JPH08318424A - 拘束せん断機用可動側切断刃 - Google Patents

拘束せん断機用可動側切断刃

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JPH08318424A
JPH08318424A JP14519295A JP14519295A JPH08318424A JP H08318424 A JPH08318424 A JP H08318424A JP 14519295 A JP14519295 A JP 14519295A JP 14519295 A JP14519295 A JP 14519295A JP H08318424 A JPH08318424 A JP H08318424A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】寿命が長く精度が高い鍛造用素材を量産するた
めに拘束性能を高めても切断刃のトータルコストを低下
できる。 【構成】長尺棒材の周面に接し長尺棒材を囲む環状刃材
で形成された環状刃体45と長尺棒材の可動方向側の部
分周面に接する接触面を有し可動方向側にのみ非環状拘
束材で形成された分離可能な非環状拘束体49とからな
り、環状刃体45と非環状拘束体49の内面は円筒面4
6,51であり、円筒面同士を連続的に接続させるため
の位置決め用ピン55が通されていおり、拘束性を高め
て寿命が長く精度が高い鍛造用素材を量産するとともに
切断刃の単価を低くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、拘束せん断機用可動側
切断刃に関する。さらに詳しくは、拘束した長尺棒材を
せん断力により定寸に切断して鍛造用素材取りを行う拘
束せん断機に用いる可動側切断刃に関する。
【0002】
【従来の技術】鍛造用素材取りは、長尺棒材を短寸に切
断することにより行われる。鍛造用素材の量産のための
切断は、せん断機により長尺棒材にせん断力を作用させ
せん断により短寸に切断する。このように切断された鍛
造用素材に発生する残留応力が時効割れの原因になると
考えられている。
【0003】このような残留応力は、切断される長尺棒
材の先頭部に曲げ応力が働くために生ずるベンディング
(以下、この明細書においてトップベンディングとい
う)と切断時に長尺棒材を後方へ後退させる後退力の発
生(以下、この明細書においてバックリングという)が
主因である。
【0004】自由切断の場合には、このようなベンディ
ングとバックリングを回避できない。このような現象を
回避するためのせん断機は、拘束せん断機として知られ
ている。拘束せん断機として、軸方向に加圧し長尺棒材
の先端面をストッパに押圧しベンディングを回避するせ
ん断機が知られている。
【0005】また、筒状に形成し筒の内周円筒面で棒材
を拘束するための可動側せん断刃を用いるせん断機が知
られている。さらにまた、筒状に形成し筒の内周円筒面
で棒材を拘束するための可動側せん断刃を用いるせん断
機が知られている。精密せん断機として知られ拘束せん
断機と称されるこのような切断機は、精密鍛造品の大量
生産のために不可欠の加工機である。
【0006】このような拘束高速切断機の可動側せん断
刃は、高価な刃物鋼で作られ体積が大きい単体の刃物で
ある。このような刃物は、1基の拘束高速切断機に、例
えば50組が用いられている。材料径をD1〜D50で表
し切断刃の内径をd1〜d50で表すと、Dn=dn+aで
表され、精密切断のためには、aが適切に定められてい
る。このような数十組の刃物の製作費は、切断機本体価
格の1/4〜1/3にも達している。このような事情に
鑑みてコストダウンが図られた切断刃も知られている。
この切断刃は、小さい寸法の切断刃部分とこの部分を焼
き嵌め等で母体に固定した複合体である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように材料費の高
騰を抑えてコストダウンを図ってもコストダウンを不満
足なものにしているもう1つの問題点が残存している。
切断機には、刃物は刃物ケースに収容されて取り付けら
れる。刃物交換時には、刃物ケースをクレーンなどによ
り、台車に載せて切断機と刃物収容場所との間で往復搬
送させている。刃物収容場所で刃物ケース内の複合体で
ある刃物を交換する。この交換作業で作業者は、重い刃
物複合体を持ち上げたり降ろしたりする重労働を強いら
れる。このような重労働が、人件費その他の経営上の問
題によってコストダウンを阻んでいる。
【0008】一方において、鍛造品の量産性、加工精度
の向上、部品寿命の延長が益々要求される昨今、ベンデ
ィングをさらに回避し拘束性能を向上しなければ技術進
歩に追随できない。この要求に応えて精密な拘束切断を
行うためには、切断刃の単価が高騰するという問題点が
逆にある。
【0009】本発明は、このような技術的背景に基づい
てなされたものであり、下記目的を達成する。
【0010】本発明は、拘束性能を高めることにより寿
命が長く精度が高い鍛造用素材を量産するための拘束せ
ん断機用可動側切断刃を提供することを目的とする。
【0011】本発明は、拘束性能を高めても単価が高騰
しない拘束せん断機用可動側切断刃を提供することを目
的とする。
【0012】本発明は、刃物の取替え作業の重労働から
作業者を開放し且つ低廉な拘束せん断機用可動側切断刃
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0014】この発明1の拘束せん断機用可動側切断刃
は、長尺棒材の周面に接し前記長尺棒材を囲む環状刃材
で形成された環状刃体と、前記長尺棒材の可動方向側の
部分周面に接する接触面を有し前記可動方向側にのみ非
環状拘束材で形成された非環状拘束体とからなる。
【0015】この発明2の拘束せん断機用可動側切断刃
は、前記発明1において、前記環状刃体と前記非環状拘
束体とは分離可能であることを特徴としている。
【0016】この発明3の拘束せん断機用可動側切断刃
は、前記発明1において、前記環状刃体の内面は第1円
筒面であり、前記非環状拘束体の前記部分周面に接する
前記接触面は第2円筒面であることを特徴としている。
【0017】この発明4の拘束せん断機用可動側切断刃
は、前記発明1において、前記環状刃体と前記非環状拘
束体とは分離可能であり、前記環状刃体の内面は第1円
筒面であり、前記非環状拘束体の前記部分周面に接する
前記接触面は第2円筒面であり、前記第1円筒面と前記
第2円筒面とを連続的に接続させるための位置決め用部
材が前記環状刃体と前記非環状拘束体とに設けられてい
ることを特徴としている。
【0018】
【作用】本発明の拘束せん断機用可動側切断刃は、可動
刃側の棒材は、拘束部材により精密に拘束される。拘束
部材の拘束材は環状でないが、実質有効な拘束長さが長
い。なお、拘束部材は可動刃と独立に交換可能である。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
4,5,6は、本発明の可動刃の実施例1を示す断面
図、図1,2,3は可動刃を示す断面図である。図7,
8は図1,4に示す固定刃及び可動刃を含む拘束切断型
を備えるレバープレス1の要部を示し、正面図、側面図
である。後述する機構を備えるレバープレス1のベッド
2が機体3の機台3の上面に固定されている。
【0020】ベッド2の上方には、機体3に昇降駆動さ
れ支持されているラム5が設けられている。ラム5には
押し型である上型6が取り付けられている。ベッド2の
上面に下型組立用治具7がセットされている。下型組立
用治具7は、ベッド2の上面に固定されている治具本体
8と治具本体8に固定されているハードライナ9とハー
ドライナー9に案内され左右に位置変更できる下型取付
用本体10とから構成されている。
【0021】下型取付用本体10には、下型取付用本体
10の下端面が軌道面に一致する複数体の移動用ローラ
11が設けられている。下型取付用本体10は、複数の
油圧式クランプ手段41により治具本体8に把持固定さ
れる。油圧式クランプ手段41による把持固定が解消さ
れた下型取付用本体10は移動用ローラ11により軽便
に前後動して、図8に示すように、後述する型交換移送
用台車に走行自在に転載される。
【0022】図9,10に示すように、治具本体8に固
定されている下型取付用本体10に、円筒状の固定刃固
定用ホルダ12が取り付けられ固定されている。固定刃
固定用ホルダ12の一方の端面側に軸方向に窪む円柱形
穴13が設けられている。この円柱形穴13に環状の固
定刃14が軸方向にはめ込まれている。
【0023】図10に示すように、固定刃14には、外
周面である円筒面の中心軸線を中心とする円筒面15を
備える中心穴16が開けられている。中心穴16の外端
の円周が刃縁17として形成されている。固定刃固定用
ホルダ12に、中心穴16に届く中心穴18が貫通して
いる。中心穴18に固定側ワーク拘束用環状体19が挿
入されている。
【0024】固定側ワーク拘束用環状体19の環状体内
周面は、断面が円の棒材をせん断するこの実施例におい
て、円筒面19aである。この円筒面と固定刃14の円
筒面15とは同一軸方向に連続している。固定刃14と
固定側ワーク拘束用環状体19は、切断刃用の高硬度の
鋼材が用いられているが、固定側ワーク拘束用環状体1
9は固定刃14より低廉な鋼材を用いることができる。
固定側ワーク拘束用環状体19のワーク導入部20は僅
かに拡径処理がなされている。
【0025】図1に示すように、固定側ワーク拘束用環
状体19と固定刃固定用ホルダ12とは、拘束環状体と
しての固定側ワーク拘束用環状体19と固定刃固定用ホ
ルダ12に分有される複数のねじ穴21が軸方向に通さ
れている。ねじ穴21に結合用ボルト22がねじ込まれ
る。ねじ穴21は固定刃14の中まで届いている。結合
用ボルト22により固定側ワーク拘束用環状体19と固
定刃固定用ホルダ12と固定刃14とが1体に結合され
る。固定刃14の端面の180度異なる2箇所から軸方
向に2つのピン穴23が固定刃固定用ホルダ12の中ま
で届くように開けられている。
【0026】ピン穴23に固定刃側位置決めピン24が
通されている。固定刃固定用ホルダ12の端面から固定
刃14の端面まで共通の中心軸を共有する蹴り出しピン
挿入用穴25が軸方向に開けられている。蹴り出しピン
挿入用穴25は、固定刃固定用ホルダ12において大径
で固定刃14において小径である。蹴り出しピン挿入用
穴25に蹴出ピン26が挿入されている。蹴出ピン26
の一端に鍔27が設けられている。
【0027】鍔27と蹴り出しピン挿入用穴25の段差
壁との間に圧縮コイルスプリング28が介設されてい
る。蹴り出しピン挿入用穴25の後端が位置する固定刃
固定用ホルダ12の後端面に穴あきストッパ29が取り
付けられている。このストッパ29により蹴出ピン26
の前端面が固定刃14の端面から僅かにでも突出しない
ように規制されている。図示しない蹴り出し手段が、ス
トッパ29の穴に出没する。
【0028】図10に示すように、下型取付用本体10
の天頂部30から固定側ワーク拘束用環状体19を径方
向に貫通するクランピング用穴31が開けられている。
クランピング用穴31に摺動するクランピング用ピン3
2がはめられている。クランピング用ピン32は、天頂
部30の上面に固定された空気圧クランパ34の駆動部
(図示せず)に結合している。
【0029】図10,11に示すように、可動刃案内体
40が下型取付用本体10の1部を構成している。可動
刃案内体40にガイドライナ42が設けられている。ガ
イドライナ42に案内され可動刃用ホルダ43が案内さ
れ昇降する。図4,5,6に示すように、可動刃用ホル
ダ43に固定刃14側から円柱状穴44が開けられてい
る。円柱状穴44に環状の可動刃45がはめ込まれてい
る。可動刃45には、外周面である円筒面の中心軸線を
中心とする円筒面46を備える中心穴47が開けられて
いる。中心穴47の外端の円周が刃縁48として形成さ
れている。
【0030】図5に示すように、ワークの送り方向に突
出する部分環状拘束体49が可動刃45に設けられてい
る。可動刃45と部分環状拘束体49は分離可能であ
る。部分環状拘束体49は、図5のXII−XII線断面とし
て示す図12に示すように、部分環50を形成し、内面
は固定刃14の刃縁48の1部を軸方向に延長した部分
円筒面51である。
【0031】可動刃45と部分環状拘束体49に連続す
る複数のねじ穴52が開けられている。ねじ穴52に、
結合用ボルト53がねじ込まれている。可動刃45と部
分環状拘束体49に連続する複数のピン穴54が開けら
れている。ピン穴54に、可動刃側位置決めピン55が
はめ込まれている。部分環50が設けられる角度範囲は
自由であるが、可動刃45の可動方向(図12に矢Dで
示す)であり後述する可動刃の初期位置から切断完了位
置に向かう方向には必ずある。図12に示すように、可
動刃45の中心線Oのまわりの120度〜180度の範
囲に部分環状拘束体49が設けられている。部分環状拘
束体49の中心は前記矢線Dに一致していることが好ま
しい。
【0032】図8に示すように、レバープレス1の前方
側(手前側、図で右方側)にレバープレス1に対して前
進後退する台車60が軌道上に案内されている。台車6
0に支持されるコラム61の上面に案内台62が取り付
けられている。案内台62の上面と治具本体8、ハード
ライナ9の上面は1平面を形成している。台車60に交
換用下型組立用治具7が載せられている。
【0033】交換用下型組立用治具7の固定刃14の円
筒面15及び固定側ワーク拘束用環状体19の環状体内
周面の直径は、動作中下型組立用治具7の固定刃14の
円筒面15及び固定側ワーク拘束用環状体19の環状体
内周面の直径と異なる場合がある。交換用下型組立用治
具7の固定刃14の円筒面15及び固定側ワーク拘束用
環状体19の環状体内周面の直径が、動作中下型組立用
治具7の固定刃14の円筒面15及び固定側ワーク拘束
用環状体19の環状体内周面の直径と同じである場合が
ある。
【0034】同様に、交換用可動刃45の可動刃45の
円筒面46及び部分環状拘束体49の部分円筒面51の
直径は、動作中下型組立用治具7の可動刃45の円筒面
46及び部分環状拘束体49の部分円筒面51の直径と
異なる場合がある。交換用下型組立用治具7の可動刃4
5の円筒面46及び部分環状拘束体49の部分円筒面5
1の直径が、動作中下型組立用治具7の可動刃45の部
分円筒面51及び部分環状拘束体49の部分円筒面51
の直径と同じである場合がある。
【0035】図13,14は、ワークの送り方向に対向
して設けられているストッパ装置70を示している。ス
トッパ装置70はレバープレス1に併設されるストッパ
台71に載置されている。図13に示すように、ストッ
パ台71の1部の上面に棒材であるワークの送り量を定
めるための定寸送りモータ72が設けられている。定寸
送りモータ72の回転軸に結合している減速装置に付随
する回転体の回転角度が定寸パルスカウンタ73により
計数される。
【0036】定寸パルスカウンタ73の出力回転軸に歯
車75が同軸に取り付けられている。図13に示すよう
に、歯車75に噛み合う歯車76の回転により、ストッ
パ押しねじ77が定寸前進後退する。ストッパブロック
78がストッパ押しねじ77により前進方向に押圧され
る。ストッパブロック78にストッパ80が軸方向に支
持されている。
【0037】ストッパ台71に複数箇所で油圧クランパ
ー79が設けられている。油圧クランパー79によりス
トッパ80はストッパ押しねじ77に押圧された状態で
油圧クランパー79により強固に固定される。ストッパ
80の前端にストッパヘッド81が取り付けられてい
る。ストッパヘッド81の前端面の1部は、固定刃14
の中心穴16に対向している。
【0038】図15は、拘束切断機用の公知のレバープ
レスを示す。簡単に説明すると、レバープレスは、駆動
モーター90を回転駆動源として駆動されるフライホイ
ール91に噛み合い回転する大ギア92に偏心して設け
られているクランク93、角メタル94を介しキングピ
ン95を中心に揺動するレバー96の出力端97に摺動
して昇降するラムを備えている。このラム5の降下時の
パワーが、可動刃45に与えられる。
【0039】次に、実施例の動作を説明する。本切断機
に適した図15に示すレバープレス1に対して図8に示
す台車60を前進させる。ローラ11により軽便に走行
する下型取付用本体10を把手99により押してベッド
2上の治具本体8に移載する。下型取付用本体10を油
圧クランパ41により定位置にクランプする。
【0040】図7に示すように、下型取付用本体10は
ハードライナ9により案内して横方向に移動させること
ができる。その移動位置でもクランプすることができ
る。2体の下型取付用本体10を治具本体8上に載置し
ておき、交換使用することができる。
【0041】図10は、下型組立用治具7がベッド2上
の治具本体8にクランプされたクランプ状態を示してい
る。レバープレス1が駆動される。レバープレス1の大
ギア92の1回転周期の間に、以下に述べる1工程動作
が行われる。図10は、可動刃45が動作前の状態を示
している。
【0042】即ち、図16にこの状態を示すように、固
定刃14と可動刃45は同軸上にあり、可動刃45の中
心穴47の円筒面46と固定刃14の中心穴16の円筒
面15とは同一円筒面を形成している。また、この同一
円筒面と固定側ワーク拘束用環状体19の環状体内周面
とも同一円筒面を形成している。
【0043】このような動作前の状態で、図18に示す
ように、ピンチローラ100により棒材Wが供給され
る。ピンチローラ100により直進する棒材Wは、固定
側ワーク拘束用環状体19、固定刃14、可動刃45の
中心穴を通過してストッパ80のストッパヘッド81に
突き当たり停止する。棒材Wは、ピンチローラ100に
より前進方向に圧力をかけられているが、油圧クランパ
ー79によりクランプされているストッパ80は後退し
ない。棒材の前端面は、ストッパヘッド81の前端面に
圧接している。
【0044】レバープレス1の大ギア92の1回転が開
始される。レバー96が揺動し出力端97が降下する。
レバー96の梃子作用により、出力端97の降下方向の
力が最大になり始める位置で、ラム5に取り付けられて
いる上型6が可動刃用ホルダ43を押し下げ始める。固
定刃14より前方にある棒材Wの部分が固定刃14の中
にある部分に対して断層化される。
【0045】この断層化状態では、図21に示すよう
に、本体部Waは固定刃14の内周面である円筒面15
及び固定側ワーク拘束用環状体19の環状体内周面に拘
束されている。この拘束により、本体部Waに曲げ力が
作用しない。断層部Wbは可動刃45の円筒面46及び
部分環状拘束体49の部分円筒面51に拘束されてい
る。この拘束により断層部Wbに曲げ力が作用しない。
さらに、ストッパヘッド81により断層部Wbの前端面
が拘束されている。ストッパヘッド81が曲げ力に抵抗
する。本体部Waと断層部Wbとの間に作用するせん断
力は、曲げ応力として本体部Waと断層部Wbに作用す
る。この曲げ応力が大きく面上に集中すると、後日の時
効割れを惹起する。本体部Waは固定側ワーク拘束用環
状体19によっても拘束され集中曲げ応力を受けにく
い。断層部Wbは、延長部である部分環状拘束体49の
部分円筒面51によっても拘束され集中曲げ応力を受け
にくい。せん断中、棒材Wには前進力が働くが、前進力
はストッパ80により拘束されている。
【0046】図17,19は、切断完了状態を示してい
る。可動刃45は、ラム5とともに下死点にある。蹴出
ピン26により切断されたビレットが蹴り出される。図
20はビレットが落下し、ストッパ80が後退し、ラム
5が上死点に復帰し、図17に示す押上げロッド102
により上昇位置に上昇し、棒材Wがピンチローラ100
により一定量送り出された状態を示している。次にスト
ッパ80が前進して棒材Wの前端を押し戻し棒材突出量
を一定量にする。
【0047】このような拘束切断は高速に行われ、固定
刃14、可動刃45の刃縁が痛み、全体に摩耗が進む。
また、固定側ワーク拘束用環状体19の内周面及び部分
環状拘束体49の部分円筒面51の前端部の摩耗が進
む。待機中の下型取付用本体10と交換する。交換され
た下型取付用本体10の固定刃14、固定側ワーク拘束
用環状体19、可動刃45、部分環状拘束体49を交換
する。
【0048】固定刃14と固定側ワーク拘束用環状体1
9は独立に交換できる。可動刃45と部分環状拘束体4
9とは独立に交換できる。結合用ボルト22を外せば固
定刃14と固定側ワーク拘束用環状体19とは分離す
る。固定刃14と固定側ワーク拘束用環状体19の両方
または一方を取り換える。
【0049】ピン穴23により組み替え後の固定刃14
と固定側ワーク拘束用環状体19との位置合わせが行わ
れる。結合用ボルト53を外せば可動刃45と部分環状
拘束体49とは分離する。可動刃45と部分環状拘束体
49の両方または一方を取り換える。ピン55により組
み替え後の可動刃45と部分環状拘束体49との位置合
わせが行われる。
【0050】
【発明の効果】この発明の拘束せん断機用可動側切断刃
は、可動刃側の棒材が拘束部材により精密に拘束され
る。有効な拘束長さが長い。拘束部材は可動刃と独立に
交換可能であるので、トータルコストを低下することが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、拘束せん断機用固定側切断刃の実施例
を示す正面断面図である。
【図2】図2は、図1の左側面図である。
【図3】図3は、図1の右側面図である。
【図4】図4は、本発明の拘束せん断機の可動側切断刃
の実施例1を示す正面図である。
【図5】図5は、図4の右側面図である。
【図6】図6は、図5の底面図である。
【図7】図7は、本発明に関する拘束せん断機を示す正
面図である。
【図8】図8は、図7の左側面図である。
【図9】図9は、固定側切断刃を含む治具を示す左側面
図である。
【図10】図10は、図9の正面断面図である。
【図11】図11は、図10の右側面図である。
【図12】図12は、図5の1部の正面断面図である。
【図13】図13は、ストッパを示す平面図である。
【図14】図14は、図13の正面図である。
【図15】図15は、公知のレバープレスを示す正面図
である。
【図16】図16は、切断態様を示す断面図である。
【図17】図17は、他の切断態様を示す断面図であ
る。
【図18】図18は、第1切断工程を示す断面図であ
る。
【図19】図19は、第2切断工程を示す断面図であ
る。
【図20】図20は、第3切断工程を示す断面図であ
る。
【図21】図21は、切断中の両刃の切断作用を示す断
面図である。
【符号の説明】
45…可動刃 46…円筒面(第1) 49…非環状拘束体 51…円筒面(第2) 55…ピン(位置決め用部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺棒材の周面に接し前記長尺棒材を囲む
    環状刃材で形成された環状刃体と、 前記長尺棒材の可動方向側の部分周面に接する接触面を
    有し前記可動方向側にのみ非環状拘束材で形成された非
    環状拘束体とからなる拘束せん断機用可動側切断刃。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記環状刃体と前記非環状拘束体とは分離可能であるこ
    とを特徴とする拘束せん断機用可動側切断刃。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記環状刃体の内面は第1円筒面であり、 前記非環状拘束体の前記部分周面に接する前記接触面は
    第2円筒面であることを特徴とする拘束せん断機用可動
    側切断刃。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記環状刃体と前記非環状拘束体とは分離可能であり、 前記環状刃体の内面は第1円筒面であり、 前記非環状拘束体の前記部分周面に接する前記接触面は
    第2円筒面であり、 前記第1円筒面と前記第2円筒面とを連続的に接続させ
    るための位置決め用部材が前記環状刃体と前記非環状拘
    束体とに設けられていることを特徴とする拘束せん断機
    用可動側切断刃。
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