特図J」のはずれ図柄の2つに区分されている。中列の「乱数範囲(数)」の「乱数範囲」は、取得した予告3報知態様抽選乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示し、「(数)」は乱数範囲に含まれる乱数の個数を示している。右列の「報知態様」は予告3に対応する特図先読み予告における報知態様を示している。
左列の「先読み結果」が「特図A」から「特図F」のいずれかでは、「乱数範囲(数)」は、数値0〜6394(6395)、数値6395〜21844(15450)、数値21845〜43689(21846)および数値43690〜65535(21846)の4つに区分されている。特図先読み結果が「特図A」から「特図F」のいずれかであって、RAM408の所定の領域に設けられた予告3報知態様抽選乱数カウンタから取得した予告3報知態様抽選乱数値が数値0〜6394であると「報知態様」として「非実行」が選択され、当該乱数値が数値6395〜21844であると「報知態様」として「討伐モード」が選択され、当該乱数値が数値21845〜43689であると「報知態様」として「討伐モード→真・討伐モード」が選択され、当該乱数値が数値43690〜65535であると「報知態様」として「真・討伐モード」が選択される。
「報知態様」において、「非実行」は特図先読み予告が実行されないことを示し、「討伐モード」は討伐に関連する演出による報知態様を示し、「討伐モード→真・討伐モード」は「討伐モード」における演出から他の討伐に関連する演出に変化する報知態様を示し、「真・討伐モード」は当該他の討伐に関連する演出による報知態様を示している。本実施の形態によるパチンコ機100は、「討伐モード→真・討伐モード」による報知態様を実行可能に構成されている。このため、パチンコ機100は、特図変動遊技開始時には「討伐モード」に対応する報知態様で実行していた演出を特図先読み予告の対象の特図変動遊技の停止表示までの間に「真・討伐モード」の報知態様の演出に移行できるようになっている。パチンコ機100は、当該報知態様の変更タイミングが予め設定されていてもよいし、所定の抽選等で決定するように構成されていてもよい。
特図1始動口230または特図2始動口232への入賞時に事前判定された特図先読み結果が「特図A」から「特図F」のいずれかである場合に、第1副制御部400の基本回路402は、取得した予告3報知態様抽選乱数値に対して予告3に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルを参照して予告3に対応する特図先読み予告報知態様を決定する。予告3報知態様抽選乱数値の数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、特図先読み結果が「特図A」から「特図F」のいずれかである場合に、先読み報知態様として「非実行」が選択される確率は約9.76%(=6394/65536)であり、「討伐モード」が選択される確率は約23.6%(=15450/65536)であり、「討伐モード→真・討伐モード」が選択される確率は約33.3%(=21846/65536)であり、「真・討伐モード」が選択される確率は約33.3%(=21846/65536)である。
左列の「先読み結果」が「特図I」および「特図J」のいずれかでは、「乱数範囲(数)」は、数値0〜65338(65339)、数値65339〜65473(135)、数値65474〜65504(31)および数値65505〜65535(31)の4つに区分されている。特図先読み結果が「特図I」および「特図J」のいずれかであって、予告3報知態様抽選乱数カウンタから取得した予告3報知態様抽選乱数値が数値0〜65338であると「報知態様」として「非実行」が選択され、当該乱数値が数値65339〜65473であると「報知態様」として「討伐モード」が選択され、当該乱数値が数値65474〜65504であると「報知態様」として「討伐モード→真・討伐モード」が選択され、当該乱数値が数値65505〜65535であると「報知態様」として「真・討伐モード」が選択される。
特図1始動口230または特図2始動口232への入賞時に事前判定された特図先読み結果が「特図I」および「特図J」のいずれかである場合に、第1副制御部400の基本回路402は、取得した予告3報知態様抽選乱数値に対して予告3に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルを参照して予告3に対応する特図先読み予告報知態様を決定する。予告3報知態様抽選乱数値の数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、特図先読み結果が「特図I」および「特図J」のいずれかである場合に、先読み報知態様として「非実行」が選択される確率は約99.7%(=65339/65536)であり、「討伐モード」が選択される確率は約0.2%(=135/65536)であり、「討伐モード→真・討伐モード」が選択される確率は約0.05%(=31/65536)であり、「真・討伐モード」が選択される確率は約0.05%(=31/65536)である。
図10(b)は、予告3の先読み報知態様の出現率と大当り信頼度とを示す一覧表である。当該一覧表は、左列の「報知態様」、中列の「1回転当りの出現率[%]」および右列の「大当り信頼度[%]」の項目で構成されている。左列の「報知態様」は、図10(a)に示すテーブルの右列の「報知態様」に対応している。中列の「1回転当りの出現率[%]」は、特図先読み結果に関わらず、「報知態様」における各報知態様が先読み予告対象の1回の特図変動遊技に対して出現する確率である出現率を示している。当該出現率は、各報知態様のそれぞれ総出現率である。右列の「大当り信頼度[%]」は、「報知態様」における各報知態様が実行された場合に「大当り」に当選する可能性の高低を示している。
「1回転当りの出現率[%]」は、(「「報知態様」のうちのいずれかの報知態様の大当り時の出現率」+「「報知態様」のうちのいずれかの当該報知態様のはずれ時の出現率」×100)によって求めることができる。また、大当り時の「報知態様」のうちのいずれかの報知態様の出現率[%]は、(「特図先読み結果が大当りとなる確率」×「「先読み結果」が「特図Aから特図F」において当該報知態様が選択される確率」×100)によって求めることができる。また、「先読み報知態様」のうちのいずれかの報知態様のはずれ時の出現率[%]は、(「特図先読み結果がはずれとなる確率」×「「先読み結果」が「特図I、特図J」において当該報知態様が選択される確率」×100)によって求めることができる。
図10(b)に示すように、パチンコ機100の遊技状態が特図低確率状態において、「先読み報知態様」として「非実行」の1回転当りの出現率は約99.70%(=(1/299)×(6395/65536)+(298/299)×(65339/65536)×100)となり、「討伐モード」の1回転当りの出現率は約0.22%(=(1/299)×(15450/65536)+(298/299)×(135/65536)×100)となり、「討伐モード→真・討伐モード」の1回転当りの出現率は約0.04%(=(1/299)×(21846/65536)+(298/299)×(31/65536)×100)となり、「真・討伐モード」の1回転当りの出現率は約0.04%(=(1/299)×(21846/65536)+(298/299)×(31/65536)×100)となる。
また、パチンコ機100の遊技状態が特図低確率状態において、「報知態様」が「非実行」の場合には、特図先読み予告が実行されないので大当り信頼度という概念は存在しない。パチンコ機100の遊技状態が特図低確率状態において、「報知態様」が「討伐モード」の信頼度は約35.07%(=((1/299)×(15450/65536)/(「討伐モード」の1回転当りの出現率)×100)となり、「討伐モード→真・討伐モード」の大当り信頼度は約70.56%(=(1/299)×(21846/65536)/(「討伐モード→真・討伐モード」の1回転当りの出現率)×100)となり、「真・討伐モード」の大当り信頼度は約70.56%(=(1/299)×(21846/65536)/(「真・討伐モード」の1回転当りの出現率)×100)となる。
図10(b)に示すように、本実施の形態によるパチンコ機100は、予告2の「金」の態様による特図先読み予告を除いて、予告3による特図先読み予告の方が予告2による特図先読み予告よりも大当り信頼度が高く設定されている。このため、予告3による特図先読み予告は予告2による特図先読み予告よりも遊技者にとって有利度が高くなる。実行時の各予告の平均的な大当り信頼度が予告2よりも予告3の方が高いため、予告3実行時の方が予告2実行時よりも遊技者の大当りに対する期待感が大きくなる。ただし、その分予告3は予告2よりも出現率の平均値が低下する。系統の異なる複数の先読み予告を備える場合には、本実施の形態のように各系統毎に大当り信頼度の平均値を異ならせることで、様々なバリエーションによる予告の実行により遊技台の興趣を向上できる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、最終的に「真・討伐モード」に対応する演出が実行される「討伐モード→真・討伐モード」と「真・討伐モード」とで大当り信頼度が同じになるように設定されている。
次に、図11を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図11に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図12を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図15および図16を用いて詳述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図6(b)または図6(d)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図7に示す特図決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図7(c)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図11に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図11に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図13を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図13(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図14を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図14(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図15および図16を用いて特図先読み処理について説明する。図15および図16は、図12に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。
図15に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1000)。ステップS1000では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001へ移行する。
ステップS1001では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。例えば、当該入賞があったか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS1002へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合、または、特図2始動口232への入球が検知された際に特図2保留数記憶領域が満タンの場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS1002〜S1007の処理をせずに特図先読み処理を終了する。
ステップS1002では、主制御部300は、入賞した特図2始動情報に係る当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と図6(d)に示す特図2用の当否判定用高確率テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか否かの事前判定を行う。事前判定結果が大当りであると、主制御部300はステップS1003に移行する。
ステップS1003では、主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図7(a)に示す大当り図柄決定テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1004へ移行する。
また、ステップS1002において、主制御部300は、事前判定結果が大当りでないと判断するとステップS1005へ移行する。ステップS1005では、主制御部300は、先読みした当り判定用乱数値と当否判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が小当りとなるか否かの事前判定を行う。事前判定結果が小当りであると、主制御部300はステップS1006に移行する。
ステップS1006では、主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値と図7(b)に示す小当り図柄決定テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1004へ移行する。
また、ステップS1005において、主制御部300は、事前判定結果が小当りでないと判断するとステップS1007へ移行する。ステップS1007では、主制御部300は、先読みしたはずれ図柄決定用乱数値と図7(c)に示すはずれ図柄決定テーブルとを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1004へ移行する。
また、ステップS1003、S1006およびS1007では例えば、特図2先読み処理を実行して事前判定した結果の特図2の事前判定結果(特図2先読み結果ともいう)を主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶するようになっている。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
ステップS1004では、ステップS1003、S1006またはS1007において事前判定された停止図柄に基づいて、特図変動遊技の変動時間の抽選を行う。主制御部300は、例えば当該停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、不図示の特図タイマ番号決定用テーブルとを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を決定し、特図先読み処理を終了する。
ステップS1000において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図16に示すステップS1101へ移行する。図16に示すステップS1101〜S1107で行う各処理は、図15を用いて説明したステップS1001〜S1007の内容の「特図2」を「特図1」と読み替え、かつ事前判定や図柄決定に使用するテーブルが異なることを除いて同一であるため、その説明は省略する。
図15および図16における事前判定処理は、当否判定時に用いる当否判定テーブルや図柄決定テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理について図17および図18を用いて説明する。図17および図18は、例えば図13に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報取得時の第1副制御部先読み処理の流れを示すフローチャートである。始動情報取得時の第1副制御部先読み処理は、第1副制御部400のCPU404がROM406やRAM408等を制御することにより実行される。
図17に示すように、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理ではまず、予告3フラグ(詳細は後述)がオフ(OFF)状態か否かを判断する(ステップS1201)。ステップS1201では、例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された予告3フラグの値を読み出して、例えば当該値が「0」であって予告3フラグがオフ状態であると判定するとステップS1203に移行し、例えば当該値が「1」であって予告3フラグがオン状態であってオフ状態でないと判定したら後述のステップS1203〜S1223を実行せずにステップS1225に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、複数の予告(本例では、予告1から予告3の3つ)を実行できるようになっているが、予告の大当り信頼度の高い予告(本例では大当り信頼度が平均的に高い値に設定されている予告3に対応する特図先読み予告)が実行されているか否かを最初に判断するように構成されている。
ステップS1201の次のステップS1203では、予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選処理を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図先読み結果と、予告3報知態様抽選乱数カウンタから取得した予告3報知態様抽選乱数値と、予告3に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルとを用いて予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選処理を実行し、ステップS1205に移行する。
ステップS1203の次のステップS1205では、予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選結果が「非実行」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、ステップS1203における当該抽選結果が「非実行」であると判定したらステップS1207に移行し、「非実行」でないと判定したらステップS1219に移行する。
ステップS1205の次のステップS1207では、予告1フラグ(詳細は後述)がオフ(OFF)状態か否かを判断する。ステップS1207では、例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された予告1フラグの値を読み出して、例えば当該値が「0」であって予告1フラグがオフ状態であると判定するとステップS1209に移行し、例えば当該値が「1」であって予告1フラグがオン状態であってオフ状態でないと判定したら後述のステップS1209〜S1217およびS1223を実行せずにステップS1225に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、大当り信頼度が相対的に高い予告(本例では、予告3に対応する特図先読み予告)が非実行であると判断した場合に大当り信頼度が相対的に低い予告(本例では、予告1に対応する特図先読み予告)の実行可否を判定するように構成されている。また、特定の保留に対する予告1の実行中に、再度該特定の保留又は他の保留に対する予告1が実行されないように、予告1フラグがオフ状態であれば、ステップS1225に移行するようになっているが、これに限定されるものではなく、例えば特定の保留又は他の保留に対する複数の予告1を期間が重複するように複数回実行しても良い。
ステップS1207の次のステップS1209では、特図先読み結果が「特図A」、「特図B」および「特図I」のいずれかであるかを判定する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる、取得された始動情報に基づく特図先読み結果が「特図A」、「特図B」および「特図I」のいずれかであると判定したらステップS1211に移行し、当該特図先読み結果が「特図A」、「特図B」および「特図I」のいずれでもないと判定したら後述のステップS1211〜S1217およびS1223を実行せずにステップS1225に移行する。
ステップS1209の次のステップS1211では、特図先読み結果の図柄に基づいて予告1に対応する特図先読み予告を実行するか否かの抽選処理と、予告1に対応する特図先読み予告パターンの抽選処理とを実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図先読み結果と、予告1実行可否判定乱数カウンタから取得した予告1実行可否判定乱数値と、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否判定テーブルとを用いて予告1に対応する特図先読み予告の実行可否の抽選処理を実行する。さらに、例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図先読み結果および特図変動遊技の種別(特図1であるか特図2)と、予告1パターン決定乱数カウンタから取得した予告1パターン決定乱数値と、予告1に対応する特図先読み予告パターン決定テーブルとを用いて予告1に対応する特図先読み予告パターンの抽選処理を実行し、ステップS1213に移行する。
ステップS1211の次のステップS1213では、予告1に対応する特図先読み予告の「実行」に当選したか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、ステップS1211における当該抽選結果が「実行」であると判定したらステップS1215に移行し、「非実行」であって「実行」でないと判定したら後述のステップS1215、S1217およびS1223を実行せずにステップS1225に移行する。
ステップS1213の次のステップS1215では、ステップS1211における予告1の報知態様の抽選結果を設定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告1報知態様記憶領域に当該抽選結果を記憶して予告1の報知態様を設定し、ステップS1217に移行する。
ステップS1215の次のステップS1217では、予告1フラグがオン(ON)状態に設定される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に設けられた予告1フラグの記憶領域に例えば値「1」を記憶してステップS1223に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、予告1に対応する特図先読み予告が実行中であることを示す場合には予告1フラグをオン状態に設定し、予告1が非実行中であることを示す場合には予告1フラグをオフ状態に設定するように構成されている。パチンコ機100は、例えば予告1フラグをオン状態に設定する場合には予告1フラグの記憶領域に値「1」を記憶し、オフ状態に設定する場合には当該記憶領域に値「0」を記憶するように構成されている。
ステップ1205の次のステップS1219では、ステップS1203における予告3の報知態様の抽選結果を設定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告3報知態様記憶領域に当該抽選結果を記憶して予告3の報知態様を設定し、ステップS1221に移行する。
ステップS1219の次のステップS1221では、予告3フラグがオン(ON)状態に設定される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に設けられた予告3フラグの記憶領域に例えば値「1」を記憶してステップS1223に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、予告3に対応する特図先読み報知が実行中であることを示す場合には予告3フラグをオン状態に設定し、予告3が非実行中であることを示す場合には予告3フラグをオフ状態に設定するように構成されている。パチンコ機100は、例えば予告3フラグをオン状態に設定する場合には予告3フラグの記憶領域に値「1」を記憶し、オフ状態に設定する場合には当該記憶領域に値「0」を記憶するように構成されている。
ステップS1217またはS1221の次のステップS1223では、予告毎に特図先読み予告の実行回数を設定する。ステップS1217の次のステップS1223では、例えば第1副制御部400は、取得された始動情報の特図先読み結果とともに主制御部300から送信されるコマンドに含まれる、特図変動遊技の保留数に基づいて予告1に対応する特図先読み予告の実行回数を設定する。例えばパチンコ機100は、RAM408の所定の領域に設けられた予告1実行回数カウンタに当該保留数と同数の値を設定するようになっている。また、ステップS1221の次のステップS1223では、例えば第1副制御部400は、取得された始動情報の特図先読み結果とともに主制御部300から送信されるコマンドに含まれる、特図変動遊技の保留数に基づいて予告3に対応する特図先読み予告の実行回数を設定する。例えばパチンコ機100は、RAM408の所定の領域に設けられた予告3実行回数カウンタに当該保留数と同数の値を設定するようになっている。
ステップS1201、ステップS1207、ステップS1209、ステップS1213またはステップS1223の次のステップS1225では、特図先読み結果が「特図A」、「特図B」および「特図I」のいずれであるか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されるコマンドに含まれる特図先読み結果が「特図A」、「特図B」および「特図I」のいずれかであると判定するとステップS1227に移行し、特図先読み結果が「特図A」、「特図B」および「特図I」のいずれでもないと判定すると、後述のステップS1227〜S1235を実行せずに始動情報取得時の第1副制御部先読み処理を終了する。本実施の形態によるパチンコ機100は、予告2に対応する特図先読み報知が実行中であるか否かによらず、始動情報が取得されると常に予告2に対応する特図先読み報知の実行可否を特図先読み結果に基づいて判定するように構成されている。
ステップS1225の次のステップS1227では、特図先読み結果の図柄に基づいて予告2に対応する特図先読み報知態様の抽選処理を実行する。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる特図先読み結果および特図の種別と、予告2報知態様抽選乱数カウンタから取得した予告2報知態様抽選乱数値と、予告2に対応する特図先読み報知態様抽選テーブルとを用いて予告2に対応する特図先読み報知態様の抽選処理を実行し、ステップS1229に移行する。
ステップS1227の次のステップS1229では、予告2に対応する特図先読み報知態様を設定する。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に設けられた予告2報知態様記憶領域にステップS1227の抽選処理で当選した予告2の報知態様を記憶してステップS1231に移行する。
ステップS1229の次のステップ1231では、予告2の報知態様が「青」および「黄」以外であるか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、ステップS1229において予告2報知態様記憶領域に記憶した予告2の報知態様が「青」または「黄」以外であると判定するとステップS1233に移行し、予告2の報知態様が「青」および「黄」であると判定すると後述のステップS1233およびS1235を実行せずに始動情報取得時の第1副制御部先読み処理を終了する。本実施の形態では、特図先読み結果に基づいて決定される可能性のある予告2の報知態様の中で最も大当り信頼度が低くかつ出現率の高い「青」(特図の種別が特図1の場合)や「黄」(特図の種別が特図2の場合)のデフォルトの表示態様がステップS1231における判断基準に用いられるようになっている。当該判断基準は、当該デフォルトの表示態様に限られず、例えば、パチンコ機100は、予告2の特図先読み実行可否を抽選して不当選(予告2の非実行に当選)である場合に保留表示として表示されるデフォルト表示が予告2の報知態様に設定されていることを当該判断基準に用いるように設定されていてもよい。
ステップS1231の次のステップS1233では、予告2フラグがオン(ON)状態に設定される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に設けられた予告2フラグの記憶領域に例えば値「1」を記憶してステップS1235に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、予告2に対応する特図先読み報知が実行中であることを示す場合には予告2フラグをオン状態に設定し、予告2が非実行中であることを示す場合には予告2フラグをオフ状態に設定するように構成されている。パチンコ機100は、例えば予告2フラグをオン状態に設定する場合には予告2フラグの記憶領域に値「1」を記憶し、オフ状態に設定する場合には当該記憶領域に値「0」を記憶するように構成されている。
ステップS1233の次のステップS1235では、予告2に対応する特図先読み報知の実行回数を設定する。例えば第1副制御部400は、取得された始動情報の特図先読み結果とともに主制御部300から送信されるコマンドに含まれる、特図変動遊技の保留数に基づいて予告2に対応する特図先読み報知の実行回数を取得された始動情報に対応付けて設定し、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理を終了する。本実施の形態によるパチンコ機100は、保留された特図変動遊技毎に予告2に対応する特図先読み報知を実行可能に構成されている。このため、パチンコ機100は、例えばRAM408に設けられ、予告2に対応する特図先読み報知の実行回数を管理する予告2実行回数カウンタを保留数の最大値と同数(本例では、合計8個)有している。パチンコ機100は、取得された始動情報に対応付けて実行回数が未設定の予告2実行回数カウンタ(例えば、実行回数が「0」に設定されているカウンタ)に所定値を設定するようになっている。
次に、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理について図19を用いて説明する。図19は、例えば図13に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理の流れを示すフローチャートである。特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理は、第1副制御部400のCPU404がROM406やRAM408等を制御することにより実行される。
図19に示すように、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理ではまず、予告2フラグがオン状態か否かを判定する(ステップS1301)。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告2フラグの記憶領域に記憶された値を読み出し、当該値が「1」であって予告2フラグはオン状態である判定するとステップS1303に移行し、当該値が「0」であって予告2フラグはオフ状態であると判定すると後述のステップS1303〜S1307を実行せずにステップS1309に移行する。
ステップS1301の次のステップS1303では、予告2に対応する特図先読み報知の実行回数を1減算する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告2実行回数カウンタの値を1減算してステップS1305に移行する。パチンコ機100が入賞順に特図変動遊技を実行する入賞順変動機の遊技台である場合には、第1副制御部400はRAM408に設けられ、実行回数の設定された予告2実行回数カウンタの全ての値を1減算するようになっている。また、パチンコ機100が特図2変動遊技を特図1変動遊技よりも優先して実行する特図2優先変動機の遊技台である場合には、第1副制御部400はこれから実行される特図変動遊技の種別と同じ種別の始動情報に対応付けられて実行回数の設定された予告2実行回数カウンタの全ての値を1減算し、これから実行される特図変動遊技の種別と異なる種別の始動情報に対応付けられた全ての予告2実行回数カウンタの値を1減算しないようになっている。
ステップS1303の次のステップS1305では、予告2に対応する特図先読み報知の実行回数が0であるか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた全ての予告2実行回数カウンタの値が0であると判定するとステップS1307に移行し、予告2実行回数カウンタのいずれか1つが0でないと判定すると後述のステップS1307を実行せずにステップS1309に移行する。
ステップS1305の次のステップS1307では、予告2フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告2フラグの記憶領域に値「0」を記憶して予告2フラグをオフ状態に設定してステップS1309に移行する。
ステップS1301、S1305またはS1307の次のステップS1309では、予告3フラグがオン状態か否かを判定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告3フラグの記憶領域に記憶された値を読み出し、当該値が「1」であって予告3フラグはオン状態である判定するとステップS1311に移行し、当該値が「0」であって予告3フラグはオフ状態であると判定するとステップS1323に移行する。
ステップS1309の次のステップS1311では、予告1フラグがオン状態か否かを判定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告1フラグの記憶領域に記憶された値を読み出し、当該値が「1」であって予告1フラグはオン状態である判定するとステップS1313に移行し、当該値が「0」であって予告1フラグはオフ状態であると判定すると後述のステップS1313およびS1315を実行せずにステップS1317に移行する。
ステップS1311の次のステップS1313では、予告1フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告1フラグの記憶領域に値「0」を記憶して予告1フラグをオフ状態に設定してステップS1315に移行する。
ステップS1313の次のステップS1315では予告1に対応する特図先読み予告の実行回数をクリアする。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告1実行回数カウンタの値を「0」に設定して予告1に対応する特図先読み予告の実行回数をクリアしてステップS1317に移行する。
本実施の形態によるパチンコ機100は、予告3に対応する特図先読み報知の実行時に予告1に対応する特図先読み予告がすでに実行されている場合には、予告1を規制するようになっている。これにより、パチンコ機100は、遊技者にとって有利な特図先読み予告を優先して実行できる場合がある。また、パチンコ機100は、予告1フラグの状態よりも予告3フラグの状態を先に判断することにより(ステップS1309、ステップS1311)、予告1の特図先読み予告と予告3の特図先読み報知に同時に当選した場合にも予告3を優先して実行するとともに予告1の実行を規制するようになっている。
ステップS1315の次のステップS1317では、予告3に対応する特図先読み報知の実行回数を1減算する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告3実行回数カウンタの値を1減算してステップS1319に移行する。
ステップS1317の次のステップS1319では、予告3に対応する特図先読み報知の実行回数が0であるか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告3実行回数カウンタの値が0であると判定するとステップS1321に移行し、予告3実行回数カウンタの値が0でないと判定すると後述のステップS1321を実行せずにステップS1331に移行する。
ステップS1319の次のステップS1321では、予告3フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告3フラグの記憶領域に値「0」を記憶して予告3フラグをオフ状態に設定してステップS1331に移行する。
ステップS1309の次のステップS1323では、予告1フラグがオン状態か否かを判定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告1フラグの記憶領域に記憶された値を読み出し、当該値が「1」であって予告1フラグはオン状態である判定するとステップS1325に移行し、当該値が「0」であって予告1フラグはオフ状態であると判定すると後述のステップS1325〜S1329を実行せずにステップS1331に移行する。
ステップS1323の次のステップS1325では、予告1に対応する特図先読み報知の実行回数を1減算する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告1実行回数カウンタの値を1減算してステップS1327に移行する。
ステップS1325の次のステップS1327では、予告1に対応する特図先読み報知の実行回数が0であるか否かを判定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告1実行回数カウンタの値が0であると判定するとステップS1329に移行し、予告3実行回数カウンタの値が0でないと判定すると後述のステップS1329を実行せずにステップS1331に移行する。
ステップS1327の次のステップS1329では、予告1フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、RAM408に設けられた予告1フラグの記憶領域に値「0」を記憶して予告1フラグをオフ状態に設定してステップS1331に移行する。
ステップS1319、S1321、S1323またはS1329の次のステップS1331では、予告コマンド(事前予告・予告)のコマンド出力処理を実行する。例えば第1副制御部400は、保留された特図変動遊技に対応する始動情報のそれぞれに関連する予告1〜3の特図先読み予告(事前予告)の報知態様と、これから開始される特図変動遊技の予告(予告)の報知態様(例えば、リーチ演出の報知態様等)との情報を含むコマンドを例えば装飾図柄表示装置208等に出力し、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を終了する。パチンコ機100は、予告2の特図先読み予告の報知態様の情報を含むコマンドを予告2の報知態様の設定処理(ステップS1229)において装飾図柄表示装置208等に出力するように構成されていてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図20乃至図27を用いてより具体的に説明する。図20は、本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。図20(a)乃至図20(f)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技を時系列で示している。図20(a)乃至図20(f)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、特図1および特図2保留ランプ218、220、特図1および特図2表示装置212、214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図20(a)乃至図20(f)はそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208左下方に特図1保留ランプ218が示され、その右側に特図2保留ランプ220が示されている。特図1保留ランプ218の下方には特図1表示装置212が示され、特図2保留ランプ220の下方には特図2表示装置214が示されている。
また、特図1保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図1保留ランプ218の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。例えば、各LED1−4は、特図1変動遊技の保留順序に対応付けられており、LED番号の若い方から順に、保留順序の早い特図変動遊技に対応している。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図1保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
特図2保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図2保留ランプ220の4個のLEDは図左から右に向かって順にLED番号1−4として区別される。例えば、各LED1−4は、特図2変動遊技の保留順序に対応付けられており、LED番号の若い方から順に、保留順序の早い特図変動遊技に対応している。各LED1−4は、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。なお、図において、特図変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
図20(a)において、特図1表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されている。一方、特図2表示装置214には「特図J」が停止表示されており、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。また、このとき、特図1保留ランプ218の4つのLED1−4が赤色に発光して、特図1変動遊技が4つ保留されていることが報知されている。一方、特図2保留ランプ220の4つのLED1−4は全て消灯しており、特図2変動遊技の保留はない状態であることが報知されている。
さらに、保留された4つの特図1変動遊技に対応する特図先読み処理はすでに行われており、1個目から3個目の特図先読み結果はいずれも「特図J」であり、4個目の特図先読み結果は「特図I」である。また、保留された4つの特図1変動遊技について、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理はすでに行われており、1個目から3個目の特図1変動遊技については、予告3に対応する特図先読み報知の実行可否で非当選(「非実行」に当選)となり(ステップS1205のYes)、特図先読み結果が「特図J」であるため、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否は判定されず(ステップS1209のNo)、予告2に対応する特図先読み報知態様の抽選処理も実行されない(ステップS1225のNo)。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた保留表示領域701には、青色に塗り潰された円形の絵柄で表された保留表示画像a1〜a3が表示されている。保留表示画像a1は1個目に保留された特図1変動遊技に対応し、保留表示画像a2は2個目に保留された特図1変動遊技に対応し、保留表示画像a3は3個目に保留された特図1変動遊技に対応している。
4個目の特図1変動遊技について、予告3に対応する特図先読み報知の実行可否で非当選(「非実行」に当選)となり(ステップS1205のYes)、特図先読み結果が「特図I」であるため、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否は判定され(ステップS1209のYes)、予告1に対応する特図先読み予告パターンとして「チャンス」に当選し(ステップS1211)、予告2に対応する特図先読み報知態様の抽選処理が実行され(ステップS1225のYes)、予告2に対応する特図先読み報知態様として「緑」に当選している(ステップS1227)。これにより、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の右側に予告1に対応する特図先読み予告を実行するために、「チャンス」と書かれた看板を持つ姫様の絵柄で表された特図先読み予告報知画像800が表示されている。さらに、演出表示領域208d内の下方に設けられた保留表示領域701には、予告2に対応する特図先読み予告を実行するために、緑色に塗り潰された円形の絵柄で表された保留表示画像a4が表示されている。保留表示画像a4は4個目に保留された特図1変動遊技に対応している。
保留表示領域701は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(始動保留数)として遊技者に報知可能になっている。保留表示領域701は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている複数の特図1乱数値の組のうちの一の特図1乱数値の組に対して一の特図1変動遊技の保留表示を保留表示画像として表示することで特図1保留数を報知可能に構成されている。また、保留表示領域701は、特図2乱数値記憶領域に記憶されている特図2乱数値の組の数を特図2保留数(始動保留数)として遊技者に報知可能になっている。保留表示領域701は、特図2乱数値記憶領域に記憶されている複数の特図2乱数値の組のうちの一の特図2乱数値の組に対して一の特図2変動遊技の保留表示を保留表示画像として表示することで特図2保留数を報知可能に構成されている。保留表示領域701は、保留表示画像の表示態様を変更することにより特図先読み結果を報知可能なように構成されている。
保留表示領域701に表示される保留表示は、特図先読み予告の報知とともに特図変動遊技の保留数の報知も兼ねている。当該保留表示(予告2)は複数の情報を報知できるため、保留表示領域701に表示される保留表示画像は、演出表示領域208dに表示される所定の演出画像や特図先読み予告報知画像800よりも表示優先度が高い。このため、図20(a)に示すように、パチンコ機100は、特図先読み予告報知画像800の前面側に保留表示画像a4を重ねて表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。これにより、遊技者は保留表示画像a4の全体を確実に視認することができるので、保留表示画像a4が示唆する情報を余すことなく認識できる場合がある。特に図20(a)において、予告1は大当りの信頼度を示す「チャンス」の表示をキャラクタが掲げるカンバン内に表示しており、予告2は該カンバン以外のキャラクタの一部と重複している。これにより、同時に先読み予告報知を実行した場合であっても、手前側に表示される(されたように見える)予告2を目立たせつつ、残保留数の報知等の他の報知を妨げることが無い。
演出表示領域208d内であって保留表示領域701の左隣には、変動保留表示領域700が設けられている。変動保留表示領域700には、現在実行中の特図変動遊技に対応する変動保留表示画像a0が表示されるようになっている。変動保留表示画像a0の表示態様は、保留表示領域701における保留表示画像での表示態様を継続するようになっている。例えば、図20(a)に示す保留表示画像a1に対応する特図1変動遊技が実行される場合には、変動保留表示領域700には、当該保留表示画像a1の表示態様と同様の青色に塗り潰された円形の絵柄を表した変動保留表示画像a0が表示される(図20(c)参照)。また、図20(a)に示す保留表示画像a4に対応する特図1変動遊技が実行される場合には、変動保留表示領域700には、当該保留表示画像a4の表示態様と同様の緑色に塗り潰された円形の絵柄を表した変動保留表示画像a0が表示される。このように、変動保留表示画像a0は、現在実行中の特図変動遊技の当否判定結果を予告報知する機能を発揮する場合がある。また、パチンコ機100は、保留表示領域での表示態様を維持せずに、当否判定結果に基づいて変動保留表示画像a0の表示態様を変更するように構成されていてもよい。
演出表示領域208d内であって変動保留表示領域700および保留表示領域701の上方には、広間に座っている吉宗および爺の絵柄を表したキャラクタ画像と、当該画像の両隣に「通常モード」という文字画像とが表示され、現在の演出モードが通常モードであることが遊技者に報知されている。通常モードは現在実行中の特図1変動遊技の当否判定結果の予告や保留された特図1変動遊技の特図先読み結果の予告を報知していないため、遊技者にとっては相対的に有利度の低い演出である。このため、特図先読み結果を予告報知する特図先読み予告報知画像800は、吉宗の絵柄を表したキャラクタ画像や「通常モード」という文字画像の前面側に表示されるようになっている。これにより、遊技者は、特図先読み予告報知画像800において特図先読み結果を示唆する「チャンス」の文字を視認することができる場合がある。
図20(b)に示すように、特図1表示装置212において特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後に、特図1表示装置212には「特図J」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾1−装飾9−装飾4」が停止表示される。これにより、実行中であった特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、実行中であった特図1変動遊技が終了したため、変動保留表示領域700に表示されていた変動保留表示画像a0は消去される。図20および後述の図21では、変動保留表示画像a0が消去された状態が破線の円形で示されている。実行中であった特図1変動遊技の当否判定結果の報知時には、特図先読み予告報知画像800は非表示となる。また、演出表示領域208d内のほぼ中央には、現在実行中の演出が通常モードであることを示す画像が継続して表示されている。
特図1表示装置212に「特図J」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図20(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。これにより、特図1保留ランプ218のLED4は消灯する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。例えば当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図J」)となる。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して特図タイマ番号を決定する。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、当否判定結果等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図19に示す特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告2フラグの値が「1」であって予告2フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301)、4個目の保留に対応する予告2実行回数カウンタの値を1減算し(ステップS1303)、減算された予告2実行回数カウンタの値が「3」であって「0」ではないと判定し(ステップS1305のNo)、予告3フラグの値が「0」であって予告3フラグがオン状態でないと判定し(ステップS1309のNo)、予告1フラグの値が「1」であって予告1フラグがオン状態であると判定し(ステップS1323のYes)、予告1実行回数カウンタの値を1減算して予告1実行回数を1減算し(ステップS1325)、減算された予告1実行回数は「3」であって「0」ではないと判定し(ステップS1327のNo)、予告コマンドを出力し(ステップS1331)、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図20(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a3は緑色に塗り潰された円形の絵柄を表した画像となり、保留表示画像a4の表示は消去される。さらに、変動保留表示領域700には、青色に塗り潰された円形の絵柄を表した変動保留表示画像a0が表示される。さらに、演出表示領域208d内の右側に予告1に対応する特図先読み予告を実行するために、「チャンス」と書かれた看板を持つ姫様の絵柄で表された特図先読み予告報知画像800が再表示される。また、演出表示領域208d内のほぼ中央には、現在実行中の演出が通常モードであることを示す画像が継続して表示されている。
図20(d)に示すように、特図1表示装置212において特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後に、特図1表示装置212には「特図J」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾6−装飾5−装飾9」が停止表示される。これにより、実行中であった特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、実行中であった特図1変動遊技が終了したため、変動保留表示領域700に表示されていた変動保留表示画像a0は消去される。実行中であった特図1変動遊技の当否判定結果の報知時には、特図先読み予告報知画像800は非表示となる。また、演出表示領域208d内のほぼ中央には、現在実行中の演出が通常モードであることを示す画像が継続して表示されている。
図20(c)に示す特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞して特図1保留ランプ218のLED4が点灯されるとともに、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、図15および図16に示す特図先読み処理を実行する。例えば主制御部300は、現在の遊技状態が電サポ状態でなく(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であり(ステップS1101のYes)、保留された1個の特図1変動遊技を先読みして事前判定した結果大当りであると判定し(ステップS1102)、事前判定結果が「特図A」であると判定し(ステップS1103)、当該事前判定結果の図柄に基づいて変動時間(特図タイマ番号)を事前判定し(ステップS1104)、特図先読み処理を終了する。さらに、主制御部300は、これらの事前判定結果を第1副制御部400に送信する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17および図18に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告3フラグの記憶領域から読み出した予告3フラグの値は「0」であって予告3フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のYes)、予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選処理を実行して「討伐モード」に当選し(ステップS1203)、ステップS1203において「討伐モード」に当選したため予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選結果が「非実行」でないと判定し(ステップS1205のNo)、予告3の報知態様をRAM408に設定し(ステップS1219)、予告3フラグをオン状態に設定し(ステップS1221)、取得された特図1始動情報は4個目であるため、予告3実行回数カウンタの値を「4」に設定し(ステップS1223)、取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の特図先読み結果は「特図A」であると判定し(ステップS1225のYes)、当該特図先読み結果の図柄に基づいて予告2の報知態様の抽選処理を実行して「金」に当選したと判定し(ステップS1227)、当該抽選結果をRAM408に設けられた予告2報知態様記憶領域に記憶して予告2の報知態様を設定するとともに(ステップS1229)、当該抽選結果の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、当該報知態様は「金」であって「青」または「黄」以外であると判定し(ステップS1231のYes)、予告2フラグをオン状態に設定し(ステップS1233)、取得された特図1始動情報は4個目であるため、取得された特図1始動情報に対応付けて実行回数が未設定の予告2実行回数カウンタの値を「4」に設定し(ステップS1235)、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理を終了する。これにより、保留表示領域701には、金色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像a4が表示される。
特図1表示装置212に「特図J」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図20(e)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。これにより、特図1保留ランプ218のLED4は消灯する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。例えば当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図J」)となる。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して特図タイマ番号を決定する。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、当否判定結果等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告2フラグの値が「1」であって予告2フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、3個目の保留に対応する予告2実行回数カウンタの値を1減算し、4個目の保留に対応する予告2実行回数カウンタの値を1減算し(ステップS1303)、減算された3個目の予告2実行回数カウンタの値が「2」であり、減算された4個目の予告2実行回数カウンタの値が「3」であっていずれも「0」ではないと判定し(ステップS1305のNo)、予告3フラグの値が「1」であって予告3フラグがオン状態であると判定し(ステップS1309のYes)、予告1フラグの値が「1」であって予告1フラグがオン状態であると判定し(ステップS1311のYes)、予告1フラグの値を「0」として予告1フラグをオフ状態に設定し(ステップS1313)、予告1実行回数カウンタの値をクリアし(ステップS1315)、予告3実行回数を1減算し(ステップS1317)、減算された予告3実行回数は「3」であって「0」ではないと判定し(ステップS1319のNo)、予告コマンドを出力し(ステップS1331)、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図20(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a2は緑色に塗り潰された円形の絵柄を表した画像となり、保留表示画像a3は金色に塗り潰された円形の絵柄を表した画像となり、保留表示画像a4の表示は消去される。さらに、変動保留表示領域700には、青色に塗り潰された円形の絵柄を表した変動保留表示画像a0が表示される。さらに、予告3に対応する特図先読み報知の演出が開始され、装飾図柄表示装置208の上方から家紋を表した役物750aが降下して装飾図柄表示装置208の前面側で停止するとともに、演出表示領域208d内のほぼ中央であって役物750aの後方に黄色で塗り潰された刻み目のある枠の絵柄を表したエフェクト画像750bが表示される。本実施の形態では、予告3に対応する特図先読み報知態様は、役物750a、エフェクト画像750bおよびその後に実行される「討伐モード」の演出画像とによって構成されている。
予告3に対応する特図先読み報知は、予告2に対応する特図先読み報知よりも大当り信頼度が高く遊技者にとって有利度の高い演出である。このため、本実施例によるパチンコ機100は、第1副制御部400、役物750aおよび装飾図柄表示装置208を制御して、第一の予告の一例である予告2に対応する特図先読み予告報知および第二の予告の一例である予告3に対応する特図先読み予告報知の両方を行う場合に、予告2に対応する特図先読み予告報知よりも予告3に対応する特図先読み予告報知を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は予告2に対応する特図先読み予告報知の一部を秘匿するように構成されている。図20(e)に示すように、保留表示画像a2、a3の一部は役物750aおよびエフェクト画像750bによって遊技者が視認できない、あるいは視認し難い状態にある。すなわち、保留表示画像a2、a3の一部は役物750aによって遮蔽されて秘匿された状態にある。秘匿には、映像同士あるいは音声同士で一方が他方を認識困難にすることが含まれ、遮蔽には、映像同士で一方が他方を認識困難にすることが含まれるが音声同士で一方が他方を認識困難にすることは含まれない。秘匿されていることは視覚や聴覚により認定可能であるのに対し、遮蔽されていることは視覚では認定できても聴覚では認定できない、したがって、秘匿は遮蔽を含む広い概念である。
また、遮蔽については、被遮蔽側の全てを視認困難に遮蔽する必要は無く、被遮蔽側が報知する特図先読み予告報知の内容が識別困難な程度に遮蔽が行われていれば良い。隠蔽および遮蔽においては、各先読み予告報知における大当りの信頼度を識別できないように行われることが好ましい。各先読み予告報知における大当りの信頼度を報知する部分とは、例えば図20(a)におけるカンバンに記された「チャンス」の表示、図20(b)における保留表示の色、図20(e)における可動物の動作態様、後述の図21(b)における「熱」の文字であり、より具体的には、同系統の特図先読み予告報知において、他の特図先読み予告報知とは異なる態様で報知が行われる部分からなる。つまり、予告1においては、カンバンの内容「チャンス」、「熱」、「当」の表示にあたり、それ以外の部分(カンバンを持つキャラクタ、カンバン、カンバンを掲げる動作、該表示が行われるタイミング)は共通の態様からなる。図示はしないが、例えばカンバンを掲げるキャラクタを複数備えた場合には、該キャラクタを他の特図先読み予告報知によって秘匿しても良い。
本実施例では、第一の予告の一例である予告2に対応する特図先読み予告報知は、表示色および文字により第一の大当り信頼度を示唆する保留表示画像a1〜a4によって構成されている。第二の予告の一例である予告3に対応する特図先読み予告報知は、第一の大当り信頼度とは異なる第二の大当り信頼度を示唆する役物750aおよびエフェクト画像750b並びに後述の「討伐モード」の演出によって構成されている。パチンコ機100は、役物750aおよび装飾図柄表示装置208を制御して、第一の予告の一例である予告2に対応する特図先読み予告報知および第二の予告の一例である予告3に対応する特図先読み予告報知の両方を行う場合に、予告2に対応する特図先読み予告報知よりも予告3に対応する特図先読み予告報知を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は第一の信頼度を秘匿するようになっている。すなわち、保留表示画像a2、a3の一部は役物750aおよびエフェクト画像750bによって遊技者が視認できない、あるいは視認し難い状態にある。このため、第一の信頼度は秘匿された状態になる。
図20(e)に示すように、第一の予告の一例である予告2に対応する特図先読み予告報知を構成する保留表示画像a3は、役物750aが下降して停止している所定の期間で一部(例えば、左上上部)が役物750aによって秘匿されているが、当該一部とは異なる他部(例えば、右下下部)は秘匿されないようになっている。
エフェクト画像750bが透過性を有する場合、保留表示画像a1とエフェクト画像750bとが重なっている領域αでは、保留表示画像a1の表示色である青色とエフェクト画像750bの表示色である黄色との重なりによって緑色に見えるように画像を生成することができる。これにより、パチンコ機100は、領域αの緑色を予告2に対応する特図先読み報知であると遊技者に誤認させることができる場合がある。
役物750aが下降して停止するとともにエフェクト画像750bが表示されてから所定時間経過後に、図20(f)に示すように、役物750aは装飾図柄表示装置208の前面から上方に移動するとともに、演出表示領域208dにおいて「討伐モード」の演出が開始される。例えば、演出表示領域208dには、朽ちかけた木の生えた背景を表した背景画像と、刀を持って左側から右側に向かって走る吉宗の絵柄を表したキャラクタ画像とによる演出と、当該画像の両側に「討伐モード突入!」という文字画像とが表示されて、予告3に対応する特図先読み報知が実行される。予告3に対応する特図先読み報知の実行に基づいて予告1フラグはオフ状態に設定されている。このため、本来実行されるはずであった予告1に対応する特図先読み予告の実行が規制され、特図先読み予告報知画像800は演出表示領域208dに表示されない。また、パチンコ機100は、予告1フラグがオフ状態に設定されても、予告1に対応する特図先読み予告を強制的に実行し続けて、画像表示の優先順位により予告1に対応する特図先読み予告が実行されていないように装飾図柄表示装置208を制御するように構成されていてもよい。この場合、見た目では予告1に対応する特図先読み予告は実行されていないが、パチンコ機100の制御では当該予告は実行されている。一方、予告2フラグはオフ状態に設定されていないため、予告2に対応する特図先読み報知の実行は継続される。
また、第二の予告の一例である予告3は、役物750aの下降とエフェクト画像750bの表示の後に、演出表示領域208dに所定の画像を表示しているが、このうちの役物750aとエフェクト画像750bにより、予告2が少なくとも秘匿されていれば良い。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、新たな特図先読み予告報知の実行(例えば、予告3に対応する特図先読み報知)により、すでに実行されていた特図先読み予告報知(例えば、予告1に対応する特図先読み予告)を規制するように構成されている。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、当否判定結果に基づく予告報知を効果的に行うことで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。また、複数の特図先読み予告の中から特定の1つの特図先読み予告を目立たせることができる場合がある。
また、複数の特図先読み予告報知が実行されて、当該予告報知が派手に行われる程、実行中の当該特図変動遊技の変動や当該特図先読み予告が対象としていない保留の特図変動遊技に対する遊技者の期待感が低下する恐れがある。本実施例によるパチンコ機100は、複数行われる特図先読み予告報知のうちの少なくとも1つを認識困難にすることで、当該期待感の低下を最低限に抑えつつ、特図先読み予告報知が行われていること自体は報知し続けることで遊技者の期待感を適度に保つことができる場合がある。
また、パチンコ機100は、一方の特図先読み予告の実行により他方の特図先読み予告の認識が困難または不能に構成されることで、一方の特図先読み予告が実行されなかった場合には他方の特図先読み予告を認識容易または可能に実行できるため、複雑な制御を行うことなく、特図先読み予告の実行により遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
また、パチンコ機100は、目立たせたくない特図先読み予告報知に対する期待を抑えつつ、目立たせたい特図先読み予告への期待を集中させることができる場合がある。特に特図先読み予告報知により大当り信頼度が報知されていると、遊技者が対象保留に対して過度に期待する場合があり、その分他の演出に対する期待が低下する恐れがある。本実施例によるパチンコ機100は、必要に応じて大当り信頼度を報知している特図先読み予告を秘匿できるため、効果的な演出を実行することができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、特図先読み予告の一部を秘匿しつつ他部を秘匿しないように特図先読み予告報知を実行できるので、特に認識率の高い視認性を低下させることができ、遊技台の興趣をより向上させることができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での特図変動遊技について図21を用いて説明する。図21は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。図21(a)乃至図21(f)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技を時系列をこの順に示している。図21(a)乃至図21(f)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、特図1および特図2保留ランプ218、220、特図1および特図2表示装置212、214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図21(a)乃至図21(f)はそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208左下方に特図1保留ランプ218が示され、その右側に特図2保留ランプ220が示されている。特図1保留ランプ218の下方には特図1表示装置212が示され、特図2保留ランプ220の下方には特図2表示装置214が示されている。なお、上記実施例1によるパチンコ機100と同様の作用および機能を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図21(a)において、特図1表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されている。一方、特図2表示装置214には「特図J」が停止表示されており、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。また、このとき、特図1保留ランプ218のLED1のみが赤色に発光して、特図1変動遊技が1つ保留されていることが報知されている。一方、特図2保留ランプ220の4つのLED1−4は全て消灯しており、特図2変動遊技の保留はない状態であることが報知されている。
さらに、保留された1つの特図1変動遊技に対応する特図先読み処理はすでに行われており、特図先読み結果は「特図J」である。また、保留された1つの特図1変動遊技について、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理はすでに行われており、予告3に対応する特図先読み報知の実行可否で非当選(「非実行」に当選)となり(ステップS1205のYes)、特図先読み結果が「特図J」であるため、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否は判定されず(ステップS1209のNo)、予告2に対応する特図先読み報知態様の抽選処理も実行されない(ステップS1225のNo)。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた保留表示領域701には、青色に塗り潰された円形の絵柄で表された保留表示画像a1が表示されている。また、変動保留表示領域700には、青色に塗り潰された円形の絵柄で表された変動保留表示画像a0が表示されている。
演出表示領域208d内であって変動保留表示領域700および保留表示領域701の上方には、広間に座っている吉宗および爺の絵柄を表したキャラクタ画像と、当該画像の両隣に「通常モード」という文字画像とが表示され、現在の演出モードが通常モードであることが遊技者に報知されている。
図21(b)に示すように、特図1表示装置212において特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後に、特図1表示装置212には「特図J」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾1−装飾9−装飾4」が停止表示される。これにより、実行中であった特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、実行中であった特図1変動遊技が終了したため、変動保留表示領域700に表示されていた変動保留表示画像a0は消去される。演出表示領域208d内のほぼ中央には、現在実行中の演出が通常モードであることを示す画像が継続して表示されている。
図21(a)に示す特図1変動遊技中に特図1始動口230に2個の遊技球が入賞して特図1保留ランプ218のLED2−3が点灯されるとともに、当該特図1変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。例えば、主制御部300は、図15および図18に示す特図先読み処理を実行する。例えば主制御部300は、1個目および2個目の保留についてそれぞれ、現在の遊技状態が電サポ状態でなく(ステップS1000のNo)、特図1の入賞であり(ステップS1101のYes)、保留された1個の特図1変動遊技を先読みして事前判定した結果大当りであると判定し(ステップS1102)、事前判定結果が「特図A」であると判定し(ステップS1103)、当該事前判定結果の図柄に基づいて変動時間(特図タイマ番号)を事前判定し(ステップS1104)、特図先読み処理を終了する。さらに、主制御部300は、これらの事前判定結果を第1副制御部400に送信する。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図17および図18に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み処理を実行する。例えば第1副制御部400は2個目の保留について、予告3フラグの記憶領域から読み出した予告3フラグの値は「0」であって予告3フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のYes)、予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選処理を実行して「討伐モード」に当選し(ステップS1203)、ステップS1203において「討伐モード」に当選したため予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選結果が「非実行」でないと判定し(ステップS1205のNo)、予告3の報知態様をRAM408に設定し(ステップS1219)、予告3フラグをオン状態に設定し(ステップS1221)、取得された特図1始動情報は2個目であるため、予告3実行回数カウンタの値を「2」に設定し(ステップS1223)、取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の特図先読み結果は「特図A」であると判定し(ステップS1225のYes)、当該特図先読み結果の図柄に基づいて予告2の報知態様の抽選処理を実行して「緑(文字あり)」に当選したと判定し(ステップS1227)、当該抽選結果をRAM408に設けられた予告2報知態様記憶領域に記憶して予告2の報知態様を設定するとともに(ステップS1229)、当該抽選結果の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、当該報知態様は「緑(文字あり)」であって「青」または「黄」以外であると判定し(ステップS1231のYes)、予告2フラグをオン状態に設定し(ステップS1233)、取得された特図1始動情報は2個目であるため、取得された特図1始動情報に対応付けて実行回数が未設定の予告2実行回数カウンタの値を「2」に設定し(ステップS1235)、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理を終了する。
例えば第1副制御部400は3個目の保留について、予告3フラグの記憶領域から読み出した予告3フラグの値は「1」であって予告3フラグはオフ状態でないと判定し(ステップS1201のNo)、取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の特図先読み結果は「特図A」であると判定し(ステップS1225のYes)、当該特図先読み結果の図柄に基づいて予告2の報知態様の抽選処理を実行して「赤」に当選したと判定し(ステップS1227)、当該抽選結果をRAM408に設けられた予告2報知態様記憶領域に記憶して予告2の報知態様を設定するとともに(ステップS1229)、当該抽選結果の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、当該報知態様は「赤」であって「青」または「黄」以外であると判定し(ステップS1231のYes)、予告2フラグをオン状態に設定し(ステップS1233)、取得された特図1始動情報は3個目であるため、取得された特図1始動情報に対応付けて実行回数が未設定の予告2実行回数カウンタの値を「3」に設定し(ステップS1235)、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理を終了する。
これにより、保留表示領域701には、緑色に塗り潰された円形の中に「熱」の文字が書かれた絵柄を表した保留表示画像a2と、赤色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像a3とが表示される。
特図1表示装置212に「特図J」が停止表示されてから所定時間の経過後に開始される、図21(c)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。主制御部300は、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図1変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。これにより、特図1保留ランプ218のLED3は消灯する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。例えば当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図J」)となる。また、主制御部300は同処理において、特図タイマ番号決定用乱数値を取得して特図タイマ番号を決定する。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、当否判定結果等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を実行する。例えば第1副制御部400は、予告2フラグの値が「1」であって予告2フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、2個目および3個目の保留に対応する予告2実行回数カウンタの値を1減算し(ステップS1303)、減算された2個目の予告2実行回数カウンタの値が「1」であり、減算された3個目の予告2実行回数カウンタの値が「2」であっていずれも「0」ではないと判定し(ステップS1305のNo)、予告3フラグの値が「1」であって予告3フラグがオン状態であると判定し(ステップS1309のYes)、予告1フラグの値が「0」であって予告1フラグがオン状態でないと判定し(ステップS1311のNo)、予告3実行回数を1減算し(ステップS1317)、減算された予告3実行回数は「1」であって「0」ではないと判定し(ステップS1319のNo)、予告コマンドを出力し(ステップS1331)、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図21(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、保留表示画像a1が変動保留表示領域700に移動し、保留表示画像a2が保留表示画像a1の表示される領域に移動し、保留表示画像a3が保留表示画像a2の表示される領域に移動するアニメーション表示が実行される。さらに、予告3に対応する特図先読み報知の演出が開始され、装飾図柄表示装置208の上方から家紋を表した役物750aの降下が開始される。パチンコ機100は、予告3に対応する特図先読み報知演出において、「通常モード」から「討伐モード」に移行する際の特図変動遊技の開始時のみに役物750aを動作するように構成されている。本例では、予告3に対応する特図先読み報知は、緑色に塗り潰された円形の中に「熱」の文字が書かれた絵柄を表した保留表示画像に対応する特図1始動情報に基づいて実行されている。
図21(d)に示すように、さらに所定時間が経過すると、保留表示画像a1〜a3の移動が完了し、変動保留表示領域700には、青色に塗り潰された円形の絵柄を表した変動保留表示画像a0が表示され、保留表示領域701には、緑色に塗り潰された円形の中に「熱」の文字が書かれた絵柄を表した保留表示画像a1と、赤色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像a2とが表示される。さらに、役物750aは、装飾図柄表示装置208の中央であって前面側で停止する。
図21(e)に示すように、役物750aが装飾図柄表示装置208の中央であって前面側で停止すると、演出表示領域208d内のほぼ中央であって役物750aの後方に黄色で塗り潰された刻み目のある枠の絵柄を表したエフェクト画像750bが表示される。本実施の形態では、予告3に対応する特図先読み報知態様は、役物750a、エフェクト画像750bおよびその後に実行される「討伐モード」の演出画像とによって構成されている。
予告3に対応する特図先読み報知は、予告2に対応する特図先読み報知よりも大当り信頼度が高く遊技者にとって有利度の高い演出である。このため、本実施例によるパチンコ機100は、第1副制御部400、役物750aおよび装飾図柄表示装置208を制御して、第一の予告の一例である予告2に対応する特図先読み予告報知および第二の予告の一例である予告3に対応する特図先読み予告報知の両方を行う場合に、予告2に対応する特図先読み予告報知よりも予告3に対応する特図先読み予告報知を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は予告2に対応する特図先読み予告報知の一部を秘匿するように構成されている。図21(e)に示すように、保留表示画像a1、a2の一部は役物750aによって遊技者が視認できない、あるいは視認し難い状態にある。すなわち、保留表示画像a1、a2の一部は役物750aによって遮蔽されて秘匿された状態にある。また、本実施例では、保留表示画像a1、a2は、視認困難に隠蔽する役物750aとともに予告3に対応する特図先読み報知を構成するエフェクト画像750bよりも手前に表示されるようになっている。第二の予告の一例である予告3に対応する特図先読み予告報知演出の一部は、役物750aの動作とエフェクト画像750bの表示とで構成されており、第一の予告の一例である予告2に対応する特図先読み予告報知の一部は役物750aの動作によって視認困難にされつつ、エフェクト画像750bの一部の表示を視認困難にしている。本実施例では、役物750aが最も視認し易く、その次に保留表示画像a1〜a4が視認し易く、エフェクト画像750bが最も視認し難くなっている。
また、本実施例においては、役物750aにより秘匿された保留表示画像a2は、秘匿されている最中に表示態様が切り替えられている。一方の特図先読み予告報知により他方の特図先読み予告報知の視認を妨げることで、一方の特図先読み予告報知を目立たせることができると共に、視認を妨げられている間に他方の特図先読み予告報知の報知態様を切り替えることで、該視認の妨げが終了した後に遊技者を驚かせることができる場合がある。他方の特図先読み予告報知の報知態様の切り替えは、一方の特図先読み予告報知の実行に基づいて実行してもよいし、他の条件の成立に基づいて行われても良い。
役物750aが下降して停止するとともにエフェクト画像750bが表示されてから所定時間経過後に、図21(f)に示すように、役物750aは装飾図柄表示装置208の前面から上方に移動するとともに、演出表示領域208dにおいて「討伐モード」の演出が開始される。例えば、演出表示領域208dには、朽ちかけた木の生えた背景を表した背景画像と、刀を持って左側から右側に向かって走る吉宗の絵柄を表したキャラクタ画像とによる演出と、当該画像の両側に「討伐モード突入!」という文字画像とが表示されて、予告3に対応する特図先読み報知が実行される。本実施例によるパチンコ機100では、保留表示画像a2は、役物750aによって視認困難にされている間に、例えば赤色に塗り潰された円形の中に「熱」の文字が書かれた絵柄を表した画像の表示態様に変更される場合がある。当該表示態様の変更は例えば所定の抽選に当選したことに基づいて実行される。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、大当り信頼度の高い特図先読み予告が大当たり信頼度の低い特図先読み予告を隠蔽するように構成されている。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当り信頼度の高い予告を強調して遊技者に報知できる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での特図変動遊技について図22および図23を用いて説明する。図22は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を説明する図である。図22(a)乃至図22(c)は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技をこの順に時系列で示している。図22(a)乃至図22(c)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、特図1および特図2保留ランプ218、220、特図1および特図2表示装置212、214、遮蔽装置246a、246bの相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図22(a)では、中央に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の左側に遮蔽装置246aが示され、装飾図柄表示装置208の右側に遮蔽装置246bが示され、装飾図柄表示装置208左下方に特図1保留ランプ218が示され、その右側に特図2保留ランプ220が示されている。特図1保留ランプ218の下方には特図1表示装置212が示され、特図2保留ランプ220の下方には特図2表示装置214が示されている。なお、上記実施例1によるパチンコ機100と同一の作用および機能を奏する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図22(a)において、特図1表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示を実行している。一方、特図2表示装置214には「特図J」が停止表示されており、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。現在実行中の特図1変動遊技中に4個の特図1始動情報が取得され、特図1保留ランプ218の4つのLED1−4が赤色に発光して、特図1変動遊技が4つ保留されたことが報知されている。一方、特図2保留ランプ220の4つのLED1−4は全て消灯しており、特図2変動遊技の保留はない状態であることが報知されている。
さらに、保留された4つの特図1変動遊技に対応する特図先読み処理が実行され、1個目および3個目の特図先読み結果はいずれも「特図J」であり、2個目および4個目の特図先読み結果は「特図I」である。また、保留された4つの特図1変動遊技について、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理はすでに行われており、1個目および3個目の特図1変動遊技については、予告3に対応する特図先読み報知の実行可否で非当選(「非実行」に当選)となり(ステップS1205のYes)、特図先読み結果が「特図J」であるため、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否は判定されず(ステップS1209のNo)、予告2に対応する特図先読み報知態様の抽選処理も実行されない(ステップS1225のNo)。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた保留表示領域701には、青色に塗り潰された円形の絵柄で表された保留表示画像a1、a3が表示されている。
2個目の特図1変動遊技について、予告3に対応する特図先読み報知の実行可否で非当選(「非実行」に当選)となり(ステップS1205のYes)、特図先読み結果が「特図I」であるため、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否は判定され(ステップS1209のYes)、予告1に対応する特図先読み予告の抽選処理で不当選となり(ステップS1211、ステップS1213のNo)、予告2に対応する特図先読み報知態様の抽選処理が実行され(ステップS1225のYes)、予告2に対応する特図先読み報知態様として「緑」に当選している(ステップS1227)。これにより、保留表示領域701には、予告2に対応する特図先読み予告を実行するために、緑色に塗り潰された円形の絵柄で表された保留表示画像a2が表示されている。
4個目の特図1変動遊技について、予告3に対応する特図先読み報知の実行可否で実行に当選し(ステップS1205のNo)、特図先読み結果が「特図I」であるため、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否は判定され(ステップS1209のYes)、予告1に対応する特図先読み予告の抽選処理で不当選となり(ステップS1211、ステップS1213のNo)、予告2に対応する特図先読み報知態様の抽選処理が実行され(ステップS1225のYes)、予告2に対応する特図先読み報知態様として「赤(文字あり)」に当選している(ステップS1227)。これにより、保留表示領域701には、予告2に対応する特図先読み予告を実行するために、赤色に塗り潰された円形の中に「熱」の文字が書かれた絵柄で表された保留表示画像a4が表示されている。
変動保留表示領域700には、現在実行中の特図変動遊技に対応する変動保留表示画像a0が表示されている。演出表示領域208dには、広間に座っている吉宗および爺の絵柄を表したキャラクタ画像と、当該画像の両隣に「通常モード」という文字画像とが表示され、現在の演出モードが通常モードであることが遊技者に報知されている。
図22(b)に示すように、特図1表示装置212において特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後に、特図1表示装置212には「特図J」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾1−装飾5」が停止表示される。これにより、実行中であった特図1変動遊技がはずれであることが報知される。また、実行中であった特図1変動遊技が終了したため、変動保留表示領域700に表示されていた変動保留表示画像a0は消去される。演出表示領域208d内のほぼ中央には、現在実行中の演出が通常モードであることを示す画像が継続して表示されている。
図22(b)に示すように、遮蔽装置246a、246bは、装飾図柄表示装置208の前面側に移動する。遮蔽装置246a、246bには透過性を有する半透明のシートが貼付されており、遮蔽装置246a、246bの格子窓部は半透過状態になっている。このため、遮蔽装置246a、246bが装飾図柄表示装置208の前面側に移動すると、保留表示領域701に表示されている保留表示画像a1〜a4は遮蔽装置246a、246bの桟および半透明のシートによって隠蔽される。これにより、保留表示画像a1〜a4は視認困難な状態になる。一方、予告3に対応する特図先読み報知の実行前に遮蔽装置246a、246bの後方に配置されていたパネル部材760a、760bは視認可能な状態になる。例えばパネル部材760aには番長の絵柄を表したイラストが描画され、パネル部材760bにはパンダの絵柄を表したイラストが描画されている。
本実施例では、保留表示画像a1〜a4の全体が遮蔽装置246a、246bによって遮蔽されているが、これに限られず、パチンコ機100は、保留表示画像a1〜a4の非共通の少なくとも一部を視認困難にするように構成されていてもよい。例えば、パチンコ機100は、デフォルト表示の表示態様の保留表示画像a1、a3を遮蔽せずに視認可能とし、デフォルト表示以外の表示態様の保留表示画像a2、a4を遮蔽して視認困難とするように構成されていてもよい。また、例えば保留表示画像a2が赤色に塗り潰された円形の絵柄を表した画像である場合には、パチンコ機100は、保留表示画像a4の文字が表示される部分と、保留表示画像a4の文字が表示される部分に対応する保留表示画像a2の特定の部分とを遮蔽し、非共通部分を視認困難にすることで、共通部分は視認可能な状態としつつも、非共通の文字が付されているかを視認困難に構成されていてもよい。特に、保留表示画像a2と保留表示画像a4の色が同一で、文字の有無により大当りの信頼度が異なる場合には、遊技者の興味を効果的にひきつけることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、装飾図柄の停止図柄態様によって例えば予告1に対応する特図先読み予告を実行するように構成されていてもよい。図22(b)に示すように、遮蔽装置246a、246bは、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに停止表示された装飾図柄を視認困難な状態にすることができる。これにより、パチンコ機100は、優先度の高い予告3によって優先度の低い予告1を秘匿できる場合がある。
本実施の形態における「視認困難」には、特図先読み予告報知を実行している対象物の視認性の低下や特図先読み予告報知を実行している対象物の少なくとも一部に他の構成物が重なっている状態が含まれる。視認性の低下には、特図先読み予告報知を実行している対象物で表された文字や色等の識別が困難または不能であって遊技者が誤認する状態が含まれる。
図22(c)に示すように、特図1表示装置212に「特図J」が停止表示されてから所定時間の経過後に、特図1表示装置212において特図1変動遊技が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理が実行される。保留表示領域701には、緑色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像a1と、青色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像a2と、赤色に塗り潰された円形の中に「熱」の文字が書かれた絵柄で表された保留表示画像a3とが表示される。
また、図22(c)に示すように、特図1変動遊技が開始された後も、予告3に対応する特図先読み報知の実行は継続され、遮蔽装置246a、246bは装飾図柄表示装置208の前面に配置され、保留表示画像a1〜a3を隠蔽し続ける。本実施例では、緑色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像は、予告3に基づく高確率演出(本例では、遮蔽装置246a、246bを用いた演出)の開始後、当該保留表示画像に対応する特図1始動情報が消化されるまで、遮蔽装置246a、246bによって遮蔽され続ける。また、本実施例では、高確率演出の対象となる保留表示画像は、予告3に基づく高確率演出と予告2に基づく保留表示の予告対象の始動情報が同一のため、当該保留表示画像の表示開始から当該始動情報の消化まで遮蔽装置246a、246bによって遮蔽され続ける。
図23は、本実施例の変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技を示している。本変形例によるパチンコ機100では、遮蔽装置246a、246bは半透明のシートを有しておらず、遮蔽装置246a、246bの格子窓部は開口状態または高透過性の部材が備えられている。このため、予告3に対応する特図先読み報知を実行する場合には、図23に示すように、遮蔽装置246aが配置される領域に対応する演出表示領域208dに、あたかも障子が存在するかのようなエフェクト画像(マット画像)が表示される。当該エフェクト画像は、保留表示画像よりも優先度が低いため、図23に示すように、当該エフェクト画像は、変動保留表示画像a0を隠蔽するものの、保留表示画像a1を隠蔽しないようになっている。また、該エフェクト画像は、前記変動保留や変動図柄よりも優先度が高く、重複した場合であっても該変動保留や変動図柄が表示されていると認識できる程度に透過性を有していても良い。
本変形例では、保留表示は表示優先順が最も高いため、保留表示画像a1は当該エフェクト画像よりも手前側に表示される。但し、保留表示画像a1の一部は、遮蔽装置246a、246bの桟の部分で視認が妨げられる。したがって、保留表示画像a1は、当該エフェクト画像を第一の予告の一例として見た場合には、第二の予告の一例となる。また、遮蔽装置246a、246bの少なくとも一部は保留表示画像a1で秘匿されないので、保留表示画像a1は、遮蔽装置246a、246bを第三の予告の一例として見た場合には、第二の予告の一例となる。一方、保留表示画像a1は、遮蔽装置246a、246bを第二の予告の一例として見た場合には、第一の予告の一例となる。
次に、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100の特図先読み予告報知の報知態様について図24を用いて説明する。図24は、本実施例によるパチンコ機100における特図先読み予告報知の種々の報知態様を示している。
図24(a)および図24(b)は、一の保留表示画像が動くことにより他の保留表示画像を秘匿したり秘匿しなかったりする例を示している。図24(a)および図24(b)に示すように、保留表示画像a3は、楕円形状を有し、例えば回転するようになっている。このため、図24(a)に示すように、横長の状態に保留表示画像a3が配置されると、保留表示画像a3は、両隣の保留表示画像a2、a4の一部を秘匿するようになる。また、図24(b)に示すように、保留表示画像a3は、縦長状態に配置されると、両隣の保留表示画像a2、a4を秘匿しないようになる。このように、本例では、一の特図先読み予告で他の特図先読み予告を隠蔽する期間と隠蔽しない期間とが存在する。
図24(c)は、保留表示におけるエフェクト画像により他の保留表示を隠蔽する例を示している。金色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像a3は、大当り信頼度の高い予告である。このため、図24(c)に示すように、本例では、大当り信頼度の高い予告であることを強調するためのエフェクト画像770が保留表示画像a3の後側に表示される。エフェクト画像770は保留表示画像a3よりも大当り信頼度の低い予告である保留表示画像a4よりも手前に表示されている。これによりエフェクト画像770は保留表示画像a4の一部を隠蔽するようになっている。エフェクト画像770は保留表示画像a3とともに予告3に対応する特図先読み報知の報知態様を構成しているため、本例によりパチンコ機100は、大当り信頼度の高い予告3に対応する特図先読み予告(例えば、保留表示画像a3およびエフェクト画像770)により大当り信頼度の低い予告2に対応する特図先読み予告(例えば、保留表示画像a4)を秘匿できる場合がある。
図24(d)は、複数の保留表示画像のそれぞれの大きさを変えて、相対的に小さい大きさの保留表示画像を視認し難くする例を示している。金色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像a3は、大当り信頼度の高い予告である。このため、図24(d)に示すように、本例では、保留表示画像a3を最も大きく表示し、他の保留表示画像a1、a2、a4および変動保留表示画像a0を保留表示画像a3よりも小さく表示する。相対的に大きさの大きい保留表示画像a3は目立ち、他の保留表示画像a1、a2、a4は目立たなくなる。これにより、パチンコ機100は、保留表示画像a3が保留表示画像a1、a2、a4を隠蔽したのと同様の効果が得られる場合がある。このように、本例では、信頼度の高い特図先読み予告の実行に基づいて、他の特図先読み予告の表示が縮小されるようになっている。縮小率は他の特図先読み予告の信頼度に応じて変更され、信頼度の高い予告ほど大きく表示され、信頼度の低い予告ほど小さく表示されるようにしてもよい。
また、最も信頼度の低い予告(デフォルト表示)を基準とし、信頼度が高くなるほど大きく表示するようにしても良い。
図24(e)は、複数の保留表示画像を重ねて表示する例を示している。図24(e)に示すように、保留表示画像a1〜a4を単純に重ね合わせて表示すると、下側に配置される保留表示画像の表示面積が減るため、遊技者は当該保留表示画像を識別し難くなり、秘匿の効果が得られる場合がある。
例えば、図24(e)に示すように、本例では、相対的に遅く保留された特図変動遊技に対応する保留表示画像が当該相対的に早く保留された特図変動遊技に対応する保留表示画像の手前側に配置される。これにより、所定の特図変動遊技に対応する保留表示画像は、当該所定の特図変動遊技よりも前に保留された特図変動遊技に対応する保留表示画像を遮蔽し、当該所定の特図変動遊技よりも後に保留された特図変動遊技に対応する保留表示画像を遮蔽しないようになる。これにより、パチンコ機100は、保留が消化される順序を明確にしつつ、限られた表示領域を有効に活用できる場合がある。相対的に遅く保留された特図変動遊技に対応する保留表示画像を当該相対的に早く保留された特図変動遊技に対応する保留表示画像の手前側に配置することで、大当り信頼度の高低に関わらず、特定の保留(相対的に遅く保留された特図変動遊技)に対する先読み予告報知を長い間遊技者に楽しませることができる場合がある。
また、パチンコ機100は、相対的に早く保留された特図変動遊技に対応する保留表示画像が当該相対的に遅く保留された特図変動遊技に対応する保留表示画像の手前側に配置されるように構成されていてもよい。この場合、手前側に配置された保留表示画像に対応する特図変動遊技は後ろ側に配置された保留表示画像に対応する特図変動遊技よりも早く実行されるため、手前側に配置された保留表示画像は特図先読み予告の報知可能な時間が短くなる。後ろ側に配置された保留表示画像は、手前側に配置された保留表示画像よりも特図先読み予告の報知可能な時間が長くなって予告の時間を十分に確保できるので遮蔽されても問題が生じない場合がある。
図24(f)は、特図2変動遊技の保留表示画像を特図1変動遊技の保留表示画像の手前に表示する例を示している。本実施の形態によるパチンコ機100では、特図2変動遊技は特図1変動遊技よりも有利度が高く設定されている。このため、図24(f)に示すように、有利度の高い特図2変動遊技の保留表示画像b1〜b4は、有利度の低い特図1変動遊技の保留表示画像a1〜a4よりも優先して表示される。保留表示画像b1〜b4は、保留表示画像a1〜a4の手前側に表示されるので優先的に目立たせることができる場合がある。例えば予告されている特図2変動遊技が大当りに当選すると、遊技者は残った特図1変動遊技の特図先読み予告に注目する可能性がある。このため、特図1変動遊技の保留表示を特図2変動遊技の保留表示画像の後ろ側に表示することにより、特図1変動遊技の保留表示がなるべく目立たないように隠される場合がある。また、本実施例のように大当り信頼度を表す文字を隠蔽する場合、図24(f)に示すように文字の一部(本変形例では部首)を隠蔽することにより、文字の識別を困難にしている。具体的には「熱」という文字の部首(れんが)を隠蔽することで、「熱」なのか例えば「勢」なのかを識別困難にすることで、遊技者の注目を集めている。また、文字に限定するものではなく所定の単語の一部の文字を隠蔽しても良い。(例えば「あたり」の「た」を隠蔽することで、「あたり」なのか「あかり」なのかを識別困難にしても良い。)
特図2変動遊技は、乱数の振り分けが有利であってかつ優先的に変動される。より具体的には、パチンコ機100が特図2優先変動機である場合には、大当りによる有利度は特図2変動遊技の方が特図1変動遊技よりも高く、図柄変動開始までの時間が特図2変動遊技の方が特図1変動遊技よりも短くなるように構成される。このため、パチンコ機100は、相対的に有利な特図2変動遊技の特図先読み予告で相対的に不利な特図1変動遊技の特図先読み予告を認識困難にすることができる場合がある。
特に、変動開始までの時間が短い保留(特図2)で大当りに当選すると、変動開始までの時間が長い保留(特図1)の変動開始時の遊技状態は、当該保留の特図先読み予告の実行時の遊技状態とは異なる可能性がある。遊技状態が変化すると、抽選結果も変化する場合があり、特図先読み予告の信頼性が低下する恐れがある。このため、特図1変動遊技の特図先読み予告をなるべく目立たせたくない場合がある。そこで、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、変動開始までの時間が短い保留の特図先読み予告によって変動までの時間の長い保留の特図先読み予告を隠蔽することにより、特図2の先読み予告を目立たせつつ抽選結果が変わってしまう恐れのある特図1の先読み予告を目立たせないようにすることができる場合がある。非優先側の特図(本例では、特図1)に対する特図先読み予告を優先側の特図(本例では、特図2)に対する特図先読み予告で秘匿することで、ST機等における保留ストックによる不公平な遊技方法を防止して、格別な効果を奏することができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100について図25を用いて説明する。本実施例によるパチンコ機100は、可動物により特図先読み予告を秘匿する点に特徴を有している。
図25に示すように、本実施例によるパチンコ機100は、保留表示を実行する保留表示ランプ780を有している。保留表示ランプ780は、装飾図柄表示装置208の右上に配置されている。保留表示ランプ780は、保留の最大数と同数(本例では、4つ)の領域に区画され、区画された4つの領域には1個目から4個目の保留を示す「1」〜「4」の文字が表示されている。保留表示ランプ780は、当該領域毎に点滅させて特図先読み予告の実行/非実行を報知するようになっている。図25(a)では、「3」の文字が表示された領域が点灯状態であり、他の領域が消灯状態になっている。このため、パチンコ機100は、3個目の保留について特図先読み予告報知を実行している。
本実施例によるパチンコ機100は、可動物224を用いて予告3に対応する特図先読み報知を実行するようになっている。図25(b)に示すように、パチンコ機100は、予告2に対応する特図先読み報知である保留表示ランプ780の前面側に可動物224を移動させて、保留表示ランプ780の一部を秘匿するようになっている。
可動物224を用いて例えば保留表示ランプ780を隠蔽すると、遊技者が視線を動かすことにより(遊技者の視点位置により)、保留表示ランプ780は可動物224によって隠蔽されたり隠蔽されなかったりする場合がある。図25(c)は、装飾図柄表示装置208、保留表示ランプ780および可動物224をパチンコ機100の上側から見た模式図である。図25(c)に示すように、遊技者の目の位置が視点290aから視点290bの範囲にあると、保留表示ランプ780は可動物224によって隠蔽される。一方、遊技者の目の位置が視点290cにあると、保留表示ランプ780は可動物224によって隠蔽されない。このように、本実施例によるパチンコ機100は、設計段階において各表示ごとに表示優先順位を定めるといった複雑な作業を必要とせず、特図先読み予告を確実に遊技者に視認させることができるとともに、確実に隠蔽を行うことができる場合がある。特に本実施例においては、保留表示ランプ780において、先読み予告報知を行っていない「2」と先読み予告報知を行っている「3」を可動物224によって両方同時に隠蔽している。先読み予告報知が行われる可能性のある領域を複数有すると共に、該複数の領域のうちの少なくとも一の領域において先読み予告報知が行われている際に、他の先読み予告報知により隠蔽を行う場合には、該先読み予告報知が行われている領域を含む複数の領域を隠蔽することで、先読み予告報知の対象となる保留を遊技者から識別困難にし、一の保留に遊技者の期待が集中し、他の保留に遊技者が期待しなくなる現象を回避することができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、特図先読み予告の対象変動を特定可能な予告を当該対象変動を特定不能な予告で隠蔽するようになっている。これにより、パチンコ機100は、特定された保留に対する期待感の集中を防ぐことができる場合がある。また、対象変動を特定不能な予告が対象変動とは異なる保留に基づいて行われる場合、特定された保留がはずれた後も、対象変動を特定不能な予告が継続して行われて遊技者を驚かせることができる場合がある。
図25(c)に示すように、可動物224と装飾図柄表示装置208との間には少なくとも隙間が存在している。可動物224による特図先読み予告表示の遮蔽は、可動物224と装飾図柄表示装置208との配置関係によっては遊技者の視点を変更することで視認できる場合がある。視点の変更により遮蔽状態が変化するため、視点位置を変更するといった新たな楽しみ方を遊技者に付与することができ、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。視点を移動させない場合には、可動物224が最前面に表示されるため、可動物224が最も目立つような見た目になるが、特図先読み予告表示によるエフェクトの遮蔽が行われている場合には、視点位置を移動させると、可動物224による遮蔽が解除されながら先読み予告表示が徐々に目立つようになる。このように、本実施例よるパチンコ機100は、視点位置によって見え方が変化するので、遊技者を楽しませることができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100について図26を用いて説明する。本実施例によるパチンコ機100は、表示に加えて音声を用いて特図先読み予告報知を実行する点に特徴を有している。図26(a)は、予告1に対応する特図先読み予告である特図先読み予告報知画像800と、予告2に対応する特図先読み予告である保留表示画像a1〜a4とが表示されている。本例では、保留表示画像a2に対応する特図1始動情報に基づいて特図先読み予告報知画像800が表示されている。
図26(b)は、音声によって実行される特図先読み予告報知のタイミングチャートの一例を示している。図中上段から、「始動入賞」、「第一予告音声」および「第二予告音声」が示されている。「始動入賞」は、始動情報の取得を表し、「ON」は始動情報が取得されたことを示し、「OFF」は始動情報が取得されていないことを示している。「第一予告音声」は予告1に対応する特図先読み予告を表し、「ON」は当該予告が実行されていることを示し、「OFF」は当該予告が実行されていないことを示している。「第二予告音声」は予告2に対応する特図先読み報知を表し、「ON」は当該予告が実行されていることを示し、「OFF」は当該予告が実行されていないことを示している。図中左から右に時間経過を表している。
図26(b)に示すように、時刻t1になると、「第一予告音声」は「ON」状態に設定されて予告1に対応する特図先読み予告が開始され、「チャンス」という音声が不図示のスピーカ120から出力される。この予告1に対応する特図先読み予告の実行期間中の時刻t2において取得された特図1始動情報が例えば予告2に対応する特図先読み処理で「金」に当選したとする。これにより、図26(a)に示すように保留表示領域701に金色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像a4が表示され、その後時刻t3になると、「第二予告音声」が「ON」状態に設定されて予告2に対応する特図先読み予告が開始され、「キーン」という音声が不図示のスピーカ120から出力される。当該予告2は大当り確定の予告報知であるため、当該予告1の特図先読み予告よりも優先度が高い。このため、「第一予告音声」は時刻t3において「OFF」状態に設定され、「チャンス」という音声は非出力状態となる。
予告2に対応する特図先読み予告の実行期間が終了して時刻t4になると、「第二予告音声」は「OFF」状態に設定され、「第一予告音声」は「ON」状態に設定されて、予告1に対応する特図先読み予告が再開されて「チャンス」という音声が不図示のスピーカ120から出力される。その後、時刻t5になると「第一予告音声」は「OFF」状態に設定されて予告1に対応する特図先読み予告の報知が終了する。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、有利度の高い特図先読み予告を報知する音声を優先的に出力することにより、有利度の低い特図先読み予告を秘匿することができる場合がある。本実施例によるパチンコ機100は、予告1に対応する特図先読み予告を非出力状態に設定するように構成されているが、予告1に対応する特図先読み予告の音声の音量を低下させたり0にしたり(予告1に対応する特図先読み予告の音声自体は出力する。)することにより音声を聞き取り難いように構成されていてもよい。なお、ここで言う音声は効果音(SE)やBGM等を含むものとする。
図27は、本実施の形態における画像表示の隠蔽を説明する図である。図27(a)は、「画像A」として不透明な保留表示画像a4を作成し、「画像B」として完全な状態の特図先読み予告報知画像800を作成し、特図先読み予告報知画像800上に保留表示画像a4を重ね合わせて、例えば図26(a)に示すように、保留表示画像a4は特図先読み予告報知画像800の一部を隠蔽することができる。
図27(b)は、保留表示画像a4が重ねられる領域802に絵柄を有さない特図先読み予告報知画像800を作成し、領域802上に保留表示画像a4を重ね合わせて、例えば図26(a)に示すように、保留表示画像a4は特図先読み予告報知画像800の一部を隠蔽することができる。このように、画像同士を重複して表示する場合、画像が重複して表示している訳ではなく、重複している領域における被遮蔽側の表示が行われていないようにしてもよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図27を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
所定の当否判定条件(例えば、特図変動遊技や当り遊技の非実行時に始動情報を取得したことや特図変動遊技を保留していること)が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
図柄の変動表示を行った後、当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示する図柄表示手段(例えば、特図1および特図2表示装置212、214や装飾図柄表示装置208)と、
所定の予告条件が成立した場合に(例えば、予告1に対応する特図先読み予告の実行可否抽選に当選したこと(ステップS1213のYes)、特図先読み結果の停止図柄が特図A、特図Bまたは特図Iのいずれかであったこと(ステップS1225のYes)、予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選に当選したこと(ステップS1205のNo))、前記変動表示の開始前に予告(例えば、予告1、予告2および予告3のいずれかに対応する特図先読み予告)を行うことが可能な予告手段(例えば、主制御部300のCPU303、特図先読み処理(ステップS234)、第1副制御部400の403、始動情報取得時の第1副制御部先読み処理、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
を備えた遊技台であって、
前記予告手段が、第一の予告(例えば、予告1、予告2)および第二の予告(例えば、予告1に対して予告2または予告3、予告2に対して予告3)の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間(例えば、役物750aが装飾図柄表示装置208の前面側に停止している期間)は該第一の予告の一部が秘匿される(例えば、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理のステップS1313、特図先読み予告報知画像800の表示終了(図20(f))、保留表示画像a1により先読み予告画像800の一部が視認不可(図20(a))、保留表示画像a1〜a3の前面側に役物750aを配置して保留表示画像a1〜a3の一部が視認不可(図20(e))、音声「チャンス」の音量よりも音声「キーン」の音量が大)
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、当否判定結果に基づく予告報知を多彩な態様で効果的に行うことで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。また、複数の特図先読み予告の中から特定の1つの特図先読み予告を目立たせることができる場合がある。
また、複数の特図先読み予告報知が実行されて、当該予告報知が派手に行われる程、実行中の当該特図変動遊技の変動や当該特図先読み予告が対象としていない保留の特図変動遊技に対する遊技者の期待感が低下する恐れがある。本実施例によるパチンコ機100は、複数行われる特図先読み予告報知のうちの少なくとも1つを認識困難にすることで、当該期待感の低下を最低限に抑えつつ、特図先読み予告報知が行われていること自体は報知し続けることで遊技者の期待感を適度に保つことができる場合がある。
また、パチンコ機100は、一方の特図先読み予告の実行により他方の特図先読み予告の認識が困難または不能に構成されることで、一方の特図先読み予告が実行されなかった場合には他方の特図先読み予告を認識容易または可能に実行できるため、複雑な制御を行うことなく、特図先読み予告の実行により遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100において、
前記当否判定結果が特定当否判定結果(例えば、当り)であることに基づいて決定される特定停止図柄態様(例えば、特図Aから特図H)が前記図柄表示手段に停止表示された後に、所定の普通状態(例えば、可変入賞口234が非動作状態(扉部材234aが閉状態)、非電サポ状態、特図低確率状態)より遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が非動作状態に対して可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))、非電サポ状態に対して電サポ状態、特図低確率状態に対して特図高確率状態)を開始する遊技状態制御手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227)、主制御部300のCPU303)と、を備え、
前記第一の予告は、前記当否判定結果が前記特定当否判定結果となる信頼度が第一の信頼度からなり、
前記第二の予告は、前記信頼度が前記第一の信頼度とは異なる第二の信頼度(例えば、第一の信頼度よりも高い信頼度)からなり、
前記予告手段が、前記第一の予告および前記第二の予告の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は該第一の信頼度が秘匿されること(例えば、保留表示画像a1〜a3の前面側に役物750aを配置して保留表示画像a1〜a3の一部が視認不可、音声「チャンス」の音量よりも音声「キーン」の音量が大)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、当該第一の予告を秘匿することによって、第一の信頼度を認識できなくなる場合がある。パチンコ機100は、大当り信頼度を示す部分そのものを秘匿することができる場合がある。複数の報知態様は予めそれぞれの信頼度が定められており、パチンコ機100は、当該複数の報知態様を区別するための部分を秘匿することができる場合がある。例えば、緑色に塗り潰された円形の絵柄を表した保留表示画像の大当り信頼度は0.75%であり、緑色に塗り潰された円形の中に「熱」の文字が書かれた絵柄の保留表示画像の大当り信頼度は4.99%である(図9(b)参照)。このように、保留表示画像の表示態様により予め大当り信頼度が定められている。パチンコ機100は、これらの保留表示画像を保留表示領域701に表示している際に、例えば表示色が緑色であることを秘匿したり、「熱」の文字部分を秘匿したりすることにより、保留表示画像の大当り信頼度を秘匿することができる場合がある。
また、パチンコ機100は、目立たせたくない特図先読み予告報知に対する期待を抑えつつ、目立たせたい特図先読み予告への期待を集中させることができる場合がある。特に特図先読み予告報知により大当り信頼度が報知されていると、遊技者が対象保留に対して過度に期待する場合があり、その分他の演出に対する期待が低下する恐れがある。当該パチンコ機100は、必要に応じて大当り信頼度を報知している特図先読み予告を秘匿できるため、効果的な演出を実行することができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100において、
前記予告手段は、所定の予告条件が成立した場合に(例えば、予告1に対応する特図先読み予告の実行に当選したこと(ステップS1213のYes)、特図先読み結果の停止図柄が特図A、特図Bまたは特図Iのいずれかであったこと(ステップS1225のYes)、予告3に対応する特図先読み報知態様の抽選に当選したこと(ステップS1205のNo))、前記変動表示の開始前の所定の予告態様(例えば、特図先読み予告報知画像800、保留表示画像a1〜a4、b1〜b4、役物750a)を表示可能な予告表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、役物750a)を有し、
前記第一の予告は、第一の予告表示態様(例えば、特図先読み予告報知画像800による表示態様、保留表示画像a1〜a4、b1〜b4による表示態様)からなり、
前記予告手段が、前記第一の予告および前記第二の予告の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は前記第一の予告表示態様の少なくとも一部が遮蔽されること(例えば、特図変動遊技開始時の第1副制御部予告処理のステップS1313、特図先読み予告報知画像800の表示の終了(図20(f))、保留表示画像a1により特図先読み予告報知画像800の一部が視認不可(図20(a))、保留表示画像a1〜a3の前面側に役物750aを配置して保留表示画像a1〜a3の一部が視認不可(図20(e)))
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特に認識率の高い視認性を低下させることで本実施の形態における効果がより顕著になる場合がある。
(4)上記パチンコ機100において、
前記所定の期間において、前記第一の予告の一部とは異なる前記第一の予告の他部が秘匿されないこと(例えば、特図先読み予告報知画像800の保留表示画像a4と重なっていない部分は視認可能(図20(a))、保留表示画像a1の役物750aと重なっていない部分は視認可能(図21(e))
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特図先読み予告が行われていること自体は遊技者に認識させることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、信頼度を報知する部分を隠しつつ、特図先読み予告が行われていること自体は遊技者が認識できるように報知を行うことで、特図先読み予告が行われていない特図変動遊技よりも期待感を高めつつも過度な期待による他の演出に対する期待感の低下を防ぐことができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特図先読み予告報知が実行された時点で特図先読み予告報知が実行されない場合よりも大当りに対する期待感が低下してしまうのを防ぐことができる場合がある。例えばデフォルト表示による特図先読み予告は大当り信頼度が低いため、当該特図先読み予告が実行されたとしても、遊技者は当該特図変動遊技の保留に対してほとんど期待しない可能性がある。これに対し、デフォルト表示による特図先読み予告の一部を隠蔽しておくことにより、遊技者は隠蔽された部分に大当りを示唆する情報が隠されているかもしれないと認識して、当該特図変動遊技の保留に対する期待感が向上する場合がある。
(5)上記パチンコ機100において、
前記予告手段が、前記第二の予告(例えば、保留表示画像a1〜a4による特図先読み予告)および第三の予告(例えば、役物750aおよびエフェクト画像750bによる特図先読み予告)の両方を行う場合に、少なくとも所定の期間は該第三の予告の一部が秘匿されないこと(例えば、役物750aは視認可能)
を特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の予告は第一の予告を秘匿しつつ第三の予告を秘匿しないようにすることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、全ての特図先読み予告を認識困難にするのではなく、ある特定の組み合わせが実行された場合にのみ、一方を認識困難にできる場合がある。これにより、パチンコ機100は、多彩な態様で予告を行うことが可能になり、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
ところで、従来のパチンコ機では、複数の特図先読み予告が同時に行われた場合、当該変動及び特図先読み予告の対象にならなかった変動に対する期待感が著しく低下する恐れがあった。また、従来のパチンコ機では、複数の特図先読み予告が報知する信頼度に差が有るほど、信頼度の低い演出に対する期待感が低下する恐れがあった。特に従来のパチンコ機では、信頼度が高い特図先読み予告の対象変動よりも後の変動に対して信頼度が低い先読み予告が実行されている場合に、先んじて行われた信頼度の高い先読み予告の対象変動がはずれであった場合には、後ろの変動に対する期待感がより低下してしまうという問題があった。
また、従来のパチンコ機では、手前の変動で大当りが発生した場合に、当該大当りによって遊技状態が変更される恐れがあり、そのような場合にはすでに実行されていた後ろの特図先読み予告が報知している信頼度があてにならなくなってしまうという問題があり、また、遊技状態が変化することに合わせて特図先読み処理を行うと複雑な制御や特図先読み予告の実行頻度が下がるという問題があった。
従来のパチンコ機では、保留表示が最前面に表示されるため、当該保留表示によって特図先読み予告を実行した場合に、当該保留表示が当該変動に対する予告報知の少なくとも一部と偶然に重なってしまう場合がある。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、1の保留を消費することで実行される1の変動に対して複数の演出が実行される場合に、特定の演出を目立たせるために他の演出を規制することが可能であることに加えて、対象がそれぞれ異なる変動であっても特定の演出を目立たせるために、優先度の高い変動に対応する特図先読み予告で、優先度が低く当該変動とは異なる変動に対応する特図先読み予告を規制することができる場合がある。特に、従来のパチンコ機では、1変動毎に遊技者の権利である保留が消化されているため、当該権利を消化した上で行われる変動に対する期待が特図先読み予告により低下することを問題としておらず、本発明は新たな課題に対処した発明である。
上記実施の形態によるパチンコ機100は、特図先読み予告報知を兼ねる保留表示が他の特図先読み報知の視認を妨げる場合がある。例えば、パチンコ機100は、保留表示画像で特図先読み予告報知画像800の視認を妨げることができる場合がある。
パチンコ機100は、複数の特図先読み報知を実行することが可能であり、当該複数の特図先読み報知の少なくとも1つは保留表示が用いられている(例えば、保留表示画像)。また、当該複数の特図先読み報知は表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)において実行されている。さらに、当該複数の特図先読み報知がいずれも保留表示からなる場合には、複数の保留表示は信頼度を報知する報知部以外は共通の態様で表示されるようになっていてもよい。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、特図先読み報知により、変動開始前の保留に対する期待感を抱かせつつも、残保留数を明確に報知することができる場合がある。
高輝度のLEDやストロボランプ等の強い光を発する照明装置を備え、当該照明装置によって第一の先読み予告を行うと共に、当該照明装置の近傍に第二の先読み予告を行う演出装置を備えることで、同時に先読み予告を行った場合であっても、強い光によって、該領域への注視を防ぐことで、第一の先読み予告よりも第二の先読み予告を目立たせることができる場合がある。
第一の先読み予告において透過性を有するエフェクト画像を表示する場合、該エフェクト画像を第二の先読み予告に重ねて表示することで、第二の先読み予告の見た目を異ならせることができる場合がある。特に、透過性を有するエフェクト画像を重ねて表示することで、色合いを変化することができ、遊技者による第二の先読み予告の識別を困難にすることができる場合がある。特に、エフェクト画像と第二の先読み予告に用いる画像とにより生じる色が、第二の先読み予告の他の態様と同一であれば、遊技者の認識をより混乱させることができる場合がある。
所定の特図先読み予告は、当該所定の特図先読み予告の対象となる変動よりも手前の変動を対象とする他の先読み予告を秘匿することができる場合がある。例えば、手前の変動の信頼度よりも奥の変動の信頼度の方が高い先読み予告が実行される場合、手前の変動に対し、一度上昇された期待感を低下させてしまう恐れがある。このため、パチンコ機100は、手前の変動に対する期待感を上昇させないため、当該手前の変動を対象とする特図先読み予告を秘匿することが可能になっている。
所定の特図先読み予告は、当該所定の特図先読み予告の対象となる変動よりも後の変動を対象とする他の先読み予告を秘匿することができる場合がある。パチンコ機100は、手前の変動がはずれると、奥の変動に期待し難くなる場合があるため、予め後の変動を対象とする特図先読み予告報知を秘匿しておくことが可能になっている。
所定の特図先読み予告は、当該所定の特図先読み予告の対象となる変動と同じ変動を対象とする他の先読み予告を秘匿することができる場合がある。パチンコ機100は、同一の変動に対して複数の特図先読み予告を重複して実行する場合であっても最も目立たせたい当該予告を設計通りに目立たせることができる場合がある。また、これに限定されるものではなく、第一の予告および第二の予告の対象となる変動は、異なる変動であっても良い。特図毎に予め定められた変動優先順や所定の始動領域に遊技球が進入したことに基づいて取得され、所定の領域に所定の上限数まで記憶される始動情報が取得された順に基づいて一方の予告が他方の予告を隠蔽しても良い。
第一および第二の信頼度は、さらに複数の信頼度を含むように構成されていてもよい。
パチンコ機100は、信頼度の高い先読み予告が信頼度の低い先読み予告を秘匿するように構成されている。
パチンコ機100は、特図先読み予告報知が周期的に繰り返し実行されるアニメーションからなり、他の先読み予告報知を秘匿する期間と秘匿しない期間とを存在させることが可能になっている。当該構成を備えたパチンコ機100は、被秘匿対象の視認状態が時間経過と共に変化するため、見た目の変化により遊技者を楽しませ易い場合がある。
パチンコ機100は、被秘匿対象は、秘匿が行われている間に先読み報知態様を変更することが可能になっている。
パチンコ機100は、特図先読み予告の報知態様による保留表示と、特図先読み予告の報知態様ではないデフォルト表示による保留表示とを有するように構成されていてもよい。例えばパチンコ機100は、特図先読み予告の実行可否を抽選し、当該抽選に当選したら保留表示を特図先読み予告の報知態様で表示し、当該抽選に不当選であったら保留表示をデフォルト表示で表示するように構成されていてもよい。当該構成のパチンコ機100の場合には、デフォルト表示による保留表示は特図先読み予告を報知していないが、上記実施の形態によるパチンコ機100と見た目上の違いはほとんど生じさせない。
上記実施例1〜6は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図26に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図26に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図27(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)
所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段と、
図柄の変動表示を行った後、当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示する図柄表示手段と、
所定の予告条件が成立した場合に、前記変動表示の開始前に予告を行うことが可能な予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記予告手段が、第一の予告および第二の予告の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は該第一の予告の一部が秘匿される
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台において、
前記当否判定結果が特定当否判定結果であることに基づいて決定される特定停止図柄態様が前記図柄表示手段に停止表示された後に、所定の普通状態より遊技者に有利な特別遊技状態を開始する遊技状態制御手段と、を備え、
前記第一の予告は、前記当否判定結果が前記特定当否判定結果となる信頼度が第一の信頼度からなり、
前記第二の予告は、前記信頼度が前記第一の信頼度とは異なる第二の信頼度からなり、
前記予告手段が、前記第一の予告および前記第二の予告の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は該第一の信頼度が秘匿されること
を特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台において、
前記予告手段は、所定の予告条件が成立した場合に、前記変動表示の開始前の所定の予告態様を表示可能な予告表示手段を有し、
前記第一の予告は、第一の予告表示態様からなり、
前記予告手段が、前記第一の予告および前記第二の予告の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は前記第一の予告表示態様の少なくとも一部が遮蔽されること
を特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記所定の期間において、前記第一の予告の一部とは異なる前記第一の予告の他部が秘匿されないこと
を特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記予告手段が、前記第二の予告および第三の予告の両方を行う場合に、少なくとも所定の期間は該第三の予告の一部が秘匿されないこと
を特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
160 第1副基板
162 第1副基板ケース
208 装飾図柄表示装置
208a 左図柄表示領域
208b 中図柄表示領域
208c 右図柄表示領域
208d 演出表示領域
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 特図1始動口
232 特図2始動口
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
700 変動保留表示領域
701 保留表示領域
750a 役物
750b エフェクト画像
800 特図先読み予告報知画像
上記目的は、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な第一の制御手段と、予告を少なくとも実行可能な予告手段と、前記予告手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段と、を備えた遊技台であって、前記第二の制御手段は、第一の予告条件の成立があった場合に、第一の予告制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の制御手段は、第二の予告条件の成立があった場合に、第二の予告制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の予告制御は、前記予告手段に第一の予告を少なくとも実行させる制御であり、前記第二の予告制御は、前記予告手段に第二の予告を少なくとも実行させる制御であり、前記第一の予告は、実行中の図柄変動表示における当否判定結果を少なくとも予告する予告であり、前記第二の予告は、先読み予告であり、前記第二の制御手段は、第三の予告条件の成立があった場合に、第三の予告制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の予告条件は、前記第一および第二の予告制御の両方が実行される際に、少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第三の予告制御は、前記第一の予告の少なくとも一部を前記第二の予告によって少なくとも隠す制御である、ことを特徴とする遊技台によって達成される。

Claims (5)

  1. 所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段と、
    図柄の変動表示を行った後、当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示する図柄表示手段と、
    所定の予告条件が成立した場合に、前記変動表示の開始前に予告を行うことが可能な予告手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記予告手段が、第一の予告および第二の予告の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は該第一の予告の一部が秘匿されること
    を特徴とする遊技台。
  2. 請求項1記載の遊技台において、
    前記当否判定結果が特定当否判定結果であることに基づいて決定される特定停止図柄態様が前記図柄表示手段に停止表示された後に、所定の普通状態より遊技者に有利な特別遊技状態を開始する遊技状態制御手段と、を備え、
    前記第一の予告は、前記当否判定結果が前記特定当否判定結果となる信頼度が第一の信頼度からなり、
    前記第二の予告は、前記信頼度が前記第一の信頼度とは異なる第二の信頼度からなり、
    前記予告手段が、前記第一の予告および前記第二の予告の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は該第一の信頼度が秘匿されること
    を特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台において、
    前記予告手段は、所定の予告条件が成立した場合に、前記変動表示の開始前の所定の予告態様を表示可能な予告表示手段を有し、
    前記第一の予告は、第一の予告表示態様からなり、
    前記予告手段が、前記第一の予告および前記第二の予告の両方を行う場合に、該第一の予告よりも該第二の予告を優先的に行うことで、少なくとも所定の期間は前記第一の予告表示態様の少なくとも一部が遮蔽されること
    を特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台において、
    前記所定の期間において、前記第一の予告の一部とは異なる前記第一の予告の他部が秘匿されないこと
    を特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台において、
    前記予告手段が、前記第二の予告および第三の予告の両方を行う場合に、少なくとも所定の期間は該第三の予告の一部が秘匿されないこと
    を特徴とする遊技台。
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