JP2013107430A - スライド連動リフタ機構付き車両用シート - Google Patents

スライド連動リフタ機構付き車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2013107430A
JP2013107430A JP2011252247A JP2011252247A JP2013107430A JP 2013107430 A JP2013107430 A JP 2013107430A JP 2011252247 A JP2011252247 A JP 2011252247A JP 2011252247 A JP2011252247 A JP 2011252247A JP 2013107430 A JP2013107430 A JP 2013107430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lifter
slide
seat
gear
interlocking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011252247A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kaneda
浩二 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2011252247A priority Critical patent/JP2013107430A/ja
Publication of JP2013107430A publication Critical patent/JP2013107430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】スライド手段によるシートの前後位置の調節とリフタ手段によるシートの上下位置の調節において操作性が良いスライド連動リフタ機構付き車両用シートを提供する。
【解決手段】、シートクッションを車両床面に対して上下動させるリフタ手段と、前後動させるスライド手段とを有する車両用シートにおいて、スライド手段によるシートの前後動に連動してリフタ手段による上下動を実行するスライド−リフタ連動手段を備える。リフタ手段は略L字型に屈曲した屈曲リフタリンクを有し、該屈曲リフタリンクの後方には、スライド手段のロアレールに形成された第一ギア歯と、該第一ギア歯と噛み合い、軸回転可能にアッパーレールに取り付けられた第一歯車と、該第一歯車と同軸上に支持されて該第一歯車と一体的に回転する第二歯車と、屈曲リフタリンクの後端部に形成された第二歯車に噛み合う第二ギア歯とを有するスライド−リフタ連動手段が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関し、さらに詳しくは、車両内で乗員が着座するシートクッションの位置を前後方向及び高さ方向に調節することができ、さらにこれらの動きを連動させるスライド−リフタ連動手段を有する車両用シートに関するものである。
従来一般に知られている車両用シートは、シートの前後方向の位置を調節するスライド手段として、車両床面に取り付けられるロアレールと、ロアレールにスライド可能に装着されるアッパーレールを有している。一方、シート本体の高さを調節するためのリフタ手段が特許文献1等に開示されるが、左右一対の前側リフタリンクと、左右一対の後側リフタリンクがアッパーレールとシートクッションの間に傾動可能に取り付けられる。
特開2010−274691号公報
上記のようなスライド手段およびリフタ手段によると、個々の着座者が体格の差異に応じてシートの前後位置および上下位置を調節しようとする時、スライド手段とリフタ手段を個別に操作する必要がある。これは着座者にとって煩雑であり、操作性が悪い。シートの目的によっては、着座者の体格に応じた好適な前後方向位置と好適な上下方向位置の間に一定の相関関係がある場合があり、このような場合には特に、スライド手段とリフタ手段を独立に操作することによって、操作に無駄が伴う。
本発明が解決しようとする課題は、シートを前後動させるスライド手段と上下動させるリフタ手段とを備えるとともに、それらのスライド手段およびリフタ手段の操作性が高められ、着座者が簡便に着座位置を調節することができるスライド連動リフタ機構付き車両用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかるスライド連動リフタ機構付き車両用シートは、シートクッションと、前記シートクッションを車両床面に対して上下動させるリフタ手段と、シートを車両床面に対して前後動させるスライド手段とを有し、前記スライド手段によるシートの前後動に連動して前記リフタ手段による上下動を実行するスライド−リフタ連動手段を備えることを要旨とする。
ここで、前記スライド−リフト連動手段は、前記スライド手段によってシートが前方へ移動したときに前記リフタ手段によってシートを上方へ移動させ、前記スライド手段によってシートが後方へ移動したときに前記リフタ手段によってシートを下方へ移動させるものであるとよい。
さらにこの場合、前記スライド手段は車両床面に固定されたロアレールと、前後方向に摺動可能に該ロアレールに係合したアッパーレールとを有し、前記リフタ手段は、中途部位が屈曲形成された屈曲リフタリンク部材の屈曲部が前記シートクッションに結合されるとともに、前記屈曲部から後方下向きに延出した後側リンクバーの端部が前記スライド−リフタ連動手段を介して長手方向に並進運動可能かつ前記リフタリンク部材を含む面内で回転可能に前記アッパーレールに取り付けられ、前記屈曲部から前方下向きに延出した前側リンクバーの端部がガイド部材を介して長手方向に並進運動可能かつ前記リフタリンク部材を含む面内で回転可能に前記アッパーレールに取り付けられ、前記スライド−リフタ連動手段は、前記ロアレールの上面の外側面に上向きに形成された第一ギア歯と、該第一ギア歯と噛み合い、軸回転可能にアッパーレールに取り付けられた第一歯車と、該第一歯車と同軸上に支持されて該第一歯車と一体的に回転する第二歯車と、前記後側リンクバーの前面に形成された該第二歯車に噛み合う第二ギア歯とを有するものであるとよい。
上記発明にかかるスライド連動リフタ機構付き車両用シートによれば、着座者がスライド手段を操作するだけで自動的にリフタ手段が操作されるので、シートの位置を調節する際にスライド手段とリフタ手段をそれぞれ個別に操作する必要がなく、操作性に優れる。
また、シートが前方へスライドしたときに上方へ移動し、後方へスライドした時に下方へ移動するようにしておけば、自動車の運転席に設置された場合に、運転者の体格の差を吸収することができ、身長が低い運転者にとっても身長が高い運転者にとっても好適な着座位置を提供することができる。
さらに、スライド−リフタ連動手段が上記のような構成を有していれば、簡便にスライド手段とリフタ手段の連動が実現される。また、二つのギア歯の間の減速比を調節することで、容易に前後動の距離と上下動の距離とを適切な比率に設定することができる。
本発明の一実施形態にかかるスライド連動リフタ機構付き車両用シートの概略斜視図である。 上記実施形態にかかるスライド連動リフタ機構付き車両用シートの左側面図である。 (a)は図2を拡大した図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。 (a)は図3のスライド−リフタ連動手段を拡大した図であり、(b)は(a)中のB−B断面図である。 (a)は図3のガイド部材を拡大した斜視図であり、(b)は図3中のC−C断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るスライド連動リフタ機構付き車両用シートについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1及び図2に示されるスライド連動リフタ機構付き車両用シート1はシートクッション2と、その後方にシートバック3を有するものであり、自動車の運転席に設けられる。
シートクッション2は前後方向に延出するロアアーム4等からなるフレームと、フレームに装着されるパッド5を有する。ロアアーム4の下側には、スライド手段6が設けられる。スライド手段6とロアアーム4の間には、リフタ手段9が取り付けられている。
スライド手段6は、車両の床面に車両前後方向を長手方向として固定されるロアレール62と、アッパーレール61とを有する。図3(b)に示すように、ロアレール62は、断面略コの字型の長尺状であって、車両床面8に平行に配される底面62aと、底面62aの両端から上方に延出した2つの側面62b、62bと、各側面の上端から内側に水平に延出した上面62c、62cと、各上面の内端側を下方に延出した垂下面62d、62dとを有する。一方、アッパーレール61も断面略コの字型の長尺状であって、車両床面8に平行に配される上面61aと、その上面61aの両端から下方に垂下した側面61b、61bと、各側面の下端から外側に延出した底面61c、61cと、各底面の外端側から上方に延出した立上面61d、61dとを有する。アッパーレール61の立上面61d、61dがロアレール62の側面62b、62bと垂下面62d、62dとの間に挿入されることにより、ロアレール62とアッパーレール61が係合している。アッパーレール61はロアレール62に対して長手方向に滑らかに摺動可能である。アッパーレール61の上面61aにはアンダーフレーム7が固定される。
リフタ手段9は、シート前方の左右に一対の前側リフタリンク91と、シート後方の左右に一対の後側リフタリンク92を備える。一対の前側リフタリンク91は、従来一般に用いられてきたものと同様の構成を有するものであり、上端部91aがロアアーム4に回転可能に連結され、下端部91bがアンダーフレーム7に回転可能に連結される。一対の後側リフタリンク92は、略L字形状を有する屈曲リフタリンクである。屈曲リフタリンク92の屈曲部92aはピン部材92dによってロアアーム4の後部に連結され、後側端部がスライド−リフタ連動手段100を介してアンダーフレーム7に取り付けられ、前側の端部がガイド部材93を介してアンダーフレーム7に取り付けられる。後述するように、スライド−リフタ連動手段100とガイド部材93の作用により、屈曲リフタリンク92の屈曲部92aが上下運動可能である。シートクッション2は、前側リフタリンク91の傾動と後側リフタリンクである屈曲リフタリンク92の屈曲部92aの上下運動によって昇降が可能である。
図3は、屈曲リフタリンク92がスライド−リフタ連動手段100とガイド部材93を介してシート右側のアンダーフレーム7に取り付けられた状態を示している。上述のように、屈曲リフタリンク92は、中途部位で屈曲され、屈曲部92aの両側に前方下向き及び後方下向きに延出した二つの直線状のリンクバー92b、92cを有する。前側リンクバー92bの端部はアンダーフレーム7に取り付けられたガイド部材93に挿通され、後側リンクバー92cの端部は二つの直線状のギア歯101、104と二つの歯車102、103とを有するスライド−リフタ連動手段100を介してアンダーフレーム7に取り付けられる。
スライド−リフタ連動手段100とガイド部材93の詳細な構成を説明する前に、まずそれらを含むリフタ手段9の動作の概略を説明する。スライド−リフタ連動手段100は、アッパーレール61がロアレール62に対して摺動したときに、後側リンクバー92cを長手方向に並進運動させ、屈曲リフタリンク92の屈曲部92aとスライド−リフタ連動手段100との間の後側リンクバー92cの長さを変化させる。さらに、この並進運動に伴い、後側リンクバー92cをこのスライド−リフタ連動手段100の箇所を中心に屈曲リフタリンク92を含む面内で回転させる。また、前側リンクバー92bの端部はガイド部材93に摺動可能に挿通されており、ガイド部材93は屈曲リフタリンクを含む面内で回転可能にアンダーフレーム7に取り付けられているので、スライド−リフタ連動手段100の動作に従動して、屈曲リフタリンクを含む面内で回転し、かつ挿通された前側リンクバー92bを長手方向に摺動させることができる。
ここで、アンダーフレーム7上におけるスライド−リフタ連動手段100の位置及びガイド部材93の位置が規定されており、かつ、二つのリンクバー92b、92cが屈曲部92aにおいてなす角が90°から変化不能であることから、スライド−リフタ連動手段100により屈曲部92aとスライド−リフタ連動手段100との間の後側リンクバー92cの長さを変化させたときの該屈曲部92aの運動軌跡が決定される。固定された二点を斜辺とする直角三角形の直角の頂点は、常に該二点の中点を中心とする円弧上に存在するので、屈曲リフタリンク92の屈曲部92aは、ガイド部材93及びスライド−リフタ連動手段100が配置された位置の中点を中心とする仮想的な円弧上を回動する。屈曲部92aとスライド−リフタ連動手段100との間の後側リンクバー92cの長さが変化したとき、屈曲部92aが円弧上に保持されるように、後側リンクバー92cのアンダーフレーム7に対する傾き角が自動的に決定され、さらに前側リンクバー92bのアンダーフレーム7に対する傾き角および屈曲部92aとガイド部材93との間の前側リンクバー92bの長さも自動的に決定される。
次にスライド−リフタ連動手段100の詳細を図3及び図4を参照して説明する。スライド−リフタ連動手段100は、ロアレール62の上面62cに長手方向に形成された上向きの第一ギア歯101と、アッパーレール61に固定されたアンダーフレーム7に軸回転可能に取り付けられた第一歯車102と、第一歯車102と同軸上に支持され第一歯車102と一体的に回転する第二歯車103と、後側リンクバー92cの前端縁に形成された第二ギア歯104とを有する。
第一歯車102及び第二歯車103は、抜け止め部を有する軸部材102aによって、アンダーフレーム7に軸回転可能に取り付けられている。第一歯車102は第一ギア歯101と噛合し、第二歯車103は後側で第二ギア歯104と噛合している。第二ギア歯104は、第二歯車103との噛合を維持するために、後方から保持具105によって支持されているが、第一歯車102に略円弧状の保持具設置穴106が設けられ、保持具105は保持具設置穴106に挿通された状態でアンダーフレーム7に取り付けられている。
図4(b)に示されるように、保持具105は、厚み方向に前側部105a、中央部105b、奥側部105cの三つの部分からなる。中央部105bは、第一歯車102の径方向つまりB−B方向の幅が、前側部105a及び奥側部105cの幅よりも狭くなっている。また、保持具設置穴106もB−B方向の幅が異なる三つの部分からなり、それぞれ保持具105の三つの部分105a、105b、105cと略同一の幅を有する。これらの構成により、保持具105は保持具設置穴106に対して抜け止めされながらも、略円弧状の保持具設置穴106の中を回動することができる。よって第二ギア歯104は、保持具105によって第二歯車103と噛合した状態に維持されながらも、第二歯車103との噛合箇所を第二歯車103の周上で移動させることができる。この噛合箇所の移動により、後側リンクバー92cは屈曲リフタリンク92を含む面内で回転される。
前側リンクバー92bが挿通されているガイド部材93は、図5に示したように、貫通穴93aを有し、この貫通穴93aに前側リンクバー92bの末端が挿通される。ガイド部材93は、断面略コの字形のブラケット94によって、二側面から支持されている。ブラケット94は、ガイド部材93の奥側の面においてピン部材94aによってアンダーフレーム7に回転可能に取り付けられている。これにより、ガイド部材93及び挿通された前側リンクバー92bは屈曲リフタリンク92を含む面内で回転可能となっている。
図3(a)の矢印D1のようにアッパーレール61が第一ギア歯101を上面に有するロアレール62上で前方へ摺動されたとき、アッパーレール61に固定されたアンダーフレーム7に第一歯車102が軸回転可能に取り付けられ、第一ギア歯101と噛合しているので、第一歯車102は前方つまり矢印D2の方向に軸回転される。このとき、第二歯車103は第一歯車102と一体に矢印D2の方向へ回転する。第二歯車103と第二ギア歯104は噛合しているので、第二歯車103の回転によって、第二ギア歯104が長手方向に前方へと並進運動される(矢印D3)。つまり、後側リンクバー92cが第二歯車103と第二ギア歯104の噛合部から繰り出され、屈曲部92aと該噛合部との間の後側リンクバー92cの長さが長くなる。つまり屈曲部92aは上方へと持ち上げられる。
このとき、屈曲部92aを円弧上に存在させるために、繰り出された後側リンクバー92cの長さに応じて後側リンクバー92cが回転する。上述のように、第二ギア歯104を第二歯車103と噛合した状態に保持する保持具105が保持具設置穴106に回動可能に取り付けられていることにより、このような後側リンクバー92cの並進運動に伴う回転運動が可能である。
さらにこのとき、屈曲部92aが円弧上に保たれるように、前側リンクバー92bがガイド部材の貫通穴93aの中で摺動し、屈曲部92aからガイド部材93位置までの前側リンクバー92bの長さが短くなる。同時に、前側リンクバー92bは前方へ回転される。
以上のようにスライド−リフタ連動手段100とガイド部材93が協働することにより、屈曲リフタリンク92の屈曲部92aは円弧上を上方へ移動する。つまり、アッパーレール61をロアレール62に対して前方にスライドさせる操作により、屈曲リフタリンク92の屈曲部92aが自動的に上昇させられる。一方、アッパーレール61がロアレール62に対して後方にスライドされたときには、第一歯車102及び第二歯車103が後方へ回転し、第二ギア歯104が後方に並進運動して、屈曲リフタリンク92の屈曲部92aが自動的に下降させられる。前側リフタリンク91は、このような後側リフタリンク(屈曲リフタリンク)92の屈曲部92aの上下移動に従動するので、ロアアーム4全体が上下移動する。
シートが前方へスライドされたときに上方へ移動し、後方へスライドされたときに下方へ移動することで、運転者ごとの身長差を補って、着座位置を提供することができる。従来一般のスライド手段とリフタ手段を個別に操作する車両用シートにおいて、身長の低い運転者はシートの上下位置を高くし、かつシートの前後位置を前方にするのに対し、身長の高い運転者はシートの上下位置を低くし、かつシートの前後位置を後方にするという傾向があるからである。つまり、運転者の身長に依存せず、運転者が適切であると感じる前後位置までシートをスライドさせれば、リフタ手段を運転者が操作する必要なしに、自動的にその運転者にとって適切な上下位置が実現される。
ここで、第一ギア歯101に対する第二ギア歯104の減速比を調節することにより、スライド手段6による前後動の距離とリフタ手段9による上下動の距離の比を適宜設定することができる。この減速比を大きくするほど、前後動の距離に対する上下動の距離が小さくなる。具体的な前後動と上下動の比は、様々な体格の運転者の着座位置についての統計などに基づいて適宜設定すればよいが、前後動の距離4に対して上下動の距離を1とする場合が好適な例として示される。
また、ロアレール62上に形成する第一ギア歯101の全長は、想定される前後動の最大距離とすればよく、後側リンクバー92cに形成する第二ギア歯104の全長は、想定される上下動の最大距離に基づいて決定すればよい。前後動の最大距離を200mm、上下動の最大距離を50mmとする場合が例示できる。さらに、前後動の最大距離が長くなっても、第一歯車102と第二歯車103の歯数比を適切に設定することで、屈曲リフタリンク92を大型化させることなく、前後動の全範囲で上下動を連動させることが可能である。なお、シートの左右の高さは一致する方がよいので、シートの左側と右側のスライド−リフタ連動手段100における第二ギア歯104の第一ギア歯101に対する減速比は、一致させておくのが望ましい。
さらに、屈曲部92aは円弧上を移動するので厳密には前後方向の成分を有するが、前側リンクバー92bのアンダーフレーム7に対する角度が小さい領域でしか屈曲リフタリンク92を動作させない場合には、屈曲部92aの動きは上下方向に近似でき、前後方向のシートの移動は無視できる。この場合、スライド手段6による前後動の量とリフタ手段9による上下動の量は比例関係に近似できる。屈曲リフタリンク92の大きさや第一ギア歯101に対する第二ギア歯104の減速比を適宜設定することで、このような角度領域で必要な昇降距離が確保されるようにしておくことが望ましい。
本実施形態においては、屈曲リフタリンク92及びスライド−リフタ連動手段100をシートの後方に設置しているが、シート前方に設置し、代わりに後方には本実施形態において前方に設置されている上端部がロアアーム4に回転可能に連結され、下端部がアンダーフレーム7に回転可能に連結される従来一般のようなリフタリンクを設置したとしても、同様にシートの前後動に上下動が連動する機構は達成される。しかし、屈曲リフタリンク92をシート後方に設ける方が、スライド−リフタ連動手段100によるブレーキ効果によって後方から衝突を受けた場合の衝撃によるシート後方の落ち込みが防止され、望ましい。
以上の実施形態においては、自動車の運転席にスライド連動リフタ機構付き車両用シート1を搭載することを想定して、シートの前後動と上下動の連動の方向性は、シートを前方にスライドさせたときに上方に移動し、後方にスライドさせたときに下方に移動するように設定されている。しかし、自動車の運転席以外の車両用シートにおいて、シートを前方にスライドさせたときに下方に移動し、後方にスライドさせたときに上方に移動する動作が所望される場合には、そのように前後動と上下動を連動させることも可能である。例えば、図3(a)のスライド−リフタ連動手段100において、第二歯車103と噛合する第二ギア歯104を後側リンクバー92cの後端縁に設け、第二歯車103の前方で噛合する構成とすればよい、
また、本実施形態においては、屈曲リフタリンク92の二つのリンクバー92b、92cのなす角が90°であるが、0°超180°未満の任意の角度としても、同様にシートの前後動と上下動の連動が実現される。ただし、屈曲型リフタリンクが負担する荷重を効率よく支持することができるという点において、この角度を90°とするのが最も好ましい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、ガイド部材及びスライド−リフタ連動手段の保持具は、同様の機能を果たすものであれば、上記例示した構成に限定されない。
2 シートクッション
4 ロアアーム
6 スライド手段
61 アッパーレール
62 ロアレール
7 アンダーフレーム
9 リフタ手段
91 前側リフタリンク
92 後側リフタリンク(屈曲リフタリンク)
92a 屈曲部
92b 前側リンクバー
92c 後側リンクバー
93 ガイド部材
94 ブラケット
100 スライド−リフタ連動手段
101 第一ギア歯
102 第一歯車
103 第二歯車
104 第二ギア歯
105 保持具

Claims (3)

  1. シートクッションと、前記シートクッションを車両床面に対して上下動させるリフタ手段と、シートを車両床面に対して前後動させるスライド手段とを有し、前記スライド手段によるシートの前後動に連動して前記リフタ手段による上下動を実行するスライド−リフタ連動手段を備えることを特徴とするスライド連動リフタ機構付き車両用シート。
  2. 前記スライド−リフタ連動手段は、前記スライド手段によってシートが前方へ移動したときに前記リフタ手段によってシートを上方へ移動させ、前記スライド手段によってシートが後方へ移動したときに前記リフタ手段によってシートを下方へ移動させることを特徴とする請求項1に記載のスライド連動リフタ機構付き車両用シート。
  3. 前記スライド手段は車両床面に固定されたロアレールと、前後方向に摺動可能に該ロアレールに係合したアッパーレールとを有し、
    前記リフタ手段は、中途部位が屈曲形成された屈曲リフタリンク部材の屈曲部が前記シートクッションに結合されるとともに、前記屈曲部から後方下向きに延出した後側リンクバーの端部が前記スライド−リフタ連動手段を介して長手方向に並進運動可能かつ前記リフタリンク部材を含む面内で回転可能に前記アッパーレールに取り付けられ、前記屈曲部から前方下向きに延出した前側リンクバーの端部がガイド部材を介して長手方向に並進運動可能かつ前記リフタリンク部材を含む面内で回転可能に前記アッパーレールに取り付けられ、
    前記スライド−リフタ連動手段は、前記ロアレールの上面の外側面に上向きに形成された第一ギア歯と、該第一ギア歯と噛み合い、軸回転可能にアッパーレールに取り付けられた第一歯車と、該第一歯車と同軸上に支持されて該第一歯車と一体的に回転する第二歯車と、前記後側リンクバーの前面に形成された該第二歯車に噛み合う第二ギア歯とを有することを特徴とする請求項2に記載のスライド連動リフタ機構付き車両用シート。
JP2011252247A 2011-11-18 2011-11-18 スライド連動リフタ機構付き車両用シート Pending JP2013107430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011252247A JP2013107430A (ja) 2011-11-18 2011-11-18 スライド連動リフタ機構付き車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011252247A JP2013107430A (ja) 2011-11-18 2011-11-18 スライド連動リフタ機構付き車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013107430A true JP2013107430A (ja) 2013-06-06

Family

ID=48704694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011252247A Pending JP2013107430A (ja) 2011-11-18 2011-11-18 スライド連動リフタ機構付き車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013107430A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103909840A (zh) * 2014-04-22 2014-07-09 奇瑞重工股份有限公司 一种座椅及具有其的农用机械
JP2015223850A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 トヨタ紡織株式会社 コンソール装置
CN105383335A (zh) * 2015-12-21 2016-03-09 广东东箭汽车用品制造有限公司 一种电动汽车座椅及其升降驱动装置
CN107081272A (zh) * 2017-06-16 2017-08-22 湖州速邦自动化科技有限公司 一种智能扫描装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103909840A (zh) * 2014-04-22 2014-07-09 奇瑞重工股份有限公司 一种座椅及具有其的农用机械
JP2015223850A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 トヨタ紡織株式会社 コンソール装置
CN105383335A (zh) * 2015-12-21 2016-03-09 广东东箭汽车用品制造有限公司 一种电动汽车座椅及其升降驱动装置
CN107081272A (zh) * 2017-06-16 2017-08-22 湖州速邦自动化科技有限公司 一种智能扫描装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5043385B2 (ja) 自動車用シート装置
EP2476581B1 (en) Vehicle seat
US9073456B2 (en) Vehicle seat
US11065996B2 (en) Vehicle seat
JP6141736B2 (ja) 車両用シート
US8414055B2 (en) Vehicle seat
EP2295288A2 (en) Vehicle seat
US8550554B2 (en) Vehicle seat
JP2011015867A (ja) シートクッション調整装置
JP5846391B2 (ja) 車両用シート構造
KR101592754B1 (ko) 자동차의 럼버 서포트 장치
JP2013107430A (ja) スライド連動リフタ機構付き車両用シート
KR101884741B1 (ko) 래치회동형 리어시트 슬라이딩 장치
KR101620231B1 (ko) 차량용 후석 리클라이닝 장치
JP5554087B2 (ja) 乗物シート用シート高さ調整装置
JP5509917B2 (ja) 乗物シート用シート高さ調整装置
JP6599243B2 (ja) 車両用シートのリクライニング装置
KR101884744B1 (ko) 스트라이커 이동형 리어시트 슬라이딩 장치
KR101945797B1 (ko) 파워 헤드레스팅 장치
JP2013107486A (ja) リフタ機構付き車両用シート
KR101746457B1 (ko) 차량용 시트의 리클라이닝 장치
JP2013107487A (ja) リフタ機構付き車両用シート
JP2015000658A (ja) シートクッション位置調整機構及び乗物用シート
JP2012140036A (ja) 車両用シート
JP2008049846A (ja) 自動車用シート装置