JP2013080196A - 露光用レチクル、露光方法および半導体ウエハの製造方法 - Google Patents

露光用レチクル、露光方法および半導体ウエハの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、高解像度領域を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図る。
【解決手段】ステッパ装置10の円形の有効露光領域23内に複数のチップパターン21からなるレチクルパターン22を収めた露光用レチクル2において、4×4の16個のチップパターン21から4角のチップパターンを取った12個のチップパターン21を有するか、または別の見方で、2×2の4個のチップパターン21からなるレチクルパターン22の4辺の辺全部から上下に突き出たチップパターン21が2個づつで、左右に突き出たチップパターン21も2個づつである。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば半導体集積回路(ICやLSIなど)や、LEDおよびレーザなどの発光装置、さらに固体撮像素子などの半導体装置の製造に用いる縮小投影露光装置としてのステッパ装置などに用いる露光用レチクル、この露光用レチクルを用いて露光する露光方法および、この露光方法を用いて複数の半導体装置を製造する半導体ウエハの製造方法に関する。
従来、半導体集積回路や固体撮像素子などの半導体装置の製造に際して、製造するチップの大きさの5倍から10倍ほどの大きさのチップパターンを形成したレチクル(フォトマスク)を用い、このチップパターンが相互に隣接するように位置を変えながら繰り返してステッパ装置で縮小投影露光することによって、フォトレジスト膜が形成されたウェハ上に多数の集積回路パターンを精度よく露光する、所謂、ステッパ露光法が知られている。
この露光用レチクルを用いた従来の露光方法が特許文献1に開示されており、図28(a)および図28(b)、図29(a)および図29(b)を用いて詳細に説明する。
図28は、特許文献1に開示されている従来の縮小投影露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、図28(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、図28(b)はウエハへの連続露光パターン図である。
図28(a)および図28(b)に示すように、従来の露光法では、4個のチップパターン101を有する正方形のレチクルパターン102が高解像度領域である有効露光領域103に内接して形成されたレチクルを用いてフォトレジスト膜が形成されたウェハの表面上に連続的に縮小投影露光を行っている。従来のレチクルでは、正方形のレチクルパターン102を用いているため、有効露光領域103の面積に余裕はあってもこれ以上チップパターン101を収容することができない。
4個のチップパターン101を有する正方形のレチクルパターン102を有するレチクルを用いて、フォトレジスト膜が形成されたウェハ104上に連続的にチップパターン101を縮小投影露光している。
図29(a)では、図28(b)のウエハ104からはみ出した4チップ搭載レチクルのチップパターンを「×」で示している。フォトレジスト膜が形成されたウェハ104上に形成し得る52チップパターンの露光を完了するためには、レチクルの4つのチップパターン101が全て有効な12ショットと、レチクルの4つのチップパターン101のうち1チップパターン101Aが有効な追加の4角の4ショット、合計16ショットが必要である。
この場合、ウェハ104の露光過程に要する時間を短縮し、位置合わせのずれを最低限度に止めて歩留りを向上するために、フォトレジスト膜が形成されたウェハ104の全面にチップパターン101を露光するのに要するショット数を低減することが強く望まれている。
図29(b)において、オフセットによってウエハ収容効率をアップした場合のウエハ104からはみ出したチップパターンを「×」で示している。オフセットにより露光効率をアップして、フォトレジスト膜が形成されたウェハ104上に形成し得る52チップパターンの露光を完了するために、レチクルの4つのチップパターン101が全て有効な10ショットと、レチクルの4つのチップパターン101のうち3チップパターン101Aが有効な追加の4角の4ショット、合計14ショットが必要である。
図30は、特許文献1に開示されている露光用レチクルを用いた従来の露光方法の他の事例を示す平面図であって、図30(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、図30(b)はウエハへの連続露光パターン図である。
図30(a)および図30(b)に示すように、従来の露光法では、5個のチップパターン201を有する十字形のレチクルパターン202が高解像度領域である有効露光領域203に内接して形成されたレチクルを用いてフォトレジスト膜が形成されたウェハ204の表面上に連続的に縮小投影露光を行っている。
このように、チップパターン203を十字形に配置すると、有効露光領域203内に1ショットで5個のチップパターン201を形成することができる。これは、図28(a)の1ショットで4個のチップパターン101を形成する場合に比べて効率がよい。
図31に示すように、レチクルの5つのチップパターン201が全て有効な7ショットによって35チップの露光が可能であり、レチクルの5つのチップパターン201のうちの4つが有効な追加の1ショット、合計8ショットによって累計39チップの露光が可能であり、レチクルの5つのチップパターン201のうちの3つが有効な追加の2ショット、合計10ショットによって累計45チップの露光が可能であり、レチクルの5つのチップパターン201のうちの2つが有効な追加の2ショット、合計12ショットによって累計49チップの露光が可能であり、レチクルの5つのチップパターン201のうちの1つが有効な追加の3ショット、合計15ショットによって累計52チップの露光が可能である。
特開平5−335203号公報
特許文献1に開示されている従来の露光法において、図29(a)では、レチクルパターン102をウェハ104上に順次配列しやすいように、レチクルパターン102としてレチクルに複数のチップパターン101を矩形に配置し、高解像度領域である有効露光領域103は円形であり、内接する矩形サイズでレチクルパターン102を配置すると、高解像度領域を最大限に活用できないという問題があった。レチクルパターン102上のチップパターン数が少ないと、露光するショット数が多くなってスループットが低下してしまう。
図29(a)の4チップ搭載レチクルのショット効率は、52チップ/16ショット=3.25で、ウェハ204からはみ出したロスチップは12チップである。また、オフセットによる図29(b)の4チップ搭載レチクルのショット効率は、52チップ/14ショット=3.7で、ウェハ204からはみ出したロスチップは4チップである。さらに、チップパターン数を増やした図31の5チップ搭載レチクルのショット効率は、52チップ/15ショット=3.47で、15ショットで75チップ分を露光するものの、ウェハ204からはみ出したロスチップは23チップにも及ぶ。
図29(a)の4チップ搭載レチクルから図31の5チップ搭載レチクルに、1レチクルパターン内のチップパターン数を増やすことによってショット数を減らし、スループットを向上させているが、図31では、15ショットで52チップが描かれている。ウェハ204へのショット配列が十字形状で並行ではないため、周縁部でロスチップが多数発生している。具体的には、通常の矩形に配置されたレチクルでは、そのまま縦横に配列した場合に16ショットが必要であったが、図29(b)のように、オフセットさせることにより52チップを14ショットで実現できることから考えて、図31に示す十字形状の5チップ搭載レチクルは、図29(b)の4チップ搭載レチクルに比べてショット効率も低くそのメリットはないものと考えられる。さらに、図31に示す十字形状の5チップ搭載レチクルは、ステップ送りしてウエハ204に順次露光する場合に、十字形状であるために形状が隙間なく嵌まり込むためにはステップ送りがかなり複雑になるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、高解像度領域を有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる露光用レチクルおよびこれを用いた露光方法、この露光方法を用いて半導体装置を製造する半導体ウエハの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の露光用レチクルは、縮小投影露光装置の円形の有効露光領域内に複数のチップパターンからなるレチクルパターンを収めた露光用レチクルにおいて、該レチクルパターンは、該有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずに配置されたレチクルパターン外形が平面視4角形におけるチップパターン数に比べてチップパターン数が多くかつ、連続露光の場合に、左右に隣接する該レチクルパターン同士の下方位置に該レチクルパターンの上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、該複数のチップパターンが配置されているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンの外形が前記有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように段差が均等または不均等の階段状のショット形状で前記複数のチップパターンが配列されている。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンの外形は、前記チップパターン間のスクライブラインに沿った中心線に対して平面視で上下または左右に線対称に前記複数のチップパターンが配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンの外形は、前記チップパターン間のスクライブラインに沿った中心線に対して平面視で上下および左右に線対称に前記複数のチップパターンが配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンの外形は点対称に前記複数のチップパターンが配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンの外形は非対称に前記複数のチップパターンが配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるチップパターンの平面視4角形の1辺とこれに隣接する他の1辺とが等しいかまたは異なっている。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが
共に4以上の整数の場合に、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角のチップパターンを取った複数のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に2以上の整数の場合に、m×nの4角形状のチップパターンの4辺の辺全部かまたは4辺の各中央部から上下または/および左右に突き出た偶数のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に4の場合に、4×4の16個のチップパターンから4角のチップパターンを取った12個のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に2の場合に、2×2の4個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の辺全部から上下に突き出たチップパターンが2個づつで、左右に突き出たチップパターンも2個づつである。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に6以上の整数の場合に、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角および該4角に隣接する一または複数のチップパターンを取った複数のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に6の場合に、6×6の36個のチップパターンから4角および4角に隣接する4角部の各3個のチップパターンを取った24個のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に4の場合に、4×4の16個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつで、左右に突き出たチップパターンも2個づつである。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に8以上の整数の場合に、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各チップパターンを取った複数のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に6以上の整数の場合に、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さいように、m×nの4角形状のチップパターンの4角の上下方向に一または複数のチップパターンを取りかつ、該m×nの4角形状のチップパターンの4辺の各中央部から上下または/および左右に突き出た偶数のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に8の場合に、8×8の64個のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各6個のチップパターンを取った40個のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、m,nが共に6の場合に、6×6の36個のチップパターンからなるレチクルパターンの4角の各1個のチップパターンを取りかつ、該6×6の36個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつで、左右に突き出たチップパターンも中央部に2個づつである。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、mが8でnが9の場合に、8×9の72個のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各6個のチップパターンを取った48個のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、mが6でnが7の場合に、6×7の42個のチップパターンからなるレチクルパターンの4角の各1個のチップパターンを取りかつ、該6×7の42個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつで、左右に突き出たチップパターンは中央部に3個づつである。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、mが8でnが18の場合に、8×18の144個のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各12個のチップパターンを取った96個のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、mが6でnが14の場合に、6×14の84個のチップパターンからなるレチクルパターンの4角の上下方向に連続して各2個のチップパターンを取りかつ、該6×14の84個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつの幅で合計4個づつで、左右に突き出たチップパターンは中央部に6個づつである。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、mが8でnが17または18の場合に、8×17または8×18の136個または144個のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各10個のチップパターンを取った96個または104個のチップパターンを有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンは、mが6でnが14の場合に、6×15または6×16の90個または96個のチップパターンからなるレチクルパターンの4角の上下方向に連続して各上下方向に3個のチップパターンを取りかつ、該6×15または該6×16の90個または96個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつで、左右に突き出たチップパターンは中央部に7個または8個づつである。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンを構成する一または複数のチップパターンの領域に代えて一または複数の評価パターンが設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンの露光領域の内部または外部に一または複数の評価パターンが設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおけるレチクルパターンの外形が均等または不均等な階段状であり、該レチクルパターンの左端部、右端部、上端部または下端部のうちの少なくともいずれかを含むチップパターンの領域に前記一または複数の評価パターンが設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の露光用レチクルにおける評価パターンは、テストチップパターン、位置決め用パターンおよび寸法検査用パターンのうちのいずれかである。
本発明の露光方法は、本発明の上記露光用レチクルを用いて、フォトレジスト膜が形成されたウエハ上に、前記レチクルパターン同士が隙間なく互いに嵌まり込むと共に、前記チップパターン間にスクライブラインが位置するように該スクライブラインに隣接して繰り返し縮小露光するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の露光方法におけるレチクルパターンの露光領域の外部に前記評価パターンが設けられる露光用レチクルを用いて、ステッパのブラインド機能により、該レチクルパターンの上端部または下端部を含む階段状の段差部の一部を遮光して残ったレチクルパターンを露光した後に、全てのレチクルパターンを遮光して該評価パターンを
該露光したレチクルパターンに隣接するように露光する工程を有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光方法におけるレチクルパターンの露光領域の外部に前記評価パターンが設けられる露光用レチクルを用いて、遮光板で該レチクルパターンを遮光して該評価パターンだけをウエハの所定位置に露光した後に、該遮光板で該評価パターンおよび、これに隣接する該レチクルパターンの左端部、右端部、上端部または下端部のうちの少なくともいずれかを含むチップパターンの領域を一括遮光して残ったレチクルパターンを、前回露光した評価パターンに隣接する所定位置に露光する工程を有する。
さらに、好ましくは、本発明の露光方法におけるレチクルパターンの露光領域の外部に前記評価パターンが設けられる露光用レチクルを用いて、遮光板で該評価パターンおよび、これに隣接する該レチクルパターンの左端部、右端部、上端部または下端部のうちの少なくともいずれかを含む該評価パターン用のチップパターン領域を一括遮光して残ったレチクルパターンを露光した後に、該遮光板で該評価パターンだけを開口して該評価パターン用のチップパターン領域に該評価パターン露光する工程を有する。
本発明の半導体ウエハの製造方法は、本発明の上記露光方法を用いて前記フォトレジスト膜をパターニングし、このパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして各層を形成して複数の半導体素子を製造するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、縮小投影露光装置の円形の有効露光領域内に複数のチップパターンからなるレチクルパターンを収めた露光用レチクルにおいて、レチクルパターンは、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずに、最大限配置されたレチクルパターン外形が平面視4角形のチップパターン数に比べてチップパターン数が多くなりかつ、連続露光の場合に、左右に隣接するレチクルパターン同士の下方位置にレチクルパターンの上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、複数のチップパターンが配置されている。
これによって、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ウエハに連続して露光する場合に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、高解像度領域を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることが可能となる。
また、レチクルパターンを構成する一または複数のチップパターンの領域に代えて一または複数の評価パターンを設ける場合に、チップ数の減少を最小限に留めることが可能で、有効露光領域を最大限有効に利用することが可能であり、スループットの向上を図ることが可能となる。
以上により、本発明によれば、レチクルパターンは、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずに、最大限配置されたレチクルパターン外形が平面視4角形のチップパターン数に比べてチップパターン数が多くなりかつ、連続露光の場合に、左右に隣接するレチクルパターン同士の下方位置にレチクルパターンの上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、複数のチップパターンが配置されているため、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、高解像度領域を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
また、レチクルパターンを構成する一または複数のチップパターンの領域に代えて一または複数の評価パターンを設けても、チップ数の減少を最小限に留めることができて、有効露光領域を最大限有効に利用することができ、スループットの向上を図ることができる。
本発明の実施形態1におけるステッパ装置の一例を示す概略構成図である。 図1の露光用レチクルを用いた露光法の実施形態1の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 図2の比較例としての従来の露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 図1の露光用レチクルを用いた露光法の実施形態2の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 図4の比較例としての従来の露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 図1の露光用レチクルを用いた露光法の実施形態3の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 図6の比較例としての従来の露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 図1の露光用レチクル2Cを用いた露光法の実施形態4の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 図1の露光用レチクル2Dを用いた露光法の実施形態5の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 図1の露光用レチクル2Eを用いた露光法の実施形態6の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 (a)は従来の露光法による1ショット当たりのレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)は上記実施形態5のレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(c)は上記実施形態6のレチクルパターンの変形例と有効露光領域との関係を示す平面図である。 図1の露光用レチクル2Fを用いた露光法の実施形態7の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。 (a)および(b)は、レチクルパターン82の平面視外形が非対称な場合について説明する説明図である。 図9の露光用レチクル2Dの複数のチップパターンの1個にテストチップパターンTEGを用いた露光法の実施形態8の説明図であって、(a)はテストチップパターンTEGを用いたレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。 図14の比較例としての従来の露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 図9の露光用レチクル2Dの複数のチップパターンの上部4個にテストチップパターンTEGを用いた露光法の実施形態9の説明図であって、(a)はテストチップパターンTEGを用いたレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。 (a)〜(c)は、テストチップパターンTEGを用いた図16の露光用レチクルを用いた露光方法を説明するための説明図である。 図16の比較例としての従来の露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 (a)〜(c)は、テストチップパターンTEGを用いた図18の従来の露光用レチクルを用いた露光方法を説明するための説明図である。 (a)は、テストチップパターンTEGを用いた上記実施形態9に対する従来の露光法による1ショット当たりのレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はテストチップパターンTEGを用いた上記実施形態8のレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(c)はテストチップパターンTEGを用いた上記実施形態6のレチクルパターンの変形例における複数のチップパターンの一つにテストチップパターンTEGを用いた場合と有効露光領域との関係を示す平面図である。 テストチップパターンTEGを用いた図1の露光用レチクル2E’を用いた露光法の実施形態6の変形例の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 テストチップパターンTEGを用いた図1の露光用レチクル2E”を用いた露光法の実施形態6の別の変形例の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 テストチップパターンTEGを用いた図1の露光用レチクル2F’を用いた露光法の実施形態7の変形例の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。 テストチップパターンTEGを用いた図1の露光用レチクル2’を用いた露光法の実施形態1の変形例の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 テストチップパターンTEGを用いた図1の露光用レチクル2A’を用いた露光法の実施形態2の変形例の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 テストチップパターンTEGを用いた図1の露光用レチクル2B’を用いた露光法の実施形態3の変形例の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 テストチップパターンTEGを用いた図1の露光用レチクル2C’を用いた露光法の実施形態4の変形例の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 特許文献1に開示されている従来の縮小投影露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 (a)は、図28(b)のウエハ領域からはみ出した4チップ搭載レチクルのチップパターンを「×」で示す平面図、(b)は、オフセットによってウエハ領域収容効率をアップした場合のウエハ領域からはみ出したチップパターンを「×」で示す平面図である。 特許文献1に開示されている露光用レチクルを用いた従来の露光方法の他の事例を示す平面図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。 (a)は、図30(b)のウエハ領域からはみ出した5チップ搭載レチクルのチップパターンを「×」で示す平面図である。
以下に、ステッパ装置に用いる本発明の露光用レチクル、この露光用レチクルを用いて露光する露光方法およびこの露光方法を用いる半導体ウエハの製造方法の実施形態1〜7について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図における構成部材のそれぞれの厚みや長さなどは図面作成上の観点から、図示する構成に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1におけるステッパ装置の一例を示す概略構成図である。
図1において、本実施形態1の縮小投影露光装置としてのステッパ装置10は、露光用の光を下方に照射する投光装置1と、投光装置1の下側に設けられ、縮小投影露光を行うための露光用原版(フォトマスク)である露光用レチクル2と、露光用レチクル2を通したチップパターン光のレチクルパターンを縮小投影する縮小投影装置3と、半導体基板としてのウエハ4を搭載してX・Y軸方向に移動自在なテーブル5とを備え、フォトレジスト膜が形成されたウェハ4上に、露光用レチクル2を通したチップパターン光のレチクルパターンを順次、テーブル5によりウエハ4を移動させて露光する。
次に、本実施形態1の露光方法は、露光用レチクル2を用いて、フォトレジスト膜が形成されたウエハ4上に、各チップパターン間にスクライブラインが位置するようにこのスクライブラインに隣接して繰り返し縮小露光する。このスクライブライン上またはその近傍位置にアライメントマークが設けられ、アライメントマークを一致させるように位置決めしてレチクルパターンを順次露光する。この繰り返しの縮小露光は、チップ平面の左右方向(水平方向)に順次並べて露光し、行が変わった場合に、露光ピッチの半ピッチ分ずれて順次露光することになる。
さらに、本実施形態1の露光方法を用いた半導体ウエハの製造方法としては、この露光方法を用いてフォトレジスト膜をパターニングし、このパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして、半導体装置として例えば半導体集積回路(ICやLSIなど)や、LEDおよびレーザなどの発光装置、さらに固体撮像素子などを構成するトランジスタや電極、不純物拡散層などの各層を形成して複数の半導体素子を製造する。
本実施形態1の露光用レチクル2の後述するレチクルパターンは、後述する有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、チップパターン間のスクライブラインに沿った平面視で上下および左右に線対称に構成されて複数のチップパターンが配置されている。
ここで、本実施形態1の後述するレチクルパターンのパターン構成について詳細に説明する。
図2は、図1の露光用レチクル2を用いた露光法の実施形態1の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。図3は、図2の比較例としての従来の露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。
図3(a)および図3(b)において、従来の露光法では、例えば3×3の9個のチップパターン301を有する正方形のレチクルパターン302が高解像度領域である有効露光領域303の円に内接して形成された露光用レチクルを用いてフォトレジスト膜が形成されたウェハ304の表面上に連続的に縮小投影露光を行っている。従来の露光用レチクルでは、正方形のレチクルパターン302を用いているため、有効露光領域303の面積に余裕はあってもこれ以上チップパターン301を収容することができない。
これに対して、図2(a)および図2(b)において、本実施形態1の露光用レチクル2を用いた露光法では、例えば4×4の16個のチップパターン21から4角のチップパターンを取った12個のチップパターン21を有する上下および左右に線対称なレチクルパターン22が高解像度領域である有効露光領域23の円に内接して形成された露光用レチクル2を用いてフォトレジスト膜が形成されたウェハ24の表面上に連続的に縮小投影露光を行う。この上下および左右に線対称は、チップパターン21間のスクライブライン(チップ個片化時の切断ライン)に沿って線対称の線が位置している。レチクルパターン22において、2×2の4個のチップパターン21からなるレチクルパターン22の4辺全部から上下に突き出たチップパターン21は2個づつで、左右に突き出たチップパターン21も2個づつである。この場合に、この形状のレチクルパターン22を、フォトレジスト膜が形成されたウェハ24上に順次露光して行くと、図2(b)のように配列されるが、1行目と2行目とは連続したレチクルパターン22が半ピッチずれている。即ち、上下に2個のチップパターン21分が突き出たレチクルパターン22が連続して露光されると、レチクルパターン22間の境界位置で上下に、2個のチップパターン21分が凹んだ形状になる。この2個のチップパターン21分が凹んだ形状に2個のチップパターン21分が突き出たレチクルパターン22がぴったりと嵌り合っている。このように、1行目と2行目でレチクルパターン22がぴったりと嵌り合うためには、突き出たチップパターン21が偶数個である必要がある。
ウエハ24上のフォトレジスト膜に対して所定形状に露光してパターニングするための露光工程では、図3(a)および図3(b)に示す正方形や矩形でなく、外形が有効露光領域23の円に内接するかまたははみ出さないように外形が階段状のショット形状のレチクルパターン22を用いてフォトレジスト膜を露光する。露光用レチクル2上の12個のチップパターン21の配置のように、高解像度領域である円形の有効露光領域23内により多くのチップパターン21が配置されるようにする。上記従来の露光法と同じチップサイズでも、1ショットで9チップから12チップにチップ数を増加させて露光される。このとき、レチクルパターン22のショット形状を平面視正方形や矩形にする必要はなく、露光時にウェハ24上で、連続露光時に各パターン間で隙間なく配置できるように露光用レチクル2上の有効露光領域23内で、より多くの複数のチップパターン21の配置を工夫する。
露光用レチクル2上の有効露光領域23内でのチップパターン配置をより多くするために、より多くのチップパターン21が描画領域(有効露光領域23)に最大限内接するよう外形が階段状に配置し、ウェハ24上のショット配列の工夫により、隣接するレチクルパターン22のショット形状を隙間なく、かつ、水平方向または垂直方向に並行に繰り返して配置するようにウェハ24上に効率的に配置する。
レチクルパターン22は、より多くのチップパターン21が描画領域(有効露光領域23)内に最大限内接するように外形が階段状に配置したパターンであり、レチクルパターン22は、ショットを隙間なく、かつ、水平方向および垂直方向に並行に繰り返して配置する。
以上により、本実施形態1によれば、4×4の16個のチップパターン21から4角のチップパターンを取った12個のチップパターン21を有するか、または別の見方で、2×2の4個のチップパターン21からなるレチクルパターン22の4辺の辺全部から上下に突き出たチップパターン21が2個づつで、左右に突き出たチップパターン21も2個づつである。
これによって、図3(a)および図3(b)に示す従来の露光法では、1ショット当たり9個のチップパターン301のレチクルパターン302の露光が可能であるが、図2(a)および図2(b)に示す本実施形態1の露光用レチクル2を用いた露光法では、1ショット当たり12個のチップパターン21のレチクルパターン22の露光が可能である。これにより、本実施形態1の露光法では、従来の露光法に比べて12/9倍のスループットの向上となる。このように、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン22同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、有効露光領域23を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
なお、本実施形態1では、図2のように、4×4の16個のチップパターン21から4角のチップパターンを取った12個のチップパターン21を有する場合について説明し、または別の見方で、2×2の4個のチップパターン21からなるレチクルパターン22の4辺の辺全部から上下に突き出たチップパターン21が2個づつで、左右に突き出たチップパターン21も2個づつである場合について説明したが、これに限らず、m,nが共に4以上の整数の場合(ここではm=n)に、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置(図3(a)および図3(b)の4角形状の配置に比べてより多く配置)されるように、m×nの4角形状のチップパターンから4角のチップパターンを取った複数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよいし、または別の見方で、m,nが共に2以上の整数の場合に、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、m×nの4角形状のチップパターンの4辺の辺全部から上下または/および左右に突き出た偶数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよい。
要するに、レチクルパターンは、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、チップパターン間のスクライブラインに沿った平面視で上下および左右に線対称に構成されて複数のチップパターンが配置されていればよい。
(実施形態2)
上記実施形態1では、有効露光領域23内に12チップ搭載レチクルについて説明したが、本実施形態2では、有効露光領域内に24チップ搭載レチクルについて説明する。
図4は、図1の露光用レチクル2Aを用いた露光法の実施形態2の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。図5は、図4の比較例としての従来の露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。
図5(a)および図5(b)において、従来の露光法では、例えば4×4の16個のチップパターン401を有する外形正方形のレチクルパターン402が高解像度領域である有効露光領域403の円に内接して形成された露光用レチクルを用いてフォトレジスト膜(感光性レジスト膜)が形成されたウエハ404の表面上に連続的に縮小投影露光を行っている。従来の露光用レチクルでは、正方形のレチクルパターン402を用いているため、有効露光領域403の面積に余裕はあってもこれ以上チップパターン401を収容することができない。
これに対して、図4(a)および図4(b)において、本実施形態2の露光用レチクル2Aを用いた露光法では、例えば6×6の36個のチップパターン31から4角および4角に隣接する4角部の各3個のチップパターンを取った24個のチップパターン31を有する上下および左右に線対称なレチクルパターン32が高解像度領域である有効露光領域33の円に内接して形成された露光用レチクル2Aを用いてフォトレジスト膜が形成されたウェハ34の表面上に連続的に縮小投影露光を行う。この上下および左右に線対称は、チップパターン31間のスクライブラインに沿って線対称の線が位置している。レチクルパターン32において、4×4の16個のチップパターン31からなるレチクルパターン32の4辺の各中央部(2個のチップパターン31)から上下に突き出たチップパターン31は2個づつで、左右に突き出たチップパターン31も2個づつである。この場合に、この形状のレチクルパターン32を、フォトレジスト膜が形成されたウェハ34上に順次露光して行くと、図4(b)のように配列されるが、1行目と2行目とは連続したレチクルパターン22が半ピッチずれている。即ち、上下に2個のチップパターン31分が突き出たレチクルパターン32が連続して露光されると、レチクルパターン32間の左右境界位置で上下に、2個のチップパターン31分が凹んだ形状になる。この2個のチップパターン31分が凹んだ形状に2個のチップパターン31分が突き出たレチクルパターン32がぴったりと嵌り合っている。このように、1行目と2行目でレチクルパターン32がぴったりと嵌り合うためには、突き出たチップパターン31が偶数個である必要がある。
ウエハ34上のフォトレジスト膜に対して所定形状に露光してパターニングするための露光工程では、図5(a)および図5(b)に示す正方形や矩形でなく、外形が有効露光領域33の円に内接するかまたははみ出さないように階段状のショット形状のレチクルパターン32を用いてフォトレジスト膜を露光する。露光用レチクル2A上の24個のチップパターン31の配置のように、高解像度領域である円形の有効露光領域33内により多くのチップパターン31が配置されるようにする。上記従来の露光法と同じチップサイズでも、1ショットで16チップから24チップにチップ数を増加させて露光される。このとき、レチクルパターン32のショット形状を平面視正方形や矩形にする必要はなく、露光時にウェハ34上で、連続露光時に各パターン間で隙間なく配置できるように露光用レチクル2A上の有効露光領域33内で、より多くの複数のチップパターン31の配置を工夫する。
露光用レチクル2A上の有効露光領域33内でのチップパターン配置をより多くするために、より多くのチップパターン31が描画領域(有効露光領域33)内に最大限内接するよう外形が階段状に配置し、ウェハ34上のショット配列の工夫により、隣接するレチクルパターン32のショット形状を隙間なく、かつ、水平方向または垂直方向に並行に繰り返して配置するようにウェハ34上に効率的な配置をする。
レチクルパターン32は、より多くのチップパターン31が描画領域(有効露光領域33)内に最大限内接するよう外形が階段状に配置したパターンであり、レチクルパターン32は、ショットを隙間なく、かつ、水平方向および垂直方向に並行に繰り返して配置する。
以上により、本実施形態2によれば、6×6の36個のチップパターン31から4角および4角に隣接する4角部の各3個のチップパターンを取った24個のチップパターン31を有するかまたは別の見方で、4×4の16個のチップパターン31からなるレチクルパターン32の4辺の各中央部(2個のチップパターン31)から上下に突き出たチップパターン31は2個づつで、左右に突き出たチップパターン31も2個づつである。
これによって、図5(a)および図5(b)に示す従来の露光法では、1ショット当たり16個のチップパターン401のレチクルパターン402の露光が可能であるが、図4(a)および図4(b)に示す本実施形態2の露光用レチクル2Aを用いた露光法では、1ショット当たり24個のチップパターン31のレチクルパターン32の露光が可能である。これにより、本実施形態2の露光法では、従来の露光法に比べて24/16倍のスループットの向上となる。このように、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン32同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、有効露光領域33を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
なお、本実施形態2では、図4のように、6×6の36個のチップパターン31から4角および4角に隣接する4角部の各3個のチップパターンを取った24個のチップパターン31を有する場合について説明し、または別の見方で、4×4の16個のチップパターン31からなるレチクルパターン32の4辺の各中央部(2個のチップパターン31)から上下に突き出たチップパターン31は2個づつで、左右に突き出たチップパターン31も2個づつである場合について説明したが、これに限らず、m,nが共に6以上の整数の場合(ここではm=n)に、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置(図5(a)および図5(b)の4角形状の配置に比べてより多く配置)されるように、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角および該4角に隣接する一または複数のチップパターンを取った複数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよいし、または別の見方で、m,nが共に4以上の整数の場合に、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、m×nの4角形状のチップパターンの4辺の4辺中央部から上下または/および左右に突き出た偶数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよい。この場合に、レチクルパターンは、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように外形が階段状に構成されている。
要するに、レチクルパターンは、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、チップパターン間のスクライブラインに沿った平面視で上下および左右に線対称に構成されて複数のチップパターンが配置されていればよい。
(実施形態3)
上記実施形態1では、有効露光領域23内に12チップが搭載されたレチクルについて
説明し、本実施形態2では、有効露光領域33内に24チップが搭載されたレチクルについて説明したが、本実施形態3では、有効露光領域内に40チップが搭載されたレチクルについて説明する。
図6は、図1の露光用レチクル2Bを用いた露光法の実施形態3の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。図7は、図6の比較例としての従来の露光用レチクルを用いた露光法の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハへの連続露光パターン図である。
図7(a)および図7(b)において、従来の露光法では、例えば6×6の36個のチップパターン501を有する外形正方形のレチクルパターン502が高解像度領域である有効露光領域503の円に内接して形成された露光用レチクルを用いてフォトレジスト膜(感光性レジスト膜)が形成されたウエハ504の表面上に連続的に縮小投影露光を行っている。従来の露光用レチクルでは、正方形のレチクルパターン502を用いているため、有効露光領域503の面積に余裕はあってもこれ以上チップパターン501を収容することができない。
これに対して、図6(a)および図6(b)において、本実施形態3の露光用レチクル2Bを用いた露光法では、例えば8×8の64個のチップパターン41から4角部の各6個のチップパターンを取った40個のチップパターン41を有する上下および左右に線対称なレチクルパターン42が高解像度領域である有効露光領域43の円に内接して形成された露光用レチクル2Bを用いてフォトレジスト膜が形成されたウェハ44の表面上に連続的に縮小投影露光を行う。この上下および左右に線対称は、チップパターン41間のスクライブラインに沿って線対称の線が位置している。レチクルパターン42において、6×6の36個のチップパターン41からなるレチクルパターンの4角の各1個のチップパターン41を取りかつ、6×6の36個のチップパターン41からなるレチクルパターンの4辺の各中央部(2個のチップパターン41)から上下に突き出たチップパターン41は2個づつで、左右に突き出たチップパターン41も中央部に2個づつである。この場合に、この形状のレチクルパターン42を、フォトレジスト膜が形成されたウェハ44上に順次露光して行くと、図6(b)のようにレチクルパターン42が順次配列されるが、1行目と2行目とは連続したレチクルパターン42が半ピッチずれている。即ち、上下に2個のチップパターン41分が突き出たレチクルパターン42が連続して露光されると、レチクルパターン42間の左右境界位置で上下に、2個のチップパターン41分が凹んだ形状になる。この2個のチップパターン41分が凹んだ形状に2個のチップパターン41分が突き出たレチクルパターン42がぴったりと嵌り合っている。このように、1行目と2行目でレチクルパターン42がぴったりと嵌り合うためには、突き出たチップパターン41が偶数個である必要がある。
ウエハ44上のフォトレジスト膜に対して所定形状に露光してパターニングするための露光工程では、図7(a)および図7(b)に示す正方形や矩形でなく、外形が有効露光領域43の円に内接するかまたははみ出さないように階段状のショット形状のレチクルパターン42を用いてフォトレジスト膜を露光する。露光用レチクル2B上の40個のチップパターン41の配置のように、高解像度領域である円形の有効露光領域43内により多くのチップパターン41が配置されるようにする。上記従来の露光法と同じチップサイズでも、1ショットで36チップから40チップにチップ数を増加させて露光される。このとき、レチクルパターン42のショット形状を平面視正方形や矩形にする必要はなく、露光時にウェハ44上で、連続露光時に各パターン間で隙間なく配置できるように露光用レチクル2B上の有効露光領域43内で、より多くの複数のチップパターン41の配置を工夫する。
露光用レチクル2B上の有効露光領域43内でのチップパターン配置をより多くするために、より多くのチップパターン41が描画領域(有効露光領域43)内に最大限内接するように外形が階段状に配置し、ウェハ44上のショット配列の工夫により、隣接するレチクルパターン42のショット形状を隙間なく、かつ、水平方向または垂直方向に並行に繰り返して配置するようにウエハ44上に効率的な配置をする。
レチクルパターン42は、より多くのチップパターン41が描画領域(有効露光領域43)内に最大限内接するように外形が階段状に配置したパターンであり、レチクルパターン42は、ショットを隙間なく、かつ、水平方向および垂直方向に並行に繰り返して配置する。
以上により、本実施形態3によれば、8×8の64個のチップパターン41から4角および4角に内側と外周に連続して隣接する4角部の各6個のチップパターンを取った40個のチップパターン41を有するかまたは別の見方で、6×6の36個のチップパターン41からなるレチクルパターン42の4角の各1個のチップパターン41を取りかつ、6×6の36個のチップパターン41からなるレチクルパターン42の4辺の各中央部(2個のチップパターン41)から上下に突き出たチップパターン41は2個づつで、左右に突き出たチップパターン41も中央部に2個づつである。
これによって、図7(a)および図7(b)に示す従来の露光法では、1ショット当たり36個のチップパターン501のレチクルパターン502の露光が可能であるが、図6(a)および図6(b)に示す本実施形態3の露光用レチクル2Bを用いた露光法では、1ショット当たり40個のチップパターン41のレチクルパターン42の露光が可能である。これにより、本実施形態3の露光法では、従来の露光法に比べて40/36倍のスループットの向上となる。このように、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン42同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、有効露光領域43を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
なお、本実施形態3では、図6のように、8×8の64個のチップパターン41から4角および4角に内側と外周に連続して隣接する4角部の各6個のチップパターンを取った40個のチップパターン41を有する場合について説明し、または別の見方で、6×6の36個のチップパターン41からなるレチクルパターン42の4角の各1個のチップパターン41を取りかつ、6×6の36個のチップパターン41からなるレチクルパターン42の4辺の各中央部(2個のチップパターン41)から上下に突き出たチップパターン41は2個づつで、左右に突き出たチップパターン41も中央部に2個づつである場合について説明したが、これに限らず、m,nが共に8以上の整数の場合(ここではm=n)に、有効露光領域43の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置(図7(a)および図7(b)の4角形状の配置に比べてより多く配置)されるように、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角および4角に内側と外周に連続して隣接する4角部の複数の各チップパターン(例えば各6個のチップパターン)を取った複数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよいし、または別の見方で、m,nが共に6以上の整数の場合に、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、m×nの4角形状のチップパターンの4角の各1個のチップパターン41を取りかつ、m×nの4角形状のチップパターンの4辺の4辺中央部から上下または/および左右に突き出た偶数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよい。この場合に、レチクルパターンは、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように外形が階段状に構成されている。
要するに、レチクルパターンは、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、チップパターン間のスクライブラインに沿った平面視で上下および左右に線対称に構成されて複数のチップパターンが配置されていればよい。
なお、上記実施形態3では、有効露光領域43の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように40個のチップパターン41を有するレチクルパターン42について説明したが、LED素子は小さく、有効露光領域43の円内に数百から数千ものLED素子のチップパターンが入るため、上記実施形態3の場合よりもはるかに多いチップパターンを有するレチクルパターンとなる。
(実施形態4)
上記実施形態1〜3では、レチクルパターンは、その中心線としてチップパターン間のスクライブラインに沿った線に対して平面視で上下および左右に線対称に複数のチップパターンが配置されている場合について説明したが、本実施形態4では、レチクルパターンは、その中心線としてチップパターン間のスクライブラインに沿った線に対して平面視で上下または左右に線対称に複数のチップパターンが配置されている場合について説明する。要するに、上記実施形態1〜3では、上下辺および左右辺が共に偶数の場合について説明したが、本実施形態4では、上下辺および左右辺のいずれかが偶数の場合について説明する。具体的には、上下辺の個数が2個で左右辺の個数が3個である。
図8は、図1の露光用レチクル2Bを用いた露光法の実施形態4の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。
図8(a)および図8(b)において、本実施形態4の露光用レチクル2Cを用いた露光法では、例えば8×9の72個のチップパターン51から4角部の各6個のチップパターンを取った48個のチップパターン51を有する上下または左右にチップパターン間のスクライブラインに沿った線対称なレチクルパターン52が、高解像度領域である有効露光領域53の円に内接するかまたははみ出さずに形成された露光用レチクル2Cを用いて、フォトレジスト膜が形成されたウェハ54の表面上に連続的に縮小投影露光を行う。この場合、48個のチップパターン51の上下辺の個数が偶数の2個で左右辺の個数が奇数の3個である。連続露光した場合に、互いに左右に隣接するレチクルパターン52同士の下方位置に、半ピッチずれて、別のレチクルパターン52の上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、48個のチップパターン51が配置されている。
この左右の線対称は、左側4列のチップパターン51と右側4列のチップパターン51との間のスクライブラインに沿って線対称の線が位置している。一方、上下の線対称は、上側4行のチップパターン51と下側4行のチップパターン51との間に1行のチップパターン51の9個があることから、スクライブラインに沿っての線対称ではなく、列方向中央の1行のチップパターン51の8個の長手方向中心線が線対称の線になっている。よって、レチクルパターン52は、上記実施形態1の場合のようにチップパターン51間のスクライブラインに沿った平面視で上下および左右に線対称ではなく、チップパターン52間のスクライブラインに沿った平面視で上下または左右に線対称に48個のチップパターン51が配置されている。
レチクルパターン52において、6×7の42個のチップパターン51からなるレチクルパターンの4角の各1個のチップパターン51を取りかつ、6×7の42個のチップパターン51からなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターン51は偶数の2個づつで、その4辺の各中央部から左右に突き出たチップパターン51は各中央部に奇数の3個づつである。この場合に、この形状のレチクルパターン52を、フォトレジスト膜が形成されたウェハ54上に順次露光して行くと、図8(b)のようにレチクルパターン52が行列方向に順次配列されるが、1行目と2行目とは連続したレチクルパターン52が半ピッチずれている。即ち、上下に2個のチップパターン51分が突き出たレチクルパターン52が左右に連続して露光されると、左右に隣接したレチクルパターン52間の左右境界位置で上下に、2個のチップパターン51分が凹んだ形状になる。この2個のチップパターン51分が凹んだ形状に2個のチップパターン51分が突き出たレチクルパターン52が隙間なくぴったりと嵌り合っている。このように、1行目と2行目でレチクルパターン52が隙間なくぴったりと嵌り合うためには、突き出たチップパターン51が偶数個である必要がある。
ウエハ54上のフォトレジスト膜に対して所定形状に露光してパターニングするための露光工程では、外形が有効露光領域53の円に内接するかまたははみ出さないように階段状のショット形状のレチクルパターン52を用いてフォトレジスト膜を露光する。露光用レチクル2C上の48個のチップパターン51の配置のように、高解像度領域である円形の有効露光領域53内により多くのチップパターン51が配置されるようにする。上記従来の露光法と同じチップサイズでも、1ショットで6×7の42チップから48チップにチップ数を増加させて露光されている。このとき、レチクルパターン52のショット形状を平面視正方形や矩形にする必要はなく、露光時にウェハ54上で、連続露光時に各パターン間で隙間なく配置できるように露光用レチクル2C上の有効露光領域53内で、より多くの複数のチップパターン51の配置を工夫すればよい。
露光用レチクル2C上の有効露光領域53内でのチップパターン配置をより多くするために、より多くのチップパターン51が描画領域(有効露光領域53)内に最大限内接するかまたははみ出さないように外形が階段状に配置し、ウェハ54上のショット配列の工夫により、隣接するレチクルパターン52のショット形状を隙間なく、かつ、水平方向または垂直方向に並行に繰り返して配置するようにウエハ54上に効率的な配置をする。
レチクルパターン52は、より多くのチップパターン51が描画領域(有効露光領域53)内に最大限内接するかまたははみ出さないように外形が階段状に配置したパターンであり、レチクルパターン52は、ショットを隙間なく、かつ、水平方向および垂直方向に並行に繰り返して配置する。
以上により、本実施形態4によれば、8×9の72個のチップパターン51から4角および4角に内側と外周に連続して隣接する4角部の各6個のチップパターンを取った48個のチップパターン51を有するかまたは別の見方で、6×7の42個のチップパターン51からなるレチクルパターンの4角の各1個のチップパターン41を取りかつ、6×7の42個のチップパターン51からなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターン51は2個づつで、左右に突き出たチップパターン51も中央部に3個づつである。
これによって、従来の露光法では、1ショット当たり6×7の42個の平面視矩形のチップパターンのレチクルパターンの露光が可能であるが、図8(a)および図8(b)に示す本実施形態4の露光用レチクル2Cを用いた露光法では、1ショット当たり48個のチップパターン51のレチクルパターン52の露光が可能である。これにより、本実施形態4の露光法では、従来の露光法に比べて48/42倍のスループットの向上となる。このように、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン52同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、有効露光領域53を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
なお、本実施形態4では、図8のように、8×9の72個のチップパターン51から4角および4角に内側と外周に連続して隣接する4角部の各6個のチップパターンを取った48個のチップパターン51を有する場合について説明し、または別の見方で、6×7の42個のチップパターン51からなるレチクルパターンの4角の各1個のチップパターン51を取りかつ、6×7の42個のチップパターン51からなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターン51は2個づつで、左右に突き出たチップパターン51は中央部に3個づつである場合について説明したが、これに限らず、mが8以上の整数でnが9以上の整数の場合に、有効露光領域53の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置(6×7の42個の4角形状の配置に比べてより多く配置)されるように、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角および4角に内側と外周に連続して隣接する4角部の複数の各チップパターン(例えば各6個のチップパターン)を取った複数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよいし、または別の見方で、mが6以上の整数でnが7以上の整数の場合に、有効露光領域53の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、m×nの4角形状のチップパターンの4角の各1個のチップパターン51を取りかつ、m×nの4角形状のチップパターンの4辺の4辺中央部から上下または左右に突き出た偶数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよい。この場合に、レチクルパターン52は、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように外形が連続的な階段状に構成されている。
要するに、レチクルパターン52は、有効露光領域53の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、チップパターン間のスクライブラインに沿った平面視で上下または左右に線対称に構成されて複数のチップパターンが配置されていればよい。
なお、上記実施形態4では、有効露光領域53の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように48個のチップパターン51を有するレチクルパターン52について説明したが、LED素子は小さくて細長く、有効露光領域53の円内に多数のLED素子のチップパターンが入るため、上記実施形態4の場合よりもはるかに多いチップパターンを有するレチクルパターンとなる。これを次の実施形態5として説明する。
(実施形態5)
上記実施形態4では、レチクルパターン52は、その中心線としてチップパターン51間のスクライブラインに対して平面視で上下または左右に線対称に複数のチップパターンが配置され、チップパターン自体の縦と横の長さが均等な場合について説明したが、本実施形態5では、レチクルパターンが、その中心線としてチップパターン間のスクライブラインに対して平面視で上下または/および左右に線対称に複数のチップパターンを配置する場合に加えて、チップパターンの平面視形状の縦と横の長さが異なる場合について説明する。要するに、本実施形態5では、レチクルパターンの上下辺および左右辺のいずれかが偶数であればよく、もちろん、上下辺および左右辺が共に偶数であってもよく、チップパターンの縦と横の長さが異なっている場合について説明する。LED素子は、細長い形状をしていることからこれに対応し、ここでは、具体的には、上下辺の個数が偶数の2個で左右辺の個数も偶数の6個である場合について図9を用いて説明する。
図9は、図1の露光用レチクル2Dを用いた露光法の実施形態5の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。
図9(a)および図9(b)において、本実施形態5の露光用レチクル2Dを用いた露光法では、例えば8×18の144個のチップパターン61から4角部の各12個のチップパターンを取った96個のチップパターン61を有する上下または左右にチップパターン間のスクライブライン(中心線)に沿った線対称なレチクルパターン62が、高解像度領域である有効露光領域63の円に内接するかまたははみ出さずに形成された露光用レチクル2Dを用いて、フォトレジスト膜が形成されたウェハ64の表面上に縦横方向に連続的に縮小投影露光を行う。この場合、この96個のチップパターン61の上下辺の個数が長手方向に偶数の各2個で、左右辺の個数がそれぞれ短辺方向に偶数の各6個である。連続露光した場合に、互いに左右(横方向)に隣接するレチクルパターン62同士の下方位置には、半ピッチずれて、別のレチクルパターン62の上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、96個のチップパターン61が隙間なく配置されている。
この左右の線対称は、左側4列のチップパターン61と右側4列のチップパターン61との間のスクライブラインに沿って線対称の線が位置している。一方、上下の線対称に関しても、上側9行のチップパターン61と下側9行のチップパターン61との間のスクライブラインに沿った線対称になっている。よって、レチクルパターン62は、上記実施形態1の場合と同様に、中心線としてチップパターン61間のスクライブラインに沿った平面視で上下および左右に共に線対称に96個のチップパターン61が配置されている。
レチクルパターン62において、6×14の84個のチップパターン61からなるレチクルパターンの4角の各列方向に2個のチップパターン61を取りかつ、6×14の84個のチップパターン61からなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターン61は偶数の2個づつの幅で合計4個、その4辺の各中央部から左右に突き出たチップパターン61は各中央部に偶数の6個づつである。この場合に、この形状のレチクルパターン62を、フォトレジスト膜が形成されたウェハ64上に順次露光して行くと、図9(b)のようにレチクルパターン62が行列方向(縦横方向)に順次配列されるが、1行目と2行目、即ち上下行では、連続したレチクルパターン62が半ピッチずれている。上記上下に2個づつの幅で合計4個のチップパターン61分が突き出したレチクルパターン62が左右に連続して露光されると、左右に隣接したレチクルパターン62間の左右境界位置で上下に、上記2個づつの幅で合計4個のチップパターン61分が凹んだ形状になる。この2個づつの幅で合計4個のチップパターン61分が凹んだ形状に2個づつの幅で合計4個のチップパターン61分が突き出たレチクルパターン62が隙間なくぴったりと嵌り合っている。このように、1行目と2行目でレチクルパターン62が隙間なくぴったりと嵌り合うためには、突き出たチップパターン61が偶数個の幅である必要がある。
ウエハ64上のフォトレジスト膜に対して所定形状に露光してパターニングするための露光工程では、外形が有効露光領域63の円に内接するかまたははみ出さないように均等な階段状のショット形状のレチクルパターン62を用いてフォトレジスト膜を露光する。露光用レチクル2D上の96個のチップパターン61の配置のように、高解像度領域である円形の有効露光領域63内により多くのチップパターン61が配置されるようにする。上記従来の露光法と同じチップサイズでも、後述する図11(a)のように1ショットで従来の6×14の82チップから本実施形態5の96チップにチップ数を増加させて露光されている。このとき、レチクルパターン62のショット形状を平面視正方形や矩形にする必要はなく、露光時にウェハ64上で、連続露光時に各パターン間で隙間なく嵌り込む配置にできるように露光用レチクル2D上の有効露光領域63内で、より多くの複数のチップパターン61の配置を工夫すればよい。
露光用レチクル2D上の有効露光領域63内でのチップパターン配置をより多くするために、より多くのチップパターン61が描画領域(有効露光領域63)内に最大限内接するかまたははみ出さないように外形が均等な階段状に配置し、ウェハ64上のショット配列の工夫により、隣接するレチクルパターン62のショット形状を隙間なく、かつ、水平方向または垂直方向に並行に繰り返して配置するようにウエハ64上に効率的な配置をす
る。
レチクルパターン62は、より多くのチップパターン61が描画領域(有効露光領域63)内に最大限内接するかまたははみ出さないように外形が均等な階段状に配置したパターンであり、レチクルパターン62は、ショットを隙間なく、かつ、水平方向および垂直方向に並行に繰り返して配置する。
以上により、本実施形態5によれば、8×18の144個のチップパターンから4角および4角に内側と外周に連続して隣接する4角部の各12個のチップパターンを取った96個のチップパターン61を有するかまたは別の見方で、6×14の82個のチップパターン61からなるレチクルパターンの4角の各列方向(上下方向)に2個のチップパターン61を取りかつ、6×14の82個のチップパターン61からなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターン61は4個づつで、左右に突き出たチップパターン61は中央部に6個づつである。
これによって、従来の露光法では、後述する図11(a)に示すように1ショット当たり6×14の84個の平面視矩形のチップパターン601のレチクルパターンの露光が可能であるが、図9(a)および図9(b)に示す本実施形態5の露光用レチクル2Dを用いた露光法では、1ショット当たり96個のチップパターン61のレチクルパターン62の露光が可能である。これにより、本実施形態5の露光法では、従来の露光法に比べて96/84倍のスループットの向上となる。このように、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン62同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、有効露光領域63を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
なお、本実施形態5では、図9のように、8×18の144個のチップパターン61から4角および4角に内側と外周に連続して隣接する4角部の各12個のチップパターンを取った96個のチップパターン61を有する場合について説明し、または別の見方で、6×14の84個のチップパターン61からなるレチクルパターンの4角の各列方向(上下方向)に2個のチップパターン61を取りかつ、6×14の84個のチップパターン61からなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターン61は2個づつの幅で合計4個で、左右に突き出たチップパターン61は中央部に6個づつで合計12個である場合について説明したが、これに限らず、mが8以上の整数でnが18以上の整数の場合に、有効露光領域63の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置(6×14の84個の4角形状の配置に比べてより多く配置)されるように、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角および4角に内側と外周に連続して隣接する4角部の複数の各チップパターン(例えば各12個のチップパターン)を取った複数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよいし、または別の見方で、mが6以上の整数でnが14以上の整数の場合に、有効露光領域63の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、m×nの4角形状のチップパターンの4角の各列方向に2個のチップパターン61を取りかつ、m×nの4角形状のチップパターンの4辺の4辺中央部から上下および/または左右に突き出た偶数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよい。この場合に、レチクルパターン62は、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように外形が均等な階段状に構成されている。
要するに、レチクルパターン62は、有効露光領域63の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、チップパターン間のスクライブラインに沿った中心線に対して平面視で上下および/または左右に線対称に構成されて複数のチップパターン61が配置されていればよい。
(実施形態6)
上記実施形態1〜5では、レチクルパターンの外形が有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように均等な間隔の階段状のショット形状で複数のチップパターンを配列した場合について説明したが、本実施形態6では、レチクルパターンの外形が有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように不均等な間隔の階段状のショット形状で複数のチップパターンを配列した場合について説明する。要するに、本実施形態6では、階段状のピッチが等間隔ではない場合である。この場合も、レチクルパターンの上下辺および左右辺のいずれかが偶数であればよく、チップパターンの平面視形状の縦と横の長さが異なっている場合について説明する。例えばLED素子などは、細長い形状をしていることからこれに対応し、ここでは、具体的には、上下辺の個数が偶数の2個で左右辺の個数が奇数の7個である場合について図10を用いて説明する。
図10は、図1の露光用レチクル2Eを用いた露光法の実施形態6の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。
図10(a)および図10(b)において、本実施形態6の露光用レチクル2Eを用いた露光法では、例えば8×17の136個のチップパターン71から4角部の各10個のチップパターンを取った96個のチップパターン71を有する上下または左右にチップパターン間のスクライブライン(中心線)に沿った線対称なレチクルパターン72が、高解像度領域である有効露光領域73の円に内接するかまたははみ出さずに形成された露光用レチクル2Eを用いて、フォトレジスト膜が形成されたウェハ74の表面上に縦横方向に連続的に縮小投影露光を行う。この場合、この96個のチップパターン71の上下辺の個数が長手方向に偶数の各2個で、左右辺の個数がそれぞれ短辺方向に奇数の各7個である。連続露光した場合に、互いに左右(横方向)に隣接するレチクルパターン72同士の下方位置には、半ピッチずれて、別のレチクルパターン72の上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、96個のチップパターン71が隙間なく配置されている。
この左右の線対称は、左側4列のチップパターン71と右側4列のチップパターン71との間のスクライブラインに沿って線対称の中心線が位置している。一方、上下の線対称に関しても、上側8行のチップパターン71と下側8行のチップパターン71との間の1行の8個のチップパターン71の行方向(横方向)の中心線に対して線対称になっている。よって、レチクルパターン72は、上記実施形態4の場合と同様に、中心線としてチップパターン71間のスクライブラインに沿った平面視で上下または左右に線対称に96個のチップパターン71が配置されている。
レチクルパターン72において、6×15の90個のチップパターン71からなるレチクルパターンの4角の各列方向に3個ずつのチップパターン71を取りかつ、6×15の90個のチップパターン71からなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターン71は偶数の2個(2個の幅)づつ、その4辺の各中央部から左右に突き出たチップパターン71は各中央部に奇数の7個づつである。この場合に、この形状のレチクルパターン72を、フォトレジスト膜が形成されたウェハ74上に順次露光して行くと、図10(b)のようにレチクルパターン72が行列方向(縦横方向)に順次配列されるが、1行目と2行目、即ち上下行では、連続したレチクルパターン72が半ピッチずれている。上記上下に2個づつのチップパターン71分が突き出したレチクルパターン72が左右に連続して露光されると、左右に隣接したレチクルパターン72間の左右境界位置で上下に、上記2個づつのチップパターン71分が凹んだ形状になる。この2個づつの幅のチップパターン71分が凹んだ形状に2個づつの幅のチップパターン71分が突き出たレチクルパターン72が隙間なくぴったりと嵌り合っている。このように、1行目と2行目でレチクルパターン72が隙間なくぴったりと嵌り合うためには、突き出たチップパターン71が偶数個の幅である必要がある。
ウエハ74上のフォトレジスト膜に対して所定形状に露光してパターニングするための露光工程では、外形が有効露光領域73の円に内接するかまたははみ出さないように不均等な階段状のショット形状のレチクルパターン72を用いてフォトレジスト膜を露光する。レチクルパターン72の外形の階段状のピッチが等間隔ではなく、最初に1段下がって次に3段下がって最後に1段下がっている。露光用レチクル2E上の96個のチップパターン71の配置のように、高解像度領域である円形の有効露光領域73内により多くのチップパターン71が配置されるようにする。上記従来の露光法と同じチップサイズでも、後述する図11(a)のように1ショットで従来の6×14の82チップから本実施形態6の96チップにチップ数を増加させて露光されている。このとき、レチクルパターン72のショット形状を平面視正方形や矩形にする必要はなく、露光時にウェハ74上で、連続露光時に各パターン間で隙間なく嵌り込む配置にできるように露光用レチクル2E上の有効露光領域73内で、より多くの複数のチップパターン71の配置を工夫すればよい。
露光用レチクル2E上の有効露光領域73内でのチップパターン配置をより多くするために、より多くのチップパターン71が描画領域(有効露光領域73)内に最大限内接するかまたははみ出さないように外形が不均等な階段状に配置し、ウェハ74上のショット配列の工夫により、隣接するレチクルパターン72のショット形状を隙間なく、かつ、水平方向または垂直方向に並行に繰り返して配置するようにウエハ74上に効率的な配置をする。
このように、レチクルパターン72は、より多くのチップパターン71が描画領域(有効露光領域73)内に最大限内接するかまたははみ出さないように外形は、段差が不均等な階段状に配置したパターンであり、レチクルパターン72は、ショットを隙間なく、かつ、水平方向および垂直方向に並行に繰り返して配置する。
以上により、本実施形態6によれば、8×17の136個のチップパターン71から4角および4角に内側(列方向3個)と外周に連続して隣接する4角部の各10個のチップパターン71を取った96個のチップパターン71を有するかまたは別の見方で、6×15の90個のチップパターン71からなるレチクルパターンの4角の各列方向に3個のチップパターン71を取りかつ、6×15の90個のチップパターン71からなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターン71は2個づつで、左右に突き出たチップパターン71は中央部に7個づつである。
これによって、従来の露光法では、後述する図11(a)に示すように1ショット当たり6×14の84個の平面視矩形のチップパターン71のレチクルパターンの露光が可能であるが、図10(a)および図10(b)に示す本実施形態6の露光用レチクル2Eを用いた露光法では、1ショット当たり96個のチップパターン71のレチクルパターン72の露光が可能である。これにより、本実施形態6の露光法では、従来の露光法に比べて96/84倍のスループットの向上となる。このように、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン72同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、有効露光領域73を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
なお、本実施形態6では、図10のように、8×17の136個のチップパターン71から4角および4角に内側の列方向に3個と外周に連続して隣接する4角部の各10個のチップパターンを取った96個のチップパターン71を有する場合について説明し、または別の見方で、6×15の90個のチップパターン71からなるレチクルパターンの4角の各列方向に3個のチップパターン71を取りかつ、6×15の90個のチップパターン71からなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターン71は2個づつで、左右に突き出たチップパターン71は中央部に7個づつである場合について説明したが、これに限らず、mが8以上の整数でnが17以上の整数の場合に、有効露光領域73の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置(6×14の84個の4角形状の配置に比べてより多く配置)されるように、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角および4角に内側の列方向の複数個と外周に連続して隣接する4角部の複数の各チップパターン(例えば各10個のチップパターン)を取った複数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよいし、または別の見方で、mが6以上の整数でnが15以上の整数の場合に、有効露光領域73の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、m×nの4角形状のチップパターンの4角の各列方向の3個のチップパターン71を取りかつ、m×nの4角形状のチップパターンの4辺の4辺中央部から上下または左右に突き出た偶数のチップパターンを有するレチクルパターンであればよい。この場合に、レチクルパターン72は、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないようにその外形は段差が不均等な階段状に構成されている。
要するに、レチクルパターン72は、有効露光領域73の円に内接するかまたははみ出さずにチップパターン数が最大限配置されるように、チップパターン間のスクライブラインに沿った中心線に対して平面視で上下または/および左右に線対称に構成されて複数のチップパターン71が配置されていればよい。
なお、従来の露光法と上記実施形態5,6の露光法との比較について図11(a)〜図11(c)を参照して説明する。
図11(a)は従来の露光法による1ショット当たりのレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、図11(b)は上記実施形態5のレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、図11(c)は上記実施形態6のレチクルパターンの変形例と有効露光領域との関係を示す平面図である。なお、有効露光領域603と有効露光領域63,73はそれぞれ対応しており、同一の広さの領域である。
図11(a)の従来の露光法では、レチクルパターンの外形が平面視正方形や矩形であり、1ショット当たり6×14の84個の平面視矩形のチップパターン601のレチクルパターン602の露光が可能である。図11(b)の上記実施形態5に示すように、図9の露光用レチクル2Dを用いた露光法では、1ショット当たり96個のチップパターン61のレチクルパターン62の露光が可能である。これにより、本実施形態5の露光法では、従来の露光法に比べて96/84倍のスループットの向上となる。
また、上記実施形態6の露光法では、1ショット当たり96個のチップパターン71のレチクルパターン72の露光が可能である。これにより、本実施形態6の露光法でも、従来の露光法に比べて96/84倍のスループットの向上となる。
さらに、図11(c)の上記実施形態6の図10の露光用レチクル2Eの変形例(露光用レチクル2E’)を用いた露光法では、上記実施形態6の露光法に比べて1行分の8個のチップパターン71が多い。よって、1ショット当たり104個のチップパターン71のレチクルパターン72’の露光が可能である。これにより、本実施形態6の変形例の露光法では、従来の露光法に比べて104/84倍のスループットの向上となる。
(実施形態7)
上記実施形態1〜6では、レチクルパターンは、中心線として、上下および/または左右にチップパターン間のスクライブラインに沿った線対称である場合について説明したが、本実施形態7では、このような線対称ではなく、レチクルパターンの外形が非対称な場合について説明する。要するに、このレチクルパターンは、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずに最大限配置された該レチクルパターン外形が平面視4角形のチップパターン数に比べてチップパターン数が多くなりかつ、連続露光の場合に、左右に隣接するレチクルパターン同士の下方位置にレチクルパターンの上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、複数のチップパターンが配置されていればよい。
図12は、図1の露光用レチクル2Fを用いた露光法の実施形態7の説明図であって、(a)はレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。
図12(a)および図12(b)において、本実施形態7の露光用レチクル2Fを用いた露光法では、線対称などの制約なしに96個のチップパターン81を有する非対称なレチクルパターン82が、高解像度領域である有効露光領域83の円に内接するかまたははみ出さずに形成された露光用レチクル2Fを用いて、フォトレジスト膜が形成されたウェハ84の表面上に縦横方向に連続的に縮小投影露光を行う。この場合、有効露光領域83の円に内接するかまたははみ出さずに最大限配置されたレチクルパターン82の外形が平面視4角形のチップパターン数に比べてチップパターン数が多くなるように96個のチップパターン81が配置されている。また、連続露光した場合に、左右に隣接するレチクルパターン82同士の下方位置にレチクルパターン82の上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、96個のチップパターン81が配置されている。
ウエハ84上のフォトレジスト膜に対して所定形状に露光してパターニングするための露光工程では、外形が有効露光領域83の円に内接するかまたははみ出さないように不均等な階段状のショット形状のレチクルパターン82を用いてフォトレジスト膜を露光する。レチクルパターン82の外形の階段状のピッチが等間隔ではなく、左上側の外形において、最初に2段下がって次に2段下がって次は下がらずその次に1段下がっている。露光用レチクル2F上の96個のチップパターン81の配置のように、高解像度領域である円形の有効露光領域83内により多くのチップパターン81が配置されるようにする。
ここで、レチクルパターン82の外形が非対称な場合についてさらに詳細に説明する。
図13(a)および図13(b)は、レチクルパターン82の平面視外形が非対称な場合について説明する説明図である。
図13(a)に示すように、レチクルパターン82の左上の外形aと、右下の外形a’とが対応しており、図13(b)に示すように、レチクルパターン82の左上の外形bと、右下の外形b’とが対応している。即ち、レチクルパターン82の左上の外形aが、右下の外形a’に隙間なくはまり込み、また、レチクルパターン82の左上の外形bが、右下の外形b’に隙間なくはまり込む。これによって、図12(b)に示すように、連続露光した場合に、左右に隣接するレチクルパターン82同士の下方位置にレチクルパターン82の上部が隙間なく互いに嵌まり込む。この場合にも、有効露光領域83の円に内接するかまたははみ出さずに最大限配置されたレチクルパターン82の外形が、平面視4角形のチップパターン数の1ショット当たり6×14の84個に比べて、96個のチップパターン81が配置されている。
したがって、本実施形態7の露光法では、従来の露光法に比べて96/84倍のスループットの向上となる。このように、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン82同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、有効露光領域83を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
なお、上記実施形態7では、レチクルパターン82の外形が非対称で、レチクルパターン82の外形において、互いに対角に来るチップパターン81の配置の外形が互いに嵌まり込むように合っている場合について説明したが、これに限らず、レチクルパターンの外形が点対称に複数のチップパターンが配置されていてもよい。即ち、レチクルパターンの外形が点対称の場合、レチクルパターンの中心に対する左上の外形aと、右下の外形a’との距離が等しく、レチクルパターンの中心に対するレチクルパターンの左上の外形bと、右下の外形b’との距離が等しい。
この場合にも、レチクルパターンの左上の外形aが、右下の外形a’に隙間なく嵌り込み、また、レチクルパターンの左上の外形bが、右下の外形b’に隙間なくはまり込む。これによって、図12(b)に示す場合と同様に、連続露光した場合に、左右に隣接するレチクルパターン同士の下方位置にレチクルパターンの上部が隙間なく互いに嵌まり込む。この場合、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずに最大限配置されたレチクルパターンの外形が、平面視4角形のチップパターン数の1ショット当たり例えば6×14の84個に比べて、より多くのチップパターンを配置することができる。具体的な事例としては、上記実施形態1〜6の各レチクルパターンの外形がそれぞれ、点対称になっている。点対称の場合、レチクルパターンの外形において、右上の外形と左下の外形が一致すると共に、左上の外形と右下の外形が一致し、かつ右上の外形と左上の外形も一致していてもよいが、これに限らず、レチクルパターンの外形において、右上の外形と左下の外形が一致すると共に、左上の外形と右下の外形が一致し、かつ右上の外形と左上の外形が異なっていてもよい。
なお、上記実施形態1〜7では、縮小露光機の高解像度領域を最大限有効利用する場合について説明したが、これに加えて、テストチップパターンTEG(テスト・エレメント・グループ)などの評価パターンをウエハに搭載してもチップ数の減少を最小限に留めることができる場合について次の実施形態8、9で具体的に説明する。
(実施形態8)
本実施形態8では、図9の露光用レチクル2Dの複数のチップパターン61の所定位置の1個に代えてテストチップパターンTEGを用いた場合について説明する。ここでは、複数のチップパターン61の所定位置は、下端部左側の1個のチップパターン61に代えてテストチップパターンTEGを用いる。
図14は、図9の露光用レチクル2Dの複数のチップパターンの1個にテストチップパターンTEGを用いた露光法の実施形態8の説明図であって、(a)はテストチップパターンTEGを用いたレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。
図14(a)および図14(b)において、本実施形態8の露光用レチクル2D’を用いた露光法では、例えば8×18の144個のチップパターン61から4角部の各12個のチップパターンを取った95個のチップパターン61と1個のテストチップパターンTEGとを有する上下または左右にチップパターン間のスクライブライン(中心線)に沿った線対称なレチクルパターン62’が、高解像度領域である有効露光領域63の円に内接するかまたははみ出さずに形成された露光用レチクル2D’を用いて、フォトレジスト膜が形成されたウェハ64’の表面上に縦横方向に連続的に縮小投影露光が行われている。この場合、素子などの検査用の1個のテストチップパターンTEGが96個のパターン中の所定位置に設けられている。ここでは、テストチップパターンTEGは、96個のパターン中の最下辺の左側に位置している。ここでは、このテストチップパターンTEGを含めて96個のパターンの最上下辺の個数が長手方向に偶数の各2個で、最左右辺の個数がそれぞれ短辺方向に偶数の各6個である。連続露光した場合に、互いに左右(横方向)に隣接するレチクルパターン62’同士の下方位置には、半ピッチずれて、別のレチクルパターン62’の上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、テストチップパターンTEGを含めて96個のパターンが隙間なく順次配置されている。
テストチップパターンTEGは、95個のチップパターン61の素子の製造状況を監視するための基本素子が入った素子検査用のチップである。チップパターン61の素子と同一製造条件で作ったテストチップパターンTEG内の基本素子を電気的に実測検査することにより、チップパターン61の素子の良否判定をすることができる。テストチップパターンTEG内の基本素子は検査が簡潔に行えるように端子構造などを含めて簡潔に構成されている。
従来の露光法では、図14の比較例として、図15(a)および図15(b)に示すように、ウェハ604’に順次行われる1ショット当たり6×14の83個の平面視矩形のチップパターン601と左下角部の1個のテストチップパターンTEGの合計84個のパターンからなるレチクルパターン602’の露光が可能である。この場合、図15(a)の有効露光領域603と図14(a)の有効露光領域63とは同じ大きさの円である。これに対して、図14(a)および図14(b)に示す本実施形態8の露光用レチクル2D’を用いた露光法では、1ショット当たり95個のチップパターン61と1個のテストチップパターンTEGの合計96個のパターンからなるレチクルパターン62’の露光が可能である。これにより、本実施形態8の露光法では、上記従来の露光法に比べて95/83倍のスループットの向上となる。このように、ウェハ64’の表面上に、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン62’同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、有効露光領域63を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
(実施形態9)
上記実施形態8では、例えば図9のレチクルパターン62毎に1個のテストチップパターンTEGを用いた場合について説明したが、本実施形態9では、ウエハ全体の複数のレチクルパターンのうちの一または数個のレチクルパターンにそれぞれウエハの位置に応じてテストチップパターンTEGを用いた場合について説明する。
図16は、図9の露光用レチクル2Dの複数のチップパターンの上端部4個にテストチップパターンTEGを用いた露光法の実施形態9の説明図であって、(a)はテストチップパターンTEGを用いたレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)はウエハ4への連続露光パターン図である。
図16(a)および図16(b)において、本実施形態9の露光用レチクル2D”を用いた露光法では、例えば8×18の144個のチップパターン61から4角部の各12個のチップパターンを取った96個のチップパターン61を有する上下または左右に2等分したスクライブライン(中心線)に沿った線対称なレチクルパターン62が、高解像度領域である有効露光領域63の円に内接するかまたははみ出さずに形成された露光用レチクル2D”を用いて、フォトレジスト膜が形成されたウェハ64”の表面上に縦横方向に連続的に縮小投影露光が行われている。この場合、素子などの検査用の1個のテストチップパターンTEGが96個のチップパターン61のうちの上端部の4個のチップパターン61の領域に代えて露光されている。ここでは、露光用レチクル2D”において、高解像度領域である有効露光領域63の円内に、テストチップパターンTEGが、96個のチップパターン61中の最上辺の上側に露光可能に位置している。
テストチップパターンTEGと92個のレチクルパターン62”とは、2ショットで露光される。即ち、図17(b)に示すように遮光板65で96個全てのチップパターン61を遮光してテストチップパターンTEGだけを開口してウエハ64”の所定位置に露光した後に、図17(c)に示すように遮光板65で96個のチップパターン61のうちのテストチップパターンTEGおよび上端部4個のチップパターン61を遮光して残る下側の92個のチップパターン61からなるレチクルパターン62”を、前回露光したテストチップパターンTEGの直下の所定位置に露光する。または露光順序を逆にしてもよい。即ち、図17(c)に示すように遮光板65で96個のチップパターン61のうちのテストチップパターンTEGおよび上端部4個のチップパターン61を遮光して残る下側の92個のチップパターン61からなるレチクルパターン62”を露光した後に、図17(b)に示すように遮光板65で96個全てのチップパターン61を遮光してテストチップパターンTEGだけを、露光したレチクルパターン62”の真上の所定位置に露光する。要するに、この露光方法では、露光用レチクル2D”を用いて、上端部を含む階段状の段差の上側一部をステッパのブラインド機能(遮光板65)により遮光してレチクルパターン62”を露光し、そのレチクルパターン62”を遮光してその真上の前回の遮光領域を開口してテストチップパターンTEGを露光する。
これによって、図17(a)に示すように,連続露光した場合に、互いに左右(横方向)に隣接するレチクルパターン62同士の下方位置には、半ピッチずれて、別のレチクルパターン62の上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、テストチップパターンTEGをウエハ64”の所定位置(中央部とその周辺部4箇所など)に含めてレチクルパターン62、62”が隙間なく順次配置される。
テストチップパターンTEGは、ウエハ64”上のレチクルパターン62、62”における複数のチップパターン61の素子の製造状況を監視するための基本素子が入った素子検査用のチップである。チップパターン61の素子と同一条件で作ったテストチップパターンTEG内の基本素子を実測検査することにより、複数のチップパターン61の素子の良否判定をすることができる。テストチップパターンTEG内の基本素子は検査が簡潔に行えるように端子構造などを含めて簡潔に構成されている。上記実施形態8のテストチップパターンTEGは、回路構成が小規模であるため1個のチップパターン61の領域に代えて用いられたが、本実施形態9のテストチップパターンTEGは、回路構成が大規模であるため4個のチップパターン61の領域に用いられることから、92個のチップパターン61とは別にブラインド機能(遮光板65)により露光されて設けられている。
従来の露光法では、図18(a)に示すように、高解像度領域である有効露光領域603の円内に、6×12の72個の平面視矩形のチップパターン601とその上部位置に1個のテストチップパターンTEGが収容されている。よって、1個のテストチップパターンTEGを設けるために12個分のチップパターン601の領域を用いている。ウェハ604”に順次露光される1ショット当たり6×12の72個の平面視矩形のチップパターン601は、図19(c)に示すように、テストチップパターンTEGを遮光板56で遮光した状態で順次露光して行くが、1個のテストチップパターンTEGを露光する場合には、図19(b)に示すように、遮光板56を全開口してテストチップパターンTEGとその下部の72個のチップパターン601を露光して、図18(b)および図19(a)に示すようにテストチップパターンTEGをウエハ604”の所定位置(ウエハ中央部とその周辺部4箇所など)に含めてレチクルパターン602”が隙間なく順次配置される。さらに、従来の露光法では、図18(b)および図19(a)に示すように1個のテストチップパターンTEGを露光する領域分だけステップ送りが段違いになって複雑になってしまう。
これに対して、図16(a)および図16(b)に示す本実施形態9の露光用レチクル2D”を用いた露光法では、1ショット当たり、テストチップパターンTEGを有する場合でも92個のチップパターン61と1個のテストチップパターンTEGのパターンからなるレチクルパターン62”の露光が可能である。これにより、本実施形態9の露光法では、従来の露光法に比べて92/72倍のスループットの更なる向上となる。
以上により、本実施形態9によれば、テストチップパターンTEGを用いた場合であっても、ウェハ64”の表面上に、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン62”同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、有効露光領域63を最大限有効に利用することができてスループットの更なる向上を図ることができる。
なお、上記実施形態8では、特に説明しなかったが、上記実施形態9に対する従来の露光法による場合と上記実施形態8のレチクルパターンとを比較すると、スループットの更なる向上を図ることができる。
図20(a)は、上記実施形態9に対する従来の露光法による1ショット当たりのレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(b)は上記実施形態8のレチクルパターンと有効露光領域との関係を示す平面図、(c)は上記実施形態6のレチクルパターンの変形例における複数のチップパターンの一つにテストチップパターンTEGを用いた場合と有効露光領域との関係を示す平面図である。
テストチップパターンTEGを用いた場合、従来の露光法では、図20(a)に示すように1ショット当たり6×12の72個の平面視矩形のチップパターン601のレチクルパターンの露光が可能であるが、図20(b)に示す上記実施形態8の露光用レチクル2D’を用いた露光法では、1ショット当たり95個のチップパターン61のレチクルパターン62’の露光が可能である。これにより、本実施形態8の露光法では、従来の露光法に比べて95/72倍のスループットの更なる向上となる。
また、図20(c)に示す上記実施形態6のレチクルパターンの変形例における96個のチップパターン71の一つにテストチップパターンTEGを用いた場合露光用レチクル2E’を用いた露光法では、1ショット当たり95個のチップパターン71のレチクルパターン72’の露光が可能である。これにより、上記実施形態6のレチクルパターンの変形例における96個のチップパターン71の一つにテストチップパターンTEGを用いた場合の露光法でも、従来の露光法に比べて95/72倍のスループットの更なる向上となる。
以上の実施形態8、9によれば、レチクルパターンの外形のチップパターンを階段状に配置した露光用レチクルを用いて、露光用レチクルの描画エリアを有効に使用(レチクルパターン上のチップ数アップ)することができる。上記実施形態8のようにLSIチップ領域にテストチップパターンTEGを取り込んだ場合であってもそのまま露光可能であり、上記実施形態9のように別のテストチップパターンTEGとした場合でもステッパのブラインド機能により、一部を遮光することでテストチップパターンTEGの露光が可能になる。
よって、上記実施形態8のようにテストチップパターンTEGをチップパターンに代えて内蔵した場合でも、レチクルパターン上の乗り数アップでのウエハ全体でのショット数削減によるスループットを向上させると共に、テストチップパターンTEGの数を少なくできることによる乗り数を向上させることができる。また、上記実施形態9のようにテストチップパターンTEGを別配置とした場合でも、必要な数のテストチップパターンTEGを配置でき、その配置で領域が最小限ですむことから、乗り数が向上する。確保したテストチップパターンTEGの領域は、チップパターンの配置を外形を階段状にした配置での上端部分を使用することによりテストチップパターンTEGに必要な最小限の領域とすることができる。
上記実施形態8のようにテストチップパターンTEGをレチクルパターン毎でレチクルパターン内に一または複数設ける場合の方が、上記実施形態9のようにテストチップパターンTEGをレチクルパターン外でウエハに対して一または数個設ける場合に比べて、ウエハの中央部から周辺部に至る素子の傾向を詳細に解析することができる。また、製品における素子ばらつきが少ない場合には、上記実施形態8のようにテストチップパターンTEGをレチクルパターン毎でレチクルパターン内に一または複数設ける場合よりも、上記実施形態9のようにテストチップパターンTEGをレチクルパターンとは別にウエハに対して一または数個設ける場合の方がチップパターンの数が多く配置できる。したがって、ウエハに対するテストチップパターンTEGの数は製品性能のばらつきに応じて設定することになる。また、上記実施形態8のようにテストチップパターンTEGをレチクルパターン毎でレチクルパターン内に一または複数設ける場合には、製品チップの製造状況に応じて検査ポイントを適宜変えることもできる。
テストチップパターンTEGの領域が、上記実施形態8のようにチップパターン1個の領域内に収まればよいが、その以上の領域を必要とする場合には、上記実施形態9のようにレチクルパターンの上端部または/および下端部の領域(上記実施形態9では上端部の4個のチップパターン)にテストチップパターンTEGを設けている。上記実施形態1〜9では、レチクルパターンの外形が均等または不均等の階段状のショット形状に形成されて複数のチップパターンが配列されている。階段状のショット形状のように先端部分が徐々に狭くなったレチクルパターンの方が、テストチップパターンTEGの領域を、遮光板65が上下または左右方向からの遮光であることから、レチクルパターンの上端部または下端部の領域をできるだけ適正な広さの領域に設定することができて、スループットを向上させることができる。要するに、テストチップパターンTEGはレチクルパターンのどの位置にもうけられていてもよいものの、テストチップパターンTEGの領域が1個のチップパターンよりも大きくなった場合に、テストチップパターンTEGの露光において遮光板65、56が上下または左右方向からの遮光であることから、レチクルパターンの位置によっては必要以上にチップパターンの個数を使ってしまうため、テストチップパターンTEGの露光に必要な最低限領域となるように、レチクルパターンの外形が均等または不均等の階段状のショット形状に形成されて複数のチップパターンが配列されていればよく、テストチップパターンTEGの領域をレチクルパターンの左端部、右端部、上端部または下端部のうちの少なくともいずれかを含む領域とすればよい。
なお、上記実施形態8では、図9の上記実施形態5の露光用レチクル2Dの中の1個のチップパターンに代えてテストチップパターンTEGを用いる場合について説明したが、これらに限らず、図10の上記実施形態6の露光用レチクル2Eおよび、これに対応した図21の露光用レチクル2E’および図22の露光用レチクル2E”にもその中の1個のチップパターンに代えて上記実施形態8のテストチップパターンTEGを用いることができて、従来の外形4角形のレチクルパターンに比べてスループットの向上となる。また同様に、上記実施形態9では、図9の上記実施形態5の露光用レチクル2Dの上端部の4個のチップパターンに代えてテストチップパターンTEGを用いることについて説明したが、これに限らず、図10の上記実施形態6の露光用レチクル2Eおよび、これの変形例の図21の露光用レチクル2E’および左右非対称の図22の露光用レチクル2E”の中の上端部または下端部の2個のチップパターンに代えて上記実施形態9のテストチップパターンTEGを用いることもできて、従来の外形4角形の従来の露光法のレチクルパターンに比べてスループットを向上させることができる。
なお、上記実施形態8では、図9の上記実施形態5の露光用レチクル2Dの中の1個のチップパターンに代えてテストチップパターンTEGを用いることについて説明したが、これに限らず、図12の露光用レチクル2Fに対応した図23の露光用レチクル2F’のように、その中の1個のチップパターンに代えて上記実施形態8のテストチップパターンTEGを用いることができて従来の外形4角形のレチクルパターンに比べてスループットの向上となる。また同様に、上記実施形態9では、図9の上記実施形態5の露光用レチクル2Dの上端部の4個のチップパターンに代えてテストチップパターンTEGを用いることについて説明したが、これに限らず、図12の露光用レチクル2Fの中の上端の2個のチップパターンに代えて上記実施形態9のテストチップパターンTEGを用いることもできて、従来の外形4角形の従来の露光法のレチクルパターンに比べてスループットの向上となる。
なお、上記実施形態8では、図9の上記実施形態5の露光用レチクル2Dの中の1個のチップパターンに代えてテストチップパターンTEGを用いることについて説明したが、これに限らず、図2、図4、図6および図8の上記実施形態1〜4の露光用レチクル2、2A、2Bおよび2Cの変形例として図24〜図27の露光用レチクル2’、2A’、2B’および2C’のように、その中の1個のチップパターンに代えて上記実施形態8のテストチップパターンTEGを用いることができて従来の外形4角形のレチクルパターンに比べてスループットの向上となる。また同様に、上記実施形態9では、図9の上記実施形態5の露光用レチクル2Dの上端部の4個のチップパターンに代えてテストチップパターンTEGを用いることについて説明したが、これに限らず、図2、図4、図6および図8の上記実施形態1〜4の露光用レチクル2Fに対応した図24〜27の露光用レチクル2、2A、2Bおよび2Cのように、その中の上端部または下端部の2個のチップパターンに代えて上記実施形態9の電気的な確認用のテストチップパターンTEGを用いることもできて従来の外形4角形の従来の露光法のレチクルパターンに比べてスループットの向上となる。
なお、上記実施形態8、9では、チップパターンの一部の領域に代えて電気的な確認用のテストチップパターンTEG(モニタチップパターン)を設けたが、これに限らず、チップパターンの一部の領域に代えて位置決め用パターン(アライメントマーク)や物差し用マーク(膜の重ね合せ時の形状検査用パターン)を設けてもよい。これらの素子検査用のテストチップパターンTEGおよび位置決め用パターン、形状検査用パターンにより評価パターンが構成される。したがって、評価パターンは、テストチップパターンTEG、位置決め用パターンおよび形状・長さなどの寸法検査用パターンのいずれかである。
要するに、レチクルパターンを構成する一または複数のチップパターンの領域に代えて一または複数の評価パターンが設けられている。また、レチクルパターンの露光領域の内部または外部に一または複数の評価パターンが設けられている。レチクルパターンの外形が均等または不均等な階段状であり、レチクルパターン外形の左端部、右端部、上端部または下端部のうちの少なくともいずれかを含むチップパターン領域に一または複数の評価パターンが設けられている。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜9を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜9に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜9の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、例えば半導体集積回路(ICやLSIなど)や、LEDおよびレーザなどの発光装置、さらに固体撮像素子などの半導体装置の製造に用いる縮小投影露光装置としてのステッパ装置に用いる露光用レチクル、この露光用レチクルを用いて露光する露光方法および、この露光方法を用いて上記半導体装置を製造する半導体装置の製造方法の分野において、レチクルパターンは、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずに、最大限配置されたレチクルパターン外形が平面視4角形のチップパターン数に比べてチップパターン数が多くなりかつ、連続露光の場合に、左右に隣接するレチクルパターン同士の下方位置にレチクルパターンの上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、複数のチップパターンが配置されているため、1ショット当たりのチップパターン数を増やすと共に、ステップ送りが複雑にならずにレチクルパターン同士が隙間なく互いに嵌まり込んで、高解像度領域を最大限有効に利用することができてスループットの向上を図ることができる。
1 投光装置
2、2A〜2F、2’、2A’〜2F’、2D”,2E” 露光用レチクル(フォトマスク)
3 縮小投影装置
4 ウエハ(基板)
5 テーブル
10 ステッパ装置(縮小投影露光装置)
21、31、41、51、61、71、81 チップパターン
22、32、42、52、62、72、82、22’、32’、42’、52’、62’、72’、82’、62”、72” レチクルパターン
23、33、43、53、63、73、83 有効露光領域
24、43、44、54、64、74、84、24’、43’、44’、54’、64’、74’、84’、64”、74” ウエハ(基板)
56,65 遮光板
TEG テストチップパターン
301、401、501、601 チップパターン
302、402、502、602、602’、602” レチクルパターン
303、403、503、603 有効露光領域
304、404、504、604’、604” ウェハ(基板)

Claims (33)

  1. 縮小投影露光装置の円形の有効露光領域内に複数のチップパターンからなるレチクルパターンを収めた露光用レチクルにおいて、
    該レチクルパターンは、該有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さずに配置されたレチクルパターン外形が平面視4角形におけるチップパターン数に比べてチップパターン数が多くかつ、連続露光の場合に、左右に隣接する該レチクルパターン同士の下方位置に該レチクルパターンの上部が隙間なく互いに嵌まり込むように、該複数のチップパターンが配置されている露光用レチクル。
  2. 前記レチクルパターンの外形が前記有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように段差が均等または不均等の階段状のショット形状で前記複数のチップパターンが配列されている請求項1に記載の露光用レチクル。
  3. 前記レチクルパターンの外形は、前記チップパターン間のスクライブラインに沿った中心線に対して平面視で上下または左右に線対称に前記複数のチップパターンが配置されている請求項1に記載の露光用レチクル。
  4. 前記レチクルパターンの外形は、前記チップパターン間のスクライブラインに沿った中心線に対して平面視で上下および左右に線対称に前記複数のチップパターンが配置されている請求項1に記載の露光用レチクル。
  5. 前記レチクルパターンの外形は点対称に前記複数のチップパターンが配置されている請求項1に記載の露光用レチクル。
  6. 前記レチクルパターンの外形は非対称に前記複数のチップパターンが配置されている請求項1に記載の露光用レチクル。
  7. 前記チップパターンの平面視4角形の1辺とこれに隣接する他の1辺とが等しいかまたは異なっている請求項1に記載の露光用レチクル。
  8. 前記レチクルパターンは、m,nが共に4以上の整数の場合に、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角のチップパターンを取った複数のチップパターンを有する請求項1に記載の露光用レチクル。
  9. 前記レチクルパターンは、m,nが共に2以上の整数の場合に、m×nの4角形状のチップパターンの4辺の辺全部かまたは4辺の各中央部から上下または/および左右に突き出た偶数のチップパターンを有する請求項1に記載の露光用レチクル。
  10. 前記レチクルパターンは、m,nが共に4の場合に、4×4の16個のチップパターンから4角のチップパターンを取った12個のチップパターンを有する請求項8に記載の露光用レチクル。
  11. 前記レチクルパターンは、m,nが共に2の場合に、2×2の4個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の辺全部から上下に突き出たチップパターンが2個づつで、左右に突き出たチップパターンも2個づつである請求項9に記載の露光用レチクル。
  12. 前記レチクルパターンは、m,nが共に6以上の整数の場合に、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角および該4角に隣接する一または複数のチップパターンを取った複数のチップパターンを有する請求項1または9に記載の露光用レチクル。
  13. 前記レチクルパターンは、m,nが共に6の場合に、6×6の36個のチップパターンから4角および4角に隣接する4角部の各3個のチップパターンを取った24個のチップパターンを有する請求項12に記載の露光用レチクル。
  14. 前記レチクルパターンは、m,nが共に4の場合に、4×4の16個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつで、左右に突き出たチップパターンも2個づつである請求項9に記載の露光用レチクル。
  15. 前記レチクルパターンは、m,nが共に8以上の整数の場合に、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さないように、m×nの4角形状の複数のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各チップパターンを取った複数のチップパターンを有する請求項1または2に記載の露光用レチクル。
  16. 前記レチクルパターンは、m,nが共に6以上の整数の場合に、有効露光領域の円に内接するかまたははみ出さいように、m×nの4角形状のチップパターンの4角の上下方向に一または複数のチップパターンを取りかつ、該m×nの4角形状のチップパターンの4辺の各中央部から上下または/および左右に突き出た偶数のチップパターンを有する請求項1または2に記載の露光用レチクル。
  17. 前記レチクルパターンは、m,nが共に8の場合に、8×8の64個のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各6個のチップパターンを取った40個のチップパターンを有する請求項15に記載の露光用レチクル。
  18. 前記レチクルパターンは、m,nが共に6の場合に、6×6の36個のチップパターンからなるレチクルパターンの4角の各1個のチップパターンを取りかつ、該6×6の36個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつで、左右に突き出たチップパターンも中央部に2個づつである請求項16に記載の露光用レチクル。
  19. 前記レチクルパターンは、mが8でnが9の場合に、8×9の72個のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各6個のチップパターンを取った48個のチップパターンを有する請求項15に記載の露光用レチクル。
  20. 前記レチクルパターンは、mが6でnが7の場合に、6×7の42個のチップパターンからなるレチクルパターンの4角の各1個のチップパターンを取りかつ、該6×7の42個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつで、左右に突き出たチップパターンは中央部に3個づつである請求項16に記載の露光用レチクル。
  21. 前記レチクルパターンは、mが8でnが18の場合に、8×18の144個のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各12個のチップパターンを取った96個のチップパターンを有する請求項15に記載の露光用レチクル。
  22. 前記レチクルパターンは、mが6でnが14の場合に、6×14の84個のチップパターンからなるレチクルパターンの4角の上下方向に連続して各2個のチップパターンを取りかつ、該6×14の84個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつの幅で合計4個づつで、左右に突き出たチップパターンは中央部に6個づつである請求項16に記載の露光用レチクル。
  23. 前記レチクルパターンは、mが8でnが17または18の場合に、8×17または8×18の136個または144個のチップパターンから4角および4角に内側と外周に一または複数連続して隣接する4角部の各10個のチップパターンを取った96個または104個のチップパターンを有する請求項15に記載の露光用レチクル。
  24. 前記レチクルパターンは、mが6でnが14の場合に、6×15または6×16の90個または96個のチップパターンからなるレチクルパターンの4角の上下方向に連続して各上下方向に3個のチップパターンを取りかつ、該6×15または該6×16の90個または96個のチップパターンからなるレチクルパターンの4辺の各中央部から上下に突き出たチップパターンは2個づつで、左右に突き出たチップパターンは中央部に7個または8個づつである請求項16に記載の露光用レチクル。
  25. 前記レチクルパターンを構成する一または複数のチップパターンの領域に代えて一または複数の評価パターンが設けられている請求項1〜24のいずれかに記載の露光用レチクル。
  26. 前記レチクルパターンの露光領域の内部または外部に一または複数の評価パターンが設けられている請求項1〜24のいずれかに記載の露光用レチクル。
  27. 前記レチクルパターンの外形が均等または不均等な階段状であり、該レチクルパターンの左端部、右端部、上端部または下端部のうちの少なくともいずれかを含むチップパターンの領域に前記一または複数の評価パターンが設けられている請求項25または26に記載の露光用レチクル。
  28. 前記評価パターンは、テストチップパターン、位置決め用パターンおよび寸法検査用パターンのうちのいずれかである請求項25〜27のいずれかに記載の露光用レチクル。
  29. 請求項1〜28のいずれかに記載の露光用レチクルを用いて、フォトレジスト膜が形成されたウエハ上に、前記レチクルパターン同士が隙間なく互いに嵌まり込むと共に、前記チップパターン間にスクライブラインが位置するように該スクライブラインに隣接して繰り返し縮小露光する露光方法。
  30. 前記レチクルパターンの露光領域の外部に前記評価パターンが設けられる露光用レチクルを用いて、ステッパのブラインド機能により、該レチクルパターンの上端部または下端部を含む階段状の段差部の一部を遮光して残ったレチクルパターンを露光した後に、全てのレチクルパターンを遮光して該評価パターンを該露光したレチクルパターンに隣接するように露光する工程を有する請求項29に記載の露光方法。
  31. 前記レチクルパターンの露光領域の外部に前記評価パターンが設けられる露光用レチクルを用いて、遮光板で該レチクルパターンを遮光して該評価パターンだけをウエハの所定位置に露光した後に、該遮光板で該評価パターンおよび、これに隣接する該レチクルパターンの左端部、右端部、上端部または下端部のうちの少なくともいずれかを含むチップパターンの領域を一括遮光して残ったレチクルパターンを、前回露光した評価パターンに隣接する所定位置に露光する工程を有する請求項29に記載の露光方法。
  32. 前記レチクルパターンの露光領域の外部に前記評価パターンが設けられる露光用レチクルを用いて、遮光板で該評価パターンおよび、これに隣接する該レチクルパターンの左端部、右端部、上端部または下端部のうちの少なくともいずれかを含む該評価パターン用のチップパターン領域を一括遮光して残ったレチクルパターンを露光した後に、該遮光板で該評価パターンだけを開口して該評価パターン用のチップパターン領域に該評価パターン露光する工程を有する請求項29に記載の露光方法。
  33. 請求項29に記載の露光方法を用いて前記フォトレジスト膜をパターニングし、このパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして各層を形成して複数の半導体素子を製造する半導体ウエハの製造方法。
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