JP2013075310A - フォーミングマシン及びスライド駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工ツールによる加圧力のオーバースペックを抑え、生産性を高めることが可能なフォーミングマシン及びスライド駆動装置の提供を目的とする。
【解決手段】フォーミングマシンでは、旋回アームが回転すると、その旋回アームの回転軸J1の回りを周回ピン32が環状溝25Mに沿って回転し、周回ピン32の回転が加工ツールの直動に変換される。そして、加工ツールが上死点から下死点に向かう途中で周回ピン32が半径極小点P1を通過するときに、加工ツールがワークに1次加工を行い、加工ツールが下死点を通過するときに、加工ツールがワークに2次加工を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転体の回転を加工ツールの直動に変換してワークをプレス又は曲げ加工するフォーミングマシン及びそれに用いられるスライド駆動装置に関する。
従来、この種のフォーミングマシンとして、クランク機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなフォーミングマシンでは、加工ツールの加圧力が最も高くなる下死点近傍でのみワークを加工していた。
特開平7−241699号公報(第1図)
ところで、生産性を高めるために、加工ツールが下死点以外の位置で大きな加工反力を受けるような加工を行う場合がある。例えば、本来、2工程に分けて行っていたワークの切断とワークの曲げ加工とを、生産性を高めるために、加工ツールの1ストローク中の1工程で行おうとすると、加工ツールが下死点に向かう途中の位置と下死点の位置とで加工ツールの加圧力を高くすることが求められる。
ところが、上述した従来のフォーミングマシンでは、加工ツールが下死点から外れた位置で高い加圧力を得るために、モータの容量増加で対応していたので、下死点では、加工ツールによる加圧力がオーバースペックになるという問題が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、加工ツールによる加圧力のオーバースペックを抑え、生産性を高めることが可能なフォーミングマシン及びスライド駆動ツールの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るフォーミングマシンは、回転体の回転を直動ガイドに沿った加工ツールの直動に変換してワークを加工するフォーミングマシンであって、回転体に設けられて回転半径方向に延びた線状ガイドと、回転体の回転軸を囲む環状ガイドと、線状ガイドと環状ガイドの両方に係合し、回転体が回転したときに環状ガイドに沿って回転軸の回りに回転するガイドフォロアーと、ガイドフォロアーと加工ツールとに回動可能に連結した連結ロッドとを備え、環状ガイドは、加工ツールが上死点から下死点へ向かう途中でガイドフォロアーと回転軸との間の距離が極小となる半径極小点を有して、ガイドフォロアーが半径極小点に位置したときに加工ツールの加圧力が極大値になるように構成され、加工ツールは、ガイドフォロアーが半径極小点を通過するときと、加工ツールが下死点を通過するときとの少なくとも2度に亘って加圧力がピークとなるようにワークを加工するところに特徴を有する。
請求項2の発明に係るフォーミングマシンは、回転体の回転を直動ガイドに沿った加工ツールの直動に変換してワークを加工するフォーミングマシンであって、回転体に設けられて回転半径方向に延びた線状ガイドと、回転体の回転軸を囲む環状ガイドと、線状ガイドと環状ガイドの両方に係合し、回転体が回転したときに環状ガイドに沿って回転軸の回りに回転するガイドフォロアーと、ガイドフォロアーと加工ツールとに回動可能に連結した連結ロッドとを備え、環状ガイドは、加工ツールが上死点から下死点へ向かう途中でガイドフォロアーと回転軸との間の距離が極小となる半径極小点を有して、ガイドフォロアーが半径極小点に位置したときに加工ツールの加圧力が極大値になるように構成され、ガイドフォロアーが半径極小点を通過するときに加工ツールと協働してワークに1次加工を行う1次加工部と、加工ツールが下死点を通過するときに、加工ツールと協働してワークに2次加工を行う2次加工部とを備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のフォーミングマシンにおいて、1次加工部は、加工ツールの直動方向の前方に位置する加工領域で待機し、加工ツールと協働してワークに1次曲げ加工を行い、1次曲げ加工の完了後、加工領域から退避する第1心金を備え、2次加工部は、加工領域で待機し、加工ツールと協働してワークに2次曲げ加工を行う第2心金を備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2に記載のフォーミングマシンにおいて、1次加工部は、加工ツールと協働してワークを切断する切断ツールを備え、2次加工部は、加工ツールの直動方向の前方に位置する加工領域で待機し、加工ツールと協働してワークに曲げ加工を行う心金を備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1の請求項に記載のフォーミングマシンにおいて、環状ガイドの半径極小点における接線が加工ツールの直動方向と平行であるところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のフォーミングマシンにおいて、環状ガイドは、加工ツールの直動方向に長軸を有する楕円状であるところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載のフォーミングマシンにおいて、楕円の長軸に対する短軸の比の値が、0.6以下であって0.3以上であるところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のうち何れか1の請求項に記載のフォーミングマシンにおいて、ガイドフォロアーを回転体とともに回転体の回転軸方向で挟む板材を設け、線状ガイドは回転体に、環状ガイドは板材に形成された溝又は孔であって、ガイドフォロアーは、溝又は孔に嵌合可能なローラを備えたピンであるところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項8に記載のフォーミングマシンにおいて、回転体を挟んで板材に対峙する他方の板材を設け、線状ガイドは、回転体に形成された孔であって、環状ガイドは、板材と他方の板材とに形成された溝又は孔であって、ガイドフォロアーは、板材及び他方の板材並びに回転体に形成された溝又は孔に嵌合可能なローラを備えているところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至7のうち何れか1の請求項に記載のフォーミングマシンにおいて、回転体と回転軸方向で対向した固定板を備えると共に、回転体と固定板とでガイドフォロアーを挟み、線状ガイドを、回転体に形成されてガイドフォロアーを挟持する1対の線状レールとすると共に、環状ガイドを、固定板からガイドフォロアー側に突出した環状レールとし、ガイドフォロアーの他端部に、環状レールと嵌合可能な挟持体を設けたところに特徴を有する。
請求項11の発明に係るスライド駆動装置は、回転体の回転を直動ガイドに沿ったスライドの直動に変換し、スライドに取り付け可能な加工ツールにてワークを加工可能なスライド駆動装置であって、回転体に設けられて回転半径方向に延びた線状ガイドと、回転体の回転軸を囲む環状ガイドと、線状ガイドと環状ガイドの両方に係合し、回転体が回転したときに環状ガイドに沿って回転軸の回りに回転するガイドフォロアーと、ガイドフォロアーとスライドとに回動可能に連結した連結ロッドとを備え、環状ガイドは、スライドが上死点から下死点へ向かう途中でガイドフォロアーと回転軸との間の距離が極小となる半径極小点を有して、ガイドフォロアーが半径極小点に位置したときに加工ツールの加圧力が極大値になるように構成され、スライドは、ガイドフォロアーが半径極小点を通過するときと、スライドが下死点を通過するときとの少なくとも2度に亘って加圧力がピークとなるように駆動されるところに特徴を有する。
[請求項1,11の発明]
請求項1,11の発明では、回転体が回転すると、その回転軸の回りをガイドフォロアーが環状ガイドに沿って回転し、ガイドフォロアーの回転が加工ツールの直動に変換される。そして、加工ツールが上死点から下死点に向かう途中でガイドフォロアーが半径極小点を通過するときと、加工ツールが下死点を通過するときとの少なくとも2度に亘って加工反力がピークとなる。従って、加工反力がピークとなるときにワークの加工を行うようにすれば、加工ツールの1ストローク中の1工程で少なくとも2度の加工を行うことができ、生産性を高めることができる。ここで、半径極小点ではガイドフォロアーと回転軸との距離が極小となるので、従来のフォーミングマシン又はスライド駆動装置と比較して、下死点以外の位置で加工ツールの加圧力を大きくすることが可能になる。これにより、下死点以外の位置でも、モータの容量を増加せずに、或いは、モータの容量増加を抑えて、ワークに加工を行うことが可能となり、加工ツールによる加圧力のオーバースペックを抑えることができる。
[請求項2〜4の発明]
請求項2の発明では、回転体が回転すると、その回転軸の回りをガイドフォロアーが環状ガイドに沿って回転し、ガイドフォロアーの回転が加工ツールの直動に変換される。そして、加工ツールが上死点から下死点に向かう途中でガイドフォロアーが半径極小点を通過するときに、1次加工部が加工ツールと協働してワークに1次加工を行い、加工ツールが下死点に到達するときに、2次加工部が加工ツールと協働してワークに2次加工を行うので、加工ツールの1ストローク中の1工程で2度の加工を行うことができ、生産性を高めることができる。ここで、半径極小点ではガイドフォロアーと回転軸との距離が極小となるので、従来のフォーミングマシンと比較して、下死点以外の位置で加工ツールの加圧力を大きくすることが可能になる。これにより、モータの容量を増加せずに、或いは、モータの容量増加を抑えて、ワークに1次加工を行うことが可能となり、加工ツールによる加圧力のオーバースペックを抑えることができる。
具体的には、請求項3の発明のように、1次加工部は、加工ツールの直動方向の前方に位置する加工領域で待機し、加工ツールと協働して前記ワークに1次曲げ加工を行い、前記1次曲げ加工の完了後、加工領域から退避する第1心金を備えるようにし、2次加工部は、前記加工領域で待機し、前記加工ツールと協働して前記ワークに2次曲げ加工を行う第2心金を備えるようにすることにより、加工ツールによる加圧力のオーバースペックを抑えることができる。
また、請求項4の発明のように、1次加工部は、加工ツールと協働して前記ワークを切断する切断ツールを備えるようにし、2次加工部は、加工ツールの直動方向の前方に位置する加工領域で待機し、加工ツールと協働してワークに曲げ加工を行う心金を備えるようにすることによっても、加工ツールによる加圧力のオーバースペックを抑えることができる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明では、環状ガイドの半径極小点における接線が加工ツールの直動方向と平行になっているので、半径極小点における接線が加工ツールの直動方向に対して斜めになっている場合よりも、加圧力が大きな状態で加工ツールが移動する範囲を大きくすることができる。
[請求項6,7の発明]
請求項6の発明によれば、ガイドフォロアーをスムーズに移動させることができるので、回転体から加工ツールに伝達される力のロスを抑えることができる。なお、楕円の形状は、請求項7のように、楕円の長軸に対する短軸の比の値が、0.6以下であって0.3以上であることが好ましい。
[請求項8,9の発明]
請求項8,9の発明によれば、線状ガイド及び環状ガイドが溝で構成され、その溝にガイドフォロアーのローラが嵌合するので、ガイドフォロアーをスムーズに移動させることができる。
[請求項10の発明]
請求項10の発明によれば、線状レールにガイドフォロアーが挟持されると共に、ガイドフォロアーが環状ガイドを挟持するので、ガイドフォロアーのがたつきを抑えることができる。
第1実施形態に係るフォーミングマシンの正面図 メインスライド駆動機構の側断面図 図2におけるA−A矢視断面図 (A)周回ピンが環状溝の上端に位置するときのメインスライド駆動機構のA−A矢視断面図、(B)周回ピンが半径極小点に位置するときのメインスライド駆動機構のA−A矢視断面図、(C)周回ピンが環状溝の下端に位置するときのメインスライド駆動機構のA−A矢視断面図 (A)周回ピンが環状溝に沿って回転したときのスライダの推力を表すグラフ、(B)周回ピンが回転軸回りに円運動したときのスライダの推力を表すグラフ 加工ツールがワークを押圧した状態のフォーミングマシンの一部を図2におけるC−C矢視断面で表した正面図 ワークを1次曲げ加工した状態のフォーミングマシンの一部を図2におけるC−C矢視断面で表した正面図 ワークを2次曲げ加工した状態のフォーミングマシンの一部を図2におけるC−C矢視断面で表した正面図 ワークの加工が完了した状態のフォーミングマシンの一部を図2におけるC−C矢視断面で表した正面図 第2実施形態に係るメインスライド駆動機構の側断面図 図10におけるA−A矢視断面図 図10におけるB−B矢視断面図 (A)変形例に係るフォーミングマシンの一部を図2におけるC−C矢視断面で表した正面図、(B)変形例に係るフォーミングマシンの一部を図2におけるC−C矢視断面で表した正面図 (A)変形例に係る環状溝の平面図、(B)変形例に係る環状溝の平面図 変形例に係るメインスライド駆動機構のA−A矢視断面図 変形例に係るメインスライド駆動機構の側断面図 変形例に係るメインスライド駆動機構のA−A矢視断面図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るフォーミングマシン10の正面図である。図2は、フォーミングマシン10の主要部の側断面図で、同図の左側がフォーミングマシン10の前面である。図3,4は、図2におけるA−A矢視断面図であって、図6〜9は、フォーミングマシン10の一部を図2におけるC−C矢視断面で表した正面図である。図1に示すフォーミングマシン10は、鉛直に起立したベース基板11の前面に心金部50を備え、ベース基板11の側方に設けられたワーク送給装置12から心金部50へ向けて帯板状のワーク90が送給されるようになっている。心金部50の回りには、メインスライド駆動機構20と複数のサブスライド駆動機構40とが放射状に配置されている。
図1に示すように、心金部50のワーク送給装置12側の側方には、ワークガイド53が設けられている。図6に示すように、ワークガイド53は、上側ガイドブロック53Aと下側ガイドブロック53Bとをガイド隙間53Cを空けて上下に対向配置した構造になっている。そして、ワーク送給装置12から送給されたワーク90がワークガイド53のガイド隙間53Cを通って心金部50へと案内されるようになっている。
心金部50は、左右横並びにした第1心金51,51に第2心金52が挟まれた構造になっている。第2心金52は、円形をなしてベース基板11の前面から前方に突出している。各第1心金51は、ベース基板11の前面から前方に突出した四角形のうち第2心金52から離れた側の上端角部を円弧状にした形状をなし、前後方向に進退可能になっている。また、第1心金51及び第2心金52は、ワークガイド53のガイド隙間53Cの延長線に下方から接するように配置されている。
図1に示すように、サブスライド駆動機構40は全部で3つ備えられ、そのうちの1つのサブスライド駆動機構40は心金部50の鉛直下方に延び、残りの2つのサブスライド駆動機構40,40は、左右対称になって心金部50から斜め下方に延びている。また、メインスライド駆動機構20は、心金部50から鉛直上方に延びている。
図1に示すように、中央のサブスライド駆動機構40は、下面加圧ツール41を備えた構造をなし、その両側のサブスライド駆動機構40は、側方加圧ツール42を備えた構造をなしている。なお、下面加圧ツール41及び側方加圧ツール42は、スライダ43に固定されている。各サブスライド駆動機構40は、例えば、クランク機構によって、図示しないサーボモータの回転出力を下面加圧ツール41又は側方加圧ツール42の直動に変換して出力する。
図6には、下面加圧ツール41及び側方加圧ツール42が拡大して示されている。下面加圧ツール41の先端面は、第2心金52の下面に沿った円弧状をなしている。また、側方加圧ツール42,42の先端部には、第2心金52の側部に合わせた円弧状の加圧面が備えられている。そして、下面加圧ツール41及び側方加圧ツール42,42が心金部50側に前進すると、第2心金52よりも若干下方位置で、第2心金52の下側部分の形状に沿った半円が形成されるようになっている。なお、下面加圧ツール41及び側方加圧ツール42,42は、第2心金52の下方に備えたツールガイド溝81に直動可能に係合している。
メインスライド駆動機構20は、ベース基板11の前面に重ねて固定された固定ベース21を備えている。図2に示すように、固定ベース21は、前端壁21Aと後端壁21Bの上端部を天井壁21Cで連絡した構造をなし、後端壁21Bがベース基板11の前面に重ねて固定されている。後端壁21Bは、前端壁21Aよりも心金部50側に延び、その先端部の前面には、スライダガイド溝21M(本発明の「直動ガイド」に相当する)が形成されている。そして、そのスライダガイド溝21M内にスライダ22(本発明の「スライド」に相当する)が直動可能に受容されている(図3参照)。
図1に示すように、スライダ22の下端部には、加工ツール55が固定されている。加工ツール55は、例えば、上下方向に延びた角柱状をなし、加工ツール55の上端部を貫通したツール固定ボルト56Bをスライダ22に備えた螺子孔(図示せず)に締め付けて固定されている。詳細には、加工ツール55は、スライダ22に対する上下方向の位置を調整可能になっている。また、加工ツール55は、心金部50の上方でベース基板11の前面から突出したツールガイド80によって上下動可能に支持されている。なお、加工ツール55とスライダ22とが、本発明の「加工ツール」に相当する。
図6に示すように、加工ツール55の下端面には、左右方向の両端部が第1心金51,51の形状に対応した心金受容凹部57Aが備えられ、その心金受容凹部57Aの奥面に第2心金52の円弧面に対応した円弧溝57Bが形成されている。また、加工ツール55のワーク送給装置12側の側面と下端面とが交差する下端角部は、母材Wを切断するための板金切断刃57C(請求項4でいう「切断ツール」に相当する)になっている。
スライダ22のうち加工ツール55と反対側の端部には、連結ロッド24が回動可能に固定されている。具体的には、スライダ22の上端部には、図2に示すように、前後方向で対向した1対の支持壁22A,22Aが備えられ、それら支持壁22A,22Aの間に連結ロッド24の下端部が挟まれている。そして、連結ロッド24の下端部を前後方向に貫通したスライダピン23が1対の支持壁22A,22Aに支持されることで、連結ロッド24がスライダ22に対して回動可能になっている。
図2に示すように、固定ベース21の後端壁21Bのうち心金部50から離れた側(図2における上側)の端部寄りには、旋回アーム30(本発明の「回転体」に相当する)が回転可能に支持されている。旋回アーム30は、入力軸部30Aと入力軸部30Aから直角方向に延びたアーム部30Bとで構成されている。詳細には、ベース基板11の後面側には、図示しないサーボモータと減速機とが設けられ、サーボモータの回転出力が減速機を通して旋回アーム30の入力軸部30Aに伝達されて、旋回アーム30が回転駆動されるようになっている。
図3に示すように、旋回アーム30のアーム部30Bには、回転半径方向に延びた長孔31が貫通形成されている。この長孔31には、後述する連結ロッド24に一体的に固定された周回ピン32の一端部がローラ32Aを介して摺動可能に係合し、旋回アーム30の回転軸J1との距離が自在になっている。
周回ピン32の他端部は、以下説明する環状溝25Mにローラ32Bを介して摺動可能に係合している。環状溝25Mは、図2に示すように、固定ベース21の前端壁21Aの後面に重ねられた固定板25に形成されている。この環状溝25Mは、図3に示すように、前後方向から見た形状が、旋回アーム30の回転軸J1を中心とした楕円状をなし、その楕円の長軸がスライダ22の直動方向に一致している。そして、旋回アーム30が回転すると、周回ピン32は、回転軸J1の回りを環状溝25Mに沿って楕円状に周回する。
また、周回ピン32は、上記した連結ロッド24の上端部寄り位置を貫通し、連結ロッド24に一体的に固定されている。そして、周回ピン32の環状溝25Mに沿った周回運動が連結ロッド24を介してスライダ22のスライダガイド溝21M(図3参照)に沿った直動に変換されるようになっている。そして、周回ピン32が環状溝25Mの上端に位置したときに、スライダ22は心金部50から最も離れた上死点に配置され(図4(A)参照)、周回ピン32が環状溝25Mの下端に位置したときに、スライダ22は心金部50に最も接近した下死点に配置される(図4(C)参照)。
なお、本実施形態では、周回ピン32が本発明の「ガイドフォロアー」に相当し、長孔31、環状溝25Mがそれぞれ本発明の「線状ガイド」、「環状ガイド」に相当する。また、周回ピン32が環状溝25Mの楕円の短軸上に位置したとき、周回ピン32と旋回アーム30の回転軸J1との距離は最も短くなる。即ち、周回ピン32が環状溝25の上端から下端へ向かうときに通る部分(図4(B)における環状溝25の左側部分)のうち楕円の短軸との交点が、本発明の半径極小点P1となっている。
図5(A)には、楕円の長軸a、短軸b、連結ロッド24の長さがそれぞれ100mm、40mm、200mm、旋回アーム30を回転させるモータの回転トルクが入力軸部30Aにおいて3000N・mmであった場合の、環状溝25Mにおける周回ピン32の回転角度θ(度)とスライダ22の推力N(N)との関係が示されている。同図に示すように、周回ピン32が環状溝25Mの上端、下端に位置するときには、旋回アーム30のアーム部30Bと連結ロッド24とが一直線上に並び、クランク機構の原理により、スライダ22の推力Nが最大となる。なお、同図において、横軸の角度θは、周回ピン32が環状溝25Mの上端に位置するときの角度をゼロとしたときの、周回ピン32が旋回アーム30の回転軸J1の回りを回転した回転角θを示している(図4(A)参照)。
図5(A)に示すように、スライダ22の推力Nは、クランク機構の原理により、周回ピン32が環状溝25Mの上端から移動すると急激に減少する。一方、周回ピン32と回転軸J1との距離rは次第に小さくなり、回転軸J1回りの回転トルクをTとすると、旋回アーム30から周回ピン32に伝達されるアーム部30Bの長手方向に垂直な方向の力Fは、F=T/rの関係にあるため、周回ピン32が旋回アーム30から受ける力Fが次第に大きくなる(図4(A)、図4(B)参照)。そして、周回ピン32が環状溝25Mの上端から回転軸J1の回りに約20度回転すると、スライダ22の推力Nが減少から増加に転じ、周回ピン32が回転軸J1の回りに90度回転して半径極小点P1に到達したとき、スライダ22の推力Nは極大値となる。言い換えれば、周回ピン32が半径極小点P1に位置したときに、加工ツール55がワーク90を押圧可能な力が極大値となる。
周回ピン32がさらに回転すると、周回ピン32と回転軸J1との距離rは次第に大きくなり、再び推力Nは減少する。そして、周回ピン32が環状溝25Mの下端に近づくと、推力Nは、クランク機構の原理により、急激に増加し、周回ピン32が環状溝25Mの下端に位置したとき、上述のように、スライダ22の推力Nは最大となる。
このように、本実施形態では、周回ピン32が半径極小点P1に位置したときにスライダ22の推力Nが極大値をとり、周回ピン32が環状溝25Mの下端に位置したとき、即ち、スライダ22が下死点に位置したときに、スライダ22の推力Nが最大となる。
ここで、図5(B)には、従来のクランク機構を備えたフォーミングマシンのように、周回ピン32が環状溝25Mの長軸と同じ長さの半径を持つ円周上を円運動した場合のスライダ22の推力Nの変化が示されている。図5(A)及び図5(B)に示すように、周回ピン32が回転軸J1の回りに90度回転したときのスライダ22の推力Nは、周回ピン32が環状溝25Mに沿って移動した場合の方が、円運動した場合よりも大きくなっていて、約2.5倍の大きさになっている。つまり、周回ピン32が半径極小点P1近傍に位置するときの加工ツール55の押圧力は、従来のフォーミングマシンに比べて約2.5倍大きくなっている。
なお、周回ピン32が半径極小点P1に位置したときにスライド22の推力Nが極大値を持つ現象は、楕円の長軸aと短軸bの比の値がある大きさ以上のときに顕著になる。具体的には、楕円の長軸aに対する短軸bの値が0.7以下のときに、その傾向が見られ、楕円の長軸aに対する短軸bの値が小さくなるに従って、周回ピン32が「半径極小点P1」に位置したときのスライド22の推力Nは大きくなる。
ちなみに、長軸a=100mm、連結ロッド24の長さ=200mm、入力軸部30Aにおける回転トルク=3000N・mmのとき、短軸bを、100,80,70,60,50,40,30mmとすると、周回ピン32が「半径極小点P1」に位置したときのスライダ22の推力Nは、それぞれ、計算上、60,75,85.7,100,120,150,200Nとなる。
次に、フォーミングマシン10の動作について説明する。フォーミングマシン10を起動すると、加工ツール55、下面加圧ツール41及び側方加圧ツール42,42が心金部50から離間した状態で、母材Wが心金部50の上方を横切るように送給されて、心金部50の上方に隣接配置される。なお、プレス加工前の待機状態では、周回ピン32は、環状溝25Mの上端に配置されている。
そして、プレス加工が開始されると、旋回アーム30が機械正面から見て時計回りに回転駆動され、周回ピン32が環状溝25Mに沿って下方に移動して、加工ツール55が下死点に向かって前進し始める(図6参照)。そして、周回ピンが半径極小点P1に位置すると、加工ツール55の板金切断刃57Cとワークガイド53の板金切断刃53Dとの間でワーク90を切断して母材Wから一定長のワーク90が切り離されると共に、心金受容凹部57Aによりワーク90の左右方向の両端部が第1心金51,51の頂上部分に押し付けられて曲げ加工が開始される。
次いで、加工ツール55がさらに降下して、ワーク90を曲げていく。そして、加工ツール55と第1心金51,51とで1次の曲げ加工が完了する(図7参照)。その後、加工ツール55との干渉を避けるべく、第1心金51,51が、ベース基板11の前面から後退して加工ツール55の加工領域から外れる。
そして、加工ツール55が下死点に到達すると、ワーク90の左右方向の中間部が第2心金52の円弧面と加工ツール55の円弧溝57Bの内面との間に挟まれて、半円形状に成形されると共に、ワーク90の左右の両端部が第2心金52の下側の円弧面に巻きつけられた状態になる(図8参照)。なお、図6から図7の変化に示すワーク90の加工(但し、切断は除く)が、本発明の「1次加工」に相当し、図7から図8の変化に示すワーク90の加工が、本発明の「2次加工」に相当する。
次いで、下面加圧ツール41、側方加圧ツール42,42が上昇して、円形に成形されたワーク90の下側部分を第2心金52の下面にさらに押し付ける(図9参照)。そして、加工ツール55、下面加圧ツール41及び側方加圧ツール42,42を心金部50から離間してから、第1心金51,51が前進してベース基板11側からワーク90を押圧し、前方にワーク90を離脱させる。
このように、本実施形態に係るフォーミングマシン10では、旋回アーム30が回転すると、旋回アーム30の回転軸J1の回りを周回ピン32が環状溝25Mに沿って周回し、加工ツール55の直動に変換される。そして、加工ツール55が上死点から下死点に向かう途中で周回ピン32が半径極小点P1を通過するときに、ワーク90に1次加工を行い、加工ツール55が下死点を通過するときに、ワーク90に2次加工を行う。本実施形態によれば、加工ツール55の1ストローク中の1工程で1次加工と2次加工を行うので、生産性を高めることができる。
ここで、半径極小点P1では周回ピン32と回転軸J1との距離が極小となるので、従来のフォーミングマシンのように周回ピン32が回転軸J1回りに円運動する場合と比較して、下死点以外の位置での加工ツール55の押圧力が大きくなる(図5(A)、図5(B)参照)。そして、周回ピン32が、加工ツール55がワーク90を押圧可能な力が極大値になる半径極小点P1を通過するときに、ワーク90の1次加工を行うようにしたので、モータの容量を増加せずに、或いは、モータの容量増加を抑えて、1次加工を行うことが可能となり、加工ツール55による加圧力のオーバースペックを抑えることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態は、図10〜図12に示されており、主として、本発明の「線状ガイド」「環状ガイド」、「ガイドフォロアー」の構成が第1実施形態と異なっている。図10に示すように、本実施形態に係るフォーミングマシン10Vは、固定ベース21Vの後端壁21Bのうち心金部50から離れた側(図10における上側)の端部に、回転体35を回転可能に備えている。詳細には、後端壁21Bの後面側には、回転駆動源35Mが設けられ、その回転駆動源35Mの回転出力が回転体35に伝達されて、回転体35が回転駆動されるようになっている。
回転体35は、例えば、回転軸J1を中心軸とする円柱状をなし、その前端部のうち左右方向の中央部に間隔を置いて向かい合う帯状の線状レール36,36を備えている(図10及び図12参照)。具体的には、線状レール36,36は、回転体35の前面に形成した溝31Vの内側面から突出して径方向に延びた構成になっている。
線状レール36,36には、ガイドフォロアー37が係合し、回転体35の径方向に直動可能になっている。具体的には、ガイドフォロアー37は、連結ロッド24を貫通する芯部37Aの後端部に、線状レール36,36と係合するスライド部37Bを備えている。芯部37Aの前側には、芯部37Aより径が小さい段差部37Dが設けられ、段差部37Dには、揺動レバー38が回転自在に取り付けられている。段差部37Dの前端部と揺動レバー38とには、回転軸J1から偏位した位置で対をなしたローラ37C,37Cが備えられている。
ガイドフォロアー37の1対のローラ37C,37Cは、以下説明する環状レール25Rと係合している。環状レール25Rは、固定板25に形成され、第1実施形態の環状溝25Mと同様に、前後方向から見た断面形状が、回転軸J1を中心とした楕円状をなし、その楕円の長軸がスライダ22の直動方向に一致している(図11参照)。回転体35が回転すると、線状レール36,36に沿ってスライド部37Bが移動しながら回転体35の回転をガイドフォロアー37に伝え、ガイドフォロアー37の芯部37Aが、回転軸J1の回りを環状レール25Rに沿って楕円状に回転する。そして、芯部37Aの環状レール25Rに沿った回転が連結ロッド24を介してスライダ22のスライダガイド溝21M(図3参照)に沿った直動に変換されるようになっている。
なお、本実施形態では、線状レール36が本発明の「線状ガイド」に相当し、環状レール25Rが本発明の「環状ガイド」に相当する。また、1対のローラ37C,37Cが本発明の「挟持体」に相当する。
[他の実施形態]
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、母材Wが心金部50の上方に配置され、加工ツール55とワークガイド53との間でワーク90を切断するようにしているが、定寸長さに切断されたワーク90が心金部50の上方に配置されるようにしてもよい。この場合、1次加工とは、加工ツール55と第1心金51,51との曲げ加工であり、2次加工とは、加工ツール55と第2心金52との曲げ加工である。
また、製品形状によっては、1次加工で母材から切断加工のみ行い、2次加工で曲げ加工を行ってもよい。具体的には、図13(A)及び図13(B)に示すように、上記実施形態における加工ツール55の心金受容凹部57Aと第1心金51とを設けないで、加工ツール55の板金切断刃57Cとワークガイド53の板金切断刃53Dとで1次加工(切断加工)のみ行い(図13(A)参照)、円弧溝57Bと第2心金52とで2次加工(曲げ加工)を行ってもよい(図13(B)参照)。なお、この例では、ワークガイド53の板金切断刃53Dが本発明の「切断ツール」に相当し、第2心金52が本発明の「心金」に相当する。
(2)上記第1実施形態の環状溝25Mは楕円状であったが、図14(A)に示す環状溝125のように、周回ピン32が環状溝の上端から下端に向かうときに通過する側の半分だけを上記第1実施形態の環状溝25Mと同じ形状(即ち、図3における楕円の左側半分)にしてもよいし、図14(B)に示す環状溝125Vのように、周回ピン32が半径極小点P1から環状溝25Mの下端に向かうときに通過する部分のみを上記第1実施形態の環状溝25Mと同じ形状(即ち、図3における楕円の左下の4分の1)にしてもよい。
(3)また、環状溝25Mは、図15に示す環状溝125Xのように、スライダ22の直動方向に長くなったトラック形状であってもよい。
(4)図16示すように、固定ベース21の後端壁21Bに、上記第1実施形態と同様に、旋回アーム30W(本発明の「回転体」に相当する)を回転可能に支持し、固定ベース21の前端壁21Aと後端壁21Bとの両方に内側に重ねられた固定板25,25それぞれに環状溝25M,25Mを設けると共に、旋回アーム30Wにその回転半径方向に延びた長孔31Wを設け、周回ピン32Wを長孔31Wに挿通させて、周回ピン32Wの両端部を1対の環状溝25M,25Mが受容した構成としてもよい。
(5)図17に示すように、環状溝25Mの中心が旋回アーム30の回転軸J1よりスライド22の直動方向にずれていてもよい。
10 フォーミングマシン
21M スライダガイド溝(直動ガイド)
22 スライダ(スライド)
24 連結ロッド
25M,125,125V,125X 環状溝(環状ガイド)
25R 環状レール(環状ガイド)
30,30W 旋回アーム(回転体)
31,31W 長孔(線状ガイド)
32 周回ピン(ガイドフォロアー)
35 回転体
36 線状レール(線状ガイド)
37 ガイドフォロアー
51 第1心金
52 第2心金
55 加工ツール
90 ワーク

Claims (11)

  1. 回転体の回転を直動ガイドに沿った加工ツールの直動に変換してワークを加工するフォーミングマシンであって、
    前記回転体に設けられて回転半径方向に延びた線状ガイドと、
    前記回転体の回転軸を囲む環状ガイドと、
    前記線状ガイドと前記環状ガイドの両方に係合し、前記回転体が回転したときに前記環状ガイドに沿って前記回転軸の回りに回転するガイドフォロアーと、
    前記ガイドフォロアーと前記加工ツールとに回動可能に連結した連結ロッドとを備え、
    前記環状ガイドは、前記加工ツールが上死点から下死点へ向かう途中で前記ガイドフォロアーと前記回転軸との間の距離が極小となる半径極小点を有して、前記ガイドフォロアーが前記半径極小点に位置したときに前記加工ツールの加圧力が極大値になるように構成され、
    前記加工ツールは、前記ガイドフォロアーが前記半径極小点を通過するときと、前記加工ツールが前記下死点を通過するときとの少なくとも2度に亘って前記加圧力がピークとなるように前記ワークを加工することを特徴とするフォーミングマシン。
  2. 回転体の回転を直動ガイドに沿った加工ツールの直動に変換してワークを加工するフォーミングマシンであって、
    前記回転体に設けられて回転半径方向に延びた線状ガイドと、
    前記回転体の回転軸を囲む環状ガイドと、
    前記線状ガイドと前記環状ガイドの両方に係合し、前記回転体が回転したときに前記環状ガイドに沿って前記回転軸の回りに回転するガイドフォロアーと、
    前記ガイドフォロアーと前記加工ツールとに回動可能に連結した連結ロッドとを備え、
    前記環状ガイドは、前記加工ツールが上死点から下死点へ向かう途中で前記ガイドフォロアーと前記回転軸との間の距離が極小となる半径極小点を有して、前記ガイドフォロアーが前記半径極小点に位置したときに前記加工ツールの加圧力が極大値になるように構成され、
    前記ガイドフォロアーが前記半径極小点を通過するときに前記加工ツールと協働して前記ワークに1次加工を行う1次加工部と、
    前記加工ツールが前記下死点を通過するときに、前記加工ツールと協働して前記ワークに2次加工を行う2次加工部とを備えたことを特徴とするフォーミングマシン。
  3. 前記1次加工部は、前記加工ツールの直動方向の前方に位置する加工領域で待機し、前記加工ツールと協働して前記ワークに1次曲げ加工を行い、前記1次曲げ加工の完了後、前記加工領域から退避する第1心金を備え、
    前記2次加工部は、前記加工領域で待機し、前記加工ツールと協働して前記ワークに2次曲げ加工を行う第2心金を備えたことを特徴とする請求項2に記載のフォーミングマシン。
  4. 前記1次加工部は、前記加工ツールと協働して前記ワークを切断する切断ツールを備え、
    前記2次加工部は、前記加工ツールの直動方向の前方に位置する加工領域で待機し、前記加工ツールと協働して前記ワークに曲げ加工を行う心金を備えたことを特徴とする請求項2に記載のフォーミングマシン。
  5. 前記環状ガイドの前記半径極小点における接線が前記加工ツールの直動方向と平行であることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1の請求項に記載のフォーミングマシン。
  6. 前記環状ガイドは、前記加工ツールの直動方向に長軸を有する楕円状であることを特徴とする請求項5に記載のフォーミングマシン。
  7. 楕円の前記長軸に対する短軸の比の値が、0.6以下であって0.3以上であることを特徴とする請求項6に記載のフォーミングマシン。
  8. 前記ガイドフォロアーを前記回転体とともに前記回転体の前記回転軸方向で挟む板材を設け、
    前記線状ガイドは前記回転体に、前記環状ガイドは前記板材に形成された溝又は孔であって、
    前記ガイドフォロアーは、前記溝又は前記孔に嵌合可能なローラを備えたピンであることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1の請求項に記載のフォーミングマシン。
  9. 前記回転体を挟んで前記板材に対峙する他方の板材を設け、
    前記線状ガイドは、前記回転体に形成された孔であって、
    前記環状ガイドは、前記板材と前記他方の板材とに形成された溝又は孔であって、 前記ガイドフォロアーは、前記板材及び前記他方の板材並びに前記回転体に形成された前記溝又は前記孔に嵌合可能なローラを備えていることを特徴とする請求項8に記載のフォーミングマシン。
  10. 前記回転体と前記回転軸方向で対向した固定板を備えると共に、前記回転体と前記固定板とで前記ガイドフォロアーを挟み、
    前記線状ガイドを、前記回転体に形成されて前記ガイドフォロアーの一端部を挟持する1対の線状レールとすると共に、前記環状ガイドを、前記固定板から前記ガイドフォロアー側に突出した環状レールとし、
    前記ガイドフォロアーの他端部に、前記環状レールと嵌合可能な挟持体を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1の請求項に記載のフォーミングマシン。
  11. 回転体の回転を直動ガイドに沿ったスライドの直動に変換し、前記スライドに取り付け可能な加工ツールにてワークを加工可能なスライド駆動装置であって、
    前記回転体に設けられて回転半径方向に延びた線状ガイドと、
    前記回転体の回転軸を囲む環状ガイドと、
    前記線状ガイドと前記環状ガイドの両方に係合し、前記回転体が回転したときに前記環状ガイドに沿って前記回転軸の回りに回転するガイドフォロアーと、
    前記ガイドフォロアーと前記スライドとに回動可能に連結した連結ロッドとを備え、
    前記環状ガイドは、前記スライドが上死点から下死点へ向かう途中で前記ガイドフォロアーと前記回転軸との間の距離が極小となる半径極小点を有して、前記ガイドフォロアーが前記半径極小点に位置したときに前記加工ツールの加圧力が極大値になるように構成され、
    前記スライドは、前記ガイドフォロアーが前記半径極小点を通過するときと、前記スライドが前記下死点を通過するときとの少なくとも2度に亘って前記加圧力がピークとなるように駆動されることを特徴とするスライド駆動装置。
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