JP2013075669A - 樹脂製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】落下強度を向上させることが可能な樹脂製容器を提供する。
【解決手段】プリフォーム品をブロー成形により成形することで、胴部の端部に自立可能な底部15が形成された樹脂製容器1であって、底部15は、その中心側に設けられた平面状の平面部21と、平面部21に連続して設けられ、胴部の内部側に向かって湾曲する凸状曲面部22と、凸状曲面部22に連続して設けられ、胴部内部側に突出するとともに、凸状曲面部22と連続する環状リブ23と、環状リブ23に連続して設けられた複数の脚部24と、を備える構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、樹脂材料により成形された樹脂製容器に関する。
従来、内部に液体が充填される樹脂製容器として、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料により成形され、その底部に複数の脚部が突出する形状に形成された、自立性を有するボトルが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような樹脂製容器は、予め溶融成形された有底パリソン又は開放パリソンと呼ばれるプリフォーム品を加熱後に延伸ブロー成形することで形成される。
樹脂製容器は、軽量化を行うとボトル強度が低下することから、段ボールの積載時のボトルの座屈の発生や、自動販売機での販売時に貯蔵時に生じる凹みによる排出不良の発生の虞がある。これらの問題を解決するために、ボトルに内容液を充填した後に窒素等のガスをボトル内に充填することでボトル強度を向上させる技術が知られている。
このような樹脂製容器は、内容物として炭酸飲料等の液体が充填される炭酸用ボトルや、無炭酸飲料等の液体が充填される微陽圧ボトルが知られている。炭酸用ボトルに用いられる樹脂製容器は、底部が0.4MPa以上の耐圧強度が必要である。このため、炭酸用ボトルに用いられる樹脂製容器は、500mlボトルの目付け量が30g前後、且つ、胴部や脚部等の延伸部において肉厚0.25mm以上であって、その底部が耐圧用の所謂ペタロイド形状に形成される。
これに対し、微陽圧ボトルに用いられる樹脂製容器では、0.01MPa〜0.1MPa程度の耐圧強度が必要である。このため、微陽圧ボトルに用いられる樹脂製容器は、500mlボトルの目付け量が10〜20gであって、延伸部において肉厚0.1〜0.2mmの薄肉に形成される。このような微陽圧ボトルに用いられる樹脂製容器は、目付け量が少なく、肉厚も薄いことから、底部の強度を向上させるために、底部の形状を耐圧用のペタロイド形状とする技術も知られている。
特開2007−30894号公報
上述した樹脂製容器では、以下の問題があった。即ち、上述した樹脂製容器では、底部の未延伸部である底部の中心に、プリフォーム品の成形時に形成されるゲート痕が位置することとなる。このため、樹脂製容器は、微用圧ボトルの底部の形状をペタロイド形状としても、ゲート痕付近の落下強度が低く、当該部位から樹脂製容器の加圧又は落下時に割れが発生する虞がある。
例えば、落下強度を向上させるために、目付け量や肉厚を増大させることも考えられるが、製造コスト等が増大する、という問題もある。
そこで本発明は、落下強度を向上させることが可能な樹脂製容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の樹脂製容器は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、プリフォーム品を延伸ブロー成形することで成形され、胴部の端部に自立可能な底部が形成された樹脂製容器であって、前記底部は、その中心側に設けられた平面状の平面部と、前記平面部に連続して設けられ、前記胴部の内部側に向かって湾曲する凸状曲面部と、前記凸状曲面部に連続して設けられ、前記胴部内部側に突出するとともに、前記凸状曲面部と連続する環状リブと、前記環状リブに連続して設けられた複数の脚部と、を備える。
本発明によれば、落下強度を向上させることが可能な樹脂製容器を提供することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る樹脂製容器の構成を示す側面図。 同樹脂製容器の構成を示す底面図。 同樹脂製容器の要部構成を示す断面図。 同樹脂製容器の要部構成を拡大して示す断面図。 同樹脂製容器の要部構成の構成を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態に関わる樹脂製容器1の構成を、図1乃至図5を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る樹脂製容器1の構成を示す側面図、図2は樹脂製容器1の底部15の構成を示す底面図、図3は底部15の構成を示す断面図、図4は底部15の要部構成、具体的には平面部21、凸状曲面部22及び環状リブ23の構成を拡大して示す断面図、図5は底部15の構成、具体的には、底部15の各部位での肉厚及び延伸倍率を示す説明図である。
樹脂製容器1は、その内部に内容物として無炭酸飲料等の液体を充填後ヘッドスペース内に不活性ガスを充填した微陽圧ボトルである。樹脂製容器1は、0.01MPa〜0.1MPa程度の内圧に保たれている。樹脂製容器1は、例えば500mlボトルとした場合の目付け量が10〜20gに形成されている。
樹脂製容器1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)により溶融成形された有底パリソン又は開放パリソンと呼ばれる有底円筒状のプリフォーム品を加熱後に延伸ブロー成形することで形成される。この延伸ブロー成形は、樹脂製容器1の形状に形成された金型の内部に、当該樹脂製容器1の軸心方向の長さよりも短いプリフォーム品を配置して加熱する。次に、延伸ロッドで軸心方向にプリフォーム品を延伸させた後、当該延伸させたプリフォーム品を径方向に延伸ブローを行う成形方法である。なお、プリフォーム品は、その肉厚が例えば2.0mmに成形され、その底部にプリフォーム品成形時のゲート痕を有している。
図1に示すように、樹脂製容器1は、口部11と、口部11から連続する首部12と、首部12に連続し、漸次拡口する肩部13と、肩部13と連続する胴部14と、胴部14に連続する底部15とが一体に成形されている。樹脂製容器1は、各部位により異なる径に形成された有底円筒状に形成されている。
口部11は、内容物を注入及び注出可能に形成される。口部11は、その外周面に、雄螺子部11aが形成され、口部11の開口を閉塞するキャップを締結可能に形成されている。首部12は、その外周上に設けられフランジ状に突出するネックリング12aを備えている。
肩部13は、首部12から胴部14へと滑らかに連続するように、首部12から胴部14へ向かって漸次その径が大形に形成されている。胴部14は、略同一径又は一部が縮径する円筒状に形成されている。胴部14は、肉厚0.1〜0.2mmの薄肉に形成される。胴部14は、その一部に横荷重強度等を向上させる凹凸、例えば、内側に窪む凹部14aを複数有している。
図1及び図2に示すように底部15は、樹脂製容器1を自立可能な所謂ペタロイド形状に形成される。図1乃至図4に示すように、底部15は、その中心から所定の範囲に設けられた平面部21と、平面部21の外周側に設けられ、円環状の曲面に湾曲する凸状曲面部22と、凸状曲面部22の外周側に設けられた環状に突起する環状リブ23と、環状リブ23に連続して複数設けられた脚部24と、を備えている。換言すると、底部15は、平面部21及び脚部24が凸状曲面部22及び環状リブ23を介して連続する。このような底部15は、平面部21から脚部24に向かって、さらに言えばその中心から外径側に向かってプリフォーム品からの延伸倍率が漸次大となる。
図4に示すように、平面部21は、その略中心Cに、プリフォーム品の成形時のゲート痕21aを有する。なお、平面部21の中心Cは、樹脂製容器1の軸心と同心である。平面部21は、延伸ブロー成形時のゲート痕21aの位置ずれがあっても当該ゲート痕21aが配置可能に、例えばゲート径(ゲート痕21aの径)の1.2〜2.0倍の径に形成される。例えば、平面部21は、樹脂製容器1の中心からφ10mmまで設けられる。図3及び図4に示すように、平面部21は、プリフォーム品からの延伸倍率が1〜1.5倍程度で成形された、所謂未延伸部P1である。
凸状曲面部22は、平面部21と環状リブ23とを胴部14側に突出する曲面で連続させる。具体的には、図4に示すように、凸状曲面部22は、平面部21及び環状リブ23の周縁を平面22Aで連続させた場合よりも樹脂製容器1の内部方向に湾曲する曲面である。
環状リブ23は、凸状曲面部22及び脚部24と連続して設けられ、樹脂製容器1の内部方向に突出する環状のリブである。図4に示すように、環状リブ23は、その凸状曲面部22及び脚部24と連続する稜部が曲面23aに形成されている。換言すると、環状リブ23は、凸状曲面部22及び脚部24と、曲面23aを介して連続する。
なお、環状リブ23は、その端部から頂部までの突出する高さが、凸状曲面部22の端部から頂部までの高さよりも高く形成されている。また、環状リブ23は、凸状曲面部22の幅よりも短い幅に形成されている。
このような環状リブ23は、例えば、延伸ブロー成形において延伸ロッドでプリフォーム品をその軸心方向の延伸を行う際に、延伸ロッドと接触し、底部軸心のため延伸不足となる延伸ロッドの周辺部位に設けられる。なお、底部15の延伸ロッドと接触する部位は、底部15の中心からφ10mm以内の部位である。また、延伸ロッド径は10mm〜12mmに形成されている。環状リブ23は、例えば、底部15の中心から最外径の15%〜45%の位置に設けられる。
凸状曲面部22及び環状リブ23は、例えば、樹脂製容器1の中心からφ10mm〜30mmの範囲に設けられる。凸状曲面部22及び環状リブ23は、プリフォーム品からの延伸倍率が、1.5〜3倍程度で形成されている。図3に示すように、これら凸状曲面部22及び環状リブ23は、所謂微延伸部P2である。
脚部24は、環状リブ23と連続して接地方向に複数突出するとともに、樹脂製容器1の中心に等間隔で複数配置される。例えば、本実施形態においては、図2に示すように、脚部24は7つ設けられる。また、複数の脚部24は、隣り合う脚部24間が口部11方向に窪む谷部25により連続する。
脚部24は、樹脂製容器1の中心からφ30mmの位置から胴部14の下端までの範囲に設けられる。脚部24は、プリフォーム品からの延伸倍率が、3〜8倍程度で形成される。この脚部24は、図3に示すように、所謂延伸部P3である。なお、延伸部P3は、谷部25も含まれる。
また、図5に、本実施形態の樹脂製容器1の一実施例として、本実施形態の樹脂製容器1の底部15の樹脂製容器1の中心から所定の位置での肉厚、プリフォーム品の肉厚、及び、各延伸倍率を示す。
なお、図5中、延伸倍率とは、底部15の所定の位置での肉厚に対するプリフォーム品の肉厚の比率、換言すると、成形によりプリフォーム品が延伸した倍率であり、延伸倍率が1倍より大きい場合にプリフォーム品から延伸していることを示す。
底部15は、当該中心からφ10mmの位置における肉厚が1.63mmに成形されている。なお、プリフォーム品の肉厚が2.0mmであることから、φ10mmの位置における延伸倍率は、1.23倍である。
底部15は、当該中心からφ20mmの位置における肉厚が1.00mmに形成されている。なお、プリフォーム品の肉厚が2.0mmであることから、φ20mmの位置における延伸倍率は、2.00倍である。
底部15は、当該中心からφ30mmの位置における肉厚が0.75mmに形成されている。なお、プリフォーム品の肉厚が2.0mmであることから、φ30mmの位置における延伸倍率は、2.67倍である。
底部15は、当該中心からφ40mmの位置における肉厚が0.35mmに形成されている。なお、プリフォーム品の肉厚が2.0mmであることから、φ40mmの位置における延伸倍率は、5.71倍である。
次に、本実施の形態の樹脂製容器1の評価方法の一である落下試験について、以下説明する。なお、当該落下試験において、上述の樹脂製容器1を、以下に示す比較例1乃至比較例3と比較する。
(比較例1)比較例1として、その底部に樹脂製容器1と同構成の平面部21及び環状リブ23を有し、これら平面部21及び環状リブ23を、樹脂製容器1の外部方向に湾曲する曲面、換言すると凸状曲面部22とは反対の方向に窪む曲面で連続させた樹脂製容器S1を用いた。なお、樹脂製容器S1は、その底部の形状以外の構成は、樹脂製容器1と同一構成とした。
(比較例2)比較例2として、その底部に樹脂製容器1と同構成の平面部21及び凸状曲面部22を有し、凸状曲面部22により平面部21及び脚部24を連続させ、環状リブ23を有さない樹脂製容器S2を用いた。なお、樹脂製容器S2の底部の形状以外の構成は、樹脂製容器1と同一構成とした。
(比較例3)比較例3として、その底部に樹脂製容器1と同構成の凸状曲面部22及び環状リブ23を有し、底部の中心側の未延伸部P1が、樹脂製容器1内部方向に湾曲する凸状曲面とした樹脂製容器S3を用いた。なお、樹脂製容器S3は、その底部の形状以外の構成は、樹脂製容器1と同一構成とした。
次に、落下試験の詳細な条件及び評価方法について説明する。
落下試験は、コンクリート床面上に、2mの高さから、樹脂製容器1,S1,S2,S3を、それぞれ正立状態及び横倒し状態でそれぞれ10本、計20本落下させる。なお、正立状態とは、樹脂製容器1の底部15及びS1,S2,S3の底部をコンクリート床面に対向させた状態である。
また、横倒し状態とは、樹脂製容器1,S1,S2,S3の軸心方向をコンクリート床面に対して略平行とし、樹脂製容器1,S1,S2,S3の側面をコンクリート床面に対向させた状態である。
落下後、目視によりクラック等の破損、重量測定による内容液の漏れ、及び、蝕圧試験による内圧低下の有無を確認することで評価した。なお、蝕圧試験とは、以下の通り内容物を充填後に加圧した樹脂製容器1,S1,S2,S3の外面中央部(図1中、触圧部位)を非破壊式缶内圧計DSR−100(CTC社製)を用いて挟み、落下試験の前後の内部の圧力を計測する方法である。
また、樹脂製容器1,S1,S2,S3は、それぞれヘッドスペースに25mlの気体用の空間を有し、液体を500ml充填可能な500mlボトルを用いる。また、樹脂製容器1,S1,S2,S3は、その内部に内容物として30℃の水500mlを充填し、ゴム栓でキャッピングを行い、ゴム栓からシリンジで内圧100±10kPaに加圧した。なお、ゴム栓は、天然ゴムにより成形された硬度50のものを用いた。また、樹脂製容器1の内圧は、内圧測定器として非破壊式缶内圧計DSR−100(CTC社製)を用いて測定した。
このような条件で落下試験を行った結果を以下に示す。
樹脂製容器1は、落下試験を行った20本中、破損本数は0本であった。樹脂製容器1は、内容物の漏れが発生しなかった。樹脂製容器1は、蝕圧試験の結果、101kPaとなり、内圧の低下が見られなかった。
樹脂製容器S1は、落下試験を行った20本中、破損本数は9本であった。なお、破損箇所は、主として底部の平面部21と凹状曲面部との連続部(つなぎ部)であった。樹脂製容器S1は、前述の破損した9本から内容物の漏れが発生した。樹脂製容器S1は、蝕圧試験の結果、破損していない11本中11本の圧力が98kPa〜105kPaとなり、内圧の低下が見られなかった。
樹脂製容器S2は、落下試験を行った20本中、破損本数は3本であった。なお、破損箇所は、主として底部の凸状曲面部22と脚部24との連続部であった。樹脂製容器S2は、前述の破損した3本から内容物の漏れが発生した。樹脂製容器S2は、蝕圧試験の結果、破損していない17本中17本の圧力が97kPa〜108kPaとなり、内圧の低下が見られなかった。
樹脂製容器S3は、落下試験を行った20本中、破損本数は5本であった。なお、破損箇所は、底部の未延伸部P1であった。樹脂製容器S3は、前述の破損した5本から内容物の漏れが発生した。樹脂製容器S3は、蝕圧試験の結果、破損していない15本中15本の圧力が95kPa〜102kPaとなり、内圧の低下が見られなかった。
このように構成された樹脂製容器1は、底部15の未延伸部P1である平面部21の周囲に、応力が集中する屈曲部分を設けないように、平面よりも樹脂製容器1の内部方向へ湾曲する凸状曲面部22を設けることで、平面部21周囲に応力が集中することを防止できる。また、所定以上の荷重が印加されると、平面部21が例えば太鼓等のように撓むことで、印加された荷重を吸収又は分散させることが可能となり、底部15の破損を防止することが可能となる。
また、環状リブ23が内周方向及び外周方向に曲面により凸状曲面部22及び脚部24に連続しているため、応力が集中することなく伸縮可能となる。このように、樹脂製容器1は、印加された荷重を環状リブ23が吸収又は分散することで、底部15の破損を防止することが可能となる。
なお、比較例1である樹脂製容器S1の破損の要因の一としては、未延伸部P1の周囲が凹状曲面部であることから、未延伸部の近傍部位においては剛性がなく、応力が集中する屈曲部位が存在するためである。
比較例2である樹脂製容器S2の破損の要因の一としては、微延伸部に応力が集中することにより破損するためである。比較例3である樹脂製容器S3の破損の要因の一としては、未延伸部が変形することにより破損するためである。
このように構成された樹脂製容器1によれば、底部15の未延伸部P1を平面部21とし、延伸部P3である脚部24と、凸状曲面部22及び環状リブ23の微延伸部P2で連続させることで、未延伸部P1の変形を防止し、微延伸部P2で応力を吸収及び分散させることが可能となる。このため、樹脂製容器1は、底部15の落下強度を向上させることが可能となる。
また、樹脂製容器1は、平面部21をゲート径よりも大径とすることで、プリフォーム品の成形時にゲート痕21aの位置ずれが発生しても、ゲート痕21aを平面部21(未延伸部P1)に配置することが可能となる。即ち、微延伸部P2へゲート痕21aが位置することを防止できる。このため、ゲート痕21aの変形(延伸)を極力防止することが可能となり、ゲート痕21aの変形による応力集中部の発生を防止し、落下強度の低下を防止することが可能となる。
上述したように本実施形態に係る樹脂製容器1によれば、落下強度を向上させることが可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。上述した例では、樹脂製容器1は、500mlボトルを用いた例を説明したがこれに限定されない。例えば、樹脂製容器1は、450mlボトルであってもよく、他の内容積のものであってもよい。また、上述した例では、口部11及び首部12について説明したが、これら口部11及び首部12は、プリフォーム品を成形後に、さらに加熱し、ポリエチレンテレフタレートを結晶化させても良い。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…樹脂製容器、11…口部、11a…雄螺子部、12…首部、12a…ネックリング、13…肩部、14…胴部、14a…凹部、15…底部、21…平面部、22…凸状曲面部、23…環状リブ、24…脚部、25…谷部、P1…未延伸部、P2…微延伸部、P3…延伸部。

Claims (6)

  1. プリフォーム品を延伸ブロー成形することで成形され、胴部の端部に自立可能な底部が形成された樹脂製容器であって、
    前記底部は、
    その中心側に設けられた平面部と、
    前記平面部に連続して設けられ、前記胴部の内部側に向かって湾曲する凸状曲面部と、
    前記凸状曲面部に連続して設けられ、前記胴部内部側に突出するとともに、前記凸状曲面部と連続する環状リブと、
    前記環状リブに連続して設けられた複数の脚部と、
    を備えることを特徴とする樹脂製容器。
  2. 前記環状リブは、前記凸状曲面部及び前記脚部と曲面で連続することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製容器。
  3. 前記底部は、前記平面部から前記脚部に向かって、前記プリフォーム品からの延伸倍率が漸次大となることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製容器。
  4. 前記平面部は、前記プリフォーム品からの延伸倍率が1〜1.5倍であり、
    前記凸状曲面部及び前記環状リブは、前記延伸倍率が1.5〜3倍であり、
    前記脚部は、前記延伸倍率が3〜8倍であることを特徴とする請求項3に記載の樹脂製容器。
  5. 前記プリフォーム品は、その成形時に形成されるゲート痕を有し、
    前記平面部は、前記ゲート痕が位置することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製容器。
  6. 前記環状リブは、前記プリフォーム品の前記延伸ブロー成形時に前記プリフォーム品を延伸させる延伸ロッドが当接する範囲に設けられることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製容器。
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