JP2013098097A - 電磁式断路器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 閉極状態を維持して外部回路に高周波・大電流を通電している間、その外部回路の通電性能を維持するために必要な、可動電極の固定電極に対する接触圧力を保持しながら、閉極動作時に可動電極と固定電極の接触面に作用する衝撃力を小さくできる電磁式断路器と、その制御方法を提供する。
【解決手段】 固定電極2と、可動電極1と、可動電極1を移動させて固定電極2に接触せしめるための電磁石3と、電磁石3を制御して必要時に可動電極1を固定電極2に接触させる操作回路51とを備える。可動電極1が固定電極2から離れた状態で電磁石3に第1電圧より低い第2電圧を印加して、可動電極1を固定電極2に向かって移動・接触させる。可動電極1が固定電極2に接触すると、電磁石3に前記第1電圧を印加して可動電極1の固定電極2との圧接状態を保持する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電磁式断路器に関し、さらに言えば、例えば数kHz〜数百kHzの高周波で数千A程度の大電流が流れる回路(高周波・大電流回路)の切換、開閉などの用途に好適に使用できる電磁式断路器に関する。
従来、高周波・大電流回路の切換、開閉などの用途には、電磁式断路器、電動モータ式断路器、空圧式断路器などが用いられている。これら断路器のなかで、電磁式断路器は、開閉速度が数十msecと短いという利点があるため、高速で回路を切り換えたり開閉したりすることが必要が用途に用いられている。その一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている電磁式断路器を、図9〜図11を参照しながら説明する。図9はこの電磁式断路器の正面図、図10はその側面図、図11はその操作回路図である。
図9及び図10に示すように、特許文献1の電磁式断路器150は、水平に配置された矩形のベース板106と、ベース板106の上方でそれに平行に配置された矩形の電磁石取付板105と、ベース板106と電磁石取付板105の間に配置されてこれらを所定間隔で保持する2本のガイド軸104とを備えている。ベース板106と電磁石取付板105の間には、矩形の押え板107が配置されている。2本のガイド軸104は、押え板107の両端でそれを貫通しており、押え板107は両ガイド軸104に沿って上下に移動可能である。各ガイド軸104には、押え板107を上向きに付勢する戻しバネ(圧縮バネ)110が嵌め込まれている。
ベース板106の上面には、矩形板状で銅製の一対の固定電極102が所定間隔をあけて固定されている。各固定電極102は、ベース板106より垂直下方に延在する帯状の接続導体113と一体的に形成されている。各固定電極102には、冷却水用ニップル112bが装着されており、冷却水用ニップル112bにチューブ(図示せず)を接続することで、冷却水を各固定電極102に供給できるようになっている。固定電極102と一体となった接続導体113には、電磁式断路器150によって開閉操作する主回路の外部回路(図示せず)が接続される。
押え板107の下方には、板状の可動電極ホルダー109によって矩形板状で銅製の可動電極101が配置されている。可動電極ホルダー109は、押え板107に固定されている。このため、ベース板106と電磁石取付板105の間で、押え板107がガイド軸104に沿って上下に移動すると、それに伴って可動電極101も上下に移動する。可動電極101には、両端部に冷却水用ニップル112aがそれぞれ装着されており、冷却水用ニップル112aにチューブ(図示せず)を接続することで、冷却水を可動電極101に供給できるようになっている。
各固定電極102の可動電極101との接触部と、可動電極101の各固定電極102との接触部には、それぞれ、銀接点が溶接してある。これら接触部の接触抵抗を小さくし、良好な通電性能を得るためである。
可動電極101と押え板107の間には、可動電極101を固定電極102に向かって下方に付勢する押圧用バネ108が2本、装着されている。押圧用バネ108は、可動電極101が固定電極102に押圧・接触せしめられた際に、両電極101、102間に所定の接触圧力を与えて接触抵抗を下げるためのものである。
電磁石取付板105の上面には、電磁石103が装着されている。電磁石103は、その要素として、上下に移動可能な継鉄111を備えている。継鉄111は、電磁石103に通電することで、下方に高速移動する。継鉄111は、電磁石取付板105を貫通して、電磁石取付板105の下方に位置する押え板107に連結されているため、継鉄111の上下移動に伴って押え板107が上下に移動する。押え板107の下方には可動電極ホルダー109によって可動電極101が固定されているから、継鉄111を上下移動させることによって可動電極101を上下に移動させることができる。
継鉄111の近傍には、マイクロスイッチ114が固定されている。マイクロスイッチ114は、継鉄111の上下移動によって直接操作され、その接点が切り替わるようになっている。より具体的に言うと、継鉄111が上位位置にあるときには、マイクロスイッチ114の切替レバーはフリーであり、マイクロスイッチ114の接点はOFF状態にある。電磁石103が励磁されると、継鉄111は直ちに上位位置を離れて下位位置に向かって移動を開始し、下位位置まで降下すると、継鉄111に付帯した棒材がマイクロスイッチ114の切替レバーを押すので、マイクロスイッチ114の接点がON状態に切り替わる。このON状態は、電磁石103が消磁されて継鉄111が下位位置を離れ、前記切替レバーがフリーになるまで保持される。
以上の構成を持つ電磁式断路器150を使用する際には、ボルト・ナット等を用いてベース板106を所望箇所に固定し、図9及び図10のように立った状態で、あるいは横向きで設置する。
電磁石103が励磁されていない(消磁されている)時は、押え板107と連結された継鉄111は、ガイド軸104に嵌め込まれた戻しバネ110によって上方向に付勢されるので、図9及び図10に示したように、可動電極101は固定電極102とは離れており、電磁式断路器150は開状態にある。このため、外部回路はOFFである。
電磁石103が励磁されると、継鉄111が吸引されて高速で降下し、それに伴って継鉄111と連結された押え板107と可動電極101が降下して、一対の固定電極102に衝突する。この時、押え板107が押圧用バネ108を押し下げるので、可動電極101は固定電極102に圧接されることになる。こうして電磁式断路器150が閉状態になると、外部回路はONとなる。
可動電極101と固定電極102に高周波・大電流を通電する際に生じるジュール熱に伴う温度上昇を低減するため、電磁式断路器150の運転中は、可動電極101と固定電極102にそれぞれ冷却水用ニップル112a及び112bを通じて冷却水が供給され、可動電極101と固定電極102が強制冷却される。
電磁石103が再び消磁されると、継鉄111に対する吸引力がなくなるため、戻しバネ110の上向きの付勢力によって押え板107と継鉄111が上昇する。それに伴って、可動電極101が上昇して固定電極102から離れ、元の状態(図9及び図10の状態)に復帰する。こうして電磁式断路器150が再び開状態となると、外部回路は再びOFFとなる。
電磁石103の上述した動作を制御する操作回路151は、図11に示すような構成を持つ。
電磁石103を励磁する際には、ON指令により操作回路151のスイッチ123がONとされる。その結果、端子台116の所定の端子を介して、外部電源121により電磁石103に所定電圧が印加される。電磁石103の励磁と継鉄111の吸引、そして可動電極101の固定電極102への圧接は、瞬時に(通常、数十msecで)完了する。
操作回路151には、電磁式断路器150の開閉状態を外部へ知らしめるためにマイクロスイッチ114が設けられている。上述したように、マイクロスイッチ114は、継鉄111の上下動によって直接操作されるようになっており、継鉄111の上下動に応答してマイクロスイッチ114の接点が切り替わることで、端子台116の所定端子を介して開閉状態信号が出力される。したがって、電磁式断路器150の開閉状態を外部へ知らしめる開閉状態信号は、マイクロスイッチ114の接点の切換によって外部に出力されることになる。
他の関連する背景技術としては、特許文献2に開示された電磁操作式開閉装置がある。この電磁操作式開閉装置は、電力の送配電又は受電設備等に用いられる真空遮断器などの開閉器を、電磁石を利用して開閉する装置であり、その操作回路201は図12に示す構成を持っている。
特許文献2に開示された電磁操作式開閉装置は、次のように動作する。
図12の操作回路201において、事故等の発生により緊急に開閉器を開極する必要があるとき(緊急時)は、外部から送られるトリップ指令によってトリップスイッチ187が閉じられる。すると、コンデンサ182に充電されていた電荷が開極操作用コイル180に供給される。こうして開極操作用コイル180が励磁されると、閉極側に位置していた可動電極が高速移動して開極側に位置する。その結果、開閉器が開極される。こうして開極動作が完了すると、トリップスイッチ187は再び開かれる。
通常運転時には、外部から開極指令が入ると開極スイッチ185が閉じられる。すると、緊急時と同様に、コンデンサ182に充電されていた電荷が抵抗器188を介して開極操作用コイル180に供給される。こうして開極操作用コイル180が励磁され、閉極側に位置していた可動電極が緊急時より低速で移動して開極側に位置する結果、開閉器が開極される。こうして開極動作が完了すると、緊急時と同様に、トリップスイッチ187は再び開かれる。
このように、通常運転時には、コンデンサ182に充電されていた電荷が、抵抗器188を通って開極操作用コイル180に供給されるから、開極操作用コイル180を流れる電流が制限される。このため、そのような電流制限のない緊急時よりも、可動電極の移動速度が低下し、通常運転時に開閉器に印加される衝撃力を、緊急時のそれよりも低減することができる。その結果、緊急時の開極動作の速度を低下させずに、開閉器の耐久性を向上することが可能となる。
図12中に示されたフライホイール回路186は、スイッチと抵抗器とダイオードを含んでいるが、この回路186は、開極動作完了後に開極スイッチ185を開く際に開極スイッチ185に生じる過電圧から、操作回路201を保護するために設けられている。
なお、特許文献2の電磁操作式開閉装置が適用される真空遮断器などの開閉器では、開極時あるいは投入(閉極)時の短時間のみ、それぞれ開極用の電磁操作式開閉装置、あるいは、投入(閉極)用の電磁操作式開閉装置が動作すればよく、開極状態または閉極状態を保持する期間中は、その開極状態または閉極状態が機械的にロックされるようになっている。つまり、開極状態または閉極状態を保持するために電磁力を印加し続ける(可動電極に外力を印加し続ける)必要がない。この点で、そのようなロック機構が装備されていない特許文献1の電磁式断路器150とは異なっている。
特開2002−123598 特開2009−176527
上述した従来の電磁式断路器150では、電磁式断路器150が開閉する外部回路に高周波・大電流を小さな接触抵抗で安定して通電するためには、電磁石103として、可動電極101を押圧用バネ108を介して固定電極102に圧接するために必要十分な吸引力を持つものを使用する必要がある。しかし、このような強い吸引力を持つ電磁石103を励磁した時に、可動電極101が固定電極102に高速で衝突して発生する衝撃力は、決して小さいものではないから、開閉動作が繰り返されることによって可動電極101と固定電極102の接触面に溶接された銀接点が、徐々に損傷する。
このため、開閉動作の繰り返しが増えるにつれて、可動電極101と固定電極102の接触性能が劣化していき、比較的少ない開閉回数で、前記外部回路に高周波・大電流を小さな接触抵抗で安定して通電することができなくなる。つまり、電磁式断路器150が寿命に達してしまうという問題がある。この寿命は、例えば、開閉回数で約10万回程度の短いものとなっている。
また、上述した従来の電磁式断路器150では、可動電極101が強制冷却できる構造を持っているため、開閉動作時に繰返し印加される衝撃荷重により、寿命とされる開閉回数に達する前に、可動電極101に固定した冷却水用ニップル112bの溶接部にヒビが入るという問題もある。
本発明は、上述した従来の電磁式断路器150の問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、閉極状態を維持して外部回路に高周波・大電流を通電している間、その外部回路の通電性能を維持するために必要な、可動電極の固定電極に対する押圧力(接触圧力)を保持しながら、電磁石の励磁(すなわち閉極動作)時に可動電極と固定電極の接触面に作用する衝撃力を小さくすることができる高周波・大電流(例えば数kHz〜数百kHz、数千A程度)用の電磁式断路器と、その制御方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、寿命とされる開閉回数に達する前に、可動電極の冷却水用ニップルの溶接部にヒビが入るといった問題が生じない高周波・大電流(例えば数kHz〜数百kHz、数千A程度)用の電磁式断路器と、その制御方法を提供することにある。
ここに明記しない本発明のさらに他の目的は、以下の説明及び添付図面から明らかである。
(1) 本発明の第1の観点によれば、高周波・大電流用の電磁式断路器が提供される。この電磁式断路器は、
固定電極と、
前記固定電極に対向して配置され且つ前記固定電極に接触可能な可動電極と、
前記可動電極を移動させて前記固定電極に接触せしめるための電磁石と、
閉極指令に応答して前記電磁石を励磁して、前記可動電極を前記固定電極に接触させると共に、前記可動電極と前記固定電極との圧接状態を保持する操作回路と、
前記可動電極が前記固定電極に接触したことを検出して報知信号を出力する検出手段(例えばマイクロスイッチ)と、
前記報知信号によって動作する第1スイッチ手段(例えばリレー)とを備え、
前記操作回路は、前記電磁石に直列に接続された、第1接点(例えばリレー第1接点)とインピーダンス要素(例えば抵抗器)の並列回路を有しており、
前記第1接点の開閉は、前記第1スイッチ手段によって行われ、
前記可動電極が前記固定電極から離れた状態で前記電磁石を励磁する際には、前記第1接点は開いていて、励磁電圧は前記インピーダンス要素を介して前記電磁石に印加され、
前記電磁石の励磁により前記可動電極が前記固定電極に接触すると、前記報知信号によって前記第1スイッチ手段が動作して前記第1接点が閉じられ、前記励磁電圧は前記インピーダンス要素を介することなく前記第1接点を介して印加されることを特徴とするものである。
本発明の第1の観点による電磁式断路器では、以上の構成を有しているので、前記可動電極が前記固定電極から離れた状態で前記電磁石を励磁する際には、前記励磁電圧は前記インピーダンス要素を介して前記電磁石に印加される。その結果、前記電磁石は、前記インピーダンス要素により生じる電圧降下分だけ前記励磁電圧よりも低い電圧で励磁されることになる。
前記励磁電圧よりも低い電圧で前記電磁石が励磁されることにより、前記可動電極が前記固定電極に接触すると、前記検出手段から出力される前記報知信号によって前記第1スイッチ手段が動作し、前記第1接点が閉じられる。このため、前記励磁電圧は、前記インピーダンス要素を介することなく、前記第1接点を介して前記電磁石に印加されるから、前記可動電極の前記固定電極との圧接状態の保持は、前記励磁電圧で行われる。
このように、本発明の第1の観点による電磁式断路器では、当該電磁式断路器を閉状態にする時に、前記可動電極が前記固定電極に接触するまでの間は、前記励磁電圧よりも低い電圧で前記電磁石を励磁してその吸引力を低下させるため、前記電磁石の励磁(すなわち閉極動作)時に前記可動電極と前記固定電極の接触面に作用する衝撃力を小さくすることができる。この時、前記電磁石を励磁してから前記可動電極が前記固定電極に接触して当該電磁式断路器が閉極する(ONとなる)までの時間(動作時間)は、前記第1電圧を印加した場合のそれより長くなるが、支障が生じない程度に、つまり当該電磁式断路器に要求される動作時間内に抑えることができる。
また、前記可動電極に冷却水用ニップルが装着されている場合でも、前記電磁石の励磁時に前記可動電極と前記固定電極の接触面に作用する衝撃力を小さくできるため、寿命とされる開閉回数に達する前に、前記可動電極の冷却水用ニップルの溶接部にヒビが入るといった問題が生じることもない。
前記可動電極が前記固定電極に接触した後には、前記励磁電圧を前記電磁石に印加するため、前記電磁石による吸引力が増加し、その結果、当該電磁式断路器の閉極状態(ON状態)を維持して外部回路に高周波・大電流を通電している間、前記可動電極の前記固定電極に対する押圧力(接触圧力)を、前記外部回路の通電性能を維持するために必要な値(設計圧力)に保持することが可能である。
(2) 本発明の第1の観点による電磁式断路器の好ましい例では、前記可動電極が前記固定電極に接触したことを検出して報知信号を出力する検出手段が、前記電磁石の継鉄によって駆動されるスイッチ(例えばマイクロスイッチ)とされる。
本発明の第1の観点による電磁式断路器の他の好ましい例では、前記第1スイッチ手段が、前記第1接点を有するリレーから構成される。
本発明の第1の観点による電磁式断路器のさらに他の好ましい例では、前記第1スイッチ手段が、前記第1接点を有すると共に、開閉状態信号を出力するための第2接点を有するリレーから構成される。前記第1接点と前記第2接点は、同期して開閉されるのが好ましい。
前記インピーダンス要素としては、好ましくは抵抗器またはリアクトルが使用される。
(3) 本発明の第2の観点によれば、高周波・大電流用の電磁式断路器の制御方法が提供される。この電磁式断路器の制御方法は、
固定電極と、
前記固定電極に対向して配置され且つ前記固定電極に接触可能な可動電極と、
前記可動電極を移動させて前記固定電極に接触せしめるための電磁石と、
前記電磁石を制御して、必要時に前記可動電極を前記固定電極に接触させる操作回路とを備えてなる電磁式断路器の制御方法であって、
前記可動電極が前記固定電極から離れた状態で前記電磁石に第1電圧(例えば設計電圧)より低い第2電圧を印加して、前記可動電極を前記固定電極に向かって移動・接触させ、
前記可動電極が前記固定電極に接触したことを検出手段で検出して報知信号を生成し、
前記報知信号を検出すると、前記電磁石に前記第1電圧を印加して前記可動電極の前記固定電極との圧接状態を保持することを特徴とするものである。
本発明の第2の観点による電磁式断路器の制御方法では、前記可動電極が前記固定電極から離れた状態で前記電磁石を励磁して、前記可動電極を前記固定電極に向かって移動・接触させる際に、前記第1電圧より低い前記第2電圧を前記電磁石に印加するので、前記電磁石による吸引力が低下し、その結果、前記電磁石の励磁(すなわち閉極動作)時に前記可動電極と前記固定電極の接触面に作用する衝撃力を小さくすることができる。この時、前記電磁石を励磁してから前記可動電極が前記固定電極に接触して当該電磁式断路器が閉極する(ONとなる)までの時間(動作時間)は、前記第1電圧を印加した場合のそれより長くなるが、支障が生じない程度に、つまり当該電磁式断路器に要求される動作時間内に抑えることができる。
また、前記可動電極に冷却水用ニップルが装着されている場合でも、前記電磁石の励磁時に前記可動電極と前記固定電極の接触面に作用する衝撃力を小さくできるため、寿命とされる開閉回数に達する前に、前記可動電極の冷却水用ニップルの溶接部にヒビが入るといった問題が生じることもない。
さらに、前記可動電極が前記固定電極に接触した後には、前記第2電圧より高い前記第1電圧を前記電磁石に印加するため、前記電磁石による吸引力が増加し、その結果、当該電磁式断路器の閉極状態(ON状態)を維持して外部回路に高周波・大電流を通電している間、前記可動電極の前記固定電極に対する押圧力(接触圧力)を、前記外部回路の通電性能を維持するために必要な値に保持することが可能である。
(4) 本発明の第2の観点による電磁式断路器の制御方法の好ましい例では、前記操作回路が、前記電磁石に直列に接続された、第1接点(例えばリレー第1接点)とインピーダンス要素(例えば抵抗器)の並列回路を有しており、
前記第2電圧を前記電磁石に印加する際には、前記第1接点が開いた状態で前記第1電圧が前記インピーダンス要素を介して前記電磁石に印加され、
前記第1電圧を前記電磁石に印加する際には、前記第1接点が閉じた状態で前記第1電圧が前記電磁石に印加されるようにする。
本発明の第2の観点による電磁式断路器の制御方法の他の好ましい例では、前記検出手段が、前記電磁石の継鉄によって駆動されるスイッチ(例えばマイクロスイッチ)とされる。
前記インピーダンス要素としては、好ましくは抵抗器またはリアクトルが利用される。
本発明の第1の観点による電磁式断路器と第2の観点による電磁式断路器の制御方法によれば、(a)閉極状態を維持して外部回路に高周波・大電流を通電している間、その外部回路の通電性能を維持するために必要な、可動電極の固定電極に対する押圧力(接触圧力)を保持しながら、電磁石の励磁(すなわち閉極動作)時に可動電極と固定電極の接触点に作用する衝撃力を小さくすることができる、という効果がある。
前記可動電極に冷却水用ニップルが装着されている場合は、(b)寿命とされる開閉回数に達する前に、可動電極の冷却水用ニップルの溶接部にヒビが入るといった問題が生じない、という効果もある。
本発明の第1実施形態に係る電磁式断路器の構成を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る電磁式断路器の構成を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る電磁式断路器の操作回路を示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係る電磁式断路器の操作回路に使用されたリレーの各接点の詳細を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る電磁式断路器の操作回路を示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係る電磁式断路器について行った試験で得られた、操作回路に使用された抵抗器の抵抗値に対する動作時間と可動電極の測定加速度を示す表である。 本発明の第1実施形態に係る電磁式断路器において、一対の固定電極の接触面を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る電磁式断路器において、可動電極の接触面を示す正面図である。 従来の電磁式断路器の構成を示す正面図である。 図10の電磁式断路器の構成を示す側面図である。 図10の電磁式断路器の操作回路を示す回路図である。 従来の電磁式開閉装置の操作回路を示す回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に、本発明の第1実勢形態に係る電磁式断路器50を示す。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実勢形態に係る電磁式断路器50は、水平に配置された矩形のベース板6と、ベース板6に下方においてそれに平行に配置された矩形の電磁石取付板5と、ベース板6及び電磁石取付板5の間に配置されてこれらを所定間隔で保持する2本のガイド軸4とを備えている。ベース板6及び電磁石取付板5の間には、矩形の押え板7が配置されている。2本のガイド軸4は、押え板7の両端でそれを貫通しているので、押え板7はガイド軸4に沿って上下に移動可能である。各ガイド軸4には、押え板7を上向きに付勢する戻しバネ(圧縮バネ)10が嵌め込まれている。
ベース板6の上面には、矩形板状で銅製の一対の固定電極2が所定間隔をあけて固定されている。各固定電極2は、ベース板6より垂直下方に延在する矩形板状の接続導体13と一体的に形成されている。各固定電極2には、冷却水用ニップル12bが装着されており、冷却水用ニップル12bにチューブ(図示せず)を接続することで、冷却水を各固定電極2に供給できるようになっている。固定電極2と一体となった接続導体13には、開閉操作する主回路の外部回路(図示せず)が接続される。
押え板7の下方には、板状の可動電極ホルダー9によって矩形板状で銅製の可動電極1が固定されている。ベース板6と電磁石取付板5の間で、押え板7がガイド軸4に沿って上下に移動すると、それに伴って可動電極1も上下に移動する。可動電極1には、2本の冷却水用ニップル12aが装着されており、冷却水用ニップル12aにチューブ(図示せず)を接続することで、冷却水を可動電極1に供給できるようになっている。
図7に示すように、各固定電極2の可動電極1との接触面(接触箇所)には、それぞれ、銀接点2aが溶接してある。図8に示すように、可動電極1の各固定電極2との接触面(接触箇所)には、それぞれ、銀接点1aが溶接してある。
可動電極1と押え板7の間には、可動電極1を固定電極2に向かって下方に付勢する押圧用バネ8が設けられている。押圧用バネ8は、可動電極1が固定電極2に押圧・接触せしめられた状態で、両電極1、2間に所定の接触圧力を与えるためのものである。
電磁石取付板5の上面には、電磁石3が装着されている。電磁石3は、その要素として、上下に移動可能な継鉄11を備えている。継鉄11は、電磁石3のコイルに通電することで、下方に高速移動する。継鉄11は、電磁石取付板5を貫通して、電磁石取付板5の下方に位置する押え板7に連結されているため、継鉄11の上下移動に伴って押え板7が上下に移動する。押え板7の下方には可動電極ホルダー9によって可動電極1が固定されているから、継鉄11を上下移動させることによって可動電極1を上下に移動させることができる。
継鉄11の近傍には、マイクロスイッチ14が固定されている。マイクロスイッチ14は、継鉄11の上下移動によって直接操作され、その接点が切り替わるようになっている。より具体的に言うと、継鉄11が上位位置にあるときには、マイクロスイッチ14の切替レバーはフリーであり、マイクロスイッチ14の接点はOFF状態にある。電磁石3が励磁されると、継鉄11は直ちに上位位置を離れて下位位置に向かって移動を開始し、下位位置まで降下すると、継鉄11に付帯した棒材がマイクロスイッチ14の切替レバーを押すので、マイクロスイッチ14の接点がON状態に切り替わる。このON状態は、電磁石3が消磁されて継鉄11が下位位置を離れ、前記切替レバーがフリーになるまで保持される。
以上の構成を持つ電磁式断路器50を使用する際には、ボルト・ナットを用いてベース板6を所望箇所に固定し、図1及び図2のように立った状態で、あるいは横向きで設置する。
電磁石3が励磁されていない(消磁されている)時は、押え板7と一体となった継鉄11は、ガイド軸4に嵌め込まれた戻しバネ10によって上方向に付勢されるので、図1及び図2に示したように、可動電極1は固定電極2とは離れている。この時、電磁式断路器50が開状態にあるため、外部回路はOFFである。
電磁石3が励磁されると、継鉄11が吸引されて降下し、それに伴って、継鉄11と一体となった押え板7と可動電極1が降下して一対の固定電極2に接触する。この時、押え板7が押圧用バネ8を圧縮するので、可動電極1が固定電極2に圧接されることができる。こうして電磁式断路器50が閉状態となると、外部回路はONとなる。
可動電極1と固定電極2に高周波・大電流を通電する際に生じるジュール発熱に伴う温度上昇を低減するため、可動電極1と固定電極2には、それぞれ、冷却水用ニップル12a及び12bを通じて冷却水が供給され、可動電極1と固定電極2が強制冷却される。
電磁石3が消磁されると、継鉄11に対する吸引力がなくなるので、戻しバネ8の上向きの付勢力によって押え板7が上昇する。それに伴って、継鉄11と可動電極1が上昇し、可動電極1が固定電極2から離れた元の状態(図1及び図2の状態)に復帰する。こうして電磁式断路器50が開状態となると、外部回路は再びOFFとなる。
電磁式断路器50は、電磁石3の動作を制御する手段として、図3のような構成を持つ操作回路51を有している。
操作回路51は、端子台16によって形成された五つの端子T1、T2、T3、T4、T5を有している。二つの端子T1、T2は、外部電源21との接続用の端子である。残り三つの端子T3、T4、T5は、開閉状態信号の送出用の端子である。
端子T1とT2には、回路C1及び回路C2が並列に接続されている。回路C1には、電磁石3(のコイル)と、リレー18の第1接点19a及び抵抗器17の並列回路とが接続されている。この並列回路は、電磁石3に直列に接続されている。リレー18の第1接点19aは、電磁式断路器50が開状態にあるときは開状態にあり、電磁式断路器50が閉状態になったことをマイクロスイッチ14が検出すると、それによって閉状態になるように動作する。抵抗器17は、所望の電圧降下を引き起こすためのインピーダンス要素として使用されている。
回路C2には、リレー18のコイル20と、電磁式断路器50の開閉を検知するマイクロスイッチ14とが接続されている。マイクロスイッチ14は、継鉄11の上下移動によって直接操作され、その接点が切り替わるようになっている。このため、継鉄11が上方位置(図1及び図2を参照)にあるとき、つまり電磁式断路器50が開状態にあるときは、マイクロスイッチ14はOFF状態(図3を参照)にあり、したがって、リレー18のコイル20には外部電源21の電圧が印加されない。この時、開閉状態信号としては、「開」信号が端子台16の端子T3、T4から出力される。
継鉄11が下方位置に来ると、つまり電磁式断路器50が閉状態になると、マイクロスイッチ14はON状態になり、したがって、リレー18のコイル20に外部電源21の電圧が印加される。その結果、リレー第1接点19aとリレー第2接点19bが同時に閉状態に切り替わり、抵抗器17は短絡されて外部電源21の電圧がそのまま電磁石3に印加されるようになる。同時に、開閉状態信号として「閉」信号が端子台16の端子T4、T5から出力される。
操作回路51では、電磁式断路器50の開閉状態を外部へ知らしめるための接点としては、マイクロスイッチ14の接点ではなく、リレー18の第2接点19bが使用されており、その第2接点19bが端子台116を介して外部へ提供されている。したがって、電磁式断路器50の開閉状態を外部へ知らしめるための開閉状態信号は、マイクロスイッチ14の接点ではなく、リレー18の第2接点19bから導出される。
操作回路51のスイッチ23がONとされると、端子T1及びT2の間には、外部電源21により所定の設計電圧(定格電圧Vr)が印加され、回路C1に電流が流れるが、その電流は電磁石3と抵抗器17を通って流れる。すると、外部電源21による定格電圧Vrは、電磁石3と抵抗器17によって分圧されるので、電磁石3に実際に印加される電圧Vは、定格電圧Vrよりも低くなる、つまり、V<Vrである。したがって、電磁石3は、定格電圧Vrよりも低い電圧Vで駆動されることになる。その結果、電磁石3が本来の定格電圧より低減された電圧で励磁されることにより、可動電極1の駆動開始時の吸引力が小さくなり、接点閉までの時間(動作時間)が数倍長くなり、接点閉の際の衝撃力が極めて小さくなる。なお、この時の動作時間は、支障が生じない程度に、つまり電磁式断路器50に要求される範囲内に抑えられることは言うまでもない。
電磁式断路器50が閉状態になると、マイクロスイッチ14がON(導通状態)に切り替わるので、リレー18のコイル20に定格電圧Vrが印加される。すると、リレー18の第1接点19aと第2接点19bは、同時にON(導通状態)に切り替わり、抵抗器17が第1接点19aで短絡される。その結果、電磁石3は定格電圧Vrで駆動されるようになる。その結果、継鉄11の吸引力が設計値まで復帰し、継鉄11と一体となった押え板7が押圧用バネ8を圧縮することにより、可動電極1が固定電極2に設計圧力で圧接される。
操作回路51に設けられた抵抗器17とリレー18は、電磁石取付板5に固定された抵抗器・リレー収納箱15に内蔵されている。
リレー18の詳細構造を図4に示す。前述のように、リレー18の第1及び第2の接点19a、19bが閉じる時点では、電磁石3の継鉄11の吸引開始時に比べ、電磁石3のインピーダンスが少なくとも数倍(通常は10〜20倍)に大きくなっていることから、第1及び第2の接点19a、19bの電流容量は小さいものでよい。しかし、図4に示すように、例えば4つの接点を使用する場合は、三つの接点を並列に接続して第1接点19aし、残りの一つの接点を開閉状態信号用の接点19bとすることで、接点19a、19bの容量のさらなる低減、コンパクト化が可能である。
電磁式断路器51に設けられたリレー18としては、4接点を有するOMRON製のMY4Nが使用可能である。このリレーの外形寸法は、20mm×25mm×35mmであり、コンパクトである。抵抗器17としては、空冷式のメタルクラッド抵抗器が使用可能である。
操作回路51は、従来の操作回路151に、インピーダンス要素としての抵抗器17と、接点電流容量の小さな第1及び第2の接点19a、19b接点とを追加するだけで、ほかに制御回路等も必要としないため、極めて単純な構成になる。
本発明の第1実施形態に係る電磁式断路器50は、以上述べたような構成を有しているので、可動電極1が固定電極2から離れた状態で電磁石3を励磁する際には、励磁電圧(定格電圧Vr)は抵抗器17を介して電磁石3に印加される。その結果、電磁石3は、抵抗器17により生じる電圧降下分だけ定格電圧Vrよりも低い電圧Vで励磁されることになる。
定格電圧Vrよりも低い電圧Vで電磁石3が励磁されることにより、可動電極1が固定電極2に接触すると、マイクロスイッチ14から出力される報知信号によってリレー18が動作し、リレー第1接点19aが閉じられる。このため、定格電圧Vrは、抵抗器17を介することなく、リレー第1接点19aを介して電磁石3に印加されるから、可動電極1の固定電極2との圧接状態の保持は、定格電圧Vrで行われる。
このように、電磁式断路器50では、当該電磁式断路器50を閉状態にする時に、可動電極1が固定電極2に接触するまでの間は、定格電圧Vrよりも低い電圧Vで電磁石3を励磁してその吸引力を低下させるため、電磁石3の励磁(すなわち閉極動作)時に可動電極1と固定電極2の接触面に作用する衝撃力を小さくすることができる。この時、電磁石3を励磁してから可動電極1が固定電極2に接触して当該電磁式断路器50が閉極する(ONとなる)までの時間(動作時間)は、前記第1電圧を印加した場合のそれより長くなるが、支障が生じない程度に、つまり当該電磁式断路器に要求される動作時間内に抑えることができる。
また、電磁石3の励磁時に可動電極1と固定電極2の接触面に作用する衝撃力を小さくできるため、寿命とされる開閉回数に達する前に、可動電極1の冷却水用ニップル12aの溶接部にヒビが入るといった問題が生じることもない。
可動電極1が固定電極2に接触した後には、定格電圧Vrを電磁石3に印加するため、電磁石3による吸引力が増加し、その結果、当該電磁式断路器50の閉極状態(ON状態)を維持して外部回路に高周波・大電流を通電している間、可動電極1の固定電極2に対する押圧力(接触圧力)を、前記外部回路の通電性能を維持するために必要な値(設計圧力)に保持することが可能である。
(効果確認試験)
図6に、本発明の第1実施形態の電磁式断路器50における衝撃力緩和効果の一例を示す。この例では、従来の電磁式断路器150では、可動電極101に取り付けた加速度センサーの測定値が、4198Gという加速度を示したが、本実施形態の電磁式断路器50では、抵抗器17の抵抗値が30Ωの時は1421Gと約3分の1になり、抵抗値が50Ωの時は678Gと約6分の1に低減された。動作時間は、抵抗値が0Ωの時の40msecから、抵抗値50Ωの時に123msecまで長くなったが、通常要求される動作時間は500msec以内であるから、実用の点では全く問題は生じなかった。
図1及び図2に示した構成の電磁式断路器50では、2組の接触する固定電極2の大きさがそれぞれ15mm×50mmの場合において、周波数5kHzで1800A、周波数20kHzで1300A、また周波数100kHzで800Aの高周波電流を連続通電することが可能であった。さらに高い周波数でも、通電可能電流は低下するが、連続通電可能であった。
本実施形態の電磁式断路器50によれば、高周波・大電流の通電が可能である電磁式断路器の長寿命化を制約していた、閉鎖動作時の衝撃力を大幅に低減することが可能となった。具体的には、衝撃力が例えば6分の1に低減され、その結果、開閉回数による寿命を、従来の10万回からその10倍の100万回に延ばすことができた。
(第2実施形態)
次に、図5を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態の電磁式断路器の操作回路51aを示す。
第2実施形態の電磁式断路器は、インピーダンス要素として第1実施形態で使用した抵抗器17に代えてリアクトル22を使用したものであり、それ以外の構成は上述した第1実施形態の電磁式断路器のそれと同じである。したがって、第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様の効果が得られることが明らかである。
(変形例)
上述した第1及び2実施形態は本発明を具体化した例を示すものである。したがって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を外れることなく種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、可動電極1、固定電極2、電磁石3等の構造や、それらを固定あるいは移動可能に支持するベース板6等の構成も、上記実施形態で説明したものに限定されず、任意に変更が可能である。
また、高周波でも、500A以下の比較的少ない電流が通電されるときは、可動電極1や固定電極2を水冷することなく通電が可能な場合があり、その場合は冷却水用ニップル12a、12bを省略可能である。このように冷却水用ニップル12a、12bが設けられない場合でも、上述した第1及び第2実施形態で述べた、可動電極1と固定電極2の接触面の衝撃緩和による長寿命化という効果が得られる。
1 可動電極
1a 銀接点
2 固定電極
2a 銀接点
3 電磁石
4 ガイド軸
5 電磁石取付板
6 ベース板
7 押え板
8 押圧用バネ
9 可動電極ホルダー
10 戻しバネ
11 継鉄
12a 冷却水用ニップル
12b 冷却水用ニップル
13 接続導体
14 マイクロスイッチ
15 抵抗器・リレー収納箱
16 端子台
17 抵抗器
18 リレー
19a リレーの第1接点
19b リレーの第2接点
20 リレーのコイル
21 外部電源
22 リアクトル
23 スイッチ
50 電磁式断路器
51 操作回路
51a 操作回路
C1 回路
C2 回路
T1、T2、T3、T4、T5 端子
V 電圧
Vr 定格電圧

Claims (9)

  1. 固定電極と、
    前記固定電極に対向して配置され且つ前記固定電極に接触可能な可動電極と、
    前記可動電極を移動させて前記固定電極に接触せしめるための電磁石と、
    閉極指令に応答して前記電磁石を励磁して、前記可動電極を前記固定電極に接触させると共に、前記可動電極と前記固定電極との圧接状態を保持する操作回路と、
    前記可動電極が前記固定電極に接触したことを検出して報知信号を出力する検出手段と、
    前記報知信号によって動作する第1スイッチ手段とを備え、
    前記操作回路は、前記電磁石に直列に接続された、第1接点とインピーダンス要素の並列回路を有しており、
    前記第1接点の開閉は、前記第1スイッチ手段によって行われ、
    前記可動電極が前記固定電極から離れた状態で前記電磁石を励磁する際には、前記第1接点は開いていて、励磁電圧は前記インピーダンス要素を介して前記電磁石に印加され、
    前記電磁石の励磁により前記可動電極が前記固定電極に接触すると、前記報知信号によって前記第1スイッチ手段が動作して前記第1接点が閉じられ、前記励磁電圧は前記インピーダンス要素を介することなく前記第1接点を介して印加されることを特徴とする電磁式断路器。
  2. 前記可動電極が前記固定電極に接触したことを検出して報知信号を出力する検出手段が、前記電磁石の継鉄によって駆動されるスイッチとされている請求項1に記載の電磁式断路器。
  3. 前記第1スイッチ手段が、前記第1接点を有するリレーから構成されている請求項1または2に記載の電磁式断路器。
  4. 前記第1スイッチ手段が、前記第1接点を有すると共に、開閉状態信号を出力するための第2接点を有するリレーから構成されている請求項1または2に記載の電磁式断路器。
  5. 前記インピーダンス要素として、抵抗器またはリアクトルが使用されている請求項1〜4のいずれかに記載の電磁式断路器。
  6. 固定電極と、
    前記固定電極に対向して配置され且つ前記固定電極に接触可能な可動電極と、
    前記可動電極を移動させて前記固定電極に接触せしめるための電磁石と、
    前記電磁石を制御して、必要時に前記可動電極を前記固定電極に接触させる操作回路とを備えてなる電磁式断路器の制御方法であって、
    前記可動電極が前記固定電極から離れた状態で前記電磁石に第1電圧より低い第2電圧を印加して、前記可動電極を前記固定電極に向かって移動・接触させ、
    前記可動電極が前記固定電極に接触したことを検出手段で検出して報知信号を生成し、
    前記報知信号を検出すると、前記電磁石に前記第1電圧を印加して前記可動電極の前記固定電極との圧接状態を保持することを特徴とする電磁式断路器の制御方法。
  7. 前記操作回路が、前記電磁石に直列に接続された、第1接点とインピーダンス要素の並列回路を有しており、
    前記第2電圧を前記電磁石に印加する際には、前記第1接点が開いた状態で前記第1電圧が前記インピーダンス要素を介して前記電磁石に印加され、
    前記第1電圧を前記電磁石に印加する際には、前記第1接点が閉じた状態で前記第1電圧が前記電磁石に印加される請求項6に記載の電磁式断路器の制御方法。
  8. 前記検出手段が、前記電磁石の継鉄によって駆動されるスイッチとされている請求項6または7に記載の電磁式断路器の制御方法。
  9. 前記インピーダンス要素として、抵抗器またはリアクトルが使用されている請求項6〜8のいずれかに記載の電磁式断路器の制御方法。
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