JP2013088037A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転待機時の消費電力を小さくするとともに、タンク側ユニットとヒートポンプ側ユニットとで情報通信する際の消費電力を小さくする。
【解決手段】圧縮機駆動回路と、減圧弁、循環ポンプ、および圧縮機駆動回路を制御し、目標沸き上げ温度の被加熱液体をタンク内に貯留する加熱運転を行うヒートポンプユニット側制御器と、圧縮機駆動回路への作動電力の供給または遮断を切り替える負荷電力遮断器と、タンクユニット側に配され、ヒートポンプ側制御器と通信を行うタンク側制御器とを備え、ヒートポンプサイクル、圧縮機駆動回路、およびヒートポンプユニット側制御器をヒートポンプユニット側に配してなり、運転待機時には、ヒートポンプ側制御器は、ヒートポンプ給湯機の状況に基づいて、圧縮機駆動回路への作動電力の供給または遮断を切り替えることを特徴とするヒートポンプ給湯機。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒートポンプ給湯機に関するものである。
深夜電力等を利用してヒートポンプサイクルを駆動し、低温水を加熱して所望の温度の湯をタンクに貯える沸上機能を備えたヒートポンプ給湯機が知られている。
このようなヒートポンプ給湯機は、主に深夜電力を利用して夜間に所望の温度の湯をタンクに貯え、この夜間に貯えた湯を昼間に使用するのが一般的である。
このようにヒートポンプ給湯機は、夜間に湯を貯え、夜間に貯えた湯を昼間に使用するため、湯を沸き上げる運転を行うヒートポンプサイクルは、基本的に昼間は湯を沸き上げる運転を行わず、運転を停止している時間が長くなる。
一方、ヒートポンプ給湯機は、湯を沸き上げる機能と、貯えた湯を所望の温度に調整して出湯するなどの湯を使う機能とに大別されることと、製品の据付性や設置環境を考慮して、湯を沸き上げる機能を持つヒートポンプ側ユニットと、湯を貯え、貯えた湯を使用する機能を持つタンク側ユニットとをそれぞれ別体のユニットの構成とし、ヒートポンプ側ユニットとタンク側ユニットを通信接続することでそれぞれのユニットの情報を共有して運転制御を行うものが普及している。
このようなヒートポンプ給湯機では、ヒートポンプ側ユニットが運転停止している時間が長くなることから、ヒートポンプ側ユニットの運転停止中の電力(待機電力)が、無駄に消費されるという問題がある。
この問題に対応するために、タンク側ユニットに配置されたタンク側制御器が、ヒートポンプユニットへ供給される作動電力を供給、遮断する通電遮断器を制御する方法(例えば特許文献1参照)が提案されている。
特許第3861807号公報
ヒートポンプ給湯機は、タンク側ユニットとヒートポンプ側ユニットを湯水が循環する経路を持ち、この水経路は常に湯水で密閉された状態となるため、外気温度が低い環境では、ヒートポンプ側ユニット内の残流水や、タンク側ユニットとヒートポンプ側ユニットを接続する水経路配管内の残流水が凍結するおそれがある。
特許文献1に記載の給湯装置では、沸き上げ運転中に外気温度を検出、記憶して、運転停止後にヒートポンプ側ユニットの作動電力を遮断した後は、記憶した外気温度をもとに、一時的にヒートポンプ側ユニットへ通電する間隔などを決定し、一時的な通電を行うことでヒートポンプ側の各センサ情報をタンクユニット側制御器へ通信し、この通信情報をもとに機器の凍結を予防する運転を行っている。
しかしながら、特許文献1に記載の給湯装置では、ヒートポンプ側ユニットのセンサ情報を取得するための一時的な通信を行う場合であっても、圧縮機等を駆動する駆動回路へも通電されるため、
その間に消費する電力は大きくなり、また、ヒートポンプ側ユニット制御器は、電力が遮断された状態からの通電再開となるため、ヒートポンプ側ユニット制御器は、通常、一連の起動制御を行う必要があり、ヒートポンプ側ユニット制御器が各センサ情報を通信出力するまでに時間を要し、電力を消費してしまう問題があった。
さらに、ヒートポンプ側ユニットの圧縮機等を駆動する駆動回路への通電と、ヒートポンプ側ユニット制御器への通電をそれぞれ独立した遮断器を設ける場合では、タンク側ユニットとヒートポンプ側ユニットとを接続する電気配線が多くなり、施工性の低下や機器のコストアップとなっていた。
本発明は、運転待機時の消費電力を小さくするとともに、タンク側ユニットとヒートポンプ側ユニットとで情報通信する際の消費電力を小さくした給湯機制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、冷媒を圧縮する圧縮機、液−冷媒熱交換器の冷媒流路、減圧弁、および蒸発器を冷媒配管を介して環状に接続してなるヒートポンプサイクルと、前記液−冷媒熱交換器で加熱された被加熱液体を貯えるタンクと、前記液−冷媒熱交換器に前記被加熱液体を流すポンプと、前記圧縮機を可変速駆動するための圧縮機駆動回路と、接続した各種センサからのセンサ出力に基づいて、前記減圧弁、前記循環ポンプ、および前記圧縮機駆動回路を制御し、目標沸き上げ温度の前記被加熱液体をタンク内に貯留する沸き上げ運転を行うヒートポンプユニット側制御器と、前記圧縮機駆動回路への作動電力の供給または遮断を切り替える負荷電力遮断器と、タンクユニット側に配され、前記ヒートポンプ側制御器と通信を行うタンク側制御器とを備え、前記ヒートポンプサイクル、前記圧縮機駆動回路、および前記ヒートポンプユニット側制御器をヒートポンプユニット側に配してなるヒートポンプ給湯機であって、運転待機時には、前記ヒートポンプ側制御器は、ヒートポンプ給湯機の状況に基づいて、前記圧縮機駆動回路への作動電力の供給または遮断を切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、沸き上げ運転が待機状態の消費電力(待機電力)を小さくしつつ、タンクユニット側制御器とヒートポンプユニット側制御器の情報通信に必要な消費電力を小さく抑えることができる給湯機制御装置を提供することができる。
本発明の一実施例を示す給湯機制御装置のブロック図である。 実施例に係るヒートポンプ給湯機の系統構成図である。 本発明の一実施例を示す給湯機制御装置のブロック図である。 実施例に係る給湯機制御装置の制御フロー図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の給湯機制御装置の一実施例を示すブロック図である。図2は、給湯機制御装置のヒートポンプ給湯機の系統構成図を示す。図3は、給湯機制御装置の別の実施例を示すブロック図であり、図4は給湯制御装置の制御フロー図を示す。
給湯機制御装置は、圧縮機4、水−冷媒熱交換器5の冷媒流路、減圧弁6、ファン8を付設した蒸発器7を冷媒配管で環状に接続したヒートポンプサイクルと、給湯用の温水を貯える貯湯タンク9と、水−冷媒熱交換器5の湯水流路とを接続配管3で接続し、途中に循環ポンプ10を介設した温水回路と、前記圧縮機4を駆動する圧縮機駆動回路111と、前記ファン8を回転運転するファンモータ113と該ファンモータ113を駆動するファンモータ駆動回路112と、ヒートポンプユニット側制御器18と、負荷電力遮断器108とを備える。
さらに、図1では、前記ヒートポンプユニット側制御器18は、メインコントローラ105と、該メインコントローラ105と通信配線107で通信接続されたサブコントローラ110と、前記メインコントローラ105に作動電力を供給するメインコントローラ作動電力供給部104と、前記圧縮機駆動回路111、前記ファンモータ駆動回路112および前記サブコントローラ110に作動電力を供給する負荷電力供給部109を備える。
また、前記ヒートポンプユニット1は、ヒートポンプユニット1の周囲温度を検出する外気温度Ta検出部17、前記水−冷媒熱交換器5への水の入水温度を検出する入水温度Twi検出部15、前記水−冷媒熱交換器5から出湯される温水の水の温度を検出する出湯温度Two検出部16とを備え、前記ヒートポンプユニット側制御器18に搭載されたメインコントローラ105には、これら前記外気温度Ta検出部17、前記入水温度Twi検出部15、および前記出湯温度Two検出部16で各々検出された温度信号が入力されている。
一方、タンクユニット2に搭載されたタンクユニット側制御器19は、前記ヒートポンプユニット側制御器18に搭載されたメインコントローラ105と通信接続されたタンクユニットコントローラ102を備え、該タンクユニットコントローラ102には、タンク温度検出部20a〜20eで検出された温度信号等が入力されている。
前記給湯機制御装置を備えたヒートポンプ給湯機は、図2の左側に示す水−冷媒熱交換器5を含む冷凍サイクルを筐体内部に搭載したヒートポンプユニット1と、図面の右側に示すタンク9を含めた給湯回路を箱体内部に搭載したタンクユニット2とを備えて構成される。そして、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2は、ヒートポンプ給湯機の設置場所において、接続配管3を使用して接続される構造となっている。なお、タンク9は、湯が貯留されることが多く、この場合には貯湯タンクと呼ばれる。
冷凍サイクルは、冷媒を圧縮する圧縮機4と、圧縮機4から吐出される高温・高圧の冷媒が、タンク9より導いた水と熱交換する水−冷媒熱交換器5と、水−冷媒熱交換器5より流出された冷媒が減圧される減圧弁6と、減圧弁6により減圧された低温・低圧の冷媒が、空気と熱交換する蒸発器7を冷媒配管を介して環状に接続される構成となっている。蒸発器7には、ファン8により外気が通風される構造となっている。なお、この冷凍サイクルでは、二酸化炭素が冷媒として用いられる。
圧縮機4は、水−冷媒熱交換器5で熱交換された温水の温度が予め設定された目標温水温度となるようにヒートポンプユニット側制御器18によって容量制御される。具体的には、圧縮機4は、圧縮機回転数を制御することにより容量が制御されるインバータ圧縮機である。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、吐出された冷媒を吸込み側に戻すことで容量制御を行う圧縮機であってもよい。また、圧縮機の圧縮方式は、スクロール方式であるが、ロータリー方式やレシプロ方式のものであってもよい。
水サイクルは、必要量の湯を貯えるタンク9と、タンク9の底部の水を導くポンプ(循環ポンプ)10と、ポンプ(循環ポンプ)10から吐出された水を冷媒と熱交換させる水−冷媒熱交換器5が循環配管により環状に接続される構成となっており、水−冷媒熱交換器5より吐出された水はタンク9の頂部に戻される構造となっている。即ち、水流路Fは、実施例ではタンク9から水を取り出す部分を起点とし、タンク9に湯が戻される部分を終点とする。また、タンク9の底部は、給水配管11を介して、図示していない水道などの給水源と接続され、頂部には蛇口やシャワー等の給湯端末に給湯する給湯配管12が接続されている。
圧縮機4には、筐体温度を測定するために圧縮機温度センサ13が設けられている。これにより、圧縮機4から吐出される冷媒の温度(冷媒吐出温度)を検知することができる。なお、冷媒吐出温度は、冷媒の吐出配管に設けられる温度センサによって検知する温度であってもよい。ただし、冷媒吐出温度として圧縮機4の筐体温度を検知する方が、冷媒の吐出配管の温度を検知するよりも、冷媒温度の変動を低く抑えることができ、圧縮機4を制御しやすいというメリットを有する。
また、水−冷媒熱交換器5の前後に設けてある水サイクルの配管には、水−冷媒熱交換器5に流入する水の温度を検知する水温検知部15としての水−冷媒熱交換器入口水温度センサと、水−冷媒熱交換器5から流出する水の温度を計測する水温検知部16としての水−冷媒熱交換器出口温水温度センサが設けられている。
ヒートポンプ給湯機は、タンクユニットに貯湯タンクを配し、蛇口やシャワー等の給湯端末に給湯する給湯配管が接続されるため、タンク温度センサ20a〜20e検出値からタンク各部の温度を検出し、沸き上げ運転の要否を判断することや、蛇口やシャワー等の給湯端末に給湯する給湯温度を所望の温度に調整するなどの制御を行う必要があり、給湯機全体の運転制御をタンクユニット側で一元管理することが望ましい。
例えば、貯湯タンク9に高温水を貯える沸き上げ運転を行う場合、タンクユニット側制御器は、タンク各部の現在の温度から残湯量(貯湯タンク容量に対する高温水の割合)を演算し、タンク内の温水を所定の量、所定の温度に沸き上げるための運転時間を計算して、運転を開始するタイミングを決定し、このタイミングでタンクユニット側制御器19からヒートポンプユニット側制御器18へ運転を開始する指令を通信出力すれば良い。またこの時、沸き上げを行う目標温度も同様にタンクユニット側制御器19からヒートポンプユニット側制御器18へ通信出力することで、ヒートポンプユニットは目標とする沸き上げ温度を得ることができる。
なお、ヒートポンプ給湯機は、夜間に沸き上げた熱量では足りないと判断される場合には、昼間に沸き増し運転を行うことがある。
ヒートポンプユニット1は前記沸き上げ運転や沸き増し運転のほかに、循環ポンプのみを運転するエア抜き運転や、ヒートポンプユニット1内部および接続配管3の残流水の凍結を予防する凍結予防運転を行うことが一般的であるが、これらの運転についても、沸き上げ運転同様にタンクユニット側制御器19にて運転要否を判断し、運転が必要な場合にタンクユニット側制御器19からヒートポンプユニット側制御器18へ運転指令を通信出力すれば良い。
このように、前記ヒートポンプ側制御器は、運転待機時には、ヒートポンプ給湯機の状況に基づいて、前記圧縮機駆動回路への作動電力の供給または遮断を切り替える。なお、ヒートポンプ給湯機の状況としては、タンク内の熱量が沸き上げ運転や沸き増し運転を必要とする程度かどうかといったタンクの状況や、凍結防止運転が必要かどうかといったヒートポンプユニットの状況や、被加熱液体の加熱回路又はこの加熱回路に配置されるポンプのエア抜きが必要かどうかといったタンクとヒートポンプユニットとに跨るヒートポンプ給湯機の状況が挙げられる。
次に、本実施形態の給湯機制御装置により、前記ヒートポンプ給湯機のヒートポンプユニット1が運転停止している際(運転待機状態)の待機電力を低減する方法について、図4のフロー図を用いて説明する。
ステップS1では、運転停止中のヒートポンプユニット1は、ヒートポンプユニット側制御器18に搭載されたメインコントローラ105にて、タンクユニット側制御器19に搭載されたタンクユニットコントローラ102からの運転指令を通信入力し、所定の運転指令があるか否かを判定する。ここで、例えば沸き上げ運転など、圧縮機4やファン8の運転を伴うヒートポンプサイクル運転が必要な場合は、ステップS2に進み、前記メインコントローラ105は、負荷電力遮断器108を通電オンし、サブコントローラ110、圧縮機駆動回路111、ファンモータ駆動回路112に作動電力を供給する。そして、ステップS3に進み、タンクユニットコントローラ102にて指示されたヒートポンプサイクルの運転を伴う運転を実行する。
一方、ステップS1にて、タンクユニット側制御器からの運転指令がない、もしくは、圧縮機4やファン8の運転を伴う運転がない場合、ステップS4に進み、メインコントローラ105は、負荷電力遮断器108を遮断側にし、サブコントローラ110、圧縮機駆動回路111、ファンモータ駆動回路112への作動電力供給を遮断する。これにより、まず不要な待機電力の消費をカットすることができる。
ステップS4にて負荷電力遮断器108を遮断側にした後、ステップS5では、メインコントローラ105はヒートポンプユニット内の制御情報を確認し、メインコントローラ105が動作を停止しても問題のない状態を確認した場合は、停止準備完了としてステップS6に進み、メインコントローラ105はタンクユニットコントローラ102へ停止準備完了信号を通信出力する。
ステップS7では、ヒートポンプユニット側制御器18のメインコントローラ105は、タンクユニット側制御器19のタンクユニットコントローラ102からの通信受信があるか否かを判定する。例えば、前記メインコントローラ105がタンクユニットコントローラ102へ停止準備完了信号を通信出力した後、前記メインコントローラ105は所定時間(例えば30秒)の間、前記タンクユニットコントローラからの通信受信がない場合、さらに言うと、通信パルス入力が得られない場合、タンクユニットコントローラ102から前記メインコントローラ105へ動作停止の許可の意味として、ステップ8に進み、メインコントローラ105は動作を停止する。ここで、本実施例では、タンクユニットコントローラ102からメインコントローラ105への通信の停止により、メインコントローラ105はタンクユニットコントローラ102からの動作停止許可と判定しているが、例えば、通信信号に動作停止許可情報を付加する方法や、専用の動作停止許可信号線を備えて信号を伝達する方法でも同様な効果が得られることは言うまでもない。
このように、ヒートポンプユニット側制御器18に搭載したメインコントローラ105が動作を停止することで、前記負荷電力遮断器108を切断した状態からさらにヒートポンプユニット1が消費する電力(待機電力)を低減することができる。
ここで、前記メインコントローラ105が動作を停止する方法は、メインコントローラ105を構成する図示しないマイクロコンピュータをマイクロコンピュータ特有の機能であるスタンバイモードやスリープモードにし、プログラムの実行やマイクロコンピュータ内部のタイマーなどを停止すれば良い。
次に、ヒートポンプユニット側制御器18に搭載したメインコントローラ105が動作を再開する方法について記載する。
先に述べたマイクロコンピュータは、一般的にスタンバイモードやスリープモードなどの動作を停止した状態、特に電力の消費を小さくした状態からは、プログラムが停止しているため、自身の制御により動作を再開することはできず、通常、マイクロコンピュータの専用端子の入力状態を変化させる、例えば所定の端子の入力状態をH(ハイ)からL(ロー)に変化あるいはLからHに変化させることで、動作を再開する。よって、タンクユニット側制御器19に搭載しタンクユニットコントローラ102とヒートポンプユニット側制御器18に搭載したメインコントローラ105とを通信接続する接続配線103をヒートポンプユニット側制御器18内で分岐し、前述のマイクロコンピュータを動作再開する専用端子に接続しておき、タンクユニット側制御器19に搭載したタンクユニットコントローラ102は、ヒートポンプユニット側制御器18のメインコントローラ105に通信出力などパルス状の信号を出力することで、前記メインコントローラ105の動作を再開することができる(ステップS9、ステップS10)。
以上により、ヒートポンプユニット側制御器18は、ヒートポンプユニット1が運転停止している状態の消費電力、すなわち待機電力を大幅に低減することができる。
次に、ヒートポンプユニットが運転停止中、かつヒートポンプユニット側制御器18が動作停止している状態から、タンクユニット側制御器19がヒートポンプユニット1に搭載されたセンサ検出値等の情報を得る場合の動作について説明する。
ヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2が各々別個の筐体になるため、設置環境によってはヒートポンプユニット1とタンクユニット2が離れた場所に据付をすることができ、一般的にはヒートポンプユニット1およびタンクユニット2は屋外に設置されることが多いが、場合によっては、タンクユニット2は屋内に設置し、ヒートポンプユニット1は屋外に設置されるケースもある。
ヒートポンプ給湯機は、運転停止中であっても機器内部の水配管には残流水が滞留するため、周囲の温度が低くなると機器内の残流水が凍結する恐れがある。特に、ヒートポンプユニット1は、運転を停止した状態では配管内の水は完全に滞留し、かつヒートポンプユニット1は屋外に設置されることが一般的であるため、より機器内の水が凍結しやすい。
ここで、上記のようにタンクユニット2を屋内、ヒートポンプユニット1を屋外に設置するケースや、タンクユニット2とヒートポンプユニット1を離れて設置する場合には、タンクユニット2に搭載したタンクユニット側制御器19は、タンクユニット内部のセンサ等の検出値のみでは、ヒートポンプユニット1の凍結を予測することが困難なため、凍結を確実に予防するための運転を行うには、ヒートポンプユニット1に搭載したセンサの検出値、例えば入水温度Twiや外気温度Ta等の情報が必要になる。
本実施形態の給湯機制御装置では、このような凍結を予測、予防するためにヒートポンプユニット1のセンサ情報をタンクユニット側制御器に情報伝達する際の消費電力も小さくすることができる。
具体的には、上述したようにヒートポンプユニット1が運転停止状態で、ヒートポンプユニット側制御器18に搭載したメインコントローラ105も動作停止している待機状態において、タンクユニット側制御器19に搭載したタンクユニットコントローラ102が、ヒートポンプユニット1内部の滞留水の凍結を予測するために、例えばヒートポンプユニット1に備えられた外気温度Ta検出部17の検出値、水−冷媒熱交換器5への入水温度Twi検出部15の検出値および水−冷媒熱交換器5から出水される出湯温度Two検出部16の検出値を取得する場合、タンクユニット側制御器19に搭載されたタンクユニットコントローラ102は、ヒートポンプユニット側制御器18に搭載されたメインコントローラ105への通信制御を、ヒートポンプユニットを待機状態にするために停止した状態から、一時的に再開することで前記メインコントローラ105は動作を再開し、即座(数秒以下)に各検出部の検出値を応答通信することができる。
待機電力を低減するために、ヒートポンプユニットへの電源供給そのものを運転待機時に遮断する方法は、上記のように一時的に動作をする場合、電源投入動作となり、ヒートポンプ側制御器に搭載されたコントローラは、リセット状態からの起動となるため、通常はコントローラ内部やヒートポンプユニットの機器を構成する制御部品を初期化する必要があるため、例えばヒートポンプユニットの情報をタンクユニットへ情報伝達する場合にも時間を要する(例えば30秒程度以上)ことになり、一時的な動作をする場合の電力消費は比較的高いものになる。
また、ヒートポンプユニットへの電源供給のものを遮断、通電管理する構成を持った製品では、たとえば、上記のような一時的な動作を行わず、運転時にタンクユニット側制御器が取得しておいた情報をもとに、例えば凍結を予防する運転を行う方法もあるが、この場合は、ヒートポンプユニットの状態を確実に把握することが困難なため、ヒートポンプユニット内の残流水の凍結の危険性が高くなり、多めに凍結を予防する運転を行うようにする必要があり、やはり不要に電力を消費することになる。
さらに、本実施形態の一実施例では、ヒートポンプユニット側制御器18に搭載するコントローラを、圧縮機4を可変速駆動する圧縮機駆動回路111およびファン8を駆動するファンモータ113を可変速駆動するファンモータ駆動回路112を制御するサブコントローラ110と、前記各検出部の検出値を入力し、タンクユニットコントローラ102と通信制御を行うメインコントローラ105を独立して備えているため、前記各検出部の検出値をタンクユニットコントローラ102に情報伝達のみ行う場合には、前記サブコントローラ110、圧縮機駆動回路111およびファンモータ駆動回路112には通電する必要がなく、メインコントローラ105は負荷電力遮断器108を遮断のままとできるため、不要な電力を消費しないことになる。
ここで、一般的には、圧縮機やファンモータを可変速駆動するためのコントローラは、比較的高速な演算能力を必要とし、動作するための消費電力も比較的高いものになる。本実施形態のメインコントローラ105は、こうした高速な演算能力を必要としないため、動作するための消費電力も比較的低くなり、上記のような一時的に動作をするような場合ではさらに消費電力の低減に有利となる。
図3には別の実施例のブロック図として、ヒートポンプユニット側制御器18に搭載するコントローラをメインコントローラ105の一つとし、メインコントローラ105にて、圧縮機4を可変速駆動する圧縮機駆動回路111およびファン8を駆動するファンモータ113を可変速駆動するファンモータ駆動回路112を制御する構成を示している。
図3の実施例では、図1の実施例のように、上述した一時的な動作を行う際の動作中の消費電力を小さくする効果は期待できないが、待機状態からの動作再開時間は同様に小さくできるため、一時的な動作に必要な電力を小さくすることが可能となる。
1 ヒートポンプユニット
2 タンクユニット
3 接続配管
4 圧縮機
5 水−冷媒熱交換器
6 減圧弁
7 蒸発器
8 ファン
9 タンク
10 循環ポンプ
11 給水配管
12 給湯配管
13 圧縮機温度センサ
15 入水温度Twi検出部
16 給湯温度Two検出部
17 外気温度Ta検出部
18 ヒートポンプユニット側制御器
19 タンクユニット側制御器
102 タンクユニットコントローラ
103 通信接続配線
104 メインコントローラ作動電力供給部
105 メインコントローラ
107 通信配線
108 負荷電力遮断器
109 ヒートポンプユニット負荷電力供給部
110 サブコントローラ
111 圧縮機駆動回路
112 ファンモータ駆動回路
113 ファンモータ

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機、液−冷媒熱交換器の冷媒流路、減圧弁、および蒸発器を冷媒配管を介して環状に接続してなるヒートポンプサイクルと、
    前記液−冷媒熱交換器で加熱された被加熱液体を貯えるタンクと、前記液−冷媒熱交換器に前記被加熱液体を流すポンプと、
    前記圧縮機を可変速駆動するための圧縮機駆動回路と、
    接続した各種センサからのセンサ出力に基づいて、前記減圧弁、前記循環ポンプ、および前記圧縮機駆動回路を制御し、目標沸き上げ温度の前記被加熱液体をタンク内に貯留する沸き上げ運転を行うヒートポンプユニット側制御器と、
    前記圧縮機駆動回路への作動電力の供給または遮断を切り替える負荷電力遮断器と、
    タンクユニット側に配され、前記ヒートポンプユニット側制御器と通信を行うタンク側制御器とを備え、
    前記ヒートポンプサイクル、前記圧縮機駆動回路、および前記ヒートポンプユニット側制御器をヒートポンプユニット側に配してなるヒートポンプ給湯機であって、
    運転待機時には、前記ヒートポンプ側制御器は、ヒートポンプ給湯機の状況に基づいて、前記圧縮機駆動回路への作動電力の供給または遮断を切り替えることを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 前記センサは、外気温度を検知する外気温度センサを含み、
    タンク側制御器は、運転待機時に外気温度を検知する際には、ヒートポンプユニット側制御器を起動し、前記圧縮機駆動回路への通電が遮断される状態で外気温度を検知し、運転待機時に前記ヒートポンプサイクルを運転する際には、ヒートポンプユニット側制御器を起動して、前記圧縮機駆動回路に通電される状態とすることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
  3. 前記蒸発器で空気と冷媒の熱交換するために空気を送風するファンと、
    前記ファンを可変速駆動するためのファン駆動回路とを備え、
    前記負荷電力遮断器は、前記ファン駆動回路への作動電力の供給または遮断を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
  4. 前記センサは、外気温度を検知する外気温度センサを含み、
    タンク側制御器は、運転待機時に外気温度を検知する際には、ヒートポンプユニット側制御器を起動し、前記ファン駆動回路への通電が遮断される状態で外気温度を検知し、運転待機時に前記ヒートポンプサイクルを運転する際には、ヒートポンプユニット側制御器を起動して、前記ファン駆動回路に通電される状態とすることを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ給湯機。
  5. 前記ヒートポンプユニット側制御器は、前記タンクユニット側制御器と通信接続され、前記ヒートポンプサイクルの各センサからのセンサ出力を入力し、前記減圧弁、前記循環ポンプを制御するとともに、前記圧縮機の目標周波数および前記ファンの目標周波数を演算するメインコントローラと、
    該メインコントローラと通信接続され、前記圧縮機を前記メインコントローラにて演算された目標周波数になるように可変速制御するとともに、前記ファンを前記メインコントローラにて演算された目標周波数になるように可変速制御するサブコントローラとを備え、
    前記メインコントローラは、前記負荷電力遮断器を制御するとともに、運転待機時には、前記タンクユニット側制御器より通信にて取得した前記タンクユニット側のタンク状況に基づいて動作を停止することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
  6. 請求項2に記載の給湯機制御装置において、前記サブコントローラは、前記負荷電力遮断器の後段に配置され、前記メインコントローラが前記負荷電力遮断器を制御し、サブコントローラへの作動電力の供給、遮断を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
  7. 請求項1から請求項3に記載の給湯機制御装置において、前記ヒートポンプ側制御器は、前記タンク側制御器が前記タンクユニット側のタンク状況に基づいて動作信号を通信出力した信号を入力し、動作停止から動作状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
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