JP2013071207A - 刃具及び刃具の刃先形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コーナー部14を挟んだ二辺16、18の、すくい面16U、18Uの各々に、各辺16、18と平行かつコーナー部14で交差する態様で、円弧断面状のブレーカ20、22を形成する。円弧断面状のブレーカ20、22は、その交差部分28、30において、ニックと同等の機能形状部を構成する。すなわち、円弧断面状のブレーカ20、22の交差部分28、30は、切り屑のカール方向と直交する方向に切り屑を分断するものとなる。従って、刃具12に対して円弧断面状のブレーカ20、22を形成する際の、砥石の走査方向と異なる、ニック形成工程が不要となる。
【選択図】図1
Description
更に、切り屑のカール方向と直交する方向に切り屑を分断する機能形状部として、いわゆる「ニック」を設けた刃具も存在する。ニックは、例えば、刃具の、にげ面に、刃先に対し直交する方向へと形成される、断面V字状の溝である(図4(c)の符号40参照)。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、刃具の刃先を形成するための工数の増加を防ぎつつ、刃具によって切削されるワークから発生する切り屑の、砕片化を促進することにある。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の刃具は、コーナー部を挟んだ二辺の、すくい面の各々に、各辺と平行かつコーナー部で交差する態様で形成された、円弧断面状のブレーカが、その交差部分において、ニックと同等の機能形状部を構成するものである。すなわち、円弧断面状のブレーカの交差部分は、切り屑のカール方向と直交する方向に切り屑を分断する、機能形状部となるものである。
本項に記載の刃具は、コーナー部から所定範囲において、コーナー部を挟んだ二辺の、すくい面と、にげ面とが交差する稜線により構成される刃先が、円弧断面状のブレーカと連続する断面形状で除去されて、コーナー部に形成される、刃先及びブレーカの不連続面が、ニックと同等の機能形状部を構成するものである。
本項に記載の刃具は、円弧断面状のブレーカが、刃先から所定幅の、すくい面が残るように刃先に対し所定距離を置いて形成され、かつ、コーナー部のコーナーエッジには所定幅の、すくい面が残らぬように、コーナー部のコーナーエッジが面取り若しくは徐肉されていることで、円弧断面状のブレーカの交差部分が、切り屑のカール方向と直交する方向に切り屑を分断する、機能形状部となるものである。
本項に記載の刃具の刃先形成方法は、刃具のコーナー部を挟んだ二辺の、すくい面の各々に対し、各辺と平行に円弧断面状のブレーカを形成するものである。しかも、ブレーカをコーナー部で交差させることで、円弧断面状のブレーカが、その交差部分において、ニックと同等の機能形状部を構成するものである。すなわち、円弧断面状のブレーカの交差部分を、切り屑のカール方向と直交する方向に切り屑を分断する、機能形状部に加工するものである。
本項に記載の刃具の刃先形成方法は、コーナー部を挟んだ二辺のうちの一方の辺に対し、すくい面と、にげ面とが交差する稜線により構成される刃先が残る位置にて、円弧断面状のブレーカを他方の辺の、にげ面へ至るように形成する。又、他方の辺に対しても、すくい面と、にげ面とが交差する稜線により構成される刃先が残る位置にて、円弧断面状のブレーカを一方の辺の、にげ面へ至るように形成する。そして、コーナー部から所定範囲において、コーナー部を挟んだ二辺の、すくい面と、にげ面とが交差する稜線により構成される刃先を、円弧断面状のブレーカと連続する断面形状で除去し、コーナー部に、刃先及びブレーカの不連続面を形成する。この、刃先及びブレーカの不連続面が、ニックと同等の機能形状部を構成するものである。
本項に記載の刃具の刃先形成方法は、コーナー部を挟んだ二辺の各々に対し、刃先から所定幅の、すくい面が残るように、刃先に対し所定距離を置いて円弧断面状のブレーカを形成する。しかも、予め、コーナー部のコーナーエッジを面取り若しくは徐肉することにより、コーナー部のコーナーエッジに所定幅の、すくい面が残らぬようにすることで、コーナー部の、にげ面に、刃先及びブレーカの不連続面を露出させる。この、刃先及びブレーカの不連続面が、ニックと同等の機能形状部を構成するものである。
そして、コーナー部14から所定範囲において、コーナー部14を挟んだ二辺16、18の、すくい面16U、18Uと、にげ面16S、18Sとが交差する稜線により構成される刃先24、26が、円弧断面状のブレーカ20、22と連続する断面形状で除去されている。これにより、コーナー部14に、刃先24、26及びブレーカ20、22の不連続面28、30が形成されている。
まず、図3(a)に示されるように、コーナー部14を挟んだ二辺16、18のうちの一方の辺16に対し、すくい面16Uと、にげ面16S(図1(b)、図2(a)(b)参照)とが交差する稜線により構成される、刃先24が残る位置にて、円弧断面状のブレーカ20を、他方の辺18の、にげ面18Sへ至るように形成する。円弧断面状のブレーカ20の形成に用いられる工具は、図3(c)に示されるように、端部32aが円弧状に面取りされた円柱状の砥石32である。そして、すくい面16U、18Uに対し、砥石32の回転軸C32が傾斜するようにして砥石32を接触させることで、円弧状の端部32aの断面形状が、図3(d)に示されるように、円弧断面状のブレーカ20として転写されるものである。
続いて、図コーナー部14を挟んだ二辺16、18のうちの、他方の辺18に対しても、すくい面18Uと、にげ面18Sとが交差する稜線により構成される刃先26が残る位置にて、円弧断面状のブレーカ22を、一方の辺16の、にげ面16Sへ至るように形成する。
すくい面16U’、18U’ の幅Xについては、加工精度、刃先24、26に要求される強度、生成される切り屑の形状等を考慮して、適宜決定されるものであり、例えば、X=0.1±0.05mmの範囲に設定される。又、コーナー部14のコーナーエッジ14Aを面取り若しくは徐肉しないと仮定した場合に、コーナーエッジ14Aに生じる正面視菱形の、すくい面16U’、18U’の奥行きaは、コーナーエッジ14Aの正面視での頂角αとの関係から、次式で求められる。
したがって、予め、コーナー部14のコーナーエッジ14Aを、面取り若しくは徐肉しておくべき幅bは、コーナーエッジ14Aの、すくい面16U’、18U’を確実に除くために、
b>2Xcos(α/2)/sinα
とするものである。
Claims (6)
- コーナー部を挟んだ二辺の、すくい面の各々に、前記各辺と平行かつ前記コーナー部で交差する態様で、円弧断面状のブレーカが形成されていることを特徴とする刃具。
- 前記コーナー部から所定範囲において、前記コーナー部を挟んだ二辺の、すくい面と、にげ面とが交差する稜線により構成される刃先が、前記円弧断面状のブレーカと連続する断面形状で除去され、前記コーナー部に、前記刃先及び前記ブレーカの不連続面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の刃具。
- 前記ブレーカは、前記刃先から所定幅の、すくい面が残るように前記刃先に対し所定距離を置いて形成され、かつ、前記コーナー部のコーナーエッジには前記所定幅の、すくい面が残らぬように、前記コーナー部のコーナーエッジが面取り若しくは徐肉されていることを特徴とする請求項1又は2記載の刃具。
- 刃具のコーナー部を挟んだ二辺の、すくい面の各々に対し、前記各辺と平行に円弧断面状のブレーカを形成し、該ブレーカを前記コーナー部で交差させることを特徴とする刃具の刃先形成方法。
- 前記コーナー部を挟んだ二辺のうちの一方の辺に対し、すくい面と、にげ面とが交差する稜線により構成される刃先が残る位置にて、前記円弧断面状のブレーカを他方の辺の、にげ面へ至るように形成し、前記他方の辺に対し、すくい面と、にげ面とが交差する稜線により構成される刃先が残る位置にて、前記円弧断面状のブレーカを前記一方の辺の、にげ面へ至るように形成することを特徴とする請求項4記載の刃具の刃先形成方法。
- 前記コーナー部を挟んだ二辺の各々に対し、前記刃先から所定幅の、すくい面が残るように、前記刃先に対し所定距離を置いて前記ブレーカを形成し、かつ、前記コーナー部のコーナーエッジに前記所定幅の、すくい面が残らぬように、予め、前記コーナー部のコーナーエッジを面取り若しくは徐肉することを特徴とする請求項4又は5記載の刃具の刃先形成方法。
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CN105345611A (zh) * | 2015-11-12 | 2016-02-24 | 中国人民解放军第五七二一工厂 | 一种用于磨削弧面轮廓大于180°的r弧仿型刀的设备 |
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