JP2013109503A - ガントチャート差分表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によるガントチャート差分表示装置100は、オブジェクトを示す識別子と、前記オブジェクトが属する工程の識別子である親行IDと、を対応付けて記憶しているガントチャートデータ151、152を備える記憶部150と、前記識別子および前記親行IDが一致しない前記オブジェクトを検出し、前記オブジェクトの変更種別および/または変更数量を示すタイルマークを前記工程に関連付けて第一のガントチャートおよび第二のガントチャートに表示し、前記工程の対応関係を示す行関連線を表示し、前記工程の変更種別に基づいて、前記第一のガントチャートおよび/または前記第二のガントチャートのスクロールを制御する、ことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また、業務は実行計画どおりに進まないことがあり、実行計画は必要に応じて変更される。
特許文献2には、ユーザによる特段の操作なしでも関連するアクティビティの全体を画面上に表示する技術が開示されている。
図1は、本実施形態に係るガントチャート差分表示装置のハードウェア構成図である。
ガントチャート差分表示装置100は、相互にバスで接続された、中央制御装置(制御部)110、入力装置(入力部)120、出力装置(出力部)130、主記憶装置(記憶部)140、および補助記憶装置(記憶部)150を有する。
出力装置130は、ディスプレイ、プリンタ等であり、ガントチャート差分表示装置100の操作画面を表示する装置である。
主記憶装置140は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等であり、中央制御装置110が実行するプログラムを格納したり、一時的なデータ(差分データ141、強調データ142)を格納したりする。
補助記憶装置150は、HDD(Hard Disk Drive)等であり、旧ガントチャートデータ151および新ガントチャートデータ152を格納している(詳細後記)。なお、旧ガントチャートデータ151および新ガントチャートデータ152を総称して「ガントチャートデータ」と呼ぶ。
図2は、本実施形態に係るガントチャート表示画面の一例を示す図である。
ガントチャート表示画面2000は、旧メイン画面2100、新メイン画面2200、旧サブ画面2300、新サブ画面2400および行マップ2500を有する。
また、行番号欄2101には、タイルマークが表示されている(詳細後記)。
日付欄2103には、日付が表示されている。ガントチャートは、横軸を時間軸とするため、換言すれば、日付は横軸の目盛である。なお、日付には「時刻」を含めてもよい。
描画欄2104には、アクティビティ2105、注釈2106、チェックポイント2107、マイルストーン2108、イナズマ線2109、関連線2110、差分情報2111および強調枠2112が表示されている。
注釈2106は、補足的な説明である。
チェックポイント2107は、工程の進捗状況の確認を行う日(進捗確認日)である。
マイルストーン2108は、工程管理を行うにあたり、目印となる時点を示す記号である。
イナズマ線2109は、各アクティビティの進捗率を示す進捗点を結んだ線である。進捗率とは、アクティビティの業務量のうち、進捗確認日時点で終了している業務量の比率(百分率)である。
関連線2110は、各アクティビティ間の関連性を示す線である。
なお、アクティビティ2105〜関連線2110および工程(行)を総称して「オブジェクト」と呼ぶ。オブジェクトとは、ガントチャートの要素である。
差分情報2111は、オブジェクトの変更前後の差分(詳細後記)に関する情報である。差分情報2111は、ユーザがマウス操作により、オブジェクトにマウスオーバーまたはクリックすると表示される。そして、マウスポインタがオブジェクトから離れると、差分情報2111は消える(非表示となる)。
強調枠2112は、アクティビティを強調表示する枠である。強調枠2112は、後記するタイルマークと同じ色で表示される。
新サブ画面2400は、横軸をプロジェクトの全体の期間として、新メイン画面2200に表示されている内容の一部を表示したものである(詳細後記)。
なお、旧メイン画面2100、旧サブ画面2300および旧マップレール2510は、比較元のガントチャートデータを示すものであり、総称して「第一のガントチャート」と呼ぶ。また、新メイン画面2200、新サブ画面2400、新マップレール2520は、比較先のガントチャートデータを示すものであり、総称して「第二のガントチャート」と呼ぶ。
図3は、タイルマークを説明する図である。
タイルマークは、オブジェクトの変更種別および/または変更数量を簡略的に示すものである。本実施形態において、変更種別は、「更新」、「移動」、「削除」および「追加」の4種類が存在し、それぞれ異なる色で表示される。
「移動」は、オブジェクトの位置(詳細後記)が変更されることを示し、赤色で表示される。図3においては、赤色を、左上から右下の斜線で示している。
「削除」は、オブジェクトが削除されることを示し、灰色で表示される。図3においては、灰色を、縦線で示している。
「追加」は、オブジェクトが付け足されることを示し、緑色で表示される。図3においては、緑色を、横線で示している。
行に含まれる、行以外のオブジェクトの変更種別および変更数量は、行番号の右側に隙間を設けて表示される矩形により示される。矩形の色が変更種別を示し、矩形の数が変更数量を示している。
また、折り畳み行(当該行の配下に属する、非表示となっている工程)において、変更があった場合は、工程名欄2102の右下に三角形が表示される。
(1)行番号が「17」である行は、工程の名称などの属性が更新された行である。
(2)行番号が「17」である行は、移動されたオブジェクトを2つ、更新されたオブジェクトを2つ、削除されたオブジェクトを1つ、追加されたオブジェクトを1つ、含む。
(3)行番号が「17」である行の配下に属する行であって、折り畳まれて非表示となっている行が、変更されている。
図4は、行関連線を説明する図である。
行関連線2113は、新メイン画面2200に表示されている、ある行の左端を始点とし、旧メイン画面2100に表示されている、当該行に対応する行の右端を終点とする線である。行関連線2113の終点は、ユーザの目に留まりやすいように「●」で示されているが、この形状に限るものではない。また、行関連線2113の色は、前記したタイルマークと同様に、変更種別を示す。なお、行関連線2113は、変更種別が「更新」および「移動」の場合に表示される。
ここで、「ある行に対応する行」とは、後記する行データ(図8参照)のIDが等しい行データをいう。つまり、行関連線2113は、新メイン画面2200および旧メイン画面2100にそれぞれ表示されている、IDが等しい行を結ぶものである。
図2および図5を参照して、旧サブ画面2300および新サブ画面2400を説明する。
旧サブ画面2300および新サブ画面2400は、ある工程(行)に着目したとき、当該工程がプロジェクトの全体の期間内において、どの位置にあるか等を把握するものである。長期にわたるプロジェクトの場合、プロジェクトの開始日から終了日まで、1つの画面で表示しようとすると、縮小して表示しなければならず、詳細を把握することが困難になってしまう。そこで、図2に示すように、詳細は旧メイン画面2100および新メイン画面2200に表示し、期間の全体は旧サブ画面2300および新サブ画面2400に表示することで、期間の全体を把握しつつ、詳細を確認することが可能となる。なお、旧サブ画面2300および新サブ画面2400に表示される期間は、ユーザが任意に指定することも可能である。
例えば、図2に示す旧メイン画面2100において表示されている行番号が「17」である行を、ユーザがマウス操作等により選択すると、旧サブ画面2300がスクロールし、図5(a)に示すように、行番号が「17」である行が旧サブ画面2300に表示される。また、図5(a)に示す旧サブ画面2300に表示されているアクティビティ2105aを、ユーザがマウス操作等により選択すると、旧メイン画面2100がスクロールし、図5(b)に示すように、当該選択されたアクティビティ2105aが旧メイン画面2100に表示される。
また、旧メイン画面2100に表示されている範囲を示す旧サブ画面移動枠2310を、ユーザがマウス操作等により選択して移動すると、連動して旧メイン画面2100がスクロールする。このような連動処理によって、旧メイン画面2100および旧サブ画面2300の表示位置(縦軸・横軸)が揃うことになる。また、この連動処理は、ガントチャート差分表示装置100の画面連動制御部113bにより行われる。
「同時スクロール」とは、新旧のガントチャートを比較しやすいように、旧メイン画面2100および新メイン画面2200のどちらか一方の画面または両方の画面をスクロールさせるものである。なお、旧メイン画面2100または新メイン画面2200の一方のみが独立してスクロールすることを「単独スクロール」という。
旧メイン画面2100および新メイン画面2200のスクロールは、下記に示す「スクロール操作」により行われる。これらのスクロール操作は、ユーザがマウスを操作することにより行われる。
(1)スクロールバーをクリックまたはドラッグする。
(2)マウスホイルを回転させる。
(3)旧サブ画面移動枠2310、新サブ画面移動枠2410、旧マップ移動枠2511および新マップ移動枠2521をドラッグさせる。
なお、「追加行」は、旧メイン画面2100には表示されないが、新メイン画面2200には表示される。「削除行」は、旧メイン画面2100には表示されるが、新メイン画面2200には表示されない。「更新行」および「移動行」は、旧メイン画面2100および新メイン画面2200に表示される。
これは、図6(a)において、旧メイン画面2100および新メイン画面2200の先頭に表示されている行が通常行であるため、同時スクロールによって、旧メイン画面2100および旧サブ画面2300が下方向に1行スクロールされたためである。なお、旧メイン画面2100および新メイン画面2200の先頭に表示されている行が更新行であっても、通常行である場合と同様に、旧メイン画面2100および旧サブ画面2300が下方向に1行スクロールされる。
これは、図6(b)において、旧メイン画面2100の先頭に表示されている行が削除行であるため、同時スクロールによって、旧メイン画面2100のみが下方向に1行スクロールされたためである。
これは、図6(a)から(b)のスクロールと同様である。
これは、図6(d)において、新メイン画面2200の先頭に表示されている行が移動行であるため、同時スクロールによって、移動行を先頭に表示している新メイン画面2200のみが下方向に1行スクロールされたためである。なお、移動行が旧メイン画面2100に表示されていた場合は、旧メイン画面2100のみが下方向に1行スクロールされる。
これは、図6(e)において、新メイン画面2200の先頭に表示されている行が追加行であるため、同時スクロールによって、新メイン画面2200のみが下方向に1行スクロールされたためである。
なお、ユーザがスクロール操作により、新メイン画面2200を横方向へスクロールさせた場合も、同様に、旧メイン画面2100も横方向にスクロールする。
図7は、行マップを説明する図である。
工程の数が多いプロジェクトの場合、行数が多くなり、旧メイン画面2100および新メイン画面2200において、全ての工程を表示できないことがある。そこで、行の変更状況を簡略的に示す行サムネイル2530を、タイルマークの行番号欄2101と同様の色(図3)で示し、変更種別を示すことで、全体の変更状況を把握することが可能となる。
例えば、ユーザがマウス操作等により、旧マップ移動枠2511を上下に動かすと、旧メイン画面2100が上下にスクロールし、旧マップ移動枠2511により囲まれている範囲の工程(行)が、旧メイン画面2100に表示される。逆に、旧メイン画面2100をユーザがマウス操作等により上下にスクロールさせると、旧マップ移動枠2511が当該スクロールに併せて上下に動く。なお、新メイン画面2200および新マップ移動枠2521も、同様に連動している。
図8は、ガントチャートデータを説明する図である。ガントチャートデータは、図8に示すように、階層構造を有する。
名称とは、工程名欄2102に表示される、工程の名称である。
親行IDとは、1つ上の階層に属する行(親行)のIDである。
行内順番とは、同一の親行の配下(直下)に属する行(兄弟行)同士内における相互の関係であり、数値が小さいほど上段に表示される。換言すれば、行内順番は、兄弟行同士における表示順序である。
開閉状態とは、行を表示(行を展開・開く)するか、行を非表示(行を折り畳む・閉じる)とするか、を示す情報である。
名称とは、アクティビティ2105の名称である。
親行IDとは、アクティビティ2105が表示される行のIDである。
開始日とは、アクティビティ2105が、日付欄2103のどの位置から開始するか、換言すれば、どの位置から表示されるかを示す情報である。
終了日とは、アクティビティ2105が、日付欄2103のどの位置で終了するか、換言すれば、どの位置まで表示されるかを示す情報である。
進捗率とは、アクティビティ2105の業務量のうち、進捗確認日時点で終了している業務量の比率(百分率)である。進捗率は、日付(横軸の位置)で示すこともできる。
親行IDとは、注釈2106が表示される行のIDである。
行内位置とは、注釈2106が表示される行における、縦方向の位置を示す情報である。
日付とは、注釈2106が、日付欄2103のどの位置に表示されるか、換言すれば、横軸の位置を示す情報である。
日付とは、イナズマ線2109が、日付欄2103のどの位置を基準とするか、換言すれば、イナズマ線2109の基準とする横軸の値を示す情報である。
アクティビティIDは、進捗状況を示す対象であるアクティビティのIDである。
進捗率は、進捗状況を示す対象であるアクティビティの業務量のうち、進捗確認日時点で終了している業務量の比率(百分率)である。なお、進捗率は、日付(横軸の位置)により示すこともできる。
なお、チェックポイントデータおよび進捗点データにより、イナズマ線2109が表示される。イナズマ線2109は、チェックポイントデータの属性「日付」の縦方向に垂直な直線を基準として、進捗点を結んだ線である。
開始アクティビティIDは、関連線2110の始点となるアクティビティのIDである。
終了アクティビティIDは、関連線2110の終点となるアクティビティのIDである。
接続位置は、関連線2110がどのようにつながっているかを示すものである。関連線2110は、アクティビティの開始日である左端(head)、終了日である右端(tail)および進捗点(Progress)のうちのいずれか2つを始点および終点とする。接続位置は、これらのうち、いずれを始点および終点とするのかを示すものである。
方向は、関連線2110の向きを示すものである。関連線2110は、図2に示すように、1または複数の連続する線分により示される。関連線2110に向きがある場合は、線分の始点および/または終点を矢印とすることで、向き(一方向または双方向)を示している。また、関連線2110に向きがない場合は、線分の始点および終点を矢印としない(無方向)。
ここで、図9および図10を参照して、ガントチャートデータの一例を説明する。図9は、ガントチャートデータのうち、行に関するデータ(行データ)の一例である。
図10は、ガントチャートデータのうち、アクティビティに関するデータ(アクティビティデータ)の一例である。図10(a)は、旧ガントチャートデータ151(アクティビティデータ)をテーブル形式で示したものである。旧ガントチャートデータ151(アクティビティデータ)は、図10(a)に示すような属性(各欄の値)を有している。なお、図中の「属性1」は、ユーザがカスタマイズしたものである。
図11は、差分データを説明する図である。差分データ141は、ガントチャート差分表示装置100の差分検出部111が行う、差分検出処理(詳細後記)によって出力される、旧ガントチャートデータ151と新ガントチャートデータ152との差分(ガントチャートデータの変更内容)に関するデータである。差分データ141は、図11に示すように、階層構造を有する。
アクティビティ差分データは、アクティビティデータの差分に関するデータである。
注釈差分データは、注釈データの差分に関するデータである。
関連線差分データは、関連線データの差分に関するデータである。
これらの各差分データおよび差分データ141は、属性として、ID、変更種別、変更属性、旧データおよび新データを有する。
変更種別は、差分データが、どの変更種別に該当するかを示すものである。
変更属性は、差分データの対象であるガントチャートデータ(オブジェクトデータ)の属性のうち、どの属性が変更されたかを示すものである。
旧データは、差分データの対象であるガントチャートデータ(オブジェクトデータ)の、変更前のデータである。旧データは、旧データそのもの(旧データの値)でもよいし、旧データの格納場所(ポインタ)でもよい。
新データは、差分データの対象であるガントチャートデータ(オブジェクトデータ)の、変更後のデータである。新データは、新データそのもの(新データの値)でもよいし、新データの格納場所(ポインタ)でもよい。
なお、行差分データは、さらに、当該行の配下(直下)に属するアクティビティおよび注釈であって変更されたもの(変更アクティビティおよび変更注釈)のIDを属性に有する。
ここで、図9および図12〜図18を参照して、差分データ141の状態が遷移していく一例を説明する。
図12は、差分データのうち、行に関するデータ(行差分データ)の一例である。図12は、ガントチャート差分表示装置100の階層構造差分検出部111aが、後記する階層構造差分検出処理によって、図9に示す旧ガントチャートデータ151および新ガントチャートデータ152を比較した結果である。
図13は、差分データのうち、行に関するデータ(行差分データ)の一例である。図13(a)は、ガントチャート差分表示装置100の最小変換手順検出部111bが、後記する兄弟移動検出処理によって、図9に示す旧ガントチャートデータ151および新ガントチャートデータ152を比較した結果である。
また、図13(e)および(f)に示す新ガントチャートデータ152も、旧ガントチャートデータ151と同様である。
図14は、差分データのうち、行に関するデータ(行差分データ)の一例である。
図14は、ガントチャート差分表示装置100の属性変更検出部111cが、後記する属性更新検出処理によって、図9に示す旧ガントチャートデータ151および新ガントチャートデータ152を比較した結果である。
なお、IDが「item4」であるレコードも、同様である。
図15は、差分データのうち、行に関するデータ(行差分データ)の一例である。図15は、ガントチャート差分表示装置100の差分検出部111が、後記するアクティビティの差分検出および注釈の差分検出によって検出した差分を、図14に示す差分データ141(行差分データ)に追記したものである。
ここで、図16を参照して、差分データ141の一例を説明する。図16は、差分データのうち、アクティビィに関するデータ(アクティビティ差分データ)の一例である。
図16は、ガントチャート差分表示装置100の階層構造差分検出部111aが、後記する階層構造差分検出処理によって、図10に示す旧ガントチャートデータ151および新ガントチャートデータ152を比較した結果である。この処理は、図12において説明した行差分データ(階層構造差分検出処理)と同様である。
図17は、差分データ141のうち、アクティビィに関するデータ(アクティビティ差分データ)の一例である。
図17は、ガントチャート差分表示装置100の属性変更検出部111cが、後記する属性更新検出処理によって、図10に示す旧ガントチャートデータ151および新ガントチャートデータ152を比較した結果である。この処理は、図14において説明した行差分データ(属性更新検出処理)と同様である。
図18は、差分データのうち、アクティビィに関するデータ(アクティビティ差分データ)の一例である。
図18は、ガントチャート差分表示装置100の差分検出部111が、行内移動を検出した結果である。ここで、行内移動とは、同じ行内において、横軸の位置が更新された状態をいう。同じ行とは、親行IDが同じことを意味する。
また、横軸の位置は、オブジェクト毎の属性により決定する。例えば、アクティビティデータの横軸の位置は、属性「開始日」および「終了日」により決定する。注釈データの横軸の位置は、属性「行内位置」および「日付」により決定する。チェックポイントデータの横軸の位置は、属性「日付」により決定する。進捗点データの横軸の位置は、属性「進捗率」(横軸の位置である「日付」でもよい)により決定する。関連線データの横軸の位置は、属性「接続位置」によって決定する。
図18において、IDが「bar2」であるレコードも変更種別が「移動」であるが、当該「移動」は図16において説明した階層構造差分検出処理で設定されたものであり、別の行へ移動した(親行IDが更新された)ことを示している。
次に、ガントチャート差分表示装置100の差分検出部111が行う、差分検出処理について説明する。差分検出処理は、旧ガントチャートデータ151および新ガントチャートデータ152を比較し、両者の差分を検出する処理である。差分検出処理は、「階層構造の差分の検出」、「兄弟の移動の検出」、「属性更新の検出」の3つのステップで実現される。
図19は、差分検出処理のフローチャートである。
上記により、差分データ141が出力され、処理が終了する。
次に、階層構造差分検出処理(図19のステップS211、ステップS211a〜c)について説明する。図20は、階層構造差分検出処理のフローチャートである。
なお、ステップS2111a〜S2112aおよびステップS2111b〜S2112bは、同時並行的に実行されてもよいし、一方が終了した後、他方が開始されてもよい。
ステップS2112aにおいて、階層構造差分検出部111aは、オブジェクト毎に旧HashMapを生成する。ここで、HashMapとは、読み込んだガントチャートデータの内容を比較しやすいように正規化したデータであり、例えば、図9(b)(d)および図10(a)(d)がその例である。
ステップS2112aにおいて、階層構造差分検出部111aは、オブジェクト毎に新HashMapを生成する。
ステップS2115において、階層構造差分検出部111aは、比較結果を判定する。
比較対象のオブジェクトデータが新旧HashMap両方に存在し、かつ、親行IDが異なる(違う親である)場合、ステップS2117に進む。そして、階層構造差分検出部111aは、差分データ141の変更種別に「移動」を設定する。
なお、比較対象のオブジェクトデータが新旧HashMap両方に存在し、かつ、親行IDが同じである場合、階層構造差分検出部111aは、差分データ141の変更種別に何も設定しない(フローチャートとしては図示せず)。
次に、兄弟移動検出処理(図19のステップS212、ステップS212a)について説明する。図21は、兄弟移動検出処理のフローチャートである。
次に、属性更新検出処理(図19のステップS213、ステップS213a〜d)について説明する。図22は、属性更新検出処理のフローチャートである。
次に、アクティビティと注釈の差分の追記(図19のステップS215a)について説明する。
次に、差分検出部111は、旧データおよび/または新データに格納されている、当該レコードの配下に属するアクティビティおよび/または注釈のIDを取得する。
そして、差分検出部111は、当該取得したアクティビティおよび/または注釈のIDをキーとして、図15(a)および(b)に示す差分データ141(アクティビティ差分データ・注釈差分データ)を検索し、キーが一致するレコードを取得する。
そして、差分検出部111は、取得したレコードに格納されている変更種別が、「更新」、「移動」、「削除」、「追加」のいずれかである場合、当該レコードに格納されているID(アクティビティまたは注釈のID)を、差分データ141(行差分データ)の「変更アクティビティ」および/または「変更注釈」へ格納する。
次に、ガントチャート差分表示装置100の表示処理部112が行う、ガントチャート表示処理について説明する。ガントチャート表示処理は、図2において示したような画面を出力装置130に表示する処理である。
図23は、ガントチャート表示処理のフローチャートである。
ステップS311において、表示処理部112は、旧ガントチャート画面を描画する。ここで、旧ガントチャート画面とは、旧メイン画面2100および旧サブ画面2300をいう。
ステップS315において、表示処理部112は、新ガントチャート画面を描画する。ここで、新ガントチャート画面とは、新メイン画面2200および新サブ画面2400をいう。
なお、ステップS311〜S312、ステップS313およびステップS314〜S315は、同時並行的に実行されてもよいし、任意の順に直列的に実行されてもよい。図23において、フローが枝分かれして複数の流れになっている他の箇所についても同様である。
ステップS322において、表示処理部112は、旧ガントチャートデータ151および新ガントチャートデータ152から、描画するオブジェクトの位置およびサイズを取得する。
ステップS323において、強調データ生成部112dは、強調枠2112を描画する。強調枠2112は、タイルマークと同じ色で表示されるが、ユーザがカスタマイズすることも可能である。この場合、強調表示カスタマイズ部114bは、ユーザが設定した内容を、補助記憶装置150に記憶する。そして、ステップS323において強調枠2112を描画する際、強調データ生成部112dは、補助記憶装置150に記憶された設定に基づいて描画を行う。
また、強調データ生成部112dは、強調データ142を生成する。強調データ142は、強調表示されているオブジェクトに関するデータである。
ステップS332において、表示処理部112は、描画する行の位置およびサイズを取得する。
ここで、アクティビティと注釈の差分の追記(図19のステップS215a、図15)において説明したように、差分データ141(行データ)には、アクティビティのIDと注釈のIDが、変更前後の行のレコードに格納されている。
そこで、タイルマーク生成部112bは、旧メイン画面2100を描画する際は、旧ガントチャートデータ151に存在しないアクティビティおよび注釈をカウントしない。同様に、タイルマーク生成部112bは、新メイン画面2200を描画する際は、新ガントチャートデータ152に存在しないアクティビティおよび注釈をカウントしない。
このようにすることで、アクティビティおよび注釈が二重にカウントされることが回避され、正しい変更種別および/または変更数量をタイルマークに示すことができる。
ステップS337において、行マップ生成部112aは、行マップ2500を描画する。
次に、ガントチャート差分表示装置100の同時スクロール制御部113aが行う、同時スクロール処理について説明する。同時スクロール処理は、図6において説明した同時スクロールを制御する処理である。
図24は、同時スクロール処理のフローチャートである。
操作種類が「行関連線のクリック」である場合、ステップS411に進む。
操作種類が「スクロール」である場合、ステップS421に進む。
そして、ステップS451に進む。
スクロール方向が「横」である場合、ステップS431に進む。
スクロール方向が「縦」である場合、ステップS441に進む。
そして、ステップS451に進む。
行の状態が「削除行」である場合、すなわち、旧メイン画面2100の先頭に表示されている行が削除行である場合、ステップS442に進む。
行の状態が「移動行」である場合、すなわち、旧メイン画面2100および/または新メイン画面2200の先頭に表示されている行が移動行である場合、ステップS443に進む。
行の状態が「追加行」である場合、すなわち、新メイン画面2200の先頭に表示されている行が追加行である場合、ステップS444に進む。
そして、ステップS451に進む。
そして、ステップS451に進む。
そして、ステップS451に進む。
その後、ステップS451に進む(フローチャートとしては図示せず)。
そして、処理を終了する。
本実施形態により、以下の効果を奏する。すなわち、ガントチャートにおける変更前後の差分および関連性を表示するので、ガントチャートを作成する者(計画作成者)は、変更箇所を認識することが容易となる。また、計画作成者が複数存在し、ガントチャートデータが競合した場合、当該ガントチャートデータの差分を表示するので、競合を解消することが容易となる。
また、業務を担当する者(担当者)は、自己が担当する業務における変更箇所を認識することが容易となる。また、プロジェクトの管理者(管理者)は、プロジェクトの実行計画の変更や実績(進捗率など)の変更を認識することが容易となる。
なお、前記した実施形態は、本発明を実施するための好適なものであるが、その実施形式はこれらに限定されるものではなく。本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更することが可能である。
111 差分検出部
112 表示処理部
113 操作制御部
114 カスタマイズ部
120 入力装置
130 出力装置
140 主記憶装置
150 補助記憶装置
Claims (5)
- 業務の工程および前記業務に属するアクティビティを、要素であるオブジェクトとして有するガントチャートを表示するガントチャート差分表示装置であって、
前記オブジェクトを示す識別子と、前記オブジェクトが属する前記工程の識別子である親行IDと、を対応付けて記憶しているガントチャートデータを複数備える記憶部と、
前記複数のガントチャートデータを比較して、前記識別子および前記親行IDが一致しない前記オブジェクトを検出し、
前記検出結果に基づいて、前記オブジェクトの変更種別および/または変更数量を示すタイルマークを前記工程に関連付けて、比較元の前記ガントチャートデータを示す第一のガントチャートおよび比較先の前記ガントチャートデータを示す第二のガントチャートに表示し、
前記第一のガントチャートおよび前記第二のガントチャートのそれぞれに表示される、前記識別子が等しい前記工程を結んで、前記工程の対応関係を示す行関連線を表示し、
前記第一のガントチャートに表示されている前記工程の変更種別が削除である場合は、前記第一のガントチャートをスクロールさせ、
前記第一のガントチャートおよび/または前記第二のガントチャートに表示されている前記工程の変更種別が移動である場合は、当該工程を表示している前記第一のガントチャートおよび/または前記第二のガントチャートをスクロールさせ、
前記第二ガントチャートに表示されている前記工程の変更種別が追加である場合は、前記第二のガントチャートをスクロールさせる、制御をする制御部と、を有する
ことを特徴とする、ガントチャート差分表示装置。 - 前記制御部は、さらに、
前記業務が行われる期間全体または所定の期間における、前記比較元の前記ガントチャートデータを示す第一のサブ画面および前記比較先の前記ガントチャートデータを示す第二のサブ画面を表示し、
前記第一のガントチャートおよび前記第一のサブ画面の縦軸および横軸の表示位置を揃え、
前記第二のガントチャートおよび前記第二のサブ画面の縦軸および横軸の表示位置を揃える制御を行う、
ことを特徴とする、請求項1に記載のガントチャート差分表示装置。 - 前記制御部は、さらに、
前記業務に属する工程および当該工程の変更種別を、全ての工程の中における当該工程の相対的な位置がわかるように表示する行マップに前記タイルマークを表示する、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のガントチャート差分表示装置。 - 前記ガントチャートデータは、さらに、
前記オブジェクトの名称と、前記工程を表示するか否かを示す開閉状態と、前記アクティビティの開始日と、前記アクティビティの終了日と、前記アクティビティにおける業務量のうち終了している業務量の比率である進捗率と、を前記オブジェクトの属性として記憶しており、
前記制御部は、さらに、
前記オブジェクトの属性の変更を検出し、
前記検出されたオブジェクトの属性の変更内容を、前記第一のガントチャート、前記第二のガントチャート、前記第一のサブ画面および前記第二のサブ画面に表示する、
ことを特徴とする、請求項2に記載のガントチャート差分表示装置。 - 前記ガントチャートデータは、さらに、
前記親行IDが等しい工程である兄弟行同士における相互の関係を示す行内順番を、前記オブジェクトの属性として記憶しており、
前記制御部は、さらに、
前記行内順番における、最小変換手順の追加および削除を検出し、
前記オブジェクトの属性の変更を検出していない場合は、前記オブジェクトの属性の変更を検出し、
前記検出結果を、前記第一のガントチャート、前記第二のガントチャート、前記第一のサブ画面および前記第二のサブ画面に表示する、
ことを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のガントチャート差分表示装置。
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