JP2013109246A - 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも結着樹脂を含有するコア粒子の表面にシェル層を設けてなるコア・シェル構造のトナー粒子を含有する静電荷像現像用トナーにおいて、該コア粒子が、重量平均分子量が20,000〜40,000の範囲内のスチレン−アクリル樹脂と、重量平均分子量が100,000〜300,000の範囲内のポリエステル樹脂を含有し、該シェル層がスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
Description
1.少なくとも結着樹脂を含有するコア粒子の表面にシェル層を設けてなるコア・シェル構造のトナー粒子を含有する静電荷像現像用トナーにおいて、該コア粒子が、重量平均分子量が20,000〜40,000の範囲内のスチレン−アクリル樹脂と、重量平均分子量が100,000〜300,000の範囲内のポリエステル樹脂を含有し、該シェル層がスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
2.前記スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂の重量平均分子量が、7,000〜19,000の範囲内にあることを特徴とする第1項に記載の静電荷像現像用トナー。
3.重量平均分子量が、20,000〜40,000の範囲内にあるスチレン−アクリル樹脂微粒子分散液と重量平均分子量が、100,000〜300,000の範囲内にあるポリエステル樹脂微粒子分散液とを凝集してコア粒子を形成する工程と、該コア粒子に重量平均分子量が、7,000〜19,000の範囲内にあるスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂微粒子分散液を混合して凝集し、該コア粒子表面に該スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂からなるシェル層を形成する工程を含むことを特徴とする第1項又は第2項に記載のコア・シェル構造のトナー粒子を含有する静電荷像現像用トナーの製造方法。
本発明のトナーは、少なくともスチレン−アクリル樹脂を含む結着樹脂を含有するコア粒子の表面に、スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂を含有してなるシェル層が形成されてなるコア・シェル構造のトナー粒子よりなるものであって、当該スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂が、ポリエステルセグメントの末端にスチレン−アクリル重合体セグメントが結合されたものである。
本発明のトナーを構成するシェル層は、スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂を含むシェル樹脂よりなるものである。
〔式中、R1、R2は水素原子、メチル基又はエチル基であって、互いに同じであっても異なっていてもよい。nは1又は2の整数である。〕
このような脂肪族不飽和ジカルボン酸に由来の構造単位が含有されていることにより、薄層でありながらより均一な膜厚でかつ平滑なシェル層を一層確実に形成することができる。
シェル樹脂のガラス転移点は、ASTM(米国材料試験協会規格)D3418−82に規定された方法(DSC法)によって測定された値である。
〔スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂の作製方法〕
以上のようなシェル樹脂に含有されるスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂を製造する方法としては、既存の一般的なスキームを使用することができる。代表的な方法としては、次の3つが挙げられる。
(A−1)ポリエステルセグメントをあらかじめ重合しておき、当該ポリエステルセグメントに両反応性モノマーを反応させ、さらに、スチレン−アクリル重合体セグメントを形成するための芳香族系ビニルモノマー及び(メタ)アクリル酸エステルモノマーを反応させることにより、スチレン−アクリル重合セグメントを形成する方法。
(A−2)スチレン−アクリル重合体セグメントをあらかじめ重合しておき、当該スチレン−アクリル重合体セグメントに両反応性モノマーを反応させ、さらに、ポリエステルセグメントを形成するための多価カルボン酸モノマー及び多価アルコールモノマーを反応させることにより、ポリエステルセグメントを形成する方法。
(B)ポリエステルセグメント及びスチレン−アクリル重合体セグメントをそれぞれあらかじめ重合しておき、これらに両反応性モノマーを反応させることにより、両者を結合させる方法。
(1)未変性のポリエステル樹脂と、芳香族系ビニルモノマー及び(メタ)アクリル酸エステル系モノマーと、両反応性モノマーとを混合する混合工程(混合工程(1))、
(2)芳香族系ビニルモノマー及び(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを重合させる重合工程を経ることにより、ポリエステルセグメントの末端にスチレン−アクリル重合体セグメントを形成させることができる(重合工程(2))。
〔式(ア)において、Wxはモノマーxの質量分率、Tgxはモノマーxの単独重合体のガラス転移点である。〕
なお、本明細書においては、両反応性モノマーはガラス転移点の計算に用いないものとする。
スチレン−アクリル重合体セグメントを形成するための芳香族系ビニルモノマー及び(メタ)アクリル酸エステル系モノマーは、ラジカル重合を行うことができるエチレン性不飽和結合を有するものである。
スチレン−アクリル重合体セグメントを形成するための両反応性モノマーとしては、ポリエステルセグメントを形成するための多価カルボン酸モノマー及び/又は多価アルコールモノマーと反応し得る基と重合性不飽和基とを有するモノマーであればよく、具体的には、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸及び無水マレイン酸などを用いることができる。
〔ポリエステル樹脂〕
本発明に係るスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂を作製するために用いるポリエステル樹脂は、多価カルボン酸モノマー(誘導体)及び多価アルコールモノマー(誘導体)を原料として適宜の触媒の存在下で重縮合反応によって製造されたものである。
前記重合工程(2)においては、ラジカル重合開始剤の存在下で重合を行うことが好ましく、ラジカル重合開始剤の添加の時期は特に制限されないが、ラジカル重合の制御が容易であるという点で、混合工程の後で添加することが好ましい。
また、当該重合工程(2)においては、スチレン−アクリル重合体セグメントの分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることができる。連鎖移動剤としては特に限定されるものではなく、例えばアルキルメルカプタン、メルカプト脂肪酸エステルなどを挙げることができる。
本発明のトナーを構成するコア粒子は、少なくともスチレン−アクリル樹脂とポリエステル樹脂を含む結着樹脂を含有するものであって、着色剤を含有したものであっても、着色剤を含有しないものであってもよい。
コア粒子を構成するスチレン−アクリル樹脂としては、低分子量のスチレン−アクリル樹脂が好ましく、重量平均分子量が、20,000〜40,000の範囲内のものが好ましい。重量平均分子量が、上記範囲内であると優れた低温定着性が得られるので好ましい。
コア粒子を構成する高分子量のポリエステル樹脂としては、重量平均分子量が、100,000〜300,000の範囲内が好ましい。重量平均分子量が上記範囲内であると耐ホットオフセットが、良好になるので好ましい。
コア粒子が着色剤を含有したものとして構成される場合の着色剤としては、カーボンブラック、磁性体、染料、顔料などを任意に使用することができる。
GPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフ)による樹脂の分子量の測定方法としては、濃度1mg/mlになるように測定試料をテトラヒドロフランに溶解させる。溶解条件としては、室温にて超音波分散機を用いて5分間行う。次いで、ポアサイズ0.2μmのメンブランフィルターで処理した後、GPCへ10μl試料溶解液を注入する。GPCの測定条件の具体例を下記に示す。
カラム:TSKguardcolumn+TSKgelSuperHZM−M3連(東ソー製)
カラム温度:40℃
溶媒:テトラヒドロフラン
流速:0.2ml/min
検出器:屈折率検出器(RI検出器)
試料の分子量測定では、試料の有する分子量分布を単分散のポリスチレン標準粒子を用いて測定した検量線を用いて算出する。検量線測定用のポリスチレンとしては10点用いた。
本発明のトナーは、公知の種々の方法によって製造することができるが、コア粒子の表面に均一にシェル層を形成させることができることから、水系媒体に分散された結着樹脂微粒子と着色剤微粒子などを凝集、融着させてコア粒子を形成し、当該コア粒子の表面にシェル樹脂微粒子を凝集、融着させることによりトナー粒子が得られる乳化重合凝集法によって製造することが好ましい。
(1−1)水系媒体中において、シェル樹脂によるシェル樹脂微粒子を形成して当該シェル樹脂微粒子が分散されてなる分散液を調製するシェル樹脂微粒子分散液調製工程、
(1−2)水系媒体中において、結着樹脂による結着樹脂微粒子を重合により形成して当該結着樹脂微粒子が分散されてなる分散液を調製する結着樹脂重合工程、
(1−3)水系媒体中に、着色剤による着色剤微粒子が分散されてなる分散液を調製する着色剤微粒子分散液調製工程、
(2)水系媒体中で結着樹脂微粒子及び着色剤微粒子を凝集させてコア粒子を形成するコア粒子形成工程、
(3)コア粒子が分散されてなる水系媒体中に、シェル樹脂微粒子を添加してコア粒子の表面にシェル樹脂微粒子を凝集、融着させてコア−シェル構造を有するトナー母体粒子を形成するシェル化工程、
(4)熱エネルギーにより熟成させて、トナー母体粒子の形状を調整する熟成工程、
(5)トナー母体粒子の分散系(水系媒体)からトナー母体粒子を濾別し、当該トナー母体粒子から界面活性剤などを除去する洗浄工程
(6)洗浄処理されたトナー母体粒子を乾燥する乾燥工程、
から構成され、必要に応じて、
(7)乾燥処理されたトナー粒子母体に外添剤を添加する外添剤添加工程
を加えることができる。
(1−1)シェル樹脂微粒子分散液調製工程
このシェル樹脂微粒子分散液調整工程において、シェル樹脂微粒子の分散液は、例えば、超音波分散法、ビーズミル分散法などにより、界面活性剤を添加した水系直接分散法により得ることができる。
水系媒体中には、分散させた微粒子の凝集を防ぐために、分散安定剤が添加されていることが好ましい。
(1−2)結着樹脂重合工程
この結着樹脂重合工程においては、結着樹脂に係る樹脂微粒子が形成されて、これがコア粒子形成工程に供される。
ワックスとしては、例えば、低分子量ポリエチレンワックス、低分子量ポリプロピレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスのような炭化水素系ワックス類、カルナウバワックス、ペンタエリスリトールベヘン酸エステル、ベヘン酸ベヘニル、クエン酸ベヘニルなどのエステルワックス類などが挙げられる。これらは1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明に係るトナー粒子中に、荷電制御剤を含有させる場合は、荷電制御剤としては、公知の種々のものを使用することができる。
結着樹脂重合工程において使用される重合開始剤としては、上記と同様のものを使用することができる。
〔連鎖移動剤〕
結着樹脂重合工程においては、結着樹脂の分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることができる。連鎖移動剤としては上記と同様のものを使用することができる。
(1−3)着色剤微粒子分散液調製工程
着色剤微粒子分散液は、着色剤を水系媒体中に分散することにより調製することができる。着色剤の分散処理は、着色剤が均一に分散されることから、水系媒体中において界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度(CMC)以上にした状態で行われることが好ましい。着色剤の分散処理に使用する分散機としては、公知の種々の分散機を用いることができる。
(2)コア粒子形成工程
このコア粒子形成工程においては、必要に応じて、結着樹脂微粒子及び着色剤微粒子と共に、オフセット防止剤や荷電制御剤などのその他のトナー構成成分の微粒子を凝集させることもできる。
このコア粒子形成工程において使用する凝集剤としては、特に限定されるものではないが、金属塩から選択されるものが好適に使用される。金属塩としては、例えばナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属の塩などの一価の金属塩;カルシウム、マグネシウム、マンガン、銅などの二価の金属塩;鉄、アルミニウムなどの三価の金属塩などが挙げられる。具体的な金属塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、硫酸銅、硫酸マグネシウム、硫酸マンガンなどを挙げることができ、これらの中で、より少量で凝集を進めることができることから、二価の金属塩を用いることが特に好ましい。これらは1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(3)シェル化工程
このシェル化工程においては、コア粒子の分散液中にシェル樹脂微粒子を添加してコア粒子の表面にシェル樹脂微粒子を凝集、融着させ、コア粒子の表面にシェル層を被覆させてトナー母体粒子を形成する。
(4)熟成工程
上記のコア粒子形成工程及びシェル化工程における加熱温度の制御によりある程度トナーにおけるトナー粒子の形状の均一化を図ることができるが、さらなる形状の均一化を図るために、熟成工程を経る。
(5)洗浄工程〜(6)乾燥工程
洗浄工程及び乾燥工程は、公知の種々の方法を採用して行うことができる。
(7)外添剤添加工程
この外添剤添加工程は、乾燥処理したトナー母体粒子に必要に応じて外添剤を添加、混合することにより、トナー粒子を調製する工程である。
本発明の「トナー」は、コア粒子の表面にシェル層が形成されてなる「トナー母体粒子」よりなる。「トナー母体粒子」は、そのままでも「トナー」として使用することができるが、通常この「トナー母体粒子」に、外添剤を添加したものを「トナー粒子」という。「トナー」とは、「トナー粒子」の集合体のことをいう。
本発明のトナーの平均粒径は、例えば体積基準のメディアン径(D50)で3〜10μmであることが好ましい。この粒径は、例えば後述する乳化重合凝集法を採用して製造する場合には、使用する凝集剤の濃度や有機溶媒の添加量、融着時間、重合体の組成によって制御することができる。
本発明のトナーは、このトナーを構成する個々のトナー粒子について、転写効率の向上の観点から、下記式(T)で示される円形度の算術平均値が0.850〜0.990であることが好ましい。
ここで、トナー粒子の平均円形度は「FPIA−2100」(Sysmex社製)を用いて測定される値である。
本発明のトナーは、磁性又は非磁性の一成分現像剤として使用することもできるが、キャリアと混合して二成分現像剤として使用してもよい。
本発明のトナーは、一般的な電子写真方式の画像形成方法に用いることができ、このような画像形成方法が行われる画像形成装置としては、例えば静電潜像担持体である感光体と、トナーと同極性のコロナ放電によって当該感光体の表面に一様な電位を与える帯電手段と、一様に帯電された感光体の表面上に画像データに基づいて像露光を行うことにより静電潜像を形成させる露光手段と、トナーを感光体の表面に搬送して前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成する現像手段と、当該トナー像を必要に応じて中間転写体を介して転写材に転写する転写手段と、転写材上のトナー像を定着させる定着手段を有するものを用いることができる。このような構成を有する画像形成装置の中でも、複数の感光体に係る画像形成ユニットが中間転写体に沿って設けられた構成のカラー画像形成装置、特に、感光体が中間転写体上に直列配置させたタンデム型カラー画像形成装置に好適に用いることができる。
1−1.コア用樹脂微粒子分散液(A1)の作製
(1)第1段重合(ポリエステル樹脂(a1)の合成)
冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物(BPA)316質量部、テレフタル酸80質量部、フマル酸34質量部、及び重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2質量部を10回に分割して入れ、窒素気流下、200℃昇温した後、4kPaで2時間反応させ、「ポリエステル樹脂(a1)」を得た。得られた「ポリエステル樹脂(a1)」の重量平均分子量(Mw)は202,000であった。
得られた「ポリエステル樹脂(a1)」100質量部を、「ランデルミル 形式:RM」(徳寿工作所社製)で粉砕し、あらかじめ作製した0.26質量%濃度のラウリル硫酸ナトリウム溶液638質量部と混合し、撹拌しながら超音波ホモジナイザー「US−150T」(日本精機製作所製)を用いてV−LEVEL、300μAで30分間超音波分散し、体積基準のメディアン径(D50)が160nmの「ポリエステル樹脂微粒子分散液(a1)」を得た。
撹拌装置を取り付けたフラスコ内において、
スチレン(St) 94質量部
n−ブチルアクリレート(BA) 27質量部
メタクリル酸(MAA) 6質量部
n−オクチルメルカプタン(NOM) 1.7質量部
からなる溶液に、離型剤としてパラフィンワックス(融点:73℃)51質量部を添加し、85℃に加温して溶解させてモノマー溶液〔1〕を調製した。
上記の「樹脂微粒子(a11)」の分散液に、重合開始剤「KPS」2.5質量部をイオン交換水110質量部に溶解させた開始剤水溶液を添加し、80℃の温度条件下において、
スチレン(St) 230質量部
n−ブチルアクリレート(BA) 78質量部
メタクリル酸(MAA) 16質量部
n−オクチルメルカプタン(NOM) 4.2質量部
からなるモノマー溶液〔2〕を1時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間にわたって加熱・撹拌することによって重合を行った。その後、28℃まで冷却し、アニオン性界面活性剤溶液中にコア用樹脂微粒子〔A〕が分散された「コア用樹脂微粒子分散液(A1)」(ポリエステル樹脂微粒子を内包したコア粒子)を作製した。このコア用樹脂微粒子分散液の樹脂を取り出し、GPCで重量平均分子量を測定したところ、スチレン−アクリル樹脂成分の重量平均分子量(Mw)は、31,000であった。
1−2.シェル用樹脂微粒子分散液(B1)の作製
(1)シェル用樹脂(スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂(B1))の合成
(1)−1.ポリエステルセグメントの合成
窒素導入管、脱水管、撹拌器及び熱電対を装備した容量10リットルの四つ口フラスコに、
ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物 500質量部
テレフタル酸 117質量部
フマル酸 82質量部
エステル化触媒(オクチル酸スズ) 2質量部
を入れ、230℃で8時間縮重合反応させ、さらに、8kPaで1時間反応させた。
上記ポリエステル反応液を160℃まで冷却した後、
アクリル酸 10質量部
スチレン 30質量部
ブチルアクリレート 7質量部
重合開始剤(ジ−t−ブチルパーオキサイド) 10質量部
の混合物を滴下ロートにより1時間かけて滴下し、滴下後、160℃に保持したまま、1時間付加重合反応を継続させた後、200℃に昇温し、10kPaで1時間保持した後、アクリル酸、スチレン、ブチルアクリレートを除去することにより、「スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂(B1)」を得た。重量平均分子量(Mw)は、12,100であった。
得られたスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂(B1)100質量部を、「ランデルミル 形式:RM」(徳寿工作所社製)で粉砕し、あらかじめ作製した0.26質量%濃度のラウリル硫酸ナトリウム溶液638質量部と混合し、撹拌しながら超音波ホモジナイザー「US−150T」(日本精機製作所製)を用いてV−LEVEL、300μAで30分間超音波分散し、体積基準のメディアン径(D50)が250nmであるスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂微粒子(B1)が分散された「シェル用樹脂微粒子分散液(B1)」を作製した。
1−3.着色剤微粒子分散液(C)の調製工程
ドデシル硫酸ナトリウム90質量部をイオン交換水1600質量部に撹拌溶解し、この溶液を撹拌しながら、着色剤としてカーボンブラック「モーガルL」(キャボット社製)420質量部を徐々に添加し、次いで、撹拌装置「クレアミックス」(エム・テクニック社製)を用いて分散処理することにより、着色剤微粒子(C)が分散されてなる「着色剤微粒子分散液(C)」を調製した。この分散液における着色剤微粒子(C)の粒子径を、マイクロトラック粒度分布測定装置「UPA−150」(日機装社製)を用いて測定したところ、117nmであった。
1−4.凝集、融着−熟成−洗浄−乾燥−外添剤添加工程
(1).トナー〔1〕の作製
撹拌装置、温度センサー、冷却管を取り付けた反応容器に、「コア用樹脂微粒子分散液(A1)」を固形分換算で288質量部、イオン交換水2000質量部を投入し、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを10(25℃)に調整した。
2.トナー〔2〕〜〔13〕の作製
2−1.コア用樹脂微粒子分散液(A2)〜(A10)の作製
(1)第1段重合(ポリエステル樹脂(a2)〜(a5)の合成)
ポリエステル樹脂a1合成において、重合温度、圧力及び反応時間を表1のように変えた他は同様にして、ポリエステル樹脂(a2)〜(a5)を合成した。
ポリエステル樹脂微粒子分散液(a1)と同様にして、得られた「ポリエステル樹脂(a2)〜(a5)」100質量部を、「ランデルミル 形式:RM」(徳寿工作所社製)で粉砕し、あらかじめ作製した0.26質量%濃度のラウリル硫酸ナトリウム溶液638質量部と混合し、撹拌しながら超音波ホモジナイザー「US−150T」(日本精機製作所製)を用いてV−LEVEL、300μAで30分間超音波分散し、体積基準のメディアン径(D50)が160nmの「ポリエステル樹脂微粒子分散液(a2)〜(a5)」を得た。
コア用樹脂微粒子粒子分散液(A1)の作製において、ポリエステル樹脂(a2)〜(a5)を用い、スチレン−アクリル樹脂のモノマー組成と重合条件を表2に示したように変更して、「コア用樹脂微粒子分散液(A2)〜(A10)」(ポリエステル樹脂微粒子を内包スチレン−アクリル樹脂からなるコア粒子)を作製した。
(1)シェル用樹脂「スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂(B2)〜(B5)」の合成
シェル用樹脂(B1)の合成において、ポリエステル樹脂のモノマー組成と重合条件を表3のように変更した他は同様にして、シェル用樹脂(B2)〜(B5)(スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂(B2)〜(B5))を作製した。
シェル用樹脂微粒子分散液(B1)と同様にして、シェル用樹脂微粒子分散液(B2)〜(B5)を調製した。
2−3.凝集、融着−熟成−洗浄−乾燥−外添剤添加工程
(1)トナー〔2〕〜〔13〕の作製
トナー〔1〕の作製において、コア用樹脂とシェル用樹脂を表4のように変更した以外は同様にして、トナー〔2〕〜〔13〕を作製した。なお、ここで、トナー〔2〕〜〔7〕は本発明のトナーであり、トナー〔8〕〜〔13〕は比較用のトナーである。
トナー〔11〕の作製において、コアに高分子量ポリエステル樹脂を用いなかった他は同様にして、トナー〔14〕(比較用トナー)を作製した。すなわち、コアのスチレン−アクリル樹脂として重量平均分子量31,000のスチレン−アクリル樹脂を用い、シェル層のスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂B1を用いてトナー〔14〕を作製した。
(1)キャリアの作製
Mn−Mgフェライトコア100質量部とシクロヘキシルメタクリレート/メチルメタクリレート(共重合比5/5)の共重合体樹脂微粒子5質量部とを、撹拌羽根付き高速混合機に投入し、120℃で30分間撹拌混合して機械的衝撃力の作用でフェライトコアの表面に樹脂コート層を形成させることにより、体積基準のメディアン径が50μmであるキャリアを得た。
トナー〔1〕〜〔14〕の各々に対して、上記のキャリアをトナー濃度が6%となるように添加し、ミクロ型V型混合機(筒井理化学器株式会社)によって回転速度45rpmで30分間混合することにより、現像剤〔1〕〜〔14〕を製造した。
市販のカラー複合機「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)において、定着装置を、定着上ベルトの表面温度を140〜170℃の範囲で、定着下ローラの表面温度を120〜150℃の範囲で変更することができるように改造したものを用い、評価紙「NPi上質紙128g/m2」(日本製紙製)上に、定着速度300mm/secで、トナー付着量11.3g/m2のベタ画像を定着させる定着実験を、コールドオフセットによる定着不良が観察されるまで、設定される定着温度(定着上ベルトの表面温度)を170℃、165℃・・・と5℃刻みで減少させるよう変更しながら繰り返し行った。なお、定着下ローラは、常に定着上ベルトの表面温度より20℃低い表面温度に設定した。そして、コールドオフセットによる定着不良が観察されない定着実験の最低の定着温度を定着下限温度として評価した。なお、この定着下限温度が低ければ低い程、低温定着性に優れることを意味し、155℃以下であれば実用上問題なく、合格と判断される。
トナー0.5gを内径21mmの10mlガラス瓶に取り、蓋を閉めて、タップデンサー「KYT−2000」(セイシン企業製)を用いて室温で600回振とうした後、蓋を取った状態で温度55℃、湿度35%RHの環境下に2時間放置した。次いで、トナーを48メッシュ(目開き350μm)の篩上に、トナーの凝集物が解砕しないよう注意しながらのせて、パウダーテスター(ホソカワミクロン社製)にセットし、押さえバー、ノブナットで固定し、送り幅1mmの振動強度に調節し、10秒間振動を加えた後、篩上に残存した残存トナー量を測定し、下記式(1)により残存トナー量の比率であるトナー凝集率を算出した。なお、20%以下であれば実用上問題なく、合格と判断される。結果を表2に示す。
(3)光沢性評価
画像形成装置として、市販の複合機「bizhub PRO C6501」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)を用い、この複合機の黒の現像器に現像剤を各々投入し、熱ローラ定着方式による定着装置の加熱部材の表面温度を180℃として、常温常湿(温度20℃、湿度50%RH)の環境下において、「POD128gグロスコート(128g/m2)」(王子製紙社製)上に画像を形成した。転写紙上のトナー量1.2mg/cm2に設定したベタ画像の光沢度を測定した。光沢度の値を下記ランクに従って評価した。光沢度が60%以上を合格とする。
良好○:60%以上
不良×:10%以上60%未満
(4)耐ホットオフセット性評価
画像形成装置として、市販の複合機「bizhub PRO C6501」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)を用い、この複合機の黒の現像器に現像剤を各々投入し、熱ローラ定着方式による定着装置の加熱ローラの表面温度を140〜220℃の範囲において5℃刻みで変更し、各温度について、常温常湿(温度20℃、湿度50%RH)の環境下において、下記非ホットオフセット領域について定着試験を行った。
まず、A4コート紙「PODグロスコート(84.9g/m2)」(王子製紙社製)上に、搬送方向に対して垂直方向に5cm幅のフルカラーベタ帯状画像を有するA4画像を横送り搬送で定着して、コールドオフセット現象の発生の有無から定着温度の下限温度Aを確認した。次いで、コート紙「PODグロスコート(84.9g/m2)」(王子製紙社製)上に、搬送方向に対して垂直方向に5mm幅のフルカラーベタ帯状画像及び20mm幅のハーフトーン画像を有するA4画像を横送り搬送で定着して、ホットオフセット現象に起因する画像表面の荒れや加熱ローラ汚染が生じたときの温度Bを確認し、温度Bと下限温度Aとの差を定着温度領域すなわち非ホットオフセット領域として下記ランクに従って評価した。非ホットオフセット領域が60℃以上であれば、合格とする。
Claims (3)
- 少なくとも結着樹脂を含有するコア粒子の表面にシェル層を設けてなるコア・シェル構造のトナー粒子を含有する静電荷像現像用トナーにおいて、該コア粒子が、重量平均分子量が20,000〜40,000の範囲内のスチレン−アクリル樹脂と、重量平均分子量が100,000〜300,000の範囲内のポリエステル樹脂を含有し、該シェル層がスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
- 前記スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂の重量平均分子量が、7,000〜19,000の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 重量平均分子量が、20,000〜40,000の範囲内にあるスチレン−アクリル樹脂微粒子分散液と重量平均分子量が、100,000〜300,000の範囲内にあるポリエステル樹脂微粒子分散液とを凝集してコア粒子を形成する工程と、該コア粒子に重量平均分子量が、7,000〜19,000の範囲内にあるスチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂微粒子分散液を混合して凝集し、該コア粒子表面に該スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂からなるシェル層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコア・シェル構造のトナー粒子を含有する静電荷像現像用トナーの製造方法。
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