JP2013103326A - オービタルサンダ - Google Patents

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JP2013103326A
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Yuki Takeda
祐貴 武田
Kazumi Tanaka
一実 田中
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

【課題】 木材や金属等の被研磨材の研磨を行なうオービタルサンダで、ベースで発生した振動がモータを通じハウジングに伝わり、作業者へ振動を与えることを低減する。
【解決手段】
モータ4の回転軸4Aを覆うように円筒形の弾性体10を設置し、モータ4の駆動力が弾性体10を介してファン5へと伝えるように構成した。ファン5の下側には偏心軸5Aが形成され、偏心軸5Aに軸受6Bを介してベース7が保持される。モータ4が回転すると偏心軸5Aの作用によってベース7がオービタル駆動され、縦横に細かく振動する。回転軸4Aを覆うように弾性体10があることで、ベース7からハウジング3に伝わる振動を低減することができ、作業効率を向上できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は木材や金属等の研削、研磨を行うオービタルサンダに関するものである。
従来のオービタルサンダは、特許文献1に記載のように本体ハウジングにモータを鉛直方向に配置して下方にモータの回転軸を突出させ、その回転軸に、回転軸の軸心から偏心した位置でベースを直交状に連結して、モータの駆動に伴ってベースに偏心運動(オービタル運動)をさせることで被研磨材を研磨する。このようなオービタルサンダは、ベースの偏心運動に伴って振動が発生するため、振動低減のために偏心側と逆側にカウンタウエイト等を設けてバランスの調整を図っている。
特開2001−179591号公報
上記した従来の電動工具では、モータの回転軸とベースが直結しているため、ベースで発生した振動を作業者に伝えやすいという欠点があった。
本発明の目的は、上記従来の欠点を解消し、振動を効果的に低減できるオービタルサンダを提供することである。
上記目的は、内部にモータを収容するハウジングと、ハウジングの下部に設けられるモータと、モータの回転運動を円軌道運動としてベースに伝達し、ベースの底面に取付け固定されるパッドを移動させることによりベース下面に取り付けられる研磨手段によって被研磨材の研磨を行なうオービタルサンダにおいて、モータの回転軸とベースとの動力伝達経路の間に弾性体を介在させ、モータの駆動力を弾性体を介してベースに伝達することによって達成される。モータは回転軸が下方向に突出するようにハウジングの内部に配置され、回転軸に冷却風を起こすものであって偏心回転軸が形成されるファンを有し、 ベースはファンに形成される偏心回転軸に軸受を介して保持される。段税部材を介在させる箇所は、回転軸の外周側であってファンの回転軸の取付部の内周側の連結部分でも良いし、偏心回転軸の外周側であって軸受の内周側であっても良いし、軸受の外周側であってベースの軸受の取付部の内周側で会っても良い。
本発明のオービタルサンダでは、ベースで発生した振動が弾性体により吸収されることで、作業者へ伝わる振動を効率的に低減することができる。
本発明に係る全体構成を示す側面図であって、一部を断面図にて示す。 図1の第1軸受6A及び第2軸受6B付近の要部拡大図である。 図2のA−A部の断面図である。 本発明の第2の実施例を示す第1軸受及び第2軸受付近の要部拡大図である。 図4のB−B部の断面図である。 本発明の第3の実施例を示す第1軸受及び第2軸受付近の要部拡大図である。 図6のC−C部の断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る全体構成を示す側面図であって、その一部を断面図にて示す。オービタルサンダ1は、モータ4と、モータ4を収容するハウジング2と、モータ4への電力の供給を制御する図示しないスイッチと、モータ4の回転軸4Aに設けられるファン5と、ファン5を収容するファンガイド9を有する。プラスチック等の高分子樹脂の一体成形で製造されるハウジング2には、樹脂製で複数の棒形状部からなるレッグ3が複数連設される。レッグ3は柔軟性をもち、ハウジング2に取り付けられた根元を支点にして曲がることができ、ベース7を揺動運動可能に支持する。モータ4とベース7の回転軸がずれるようにファン5が作られ、ファン5には第2軸受6Bを介しベース7が取り付けられる。回転軸4Aに固定されるファン5よりも先端側(下端側)には偏心軸部(偏心回転軸)5Aが形成される。モータ4を駆動させた場合、回転軸4Aの回転は偏心軸部5Aで偏心回転運動に変換され、パッド8は偏心軸部5Aの中心の移動に伴いその回転軌跡に沿って中心位置を移動させる軌道運動を行う。またパッド8は第2軸受6Bにより偏心軸部5Aに対し同心の回転が可能であるため、軌道運動と同時に偏心軸部5Aと同心の回転運動を行う。この状態において、パッド8の回転運動の回転数は回転軸4Aの回転数と同一である。作業者はベース7に保持されるパッド8、又はパッド8の下に更に取り付けられる研磨紙等の研磨手段を図示せぬ被削材に押し当てることにより、研削作業が行われる。
図2は図1の要部拡大図である。モータ4の回転軸4Aは第1軸受6Aによってハウジング2によって回転可能に保持される。回転軸4Aの先端にはファン5が取り付けられるが、本実施例では回転軸4Aにファン5を直接取り付けるのではなく弾性体10を介して取り付けるようにした。ファン5の下側には偏心軸部5Aが設けられ、偏心軸部5Aの周囲には第2軸受6Bを介してベース7が固定される。図2に図示した一点鎖線からモータ4の回転中心軸は、第2軸受6Bの中心軸と一致せずに一定の距離だけ偏心して形成されることが理解できるであろう。この状態でモータ4の回転軸4Aが回転すると、第2軸受6Bの内輪側は偏心して回転することにあり、ベース7によって保持される第2軸受6Bの外輪側は微小距離だけ円形に往復オービタル移動することなる。
図3は図2のA−A部の断面図であり、回転軸4Aに対し直角方向の断面図である。モータ4の回転軸4Aは略長方形の断面形状を有し、その断面形状の周囲に回転軸4Aの外周面に対応する形状の内壁を有する弾性体10が配置される。ファン5の外周側には複数の翼5Dが形成され、中央部付近には断面形状が半月状の窪み部5Bが2箇所形成される。窪み部5Bは、2つの径方向中心に突出するリブ5Cによって区画される。弾性体10として2つの部材が用いられ、リブ5Cで区画された窪み部5Bに配置される。弾性体10の材質は、例えばゴム等の弾性体であるが、その材質は任意である。このように回転軸4Aを挟むように弾性体10が配置され、モータ4の駆動力を弾性体10を介しファン5に伝える構造となっている。この際リブ5Cが回転軸4Aに強く接触するように構成しても良いし、非接触状態となるように保持しても良い。
研磨作業時にベース7で発生する水平方向の振動は、第2軸受6Bからファン5に伝わり、弾性体10を介して回転軸4Aに伝わる。回転軸4Aに伝わった振動は、ハウジング2を介して作業者の手に伝達されるが、本実施例のオービタルサンダ1では、弾性体10を介しモータ4に伝わる振動を吸収することができるので、作業者の不快感を大きく低減させることができ、使い勝手の良いオービタルサンダ1を実現できる。
次に、本発明の第2の実施例を図4及び図5を用いて説明する。上記実施例と同じ部位については、同じ番号の参照符号を付したので、繰り返しの説明を省略する。第2の実施例において第1の実施例と異なるのは、モータ4の回転軸14Aが下方にまで大きく伸びて第2軸受6Bの内側にまで延びており、モータの回転軸4A全周を覆うように弾性体20をとりつけることで、ベース17で発生する水平方向の振動を弾性体20を介しモータ4に伝わる振動を吸収する。また、回転軸14Aの長い領域で、ファン15の貫通穴15Cとの間に弾性体20が介在されるため十分な制震効果が得られる。回転軸14Aは断面形状が円形の一部が平行に切り落としされた回り止めが形成された断面形状として、回転軸14Aがファン15の貫通穴15Cに対して空転しないようにしている。尚、図から回転軸14Aの回転中心と、第2軸受6Bの回転中心が一致せずに偏心していることが理解できるであろう。
研磨作業時にベース7で発生する水平方向の振動は、第2軸受6Bからファン5に直接伝わるが、その後は弾性体20を介して回転軸4Aに伝わるため、従来例のオービタルサンダに比べてハウジング2を介して作業者の手に伝達される振動を大きく低減させることができる。
次に、本発明の第3の実施例を図6及び図7を用いて説明する。第1及び第2の実施例では、ベース7、17からハウジング2に至る振動伝達経路のうち、ファン5、15と回転軸4A、14Aの間に弾性体10、20を配置した。第3の実施例では、ベース27からモータ4に至る振動伝達経路のうち、ベース27と第2軸受6Bの間に弾性体30を配置した。ベース27で発生する水平方向の振動を弾性体30を介しファン5に伝わる振動を吸収する。
図7は図6のC−C部の断面図である。ベース27の内周側に第2軸受6Bが設けられるが、軸受6Bの外周側とベース27の間に弾性体30が配置される。弾性体30は第2軸受6Bの外輪の外周面(軸受の取付部)に沿った形状の円筒形状の部材であって、回転軸24Aに対して十分大きな径を有するので、十分な弾性力、振動吸収力を確保することができ、効果的な制震作用が期待できる。第2軸受6Bの内周側には、ファン25の偏心軸部(偏心回転軸)が固定され、ファン25には回転軸24A同心状に固定される。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例ではオービタルサンダの例を用いて説明したが、それだけに限定されずに、モータの回転を偏心軸を用いて偏心回転運動、往復運動をさせるような電動工具やエンジン工具にも同様に適用できる。
1 オービタルサンダ 2 ハウジング
3 レッグ 4 モータ
4A、14A、24A 回転軸 5、15、25 ファン
5A 偏心軸部(偏心回転軸) 5B 窪み部
6A 第1軸受 6B 第2軸受
7、17、27 ベース 8 パッド
9 ファンガイド 10、20、30 弾性体
15C 貫通穴

Claims (5)

  1. 内部にモータを収容するハウジングと、
    前記ハウジングの下部に設けられるモータと、
    前記モータの回転運動を円軌道運動としてベースに伝達し、前記ベースの底面に取付け固定されるパッドを移動させることにより、ベース下面に取り付けられる研磨手段によって被研磨材の研磨を行なうオービタルサンダであって、
    前記モータの回転軸と前記ベースとの動力伝達経路の間に弾性体を介在させ、前記モータの駆動力を弾性体を介してベースに伝達するようにしたオービタルサンダ。
  2. 前記モータは前記回転軸が下方向に突出するように前記ハウジングの内部に配置され、
    前記回転軸に冷却風を起こすものであって偏心回転軸が形成されるファンを有し、
    前記ベースは、前記ファンに形成される偏心回転軸に軸受を介して保持されることを特徴とする請求項1に記載のオービタルサンダ。
  3. 前記弾性体は前記回転軸の外周側であって、前記ファンの回転軸の取付部の内周側に設けられることを特徴とする請求項2に記載のオービタルサンダ。
  4. 前記弾性体は前記偏心回転軸の外周側であって、前記軸受の内周側に設けられることを特徴とする請求項2に記載のオービタルサンダ。
  5. 前記弾性体は前記軸受の外周側であって、前記ベースの前記軸受の取付部の内周側に設けられることを特徴とする請求項2に記載のオービタルサンダ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101513597B1 (ko) 2013-07-23 2015-04-21 윤석래 스핀들 베어링의 냉각이 가능한 편심 연마기
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