JP2013075581A - 車両、冷却装置、および冷却方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両は、ユーザが乗車する乗車空間と、圧縮空気を貯蔵可能なタンクと、乗車空間に対してタンクに貯蔵された圧縮空気を放出させる制御部と、を有する。タンクから漏れた圧縮空気が、乗車空間のユーザに対して作用し難い。
【選択図】図1
Description
特に、車両が炎天下に置かれたような状況では、乗車空間が熱せられており、乗車空間が冷却されるまで、ユーザは、暑い乗車空間に耐えなければならない。
特許文献7は、排出ガスの圧力や熱を利用した発電・空気冷却システムを開示する。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、圧縮空気の適切な貯蔵が可能な冷却装置を提供することを目的としている。
乗車空間は、乗車空間へ放出された圧縮空気により冷却される。
その結果、本発明では、車内を直ちに冷却できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る冷却装置10を用いた、自動車1の部分透視の側面図である。
車体2の中央部には、ユーザが乗り込む乗車空間3を有する。
乗車空間3内には、ユーザが着座する座席4が2列で設けられている。
車体2の乗車空間3の側面には、ユーザが乗車するために開閉するドアパネル5が設けられている。
ドアパネル5の上部には、ウィンドウガラス6が上下移動可能に設けられている。
ユーザは、ドアパネル5を開閉して乗車して座席4に座ることができる。
ユーザは、ドアパネル5の内面に設けられた開閉スイッチを操作してウィンドウガラス6を開閉することができる。
このような乗車空間3では、たとえば夏の暑い日射などで室温が大幅に上昇する。また、ハンドル、座席4などの内装品の表面温度も上昇し、ユーザにとって乗車空間3を急激に冷却する必要が生じる。
一般的な自動車1では、乗車したユーザがイグニッションキーを操作してエンジンを始動し、空気調和装置を起動し、これに伴ってコンプレッサを駆動することで空気調和装置の冷却サイクルが始動することにより、乗車空間3の空気が冷却される。
しかしながら、このように空気調和装置を用いて乗車空間3を冷却する場合、熱交換器を利用して乗車空間3の空気を直接に冷却するため、ユーザが乗車してから乗車空間3が冷却されるまでに時間がかかる。
そこで、本実施形態では、乗車しようとするユーザが乗車する前に、圧縮空気を乗車空間へ放出することで乗車空間を急激に冷却する冷却装置10を用いる。
図2の冷却装置10は、図1の乗車空間3に対して圧縮空気を放出することにより、乗車空間3を冷却するものである。
冷却装置10は、コンプレッサ11、吸気ダクト12、吸気弁13、タンク14、排気ダクト15、排気弁16、およびコントローラ17を有する。
冷却装置10は、タンク14の圧縮空気の圧力を検出する圧力センサ20を有する。
コンプレッサ11には、容積型ポンプを使用するとよい。容積型ポンプには、たとえばピストンポンプ、ダイヤフラムポンプ、スクロールポンプ、ロータリポンプ、スライドベーンポンプがある。
車体2の走行中に動作させる場合、車体2での使用実績から、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプ、スクロールポンプなどの信頼性が高い。
数MPa以上の圧力の圧縮空気を生成する場合には、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプが好適である。
また、本実施形態の冷却装置10は、圧縮した空気を直接に乗車空間3へ放出する。乗車空間3の汚染を抑制するため、コンプレッサ11には、オイルレスタイプのものを使用するのが望ましい。冷却装置10の圧縮空気をそのまま乗車空間3へ放出するのではなく、圧縮空気の冷気を熱交換器によりたとえば外気などの別の空気に伝えて乗車空間3へ供給してよい。
本実施形態では、吸気口18は、乗車空間3外のエンジンルームに設けられている。
乗車空間3外の外気を吸引する場合、コンプレッサ11は、走行速度に応じて吸引能力を調整しても、停車中に吸引するようにしてもよい。外気の気圧の変動などにより、コンプレッサ11に過度な負荷が作用し難くなる。
乗車空間3内の内気を吸引する場合、乗車空間3の気圧が下がる。このため、たとえば自動車1に搭載された空気調和装置を外気導入モードに設定した状態で、コンプレッサ11が吸引すればよい。内気は、一般的に空気調和装置により温度および湿度が調整される。内気は、外気よりも、タンク14に貯蔵する空気中の湿気を抑制し、当該空気を乗車空間3へ再放出した後の冷却効果および湿度上昇の抑制効果を期待できる。
また、冷却装置10のコンプレッサ11は、車両に搭載されている空気調和装置のコンプレッサと一体化してもよい。
コンプレッサ11により圧縮された空気は、吸気ダクト12を通じてタンク14へ供給される。
吸気弁13が開状態である場合、コンプレッサ11により圧縮された空気はタンク14へ供給される。
吸気弁13が閉状態である場合、吸気ダクト12が遮断され、コンプレッサ11からタンク14への圧縮空気の供給が停止する。タンク14側からコンプレッサ11へ圧縮空気が逆流しない。
タンク14は、たとえばステンレスなどの金属製、強化プラスチック製でよい。これらの素材によるタンク14は、高い圧力で圧縮空気を貯蔵できる。
例えば乗車空間の容積が4000Lの車両に対し、40Lのタンクに100気圧で圧縮空気を保存し、制御部が乗車空間に室温より低い乗車空間の容積に等しい程度の圧縮空気を放出することで、乗車空間内の高い室温の空気を車室外に押し出し、膨張することで冷却された圧縮空気が乗車空間の空気と入れ替わることで乗車空間の室温を下げることができる。そのため、タンク14の容量および形状に特段の制限はないが、好適にはタンクの容量は乗車空間の容積と同じかそれ以上としてよい。また、乗車空間の空気と膨張した圧縮空気が入れ替わるのではなく、乗車空間の容積よりも少ない圧縮空気を乗車空間に放出することで乗車空間の高い室温を低減してもよい。タンク14の容量が大きいほど、大量の圧縮空気を蓄積できる。
本実施形態では、乗車空間3に乗車して着座したユーザに対して、タンク14から漏れた圧縮空気が作用し難くなるように制限された容量で設ける。たとえば、真夏において乗車空間3の室温を適温に下げるために必要となる圧縮空気の貯蔵量より、少ない量を貯蔵可能な容量とする。
本実施形態では、吸気ダクト12と排気ダクト15の接続部に開閉弁22が固定され、この開閉弁22に対してタンク14が着脱可能に接続される。タンク14は、たとえばその接続口23と開閉弁22とをねじ構造とすることにより、着脱可能になる。タンク14の接続口23と開閉弁22との間には、Oリングを噛ませればよい。
タンク14が着脱可能である場合、タンク14を交換できる。予め圧縮空気を封入したタンク14を取り付けることにより、コンプレッサ11を用いることなく、圧縮空気を乗車空間3へ放出することが可能になる。タンク14に圧縮空気とともにアロマオイルや芳香剤を同時封入することにより、車内の消臭効果を期待できる。
開閉弁22は、コントローラ17により開閉制御可能である。
開閉弁22が開状態である場合、タンク14は、吸気ダクト12および排気ダクト15と連通する。
開閉弁22が閉状態である場合、タンク14は、吸気ダクト12および排気ダクト15から分離される。タンク14の圧縮空気は、開閉弁22により、タンク14内に留まる。
自動車1等に要求される安全基準などに基づいて、適切な箇所に設置すればよい。
図1では、タンク14は、乗車空間3に設けられている。詳しくは、タンク14は、ダッシュボード8内の上部に、上向きで設けられる。
タンク14をダッシュボード8内の上部に配置することにより、冷却装置10の吸気ダクト12および排気ダクト15を、空気調和装置のダクトと同様に引き回せる。車体2の製造作業が容易である。
タンク14は、ダッシュボード8内に配置されているので、直射日光が当たらない。高温となり難い。この他にも、タンク14をグローブボックス内に設置しても同様の効果が期待できる。この場合、グローブボックスをタンク14とユーザとの隔壁として利用しつつ、助手席においてタンク14を容易に交換である。
タンク14は、車体2のカーゴスペース、またはエンジンルームに設置してよい。
タンク14から排気された圧縮空気は、排気ダクト15を通じて自動車1の乗車空間3へ供給される。
排気ダクト15の排気口19は、乗車空間3に設けられる。排気口19は、ノズル形状でよい。排気口19をノズル形状とすることで、排気ダクト15内で圧力を保ったまま圧縮空気を乗車空間3へ吐出できる。
排気口19の配置、向き、個数には特段の制限はない。空気調和装置の排気口を利用してよい。
ただし、圧縮された空気には、それが膨張することにより気温を下げる効果があるだけでなく、それを吹き付けた物体の表面温度を下げる効果がある。このため、シート、ハンドル、ダッシュボード8などの高温となる箇所またはユーザが直接接触する箇所に対して、圧縮空気を直接吹き付けることができる位置、向きで、排気口19を設けるとよい。たとえばピラー、ルーフなどに下向きに排気口19を設ければよい。
図1では、複数の排気口19の一部は、ルーフに下向きに設けられ、圧縮空気を座席4に吹き付けるように配置されている。また、複数の排気口19の残部は、座席4内に上向きに設けられ、圧縮空気を座席4から乗車空間3に吹き出すように配置されている。
排気弁16が閉状態である場合、排気ダクト15が遮断され、タンク14内の圧縮空気はタンク14内に留まり貯蔵される。コンプレッサ11の動作中に排気弁16を閉じることにより、タンク14内の空気圧が高まる。
排気弁16が開状態である場合、タンク14に貯蔵された圧縮空気は、乗車空間3へ放出される。
冷却装置10は、コンプレッサ11で空気を圧縮し、圧縮した空気をタンク14に貯蔵し、タンク14に貯蔵した圧縮空気を乗車空間3へ放出する。乗車空間3へ放出された圧縮空気は、乗車空間3で膨張し、この膨張の際の吸熱効果により、乗車空間3内の空気を冷却する。また、圧縮空気が吹き付けられた箇所は、冷却される。
なお、コントローラ17は、圧縮空気を貯蔵するタンク14をヒータにより加熱したり又はサーミスタにより冷却したりしてよい。これにより、圧縮空気の放出前温度を調整し、圧縮空気を放出した後の乗車空間3の室温を調整するができる。
コントローラ17は、制御プログラムを記憶するメモリと、制御プログラムを実行する中央処理装置とを有する。コントローラ17は、独立したコントローラ17でよいが、自動車1のエンジン7を制御するECU(Engine Control Unit)の一部として実現されても、空気調和装置のコントローラに実現されてもよい。
コントローラ17には、制御の処理または判断に使用する各種の情報を得るために、車両の走行制御信号、各種の検出信号が入力される。このような信号としては、たとえば、イグニッションキーの状態の検出信号、エンジン7の起動信号若しくは停止信号、速度パルス信号、ブレーキの操作信号、リモートコントロール開閉キーの検出信号、ドアパネル5のロック開錠信号若しくは施錠信号がある。この他にも、たとえば、外気温センサ、内気温センサ若しくは日照センサの検出信号がある。
なお、コントローラ17は、時刻や時間を計測するタイマ、携帯電話機などと通信する無線通信部などを備えてよい。
図3は、図2の冷却装置10の冷却プロセスの全体を示すフローチャートである。
コントローラ17は、たとえばユーザが乗車し、エンジン7が起動されている、ユーザの乗車期間中に、空気の圧縮工程を実行する(ステップST1)。
なお、コンプレッサ11がバッテリにより駆動される場合、コントローラ17は、たとえばユーザが降車する時、または降車した後に、空気の圧縮工程を実行することもできる。
圧縮工程において、コントローラ17は、開閉弁22および吸気弁13を開き、排気弁16を閉じた状態で、コンプレッサ11を動作させて、タンク14へ圧縮した空気を供給する。コントローラ17は、電磁クラッチ21を閉じる。
コントローラ17は、タンク14の圧力を検出する圧力センサ20の検出信号や、メモリに記憶されている冷却装置10のサイクルを示すフラグに基づいて、タンク14の圧縮空気の有無を判断し、圧縮空気が貯蔵されていない場合にコンプレッサ11を動作させるようにしてよい。
これにより、吸気弁13、排気弁16および開閉弁22がすべて閉じた状態になり、タンク14には、基準値以上の略一定の圧力の圧縮空気が貯蔵される(貯蔵工程、ステップST2)。
なお、タンク14への圧縮空気の貯蔵を停止する所定の基準圧力は、大気圧より高ければよく、たとえば数Mpaである。
ところで、空気は圧縮されることにより発熱する。
タンク14に収容された圧縮空気は、圧縮完了後にタンク14とともに冷却される。
たとえばタンク14が断熱構造でない場合、圧縮空気の温度は、タンク14の外気温と同じ温度まで冷却される。
タンク14が乗車空間3に設置されているので、貯蔵工程での冷却により、タンク14の圧縮空気も乗車空間3の温度になる。
よって、このタンク14に圧縮空気を供給した後の貯蔵工程において、タンク14内の圧縮空気の温度は、たとえば常温に冷却される。
コントローラ17は、たとえばユーザが乗車する時、乗車した後、または乗車しそうな直前に、放出工程を実行する。
放出工程において、コントローラ17は、吸気弁13を閉じたまま、開閉弁22および排気弁16を開く。
これにより、タンク14に蓄積されていた圧縮空気は、排気ノズルを通じて乗車空間3へ排気される。
圧縮空気は、乗車空間3内で膨張し、膨張に伴う吸熱反応により乗車空間3の室温を低下させる。
なお、この放出工程において、乗車空間3の圧力上昇を抑制するために、コントローラ17は、ウィンドウガラス6を開ける制御を併せて実行してよい。あるいは、コントローラ17は、空気調和装置を外気導入モードに併せて制御してよい。コントローラ17は、このように乗車空間3に通気口が設けられた状態で圧縮空気の放出を開始すればよい。コントローラ17は、ウィンドウガラス6やドアパネル5が開けられたことを検出して、圧縮空気の放出を開始してよい。
これにより、放出後の乗車空間3の室温は、放出前と比べて低下する。
冷却装置10は、乗車空間3を冷却できる。
コントローラ17が冷却サイクルを繰り返し実行することにより、乗車空間3を複数回にわたって冷却できる。
また、本実施形態の冷却装置10では、空気を圧縮したら直ちに乗車空間3へ放出するのではなく、貯蔵工程を経ている。
この貯蔵工程での放熱期間を経ることにより、圧縮空気の温度は、圧縮完了時の温度より低下し、たとえば常温になる。
低温化した圧縮空気を乗車空間3へ放出することにより、圧縮直後の高温の圧縮空気を放出する場合に比べて、より多くの室温低下を期待できる。
乗車空間3は、ユーザが乗車する空間であり、高い安全性がある。タンク14を安全な場所に保管できる。
乗車空間3にタンク14を設置しているので、タンク14から各排気口19までの距離を短くできる。排気ダクト15は、短くなる。
乗車空間3にタンク14を設置し、ユーザ乗車中に圧縮工程を実行するので、圧縮された空気の熱により乗車空間3を暖めることができる。
冷却装置10を暖房に利用できる。
乗車空間3にタンク14を設置しているので、たとえば空気調和装置により室温が制御されている環境下で、発熱したタンク14および圧縮空気を冷却できる。次回の放出工程において冷却された圧縮空気を乗車空間3へ放出することにより、乗車空間3を好適に冷却できる。
また、タンク14は、乗車空間3において、ダッシュボード8内に配置される。タンク14から漏れた圧縮空気は、乗車空間3に乗車したユーザに対して、直接に当たらない。
よって、タンク14から漏れた圧縮空気は、乗車空間3のユーザに対して作用し難い。
仮にタンク14が破損してタンク14内の圧縮空気が一気に乗車空間3へ放出されることがあったとしても、ユーザに作用し難い。
第1実施形態は、圧縮空気を用いて乗車空間3を冷却する冷却装置10の、基本的な構成および動作の例である。
第2実施形態は、第1実施形態の冷却装置10の圧縮工程を改良した例である。
第2実施形態での車両および冷却装置10の基本的な構成および動作は、第1実施形態のものと同様である。
以下、相違点について説明する。
タンク14は、ダッシュボード8内の上部に、車体2の左右方向に延在して設けられる。
また、タンク14の接続口23と開閉弁22とは、ダッシュボード8内で左右方向に並べて配置される。
また、タンク14からの圧縮空気の漏れ出しは、通常は、タンク14の接続口23と開閉弁22との接続箇所からとなると考えられるが、このように漏れ出した圧縮空気は、ダッシュボード8内に一次放出される。よって、タンク14から漏れた圧縮空気が、乗車したユーザに対して直接に作用しなくなる。
仮にタンク14が破損してタンク14内の圧縮空気が一気に乗車空間3へ放出されることがあったとしても、ユーザに作用し難い。
第3実施形態は、第1実施形態の冷却装置10の圧縮工程を改良した例である。
第3実施形態での車両および冷却装置10の基本的な構成および動作は、第1実施形態のものと同様である。
以下、相違点について説明する。
タンク14は、ダッシュボード8内の下部に、タンク14の接続口23が座席4の座面より下側となる位置で、下向きに設けられる。
また、タンク14からの圧縮空気の漏れ出しは、通常は、タンク14の接続口23と開閉弁22との接続箇所からとなると考えられるが、このように漏れ出した圧縮空気は、ダッシュボード8内に一次放出される。さらに、乗車したユーザの足元から、ユーザが乗車している空間へ広がる。よって、タンク14から漏れた圧縮空気が、乗車したユーザに対して直接に作用しなくなる。
仮にタンク14が破損してタンク14内の圧縮空気が一気に乗車空間3へ放出されることがあったとしても、ユーザに作用し難い。
この他にもたとえば、冷却装置10は、バス、電車などのその他の車両に搭載されてよい。
冷却装置10は、車両から分離された単独の装置として形成されてよい。
コンプレッサ11の駆動源に電動モータを使用することで、冷却装置10は、エンジン7の駆動力を動力源とすることなく圧縮工程を実施できる。電動コンプレッサを用いる冷却装置10は、車両のバッテリ、太陽光発電パネル、家庭用電源の電力により動作できる。
持ち運び可能な冷却装置10とすることで、複数の車両の冷却に使用できる。非常用の冷却装置10としても利用できる。
自動車1などの車両は、一般的に、コンプレッサ、コンデンサ、レシーバ、エキスパンションバルブ、エバボレータで冷媒を循環し、ブロアファンにより乗車空間3の空気をエバボレータへ吹き付けて冷却する空気調和装置を有する。
この他にもたとえば、自動車1などの車両の乗車空間3は、冷却装置10および空気調和装置により冷却されてよい。
たとえば冷却装置10で初期冷却した後に、空気調和装置で所望の温度に冷却すればよい。
これにより、乗車空間3は、空気調和装置だけで乗車空間3を冷却する場合に比べて、確実に短時間で冷却される。
なお、このような冷却装置10と空気調和装置とによる協働の冷却動作は、これらのコントローラが別々である場合には、たとえば冷却装置10から空気調和装置へ起動信号を送信することにより実現できる。
コントローラが共通化されている場合には、冷却装置10の制御プログラムから空気調和装置の制御プログラムに対して、フラグなどによるプログラム間通信により通信させることにより実現できる。
3…乗車空間
7…エンジン
8…ダッシュボード
10…冷却装置
11…コンプレッサ
14…タンク
17…コントローラ(制御部)
23…接続口
Claims (8)
- ユーザが乗車する乗車空間と、
圧縮空気を貯蔵可能なタンクと、
前記乗車空間に対して前記タンクに貯蔵された圧縮空気を放出させる制御部と、
を有し、
前記タンクから漏れた圧縮空気が、前記乗車空間のユーザに対して作用し難い
車両。 - 前記タンクは、
前記乗車空間に、漏れた圧縮空気がユーザに作用し難くなるように制限された容量で設けられる
請求項1記載の車両。 - 前記タンクは、
前記乗車空間に、漏れた圧縮空気がユーザに対して直接に作用しない位置に設けられる
請求項1または2記載の車両。 - 前記タンクは、
前記乗車空間に、漏れた圧縮空気がユーザに対して直接に作用しない向きで設けられる
請求項1から3のいずれか一項記載の車両。 - 前記タンクは、
前記車両のダッシュボード内に、前記車両の左右方向に沿って設けられる
請求項3記載の車両。 - 前記タンクは、
前記車両のダッシュボード内に、前記タンクの接続口が前記車両の座面より下側となる位置で、下向きに設けられる
請求項4記載の車両。 - ユーザが乗車する車両の乗車空間を冷却する冷却装置であって、
圧縮空気を貯蔵可能なタンクと、
前記乗車空間に対して前記タンクに貯蔵された圧縮空気を放出させる制御部と、
を有し、
前記タンクから漏れた圧縮空気が、前記乗車空間のユーザに対して作用し難い
冷却装置。 - ユーザが乗車する車両の乗車空間を冷却する圧縮空気をタンクに貯蔵する冷却装置の冷却方法であって、
前記タンクは、漏れた圧縮空気が前記乗車空間のユーザに対して作用し難く、
前記タンクに圧縮空気を貯蔵し、
前記タンクに貯蔵された圧縮空気を前記乗車空間へ放出する
冷却方法。
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