JP2013099076A - 保護制御装置 - Google Patents

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重遠 尾田
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Abstract

【課題】GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻を正しく記録することができる保護制御装置を得る。
【解決手段】イベント検出部14と、GPS時刻tとクロック時刻Tとを前記イベント検出部14で検出されたイベントに設定してイベント時刻として出力すると共に、GPS信号喪失時からGPS信号復帰時までのGPS信号喪失時間(Lt、LT)をGPS信号およびクロック6aで各々測定する時間測定回路50と、時間測定回路50からのGPS信号喪失時間(Lt、LT)に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻TαをGPS信号が喪失していなければGPS時刻tが設定されたであろう時刻へ近似させる時刻ログ補正部10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、GPS(Global Positioning System)の時刻信号を利用してイベント(リレー動作、装置不良など)の発生時刻を記録する機能を有する保護制御装置に関する。
従来の保護制御装置は、GPS衛星からのGPS信号を受信し、GPS受信部によってGPS信号から時刻同期信号を取り出し、受信部で取り出された時刻同期信号とクロック生成部で生成されたクロックとに基づいて時刻同期信号にクロックを同期させるための補正信号を生成し、この補正信号を用いてクロック生成部で生成されるクロックを補正するように構成されている。そして、保護制御装置は、受信されたGPS信号が正常な場合には、生成された補正信号を記憶し、GPS信号の受信が異常なとき或いはGPS信号を何らかの理由で喪失したとき(GPS信号喪失時)には、記憶していた補正信号を用いてクロック周波数を補正することで、GPS信号の受信が復帰したとき(GPS信号復帰時)における時刻同期信号とサンプリングパルスとの時刻同期のずれを最小限に抑えるよう構成されている(例えば下記特許文献1)。
特開2010−279235号公報(段落「0016」など)
しかしながら、上記特許文献1に示される従来の保護制御装置は、以下のような課題があった。GPS信号を喪失している時間(GPS信号喪失時間)が比較的長く継続した場合、記憶していた補正信号を用いてクロック周波数を補正したとしても、微小な時刻同期のずれは、GPS信号喪失時間に比例して徐々に拡大し、GPS信号による時刻と装置クロックによる時刻との間には大きな誤差が生じる恐れがある。すなわち、GPS信号喪失時からGPS信号復帰時までの間に発生したイベントの記録時刻(イベント時刻ログ)には誤差が含まれている。そのため、例えば、GPS信号喪失時からGPS信号復帰時までの間に発生したイベントの時刻ログとGPS信号復帰時よりも後に発生したイベントの時刻ログとが時系列的に逆転した状態で記録されるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻を正しく記録することができる保護制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、発生したイベントを検出する検出部と、GPS信号から得られるGPS時刻と自己のクロックから得られるクロック時刻とを前記検出部で検出されたイベントに設定してイベント時刻として出力すると共に、GPS信号を用いてGPS信号喪失時からGPS信号復帰時までの第1のGPS信号喪失時間を測定し、かつ、前記クロックを用いてGPS信号喪失時からGPS信号復帰時までの第2のGPS信号喪失時間を測定する時間測定回路と、前記第1のGPS信号喪失時間および前記第2のGPS信号喪失時間に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻をGPS信号が喪失していなければ前記GPS時刻が設定されたであろう時刻へ近似させるイベント時刻補正部と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、GPS信号基準の時間とクロック基準の時間との比率によってイベント時刻ログを補正するようにしたので、GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻を正しく記録することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる保護制御装置の時刻ログ生成部の構成図である。 図2は、図1に示される時刻ログ生成部による時刻ログの補正動作を説明するための図である。 図3は、本発明の実施の形態2にかかる保護制御装置の時刻ログ生成部の構成図である。 図4は、図3に示される時刻ログ生成部による時刻ログの補正動作を説明するための図である。 図5は、本発明の実施の形態3にかかる保護制御装置の時刻ログ生成部の構成図である。 図6は、図5に示される時刻ログ生成部による時刻ログの補正動作を説明するための図である。
以下に、本発明にかかる保護制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる保護制御装置3の時刻ログ生成部4の構成図であり、図2は、図1に示される時刻ログ生成部による時刻ログの補正動作を説明するための図である。
図1において、破線に囲まれた部分は、時刻ログ生成部4に相当し、時刻ログ生成部4は、主たる構成として、GPS時刻出力部5、クロック発生器6、GPS信号喪失検出部7、時間測定部8、クロック時刻生成部9、時刻ログ補正部(以下「補正部」)10、第1の時刻設定部11、第2の時刻設定部12、および時刻ログ記録部13を有して構成されている。そして、GPS信号喪失検出部7、時間測定部8、クロック時刻生成部9、第1の時刻設定部11、および第2の時刻設定部12は、時間測定回路50を構成する。
GPSアンテナ1では、数個の人工衛星から各々送信されたGPS信号が受信され、GPSアンテナ1で受信されたGPS信号は、GPS信号受信機2によって規定の信号フォーマットに変換された後、GPS時刻出力部5に入力される。GPS時刻出力部5に入力されたGPS信号は、例えばμs単位のGPS時刻tに変換され、GPS信号喪失検出部7および第1の時刻設定部11に取り込まれる。
イベント検出部14は、各種動作イベントを検出して、検出されたイベントを第1の時刻設定部11および第2の時刻設定部12へ送信する。
第1の時刻設定部11は、GPS信号が正常に受信されている場合、イベント検出部14で検出されたイベントに対してGPS時刻tによるイベント時刻tαを設定する。第1の時刻設定部11で設定されたイベント時刻tαは、時刻ログ記録部13へ送信され、時刻ログ記録部13は、第1の時刻設定部11からのイベント時刻tαをイベント時刻Tαとして記録する。
GPS信号喪失検出部7は、GPS信号喪失時に時間測定部8およびクロック時刻生成部9へ喪失信号Lを送信する。クロック時刻生成部9は、喪失信号Lを受信したとき、クロック発生器6からのクロック6aによる時刻(クロック時刻t’)を生成し、第2の時刻設定部12へ送信する。
第2の時刻設定部12は、GPS信号喪失中にイベントが発生した場合、イベント検出部14で検出されたイベントに対してクロック6aによるイベント時刻T’αを設定する。第2の時刻設定部12で設定されたイベント時刻イベント時刻tα’は、時刻ログ記録部13へ送信され、時刻ログ記録部13は、第2の時刻設定部12からのイベント時刻t’αをイベント時刻Tαとして記録する。
時間測定部8は、喪失信号Lを受信したとき(喪失信号L=ON)、GPS時刻tによりGPS信号喪失時のGPS時刻t1を求めると共に、クロック6aによりGPS信号喪失時のクロック時刻T1を求める。また、時間測定部8は、GPS信号が復帰したとき(喪失信号L=OFF)、GPS時刻tによりGPS信号復帰時のGPS時刻t2を求めると共に、クロック6aによりGPS信号復帰時のクロック時刻T2を求める。そして、時間測定部8は、GPS時刻(t1、t2)に基づいてGPS信号喪失時間Ltを測定し、かつ、クロック時刻(T1、T2)に基づいてGPS信号喪失時間LTを測定し、これらの測定結果を補正部10へ送信する。
補正部10は、時間測定部8からの測定結果を用いて補正値(A)を求め、この補正値(A)を用いて時刻ログ記録部13に記録されたGPS信号喪失中のイベント時刻Tαを補正し、補正されたイベント時刻Tα’を時刻ログ記録部13へ送信する。補正部10の処理によってGPS信号喪失中の時刻ログの誤差を補正することができる。
次に、図2のタイムチャートを用いて動作を説明する。(1)GPS信号が正常に受信されているときに発生したイベント時刻は、第1の時刻設定部11によってイベント時刻tα(1)として設定され、時刻ログ記録部13に記録される。(2)GPS信号喪失時、クロック時刻生成部9では、GPS時刻t1からクロック時刻T1への引き継ぎが行われ、クロック時刻T1にはGPS時刻t1と同じ時刻が設定される。GPS信号喪失中のイベント時刻には、GPS時刻tから引き継がれたクロック時刻t’が設定される。(3)GPS信号喪失中にイベントが発生した場合、第2の時刻設定部12ではこのイベントにイベント時刻t’αが設定され、時刻ログ記録部13には第2の時刻設定部12からのイベント時刻t’αがイベント時刻Tαとして記録される。
(4)その後、GPS信号が復帰したとき、時間測定部8では、GPS時刻t2とクロック時刻T2とが求められる。そして、時間測定部8は、GPS時刻t2からGPS時刻t1を減じてGPS信号喪失時間Ltを測定し、かつ、クロック時刻T2からクロック時刻T1を減じてGPS信号喪失時間LTを測定する。
(5)補正部10では、時間測定部8で測定されたGPS信号喪失時間LtおよびGPS信号喪失時間LTを用いて、時刻ログの補正値(A)を求める。補正値(A)は、GPS信号喪失時間LTに比例してクロック6aによる誤差が拡大したものと仮定し、GPS時刻tに対するクロック時刻Tの割合を表す。
(A)=(T2−T1)/(t2−t1)
また補正部10では、補正値(A)を用いて、時刻ログ記録部13から読み出されたイベント時刻Tαを補正し、補正された時刻Tα’を求める。例えば、t1およびT1が0.00s、t2が1.00s、T2が1.10s、Tαが0.80sの場合、補正値(A)は、1.1となり、Tα’は約0.73sとなる。
Tα’=t1+(Tα−T1)/A
GPS信号によるGPS時刻tは非常に正確である。一方、精度の高いクロック発生器6は非常に高価なため、保護制御装置3には、通常、数10PPMの精度のものが採用される。例えば、50PPMの精度のクロック発生器6は、1秒で50μsの誤差を生じるが、これは、GPS信号が1時間程度喪失した場合、180msの誤差となる。この誤差は、イベントの時刻ログとして要求される精度(通常数ms)を大きく超える値である。補正部10は、GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻ログ(Tα)を、GPS時刻tによる時刻に近似させるように補正できるため、時刻ログの誤差を解消することができる。この誤差は、例えば、図2に示されるTαとTα’との間の時間に相当する。
(6)なお、上述した誤差がある状態でGPS信号が復帰した場合、この誤差はクリアされるため、GPS信号喪失中に発生したイベントの発生時刻(Tα)とGPS信号復帰後に発生したイベントの発生時刻(tα)とが、時系列的に逆転した状態で時刻ログ記録部13に記録される場合がある。例えば、イベント時刻Tαは、クロック6aで計測され、例えば01時00分00秒300に発生したものとして時刻ログ記録部13に記録される。ただし、この時刻は、クロック6aで計測されているため、GPS信号が喪失していなければGPS時刻tが設定されたであろう時刻(Tα’:例えば01時00分00秒000)より遅い値となる。そして、イベント時刻tα(2)は、GPS時刻tで計測され、例えば01時00分00秒200に発生したものとして時刻ログ記録部13に記録される。このように、イベント時刻Tαは、GPS信号が喪失していない場合には01時00分00秒000となるが、GPS信号が喪失した場合には、イベント時刻tα(2)より遅い時刻(01時00分00秒300)となる。実施の形態1にかかる時刻ログ生成部4は、上記演算によって、GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻ログ(Tα)を、GPS時刻tによる時刻へ近似させるように補正できるため、上述した逆転現象を解消することが可能である。
以上に説明したように、実施の形態1にかかる保護制御装置3は、発生したイベントを検出する検出部(イベント検出部14)と、GPS信号から得られるGPS時刻tと自己のクロック6aから得られるクロック時刻Tとをイベント検出部14で検出されたイベントに設定してイベント時刻として出力すると共に、GPS信号を用いてGPS信号喪失時からGPS信号復帰時までの第1のGPS信号喪失時間(Lt)を測定し、かつ、クロック6aを用いてGPS信号喪失時からGPS信号復帰時までの第2のGPS信号喪失時間(LT)を測定する時間測定回路50と、第1のGPS信号喪失時間(Lt)および第2のGPS信号喪失時間(LT)に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻TαをGPS信号が喪失していなければGPS時刻tが設定されたであろう時刻(Tα’)へ近似させるイベント時刻補正部(補正部10)とを備えるようにしたので、GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻を正しく記録することが可能である。
また、実施の形態1にかかる保護制御装置3は、補正部10が、第1のGPS信号喪失時間(Lt)と第2のGPS信号喪失時間(LT)との比率(補正値(A))を求め、この比率に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻Tαを補正するようにしたので、精度の低いクロック発生器6を採用した場合でも時刻ログの誤差を解消することが可能であり、上述した逆転現象を解消することが可能である。
実施の形態2.
実施の形態1の保護制御装置3は、GPS信号喪失時間LtとGPS信号喪失時間LTとを測定し、これらの比率によってGPS信号喪失中の時刻ログに対する補正値(A)を求め、GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻ログ(Tα)を、GPS信号による時刻に近似させるように補正する。実施の形態2は、GPS信号喪失中に装置電源がオフとなり再びのオンとなった場合、その後のGPS信号復帰時(t2、T2)から一定時間経過後の時間(時刻t3、T3)までのGPS復帰後時間(Rt、RT)をGPS信号およびクロック6aで各々測定し、GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻ログ(Tα)を補正する。このようにすれば、装置電源がオフなったことによってGPS信号喪失時間LTが測定できない場合でも、GPS信号喪失中のイベント時刻ログの誤差を解消することが可能である。以下、実施の形態1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図3は、本発明の実施の形態2にかかる保護制御装置3の時刻ログ生成部4の構成図であり、図4は、図3に示される時刻ログ生成部4による時刻ログの補正動作を説明するための図である。図3において、実施の形態1の時刻ログ生成部4との相違点は、実施の形態1の時間測定回路50の代わりに時間測定回路51が設けられている点である。時間測定回路51は、GPS信号喪失検出部7、時間測定部8、クロック時刻生成部9、第1の時刻設定部11、第2の時刻設定部12、およびGPS信号復帰検出タイマー部15(以下「タイマー部15」)を有して構成されている。
GPS時刻出力部5からのGPS時刻tはタイマー部15に入力され、タイマー部15の出力は時間測定部8に入力される。このタイマー部15は、GPS信号復帰時から一定時間(例えば1分)経過したとき、GPS信号が復帰したことを示す信号を出力する。
タイマー部15からの出力を受信した時間測定部8は、GPS信号を用いてGPS信号復帰時(t2)から一定時間経過後の時刻(GPS時刻t3)までのGPS復帰後時間Rtを測定し、かつ、クロック6aを用いてGPS信号復帰時(T2)から一定時間経過後の時刻(クロック時刻T3)までのGPS復帰後時間RTを測定する。
補正部10は、時間測定部8からのGPS復帰後時間RtとGPS復帰後時間RTとの比率を求めて、この比率に基づいてGPS信号喪失中に発生したイベントのイベント時刻Tαを補正する。
次に、図4のタイムチャートを用いて動作を説明する。(1)GPS信号が正常に受信されているときに発生したイベント時刻は、第1の時刻設定部11によってイベント時刻tαとして設定され、時刻ログ記録部13に記録される。(2)GPS信号喪失時、クロック時刻生成部9では、GPS時刻t1からクロック時刻T1への引き継ぎが行われ、クロック時刻T1にはGPS時刻t1と同じ時刻が設定される。GPS信号喪失中のイベント時刻には、GPS時刻tから引き継がれたクロック時刻Tが設定される。
(3)GPS信号喪失中に装置電源がオフになった場合、クロック発生器6や時間測定部8などが停止するため、時間測定部8がGPS信号喪失時間LTを求めることができない状態となる。(4)GPS信号喪失中に再び装置電源がオンになったとき、クロック発生器6などが起動するため、時間測定部8によってGPS時刻t2およびクロック時刻T2を求めることが可能な状態となる。(5)装置電源がオンとなった後、かつ、GPS信号喪失中にイベントが発生した場合、第2の時刻設定部12では、このイベントにイベント時刻t’αが設定され、時刻ログ記録部13には、第2の時刻設定部12からのイベント時刻t’αがイベント時刻Tαとして記録される。
(6)その後、GPS信号が復帰したとき、時間測定部8ではGPS時刻t2およびクロック時刻T2が測定される。(7)GPS信号復帰時から一定時間経過したとき、時間測定部8は、GPS信号を用いてGPS復帰後時間Rtとして測定し、かつ、クロック6aを用いてGPS復帰後時間RTを測定する。
(8)補正部10では、時間測定部8からのGPS復帰後時間RtおよびGPS復帰後時間RTを用いて補正値(B)が求められる。補正値(B)は、GPS信号復帰後の一定時間の間におけるGPS時刻tに対するクロック時刻Tの割合を表す。
(B)=(T3−T2)/(t3−t2)
また補正部10では、補正値(B)を用いて、時刻ログ記録部13から読み出されたイベント時刻Tαを補正し、補正された時刻Tα’を求める。その結果、GPS喪失中に装置電源がオフからオンとなった場合でも時刻ログの誤差を解消することができる。
Tα’=T2−(T2−Tα)/B
以上に説明したように、実施の形態2にかかる保護制御装置3は、時間測定回路51が、GPS信号を用いてGPS信号復帰時から一定時間経過後の時刻までの第1のGPS復帰後時間(Rt)を測定し、かつ、クロック6aを用いてGPS信号復帰時から一定時間経過後の時刻までの第2のGPS復帰後時間(RT)を測定し、補正部10が、第1のGPS信号喪失時間(Lt)および第2のGPS信号喪失時間(LT)の代わりに、第1のGPS復帰後時間(Rt)および第2のGPS復帰後時間(RT)に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻TαをGPS信号が喪失していなければGPS時刻tが設定されたであろう時刻(Tα’)へ近似させるようにしたので、GPS信号喪失中に装置電源がオフになった場合でも再び装置電源がオンとなった後に発生したイベントの時刻を正しく記録することが可能である。
また、実施の形態2にかかる保護制御装置3は、補正部10が、第1のGPS復帰後時間(Rt)と第2のGPS復帰後時間(RT)との比率(補正値(B))を求めて、この比率に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻Tαを補正するようにしたので、精度の低いクロック発生器6を採用した場合でも時刻ログの誤差を解消することが可能であり、上述した逆転現象を解消することが可能である。
実施の形態3.
実施の形態3の保護制御装置3は、装置電源がオフとなった場合でもクロック発生器6の動作を継続できるようにクロック発生器6用のバックアップコンデンサ回路16が設けられている。このようにすれば、GPS信号喪失中に装置電源がオフとなった場合でも、GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻ログ(Tα)を、GPS信号による時刻に近似させるように補正することが可能である。以下、実施の形態1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図5は、本発明の実施の形態3にかかる保護制御装置3の時刻ログ生成部4の構成図であり、図6は、図5に示される時刻ログ生成部4による時刻ログの補正動作を説明するための図である。
図5において、実施の形態1の時刻ログ生成部4との相違点は、バックアップコンデンサ回路16が追加されている点である。なお、実施の形態3では、装置電源がオフとなったときにクロック発生器6へ電源を供給する手段としてコンデンサが用いられているが、コンデンサ以外の電源であってもよい。
装置電源がオンのとき、クロック発生器6を含む保護制御装置3内の全ての回路が駆動すると共に、バックアップコンデンサ回路16が充電される。一方、装置電源がオフになったときには、クロック発生器6にバックアップコンデンサ回路16からの電源が供給されるため、クロック発生器6からのクロック6aの出力が継続される。従って、時間測定部8では、装置電源がオフになってから再びオンになるまでの間におけるクロック時刻T2の計測が可能となる。なお、電源がオンになったときには、装置電源によって保護制御装置3内の全ての回路が駆動すると共に、バックアップコンデンサ回路16が充電される。
次に、図6のタイムチャートを用いて動作を説明する。(1)GPS信号が正常に受信されているときに発生したイベント時刻は、第1の時刻設定部11によってイベント時刻tαとして設定され、時刻ログ記録部13に記録される。(2)GPS信号喪失時、クロック時刻生成部9では、GPS時刻t1からクロック時刻T1への引き継ぎが行われ、クロック時刻T1にはGPS時刻t1と同じ時刻が設定される。GPS信号喪失中のイベント時刻には、GPS時刻tから引き継がれたクロック時刻Tが設定される。
(3)GPS信号喪失中に装置電源がオフになった場合、クロック発生器6を除く他の回路は停止するものの、バックアップコンデンサ回路16からの電源供給によりクロック発生器6の動作は継続される。(4)GPS信号喪失中に再び装置電源がオンになったとき、時間測定部8などが起動するため、GPS時刻t2およびクロック時刻T2を求めることが可能な状態となり、またバックアップコンデンサ回路16が充電される。(5)装置電源がオンとなった後、かつ、GPS信号喪失中にイベントが発生した場合、第2の時刻設定部12では、このイベントにイベント時刻t’αが設定され、時刻ログ記録部13には、第2の時刻設定部12からのイベント時刻t’αがイベント時刻Tαとして記録される。
(6)その後、GPS信号が復帰したとき、時間測定部8で計測されたGPS時刻t2およびクロック時刻T2が補正部10へ入力される。(7)補正部10では、時間測定部8で測定されたGPS信号喪失時間LtおよびGPS信号喪失時間LTを用いて、時刻ログの補正値(A)を求め、かつ、この補正値(A)を用いてイベント時刻Tαを補正し、補正された時刻Tα’を求める。
以上に説明したように、実施の形態3にかかる保護制御装置3は、装置電源がオフとなったとき、クロック6aを発生するクロック発生器6へ電源を供給するバックアップ電源回路(16)を備え、補正部10が、第1のGPS信号喪失時間(Lt)と第2のGPS信号喪失時間(LT)との比率を求め、この比率に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻Tαを補正するようにしたので、GPS信号喪失中に装置電源がオフになった場合でもクロック6aの生成が継続され、実施の形態1と同様にGPS信号喪失中に発生したイベントの時刻ログを正しく記録することができる。
なお、上記説明では、この発明の用途として時刻ログ内蔵保護制御装置の場合を例に説明したが、その他の時刻ログを内蔵する制御機器の分野にも利用できる。
なお、実施の形態1〜3に示した保護制御装置3は、本発明の内容の一例を示すものであり、更なる別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは無論である。
以上のように、本発明は、保護制御装置に適用可能であり、特に、GPS信号喪失中に発生したイベントの時刻を正しく記録することができる発明として有用である。
1 GPSアンテナ
2 GPS信号受信機
3 保護制御装置
4 時刻ログ生成部
5 GPS時刻出力部
6 クロック発生器
6a クロック
7 GPS信号喪失検出部
8 時間測定部
9 クロック時刻生成部
10 時刻ログ補正部(イベント時刻補正部)
11 第1の時刻設定部
12 第2の時刻設定部
13 時刻ログ記録部(記録部)
14 イベント検出部(検出部)
15 GPS信号復帰検出タイマー部
16 バックアップコンデンサ回路
50、51 時間測定回路
L 喪失信号
Lt GPS信号喪失時間(第1のGPS信号喪失時間)
LT GPS信号喪失時間(第2のGPS信号喪失時間)
Rt GPS復帰後時間(第1のGPS復帰後時間)
RT GPS復帰後時間(第2のGPS復帰後時間)
T、T1、T2、T3、t’ クロック時刻
t、t1、t2、t3 GPS時刻
tα、t’α イベント時刻
Tα’ 補正された時刻

Claims (5)

  1. 発生したイベントを検出する検出部と、
    GPS信号から得られるGPS時刻と自己のクロックから得られるクロック時刻とを前記検出部で検出されたイベントに設定してイベント時刻として出力すると共に、GPS信号を用いてGPS信号喪失時からGPS信号復帰時までの第1のGPS信号喪失時間を測定し、かつ、前記クロックを用いてGPS信号喪失時からGPS信号復帰時までの第2のGPS信号喪失時間を測定する時間測定回路と、
    前記第1のGPS信号喪失時間および前記第2のGPS信号喪失時間に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻をGPS信号が喪失していなければ前記GPS時刻が設定されたであろう時刻へ近似させるイベント時刻補正部と、
    を備えたことを特徴とする保護制御装置。
  2. 前記イベント時刻補正部は、前記第1のGPS信号喪失時間と前記第2のGPS信号喪失時間との比率を求め、この比率に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻を補正することを特徴とする請求項1に記載の保護制御装置。
  3. 装置電源がオフとなったとき、前記クロックを発生するクロック発生器へ電源を供給するバックアップ電源回路を備え、
    前記イベント時刻補正部は、前記第1のGPS信号喪失時間と前記第2のGPS信号喪失時間との比率を求め、この比率に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻を補正することを特徴とする請求項1に記載の保護制御装置。
  4. 前記時間測定回路は、GPS信号を用いてGPS信号復帰時から一定時間経過後の時刻までの第1のGPS復帰後時間を測定し、かつ、前記クロックを用いてGPS信号復帰時から一定時間経過後の時刻までの第2のGPS復帰後時間を測定し、
    前記イベント時刻補正部は、前記第1のGPS信号喪失時間および前記第2のGPS信号喪失時間の代わりに、前記第1のGPS復帰後時間および前記第2のGPS復帰後時間に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻をGPS信号が喪失していなければ前記GPS時刻が設定されたであろう時刻へ近似させることを特徴とする請求項1に記載の保護制御装置。
  5. 前記イベント時刻補正部は、前記第1のGPS復帰後時間と前記第2のGPS復帰後時間との比率を求めて、この比率に基づいて、GPS信号が喪失中に発生したイベントのイベント時刻を補正することを特徴とする請求項4に記載の保護制御装置。
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