JP2013103247A - クランプ装置 - Google Patents

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JP2013103247A JP2011248459A JP2011248459A JP2013103247A JP 2013103247 A JP2013103247 A JP 2013103247A JP 2011248459 A JP2011248459 A JP 2011248459A JP 2011248459 A JP2011248459 A JP 2011248459A JP 2013103247 A JP2013103247 A JP 2013103247A
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Masahisa Kobayashi
正久 小林
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Abstract

【課題】低コストのクランプ装置を提供する。
【解決手段】水平姿勢とされた板状のワーク(W)を、上下方向から挟んでクランプし、シリンダ(1)内を上下動するピストン(3)と、一端側に設けられた連結部においてピストン(3)と一体のロッド(4)に連結され、一端側がロッド(4)と共に上下動する上クランパ(5)と、一端側に設けられた回動支持部(RK2)においてケース(2)に回動可能に連結され、中間部において、上クランパ(5)の中間部と回動連結部(RK3)にて相対回動自在に連結された下クランパ(6)とを備える。さらに、ピストン(3)の上昇に伴う回動支持部(RK2)を中心とした下クランパ(6)の下方への回動を規制すると共に、ピストン(3)の下降に伴う回動支持部(RK2)を中心とした下クランパ(6)の上方への回動を規制して下クランパ(6)の回動角度範囲を規制する回動角度規制部(RK5)を備る。
【選択図】図2

Description

本発明は、クランプ装置に係り、特に、ワークを挟んでクランプする構造とされ、タレットパンチプレス等の加工機の加工位置にワークを位置決めする際に用いられるクランプ装置に関する。
従来、例えばタレットパンチプレスなどの加工機でワークを加工する際には、水平姿勢のワークを上下方向から上クランパと下クランパとの間に挟んでクランプするクランプ装置を用い、ワークをそのクランプ装置でクランプすると共に加工テーブル上で水平移動させてワークの所定部位が加工機の加工位置に位置するように位置決めする作業が行われる。
この用途では、クランプ装置は、ワークが反っていても、あるいは縁部が変形していてもクランプできるものであることが望まれる。そのため、クランプ動作において、下クランパは、クランプ前の待機状態でワークのパスラインよりも下方側に位置し、クランプ状態でワークがパスラインに位置するよう上下方向の移動を伴うように構成されている。
このようなクランプ装置の一例が、特許文献1に記載されており、その特許文献の図1及び図2に記載されたような、例えばタレットパンチプレスなどの加工機に対するワークの位置決めに使用される。
特開平6−262474号公報
特許文献1に記載されたクランプ装置は、シリンダ内のロッドを上ロッドと下ロッドとの独立した二部品とし、上下ロッド間にスプリングを介挿し、エアの圧入により上下二つのロッドを互いに接離させることで上下クランパを開閉する構造とされている。
また、シリンダを若干の上下動が可能なよう構成し、その上下動に伴ってワークの反りや変形に対応するための下クランパの上下動を行う構造とされている。
この構造は、シリンダ及びロッド、並びに周辺の構造が複雑で部品点数が多くなることから、クランプ装置の製造における部品検査や組み立てに多くの工数が必要となる。そのため、それら工数の低減化が望まれるものであった。
また、シリンダに用いられる部品の形状が比較的複雑になることから各部品の単価が高く、クランプ装置のコスト上昇の要因となっている。そのため、クランプ装置はその装置自体の低コスト化が望まれるものであった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、装置製造時の工数低減化と装置自体の低コスト化とが可能なクランプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。
1) 水平姿勢とされた板状のワーク(W)を、上下方向から挟んでクランプするクランプ装置であって、
シリンダ(1)を有するケース(2)と、
前記シリンダ(1)内を上下動するピストン(3)と、
一端側に設けられた連結部において前記ピストン(3)と一体のロッド(4)に連結され、前記一端側が前記ロッド(4)と共に上下動する上クランパ(5)と、
一端側に設けられた回動支持部(RK2)において前記ケース(2)に回動可能に連結され、中間部において、前記上クランパ(5)の中間部と回動連結部(RK3)にて相対回動自在に連結された下クランパ(6)と、
前記ピストン(3)の上昇に伴う、前記回動支持部(RK2)を中心とした前記下クランパ(6)の下方への回動を規制すると共に、
前記ピストン(3)の下降に伴う、前記回動支持部(RK2)を中心とした前記下クランパ(6)の上方への回動を規制して、
前記下クランパ(6)の回動角度範囲を規制する回動角度規制部(RK5)を備えていることを特徴とするクランプ装置(51)である。
2) 前記上クランパ(5)における前記連結部(RK1)と前記回動連結部(RK3)との間に設けられ、前記上クランパ(5)と前記下クランパ(6)との当接により両者の所定距離以下の接近を規制する接近規制部(RK4)を備えていることを特徴とする1)に記載のクランプ装置である。
本発明によれば、装置製造時の工数低減化と装置自体の低コスト化とが可能になる、という効果が得られる。
本発明のクランプ装置の実施例の外観を説明するための斜視図である。 本発明のクランプ装置の実施例における構造及び動作を説明するための模式図である。 本発明のクランプ装置の実施例における動作を説明するための模式図である。 本発明のクランプ装置の実施例におけるクランプ開状態での断面図である。 本発明のクランプ装置の実施例におけるクランプ閉状態での断面図である。 本発明のクランプ装置の実施例における一要部を説明するための部分断面図である。 本発明のクランプ装置の実施例における別の要部を説明するための部分断面図である。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図7を用いて説明する。
<実施例>
実施例のクランプ装置51は、従来のクランプ装置と同様に、タレットパンチプレスなどの加工機に対するワークWの位置決めのために、ワークWをクランプして使用され得るものである。
図1及び図2(A)〜図2(D)を参照してクランプ装置51の概略構成及びその動作を説明する。図1は、クランプ装置51を左前上方から見た斜視図である。クランプ装置51の上下左右前後の各方向は、便宜的に、図1において矢印で規定した方向とする。図2(A)〜図2(D)はクランプ装置51の動作を説明するための模式的構造図であり、(A)→(B)→(C)→(D)→(A)→・・・の順に状態が移行する。
まず、クランプ装置51の概略構成について説明する。詳細構成例は後述する。
クランプ装置51は、他の部材等に固定される固定ベース52に対して上下左右方向の位置を調節可能に取り付けられ、内部にシリンダ1を収めてなるケース2と、カプラKPを介したシリンダ1内のエアの注入排出に伴って上下動するピストン3と、ピストン3と一体のロッド4と、一端側が上下方向の移動をロッド4と共に行うように連結部RK1で連結され、他端側がワークWをクランプする際にワークWの上面に当接する上クランパ5と、上クランパ5の長手中間部位に設けられたヒンジピン5pに係合し上クランパ5に対してヒンジピン5pの軸線CL5まわりに相対回動自在にされた下クランパ6と、を有して構成されている。
下クランパ6は、一端側がケース2側と共に構成された回動支持部RK2の回動軸線CL2まわりに回動自在に支持され、他端側である先端部6aが、ワークWをクランプする際にワークWの下面に当接するようになっている。
上クランパ5は、舌片状にケース2側から延出する部材である。下クランパ6は、中央部に開口部6kkを有して概ね細長の枠状に形成されケース2側から延出した部材である。その開口部6kkに、上クランパ5の少なくとも一部が入り込むようになっている。
上クランパ5と下クランパ6とのヒンジピン5pを介した係合部を、回動連結部RK3と称する。
上クランパ5における回動連結部RK3と連結部RK1との間の位置には、上クランパ5と下クランパ6との間が上下方向で所定の距離未満とならないよう互いの当接により接近を規制する接近規制部RK4が設けられている。
また、下クランパ6は、回動支持部RK2の回動軸線CL2まわりの回動において許容される回動角度範囲が設定されており、下クランパ6及びケース2には、両者の当接により下クランパ6の回動を所定の角度範囲のみに規制する回動角度規制部RK5が左右一対設けられている。
クランプ装置51は、図2(A)に示される<開状態>と、図2(C)に示される<閉状態>との間を、図2の白抜き矢印の向きに巡回するよう動作する。具体的には、<開状態>において、上クランパ5の先端部5aと下クランパ6の先端部6aとの開き間隔が最大となって先端部5aと先端部6aとの間にワークWを容易に差し込むことができ、<閉状態>において、先端部5a及び先端部6aがワークWをそれぞれ上方向及び下方向から挟持する。
次に、クランプ装置51の動作について、構成を絡めて図2(A)の<開状態>から順を追って説明する。理解容易のため、まず、ワークWを挟まない状態でのクランプ装置51の動作を説明する。
図2(A)に示される<開状態>において、下クランパ6は、回動角度規制部RK5により、回動支持部RK2の回動軸線CL2を中心とした時計回り方向の回動が規制されている。すなわち、下クランパ6は最も下方側となる位置にある。
この位置において、下クランパ6の先端部6aにおける上面の上下方向位置は、クランプするワークWのパスラインPLよりもΔhだけ下方側に位置するようになっている。
また、ピストン3の上下動が、ロッド4及び連結部RK1を介して、上クランパ5の回動連結部RK3の軸線CL5まわりの回動に変換されるようになっている。詳しくは、下クランパ6に対し回動連結部RK3で連結された上クランパ5の先端部5aと、下クランパ6の先端部6aと、が、ピストン3の上下動が変換されて生じる上クランパ5の回動によって間隔Δdで開くように、シリンダ1内のピストン3の上下位置が決められている。
ピストン3の上下位置は、シリンダ1内においてピストン3を挟む上エア室VR1と下エア室VR2と、に対するエアの供給バランス(圧力バランス)、又は上エア室VR1に介挿されたコイルばね13(後述する)の弾性反発力と下エア室VR2の圧力とのバランスにより制御される。
間隔Δdは、クランプするワークWの厚さに対して充分に大きく設定されている。
〔図2(A)及び図2(B)参照〕
<開状態>において下エア室VR2への供給圧力を高めると、ピストン3はシリンダ1内を上方に移動する。この上昇動は、連結部RK1により、上クランパ5の、回動連結部RK3における軸線CL5を中心とする時計まわり方向の回動に変換される。この回動により、上クランパ5の先端部5aが下クランパ6の先端部6aに当接する。すなわち、両クランパ5,6の先端側が閉じ、図2(B)の状態になる。この状態では、下クランパ6の先端部6aの位置は、パスラインPLよりも距離Δhだけ下方にある。
〔図2(B)及び図2(C)参照〕
ピストン3がシリンダ1内を上方に向け更に移動すると、上クランパ5の先端部5aが下クランパ6に当接していることから、上クランパ5の時計回り方向の回動が規制され、上クランパ5と下クランパ6とは一体になったものと実質的に等価となる。
従って、ロッド4の上昇により、上クランパ5及び下クランパ6は、回動支持部RK2を中心とした反時計まわり方向の回動を開始する。この回動の方向は、図2(C)において矢印DR1で示される。
この回動が進行し、下クランパ6の先端部6aにおける上面の位置がパスラインPLに達すると、回動角度規制部RK5において、例えば、下クランパ6の上方側の部位6bがケース2の下方側の部位2sに当接するようになっている。この回動角度規制部RK5における当接位置は上下方向で調整可能とされている。
〔図2(C)及び図2(D)参照〕
<閉状態>から<開状態>への移行させる際には、図2(C)に示される状態から、上エア室VR1にエアを供給して加圧してピストン3を下方に移動させる。上エア室VR1にコイルばねが介挿されている場合は、下エア室VR2を減圧してピストン3を下方に移動させる。
このピストン3の下降動は、連結部RK1により、上クランパ5の回動連結部RK3における軸線CL5を中心とする反時計まわり方向の回動に変換される。この反時計まわり方向の回動により、上クランパ5の先端部5aが下クランパ6の先端部6aから離れて両者は開く。回動の進行に伴い、先端部5aと先端部6aとの間隔が増加する一方、回動連結部RK3よりも連結部RK1に近い側において上クランパ5と下クランパ6とは互いに接近する。回動が進行して先端部5aと先端部6aとの開き間隔がΔdに達すると、接近規制部RK4の当接により上クランパ5と下クランパ6との接近が規制され、両者の間隔は所定値で維持される。
更に、ピストン3の下降を継続させることにより、上クランパ5及び下クランパ6は、共に回動支持部RK2の回動軸線CL2を中心にして時計回り方向(矢印DR2)に回動する。この回動が進行し、下クランパ6の先端部6aにおける上面がパスラインPLの位置となった時点で、回動角度規制部RK5において、例えば、下クランパ6の下方側の部位6cがケース2の上方側の部位2tに当接して回動が規制されるようになっている。すなわち、この上クランパ5及び下クランパ6の時計回り方向の回動が規制された状態が、図2(A)の<開状態>である。
次に、ワークWを挟む動作について、図2及び図3を参照して説明する。
図3(A)には、図2(A)に示される<開状態>において、ワークWを上クランパ5と下クランパ6との間に挿入する直前の状態が示されている。この状態で、両クランパ5,6の開き間隔Δdは、上述のようにクランプするワークWの厚さに対して充分に大きく設定されている。従って、<開状態>でワークWは、上クランパ5と下クランパ6との間に容易に挿入できる。
また、下クランパ6の先端部6aにおける上面の上下方向位置が、パスラインPLよりも下方側に位置しているので、間隔Δdが充分大きいことも合わせて、パスラインPL上に位置するワークWは、その縁部Wtが、パスラインPLから下方側若しくは上方側に反っていても、又は変形していても、容易に上下クランパ5,6の各先端部5a,6a間に挿入することができる〔図3(C)参照〕。
図3(B1),(B2)には、<開状態>において、下面がパスラインPL上に位置するワークWを上下クランパ5,6間へ挿入した後の、ピストン3の上昇途中の状態が順を追って示されている。
図3(B1)において、上クランパ5の先端部5aは、回動連結部RK3の軸線CL5を中心とする時計回り方向の回動(矢印DR3)により、ワークWの上面に当接する。この状態で、下クランパ6の上面は、パスラインPLからΔhだけ下方に位置している。
さらに、ピストン3が上昇すると、図3(B2)に示されるように、上クランパ5は、先端部5aがワークWに当接部P1で当接していることから連結部RK1の上昇に伴って当接部P1を実質的な回動中心として矢印DR4方向に回動する。さらに、回動連結部RK3で連結されている下クランパ6も、回動連結部RK3の上昇に伴い回動支持部RK2の回動軸線CL2を中心として反時計回り方向に回動(矢印DR5)し、その先端部6aがワークWの下面に当接して上クランパ5と協働してワークWを上下方向から挟持する。
この矢印DR5で示される回動は、下クランパ6の先端部6aの上面がパスラインPLに達した時点で回動角度規制部RK5によって規制されるので、ワークWは、その下面がパスラインPLに位置した状態でクランプされる。
ワークWのアンクランプ、すなわち、開放は、図2(D)に示される、上クランパ5の上方への退避とそれに続く下クランパ6の下方への退避により行われる。
ワークWの被クランプ部位である縁部がパスラインPLに対して、上方に若しくは下方に反っていても、又は変形していても、ワークWは、上クランパ5と下クランパ6とにより挟持された状態のまま、下クランパ6にピストン3の上昇によって必ず与えられる矢印DR5の回動と、回動角度規制部RK5によって実行される下クランパ6の上面をパスラインPL位置とする回動規制と、によって、下面がパスラインPLに可能な限り位置するようになっている。
クランプ装置51の全体及び各部位のより具体的な構造例について、図4〜図7を主に参照して以下に説明する。
図4及び図5は、図1におけるS1−S1位置で要部部材を切断した断面図である。図4に<開状態>が示され、図5に<閉状態>が示されている。図6は、図1におけるS2−S2位置での部分断面図である。図7は、図1におけるS3−S3位置での部分断面図である。
クランプ装置51において、ケース2内に設けられたシリンダ1は、上下方向に独立して併設されたシリンダ1Aとシリンダ1Bとからなる。
ピストン3は、シリンダ1Aとシリンダ1Bとのそれぞれの内部に収められたピストン3Aとピストン3Bとからなる。
シリンダ1Aは、ピストン3Aで仕切られた上方側の空間が上エア室VRuAとされ、下方側の空間が下エア室VRsAとされている。
シリンダ1Bは、ピストン3Bで仕切られた上方側の空間が上エア室VRuBとされ、下方側の空間が下エア室VRsBとされている。
各上エア室VRuA,VRuBが上エア室VR1を構成し、各下エア室VRsA,VRsBが下エア室VR2を構成している。
シリンダ1Aの上エア室VRuAには、ピストン3Aとシリンダ1A内の天井面1Atとの間に、コイルばね13が収納されている。コイルばね13は、ピストン3Aを下方に向け付勢する。これにより、下エア室VR2内に外部からカプラKP(図1参照)を介してエアを供給し、あるいは、下エア室VR2から外部へカプラKPを介してエアを排気して、下エア室VR2内のエア圧を増減することで、ピストン3Aの上下位置を調節することができるようになっている。
コイルバネ13を用いることなく、上エア室VR1と下エア室VR2とにそれぞれ独立してエアを供給排気し、両室の圧力によりピストン3の上下方向位置を決めてもよい。
ピストン3と一体のロッド4の下方端には、図4の紙面に直交する方向(左右方向)に延在する係合ピン4aが設けられている。
上クランパ5において先端部5aとは反対側となる根本側端部には、その端面から他端(先端)側に向け切り込まれた略U字状のスリット5bが設けられている。
スリット5bには係合ピン4aが上下方向の移動を規制されて係合している。スリット5bと係合ピン4aとを含んで連結部RK1が構成され、この連結部RK1を介して、上クランパ5の根本側端部は、ピストン3の上下動に伴い上下動するようになっている。
図6に詳細が示されるように、ケース2の後下方側には、回動軸線CL2が左右方向となる向きでシャフト7が配置されている。シャフト7は、ケース2に対し、左右端部それぞれにおいてベアリング8を介して回動自在に取り付けられている。また、シャフト7の長手中央部において、シャフトホルダ12が図示しないボルト等によりシャフト7に対し一体に固定されている
下クランパ6は、先端部6aとは反対側の根本側端部に設けられたシャフト固定部6dにおいてシャフトホルダ12とボルトBTにより固定されている。
従って、下クランパ6は、シャフトホルダ12を介してシャフト7と一体化されており、シャフト7と共にケース2に対して回動自在になっている。
シャフト7とベアリング8と下クランパ6のシャフト固定部6dとシャフトホルダ12とを含んで回動支持部RK2が構成されている。
上クランパ5のスリット5bとヒンジピン5pとの間において、左右の側面には互いに離れる方向に突出する一対の規制ピン5kが設けられている(図1も参照)。また、この一対の規制ピン5kの位置に対応して、下クランパ6の開口部6kkにおける上クランパ5の左右側面と対向する内側面には、上方側に開く向きで略矩形又は略U字状とされ肉厚が減少するよう抉られた凹部6eが設けられている。
凹部6eには規制ピン5kが係合しており、上クランパ5が回動軸線CL2を中心として図4における時計回り方向に回動すると、所定の角度位置で凹部6eの下方側奥部に当接するようになっている。すなわち、上クランパ5と下クランパ6とがこの当接位置において所定距離よりも接近しないように回動規制されている。規制ピン5kと凹部6eとを含んで接近規制部RK4が構成されている。
図7は、図1におけるS3−S3位置での断面図であり、<閉状態>における回動角度規制部RK5が示されている。
図1及び図7に示されるように、回動角度規制部RK5は、下クランパ6とケース2との間で上クランパ5を挟んで左右一対設けられている。一対の回動角度規制部RK5は左右対称なので、代表として図7に示される左側の回動角度規制部RK5について説明する。
ケース2には、上下方向に延在する雌ねじ部2aが形成され、上方向規制ボルト9が螺着されている。上方向規制ボルト9は、その雄ねじに螺合したロックナット10でケース2に対して締め付けられ、上下方向の位置が変わらないように所定の位置でロックされている。
上方向規制ボルト9は、その所定の位置において、ケース2から下方側に先端が突出量TR1だけ突出するように固定されている。
また、ケース2には、雌ねじ部2aと左右方向に隣接して上下方向に延在する貫通孔2bが形成されている。下クランパ6は、この貫通孔2bに対応した位置に、上下方向に延在する雌ねじ部6fが形成されており、雌ねじ部6fには、ケース2の貫通孔2bに上方から挿通された穴付きボルト11の先端側が螺合されている。穴付きボルト11の先端には、下方側から螺合されたセットスクリュー14が突き当てられ、穴付きボルト11の座面11aの上下方向位置が変わらないように所定の位置で締め込みロックされている。
ここで、図7に示されるように、下クランパ6を下方に移動させて座面11aをケース2の上面に当接させた位置にした際に、上方向規制ボルト9の下方側先端と下クランパ6との間には隙間TR2が生じるように上方向規制ボルト9及び穴付きボルト11の固定位置が設定されている。
従って、下クランパ6が下方に向け回動する場合には、座面11aとケース2の上面との当接によりその回動が規制され、上方に向け回動する場合には、上方向規制ボルト9の先端と下クランパ6の上面との当接によりその回動が規制される。すなわち、下クランパ6の回動軸線CL2まわりの回動は、回動角度規制部RK5の位置における距離TR2に対応する角度だけ許容される。
この構造は、下クランパ6及びケース2に特別な形状や特殊な加工が不要であり、汎用の安価な部品(ボルト、ナット等)が利用できるので、安価に構成することができる。また、規制角度範囲の調整も大変容易であり、製品製造時の工数が低減し、クランプ装置51自体を低コスト化することができる。
もちろん、回動角度規制部RK5の構造は、上述のものに限定されるものではない。
上述したクランプ装置51において、例えば、Δdは約9mm、Δhは約1mmに設定される。
以上詳述したように、実施例のクランプ装置51は、シリンダ1を有するケース2の位置は動かず固定され、ロッド4の数は一つである。このため、構造は簡単で部品形状も単純で済む。
また、シリンダ1に対するロッド4の上下動のみで、上クランパ5と下クランパ6とのの開閉のみならず、ワークWの反りや変形に対応するための下クランパ6のパスラインPL位置とそれより下方の位置との間の上下動を行えるよう工夫された構成となっている。
従って、クランプ装置51は、製造における部品検査や組み立ての工数が少なくて済み、工数が低減化される。また、構造が簡単であるから、メンテナンスの頻度が低くなり、メンテナンスする場合も容易である。
また、部品形状が単純であることから、部品は安価であり、クランプ装置自体が低コスト化される。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよい。
ロッド4の上下動は、上述したエアを駆動源とするものに限らない。ロッド4の上下動の駆動源は種々の駆動源から自由に選択できる。
クランプ装置51は、稼働姿勢が上述した姿勢に限定されるものではない。その動作に重力を利用して動作させる構造ではないので、例えば水平姿勢以外の姿勢(鉛直姿勢や傾斜姿勢)とされた板材を、その表面に直交する方向で挟むようにクランプする場合にも利用できる。
1, 1A,1B シリンダ、1At 天井面
2 ケース
2a 雌ねじ部、2b 貫通孔、2s (下方側の)部位
3,3A,3B ピストン
4 ロッド、4a 係合ピン
5 上クランパ
5a 先端部、5b スリット、5k 規制ピン、5p ヒンジピン
6 下クランパ
6a 先端部、6b (上方側の)部位、6c (下方側の)部位
6d シャフト固定部、6e 凹部、6f 雌ねじ部、6kk 開口部
7 シャフト
8 ベアリング
9 上方向規制ボルト
10 ロックナット
11 穴付きボルト、11a 座面
12 シャフトホルダ、13 コイルばね
51 クランプ装置、52 固定ベース
CL2 回動軸線、CL5 軸線
DR1〜DR3 方向
KP カプラ
P1 当接部
PL パスライン
RK1 連結部
RK2 回動支持部
RK3 回動連結部
RK4 接近規制部
RK5 回動角度規制部
TR1 突出量、TR2 距離
VR1,VRuA,VRuB 上エア室
VR2,VRsA,VRsB 下エア室
W ワーク、Wt 縁部

Claims (2)

  1. 水平姿勢とされた板状のワークを、上下方向から挟んでクランプするクランプ装置であって、
    シリンダを有するケースと、
    前記シリンダ内を上下動するピストンと、
    一端側に設けられた連結部において前記ピストンと一体のロッドに連結され、前記一端側が前記ロッドと共に上下動する上クランパと、
    一端側に設けられた回動支持部において前記ケースに回動可能に連結され、中間部において、前記上クランパの中間部と回動連結部にて相対回動自在に連結された下クランパと、
    前記ピストンの上昇に伴う、前記回動支持部を中心とした前記下クランパの下方への回動を規制すると共に、
    前記ピストンの下降に伴う、前記回動支持部を中心とした前記下クランパの上方への回動を規制して、
    前記下クランパの回動角度範囲を規制する回動角度規制部を備えていることを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記上クランパにおける前記連結部と前記回動連結部との間に設けられ、前記上クランパと前記下クランパとの当接により両者の所定距離以下の接近を規制する接近規制部を備えていることを特徴とする請求項1記載のクランプ装置。
JP2011248459A 2011-11-14 2011-11-14 クランプ装置 Pending JP2013103247A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI593477B (zh) * 2014-10-22 2017-08-01 鴻海精密工業股份有限公司 鎖緊機構
CN112658711A (zh) * 2021-01-07 2021-04-16 唐忠丽 一种数控车床用偏心夹具
US11768024B2 (en) 2019-06-17 2023-09-26 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Constant temperature container

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